(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-05
(45)【発行日】2023-09-13
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 58/02 20060101AFI20230906BHJP
D06F 33/10 20060101ALI20230906BHJP
D06F 58/30 20200101ALI20230906BHJP
【FI】
D06F58/02 N
D06F33/10
D06F58/30
(21)【出願番号】P 2019201302
(22)【出願日】2019-11-06
【審査請求日】2022-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(72)【発明者】
【氏名】黒岩 拓也
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2010-0115214(KR,A)
【文献】特開2018-046887(JP,A)
【文献】特開2004-167131(JP,A)
【文献】特開2011-193960(JP,A)
【文献】特開2011-067300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00-19/00
D06F 27/00-35/00
D06F 39/00-39/10
D06F 41/00-51/02
D06F 58/00-60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗濯物を収容する洗濯槽と、
前記洗濯槽に空気を送風する送風部と、
前記送風部により前記洗濯槽に送風される空気に霧化した芳香剤である霧化芳香剤を供給する芳香剤供給部と、
除菌消臭作用を有するイオンを放電により発生させて前記送風部から送風される空気に供給するイオン発生部と、
前記芳香剤供給部及び前記イオン発生部を制御する制御部と、
を備え
、
前記制御部は、前記霧化芳香剤の供給を終了した後に前記イオン発生部に前記イオンを供給させる洗濯機。
【請求項2】
前記洗濯槽を回転駆動する駆動
部をさらに備え、
前記制御部は、前記駆動部及び前記芳香剤供給部を制御し、洗い工程及び脱水工程を順次実行し、
前記制御部は、前記洗い工程終了後に前記芳香剤供給部に前記霧化芳香剤を供給させる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記送風部から送風される空気を加熱する加熱部をさらに備え、
前記制御部は、前記駆動部及び前記芳香剤供給部に加えて前記加熱部を制御し、前記洗い工程、前記脱水工程及び乾燥工程を順次実行し、
前記制御部は、前記乾燥工程開始後に前記芳香剤供給部に前記霧化芳香剤の供給を開始させる、請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記制御部は、前記洗い工程終了後であって前記乾燥工程開始前の第1期間と、前記乾燥工程開始後の第2期間とにおいて、前記芳香剤供給部に前記霧化芳香剤を供給させる、請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記芳香剤供給部は、
前記芳香剤と希釈液とを混合する混合部と、
前記希釈された芳香剤を霧化する霧化部と、
を有し、
前記制御部は、前記第1期間に供給される霧化芳香剤よりも芳香剤濃度が高い霧化芳香剤を前記第2期間に供給させる、請求項4に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記制御部は、前記乾燥工程として、第1温度の空気を前記洗濯槽に供給する第1乾燥工程と、前記第1温度よりも低い第2温度の空気を前記洗濯槽に供給する第2乾燥工程とを順次実行し、
前記制御部は、前記第1乾燥工程終了後に前記芳香剤供給部に前記霧化芳香剤を供給させる、請求項3~5のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記制御部は、前記乾燥工程の後に、前記加熱部により加熱されていない空気を前記送風部に送風させる送風工程をさらに実行し、
前記制御部は、前記乾燥工程終了後に前記芳香剤供給部に前記霧化した芳香剤を供給させる、請求項3または4に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記制御部は、前記洗い工程終了後であって、前記霧化芳香剤の供給終了前に、前記イオン発生部に前記イオンを供給させる、請求項2~7のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記制御部は、前記洗濯槽を回転させながら前記霧化芳香剤を供給させる、請求項2~
8のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記洗濯槽が内部に配置された筐体と、
前記筐体内の空間と前記筐体外の空間とを接続している通気孔と、
