(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-23
(45)【発行日】2023-10-31
(54)【発明の名称】対象人物のネットワークを生成する装置、方法、システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 7/174 20170101AFI20231024BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20231024BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20231024BHJP
【FI】
G06T7/174
G06Q50/00 300
G06T7/20 300Z
(21)【出願番号】P 2022510860
(86)(22)【出願日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 JP2020027643
(87)【国際公開番号】W WO2021044742
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】10201908202R
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SG
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】オング フイ ラム
(72)【発明者】
【氏名】山崎 智史
(72)【発明者】
【氏名】ペー ウェイ ジアン
(72)【発明者】
【氏名】フォアン チンイー
【審査官】岡本 俊威
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-249953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00- 7/292
G06Q 50/00
G07C 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する装置であって、
プロセッサと通信するメモリを備え、前記メモリは、その内部に記録されたコンピュータプログラムを格納しており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行可能であり、前記装置に対し、少なくとも
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、前記間接的な同時出現は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
前記間接的な同時出現の判断に基づき、前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップと
を実行させる、装置。
【請求項2】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップをさらに実行させる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
入力に基づいて、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度はさらに、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
(i)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数、及び(ii)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数の一方又は双方が、閾値を超えたか判断するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度は、前記閾値を超えた間接的な同時出現の数の一方又は双方に基づいて算出される、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップと、
前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップとをさらに含み、
直接的な同時出現は、同じ期間において前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物の双方が出現したことを意味する、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
入力に基づいて、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数が、閾値を超えたか判断するステップをさらに実行させる、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
少なくとも1つの画像取得装置から、複数の画像フレームを受信するステップをさらに実行させ、
前記間接的な同時出現又は直接的な同時出現の判断は、前記複数の画像フレームに基づく、請求項1~7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する
装置が実行する方法であって、
前記装置が、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、前記間接的な同時出現は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
前記装置が、前記間接的な同時出現の判断に基づき、前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成するシステムであって、
請求項1~8のいずれか1項に記載の装置と、少なくとも1つの画像取得装置とを含む、システム。
【請求項11】
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成するためのプログラムであって、コンピュータに対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、前記間接的な同時出現は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
前記間接的な同時出現の判断に基づき、前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップと
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ解析技術は、監視ビデオ映像を用いて対象人物又は対象人物グループを特定するために利用される。対象人物グループは、組織犯罪グループである場合があり、このようなグループは、継続的な犯罪活動の調整と計画のために、指示役、複数の手下、専門家、及び、その他の一時的な協力メンバーで構成される。法執行機関は、ビデオ解析技術を導入し、公共エリアを監視して対象人物又は対象人物グループを特定し、犯罪の防止と捜査を支援する。従来、対象人物グループは、同じ期間において監視ビデオ映像に2人以上の対象人物が出現したときに特定される。特に、対象人物の各グループは、個別の各期間において監視ビデオ映像に2人以上の対象人物が出現したときに特定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、組織犯罪グループの多くは、特定の犯罪活動のために集まった犯罪者のネットワークが緩いことが通常であり、彼らのスキルや専門知識に応じて様々な役割を果たしている。犯罪者は通常、犯罪活動の計画時や実行時において彼らの繋がりを隠すために、一緒に出現したり、見られたりすることを避け、また、混雑した公共の場でグループの他の人物と情報を交換するために、間接的な接触のみを行う。