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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-01
(45)【発行日】2023-11-10
(54)【発明の名称】モーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/04 20060101AFI20231102BHJP
【FI】
H02K5/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020527913
(86)(22)【出願日】2018-11-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-15
(86)【国際出願番号】 KR2018014350
(87)【国際公開番号】W WO2019107829
(87)【国際公開日】2019-06-06
【審査請求日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】10-2017-0160405
(32)【優先日】2017-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0116465
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,キョンサン
(72)【発明者】
【氏名】ク,ジュファン
【審査官】柏崎 翔
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-104321(JP,A)
【文献】特開2016-13000(JP,A)
【文献】実開昭56-30553(JP,U)
【文献】特開平8-322203(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2009-0005076(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
前記シャフトと結合するローターと、
前記ローターの外側に配置されるステーターと、
前記ステーターの上側に配置されるバスバーと、
前記ローターと前記ステーターが配置され、開口を含むハウジングと、
前記ハウジングと結合するカバーと、を含み、
前記カバーは、第1ホール及び複数の第2ホールが形成されるカバープレート部と、前記カバープレート部から下側に延びた側壁と、を含み、
前記シャフトは、前記第1ホールに配置され、
前記バスバーのターミナルは、前記第2ホールを貫通するように配置され、
前記側壁は、外面と、前記外面に形成された複数個の第3溝と、を有し、
前記第1ホールは前記カバープレート部の中央に形成され、
前記ハウジングは、
ハウジングプレート部と、
前記ハウジングプレート部から軸方向に突出した円筒状の側壁部と、
複数個の第2突起と、を含み、
前記第2突起は前記側壁部の内面から突出して形成され、
前記第2突起の上面は前記側壁の下面と接触する、
モーター。
【請求項2】
前記側壁は、
前記カバープレート部と隣接した上側領域と、
前記上側領域の下に位置する下側領域と、
前記上側領域と前記下側領域の間に形成された段差領域と、を含み、
前記複数個の第3溝は、前記上側領域に形成される、
請求項1に記載のモーター。
【請求項3】
前記カバープレート部は、複数個の第1溝を含み、
前記バスバーは、前記カバープレート部の第1溝と垂直方向に重なる第4溝を含む、
請求項1に記載のモーター。
【請求項4】
前記カバーと前記ハウジングの結合時、前記カバープレート部の第1溝と前記バスバーの第4溝は、前記カバープレート部と前記バスバーの位置をアライメントし、前記バスバーの流動を制限するために利用される、
請求項3に記載のモーター。
【請求項5】
前記複数個の第3溝は、前記側壁の端部から所定の第1間隔(d1)で離隔するように配置される、
請求項1に記載のモーター。
【請求項6】
前記複数個の第3溝は、前記カバープレート部と前記側壁が会う角で所定の第2間隔(d2)で離隔するように配置され、
前記第1間隔(d1)の大きさは、前記第2間隔(d2)の大きさより大きい、
請求項5に記載のモーター。
【請求項7】
前記複数個の第3溝は、
前記カバーの中心(C)を基準として回転対称となるように配置される、
請求項1に記載のモーター。
【請求項8】
前記側壁は複数個の第1突起を含み、
前記複数個の第3溝は、前記側壁の外周面の一領域から内側に凹むように形成され、
前記第1突起は、加圧によって前記側壁の内周面に形成された、
請求項1に記載のモーター。
【請求項9】
ハウジングと、
前記ハウジングと結合するカバーと、
前記ハウジングに配置されるローターと、
前記ローターと前記ハウジングの間に配置されるステーターと、
前記ステーターと前記カバーの間に配置されるバスバーと、を含み、
前記カバーは、
第1ガイド溝と第2ガイド溝と複数の第2ホールを含むカバープレート部と、
前記カバープレート部から延長され複数個の第3溝を有する側壁と、を含み、
前記第1ガイド溝は、前記第2ガイド溝と前記カバーの中心を連結する仮想の直線上に配置され、
前記ハウジングは、
ハウジングプレート部と、
前記ハウジングプレート部から軸方向に突出した円筒状の側壁部と、
複数個の第2突起と、を含み、
前記第2突起は前記側壁部の内面から突出して形成され、
前記第2突起の上面は前記側壁の下面と接触する、
モーター。
【請求項10】
前記複数個の第3溝は3個で形成され得、
前記複数個の第3溝のそれぞれと前記カバーの中心を連結した仮想の線がなす角度は120度である、