前記通気孔を開閉する弁と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記霧化芳香剤を供給しているときに前記弁を開ける、請求項2~
9のいずれか一項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、紫外線ランプから照射される紫外線によって、温風の循環経路中に配置されたケース内の芳香発生体から日向干しの香り成分が生成される衣類乾燥機が記載されている。特許文献1に記載の衣類乾燥機では、芳香発生体として、紫外線が照射された際に芳香を発生するものを用いる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の衣類乾燥機では、使用できる芳香発生体の種類が限定される。特許文献1に記載の衣類乾燥機では、例えば、香水等を用いて衣類に香り付けを行うことは困難である。従って、衣類等に香り付けできる新たな方法が求められている。
【0005】
本開示の主な目的は、例えば、被洗濯物に香り付けできる新規な洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る洗濯機は、洗濯槽と、送風部と、芳香剤供給部とを備える。洗濯機は、被洗濯物を収容する。送風部は、洗濯槽に空気を送風する。芳香剤供給部は、送風部により洗濯槽に送風される空気に霧化した芳香剤である霧化芳香剤を供給する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係る洗濯機の模式的斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係る洗濯機の模式的断面図である。
【
図3】第1実施形態に係る洗濯機のブロック図である。
【
図4】第1実施形態における芳香剤供給部の模式図である。
【
図5】第1実施形態におけるモード入力から各モードに至るフローチャートである。
【
図6】第1実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
【
図7】第1実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【
図8】第1実施形態における香り付けなし洗濯モードのフローチャートである。
【
図9】第1実施形態における香り付け乾燥モードのフローチャートである。
【
図10】第1実施形態における香り付けモードのフローチャートである。
【
図11】第2実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【
図12】第3実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【
図13】第4実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
【
図14】第4実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【
図15】第5実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
【
図16】第5実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【
図17】第6実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
【
図18】第6実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る洗濯機1の模式的斜視図である。
図2は、第1実施形態に係る洗濯機1の模式的断面図である。
図3は、第1実施形態に係る洗濯機1のブロック図である。
【0010】
図1~
図3に示す洗濯機1は、衣類等の被洗濯物の洗濯を行うための装置である。本発明において、「洗濯」は、被洗濯物の汚れを落とすことを意味する。「汚れ」は、被洗濯物に付着した物質全般を意味する。「汚れ」には、例えば、匂いの元となる付着物を含む。すなわち、本発明において、「洗濯」には、脱臭が含まれる。「洗濯」は、洗剤等を含む水を用いて被洗濯物を洗うことのみならず、例えば、洗剤等を含む水を用いずに、脱臭作用を有するイオンを用いて被洗濯物を脱臭することを含む。
【0011】
洗濯機1は、自動洗濯運転と、手動洗濯運転との2種類の洗濯運転を行うことができるものである。自動洗濯運転は、例えば、ユーザが設定時間を予め設定しておくことにより、予め設定された時間になると、洗濯機1が自動的に洗濯運転を開始する洗濯運転である。手動洗濯運転は、例えば、ユーザからの指示を受けて洗濯運転を開始する洗濯運転である。
【0012】
図1、
図2及び
図3に示すように、洗濯機1は、筐体10を備えている。
図2に示すように、筐体10の内部には、内部空間10aが形成されている。筐体10には、内部空間10aに接続された開口部10bが形成されている。開口部10bは、筐体10に回転可能に取り付けられたドア10cにより開閉可能である。
【0013】
