(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】ウェイクアップ信号のモニタリング方法、電子装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20230807BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20230807BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230807BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2021575488
(86)(22)【出願日】2019-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2019109093
(87)【国際公開番号】W WO2021056546
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ウェイジエ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/055191(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109314869(CN,A)
【文献】Samsung,PDCCH-based power saving signal/channel[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906980,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906980.zip>,2019年05月03日
【文献】Asia Pacific Telecom co. Ltd,UE behavior on WUS occasion in DRX Active Time[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1911618,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1911618.zip>,2019年08月30日
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on the impact of WUS to the C-DRX[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1911241,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1911241.zip>,2019年05月16日
【文献】CATT,Summary of PDCCH-based Power Saving Signal/Channel[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1- 1909732,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909732.zip>,2019年09月03日
【文献】Intel Corporation,Considerations on PDCCH-based power saving signal[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908656,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908656.zip>,2019年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェイクアップ信号のモニタリング方法であって、
端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてウェイクアップ信号(WUS)モニタリング機会を決定することを含み、
前記設定情報はWUSモニタリング機会パラメータを含
み、
前記端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定することは、
前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定することを含み、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットを含み、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含み、
前記WUSモニタリング機会が前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にあるウェイクアップ信号のモニタリング方法。
【請求項2】
前記設定情報は更に間欠受信(DRX)パラメータを含み、前記DRXパラメータは少なくともDRXサイクル及びDRXオンデュレーションタイマーのうちの1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定することは、
各DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前に、前記端末装置が前記設定情報に基づいて、前記WUSをモニタリングするための1つ又は複数のPDCCH伝送機会を決定することを含む請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、
前記端末装置が前記端末装置の前記WUSモニタリング機会におけるDRX状態に基づいて、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングする必要があるかどうかを確認することを含む請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
ウェイクアップ信号のモニタリング方法であって、
ネットワーク装置が端末装置に設定情報を送信することを含み、
前記設定情報はウェイクアップ信号(WUS)モニタリング機会パラメータを含み、前記設定情報は前記端末装置がWUSモニタリング機会を決定することに用いられ
、
前記設定情報はダウンリンクBWPにおいて設定される複数のWUS専用のPDCCHサーチ空間を含み、
前記WUSモニタリング機会パラメータは、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットと、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットと、を含み、
前記WUSモニタリング機会が前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にあり、
前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、前記最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成されるウェイクアップ信号のモニタリング方法。
【請求項6】
前記設定情報は更に間欠受信(DRX)パラメータを含み、前記DRXパラメータは少なくともDRXサイクル及びDRXオンデュレーションタイマーのうちの1つを含む請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
端末装置であって、処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは、ネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてウェイクアップ信号(WUS)モニタリング機会を決定するように構成され、
前記設定情報はWUSモニタリング機会パラメータを含
み、
前記処理ユニットは、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットを含み、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含み、
前記WUSモニタリング機会が前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある端末装置。
【請求項8】
前記設定情報は更に間欠受信(DRX)パラメータを含み、前記DRXパラメータは少なくともDRXサイクル及びDRXオンデュレーションタイマーのうちの1つを含む請求項
7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記処理ユニットは、各DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前に、前記端末装置が前記設定情報に基づいて、前記WUSをモニタリングするための1つ又は複数のPDCCH伝送機会を決定するように構成される請求項
7又は8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記処理ユニットは更に、前記端末装置の前記WUSモニタリング機会におけるDRX状態に基づいて、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングする必要があるかどうかを確認するように構成される請求項
7~
9のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項11】
ネットワーク装置であって、送信ユニットを備え、
前記送信ユニットは、端末装置に設定情報を送信するように構成され、
前記設定情報はウェイクアップ信号(WUS)モニタリング機会パラメータを含み、
前記設定情報は前記端末装置がWUSモニタリング機会を決定することに用いられ
、
前記設定情報はダウンリンクBWPにおいて設定される複数のWUS専用のPDCCHサーチ空間を含み、
前記WUSモニタリング機会パラメータは、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットと、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットと、を含み、それによって、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、前記最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定することができ、