これは、犯罪の防止と捜査のために、現在のビデオ解析技術を用いて、彼らを対象人物のネットワークに関連付けることの妨害となっている。その結果、慣例により、第1の対象人物グループと、第2の対象人物グループは、1つの組織犯罪グループに由来する場合でも、個別の各期間において特定されることがある。現在のところ、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループの間の関連又はネットワークについては判断されない。したがって、本開示の目的は、上述した従来の課題を本質的に解決し、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて、対象人物のネットワークを生成することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示によれば、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する方法が提供され、この方法は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループに少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、間接的な同時出現は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2のグループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
間接的な同時出現の判断に基づいて、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップとを含む。
【0005】
本開示の第2の態様によれば、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する装置が提供され、この装置は、プロセッサと通信するメモリを備え、メモリは、その内部に記憶されたコンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行可能であり、当該装置に対し、
第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか、少なくとも判断するステップと、間接的な同時出現は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2のグループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
間接的な同時出現の判断に基づいて、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定し、ネットワークを生成するステップとを実行させる。
【0006】
本開示のさらに別の態様によれば、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて、対象人物のネットワークを生成するシステムが提供され、このシステムは、第2の態様に係る装置と、少なくとも1つの画像取得装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
添付図面は、同様の参照番号及び文字が個別の図面の全体を通じて同じ構成要素は機能的に類似した構成要素を示しており、以下の詳細な説明と共に、明細書に組み込まれ、また、明細書の一部を形成しており、様々な例示的な実施形態を示し、また、本発明の例示的な一実施形態の様々な原理及び利点を説明する。
【
図1A】
図1Aは、例示的な一実施形態に係る対象人物の1以上の出現を含む複数の画像フレームを示す。
【
図1B】
図1Bは、例示的な一実施形態に係る対象人物の出現を特定する画像取得装置によって取得された2つの画像フレームを示す。
【
図1C】
図1Cは、別の例示的な一実施形態に係る或る場所の同じ範囲における対象人物の出現を特定する2以上の画像取得装置によって取得された2つの画像フレームを示す。
【
図2A】
図2Aは、様々な例示的な実施形態に係る2人の対象人物の直接的な同時出現の特定を示すブロック図である。
【
図2B】
図2Bは、例示的な一実施形態に係る対象人物の例示的な同時出現の検索期間を示すブロック図である。
【
図2C】
図2Cは、様々な例示的な実施形態に係る1人の対象人物と他の1人の対象人物の間接的な同時出現の特定を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、例示的な一実施形態に係る第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、例示的な一実施形態に係る第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成するシステムを示すブロック図である。
【
図5】
図5は、例示的な一実施形態に係る対象人物のネットワークを生成する一例を示す。
【
図6】
図6は、例示的な一実施形態に係る対象人物のネットワークを生成する方法を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、
図4に示す装置を実現するのに適したコンピュータシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
概要
出現-或る場所の少なくとも1つの画像取得装置によって検出された複数の画像フレームに基づく、その場所における対象人物の出現である。以下の様々な例示的な実施形態では、各対象人物の1以上の出現は、顔の情報等の特徴情報によって特定される。
【0009】
期間-期間は、連続する時間において特定された対象人物の出現に対応する。特に、或る場所で対象人物を検出したと判断すると、期間が開始し、そして、対象人物が出現せず、その後、設定可能な最大出現閾値内でその場所に再び出現しない場合、期間が終了したと決定され得る。具体的には、対象人物の出現と対象人物の出現期間の判断は、対象人物が、設定可能な最大出現閾値内の位置に再び出現しない場合、対象人物が出現しなかった時点で行われ得る。例えば、最大出現閾値が2秒に設定されている場合において、対象人物が最初の2秒間出現し、3秒と4秒で消えるとき、最初の2秒において対象人物が出現したと判断される。一方、対象人物が一度に出現しないが、最大出現閾値内の位置に再び出現した場合、対象人物が連続して出現したとして、対象人物の出現及び出現期間の判断は行われない。例えば、最大出現閾値が2秒に設定されている場合において、対象人物が、最初の2秒間出現し、3秒目に消えるが、4秒目に再び出現すると、対象人物は、1秒から4秒まで連続して出現したと特定される。
【0010】
同時出現-同時出現は、1以上の画像取得装置から、或る場所の同じ範囲の複数の画像フレームから特定された少なくとも2人の対象人物の出現である。同時出現はさらに、少なくとも2人の対象人物の出現が特定された期間に基づいて、直接的な同時出現又は間接的な同時出現に分類できる。
【0011】
直接的な同時出現-直接的な同時出現とは、同じ期間に2人の対象人物の出現が重なることを意味する。特に、2人の対象人物の出現の各期間が重複する場合、すなわち、2人の対象人物の双方が、或る場所に同じ期間、少なくとも重複期間に出現する場合、2人の対象人物が直接的な同時出現をしたと特定される。例えば、2人の対象人物がそれぞれ、11:45:00~11:46:00と、11:45:30~11:46:30の期間に出現した場合、この2人の対象人物の直接的な同時出現は、この2人の対象人物が、同じ期間内の少なくとも11:45:30~11:46:00に同時出現をしたと特定される。
【0012】
