(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
B65H 31/00 20060101AFI20230901BHJP
B65H 15/02 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
B65H31/00 A
B65H15/02 G
(21)【出願番号】P 2020045601
(22)【出願日】2020-03-16
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】金光 大樹
(72)【発明者】
【氏名】大石 真嗣
【審査官】羽鳥 公一
(56)【参考文献】
【文献】実開平02-086965(JP,U)
【文献】実開昭57-030748(JP,U)
【文献】実開昭61-065570(JP,U)
【文献】特開2013-234058(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0225217(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 5/00
B65H 5/04
B65H 5/08-5/20
B65H 5/24-5/38
B65H 9/00-9/20
B65H 13/00-15/02
B65H 29/52
B65H 31/00-31/40
G03B 27/02-27/30
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録紙に画像を印刷する印刷ユニット、
前記印刷ユニットの前面に形成され、印刷済みの記録紙を排出する排紙部、
前記排紙部の前面側かつ下方に配置され、前面側に向かって上り勾配となる前壁を有する積載トレイ、
前記排紙部から排出された記録紙を前記積載トレイへ案内する、上下に延びる筒状の排紙通路を形成する排紙ガイド、
前記排紙ガイドの後壁の下方に設けられ、前面側に向かって下り勾配となる案内傾斜部、および
前記排紙ガイドの後壁に設けられ、前記案内傾斜部と前記排紙部との間に配置される、下方に向かうに従って前面側に突出する、上下に延びる板状の第1突出部を備え、
前記案内傾斜部は、前記第1突出部よりも前面側に突出しており、
前記第1突出部の前端部と前記案内傾斜部の前端部とを通る仮想面の水平方向に対する傾斜角度は、前記案内傾斜部の水平方向に対する傾斜角度よりも大きい、印刷装置。
【請求項2】
前記積載トレイの前壁は、前記案内傾斜部を下方に延伸した仮想線の後方から、当該仮想線よりも前方まで延び、
前記案内傾斜部の前端部から前記積載トレイの前壁までの前記仮想線沿いの距離は、前記排紙部から排紙される最小の記録紙の排紙方向の長さよりも短い、請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第1突出部の前端部から前記案内傾斜部の前端部までの距離は、前記排紙部から排紙される最小の記録紙の排紙方向の長さよりも長く、前記排紙部から排紙される最大の記録紙の排紙方向の長さよりも短い、請求項1または2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記排紙ガイドの後壁から前記第1突出部の前端部までの距離は、当該排紙ガイドの後壁に対向して形成される当該排紙ガイドの前壁から当該排紙ガイドの後壁までの距離の1/3以下である、請求項1から3までのいずれかに記載の印刷装置。
【請求項5】
前記排紙ガイドの前壁の下方であって、前記第1突出部と対向する位置に、前面側に向かって下り勾配となる拡大傾斜部が形成される、請求項4記載の印刷装置。
【請求項6】
前記排紙ガイドの後壁には、前記記録紙の幅方向において前記第1突出部と並ぶように形成され、下方に向かうに従って前面側に突出する、上下に延びる板状の第2突出部、および
前記記録紙の幅方向に延び、前記第1突出部と前記第2突出部とを連結する連結部をさらに備え、
前記排紙ガイドの後壁から前記第2突出部の前端部までの距離は、前記排紙ガイドの後壁から前記第1突出部の前端部までの距離よりも短く、
前記排紙ガイドの後壁から前記連結部の前端部までの距離は、前記排紙ガイドの後壁から前記第2突出部の前端部までの距離よりも短い、請求項1から5までのいずれかに記載の印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、印刷装置に関し、特にたとえば、画像が印刷された印刷済みの記録紙が積載される積載トレイが、記録紙排出部の前面側でかつ下方側に配置される、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の背景技術の一例が特許文献1に開示される。背景技術の画像処理装置は、昇華型プリンタが内蔵される装置本体と、装置本体の前面に取り付けられる蓋体とを備え、蓋体には、昇華型プリンタで印刷された印刷済みの記録用紙(記録紙)を順次積載する排紙トレイ(積載トレイ)が設けられ、蓋体の前面には、積載トレイに積載された印刷済みの記録紙を取り出すための記録紙排紙口(記録紙取出口)が設けられる。
【0003】
また、背景技術の画像処理装置では、昇華型プリンタと積載トレイとの間に、前面側に向かって下り勾配となる傾斜部が設けられており、昇華型プリンタで印刷された印刷済みの記録紙は、表面(印刷面)が上を向く状態で傾斜部を滑降して積載トレイに案内される。
【0004】
さらに、積載トレイの前壁は、底部から前面側に向かって上り勾配となっており、傾斜部を滑降してきた記録紙は、先端部(傾斜面の滑降方向の先頭側)が、前壁と接触後、前壁に沿って下方の底部へと案内される。そして、底部に到達した記録紙は、先端部を中心に後端部が前面側に傾倒し、表面が積載トレイの前壁に沿うように水平方向から傾いた状態で積載トレイに積載される。つまり、積載トレイに積載された記録紙は、先端部に対して後端部が、記録紙排紙口に向かって傾倒した姿勢で積載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景技術では、記録紙は、先端部に対して後端部が前面側に傾倒した姿勢で積載トレイに積載されるが、このようにするのは、記録紙の後端部(上端部)が記録用紙取出口に近くなり、記録紙を取り出しやすいからである。
【0007】
しかしながら、
図14に示すように、排紙方向の長さが長い記録紙が印刷される場合、記録紙の先端部が積載トレイの前壁に接触したときに、記録紙の重心位置が傾斜部の下端部よりも背面側に位置する場合がある。この場合、記録紙の後端部が前面側に傾倒せずに、傾斜部の上面に背面が寄り掛かった状態(記録紙が傾斜部に沿った状態)で止まってしまうことがある。したがって、記録紙の後端部が背面側(記録用紙取出口から見て奥側)に位置し、記録紙の後端部が記録用紙取出口から遠くなるので、記録用紙取出口から記録紙が取り出しにくくなるという問題がある。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、印刷装置を提供することである。
【0009】