請求項に記載のモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
モーターは導体が磁場の中で受ける力を利用して電気エネルギーを回転エネルギーに変える装置である。最近モーターの用途が拡大するにつれてモーターの役割が重要となってきている。特に、自動車の電装化が急速に進行するにつれて、操向システム、制動システムおよび意匠システムなどに適用されるモーターの需要が大きく増加している。
【0003】
通常、モーターは回転可能に形成されるシャフトと、シャフトに結合されるローターと、ハウジングの内側に固定されるステーターが設けられるが、ローターの周りに沿って間隔を置いてステーターが設置される。そして、ステーターには回転磁界を形成するコイルが巻線されて、ローターとの電気的な相互作用を誘発してローターの回転を誘導する。ローターが回転することによってシャフトが回転しながら駆動力を生成することになる。
【0004】
そして、ステーターの上端にはコイルと電気的に連結されるバスバーが配置される。バスバーはおおむねリング状のバスバーハウジングと、バスバーハウジングに結合されてコイルが連結されるバスバーターミナルを含む。通常、このようなバスバーは銅板のような板金をプレス加工してバスバーターミナルを成形する。
【0005】
一方、前記モーターは外形を形成するように結合されるカバーとハウジングによって前記モーターのシーリング性能を左右する。ここで、ハウジングはシーリングに対するIP等級を満足するために中央ホールが削除され得る。
【0006】
しかし、中央ホールがないハウジングに配置されるステーターの内側にローターを組み立てる過程で、ベアリングが損傷する問題が発生する。
【0007】
以下、図1を参照して前述されたベアリングの損傷について詳察する。
【0008】
図1は、ローターカバー組立体の組み立てを示す図面である。
【0009】
図1を参照すると、ローターカバー組立体はステーター10が内部に配置されたハウジング20に組み立てられる。
【0010】
前記ローターカバー組立体はカバー30、カバー30の中央に配置されるシャフト40、シャフト40の外側に配置されるローター50およびシャフト40の外周面に配置されるベアリング60を含むことができる。
【0011】
ここで、ベアリング60は配置位置により、シャフト40の上部に配置される上部ベアリング61とシャフト40の下部に配置される下部ベアリング62を含むことができる。図1に図示された通り、上部ベアリング61はカバー30により支持され得る。
【0012】
ただし、前記ローターカバー組立体をステーター10が内部に配置されたハウジング20に組み立てる場合、着磁されたローター50とステーター10間の引力によって前記ローターカバー組立体の下部ベアリング62がハウジング20の突起21に衝突する現象が発生する。それにより、下部ベアリング62が損傷する問題がある。
【0013】
また、前記モーターの構造において、前記モーターのハウジングの軸方向の長さが顧客の要請によって制限または減少され得る。それにより、モーターのサイズに対する設計に制限が発生するところ、性能を満足しつつも、軸方向にサイズが減少したモーターが要求されているのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ステーターの内側にローターを組み立てる時、ベアリングの損傷を防止しながらもシーリング性能を確保できるモーターを提供する。
【0015】
カバーの構造設計を通じて、軸方向のサイズを減少させながらもハウジングに対するカバーの組み立てのための位置を確保できるモーターを提供する。
【0016】
実施例が解決しようとする課題は前述した課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題は実施例により、シャフト;前記シャフトと結合するローター;前記ローターの外側に配置されるステーター;前記ステーターの上側に配置されるバスバー;前記ローターと前記ステーターが配置され、開口を含むハウジング;および前記ハウジングと結合するカバーを含み、前記カバーはカバープレート部、前記カバープレート部から下側に延びた側壁を含み、前記側壁は外面と前記外面に形成された複数個の第3溝を有するモーターによって達成される。
【0018】
ここで、前記側壁は前記カバープレート部と隣接した上側領域、前記上側領域の下に位置する下側領域および前記上側領域と前記下側領域の間に形成された段差領域を含み、前記複数個の第3溝は前記上側領域に形成され得る。
【0019】
また、前記カバープレート部は複数個の第1溝を含み、前記バスバーは前記プレートの第1溝と垂直方向に重なる第4溝を含むことができる。ここで、前記カバーと前記ハウジングの結合時、前記カバープレート部の第1溝と前記バスバーの第4溝は前記カバープレート部と前記バスバーの位置をアライメントし、前記バスバーの流動を制限するために利用され得る。
【0020】
また、前記複数個の第3溝は前記側壁の端部で所定の第1間隔d1で離隔するように配置され得る。ここで、前記複数個の第3溝は前記プレート部と前記側壁が会う角で所定の第2間隔d2で離隔するように配置され、前記第1間隔d1の大きさは前記第2間隔d2の大きさより大きくてもよい。
【0021】
また、前記複数個の第3溝は前記カバーの中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。
【0022】
また、前記ハウジングはハウジングプレート部、前記ハウジングプレート部から軸方向に突出した円筒状の側壁部および複数個の第2突起を含み、前記第2突起は前記側壁部の内面から突出して形成され得る。ここで、前記第2突起の上面は前記側壁の下面と接触することができる。