同時出現の検索期間-1人の対象人物の同時出現の検索期間は、当該対象人物の出現期間の前及び/又は後の拡張期間を意味する。1人の対象人物の出現期間の前及び/又は後の拡張期間は、適用例に応じて設定することができる。そのため、同時出現の検索期間は、(i)1人の対象人物の期間の前後の拡張期間、ここで、拡張された各期間は、例えば、対象人物の期間の2秒前の拡張期間と、対象人物の期間の10秒後の拡張期間のように、異なるように設定することができ、(ii)1人の対象人物の期間の前の拡張期間、(iii)1人の対象人物の期間の後の拡張期間を意味し得る。特に、2人の対象人物の各期間が重複しないが近い場合に、1人の対象人物の同時出現の検索期間における拡張期間は、主に間接的な同時出現を特定するために使用される。
【0013】
間接的な同時出現-間接的な同時出現は、他の1人の対象人物の前又は後の期間における或る対象人物の出現を意味する。特に、或る対象人物と他の1人の対象人物の出現は、或る対象人物の拡張期間、他の1人の対象人物の拡張期間、又は、双方の対象人物の拡張期間においてのみ重複する。例えば、或る対象人物の出現が11:45:00~11:46:00の期間に検出され、他の1人の対象人物の出現が11:46:20~11:47:20の期間に検出される。各期間が重複していないため、直接的な同時出現は特定されない。或る対象人物の同時出現の検索期間は、30秒の拡張期間を含むことができ、当該対象人物の同時出現の検索期間が拡張され、拡張期間が11:44:30~11:45:00と、11:46:00~11:46:30になる。その結果、他の1人の対象人物の期間が、当該或る対象人物の拡張期間の少なくとも11:46:20~11:46:30で重複するため、当該或る対象人物と当該他の1人の対象人物の間接的な同時出現が特定される。
【0014】
対象人物グループ-対象人物グループ内の1人以上の対象人物が互いに関連する1人以上の対象人物を表す集団である。以下の様々な例示的な実施形態では、対象人物グループは、共有する特徴又は目標によって予め定めることができ、又は、方法、装置又はシステムにより、1人以上の対象人物の関係によって定めることができる。第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループは、2つの個別の対象人物グループを意味し得る。例えば、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループのような対象人物グループは、直接的な同時出現によって形成され得る。具体的には、同じ期間における2人の対象人物の出現は、第1の対象人物グループとして特定することができ、同じ期間における別の2人の対象人物の出現は、第2の対象人物グループとして特定することができる。他の対象人物が、第1の対象人物グループの2人の対象人物のうちの少なくとも1人と共に同じ期間に出現した場合、当該他の対象人物も、第1の対象人物グループに属するとして特定することができ、これにより、第1の対象人物グループは、直接的な同時出現の判断に基づいて、少なくとも3つの対象人物を含むことになる。さらに、本明細書では、「第1」及び「第2」という用語は、或る構成要素を別の構成要素と区別するために使用するものであり、様々な順序(例えば、空間的な順序、時間的な順序、論理的な順序等)を意味するものではないことを理解すべきであり、例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の対象人物グループは、第2の対象人物グループと称することができ、同様に、第2の対象人物グループも、第1の対象人物グループと称することができる。
【0015】
直接的な同時出現の数-直接的な同時出現の数は、複数の期間における特定の2人の対象人物の間の直接的な同時出現の数を意味する。
【0016】
間接的な同時出現の数-間接的な同時出現の数は、複数の期間における特定の2人の対象人物の間接的な同時出現の数を意味する。この対象人物は、同じグループの対象人物に含まれる場合と含まれない場合がある。
【0017】
例示的な一実施形態
本開示の実施形態は、当業者が、例示である以下に記載の説明と図面に基づいて、さらに理解し、容易に明らかになるであろう。
【0018】
以下の説明では、コンピュータメモリ内のデータに対する処理に関するアルゴリズム及び機能的表現又は記号的表現について明示的又は非明示的に表現されているものがある。これらのアルゴリズムの説明及び機能的表現又は記号的表現は、情報処理技術の当業者が、その仕事内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用する手段である。ここでは、アルゴリズムは一般に、所望の結果を導出する矛盾のない一連のステップであるとみなされる。これらのステップは、保存、転送、結合、比較、及びその他の処理が行われ得る電気信号、磁気信号、又は光信号等、物理量の物理的な処理を必要とするステップである。
【0019】
特に明記しない限り、また以下から明らかなように、本明細書全体を通して、「スキャン」、「取得」、「決定」、「置換」、「生成」、「初期化」、「出力」、「受信」、「取得」、「特定」、「予測」等の用語を用いた説明は、コンピュータシステム又は同様の電子装置の動作及び処理を表し、これらのシステム及び装置は、コンピュータシステム内の物理量として表されるデータを処理及び変換して、コンピュータシステム又は他の情報記憶装置、通信装置、又は表示装置内の物理量として表される他の同様のデータに変換することは理解されるであろう。
【0020】
また、本明細書は、本方法の処理を実行する装置を開示する。そのような装置は、必要な目的のために特別に作ることができ、又はコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再設定されるコンピュータ又は他の装置を含む。本明細書に示すアルゴリズム及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に本質的に関連しない。本明細書の教示に従うプログラムと共に、様々な機械を使用することができる。代替的に、必要な方法のステップを実行する専用の装置を作ることが適切なこともある。コンピュータの構造は、以下の説明によって明らかになるであろう。
【0021】
さらに、本明細書に記載の方法の個々のステップはコンピュータコードによって実装可能であるということが当業者に明らかであるという点において、本明細書は、コンピュータプログラムも非明示的に開示する。コンピュータプログラムは、特定のプログラミング言語及びその実装に限定されるものではない。様々なプログラミング言語及びそのプログラムを用いて、本明細書に含まれる本開示の教示を実現できることは理解されるであろう。さらに、コンピュータプログラムは、特定の制御フローに限定されるものではない。コンピュータプログラムには、他の多くの変形例があり、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、異なる制御フローを用いることができる。
【0022】
さらに、コンピュータプログラムの1以上のステップは、逐次的ではなく、並行して実行できる。そのようなコンピュータプログラムは、任意のコンピュータ可読媒体に格納できる。コンピュータ可読媒体は、磁気ディスク、光ディスク若しくはメモリチップ等の記憶装置、又はコンピュータとの通信に適した他の記憶装置を含む。また、コンピュータ可読媒体は、インターネットシステム等の有線媒体、又はGSM携帯電話システム等の無線媒体を含む。コンピュータプログラムは、そのようなコンピュータにロードされて実行されると、好適な方法のステップを実行する装置を効果的に実現する。
【0023】