この発明の他の目的は、積載トレイからの記録紙の取出し性を向上させることができる、印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、印刷ユニット、排紙部、積載トレイ、排紙ガイド、案内傾斜部および第1突出部を備える印刷装置である。印刷ユニットは、記録紙に画像を印刷する。排紙部は、印刷ユニットの前面に形成され、印刷済みの記録紙を排出する。積載トレイは、前面側に向かって上り勾配となる前壁を有し、排紙部の前面側かつ下方に配置される。排紙ガイドは、排紙部から排出された記録紙を積載トレイへ案内する、上下に延びる筒状の排紙通路を形成する。案内傾斜部は、排紙ガイドの後壁の下方に設けられ、前面側に向かって下り勾配となる。第1突出部は、排紙ガイドの後壁に設けられ、案内傾斜部と排紙部との間に配置される、下方に向かうに従って前面側に突出する、上下に延びる板状に形成される。案内傾斜部は、第1突出部よりも前面側に突出しており、第1突出部の前端部と案内傾斜部の前端部とを通る仮想面の水平方向に対する傾斜角度は、案内傾斜部の水平方向に対する傾斜角度よりも大きい。
【0011】
第2の発明は、第1の発明に従属する印刷装置であって、積載トレイの前壁は、案内傾斜部を下方に延伸した仮想線の後方から、当該仮想線よりも前方まで延び、案内傾斜部の前端部から積載トレイの前壁までの仮想線沿いの距離は、排紙部から排紙される最小の記録紙の排紙方向の長さよりも短い。
【0012】
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する印刷装置であって、第1突出部の前端部から案内傾斜部の前端部までの距離は、排紙部から排紙される最小の記録紙の排紙方向の長さよりも長く、排紙部から排紙される最大の記録紙の排紙方向の長さよりも短い。
【0013】
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに従属する印刷装置であって、排紙ガイドの後壁から第1突出部の前端部までの距離は、当該排紙ガイドの後壁に対向して形成される当該排紙ガイドの前壁から当該排紙ガイドの後壁までの距離の1/3以下である。
【0014】
第5の発明は、第4の発明に従属する印刷装置であって、排紙ガイドの前壁の下方であって、第1突出部と対向する位置に、前面側に向かって下り勾配となる拡大傾斜部が形成される。
【0015】
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに従属する印刷装置であって、排紙ガイドの後壁には、記録紙の幅方向において第1突出部と並ぶように形成され、下方に向かうに従って前面側に突出する、上下に延びる板状の第2突出部、および記録紙の幅方向に延び、第1突出部と第2突出部とを連結する連結部をさらに備え、排紙ガイドの後壁から第2突出部の前端部までの距離は、排紙ガイドの後壁から第1突出部の前端部までの距離よりも短く、排紙ガイドの後壁から連結部の前端部までの距離は、排紙ガイドの後壁から第2突出部の前端部までの距離よりも短い。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、積載トレイからの記録紙の取出し性を向上させることができる。
【0017】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1はこの発明の一実施例である画像形成システムの外観構成を概略的に示す正面図である。
【
図2】
図2は
図1に示す情報処理装置の外観構成を概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図3は排紙部、排紙ガイドおよび貨幣処理部の構成を概略的に示す斜視図である。
【
図4】
図4は排紙ガイドの構成を概略的に示す斜視図である。
【
図5】
図5は排紙部および排紙ガイドの構成を概略的に示す断面図である。
【
図6】
図6は排紙部および排紙ガイドの構成を概略的に示す平面図である。
【
図7】
図7は排紙ガイドおよび積載トレイの構成を概略的に示す斜視図である(一部断面表示)。
【
図8】
図8は排紙ガイドおよび積載トレイの構成を概略的に示す断面図である。
【
図9】
図9はガイド突起の構成を概略的に示す斜視図である。
【
図11】
図11はL判サイズの記録紙が落下する際の姿勢を示す側面図である。
【
図12】
図12は2L判サイズの記録紙が落下する際の姿勢を示す側面図である。
【
図13】
図13はカールした2L判サイズの記録紙が落下する際の姿勢を示す側面図である。
【
図14】
図14は従来技術の排紙ガイドの構成を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の第1実施例である画像形成システム100は、情報処理装置10および画像形成装置70を含む。
【0020】
情報処理装置10は、スーパーマーケット、レストランまたはコンビニエンスストアなどの店舗、並びに駅、バスターミナル、空港、役所または図書館などの公共施設に配置されるマルチメディアキオスク(MMK)端末である。この情報処理装置10は、配置される場所に応じて各種情報または所定の商品若しくはサービスを利用者(ユーザ)に提供する。たとえば、情報処理装置10は、写真等を印刷(プリント)するサービスをユーザに提供することができる。したがって、情報処理装置10は、印刷装置(プリンタ)であるともいえる。また、詳細は後述するが、情報処理装置10は、画像形成装置70と協働して、コピー、ファクス(FAX)、スキャンおよび印刷などの所定のサービスをユーザに提供することもできる。
【0021】
なお、この明細書では、ユーザの立ち位置に対向する面、つまり後述するディスプレイ14の表示面が設けられる側の面を前面(正面)として情報処理装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定し、情報処理装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから情報処理装置10を見た状態を基準として規定する。これらのことは、画像形成装置70についても同様である。
【0022】
図1および
図2に示すように、情報処理装置10は、操作部であるタッチパネル12付きのディスプレイ14、記憶媒体接続部16、紙片用プリンタ18、符号読取部20、近距離通信部22、貨幣処理部24、および写真印刷部26を含む装置本体28を備える。また、装置本体28の前面には、前ドア(前扉)30が設けられる。たとえば、前ドア30は、ヒンジなどを用いて装置本体28に開閉可能に取り付けられる。
【0023】
タッチパネル12付きのディスプレイ14は、装置本体28(情報処理装置10)の上面を形成する上部パネル28aに設けられる。ただし、上部パネル28aの上面(装置本体28の上面)は、後方(情報処理装置10の背面側)から前方(情報処理装置10の前面側)に向かって下り勾配となる傾斜面となっており、タッチパネル12付きのディスプレイ14は、上部パネル28aの前後方向の略中央に回動可能に設けられる。
【0024】
