(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-04
(45)【発行日】2023-08-15
(54)【発明の名称】モバイルコンピューティングデバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20230807BHJP
G16H 10/60 20180101ALI20230807BHJP
G16H 20/10 20180101ALI20230807BHJP
【FI】
A61M1/00 160
G16H10/60
G16H20/10
(21)【出願番号】P 2022061597
(22)【出願日】2022-04-01
(62)【分割の表示】P 2019522504の分割
【原出願日】2017-10-20
【審査請求日】2022-04-06
(32)【優先日】2016-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516104098
【氏名又は名称】ケアフュージョン 2200,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドシ, パラク
(72)【発明者】
【氏名】マッシ, シェイナ
(72)【発明者】
【氏名】クルーガー, ジョン エー
【審査官】沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-512024(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0259265(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0203469(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0257047(US,A1)
【文献】国際公開第2016/049654(WO,A1)
【文献】特開2009-178551(JP,A)
【文献】特表2015-515041(JP,A)
【文献】中国実用新案第205626578(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/00
G16H 10/60
G16H 20/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行されるように構成される命令を記憶する非一過性コンピュータ可読媒体を具備し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
ユーザインターフェースをレンダリングする動作であって、前記ユーザインターフェースは、
カテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される出力インターフェースを提供することであって、カテーテル使用情報は、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する情報である、ことと、
前記ユーザがカテーテル使用情報を入力するための入力インターフェースを提供することと
を行うように構成される、動作と、
前記ユーザインターフェースを通して、前記ユーザによって入力されたカテーテル使用情報を受信する動作と、
前記受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成する動作と
を前記プロセッサに実施させるように構成され、
前記出力インターフェースは、カテーテル使用情報として、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルと関連して使用される排液瓶の画像を入力するように前記ユーザにプロンプトするように構成され、
前記命令は、前記プロセッサに、前記排液瓶の前記画像の画像分析を実施することによって、前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、
モバイルコンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、前記排液瓶内の液の色における変化を決定させるように構成される、請求項1に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記命令は、前記プロセッサに、色における所定の変化が発生したことを決定させるように構成される、請求項2に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、色信号と透明度信号とのうちの一方又は双方を抽出させるように構成される、請求項3に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記命令は、前記プロセッサに、抽出された色信号と抽出された透明度信号とのうちの一方又は双方と、メモリにおける1以上の色信号及び透明度信号とを比較させるように構成される、請求項4に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、排液体積を自動的に決定かつ記録させるように構成される、請求項1に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記命令は、前記プロセッサに、前記患者のカテーテル出口部位の画像の画像分析を実施することにより、前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、請求項1に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記命令は、前記プロセッサに、
医療関係者が前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかを決定することと、
前記決定することの結果にしたがって、医療関係者が前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかのインジケーションを提供することと
によって、前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、
請求項1に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記命令は、前記プロセッサに、前記カテーテル使用情報が、前記患者が所定の条件を示していることを示しているかどうかを決定することによって、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかの決定を実施させるように構成される、請求項8に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記命令は、前記プロセッサに、前記患者が、前記所定の条件を示していると決定されるとき、前記患者に関して医療従事者に自動的に連絡させるように構成される、請求項9に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項11】
プロセッサによって実行されるように構成される命令を記憶する非一過性コンピュータ可読媒体を具備し、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
患者から流体を排出するためのカテーテルと関連して使用される排液瓶とカテーテル出口部位とのうちの一方又は双方の画像を、カテーテル使用情報として、入力するように患者にプロンプトするように構成される出力インターフェースを提供する動作
を前記プロセッサに実施させるように構成され、
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像の画像分析を実施することによって、
カテーテル管理情報を生成することを実施させるように構成される、
モバイルコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、前記排液瓶内の液の色における変化を決定させるように構成される、請求項11に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記命令は、前記プロセッサに、色における所定の変化が発生したことを決定させるように構成される、請求項12に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、色信号と透明度信号とのうちの一方又は双方を抽出させるように構成される、請求項13に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記命令は、前記プロセッサに、抽出された色信号と抽出された透明度信号とのうちの一方又は双方と、メモリにおける1以上の色信号及び透明度信号とを比較させるように構成される、請求項14に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記命令は、前記プロセッサに、前記画像分析を実施することにより、排液体積を自動的に決定かつ記録させるように構成される、請求項11に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記命令は、前記プロセッサに、前記患者のカテーテル出口部位の画像の画像分析を実施することにより、前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、請求項11に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記命令は、前記プロセッサに、
医療関係者が前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかを決定することと、
前記決定することの結果にしたがって、医療関係者が前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかのインジケーションを提供することと
によって、前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、
請求項11に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項19】
前記命令は、前記プロセッサに、前記カテーテル使用情報が、前記患者が所定の条件を示していることを示しているかどうかを決定することによって、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかの決定を実施させるように構成される、請求項18に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【請求項20】
前記命令は、前記プロセッサに、前記患者が、前記所定の条件を示していると決定されるとき、前記患者に関して医療従事者に自動的に連絡させるように構成される、請求項19に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される実施形態は、概して、医療用デバイスに関する。より具体的には、本明細書に開示される実施形態は、身体から流体を排出するためのカテーテルの使用の監視および/または管理のために有用である、デバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
流体蓄積状態は、患者に、疼痛、不快感、膨満、息切れ、および咳嗽を含む種々の不快な症状をもたらし得る。例えば、腹水は、流体および他の物質の腹腔または他の体腔における蓄積を説明する。胸水は、流体の胸膜腔の中への浸出を指す。
【0003】
腹水および胸水等の流体蓄積状態は、影響を及ぼされる体腔から余分な流体を排出することによって治療され得る。体腔から余分な流体を排出するいくつかの方法は、カテーテルの遠位端が、体腔の中に延在し、カテーテルの反対の近位端において負の圧力印加することによって、遠位端を通して余分な流体を吸引するようにカテーテルを埋設するステップを伴う。
【0004】
好適な排液装置100が、
図1Aに、部分的に取り外されて示される。装置100は、
図1B-1Cに、患者の身体の中に組み立てられ、取り付けられ(それぞれ、胸腔および腹膜ドレナージのために)、かつ排液容器114、典型的には、真空瓶を含むものとして示される。排液容器114は、近位管110によって、弁116において身体接触遠位カテーテル112に除去可能に取り付けられる。弁116は、流体開存様式(2部品弁を含み得る)で、カテーテルをともに取り付けるための当技術分野において公知である任意の数の方法で構成されてもよく、遠位カテーテル112に取り付けられる近位部分は、近位管110から接続解除されると、自己シールするように構成されてもよい。遠位カテーテル112の遠位端部は、患者に留置されて、すなわち、体壁121を通して、例えば、胸腔(例えば、
図1B)、腹腔(例えば
図1C)、または他の体腔であり得る、体腔123b/123cの中に配置されて示される。その遠位部分は、シールカフ119と、本デバイスが使用されるとき、体腔123b/123cに位置する穿孔118を含む、可撓性流体取入長115とを含む。本構造は、米国特許第5,484,401号(参照することによって全体として本明細書に組み込まれる)を参照して、かつ商標名PleurXとしてCareFusion(San Diego, CA)(a Becton Dickinson Company)から販売される市販の製品を参照することによってより深く理解され得る。
【0005】