図1Aは、例示的な一実施形態に係る対象人物の1以上の出現を含む複数の画像フレーム100を示す。複数の画像フレーム100は、8つの画像フレーム102,104,106,108,110,112,114,116を含み、それぞれ11:45:00から11:45:07までの1秒毎の画像フレームである。この例示的な一実施形態では、2秒の最大出現閾値が設定される。すなわち、対象人物が2秒以内に再び出現しない場合、対象人物の出現及び出現期間の判断は、対象人物が出現しなった時点で実行され得る。例えば、
図1Aでは、対象人物118が、それぞれ11:45:00、11:45:01、11:45:03の画像フレーム102,104,108に出現する。対象人物118は、11:45:02の画像フレーム106では検出されない。対象人物118は、2秒の最大出現閾値内に画像フレーム108で再び出現するため、対象人物が、11:45:00から11:45:03までの連続した期間に画像フレーム102から画像フレーム108に連続して出現したとして、対象人物の出現及び期間の決定は実行されない。次いで、対象人物118は、画像フレーム110及び112では検出されず、そして、対象人物118は、2秒の最大出現閾値内に再び出現しないため、対象人物の出現が画像フレーム110の前の画像フレーム102から108まで完了したと判断されると共に、対象人物の出現期間が11:45:00から11:45:03までと判断される。画像フレーム114及び116における対象人物118の再出現は、対象人物118の次の出現として判断される。その結果、この例示的な一実施形態では、複数の画像フレーム100において、それぞれ11:45:00から11:45:03の期間と、11:45:06から11:45:07の期間の対象人物118の2つの出現が決定される。
【0024】
図1Bは、例示的な一実施形態に係る対象人物126の出現を特定する画像取得装置124によって取得された2つの画像フレーム120,122を示す。この例示的な一実施形態では、2つの画像フレーム120,122は、画像取得装置124により、それぞれ11:45:01及び11:45:59に取得される。対象人物126は、画像フレーム120,122の双方に、11:45:01から11:45:59まで連続して出現する。その結果、対象人物126の出現は、少なくとも11:45:01から11:45:59までの期間で特定される。
図1Cは、別の例示的な一実施形態に係る或る場所の同じ範囲内の対象人物140の出現を特定する2以上の画像取得装置134,136,138によって取得された2つの画像フレーム130,132を示す。この例示的な一実施形態では、2つの画像フレーム130,132は、それぞれ11:45:01と11:45:59の或る場所の同じ範囲において、3つの画像取得装置134,136,138によって取得される。対象人物140は、画像フレーム130,132の双方において、その場所の同じ範囲に11:45:01から11:45:59まで連続して出現する。その結果、その場所における対象人物140の出現は、少なくとも11:45:01から11:45:59の期間で特定される。
【0025】
図2Aは、様々な例示的な実施形態に係る2人の対象人物の直接的な同時出現の特定を示すブロック
図202である。2人の対象人物、例えば、対象人物A及びBの出現は、或る場所において、それぞれ期間204,206に検出される。
図2Aに示すように、対象人物A及び対象人物Bの各期間204,206は、期間208(すなわち、重複期間208)において重複する。したがって、期間204,206の重複は、2人の対象人物、対象人物A及び対象人物Bの双方が、同じ期間において、少なくとも重複期間208に出現したことを意味しており、その結果、2人の対象人物の直接的な同時出現が特定される。
【0026】
図2Bは、例示的な一実施形態に係る対象人物の例示的な同時出現の検索期間を示すブロック
図208である。対象人物、例えば、対象人物Aの出現は、期間210に検出される。例えば、対象人物の同時出現の検索期間は、対象人物の期間210の前の拡張期間212a、又は対象人物の期間210の後の拡張期間212bを含み得る。当業者であれば、前の拡張期間212a及び/又は後の拡張期間212bは、適用例に応じて様々に設定できることが明らかであり、例えば、対象人物の期間210の前の拡張期間212aを2秒とし、対象人物の期間210の後の拡張期間212bと10秒とし得る。例示的な一実施形態では、対象人物の同時出現の検索期間は、対象人物の期間210の前の拡張期間212aのみを含み得る。別の例示的な一実施形態では、対象人物の同時出現の検索期間は、対象人物の期間210の後の拡張期間212bのみを含み得る。同時出現の検索期間は、特に、2人の対象人物の出現の各期間が重複しないが近い場合に、間接的な同時出現を特定するために使用される。
【0027】
図2Cは、様々な例示的な実施形態に係る1人の対象人物と他の1人の対象人物との間接的な同時出現の特定を示すブロック
図214である。1人の対象人物、例えば、対象人物Aの出現と、他の1人の対象人物、例えば、対象人物Bの出現は、或る場所において、それぞれ期間216,220に検出される。この例示的な一実施形態では、対象人物Aの期間216は、対象人物Bの期間220と重複しないため、対象人物Aと対象人物Bとの直接的な同時出現は特定されない。同時出現の検索期間は、対象人物Aの期間216に適用でき、対象人物Aの期間216の前の拡張期間218a、又は対象人物Aの期間216の後の拡張期間218bが与えられる。その結果、対象人物Bの期間220が拡張期間218bと重複するため、間接的な同時出現が特定される。そのような同時出現の検索期間の期間が拡張された設定では、或る対象人物の出現が、他の1人の対象人物の出現の前の期間又は後の期間で特定され、これを間接的な同時出現と称する。
【0028】
様々な例示的な実施形態は、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する装置及び方法を提供する。
図3は、例示的な一実施形態に係る対象人物のネットワークを生成する方法を示すフローチャート300である。ステップ302では、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断され、具体的には、第1のグループのうちの少なくとも1人の対象人物の出現が、複数の画像フレームに基づいて、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の出現の前又は後の期間において特定される。次いで、ステップ304では、間接的な同時出現の判断に基づいて、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループを含む対象人物のネットワークが形成され、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度(likelihood weightage)が決定される。本開示では、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現が判断された複数の期間における、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて、重み付き尤度を決定することができる。
【0029】
この方法はさらに、
図3の306に示すように、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップを含む。間接的な同時出現の判断に基づき、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度をさらに決定してもよい。同様に、304における重み付き尤度の更なる決定は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現が判断された複数の期間における、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて行うことができる。