【0023】
また、前記側壁は複数個の第1突起を含み、前記複数個の第3溝は前記側壁の外周面の一領域から内側に凹むように形成され、前記第1突起は加圧によって前記側壁の内周面に形成され得る。
【0024】
前記課題は実施例により、ハウジング;前記ハウジングと結合するカバー;前記ハウジングに配置されるローター;前記ローターと前記ハウジングの間に配置されるステーター;および前記ステーターと前記カバーの間に配置されるバスバーを含み、前記カバーは第1ガイド溝と第2ガイド溝を含むカバープレート部、前記カバープレート部から延長され複数個の第3溝を有する側壁を含み、前記第1ガイド溝は前記第2ガイド溝と前記カバーの中心を連結する仮想の直線上に配置されるモーターによって達成される。ここで、前記複数個の第3溝は3個で形成され得、前記複数個の第3溝のそれぞれと前記カバーの中心を連結した仮想の線がなす角度は120度であり得る。
【0025】
前記課題は実施例により、シャフト;前記シャフトに結合するローター;前記ローターの外側に配置されるステーター;前記ローターおよび前記ステーターを収容し、一側に開口が形成されたハウジング;および前記開口を覆うカバーを含み、前記カバーはカバープレート部;および前記カバープレート部から軸方向に延びた側壁を含み、前記側壁には少なくとも3個の溝が形成されるモーターによって達成される。ここで、前記溝は前記側壁の端部で所定の第1間隔d1で離隔するように配置され得る。
【0026】
そして、前記溝は前記カバープレートと前記側壁が会う角で所定の第2間隔d2で離隔するように配置され、前記第1間隔d1は前記第2間隔d2より大きい。
【0027】
そして、前記溝は前記側壁の一領域を半径方向に加圧して形成され、前記加圧によって前記側壁の内面には第1突起が形成され得る。
【0028】
そして、前記第1突起の内面は軸方向を基準として所定の角度θで傾斜するように形成され得る。
【0029】
一方、前記溝は前記カバーの中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。
【0030】
また、前記ハウジングはハウジングプレート部;および前記ハウジングプレート部から軸方向に突出した側壁部を含み、前記側壁部には内側に突出した第2突起が形成され得る。
【0031】
そして、前記ハウジングプレート部は板状の本体;および前記本体の一部が突出して形成されたリング状の隆起部を含み、前記隆起部によって前記隆起部の内側にはポケット部が形成され、前記ポケット部は前記シャフトの外周面に配置される下部ベアリングを収容することができる。
【0032】
そして、前記隆起部は所定の曲率を有する曲面で形成された角を含むことができる。
【0033】
また、前記本体の中央にはホールが形成され、前記モーターは前記ホールを覆うように配置されるキャップをさらに含むことができる。
【0034】
また、前記第2突起の上面は前記側壁の下面と接触することができる。
【0035】
前記課題はシャフト;前記シャフトに結合するローター;前記ローターの外側に配置されるステーター;前記ステーターの上部に配置されるバスバー;前記ローター、前記ステーターおよび前記バスバーを収容するハウジング;および前記ハウジングの上部に配置されるカバーを含み、前記カバーはカバープレート部および前記カバープレート部から軸方向に延びた側壁を含み、前記バスバーはバスバーボディーおよび前記バスバーボディーに配置される複数個のターミナルを含み、前記カバープレート部に形成された少なくとも二つの第1溝の中心をつなぐ仮想の第1線L1は前記バスバーボディーに形成された少なくとも二つの第4溝の中心をつなぐ仮想の第2線L2と平行するように配置されるモーターによって達成される。ここで、前記第1溝は前記第4溝の半径方向に内側に配置され得る。
【0036】
また、前記カバーは前記側壁の下側端部に所定の深さDを有するように、凹むように形成された第2溝を含み、前記ハウジングは内側に突出した第2突起を含み、前記ハウジングと前記カバーの結合時、前記第2突起は前記第2溝に配置され得る。
【0037】
また、前記カバーは前記側壁の外周面に凹むように形成された第3溝をさらに含むことができる。
【0038】
ここで、前記第3溝は前記側壁の一領域を半径方向に加圧して形成され、前記加圧によって前記第3溝が形成されることにより、前記側壁の内周面には第1突起が突出するように形成され得る。そして、前記第1突起の内面は軸方向を基準として所定の角度θで傾斜するように形成され得る。
【0039】
一方、前記ハウジングはハウジングプレート部および前記ハウジングプレート部から軸方向に突出した側壁部を含み、前記側壁部には内側に突出した第2突起が形成され得る。
【0040】
また、前記第1線L1は前記カバーの中心を通ることができる。この時、前記第2線L2は前記バスバーの中心を通ることができる。
【0041】
また、前記カバープレート部は複数個の第2ホールを含み、前記第2ホールには前記バスバーの前記ターミナルが貫通して配置され得る。
【発明の効果】
【0042】
前記のような構成を有する実施例に係るモーターは、ステーターの内側にローターを組み立てる時、ベアリングの損傷を防止しながらもシーリング性能を確保することができる。
【0043】
このために、前記モーターはカバーの外周面に形成された溝を利用して、ベアリングが損傷することなくローターをハウジングの内部に設置することができる。
【0044】
この時、ハウジングの底面にホールを削除することによって、モーターのシーリング性能を向上させることができる。
【0045】
