(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】クイックロックピストン式フローティング電源コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/91 20110101AFI20230727BHJP
【FI】
H01R12/91
(21)【出願番号】P 2022517845
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2020110539
(87)【国際公開番号】W WO2021052108
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202010647897.2
(32)【優先日】2020-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910884573.8
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522108482
【氏名又は名称】貴州航天電器股▲ふん▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】522108493
【氏名又は名称】上海航天科工電器研究院有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】522108507
【氏名又は名称】蘇州華旃航天電器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】王宏吉
(72)【発明者】
【氏名】王旭
(72)【発明者】
【氏名】鄒作濤
(72)【発明者】
【氏名】許其峰
(72)【発明者】
【氏名】朱良濤
【審査官】鎌田 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-170710(JP,A)
【文献】特開2014-120377(JP,A)
【文献】特開2014-225396(JP,A)
【文献】特開2016-024862(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0240973(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00-12/91
H01R 13/56-13/72
H01R 24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クイックロックピストン式フローティング電源コネクタであって、ハウジング部と、接触部と、ベース部を含み、前記ハウジング部は、前記ベース部の一端の外壁に着装され、前記接触部の一端は前記ベース部内に固定され、前記接触部の他端は前記ベース部の外部に延出され、前記接触部の他端の延出部は、カバープレート部内に嵌入され、前記接触部の他端の端部に垂直してピストン式構造のフローティング接触部が設置され、前記フローティング接触部は前記カバープレート部内に取り付けられ、前記フローティング接触部の取り付け開口が前記カバープレート部の外部に延出され、前記フローティング接触部は、
異なる位置に設定されるPCBボード
との電気
的接続に適用される、クイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項2】
前記フローティング接触部は、スリーブと、クラウンスプリングと、ガイドピンを
さらに含み、前記ガイドピンの根元は、前記接触部の端部に嵌入され、前記ガイドピンは前記スリーブの内底部に延伸され、前記スリーブの内部の天部に雌ねじ構造が設置され、前記ガイドピンの外壁に前記クラウンスプリングが着装され、前記クラウンスプリングは前記スリーブと前記ガイドピンとの間に配置され、前記クラウンスプリングと、ガイドピンと、スリーブとの間に弾性圧着で電気的に接触される、請求項1に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項3】