【0030】
例示的な一実施形態では、ステップ302において、この方法はさらに、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2のグループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数が、閾値を超えたか判断するステップを含むことができ、次いで、ステップ304において、対象人物のネットワーク又は第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度が、間接的な同時出現の数に基づいて決定される。加えて又は代わりに、ステップ306において、この方法はさらに、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数が閾値を超えたか判断するステップを含むことができ、次いで、ステップ304で、対象人物のネットワーク、又は第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度が、間接的な同時出現の数に基づいて決定される。
【0031】
別の例示的な一実施形態では、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループのような対象人物の各グループは、直接的な同時出現を用いて決定することができる。したがって、この方法はさらに、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断し、また、第2の対象人物の少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップをさらに含み得る。さらに、この方法さらに、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数と、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数が、閾値を超えたか判断するステップをさらに含み得る。
【0032】
図4は、例示的な一実施形態に係る第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成するシステム400を示すブロック図である。一例では、画像入力の管理は、少なくとも画像取得装置402及び装置404によって実行される。システム400は、装置404と通信する画像取得装置402を含む。一実施形態では、装置404は通常、少なくとも1つのプロセッサ406と、コンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つのメモリ408とを備える物理的な装置として説明される。少なくとも1つのメモリ408及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ406と共に、物理的な装置に対し、
図3に示す処理を実行させるように構成される。プロセッサ406は、画像取得装置402から複数の画像フレームを受信するように構成され、又は、データベース410から複数の画像フレームを取得するように構成される。
【0033】
画像取得装置402は、システムが出現及び同時出現を判断するのに使用可能な特徴情報及び時間情報の様々な情報を提供する閉回路テレビ(CCTV)等の装置とし得る。一実施形態では、画像取得装置402から取得した特徴情報は、既知の対象人物の又は未知の対象人物の顔情報を含み得る。例えば、既知の対象人物の顔情報は、犯罪活動に密接に関連する顔情報とすることができ、捜査員によって特定され、装置404のメモリ408又は装置404によってアクセス可能なデータベース410に格納される。一例では、画像取得装置402から取得される時間情報は、対象人物が特定される期間を含み得る。この期間は、犯罪活動における既知の対象人物又は未知の対象人物の関係を描くために、装置404のメモリ408又は装置404がアクセス可能なデータベース410に格納することができる。データベース410は、装置404の一部とし得ることを理解すべきである。
【0034】
装置404は、画像取得装置402及びデータベース410と通信するように構成され得る。一例では、装置404は、複数の画像フレームを入力として、画像取得装置402から受信し、又はデータベース410から取得することができ、装置404のプロセッサ406による処理の後、第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づく対象人物のネットワークの生成に使用可能な出力を生成する。
【0035】
例示的な一実施形態では、画像取得装置402から複数の画像フレームを受信した後、又はデータベース410から複数の画像フレームを取得した後、メモリ408と、メモリに格納されたコンピュータプログラムコードが、プロセッサ406と共に、装置404に対し、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断させ、次いで、間接的な同時出現の判断に基づいて、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定させるように構成される。装置404はさらに、画像取得装置402から受信した複数の画像フレーム又はデータベース410から取得した複数の画像フレームに基づいて、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するように構成される。例示的な一実施形態では、間接的な同時出現の数は、装置404のメモリ408から、又は装置404がアクセス可能なデータベース410から取得できる。第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数が、装置404のメモリ408に記憶された閾値を超えたか判断する。また、装置404は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数が、装置404のメモリ408に保存された閾値を超えたか判断するように構成され得る。
【0036】
装置404はさらに、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するように構成され、次いで、間接的な同時出現の判断に基づいて、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度がさらに決定される。装置404はさらに、画像取得装置402から受信した複数の画像フレーム又はデータベース410から取得した複数の画像フレームに基づいて、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するように構成される。例示的な一実施形態では、間接的な同時出現の数は、装置404のメモリ408又は装置404がアクセス可能なデータベース410から取得できる。また、装置404は、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数が、装置404のメモリ408に格納された閾値を超えたか判断するように構成できる。
【0037】
例示的な一実施形態では、画像取得装置402から複数の画像フレームを受信した後、又はデータベース410から複数の画像フレームを取得した後、メモリ408及び当該メモリに格納されたコンピュータプログラムコードは、プロセッサ406と共に、装置404に対し、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断させ、また、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断させるように構成される。
