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特許7317399ボールの落下地点を案内する電子デバイスおよびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】ボールの落下地点を案内する電子デバイスおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20230724BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
A63B71/06 R
A63B71/06 U
A63B69/36 541W
A63B69/36 541S
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021558599
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2020004148
(87)【国際公開番号】W WO2020204469
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-09-29
(31)【優先権主張番号】10-2019-0036949
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
【住所又は居所原語表記】3F-4F,417,Nonhyeon-ro Gangnam-gu Seoul 06246 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ, ハクヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョンホ
【審査官】関口 英樹
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0000799(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0133578(US,A1)
【文献】特開2015-150061(JP,A)
【文献】特開2018-033819(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0182685(US,A1)
【文献】特開2010-035796(JP,A)
【文献】特開2014-023701(JP,A)
【文献】国際公開第2017/057157(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B69/00-71/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃されたボールの初期物理量を測定し、前記初期物理量を使用して前記ボールの軌跡を計算する軌跡算出部、
前記軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに
前記第1方位角および前記ボールの軌跡を使用して、前記ボールの変位(displacement)を計算する制御部
を含む電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、および
現在位置を獲得する位置獲得センサーをさらに含み、
前記制御部は、前記マップ情報、前記現在位置、および前記ボールの変位を使用して前記現在位置に対応するゴルフコース内での前記ボールの落下地点を計算する、
電子デバイス。
【請求項2】
前記電子デバイスは通信部をさらに含み、
前記制御部は、外部電子デバイスのディスプレイ部に前記ゴルフコースマップ上での前記落下地点を指示する指示子が表示されるように、前記落下地点に関する情報を前記通信部を通じて前記外部電子デバイスに伝送する、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記電子デバイスはディスプレイ部をさらに含み、
前記制御部は、前記ディスプレイ部に前記ゴルフコースマップ上での前記落下地点を指示する指示子を表示する、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記軌跡算出部は、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含む、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記軌跡算出部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含む、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
通信部、
打撃されたボールの初期物理量を測定する打球測定部、
前記打球測定部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに
外部電子デバイスが前記初期物理量を使用して前記ボールの軌跡を計算し、前記第1方位角および前記ボールの軌跡を使用して、前記ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、前記外部電子デバイスの現在位置、および前記ボールの変位を使用して前記現在位置に対応するゴルフコース内での前記ボールの落下地点を計算することができるように、前記打撃されたボールの初期物理量および前記第1方位角を前記通信部を通じて前記外部電子デバイスに伝送する制御部
を含む電子デバイス。
【請求項7】
前記打球測定部は、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含む、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記打球測定部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含む、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
通信部、
打撃されたボールの初期物理量を測定し、前記初期物理量を使用して前記ボールの軌跡を計算する軌跡算出部、
前記軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに
外部電子デバイスが前記第1方位角および前記ボールの軌跡を使用して、前記ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、前記外部電子デバイスの現在位置、および前記ボールの変位を使用して前記現在位置に対応するゴルフコース内での前記ボールの落下地点を計算することができるように、前記通信部を通じて前記第1方位角および前記ボールの軌跡を前記外部電子デバイスに伝送する制御部
を含む電子デバイス。
【請求項10】
前記軌跡算出部は、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含む、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記軌跡算出部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、前記ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含む、
請求項に記載の電子デバイス。
【請求項12】
打撃されたボールの軌跡を測定する軌跡算出部、
前記軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに
前記第1方位角および前記ボールの軌跡を使用して、前記ボールの変位(displacement)を計算する制御部
を含む電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、
ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、および
現在位置を獲得する位置獲得センサーをさらに含み、
前記制御部は、前記マップ情報、前記現在位置、および前記ボールの変位を使用して前記現在位置に対応するゴルフコース内での前記ボールの落下地点を計算する、
電子デバイス。
【請求項13】
前記軌跡算出部は、マルチ-レーダー(multi-radar)センサーまたはTOFカメラを含む、
請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
通信部、
打撃されたボールの軌跡を測定する軌跡算出部、
前記軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに
外部電子デバイスが前記第1方位角および前記ボールの軌跡を使用して、前記ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、前記外部電子デバイスの現在位置、および前記ボールの変位を使用して前記現在位置に対応するゴルフコース内での前記ボールの落下地点を計算することができるように、前記通信部を通じて前記第1方位角および前記ボールの軌跡を前記外部電子デバイスに伝送する制御部