図3に示すように、筐体10には、通気孔10dが形成されている。通気孔10dは、内部空間10aと外気とを接続している。すなわち、通気孔10dは、筐体10内の空間と、筐体10外の空間とを接続している。通気孔10dには、弁10eが配置されている。弁10eは、通気孔10dを開閉する。弁10eは、例えば、洗濯機1のユーザが手動で開閉可能であってもよいし、図示しないアクチュエータ等により自動で開閉可能であってもよい。
【0014】
図2に示すように、筐体10の内部空間10aには、水槽11が配置されている。水槽11は、一方側に開口する有底円筒状である。水槽11は、洗濯機1が洗濯運転を行う際、洗濯水を溜めるための槽である。洗濯水は、水であってもよいが、通常、洗剤や柔軟剤等の処理剤と水とを含む。水槽11には、水を供給するための給水管12と、洗濯水を排水するための配水管13とが接続されている。
【0015】
水槽11の内部には、洗濯槽14が配置されている。洗濯槽14は、被洗濯物を収容する槽である。洗濯槽14は、一方側に開口する有底円筒状である。洗濯槽14と水槽11とは同心状に配置されている。洗濯槽14は、水槽11に対して回転可能である。
【0016】
洗濯槽14は、駆動部15に接続されている。駆動部15は、洗濯槽14を回転駆動する。駆動部15は、例えば、モータ等により構成することができる。
【0017】
図3に示すように、洗濯機1は、送風部16と、加熱部17と、イオン発生部18と、芳香剤供給部19と、制御部20と、入力部21とをさらに備えている。
【0018】
送風部16は、洗濯槽14に空気を送風する。具体的には、送風部16は、水槽11に接続されている。送風部16から送風された空気は、水槽11に供給され、その結果、水槽11内に配置された洗濯槽14に供給される。送風部16は、例えば、ファン等により構成することができる。
【0019】
加熱部17は、送風部16から送風される空気を加熱する。加熱部17は、例えば、ヒータ等により構成することができる。
【0020】
イオン発生部18は、除菌消臭作用を有するイオンを放電により発生させる。イオン発生部18は、発生させたイオンを送風部16から送風される空気に供給する。
【0021】
イオン発生部18が発生するイオンは、除菌消臭作用を有するイオンである限りにおいて特に限定されない。イオン発生部18が発生させるイオンは、例えば、プラスイオンとマイナスイオンとのうちの一方のみであってもよいし、両方であってもよい。イオン発生部18は、例えば、H+(H2O)n(但し、nは自然数である。)と、O2-(H2O)m(但し、mは自然数である。)とを発生させてもよい。
【0022】
なお、本発明において、「除菌消臭作用」とは、菌の数を低減する作用と、臭気成分の濃度を低減する作用とのうちの少なくとも一方の作用により構成された作用である。「除菌消臭作用」には、菌の数を低減する作用、臭気成分の濃度を低減する作用、菌の数を低減すると共に、臭気成分の濃度を低減する作用が含まれる。
【0023】
芳香剤供給部19は、送風部16により洗濯槽14に送風される空気に対して、霧化した芳香剤である霧化芳香剤を供給する。芳香剤供給部19は、例えば、芳香剤供給部19とは別に設けられた霧化部において生成された霧化芳香剤の供給を受け、送風部16から送風される空気に対して霧化芳香剤を供給してもよい。本実施形態では、芳香剤供給部19は、芳香剤を霧化して霧化芳香剤を発生させ、発生させた霧化芳香剤を、送風部16から送風される空気に対して供給する。
【0024】
図4は、第1実施形態における芳香剤供給部19の模式図である。
図4及び
図3に示すように、芳香剤供給部19は、芳香剤貯留部19aと、希釈液貯留部19bと、混合部19cと、霧化部19dとを有する。
【0025】
芳香剤貯留部19aは、芳香剤を貯留する部分である。
図4に示すように、芳香剤貯留部19aには、芳香剤が入ったボトル19hが接続可能な接続部19iに接続されている。
【0026】
本発明において、「芳香剤」とは、被洗濯物に対して香り付け可能な薬剤全般を示す。すなわち、「芳香剤」は、被洗濯物に対して香り付け可能な薬剤である限りにおいて特に限定されない。「芳香剤」には、例えば、香水、オートパルファム、オードトワレ等が含まれる。芳香剤は、一般的には、芳香成分と、芳香成分を溶解させている溶媒とを含むが、例えば、液体の芳香成分のみにより構成されていてもよい。
【0027】
希釈液貯留部19bは、希釈液を貯留する部分である。希釈液は、芳香剤を希釈できる液である限りにおいて特に限定されない。希釈液としては、例えば、水、アルコール等が好適に使用することができる。
【0028】
混合部19cは、芳香剤貯留部19aと希釈液貯留部19bとに接続されている。混合部19cには、芳香剤貯留部19aから芳香剤が供給され、希釈液貯留部19bから希釈液が供給される。混合部19cは、芳香剤と希釈液とを混合して希釈された芳香剤(以下、「希釈芳香剤」とすることがある。)を調製する。
【0029】
