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特許7316944粘性材料のための容器およびディスペンサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】粘性材料のための容器およびディスペンサ
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/32 20060101AFI20230721BHJP
【FI】
B65D81/32 B
B65D81/32 G
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019568149
(86)(22)【出願日】2018-06-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-09-24
(86)【国際出願番号】 EP2018064939
(87)【国際公開番号】W WO2018224570
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-06-04
(31)【優先権主張番号】102017112440.3
(32)【優先日】2017-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519435005
【氏名又は名称】シンエツ、シリコーンズ、ヨーロッパ、ベスローテン、フェンノートシャップ、ツバイヒニーダーラッスング、ドイチュラント
【氏名又は名称原語表記】SHIN-ETSU SILICONES EUROPE B.V. Zweigniederlassung Deutschland
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100106655
【弁理士】
【氏名又は名称】森 秀行
(72)【発明者】
【氏名】ゲーアハルト、ミュラー
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 欣
(72)【発明者】
【氏名】大原 誠
(72)【発明者】
【氏名】デニス、テンヒュントフェルト
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア、シュエル
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-268447(JP,A)
【文献】特開2004-249282(JP,A)
【文献】特開2001-097408(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102006018038(DE,A1)
【文献】米国特許第05826977(US,A)
【文献】特開2007-151844(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第10103425(DE,A1)
【文献】特表2021-525649(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/32
B05F 25/4314
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵部(4)と1つの混合管(2)とを備えた容器(1)であって、
前記貯蔵部(4)が2つの粘性材料(5、6)を含み
前記容器(1)は、ポリマー材料から形成された第1および第2のポリマーフィルム(13、14)から成るスリーブを備え、
前記容器(1)は、フレーム(12)を備え、
前記第1および第2のポリマーフィルム(13、14)は、前記フレーム(12)の第1および第2の表面に、1つの接着剤またはシールシーム(9、10)によってそれぞれ接合されており、
前記混合管(2)は、直線状の円筒管の形態を有しており、
前記混合管(2)は、接着剤またはシールシーム(9、10)によって前記フレーム(12)の第1および第2の表面にそれぞれ接合された第1および第2のポリマーフィルム(13、14)で形成されたスリーブを備え、
前記フレーム(12)は、前記混合管(2)内に配置されたm個の開口部(3’)を備え、mは4個~160個の範囲内(4≦m≦160)であり、
前記フレーム(12)は、DIN 53370:2006に従って測定された0.3~3mmの厚さを有するポリマーフィルムから作られており、
前記各粘性材料(5、6)は、破壊可能なチューブに包まれており、前記破壊可能なチューブの第1端および第2端は、ポリマーまたは金属のクリップにより閉鎖されており、前記破壊可能なチューブの破裂圧は、1.0bar以上である、容器(1)。
【請求項2】
前記第1及び第2のポリマーフィルムのそれぞれは、10%~700%の破断時の伸び率を有している、請求項1に記載の容器(1)。
【請求項3】
前記フレーム(12)は、1500~4500N・mm-2の弾性率を有するポリマーフィルムから形成されている、請求項1または2のいずれかに記載の容器(1)。
【請求項4】
粘性材料(5,6)の1つまたは2つが、それぞれ独立して、各材料の総重量に基づき80~100重量%のシリコーンと、0~20重量%の添加剤とから構成されている、請求項1から請求項のうちのいずれか一項に記載の容器(1)。
【請求項5】
請求項1から請求項のうちのいずれか一項に記載の容器(1)用のディスペンサであって、
前記ディスペンサは、前記容器(1)の混合管(2)を収容するように構成されたスタティックミキサを備え、前記スタティックミキサは、第1の通路(16A)を備えた第1のミキサ部(15A)と、第2の通路(16B)を備えた第2のミキサ部(15B)とを備え、前記第1および第2のミキサ部(15A,15B)は、前記混合管(2)と、その中に配置された混合開口部(3’)を有する前記容器(1)のフレーム(12)とが前記第1および第2のミキサ部(15A,15B)に形状嵌合可能であって、かつ前記第1および第2の通路(16A,16B)がメアンダ状であるように、成形されていることを特徴とする、ディスペンサ。
【請求項6】
前記第1および第2の通路(16A,16B)は、互いに逆位相のメアンダ状の経路を有している、請求項に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記第1および第2の通路(16A、16B)は、前記ミキサ部に形状嵌合された混合管(2)と前記容器(1)のフレーム(12)と共に、流体案内混合チャンバ(20,21,22)を画定する、請求項または請求項に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記第1および第2のミキサ部(15A,15B)は、前記ミキサ部に形状嵌合された混合管(2)および前記容器(1)のフレーム(12)と共に、n個の混合セル(24,25)を画定しており、この場合、2≦n≦80であって、各混合セル(24,25)は、第1および第2の入口(24A,24B)および(25E,25F)と、第1および第2の出口(24E,24F)および(25C,25D)とを備え、1≦j≦n-1である場合のj番目の混合セル(24)の出口(24E,24F)は、(j+1)番目の混合セル(25)の入口(25E,25F)に接続されており、各混合セル(24,25)内で、前記第1および第2の入口(24A,24B)および(25E,25F)のそれぞれから、前記第1および第2の出口(24E,24F)および(25C,25D)のそれぞれまでの管路は、実質的に同じ長さと形状とを有する、請求項から請求項のうちのいずれか一項に記載のディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵部と1つ以上の混合管とを備えた容器であって、貯蔵部は2種以上の粘性材料を含み、少なくとも1つの混合管は、ポリマー材料から形成された1つ以上のフィルムから成るスリーブを有している、容器、および前記容器用のディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