そして、ホールが削除されることによって別途のシーリング部材の塗布が不要となるため、モーターの量産性を向上させることができる。すなわち、前記シーリング部材を塗布する場合、前記シーリング部材に対する硬化時間が必要であるが、シーリング部材に対する塗布工程を省略できるためモーターの生産性を向上させることができる。
【0046】
前記のような構成を有する実施例に係るモーターは、カバーに形成された溝とバスバーに形成された溝の位置を利用してカバーの組立位置を決定することができる。
【0047】
また、ハウジングにカバーを結合する時、カバーの第2溝を通じて前記モーターの軸方向のサイズを減少させることができる。
【0048】
また、治具のような固定装置が把持できるように前記モーターはカバーの外周面に形成された第3溝を利用して下部ベアリングを損傷することなくローターをハウジングの内部に設置することができる。この時、ハウジングの底面に形成された従来のホールを削除することによって、モーターのシーリング性能を向上させることができる。
【0049】
そして、前記ハウジングでホールが削除されることによって別途のシーリング部材の塗布が不要となるため、前記モーターの生産性を向上させることができる。すなわち、前記シーリング部材を塗布する場合、前記シーリング部材に対する硬化時間が必要であるが、前記モーターはシーリング部材に対する塗布工程を省略できるためモーターの生産性を向上させることができる。
【0050】
実施例の多様かつ有益な長所と効果は前述した内容に限定されず、実施例の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】ローターカバー組立体の組み立てを示す図面。
図2】実施例に係るモーターを示す斜視図。
図3図1のA-A線を示す第1実施例に係るモーターの断面図。
図4】第1実施例に係るモーターのカバーを示す斜視図。
図5】第1実施例に係るモーターのカバーを示す側面図。
図6】第1実施例に係るモーターのカバーを示す底面図。
図7図4のB-B線を示す断面図。
図8】第1実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図。
図9】第1実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図。
図10】第1実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面。
図11】第2実施例に係るモーターの断面図。
図12】第2実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図。
図13】第2実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図。
図14】第2実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面。
図15】第2実施例に係るモーターのキャップを示す斜視図。
図16】第3実施例に係るモーターを示す斜視図。
図17】第3実施例に係るモーターを示す断面図。
図18】第3実施例に係るモーターを示す分解斜視図。
図19】第3実施例に係るモーターのカバーを示す斜視図。
図20】第3実施例に係るモーターのカバーを示す側面図。
図21】第3実施例に係るモーターのカバーを示す平面図。
図22】第3実施例に係るモーターのカバーを示す断面図。
図23】第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す斜視図。
図24】第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す側面図。
図25】第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す底面図。
図26】第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す断面図。
図27】第3実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図。
図28】第3実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図。
図29】第3実施例に係るモーターのバスバーを示す斜視図。
図30】第3実施例に係るモーターのバスバーを示す平面図。
図31】第3実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0053】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間にその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0054】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的な用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0055】