前記WUSモニタリング機会が前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にあるネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は無線通信技術分野に関し、特にウェイクアップ信号(WUS、Wake-Up Signal)のモニタリング方法、電子装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR、New Radio)システムにおいて、接続状態にある端末装置(UE、User Equipment)は間欠受信(DRX、Discontinuous Reception)過程において物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)に基づくWUSを導入したが、端末装置がネットワーク装置の設定に基づいてWUSをどのようにモニタリングするかは解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例はWUSのモニタリング方法、電子装置及び記憶媒体を提供し、端末装置がネットワーク装置の設定に基づいてWUSをモニタリングするWUSモニタリング機会を決定することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本願の実施例はWUSのモニタリング方法を提供し、前記方法は、ネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定することを含み、前記設定情報は少なくとも帯域幅パート(BWP、BandWidth Part)パラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記WUSモニタリング機会はWUSをモニタリングすることに用いられる。
【0005】
第2態様では、本願の実施例はWUSのモニタリング方法を提供し、前記方法は、ネットワーク装置が端末装置に設定情報を送信することを含み、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記設定情報は前記端末装置がWUSモニタリング機会を決定することに用いられる。
【0006】
第3態様では、本願の実施例は端末装置を提供し、前記端末装置は処理ユニットを備え、前記処理ユニットは、ネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定するように構成され、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記WUSモニタリング機会はWUSをモニタリングすることに用いられる。
【0007】
第4態様では、本願の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は送信ユニットを備え、前記送信ユニットは、端末装置に設定情報を送信するように構成され、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記設定情報は前記端末装置がWUSモニタリング機会を決定することに用いられる。
【0008】
第5態様では、本願の実施例は端末装置を提供し、プロセッサと、プロセッサにおいて実行され得るコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法のステップを実行することに用いられる。
【0009】
第6態様では、本願の実施例はネットワーク装置を提供し、プロセッサと、プロセッサにおいて実行され得るコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法のステップを実行することに用いられる。
【0010】
第7態様では、本願の実施例はチップを提供し、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる端末装置に上記WUSのモニタリング方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0011】
第8態様では、本願の実施例はチップを提供し、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられるネットワーク装置に上記WUSのモニタリング方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0012】
第9態様では、本願の実施例は記憶媒体を提供し、実行可能プログラムが記憶され、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実現する。
【0013】
第10態様では、本願の実施例は記憶媒体を提供し、実行可能プログラムが記憶され、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実現する。
【0014】
第11態様では、本願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0015】
第12態様では、本願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0016】
第13態様では、本願の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0017】
第14態様では、本願の実施例はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【発明の効果】
【0018】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法は、端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定することを含み、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記WUSモニタリング機会はWUSをモニタリングすることに用いられる。このように、本願の実施例はネットワーク装置が端末装置にWUSモニタリング機会を設定する方式を明確にし、且つ端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSをモニタリングするWUSモニタリング機会を決定する方式を明確にする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は本願に係る端末装置の間欠受信サイクルの模式図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係る通信システムの構成模式図である。
【
図3】
図3は本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法の選択可能な処理プロセスの模式図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係るWUSモニタリング機会を決定する選択可能な模式図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係るWUSモニタリング機会を決定する他の選択可能な模式図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係るWUSモニタリング機会を決定する別の選択可能な模式図である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係る端末装置の構成模式図である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係るネットワーク装置の構成模式図である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る電子装置のハードウェアの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願の実施例の特徴及び技術的内容をより詳しく理解するために、以下に図面を参照しながら本願の実施例の実現を詳しく説明する。添付の図面は参照・説明のためのものであって、本願の実施例を制限するためのものではない。
【0021】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法を説明する前に、まずNRシステムにおけるDRXを簡単に説明する。
【0022】
NRシステムにおいて、ネットワーク装置は端末装置にDRX機能を設定することができる。端末装置にPDCCHを間欠的にモニタリングさせ、更に端末装置の節電の目的を実現する。各媒体アクセス制御(MAC、Medium Access Control)エンティティに1つのDRX設定があり、DRXの設定パラメータは以下を含む。
【0023】
1)DRXオンデュレーションタイマー(DRX-onDurationTimer)
該DRXオンデュレーションタイマーとは、1つのDRXサイクル(Cycle)のスタートに端末装置がウェイクアップする持続時間を指す。
【0024】
2)DRXスロットオフセット(DRX-SlotOffset)
該DRXスロットオフセットとは、端末装置がDRX-onDurationTimerを起動する遅延を指す。
【0025】
3)DRX非アクティブタイマー(DRX-InactivityTimer)
該DRX非アクティブタイマーとは、端末装置がアップリンク初期伝送又はダウンリンク初期伝送を指示するPDCCHを受信した後、端末装置がPDCCHをモニタリングし続ける持続時間を指す。
【0026】
4)DRXダウンリンク再送タイマー(DRX-RetransmissionTimerDL)
該DRXダウンリンク再送タイマーとは、端末装置がダウンリンク再送スケジューリングを指示するPDCCHをモニタリングする最長持続時間を指す。ブロードキャストハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat reQuest)プロセス以外の各ダウンリンクHARQプロセスが1つのDRX-RetransmissionTimerDLに対応する。
【0027】
5)DRXアップリンク再送タイマー(DRX-RetransmissionTimerUL)
該DRXアップリンク再送タイマーとは、端末装置がアップリンク再送スケジューリングを指示するPDCCHをモニタリングする最長持続時間を指す。各アップリンクHARQプロセスが1つのDRX-RetransmissionTimerULに対応する。
【0028】
6)DRX長サイクル開始オフセット(DRX-LongCycleStartOffset)
該DRX長サイクル開始オフセットとは、長DRXサイクル(Long DRX cycle)、及びLong DRX cycleと短DRXサイクル(Short DRX Cycle)の最初のサブフレームオフセットを設定することに用いられる。
【0029】
7)DRX短サイクル(DRX-ShortCycle)
該DRX短サイクルは選択可能な設定である。
【0030】
8)DRX短サイクルタイマー(DRX-ShortCycleTimer)