使用の直前にまたは使用中に混合されるべき2種以上の粘性材料を保管しかつ分配する容器が、先行技術において公知である。
【0003】
Sulzer AG社は、MIXPAC(商標) T-Mixer Colibri、MIXPACTM(商標) T-Mixer、Unit Dose 0.5ml、Helix(商標)、およびQUADROTM(商標)という製品名で、歯科印象用硬化性アルギン酸塩のような2種の粘性成分のためのカートリッジおよびディスペンサを提供している。
【0004】
米国特許第4002289号明細書には、2つのシェルと、2つのシェルの間に配置された1つのフィルムチューブまたは2つの平坦なフィルムと、を備えたスタティックミキサが記載されている。フィルムチューブまたは平坦なフィルムに隣接する2つのシェルの面は、相互に合致する第1もしくは第2の通路を有している。第1および第2の通路はそれぞれ、2つの交差する波として付形されている。
【0005】
米国特許第5516209号明細書は、混合管路と再利用可能なハウジングとを備えたスタティックミキサ装置に関する。混合管路は、2層のフレキシブル材料、特に熱可塑性エラストマーから成る。混合管路は、混合管路の内部容積を第1および第2の領域に分割する開口を備えた中間層を有していてもよく、混合されるべき粘性材料は、開口を通って第1の領域から第2の領域へと、または第2の領域から第1の領域へと流れることができる。
【0006】
国際公開第2016/092359号には、2種の流動性成分のためのスタティックミキサが開示されており、このスタティックミキサは、混合通路と、混合通路の入口から出口まで延びるフィルムチューブとを備えたハウジングを有しており、この場合、混合通路には少なくとも1つの混合エレメントが備えられている。
【0007】
従来技術のパッケージもしくは容器は、以下に列挙する欠点の1つまたはいくつかを含む。
- 粘性成分のための容器は、プラスチック製の壁の厚いカートリッジであって、包装フィルムに比べて高価であり、使用後はかなりの量の廃棄物が生じる。
- スタティックミキサは、複雑な形状を有しており、壁の厚いスリーブチューブ、螺旋状のインサート、カートリッジ用の外側取付けねじといった2つ以上のプラスチック部品から成り、これらは相応のコストで射出成形によって製造され、廃棄物量を増加させる。
- コスト削減のために、粘性成分用の容器、特にカートリッジは、複数の使用のために寸法が決められており、したがって、最初の使用前に、容器のシールが破られ、粘性成分が周囲の空気にさらされ、経年劣化が加速される。
- 複数の用途(使用)のために寸法が決められたスタティックミキサを備えたパッケージでは、最初の使用後、混合された成分の硬化した残留物が、スタティックミキサに残っているため、このスタティックミキサは交換されなければならない。
- スタティックミキサはかなり大きな内部容積を有しているので、使用後、混合すべき化合物のかなりの部分が残留物として残る。
- スタティックミキサが組み込まれたフィルムパッケージでは、分配されるべき2種以上の材料の混合が不十分である。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、上記欠点を解決し、2種以上の粘性材料の貯蔵、強力な混合、および分配のための使い捨て容器を提供するという目的を有している。
【0009】
この目的は、貯蔵部と1つ以上の混合管とを備えた容器であって、貯蔵部は2種以上の粘性材料を含み、少なくとも1つの混合管は、ポリマー材料から形成された1つ以上のフィルムから成るスリーブを有しており、混合管は、m個の開口を備えたシールドを含んでおり、この場合、1≦m≦160である容器、により達成される。
【0010】
本発明の目的はさらに、貯蔵部と1つ以上の混合管とを備えた容器であって、貯蔵部は2種以上の粘性材料を含み、少なくとも1つの混合管は、ポリマー材料から形成された1つ以上のフィルムから成るスリーブを有しており、容器が少なくとも1つの混合管内に配置されたm個の開口を備えたフレームを有しているか、または、少なくとも1つの混合管は、m個の開口を備えたシールドを含んでおり、m個が1個~160個の範囲(1≦m≦160)にある容器によっても達成される。
【0011】
本発明による容器の好適な実施形態は、以下のことを特徴とする。すなわち、
- シールドは1つの開口(m=1)を有している。
- シールドはm個の開口を有していて、4≦m≦160である。
- シールドはm個の開口を有していて、4≦m≦20、10≦m≦30、20≦m≦40、30≦m≦50、40≦m≦60、50≦m≦70、60≦m≦80、70≦m≦90、80≦m≦100、90≦m≦110、100≦m≦120、110≦m≦130、120≦m≦140、130≦m≦150、または140≦m≦160である。
- フレームは、混合管内に配置された1つの開口(m=1)を有している。
- フレームは、混合管内に配置されたm個の開口を有していて、4≦m≦160である。
- フレームは、混合管内に配置されたm個の開口を有していて、4≦m≦20、10≦m≦30、20≦m≦40、30≦m≦50、40≦m≦60、50≦m≦70、60≦m≦80、70≦m≦90、80≦m≦100、90≦m≦110、100≦m≦120、110≦m≦130、120≦m≦140、130≦m≦150、または140≦m≦160である。
- 容器は1つ以上の出口を有している。
- 少なくとも1つの混合管は、貯蔵部と少なくとも1つの出口との間に配置されている。
- 少なくとも1つの出口には、破壊可能な接着部またはシールシームとして構成された閉鎖体が備えられている。
- 閉鎖体の破裂圧は、≧1bar、≧1.5bar、≧2bar、または≧3barである。
- 容器は1つ以上の保持チャンバを備える。
- 容器は、少なくとも1つの混合管に接続された1つ以上の保持チャンバを備える。
- 容器は、少なくとも1つの混合管に接続された1つ以上の保持チャンバを少なくとも1つの出口の近くで備えている。
- 容器は、1つ以上の保持チャンバと少なくとも1つの出口とを備え、少なくとも1つの出口には、破壊可能な接着部またはシールシームとして構成された破壊可能な閉鎖体が備えられており、少なくとも1つの保持チャンバの開口は、少なくとも1つの混合管と出口の閉鎖体との間に配置されている。
- 少なくとも1つの保持チャンバは、混合管と出口との間に延在する容積領域に対して周囲に配置されている。
- 少なくとも1つの保持チャンバは、1~5mlの容積を有している、
- 混合管は、1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- 混合管は、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムから形成されるスリーブを備える。
- 混合管は、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムから形成されるスリーブを備え、第1および第2のポリマーフィルムの破断時の伸び率は、DIN EN ISO規格527-1:2012-06に基づき測定して、10%~700%である。
- 混合管は、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムから形成されるスリーブを備え、第1および第2のポリマーフィルムの破断時の伸び率は、DIN EN ISO規格527-1:2012-06に基づき測定して、10%~60%、40%~80%、60%~100%、80%~120%、100%~140%、120%~160%、140%~180%、160%~200%、180%~260%、220%~300%、260%~340%、300%~380%、340%~420%、420%~500%、460%~540%、500%~580%、540%~620%、580%~660%、または620%~700%である。
- 容器は、フレームと、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムと、を備える。
- 容器は、フレームと、フレームの第1もしくは第2の表面に1つの連続的な接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムと、を備える。