芳香剤貯留部19aと混合部19cとの間には、開度調整弁19eが設けられている。希釈液貯留部19bと混合部19cとの間には、開度調整弁19fが設けられている。ボトル19hが接続される接続部19iと芳香剤貯留部19aとの間には、開度調整弁19gが設けられている。これら開度調整弁19e、19f、19gの開度を調整することにより、混合部19cに供給される芳香剤及び希釈液のそれぞれの量を調節することができる。従って、混合部19cにおいて、種々の濃度の希釈芳香剤を調製することができる。
【0030】
霧化部19dは、芳香剤、具体的には、希釈芳香剤を霧化する。霧化部19dにより霧化された芳香剤が、送風部16から送風される空気に供給される。
【0031】
霧化部19dは、希釈芳香剤を霧化可能なものであればどのような霧化方式を採用したものであってもよい。霧化部19dは、例えば、希釈芳香剤を超音波霧化分離するものであってもよい。
【0032】
具体的に、本実施形態における霧化部19dは、
図4に示すように、超音波発生装置19d1と、振動膜19d2とを有する。超音波発生装置19d1は、超音波を発生し、振動膜19d2を振動させる。振動膜19d2は、混合部19cの希釈芳香剤と接触するように配置されている。振動膜19d2が超音波からの振動により振動することにより、希釈芳香剤の表面が殴打され、希釈芳香剤が霧化される。
【0033】
制御部20は、洗濯機1の各部の制御を行う。具体的には、制御部20は、弁10e、駆動部15、送風部16、加熱部17、イオン発生部18及び芳香剤供給部19に少なくとも接続されており、それらを制御している。制御部20は、洗濯機1の各部の制御を行うことにより、洗い工程、脱水工程、乾燥工程、除菌消臭工程、香り付け工程等の各工程を実行する。
【0034】
洗い工程は、水槽11に洗濯水を溜めた状態で、洗濯槽14を回転させることにより被洗濯物を洗う工程である。
【0035】
脱水工程は、水槽11から洗濯水を排泄した後に、洗濯槽14を回転させることにより、被洗濯物が保持する水の量を低減する工程である。脱水工程は、通常、洗い工程の後に行われる。
【0036】
乾燥工程は、洗濯槽14内の被洗濯物に対して加熱された空気を供給することにより、被洗濯物の含水率を低減する工程である。乾燥工程は、被洗濯物の含水量を低減する工程であればよく、被洗濯物の含水量をゼロにする工程である必要は必ずしもない。乾燥工程は、通常、洗い工程の後、好ましくは、洗い工程の後に行われる脱水工程の後に行われる。
【0037】
除菌消臭工程は、被洗濯物に対して、除菌消臭作用を有するイオンを供給し、被洗濯物の除菌及び消臭の少なくとも一方を行う工程である。
【0038】
香り付け工程は、被洗濯物に香りを付与する工程である。
【0039】
制御部20は、例えば、Central Processing Unit(CPU)等により構成することができる。
【0040】
入力部21は、洗濯機1のユーザが、洗濯機1に対して指令や情報を入力可能な部分である。すなわち、洗濯機1のユーザは、入力部21を操作することにより、洗濯機1に対して、指令や情報を入力することができる。なお、指令には、洗濯機1に行わせる動作の内容(例えば、コース等)が含まれる。
【0041】
なお、本実施形態では、洗濯機1が入力部21を備える例について説明するが、本発明は、この構成に限定されない。洗濯機は、入力部を備えていなくてもよい。洗濯機は、例えば、入力部に替えて、または入力部と共に通信部を有していてもよい。通信部は、例えば、ネットワーク等を介してスマートフォン等の外部装置と通信可能である。洗濯機のユーザは、その外部装置を操作することにより洗濯機に指令や情報を入力することができる。
【0042】
図5は、第1実施形態におけるモード入力から各モードに至るフローチャートである。
図6は、第1実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
図7は、第1実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
図8は、第1実施形態における香り付けなし洗濯モードのフローチャートである。
図9は、第1実施形態における香り付け乾燥モードのフローチャートである。
図10は、第1実施形態における香り付けモードのフローチャートである。
【0043】
次に、
図5~
図10を参照して、本実施形態における洗濯機1の制御について説明する。
【0044】
図5に示すように、まず、ステップS1において、モードの入力が行われる。具体的には、洗濯機1のユーザが、
図3に示す入力部21を操作することにより、洗濯機1に行わせるモードを入力する。ステップS1において入力されるモードは、例えば、以下のモードを含んでいてもよい。
【0045】
(1)香り付け洗濯モード:被洗濯物を洗濯すると共に、香り付けを行うモード
【0046】
(2)香り付けなし洗濯モード:被洗濯物に対して香り付けを行うことなく、被洗濯物の洗濯のみを行うモード
【0047】
(3)香り付け乾燥モード:被洗濯物の洗濯を行わず、被洗濯物の乾燥と、被洗濯物に対する香り付けのみを行うモード
【0048】
(4)香り付けモード:被洗濯物の洗濯を行わず、被洗濯物に対する香り付けのみを行うモード