タッチパネル12は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例では、タッチパネル12としては、静電容量方式のタッチパネルが用いられ、ディスプレイ14の表示面上にタッチパネル12が設けられる。ただし、タッチパネル12とディスプレイ14とが一体的に形成されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。ディスプレイ14としては、たとえばLCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。
【0025】
記憶媒体接続部16は、各種の記憶媒体を装着するための装着部を含む。記憶媒体接続部16に接続可能な記憶媒体は、光ディスク(たとえばCD-R、DVD-RおよびBD-Rなど)および持ち運びが可能な可搬型の不揮発性メモリ(たとえばUSBメモリ、SDメモリカードおよびメモリースティックなどのフラッシュメモリ)などがある。本実施例では、記憶媒体接続部16は、光ディスク接続部(光学ドライブ)およびメモリ接続部(メモリスロット部)を含み、光ディスクは、光ディスク接続部に装着され、可搬型の不揮発性メモリは、メモリ接続部に装着される。
【0026】
紙片用プリンタ18は、たとえばサーマルプリンタ(感熱式プリンタ)またはドットインパクトプリンタであり、レシート、ジャーナルまたはクーポン券などの画像が印刷された紙片を発行する。具体的には、紙片用プリンタ18は、ロール紙上に各種の文字列、画像、コードパターン(バーコードなど)などを印刷し、印刷済の紙片を排紙部(排紙口)18aから排出(排紙)する。
【0027】
符号読取部20は、たとえばレーザスキャナまたはカメラなどを含み、商品、商品の包装、カード、レシートなどに付された符号またはユーザ端末(携帯端末)の画面に表示された符号などを読み取ることができる。符号読取部20で読み取ることができる符号には、バーコード(1次元バーコード)または2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、マイクロQRコード、DataMATRIX、MaxiCODEおよびVeriCODEなど)などがある。
【0028】
近距離通信部22は、たとえば、ISO/IEC18092等の通信規格(いわゆるNFC(Near Field Communication))に従って、通信対象との間で無線による非接触のデータ通信を行うものである。たとえば、近距離通信部22は、Felica(登録商標)等の通信規格に従って、ICカード、携帯端末(フィーチャーフォン、スマートフォンおよびタブレットPC等)、身分証、会員証または社員証などの通信対象との間で無線による非接触のデータ通信を行う。近距離通信部22の通信可能距離は、数cm~数m程度である。たとえば、近距離通信部22は、通信対象に対して、通信対象に記憶されたデータの読み出しを指示する信号(読出し命令)を送信する。通信対象は、読出し命令に対する応答としてデータを近距離通信部22に送信する。また、近距離通信部22は、通信対象に書き込むデータ(書き込みデータ)とともに書き込みを指示する信号(書き込み命令)を送信する。通信対象は、書き込み命令に従って、受信した書き込みデータを記憶部に書き込む(記憶する)。
【0029】
また、近距離通信部22がデータ通信を行う通信対象には、所謂電子マネー媒体が含まれる。電子マネー媒体とは、ICカードおよび携帯端末等であって、少なくとも電子マネーの残高(電子マネー残高)についてのデータを含む電子マネーによる決済(電子決済)に係るデータ(電子マネーデータ)を記憶する記憶部を備える媒体のことである。この場合、近距離通信部22は、電子マネー媒体に対して、電子マネー媒体に記憶された電子マネーデータの読み出しを指示する読出し命令を送信する。電子マネー媒体は、読出し命令に対する応答として電子マネーデータを近距離通信部22に送信する。また、近距離通信部22は、電子マネー媒体に書き込む書き込みデータとともに書き込みを指示する書き込み命令を送信する。電子マネー媒体は、書き込み命令に従って、受信した書き込みデータを記憶部に記憶する。このように、近距離通信部22は、電子マネー読取部としても機能する。
【0030】
貨幣処理部(釣銭機)24は、貨幣投入部24aおよび硬貨返却口24bを含む。なお、貨幣投入部24aおよび硬貨返却口24bを含む貨幣処理部24の構成部品は、前ドア30に取り付けられる。貨幣投入部24aは、硬貨投入口、紙幣投入口および釣銭返却レバー等を含み、前ドア30の上端部に配置される。一方、硬貨返却口24bは、貨幣投入部24aよりも下方であって、貨幣投入部24aに対して所定の間隔を隔てて配置される。
【0031】
硬貨投入口から投入された硬貨および紙幣投入口から投入された紙幣は、それぞれ種類毎に分類され、釣銭機本体に収容される。詳しくは、釣銭機本体に設けられる貨幣格納部に収容される。貨幣格納部は、硬貨用の格納部および紙幣用の格納部を含む。硬貨または紙幣が投入されると、硬貨用の格納部に収容された硬貨の種類および枚数と、紙幣用の格納部に収容された紙幣の種類および枚数とに応じて、投入金額が算出される。情報処理装置10において所定のサービス等が実行されると、そのサービス等の内容に応じた費用(サービス等の提供に係る料金)が投入金額から減算され、投入金額から料金を差し引いて残った金額(残額)が算出される。また、釣銭返却レバーが操作されると、残額に応じて、硬貨または紙幣が返却される。ただし、硬貨は、硬貨返却口24bから返却され、紙幣は、紙幣投入口から返却される。
【0032】
ただし、貨幣処理部24における貨幣での決済に代えて、またはこれに加えて、電子決済が行われることがある。たとえば、サービス等が選択された後に、情報処理装置10のディスプレイ14に複数の電子マネーのブランド(種類)を表示して、ユーザに決済用の電子マネーを選択させ、決済用の電子マネーを利用して決済を行い、決済が完了されることでサービス等が提供される。
【0033】
また、電子決済では、情報処理装置10において利用可能な電子マネーに対応する電子マネー媒体が近距離通信部22にかざされると、近距離通信部22によって電子マネー媒体に含まれる電子マネーデータが読み取られる。このとき、電子マネーデータに含まれる電子マネー残高が読み取られる。そして、提供されるサービス等の内容に応じた費用が電子マネー残高から減算される。
【0034】
写真印刷部26は、たとえば昇華型プリンタまたはインクジェットプリンタ(特に染料インクを用いるインクジェットプリンタ)であり、光沢紙等の写真用の用紙(写真用紙)またはラベル・シール用の用紙(シール紙)上に画像を印刷する。シール紙は、画像が印刷される面(印刷面)の裏面に、粘着剤(のり)が塗布された粘着層が形成され、この裏面には、容易に剥がせる剥離紙(台紙または裏紙)が接着されている。
【0035】
また、写真印刷部26は、上下方向に積み重ねられた第1印刷ユニット260と第2印刷ユニット262とを含む。本実施例では、第1印刷ユニット260が下側(下段)に配置され、第2印刷ユニット262が上側(上段)に配置される。さらに、本実施例では、第1印刷ユニット260は、写真用紙上に画像を印刷する所謂写真プリンタであり、第2印刷ユニット262は、シール紙上に画像を印刷する所謂シールプリンタである。
【0036】