多くの場合、カテーテルを埋設するステップは、医師によって実施されるが、排液手技は、患者によってまたは介護者によって在宅で実施される。症状緩和および患者の転帰は、定期的排液、および排液体積、排液頻度、およびカテーテル部位の状態等の因子の適切な手技後監視に依存する。従来、臨床医は、患者に、排液体積および頻度を文書記録上に記録し、臨床医がカテーテル部位を診察し得る、経過観察の予約にその文書記録を持参することを要求する。この従来の監視技術は、種々の技術的問題をもたらす。
【0006】
例えば、患者は、臨床医が記録を閲覧するまたは患者の治療状態を把握し得る前に、文書記録とともに臨床医の診療室に物理的に移送される必要があり得る。故に、患者が診療室に来るまで、臨床医は、例えば、患者が排液記録を維持しているかどうか、患者が指示された排液ルーチンに従っているかどうか、カテーテル部位が良好な状態であるか、または患者が排液に関連する潜在的に有害な条件を発現させる兆候を呈しているかどうかを把握していない場合がある。
【0007】
患者および/または臨床医に改良された利便性、関連情報のより適時の通信、および/または指示された排液ルーチンの順守のより高い可能性を提供するであろう、身体から流体を排出するためのカテーテルの使用を監視および/または管理するための改良されたデバイスおよび方法を提供することが、望ましくあり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
排液カテーテルのモバイル監視のためのデバイスおよび方法が、提供される。ある側面では、本明細書に開示される実施形態は、プロセッサによって実行されるように構成される命令を記憶する、非一過性コンピュータ可読媒体を含んでもよい。命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、ユーザインターフェースをレンダリングする動作を実施させるように構成されてもよい。ユーザインターフェースは、カテーテル使用情報であって、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する情報である、カテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される、出力インターフェースを提供するように構成されてもよい。ユーザインターフェースはさらに、ユーザがカテーテル使用情報を入力するための、入力インターフェースを提供するように構成されてもよい。命令はさらに、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、ユーザインターフェースを通して、ユーザによって入力されたカテーテル使用情報を受信する動作を実施させるように構成されてもよい。命令はさらに、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成する動作を実施させるように構成されてもよい。
【0009】
ある側面では、本明細書に開示される実施形態は、患者から流体を排出するためのカテーテルのモバイル監視のための方法を含んでもよい。本方法は、プロセッサによって、カテーテル使用情報であって、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する情報である、カテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される、出力インターフェースを提供するように構成される、ユーザインターフェースをレンダリングするステップ含んでもよい。ユーザインターフェースはさらに、ユーザがカテーテル使用情報を入力するための、入力インターフェースを提供するように構成されてもよい。本方法はさらに、プロセッサによって、ユーザインターフェースを通して、ユーザによって入力されたカテーテル使用情報を受信するステップを含んでもよい。本方法はさらに、プロセッサによって、受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成するステップを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】
図1Aは、真空瓶を含む、例示的体腔排液カテーテルシステムを示す。
【
図1B】
図1Bは、胸腔ドレナージおよび腹膜ドレナージのために実装される、
図1Aのシステムを示す。
【
図1C】
図1Cは、胸腔ドレナージおよび腹膜ドレナージのために実装される、
図1Aのシステムを示す。
【
図2】
図2は、身体から流体を排出するためのカテーテルの使用を監視かつ管理するための例示的システムを示す。
【
図4】
図4は、患者側ユーザインターフェースの例示的患者側ログインページを示す。
【
図5】
図5は、患者側ユーザインターフェースの例示的患者側アカウント作成ページを示す。
【
図6A】
図6Aは、患者側ユーザインターフェースの例示的患者ダッシュボードページを示す。
【
図6B】
図6Bは、患者側ユーザインターフェースの例示的患者ダッシュボードページを示す。
【
図6C】
図6Cは、患者側ユーザインターフェースの例示的患者ダッシュボードページを示す。
【
図7】
図7は、患者側ユーザインターフェースの例示的設定ページを示す。
【
図8】
図8は、患者側ユーザインターフェースの例示的な1日の排液スケジュールページを示す。
【
図9】
図9は、患者側ユーザインターフェースの例示的な1か月の排液スケジュールページを示す。
【
図10A】
図10Aは、患者側ユーザインターフェースの例示的追加入力ページを示す。
【
図10B】
図10Bは、患者側ユーザインターフェースの例示的追加入力ページを示す。
【
図10C】
図10Cは、患者側ユーザインターフェースの例示的追加入力ページを示す。
【
図10D】
図10Dは、患者側ユーザインターフェースの例示的追加入力ページを示す。
【
図10E】
図10Eは、患者側ユーザインターフェースの例示的追加入力ページを示す。
【
図11A】
図11Aは、患者側ユーザインターフェースの例示的カテーテル使用情報入力ページを示す。
【
図11B】
図11Bは、患者側ユーザインターフェースの例示的カテーテル使用情報入力ページを示す。
【
図11C】
図11Cは、患者側ユーザインターフェースの例示的カテーテル使用情報入力ページを示す。
【
図12】
図12は、患者側ユーザインターフェースの例示的カテーテル使用情報入力ページを示す。
【
図13】
図13は、患者側ユーザインターフェースの例示的歩行情報入力ページを示す。
【
図14A】
図14Aは、患者側ユーザインターフェースの例示的ログ閲覧ページを示す。
【
図14B】
図14Bは、患者側ユーザインターフェースの例示的ログ閲覧ページを示す。
【
図15】
図15は、患者側ユーザインターフェースの例示的報告送信ページを示す。
【
図16】
図16は、患者側ユーザインターフェースの例示的報告ページを示す。
【
図17】
図17は、患者側ユーザインターフェースの例示的な医療関係者連絡推奨ページを示す。
【
図18】
図18は、患者側ユーザインターフェースの例示的ショッピングカートページを示す。
【
図19】
図19は、患者側ユーザインターフェースの例示的処方箋要求ページを示す。
【
図20】
図20は、患者側ユーザインターフェースの例示的リソースページを示す。
【
図21】
図21は、患者側ユーザインターフェースの例示的命令選択ページを示す。
【
図22】
図22は、患者側ユーザインターフェースの例示的詳細命令選択ページを示す。
【
図23A】
図23Aは、患者側ユーザインターフェースの異なる例示的命令ページを示す。
【
図23B】
図23Bは、患者側ユーザインターフェースの異なる例示的命令ページを示す。
【
図23C】
図23Cは、患者側ユーザインターフェースの異なる例示的命令ページを示す。
【
図23D】
図23Dは、患者側ユーザインターフェースの異なる例示的命令ページを示す。
【
図24】
図24は、患者側ユーザインターフェースの例示的詳細マニュアル選択ページを示す。
【
図25】
図25は、患者側ユーザインターフェースの例示的インストラクションビデオ選択ページを示す。
【
図26】
図26は、医師側ユーザインターフェースの例示的医師ダッシュボードページを示す。
【
図27】
図27は、医師側ユーザインターフェースの例示的指示メニューページを示す。
【
図28】
図28は、医師側ユーザインターフェースの例示的買い物メニューページを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
種々の実施形態が、同様の要素が、概して、同様の番号によって示される図面を参照して説明される。実施形態の種々の要素の関係および機能が、以下の詳述される説明を参照することによってより深く理解され得る。しかしながら、実施形態は、図面に図示されるものに限定されない。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、ある事例では、例えば、従来の加工および組立等、本明細書に開示される実施形態の理解のために必要ではない詳細が、省略されている場合があることを理解されたい。しかしながら、図面は、具体的に否定されない限り、縮尺通りにされ得る。
【0012】
本発明は、請求項によって定義され、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施例は、本開示が徹底的かつ完全であり、実施可能な程度の開示を当業者に完全に伝えるであろうように提供される。本明細書および請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別様に指示しない限り、複数の指示物を含む。本明細書における任意の業界規格(例えば、ASTM、ANSI、IEEE、またはHIPAA規格)の参照は、本明細書に明示的に別様に定義されない限り、それらの規格によって通信される単位、測定値、および試験基準に関する、本開示の原出願日の時点で目下公開されている規格に準拠するものとして定義される。
【0013】
用語「近位」および「遠位」は、それらが、それぞれ、デバイスまたは関連する物品のハンドル/医師側端部およびデバイスまたは関連する物品のツール/患者側端部を指す一般的な使用の意味で、本明細書に使用される。任意の体積、寸法、比率、または他の定量的または定性的値を参照して使用されるときの用語「約」、「実質的に」、「概して」、および程度を表す他の用語は、当業者(本分野における経験を伴う医療用デバイス技師と同等である)によって理解されるであろう標準的パラメータ内の明確かつ識別可能な値を通信することが意図され、少なくとも任意の法的な同等物、小規模であるが機能上有意ではない分散、標準的な製造公差を含み、少なくとも数学的に有意な数(その最大範囲と同じくらい広くあることは要求されていないが)を含むものとして解釈されるべきである。
【0014】
身体から流体を排出するためのカテーテルの使用を監視かつ管理するためのシステムの一実施形態が、
図2を参照して説明される。システム200は、患者デバイス201a-201n(nは、1を上回る任意の数を表し得る)と、サーバ202と、医師デバイス203と、看護師デバイス204とを含む。患者デバイス201a-201nは、概して、治療の患者側上のユーザ(例えば、患者または患者の介護者)が、カテーテルベースの流体排出に関連する情報を入力かつ受信することを可能にするように構成される。医師デバイス203は、概して、医師が、カテーテルベースの流体排出に関連する情報を入力かつ受信することを可能にするように構成される。看護師デバイス204は、概して、看護師が、カテーテルベースの流体排出に関連する情報を入力かつ受信することを可能にするように構成される。サーバ202は、概して、患者デバイス201a-201n、医師デバイス203、および看護師デバイス204からカテーテルベースの流体排出に関連する情報を受信し、かつそれに情報を伝送するように構成される。
【0015】
システム200では、患者デバイス201a-201n、医師デバイス203、および看護師デバイス204は、それぞれ、サーバ202と動作通信する。動作通信は、患者デバイス201a-201n、医師デバイス203、および看護師デバイス204が、サーバ202に情報を伝送し、かつそれから情報を受信することを可能にする認識された通信プロトコルを介して有線および/または無線の通信を提供するネットワークの形態で行われてもよい。加えて、ネットワークは、同様に、サーバ202が、患者デバイス201a-201n、医師デバイス203、および看護師デバイス204に情報を伝送し、かつそれから情報を受信することを可能にしてもよい。
【0016】
図2に示されるようなシステム200は、単一のサーバ202と、単一の医師デバイス203と、単一の看護師デバイス204とを描写するが、身体から流体を排出するためのカテーテルの使用を監視かつ管理するためのシステムの他の実施形態は、1つを上回るサーバ202、1つを上回る医師デバイス203、および/または1つを上回る看護師デバイス204を含んでもよい。加えて、他の実施形態は、単一の患者デバイス201aを含んでもよく、および/またはサーバ202、医師デバイス203、および/または看護師デバイス204を省略してもよい。
【0017】
患者デバイス201a、医師デバイス203、または看護師デバイス204を実装するためのデバイスの一実施形態が、
図3を参照して説明される。モバイルデバイス300は、ユーザインターフェース301を生成する、および/または別様にそれを提供するように構成される。例えば、モバイルデバイス300は、以前から存在する情報および/または新しい情報に基づいて、モバイルデバイス300の出力デバイス上に出力するためのユーザインターフェース301をレンダリングするように構成されてもよい。例えば、モバイルデバイス300は、以前から存在するユーザインターフェーステンプレートを使用することによって、モバイルデバイス300のディスプレイ上に表示するために、新しいユーザインターフェースを生成かつ使用するために、新たに生成されたユーザインターフェースを受信かつ使用するために、以前から存在するユーザインターフェーステンプレートの側面を新たに受信または生成されるユーザインターフェースと組み合わせるために、またはそのような動作の組み合わせを通してユーザインターフェース301をレンダリングするように構成されてもよい。
