(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-30
(45)【発行日】2023-11-08
(54)【発明の名称】重なった欄干が保管される側面組立体、ベース組立体をカバーする後側カバー組立体およびこれらを含む多段観覧席
(51)【国際特許分類】
E04H 3/12 20060101AFI20231031BHJP
【FI】
E04H3/12 A
(21)【出願番号】P 2022530238
(86)(22)【出願日】2020-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2020013618
(87)【国際公開番号】W WO2021107385
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-06-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0152318
(32)【優先日】2019-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514138433
【氏名又は名称】ユニテック システム カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハム、シン サン
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04571895(US,A)
【文献】米国特許第05661928(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有
し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記上段側面部は、
前記保管状態である時、前記中段欄干部が位置して前記中段欄干部の少なくとも一部が外側方向の外部から隠匿され得るように、内側に所定の空間である隠匿空間を提供し、
前記中段組立体は、
前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部をさらに具備し、
前記上段側面部は、
前記中段ベース組立体の位置移動により前記中段側面部が前記隠匿空間に引き込まれたり前記中段側面部が前記隠匿空間から引き出されたりされ得るように、前記隠匿空間が前方方向に開口されるように形成され、
前記中段側面部は、
前記中段ベース組立体に連結される中段連結側面部、前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段隠匿側面部および前記中段隠匿側面部が前記中段ベース組立体から所定距離離隔するように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段前方側面部を具備し、
前記中段前方側面部は、
前記保管状態である場合に前方方向の外部から前記隠匿空間に人または異物が進入されることを防止するように、前記保管状態である時に前記隠匿空間の一部を前方方向の外部から隠匿させる、多段観覧席。
【請求項2】
前記上段側面部は、
前記上段ベース組立体に連結される上段連結側面部、前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部および前記隠匿空間が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部を互いに連結させる上段後方側面部を具備し、
前記上段後方側面部は、
前記中段側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定する、請求項
1に記載の多段観覧席。
【請求項3】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記上段側面部は、
前記保管状態である時、前記中段欄干部が位置して前記中段欄干部の少なくとも一部が外側方向の外部から隠匿され得るように、内側に所定の空間である隠匿空間を提供し、
前記中段組立体は、
前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部をさらに具備し、
前記上段側面部は、
前記中段ベース組立体の位置移動により前記中段側面部が前記隠匿空間に引き込まれたり前記中段側面部が前記隠匿空間から引き出されたりされ得るように、前記隠匿空間が前方方向に開口されるように形成され、
前記上段側面部は、
前記上段ベース組立体に連結される上段連結側面部、前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部および前記隠匿空間が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部を互いに連結させる上段後方側面部を具備し、
前記上段後方側面部は、
前記中段側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定する
、多段観覧席。
【請求項4】
前記中段側面部は、
前記中段ベース組立体に連結される中段連結側面部、前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段隠匿側面部および前記中段欄干部が前記中段隠匿側面部と抵触することを防止するために、前記中段ベース組立体と前記中段隠匿側面部が所定距離離隔され得るように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段後方側面部を具備し、
前記上段後方側面部は、
前記中段後方側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定する、請求項
2または3に記載の多段観覧席。
【請求項5】
前記中段組立体は、
前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部および前記中段側面部に連結されて前記上段側面部を支持する側支持部をさらに具備する、請求項
1から
4のいずれか一項に記載の多段観覧席。
【請求項6】
前記側支持部は、
前記中段組立体が前記上段組立体を基準として位置移動される過程で、前記側支持部が前記上段側面部上でスライディングされる過程で発生する摩擦を低減させるために、ローラとして成り立った、請求項
5に記載の多段観覧席。
【請求項7】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記中段組立体は、
前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部および前記中段側面部に連結されて前記上段側面部を支持する側支持部をさらに具備し、
前記側支持部は、
前記中段組立体が前記上段組立体を基準として位置移動される過程で、前記側支持部が前記上段側面部上でスライディングされる過程で発生する摩擦を低減させるために、ローラとして成り立った
、多段観覧席。
【請求項8】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記上段側面部は、
前記保管状態である時、前記中段欄干部が位置して前記中段欄干部の少なくとも一部が外側方向の外部から隠匿され得るように、内側に所定の空間である隠匿空間を提供し、
前記中段組立体は、
前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部および前記中段側面部に連結されて前記上段側面部を支持する側支持部をさらに具備し、
前記上段側面部は、
前記上段ベース組立体に連結される上段連結側面部、前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部および前記隠匿空間が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部を互いに連結させる上段後方側面部を具備し、
前記上段隠匿側面部は、
前方方向の外部から前記側支持部が隠匿され得るように、内側面が陥入されて上段陥入部が形成されている