【0038】
図5は、例示的な一実施形態に係る対象人物のネットワークを生成する一例を示す。複数の対象人物502の1以上の出現は、少なくとも1つの画像取得装置402から受信した複数の画像フレーム、又はデータベース410から取得した複数の画像フレームからの時間情報と、顔情報等の特徴情報に基づいて判断できる。次いで、2人の対象人物毎の間接的な同時出現及び直接的な同時出現が、複数の対象人物502の1以上の出現と、それらの対応する期間に基づいて特定される。その結果、間接的な同時出現/直接的な同時出現504をした複数の対象人物を判断することができる。次いで、同時出現ネットワーク解析を実行して、直接的な同時出現に基づく対象人物グループを判断することができる。特に、互いに直接的な同時出現をした全ての対象人物は、504aのように1つの対象人物グループとして纏められる。その結果、直接的な同時出現の判断に基づき、少なくとも第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループ、例えば、504a、504bが形成される。さらに、504aのように第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、504bのような第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断され、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間に対象人物のネットワーク506が生成される。対象人物のネットワーク506はさらに、508に示すように、対象人物グループ内の全ての対象人物(直接的な同時出現)を纏めることによって単純化できる。次いで、508aのような第1の対象人物グループと、508bのような第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度は、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間で特定された全ての間接的な同時出現と、間接的な同時出現の数に基づいて決定される。例えば、510に示すように、対象人物のネットワーク508では、2つの対象人物グループ508a,508bの重み付き尤度は、その間の2つの間接的な同時出現と、2つの間接的な同時出現の個々の数に基づいて決定される。
【0039】
図6は、例示的な一実施形態に係る対象人物のネットワークを生成する方法を示すフローチャート600である。ステップ602では、複数の画像フレームが、402のような少なくとも1つの画像取得装置から受信され、又は、データベース410から取得され得る。ステップ604では、複数の対象人物の1以上の出現は、複数の画像フレームからの顔情報等の特性情報に基づいて判断され得る。ステップ606では、同時出現の特定が行われ、複数の対象人物の1以上の出現と対応する期間に基づいて、2人の対象人物毎の間接的な同時出現及び直接的な同時出現が判断される。その結果、直接的な同時出現又は間接的な同時出現をした2人の対象人物のリストが決定され、装置404のメモリ408に格納され、又は、装置404がアクセス可能なデータベース410に格納される。次いで、ステップ608では、間接的な同時出現/直接的な同時出現をした対象人物のリストから間接的な同時出現の数又は直接的な同時出現の数を算出することにより、同時出現ネットワーク解析が行われ、そして、610に示すように、間接的な同時出現の数又は直接的な同時出現の数が閾値を超えたか判断され、そして、612では、直接的な同時出現又は間接的な同時出現をした2人の対象人物は、対象人物接続ネットワークの構築に使用され、または、
図5に示す同時出現ネットワーク解析において使用され、一方、間接的な同時出現の数又は直接的な同時出現の数が閾値以下である場合、直接的な同時出現又は間接的な同時出現をした2人の対象人物は、後続の対象人物接続ネットワークの構築612では使用されず、または、同時出現ネットワーク解析において使用されない。ステップ614において、間接的な同時出現/直接的な同時出現をした対象人物のリスト内の全ての対象人物について閾値に対して確認されると、直接的な同時出現に基づいて対象人物グループが決定される。特に、ステップ616では、互いに直接的な同時出現をした全ての対象人物が、1つの対象人物グループとして纏められ、少なくとも第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループを含む複数の対象人物グループが生成され得る。さらに、この方法は、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間接的な同時出現に基づいて、少なくとも第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループを含む対象人物のネットワークを生成し、かつ、
図3及び
図5に示すように、全ての間接的な同時出現と、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間で特定された間接的な同時出現の数に基づいて、第1の対象人物グループと第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を算出するステップ618を含む。
【0040】
図7は、例示的なコンピュータ装置700を示しており、以下、コンピュータシステム700又は装置700と称し、このような1以上のコンピュータ装置700を用いて、
図4に示す装置404を実現することができる。以下の装置700の説明は例示であり、限定するものではない。
【0041】
図7に示すように、例示的なコンピュータ装置700は、ソフトウェアルーチンを実行するプロセッサ704を備える。明確にするために、単一のプロセッサが示されているが、コンピュータ装置700は、マルチプロセッサシステムを備えることもできる。プロセッサ704は、コンピュータ装置700の他の構成部品と通信する通信インフラストラクチャ706に接続される。通信インフラストラクチャ706には、例えば、通信バス、クロスバー、又はネットワークが含まれる。
【0042】
コンピュータ装置700はさらに、RAM等の主記憶装置708と、補助記憶装置710を備える。補助記憶装置710は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ若しくはハイブリッドドライブ等のストレージドライブ712、及び/又は、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、ソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリ装置、ソリッドステートドライブ又はメモリカード等)等のリムーバブルストレージドライブ714を備える。リムーバブルストレージドライブ714は、周知の方法で、リムーバブル記憶媒体718から読み取り、及び/又はリムーバブル記憶媒体718に書き込む。リムーバブル記憶媒体718は、磁気テープ、光ディスク、不揮発性メモリ記憶媒体等を含み、これらは、リムーバブルストレージドライブ714によって読み取られ、また、書き込まれる。関連技術の当業者にとって明らかであるように、リムーバブル記憶媒体718には、コンピュータが実行可能なプログラムコード命令及び/又はデータが記憶されたコンピュータ可読の記憶媒体が含まれる。
【0043】