また、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0056】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせることができるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0057】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0058】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0059】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0060】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されると記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0061】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明するものの、図面符号にかかわらず同一または対応する構成要素は同じ参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0062】
第1実施例
【0063】
図2は実施例に係るモーターを示す斜視図であり、図3図2のA-A線を示す第1実施例に係るモーターの断面図である。ここで、図3に図示されたx方向は半径方向を意味し、y方向は軸方向を意味する。
【0064】
図1図2を参照して詳察すると、第1実施例に係るモーター1はカバー100、カバー100の下部に配置されるハウジング200、ハウジング200の内部に配置されるステーター300、ステーター300の内側に配置されるローター400、ローター400とともに回転するシャフト500、ステーター300の上側に配置されるバスバー600およびシャフト500の外周面に配置されるベアリング700を含むことができる。ここで、ベアリング700は配置位置によりシャフト500の上部側に配置される上部ベアリング710と下部側に配置される下部ベアリング720を含むことができる。
【0065】
カバー100とハウジング200は前記モーター1の外形を形成することができる。この時、ハウジング200は上部に開口が形成された筒状に形成され得る。
【0066】
したがって、カバー100とハウジング200の結合によって内部に収容空間が形成され得る。そして、前記収容空間には、図3に図示された通り、ステーター300、ローター400およびシャフト500等が配置され得る。
【0067】
カバー100はハウジング200の開口を覆うようにハウジング200の開口面、すなわちハウジング200の上部に配置され得る。
【0068】
図4は第1実施例に係るモーターのカバーを示す斜視図であり、図5は第1実施例に係るモーターのカバーを示す側面図であり、図6は第1実施例に係るモーターのカバーを示す底面図であり、図7図4のB-B線を示す断面図である。
【0069】
図4および図7を参照すると、前記カバー100は板状のカバープレート部110とカバープレート部110から軸方向に延びた側壁120を含むことができる。ここで、カバープレート部110と側壁120は一体に形成され得る。
【0070】
カバープレート部110は板状に形成され得る。
【0071】
カバープレート部110には中央に形成された第1ホール111と複数個の第2ホール112が形成され得る。そして、カバープレート部110は中央が下方に陥没するように形成された第1ポケット部P1を含むことができる。ここで、第1ポケット部P1はカバーポケット部と呼ばれ得る。
【0072】
第1ホール111の内側にはシャフト500が配置され得る。この時、シャフト500の上部側には上部ベアリング710が配置され、上部ベアリング710は第1ポケット部P1に配置され得る。それにより、カバープレート部110は上部ベアリング710を支持することができる。
【0073】
第2ホール112の内側にはバスバー600のターミナルが配置され得る。図4に図示された通り、第2ホール112はカバープレート部110に3個が形成され得る。
【0074】
一方、カバープレート部110は半径方向に同一線上に配置される第1溝113をさらに含むことができる。前記第1溝113は中心Cを基準として互いに向かい合うように配置され、カバープレート部110の位置を決定するための要素として利用され得る。
【0075】
側壁120はカバープレート部110の下面から下方に突出し得る。例えば、側壁120はカバープレート部110の縁から下方に突出し得る。この時、側壁120は円筒状に形成され得る。
【0076】
カバー100を治具のような固定装置が把持するために前記側壁120に前記溝122が形成され得る。それにより、前記溝122には治具の端部が配置されて前記治具がカバー100を加圧できるようにする。
【0077】
前記溝122は側壁120の外周面121に凹むように少なくとも3個が形成され得る。前記溝122の個数はカバー100の水平上の流動を防止するために、少なくとも3個が既設定された間隔で配置され得るが、必ずしもこれに限定されない。
【0078】
図6を参照すると、前記溝122は4個か配置されてもよい。この時、溝122はカバー100の中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。
【0079】
すなわち、前記溝122は同一の水平上に配置されるため、カバー100の中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。それにより、前記固定装置は溝122を通じてカバー100の外周面121に一定の力を印加してカバー100の水平上の流動を防止する。
【0080】
図7を参照すると、溝122は側壁120の端部で所定の第1間隔d1で離隔するように配置され得る。そして、溝122はカバープレート部110と側壁120が会う角で所定の第2間隔d2で離隔するように配置され得る。
【0081】