前記ガイドピンは円柱体及び位置決め座を含み、前記位置決め座の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座は、前記接触部内に締まり嵌められ、前記位置決め座の天面には同心的に円柱体が設置され、前記円柱体の外壁に垂直して位置止めブロックが対称に設置され、前記スリーブは中空円筒形であり、前記円柱体は前記スリーブの内底部に取り付けられ、前記スリーブの底部に位置止め溝が対称に設置され、前記位置止めブロックは前記位置止め溝内に延伸され、前記位置止めブロックは、前記スリーブの水平方向の回転を防止するように用いられ、前記カバープレート部の内壁に配合溝が設置され、前記配合溝は円形状の溝であり、前記スリーブは配合溝内に嵌入される、請求項2に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項4】
前記位置止め溝の内壁に
断面が台形のリング状突出部が突き出され、前記
リング状突出部は、前記位置止めブロックの底部に止めされ、前記
リング状突出部は、スリーブの垂直方向の分離を防止するように用いられる、請求項3に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項5】
前記ガイドピンは円柱体及び位置決め座を含み、前記位置決め座の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座は、前記接触部内に締まり嵌められ、前記位置決め座の天面には同心的に円柱体が設置され、前記スリーブは、上部スリーブ体と下部スリーブ体を含み、前記上部スリーブ体はリング状に構造され、前記下部スリーブ体は外側が四角形であり内側が円形状であるように構成され、前記上部スリーブ体は前記下部スリーブ体の天部に設置され、前記円柱体は前記下部スリーブ体内に延伸され、前記カバープレート部の内壁に配合溝が設置され、前記配合溝は、天部が円形状の溝であり、底部が矩形状の溝であり、前記上部スリーブ体は円形状の溝内に嵌入され、前記下部スリーブ体の外壁の矩形の表面は矩形状の溝内
に嵌入され、前記矩形状の溝は、前記スリーブの水平方向の回転を防止するように用いられる、請求項2に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項6】
前記円形状の溝の内壁に凹型のフローティングシュートが設置され、前記上部スリーブ体の外壁の天部に上ストップリングが設置され、前記上部スリーブ体の外壁の中部にフローティングリングが設置され、前記フローティングリングは前記フローティングシュート内にスライド可能に嵌入され、前記上ストップリングは、前記カバープレート部の天部に配置され、前記フローティングリングと前記上ストップリングは、スリーブの垂直方向の分離を防止するように用いられる、請求項5に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項7】
前記接触部は、位置決め導体及び外部接続導体を含み、前記位置決め導体は前記ベース部内に嵌入され、前記外部接続導体は前記ベース部の外部に延出され、前記外部接続導体は前記カバープレート部内に嵌入され、前記位置決め導体の外壁にリング溝が設置され、前記リング溝の外部に弾性ロックリングが着装され、前記位置決め導体の外壁にバーブが設置され、前記位置決め導体の端部の両側がフラット面になり、前記ロックリングと、バーブと、フラット面とのいずれも前記ベース部の内壁に配合されるように設置され、前記外部接続導体は、曲げ部及び外部接続ボードを含み、前記曲げ部は下向きに傾斜した斜面構造であり、前記曲げ部の一端は、前記位置決め導体に接続され、他端は、前記外部接続ボードに接続され、前記外部接続ボードの表面に垂直して前記フローティング接触部が設置される、請求項1に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【請求項8】
前記カバープレート部の内壁に、前記外部接続導体と配合する溝が設置され、前記溝の内壁に突き出されるリブが設置され、前記リブは、前記外部接続導体と溝との間のギャップを埋めるように用いられる、請求項7に記載のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電気コネクタの技術分野に属し、特にクイックロックピストン式フローティング電源コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電源コネクタは、通信機器、家電製品、産業機器、航空、宇宙航行および軍事分野に、特に通信分野の基地局の信号伝送モジュールに幅広く応用されている。産業用電子技術、インテリジェント自動車、および通信市場の急速な発展に伴い、電源コネクタの市場需要も高まっている。また、科学技術の急速な発展と相まって、電子製品がさまざまな分野への急速な浸透したので、電源コネクタは小型化、利便性、低コスト、高信頼性、高汎用性、シンプル構造に向かう発展が促される。
