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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】台詞練習システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/04 20060101AFI20230901BHJP
   G09B 5/06 20060101ALI20230901BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20230901BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
G09B19/04
G09B5/06
G10L15/00 200Z
G10L13/00 100Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018120251
(22)【出願日】2018-06-08
(65)【公開番号】P2019211743
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】518226145
【氏名又は名称】市川 博樹
(72)【発明者】
【氏名】市川 博樹
【審査官】右田 純生
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-108524(JP,A)
【文献】特開2005-106876(JP,A)
【文献】特開2003-323104(JP,A)
【文献】特開2008-299032(JP,A)
【文献】特表2006-505167(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0308631(US,A1)
【文献】国際公開第2011/135770(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0044373(KR,A)
【文献】国際公開第2006/003375(WO,A2)
【文献】Lauren Cairco et al.,「Shakespearean Karaoke」,Proceedings of the 2007 ACM symposium on Virtual reality software and technology,2007年11月05日,p.239-240,doi:10.1145/1315184.1315239
【文献】島田 光基,「舞台の流れを意識した演劇自主練習支援システム」,情報処理学会 研究報告 デジタルコンテンツクリエーション(DCC) 2015-DCC-010,日本,情報処理学会,2015年06月05日,p.1-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 1/00- 9/56
G09B 17/00-19/26
G10L 13/00
G10L 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する柱書やト書きとなる説明データを表示して練習させるプログラムと、キャスト毎に前記台詞データを識別して台本データを記憶する記憶手段と、
台詞の練習者が練習を行うに際して、音声を入力するマイク手段、及び練習設定を入力する入力手段と、
前記練習者が台本に関わる音声データを聴くためのスピーカー手段、及び台本データを表示する表示手段と、
前記記憶手段、マイク手段、入力手段、スピーカー手段、表示手段を制御する制御手段からなる台詞の練習を行う台詞練習システムであって、
前記入力手段は、前記練習者が練習する際、キャストの指定を受付し、
前記制御手段は、記憶手段に記憶された前記台本データと前記プログラムに基づいて、前記台本データのデータを前記表示手段で表示しながら、前記スピーカー手段で台詞データ及びそれに付随する柱書やト書きとなる説明データを、あらかじめ録音されたものあるいはテキストデータを音声で出力するとともに、前記入力手段で指定したキャストの台詞に到達した場合、前記スピーカー手段での出力及び前記表示手段での台本データの進行を中断し、前記練習者から該当の台詞の練習を行い、その後あらかじめ前記プログラムに設定されたスイッチ手段で、中断して練習した台詞の次から前記スピーカー手段での出力及び前記表示手段での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を行えるよう制御することを特徴とする台詞練習システム。
【請求項7】
前記台詞練習システムに、前記入力手段によって入力された前記台詞データに基づき前記練習者が台詞を入力したキャスト台詞データを録音する録音手段を設け、前記録音手段で録音されたキャスト毎の前記キャスト台詞データを前記センターサーバ装置にアップロードできるようにしたことを特徴とする請求項3記載の台詞練習システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演劇や映画などの台詞など役者などが練習しやすくした台本、あるいは、営業や就職などで、ロールプレイング練習をするなどしやすくした台詞練習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特に、わが国では能楽、文学、歌舞伎など古くから多様な舞台芸術が存在しており、ライブ・エンターテインメント市場規模は1兆2000億円と大きなものであるが、そのうち演劇が10%を占める程度である。現在も演劇は、演者、そしてそれを楽しむ顧客も微増ではあるが増加している。
【0003】