- 容器は、フレームと、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムとを備え、第1および第2のポリマーフィルムのそれぞれ破断時の伸び率は、DIN EN ISO規格527-1:2012-06に基づき測定して、10%~700%である。
- 容器は、フレームと、フレームの第1もしくは第2の表面に1つ以上の接着部またはシールシームによってそれぞれ接合される第1および第2のポリマーフィルムとを備え、第1および第2のポリマーフィルムの破断時の伸び率は、DIN EN ISO規格527-1:2012-06に基づき測定して、10%~60%、40%~80%、60%~100%、80%~120%、100%~140%、120%~160%、140%~180%、160%~200%、180%~260%、220%~300%、260%~340%、300%~380%、340%~420%、420%~500%、460%~540%、500%~580%、540%~620%、580%~660%、または620%~700%である。
- シールドは、混合管の少なくとも1つのセクションで、混合管に圧力嵌めされている。
- シールドは、1つ以上の接着部またはシールシームによって混合管に接合されている。
- シールドは、ポリマー材料から構成されている。
- シールドは、ポリマー材料から構成されていて、熱可塑性ポリマー材料の1つ以上のコーティングを備えている。
- シールドは、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有している。
- シールドは、DIN規格53370:2006に基づき測定して、0.3~3mmの、0.4~2mmの、0.4~1mmの、または0.4~0.8mmの厚さを有している。
- mは偶数であり、シールドの開口は、2つの開口がそれぞれ並んで配置されるように対になって配置されている。
- mは偶数であり、シールドの開口は、2つの開口がそれぞれ並んで配置されるように2列に配置されている。
- mは偶数であり、シールドの開口は、2つの開口がそれぞれ並んで配置されるように、直線状のまたは湾曲した経路を有する2つの列に配置されている。
- mは4で割り切れる数である。
- 容器は、ポリマー材料の1つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- 容器は、1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- 貯蔵部は、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- 貯蔵部は、1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- 貯蔵部は、2つ以上のチャンバを備え、各チャンバは独立的に、20~40mlの、または30~50mlの容積を有している。
- 貯蔵部は、2つ以上のチャンバを備え、各チャンバは1種の粘性材料を含み、破壊可能な接着部またはシールシームが、各チャンバと少なくとも1つの混合管との間に配置されている。
- 破壊可能な接着部またはシールシームの破裂圧は、≧1bar、≧1.5bar、≧2bar、または≧3barである。
- 貯蔵部は、2つ以上のチャンバを備え、各チャンバは1種の粘性材料を含み、開放可能なファスナが、各チャンバと少なくとも1つの混合管との間に配置されている。
- 開放可能なファスナが、クランプとして構成されている。
- 開放可能なファスナが、プレスオンクロージャとして構成されていて、1つ以上の成形溝と1つ以上の成形舌片とを備える。
- 開放可能なファスナが、ジップロックとして構成されていて、1対以上の嵌合プロファイルと1つ以上のスライダと備える、
- 接着部またはシールシームは、貯蔵部の2つの各チャンバの間に配置されている。
- 機械的な閉鎖体は、貯蔵部の2つの各チャンバの間に配置されている。
- 各粘性材料は、破壊可能なスリーブ内に収容されている。
- 各粘性材料は、破壊可能なスリーブ内に収容されており、破壊可能なスリーブは、ポリマー材料の1つ以上のフィルムから成る。
- 各粘性材料は、破壊可能なスリーブ内に収容されており、破壊可能なスリーブは、接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成る。
- 破壊可能なスリーブの破裂圧は、≧1bar、≧1.5bar、≧2bar、または≧3barである。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブは、1つ以上のポリマー材料から形成されるフィルムから成る。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブは、ポリマー材料から形成される単層のフィルムから成る。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブは、各層がポリマー材料から成る多層のフィルムから形成される。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブは、酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素から選択される材料から成る1つ以上のバリアコーティングを備える。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブは、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、およびポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)から選択される1種以上のポリマーを含む1つ以上のバリア層を備える。
- 各粘性材料は、破壊可能なチューブ内に収容されており、破壊可能なチューブの各第1の端部および第2の端部は、ポリマーまたは金属クリップによって閉鎖されている。
- 破壊可能なチューブの破裂圧は、≧1bar、≧1.5bar、≧2bar、または≧3barである。
- 容器はフレームを有している。
- フレームは、ポリマー材料から形成されている。
- フレームは、ポリマー材料から形成されていて、熱可塑性ポリマー材料の1つ以上のコーティングを備えている。
- フレームとシールドとは、全体でワンピースとして構成されている。
- フレームとシールドとは、ワンピースのシート材料から製作される。
- フレームとシールドとは、ポリマー材料のワンピースのフィルムから製作される。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの弾性率は、DIN EN ISO規格527:2012に基づき測定して、1500~4500N・mm-2である。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの弾性率は、DIN EN ISO規格527:2012に基づき測定して、1500~1900N・mm-2、1700~2100N・mm-2、1900~2300N・mm-2、2100~2500N・mm-2、2300~2700N・mm-2、2500~2900N・mm-2、2700~3100N・mm-2、2900~3300N・mm-2、3100~3500N・mm-2、3300~3700N・mm-2、3500~3900N・mm-2、3700~4100N・mm-2、3900~4300N・mm-2、または4100~3500N・mm-2である。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの曲げ剛度は、DIN規格53350に基づき測定して、60~200N・mmである。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの曲げ剛度は、DIN規格53350に基づき測定して、60~100N・mm、80~120N・mm、100~140N・mm、120~160N・mm、140~180N・mm、または160~200N・mmである。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの曲げ剛度は、DIN規格53350に基づき測定して、140・t~350・tN・mm-2であって、この場合、tは、mmの単位で示すポリマーフィルムの厚さである。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの曲げ剛度は、DIN規格53350に基づき測定して、140・t~200・tN・mm-2、170・t~230・tN・mm-2、200・t~260・tN・mm-2、230・t~290・tN・mm-2、260・t~320・tN・mm-2、または290・t~350・tN・mm-2であって、この場合、tは、mmの単位で示すポリマーフィルムの厚さである。