この時、第1間隔d1は前記第2間隔d2より大きい。それにより、カバー100は前記溝122に印加される力に対応して剛性を確保することができる。例えば、前記固定装置によってカバー100に印加される力の大部分はカバープレート部110が支持することになる。
【0082】
前記溝122は側壁120の一領域を半径方向に加圧して形成することができる。この時、前記加圧によって側壁120の内周面123には第1突起124が形成され得る。
【0083】
第1突起124は側壁120の内周面123から内側に突出するように形成され得る。
【0084】
図7に図示された通り、第1突起124の内面124aは軸方向を基準として所定の角度θで傾斜するように形成され得る。この時、第1突起124の内面124aは上方に傾斜するように形成され得る。それにより、溝122の一面も上方に傾斜するように形成され得る。したがって、前記固定装置によって溝122に印加される力はさらにカバープレート部110側に誘導され得る。
【0085】
ハウジング200はカバー100の下部に配置される。
【0086】
ハウジング200は円筒状に形成され得る。そして、ハウジング200は内部にステーター300、ローター400等を収容することができる。この時、ハウジング200の形状や材質は多様に変形され得る。例えば、ハウジング200は高温でもよく耐えることができる金属材質で形成され得る。
【0087】
図8は第1実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図であり、図9は第1実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図である。
【0088】
図8および図9を参照すると、ハウジング200はハウジングプレート部210とハウジングプレート部210から上方に延びた側壁部220を含むことができる。
【0089】
ハウジングプレート部210は板状の本体211および本体211の一部が突出して形成された隆起部212を含むことができる。
【0090】
上から見る時、隆起部212はリング状に形成され得る。この時、隆起部212は本体211の下部を加圧して形成され得る。図9に図示された通り、隆起部212によりハウジングプレート部210は凹凸状に形成され得る。
【0091】
隆起部212が本体211の中心Cから半径方向に離隔するように配置されるため、隆起部212の内側には第2ポケット部P2が形成され得る。ここで、第2ポケット部P2はハウジングポケット部と呼ばれ得る。
【0092】
そして、第2ポケット部P2には下部ベアリング720が収容され得る。この時、下部ベアリング720の下部にはワッシャーが配置され得る。
【0093】
図9に図示された通り、隆起部212は所定の曲率(1/R)で形成された曲面212aを含むことができる。ここで、曲面212aは隆起部212の角のうち内側の角に形成され得る。
【0094】
下部ベアリング720が第2ポケット部P2に挿入される時、曲面212aは下部ベアリング720の挿入をガイドすることができる。それにより、曲面212aは下部ベアリング720との衝突による衝撃を最小化することができる。
【0095】
側壁部220はハウジングプレート部210の上面から軸方向に延長され得る。この時、側壁部220はハウジングプレート部210の縁から上方に突出し得る。
【0096】
一方、側壁部220には内側に突出した第2突起221が形成され得る。例えば、第2突起221は側壁部220の内周面222から内側に突出するように形成され得る。
【0097】
この時、第2突起221は既設定された間隔で円周方向に沿って配置され得る。それにより、第2突起221の上面221aはカバー100を構成する側壁120の端部を支持する。詳細には、第2突起221の上面221aは側壁120の端部側の下面と接触する。これに対し、第2突起221の上面221aはカバー100が既設定された位置まで装着される位置ガイドとしての役割を遂行する。
【0098】
前記第2突起221は側壁部220の一領域を半径方向に加圧して形成することができる。例えば、前記加圧によって側壁部220の内周面222には第2突起221が形成され得る。
【0099】
ステーター300はハウジング200の内周面に支持され得る。そして、ステーター300はローター400の外側に配置される。すなわち、ステーター300の内側にはローター400が配置され得る。
【0100】
図3を参照すると、ステーター300はステーターコア310、ステーターコア310に巻線されるコイル320およびステーターコア310とコイル320の間に配置されるインシュレーター330を含むことができる。ここで、コイル320としては、電線の外周面がコーティングされたワイヤーが提供されてもよい。
【0101】
ステーターコア310には回転磁界を形成するコイル320が巻線され得る。ここで、ステーターコア310は一つのコアで構成されてもよく、複数個の分割コアが結合されて構成されてもよい。
【0102】
ステーターコア310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが相互に積層された形態からなってもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステーターコア310は一つの単一品で形成されてもよい。
【0103】
ステーターコア310は円筒状のヨーク(図示されず)と複数個のトゥース(図示されず)を含むことができる。
【0104】
ここで、前記トゥースはステーターコア310の中心Cを基準として、半径方向(x方向)に向かって前記ヨークから突出するように配置され得る。そして、複数個の前記トゥースは前記ヨークの円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得る。それにより、それぞれの前記トゥースの間にはスロットが形成され得る。