該DRX短サイクルタイマーとは、端末装置がShort DRX cycleにある(且ついかなるPDCCHを受信していない)持続時間を指し、選択可能な設定である。
【0031】
9)DRX-HARQ-RTT-TimerDL
該DRX-HARQ-RTT-TimerDLとは、端末装置の、ダウンリンクスケジューリングを指示するPDCCHを受信するための所望の最短待ち時間を指し、ブロードキャストHARQプロセス以外の各ダウンリンクHARQプロセスが1つのDRX-HARQ-RTT-TimerDLに対応する。
【0032】
10)DRX-HARQ-RTT-TimerUL
該DRX-HARQ-RTT-TimerULとは、端末装置の、アップリンクスケジューリングを指示するPDCCHを受信するための所望の最短待ち時間を指し、各アップリンクHARQプロセスが1つのdrx-HARQ-RTT-TimerULに対応する。
【0033】
端末装置がDRXを設定した場合、端末装置はDRX Active TimeでPDCCHをモニタリングする必要がある。DRX Active Timeは下記3つの状況を含む。
【0034】
1)DRX-onDurationTimer、DRX-InactivityTimer、DRX-RetransmissionTimerDL、DRX-RetransmissionTimerUL及びra-ContentionResolutionTimerの5つのタイマーのうちのいずれか1つのタイマーが動作している。
【0035】
2)PUCCHにおいてスケジューリング要求(SR、Scheduling Request)を送信し、且つ処理待ち(pending)状態にある。
【0036】
3)競争に基づくランダムアクセス過程において、端末装置はランダムアクセス応答の受信に成功した後、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)によりスクランブルされるPDCCHの指示する1回の初期伝送を受信していない。
【0037】
DRX long cycleはデフォルト設定であり、DRX short cycleは選択可能な設定である。short DRX cycleを設定した端末装置の場合には、long DRX cycleとshort DRX cycleとの間の変換方式は以下のとおりである。
【0038】
1)DRX-InactivityTimerがタイムアウトすること、
2)端末が1つのDRX Command MAC CEを受信したこと、のうちのいずれか1つの条件を満足する場合、端末装置はDRX short cycleを使用する。
【0039】
1)DRX-ShortCycleTimerがタイムアウトすること、
2)端末装置が1つのlong DRX command MAC CEを受信したこと、のうちのいずれか1つの条件を満足する場合、端末はDRX long cycleを使用する。
【0040】
端末装置は現在にshort DRX cycleにあるかそれともlong DRX cycleにあるかによって、drx-onDurationTimerを起動する時間を決定し、具体的に、
1)使用するのがShort DRX Cycleであり、且つ現在サブフレームが[(SFN×10)+subframe number]modulo(DRX-ShortCycle)=(DRX-StartOffset)modulo(DRX-ShortCycle)を満足し、
又は、使用するのがLong DRX Cycleであり、且つ現在サブフレームが[(SFN×10)+subframe number]modulo(DRX-LongCycle)=DRX-StartOffsetを満足し、
2)現在サブフレームから始めるdrx-SlotOffset個のslotの後の時刻でdrx-onDurationTimerを起動することが規定されている。
【0041】
端末装置がDRX-InactivityTimerを起動又は再起動する条件は、
端末装置がダウンリンク又はアップリンク初期伝送を指示するPDCCHを受信した場合、端末がDRX-InactivityTimerを起動又は再起動することである。
【0042】
端末装置がDRX-RetransmissionTimerDLを起動及び停止する条件は、
端末装置がダウンリンク伝送を指示するPDCCHを受信した場合、又は端末装置が設定されたダウンリンクライセンスリソースにおいて1つのMAC PDUを受信した場合、端末装置が該HARQプロセスに対応するDRX-RetransmissionTimerDLを停止し、端末装置が今回ダウンリンク伝送するHARQプロセスに対してフィードバックした伝送を完了した後、該HARQプロセスに対応するDRX-HARQ-RTT-TimerDLを起動することである。
【0043】
端末装置のあるHARQに対応するタイマーDRX-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトし、且つこのHARQプロセスを使用して伝送するダウンリンクデータの復号化に失敗した場合、端末装置はこのHARQプロセスに対応するDRX-RetransmissionTimerDLを起動する。
【0044】
端末装置がDRX-RetransmissionTimerULを起動及び停止する条件は、
端末装置がアップリンク伝送を指示するPDCCHを受信した場合、又は端末装置が設定されたアップリンクライセンスリソースにおいて1つのMAC PDUを送信する場合、端末装置が該HARQプロセスに対応するDRX-RetransmissionTimerULを停止し、端末装置が今回のPUSCHの1回目の繰り返し伝送(repetition)を完了した後、該HARQプロセスに対応するDRX-HARQ-RTT-TimerULを起動する。
【0045】
端末装置のあるHARQに対応するタイマーDRX-HARQ-RTT-TimerULがタイムアウトすると、端末装置はこのHARQプロセスに対応するDRX-RetransmissionTimerULを起動する。
【0046】
端末装置のDRXサイクルの模式図は
図1に示され、ネットワーク装置は端末装置にWUS機能を設定し、ネットワークはDRX-onDurationTimerの起動時刻の前に端末装置にWUSを送信することにより、DRX-onDurationTimerを起動してPDCCHをモニタリングする必要があるかどうかを該端末に通知する。端末装置は各DRX cycleのDRX-onDurationTimerの起動時刻の前のWUSモニタリング機会(monitoring occasion)でWUSをモニタリングし、且つWUS指示に基づいてその後のDRX-onDurationTimerの起動時刻でDRX-onDurationTimerを正常に起動するかどうかを決定する必要がある。ネットワーク装置がどの方式で端末装置(UE)にWUS monitoring occasionを設定するか、及び端末装置がネットワーク装置の設定に基づいてWUSをどのようにモニタリングするかは解決すべき問題である。
【0047】
上記問題に基づいて、本願の実施例はWUSのモニタリング方法を提供し、本願の実施例のWUSのモニタリング方法は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、global system of mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、code division multiple access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、wideband code division multiple access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、general packet radio service)、ロングタームエボリューション(LTE、long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、frequency division duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、time division duplex)システム、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、advanced long term evolution)システム、新無線(NR、new radio)システム、NRシステムの進化型システム、アンライセンススペクトルにおけるLTE(LTE-U、LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、アンライセンススペクトルにおけるNR(NR-U、NR-based access to unlicensed spectrum)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、universal mobile telecommunication system)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、worldwide interoperability for microwave access)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、wireless local area networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi、wireless fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システム等に適用できる。
【0048】
一般的に、従来の通信システムのサポートする接続数は限られ、実現されやすい。ところが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、更に端末間(D2D、device to device)通信、マシン対マシン(M2M、machine to machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、machine type communication)及び車車間(V2V、vehicle to vehicle)通信等をサポートする。本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0049】
本願の実施例に説明されるシステムアーキテクチャ及びサービスシーンは本願の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであって、本願の実施例に係る技術案を制限するためのものではない。当業者であれば理解されるように、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシーンの出現に伴い、本願の実施例に係る技術案は同様に類似の技術的問題に適用できる。