、多段観覧席。
【請求項9】
前記上段組立体に連結されて前記保管状態である場合、前記上段組立体の後方方向に前記中段組立体または前記下段組立体が位置され得る所定の空間である保管空間を提供する後側カバー組立体;をさらに含む、請求項1から
8のいずれか一項に記載の多段観覧席。
【請求項10】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有し、
前記上段組立体に連結されて前記保管状態である場合、前記上段組立体の後方方向に前記中段組立体または前記下段組立体が位置され得る所定の空間である保管空間を提供する後側カバー組立体;をさらに含む
、多段観覧席。
【請求項11】
前記後側カバー組立体は、
前記上段組立体の後方方向に延びる側延長部および前記側延長部から所定の角度を有して連結されて後方方向の外部から前記中段組立体または前記下段組立体の少なくとも一部を隠匿させる後方延長部を具備する、請求項
9または10に記載の多段観覧席。
【請求項12】
前記後方延長部は、
前記保管空間が後方方向の外部と通じ得るように一部が開口されて形成される、請求項11に記載の多段観覧席。
【請求項13】
前記上段組立体は、
前記上段ベース組立体に連結される上段欄干部をさらに具備し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記中段欄干部は、
前記上段ベース組立体が位置移動されることによって前記上段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である上段領域と前記中段ベース組立体が位置移動されることによって前記中段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である中段領域が互いに重なり得るように前記中段ベース組立体に連結される、請求項1から12のいずれか一項に記載の多段観覧席。
【請求項14】
前記上段側面部は、
前記上段ベース組立体と前記上段欄干部を互いに媒介し、
前記上段欄干部は、
前記上段側面部の前端に連結されて上側方向に延びる上段前方ロッド、前記上段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる上段後方ロッドおよび前記上段前方ロッドと前記上段後方ロッドを互いに連結する上段横ロッドを具備し、
前記中段組立体は、
前記中段ベース組立体と前記中段欄干部を互いに媒介する中段側面部をさらに具備し、
前記中段欄干部は、
前記中段側面部の前端部に連結されて上側方向に延びる中段前方ロッド、前記中段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる中段後方ロッドおよび前記中段前方ロッドと前記中段後方ロッドを互いに連結する中段横ロッドを具備し、
前記中段横ロッドは、
前記中段組立体が位置移動されることによって前記上段横ロッドの上側あるいは下側に位置移動される、請求項13に記載の多段観覧席。
【請求項15】
上段組立体と、
前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出されたりされ得る中段組立体と、
前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出されたりされ得る下段組立体とを含み、
前記上段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、
前記上段側面部は、
前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有し、
前記上段組立体は、
前記上段ベース組立体に連結される上段欄干部をさらに具備し、
前記中段組立体は、
観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、
前記中段欄干部は、
前記上段ベース組立体が位置移動されることによって前記上段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である上段領域と前記中段ベース組立体が位置移動されることによって前記中段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である中段領域が互いに重なり得るように前記中段ベース組立体に連結され、
前記上段側面部は、
前記上段ベース組立体と前記上段欄干部を互いに媒介し、
前記上段欄干部は、
前記上段側面部の前端に連結されて上側方向に延びる上段前方ロッド、前記上段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる上段後方ロッドおよび前記上段前方ロッドと前記上段後方ロッドを互いに連結する上段横ロッドを具備し、
前記中段組立体は、
前記中段ベース組立体と前記中段欄干部を互いに媒介する中段側面部をさらに具備し、
前記中段欄干部は、
前記中段側面部の前端部に連結されて上側方向に延びる中段前方ロッド、前記中段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる中段後方ロッドおよび前記中段前方ロッドと前記中段後方ロッドを互いに連結する中段横ロッドを具備し、
前記中段横ロッドは、
前記中段組立体が位置移動されることによって前記上段横ロッドの上側あるいは下側に位置移動される
、多段観覧席。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は重なった欄干が保管される側面組立体、ベース組立体をカバーする後側カバー組立体およびこれらを含む多段観覧席に関し、ベース組立体の側面に連結される側面組立体、ベース組立体の後側の少なくとも一部をカバーする後側カバー組立体およびこれらを含む多段観覧席に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、多段観覧席は体育館、講堂、各種公演会場およびイベント会場などで空間の効率性を高めるために使われ、多数の稼動観覧席段が順次広げられて折り畳まれ得、折り畳まれた場合には折り畳まれた空間だけ空間が確保されて空間を広く使用できる反面、広げておいた場合には多くの人々が多段で座ることができる空間と座席を確保することができる。
【0003】
既存の多段観覧席(韓国登録特許公報第10-1103046号、2011.12.29、公開)の構成としては、概略的に、人々が着席できる椅子が配置され、人々が行き来できる領域を提供するベースプレート、前記ベースプレートを地面から支持する支持台および前記ベースプレートの側端部に連結されて前記ベースプレートに位置する人が落ちたり倒れたりすることを防止する欄干で構成され得る。
【0004】
ここで、既存の多段観覧席は単純に観覧客の着席にのみ関心を有していたため、多段観覧席の側面には何の部材も設置されておらず、このため、多段観覧席の下部がそのまま外部に露出された。このため、観覧席の下部に人々が容易に進入することができたため、これによる安全事故が発生する問題が発生した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、前記問題点を解決するために、ベース組立体の側端部に遮蔽幕のような側面組立体およびベース組立体の後側の少なくとも一部をカバーする後側カバー組立体が配置される多段観覧席を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は前述した課題に制限されず、言及されていない課題は本明細書および添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例に係る多段観覧席は、上段組立体;前記上段組立体の下位段として、前記上段組立体の下側に隠匿されたり前記上段組立体の下側から引き出され得る中段組立体;および前記中段組立体の下位段として、前記中段組立体の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出され得る下段組立体;を含み、前記上段組立体は、観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部を具備し、前記上段側面部は、前記下段組立体と前記中段組立体が前記上段組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体、前記中段組立体および前記下段組立体がカバーされるように所定の幅を有することができる。