また、第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262には、写真用紙またはシール紙(以下、まとめて「記録紙」ということがある。)がロール状に巻かれた状態(所謂ロール紙の状態)でセットされている。第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262では、記録紙供給装置(図示せず)によって繰り出されるロールの記録紙の一部を任意の大きさで切断し、切断された記録紙の上面に画像が印刷(形成)される。すなわち、記録紙の上面が表面(印刷面)となり、記録紙の下面が裏面となる。
【0037】
ここで、写真印刷部26で記録紙に画像を形成するための画像データとしては、記憶媒体接続部16に接続された記憶媒体に記憶された画像データ、またはサーバ等の外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。また、写真印刷部26で印刷される記録紙のサイズは、L判サイズ(89mm×127mm)、スクエア(正方形)サイズ(127mm×127mm)または2L判サイズ(178mm×127mm)などである。
【0038】
写真印刷部26(第1印刷ユニット260または第2印刷ユニット262)で印刷された記録紙は、装置本体28(前ドア30)の内部に形成された排紙通路Rを通って積載トレイ(写真用の排紙トレイ)32(
図3~
図7等参照)に排出される。前ドア30には、積載トレイ32と、積載トレイ32に積載された記録紙を取り出すためのプリント取出口26aが設けられ、プリント取出口26aには、開閉可能な蓋体26bが設けられる。なお、排紙通路Rおよび積載トレイ32の具体的な構成は後述する。
【0039】
図1に戻って、画像形成装置(第1画像形成装置に相当)70は、印刷(プリント)機能、複写機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。
【0040】
画像形成装置70は、画像読取部72、画像形成部74、給紙部76および排紙トレイ78を含む装置本体80を備える。ただし、画像形成装置70は、情報処理装置10の近傍に設置される。本実施例では、画像形成装置70は、情報処理装置10の右側に隣接して設けられる。
【0041】
画像読取部72は、透明材によって形成される原稿載置台を備え、装置本体80に内蔵される。原稿載置台の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー72aが開閉自在に取り付けられる。
【0042】
また、画像読取部72は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取部72は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく読取画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
【0043】
画像形成部74は、装置本体80に内蔵され、画像読取部72の下方に設けられる。この画像形成部74は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置および定着装置などを備える電子写真方式の画像形成部である。また、画像形成部74は、カラーのプリント機能を備えており、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色について、感光体ドラム、帯電装置および現像装置等を含む画像形成ステーションが構成される。たとえば、画像形成部74は、給紙部76等から搬送される所定の記録媒体(用紙)上に電子写真方式によって画像を形成し、画像形成済みの用紙を画像読取部72および画像形成部74の間に設けられる排紙トレイ78に排出する。
【0044】
ただし、用紙上に画像を形成するための印刷画像データとしては、画像読取部72で読み取った読取画像データ、情報処理装置10から送信された画像データ、または外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。なお、画像形成部74は、電子写真方式の画像形成部に限定されない。たとえば、画像形成部74は、たとえばインクジェット式の画像形成部であっても良い。
【0045】
また、図示は省略するが、情報処理装置10の装置本体28には、制御部、主記憶部および通信モジュール等が内蔵される。さらに、画像形成装置70の装置本体80にも同様に、制御部、主記憶部および通信モジュール等が内蔵される。情報処理装置10の制御部および画像形成装置70の制御部のそれぞれは、CPUおよびメモリ等を含む。情報処理装置10の制御部は、情報処理装置10の各部位に制御信号を送信し、情報処理装置10に種々の動作を実行させ、画像形成装置70の制御部は、画像形成装置70の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置70に種々の動作を実行させる。ただし、本実施例では、情報処理装置10の制御部は、画像形成システム100の主制御部として機能し、画像形成装置70の制御部は、画像形成システム100の副制御部として機能する。すなわち、主制御部を備える情報処理装置10が画像形成システム100の主制御装置(マスター装置)として機能する。
【0046】
さらに、情報処理装置10の主記憶部および画像形成装置70の主記憶部のそれぞれは、ROMまたはHDD等を含み、情報処理装置10の制御部および画像形成装置70の制御部のそれぞれが画像形成システム100の各部位の動作を制御するための制御プログラム、各種情報についてのデフォルト値および各種の画面についての表示画像データ等を適宜記憶する。情報処理装置10の通信モジュールおよび画像形成装置70の通信モジュールのそれぞれは、インターネットなどのネットワークに接続するための通信回路を含む。この通信回路は、有線通信回路または無線通信回路であり、制御部からの指示に従って、ネットワークを介して、外部コンピュータ(外部端末)と通信する。なお、情報処理装置10と画像形成装置70とは、それぞれの通信モジュールを介して、互いに通信可能である。
【0047】
次に、
図3~
図7を参照して、写真印刷部26、積載トレイ32および排紙通路Rの構成について説明する。
【0048】
図3~5に示すように、第1印刷ユニット260は、印刷済みの記録紙(第1記録紙)を排出する第1排紙部260aを側面部に有する。また、第2印刷ユニット262も同様に、印刷済みの記録紙(第2記録紙)を排出する第2排紙部262aを側面部に有する。これら第1排紙部260aおよび第2排紙部262aは、横長の矩形枠状に形成され、同じ方向を向くように配置される。この実施例では、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aのそれぞれは、第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262のそれぞれの前面に配置される。
【0049】
次に、積載トレイ32の位置について説明する。
図3および