【0018】
ユーザインターフェース301は、モバイルデバイス300がそれによってカテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトする、出力インターフェース302を提供するように構成される。出力インターフェース302は、モバイルデバイス300によって、モバイルデバイス300の中にカテーテル使用情報を入力するようにユーザに要求、リマインド、警告、通知、または別様にユーザにプロンプトするために出力されるように構成される、1つ以上の知覚可能な出力要素304を含む。ユーザインターフェース301はさらに、ユーザがそれを通してカテーテル使用情報を入力可能である、入力インターフェース303を提供するように構成される。入力インターフェース303は、ユーザがモバイルデバイス300の中にカテーテル使用情報を入力することによって動作されるように構成される、1つ以上の双方向入力要素305を含む。
【0019】
知覚可能な出力要素304は、ディスプレイ306上に表示可能なグラフィックユーザインターフェースの要素として具現化されてもよく、カテーテル使用情報の特定のタイプと関連付けられるコンテンツを有する文字領域304aおよび/または画像領域304bを含んでもよい。知覚可能な出力要素304は、カテーテル使用情報の特定のタイプと関連付けられるコンテンツを有するオーディオ出力信号として具現化されてもよい。知覚可能な出力要素304は、特定の双方向入力要素305を使用してカテーテル使用情報の特定のタイプを入力するようにユーザにプロンプトするように、双方向入力要素305と関連付けられてもよい。知覚可能な出力要素304は、関連付けられる双方向入力要素305の中に、上に、および/またはそれに隣接して位置してもよい。双方向入力要素305は、文字入力領域305a、選択可能リンク305b、トグルスイッチ305c、選択可能なボックス305d、および/またはラジオボタン305e等のディスプレイ306上に表示可能なグラフィックユーザインターフェースの要素として具現化されてもよい。双方向入力要素305は、カテーテル使用情報を示すオーディオ入力を認識するように構成される要素として具現化されてもよい。ユーザインターフェース301は、1つ以上の周辺デバイス307との相互作用を、入力インターフェース303および双方向入力要素304との相互作用に変換するように構成される。周辺デバイス307は、例えば、タッチスクリーン307aおよび/またはオーディオセンサ307b(例えば、マイクロホン)のうちの1つ以上のものとして具現化されてもよい。
【0020】
再び
図2および3を参照すると、患者デバイス201aのある実施形態は、モバイルデバイス300を使用して実装されてもよい。モバイルデバイス300を使用して実装される患者デバイス201aのある実施形態は、出力インターフェース302を使用して、患者側ユーザにカテーテル使用情報を入力するようにプロンプトし、患者側ユーザが入力インターフェース303を使用してカテーテル使用情報を入力することを可能にするように構成される。カテーテル使用情報は、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関連する情報である。
【0021】
例示的カテーテル使用情報は、カテーテルを使用して流体を排出させるであろう、排出させている、または排出させた患者に関する情報、患者から流体を排出するために使用されるであろう、使用されている、または使用済みカテーテルまたは関連する構成要素に関する情報、カテーテルが患者から流体を排出するために使用されるであろう、使用されている、または使用された様式に関する情報、および/または患者から流体を排出するためのカテーテルの使用の結果に関する情報を含んでもよい。
【0022】
患者に関する例示的情報は、患者の名前、性別、および/または年齢に関する情報を含んでもよい。
【0023】
カテーテルまたは関連する構成要素に関する例示的情報は、カテーテル(例えば、胸部対腹部)、排液キット、および/またはクランプ(例えば、ピンチクランプ対ローラクランプ)のタイプまたはそれに関する患者要件に関する情報を含んでもよい。カテーテルまたは関連する構成要素に関する要件に関する例示的情報は、カテーテルまたは関連する構成要素に対するユーザの購入願望のインジケーションまたはそれのための新しい処方箋の入手を含んでもよい。
【0024】
カテーテルの使用の様式に関する例示的情報は、排液タイプ(例えば、胸部対腹部)、指定された排液スケジュール、実施された排液の日付および/または時刻、および/または患者から流体を排出するためにカテーテルを使用するステップを実装する方法に関する情報の要求(例えば、デバイス201aに、排液瓶の接続、流体の排出、および/または最終ステップおよび廃棄に関する命令および/またはインストラクションビデオを表示するように要求するユーザからデバイス201aへの要求入力、および/またはデバイス201aに、カテーテルの使用に関するよくある質問のページおよび/または伝言板を表示することを要求するユーザからのデバイス201aへの要求入力)を含んでもよい。
【0025】
患者から流体を排出するためのカテーテルの使用の結果に関する例示的情報は、患者から排出された体積、患者からの排液の頻度、患者の快適性または不快性レベル(例えば、カテーテル部位が感染し得ることのインジケーション、患者の疼痛経験および/または疼痛評価のインジケーション、息切れ、咳嗽、胸部不快感、および/または過度の唾液のインジケーション)、患者の歩行能力に関する情報(例えば、完全である、低下している、主に敷地内または別様に横たわっている、主に褥中、および/または完全に寝たきり状態)、排液に関するユーザの覚え書き、および/または使用済み排液瓶およびその中の流体の画像を含んでもよい。
【0026】
再び
図2および3を参照すると、モバイルデバイス300を使用して実装される患者デバイス201aのある実施形態はさらに、ユーザインターフェース301の入力インターフェース303を通して患者側ユーザによって入力される、カテーテル使用情報を受信し、受信されたカテーテル使用情報に基づいてカテーテル管理情報を生成するように構成される。カテーテル管理情報は、患者、介護者、医師、看護師、または他者が、患者から流体を排出するためのカテーテルを実装、改変、回避、またはそれの使用に関連して患者を治療するために使用し得る情報を含む。
【0027】
例示的カテーテル管理情報は、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用の記憶される結果、患者から流体を排出するためのカテーテルを使用するためにユーザによってとられるべきステップの推奨、医療関係者が患者に関して連絡されるべきであるかどうかのインジケーション、および/または患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する背景情報を含んでもよい。
【0028】
患者から流体を排出するためのカテーテルの使用の例示的な記憶結果は、経時的な排液結果の履歴記録を含んでもよい。
【0029】
患者から流体を排出するためのカテーテルを使用するためにユーザによってとられるべきステップの例示的推奨は、患者から流体を排出するためのカテーテルを使用する構成要素のための新しい処方箋を要求するように構成されるページ、患者から流体を排出するためのカテーテルを使用する構成要素を発注するように構成されるページ、患者から流体を排出するためのカテーテルを使用するための方法に関する命令、および/または患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関するビデオファイルにアクセスするように構成されるページを含んでもよい。
【0030】
医療関係者が患者に関して連絡されるべきかどうかの例示的インジケーションは、医療従事者が患者に関して連絡されるべきであることを示すページ、医療従事者が患者に関して連絡される必要はないことを示すページ、および/または患者に関して自動的に医療従事者に連絡するメッセージを含んでもよい。
【0031】
患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する例示的背景情報は、流体排出のためのカテーテルの使用に関するディスカッションボードおよび/またはよくある質問(FAQ)ページを含んでもよい。
【0032】
モバイルデバイス300を使用して実装される患者デバイス201aのある実施形態では、ユーザインターフェース301のある実施形態は、ディスプレイ306によって表示されるように構成される1つ以上の患者ページを含む、グラフィックユーザインターフェースであってもよい。患者デバイス201aは、ディスプレイ306による表示のための患者ページを生成および/または別様に提供するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、ディスプレイ306による表示のための患者ページをレンダリングするように構成されてもよい。患者ページは、それぞれ、1つ以上の知覚可能な出力要素304および/または1つ以上の双方向入力要素305を組み込んでもよい。さらに下記に説明されるであろうように、いくつかの患者ページは、患者側ユーザが1つの患者ページ上の双方向入力要素305と相互作用すると、別の患者ページがディスプレイ306によって提供および/または表示されるように、他の患者ページと動作可能に接続されてもよい。これらの特徴のうちの1つ以上のものを伴う例示的患者ページが、
図4-25を参照して示され、説明される。
【0033】
患者ページの一実施形態が、
図4を参照して説明される。
図4は、ユーザ名および関連付けられるパスワードを入力するようにユーザにプロンプトするように構成される患者側ログイン画面である、ページ400を描写する。ページ400は、一意の患者ポータルの構成要素として動作するように構成されてもよい。一意の患者ポータルは、さらに下記に説明される一意の医師および看護師ポータルにおいて利用可能であるものと異なるカテーテル使用情報に関するプロンプトおよび異なるカテーテル管理情報等の異なるオプションへのアクセスを含んでもよい。一意の患者ポータルは、セキュアポータルであってもよい。例えば、患者デバイス201aは、ユーザが患者と関連付けられるカテーテル使用情報を表示する、またはユーザがそれを入力することを可能にする、
図4-25の例示的患者ページのうちのいずれかを閲覧するために、ユーザが、患者デバイス201aがその患者と関連付けられていると認識するパスワードとともにその患者と関連付けられるユーザ名を最初に入力しなければならないように構成されてもよい。
【0034】
患者ページの別の実施形態が、
図5を参照して説明される。
図5は、アカウント作成ページである、ページ500を描写する。ページ500は、患者側ユーザがシステム200と関連付けられるアカウントを作成することを可能にするように構成される。ページ500は、ユーザ名(電子メールアドレス等)およびパスワードを入力するようにユーザにプロンプトするように構成され、患者デバイス201aは、入力されたユーザ名をシステム200内のパスワードと関連付けるように構成される。ページ500はさらに、患者によって使用されるカテーテルのタイプ、患者の年齢、および患者の性別等の作成されたアカウントと関連付けられる患者に関する他の情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成され、患者デバイス201aは、次いで、その患者に関する入力された情報を、システム200内の作成されたアカウントと関連付けるように構成される。ページ500は、ページ400の「アカウントを作成する」選択可能リンクのユーザの選択に応じて到達されてもよい。
【0035】
患者ページの別の実施形態が、
図6A-6Cを参照して説明される。
図6A-6Cは、ユーザが認識されたユーザ名およびパスワードをページ400の中に入力した後に自動的に到達され得る患者ダッシュボードである、ページ600を描写する。ページ600は、認識されたユーザ名およびパスワードと関連付けられる患者に関する情報を表示するように構成される。ページ600は、
図6Aに描写されるように、患者によって入力される最近の排液体積を表示するように構成される。ページ600はさらに、患者の次回スケジューリングされた排液を示すメッセージ600aを表示するように構成される。メッセージは、
図6Bに描写されるように、ポップアップメッセージであってもよい。患者デバイス201aは、患者の入力されたカテーテル使用データの患者の指示された排液スケジュールおよび/または履歴記録等の以前に入力されたカテーテル使用データに基づいて、ページ600を表示するように構成されてもよい。ページ600はさらに、それぞれ、ユーザによる選択に応じて
図4-25の例示的ページの別のものを表示するように構成される、複数の選択可能リンクを表示するように構成される。ページ600は、
図6Cに描写されるように、ボタンと相互作用することによってユーザに表示されるドロップダウンメニュー600bを通して、複数の選択可能リンクのいくつかのものを表示するように構成されてもよい。
【0036】
患者ページの別の実施形態が、
図7を参照して説明される。