【0050】
本願の実施例に関わるネットワーク装置は、通常の基地局(例えば、NodeB又はeNB又はgNB)、新無線コントローラ(NR controller、new radio controller)、集中型ユニット(centralized unit)、新無線基地局、リモート無線モジュール、マイクロ基地局、リレー(relay)、分散ユニット(distributed unit)、受信ポイント(TRP、transmission reception point)、送信ポイント(TP、transmission point)又はいかなる他の装置であってもよい。本願の実施例はネットワーク装置が用いる具体的な技術及び具体的な装置の形態を制限しない。説明の都合上、本願のすべての実施例では、端末装置に無線通信機能を提供する上記装置はネットワーク装置と総称される。
【0051】
本願の実施例では、端末装置はいかなる端末であってもよく、例えば、端末装置はマシンタイプ通信のユーザー装置であってもよい。即ち、該端末装置はユーザー装置、移動局(MS、mobile station)、モバイル端末(mobile terminal)、端末(terminal)等と称されてもよく、該端末装置は無線アクセスネットワーク(RAN、radio access network)経由で1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末装置は携帯電話(「セルラー」電話とも称される)、モバイル端末を有するコンピュータ等であってもよく、例えば、端末装置は更に携帯型、ポケットサイズ、ポータブル、コンピュータに内蔵されたもの又は車載のモバイルデバイスであってもよく、それらは無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。本願の実施例では具体的に制限しない。
【0052】
選択肢として、ネットワーク装置及び端末装置は室内又は室外、ポータブル又は車載を含む陸上に配置されてもよく、水上に配置されてもよく、空中の飛行機、気球及び人工衛星に配置されてもよい。本願の実施例はネットワーク装置及び端末装置の応用シーンを制限しない。
【0053】
選択肢として、ネットワーク装置と端末装置との間及び端末装置と端末装置との間にはライセンススペクトル(licensed spectrum)により通信してもよく、アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)により通信してもよく、同時にライセンススペクトル及びアンライセンススペクトルにより通信してもよい。ネットワーク装置と端末装置との間及び端末装置と端末装置との間には7ギガヘルツ(GHz、gigahertz)以下のスペクトルにより通信してもよく、7GHz以上のスペクトルにより通信してもよく、同時に7GHz以下のスペクトル及び7GHz以上のスペクトルにより通信してもよい。本願の実施例はネットワーク装置と端末装置との間に使用するスペクトルリソースを制限しない。
【0054】
一般的に、従来の通信システムのサポートする接続数は限られ、実現されやすい。ところが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、更に端末間(D2D、device to device)通信、マシン対マシン(M2M、machine to machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、machine type communication)及び車車間(V2V、vehicle to vehicle)通信等をサポートする。本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0055】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は
図2に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末装置120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0056】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。ここで使用される「端末装置」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末装置が通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定される端末装置は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又はセルラー電話、セルラー無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル移動通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、並びに通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末装置とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯装置、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0057】
選択肢として、端末装置120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0058】
選択肢として、5Gシステム又は5Gネットワークは更に新無線(NR、New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0059】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法の選択可能な処理プロセスは、
図3に示され、
端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定し、前記WUSモニタリング機会がWUSをモニタリングすることに用いられるステップS201を含む。
【0060】
いくつかの実施例では、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含む。
【0061】
いくつかの実施例では、BWPパラメータは少なくとも1つのダウンリンク帯域幅パートを含んでもよく、前記ダウンリンク帯域幅パートは少なくとも1つのPDCCHサーチ空間を含む。
【0062】
いくつかの実施例では、前記PDCCHサーチ空間はWUS専用のPDCCHサーチ空間を含む。具体的に実施するとき、ネットワーク装置は端末装置にPDCCHサーチ空間を送信するとき、該PDCCHサーチ空間がWUS専用のPDCCHサーチ空間であるかどうかを端末装置に指示することができる。
【0063】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会パラメータは前記端末装置の間欠受信オンデュレーションタイマーの起動時刻に関連する。具体的に実施するとき、前記WUSモニタリング機会パラメータは、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセット、及び/又は、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0064】
いくつかの実施例では、前記設定情報は更にDRX設定パラメータを含み、即ち、ネットワーク装置は更に端末装置にDRX設定パラメータ、例えばlong DRX cycle、short DRX cycle及びDRX-onDurationTimer等を送信する。
【0065】
上記ネットワーク装置が端末装置に送信した設定情報は、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)設定情報により送信されてもよい。
【0066】
上記ネットワーク装置が端末装置に送信した設定情報に基づいて、各DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前に、前記端末装置は、設定情報に基づいて、前記WUSをモニタリングするための1つ又は複数のPDCCH伝送機会を決定する。前記端末装置がネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定する選択可能な実施方式は、少なくとも下記方式の1つを含む。
【0067】
1)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0068】
2)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0069】
3)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0070】
具体的に実施するとき、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近いN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0071】
4)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0072】
具体的に実施するとき、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近いN個のWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0073】
5)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0074】
具体的に実施するとき、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近いN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0075】
6)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0076】
具体的に実施するとき、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近いN個のWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと現在DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0077】
7)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0078】
具体的に実施するとき、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠いN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0079】