図5に示すように、積載トレイ32は、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aから排出された記録紙(第1記録紙および第2記録紙)を受け止めて積載(収容)しておく部位であり、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aの下方に設けられる。また、積載トレイ32の上部空間は、硬貨返却口24bの右隣りに横並びで配置されるプリント取出口26aと連通しており、積載トレイ32に積載された記録紙は、このプリント取出口26aからこの上部空間を介して取り出すことが可能である。このように、プリント取出口26aが硬貨返却口24bと横並びで配置されることによって、硬貨返却口24bの下側にプリント取出口26aを配置することと比較して、記録紙の取り忘れを低減できる。また、情報処理装置10が載置される床面からプリント取出口26aまでの距離L1(
図5参照)を大きくして、プリント取出口26aをできるだけ高い場所に配置することができ、ユーザが腰をかがめる量が少なくなり、記録紙の取り出しが容易となる(記録紙の取出性が向上する)。
【0050】
ただし、
図5および
図6に示すように、積載トレイ32は、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aに対して左右方向(第1排紙部260aおよび第2排紙部262aの排紙方向と直交する方向、言い換えると第1排紙部260aおよび第2排紙部262aから排出され、落下する記録紙の幅方向)および前後方向(落下する際の記録紙の厚み方向)において異なる(オフセットされた)位置に配置される。なお、記録紙の幅方向は、排紙通路Rによってガイドされる記録紙の移動方向と交差(直交)する方向ということもできる。
【0051】
本実施例では、
図5に示すように、積載トレイ32は、前後方向においては第1排紙部260aおよび第2排紙部262aよりも前面側(前寄りの位置)に配置される。このようにするのは、第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262は、貨幣処理部24を避けるために貨幣処理部24の前後方向の厚み分、前ドア30の前面から背面側に所定距離離れて配置する必要があり、その一方で、積載トレイ32に積載された記録紙を取り出しやすくするために、積載トレイ32はできるだけ前面側に(前ドア30の前面との距離に近づくように)配置する必要があるからである。
【0052】
また、
図6に示すように、積載トレイ32は、左右方向においては第1排紙部260aおよび第2排紙部262aよりも右側(右寄りの位置)に配置される。第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262は、左右方向において装置本体28(前ドア30)の略中央に配置されており、第1印刷ユニット260および第2印刷ユニット262の左右方向の中心位置PCは、装置本体28の左右方向の中心位置と略同じである。一方、積載トレイ32の左右方向の中心位置TCは、印刷ユニット(装置本体28)の中心位置PCよりも右側に位置する。このようにするのは、貨幣処理部24と写真印刷部26とが左右方向において重なる(オーバーラップする)ように配置されているので、貨幣処理部24の構造物を避ける位置に積載トレイ32を配置する必要があることに加え、積載トレイ32に対応するプリント取出口26aと硬貨返却口24bとを横並びで配置するためである。
【0053】
図3~
図7に示すように、積載トレイ32の上方には、上下開口の矩形筒状に形成される排紙ガイド34が設けられる。排紙ガイド34は、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aから排出された記録紙を積載トレイ32に導く(ガイドする)ための排紙通路(ガイド経路)Rを形成するものである。排紙ガイド34の下端(下部開口)は、積載トレイ32の上部開口に連通しており、第1排紙部260a又は第2排紙部262aから排紙された記録紙は、排紙ガイド34内に形成される排紙通路Rを起立姿勢で落下移動することで、積載トレイ32に導かれる。
【0054】
この排紙ガイド34は、排紙通路Rを落下する記録紙の幅方向側縁を挟むようにして記録紙の幅方向の端部(左右の端部)を案内する第1側壁40および第2側壁42、排紙通路Rを落下する記録紙の表裏面を挟むようにして記録紙の表面または裏面を案内する第1案内壁44および第2案内壁46を備える。
【0055】
第1側壁40は、排紙ガイド34の左壁を構成し、第2側壁42は、排紙ガイド34の右壁を構成する。したがって、第1側壁40は、記録紙の左端部を案内し、第2側壁42は、記録紙の右端部を案内する。上述したように、積載トレイ32は、左右方向においては第1排紙部260aおよび第2排紙部262aよりも右側(右寄り)に配置されるので、第1側壁40は、左右方向において積載トレイ32から遠い側(積載トレイ32の反対側)の側壁であり、第2側壁42は、左右方向において積載トレイ32に近い側(積載トレイ32側)の側壁である。
【0056】
第1案内壁44は、排紙ガイド34の後壁を構成し、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aと対向して上下方向に延びるように設けられる。第2案内壁46は、排紙ガイド34の前壁を構成する。ここで、第1案内壁44は、第2案内壁46と所定距離L2(
図5および
図6参照)で対向するように設けられ、第2案内壁46よりも第1排紙部260aおよび第2排紙部262a側に配置される。また、第2案内壁46の用紙案内面には、左右方向(つまり記録紙の幅方向)に所定間隔で並び、上下方向に延びる複数の案内リブ(突条)が形成される。
【0057】
第1案内壁44と第2案内壁46と間の距離(つまり記録紙の厚み方向(前後方向)における排紙通路Rの大きさ)L2は、写真印刷部26に適用される最大サイズの記録紙(たとえば2L判サイズ)が最大量カールした場合でも通過できる程度の大きさに設定される。一方で、第1案内壁44と第2案内壁46と間の間隔L2を大きくし過ぎると、情報処理装置10(装置本体28)の前後方向の大型化を招くという問題がある。このため、本実施例では、第1案内壁44と第2案内壁46と間の距離L2は、想定される最大カール量の2L判サイズの記録紙が通過でき、かつ、情報処理装置10が必要以上に大きくならない程度の大きさに設定されており、たとえば80mmである。
【0058】
また、第1案内壁44には、第1排紙部260aと対向する位置に横長矩形状の開口が形成されており、この開口が第1排紙部260aから排出された記録紙を受け入れる第1受入口36となる。さらに、排紙ガイド34の上部開口は、第2排紙部262aから排出された記録紙を受け入れるための第2受入口38となる。
【0059】
さらに、第1案内壁44には、排紙通路Rを落下する記録紙の前後方向の位置(姿勢)を制御するためのガイドリブ(ガイド突起)60が設けられる。なお、ガイド突起60の具体的な構成は後述する。
【0060】
また、
図7および
図8に示すように、排紙通路(ガイド経路)Rには、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aに対してオフセット配置された積載トレイ32に、記録紙をスムーズに導くための、第1傾斜部48、第2傾斜部50、対向傾斜部54および拡大傾斜部56が設けられる。第1傾斜部48、第2傾斜部50、対向傾斜部54および拡大傾斜部56のそれぞれは、少なくとも第1受入口36よりも下方に設けられる。