代替的な実施形態では、補助記憶装置710は、コンピュータ装置700へのコンピュータプログラム又は他の命令のロードを可能にする他の同様の手段を追加し、又は代わりに備えることができる。そのような手段には、例えば、リムーバブルストレージユニット722及びインタフェース720が含まれる。リムーバブルストレージユニット722及びインタフェース720の例には、プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース(ビデオゲームコンソール装置が備えるもの等)、リムーバブルメモリチップ(EPROM又はPROM等)及び関連するソケット、リムーバブルソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリ装置、ソリッドステートドライブ又はメモリカード等)、並びに、リムーバブルストレージユニット722からコンピュータシステム700へのソフトウェア及びデータの転送を可能にする他のリムーバブルストレージユニット722及びインタフェース720が含まれる。
【0044】
また、コンピュータ装置700は、少なくとも1つの通信インタフェース724を備える。通信インタフェース724により、コンピュータ装置700と外部デバイスとの間で、通信パス726を介したソフトウェア及びデータの転送が可能になる。本発明の様々な例示的な実施形態では、通信インタフェース724により、コンピュータ装置700と、パブリックデータ通信ネットワークやプライベートデータ通信ネットワーク等のデータ通信ネットワークとの間のデータの転送が可能になる。通信インタフェース724を用いて、異なるコンピュータ装置700との間でデータを交換することができ、そのようなコンピュータ装置700は、相互接続のコンピュータネットワークの一部を形成する。通信インタフェース724の例には、モデム、ネットワークインタフェース(イーサネットカード等)、通信ポート(シリアルポート、パラレルポート、プリンタポート、GPIB、IEEE1394、RJ45、USB等)、関連する回路を備えたアンテナ等が含まれる。通信インタフェース724は、有線又は無線でもよい。通信インタフェース724を介して転送されるソフトウェア及びデータは、通信インタフェース724が受信可能な電子信号、電磁気信号、光信号又は他の信号等の信号の形式である。これらの信号は、通信パス726を介して通信インタフェースに提供される。
【0045】
図7に示すように、コンピュータ装置700はさらに、関連するディスプレイ730に画像をレンダリングする処理を実行するディスプレイインタフェース702と、関連する1以上のスピーカ734を介してオーディオコンテンツを再生する処理を実行するオーディオインタフェース732とを備える。
【0046】
本明細書で使用するように、「コンピュータプログラム製品」(又はコンピュータ可読媒体、これは、非一時的なコンピュータ可読媒体でもよい)という用語は、部分的に、リムーバブル記憶媒体718、リムーバブルストレージユニット722、ストレージドライブ712に設置されたハードディスク、又は、通信パス726(無線リンク又はケーブル)を介してソフトウェアを通信インタフェース724に送る搬送波を意味する。コンピュータ可読の記憶媒体は、保存された命令及び/又はデータの実行及び/又は処理のためにコンピュータ装置700に提供する非一時的な不揮発性の有形記憶媒体を意味する。このような記憶媒体の例には、磁気テープ、CD-ROM、DVD、Blu-ray(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、ROM若しくは集積回路、ソリッドステートストレージドライブ(USBフラッシュドライブ、フラッシュメモリデバイス、ソリッドステートドライブ又はメモリカード等)、ハイブリッドドライブ、光磁気ディスク、又は、PCMCIAカード等のコンピュータ可読カード等が含まれ、このような装置が、コンピュータ装置700の内部装置又は外部装置であるかを問わない。コンピュータ装置700へのソフトウェア、アプリケーションプログラム、命令及び/又はデータの提供にも関与する一時的又は無形のコンピュータ可読伝送媒体には、無線通信チャネル又は赤外線通信チャネルと、別のコンピュータ又はネットワーク装置へのネットワーク接続と、電子メール送信やWebサイト等に記録された情報を含むインターネット又はイントラネットが含まれる。
【0047】
コンピュータプログラム(コンピュータプログラムコードとも呼ばれる)は、主記憶装置708及び/又は補助記憶装置710に格納される。コンピュータプログラムは、通信インタフェース724を介して受信することもできる。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータ装置700が、本明細書で説明した例示的な一実施形態の1以上の機能を実行することができる。様々な例示的な実施形態では、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ704が、上述した例示的な一実施形態の機能を実行することができる。従って、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム700の制御部に相当する。
【0048】
ソフトウェアは、リムーバブルストレージドライブ714、ストレージドライブ712、又はインタフェース720を用いて、コンピュータプログラム製品に格納され、コンピュータ装置700にロードされ得る。コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ可読媒体とし得る。代替的に、コンピュータプログラム製品は、通信パス726を介して、コンピュータシステム700にダウンロードしてもよい。ソフトウェアは、プロセッサ704によって実行されると、コンピュータ装置700に対し、本明細書に記載した例示的な一実施形態の機能を実行させる。
【0049】
図7の例示的な一実施形態は、単に例示であることを理解すべきである。従って、いくつかの例示的な一実施形態では、コンピュータ装置700の1以上の機能を省略してもよい。また、いくつかの例示的な一実施形態では、コンピュータ装置700の1以上の機能を組み合わせることができる。さらに、いくつかの例示的な一実施形態では、コンピュータ装置700の1以上の機能は、1以上の構成部品に分けることができる。例えば、主記憶装置708及び/又は補助記憶装置710は、装置404のメモリ408として機能してもよく、プロセッサ704は、装置404のプロセッサ406として機能してもよい。
【0050】
当業者であれば、広範に説明した本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、特定の例示的な一実施形態に示すように、本発明に対して多数の変形及び/又は修正が可能であることが明らかであろう。例えば、上述した説明は、主に視覚的なインタフェースに警告を表示するが、他の実施形態では、音声警告等の別の種類の警告を用いて、本方法を実行できることが明らかであろう。いくつかの変更、例えば、アクセスポイントの追加、ログインルーチンの変更等を検討して組み込むことができる。従って、これらの例示的な一実施形態は、全ての点で例示的であり、限定するものでないと理解すべきである。
【0051】
本願は、2019年9月5日に出願されたシンガポール特許出願第10201908202Rの優先権の利益に基づき、当該優先権の利益を主張しており、当該特許出願の開示は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
(付記)
【0052】
上述した例示的な一実施形態の全体又は一部は、以下の付記として説明することができるが、これらに限定されない。
【0053】
(付記1)
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する方法であって、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、間接的な同時出現は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