【0008】
また、前記中段組立体は、観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、前記上段側面部は、前記保管状態である時、前記中段欄干部が位置して前記中段欄干部の少なくとも一部が外側方向の外部から隠匿され得るように、内側に所定の空間である隠匿空間を提供することができる。
【0009】
また、前記中段組立体は、前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部をさらに具備し、前記上段側面部は、前記中段ベース組立体の位置移動により前記中段側面部が前記隠匿空間に引き込まれたり前記中段側面部が前記隠匿空間から引き出されたりされ得るように、前記隠匿空間が前方方向に開口されるように形成され得る。
【0010】
また、前記中段側面部は、前記中段ベース組立体に連結される中段連結側面部、前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段隠匿側面部および前記中間隠匿部が前記中段ベース組立体から所定距離離隔するように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段前方側面部を具備し、前記中段前方側面部は、前記保管状態である場合に前方方向の外部から前記隠匿空間に人または異物が進入されることを防止するように、前記保管状態である時に前記隠匿空間の一部を前方方向の外部から隠匿させることができる。
【0011】
また、前記上段側面部は、前記上段ベース組立体に連結される上段連結側面部、前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部および前記隠匿空間が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部を互いに連結させる上段後方側面部を具備し、前記上段後方側面部は、前記中段側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定することができる。
【0012】
また、前記中段側面部は、前記中段ベース組立体に連結される中段連結側面部、前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段隠匿側面部および前記中段欄干部が前記中段隠匿側面部と抵触することを防止するために、前記中段ベース組立体と前記中間隠匿側面部が所定距離離隔され得るように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段後方側面部を具備し、前記上段後方側面部は、前記中段後方側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定することができる。
【0013】
また、前記中段組立体は、前記上段組立体の下側から前記中段組立体が引き出され、前記中段組立体の下側から前記下段組立体が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部および前記中段側面部に連結されて前記上段側面部を支持する側支持部をさらに具備することができる。
【0014】
また、前記側支持部は、前記中段組立体が前記上段組立体を基準として位置移動される過程で、前記側支持部が前記上段側面部上でスライディングされる過程で発生する摩擦を低減させるために、ローラで構成され得る。
【0015】
また、前記上段側面部は、前記上段ベース組立体に連結される上段連結側面部、前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部および前記隠匿空間が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部を互いに連結させる上段後方側面部を具備し、前記上段隠匿側面部は、前方方向の外部から前記側支持部が隠匿され得るように、内側面が陥入されて上段陥入部が形成されていてもよい。
【0016】
また、前記上段組立体に連結されて前記保管状態である場合、前記上段組立体の後方方向に前記中段組立体または前記下段組立体が位置され得る所定の空間である保管空間を提供する後側カバー組立体;をさらに含むことができる。
【0017】
また、前記後側カバー組立体は、前記上段組立体の後方方向に延びる側延長部および前記側延長部から所定の角度を有して連結されて後方方向の外部から前記中段組立体または前記下段組立体の少なくとも一部を隠匿させる後方延長部を具備することができる。
【0018】
また、前記後方延長部は、前記保管空間が後方方向の外部と通じ得るように一部が開口されて形成され得る。
【0019】
また、前記上段組立体は、前記上段ベース組立体に連結される上段欄干部をさらに具備し、前記中段組立体は、観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体および前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部を具備し、前記中段欄干部は、前記上段ベース組立体が位置移動されることによって前記上段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である上段領域と前記中段ベース組立体が位置移動されることによって前記中段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である中段領域が互いに重なり得るように前記中段ベース組立体に連結され得る。
【0020】
また、前記上段組立体は、前記上段ベース組立体と前記上段欄干部を互いに媒介する上段側面部をさらに具備し、前記上段欄干部は、前記上段側面部の前端に連結されて上側方向に延びる上段前方ロッド、前記上段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる上段後方ロッドおよび前記上段前方ロッドと前記上段後方ロッドを互いに連結する上段横ロッドを具備し、前記中段組立体は、前記中段ベース組立体と前記中段欄干部を互いに媒介する中段側面部をさらに具備し、前記中段欄干部は、前記中段側面部の前端部に連結されて上側方向に延びる中段前方ロッド、前記中段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる中段後方ロッドおよび前記中段前方ロッドと前記中段後方ロッドを互いに連結する中段横ロッドを具備し、前記中段横ロッドは、前記中段組立体が位置移動されることによって前記上段横ロッドの上側あるいは下側に位置移動され得る。
【0021】
本発明の一実施例に係る側面組立体は、観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部と前記上段ベース部を支持する上段支持部を具備する上段ベース組立体および前記上段ベース組立体の下位段として、観覧客が位置できる所定の領域を提供する下段ベース部と前記下段ベース部を支持する下段支持部を具備する下段ベース組立体を含むベース組立体の側端部に連結される側面組立体において、前記上段ベース組立体に連結されて前記上段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部;を含み、前記上段側面部は、前記下段ベース組立体が前記上段ベース組立体の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段ベース組立体および前記下段ベース組立体がカバーされるように所定の幅を有することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る側面組立体、後側カバー組立体およびこれを含む多段観覧席は安全事故を予防することができる。