ところで演劇や映画などには、必ず台本というのが存在し、これら台本は、あらかじめ複数印刷され、演者に配布される。演者は、短時間で台本に記載されている台詞を覚えるようにして、演劇や映画の撮影に参加している。演者は短時間に台本を読み切り、台本の流れにそって台詞を覚えなければならず、効果的な練習方法はなかった。
【0004】
一方、一般民衆向けには特許文献1に記載されているように、カラオケサービスの一部として、歌の代わりに映画やドラマなどの映像コンテンツをもって、利用者の音声による台詞音声をミキシングし、台詞を練習するサービスが存在する。
【文献】特開2006-71711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、特許文献1は、一般民衆向のリクレーションとして、覚えた台詞を発声して、映画やドラマなどの俳優になったような気分が味わえるので、ひそかな楽しみとなっている。職業としての俳優(本願発明者)は、データ通信が行える携帯電話(携帯端末)の普及とともに、台本データをこの携帯電話(携帯端末)などで受信し、画面に現れるテキストデータ(台本データ)をスクロールしながら確認し、練習することを試みた。
【0006】
しかしながら、自分がどの役を演じるかを確認して台本を読み進み、自分以外の役の台詞と自分の役の台詞との関係で読み合わせを行うなど、その操作が複雑なものとなり、役者になりきるための集中力が続かないなどの問題があった。本願発明は、多くの演者が抱えていた問題点を解決し、短時間の間にそれぞれの役になり切り練習が集中的に行えるようにした台詞練習システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本願発明の台詞練習システムは、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明などのデータを表示して練習させるプログラムと、キャスト毎に前記台詞データを識別して台本データを記憶する記憶手段と、台詞の練習者が練習を行うに際して、音声を入力するマイク手段、及び練習設定を入力する入力手段と、前記練習者が台本に関わる音声データを聴くためのスピーカー手段、及び台本データを表示する表示手段と、前記記憶手段、マイク手段、入力手段、スピーカー手段、表示手段を制御する制御手段からなる台詞の練習を行う台詞練習システムであって、
前記入力手段は、前記練習者が練習する際、キャストの指定を受付し、前記制御手段は、記憶手段に記憶された前記台本データと前記プログラムに基づいて、前記台本データのデータを前記表示手段で表示しながら、前記スピーカー手段で台詞データ及びそれに付随する説明データのうち前記入力手段で指定したキャスト以外のデータであって、少なくとも台詞データを、あらかじめ録音されたものあるいはテキストデータを音声で出力するとともに、前記入力手段で指定したキャストの台詞に到達した場合、前記スピーカー手段での出力及び前記表示手段での台本データの進行を中断し、前記練習者から該当の台詞の練習を行い、その後あらかじめ前記プログラムに設定されたスイッチ手段で、中断している前記スピーカー手段での出力及び前記表示手段での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を行えるよう制御したものである。
【0008】
本発明の実施例として請求項2における発明は、請求項1において
前記スイッチ手段は、前記マイク手段を介して、前記練習者から該当の台詞データでの入力を受付、前記記憶部手段に記憶されている該当の台詞と合致している場合に、中断している前記スピーカー手段での出力及び前記表示手段での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を行えるよう制御することを特徴とするものである。
【0009】
さらに本発明の実施例として請求項3における発明を説明すると、請求項1乃至2において、前記台詞練習システムは、センターサーバ装置に接続される端末装置(図1中の1)に組み込まれるようにしてなり、この端末装置に送受信手段が設けられ、前記記憶手段に記憶されるプログラムや台本データを適宜なネットワークを介して前記センターサーバ装置から受信することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
またさらに本発明の実施例として請求項4における発明は、請求項1乃至3において、前記表示手段で、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明データは、上下又は左右に手動又は自動でスクロールしながら表示して練習できるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
そして本発明の実施例として請求項5における発明は、請求項1乃至4において、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明データを表示する際、前記練習者が前記入力手段から指定したキャストの台詞データと、台本に基づいて会話形式の他の台詞データと識別できるように色分けして表示されるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の実施例として請求項6における発明は、台詞練習システムには、入力手段によって、入力された前記台詞データに基づき、練習者が台詞を入力したキャスト台詞データを録音する録音手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