8)前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定し、Nは正の整数であり、Nはネットワーク装置により設定されたものであり、又はNは予め設定されたものである。
【0080】
具体的に実施するとき、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値以上である場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠いN個のWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会の数がネットワーク装置により設定したN値より小さい場合、前記端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットと最大時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0081】
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とその後のDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とその後のDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットである。
【0082】
上記実施方式に基づいて、端末装置はWUSモニタリング機会を決定することができ、いくつかの実施例では、前記方法は更に、
端末装置が前記端末装置の前記WUSモニタリング機会におけるDRX状態に基づいて、決定されたWUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングする必要があるかどうかを確認するステップS202を含む。
【0083】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSモニタリング機会の時間領域においていずれもDRXアクティブ化期間にある場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングしない。
【0084】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSモニタリング機会の時間領域の一部においてDRXアクティブ化期間にある場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングしない。
【0085】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSモニタリング機会の時間領域においていずれもDRXアクティブ化期間にない場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングする。
【0086】
いくつかの実施例では、前記方法は更に、
前記端末装置がWUSのモニタリング及び/又は受信状況に応じて、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でのDRXオンデュレーションタイマーの起動状態を決定するステップS203を含む。
【0087】
いくつかの実施例では、ステップS201において端末装置により決定したWUSモニタリング機会の数がゼロである場合、前記端末装置はDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定する。
【0088】
いくつかの実施例では、ステップS202において端末装置はWUSをモニタリングする必要のあるWUSモニタリング機会の数がゼロであることを決定した場合、前記端末装置はDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定する。
【0089】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSをモニタリングして受信した場合、且つ前記WUSが前記端末装置をウェイクアップするように指示する場合、前記端末装置はDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定する。
【0090】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSをモニタリングして受信した場合、且つ前記WUSが前記端末装置をウェイクアップしないように指示する場合、前記端末装置はDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動しないことを決定する。
【0091】
いくつかの実施例では、前記端末装置がWUSをモニタリングし且つWUSを受信していない場合、前記端末装置はDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動しないことを決定する。
【0092】
本願の各実施例では、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との時間間隔はDRXサイクル以下である。
【0093】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法についての上記説明に基づいて、本願の実施例に係るWUSをモニタリングする選択可能な詳細な処理プロセスは下記ステップS301~S309を含む。
【0094】
ステップS301において、端末装置がネットワーク装置から送信されたRRC設定情報を受信する。
【0095】
いくつかの実施例では、前記RRC設定情報は以下を含む。
【0096】
1)DRX設定パラメータはlong DRX cycle及びDRX-onDurationTimer等を含む。
【0097】
2)BWP設定パラメータは1つのDL BWPを含む。
【0098】
3)前記端末装置に設定した1つのDL BWPに対して、4つのPDCCHサーチ空間を設定し、WUSモニタリング機会を決定する選択可能な模式図は下記
図4に示され、且つこの4つのPDCCHサーチ空間は、いずれも端末装置がWUSをモニタリングするWUS monitoring occasionとして使用されることができる。
【0099】
4)WUS monitoring occasionの時間領域範囲における設定においては、WUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_max、及びWUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最小時間オフセットWUS_offset_minを設定する。
【0100】
ステップS302において、端末装置は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定する。
【0101】
図4に示すように、WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットと、WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットとの間には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は前記この3つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0102】
ステップS303において、端末装置は決定されたWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSが端末装置をウェイクアップするように指示することを検出した場合、端末装置は1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でdrx-onDurationTimerを起動する。
【0103】
ステップS304において、端末装置がDRX-onDurationTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを起動する。その後、端末装置がDRX-InactivityTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを再び受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを再起動する。
【0104】
ステップS305において、2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻の前の最大時間オフセットWUS_offset_max及び最小時間オフセットWUS_offset_minの時間内には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は前記この3つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0105】
ステップS306において、ステップS305において決定された3つのWUS monitoring occasion時間内に、端末装置がいずれもDRX Active Timeにあり、且つDRX-InactivityTimerが動作しており、従って、端末装置はこの3つのWUS monitoring occasionにおいていずれもWUSをモニタリングしない。
【0106】
ステップS307において、端末装置が2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動する。
【0107】
ステップS308において、3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻の前の最大時間オフセットWUS_offset_max及び最小時間オフセットWUS_offset_minの時間内には2つのPDCCH occasionがある場合、端末装置はこの2つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0108】
ステップS309において、端末装置は順にステップS308において決定された2つのWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSがUEをウェイクアップしないように指示することを検出した場合、端末装置は3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動しない。
【0109】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法についての上記説明に基づいて、本願の実施例に係るWUSをモニタリングする他の選択可能な詳細な処理プロセスは下記ステップS401~S410を含む。