【0023】
また、外部の汚染物質から腐食を予防して耐久性を強化させることができる。
【0024】
また、場所に束縛されることなく保管をすることができる。
【0025】
また、メンテナンスが容易であり得る。
【0026】
また、保管される空間を最小化することができる。
【0027】
本発明の効果は前述した効果に制限されず、言及されていない効果は本明細書および添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施例に係る多段観覧席が広げられた状態である使用状態を図示した図面である。
【
図2】本発明の一実施例に係る多段観覧席が折り畳まれた状態である保管状態を図示した図面である。
【
図3】本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合に側面組立体の上側斜視図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合に側面組立体の下側斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する下段側面部と下段欄干部を図示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する上段側面部と上段欄干部を図示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合の後側斜視図である。
【
図8】本発明の一実施例に係る多段観覧席が保管状態である場合の正面図である。
【
図9】本発明の一実施例に係る多段観覧席が保管状態である場合の後側カバー組立体を図示した図面である。
【
図10】本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する欄干部の桟の位置的関係を説明するための図面である。
【
図11】本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する欄干部の桟の位置的関係を説明するための図面である。
【
図12】本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する欄干部の桟の位置的関係を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下では、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。ただし、本発明の思想は提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一思想の範囲内で他の構成要素を追加、変更、削除等を通して、退歩的であろうが、これもまた本願発明の思想範囲内に含まれると言える。
【0030】
また、各実施例の図面に示される同一思想の範囲内の機能が同一の構成要素は同一の参照符号を使って説明する。
【0031】
本明細書で本発明に関連した公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、これに関する詳しい説明は省略することにする。
【0032】
図1は本発明の一実施例に係る多段観覧席が広げられた状態である使用状態を図示した図面であり、
図2は本発明の一実施例に係る多段観覧席が折り畳まれた状態である保管状態を図示した図面である。
【0033】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る多段観覧席は、上段組立体100、前記上段組立体100の下位段として、前記上段組立体100の下側に隠匿されたり前記上段組立体100の下側から引き出され得る中段組立体200、300、400および前記中段組立体200、300、400の下位段として、前記中段組立体200、300、400の下側に隠匿されたり前記中段組立体の下側から引き出され得る下段組立体500を含むことができる。
【0034】
また、前記上段組立体100の上位段として、前記上段組立体100に連結されて前記上段組立体100を基準として位置移動されない最上段組立体10をさらに含むことができる。
【0035】
ここで、最上段組立体10は人が位置され得る所定の領域を提供することができる。
【0036】
また、前記多段観覧席は前記上段組立体100に連結されて前記保管状態である場合、前記上段組立体100の後方方向に下段組立体500、中段組立体および/または下段組立体500が位置され得る所定の空間である保管空間S600を提供する後側カバー組立体600をさらに含むことができる。
【0037】
上段組立体100は観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部111と前記上段ベース部111を支持する上段支持部112を具備する上段ベース組立体111、112、前記上段ベース組立体111、112に連結されて前記上段支持部112の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部120および前記上段ベース組立体111、112に連結される上段欄干部130を具備することができる。
【0038】
上段ベース部111の上側には図面に図示されたものとは異なって座席などが配置され得る。
【0039】
上段支持部112は前記上段ベース部111が地面から上側方向に所定距離離隔され得るように前記上段ベース部111を支持することができる。
【0040】
上段側面部120は前記上段ベース組立体111、112、具体的には、前記上段ベース部111に連結され得る。
【0041】
上段欄干部130は前記上段側面部120および/または前記上段ベース組立体111、112、具体的には、前記上段ベース部111に連結され得る。
【0042】
上段欄干部130は前記上段ベース部111上に位置する人が側方向に落ちることを予防するように、前記上段ベース部111を基準として上側方向に突出して形成され得る。
【0043】
中段組立体は観覧客が位置できる所定の領域を提供する中段ベース部、前記中段ベース部を支持する中段支持部を具備する中段ベース組立体、前記中段支持部の上側に位置する観覧客が前記中段支持部の外側方向に落ちることが防止されるように、前記中段ベース組立体とともに位置移動される中段欄干部および前記中段組立体の下側から前記下段組立体500が引き出された状態である使用状態である場合、前記中段ベース組立体に連結されて前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段側面部を具備することができる。
【0044】
中段ベース部は前記上段ベース部111の下側に位置され、前記上段ベース部111の下側空間に引き出されたり引き込まれたりされ得る。
【0045】
中段ベース部、中段支持部、中段側面部および中段欄干部の技術的特徴の詳しい説明は、上段ベース部111、上段支持部112、上段側面部120および上段欄干部130の技術的特徴と重複する部分は省略され得る。
【0046】
中段組立体は複数個であり得る。
【0047】
一例として、中段組立体は第1中段組立体200、前記第1中段組立体200の上位段である第2中段組立体300および前記第3中段組立体400の上位段であり前記上段組立体100の下位段である第3中段組立体400を具備することができる。
【0048】
これに伴い、第1中段組立体200は第1中段ベース部211と第1中段支持部212を具備する第1中段ベース組立体211、212、第1中段欄干部220および第1中段側面部230を具備することができ、これに対する詳しい説明は記述された内容と重複する部分は省略され得る。
【0049】
また、第2中段組立体300は第2中段ベース部311と第2中段支持部312を具備する第2中段ベース組立体311、312、第2中段欄干部320および第2中段側面部330を具備することができ、これに対する詳しい説明は記述された内容と重複する部分は省略され得る。
【0050】