を含む電子デバイス。
【請求項15】
前記軌跡算出部は、マルチ-レーダー(multi-radar)センサーまたはTOFカメラを含む、
請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
請求項1~15のうちのいずれか一項による電子デバイス、並びに
前記電子デバイスから伝達されたボールの落下地点に関する情報、前記打撃されたボールの初期物理量および前記第1方位角、または前記第1方位角および前記ボールの軌跡を受信して、ディスプレイ部にゴルフコースマップ上での前記落下地点を指示する指示子を表示するウェアラブル電子デバイス
を含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールの落下地点を案内する電子デバイスおよびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフはゴルフボールを打ってホール(hole)に入れるスポーツである。ゴルファーはゴルフボールの現在位置とホールの位置を考慮して目標地点を決定し、ゴルフボールが目標地点に移動するように、適切なゴルフクラブを選択してゴルフボールを打つ。
【0003】
打撃後、ゴルフボールが速い速度で移動するので、ゴルファーがゴルフボールを肉眼で確認しにくい。即ち、ゴルファーがゴルフボールの落下地点を分かり難い問題がある。
【0004】
また、ゴルファーが打ったゴルフボールの軌跡を確認しにくくて、ゴルファーが打った実際のゴルフボールの球質(フェード(fade)、ドロー(draw)など)が分かり難い問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、打撃されたボールの落下地点を案内するための電子デバイスおよびシステムを提供することである。
【0006】
他の目的は、打撃されたボールの軌跡を案内するための電子デバイスおよびシステムを提供することである。
【0007】
他の目的は、携帯に便利な電子デバイスおよびシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記または他の目的を達成するために、第1実施形態による電子デバイスは、打撃されたボールの初期物理量を測定し、初期物理量を使用してボールの軌跡を計算する軌跡算出部、軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに第1方位角およびボールの軌跡を使用して、ボールの変位(displacement)を計算する制御部を含む。
【0009】
電子デバイスは、ゴルフコースのマップ情報が保存されているメモリ、および現在位置を獲得する位置獲得センサーをさらに含み、制御部はマップ情報、現在位置、およびボールの変位を使用して現在位置に対応するゴルフコース内でのボールの落下地点を計算することができる。
【0010】
電子デバイスは通信部をさらに含み、制御部は外部電子デバイスのディスプレイ部にゴルフコースマップ上での落下地点を指示する指示子が表示されるように、落下地点に関する情報を通信部を通じて外部電子デバイスに伝送することができる。
【0011】
電子デバイスはディスプレイ部をさらに含み、制御部はディスプレイ部にゴルフコースマップ上での落下地点を指示する指示子を表示することができる。
【0012】
軌跡算出部は、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含むことができる。
【0013】
軌跡算出部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含むことができる。
【0014】
第2実施形態による電子デバイスは、通信部、打撃されたボールの初期物理量を測定する打球測定部、打球測定部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに外部電子デバイスが初期物理量を使用してボールの軌跡を計算し、第1方位角およびボールの軌跡を使用して、ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、外部電子デバイスの現在位置、およびボールの変位を使用して現在位置に対応するゴルフコース内でのボールの落下地点を計算することができるように、打撃されたボールの初期物理量および第1方位角を通信部を通じて外部電子デバイスに伝送する制御部を含む。
【0015】
打球測定部は、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含むことができる。
【0016】
打球測定部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含むことができる。
第3実施形態による電子デバイスは、通信部、打撃されたボールの初期物理量を測定し、初期物理量を使用してボールの軌跡を計算する軌跡算出部、軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに外部電子デバイスが第1方位角およびボールの軌跡を使用して、ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、外部電子デバイスの現在位置、およびボールの変位を使用して現在位置に対応するゴルフコース内でのボールの落下地点を計算することができるように、通信部を通じて第1方位角およびボールの軌跡を外部電子デバイスに伝送する制御部を含む。
【0017】
軌跡算出部は、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を測定するドップラーレーダーセンサーを含むことができる。
軌跡算出部は、連続して撮影された画像フレームを使用して、ボールの速度(velocity)およびスピン(spin)を計算するカメラを含むことができる。
【0018】
第4実施形態による電子デバイスは、打撃されたボールの軌跡を測定する軌跡算出部、軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに第1方位角およびボールの軌跡を使用して、ボールの変位(displacement)を計算する制御部を含む。
【0019】
軌跡算出部は、マルチ-レーダー(multi-radar)センサーまたはTOFカメラを含むことができる。
第5実施形態による電子デバイスは、通信部、打撃されたボールの軌跡を測定する軌跡算出部、軌跡算出部が向かう方向に対応する第1方位角を測定する方位角センサー、並びに外部電子デバイスが第1方位角およびボールの軌跡を使用して、ボールの変位(displacement)を計算し、ゴルフコースのマップ情報、外部電子デバイスの現在位置、およびボールの変位を使用して現在位置に対応するゴルフコース内でのボールの落下地点を計算することができるように、通信部を通じて第1方位角およびボールの軌跡を外部電子デバイスに伝送する制御部を含む。
【0020】
軌跡算出部は、マルチ-レーダー(multi-radar)センサーまたはTOFカメラを含むことができる。
【0021】
一実施形態によるシステムは、第1~5実施形態による電子デバイス、並びに電子デバイスから伝達されたボールの落下地点に関する情報、打撃されたボールの初期物理量および第1方位角、または第1方位角およびボールの軌跡を受信して、ディスプレイ部にゴルフコースマップ上での落下地点を指示する指示子を表示するウェアラブル電子デバイスを含む。
【発明の効果】
【0022】
本発明による電子デバイスおよびシステムの効果について説明すれば以下の通りである。
【0023】
本発明の実施形態のうちの少なくとも一つによれば、ゴルファーにより正確にゴルフボールの落下地点に関する情報を提供することができるという長所がある。
【0024】
本発明の実施形態のうちの少なくとも一つによれば、ゴルファーにより正確にゴルフボールの移動軌跡に関する情報を提供することができるという長所がある。
【0025】
本発明の実施形態のうちの少なくとも一つによれば、ゴルファーが落下地点案内装置を携帯に便利であるという長所がある。
【0026】
本発明の適用可能性の追加的な範囲は以下の詳細な説明から明白になるはずである。しかし、本発明の範囲内で多様な変更および修正は当業者に明確に理解できるので、詳細な説明および本発明の好ましい実施形態のような特定実施形態はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】一実施形態に係るボールの落下地点を案内する電子デバイスを使用する状況を説明するための例示図である。
図2】一実施形態に係るボールの落下地点を案内する電子デバイスを説明するためのブロック図である。
図3】一実施形態に係る電子デバイスが落下地点を算出する方法を示すフローチャートである。
図4】ゴルフコース上でそれぞれの位置を示した図である。
図5】一実施形態に係る電子デバイスにゴルフコースを表示する図である。
図6】一実施形態に係る落下地点案内システムを示すブロック図である。
