(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-08
(45)【発行日】2023-09-19
(54)【発明の名称】装飾表示体
(51)【国際特許分類】
B44F 1/06 20060101AFI20230911BHJP
G02B 3/00 20060101ALI20230911BHJP
G02B 5/00 20060101ALI20230911BHJP
【FI】
B44F1/06
G02B3/00 A
G02B5/00 Z
(21)【出願番号】P 2018230047
(22)【出願日】2018-12-07
【審査請求日】2021-10-26
(31)【優先権主張番号】P 2018224823
(32)【優先日】2018-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】599144859
【氏名又は名称】美濃商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114764
【氏名又は名称】小林 正樹
(72)【発明者】
【氏名】内本 宏
【審査官】黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0221294(US,A1)
【文献】登録実用新案第3182972(JP,U)
【文献】特開平07-199114(JP,A)
【文献】特開2008-012870(JP,A)
【文献】特表2011-515239(JP,A)
【文献】特開平11-189000(JP,A)
【文献】国際公開第2010/113737(WO,A1)
【文献】国際公開第2007/007793(WO,A1)
【文献】特開2010-214938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B44F 1/06
G02B 3/00
G02B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム状、シート状または板状の透明素材の表面側に、複数の凸レンズ状の集光素を各集光素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して集光素パターンがスクリーン印刷により形成されるとともに、前記透明素材の裏面側に、複数の画素を各画素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して画素パターンが形成されることにより、前記画素の虚像を前記透明素材の上方または下方に現出させる装飾表示体であって、
前記画素パターンは、情報端末の表示部における画像により形成され、
前記集光素パターンは、各集光素が平面視六角形状に形成され、各集光素の隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように配列し、各集光素の配列間隔が0.010mm以上、0.100mm以下となるように形成され、
前記集光素パターンは、画素密度400~600ppiの前記画素パターンに対して、前記集光素の1インチ当たりの線数が40~60となるように形成され、あるいは
画素密度650~800ppiの前記画素パターンに対して、前記集光素の1インチ当たりの線数が60~80となるように形成され、あるいは
画素密度1200~1600ppiの画素パターンに対して、集光素の1インチ当たりの線数が100~140となるように形成されていることを特徴とする装飾表示体。
【請求項2】
前記画素パターンは、前記透明素材の裏面側に画像により形成される請求項1に記載の装飾表示体。
【請求項3】
前記集光素パターンは、前記集光素1個当たりの画素数が5以上となるように形成されている請求項1または請求項2に記載の装飾表示体。
【請求項4】
前記集光素パターンは、前記集光素1個当たりの画素数が10以上となるように形成されている請求項3に記載の装飾表示体。
【請求項5】
前記集光素パターンは、各集光素の配列ピッチが0.180mm以上、各集光素の配列間隔が0.015mm以上となるように形成されている請求項1から請求項
4のいずれかに記載の装飾表示体。
【請求項6】
前記集光素パターンは、各集光素の配列ピッチが0.318mm以上、各集光素の配列間隔が0.060mm以上となるように形成されている請求項1または請求項
4のいずれかに記載の装飾表示体。
【請求項7】
前記集光素パターンは、各集光素の配列ピッチが1.25mm以下、各集光素の配列間隔が0.100mm以下となるように形成されている請求項1から請求項
4のいずれかに記載の装飾表示体。
【請求項8】
前記集光素パターンは、各集光素の高さが0.010mm以下となるように形成されている請求項1から請求項
7のいずれかに記載の装飾表示体。
【請求項9】
請求項1から請求項
8のいずれかに記載の装飾表示体に用いられる装飾シートであって、
フィルム状、シート状または板状の透明素材の表面側に、複数の凸レンズ状の集光素を各集光素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して集光素パターンが形成され、