【0110】
ステップS401において、端末装置はネットワーク装置から送信されたRRC設定情報を受信する。
【0111】
いくつかの実施例では、前記RRC設定情報は以下を含む。
【0112】
1)DRX設定パラメータはlong DRX cycle及びDRX-onDurationTimer等を含む。
【0113】
2)BWP設定パラメータは1つのDL BWPを含む。
【0114】
3)前記端末装置に設定した1つのDL BWPに対して、4つのPDCCHサーチ空間を設定し、WUSモニタリング機会を決定する他の選択可能な模式図は下記
図5に示され、且つこの4つのPDCCHサーチ空間は、いずれも端末装置がWUSをモニタリングするWUS monitoring occasionとして使用されることができる。
【0115】
4)WUS monitoring occasionの時間領域範囲における設定においては、WUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_max、及びWUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最小時間オフセットWUS_offset_minを設定する。
【0116】
ステップS402において、端末装置は各DRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻の前のWUS monitoring occasionの最大数が1であり、前記WUS monitoring occasionの最大数は、ネットワークにより設定されたもの、又は予め定義された値である。
【0117】
ステップS403において、WUSモニタリング機会と1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_maxと、最小時間オフセットWUS_offset_minとの間には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は、前記この3つのPDCCH occasionのうちの1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻に最も近い1つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0118】
ステップS404において、端末装置はステップS403において決定されたWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSが端末装置をウェイクアップするように指示することを検出した場合、端末装置は1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動する。
【0119】
ステップS405において、端末装置がDRX-onDurationTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを起動する。その後、端末装置がDRX-InactivityTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを再び受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを再起動する。
【0120】
ステップS406において、WUSモニタリング機会と2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_maxと、最小時間オフセットWUS_offset_minとの間には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は、この3つのPDCCH occasionのうちの2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻に最も近い1つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0121】
ステップS407において、ステップS406において決定された1つのWUS monitoring occasion時間内に、端末装置がDRX Active Timeにあり、且つDRX-InactivityTimerが動作しており、従って、端末装置はこのWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングしない。
【0122】
ステップS408において、端末装置が2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動する。
【0123】
ステップS409において、3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻の前の最大時間オフセットWUS_offset_max及び最小時間オフセットWUS_offset_minの時間内には2つのPDCCH occasionがある場合、端末装置はこの2つのPDCCH occasionのうちの3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻に最も近いものがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0124】
ステップS410において、端末装置はステップS409において決定されたWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSがUEをウェイクアップしないように指示することを検出した場合、端末装置は3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動しない。
【0125】
本願の実施例に係るWUSのモニタリング方法についての上記説明に基づいて、本願の実施例に係るWUSをモニタリングする別の選択可能な詳細な処理プロセスは下記ステップS501~S510を含む。
【0126】
ステップS501において、端末装置はネットワーク装置から送信されたRRC設定情報を受信する。
【0127】
いくつかの実施例では、前記RRC設定情報は以下を含む。
【0128】
1)DRX設定パラメータはlong DRX cycle及びDRX-onDurationTimer等を含む。
【0129】
2)BWP設定パラメータは1つのDL BWPを含む。
【0130】
3)前記端末装置に設定した1つのDL BWPに対して、4つのPDCCHサーチ空間を設定し、実施例におけるWUSモニタリング機会を決定する別の選択可能な模式図は下記
図6に示され、且つこの4つのPDCCHサーチ空間は、いずれも端末装置がWUSをモニタリングするWUS monitoring occasionとして使用されることができる。
【0131】
4)WUS monitoring occasionの時間領域範囲における設定においては、WUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_max、及びWUS monitoring occasionとDRX onduration Timer起動時刻との最小時間オフセットWUS_offset_minを設定する。
【0132】
ステップS502において、端末装置は各DRX cycleのdrx-onDurationTimer起動時刻の前のWUS monitoring occasionの最大数が2であり、前記WUS monitoring occasionの最大数は、ネットワークにより設定されたもの、又は予め定義された値である。
【0133】
ステップS503において、WUSモニタリング機会と1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_maxと、最小時間オフセットWUS_offset_minとの間には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は、この3つのPDCCH occasionのうちの1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻から最も遠い2つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0134】
ステップS504において、端末装置はステップS503において決定された2つのWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSが端末装置をウェイクアップするように指示することを検出した場合、端末装置は1番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動する。
【0135】
ステップS505において、端末装置がDRX-onDurationTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを起動する。その後、端末装置がDRX-InactivityTimer動作期間に初期伝送スケジューリングを指示するPDCCHを再び受信した場合、端末装置はDRX-InactivityTimerを再起動する。
【0136】
ステップS506において、WUSモニタリング機会と2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻との最大時間オフセットWUS_offset_maxと、最小時間オフセットWUS_offset_minとの間には3つのPDCCH occasionがある場合、端末装置は、この3つのPDCCH occasionのうちの2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻から最も遠い2つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0137】
ステップS507において、ステップS506において決定された2つのWUS monitoring occasion時間内に、端末装置がDRX Active Timeにあり、且つDRX-InactivityTimerが動作しており、従って、端末装置はこの2つのWUS monitoring occasionにおいていずれもWUSをモニタリングしない。
【0138】
ステップS508において、端末装置が2番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動する。
【0139】
ステップS509において、3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻の前の最大時間オフセットWUS_offset_max及び最小時間オフセットWUS_offset_minの時間内には2つのPDCCH occasionがある場合、端末装置はこの2つのPDCCH occasionがWUS monitoring occasionであることを決定する。