【0003】
従来技術において、電源コネクタは、構造が複雑で、取り付けが面倒で、占有スペースが広く、製造コストが高いという問題が存在する。複雑なジャンパを省略するために、従来のジャンパ無し電源コネクタの構成が、ソケット、アダプタ、PCBボードエンドコネクタという3つの部分で構成される複雑なものが多く、取り付けと取り外しにおいて、RUユニット全体の内部PCBボードを取り外す必要があり、工程が面倒で、障害になる場合が多い。また、PCBボードの位置のフローティングと許容差により、ジャンパ無し電源コネクタに対する要求が高いため、現在、これらの電源コネクタのほとんどは、高さと位置が固定されるPCBボードにしか応用できないため、コネクタの汎用性が低く、使用シーンが大幅に制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の欠点に対して、本願は、クイックロックピストン式フローティング電源コネクタを提供し、具体的な技術案は以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
クイックロックピストン式フローティング電源コネクタであって、ハウジング部と、接触部と、ベース部を含み、前記ハウジング部は、前記ベース部の一端の外壁に着装され、前記接触部の一端は前記ベース部内に固定され、前記接触部の他端は前記ベース部の外部に延出され、前記接触部の他端の延出部は、カバープレート部内に嵌入され、前記接触部の他端の端部に垂直してピストン式構造のフローティング接触部が設置され、前記フローティング接触部は前記カバープレート部内に取り付けられ、前記フローティング接触部の取り付け開口が前記カバープレート部の外部に延出され、前記フローティング接触部は、異なる位置に設定されるPCBボードとの電気的接続に適用される。
【0006】
さらに、前記フローティング接触部は、スリーブと、クラウンスプリングと、ガイドピンを含み、前記ガイドピンの根元は、前記接触部の端部に嵌入され、前記ガイドピンは前記スリーブの内底部に延伸され、前記スリーブの内部の天部に雌ねじ構造が設置され、前記ガイドピンの外壁に前記クラウンスプリングが着装され、前記クラウンスプリングは前記スリーブと前記ガイドピンとの間に配置され、前記クラウンスプリングと、ガイドピンと、スリーブとの間に弾性圧着で電気的に接触される。
【0007】
さらに、前記ガイドピンは円柱体及び位置決め座を含み、前記位置決め座の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座は、前記接触部内に締まり嵌められ、前記位置決め座の天面には同心的に円柱体が設置され、前記円柱体の外壁に垂直して位置止めブロックが対称に設置され、前記スリーブは中空円筒形であり、前記円柱体は前記スリーブの内底部に取り付けられ、前記スリーブの底部に位置止め溝が対称に設置され、前記位置止めブロックは前記位置止め溝内に延伸され、前記位置止めブロックは、前記スリーブの水平方向の回転を防止するように用いられ、前記カバープレート部の内壁に配合溝が設置され、前記配合溝は円形状の溝であり、前記スリーブは配合溝内に嵌入される。
【0008】
さらに、前記位置止め溝の内壁に断面が台形のリング状突出部が突き出され、前記断面が台形のリング状突出部は、前記位置止めブロックの底部に止めされ、前記断面が台形のリング状突出部は、スリーブの垂直方向の分離を防止するように用いられる。
【0009】
さらに、前記ガイドピンは円柱体及び位置決め座を含み、前記位置決め座の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座は、前記接触部内に締まり嵌められ、前記位置決め座の天面には同心的に円柱体が設置され、前記スリーブは、上部スリーブ体と下部スリーブ体を含み、前記上部スリーブ体はリング状に構造され、前記下部スリーブ体は外側が四角形であり内側が円形状であるように構成され、前記上部スリーブ体は前記下部スリーブ体の天部に設置され、前記円柱体は前記下部スリーブ体内に延伸され、前記カバープレート部の内壁に配合溝が設置され、前記配合溝は、天部が円形状の溝であり、底部が矩形状の溝であり、前記上部スリーブ体は円形状の溝内に嵌入され、前記下部スリーブ体の外壁の矩形の表面は矩形状の溝内に嵌入され、前記矩形状の溝は、前記スリーブの水平方向の回転を防止するように用いられる。