- フレームは、ポリマーフィルムから製作され、ポリマーフィルムの厚さは、DIN規格53370:2006に基づき測定して、0.3~3mm、0.4~2mm、0.4~1mm、または0.4~0.8mmである。
- フレームは、DIN規格53370:2006に基づき測定して、0.3~3mmの、0.4~2mmの、0.4~1mmの、または0.4~0.8mmの厚さを有している。
- 混合管は、フレームに1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備える。
- フレームは、混合管の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置されるm個の開口を備え、1≦m≦160である。
- フレームは、混合管の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置されるm個の開口を備え、1≦m≦160である。
- フレームは、混合管の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置される1つの開口を備える。
- フレームは、混合管の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置される1つの開口を備える。
- 容器は、フレームに1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される1つ以上のポリマーフィルムを有する1つ以上の混合管と、フレームに1つ以上の接着部またはシールシームの近くで配置されるm個の開口とを備え、1≦m≦160である。
- 容器は、フレームに1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される1つ以上のポリマーフィルムを有する1つの混合管と、接着部またはシールシームに沿って、接着部またはシールシームの近くで延在する1つの開口とを備える。
- 貯蔵部は、フレームに1つ以上の接着部またはシールシームによって接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから形成されるスリーブを備える。
- フレームは、粘性材料を収容するための2つ以上の開口を備え、これら2つ以上の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置されている。
- フレームは、粘性材料を収容するための2つ以上の開口を備え、これら2つ以上の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置されている。
- フレームは、第1もしくは第2の粘性材料を収容するための第1および第2の開口を備え、第1および第2の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置されている。
- フレームは、第1もしくは第2の粘性材料を収容するための第1および第2の開口を備え、第1および第2の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置されている。
- フレームは、それぞれ粘性材料を含む2つ以上のケーシングを収容するための2つ以上の開口を備え、各開口は、鋸歯状区分を備えた縁部を有している。
- フレームは、それぞれ粘性材料を含む2つ以上のケーシングを収容するための2つ以上の開口を備え、これら2つ以上の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置されている。
- フレームは、それぞれ粘性材料を含む2つ以上のケーシングを収容するための2つ以上の開口を備え、これら2つ以上の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置されている。
- フレームは、第1もしくは第2の粘性材料を含む第1もしくは第2のケーシングを収容するための第1および第2の開口を備え、第1および第2の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの間に配置されている。
- フレームは、第1もしくは第2の粘性材料を含む第1もしくは第2のケーシングを収容するための第1および第2の開口を備え、第1および第2の開口は、貯蔵部の1つ以上の接着部またはシールシームの近くに配置されている。
- 貯蔵部は、第1もしくは第2の粘性材料のための第1および第2のチャンバを備え、混合管は、第1および第2のチャンバの間に配置されている。
- 貯蔵部は、第1もしくは第2の粘性材料のための第1および第2のチャンバを備え、第1および第2のチャンバはそれぞれフレームに配置された第1もしくは第2の開口と、1つ以上の接着部またはシールシームによってフレームに接合されている1つ以上のポリマーフィルムと、を備える。
- 貯蔵部は、第1もしくは第2の粘性材料のための第1および第2のチャンバを備え、第1および第2のチャンバはそれぞれフレームに配置された第1もしくは第2の開口と、第1もしくは第2の開口の周りに部分的に円周パターンで配置された1つ以上の接着部またはシールシームによってフレームに接合されている1つ以上のポリマーフィルムと、を備える。
- 貯蔵部は、第1もしくは第2の粘性材料のための第1および第2のチャンバを備え、第1および第2のチャンバはそれぞれフレームに配置された第1もしくは第2の開口と、第1もしくは第2の開口の周りに完全な円周パターンで配置された1つ以上の接着部またはシールシームによってフレームに接合されている1つ以上のポリマーフィルムと、を備える。
- 容器は、1つ以上の接着部またはシールシームによってフレームに接合される、ポリマー材料の2つ以上のフィルムから成るスリーブを備えている。および/または、
- 1種、2種、またはそれ以上の種類の粘性材料は、独立して、各材料の総重量に基づき80~100重量%のシリコーンと、0~20重量%の添加剤とから構成されている。
【0012】
フレームは容器に機械的な安定性を提供する。したがって、フレームは好適には、1500~4500N・mm-2の弾性率と、同一単位で示される曲げ剛度とを有するポリマー単層フィルムまたはポリマー多層フィルムから形成されている。
【0013】
混合管のスリーブは、ディスペンサの外側の混合通路に配置された複数の突起、デフレクタ、またはバッフルに適合することができるように延伸可能(伸縮可能)である。したがって、混合管のスリーブは、好適には、10%~700%の範囲の破断時の伸び率を有するポリマーフィルムから製作されている。本発明による容器の好適な実施形態では、容器のスリーブはその全体が、10%~700%の範囲の破断時の伸び率を有するポリマーフィルムから製作されている。
【0014】
本発明は、ディスペンサ内に残っている分配すべき材料の少量の残留物を強力に混合し分配することができる、上述した容器用の再利用可能なディスペンサを提供する、というさらなる目的を有する。
【0015】
この目的は、上述した特徴を備えた容器用のディスペンサであって、容器の少なくとも1つの混合管を収容するように構成された1つ以上のスタティックミキサを備え、少なくとも1つのスタティックミキサは、第1の通路を備えた第1のミキサ部と、第2の通路を備えた第2のミキサ部とを備え、第1および第2のミキサ部は、混合管と混合管内に含まれるシールドとが第1および第2のミキサ部に形状嵌合可能であって、かつ第1および第2の通路はメアンダ状であるように、成形されているディスペンサによって達成される。