前記間接的な同時出現の判断に基づき、前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップと
を含む、方法。
【0054】
(付記2)
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップを含み、
前記重み付き尤度は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、付記1に記載の方法。
【0055】
(付記3)
前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定するステップは、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップを含む、付記2に記載の方法。
【0056】
(付記4)
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップをさらに含み、
前記重み付き尤度はさらに、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、付記3に記載の方法。
【0057】
(付記5)
(i)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数、及び(ii)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数の一方又は双方が、閾値を超えたか判断するステップをさらに含み、
前記重み付き尤度は、前記閾値を超えた間接的な同時出現の数の一方又は双方に基づいて算出される、付記1~4のいずれか1項に記載の方法。
【0058】
(付記6)
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップと、
前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップとをさらに含み、
直接的な同時出現は、同じ期間において前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物の双方が出現したことを意味する、付記1~5のいずれか1項に記載の方法。
【0059】
(付記7)
前記第1の対象人物グループを決定するステップは、
入力に基づいて、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数が、閾値を超えたか判断するステップを含む、付記6に記載の方法。
【0060】
(付記8)
少なくとも1つの画像取得装置から、複数の画像フレームを受信するステップをさらに含み、
前記間接的な同時出現又は直接的な同時出現の判断は、前記複数の画像フレームに基づく、付記1~7のいずれか1項に記載の方法。
【0061】
(付記9)
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成する装置であって、
プロセッサと通信するメモリを備え、前記メモリは、その内部に記録されたコンピュータプログラムを格納しており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行可能であり、前記装置に対し、少なくとも
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップと、間接的な同時出現は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物の前又は後の期間に出現したことを意味し、
前記間接的な同時出現の判断に基づき、前記第1の対象人物グループと前記第2の対象人物グループとの間の重み付き尤度を決定して、ネットワークを生成するステップと
を実行させる、装置。
【0062】
(付記10)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度は、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、付記9に記載の装置。
【0063】
(付記11)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と間接的な同時出現をしたか判断するステップをさらに実行させる、付記9に記載の装置。
【0064】
(付記12)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
入力に基づいて、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数を決定するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度はさらに、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数に基づいて算出される、付記11に記載の装置。
【0065】
(付記13)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
(i)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数、及び(ii)前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物との間接的な同時出現の数の一方又は双方が、閾値を超えたか判断するステップをさらに実行させ、
前記重み付き尤度は、前記閾値を超えた間接的な同時出現の数の一方又は双方に基づいて算出される、付記9~12のいずれか1項に記載の装置。
【0066】
(付記14)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップと、
前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物が、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物と直接的な同時出現をしたか判断するステップとをさらに含み、
直接的な同時出現は、同じ期間において前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物の双方が出現したことを意味する、付記9~13のいずれか1項に記載の装置。
【0067】
(付記15)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
入力に基づいて、前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第1の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数と、前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の対象人物と前記第2の対象人物グループのうちの少なくとも1人の他の対象人物との直接的な同時出現の数が、閾値を超えたか判断するステップをさらに実行させる、付記14に記載の装置。
【0068】
(付記16)
前記メモリ及び前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行され、前記装置に対し、
少なくとも1つの画像取得装置から、複数の画像フレームを受信するステップをさらに実行させ、
前記間接的な同時出現又は直接的な同時出現の判断は、前記複数の画像フレームに基づく、付記9~15のいずれか1項に記載の装置。
【0069】
(付記17)
第1の対象人物グループ及び第2の対象人物グループに基づいて対象人物のネットワークを生成するシステムであって、
付記9~16のいずれか1項に記載の装置と、少なくとも1つの画像取得装置とを含む、システム。