また、第3中段組立体400は第3中段ベース部411と第3中段支持部412を具備する第3中段ベース組立体411、412、第3中段欄干部420および第3中段側面部430を具備することができ、これに対する詳しい説明は記述された内容と重複する部分は省略され得る。
【0051】
ただし、これに限定されず、前記中段組立体の個数は通常の技術者に自明な水準で多様に変形可能である。
【0052】
一例として、中段組立体は4個の中段組立体で構成されてもよい。
【0053】
以下、中段組立体が三個の中段組立体からなるものを基準として叙述するが、これに本発明が限定されるものではない。
【0054】
下段組立体500は、観覧客が位置できる所定の領域を提供する下段ベース部511、前記下段ベース部511を支持する下段支持部512を具備する下段ベース組立体511、512で構成され得る。
【0055】
下段ベース部511は中段ベース部の下側に位置して前記中段ベース部の下側空間に引き出されたり引き込まれたりし得る。
【0056】
下段ベース部511および下段支持部512の技術的特徴の詳しい説明は、前記中段ベース部および前記中段支持部の技術的特徴と重複する部分は省略され得る。
【0057】
図3は本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合に側面組立体の上側斜視図であり、
図4は本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合に側面組立体の下側斜視図であり、
図5は本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する下段側面部と下段欄干部を図示した図面であり、
図6は本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する上段側面部と上段欄干部を図示した図面であり、
図7は本発明の一実施例に係る多段観覧席が使用状態である場合の後側斜視図である。
【0058】
図3~
図7を参照すると、下段組立体500は最下段であり得る。
【0059】
下段組立体500の下段ベース部511への側端部には別途の欄干が配置されなくてもよい。
【0060】
また、前記下段ベース部511には別途の側面部が連結されなくてもよい。
【0061】
これは、下段ベース部511に観覧客が容易に移動したり、下段ベース部511から地面に観覧客が容易に移動したりできるようにするためであり得る。
【0062】
中段側面部は前記中段ベース組立体に連結される中段連結側面部、前記中段支持部の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる中段隠匿側面部および前記中段隠匿側面部が前記中段ベース組立体から所定距離離隔するように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段前方側面部を具備することができる。
【0063】
また、前記中段側面部は前記中段欄干部が前記中段隠匿側面部と抵触することを防止するために、前記中段ベース組立体と前記中段隠匿側面部が所定距離離隔され得るように前記中段連結側面部と前記中段隠匿側面部を互いに連結する中段後方側面部をさらに具備することができる。
【0064】
中段連結側面部は中段ベース部の側端部に連結され得る。
【0065】
中段連結側面部は前、後方向に延びて形成され得る。
【0066】
中段連結側面部の前端は中段ベース部の前端と一致することができる。
【0067】
中段連結側面部の前端は前記中段ベース部の前面から前方方向に突出しなくてもよい。
【0068】
これはベース部上で歩き回る人の挙動に不便を与えないためであり得る。
【0069】
中段連結側面部の後段は中段ベース部の後面から後方方向に突出し得る。
【0070】
中段後方側面部は所定の角度を有して前記中段連結側面部の後段部に連結され得る。
【0071】
前記中段後方側面部は前記中段連結側面部から一側方向に延びて形成され得る。
【0072】
中段隠匿側面部は前記中段連結側面部と一側方向に離隔され得る。
【0073】
中段後方側面部の一端部は前記中段連結側面部に連結され得、前記中段後方側面部の他端部は前記中段隠匿側面部に連結され得る。
【0074】
中段後方側面部は所定の角度を有して前記中段隠匿側面部に連結され得る。
【0075】
一例として、前記中段前方側面部は一側方向と反対方向である他側方向に前記中段隠匿側面部から延びて形成され得る。
【0076】
前記中段側面部は内側に所定の空間を提供することができる。
【0077】
中段組立体は前記中段側面部に連結されて前記上段側面部120を支持する側支持部をさらに具備することができる。
【0078】
側支持部は前記中段隠匿側面部の外面に連結され得る。
【0079】
側支持部は前記中段組立体が前記上段組立体100を基準として位置移動される過程で、前記側支持部が前記上段側面部120上でスライディングされる過程で発生する摩擦を低減させるために、ローラで構成され得る。
【0080】
ここで、中段組立体の位置によって中段側面部が具備する構成が異なり得る。
【0081】
一例として、前述した通り、中段組立体が第1中段組立体200、第2中段組立体300および第3中段組立体400で構成されると仮定することができる。
【0082】
ここで、第1中段側面部230は第1中段ベース部211の側端部に連結される第1中段連結側面部231、前記第1中段支持部212の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる第1中段隠匿側面部232、前記第1中段連結側面部231と前記第1中段隠匿側面部232を互いに連結させる第1中段後方側面部233および前記第1中段隠匿側面部232に連結されて前記第1中段後方側面部233と対向するように配置される第1中段前方側面部234を具備することができる。
【0083】
第1中段隠匿側面部232の内面が陥入されて第1中段陥入部232aが形成され得る。
【0084】
第1中段連結側面部231、第1中段隠匿側面部232、第1中段後方側面部233および第1中段前方側面部234の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した中段連結側面部、中段隠匿側面部、中段前方側面部および中段後方側面部の説明と重複する部分は省略され得る。
【0085】
第1中段側面部230は前方、後方方向に密閉された空間を提供することができる。
【0086】
第1中段組立体200は第1中段隠匿側面部232の外面に連結される第1側支持部240をさらに具備することができる。
【0087】
第2中段側面部330は第2中段ベース部311の側端部に連結される第2中段連結側面部331、前記第2中段支持部312の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる第2中段隠匿側面部332および前記第2中段連結側面部331と前記第2中段隠匿側面部332を互いに連結させる第2中段後方側面部333を具備することができる。
【0088】
第2中段側面部330には第2中段前方側面部が形成されないことができるため、前記第2中段側面部330は前方方向に開口された内側空間を提供することができる。
【0089】
これは、第1中段側面部230が前記第2中段側面部330が提供する空間上に引き出されたり引き込まれたりされ得るためであり得る。
【0090】
第2中段隠匿側面部332の内面が陥入されて第2中段陥入部332aが形成され得る。
【0091】
前記第2中段陥入部332aに前記第1側支持部240が連結され得る。
【0092】
前記第2中段隠匿側面部332に印加される外力によって前記第2中段後方側面部333が破損することを防止するように、前記第1側支持部240は前記第2中段陥入部332aに連結されて前記第2中段隠匿側面部332を支持することができる。
【0093】
前記第2中段陥入部332aにより前記第1側支持部240は外部に露出せず、前記第2中段隠匿側面部332の前面によって前方方向の外部から隠匿され得る。
【0094】