前記集光素パターンは、各集光素が平面視六角形状に形成され、各集光素の隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように配列していることを特徴とする装飾シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺、フォトフレーム、遊技機やゲーム機の外装パネル、包装箱、広告体、飾り品、ディスプレイ装置、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、各種構造体の立体装飾に適用される装飾表示体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、名刺、フォトフレーム、遊技機やゲーム機の外装パネル、包装箱、広告体、飾り品、ディスプレイ装置、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、各種構造体の立体装飾として、集光素により画素の虚像を各種商品の表面から上方又は下方に現出させる装飾表示体を適用することが知られており、例えば下記特許文献1~特許文献5に開示されている。
【0003】
これらに開示される装飾表示体は、フィルム状、シート状または板状の透明素材の表面に、複数の凸レンズ状の集光素を各集光素の並びに方向性を持たせて所定の配列ピッチで2次元的に配列して集光素パターンが形成されるとともに、上記透明素材の裏面に、着色された複数の画素を各画素の並びに集光素パターンと同じ方向性を持たせて各集光素の配列ピッチと異なる配列ピッチで2次元的に配列して画素パターンが形成されており、これにより画素パターンによる立体的な画素の虚像が透明素材の上方又は下方に現出するというものである。
【0004】
そして、最近では、プロジェクタやディスプレイなどにより透明素材の裏面側に画素パターンの画像を形成し、画素の虚像を映像的に現出するものが知られている(特許文献6参照)。また、透明素材の裏面側に画素パターンを通常どおり印刷により形成し、さらに投光器等により透明素材に光を照射することにより、画素の虚像を明るい状態で現出するものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第4907049号公報
【文献】特許第3488179号公報
【文献】特開2008-012870号公報
【文献】特開2003-226100号公報
【文献】特開2003-226099号公報
【文献】特開2014-024287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の装飾表示体は、プロジェクタ、ディスプレイあるいは投光器等の光が各集光素の間から透明素材を直線的に透過することにより光のノイズとなって、ギラギラとしたまぶしい状態となるため、画素の虚像をクリアに現出させにくいという問題があった。
【0007】
もとより、集光素同士を密着させながら集光素パターンを構成することも考えられるが、それだと各集光素同士の密着によって集光素の輪郭が潰れてしまい、画素の虚像を現出させることができなくなる虞があった。また、安価で大量生産に適したスクリーン印刷を利用して集光素を形成する場合、集光素を形成しない部分をレジストと呼ばれる保護膜で保護し、印刷をしたあとに保護膜を剥離することで、集光素を形成する部分のみを印刷するため、集光素と集光素の間には保護膜に対応した隙間が必然的に形成され、集光素同士を密着させることは技術的に不可能であった。
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、光を透過させながら画素の虚像をクリアに現出させることができる装飾表示体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、フィルム状、シート状または板状の透明素材の表面側に、複数の凸レンズ状の集光素を各集光素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して集光素パターンが形成されるとともに、前記透明素材の裏面側に、複数の画素を各画素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して画素パターンが形成されることにより、前記画素の虚像を前記透明素材の上方または下方に現出させる装飾表示体であって、前記集光素パターンは、各集光素が平面視六角形状に形成され、各集光素の隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように配列していることを特徴とする。なお、本発明における集光素の六角形状とは、頂点が角張っており、かつ辺が直線の完全な六角形状のみならず、頂点が丸みを帯びた六角形状や、辺が緩やかに湾曲した六角形状も含むものである。
【0010】
これによれば、各集光素の間のスペースを狭くし得るため、各集光素の間を通過する光の量が減少させることができ、光のノイズが少ない安定した状態で画素の虚像をクリアに現出させることが可能となる。また、集光素を平面視六角形状に形成するという簡易な構成であるため、製造コストを抑えることができる。
【0011】
また、前記画素パターンは、前記透明素材の裏面側に画像により形成されてもよい。
【0012】
また、前記集光素パターンは、集光素1個当たりの画素数が5以上、さらには集光素1個当たりの画素数が10以上となるように形成されているのが好ましい。
【0013】
また、前記集光素パターンは、画素密度400~600ppiの画素パターンに対して、集光素の1インチ当たりの線数が40~60、好ましくは画素密度600~800ppiの画素パターンに対して、集光素の1インチ当たりの線数が60~80、さらに好ましくは画素密度1200~1600ppiの画素パターンに対して、集光素の1インチ当たりの線数が100~140となるように形成されているのがよい。