図7は、ページ600の選択可能な「設定」リンク(図示せず)のユーザの選択に応じて到達され得る設定画面である、ページ700を描写する。ページ700は、ユーザが排液タイプおよび排液スケジュール設定を含むカテーテル使用情報を入力することを可能にする、双方向入力要素を表示するように構成される。
【0037】
患者ページの別の実施形態が、
図8を参照して説明される。
図8は、ユーザに患者の次回のスケジューリングされた排液を通知するように構成される、1日の排液スケジュール画面である、ページ800を描写する。ページ800は、ユーザの、ページ600の「カレンダーを閲覧する」選択可能リンクの選択および「日」選択可能リンク(図示せず)の選定に応じて到達されてもよい。
【0038】
患者ページの別の実施形態が、
図9を参照して説明される。
図9は、ユーザに1か月内にスケジューリングされた排液を通知し、ユーザが種々の双方向入力要素を介して所与の日と関連付けられるカテーテル使用情報の入力を追加することを可能にするように構成される月間排液スケジュール画面である、ページ900を描写する。ページ900は、ユーザの、ページ600の「カレンダーを閲覧する」選択可能リンクの選択および「月」選択可能リンク(図示せず)の選定に応じて到達されてもよい。
【0039】
患者ページの別の実施形態が、
図10A-10Eを参照して説明される。
図10A-10Eは、種々の双方向入力要素を通して、排液の体積、排液の日付、排液の時刻、患者の不快性レベルおよび排液の詳細を含む種々のカテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される入力追加ページである、ページ1000を描写する。ページ1000は、ページ600、800、900、1400、2100、および/または2200の「入力を追加する」(すなわち、「+」)選択可能リンクの選択に応じて到達されてもよい。ページ1000は、ユーザの適切な双方向入力要素の選択に応答して、ユーザが個別の双方向入力要素と関連付けられるカテーテル使用情報を入力することを可能にする、スクローラを表示するように構成されてもよい。例えば、
図10Bは、排液双方向入力要素の日付のユーザの選択に応答して、構成1000a内のページ1000によって表示される、スクローラを描写する。
図10Cは、排液双方向入力要素の時刻のユーザの選択に応答して、構成1000b内のページ1000によって表示される、スクローラを描写する。
図10Dは、排液体積双方向入力要素のユ-ザの選択に応答して、構成1000c内のページ1000によって表示される、スクローラを描写する。
図10Eは、ユーザが適切な疼痛評価を選択するように構成される、疼痛評価双方向入力要素のユーザの選択に応答して、構成1000d内のページ1000によって表示される、ポップアップインターフェースを描写する。患者デバイス201aは、ページ1000を通したカテーテル使用情報入力を、カテーテル使用情報入力および患者と関連付けるように構成される。
【0040】
患者ページの別の実施形態が、
図11A-11Cを参照して説明される。
図11A-11Cは、複数の双方向入力要素を使用して、種々のカテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成されるカテーテル使用情報入力画面である、ページ1100を描写する。ページ1100はさらに、ユーザが、使用済み排液瓶およびその内容物の写真、または患者のカテーテル出口部位の写真等の写真をアップロードすることを可能にする。ページ1100は、
図11Aに描写される「写真を追加する」選択可能リンクのユーザの選択に応答して、ポップアップメニューを表示するように構成されてもよい。ポップアップメニュー構成1100aは、
図11Bに描写され、ユーザが、患者デバイス201a上にすでに記憶されている画像を選定する、デバイス201aの画像捕捉センサを使用して新しい画像を捕捉する、またはデバイス201aから画像を削除することを可能にする、複数の選択可能リンクを含んでもよい。ページ1100はさらに、ユーザがカテーテル使用情報入力と関連付けるように覚え書きを入力するために構成される。ページ1100はさらに、ユーザがカテーテル使用情報入力と関連して記憶するための追加情報を入力することを可能にするように構成される。例えば、ページ1100は、排液手技が実施された場所、排液手技を実施した人物、排液手技にかかった時間に関する情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される。ページ1100は、
図11Cに描写されるように、ユーザがページ1100上の選択可能リンクを選択すると、ドロップダウンメニュー構成1100bを表示することによってユーザにプロンプトするように構成されてもよい。ページ1100はさらに、患者が息切れ、咳嗽、胸部不快感、および過度の唾液を被っているかどうかを示すようにユーザにプロンプトするように構成されてもよい。ページ1100は、ページ1000の「覚え書きを追加する」選択可能リンクのユーザの選択によって到達されてもよい。
【0041】
患者デバイス201aは、例えば、ページ1100を使用して、患者デバイス201aにアップロードされた写真を受信し、アップロードされた写真に関する画像分析を実施するように構成されてもよい。写真は、患者の使用済み排液瓶およびその内容物、または患者のカテーテル出口部位のものであってもよい。
【0042】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、使用済み排液瓶およびその内容物のアップロードされた写真に関する画像分析を実施し、瓶内の流体の色における変化を決定し、色における所定の変化が発生したことの決定に応じて、自動的に医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または医師に連絡するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、画像から色信号および/または画像から透明度信号を抽出するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、アップロードされた画像からの抽出された色信号または透明度信号を、その患者と関連付けられる1つ以上の以前の画像からの1つ以上の色信号および/または透明度信号と比較し、以前の画像から分析された画像までの色信号および/または透明度信号における変化率を決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、色信号および/または透明度信号における変化率が、所定の率を上回るかどうかを決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、変化率が所定の率を上回ることの決定に応じて、医療関係者への連絡推奨を表示する、および/または患者が色信号および/または透明度信号における所定の変化率を呈していることを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0043】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、使用済み瓶およびその内容物のアップロードされた画像からの抽出された色信号および/または透明度信号を、システム200と関連付けられる全ての患者と関連付けられる使用済み瓶および瓶内容物の画像を記憶する、電子ライブラリからの1つ以上の色信号および/または透明度信号と比較するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、アップロードされた画像からの抽出された色信号および/または透明度信号と、電子ライブラリ内の使用済み瓶および瓶内容物の画像からの1つ以上の色信号および/または透明度信号との間に、所定の関係が存在するかどうかを決定するように構成されてもよい。電子ライブラリは、サーバ202上に存在するまたはそれにアクセス可能であってもよい。
【0044】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、使用済み瓶およびその内容物のアップロードされた写真に関する画像分析を実施し、排液体積を自動的に決定かつ記録するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、使用済み瓶の上部および底部縁と、瓶内の流体の上部および底部縁とを検出するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、検出された縁を使用し、瓶の高さおよび流体の高さを決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、瓶の高さと流体の高さの比率を計算するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、計算された比率を、瓶内の流体の複数の体積を瓶の高さと流体の高さの複数の個別の比率に関連付ける所定の比率を比較し、それによって、計算された比率に対応する体積を決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、決定された体積を排液体積として患者の履歴記録に記憶するように構成されてもよい。
【0045】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、患者のカテーテル出口部位のアップロードされた写真に関する分析を実施するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、アップロードされた画像から色信号を抽出するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、アップロードされた画像からの抽出された色信号を、その患者と関連付けられる1つ以上の以前の画像からの1つ以上の色信号と比較し、以前の画像から分析された画像までの色信号における変化率を決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、色における変化率が所定の率を上回るかどうかを決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、変化率が所定の率を上回ることの決定に応じて、医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または患者が色信号における所定の変化率を呈しており、感染を呈し得ることを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0046】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、患者のカテーテル出口部位のアップロードされた画像からの抽出された色信号を、システム200と関連付けられる全ての患者と関連付けられるカテーテル出口部位画像を記憶する、電子ライブラリからの1つ以上の色信号および/または透明度信号と比較するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、アップロードされた画像から抽出された色信号と電子ライブラリ内のカテーテル出口部位画像からの1つ以上の色信号との間に、所定の関係が存在するかどうかを決定するように構成されてもよい。電子ライブラリは、サーバ202上に存在するまたはそれにアクセス可能であってもよい。
【0047】
例示的画像分析アルゴリズムでは、患者デバイス201aは、患者のカテーテル出口部位のアップロードされた画像からの抽出された色信号を使用し、カテーテル出口部位の周囲の赤色面積のサイズを決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aは、赤色面積と赤色面積を囲繞する非赤色面積との間の縁を検出し、その縁を赤色面積の境界として定義し、かつ境界内の面積を計算することによって、カテーテル出口部位の周囲の赤色面積のサイズを決定してもよい。患者デバイス201aはさらに、計算された赤色面積を、患者のカテーテル出口部位の1つ以上の以前の画像からの1つ以上の赤色面積と比較し、以前の画像からの赤色面積における変化率を決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、決定された変化率を所定の閾値変化率と比較し、医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または患者が赤色面積における所定の変化率を呈しており、感染を呈し得ることを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0048】
患者ページの別の実施形態が、
図12を参照して説明される。
図12は、複数のカテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成されるカテーテル使用情報入力画面である、ページ1200を描写する。ページ1200は、カテーテル部位が感染され得るかどうか、疼痛が被られているかどうか、患者が1000mLを上回る量を排出したかどうか、および患者が3回連続で50mLを下回る量を排出したかどうかを入力するようにユーザにプロンプトするように構成される。いくつかの実施形態では、患者デバイスは、ユーザが、ユーザが促される条件を被っていることを示す、ページ1200の双方向入力要素のうちの1つ以上のものを選択すると、医療関係者への連絡推奨を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、患者デバイス201aは、それらの双方向入力要素のユーザ選択に応じて、自動的に信号を生成し、それを医師デバイス203および/または看護師デバイス204に伝送するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、ページ1200を介して、患者が3回の連続する排液にわたって50mlを下回る量を排出したことを示す、ユーザからの入力を受信し、それに応答して、(1)医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または(2)患者が胸膜癒着に達した可能性があることの診断を自動的に提供し、および/または(3)患者が経過観察の予約のために来院するべきであることを医師に通知する信号を自動的に供給するように構成されてもよい。