さらに本発明の実施例として請求項7における発明は、台詞練習システムには、録音手段で録音されたキャスト毎のキャスト台詞データをセンターサーバ装置にアップロードできるようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の実施例として、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明データを表示して練習させるプログラムと、キャスト毎に台詞データを識別して台本毎に台本データを記憶するサーバ記憶部を設けて、適宜な端末装置に少なくともプログラムや台本データを配信できるようにしてなるセンターサーバ装置であって、端末装置に台本データを配信する際に、台本データをテキストデータのみか、キャスト毎に録音された音声データを含むキャスト台詞データも配信できるようにしたセンターサーバ装置を提供している。
【発明の効果】
【0015】
このように、例えばネットワークを通じて、利用者が所有する携帯端末で台本データをダウンロードし、自分がどの役を演じるかのキャストを指定して、練習を開始すると、台本の流れに応じて、自分が指定したキャスト(役)以外の読み込みができ、自分のキャスト部分に到達した時に、一時的に停止され、自分のキャスト部分の台詞練習が行え、スイッチ手段で一時的に停止された状態から、練習が進行されるようになっている。
【0016】
このスイッチ手段は、利用者(役者)が、あらかじめ設けられた進行ボタンを押すことにより、練習再開としても良く、さらに本願実施例(請求項2)記載のものは、マイクを介して、練習者から該当の台詞データでの入力を受付、記憶部に記憶されている該当の台詞と合致している場合に、中断しているスピーカー手段での出力及び表示手段での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を容易に行えるよう制御するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の最適な実施例を示す台本練習システムの概念説明図。
図2】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の説明図。
図3】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図4】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図5】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図6】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図7】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図8】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図9】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図10】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
図11】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末のフロー説明図。
図12】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末のフロー説明図。
図13】本発明の台本練習システムを構成する携帯端末の画面説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の台本練習システムを最適な実施例を挙げて説明するが、先ず図1に基づいて示すように、台本データは、劇作家や編集者の情報端末3で作成され、ネットワーク5を通じて、印刷会社に送信されたりする。それらの台本データは、台本練習システムを構成する携帯端末1に送信されても良いが、通常はセンターサーバ装置として、台本データサーバ2に台本データが蓄積される。また図1中台本データサーバに台本データが2蓄積される場合、編集者の端末装置か、印刷会社の端末装置などから送信されるため端末装置3として記載している。
【0019】
台本データサーバ2や、アプリケーションソフトを提供する管理会社のサーバに台本練習システムを構成するソフトウエア(アプリ)が登録されており、携帯端末1は、あらかじめ台本データサーバ2等から、ダウンロードして、インストール処理をしておかなくてはならない。図3に示すように携帯端末1インストールされたアプリを、アプリ起動ボタン20をタッチして簡単に起動されるようになっている。
【0020】
このように本願発明は、アプリケーションソフトをダウンロードすることにより、使用者が所有する携帯端末1で簡単に利用することができるようになっている。
本願発明の台詞練習システムは、図1に示されるように、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明などのデータを表示して練習させるプログラムと、キャスト毎に前記台詞データを識別して台本データを記憶する記憶手段12が設けられている。また、台詞の練習者が練習を行うに際して、音声を入力するマイク手段14と、練習設定を入力する入力手段13が設けられているが、入力手段13は、携帯端末1の表示画面上に設けられたタッチパネル方式のもので提供される。
【0021】
また練習者が台本に関わる音声データを聴くためのスピーカー手段15と台本データを表示する表示手段16が設けられている。そしてこれら記憶手段12、マイク手段14、入力手段13、スピーカー手段15、表示手段16を制御する制御手段17が、携帯端末1の内部に設けられて構成される。
【0022】