第1中段ベース部211が第2中段ベース部311の下側に隠匿されたり引き出されたりする場合、第1側支持部240は前記第2中段陥入部332a上でスライディングローリングされ得る。
【0095】
第2中段連結側面部331、第2中段隠匿側面部332および第2中段後方側面部333の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した中段連結側面部、中段隠匿側面部、中段前方側面部および中段後方側面部の説明と重複する部分は省略され得る。
【0096】
第2中段組立体300は第2中段隠匿側面部332の外面に連結される第2側支持部340をさらに具備することができる。
【0097】
同様に、第3中段側面部430は第3中段ベース部411の側端部に連結される第3中段連結側面部431、前記第3中段支持部412の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる第3中段隠匿側面部432および前記第3中段連結側面部431と前記第3中段隠匿側面部432を互いに連結させる第3中段後方側面部433を具備することができる。
【0098】
第3中段側面部430には第3中段前方側面部が形成されないことができるため、前記第3中段側面部430は前方方向に開口された内側空間を提供することができる。
【0099】
これは、第2中段側面部330および第1中段側面部230が前記第3中段側面部430が提供する空間上に引き出されたり引き込まれたりされ得るためであり得る。
【0100】
第3中段隠匿側面部432の内面が陥入されて第3中段陥入部432aが形成され得る。
【0101】
前記第3中段陥入部432aに前記第2側支持部340が連結され得る。
【0102】
前記第3中段隠匿側面部432に印加される外力によって前記第3中段後方側面部433が破損することを防止するように、前記第2側支持部340は前記第3中段陥入部432aに連結されて前記第3中段隠匿側面部432を支持することができる。
【0103】
前記第3中段陥入部432aにより前記第2側支持部340は外部に露出せず、前記第3中段隠匿側面部432の前面によって前方方向の外部から隠匿され得る。
【0104】
第2中段ベース部311が第3中段ベース部411の下側に隠匿されたり引き出されたりする場合、第2側支持部340は前記第3中段陥入部432a上でスライディングローリングされ得る。
【0105】
第3中段連結側面部431、第3中段隠匿側面部432および第3中段後方側面部433の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した中段連結側面部、中段隠匿側面部、中段前方側面部および中段後方側面部の説明と重複する部分は省略され得る。
【0106】
第3中段組立体400は第3中段隠匿側面部432の外面に連結される第3側支持部440をさらに具備することができる。
【0107】
前記下段組立体500と前記中段組立体が前記上段組立体100の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段組立体100、前記中段組立体および前記下段組立体500がカバーされるように、前記上段側面部120は所定の幅を有することができる。
【0108】
上段側面部120は前記上段ベース組立体111、112に連結される上段連結側面部121、前記上段支持部112の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段隠匿側面部122および前記隠匿空間S120が形成されるように前記上段連結側面部と前記上段隠匿側面部122を互いに連結させる上段後方側面部123を具備することができる。
【0109】
上段連結側面部121は上段ベース部111の側端部に連結され得る。
【0110】
上段連結側面部121は前、後方向に延びて形成され得る。
【0111】
上段連結側面部121の前端は上段ベース部111の前端と一致され得る。
【0112】
上段連結側面部121の前端は前記上段ベース部111の前面から前方方向に突出しなくてもよい。
【0113】
これはベース部上で歩き回る人の挙動に不便を与えないためであり得る。
【0114】
上段連結側面部121の後段は上段ベース部111の後面から後方方向に突出し得る。
【0115】
上段後方側面部123は所定の角度を有して前記上段連結側面部121の後段部に連結され得る。
【0116】
前記上段後方側面部123は前記上段連結側面部121から一側方向に延びて形成され得る。
【0117】
上段隠匿側面部122は前記上段連結側面部121と一側方向に離隔され得る。
【0118】
上段後方側面部123の一端部は前記上段連結側面部121に連結され得、前記上段後方側面部123の他端部は前記上段隠匿側面部122に連結され得る。
【0119】
上段後方側面部123は所定の角度を有して前記上段隠匿側面部122に連結され得る。
【0120】
一例として、前記上段前方側面部は一側方向と反対方向である他側方向に前記上段隠匿側面部122から延びて形成され得る。
【0121】
前記上段側面部120は内側に前方方向に開口された所定の空間を提供することができる。
【0122】
これは、第3中段側面部430、第2中段側面部330および第1中段側面部230が上段側面部120が提供する空間上に引き出されたり引き込まれたりされ得るためであり得る。
【0123】
前記上段隠匿側面部122の内側面が陥入されて上段陥入部122aが形成され得る。
【0124】
これによって、前方方向の外部から側支持部(一例として、第3側支持部440)が隠匿され得る。
【0125】
前記多段観覧席が保管状態である場合、前記隠匿空間S120に第1中段側面部230、第2中段側面部330および第3側面部が引き込まれ得る。
【0126】
前記多段観覧席が保管状態である場合、第1中段側面部230、第2中段側面部330および第3側面部が側方向の外部から隠匿され得る。
【0127】
前記多段観覧席が保管状態である場合、下段ベース組立体511、512、中段ベース組立体および上段ベース組立体111、112のうち少なくとも一つが側方向の外部から隠匿され得る。
【0128】
上段隠匿側面部122に印加される外力によって上段後方側面部123が破損することを防止するように、前記第3側支持部440は前記上段陥入部122aに連結されて前記上段隠匿側面部122を支持することができる。
【0129】
前記上段陥入部122aにより前記第3側支持部440は外部に露出せず、前記上段隠匿側面部122の前面によって前方方向の外部から隠匿され得る。
【0130】
第3中段ベース部411が上段ベース部111の下側に隠匿されたり引き出されたりする場合、第3側支持部440は前記上段陥入部122a上でスライディングローリングされ得る。
【0131】
多段観覧席が保管状態である場合、前記中段欄干部が位置して前記中段欄干部の少なくとも一部が外側方向の外部から隠匿され得るように、前記上段側面部120は内側に所定の空間である隠匿空間S120を提供することができる。
【0132】
前記中段ベース組立体の位置移動により前記中段側面部が前記隠匿空間S120で引入されたり前記中段側面部が前記隠匿空間S120から引き出されたりされ得るように、上段側面部120は前記隠匿空間S120が前方方向に開口されるように形成され得る。
【0133】
後側カバー組立体600は上段組立体100の後方方向に延びる側延長部610および前記側延長部610から所定の角度を有して連結されて後方方向の外部から前記中段組立体または前記下段組立体500の少なくとも一部を隠匿させる後方延長部620を具備することができる。
【0134】
具体的な一例として、側延長部610は前記上段隠匿側面部122と連結され、前記上段隠匿側面部122から後方方向に突出するように延長され得る。
【0135】
一例として、前記側延長部610の外面と前記上段隠匿側面部122の外面は均一な面をなすことができる。
【0136】
前記後方延長部620は前記側延長部610から一側から他側方向に延びるように形成され得る。
【0137】