【0049】
患者ページの別の実施形態が、
図13を参照して説明される。
図13は、患者の歩行能力の説明を入力し、複数の選択可能な双方向入力要素を使用して入力を受信するようにユーザにプロンプトするように構成される歩行情報入力画面である、ページ1300を描写する。
【0050】
患者ページの別の実施形態が、
図14A-14Bを参照して説明される。
図14A-14Bは、種々の日付における排液体積または不快性レベル(例えば、疼痛評価)を描写するグラフ形式で履歴記録を表示するように構成される記録閲覧画面である、ページ1400を描写する。ページ1400の履歴記録は、ページ1000および/またはページ1100を通して入力されたカテーテル使用情報に基づいて、患者デバイス201aによって生成されてもよい。ページ1400はまた、ユーザが、
図14Aに描写される排液体積に関する履歴記録1400aから、
図14Bに描写される不快性レベルに関する履歴記録1400bにトグルすることを可能にするように構成される、双方向入力要素を含む。排液体積に関する履歴記録1400aは、
図14Aに描写されるように、50ml等の閾値レベルを下回る排液体積を、例えば、異なる色を使用することによって、その閾値レベルを下回らない排液体積と明確に異なる様式で描写してもよい。
図14Aおよび14Bに示されるページ1400の棒グラフは、付加的な日付からの情報が患者デバイス201aの画面上に表示され得るように水平にスクロールするように構成されてもよい。加えて、
図14Aおよび14B内の棒グラフの下方に示されるページ1400の記録されたデータの一覧は、付加的な日付からの情報が患者デバイス201aの画面上に表示され得るように、垂直にスクロールされるように構成されてもよい。ページ1400は、ページ600の「記録を閲覧する」リンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0051】
患者デバイス201aは、1つ以上の患者診断および/または医療関係者への連絡推奨を生成および/または表示するために、履歴記録のデータに関する分析を自動的に実施するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、ページ1400によってデータが表示された人物の履歴記録等の履歴記録を分析するアルゴリズムを実行するように構成されてもよい。アルゴリズムは、連続数日間にわたって排液体積および/または患者の不快性を監視し、傾向を決定してもよい。
【0052】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、履歴記録が排液50mlまたはそれ未満の排出が記録される3連続日を含むときを認識し、それに応答して、患者が、胸膜癒着に達したことを示すあるパターンを呈していると決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、患者が胸膜癒着に達したことを示すあるパターンを呈していることの決定に応答して、ユーザに医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または医療関係者に診断を通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0053】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、患者の排液が、1日以上の日数の間の予期される範囲内のある量から、1日以上の後続の日の間に実質的なゼロ排出にまで急速に低下したことを認識し、それに応答して、患者のカテーテルが閉塞した可能性があると決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、患者のカテーテルが閉塞した可能性があることの決定に応答して、実質的なゼロ排出を伴う数日間からの患者の不快性レベルを調べ、それらを所定の閾値にと比較するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、それらの数日間の患者の不快性レベルが閾値を下回ることの決定に応じて、患者が気分良好ではないと決定し、それに応じて、ユーザに医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または患者のカテーテルが閉塞している可能性があること、および患者が医療関係者を訪問するべきであることを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0054】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、患者の排液が連続数日間にわたって減少する傾向を示し、次いで、浸出物が再発したことを示す様式で実質的に増加したことを認識するように構成されてもよい。患者デバイス201aは、浸出物が再発したことの決定に応じて、ユーザに医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または浸出物が再発したことを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡し、再発の原因を決定するために患者を監視するように構成されてもよい。例えば、メッセージは、医療関係者が患者の超音波および/またはX線撮像を実施することを示唆してもよい。
【0055】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、履歴記録が連続数日間にわたる無作為の排液を含むときを認識するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、連続数日間にわたる患者の排液が医療関係者が連絡されるべき傾向(例えば、胸膜癒着に達した、潜在的カテーテル閉塞、浸出物再発等)を呈していないことを決定することによって、患者の排液が連続数日間にわたって無作為であったことを決定するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、患者の排液が連続数日間にわたって無作為であったことの決定に応じて、ユーザにルーチン排液を継続するようにメッセージを表示し、および/または患者がルーチン排液を継続するべきであることを医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0056】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、履歴記録が向上する生活の質の傾向を含むときを認識するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、履歴記録が低下する不快性レベルの傾向を含むと、向上する生活の質の傾向を認識するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、患者の生活の質が向上している(例えば、患者の不快性レベルが低下しているとき)ことの決定に応じて、ユーザに医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または患者の生活の質が改善していること、および患者を来院させ、より積極的な化学療法治療を実施することを検討するように医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0057】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、履歴記録が低下する生活の質の傾向を含むときを認識するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、履歴記録が増加する不快性レベルの傾向を含むと、低下する生活の質の傾向を認識するように構成されてもよい。患者デバイス201aはさらに、患者の生活の質が低下している(例えば、患者の不快性レベルが増加されたとき)ことの決定に応じて、ユーザに医療関係者への連絡推奨を表示し、および/または患者の生活の質が低下されたこと、および患者を来院させ、化学療法治療を調節することを考慮するように医療関係者に通知するメッセージを伴って、自動的に医療関係者に連絡するように構成されてもよい。
【0058】
例示的履歴記録分析アルゴリズムのある実施形態では、患者デバイス201aは、患者のカテーテル使用情報および/またはカテーテル管理情報における傾向を自動的に監視し、それらに基づいて患者の排液スケジュールを自動的に調節するように構成されてもよい。例えば、腹水患者に関して、流体蓄積の解決策が、予期される転帰ではない場合があり、そのため、目標が、患者の生活の質(すなわち、快適性)、食物摂取、および流体排出体積に関して定常状態を達成することである場合がある。患者デバイス201aは、患者の履歴記録が、日毎の生活の質(例えば、不快性レベル)、食欲、および/または排液体積における変動を示すことを認識するように構成されてもよい。例示的変動は、日毎に比較的に高値から比較的に低値に交互に入れ替わる一連の日毎の値として定義され得る。患者デバイス201aは、生活の質、食欲、および/または排液体積における変動の認識に応答して患者の排液スケジュールを調節するように構成されてもよい。患者デバイス201aは、患者のより頻繁な流体排出をもたらすように構成される1つ以上のプロンプトを表示することによって、患者の排液スケジュールを調節するように構成されてもよい。患者デバイス201aは、患者の排液スケジュールが調節された後、患者の生活の質、食欲、および/または排液体積を自動的に監視し、さらに、監視される生活の質、食欲、および/または排液体積が個別の最適化されるレベルに到達するまで、患者の排液スケジュールを調節するように構成されてもよい。最適化されるレベルは、定常状態レベルとして定義されてもよい。
【0059】
患者ページの別の実施形態が、
図15を参照して説明される。
図15は、ユーザが、週間報告書または詳細報告書を患者デバイス201aからサーバ202、医師デバイス203、および/または看護師デバイス204に送信することを可能にするように構成される双方向入力要素を含む報告書送信画面である、ページ1500を描写する。ページ1500は、ページ800、900、1000、1100、および/または1400の「報告」選択可能リンクのユーザの選択によって到達されることができる。
【0060】
患者ページの別の実施形態が、
図16を参照して説明される。
図16は、報告書画面である、ページ1600を描写する。ページ1600は、ユーザが、報告書ファイルを生成し、受信側を選択し、画像および排液記録ファイルを追加し、メッセージを入力し、および送信リンクを選択することによってそれを送信することを可能にするように構成される、複数の双方向入力要素を含む。ページ1600は、ページ1500上の双方向入力要素の選択に応じて到達されてもよい。患者デバイス201aは、報告書ファイルを医師デバイス203および/または看護師デバイス204に送信するように構成されてもよい。
【0061】
患者ページの別の実施形態が、
図17を参照して説明される。
図17は、医療関係者への連絡推奨画面である、ページ1700を描写する。患者デバイス201aは、患者がそれと関連付けられる条件を被っていることを確認する、ページ1200上に示される双方向入力要素のうちの1つ以上のもののユーザの選択に応じて、医療関係者への連絡推奨を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、表示される医療関係者への連絡推奨は、医療関係者に連絡するようにユーザにプロンプトするのみであってもよい。ページ1700は、ページ1200の双方向入力要素がいずれもユーザによって選択されない場合に表示され得る、医療関係者への連絡推奨画面の実施例である。ページ1700はさらに、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用と関連付けられるホットラインに連絡するためのリンクを含む。リンクは、ユーザのリンクの選択に応じて、患者デバイス201aにホットラインに電話発呼させるように構成されてもよい。
【0062】
患者ページの別の実施形態が、
図18を参照して説明される。
図18は、ショッピングカート画面である、ページ1800を描写する。ページ1800は、ユーザが、患者から流体を排出するためのカテーテルを使用するための構成要素を選択し、選択された構成要素を発注するための要求を送信することを可能にするように構成される、複数の双方向入力要素を含む。ページ1800は、ページ600の選択可能なショッピングカートリンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。患者デバイス201aは、カテーテル使用情報に基づいてページ1800を表示するように構成されてもよい。例えば、患者デバイス201aは、医師デバイス203から患者のためのいくつかの補充品を受信し、ユーザがページ1800を使用して補充品を要求する度にその数から補充品を減じ、かつ更新された残りの補充品をページ1800上に表示するアルゴリズムを実行してもよい。