上述した各モード(1)~(4)は、複数のモードを含んでいてもよい。例えば、(1)香り付け洗濯モードは、以下のモード(1-1)、(1-2)を含んでいてもよい。
【0049】
(1-1)被洗濯物に対して除菌消臭を行った後に、香り付けを行うモード
【0050】
(1-2)被洗濯物の除菌消臭を行うことなく、香り付けを行うモード
図5に示すように、本実施形態では、ステップS1のモード入力工程において、(1)香り付け洗濯モード、(2)香り付けなし洗濯モード、(3)香り付け乾燥モード及び(4)香り付けモードのうちからモードを選択可能である例について説明する。
【0051】
ステップS1において(1)香り付け洗濯モードが選択された場合、
図6に示すステップS10~ステップS17が行われる。
【0052】
まず、ステップS10において、洗い工程を行う。具体的には、制御部20は、水槽11に注水すると共に、処理剤を投入し、その後、駆動部15に洗濯槽14を回転駆動させることにより、洗濯槽14内に収容された被洗濯物を湿式洗濯する。
図7に示すように、本実施形態の洗い工程においては、
図3に示すイオン発生部18がオンされておらず、霧化芳香剤(芳香ミスト)の供給がされていない。
【0053】
図6に示すように、次に、ステップS11において、霧化芳香剤の供給を開始する。具体的には、
図3に示す制御部20は、送風部16をオンすることにより、送風部16から空気の洗濯槽14への送風を開始する。それと共に、制御部20は、イオン発生部18をオンすることにより、送風部16から送風される空気への霧化芳香剤の供給を開始する。
【0054】
図6に示すように、次に、ステップS12において、脱水工程を行う。脱水工程においては、
図3に示す制御部20は、まず、水槽11から洗濯水を排泄させる。次に、制御部20は、駆動部15に洗濯槽14を所定期間にわたって回転駆動させることにより、被洗濯物に遠心力を付与し、被洗濯物が保持する水の量を低減する。この脱水工程開始前に行われたステップS11において、霧化芳香剤の供給が開始されている。このため、
図7に示すように、脱水工程において、被洗濯物に対して霧化芳香剤が供給される。
【0055】
図6に示すように、次に、ステップS13において、プレ乾燥工程が行われる。このプレ乾燥工程は、乾燥工程に含まれる。プレ乾燥工程では、比較的低温(例えば、25℃以上60℃以下、好ましくは40℃以上60℃以下)の空気が被洗濯物に供給されると共に、
図3に示す洗濯槽14が比較的低い回転速度で回転駆動される。これにより、洗濯工程を経た被洗濯物がほぐされると共に、被洗濯物の含水量が低減される。具体的には、ステップS13のプレ乾燥工程において、制御部20は、送風部16に洗濯槽14に対して空気を送風させながら、駆動部15に洗濯槽14を回転駆動させる。
図6に示すステップS11において霧化芳香剤の供給が開始されているため、
図7に示すように、プレ乾燥工程において、制御部20は、芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給をさせる。従って、プレ乾燥工程においては、被洗濯物のほぐし、含水量の低減及び被洗濯物に対する香り付けが行われる。
【0056】
図6に示すように、次に、ステップS14において、高温乾燥工程が行われる。高温乾燥工程では、高温(例えば、60℃以上100℃以下、好ましくは60℃以上80℃以下)の空気が被洗濯物に供給されると共に、
図3に示す洗濯槽14が回転駆動される。これにより、被洗濯物の含水量が低減される。
図6に示すステップS11において霧化芳香剤の供給が開始されているため、
図7に示すように、高温乾燥工程においても、プレ乾燥工程と同様に、制御部20は、芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給をさせる。従って、高温乾燥工程においては、被洗濯物の含水量の低減と、被洗濯物に対する香り付けとが行われる。
【0057】
図6に示すように、次に、ステップS15において、低温乾燥工程が行われる。低温乾燥工程では、高温乾燥工程よりも低温の(例えば、40℃以上70以下、好ましくは40℃以上60℃以下)の空気が被洗濯物に供給されると共に、
図3に示す洗濯槽14が回転駆動される。これにより、被洗濯物の含水量がさらに低減されると共に、被洗濯物が冷却される。
図6に示すステップS11において霧化芳香剤の供給が開始されているため、
図7に示すように、低温乾燥工程においても、プレ乾燥工程及び高温乾燥工程と同様に、制御部20は、芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給をさせる。従って、低温乾燥工程においては、被洗濯物の含水量のさらなる低減と、被洗濯物の冷却と、被洗濯物に対する香り付けとが行われる。
【0058】
図6に示すように、次に、ステップS16において、送風工程が行われる。送風工程では、加熱部17によって加熱されていない空気が被洗濯物に供給されると共に、
図3に示す洗濯槽14が回転駆動される。これにより、被洗濯物がさらに冷却される。
図6に示すステップS11において霧化芳香剤の供給が開始されているため、