【0016】
第2のディスペンサの実施形態では、本発明の第2の目的は、上述した特徴を備えた容器用のディスペンサであって、容器の少なくとも1つの混合管を収容するように構成された1つ以上のスタティックミキサを備え、少なくとも1つのスタティックミキサは、第1の通路を備えた第1のミキサ部と、第2の通路を備えた第2のミキサ部とを備え、第1および第2のミキサ部は、混合管と混合管内に配置された混合開口を備える容器のフレームとが第1および第2のミキサ部に形状嵌合可能であって、かつ第1および第2の通路はメアンダ状であるように、成形されているディスペンサによっても達成される。
【0017】
本発明によるディスペンサの好適な実施形態は、以下のことを特徴とする。すなわち、
- 第1および第2のミキサ部は、混合管と混合管内に含まれるシールドとが第1および第2のミキサ部の間で、第1および第2のミキサ部に形状嵌合可能であるように成形されている。
- 第1および第2のミキサ部は、混合管と、内部に配置された混合開口を備える容器のフレームとが、第1および第2のミキサ部の間で、第1および第2のミキサ部に形状嵌合可能であるように成形されている。
- 第1および第2の通路がそれぞれ、1~40のメアンダ状セルを備える。
- 第1および第2の通路が、逆位相のメアンダ状の経路を有している。
- 第1および第2の通路が、4~160の合致するセクションを備える。
- 第1および第2の通路が、シールドにおける開口と合致する4~160のセクションを備える。
- 第1および第2の通路はそれぞれ、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有している。
- 第1および第2の通路のメアンダ状セルは独立的に5~15mmの長さを有している。
- 第1および第2のミキサ部は、これらミキサ部に形状嵌合されたシールドと共に、流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管およびシールドと共に、流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合されたシールドと共に、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管およびシールドと共に、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合されたシールドと共に、長さ10mmあたり0.15~1.8mlの、0.15~1.5mlの、または0.15~1mlの平均内容積を有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管およびシールドと共に、長さ10mmあたり0.15~1.8mlの、0.15~1.5mlの、または0.15~1mlの平均内容積を有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2のミキサ部は、これらミキサ部に形状嵌合されたシールドと共に、n個の混合セルを画定しており、この場合、2≦n≦80であって、各混合セルは、第1および第2の入口と、第1および第2の出口とを備え、1≦j≦n-1である場合のj番目の混合セルの出口は、(j+1)番目の混合セルの入口に接続されており、各混合セル内で、第1および第2の入口それぞれから、第1および第2の出口それぞれまでの管路は、実質的に同じ長さと形状とを有する。
- 第1および第2のミキサ部は、ミキサ部に形状嵌合された混合管およびシールドと共に、n個の混合セルを画定しており、この場合、2≦n≦80であって、各混合セルは、第1および第2の入口と、第1および第2の出口とを備え、1≦j≦n-1である場合のj番目の混合セルの出口は、(j+1)番目の混合セルの入口に接続されており、各混合セル内で、第1および第2の入口それぞれから、第1および第2の出口それぞれまでの管路は、実質的に同じ長さと形状とを有する。
- 第1および第2のミキサ部は、これらミキサ部に形状嵌合された容器のフレームと共に、流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管および容器のフレームと共に、流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された容器のフレームと共に、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管および容器のフレームと共に、20~100mmの、20~80mmの、20~60mmの、または20~40mmの長さを有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された容器のフレームと共に、長さ10mmあたり0.15~1.8mlの、0.15~1.5mlの、または0.15~1mlの平均内容積を有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2の通路は、これら通路に形状嵌合された混合管および容器のフレームと共に、長さ10mmあたり0.15~1.8mlの、0.15~1.5mlの、または0.15~1mlの平均内容積を有する流体案内混合チャンバを画定している。
- 第1および第2のミキサ部は、これらミキサ部に形状嵌合された容器のフレームと共に、n個の混合セルを画定しており、この場合、2≦n≦80であって、各混合セルは、第1および第2の入口と、第1および第2の出口とを備え、1≦j≦n-1である場合のj番目の混合セルの出口は、(j+1)番目の混合セルの入口に接続されており、各混合セル内で、第1および第2の入口それぞれから、第1および第2の出口それぞれまでの管路は、実質的に同じ長さと形状とを有する。
- 第1および第2のミキサ部は、これらミキサ部に形状嵌合された混合管および容器のフレームと共に、n個の混合セルを画定しており、この場合、2≦n≦80であって、各混合セルは、第1および第2の入口と、第1および第2の出口とを備え、1≦j≦n-1である場合のj番目の混合セルの出口は、(j+1)番目の混合セルの入口に接続されており、各混合セル内で、第1および第2の入口それぞれから、第1および第2の出口それぞれまでの管路は、実質的に同じ長さと形状とを有する。
- ディスペンサは1つ以上の保持チャンバを有している。
- 少なくとも1つの保持チャンバは、第1および第2の通路に対して周囲に配置されている。
- ディスペンサは2つの部分から成る容器チャンバを有している。
- 容器チャンバは、底部と蓋とを備える。
- 容器チャンバの蓋は、底部に枢動可能にヒンジ結合されている。
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料とに圧力を加えるアクチュエータを備える。
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料とに圧力を加えるポンチを備える。
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料とに圧力を加えるローラを備える。
- ディスペンサは、アクチュエータの作動のための電気駆動装置を備える。
- ディスペンサは、アクチュエータの作動のための電気駆動されるスクリュを備える。
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料とに圧力を加える手動操作可能なレバー装置を備える。
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料とに圧力を加える電気駆動されるレバー装置を備える。および/または、
- ディスペンサは、容器の貯蔵部と、貯蔵部内に含まれる粘性材料に圧力を加えるニーレバーを備える。
【0018】
第3のディスペンサの実施形態では、本発明の第2の目的は、ディスペンサであって、
- 電気的にまたは手動で操作可能な駆動装置と、