図7】一実施形態に係る外部電子デバイスを説明するためのブロック図である。
図8】一実施形態に係る電子デバイスの概念図である。
図9】一実施形態に係る外部電子デバイスにゴルフコースを表示する図である。
図10】外部電子デバイスにボールの軌跡を表示する図である。
図11】外部電子デバイスにラウンディング情報を表示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本文書の多様な実施形態が添付された図面を参照して記載される。しかし、これは本文書に記載された技術を特定の実施形態に対して限定しようとするのではなく、本文書の実施形態の多様な変更(modifications)、均等物(equivalents)、および/または代替物(alternatives)を含むと理解されなければならない。図面の説明に関し、類似の構成要素については類似の参照符号が使用できる。
【0029】
本文書で、“有する”、“有することができる”、“含む”、または“含むことができる”などの表現は当該特徴(例:数値、機能、動作、または部品などの構成要素)の存在を示し、追加的な特徴の存在を排除しない。
【0030】
本文書で、“AまたはB”、“Aまたは/およびBのうちの少なくとも一つ”、または“Aまたは/およびBのうちの一つまたはそれ以上”などの表現は共に羅列された項目の全ての可能な組み合わせを含むことができる。例えば、“AまたはB”、“AおよびBのうちの少なくとも一つ”、または“AまたはBのうちの少なくとも一つ”は、(1)少なくとも一つのAを含む、(2)少なくとも一つのBを含む、または(3)少なくとも一つのAおよび少なくとも一つのB全てを含む場合を全て指して称することができる。
【0031】
本文書で使用された“第1”、“第2”、 “一番目”、または“二番目”などの表現は多様な構成要素を、順序および/または重要度に関係なく修飾することができ、一構成要素を他の構成要素と区分するために使用されるのに過ぎず、当該構成要素を限定しない。例えば、第1使用者機器と第2使用者機器は、順序または重要度と関係なく、互いに異なる使用者機器を示すことができる。例えば、本文書に記載された権利範囲を逸脱しなければ第1構成要素は第2構成要素と命名でき、同様に第2構成要素も第1構成要素と変えて命名できる。
【0032】
ある構成要素(例:第1構成要素)が他の構成要素(例:第2構成要素)に“(機能的にまたは通信的に)連結されて((operatively or communicatively)coupled with/to)”いるとか“接続されて(connected to)”いると言及された時には、ある構成要素が他の構成要素に直接的に連結されるか、他の構成要素(例:第3構成要素)を通じて連結できると理解されなければならないはずである。反面、ある構成要素(例:第1構成要素)が他の構成要素(例:第2構成要素)に“直接連結されて”いるとか“直接接続されて”いると言及された時には、ある構成要素と他の構成要素の間に他の構成要素(例:第3構成要素)が存在しないと理解できる。
【0033】
本文書で使用された表現“~するように構成された(または設定された)(configured to)”は状況によって、例えば、“~に適した(suitable for)”、“~する能力を有する(having the capacity to)”、“~するように設計された(designed to)”、“~するように変更された(adapted to)”、“~するように作られた(made to)”、または“~ができる(capable of)”と変えて使用できる。用語“~するように構成された(または設定された)”はハードウェアー的に“特に設計された(specifically designed to)”ことのみを必ずしも意味しないこともある。その代わりに、ある状況では、“~するように構成された装置”という表現は、その装置が他の装置または部品と共に“~することができる”ことを意味し得る。例えば、文句“A、B、およびCを遂行ように構成された(または設定された)プロセッサー”は、当該動作を遂行するための専用プロセッサー(例:エンベデッドプロセッサー)、またはメモリ装置に保存された一つ以上のソフトウェアプログラムを実行することによって、当該動作を遂行することができる汎用プロセッサー(generic-purpose processor)(例:CPUまたはapplication processor)を意味し得る。
【0034】
本文書で使用された用語はただ特定実施形態を説明するために使用されたものであって、他の実施形態の範囲を限定しようとする意図ではないものであり得る。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含むことができる。技術的であるか科学的な用語を含んでここで使用される用語は本文書に記載された技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同一の意味を有することができる。本文書に使用された用語のうちの一般的な辞典に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一または類似の意味に解釈でき、本文書で明白に定義されない限り、理想的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。場合によって、本文書で定義された用語であっても本文書の実施形態を排除するように解釈できない。
【0035】
本文書の多様な実施形態による電子デバイスは、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、移動電話機(mobile phone)、映像電話機、電子書籍リーダー機(e-book reader)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、モバイル医療機器、カメラ(camera)、またはウェアラブル装置(wearable device)のうちの少なくとも一つを含むことができる。多様な実施形態によれば、ウェアラブル装置はアクセサリー型(例:時計、指輪、腕輪、アンクレット、ネックレス、眼鏡、コンタクトレンズ、または頭部装着型装置(head-mounted-device(HMD))、織物または衣類一体型(例:電子衣服)、身体付着型(例:スキンパッド(skin pad)または入れ墨)、または生体移植型(例:implantable circuit)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0036】
図1は、一実施形態に係るボールの落下地点を案内する電子デバイスを使用する状況を説明するための例示図である。
【0037】
図示されているように、ゴルファーはゴルフコースの開始地点、即ち、ティーインググラウンド(teeing ground、ティーボックス)にボールの落下地点を案内する電子デバイス100を配置することができる。電子デバイス100は打撃によってゴルフボールBが進行する方向に対して反対になる方向に配置できる。即ち、電子デバイス100はゴルフボールBの後方に配置できる。
【0038】
ゴルファーが第1方向D1に位置するグリーンにゴルフボールBを移動させるために、ゴルフボールBを打撃するようになれば、電子デバイス100は、打撃されたゴルフボールBの初期物理量(例えば、速度(velocity)、スピン(spin)、ゴルフボールBと電子デバイス100との間の距離など)を測定することができる。このような初期物理量は後述のレーダー部を通じて直接測定されるか、またはカメラで撮影された映像を使用して計算できる。
【0039】
電子デバイス100は、初期物理量を使用してゴルフボールBの軌跡TRを計算することができる。その他にも、電子デバイス100は打撃されたゴルフボールBの軌跡TR自体を測定することができる。
【0040】
電子デバイス100は、電子デバイス100が向かう方向D2の方位角を測定することができる。電子デバイス100が向かう方向D2はゴルフボールBの初期物理量を測定するために電子デバイス100が配置された方向であり得る。例えば、電子デバイス100が向かう方向D2はレーダーまたはカメラが向かう方向であり得る。
【0041】
電子デバイス100は、電子デバイス100が位置する地点からゴルフボールBが位置する地点までの方位角D2、ゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールBの軌跡TRを使用してゴルフボールBの落下地点を計算することができる。この時、落下地点は、ゴルフボールBの軌跡TRのZ値が0である地点と決定できる。または、電子デバイス100は、当該ゴルフコースのマップ情報をさらに使用して、落下地点と予想される位置の高度と軌跡TRのZ値が同一な地点をゴルフボールBの落下地点と決定することができる。
【0042】
電子デバイス100は、ゴルフボールBの落下地点を使用して打撃前ゴルフボールBの位置からゴルフボールBの落下地点までの相対的な変位(displacement)D3を計算することができる。
【0043】