【0140】
ステップS510において、端末装置はステップS509において決定されたWUS monitoring occasionにおいてWUSをモニタリングし、且つWUSがUEをウェイクアップしないように指示することを検出した場合、端末装置は3番目のDRX cycleのDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動しない。
【0141】
本願の実施例の前記WUSのモニタリング方法は、PDCCHサーチ空間に基づいて設定されるとともに、端末装置がDRX-onDurationTimer起動時刻の前の所定時間範囲内のみにWUSをモニタリングするように制限され、WUS情報の時間での有効性を確保するだけではなく、DRXがWUSを処理するために十分な時間も予約する。このように、端末装置がWUSを効果的にモニタリングし、且つWUS指示に基づいてその後のDRX-onDurationTimer起動時刻でDRX-onDurationTimerを起動するかどうかを決定することを可能にし、それにより端末装置の節電の目的を実現する。
【0142】
本願の実施例の前記WUSのモニタリング方法を実現するために、本願の実施例は端末装置を提供し、前記端末装置600の構成は
図7に示され、処理ユニット601を備え、
前記処理ユニット601は、ネットワーク装置から送信された設定情報に基づいてWUSモニタリング機会を決定するように構成され、前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記WUSモニタリング機会はWUSをモニタリングすることに用いられる。
【0143】
いくつかの実施例では、前記設定情報は更に間欠受信(DRX)パラメータを含み、前記DRXパラメータは少なくともDRXサイクル及びDRXオンデュレーションタイマーのうちの1つを含む。
【0144】
いくつかの実施例では、前記BWPパラメータは少なくとも1つのダウンリンク帯域幅パートを含み、前記ダウンリンク帯域幅パートは少なくとも1つのPDCCHサーチ空間を含む。
【0145】
いくつかの実施例では、前記PDCCHサーチ空間はWUS専用のPDCCHサーチ空間を含む。
【0146】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会パラメータは前記端末装置の間欠受信オンデュレーションタイマーの起動時刻に関連する。
【0147】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会パラメータは、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセット、及び/又は、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0148】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、各DRXサイクルのDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前に、前記設定情報に基づいて、前記WUSをモニタリングするための1つ又は複数のPDCCH伝送機会を決定するように構成される。
【0149】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットである。
【0150】
なお、本願の実施例に関わるWUSモニタリング機会は、いずれも前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある。
【0151】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会がDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会がDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある最小時間オフセットである。
【0152】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットである。
【0153】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットである。
【0154】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットの前のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、
前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0155】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最小時間オフセットの前のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻に最も近い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0156】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるすべてのPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0157】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、現在アクティブ化されているダウンリンクBWPにおいて設定されるWUS専用のPDCCHサーチ空間において、最大時間オフセットと最小時間オフセットとの間のすべてのWUS専用のPDCCH伝送機会のうち、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻から最も遠い多くともN個のPDCCH伝送機会が前記WUSモニタリング機会であることを決定するように構成され、Nが正の整数であり、
前記最大時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセットであり、前記最小時間オフセットは前記WUSモニタリング機会と前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0158】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は更に、前記端末装置の前記WUSモニタリング機会におけるDRX状態に基づいて、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングする必要があるかどうかを確認するように構成される。
【0159】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、前記端末装置は前記WUSモニタリング機会の時間領域における占有する時間がいずれもDRXアクティブ化期間にある場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングしないように構成され、
又は、前記処理ユニット601は、前記端末装置は前記WUSモニタリング機会の時間領域における占有する時間の一部がDRXアクティブ化期間にある場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングしないように構成される。
【0160】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、前記端末装置は前記WUSモニタリング機会の時間領域における占有する時間がいずれもDRX非アクティブ化期間にある場合、前記WUSモニタリング機会においてWUSをモニタリングするように構成される。
【0161】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は更に、WUSのモニタリング状況及び/又は受信状況に応じて、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーの起動状態を決定するように構成される。
【0162】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、決定されたWUSモニタリング機会の数がゼロである場合、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定し、
又は、モニタリング対象WUSのWUSモニタリング機会の数がゼロである場合、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定するように構成される。
【0163】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、WUSをモニタリングして受信した場合、且つ前記WUSが前記端末装置をウェイクアップするように指示する場合、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動することを決定するように構成される。
【0164】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、WUSをモニタリングして受信した場合、且つ前記WUSが前記端末装置をウェイクアップしないように指示する場合、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動しないことを決定するように構成される。
【0165】
いくつかの実施例では、前記処理ユニット601は、WUSをモニタリングし且つWUSを受信していない場合、DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻でDRXオンデュレーションタイマーを起動しないことを決定するように構成される。
【0166】
いくつかの実施例では、前記設定情報はRRC設定情報を含む。
【0167】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との時間間隔はDRXサイクル以下である。
【0168】
なお、本願の実施例に関わるWUSモニタリング機会は、いずれも前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある。
【0169】
本願の実施例の前記WUSのモニタリング方法を実現するために、本願の実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置800の構成は
図8に示され、送信ユニット801を備え、
前記送信ユニット801は、端末装置に設定情報を送信するように構成され、