【0010】
さらに、前記円形状の溝の内壁に凹型のフローティングシュートが設置され、前記上部スリーブ体の外壁の天部に上ストップリングが設置され、前記上部スリーブ体の外壁の中部にフローティングリングが設置され、前記フローティングリングは前記フローティングシュート内にスライド可能に嵌入され、前記上ストップリングは、前記カバープレート部の天部に配置され、前記フローティングリングと前記上ストップリングは、スリーブの垂直方向の分離を防止するように用いられる。
【0011】
さらに、前記接触部は、位置決め導体及び外部接続導体を含み、前記位置決め導体は前記ベース部内に嵌入され、前記外部接続導体は前記ベース部の外部に延出され、前記外部接続導体は前記カバープレート部内に嵌入され、前記位置決め導体の外壁にリング溝が設置され、前記リング溝の外部に弾性ロックリングが着装され、前記位置決め導体の外壁にバーブが設置され、前記位置決め導体の端部の両側がフラット面になり、前記ロックリングと、バーブと、フラット面とのいずれも前記ベース部の内壁に配合されるように設置され、前記外部接続導体は、曲げ部及び外部接続ボードを含み、前記曲げ部は下向きに傾斜した斜面構造であり、前記曲げ部の一端は、前記位置決め導体に接続され、他端は、前記外部接続ボードに接続され、前記外部接続ボードの表面に垂直して前記フローティング接触部が設置される。
【0012】
さらに、前記カバープレート部の内壁に、前記外部接続導体と配合する溝が設置され、前記溝の内壁に突き出されるリブが設置され、前記リブは、前記外部接続導体と溝との間のギャップを埋めるように用いられる。
【発明の効果】
【0013】
本願の技術的な効果は以下のとおりである。
1.ハウジング部と、接触部と、ベース部と、カバープレート部およびフローティング接触部との配合及び着装を用いて、一体構造の電源コネクタが形成される。これで、従来のコネクタにおいて複雑な組み立て工程を省略でき、直接一体型に製造されて挿入と取り外しが容易であり、コネクタの取り付け及びメンテナンスが大幅に簡素化される。
2.フローティング接触部の取り付け開口の高さが、PCBボードの位置に応じて調整されるため、コネクタの汎用性及び信頼性が大幅に向上し、PCBボードの異なる取り付け位置の状況で、コネクタからPCBボードサブシステムへの電源供給を確実に実現する。
3.フローティング接触部内にさまざまなストップ構成および位置止め構成が設置されるから、スリーブの構造強度を効果的に向上させ、接触の安定性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本願のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタの実施例1を示す模式的な構成図である。
【
図2】本願のクイックロックピストン式フローティング電源コネクタの実施例2を示す模式的な構成図である。
【
図4】本願のクラウンスプリングの構成を示す模式図である。
【
図5】実施例1のガイド部材の構成を示す模式図である。
【
図6】実施例1のスリーブの構成を示す模式図である。
【
図7】実施例1のスリーブと位置止めブロックとの配合構成を示す模式図である。
【
図8】実施例1の接触部とフローティング接触部との接続構成を示す模式図である。
【
図9】実施例1の接触部全体の断面構成を示す模式図である。
【
図10】実施例1のカバープレート部の構成を示す模式図である。
【
図11】実施例2のガイド部材の構成を示す模式図である。
【
図12】実施例2のスリーブの構成を示す模式図である。
【
図13】実施例2の接触部とフローティング接触部との接続構成を示す模式図である。
【
図14】実施例2のカバープレートの構成を示す模式図である。
【
図15】実施例2のフローティング接触部全体の断面構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願の目的、技術案および利点をより明白にするために、以下で実施例を参照して本願をさらに詳細に説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、ただ本願を説明するためのものであり、本願を限定するものではないことを理解されたい。
【0016】
図1又は