【0063】
患者ページの別の実施形態が、
図19を参照して説明される。
図19は、処方箋要求画面である、ページ1900を描写する。ページ1900は、ユーザが、患者の医師、および流体を排出するためのカテーテルの使用に要求される構成要素に関する情報を入力し、新しい処方箋のための要求を送信することを可能にする、複数の双方向入力要素を含む。ページ1900は、ページ1800の「新しい処方箋を要求する」リンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。患者デバイス201aは、ページ1900の「新しい処方箋を要求する」リンクの選択に応じて、新しい処方箋のための要求を、サーバ202、医師デバイス203、および/または看護師デバイス204に送信するように構成されてもよい。
【0064】
患者ページの別の実施形態が、
図20を参照して説明される。
図20は、リソース画面である、ページ2000を描写する。ページ2000は、ユーザが流体を排出するためのカテーテルを使用するための命令およびそれに関する背景情報の源を選択することを可能にするように構成される、複数の双方向入力要素を含む。ページ2000は、ページ600のリソースリンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0065】
患者ページの別の実施形態が、
図21を参照して説明される。
図21は、命令選択ページである、ページ2100を描写する。ページ2100は、クランプタイプに関するカテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトし、インストラクションビデオから選択するようにユーザにプロンプトし、かつよくある質問へのリンクを選択するようにプロンプトするように構成される、複数の双方向入力要素を含む。ページ2100は、ページ2000の「排液命令」リンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0066】
患者ページの別の実施形態が、
図22を参照して説明される。
図22は、詳細命令選択画面である、ページ2200を描写する。ページ2200は、排液プロセスの特定の部分に関する命令の関連するセットを選択するようにユーザにプロンプトするように構成される、複数の双方向入力要素を含む。ページ2200は、ページ2100の適切なクランプタイプリンクの選択によって到達されることができる。
【0067】
患者ページの別の実施形態が、
図23A、23B、23C、および23Dを参照して説明される。
図23A、23B、23C、および23Dは、それぞれ、ページ2301、2302、2303、および2304を描写し、これらはそれぞれ、排液を調製する、排液瓶を接続する、流体を排出する、および排液を終了するための命令画面である。ページ2301、2302、2303、および2304は、それぞれ、ページ2200からの対応する選択可能なリンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0068】
患者ページの別の実施形態が、
図24を参照して説明される。
図24は、ユーザにクランプタイプによる詳細マニュアルへのアクセスを提供する、選択可能リンクを含む詳細マニュアル選択画面を描写する、ページ2400を描写する。ページ2400は、ページ2100の「詳細命令を閲覧する」リンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0069】
患者ページの別の実施形態が、
図25を参照して説明される。
図25は、ユーザに患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関連するインストラクションビデオへのアクセスを提供する複数の選択可能リンクを含む、インストラクションビデオ選択画面を描写する、ページ2500を描写する。ページ2500は、ページ2100の「インストラクションビデオを見る」リンクのユーザの選択に応じて到達されることができる。
【0070】
患者デバイス201aはさらに、カテーテル管理情報をHIPAA準拠様式で暗号化かつ記憶し、カテーテル管理情報をHIPAA準拠様式でサーバ202に伝送するように構成される。例えば、患者デバイス201aは、サーバ202が、カテーテル管理情報をサーバ202に伝送する前に、患者デバイス201aと同一の国の中に位置することを検証するように構成されてもよい。
【0071】
1つ以上の患者デバイス(例えば、患者デバイス201a)、医師デバイス(例えば、医師デバイス203)、看護師デバイス(例えば、看護師デバイス204)、および/またはサーバ(例えば、202)は、1つ以上の付属品および/またはセンサから情報を受信するように構成されてもよい。
【0072】
1つ以上の付属品および/またはセンサは、1つ以上のタイプのものであってもよい。例えば、患者デバイス201a、サーバ202、医師デバイス203、および/または看護師デバイス204のうちの1つ以上のものはさらに、排液流体のpHレベルを測定するように構成されるpHセンサ、排液瓶の重量を測定するように構成される重量センサ、排出流体のアルブミンレベルを測定するように構成されるアルブミンセンサ、カテーテルに取り付けられる胸腔内圧センサ、排出流体の乳酸脱水素酵素(LDH)レベルを測定するように構成されるLDHセンサ、排出流体のグルコースレベルを測定するように構成されるグルコースセンサ、排出流体の細胞数レベルを測定するように構成される細胞数センサ、排出流体の細胞分化レベルを測定するように構成される細胞分化センサ、排出流体の種々のインターロイキンのレベルを測定するように構成されるインターロイキン(IL)レベルセンサ、排出流体の血管内皮増殖因子(VEGF)のレベルを測定するように構成されるVEGFセンサ、排出流体のインターフェロンガンマ(IFN-ガンマ)のレベルを測定するように構成されるIFN-ガンマセンサ、および/または他の好適なセンサを含む、1つ以上の付属品および/またはセンサから情報を受信するように構成されてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、付属品および/またはセンサのタイプは、異なるタイプの排液を実施および/または監視するように構成されるシステム間で異なってもよい。例えば、胸水と関連付けられる流体を排出し、排液を監視するように構成されるあるシステムでは、センサは、LDH、グルコース、pH、細胞数、および/または細胞分化を測定するための1つ以上のセンサを含んでもよい。腹水と関連付けられる流体を排出し、排液を監視するように構成されるあるシステムでは、センサは、細胞数、細胞分化、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、VEGF、IFN-ガンマ、および/またはアルブミンを測定するための1つ以上のセンサを含んでもよい。これらの例示的実施形態は、限定的ではなく、当業者は、他の好適なセンサタイプ、および/またはそれを伴って患者デバイス、医師デバイス、看護師デバイス、および/または通信用サーバを構成し、および/または排液装置を伴って含むようなセンサタイプの組み合わせを認識し得る。
【0074】
1つ以上の付属品および/またはセンサは、装置100等の排液装置の1つ以上の構成要素上またはその中に含まれてもよい。1つ以上のセンサは、カテーテル、例えば、カテーテル112上またはその中に含まれてもよい。1つ以上のセンサは、カテーテル、例えば、カテーテル112の遠位先端に含まれてもよい。1つ以上のセンサは、カテーテル弁、例えば、弁116上の蓋の中に含まれてもよい。1つ以上のセンサは、排液管類、例えば、近位管110の内側に含まれてもよい。1つ以上のセンサは、排液容器、例えば、排液容器114上またはその中に含まれてもよい。これらの例示的実施形態は、限定的ではなく、当業者は、他の好適なセンサ場所を認識し得る。
【0075】
患者デバイス201a、サーバ202、医師デバイス203、および/または看護師デバイス204のうちの1つ以上のものはさらに、これらの1つ以上の付属品および/またはセンサから受信されるデータを、例えば、カテーテル使用情報入力と関連する患者の履歴データ記録、患者の報告書等に追加し、これらの1つ以上の付属品またはセンサから受信されたデータに関する傾向分析を実施するように構成されてもよい。
【0076】
再び
図2および3を参照すると、医師デバイス203のある実施形態は、別のモバイルデバイス300を使用して実装されてもよい。別のモバイルデバイス300を使用して実装される医師デバイス203のある実施形態では、医師デバイス203は、出力インターフェース302を使用して、カテーテル使用情報を入力するように医師にプロンプトし、医師が、入力インターフェース303を使用してカテーテル使用情報を入力することを可能にするように構成される。別のモバイルデバイス300を使用して実装される医師デバイス203のある実施形態では、医師デバイス203はさらに、ユーザインターフェース301の入力インターフェース303を通して医師によって入力されるカテーテル使用情報を受信し、受信されたカテーテル使用情報に基づいてカテーテル管理情報を生成するように構成される。
【0077】
別のモバイルデバイス300を使用して実装される医師デバイス203のある実施形態では、ユーザインターフェース301のある実施形態は、ディスプレイ306によって表示されるように構成される1つ以上の医師ページを含む、グラフィックユーザインターフェースであってもよい。医師デバイス203は、ディスプレイ306による表示のための医師ページを生成および/または別様に提供するように構成されてもよい。例えば、医師デバイス203は、ディスプレイ306による表示のための医師ページをレンダリングするように構成されてもよい。医師ページは、それぞれ、1つ以上の知覚可能な出力要素304および/または1つ以上の双方向入力要素305を組み込んでもよい。さらに下記に説明されるであろうように、いくつかの医師ページは、医師が1つの医師ページ上の双方向入力要素305と相互作用すると、別の医師ページがディスプレイ306によって提供および/または表示されるように、他の医師ページと動作可能に接続されてもよい。これらの特徴のうちの1つ以上のものを伴う例示的医師ページが、
図26-28に示され、それを参照して説明される。
【0078】
医師デバイス203はさらに、一意の医師ポータルを確立するように構成されてもよい。一意の医師ポータルは、上記に説明される一意の患者ポータルおよびさらに下記に説明される一意の看護師ポータルにおいて利用可能であるものと異なるカテーテル使用情報に関するプロンプトおよび異なるカテーテル管理情報等の異なるオプションへのアクセスを含んでもよい。一意の医師ポータルは、セキュアポータルであってもよい。例えば、医師デバイス203は、医師が、医師と関連付けられるカテーテル使用情報を表示する、または医師がそれを入力することを可能にする、
図26-28の例示的医師ページのうちのいずれかを閲覧するために、医師が最初に、ログインページ400に類似するログインページ内に、医師デバイス203が医師と関連付けられていると認識するパスワードとともに、医師と関連付けられるユーザ名を入力しなければならないように構成されてもよい。
【0079】
医師ページのある実施形態が、
図26を参照して説明される。
図26は、複数の知覚可能な出力要素および複数の双方向入力要素を表示するように構成される医師ダッシュボード画面である、ページ2600を描写する。ページ2600は、医師と関連付けられる未読メッセージのインジケータ、および医師が、その患者に関連する情報を検索するために患者名を入力することを可能にするように構成される、記入可能な文字領域を医師に表示するように構成される。ページ2600はさらに、医師に、
図26-28の他の例示的医師ページへの選択可能リンクの双方向メニューを表示するように構成される。
【0080】
医師ページ900の別の実施形態が、
図27を参照して説明される。
図27は、指示メニュー画面である、ページ2700を描写する。ページ2700は、医師が、複数の選択可能リンクから選択することによって、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関連する複数の構成要素に関する指示を要求することを可能にするように構成される。ページ2700は、ページ2600上の情報(「i」)選択可能リンクの医師の選択に応じて到達されることができる。
【0081】
医師ページの別の実施形態が、
図28を参照して説明される。
図28は、買い物メニュー画面である、ページ2800を描写する。ページ2800は、医師が、複数の選択可能リンクから選択することによって、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関連する構成要素を発注することを可能にするように構成される。ページ2800は、ページ2600上のショッピングカート選択可能リンクの医師の選択に応じて到達されることができる。
【0082】
医師デバイス203はさらに、医師が、患者デバイス201aから医師デバイス203に伝送される任意のカテーテル管理情報を受信、閲覧、およびそれに応答することを可能にするように構成されてもよい。医師デバイス203は、医師が、患者デバイス203のカテーテル管理情報をリアルタイムで閲覧およびそれに応答することを可能にするように構成されてもよい。例えば、医師は、医師デバイス203を使用し、患者の記録された排液結果情報を監視し、ユーザが指示された排液手技を実施していないことを決定し、次いで、医師デバイス203を使用し、病院訪問を回避するために、指示された排液手技が即座に採用されるべきであることを示すメッセージを患者デバイス201aに伝送し得る。医師デバイス203はさらに、医師デバイス203によって受信されたカテーテル管理情報に基づいて、患者が経過観察の予約のために来院する必要があることの通知を患者に伝送するように構成されてもよい。