上段側面部120が上段ベース組立体111、112の両側端に連結され得、中段側面部が中段ベース組立体の両側端に連結され得る。
【0138】
したがって、後側カバー組立体600も両側の上段側面部120に連結され得る。
【0139】
前記保管空間S600が後方方向の外部と通じ得るように、前記後方延長部620は一部が開口されて形成され得る。
【0140】
一側の後方延長部と他側の後方延長部は互いに離隔され得る。
【0141】
これによって、後方方向の外部から人が多段観覧席の下側に容易に移動できるため、管理者や修理工の移動が自由であり得る。
【0142】
図8は、本発明の一実施例に係る多段観覧席が保管状態である場合の正面図である。
【0143】
図8を参照すると、多段観覧席が保管状態である場合、隠匿空間S120に第1中段側面部230、第2中段側面部330および第3中段側面部430が配置され得る。
【0144】
ここで、多段観覧席が保管状態である場合、前方方向の外部から前記隠匿空間S120に人または異物が進入することが防止されるように、中段前方側面部は前記隠匿空間S120の一部を前方方向の外部から隠匿させることができる。
【0145】
具体的な一例として、多段観覧席が保管状態である場合、第1中段前方側面部234は前記隠匿空間S120の一部を前方方向の外部から隠匿させることができる。
【0146】
前記第1中段側面部230の内側空間に第1中段欄干部220が位置され得る。
【0147】
これによって、多段観覧席が保管状態である時、隠匿空間S120に人や異物が入って、事故または故障の危険を予防することができる。
【0148】
図9は、本発明の一実施例に係る多段観覧席が保管状態である場合の後側カバー組立体を図示した図面である。
【0149】
上段後方側面部は中段側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定することができる。
【0150】
前記上段後方側面部は前記中段後方側面部と接触して前記中段側面部が後方方向に位置移動され得る範囲を規定することができる。
【0151】
具体的な一例として、
図9を参照すると、多段観覧席が使用状態から保管状態に位置移動される場合、第1中段側面部、第2中段側面部および第3中段側面部は後方方向に位置移動され得る。
【0152】
ここで、第3中段後方側面部433が上段後方側面部123に接触するまで、第3中段ベース組立体は後方方向に位置移動され得る。
【0153】
同様に、第3中段後方側面部433が上段後方側面部123に接触し、第2中段後方側面部333が第3中段後方側面部433に接触するまで、第2中段ベース組立体は後方方向に位置移動され得る。
【0154】
また、第3中段後方側面部433が上段後方側面部123に接触し、第2中段後方側面部333が第3中段後方側面部433に接触し、第1中段後方側面部233が第2中段後方側面部333に接触するまで、第1中段ベース組立体は後方方向に位置移動され得る。
【0155】
多段観覧席が保管状態である場合、第1中段後方側面部233は第2中段後方側面部333と接触し、第2中段後方側面部333は第3中段後方側面部433と接触し、第3中段後方側面部433は上段後方側面部123に接触することができる。
【0156】
図10~
図12は、本発明の一実施例に係る多段観覧席が具備する欄干部の桟の位置的関係を説明するための図面である。
【0157】
上段ベース組立体が位置移動されることによって上段欄干部130が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である上段領域A130と中段ベース組立体が位置移動されることによって中段欄干部が位置され得るすべての位置を含む仮想の領域である中段領域が互いに重なり得るように中段欄干部は中段ベース組立体に連結され得る。
【0158】
万一、上段ベース組立体が位置移動されないのであれば、上段領域A130は上段欄干部130の位置を含む仮想の領域を意味し得る。
【0159】
具体的な一例として、
図10を参照すると、中段組立体が第1中段組立体200、第2中段組立体300および第3中段組立体400があると仮定することができる。
【0160】
第1中段領域A220は第1中段ベース組立体が位置移動されることによって第1中段欄干部220が位置され得るすべての位置を含む仮想領域を意味し得る。
【0161】
第2中段領域A320は第2中段ベース組立体が位置移動されることによって第2中段欄干部320が位置され得るすべての位置を含む仮想領域を意味し得る。
【0162】
第3中段領域A420は第3中段ベース組立体が位置移動されることによって第3中段欄干部420が位置され得るすべての位置を含む仮想領域を意味し得る。
【0163】
ここで、前記第1中段領域A220、前記第2中段領域A320、前記第3中段領域A420および上段領域A130のうち少なくとも二つの領域は重なり得る。
【0164】
一例として、中段領域、前記第2中段領域A320、前記第3中段領域A420および上段領域A130は互いに重なり得る。
【0165】
上段欄干部130は上段ベース部111および/または上段連結側面部121と連結され得る。
【0166】
前記上段組立体100は前記上段ベース組立体111、112と前記上段欄干部130を互いに媒介する上段側面部120をさらに具備することができる。
【0167】
上段欄干部130は上段側面部120の前端に連結されて上側方向に延びる上段前方ロッド131、前記上段側面部120の後段部に連結されて上側方向に延びる上段後方ロッド132および前記上段前方ロッド131と前記上段後方ロッド132を互いに連結する上段横ロッド133を具備することができる。
【0168】
また、前記上段前方ロッド131の上端部と前記上段後方ロッド132の上端部に連結される上段グリップ部134をさらに具備することができる。
【0169】
上段後方ロッド132は前記上段側面部120の上段連結側面部121に連結される一側上段後方ロッド132aおよび前記一側上段後方ロッド132aと所定の角度を有して連結されて上側方向に延びる他側上段後方ロッド132bを具備することができる。
【0170】
一側上段後方ロッド132aは前記上段連結側面部121から側方向に突出するように延長され得る。
【0171】
前記他側上段後方ロッド132bの下端部は前記一側上段後方ロッド132aに連結され得、前記他側上段後方ロッド132bの上端部は前記上段グリップ部134に連結され得る。
【0172】
上段横ロッド133は所定の角度を有して前記上段前方ロッド131に連結される一側上段横ロッド133a、所定の角度を有して前記一側上段横ロッド133aに連結されて前記一側上段横ロッド133aから後方方向に延びる中間上段横ロッド133bおよび所定の角度を有して前記中間上段横ロッド133bと前記他側上段後方ロッド132bと連結される他側上段横ロッド133cを具備することができる。
【0173】
一例として、前記中間上段横ロッド133bを基準として前記一側上段横ロッド133aと前記他側上段横ロッド133cは反対方向に延長され得る。
【0174】
一例として、一側上段横ロッド133aは前記上段前方ロッド131から側方向に延長され得る。
【0175】
一例として、前記他側上段横ロッド133cは前記他側上段後方ロッド132bから側方向と反対方向に延長され得る。
【0176】
中段欄干部は中段ベース部および/または中段連結側面部と連結され得る。
【0177】
前記中段組立体は前記中段ベース組立体と前記中段欄干部を互いに媒介する中段側面部をさらに具備することができる。
【0178】
前記中段欄干部は前記中段側面部の前端部に連結されて上側方向に延びる中段前方ロッド、前記中段側面部の後段部に連結されて上側方向に延びる中段後方ロッドおよび前記中段前方ロッドと前記中段後方ロッドを互いに連結する中段横ロッドを具備することができる。
【0179】
また、前記中段前方ロッドの上端部と前記中段後方ロッドの上端部に連結される中段グリップ部をさらに具備することができる。
【0180】
中段後方ロッドは前記中段側面部の中段連結側面部に連結される一側中段後方ロッドおよび前記一側中段後方ロッドと所定の角度を有して連結されて上側方向に延びる他側中段後方ロッドを具備することができる。