- 少なくとも1つの機械式または油圧式の動力伝達装置と、
- 第1および第2のプランジャと、
- 駆動動作を、第1および第2のプランジャの動作に変換するように構成された動力伝達装置と、
- 第1もしくは第2の粘性材料用の第1および第2の収容部RおよびRであって、各収容部RおよびRは、出口を備える収容部と、
- 収容部RもしくはR内へおよび収容部RもしくはRから外に可動な第1および第2のプランジャと、
- 入口と出口とを備えたスタティックミキサと、
- スタティックミキサの入口に流体連通されている、各収容部RおよびRの出口と、
を備えるディスペンサによって達成される。
【0019】
第3の実施形態による本発明によるディスペンサの好適な実施形態は、以下のことを特徴とする。すなわち、
- ディスペンサはフレームと蓋とを備える。
- フレームと蓋とはヒンジにより機械的に連結されている。
- ディスペンサは、形状嵌合配置でフレームに蓋を取り付けるためのロックを備える。
- ディスペンサは、形状嵌合配置でフレームに蓋を取り付けるためのロックを備える。
- スタティックミキサは、第1および第2の通路を備える。
- 第1の通路は、入口と、出口と、入口から出口へと延在する主軸と、を備える。
- 第1の通路は、長方形、半球、または半楕円形の一定のサイズのまたは変化するサイズの横断面を有する。
- 第1の通路は、一定の幅または変化する幅の横断面を有する。
- 第1の通路は、4~40個のデフレクタを備える。
- 第1の通路のデフレクタは、向かい合って互いに噛み合う2つの櫛の歯に相当するパターンで構成されている。
- 第1の通路の各デフレクタは、第1の通路の主軸に交差する。
- 第1の通路の各デフレクタは、第1の通路の幅の40%~80%の長さで第1の通路内に突入している。
- 第1の通路の各デフレクタは、第1の通路の幅の45%~80%の長さで第1の通路内に突入している。
- 第1の通路の各デフレクタは、第1の通路の幅の45%~55%の長さで第1の通路内に突入している。
- 第2の通路は、入口と、出口と、入口から出口へと延在する主軸と、を備える。
- 第2の通路は、長方形、半球、または半楕円形の一定のサイズのまたは変化するサイズの横断面を有する。
- 第2の通路は、一定の幅または変化する幅の横断面を有する。
- 第2の通路は、4~40個のデフレクタを備える。
- 第2の通路のデフレクタは、向かい合って互いに噛み合う2つの櫛の歯に相当するパターンで構成されている。
- 第2の通路の各デフレクタは、第2の通路の主軸に交差する。
- 第2の通路の各デフレクタは、第2の通路の幅の40%~80%の長さで第2の通路内に突入している。
- 第2の通路の各デフレクタは、第2の通路の幅の45%~80%の長さで第2の通路内に突入している。
- 第2の通路の各デフレクタは、第2の通路の幅の45%~55%の長さで第2の通路内に突入している。
- 第1の通路はメアンダ状に成形されている。
- 第2の通路はメアンダ状に成形されている。
- 第1の通路は、フレームに配置されている。
- 第2の通路は、蓋に配置されている。
- ディスペンサは、第1および第2の通路の近くに並置されるように構成されている。
- フレームと蓋とが形状嵌合配置で、第1および第2の通路は近くに並置される。
- 近くに並置された状態で、第1および第2の通路の主軸は共線である。
- 第1および第2の通路は、メアンダ状の形状を有し、互いに垂直な2つの方向および第1の通路の主軸に沿って鏡像対称にされたとき、近くに並置された状態で第1の通路は第2の通路と合致するように、構成されている。
- 第1および第2の通路は、メアンダ状の形状を有し、互いに垂直な2つの方向および第2の通路の主軸に沿って鏡像対称にされたとき、並置された状態で第2の通路は第1の通路と合致するように、構成されている。
- 第1および第2のプランジャはそれぞれ、ピストンとして構成されている。
- 第1および第2のプランジャはそれぞれ、ダイヤフラムとして構成されている。
- 第1および第2のプランジャはそれぞれ、プレート状ダイヤフラムとして構成されている。
- 第1および第2のプランジャはそれぞれ、球状のダイヤフラムとして構成されている。
- 第1および第2の収容部RおよびRは、内面SもしくはSを有しており、第1および第2のプランジャは、収容部RもしくはRに面した作動面FおよびFを有しており、この場合、0.18・S≦F≦Sであって、かつ0.18・S≦F≦Sである。
- 第1および第2の収容部RおよびRは、
- 長さLもしくはLを有する主軸と、
- 平均等価直径DもしくはDを有し、この場合、2≦L/D≦12および2≦L/D≦12である、前記主軸に対して垂直な横断面と、
を有している。
- 第1および第2のプランジャは、収容部RおよびRの主軸に対して垂直な方向で可動である。
- 収容部RおよびRは、キャビティとして構成されている。
- 収容部Rおよび/または収容部Rは、フレームに配置されている。
- 収容部Rおよび/または収容部Rは、それぞれ蓋に配置されている。
- 収容部RおよびRはそれぞれ、フレームもしくは蓋に配置された第1および第2の部分を有している。
- 蓋がフレームに圧力嵌めされているミキサ構造では、第1および第2の通路が、収容部RおよびRの間に配置されている。
- 蓋がフレームに圧力嵌めされているミキサ構造では、第1および第2の通路の軸線が、収容部RおよびRの主軸に対して共線である。
- ディスペンサは、スタティックミキサの出口を開閉するための開閉弁を備える。
- 開閉弁は、設定された第1の閾値圧力未満の外部圧力下では閉鎖位置をとり、設定された第2の閾値圧力以上の外部圧力下では開放位置をとるように構成されている。
- 開閉弁はダイヤフラムとして構成されている。
- 開閉弁はプレートダイヤフラムとして構成されている。
- 開閉弁は球状のダイヤフラムとして構成されている。
- ディスペンサは、出口の上流でスタティックミキサに流体連通する少なくとも1つの保持チャンバを備える。
- ディスペンサは、出口の近くかつ上流でスタティックミキサに流体連通する少なくとも1つの保持チャンバを備える。
- ディスペンサは、開閉弁の上流でスタティックミキサに流体連通する少なくとも1つの保持チャンバを備える。
- ディスペンサは、開閉弁の近くかつ上流でスタティックミキサに流体連通する少なくとも1つの保持チャンバを備える、
- ディスペンサは流体伝動装置を備える。
- 流体伝動装置は、第1のピストンを備えた第1のシリンダ、第2のピストンを備えた第2のシリンダ、および第1もしくは第2のピストンに連結された第1および第2のスピンドル(ボールねじ)を備える。
- 流体伝動装置は、第1のピストンを備えた第1のシリンダ、第2のピストンを備えた第2のシリンダ、およびヨークによって第1および第2のピストンに連結されたスピンドル(ボールねじ)を備える。
- 流体伝動装置は、作動流体を備える。
- 流体伝動装置は、作動油を備える。
- ディスペンサは機械的な伝動装置を備える。
- 機械的な伝動装置は、遊星歯車装置として構成されており、サンギヤと、2つまたは4つのプラネタリギヤを備える固定キャリアとを備える。
- サンギヤおよび各プラネタリギヤは、NもしくはNの歯を有しており、この場合、N≧Nである。
- 機械的な伝動装置は、第1および第2のプラネタリギヤを備える固定キャリアと、第1および第2のスピンドル(ボールねじ)とを備える遊星歯車装置として構成されている。
- 第1および第2のプラネタリギヤは、第1もしくは第2のスピンドル(ボールねじ)を介して第1もしくは第2のプランジャに連結されている。
- 機械的な伝動装置は、第1、第2、第3、および第4のプラネタリギヤと、第1、第2、第3、および第4のスピンドル(ボールねじ)とを備える固定キャリアを備える遊星歯車装置として構成されている。
- 第1および第2のプラネタリギヤは、第1もしくは第2のスピンドル(ボールねじ)を介して第1のプランジャに連結されている。および/または、
- 第3および第4のプラネタリギヤは、第3もしくは第4のスピンドル(ボールねじ)を介して第2のプランジャに連結されている。
【0020】