電子デバイス100は、電子デバイス100が位置する地点の座標を獲得することができる。電子デバイス100は、獲得された電子デバイス100の現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールBの落下地点を計算することができる。電子デバイス100は、マップ情報上にゴルフボールBの落下地点を表示することができる。
【0044】
電子デバイス100は、当該ゴルフコースのマップ情報上で、決定されたゴルフボールBの落下地点を表示することができ、電子デバイス100が位置する地点からゴルフボールBの落下地点の間の軌跡も表示することができる。
【0045】
電子デバイス100は、現在位置獲得の可能な外部電子デバイス(スマートフォン、ウェアラブル電子デバイス、距離測定デバイスなど)に打撃されたゴルフボールBの初期物理量、方位角D2、およびゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離に関する情報を伝送することができる。そうすれば、外部電子デバイスは、初期物理量を使用してゴルフボールBの軌跡TRを計算し、方位角D2、ゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールBの軌跡TRを使用してゴルフボールBの落下地点を計算した後、ゴルフボールBの落下地点までの変位D3を計算することができる。外部電子デバイスは、外部電子デバイスの現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールBの落下地点を計算することができる。外部電子デバイスは、マップ情報上にゴルフボールBの落下地点を表示することができる。
【0046】
電子デバイス100は、現在位置獲得の可能な外部電子デバイスに方位角D2、ゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールBの軌跡TRを伝送することもできる。そうすれば、外部電子デバイスは、方位角D2、ゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールBの軌跡TRを使用してゴルフボールBの落下地点を計算した後、ゴルフボールBの落下地点までの変位D3を計算することができる。外部電子デバイスは、外部電子デバイスの現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールBの落下地点を計算することができる。外部電子デバイスは、マップ情報上にゴルフボールBの落下地点を表示することができる。
【0047】
電子デバイス100は、現在位置獲得の可能な外部電子デバイスに変位D3を伝送することもできる。そうすれば、外部電子デバイスは外部電子デバイスの現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールBの落下地点を計算することができる。外部電子デバイスは、マップ情報上にゴルフボールBの落下地点を表示することができる。
【0048】
電子デバイス100は、現在位置獲得の可能な外部電子デバイスに計算されたゴルフボールBの落下地点を伝送することもできる。そうすれば、外部電子デバイスは、マップ情報上にゴルフボールBの落下地点を表示することができる。
【0049】
一方、電子デバイス100は、ゴルフボールBが打撃された瞬間前後の所定時間ゴルファーとゴルフボールBの映像を撮影することができる。
【0050】
以下、図2図7を参照してボールの落下地点を案内する電子デバイスについて具体的に説明する。
【0051】
図2は、一実施形態に関するボールの落下地点を案内する電子デバイスを説明するためのブロック図である。
【0052】
ボールの落下地点を案内する電子デバイス100は、レーダー部110、レーダー制御部112、カメラ122、使用者入力部130、インターフェース部140、出力部150、メモリ160、無線通信部170、制御部180、および電源供給部190などを含むことができる。図1に示された構成要素はボールの落下地点を案内する電子デバイス100を実現することにおいて必須的なものではなくて、本明細書上で説明されるボールの落下地点を案内する電子デバイス100は前記で列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有することができる。
【0053】
より具体的には、前記構成要素のうちのレーダー部110は信号源と複数のアンテナを含む。レーダー部110は、少なくとも一つのドップラーレーダーセンサーを含むことができる。複数のアンテナは上下に離隔しており、信号源から放出された信号が物体から反射されればこれを受信する。レーダー部110は複数のアンテナから受信された信号を用いて、前方の物体(以下でゴルフボールと説明するがこれに制限されず、ゴルフクラブ(golf club)も含む)の初期物理量を測定することができる。
【0054】
例えば、レーダー部110は、ゴルフボールに送信波を放射してゴルフボールの反射波を感知することができる。レーダー部110は打撃されたゴルフボールの発射を探知し、打撃されたゴルフボールの速度(velocity)、スピン(spin)、ゴルフボールBと電子デバイス100の間の距離を測定して、軌跡、打撃されたゴルフボールの方向、予想飛距離などを計算することができる。
【0055】
レーダー制御部112は、レーダー部110の測定動作を制御する。また、レーダー制御部112は、初期物理量を使用してゴルフボールの軌跡を計算するか、またはゴルフクラブのスイング速度などを計算することができる。
【0056】
その他にも、レーダー部110とレーダー制御部112は、打撃されたゴルフボールの軌跡自体を測定することができるマルチ-レーダー(multi-radar)センサーであり得る。
【0057】
センシング部120は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100を囲んだ周辺環境情報およびボールの落下地点を案内する電子デバイス100内情報のうちの少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサーを含むことができる。例えば、センシング部120は、位置獲得センサー121、カメラ122、および方位角センサー123、ジャイロスコープセンサー(gyroscope sensor)、バッテリーゲージ(battery gauge)、環境センサー(例えば、気圧計、湿度計、温度計など)のうちの少なくとも一つを含むことができる。一方、本明細書に開示されたボールの落下地点を案内する電子デバイス100は、このようなセンサーのうちの少なくとも二つ以上のセンサーでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0058】
位置獲得センサー121はボールの落下地点を案内する電子デバイス100の位置を獲得するためのセンサーであって、その代表的な例としてはGPS(Global Positioning System)センサーがある。GPSセンサーは、3個以上の衛星から離れた距離情報と正確な時間情報を算出した後、前記算出された情報に三角法を適用することによって、緯度、経度、および高度による3次元の現位置情報を正確に算出することができる。現在、3個の衛星を使用して位置および時間情報を算出し、また他の1個の衛星を使用して前記算出された位置および時間情報の誤差を修正する方法が広く使用されている。また、GPSセンサーは、現位置を実時間で継続して算出することによって速度情報を算出することができる。
【0059】
カメラ122は、撮影モードでイメージセンサーによって得られる静止画または動画などの画像フレームを処理する。処理された画像フレームはディスプレイ部151に表示されるかメモリ160に保存できる。
【0060】
カメラ122は、連続して撮影された画像フレームを使用して、ゴルフボールの初期物理量を計算することができる。例えば、カメラ122は、二つの画像フレーム内でゴルフボールが移動した位置を使用してゴルフボールの速度(velocity)を計算することができ、ゴルフボール表面の回転程度を検出してゴルフボールのスピンを計算することができる。また、カメラ122は、ゴルフボールを認識してゴルフボールと電子デバイス100の間の距離を測定することができる。
【0061】
その他にも、カメラ122は、ステレオ方式カメラまたはTOF(Time-Of-Flight)カメラのような3Dデプス(depth)カメラで実現されて、ゴルフボールの軌跡自体を測定することができる。
【0062】
方位角センサー123は方位角を測定するセンサーであって、ゴルフボールの落下地点を案内する電子デバイス100が向かう方位角の値を獲得することができる。方位角センサー123は、地球磁場を感知して方位角を測定する地磁気センサー(geomagnetic sensor)であり得る。また、方位角センサー123は、ジャイロセンサーによって獲得された、予め設定された基準方向からの左右方向の回転角度を使用して方位角を計算するなどでも実現できる。
【0063】