【0014】
また、前記集光素パターンは、各集光素の配列ピッチが0.145mm以上であって、かつ各集光素の配列間隔が0.010mm以上、好ましくは各集光素の配列ピッチが0.180mm以上であって、かつ各集光素の配列間隔が0.015mm以上、さらに好ましく各集光素の配列ピッチが0.318mm以上であって、かつ各集光素の配列間隔が0.060mm以上であるのがよい。
【0015】
また、各集光素の配列ピッチが1.25mm以下であって、かつ各集光素の配列間隔が0.100mm以下となるように形成されているとなるように形成されているのが好ましい。
【0016】
前記集光素パターンは、各集光素の高さが0.010mm以下となるように形成されているのが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る装飾シートは、上記装飾表示体に用いられる装飾シートであって、フィルム状、シート状または板状の透明素材の表面側に、複数の凸レンズ状の集光素を各集光素の並びに方向性を持たせて2次元的に配列して集光素パターンが形成され、前記集光素パターンは、各集光素が平面視六角形状に形成され、各集光素の隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように配列していることを特徴とする。これによれば装飾シートを例えば情報端末の表示部に重ね合わせることにより、情報端末の表示部に形成された画素パターンに係る画素の虚像をクリアに現出させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、各集光素の間のスペースを狭くし得るため、各集光素の間を通過する光の量が減少させることができ、光のノイズが少ない安定した状態で画素の虚像をクリアに現出させることが可能となる。また、集光素を平面視六角形状に形成するという簡易な構成であるため、製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る装飾表示体の装飾シートの(a)正面図、(b)側面図である。
【
図2】
図1の装飾シートの(a)平面図、(b)底面図である。
【
図3】
図1の装飾シートの(a)A-B部拡大平面図、(b)C-C部拡大正面図、(c)D-D部拡大側面図である。
【
図4】画素パターンが表示された情報端末の表示部の平面図である。
【
図5】装飾シートを情報端末の表示部に重ね合わせる状態を示す斜視図である。
【
図6】集光素パターンと画素パターンの関係を示す(a)拡大断面図、(b)拡大平面図である。
【
図7】画素の虚像が現出している状態を示す断面図である。
【
図8】本発明の実施例に係る装飾表示体の(a)装飾シートを重ねる前の平面図、(b)装飾シートを重ねたあとの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係る装飾表示体の実施形態について
図1~
図7を参照しつつ説明する。
【0021】
本実施形態に係る装飾表示体は、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話などの立体装飾に適用されるものである。
【0022】
この装飾表示体は、
図1および
図2に示すように、アクリル押出板やアクリルキャスト板のようなアクリル板等の透明素材10の表面10aに集光素パターン11が形成された装飾シート1を備え、
図4および
図5に示すように、透明素材10の裏面10b側にはタブレット端末、スマートフォン、携帯電話などの情報端末2の表示部21(ディスプレイ)において画像により画素パターン21が形成される。
【0023】
前記透明素材10は、
図2に示すように、平面視において矩形状に形成されたフィルム状、シート状または板状の部材である。この透明素材10は、商品形態に合わせて図示略の大きな透明素材を格子状に裁断して形成されたものである。なお、本実施形態では、透明素材10の厚みは2.0mm以下である。
【0024】
前記集光素パターン11は、
図1および
図2に示すように、紫外線硬化樹脂等のような無色透明のインキを用いた印刷によって、集光素11aを各集光素11aの並びに方向性を持たせて2次元的に配列して形成されたものである。
【0025】
各集光素11aは、
図3に示すように、無色透明の平面視六角形状に形成されるともに、側面視が凸レンズ状に形成されている。また、各集光素11aは、
図6に示すように、隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように互いに60度の配列方向で一定の配列ピッチpおよび配列間隔rで配列している。
【0026】
このように各集光素11aが平面視六角形状に形成され、各集光素11aの隣り合うもの同士の辺が対向状態となるように配列されることによって、各集光素11aの間のスペースを狭くすることができる。つまり、従来の集光素は、平面視円形状に形成されていたため、各集光素の配列方向に隣り合うもの同士の配列間隔rを小さくしても、どうしても各集光素の間に大きなスペースが生じていた。しかしながら、本願発明の集光素11aは、平面視六角形状に形成されているため、各集光素11aの配列方向に隣り合うもの同士の配列間隔rを小さくすると、それに応じて各集光素11aの間のスペースSも狭くすることができる。
【0027】