【0181】
一側中段後方ロッドは前記中段連結側面部から側方向に突出するように延長され得る。
【0182】
前記他側中段後方ロッドの下端部は前記一側中段後方ロッドに連結され得、前記他側中段後方ロッドの上端部は前記上段グリップ部134に連結され得る。
【0183】
中段横ロッドは所定の角度を有して前記中段前方ロッドに連結される一側中段横ロッド、所定の角度を有して前記一側中段横ロッドに連結されて前記一側中段横ロッドから後方方向に延びる中間中段横ロッドおよび所定の角度を有して前記中間中段横ロッドと前記他側中段後方ロッドと連結される他側中段横ロッドを具備することができる。
【0184】
一例として、前記中間中段横ロッドを基準として前記一側中段横ロッドと前記他側中段横ロッドは反対方向に延長され得る。
【0185】
一例として、一側中段横ロッドは前記中段前方ロッドから側方向に延長され得る。
【0186】
一例として、前記他側中段横ロッドは前記他側中段後方ロッドから側方向と反対方向に延長され得る。
【0187】
具体的な一例として、
図11を参照すると、中段組立体が第1中段組立体200、第2中段組立体300および第3中段組立体400があると仮定することができる。
【0188】
これに伴い、多段観覧席は第1中段欄干部220、第2中段欄干部320および第3中段欄干部420を具備することができる。
【0189】
これに伴い、第1中段欄干部220は第1中段前方ロッド221、第1中段後方ロッド222、第1中段横ロッド223および第1中段グリップ部224を具備することができる。
【0190】
ここで、第1中段後方ロッド222は第1一側中段後方ロッド222aおよび第1他側中段後方ロッド222bを具備することができる。
【0191】
また、第1中段横ロッド223は第1一側中段横ロッド223a、第1中間中段横ロッド223bおよび第1他側中段横ロッド223cを具備することができる。
【0192】
第1中段欄干部220の構成の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した内容と重複する部分は省略され得る。
【0193】
同様に、第2中段欄干部320は第2中段前方ロッド321、第2中段後方ロッド322、第2中段横ロッド323および第2中段グリップ部324を具備することができる。
【0194】
ここで、第2中段後方ロッド322は第2一側中段後方ロッド322aおよび第2他側中段後方ロッド322bを具備することができる。
【0195】
また、第2中段横ロッド323は第2一側中段横ロッド323a、第2中間中段横ロッド323bおよび第2他側中段横ロッド323cを具備することができる。
【0196】
第2中段欄干部320の構成の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した内容と重複する部分は省略され得る。
【0197】
同様に、第3中段欄干部420は第3中段前方ロッド421、第3中段後方ロッド422、第3中段横ロッド423および第3中段グリップ部424を具備することができる。
【0198】
ここで、第3中段後方ロッド422は第3一側中段後方ロッド422aおよび第3他側中段後方ロッド422bを具備することができる。
【0199】
また、第3中段横ロッド423は第3一側中段横ロッド423a、第3中間中段横ロッド423bおよび第3他側中段横ロッド423cを具備することができる。
【0200】
第3中段欄干部420の構成の技術的特徴に対する詳しい説明は、前述した内容と重複する部分は省略され得る。
【0201】
一例として、第2中段横ロッド323の上側には第1中段横ロッド223が位置され得る。
【0202】
また、第2中段横ロッド323の下側には第2中段横ロッド323が位置され得る。
【0203】
第3中段横ロッド423の上側には第2中段横ロッド323が位置され得る。
【0204】
また、第3中段横ロッド423の下側には上段横ロッド133が位置され得る。
【0205】
前記中段組立体が位置移動されることによって、前記中段横ロッドは前記上段横ロッド133の上側あるいは下側に位置移動され得る。
【0206】
前記中段組立体が位置移動されることによって、前記中段横ロッドは互いに交差することができる。
【0207】
具体的な一例として、
図11および
図12を参照すると、多段観覧席が使用状態から保管状態に移動される場合、前記第2中段横ロッド323を基準として前記第2中段横ロッド323の上側には前記第1中段横ロッド223が後方方向に位置移動され得、前記第2中段横ロッド323を基準として前記第2中段横ロッド323の下側には第3中段横ロッド423が前方方向に位置移動され得る。
【0208】
このように、両側の中段欄干部の中段横ロッドが上側と下側に区分されて位置するため、互いに抵触しなくなり得る。
【0209】
同様に、多段観覧席が使用状態から保管状態に移動される場合、前記第3中段横ロッド423を基準として前記第3中段横ロッド423の上側には前記第2中段横ロッド323が後方方向に位置移動され得、前記第3中段横ロッド423を基準として前記第3中段横ロッド423の下側には上段横ロッド133が前方方向に位置移動され得る。
【0210】
ここで、それぞれの横ロッドは互いに接触してスリップされ得る。
【0211】
一例として、多段観覧席が使用状態から保管状態に移動される場合、前記第1中段横ロッド223は前記第2中段横ロッド323に接触してスリップされ得、第2中段横ロッド323は前記第3中段横ロッド423に接触してスリップされ得、第3中段横ロッド423は前記上段横ロッド133に接触してスリップされ得る。
【0212】
ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの中段横ロッドは互いに離隔され得る。
【0213】
本発明の一実施例に係る側面組立体は観覧客が位置できる所定の領域を提供する上段ベース部111と前記上段ベース部111を支持する上段支持部112を具備する上段ベース組立体111、112および前記上段ベース組立体111、112の下位段として観覧客が位置できる所定の領域を提供する下段ベース部511と前記下段ベース部511を支持する下段支持部512を具備する下段ベース組立体511、512を含むベース組立体の側端部に連結される側面組立体において、前記上段ベース組立体111、112に連結されて前記上段支持部112の少なくとも一部を外側方向の外部から隠匿させる上段側面部120を含むことができる。
【0214】
ここで、前記下段ベース組立体511、512が前記上段ベース組立体111、112の下側に隠匿される状態である保管状態である場合、側方向に対して前記上段ベース組立体111、112および前記下段ベース組立体511、512がカバーされるように、前記上段側面部120は所定の幅を有することができる。
【0215】
上段側面部120が隠匿空間S120を提供し、後側カバー組立体600が保管空間S600を提供することにより、多段観覧席が別途に保管される場所を提供しなくても、いずれの場所でも容易に保管され得る。
【0216】
一例として、前方方向への外部は多段観覧席を基準として前方に位置する任意の空間を意味し得る。
【0217】
また、側方向への外部は多段観覧席を基準として側方向に位置する任意の空間を意味し得る。
【0218】
このような原理は他の方向に対しても同一に適用され得、これに対する詳しい説明は省略され得る。
【0219】
添付された図面は、本発明の技術的思想をより明確に表現するために、本発明の技術的思想と関連性がないか少ない構成に対しては簡略に表現または省略した。
【0220】
前記では本発明に係る実施例を基準として本発明の構成と特徴を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想と範囲内で多様に変更または変形できることは本発明が属する技術分野の当業者に明白なものであり、したがって、このような変更または変形は添付された特許請求の範囲に属するものであることを明らかにしておく。