前記設定情報は少なくともBWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータを含み、前記BWPパラメータ及び/又はWUSモニタリング機会パラメータは前記端末装置がWUSモニタリング機会を決定することに用いられる。
【0170】
いくつかの実施例では、前記設定情報は更にDRXパラメータを含み、前記DRXパラメータは少なくともDRXサイクル及びDRXオンデュレーションタイマーのうちの1つを含む。
【0171】
いくつかの実施例では、前記BWPパラメータは少なくとも1つのダウンリンク帯域幅パートを含み、各ダウンリンク帯域幅パートは少なくとも1つのPDCCHサーチ空間を含む。
【0172】
いくつかの実施例では、前記PDCCHサーチ空間はWUS専用のPDCCHサーチ空間を含む。
【0173】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会パラメータは前記端末装置の間欠受信オンデュレーションタイマーの起動時刻に関連する。
【0174】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会パラメータは、
前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最大時間オフセット、
及び/又は、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との最小時間オフセットを含む。
【0175】
いくつかの実施例では、前記設定情報はRRC設定情報を含む。
【0176】
いくつかの実施例では、前記WUSモニタリング機会とDRXオンデュレーションタイマーの起動時刻との時間間隔はDRXサイクル以下である。
【0177】
なお、本願の実施例に関わるWUSモニタリング機会は、いずれも前記DRXオンデュレーションタイマーの起動時刻の前にある。
【0178】
本願の実施例は更に端末装置を提供し、プロセッサと、プロセッサにおいて実行され得るコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法のステップを実行することに用いられる。
【0179】
本願の実施例は更にネットワーク装置を提供し、プロセッサと、プロセッサにおいて実行され得るコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法のステップを実行することに用いられる。
【0180】
本願の実施例は更にチップを提供し、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0181】
本願の実施例は更にチップを提供し、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0182】
本願の実施例は更に記憶媒体を提供し、実行可能プログラムが記憶され、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実現する。
【0183】
本願の実施例は更に記憶媒体を提供し、実行可能プログラムが記憶され、前記実行可能プログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実現する。
【0184】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0185】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0186】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが上記端末装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0187】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが上記ネットワーク装置の実行するWUSのモニタリング方法を実行する。
【0188】
図9は本願の実施例の電子装置(端末装置又はネットワーク装置)のハードウェアの構成模式図であり、電子装置700は少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702及び少なくとも1つのネットワークインターフェース704を備える。電子装置700の各コンポーネントはバスシステム705により一体に結合される。理解されるように、バスシステム705はこれらのコンポーネント間の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム705はデータバスのほか、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確に説明するために、
図9において様々なバスはいずれもバスシステム705と記される。
【0189】
理解されるように、メモリ702は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリはROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、強誘電体ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又はコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよく、磁気表面メモリは磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、シンクロナススタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)は利用可能である。本願の実施例に説明されるメモリ702はこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含んでもよいが、それらに限らないように意図されるものである。
【0190】
本願の実施例では、メモリ702は様々なタイプのデータを記憶して電子装置700の操作をサポートすることに用いられる。これらのデータの例は、電子装置700において操作されるためのいかなるコンピュータプログラム、例えばアプリケーションプログラム7022を含む。本願の実施例の方法を実現するプログラムはアプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0191】
上記本願の実施例に開示される方法はプロセッサ701に適用され、又はプロセッサ701により実現されてもよい。プロセッサ701は信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサ701は汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよい。プロセッサ701は本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又はいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に位置してもよく、該記憶媒体はメモリ702に位置し、プロセッサ701はメモリ702における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0192】
例示的な実施例では、電子装置700は1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU、又は他の電子素子により実現されてもよく、上記方法を実行することに用いられる。
【0193】
本願の実施例はコンピュータプログラムを記憶することに用いられる記憶媒体を更に提供する。
【0194】
選択肢として、該記憶媒体は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法における対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0195】
本願の実施例は更にチップを提供し、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に上記WUSのモニタリング方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0196】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記WUSのモニタリング方法を実行する。
【0197】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが上記WUSのモニタリング方法を実行する。
【0198】
本願は本願の実施例に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明したものである。理解されるように、コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現できる。1つのマシンを生成するよう、これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供することができ、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサの実行した命令によって、フローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0199】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。それにより該コンピュータ可読メモリに記憶される命令に命令装置を備える製造品を生成させる。該命令装置はフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する。
【0200】
これらのコンピュータプログラム命令は更にコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にインストールされてもよい。それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデバイスにおいて一連の操作ステップを実行することでコンピュータの実現する処理を生成する。これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイスにおいて実行される命令はフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0201】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0202】
以上の説明は本願の好適な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。本願の趣旨や原則内に行われたいかなる修正、等価置換及び改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。