図7に示すように、送風工程においても、プレ乾燥工程、高温乾燥工程及び低温乾燥工程と同様に、制御部20は、芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給をさせる。従って、送風工程においては、被洗濯物のさらなる冷却と、被洗濯物に対する香り付けとが行われる。
【0059】
図6に示すように、次に、ステップS17において、霧化芳香剤の供給が停止される。ステップS17においては、
図3に示す制御部20が、イオン発生部18及び送風部16のそれぞれをオフする。
【0060】
以上のステップS10~ステップS17が実施されることにより、(1)香り付け洗濯モードが実施される。
【0061】
図5に示すように、ステップS1において、(2)香り付けなし洗濯モードが選択された場合、
図8に示すように、ステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15及びステップS16がこの順番で行われる。
【0062】
(2)香り付けなし洗濯モードにおいて行われるステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15及びステップS16は、(1)香り付け洗濯モードにおいて行われるステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15及びステップS16と実質的に同様のステップである。従って、上記ステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15及びステップS16に関する記載を援用する。
【0063】
(2)香り付けなし洗濯モードにおいては、霧化芳香剤が被洗濯物に対して供給されないため、被洗濯物の香り付けは行われない。
【0064】
図5に示すように、ステップS1において、(3)香り付け乾燥モードが選択された場合、
図9に示すように、ステップS11、ステップS14、ステップS15、ステップS16及びステップS17が行われる。
【0065】
(3)香り付け乾燥モードにおいて行われるステップS11、ステップS14、ステップS15、ステップS16及びステップS17は、(1)香り付け洗濯モードにおいて行われるステップS11、ステップS14、ステップS15、ステップS16及びステップS17と実質的に同様のステップである。従って、上記ステップS11、ステップS14、ステップS15、ステップS16及びステップS17に関する記載を援用する。
【0066】
(3)香り付け乾燥モードにおいては、被洗濯物の乾燥と、被洗濯物に対する香り付けとが行われる。
【0067】
図5に示すように、ステップS1において、(4)香り付けモードが選択された場合、
図10に示すように、ステップS11、ステップS16及びステップS17が行われる。
【0068】
(4)香り付けモードにおいて行われるステップS11、ステップS16及びステップS17は、(1)香り付け洗濯モードにおいて行われるステップS11、ステップS16及びステップS17と実質的に同様のステップである。従って、上記ステップS11、ステップS16及びステップS17に関する記載を援用する。
【0069】
(4)香り付けモードにおいては、被洗濯物に対する香り付けが行われる。
【0070】
以上説明したように、洗濯機1は、洗濯槽14に送風される空気に霧化芳香剤を供給する芳香剤供給部19が設けられている。このため、洗濯機1では、霧化できる芳香剤であれば、どのような芳香剤でも被洗濯物に対する香り付けに広く用いることが可能である。
【0071】
例えば、霧化芳香剤を洗濯槽14に直接噴霧することも考えられる。しかしながら、その場合、高濃度の霧化芳香剤が被洗濯物に直接接触する虞がある。高濃度の霧化芳香剤が被洗濯物に直接接触すると、被洗濯物にしみ等が生じる可能性がある。
【0072】
それに対して、洗濯機1では、霧化芳香剤は、洗濯槽14に送風される空気に供給される。このため、高濃度の霧化芳香剤が被洗濯物に直接接触することを抑制することができる。
【0073】
図6及び
図7に示すように、洗濯機1では、制御部20が、洗い工程(ステップS10)終了後に芳香剤供給部19に霧化芳香剤を供給させる。洗い工程においては、被洗濯物は洗濯水に浸されている。このため、洗い工程において霧化芳香剤を供給しても被洗濯物に効果的に香り付けすることは困難である。本実施形態のように、洗い工程終了後に霧化芳香剤を供給することにより、被洗濯物に効率的に香り付けを行うことができる。
【0074】
なお、本実施形態では、洗い工程の終了後に霧化芳香剤の供給を開始する例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。例えば、洗い工程終了前から洗い工程終了後にわたって霧化芳香剤の供給を行ってもよい。
【0075】