【0061】
第1傾斜部48は、第1側壁40の下方に設けられ、下方に向かうに従って積載トレイ32側(積載トレイ32の中心TC側)または第2側壁42側に寄るように、すなわち積載トレイ32側に向かって下り勾配となるように傾斜する。本実施例では、第1傾斜部48は、下方に向かうに従って右側に寄るように右下がりに傾斜する。ただし、第1傾斜部48は、前後方向には傾斜していない。なお、第1傾斜部48の傾斜角度は、水平方向に対して60°~70°である。
【0062】
対向傾斜部54は、第2側壁42の下方に設けられ、第1傾斜部48との間隔を維持するように、下方に向かうに従って第1側壁40(第1傾斜部48)の反対側に向かうように(第1傾斜部48と同じ傾斜方向で)傾斜する。すなわち、対向傾斜部54は、下方に向かうに従って右側に寄るように右下がりに傾斜する。なお、対向傾斜部54は、前後方向には傾斜していない。
【0063】
第2傾斜部(案内傾斜部に相当)50は、第1案内壁44の下方に設けられ、下方に向かうに従って積載トレイ32側に寄るように、すなわち積載トレイ32側に向かって下り勾配となるように水平方向に対して所定の傾斜角度α1で傾斜する。本実施例では、第2傾斜部50は、第1排紙部260aおよび第2排紙部262aと積載トレイ32との間に設けられ、下方に向かうに従って前面側に寄るように前下がりに傾斜する。ただし、第2傾斜部50は、左右方向には傾斜していない。なお、第2傾斜部50の傾斜角度α1は、水平方向に対して60°~70°である。
【0064】
拡大傾斜部56は、第2案内壁46に設けられ、第2傾斜部50との間隔を維持するように、下方に向かうに従って第2案内壁46(第2傾斜部50)の反対側に向かうように(第2傾斜部50と同じ傾斜方向で)傾斜する。すなわち、拡大傾斜部56は、下方に向かうに従って前面側に寄るように前下がりに傾斜する(
図8参照)。なお、第2傾斜部50と拡大傾斜部56との間隔は、適用される最大サイズの記録紙が最大量カールした場合でも通過できるように、少なくとも第1案内壁44と第2案内壁46と間の間隔L2よりも狭くならないように(望ましくはL2以上の大きさになるように)設定される。このため、第2傾斜部50が第2案内壁46側(前面側)にせり出してくる部分に記録紙が詰まることを抑制ないし防止できる。
【0065】
以上のように、記録紙を積載トレイ32に導くための排紙通路Rは、第1傾斜部48および対向傾斜部54によって右側、すなわち積載トレイ32の中心(TC)に向かうように屈曲している。また、排紙通路Rは、第2傾斜部50および拡大傾斜部56によって前面側、すなわち積載トレイ32に向かうように屈曲している。
【0066】
次に、積載トレイ32の具体的な構成について説明する。
図7および
図8に示すように、積載トレイ32は、上側に解放された上部空間を有する有底矩形筒状に形成される。
【0067】
この積載トレイ32は、記録紙の表裏面を挟むように設けられる前壁320および後壁322を有し、前壁320および後壁322に挟まれる(規定される)空間(積載空間)に記録紙が積載される。
【0068】
また、後壁322は、第2傾斜部50の下方に設けられ、下方に向かうに従って背面側に寄るように、すなわち背面側に向かって下り勾配となるように傾斜する。つまり、後壁322の下端部は、後壁322の上端部よりも背面側に入り込む。このように、後壁322は、第2傾斜部50に対して前後方向における傾斜する向きが反対である。なお、本実施例では、後壁322は、第2傾斜部50の前端部(下端部)50aに連続するように設けられる。したがって、第2傾斜部50と後壁322とが連続する部分(交差する部分)においては、側面から見た場合に、折れ曲がるような形状となる。
【0069】
さらに、前壁320の上面(内面)は、上方に向かうに従って前方に所定の傾斜角度α2で傾斜するように設けられる。すなわち、前壁320の内面は、前面側に向かって上り勾配となるように傾斜する。なお、前壁320の傾斜方向は、後壁322の傾斜方向と同じである。したがって、積載トレイ32全体として、上方に向かうに従って前面側(プリント取出口26a)に寄るような形状となっている。
【0070】
前壁320の(第1傾斜面320cの)傾斜角度α2は、第2傾斜部50の傾斜角度α1に対して、水平方向に対する傾斜角度が小さい(水平に近い)。また、
図8に示すように、前壁320は、第2傾斜部50を下方に延伸した仮想線VLに対して、すなわち、第2傾斜部50の傾斜方向に対して、略垂直に交差するように配置される。そのため、前壁320の傾斜角度α2は、20°~30°である。
【0071】
また、前壁320は、第2傾斜部50を下方に延伸した仮想線VLの後方から、仮想線VLよりも前方まで延びる。なお、仮想線VLの前方とは、仮想線VLと前壁320とが交差する部分よりも前方のことであり、仮想線VLの後方とは、仮想線VLと前壁320とが交差する部分よりも後方のことである。すなわち、前壁320の後端部(前壁320と後壁322とが交差する積載トレイ32の底部)320aは、仮想線VLよりも背面側(後方)に位置し、前壁320の前端部(積載トレイ32の前端部)320bは、仮想線VLよりも前面側(前方)に位置する。つまり、前壁320は、積載トレイ32の底部から仮想線VLを跨ぐ(超える)位置まで前面側に延出されるともいえる。更に言い換えると、積載トレイ32の前壁320は、前記第2傾斜部50を下方に延伸した仮想線VLと交差するように形成され、前面側に向かって登り勾配となるように傾斜する。
【0072】
さらに、第2傾斜部50の前端部50aから前壁320までの仮想線VL沿いの距離L3は、写真印刷部26で印刷される最小の記録紙の排紙方向の長さPL1(
図11参照)よりも短い。また、第2傾斜部50の前端部50aから前壁320までの仮想線VL沿いの距離L3は、最小の記録紙の排紙方向の長さPL1の1/2(半分)よりも長い。本実施例では、写真印刷部26で印刷される最小の記録紙はL判サイズであるので、第2傾斜部50の前端部50aから前壁320までの仮想線VL沿いの距離L3は、44.5mmより長く、89mmよりも短い。
【0073】
さらにまた、前壁320の上側(前面側)の少なくとも一部は、その他の部分、たとえば前壁320の下側(背面側)の部分よりも水平方向に対する傾斜角度が大きくなる。すなわち、前壁320の上側の少なくとも一部が、他の部分よりも上り勾配の角度が急になっている。ただし、前壁320の上側(前面側)とは、仮想線VLよりも上側(前面側)の部分のことであり、前壁320の下側(背面側)とは、仮想線VLよりも下側(背面側)の部分のことである。すなわち、前壁320の内面は、仮想線VLよりも前面側の所定位置において上方に折れ曲がるような形状となっている。
【0074】
本実施例では、前壁320の上側の一部が、下端部を含む他の部分よりも水平方向に対する傾斜角度が大きくなる。詳しくは、前壁320(の内面、すなわち積載される記録紙側面)は、水平方向に対して所定の傾斜角度α2で傾斜する第1傾斜面320cと、第1傾斜面320cよりも上方に配置され、第1傾斜面320cよりも水平方向に対する傾斜角度が大きい傾斜角度で傾斜する第2傾斜面328aを含む。たとえば、第2傾斜面328aの傾斜角度は、水平方向に対して70°~85°である。