その次に、使用者入力部130は使用者から情報の入力を受けるためのものであって、使用者入力部130を通じて情報が入力されれば、制御部180は入力された情報に対応するようにボールの落下地点を案内する電子デバイス100の動作を制御することができる。このような、使用者入力部130は機械式(mechanical)入力手段(または、メカニカルキー、例えば、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の前面、後面、または側面に位置するボタン、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100のベゼル(bezel)またはクラウン(crown)、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチなど)およびタッチ式入力手段を含むことができる。一例として、タッチ式入力手段は、ソフトウェア的な処理を通じてタッチスクリーンに表示される仮想キー(virtual key)、ソフトキー(soft key)またはビジュアルキー(visual key)からなるか、前記タッチスクリーン以外の部分に配置されるタッチキー(touch key)からなり得る。一方、前記仮想キーまたはビジュアルキーは、多様な形態を有しながらタッチスクリーン上に表示されることが可能であり、例えば、グラフィック(graphic)、テキスト(text)、アイコン(icon)、ビデオ(video)またはこれらの組み合わせからなり得る。
【0064】
インターフェース部140は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100に連結される多様な種類の外部機器との通路役割を果たす。このようなインターフェース部140は、外部充電器ポート(port)、有/無線データポート(port)、およびメモリ160カード(memory card)ポートのうちの少なくとも一つを含むことができる。ボールの落下地点を案内する電子デバイス100では、前記インターフェース部140に外部機器が連結されることに対応して、連結された外部機器に係る適切な制御を行うことができる。
【0065】
出力部150は、視覚、聴覚または触覚などに係る出力を発生させるためのものであって、ディスプレイ部151、音響出力部152などを含むことができる。
ディスプレイ部151は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100で処理される情報を表示(出力)する。例えば、ディスプレイ部151は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100で駆動される応用プログラムの実行画面情報、またはこのような実行画面情報によるUI(User Interface)、GUI(Graphic User Interface)情報を表示することができる。このようなディスプレイ部151は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の実現形態によって2個以上存在し得る。
【0066】
ディスプレイ部151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、電子インクディスプレイ(e-ink display)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0067】
音響出力部152は、メモリ160に保存されたオーディオデータを音として出力することができ、各種アラーム音やマルチメディアの再生音を出力するラウドスピーカー(loud speaker)の形態に実現できる。
その他にも、出力部150は、光を使用してイベント発生を知らせる信号を出力する光出力部をさらに含んでもよい。
【0068】
また、メモリ160は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の多様な機能を支援するデータ(例えば、データはゴルフコースのティーボックス(tee box)、フェアウエー、ハザード(hazard)、バンカー(bunker)、ラフ(rough)、グリーン(green)、ホール(hole)に関するコースマップ情報、使用者スイング速度に関する情報、ボールの発射角、発射速度などに関する情報を含み、これに限定されない)を保存する。メモリ160は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100で駆動されるファームウエア(firmware)、応用プログラム(application program)、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうちの少なくとも一部は、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の基本的な機能のために出庫当時からボールの落下地点を案内する電子デバイス100上に存在し得る。また、このような応用プログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信で外部サーバーからダウンロードできる。一方、応用プログラムは、メモリ160に保存され、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100上に設置されて、制御部180によって前記ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の動作(または機能)を行うように駆動できる。
無線通信部170は、電子デバイス100と無線通信システムの間、電子デバイス100と他の無線通信可能外部電子デバイスの間、または電子デバイス100と外部サーバーの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含むことができる。
このような無線通信部170は、無線インターネットモジュール171および近距離通信モジュール172などを含むことができる。
【0069】
無線インターネットモジュール171は無線インターネット接続のためのモジュールをいうものであって、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100に内蔵できる。無線インターネットモジュール171は、無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信するように形成される。無線インターネット技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがあり、前記無線インターネットモジュール171は前記で羅列されていないインターネット技術まで含む範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によってデータを送受信するようになる。
【0070】
近距離通信モジュール172は近距離通信(Short range communication)のためのものであって、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうちの少なくとも一つを使用して、近距離通信を支援することができる。このような、近距離通信モジュール172は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を通じてボールの落下地点を案内する電子デバイス100と無線通信システムの間、ボールの落下地点を案内する電子デバイス100と無線通信可能デバイスの間、またはボールの落下地点を案内する電子デバイス100と外部サーバーが位置したネットワークの間の無線通信を支援することができる。前記近距離無線通信網は、近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)であってもよい。
【0071】
ここで、無線通信可能デバイスは、本発明によるボールの落下地点を案内する電子デバイス100とデータを相互交換することの可能な(または連動可能な)移動端末器(mobile terminal、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、移動電話機(mobile phone)、映像電話機、電子書籍リーダー機(e-book reader)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、モバイル医療機器、カメラ(camera)、またはウェアラブル装置(wearable device)など)であり得る。近距離通信モジュール172は、電子デバイス100周辺に、前記電子デバイス100と通信可能な無線通信可能電子デバイスを感知(または認識)することができる。さらに、制御部180は前記感知された無線通信可能電子デバイスが一実施形態による電子デバイス100と通信するように認証された電子デバイスの場合、電子デバイス100で処理されるデータの少なくとも一部を、前記近距離通信モジュール172を通じて無線通信可能電子デバイスに伝送することができる。したがって、無線通信可能デバイスの使用者は、電子デバイス100で処理されるデータを、無線通信可能電子デバイスを通じて使用することができる。