図7に示すように、洗濯機1では、制御部20は、洗い工程終了後であって乾燥工程(プレ乾燥工程+高温乾燥工程+低温乾燥工程)の開始前の第1期間と、乾燥工程開始後の第2期間とにおいて芳香剤供給部19に霧化芳香剤を供給させる。例えば、第1期間においてのみ霧化芳香剤を供給した場合、乾燥工程において水分と共に被洗濯物に浸透した芳香剤も蒸発する虞がある。このため、第1期間に加え、第2期間においても霧化芳香剤を供給することにより、被洗濯物に対して効果的に香り付けを行うことができる。
【0076】
被洗濯物に対してより効果的に香り付けを行う観点からは、第1期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度よりも、第2期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度の方が高いことが好ましい。この場合、揮発し得る含水量が低減された被洗濯物と霧化芳香剤とを効果的に接触させることができるため、被洗濯物に対する香り付けをより効果的に行うことができる。
【0077】
被洗濯物に対する香り付けをさらに効果的に行う観点からは、第2期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度は、第1期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましい。但し、第2期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度が高すぎると、槽に強い匂いが付着する場合がある。このため、第2期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度は、第1期間に供給される霧化芳香剤の芳香剤濃度の5倍以下であることが好ましく、4倍以下であることがより好ましい。
【0078】
なお、本実施形態では、第1期間と第2に期間とが連続している例について説明したが、本発明は、これに限定されない。第1期間と第2期間とは不連続であってもよい。すなわち、第1期間と第2期間との間に霧化芳香剤を供給しない期間が存在していてもよい。
【0079】
図7に示すように、洗濯機1では、制御部20は、洗い工程終了後であって乾燥工程(プレ乾燥工程+高温乾燥工程+低温乾燥工程)の開始前の第1期間と、乾燥工程開始後の第2期間とにおいて芳香剤供給部19に霧化芳香剤を供給させる。例えば、第1期間においてのみ霧化芳香剤を供給した場合、乾燥工程において水分と共に被洗濯物に浸透した芳香剤も蒸発する虞がある。このため、第1期間に加え、第2期間においても霧化芳香剤を供給することにより、被洗濯物に対して効果的に香り付けを行うことができる。
【0080】
図7に示すように、洗濯機1では、制御部20は、高温乾燥工程終了後に芳香剤供給部19に霧化芳香剤を供給させる。高温乾燥工程においては、被洗濯物が高温になるため、高温乾燥工程終了前に被洗濯物に付着した芳香剤は、熱により蒸発しやすい。それに対して、本実施形態では、高温乾燥工程終了後においても霧化芳香剤が供給される。このため、被洗濯物に芳香剤が浸透しやすく、かつ、浸透した芳香剤が蒸発しにくい。従って、被洗濯物を効果的に香り付けすることができる。
【0081】
なお、本実施形態では、
図6及び
図7に示すように、洗い工程終了後、脱水工程開始前に霧化芳香剤の供給を開始する例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。例えば、制御部20は、例えば、乾燥工程開始後に芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給を開始させてもよいし、高温乾燥工程終了後に芳香剤供給部19に霧化芳香剤の供給を開始させてもよい。このようにすることにより、芳香剤の使用量を低減し得る。
【0082】
洗濯機1では、制御部20は、洗濯槽14を回転させながら、芳香剤供給部19に霧化芳香剤を供給させる。このため、霧化芳香剤が被洗濯物に対してまんべんなく供給され、被洗濯物の特定の箇所に集中的に供給されない。従って、被洗濯物にシミ等が生じることを効果的に抑制することができる。
【0083】
被洗濯物に対して効果的に香り付けを行う観点からは、芳香剤供給部19が霧化芳香剤を供給している工程において、
図3に示す弁10eを閉鎖しておくことが好ましい。
【0084】
例えば、被洗濯物に対して香り付けを行う工程において、ユーザに対してよい香りを供給する目的や、香り付け工程を行っていることを認知させる目的等のため、弁10eを開状態としておいてもよい。
【0085】
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
【0086】
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【0087】
第1実施形態では、洗い工程の終了後から送風工程の終了後にわたって霧化芳香剤を供給し続ける例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。
【0088】
例えば、