【0075】
ここで、第2傾斜面328aは、仮想線VLよりも前面側に位置する。より詳しくは、前壁320には、第1傾斜面320cから上方に突出する突出部328が設けられており、第2傾斜面328aは、突出部328の後壁322側に形成されている。つまり、突出部328は、仮想線VLよりも前面側に位置し、突出部328の背面側(後壁322側の表面)、言い換えると第2傾斜部50側に第2傾斜面328aを有する。このため、前壁320は、第1傾斜面320cと第2傾斜面328aとが交差する部分で傾斜角度が変化する(前壁320は、屈曲部を有する)。
【0076】
また、突出部328(第2傾斜面328a)の上端部から、前壁320(第1傾斜面320c)の後端部320aまでの距離(最短距離)は、写真印刷部26で印刷される最小の記録紙の排紙方向の長さPL1よりも小さくなるように設定される。本実施例では、最小の記録紙はL判サイズであるので、突出部328の上端部から、前壁320の後端部320aまでの距離L3は、89mmよりも短くなるように設定される。
【0077】
さらに、突出部328は、前壁320における左右方向(記録紙の幅方向)の一部の領域に形成される。具体的には、突出部328は、前壁320における左右方向の中央部に形成される。したがって、突出部328が形成される領域と、突出部328が形成されない領域(突出部328の右方の領域および突出部328の左方の領域)との間には段差が生じる。
【0078】
次に、ガイド突起60の具体的な構成について説明する。
図7および
図8に示すように、ガイド突起60は、第1案内壁44に設けられ、第1排紙部260aおよび第2排紙部262a(第1受入口36および第2受入口38)と、第2傾斜部50との間に配置される。また、ガイド突起60は、第1案内壁44から前面側に突出するように形成され、記録紙の幅方向(左右方向)に所定の間隔を隔てて並ぶように、同じ高さに2つ配置される。さらに、ガイド突起60は、拡大傾斜部56と対向する位置に形成される。言い換えれば、拡大傾斜部56は、ガイド突起60と対向する位置に設けられる。詳しくは、拡大傾斜部56は、ガイド突起60の少なくとも一部(本実施例ではガイド突起60の下端部)と上下方向において重なるように設けられる。
【0079】
また、
図8に示すように、ガイド突起60の前端部(最突出位置)60aは、第2傾斜部50の前端部50aよりも背面側(積載トレイ32に遠い側)に位置する。言い換えれば、第2傾斜部50の前端部50aは、ガイド突起60の前端部60aよりも前面側に位置し、第2傾斜部50は、ガイド突起60よりも前面側(積載トレイ32に近い側)に突出する。ガイド突起60の前端部60aと第2傾斜部50の前端部50aとの前後方向の距離L5(第2傾斜部50の突出量)は、45mm~55mmである。
【0080】
さらに、ガイド突起60の前端部60aと第2傾斜部50の前端部50aとを通る仮想面VFの水平方向に対する傾斜角度α3は、第2傾斜部50の傾斜角度α1よりも大きい。すなわち、仮想面VFは、第2傾斜部50よりも、下り勾配の角度が急になっており、垂直に近い角度になっている。
【0081】
さらにまた、ガイド突起60の前端部60aから第2傾斜部50の前端部50aまでの距離L4は、写真印刷部26で印刷される最小の記録紙の排紙方向の長さPL1よりも長く、写真印刷部26で印刷される最大の記録紙の排紙方向の長さPL2(
図12参照)よりも短い。本実施例では、最小の記録紙はL判サイズであり、最大の記録紙は2L判サイズであるので、ガイド突起60の前端部60aから第2傾斜部50の前端部50aまでの距離L4は、89mmよりも長く、178mmよりも短い。
【0082】
また、第1案内壁44からガイド突起60の前端部60aまでの距離L6(ガイド突起60の前面側への突出量、すなわち突出高さ)は、第1案内壁44と第2案内壁46と間の距離L2の1/3以下である。上述したように、本実施例では、第1案内壁44と第2案内壁46と間の距離L2は、80mmであるので、第1案内壁44からガイド突起60の前端部60aまでの距離L6は、27mm以下である。
【0083】
図9、
図10Aおよび
図10Bに示すように、ガイド突起60は、第1突出部62、第2突出部64および連結部66を含む。第1突出部62および第2突出部64のそれぞれは、上下方向(記録紙が落下する方向)に延びる板状に形成され、第1突出部62および第2突出部64の上面は、下方に向かうに従って前面側に寄るように傾斜する。すなわち、第1突出部62および第2突出部64は、下方に向かうに従って前面側に突出する。
【0084】
また、第2突出部64は、左右方向(つまり記録紙の幅方向)において第1突出部62の左右(両脇)に並ぶように2つ形成される。連結部66は、左右方向(つまり記録紙の幅方向)に延び、第1突出部62と第2突出部64とを連結するように形成される。
【0085】
さらに、
図10(A)に示すように、第1案内壁44から第2突出部64の前端部までの距離L7(第2突出部64の突出高さ)は、第1案内壁44から第1突出部62の前端部までの距離よりも短く、第1案内壁44から連結部66の前端部までの距離L8(連結部66の突出高さ)は、第1案内壁44から第2突出部64の前端部までの距離L7よりも短い。
【0086】
このため、第1突出部62、第2突出部64および連結部66のうち、第1突出部62が最も前面側に突出しており、第1突出部62の前端部(下端部)がガイド突起60の前端部60aとなる。したがって、排紙通路Rを落下する記録紙の前後方向の位置(姿勢)の制御に寄与するのは第1突出部62である。第2突出部64および連結部66は、第1突出部62の強度(剛性)を向上させ、排紙通路Rを落下する記録紙の移動方向(左右方向)に傾く(倒れる)ことを防止するために設けられている。
【0087】
図11~
図13は、第1排紙部260aまたは第2排紙部262aから排出された記録紙が落下する際の姿勢を示す。
図11および
図12に示すように、カールしていないまたはカール量の小さい記録紙Sの場合、記録紙Sは、第1排紙部260aまたは第2排紙部262aから排出され、排紙通路Rを下方に向かって落下し、表面(印刷面)が上を向く状態で第2傾斜部50を滑降して積載トレイ32に到達する。
【0088】
図11に示すように、排紙方向の長さが比較的短いL判サイズの記録紙Sの場合、記録紙Sが第2傾斜部50に沿って(第2傾斜部50の傾斜角度α1と同じ傾斜角度で)滑降し、記録紙Sの排紙方向の中央(記録紙の重心位置PG)が第2傾斜部50の前端部50aを通過すると、記録紙Sのうち第2傾斜部50の前端部50aに接触している部分を中心に、記録紙Sの自重によって記録紙の先端部(排紙ガイド34における記録紙案内方向の先頭部、積載トレイ32に積載された状態では下端部)が背面側に回動(傾倒)する。したがって、記録紙Sは、積載トレイ32の前壁320に対して、後端部(排紙ガイド34における記録紙案内方向の最後部、積載トレイ32に積載された状態では上端部)が前面側に傾倒しながら落下し、記録紙Sの先端部が積載トレイ32の前壁320に接触すると、記録紙Sの先端部を中心に、記録紙Sの後端部が前面側に更に回動する。このため、積載トレイ32に到達した記録紙Sは、この前壁320の上面(内面)に表面が寄り掛かるように下向きに積載される。このように、前壁320の上面に記録紙Sの表面が寄り掛かる姿勢が、本実施例における正規の姿勢である。