図2に示すように、クイックロックピストン式フローティング電源コネクタであって、ハウジング部1と、接触部2と、ベース部3とを含み、前記ハウジング部1は、前記ベース部3の一端の外壁に着装され、前記接触部2の一端は前記ベース部3内に固定され、前記接触部2の他端は前記ベース部3の外部に延出され、前記接触部2の他端の延出部は、カバープレート部4内に嵌入され、前記接触部2の他端の端部に垂直してピストン式構造のフローティング接触部5が設置され、前記フローティング接触部5は前記カバープレート部4内に取り付けられ、前記フローティング接触部5の取り付け開口が前記カバープレート部4の外部に延出され、前記フローティング接触部5は、
異なる位置に設定されるPCBボード
との電気
的接続に適用される。ハウジング部1と、接触部2と、ベース部3と、カバープレート部4およびフローティング接触部5との配合及び着装を用いて、一体構造の電源コネクタが形成され、従来のコネクタにおいて複雑な組み立て工程を省略でき、直接一体型に製造されて挿入と取り外しが容易であり、コネクタの取り付け及びメンテナンスが大幅に簡素化される。同時に、フローティング接触部5の取り付け開口の高さが、PCBボードの位置に応じて調整されるため、コネクタの汎用性及び信頼性が大幅に向上する。
【0017】
図3に示すように、前記接触部2は、位置決め導体21及び外部接続導体22を含み、前記位置決め導体21は前記ベース部3内に嵌入され、前記外部接続導体22は前記ベース部3の外部に延出され、前記外部接続導体22は前記カバープレート部4内に嵌入され、前記位置決め導体21の外壁にリング溝211が設置され、前記リング溝211の外部に弾性ロックリング213が着装され、前記位置決め導体21の外壁にバーブが設置され、前記位置決め導体21の端部の両側がフラット面212になり、前記ロックリング213と、バーブと、フラット面212とのいずれも前記ベース部3の内壁に配合されるように設置され、前記外部接続導体22は、曲げ部221及び外部接続ボード222を含み、前記曲げ部221は下向きに傾斜した斜面構造であり、前記曲げ部221の一端は、前記位置決め導体21に接続され、他端は、前記外部接続ボード222に接続され、前記外部接続ボード222の表面に垂直して前記フローティング接触部5が設置される。曲げ部221によれば、外部接続ボード222の高さを十分に下げることができ、これによって、コネクタの全体的なサイズを大幅に減少できる。フラット面212は、接触部2がベース部3内で横揺れの状況を回避できる位置決めの効果を持つ。ロックリングとバーブによれば、接触部の位置決め強度を向上できる。
【0018】
上記の技術案の改進として、前記カバープレート部4の内壁に、前記外部接続導体22と配合する溝42が設置され、前記溝42の内壁に突き出されるリブ421が設置され、前記リブ421は、前記外部接続導体22と溝42との間のギャップを埋めるように用いられる。リブ421によれば、カバープレートと外部接続導体22との間のギャップを減少し、両者の配合強度を堤高し、組み立て後にカバープレート部の揺れを防止できる。
【0019】
上記の技術案の改進として、前記フローティング接触部5は、スリーブ52と、クラウンスプリング53と、ガイドピン51を含み、前記ガイドピン51の根元は、前記接触部5の端部に嵌入され、前記ガイドピン51は前記スリーブ52の内底部に延伸され、前記スリーブ52の内部の天部に雌ねじ構造が設置され、前記ガイドピン51の外壁に前記クラウンスプリング53が着装され、前記クラウンスプリング53は前記スリーブ52と前記ガイドピン51との間に配置され、前記クラウンスプリング53と、ガイドピン51と、スリーブ52との間に弾性圧着で電気的に接触される。弾性構造のクラウンスプリング53は、ガイドピン51とスリーブ52との間の電気的に接触を実現できる一方、ガイドピン51とスリーブ52との間の配合強度を向上できる。これによって、三者の互いの接続がより緊密になり、フローティングプロセス中に構造強度と電気伝送とも保証される。ガイドピン51は、接触部5に接続するように利用されるとともに、スリーブ52がフローティングする際のガイド部材および支持部材とする。スリーブ52は、ねじによって外部PCBボードに接続するように利用され、上下にスライドして取り付け開口の位置を調整できる。
【0020】