以下に、本発明を図面を用いてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】2種の粘性材料のための貯蔵部と、内部にシールドを備えた混合管とを備えた容器を示す図である。
図2】ワンピースのフレームを備えた容器を示す図である。
図3】保持チャンバを備えた容器を示す断面図である。
図4】混合管用の複数の開口を備えた容器のフレームを示す図である。
図5】混合管用の1つの開口を備えた容器のフレームを示す図である。
図6】保持チャンバを備えた容器の部分的な斜視図である。
図7】フレームを備えた容器の断面図である。
図8】実質的に直線状の混合経路を備えたスタティックミキサの斜視図である。
図9】実質的に円弧状の混合経路を備えたスタティックミキサの斜視図である。
図10】混合管のスリーブフィルムを備えたスタティックミキサの斜視図である。
図11】丸みを帯びた縁部を備えたスタティックミキサを示す図である。
図12】様々な形状のミキサの流体案内混合チャンバを示す斜視図である。
図13】混合セルの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1には、混合管2、出口11、および貯蔵部4を備えた本発明による容器1の断面図が示されている。混合管2は、貯蔵部4から出口11への管路を提供する。混合管2の内部には、複数の開口3’を備えたシールド3が配置されている。貯蔵部4は2種の粘性材料5および6を含んでいる。容器1は、ポリマー材料製の1つまたは2つのフィルム13,14から成るスリーブを有している。容器1の好適な実施形態では、スリーブは、周方向の接着部またはシールシーム10を有する。接着部またはシールシーム10は、スリーブを画定し、容器1の剛性を高める。貯蔵部4は、さらなる接着部またはシールシーム9によって2つの領域もしくはチャンバに仕切られており、各材料5および6は個別のチャンバに含まれている。本発明の容器1の有利な実施形態では、材料5および6のうちの1種を含む各チャンバは、破壊可能な接着部またはシールシーム7および8によってシールされている。破壊可能な接着部またはシールシーム7および8のそれぞれは、材料5,6のうちの1種を含むチャンバのうちの一方と、混合管2との間に配置されている。
【0023】
容器1の代替的な実施形態では、各材料5および6は、図1に示されていない個別の破壊可能なスリーブ内に収容されている。容器1のこのような代替的な実施形態では、接着部またはシールシーム9と破壊可能な接着部またはシールシーム7および8とは不要であり、省略可能である。
【0024】
好適には、出口11は、容器1の内部容積を周囲大気から保護する、破壊可能な接着部またはシールシーム11’によってシールされている。
【0025】
材料5および6を混合し、分配するために、容器1をディスペンサに挿入し、機械的圧力を貯蔵部4に加える。所定の圧力閾値が超過されると、材料5および6のそれぞれを取り囲む破壊可能なスリーブ、または代替的に接着部またはシールシーム7および8が破裂し、材料5および6は、混合管2を通って出口11に向かって流れる。
【0026】
ディスペンサは、混合管2と、混合管内に含まれるシールド3とを収容するように構成されたミキサ(図7図10参照)を備え、これによりミキサと、ミキサに形状嵌合された混合管2と、シールド3とが、流体案内混合チャンバを画定している。加圧された材料5,6は、混合管2のスリーブを、混合チャンバの内壁に対して圧迫する。混合チャンバの内壁は、その輪郭が、シールド3の開口3’と共に、材料5および6の強力な混合を保証する複数の方向転換を伴う流体管路を画定するように、形成されている。
【0027】
図2には、安定化フレーム12を備えた本発明の容器1のさらなる好適な実施形態が示されている。図2のさらなる参照符号は、図1の文脈で上述したものと同じ意味を有する。好適には、フレーム12は、厚さ0.3~3mmのポリマー材料のシートから成る。
【0028】
好適な実施形態では、フレーム12およびシールド3は、全体的に一体のものとして形成されており、好適には、例えばワンピースのシート状の材料から打ち抜かれて、準備される。
【0029】
図3は、本発明の容器1の有利な実施形態を示しており、この容器1は、破壊可能な接着部またはシールシームとして構成された閉鎖体11’によってシールされた出口11と、2つの保持チャンバ11’’とを有している。図3のさらなる参照符号は、図1および図2の文脈で上述したものと同じ意味を有する。各保持チャンバ11’’の開口は、出口11の閉鎖体11’と、混合管2との間に位置している。各保持チャンバ11’’は、混合が不十分な材料5,6の初期体積部分のための受容部として機能する。材料5,6の混合物を分配するために、容器1をディスペンサに挿入し、貯蔵部4に圧力を加え、これにより、破壊可能な接着部またはシールシーム7,8、または代替的に材料5,6の破壊可能なケーシングが破裂し、材料5,6は、ディスペンサおよびこのディスペンサに形状嵌合された混合管2およびシールド3によって画定された混合チャンバを通って流れる(図9参照)。これにより、材料5,6の最初もしくは初期の体積部分は、混合が不十分な場合がある。混合チャンバもしくは混合管2を通って流れるとき、出口11に向かって流れる材料5,6は、閉鎖体11’によって保持され、保持チャンバ11’’内に向かうように方向転換される。保持チャンバ11’’がいっぱいになると、混合管2と閉鎖体11’との間の容積領域内の圧力は、閉鎖体11’の破裂圧を超過するまで連続的に上昇する。その破裂圧が超過されると、閉鎖体11’は開放され、材料5,6の混合物は出口11から出て行く。好適には、保持チャンバ11’’は、混合管2と出口11との間の容積領域に対して周囲に位置している。特に、各保持チャンバ11’’によって画定された開口の表面法線ベクトルは、混合チャンバもしくは混合管2から出口11へと延びる直線と、表面法線ベクトルとの間の角度が、60~120度の範囲にあるように、方向付けられている。保持チャンバ11’’のこのような構成は、その内部に含まれる材料が、混合チャンバもしくは混合管2から流出する新たに供給された材料によって浚われないことを保証している。
【0030】
図4は、本発明の容器のフレーム12を示しており、このフレーム12は、出口11用の開口と、混合用の複数の開口3’と、第1もしくは第2の粘性材料を収容するための第1の開口5Aおよび第2の開口6Aと、を備えた連続的な接着部またはシールシーム10を有している。開口5Aおよび6Aの周囲の大部分は、接着部またはシールシーム10によって取り囲まれている。シーム10はさらに、複数の開口3’に沿って延在しており、混合管の境界と一致している。シーム10は、開口5Aと6Aとの間に混合部が配置されるように、パターン形成されている。
【0031】
図4に示されたように、フレーム12は、2つの保持チャンバのための付加的な開口と、開閉弁とを有していてよい。便宜的に、開口5Aおよび6Aの周囲の一部は、第1および第2の粘性材料を取り囲むスリーブまたは管の破壊を促進するために鋸歯状に形成されていてよい。
【0032】
図5は、本発明の容器のフレーム12を示しており、このフレーム12は、出口11用の開口と、混合用の1つの開口3Aと、第1もしくは第2の粘性材料を収容するための第1の開口5Aおよび第2の開口6Aと、を備えた連続的な接着部またはシールシーム10を有している。図5のその他の参照符号は、図4と同じ特徴を示しており、図4につき上述したものと同じ意味を有している。
【0033】
図6は、図3に示した、ワンピースのフレーム12と出口11とを有した容器の部分分解図を概略的に示す図である。容器のスリーブは、第1の(上側)フィルム13と、第2の(下側)フィルム14から成り、これらフィルムは、フレーム12の互いに逆側の第1もしくは第2の表面に、接着部またはシールシームによって接合されている。フレーム12はフィルム13および14と共に、混合チャンバもしくは混合管2と、2つの保持チャンバ11’’とを画定している。2つの保持チャンバ11’’は、混合管2の側方に位置して、それぞれ、混合管2と出口11との間に配置された開口を有している。
【0034】