【0072】
制御部180は、前記応用プログラムに係る動作以外にも、通常ボールの落下地点を案内する電子デバイス100の全般的な動作を制御する。制御部180は、上で見てみた構成要素を通じて入力または出力される信号、データ、情報などを処理するかメモリ160に保存された応用プログラムを駆動することによって、使用者に適切な情報または機能を提供または処理することができる。
【0073】
また、制御部180は、メモリ160に保存された応用プログラムを駆動するために、図2と共に示した構成要素のうちの少なくとも一部を制御することができる。さらに、制御部180は、前記応用プログラムの駆動のために、電子デバイス100に含まれている構成要素のうちの少なくとも二つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
電源供給部190は、制御部180の制御下で、外部の電源、内部の電源の印加を受けて電子デバイス100に含まれている各構成要素に電源を供給する。このような電源供給部190はバッテリーを含み、前記バッテリーは内蔵型バッテリーまたは交替可能な形態のバッテリーであり得る。
【0074】
前記各構成要素のうちの少なくとも一部は、以下で説明される多様な実施形態による電子デバイス100の動作、制御、または制御方法を実現するために互いに協力して動作できる。また、前記電子デバイス100の動作、制御、または制御方法は、前記メモリ160に保存された少なくとも一つの応用プログラムの駆動によって電子デバイス100上で実現できる。
【0075】
図3および図4を参照して、一実施形態に係るボールの落下地点を案内する電子デバイス100の発射角測定方法を説明する。
【0076】
図3は一実施形態に係る電子デバイスが落下地点を算出する方法を示すフローチャートであり、図4はゴルフコース上でそれぞれの位置を示した図である。
図3および図4を参照すれば、方位角センサー120は電子デバイス100が向かう方向D2の方位角を測定(S10)する。
【0077】
ゴルファーが第1方向D1に位置するグリーンにゴルフボールを移動させるために、ゴルフボールを打撃するようになれば、レーダー部110は打撃されたゴルフボールの初期物理量を測定(S12)する。
【0078】
レーダー制御部120は、ゴルフボールの速度(velocity)、スピン(spin)を使用してゴルフボールの軌跡を計算(S14)する。その他にも、カメラ122でゴルフボールの初期物理量を測定してゴルフボールの軌跡を計算することができる。また、マルチレーダーセンサー、3Dデプスカメラを通じてゴルフボールの軌跡を測定することもできる。
【0079】
制御部180は、方位角D2、ゴルフボールの初期位置400と電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールの軌跡を使用してゴルフボールの落下地点410を計算(S16)する。この時、ゴルフボールの初期位置400と電子デバイス100の間の距離が5m以下である場合、電子デバイス100の位置をゴルフボールの初期位置400にしてゴルフボールの落下地点410を計算することができる。
【0080】
制御部180は、落下地点410を使用して打撃前ゴルフボールの位置400から落下地点410までの相対的な変位(displacement)D3を計算(S18)する。
【0081】
位置獲得センサー121は、電子デバイス100の座標を獲得(S20)する。制御部180はマップ情報、現在位置、および変位D3を考慮して現在位置に対応するゴルフコース内でゴルフボールの落下地点を計算し、マップ情報上にゴルフボールの落下地点を表示(S22)する。これに関連して図5を参照して説明する。
【0082】
図5は一実施形態に係る電子デバイスにゴルフコースを表示する図である。
【0083】
図示されているように、制御部180はディスプレイ部151に、当該ゴルフコースのマップ情報500上で、現在位置に対応する指示子502とゴルフボールの落下地点に対応する指示子510を表示することができる。また、制御部180はディスプレイ部151に、変位D3による距離512および落下地点と現在電子デバイス100の位置の間の高度差514情報を表示することができる。その他にも、制御部180は電子デバイス100が位置する地点からゴルフボールの落下地点の間の軌跡も表示することができる。
制御部180はディスプレイ部151に、ゴルフボールが打撃された瞬間前後の所定時間撮影されたゴルファーとゴルフボールの映像を表示することができる。また、制御部180は映像内でゴルフボールの移動軌跡および落下地点を検出してゴルファーとゴルフボールの映像と共にディスプレイ部151に表示することができる。
【0084】
一方、電子デバイス100は外部電子デバイスと無線通信部170を通じて通信して、落下地点に関する情報ないしは落下地点を計算するのに使用される情報を伝送することができる。
【0085】
図6は一実施形態に係る落下地点案内システムを示すブロック図であり、図7は一実施形態による外部電子デバイスを説明するためのブロック図であり、図8は一実施形態に係る電子デバイスの概念図である。
【0086】
図6に示されているように、電子デバイス100は、外部電子デバイス200とブルートゥース(登録商標)のような近距離通信などを通じて互いに通信できる。外部電子デバイス200には電子デバイス100からデータの伝達を受けて落下地点を計算してマップ情報と共に表示するためのアプリケーションプログラムが設置されていてもよい。
【0087】
図7を参照すれば、電子デバイス200は、無線通信部210、センシング部220、使用者入力部230、インターフェース部240、出力部250、メモリ260、制御部270、および電源供給部280などを含むことができる。図7に示された構成要素は電子デバイス200を実現することにおいて必須のものではなくて、本明細書上で説明される電子デバイス200は上で列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有することができる。
【0088】
より具体的に、前記構成要素のうちの無線通信部210は、電子デバイス200と無線通信システムの間、電子デバイス200と他の無線通信可能デバイスの間、または電子デバイス200と外部サーバーの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含むことができる。
【0089】
このような無線通信部210は、無線インターネットモジュール211および近距離通信モジュール212などを含むことができる。
【0090】
無線インターネットモジュール211は無線インターネット接続のためのモジュールをいうものであって、電子デバイス200に内蔵できる。無線インターネットモジュール211は、無線インターネット技術による通信網で無線信号を送受信するように形成される。無線インターネット技術としては、例えば、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi(Wireless Fidelity) Direct、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)などがあり、前記無線インターネットモジュール211は前記で羅列されていないインターネット技術まで含む範囲で少なくとも一つの無線インターネット技術によってデータを送受信するようになる。
【0091】
近距離通信モジュール212は近距離通信(Short range communication)のためのものであって、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、Wi-Fi Direct、Wireless USB(Wireless Universal Serial Bus)技術のうちの少なくとも一つを使用して、近距離通信を支援することができる。このような、近距離通信モジュール212は、近距離無線通信網(Wireless Area Networks)を通じて電子デバイス200と無線通信システムの間、電子デバイス200と無線通信可能デバイスの間、または電子デバイス200と外部サーバーが位置したネットワークの間の無線通信を支援することができる。前記近距離無線通信網は、近距離無線個人通信網(Wireless Personal Area Networks)であってもよい。
【0092】
ここで、無線通信可能デバイスは、本発明による電子デバイス200とデータを相互交換することの可能な(または連動可能な)移動端末器(mobile terminal、例えば、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC、ノートパソコン(notebook)など)であり得る。近距離通信モジュール212は、電子デバイス200周辺に、前記電子デバイス200と通信可能な無線通信可能デバイスを感知(または認識)することができる。さらに、制御部270は前記感知された無線通信可能デバイスが一実施形態による電子デバイス200と通信するように認証されたデバイスである場合、電子デバイス200で処理されるデータの少なくとも一部を、前記近距離通信モジュール212を通じて無線通信可能デバイスに伝送することができる。したがって、無線通信可能デバイスの使用者は、電子デバイス200で処理されるデータを、無線通信可能デバイスを通じて使用することができる。