次に、図1図2図8乃至図10を参照しながら説明すると、台本データを台本データサーバ2からネットワーク5を介して、情報端末1にダウンロードすると、図8に示すように演劇名「赤太郎」という「劇団アトリエ」の演劇台本の表紙が表示される。ここであらかじめキャスト設定ボタン42を押すと、画面が図9図に示す画面に変わり、キャスト表45が表示される。ここで、例えば、46の「サル」のキャスト項目をクリックし、キャスト確定ボタン43を押すと、演者となる利用者の「氏名」が表示されて、スタートボタン44を押すと、図10の画面に変わり、内容の台本データが表示され、柱書やト書きなどが表示されるとともに、ナレーションや使用者が設定したキャスト以外の台詞の読み込み音声がスピーカー手段15から出力される。
【0023】
そして、図10中、「サル」の台詞に来た時に、スピーカー手段15や表示手段16で台本データの出力の進行は一旦中断される。ここで、スピーカー手段15や表示手段16での出力の進行の中断とは、音声の出力は中断され、表示手段16での表示は、進行が停止されるのみで表示されたままである(時間の経過とともに左右にスクロールされず停止状態)。
【0024】
スピーカー手段15や表示手段16で台本データの出力の進行は一旦中断された状態で、練習者が、該当の台詞の練習を行い(例えば図10中「赤太郎、きび団子なんか作ってる場合か!」と発生して練習を終えて、その後あらかじめ前記プログラムに設定されたスイッチ手段(図10中「次へ」ボタン52)を押すと、中断しているスピーカー手段での音声による出力及び表示手段での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を容易に行えるよう制御したものである。
【0025】
再開したスピーカー手段15や表示手段16の出力の進行で、練習者が指定したキャスト以外の音声の発生(図10中イヌの台詞「きび団子より、もっと元気がでるものないのか、肉団子とか・・・・。」読みだし)され、また、サルの台詞に到達され再度スピーカー手段15や表示手段16で台本データの出力の進行が一旦中断される。このようにして練習者は、行われていく。
【0026】
スイッチ手段(図10中「次へ」ボタン52)を押すことで達成されるが、自動・手動切替ボタン55をあらかじめ、或いは練習中の都度、押下して、自動モードに切り替えるとと、請求項2における実施例の如く、スイッチ手段は、マイク14を介して、練習者から該当の台詞データでの音声入力を受付、記憶手段12に記憶されている該当の台詞と合致している場合に、中断しているスピーカー手段15での出力及び前記表示手段16での台本データの進行を再開して練習者が台詞練習を容易に行えるようにもできる。
【0027】
またさらに本発明の実施例として請求項4における発明は、請求項1乃至3において、表示手段16で、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明などのデータは、スピーカー手段15での出力及び前記表示手段16での進行経過とともに図10中左右にスクロールしながら表示して練習できるようになっている。また、スクロールボタン右53、スクロールボタン左54、右左に強制スクロールできる。さらにページごとに早送りスクロールボタン右56、早送りスクロールボタン左57を押せば、素早く必要な場所の練習ができるようになる。
【0028】
図10での実施例では、縦書きになっているが、横書きの場合は、上下にスクロールできるようにしても良い。図10中(縦線)58は、表示手段16での台本データの内容の表示で、柱書やト書きなどが表示されるとともに、ナレーションや各キャストの台詞の読み込み音声がスピーカー手段15から出力の進行にともなって(図中左に移動し)、インジケータ58として表示されるようになっているので、台本のどのへんに進んでいるか簡単に確認できるようになっている。
【0029】
そして本発明の実施例として請求項5における発明は、請求項1乃至4において、台本に基づいて会話形式の台詞データ及びそれに付随する説明などのデータを表示する際、前記練習者が前記入力手段13から指定したキャストの台詞データと、台本に基づいて会話形式の他の台詞データと識別できるように色分けして表示することもできる。
【0030】
次に本発明の台詞練習システムのアプリケーションプログラムについて図3乃至図7に基づいて説明する。本発明に係る台詞練習システムは、台本データサーバ2や、アプリケーションソフトを提供する管理会社のサーバに台本練習システムを構成するソフトウエア(アプリ)を携帯端末1にあらかじめインストールして得られるものであり、インストールされると図3に示されるように、携帯端末1に画面にセットされ、アプリボタン20を押下すれば簡単に起動できる。
【0031】
図3のアプリボタン20を押下すると、本願発明を管理する管理サーバにアクセスされて、図4に示されるWeb画面が表示される。ここでは、演劇のスケジュールや映画などの上映スケジュール情報24が表示されるようになっている。外に映画・演劇に関するCDやDVD、各種のグッズなどの通販情報、また役者や俳優やファンなどに特化したアルバイト情報などが表示されるようになっている。このサイトは、役者や俳優、のほかファンなど一般民衆向けにも開放されている。
【0032】
本願発明に係る台本練習システムを利用するには、役者や俳優に限定されるものでないが、あらかじめ登録されたメンバーにしか供給できないようになっており、その場合は、新規登録ボタンで、あらかじめ会員登録の必要がある。新規登録ボタン23を押下すると、図5の新規登録画面に遷移される。ここで、メールアドレス記載欄26、とメールアドレス記載欄(確認用)26に再度書き込み、さらにパスワード記載欄27パスワード記載欄(確認用)27に書き込み、送信ボタン28を押下すると、登録したメールアドレスにお知らせと共に、登録が終了した旨が通知される。そして、送信されたURL情報に基づいて、図4の画面が度表示され、会員登録された練習者がLOGINボタン32を押下すると、台本ダウンロード画面に遷移されて、必要な台本がダウンロード出来る。