ハウジング部1には、さらにプッシュプルクイックロック用のセラミックビード構造および界面封止用のOリングが設置される。ガイドピン51の両端にいずれも弧状および丸みを帯びたる構成になり、組み立て中の抵抗が減少される。カバープレート部4は、2つのカバープレートを係合することによって形成される。
【0021】
以下、上記のフローティング接触部5に係る2つの実施例を例示的に説明する。フローティング接触部5の実施形態は、以下の2つの実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0022】
実施例1:
図5~
図10に示すように、前記ガイドピン51は円柱体511及び位置決め座512を含み、前記位置決め座512の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座512は、前記接触部2内に締まり嵌められ、前記位置決め座512の天面には同心的に円柱体511が設置され、前記円柱体511の外壁に垂直して位置止めブロック5111が対称に設置され、前記スリーブ52は中空円筒形であり、前記円柱体511は前記スリーブ52の内底部に取り付けられ、前記スリーブ52の底部に位置止め溝523が対称に設置され、前記位置止めブロック5111は前記位置止め溝523内に延伸され、前記位置止めブロック5111は、前記スリーブ52の水平方向の回転を防止するように用いられる。締まり嵌められた位置決め座512が、ガイド部材51と接触部2との接続強度を向上できる。位置止めブロック5111は、スリーブの回転を止めるようにスリーブ52を反対方向に止めることができ、さらに、位置止めブロック5111が位置止め溝523内で上下にスライドでき、これによって、スリーブが上下にフローティングすることができることを保証する。
【0023】
前記カバープレート部4の内壁に配合溝41が設置され、前記配合溝41は円形状の溝であり、前記スリーブ52は配合溝41内に嵌入される。配合溝41は、位置決めスリーブ52を外部から拘束してスリーブの偏移を回避するように用いられ、スリーブが上下方向だけに運動させる。
【0024】
前記位置止め溝523の内壁に断面が台形のリング状突出部524が突き出され、前記断面が台形のリング状突出部524は、前記位置止めブロック5111の底部に止めされ、前記断面が台形のリング状突出部524は、スリーブの垂直方向の分離を防止するように用いられる。スリーブの上方への動きが警告値を超えようとするとき、位置止めブロック5111は断面が台形のリング状の突出部524と当接するので、スリーブが上方に動き続けることができなくなる。これによって、垂直方向の位置止めを実現でき、スリーブの分離を避けるとともに、スリーブの移動範囲を制限する。
【0025】
スリーブ52の内部には、雌ねじ穴521、取付穴522、位置止め溝523、断面が台形のリング状突出部524が上から下に順番に設置され、雌ねじ穴521は、ねじと接続するために用いられ、取付穴522は、クラウンスプリングとガイドピンの取付位置であり、位置止め溝523と取付穴522は十字に分布され、位置止め溝523の底部に、断面が台形のリング状突出部524が設置される。
【0026】
実施例1は、具体的に実施する際に、接触部2の位置決め導体21が、ベース部3内に係合嵌入され、ロックリング213、バーブおよびフラット面213がいずれもベース部の内壁に配合され、外部接続導体22はベース部3の外部に延出され、そして、ハウジング部1がベース部の末端に回転させられ、フローティング接触部5の根元にある位置決め座が、外部接続ボード222の円穴に締まり嵌めにより圧着される。フローティング接触部5と接触部2の組み立てが完了後、カバープレート部4が外部接続導体の外部に係合させ、カバープレート部4が外部接続導体、フローティング接触部に対し位置決め及び保護される。
【0027】
PCBボード6に接続する場合、PCBボード6の位置に応じて、スリーブ52の外部に延出される高さを調整し、調整する際に、スリーブ52を上方に引っ張って、スリーブ52をカバープレート部4の内壁の配合溝41に沿ってスライドさせ、位置止めブロック5111が位置止め溝523内で相対的に下方に向かってスライドされ、さらにスリーブ52がクラウンスプリング53を連れて上方へ移動され、クラウンスプリング53がガイドピンとスリーブで挟んで収縮状態に保持される。所望な位置に調整された後、PCBの保留穴がスリーブの最上端とねじ合わせように、PCBボードをスリーブの天面に配置させ、その後、ねじ7を保留穴に貫通させてスリーブ内にねじ込む。ねじ込む中、位置止めブロック5111はスリーブが回転しないようにスリーブを反対方向から止められ、ねじ込む作業完了後、フローティング接触部5とPCBボードとの間の電気的に接続が実現される。