【0093】
センシング部220は、電子デバイス200を囲んだ周辺環境情報および電子デバイス200内情報のうちの少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサーを含むことができる。例えば、センシング部220は、位置獲得センサー221、加速度センサー222(acceleration sensor)、および方位角センサー223、ジャイロスコープセンサー(gyroscope sensor)、バッテリーゲージ(battery gauge)、環境センサー(例えば、気圧計、湿度計、温度計など)のうちの少なくとも一つを含むことができる。一方、本明細書に開示された電子デバイス200は、このようなセンサーのうちの少なくとも二つ以上のセンサーでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0094】
まず、位置獲得センサー221は電子デバイス200の位置を獲得するためのセンサーであって、その代表的な例としてはGPS(Global Positioning System)センサーがある。GPSセンサーは3個以上の衛星から離れた距離情報と正確な時間情報を算出した後、前記算出された情報に三角法を適用することによって、緯度、経度、および高度による3次元の現位置情報を正確に算出することができる。現在、3個の衛星を使用して位置および時間情報を算出し、また他の1個の衛星を使用して前記算出された位置および時間情報の誤差を修正する方法が広く使用されている。また、GPSセンサーは現位置を実時間で継続して算出することによって速度情報を算出することができる。
【0095】
傾きセンサー222は、電子デバイス200の傾き(tilt)程度を獲得することができる。傾きセンサー222は、重力加速度を測定する加速度センサー(accelerometer)を含むことができる。また、傾きセンサー222は、ジャイロセンサーによって獲得された、予め設定された基準方向からの上下方向の回転角度を使用して傾きを計算するなどで実現できる。
【0096】
方位角センサー223は方位角を測定するセンサーであって、電子デバイス200が向かう方位角の値を獲得することができる。方位角センサー223は、地球磁場を感知して方位角を測定する地磁気センサー(geomagnetic sensor)であり得る。また、方位角センサー223は、ジャイロセンサーによって獲得された、予め設定された基準方向からの左右方向の回転角度を使用して方位角を計算するなどで実現できる。
その次に、使用者入力部230は使用者から情報の入力を受けるためのものであって、使用者入力部230を通じて情報が入力されれば、制御部270は入力された情報に対応するように電子デバイス200の動作を制御することができる。このような、使用者入力部230は、機械式(mechanical)入力手段(または、メカニカルキー、例えば、電子デバイス200の前面、後面、または側面に位置するボタン、電子デバイス200のベゼル(bezel)またはクラウン(crown)、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチなど)およびタッチ式入力手段を含むことができる。一例として、タッチ式入力手段は、ソフトウェア的な処理を通じてタッチスクリーンに表示される仮想キー(virtual key)、ソフトキー(soft key)またはビジュアルキー(visual key)からなるか、前記タッチスクリーン以外の部分に配置されるタッチキー(touch key)からなり得る。一方、前記仮想キーまたはビジュアルキーは、多様な形態を有しながらタッチスクリーン上に表示されることが可能であり、例えば、グラフィック(graphic)、テキスト(text)、アイコン(icon)、ビデオ(video)またはこれらの組み合わせからなり得る。
【0097】
インターフェース部240は、電子デバイス200に連結される多様な種類の外部機器との通路役割を果たす。このようなインターフェース部240は、外部充電器ポート(port)、有/無線データポート(port)、およびメモリ260カード(memory card)ポートのうちの少なくとも一つを含むことができる。電子デバイス200では、前記インターフェース部240に外部機器が連結されることに対応して、連結された外部機器に係る適切な制御を行うことができる。
出力部250は視覚、聴覚または触覚などに係る出力を発生させるためのものであって、ディスプレイ部251、音響出力部252、振動出力部253などを含むことができる。
【0098】
ディスプレイ部251は、電子デバイス200で処理される情報を表示(出力)する。例えば、ディスプレイ部251は、電子デバイス200で駆動されるアプリケーションプログラムの実行画面情報、またはこのような実行画面情報によるUI(User Interface)、GUI(Graphic User Interface)情報を表示することができる。このようなディスプレイ部251は、電子デバイス200の実現形態によって2個以上存在し得る。
【0099】
ディスプレイ部251は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、電子インクディスプレイ(e-ink display)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0100】
音響出力部252はメモリ260に保存されたオーディオデータを音として出力することができ、各種アラーム音やマルチメディアの再生音を出力するラウドスピーカー(loud speaker)の形態に実現できる。
【0101】
振動出力部253は、使用者が感じることができる多様な触覚効果を発生させる。振動出力部253が発生する振動の強さとパターンなどは使用者の選択または制御部270の設定によって制御できる。例えば、振動出力部253は、互いに異なる振動を合成して出力するか順次に出力することもできる。
【0102】
その他にも、出力部250は、光を使用してイベント発生を知らせる信号を出力する光出力部をさらに含んでもよい。
【0103】
また、メモリ260は、電子デバイス200の多様な機能を支援するデータ(例えば、データはゴルフコースのティーボックス(tee box)、フェアウエー、ハザード(hazard)、バンカー(bunker)、ラフ(rough)、グリーン(green)、ホール(hole)などに関するコースマップ情報を含むが、これに限定されない)を保存する。メモリ260は、電子デバイス100で駆動されるファームウエア(firmware)、応用プログラム(application program)、電子デバイス200の動作のためのデータ、命令語を保存することができる。このような応用プログラムのうちの少なくとも一部は、電子デバイス200の基本的な機能のために出庫当時から電子デバイス200上に存在し得る。また、このような応用プログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信で外部サーバーからダウンロードできる。一方、応用プログラムは、メモリ260に保存され、電子デバイス200上に設置されて、制御部270によって前記電子デバイス200の動作(または機能)を行うように駆動できる。
【0104】
制御部270は前記応用プログラムに係る動作以外にも、通常電子デバイス200の全般的な動作を制御する。制御部270は、上述の構成要素を通じて入力または出力される信号、データ、情報などを処理するかメモリ260に保存された応用プログラムを駆動することによって、使用者に適切な情報または機能を提供または処理することができる。
【0105】
また、制御部270はメモリ260に保存された応用プログラムを駆動するために、図7と共に示される構成要素のうちの少なくとも一部を制御することができる。さらに、制御部270は前記応用プログラムの駆動のために、電子デバイス200に含まれている構成要素のうちの少なくとも二つ以上を互いに組み合わせて動作させることができる。
電源供給部280は制御部270の制御下で、外部の電源、内部の電源の印加を受けて電子デバイス200に含まれている各構成要素に電源を供給する。このような電源供給部280はバッテリーを含み、前記バッテリーは内蔵型バッテリーまたは交替可能な形態のバッテリーであり得る。
【0106】
前記各構成要素のうちの少なくとも一部は、以下で説明される多様な実施形態による電子デバイス200の動作、制御、または制御方法を実現するために互いに協力して動作できる。また、前記電子デバイス200の動作、制御、または制御方法は、前記メモリ260に保存された少なくとも一つの応用プログラムの駆動によって電子デバイス200上で実現できる。