なお、各集光素11aの配列ピッチpは、後述の画素21aの虚像Kをクリアに現出させるため、下限値が0.145mm以上、好ましくは0.180mm以上、さらに好ましくは0.318mm以上であって、上限値が1.25mm以下であるのがよい。また、各集光素11aの配列間隔rは、下限値が0.010mm以上、好ましくは0.015mm以上、さらに好ましくは0.060mm以上であって、上限値が0.100mm以下であるのがよい。また、各集光素11aの高さは、上限値が0.010mm以下であるのがよい。
【0028】
前記画素パターン21は、
図4に示すように、情報端末2の表示部20において画像により画素21aを各画素21aの並びに方向性を持たせて2次元的に配列して形成されたものである。
【0029】
各画素21aは、有色の平面視円形状に形成されている。また、各画素21aは、隣り合うもの同士が互いに60度の配列方向であって、集光素11aの配列ピッチpよりも小さい一定の配列ピッチqで配列している。
【0030】
而して、
図5に示すように、装飾シート1を情報端末2の表示部20に重ね合わせて、装飾シート1の集光素パターン11の方向性と情報端末3の画素パターン21の方向性を一致させる。このとき、各画素21aの配列ピッチqは、各集光素11aの配列ピッチpよりも小さく設定されているため、
図6に示すように、集光素パターン11と画素パターン21において、平面視では複数個おきに集光素11aと画素21aが完全に重なる部分と、その周囲の画素21aが集光素11aから順次内側に位置ずれする部分とが繰り生じる。このように、画素21aの配列ピッチqが集光素11aの配列ピッチpより小さく設定されている場合、
図7に示すように、画素21aの拡大した虚像Kが画素パターン21が形成された透明素材10の下方(裏面側)に現出する。
【0031】
そして、本願発明によれば、上述のように集光素11aが平面視六角形状に形成されていることから、各集光素11aの間のスペースSを狭くし得るため、情報端末2の表示部20から各集光素11aの間を通過する光を量が減少させることができ、光のノイズが少ない安定した状態で画素21aの虚像Kをクリアに現出させることが可能となる。また、集光素11aを平面視六角形状に形成するという簡易な構成であるため、製造コストを抑えることができる。
【0032】
なお、本実施形態では、画素21aを平面視円形状としたが、三角状、矩形状、星形状など、所望の装飾に応じて任意の形状に形成してもよい。
【0033】
また、画素21aの配列ピッチqを集光素11aの配列ピッチpよりも小さくなるように設定したが、大きくなるように設定してもよい。この場合、画素21aの拡大虚像Kは画素パターン21が形成された透明素材10の上方(表面側)に現出する。
【0034】
また、集光素パターン11と画素パターン21の関係については、画素11aの虚像Kをクリアに現出させるため、集光素11aの1個当たりの画素数が5以上、さらに好ましくは10以上となるように形成されるのが好ましい。
【0035】
また、画素パターン21の画素密度が400~600ppiである場合(通常の解像度)、集光素11aの1インチ当たりの線数が40~60となるように集光素パターン11が形成されるのが好ましい。画素パターン21の画素密度が650~800ppiである場合(いわゆる4Kと呼ばれる解像度)、集光素11aの1インチ当たりの線数が60~80となるように集光素パターン11が形成されるのが好ましい。また、画素パターン21の画素密度が2100~1600ppi(いわゆる8Kと呼ばれる解像度)である場合、集光素11aの1インチ当たりの線数が100~140となるように集光素パターン11が形成されるのが好ましい。
【0036】
また、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話などの情報端末2の立体装飾に適用したが、名刺、フォトフレーム、遊技機やゲーム機の外装パネル、包装箱、広告体、飾り品の立体装飾に適用してもよい。この場合、透明素材10の裏面10bにおいて、複数の画素21aを直接印刷することにより画素パターン21を形成し、透明素材10の裏面10b側から光を当てるとよい。
【0037】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【実施例】
【0038】
次に本発明に係る装飾表示体の実施例について説明する。
本実施例では、以下の設計値の透明素材、集光素パターンおよび画素パターンを用いた。
【0039】
<透明素材>
材質:ポリエステル
大きさ:縦65mm、横135mm、厚み0.05mm
【0040】
<集光素パターン>
集光素の配列ピッチ:0.635mm
集光素の配列間隔:0.060mm
集光素の高さ:0.050mm
集光素の1インチ当たりの線数:40(LPI)
集光素の配列方向:60度
【0041】
<画素パターン>
画素の形状:三角形
画素の配列ピッチ:0.668mm
画素の配列間隔:0.150mm
画素密度:40ppi
【0042】
而して、
図8(a)に示すように、情報端末の表示部に形成された上記設計値の画素パターンを準備したあと、上記透明素材に上記集光素パターンが形成された装飾シートを重ね合わせると、
図8(b)に示すように画素の虚像を透明素材の裏面側の下方にクリアに現出させることができる。
【符号の説明】
【0043】
1・・・装飾シート
10・・・透明素材
10a・・・表面
10b・・・裏面
11・・・集光素パターン
11a・・・集光素
2・・・情報端末
20・・・表示部
21・・・画素パターン
21a・・・画素