【0028】
実施例2:
前記ガイドピン51は円柱体511及び位置決め座512を含み、前記位置決め座512の外壁は鋸歯状に構造され、前記位置決め座512は、前記接触部2内に締まり嵌められ、前記位置決め座512の天面には同心的に円柱体511が設置され、前記スリーブ52は、上部スリーブ521体と下部スリーブ体522を含み、前記上部スリーブ体521はリング状に構造され、前記下部スリーブ体522は外側が四角形であり内側が円形状であるように構成され、前記上部スリーブ体521は前記下部スリーブ体522の天部に設置され、前記円柱体511は前記下部スリーブ体522内に延伸される。締まり嵌められた位置決め座512が、ガイド部材51と接触部2との接続強度を向上できる。
【0029】
前記カバープレート部4の内壁に配合溝が設置され、前記配合溝は、天部が円形状の溝であり、底部が矩形状の溝であり、前記上部スリーブ体521は円形状の溝内に嵌入され、前記下部スリーブ体522の外壁の矩形の表面は矩形状の溝内に嵌入され、前記矩形状の溝は、前記スリーブの水平方向の回転を防止するように用いられる。矩形の表面を有する下部スリーブ体522は、矩形状の溝と係合することができるため、ねじによってスリーブに加えられるトルクを反対方向から相殺し、よってスリーブの回転を回避できる。上記のような設計によれば、構成がシンプルで、従来の加工設備によって加工でき、コストが低く、寿命が長い。
【0030】
前記円形状の溝の内壁に凹型のフローティングシュートが設置され、前記上部スリーブ体521の外壁の天部に上ストップリング5211が設置され、前記上部スリーブ体521の外壁の中部にフローティングリング5212が設置され、前記フローティングリング5212は前記フローティングシュート内にスライド可能に嵌入され、前記上ストップリング5211は、前記カバープレート部の天部に配置され、前記フローティングリング5212と前記上ストップリング5211は、スリーブ52の垂直方向の分離を防止するように用いられる。スリーブ52が動く際に、フローティングリング5212を連れてフローティングシュートに沿ってスライドし、フローティングシュートは、スリーブのフローティングストロークを制限できるとともに、スリーブが上から外れることを回避できる。
【0031】
上部スリーブ体521の内部最上端には、雌ねじ穴5213が設置される。
【0032】
実施例2は、具体的に実施する際に、接触部2の位置決め導体21が、ベース部3内に係合嵌入され、ロックリング213、バーブおよびフラット面213がいずれもベース部の内壁に配合され、外部接続導体22はベース部3の外部に延出され、そして、ハウジング部1がベース部の末端に回転させられ、フローティング接触部5の根元にある位置決め座が、外部接続ボード222の円穴に締まり嵌めにより圧着される。フローティング接触部5と接触部2の組み立てが完了後、カバープレート部4が外部接続導体の外部に係合させ、カバープレート部4が外部接続導体、フローティング接触部に対し位置決め及び保護される。
【0033】
PCBボード6に接続する場合、PCBボード6の位置に応じて、スリーブ52の外部に延出される高さを調整し、調整する際に、スリーブ52を上方に引っ張って、上部スリーブ体521を配合溝41の天部にある円形状の溝に沿ってスライドさせ、フローティングリング5121がフローティングシュート内にスライドされ、下部スリーブ体522が配合溝41の底部にある矩形状の溝内にスライドされ、さらにスリーブ52がクラウンスプリング53を連れて上方へ移動され、クラウンスプリング53がガイドピンとスリーブで挟んで収縮状態に保持される。所望な位置に調整された後、PCBの保留穴がスリーブの最上端の雌ねじ穴5213と位置合わせるように、PCBボードをスリーブの天面に配置させ、その後、ねじ7を保留穴に貫通させて雌ねじ穴5213内にねじ込む。ねじ込む中、下部スリーブ体と矩形状の溝との間の矩形の表面が配合されてスリーブの追従回転を回避され、ねじ込む作業完了後、フローティング接触部5とPCBボードとの間の電気的に接続が実現される。
【0034】
上記の説明は、本願の好ましい実施例にすぎず、本願を限定することを意図するものではない。本願の精神および主旨の範囲内で行われた修正、等価置換および改進等は、本願の請求範囲に含むべきである。