【0107】
電子デバイス200は、ウォッチ(watch)タイプ、クリップ(clip)タイプ、ガラス(glasses)タイプまたは2以上のボディーが相対移動可能に結合されるスライド(slide)タイプ、スイング(swing)タイプ、スイベル(swivel)タイプなど多様な構造に適用できる。電子デバイス200の特定類型に関連するか、電子デバイス200の特定類型に関する説明は他のタイプの電子デバイス200に一般に適用できる。
【0108】
図8を参照すれば、電子デバイス200は、ディスプレイ部251を備える本体201、および本体201に連結されて手首に着用可能なように構成されるバンド202を含む。
【0109】
本体201は、外観を形成するケースを含む。図示されているように、ケースは各種電子部品を収容する内部空間を設ける第1ケース201aおよび第2ケース201bを含むことができる。但し、本発明はこれに限定されるのではなく、一つのケースが前記内部空間を設けるように構成されてユニボディの電子デバイス200が実現できる。
【0110】
電子デバイス200は無線通信が可能なように構成され、本体201には前記無線通信のためのアンテナが設置できる。一方、アンテナはケースを用いてその性能を拡張させることができる。例えば、導電性材質を含むケースがアンテナと電気的に連結されてグラウンド領域または放射領域を拡張させるように構成できる。
【0111】
本体201の前面にはディスプレイ部251が配置されて情報を出力することができる。図示されているように、ディスプレイ部251のウィンドウ251aは第1ケース201aに装着されて第1ケース201aと共に端末器ボディーの前面を形成することができる。
【0112】
そして、ディスプレイ部251にはタッチセンサーが備えられてタッチスクリーンとして実現される。以下で、ディスプレイ部251はタッチスクリーンであると仮定して説明する。
【0113】
本体201には使用者入力部223a、123b、123c、音響出力部(図示せず)、マイクロフォン(図示せず)などが備えられる。ディスプレイ部251がタッチスクリーンとして実現される場合、使用者入力部223として機能でき、これにより、本体201に別途のキーが備えられなくてもよい。
【0114】
バンド202は手首に着用されて手首を包むように形成され、着用が容易なようにフレキシブル材質から形成できる。そのような例として、バンド202は革、ゴム、シリコン、合成樹脂材質などから形成できる。また、バンド202は本体201に着脱可能に構成されて、使用者が趣向によって多様な形態のバンドに交替可能に構成できる。
【0115】
一方、バンド202は、アンテナの性能を拡張させるのに使用できる。例えば、バンドにはアンテナと電気的に連結されてグラウンド領域を拡張させるグラウンド拡張部(図示せず)が内蔵できる。
【0116】
バンド202にはファスナー(fastener)102aが備えられる。ファスナー202aはバックル(buckle)、スナップフィット(snap-fit)の可能なフック(hook)構造、またはベルクロ(登録商標)(velcro;商標名)などによって実現でき、伸縮性がある区間または材質を含むことができる。本図面では、ファスナー202aがバックル形態に実現された例を提示している。
【0117】
前記のような電子デバイス200は電子デバイス100から、打撃されたゴルフボールの初期物理量、方位角、およびゴルフボールと電子デバイス100の間の距離に関する情報を受信することができる。そうすれば、制御部270は初期物理量を使用してゴルフボールの軌跡TRを計算し、方位角、ゴルフボールと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールの軌跡TRを使用してゴルフボールの落下地点を計算した後、ゴルフボールの落下地点までの変位D3を計算することができる。位置獲得センサー221は、電子デバイス200の現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールの落下地点を計算することができる。制御部270は、マップ情報上にゴルフボールの落下地点を表示することができる。
【0118】
または、電子デバイス200は電子デバイス100から、方位角、ゴルフボールと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールの軌跡TRに関する情報を受信することができる。そうすれば、制御部270は方位角、ゴルフボールと電子デバイス100の間の距離、およびゴルフボールの軌跡TRを使用してゴルフボールの落下地点を計算した後、ゴルフボールの落下地点までの変位D3を計算することができる。位置獲得センサー221は電子デバイス200の現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールの落下地点を計算することができる。制御部270はマップ情報上にゴルフボールの落下地点を表示することができる。
または、電子デバイス200は電子デバイス100から、変位D3に関する情報を受信することができる。そうすれば、位置獲得センサー221は電子デバイス200の現在位置を獲得し、現在位置と変位D3を考慮して当該ゴルフコースのマップ情報上でのゴルフボールの落下地点を計算することができる。制御部270はマップ情報上にゴルフボールの落下地点を表示することができる。
【0119】
または、電子デバイス200は電子デバイス100から、ゴルフボールの落下地点に関する情報を受信することができる。そうすれば、制御部270はマップ情報上にゴルフボールの落下地点を表示することができる。
【0120】
図9は、一実施形態に係る外部電子デバイスにゴルフコースを表示する図である。
【0121】
図示されているように、制御部270はディスプレイ部251に、当該ゴルフコースのマップ情報900上で、電子デバイス200の現在位置に対応する指示子902とゴルフボールの落下地点に対応する指示子910を表示することができる。制御部270はディスプレイ部251に、電子デバイス200の現在位置と落下地点の間の距離をさらに表示することができる。これによって電子デバイス200を着用したゴルファーは現在位置と落下地点の間の位置関係および残った距離を把握することができる。
【0122】
また、制御部270はディスプレイ部251に、変位D3による距離912および落下地点と現在電子デバイス200の位置の間の高度差914情報を表示することができる。その他にも、電子デバイス100が位置する地点からゴルフボールの落下地点の間の軌跡も表示することができる。
【0123】
図10は外部電子デバイスにボールの軌跡を表示する図であり、図11は外部電子デバイスにラウンディング情報を表示する図である。
【0124】
図10を参照すれば、制御部180は、ゴルフボールが打撃された瞬間前後の所定時間撮影されたゴルファーとゴルフボールの映像と、映像内で検出されたゴルフボールの移動軌跡および落下地点を当該映像と共に組み合わせて電子デバイス200に伝送することができる。これを受信した電子デバイス200は、ディスプレイ部251に移動軌跡1002などが表示された映像1000を表示することができる。
【0125】
図11を参照すれば、制御部180は当該ゴルフコースのマップ情報上で、決定されたゴルフボールの落下地点に関する情報と、電子デバイス100が位置する地点からゴルフボールの落下地点の間の軌跡に関する情報を電子デバイス200に伝送することができる。そうすれば、電子デバイス200は当該ゴルフコース上で、電子デバイス100が位置する初期地点1110とゴルフボールの落下地点1112、1114、1116が表示されたマップ情報1100をディスプレイ部251に表示することができる。
【0126】
また、電子デバイス100は、レーダー部110またはカメラ122によって予測されたゴルフボールの落下地点1112、1114、1116と、電子デバイス100がゴルフボールを測定するために位置した地点をマッチングして、予測された落下地点1112、1114、1116の位置を補正することができる。
【0127】
例えば、一番目のショットで予測されたゴルフボールの落下地点と、二番目のショットの測定のために電子デバイス100が位置した地点が所定距離以上離隔されている場合、一番目のショットで予測されたゴルフボールの落下地点を二番目のショットの測定のために電子デバイス100が位置した地点に補正することもできる。
【0128】
一実施形態によるボールの落下地点を案内する電子デバイス100およびシステムはゴルフ競技中にも、ボールの軌跡とおよびボールの落下地点をより正確に使用者に案内することができる長所がある。
以上のように本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるのではなく本発明の属する分野における通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。
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