【0083】
再び
図2および3を参照すると、看護師デバイス204のある実施形態は、別のモバイルデバイス300を使用して実装されてもよい。別のモバイルデバイス300を使用して実装される看護師デバイス204のある実施形態では、看護師デバイス204は、出力インターフェース302を使用して、カテーテル使用情報を入力するように看護師にプロンプトし、看護師が、入力インターフェース303を使用してカテーテル使用情報を入力することを可能にするように構成される。例えば、看護師デバイス204は、ディスプレイ306による表示のための看護師ページを生成および/または別様に提供するように構成されてもよい。例えば、看護師デバイス204は、ディスプレイ306による表示のための看護師ページをレンダリングするように構成されてもよい。別のモバイルデバイス300を使用して実装される看護師デバイス204のある実施形態では、看護師デバイス204はさらに、ユーザインターフェース301の入力インターフェース303を通して看護師によって入力されるカテーテル使用情報を受信し、受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成するように構成される。
【0084】
看護師デバイス204はさらに、一意の看護師ポータルを確立するように構成されてもよい。一意の看護師ポータルは、上記に説明される一意の患者および医師ポータルにおいて利用可能であるものと異なるカテーテル使用情報のためのプロンプトおよび異なるカテーテル管理情報等の異なるオプションへのアクセスを含んでもよい。一意の看護師ポータルは、セキュアポータルであってもよい。例えば、看護師デバイス204は、看護師が、看護師と関連付けられるカテーテル使用情報を閲覧または入力するために、看護師が最初に、ログインページ400に類似するログインページ内に、看護師デバイス204が看護師と関連付けられていると認識するパスワードとともに、看護師と関連付けられるユーザ名を入力しなければならないように構成されてもよい。
【0085】
システム200のいくつかの実施形態では、患者デバイス201a-201n、医師デバイス203、および看護師デバイス204に、それらのデバイスに本明細書においてそれらのデバイスと関連付けられた動作を実施させるように構成されるソフトウェアアプリケーションを伴う、同一のソフトウェアアプリケーションが、それらのデバイス上にロードまたはそれに別様に提供され得る。それらの実施形態では、ソフトウェアアプリケーションは、各デバイスが、ログインページ400に類似するログインページ内に入力されるユーザ名と関連付けられる特権に基づいて、それぞれ、そのデバイスと関連付けられる動作へのアクセスを提供するであろうように構成され得る。
【0086】
システム200のいくつかの実施形態では、2つの明確に異なるソフトウェアアプリケーション、すなわち、患者デバイス201a-201n上にロードまたはそれに別様に提供される患者ソフトウェアアプリケーション、医師デバイス203および看護師デバイス204上にロードまたはそれに別様に提供される臨床医ソフトウェアアプリケーションが、提供され得る。これらの実施形態では、患者ソフトウェアアプリケーションは、患者デバイス201a-201nに、本明細書において患者デバイス201a-201nと関連付けられる動作のみを実施させるように構成されてもよい一方、臨床医ソフトウェアアプリケーションは、医師デバイス203および看護師デバイス204に、それぞれ、本明細書においてログインページ400に類似するログインページ内に入力されるユーザ名と関連付けられる特権に応じたそれらのデバイスと関連付けられる動作を実施させるように構成されてもよい。臨床医ソフトウェアアプリケーションはさらに、医師デバイス203および看護師デバイス204の両方に、訓練機会(例えば、オンラインセミナー)、学術論文、ディスカッションボード、ビデオ、ヒントおよびコツ、ICD-10コードリスト、および/または処方箋フォームの医薬品供給会社との成功のための記入方法に関する命令へのアクセスを提供する臨床医ポータルを生成させるように構成されてもよい。
【0087】
再び
図2を参照すると、サーバ202は、患者デバイス201a、医師デバイス203、および看護師デバイス204によって伝送されるカテーテル管理情報を受信するように構成される。サーバ202は、システム200と関連付けられる情報をホストするように構成されるAmazon Web Serviceと関連付けられるサーバであってもよい。サーバ202は、受信されるカテーテル管理情報をHIPAA準拠様式で暗号化かつ記憶するように構成される。サーバ202はさらに、記憶されるカテーテル管理情報をHIPAA準拠様式で患者デバイス201a、医師デバイス203、および看護師デバイス204に伝送するように構成される。サーバ202はまた、患者デバイス201a、医師デバイス203、看護師デバイス204から受信されたカテーテル管理情報を、HIPAA準拠様式で、別の患者デバイス、別の医師デバイス、および/または別の看護師デバイスに伝送するように構成される。
【0088】
いくつかの実施形態では、サーバ202はさらに、患者デバイス201aから受信されるカテーテル管理情報を、患者と関連付けられる電子カルテ(EHR)の中に統合するように構成される。例えば、サーバ202は、カテーテル管理情報を、医療関係者によるいかなる介入も伴わず、患者と関連付けられる電子カルテの中に直接統合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、サーバ202はさらに、患者デバイス201aから受信されるカテーテル管理情報から患者識別情報を絞り込み、患者識別情報から絞り込まれたカテーテル管理情報を、臨床研究と関連付けられるアカウントおよび/または疾患における傾向を調査するために使用されることになるカテーテルの製造元と関連付けられるアカウントに提供するように構成される。患者識別情報の絞り込みは、現在利用可能であるまたは後に開発されるアルゴリズムおよび/または当業者に好適であると認識されるデバイスを使用して実施されてもよい。いくつかの実施形態では、サーバ202はさらに、臨床調査におけるまたは疾患における傾向の調査のための使用のために、複数の患者デバイス201a-201nからカテーテル管理データを統合するように構成される。
【0089】
例示的実施形態では、サーバ202は、複数の患者デバイス201a-201nから統合されるカテーテル管理データを分析し、母集団カテーテル管理データをウェブポータルに出力するように構成されてもよい。サーバ202によって出力された例示的ウェブポータル2900が、
図29Aおよび29Bに描写される。ウェブポータル2900は、患者デバイス201a-201nと関連付けられる患者によって使用されるカテーテルのタイプまたはブランドの製造元にアクセス可能であってもよい。
図29Aおよび29Bに示されるように、ウェブポータル2900に表示される母集団カテーテル管理データは、ユーザの総数、アクティブユーザの数、モバイルデバイスの特定のタイプを使用するユーザの数、種々のカテーテルタイプ(例えば、胸膜対腹膜)を使用するユーザの率、所与の性別の患者の数、所与の年齢の患者の数、および/または処置の所与の週にわたる平均母集団排液頻度を含んでもよい。ウェブポータルに表示される母集団カテーテル管理データはまた、所与の回数の排液手技にわたる平均母集団排液体積、所与の回数の排液手技にわたる平均母集団疼痛評価、カテーテルあたりの所与の瓶数を使用する、またはカテーテルあたりの所与の排液入力回数を実施する患者の数、排液手技を実施するための母集団平均時間量、所与の場所毎の母集団平均排液入力回数、および/または所与の排液実施者毎の母集団平均排液入力回数を含んでもよい。サーバ202は、カテーテルタイプの所与のタイプ(例えば、胸膜対腹膜)に特有である母集団管理データを決定するように構成されてもよい。
【0090】
患者デバイス201a、サーバ202、医師デバイス203、看護師デバイス204、および/またはモバイルデバイス300の実装に好適な要素を有する電子デバイスの一実施例が、電子デバイス3000を描写する
図30を参照して説明される。電子デバイス3000は、適宜、文脈を前提として、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、医療用デバイス、専用サーバ、または同等物であってもよい。電子デバイス3000は、メモリユニット3002と動作可能に接続される処理ユニット3001と、給電ユニット3003と、入力/出力ユニット3004と、通信ユニット3005と、周辺ユニット3006とを含む。
【0091】
処理ユニット3001は、プロセッサ3007のうちの1つ以上のものを含む。プロセッサ3007は、データを受信、処理、および出力するように構成される。プロセッサ3007は、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、グラフィック処理ユニット、浮動小数点ユニット、画像プロセッサ、コプロセッサ、または同等物のうちの1つ以上のものである、またはそれを含んでもよい。
【0092】
メモリユニット3002は、概して、電子デバイス3000の他のユニットのうちの1つ以上のものにアクセス可能な様式でデータを記憶するように構成される。メモリ3002は、非一過性コンピュータ可読媒体を含んでもよい。メモリユニット3002は、フラッシュメモリ、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気的に消去可能なPROM(EEPROM)を含む不揮発性メモリと、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、高速CPUキャッシュメモリ、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、または同等物を含む揮発性メモリとのうちの1つ以上のものを含んでもよい。メモリユニット3002は、電子デバイス3000の他のユニットのうちの1つ以上のものから受信されたデータを受信、編集、および記憶し、電子デバイス3000の他のユニットのうちの1つ以上のものが、適宜、文脈を前提として、メモリユニット3002によって記憶されたデータにアクセスすることを可能にするように構成されてもよい。
【0093】
メモリユニット3002は、ソフトウェアまたはファームウェアを、処理ユニット3001によって実行されるように構成される実行可能な命令のセットの形態で記憶してもよい。メモリユニット3002によって記憶された実行可能な命令のセットは、処理ユニット3001によって実行されると、処理ユニット3001に、本開示におけるシステム200、患者デバイス201a、サーバ202、医師デバイス203、看護師デバイス204、またはモバイルデバイス300と関連付けられる動作のうちのいずれかを実施、または適宜、文脈を前提として、その性能を制御させるように構成されてもよい。
【0094】
給電ユニット3003は、概して、電子デバイス3000の他のユニットのうちの1つ以上のものに給電し、それらのユニットが機能することを可能にする。給電ユニット3003は、ACまたはDC電力供給源と、スイッチと、電流調整器と、電圧調整器とを含んでもよい。給電ユニット3003は、電気エネルギーのバッテリまたは他の源を含んでもよい。
【0095】
入力/出力ユニット3004は、処理ユニット3001と、メモリユニット3002、通信ユニット3005、または周辺ユニット3006のうちの1つ以上のものとの間に情報の転送を提供するように構成される。入力/出力ユニット3004は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実装されてもよい。
【0096】
通信ユニット3005は、電子デバイス3000のためのデータを受信し、それからのデータを伝送するように構成される。通信ユニット3005は、他のデバイスとの有線または無線の通信を促進してもよい。通信ユニット3005は、無線のアンテナおよび/または送受信機を含んでもよい。通信ユニット3005は、インターネット等のコンピュータネットワークまたは個々のデバイスとのデータ転送接続を確立するように構成されてもよい。通信ユニット3005は、当技術分野において好適であると認識されている任意の通信プロトコルに従って通信するように構成されてもよい。
【0097】
周辺ユニット3006は、ユーザからの入力を受け取り、かつ情報をユーザに出力するように構成される。周辺ユニット3006は、キーボード、コンピュータマウス、タッチスクリーン、マイクロホン、デジタルカメラ、画像捕捉センサ、ビデオセンサ、または同等物等の入力周辺装置を含んでもよい。周辺ユニット3006はさらに、コンピュータディスプレイ、スピーカ、または同等物等の出力周辺装置を含んでもよい。周辺ユニット3006はさらに、pHセンサ、重量センサ、アルブミンレベルセンサ、胸腔内圧センサ、LDHレベルセンサ、グルコースレベルセンサ、細胞数センサ、細胞分化レベルセンサ、ILレベルセンサ、VEGFレベルセンサ、IFN-ガンマレベルセンサ、および/または他の好適なセンサを含む、カテーテル使用に関する情報を提供するように構成される1つ以上の付属品および/またはセンサからの入力を受け取るように構成されてもよい。
【0098】