図11に示すように、洗い工程終了後に霧化芳香剤(霧化芳香剤)の供給を開始し、脱水工程終了後に霧化芳香剤の供給を一旦停止し、高温乾燥工程終了後に霧化芳香剤の供給を再度開始してもよい。被洗濯物が高温になり、被洗濯物に対して芳香剤が浸透しにくい高温乾燥工程において霧化芳香剤を供給しないようにすることにより、少ない芳香剤で被洗濯物に対して効率的に香り付けを行うことができる。
【0089】
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【0090】
図12に示すように、乾燥工程終了後においてのみ霧化芳香剤を供給してもよい。この場合、霧化芳香剤の使用量を低減することができる。詳細には、芳香剤の使用量に対する、選択後の被洗濯物に浸透している芳香剤の量の割合を高くすることができる。
【0091】
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
図14は、第4実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【0092】
図13及び
図14に示すように、第4実施形態では、制御部20は、洗い工程終了後であって、霧化芳香剤の供給終了前に、イオン発生部18に除菌消臭作用を有するイオンを供給させる。
【0093】
詳細には、
図13に示すように、ステップS10(洗い工程)終了後、ステップS11における霧化芳香剤の供給開始前に、ステップS20において除菌消臭イオンの供給を開始する。具体的には、ステップS20において、制御部20は、イオン発生部18に除菌消臭作用を有するイオンの供給を開始させる。
【0094】
ステップS12における脱水工程の終了後、ステップS13のプレ乾燥工程の開始前に、ステップS21において、除菌消臭イオンの供給を開始する。具体的には、ステップS21において、制御部20は、イオン発生部18に除菌消臭作用を有するイオンの供給を停止させる。このため、本実施形態では、除菌消臭イオンの供給停止後においても引き続き霧化芳香剤の供給が行われる。
【0095】
本実施形態のように、霧化芳香剤の供給停止前に除菌消臭イオンを供給することにより、被洗濯物の除菌消臭を行い、被洗濯物の臭気強度を低減した後に香り付けを行うことにより、被洗濯物に対して付与する香りと、所望する香りとの差を小さくすることができる。つまり、所望する香りに近い香りの被洗濯物を得ることができる。
【0096】
(第5実施形態)
図15は、第5実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
図16は、第5実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【0097】
第4実施形態では、除菌消臭イオンの供給開始前から霧化芳香剤の供給を開始する例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。
図15及び
図16に示すように、例えば、除菌消臭イオンを供給する工程の終了後に霧化芳香剤の供給を開始してもよい。
【0098】
図15及び
図16に示すように、ステップS21において除菌消臭イオンの供給を停止した後に、ステップS11において霧化芳香剤の供給を開始する。このように、除菌消臭イオンの供給工程を終了した後に、霧化芳香剤の供給工程を開始することにより、例えば、霧化芳香剤が除菌消臭イオンにより分解等されることを抑制することができる。従って、被洗濯物に対して効率的に香り付けを行うことができる。
【0099】
(第6実施形態)
図17は、第6実施形態における香り付け洗濯モードのフローチャートである。
図18は、第6実施形態における香り付け洗濯モードのタイミングチャートである。
【0100】
図17及び
図18に示すように、第6実施形態は、制御部20が、霧化芳香剤の供給を開始した後にイオン発生部18に除菌消臭イオンの供給を再び開始させる点で、第4実施形態と異なる。
【0101】
具体的に、第6実施形態では、ステップS17において霧化芳香剤の供給を停止した後に、ステップS22において、制御部20は、イオン発生部18に除菌消臭イオンの供給を開始させる。
【0102】
次に、ステップS23において、送風工程が行われる。送風工程では、加熱部17によって加熱されていない空気が被洗濯物に供給される。ステップS23においては、洗濯槽14は回転駆動されてもよいし、回転駆動されなくてもよい。
【0103】
次に、ステップS24において、制御部20は、イオン発生部18に除菌消臭イオンの供給を停止させる。
【0104】
第6実施形態のように、被洗濯物に対する香り付け工程終了後に、洗濯槽14に対して除菌消臭イオンの供給を行うことにより、洗濯槽14に付いた香りを除去することができる。例えば、洗濯槽14に付着した芳香剤を分解することができる。従って、例えば、次に洗濯する被洗濯物等が不所望に香り付けされることを抑制することができる。
【符号の説明】
【0105】
1 洗濯機
10 筐体
10a 内部空間
10d 通気孔
10e 弁
11 水槽
14 洗濯槽
15 駆動部
16 送風部
17 加熱部
18 イオン発生部
19 芳香剤供給部
19c 混合部
19d 霧化部
20 制御部