【0105】
一方、前記トゥースはローター400のマグネットと対向するように配置され得る。そして、それぞれの前記トゥースにはコイル320が巻かれる。
【0106】
インシュレーター330はステーターコア310とコイル320を絶縁させる。それにより、インシュレーター330はステーターコア310とコイル320の間に配置され得る。
【0107】
したがって、コイル320はインシュレーター330が配置されたステーターコア310に巻線され得る。
【0108】
一方、コイル320に電流が供給されると、マグネットと電気的な相互作用が誘発されてローター400が回転することができる。ローター400が回転する場合、シャフト500もともに回転する。この時、シャフト500はベアリング700により支持され得る。
【0109】
ローター400はステーター300の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト500が結合され得る。
【0110】
ローター400はローターコア(図示されず)にマグネット(図示されず)が結合されて構成され得る。例えば、ローター400は前記ローターコアの外周面にマグネットが配置されるタイプで構成され得る。
【0111】
したがって、マグネットはステーター300に巻かれたコイル320と回転磁界を形成する。このようなマグネットはシャフト500を中心に円周方向を基準としてN極とS極が交互に位置するように配置され得る。
【0112】
それにより、コイル320とマグネットの電気的な相互作用でローター400が回転し、ローター400が回転するとシャフト500が回転して前記モーター1の駆動力が発生する。
【0113】
一方、ローター400の前記ローターコアは複数個の分割コアが結合されて製作されたり一つの筒で構成される単一コアの形態で製作され得る。
【0114】
シャフト500は、図3に図示された通り、ベアリング700によりハウジング200の内部に回転可能に支持され得る。
【0115】
バスバー600はステーター300の上部に配置され得る。
【0116】
そして、バスバー600はステーター300のコイル320と電気的に連結され得る。
【0117】
バスバー600はバスバー本体610とバスバー本体610に配置される複数個のターミナル620を含むことができる。ここで、バスバー本体610は射出成形を通じて形成されたリング状のモールド物であり得る。そして、前記ターミナル620のそれぞれの一側はステーター300のコイル320と電気的に連結され得る。そして、外部に露出した前記ターミナル620のそれぞれの他側は外部コネクター(図示されず)と電気的に連結されて電源を供給することができる。
【0118】
図2に図示された通り、前記ターミナル620は第2ホール112を貫通し得る。そして、前記ターミナル620の一部は外部に露出し得る。
【0119】
図10は、第1実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面である。
【0120】
図10を参照すると、前記モーター1はハウジング200の内部にステーター300を配置した状態で、ローターカバー組立体を装着することができる。ここで、ローターカバー組立体はカバー100、カバー100の中央に配置されるシャフト500、シャフト500の外側に配置されるローター400およびシャフト500の外周面に配置されるベアリング700を含むことができる。図3に図示された通り、上部ベアリング710はカバー100により支持され得る。
【0121】
この時、前記ローターカバー組立体に対する支持および軸同芯度を合わせる固定装置として治具2が利用され得る。ここで、治具2は第1レッグ3と第2レッグ4を含むことができる。
【0122】
第1レッグ3の端部は、前記溝122に配置されて前記ローターカバー組立体が水平上に流動することを防止する。この時、第2レッグ4はシャフト500の上部側を把持することができる。
【0123】
それにより、治具2は前記ローターカバー組立体をハウジング200の内部にぶつかることなく配置することができる。
【0124】
第2実施例
【0125】
図11は、第2実施例に係るモーターの断面図である。ここで、図11図3のA-A線を示す断面図である。
【0126】
以下、第2実施例に係るモーター1aを説明するにおいて、第1実施例に係るモーター1と同じ構成要素は同じ図面番号で表示し、これに対する詳しい説明は省略することにする。
【0127】
図11を参照すると、第2実施例に係るモーター1aはカバー100、カバー100の下部に配置されるハウジング200a、ハウジング200aの内部に配置されるステーター300、ステーターの内側に配置されるローター400、ローター400とともに回転するシャフト500、ステーターの上側に配置されるバスバー600、シャフト500の外周面に配置されるベアリング700およびハウジング200aの下部に配置されるキャップ800を含むことができる。
【0128】
第2実施例に係るモーター1aを第1実施例に係るモーター1と比較すると、前記モーター1aはハウジング200aの下部にホールが形成されるという点および前記ホールを覆うようにキャップ800をさらに含むという点に差がある。
【0129】
ハウジング200aはカバー100の下部に配置される。
【0130】
ハウジング200aは円筒状に形成され得る。そして、ハウジング200aは内部にステーター300、ローター400等を収容することができる。
【0131】