本開示の側面は、上記に議論される従来の文書記録技術に優る種々の利点を提供する。本明細書に開示される排液カテーテルのモバイル監視のためのデバイスおよびその方法は、ユーザが、より便宜的に排液カテーテルに関連する情報を記録し、情報を治療に関わる関係者と共有すること、治療に関わる関係者への関連する状態の自動通知を提供すること、治療に関わる関係者が、治療における個別の関係者の役割を標的にした一意のポータルおよびダッシュボードにアクセスすることを可能にすること、患者がより効率的に必要な排液供給品を得、カテーテルの同一のタイプを使用する他の患者と通信することを可能にすること、および/または患者の指示された排液手技への準拠を増加させ、およびそれによって、患者の転帰を改善することを可能にし得る。
【0099】
当業者は、異なる実施形態のために本明細書に説明される特徴が、相互、および/または現在公知であるまたは将来開発される技術と組み合わせられながら、本請求項の範囲内に留まり得ることを含めて、本明細書に明示的に図示されない実施形態が、本請求項の範囲内で実践され得ることを理解するであろう。具体的な用語が、本明細書に採用されているが、それらは、文脈、使用、または他の明示的な指定によって具体的に定義されない限り、一般的および説明の意味のみにおいて使用され、限定の目的のためではない。したがって、前述の詳述される説明が、限定ではなく例証として見なされることが意図される。かつ、全ての均等物を含む以下の請求項は、本発明の精神および範囲を定義することが意図されていることを理解されたい。さらに、上記に説明される利点が、必ずしも本発明の唯一の利点ではなく、必ずしも、説明される利点の全てが、各実施形態を用いて達成されるわけではないであろうことが予期される。本願からのいかなる矛盾する開示または定義が参照することによって任意の文書に抵触する場合、本明細書の開示または定義が、優先すると見なされるものとする。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
プロセッサによって実行されるように構成される命令を記憶する非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
ユーザインターフェースをレンダリングする動作であって、前記ユーザインターフェースは、
カテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される出力インターフェースを提供することであって、カテーテル使用情報は、患者から流体を排出するためのカテーテルの使用に関する情報である、ことと、
前記ユーザがカテーテル使用情報を入力するための入力インターフェースを提供することと
を行うように構成される、動作と、
前記ユーザインターフェースを通して、前記ユーザによって入力されたカテーテル使用情報を受信する動作と、
前記受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成する動作と
を前記プロセッサに実施させるように構成される、非一過性コンピュータ可読媒体。
[2]
前記命令は、
医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかを決定することと、
前記決定の結果に従って、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかのインジケーションを提供することと
によって、前記プロセッサに前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、
[1]に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
[3]
前記命令は、前記カテーテル使用情報が、前記患者が所定の条件を呈していることを示しているかどうかを決定することによって、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかの決定を前記プロセッサに実施させるように構成される、[2]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[4]
前記命令は、前記患者が、前記所定の条件を呈していると決定されるとき、前記プロセッサに、前記患者に関して医療従事者に自動的に連絡させるように構成される、[3]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[5]
前記命令は、前記受信されたカテーテル使用情報に基づいて、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用するためにユーザによってとられるべきステップの推奨を提供することによって、前記プロセッサに前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、[1]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[6]
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用するために、前記ユーザによってとられるべき前記ステップの推奨は、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用する構成要素に関する新しい処方箋を要求するように構成されるページ、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用する構成要素を発注するように構成されるページ、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの使用方法に関する命令、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの次回の使用時期に関する命令、または
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの使用に関連するビデオファイルにアクセスするように構成されるページ
のうちの少なくとも1つを含む、[5]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[7]
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記カテーテル管理情報を暗号化させ、前記暗号化されたカテーテル管理情報をサーバに提供させるように構成され、前記サーバは、医療関係者と関連付けられるセキュアポータルを通して前記医療関係者にアクセス可能である、[1]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[8]
前記出力インターフェースは、前記患者からの排液体積、前記患者の排液頻度、前記患者のカテーテル出口部位感染、前記患者の歩行能力、前記患者の排液の日付、前記患者の排液の時刻、前記患者の不快感レベル、排液が得られる前記患者の身体部分、または前記患者から流体を排出するための前記カテーテルと関連して使用される排液瓶の画像のうちの少なくとも1つを含むカテーテル使用情報を入力するように前記ユーザにプロンプトするように構成される、[1]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[9]
前記出力インターフェースは、カテーテル使用情報として、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルと関連して使用される前記排液瓶の画像を入力するように前記ユーザにプロンプトするように構成され、
前記命令は、前記排液瓶の画像の画像分析を実施することによって、前記プロセッサに前記カテーテル管理情報を生成させるように構成される、[8]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[10]
前記命令はさらに、
前記患者と関連付けられているセキュアポータルを表示する動作であって、前記セキュアポータルは、前記セキュアポータルにアクセスするために、ユーザ入力認証情報が前記患者と関連付けられることを要求する、動作と、
前記ユーザの前記セキュアポータルへのアクセスに応答して、
前記出力インターフェースが、カテーテル使用情報を入力するように前記ユーザにプロンプトすることを可能にする動作と、
前記ユーザが、前記入力インターフェースを用いてカテーテル使用情報を入力することを可能にする動作と
を前記プロセッサに実行させるように構成される、[1]の非一過性コンピュータ可読媒体。
[11]
患者から流体を排出するためのカテーテルのモバイル監視のための方法であって、
プロセッサによって、ユーザインターフェースをレンダリングすることであって、前記ユーザインターフェースは、
カテーテル使用情報を入力するようにユーザにプロンプトするように構成される出力インターフェースを提供することであって、カテーテル使用情報は、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの使用に関する情報である、ことと、
前記ユーザがカテーテル使用情報を入力するための入力インターフェースを提供することと
を行うように構成される、ことと、
プロセッサによって、前記ユーザインターフェースを通して、前記ユーザによって入力されたカテーテル使用情報を受信することと、
プロセッサによって、前記受信されたカテーテル使用情報に基づいて、カテーテル管理情報を生成することと
を含む、方法。
[12]
前記カテーテル管理情報を生成することは、
プロセッサによって、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかを決定することと、
プロセッサによって、前記決定の結果に従って、医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかのインジケーションを提供することと
を含む、[11]の方法。
[13]
医療関係者が、前記患者に関して連絡されるべきであるかどうかを決定することは、プロセッサによって、前記カテーテル使用情報が、前記患者が所定の条件を呈していることを示しているかどうかを決定することを含む、[12]の方法。
[14]
前記患者が、前記所定の条件を呈していると決定されるとき、プロセッサによって、前記患者に関して医療従事者に自動的に連絡することをさらに含む、[13]の方法。
[15]
前記カテーテル管理情報を生成することは、プロセッサによって、前記受信されたカテーテル使用情報に基づいて、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用するために前記ユーザによってとられるべきステップの推奨を提供することを含む、[11]の方法。
[16]
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用するために、前記ユーザによってとられるべき前記ステップの推奨は、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用する構成要素に関する新しい処方箋を要求するように構成されるページ、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルを使用する構成要素を発注するように構成されるページ、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの使用方法に関する命令、
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの次回の使用時期に関する命令、または
前記患者から流体を排出するための前記カテーテルの使用に関連するビデオファイルにアクセスするように構成されるページ
のうちの少なくとも1つを含む、[15]の方法。
[17]
プロセッサによって、前記カテーテル管理情報を暗号化することと、プロセッサによって、前記暗号化されたカテーテル管理情報をサーバに提供することをさらに含み、前記サーバは、医療関係者と関連付けられるセキュアポータルを通して前記医療関係者にアクセス可能である、[11]の方法。
[18]
前記出力インターフェースは、前記患者からの排液体積、前記患者の排液頻度、前記患者のカテーテル出口部位感染、前記患者の歩行能力、前記患者の排液の日付、前記患者の排液の時刻、前記患者の不快感レベル、排液が得られる前記患者の身体部分、または前記患者から流体を排出するための前記カテーテルと関連して使用される排液瓶の画像のうちの少なくとも1つを含むカテーテル使用情報を入力するように前記ユーザにプロンプトするように構成される、[11]の方法。
[19]
前記出力インターフェースは、カテーテル使用情報として、前記患者から流体を排出するための前記カテーテルと関連して使用される前記排液瓶の画像を入力するように前記ユーザにプロンプトするように構成され、
プロセッサによって、前記排液瓶の画像の画像分析を実施することによって、前記カテーテル管理情報を生成することをさらに含む、[18]の方法。
[20]
プロセッサによって、前記患者と関連付けられているセキュアポータルを生成することであって、前記セキュアポータルは、前記セキュアポータルにアクセスするために、ユーザ入力認証情報が前記患者と関連付けられることを要求する、ことと、
前記ユーザの前記セキュアポータルへのアクセスに応答して、
プロセッサによって、前記出力インターフェースが、カテーテル使用情報を入力するように前記ユーザにプロンプトすることを可能にすることと、
プロセッサによって、前記ユーザが、前記入力インターフェースを用いてカテーテル使用情報を入力することを可能にすることと
をさらに含む、[11]の方法。