図7は、X-X’で示された横断線に沿った、図2および図3に示された容器1の断面図である。図7に示した実施形態では、容器1のスリーブは、2つのフィルム13および14を備え、これらフィルムは、フレーム12の互いに逆側の第1もしくは第2の表面に、接着部またはシールシームによって接合されている。別の好適な実施形態では、容器1のスリーブは、フレーム12の周りに巻き付けられたワンピースのフィルムから成る。
【0035】
図8には、本発明のディスペンサのミキサの第1および第2の斜視図が示されており、このディスペンサは、内部に挿入された、もしくは側方に配置されたシールド3を備える。このミキサは、通路16Aを有する第1のミキサ部15Aと、通路16Bを有する第2のミキサ部15Bとを備える。第1および第2のミキサ部15Aおよび15Bは、本発明の容器のシールド3と、混合管のスリーブ(図8には示されていない)と、形状嵌合可能であるように成形されている。
【0036】
通路16Aおよび16Bのそれぞれはメアンダ状に形成されていて、向かい合って並列に配置された状態では、複数の互いに合致するセクションを有する逆位相の経路を有している。本発明では「合致するセクション」とは、第1のミキサ部15Aと第2のミキサ部15Bの対向並列状態で、通路16Aおよび16Bの開口が部分的にオーバラップすることを保証する通路16Aおよび16Bの設計もしくは形状を意味する。好適には、通路16Aおよび16Bは、同じ輪郭もしくは同じ形状を有しており、これにより、互いに向かい合って並列に配置された場合に、その経路が逆位相を有し、その開口は、複数の交点において部分的に合致している。さらに通路16Aおよび16Bは、それらの合致するセクションがさらに、シールド3の開口3’とも合致していて、第1のミキサ部15Aと第2のミキサ部15Bとが、本発明の容器の形状嵌合されたシールド3と、混合管のスリーブ(図8には示されていない)と共に、流体案内混合チャンバを画定するように、成形されている。
【0037】
図8に示した通路16Aおよび16Bはそれぞれ、10個のメアンダ状セルを有している。本発明では、「メアンダ状セル」という用語は、通路16Aおよび16Bの1つの繰り返し単位もしくは1つの起伏を意味する。通路16Aおよび16Bのメアンダ状セルは、変化する形状を有していてよい。好適には、通路16Aのメアンダ状セルは、通路16Bとは無関係に、各通路16Aおよび16Bの形状が部分的に周期的であるように同じ形状を有している。
【0038】
図9には、本発明によるシールド3と、通路16Aもしくは16Bを備えた第1のミキサ部15Aと第2のミキサ部15Bとの選択的な実施形態が示されており、この第1のミキサ部15Aと第2のミキサ部15Bとは、ミキサ部15Aおよび15Bが、形状嵌合されたシールド3(および混合管2)と共に、円弧状の中心軸線を有する流体案内混合チャンバを画定するように成形されている。
【0039】
図10は、ミキサ部15Aおよび15Bの分解斜視図を示しており、このミキサ部15Aおよび15Bは、本発明の容器のスリーブを形成するフィルム13,14が間に挿入された区分と、フィルム13および14の間に配置されたシールド3とを有している。
【0040】
図11には、シールド3とミキサ部15Aおよび15Bの好適な実施形態の斜視図が示されており、この場合、本発明による容器の混合管のスリーブフィルムおよび/または粘性材料に接触する縁部は、丸みを帯びているか、または面取りされている。
【0041】
図12は、本発明による第1および第2のミキサ部と、形状嵌合されたシールド(および混合管)とによって画定された流体案内混合チャンバ20,21および22の斜視図を示している。第1および第2のミキサ部およびシールドの設計に応じて、流体案内混合チャンバ20,21および22は、長方形の形状、丸みを帯びたまたは円筒状の形状を有していて、それぞれ2つの混合セルと、混合セルの総数が偶数になるように、または奇数になるように、オプションとしての付加的な1つの混合セルとから成る1つ以上のセクションを有している。
【0042】
図13は、本発明によるミキサ部と、このミキサ部に形状嵌合された、本発明による容器の混合管とシールドとにより画定された混合チャンバのセクション23の斜視図を示している。セクション23は、第1および第2の入口23Aおよび23Bと、第1および第2の出口23Cおよび23Dとを有している。セクション23は、2つの連続的な混合セル24および25から成っている。混合セル24は、入口23Aもしくは23Bと同じ2つの入口24Aおよび24Bを有している。混合セル24はさらに、2つの出口24Eおよび24Fを有しており、入口24Aから各出口24Eおよび24Fまでの流体管路の長さおよび形状は類似しており、好適には同じである。同様に、入口24Bから各出口24Eおよび24Fまでの各流体管路の長さおよび形状は類似しており、好適には同じである。流体管路が類似しているまたは同じであることにより、入口24Aまたは24Bのそれぞれを通って入る材料流は、出口24Eおよび24Fのそれぞれに向かって流れる実質的に同じ体積の2つの流れに分割される。これにより、各出口24Eおよび24Fの手前で、入口24Aからの部分流体流が、入口24Bからの部分流体流と合流する。
【0043】
出口24Eおよび24Fは、後続の混合セル25の入口25Eおよび25Fと連通する。混合セル25はさらに、出口23Cもしくは23Dと同じ2つの出口25Cおよび25Dを有しており、入口25Eから各出口25Cおよび25Dまでの流体管路の長さおよび形状は類似しており、好適には同じである。同様に、入口25Fから各出口25Cおよび25Dまでの流体管路の長さおよび形状は類似しており、好適には同じである。流体管路が類似しているまたは同じであることにより、入口25Eまたは25Fのそれぞれを通って入る材料流は、出口25Cおよび25Dのそれぞれに向かって流れる実質的に同じ体積の2つの流れに分割される。これにより、各出口25Cおよび25Dの手前で、入口25Eからの部分流体流が、入口25Fからの部分流体流と合流する。
【0044】
図13では、流れ矢印100は、材料流を示す。同様に、円筒状のマニホールド26および27としての材料流路の概略図は、視覚的理解を支援しようとするものである。
【0045】
第1の流入材料流と第2の流入材料流とがそれぞれ、2つの部分流に分割され、次いで第1の流入材料流からの部分流が、第2の流入材料流からの部分流に合流することに基づき、2種の粘性材料の強力な混合を、連続的に配置され、接続された限られた数の混合セル24,25内で達成することができる。
【0046】
上述した混合法は、流入材料流の均等な分割に依存するものではない。体積比が例えば60:40の分割によっても強力な混合を達成することができる。流体案内混合チャンバの混合セルが同じ形状または寸法を有している必要もない。
【符号の説明】
【0047】
1 容器
2 混合管
3 シールド
3’ 混合のための開口
3A 混合のための単一開口
4 貯蔵部
5 粘性材料
5A 粘性材料のための開口
6 粘性材料
6A 粘性材料のための開口
7 破壊可能な接着部またはシールシーム
8 破壊可能な接着部またはシールシーム
9 接着部またはシールシーム
10 接着部またはシールシーム
11 出口
11’ 破壊可能な接着部またはシールシーム
11’’ 保持チャンバ
12 フレーム
13 スリーブフィルム
14 スリーブフィルム
15A ミキサ部
15B ミキサ部
16A 通路
16B 通路
20 流体案内混合チャンバ
21 流体案内混合チャンバ
22 流体案内混合チャンバ
23 流体案内混合チャンバのセクション
23A セクション23の入口
23B セクション23の入口
23C セクション23の出口
23D セクション23の出口
24 混合セル
24A 混合セル24の入口
24B 混合セル24の入口
24E 混合セル24の出口
24F 混合セル24の出口
25 混合セル
25E 混合セル25の入口
25F 混合セル25の入口
25C 混合セル25の出口
25D 混合セル25の出口
26 混合セル24内の流体管路
27 混合セル25内の流体管路
100 流れ矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13