【0033】
ここで、台本ダウンロード画面で、台本リスト35が表示され、必要な台本がダウンロードされるようになっているが、ダウンロードに際しては、各劇団や映画制作会社の規定により、ダウンロードできる利用者が限定される。この際、認証を受けてダウンロードできるようになっているが、ここでその説明は省略する。
【0034】
この台本ダウンロード画面の台本リスト35から必要なものをクリックし、例えば図7中36の「赤太郎」の指定し、ダウンロードボタン40を押下し、ダウンロードが完了すると図8の画面に遷移して、上述の説明の通り演劇名「赤太郎」という「劇団アトリエ」の演劇台本の表紙が表示される。
【0035】
次に図11図12のフローに基づいて、図8で示した台本「赤太郎」においてキャスト設定する場合としない場合のフロー図で台詞練習の説明をする。図8でキャストを設定しないでスタートボタン41を押下した場合(ステップ100から、ステップ101を介してステップ103へ)、図13で示される画面に遷移して、デフォルトで台本の内容が表示され、柱書やト書きなどが表示されるとともに、ナレーションや各キャストの台詞の読み込み音声がスピーカー手段15から出力されるようにしている(その際、中断・再生ボタン51は適宜使用しながら練習が行われる)。ステップ104でホームボタン18が押下されるとステップ105で終了される。
【0036】
また、自動・マニュアルボタン58を押下し、マニュアルモードにすると、音声による柱書やト書きなどの説明、ナレーションや各キャストの台詞の読み込み音声がスピーカー手段15から出力されず、スクロールによる画面移動は自動のスクロールは停止される。練習者は、指で画面を左右になぞることで、画面をスクロール移動させ、台詞などの練習ができるようになっている。図8で、キャスト設定ボタン42を押下して図9の画面に遷移して、キャスト設定を行う場合は、上述の通りであるが、ステップ101からステップ102で、図9で示された画面でキャストの設定ができる。
【0037】
図9でキャストの設定が行われて、練習を開始すると(ステップ110)から設定以外のキャストの台詞やナレーションなど朗読が開始され(ステップ111)、練習者が設定したキャストの台詞まで到達して、ナレーションや他のキャストの台詞読み上げなどが一時停止され、練習者は台詞練習を行う(ステップ112)。ここでは、自動認識機能(スイッチ機能)を使用しているので、台詞を正確に発声できたら、音声認識機能により、ステップ113を介して、ステップ115に移動し、練習が自動で再開され、次の台詞まで進行し(ステップ111)、練習者が設定した次の台詞に到達するまで進行し、ステップ112まで進み、練習者の台詞練習を繰り返す。
【0038】
練習者の発生する台詞が、一致しない場合は、「次」ボタン52を押してステップ114からステップ115に移動して、同様に次の練習者のところまで進行させることができる。途中でホームボタン18を押下して、練習を任意に終了させることもできる(ステップ116)。
【0039】
本発明の実施例として、台詞練習システムには、入力手段によって、台詞データに基づき、練習者が台詞を音声入力したキャスト台詞データを録音する録音手段を設けることもできる。録音データは、端末装置1の記憶手段12に記憶させることができる。
【0040】
そして、この録音手段で記憶手段12に録音されたキャスト毎のキャスト台詞データをセンターサーバ装置2にアップロードできるようにしている。
【0041】
また、センターサーバ装置2では、台本データを配信する際に、実際の練習者(俳優など)から各キャストの録音データが一定の量又は、すべてのキャストの録音データが蓄積された状態を告知して、台本データを各練習者に再度ダウンロードさせるようにすることで、レベルの高い台詞練習ができるようになる。
【0042】
また、本発明の実施例として、練習者自ら台本を編集することもできるようになっており、編集ボタン59を押すことで、編集モード(図示せず)になり、台詞自体を変えることもできるようになっている。
【0043】
このように、台詞練習システムにより練習者は、いつでもどこでも携帯端末で、アプリを起動させれば、簡単に演劇や映画の台詞の練習ができ、産業上困難な環境にも対応でき、文化、芸術面での発展が期待できる有益なものとなる。
【符号の説明】
【0044】
1…携帯端末
2…台本データサーバ
3…編集者や台本印刷会社の情報端末
5…ネットワーク
11…送受信手段
12…記憶手段
13…入力手段
14…マイク手段
15…スピーカー手段
16…表示手段
17…制御手段
18…ホームボタン
20…アプリボタン
21…TOPメニューボタン
22…LOGINボタン
23…新規登録ボタン
24…行事情報
25…付加情報
26…メールアドレス記載欄
27…パスワード記載欄
28…送信ボタン
30…メールアドレス記載欄
31…パスワード記載欄
32…LOGINボタン
35…台本リスト
36…台本項目
40…ダウンロードボタン
41…スタートボタン
42…キャスト設定ボタン
43…キャスト確定ボタン
44…台詞スタートボタン
45…キャスト一覧
46…キャスト項目
51…中断・再生ボタン
52…NEXTボタン
53…スクロールボタン右
54…スクロールボタン左
55…自動・手動切替ボタン
56…スクロールボタン早送り右
57…スクロールボタン早送り左
58…インジケータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13