【0089】
このようにするのは、記録紙Sの後端部が前面側に位置する方が、記録紙Sの後端部がプリント取出口26aに近くなり、記録紙Sを取り出しやすいからである。また、複数の記録紙Sが印刷される場合、印刷された順番が早い記録紙Sが下側(積載トレイ32の前壁320に近い側)に、印刷された順番が遅い記録紙Sが上側(積載トレイ32の前壁320から遠い側)になるように、順序良く積載される。
【0090】
なお、第2傾斜部50の前端部50aから前壁320までの仮想線VL沿いの距離L3は、最小の記録紙の排紙方向の長さPL1よりも短いとともに、第2傾斜部50の傾斜方向と、前壁320の傾斜方向が互いに交差する方向に配置されていることから、排紙方向の長さが短いL判サイズの記録紙Sの場合、仮に記録紙Sの後端部が前面側に傾倒することなく記録紙Sの先端部が積載トレイ32の前壁320の第1傾斜面320cと接触したとしても、記録紙Sの後端部が第2傾斜部50の前端部50aで支持された状態にあるため、第1傾斜面320cが記録紙Sの先端部を第1傾斜面320cの後端部320aへと案内する際に記録紙Sの後端部が前面側へと回動する。つまり、記録紙Sの後端部が背面側(正規の姿勢の反対側)に傾倒することが無い。
【0091】
更に、第2傾斜部50の前端部50aから前壁320までの仮想線VL沿いの距離L3は、最小の記録紙の排紙方向の長さPL1の1/2よりも長いので、排紙方向の長さが短いL判サイズの記録紙Sの場合、記録紙Sの先端部が積載トレイ32の前壁320に接触する前に、記録紙の重心位置PGが第2傾斜部50の前端部50aを通過する。このため、記録紙Sの姿勢を上述のように適切に制御できる。
【0092】
一方、排紙方向の長さが長い2L判サイズの記録紙Sの場合、
図14に示すように、排紙方向の長さが長い記録紙の場合、記録紙の先端部が積載トレイの前壁に接触したときに、記録紙の重心位置が傾斜部の前端部よりも背面側に位置する場合がある。この場合、記録紙の後端部が傾倒せずに、記録紙が傾斜部の上面に背面が寄り掛かった状態(正規の姿勢の反対側に傾倒した状態)で止まってしまうことがある。このような状態になると、記録紙の後端部が背面側(奥側)に位置し、記録紙の後端部が記録用紙取出口から遠くなるので、記録用紙取出口から記録紙が取り出しにくくなる。また、複数の記録紙が印刷される場合に、記録紙が傾斜部の上面に背面が寄り掛かった状態で止まってしまうと、次に印刷された記録紙が、前に印刷された記録紙の前面側(積載トレイ32の前壁320に近い側)に入り込むことになる。すなわり、記録紙の積載順が入れ替わってしまい、印刷した順番と、積載された順番が一致しないという問題がある。以上のように、排紙方向の長さが長い記録紙の姿勢制御に課題がある。
【0093】
本実施例では、
図12に示すように、排紙方向の長さが長い2L判サイズの記録紙Sの場合、記録紙Sの先端部が第2傾斜部50の前端部50aを通過するときには、記録紙Sの後端部は、ガイド突起60にまだ接触している状態である。これは、ガイド突起60の前端部60aから第2傾斜部50の前端部50aまでの距離L4は、最大の記録紙(2L判サイズ)の排紙方向の長さPL2よりも短いからである。
【0094】
このとき、記録紙Sは、ガイド突起60の前端部60aと第2傾斜部50の前端部50aとを通る仮想面VFと同じ傾斜角度α3で傾いた状態となっており、第2傾斜部50の傾斜角度α1よりも水平方向に対して傾いた状態(後端部が前面側に傾倒した状態または垂直に近い状態)となっている。つまり、記録紙Sは、第2傾斜部50の傾斜角度より急な角度で、すなわち記録紙Sの重心位置がより前面側にある状態で前壁320に向かって滑降する。そのため、記録紙Sの先端部が前壁320の第1傾斜面320cと接触し、記録紙Sの先端部が第1傾斜面320cの後端部320aへと案内されるタイミングで、記録紙Sの後端部が、前方に移動した重心の影響で(記録紙Sと第2傾斜部50の前端部50aとの接触点を中心に)前面側へと回動しやすくなる。そのため、積載トレイ32に到達した記録紙Sは、この前壁320の上面(内面)に表面が寄り掛かるように正規の姿勢で下向きに積載される。
【0095】
また、記録紙Sがカールしている場合は、記録紙Sは、先端部のみが第2傾斜部50に接触した状態で第2傾斜部50上を滑降するため、記録紙Sの先端部が第2傾斜部50の前端部50aを通過するときには、記録紙の重心位置PGが前面側にせり出した状態となる。(
図13参照。
図13に描かれている記録紙Sは2Lサイズ)このため、カールした記録紙Sの場合、記録紙Sが正規の姿勢の反対側に傾倒することが発生しにくい。
【0096】
一方、本実施例では、ガイド突起60が設けられていることによって、記録紙の厚み方向(前後方向)における排紙通路Rの幅が狭くなっているので、ガイド突起60が設けられる部分において、記録紙Sが詰まってしまう虞がある。
【0097】
この問題に対し、積載トレイに近い下段の第1印刷ユニット260の第1排紙部260aから排出される記録紙Sがカールしている場合は、記録紙Sが第1排紙部260aから排出される排出方向が、記録紙Sのカールによって
図13中矢印aの方向に排出される。すなわち、記録紙Sの先端部がガイド突起60を避けるように排出されるので、ガイド突起60の存在によって記録紙Sが詰まることはない。
【0098】
また、積載トレイから遠い上段の第2印刷ユニット262の第2排紙部262aから排出される記録紙Sがカールしている場合は、排紙通路Rを落下する(
図13中の矢印bの方向)記録紙Sの先端が、ガイド突起60と当接する場合がある。しかしこのような状態においても、ガイド突起60の前面側への突出量L6が、第1案内壁44と第2案内壁46と間の距離L2の1/3以下であること、そして、第2排紙部262aがガイド突起60から上方に離れた位置に配置されていることによって記録紙Sの先端がガイド突起60と当接するときの速度(落下速度)が速いため、記録紙Sが撓んで変形しやすい上、更にガイド突起60と対向する位置に拡大傾斜部56が設けられており、記録紙Sが変形しやすいように排紙通路Rが形成されていることなどから、記録紙Sがガイド突起60と接触しても、詰まることはない。
【0099】
この第1実施例の情報処理装置10であれば、上述したように、記録紙の大きさにかかわらず、また、記録紙のカール量にかかわらず、積載トレイ32からの記録紙の取出し性を向上させることができる。
【0100】
また、上述の実施例で挙げた具体的な構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0101】
100…画像形成システム
10 …情報処理装置
28 …筐体
30 …前ドア
32 …積載トレイ
320…前壁
34 …排紙ガイド
40 …第1側壁
42 …第2側壁
44 …第1案内壁
46 …第2案内壁
50 …第2傾斜部(案内傾斜部)
60 …ガイドリブ(ガイド突起)
62 …第1突出部
64 …第2突出部
66 …連結部
R …排紙通路