図12は第2実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図であり、図13は第2実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図である。
【0132】
図12および図13を参照すると、ハウジング200aはハウジングプレート部210aとハウジングプレート部210aから上方に延びた側壁部220を含むことができる。そして、側壁部220には内側に突出した第2突起221が形成され得る。
【0133】
ハウジングプレート部210aは中央にホール213が形成された板状の本体211aおよび本体211aの一部が突出して形成された隆起部212を含むことができる。
【0134】
この時、隆起部212の内側はホール213の外周面で所定の間隔で離隔するように配置され得る。それにより、第2ポケット部P2には下部ベアリング720が収容されて支持され得る。
【0135】
図14は、第2実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面である。
【0136】
図14を参照すると、前記モーター1aはハウジング200aの内部にステーター300を配置した状態で、ローターカバー組立体を装着することができる。ここで、ローターカバー組立体はカバー100、カバー100の中央に配置されるシャフト500、シャフト500の外側に配置されるローター400およびシャフト500の外周面に配置されるベアリング700を含むことができる。図14に図示された通り、上部ベアリング710はカバー100により支持され得る。
【0137】
この時、前記ローターカバー組立体に対する支持および軸同芯度を合わせる固定装置として治具2aが利用され得る。ここで、治具2aは第1レッグ3と第3レッグ5を含むことができる。
【0138】
第1レッグ3の端部は、前記溝122に配置されて前記ローターカバー組立体が水平上に流動することを防止する。そして、第3レッグ5はシャフト500の下部側を把持することができる。この時、第3レッグ5の端部はホール213を貫通してシャフト500の下部側と結合することができる。例えば、シャフト500の下端には結合溝が形成され、前記第3レッグ5の端部は前記結合溝に結合され得る。
【0139】
それにより、前記治具2aが下方に移動して前記ローターカバー組立体はハウジング200aの内部にぶつかることなく配置され得る。
【0140】
ホール213を貫通してシャフト500の下部側と結合する第3レッグ5を利用する場合、前記モーター1で前記ローターカバー組立体を装着する場合よりも軸同芯度の側面でさらに容易である。そして、キャップ800を利用してホール213を密閉させるため、シーリング部材の塗布過程を省略することができ、前記モーター1aの生産性を向上させることができる。
【0141】
キャップ800はホール213を覆うように配置され得る。
【0142】
図15は、第2実施例に係るモーターのキャップを示す斜視図である。
【0143】
図15を参照すると、キャップ800はホール213を覆うキャップ本体810とキャップ本体810の端部から外側に突出するフランジ部820を含むことができる。
【0144】
図15に図示された通り、フランジ部820は隆起部212の下面に接触してホール213に対する密閉性能をさらに向上させることができる。
【0145】
第3実施例
【0146】
図16は第3実施例に係るモーターを示す斜視図であり、図17は第3実施例に係るモーターを示す断面図であり、図18は第3実施例に係るモーターを示す分解斜視図である。ここで、図17図16のA-A線を示す断面図である。そして、図17に図示されたx方向は半径方向を意味し、y方向は軸方向を意味する。そして、軸方向と半径方向は互いに垂直である。ここで、前記軸方向とは、シャフト1500の長さ方向であり得る。
【0147】
図16図18を参照して詳察すると、第3実施例に係るモーター1bはカバー1100、カバー1100の下部に配置されるハウジング1200、ハウジング1200の内部に配置されるステーター1300、ステーター1300の内側に配置されるローター1400、ローター1400とともに回転するシャフト1500、ステーター1300の上側に配置されるバスバー1600およびシャフト1500の外周面に配置されるベアリング1700を含むことができる。ここで、ベアリング1700は配置位置によりシャフト1500の上部側に配置される上部ベアリング1710と下部側に配置される下部ベアリング1720を含むことができる。
【0148】
この時、前記モーター1bの軸同芯度を考慮して、前記モーター1bの中心Cはカバー1100、ハウジング1200、ステーター1300、ローター1400、シャフト1500およびバスバー1600の中心Cであり得る。ここで、内側とは、中心Cを基準として中心Cに向かって配置される方向を意味し、外側とは、内側と反対になる方向を意味する。
【0149】
カバー1100とハウジング1200は前記モーター1bの外形を形成することができる。この時、ハウジング1200は上部に開口が形成された筒状に形成され得る。
【0150】
したがって、カバー1100とハウジング1200の結合によって内部に収容空間が形成され得る。そして、前記収容空間には、図17に図示された通り、ステーター1300、ローター1400およびシャフト1500等が配置され得る。
【0151】
カバー1100はハウジング1200の開口を覆うようにハウジング1200の開口面、すなわちハウジング1200の上部に配置され得る。
【0152】
図19は第3実施例に係るモーターのカバーを示す斜視図であり、図20は第3実施例に係るモーターのカバーを示す側面図であり、図21は第3実施例に係るモーターのカバーを示す平面図であり、図22は第3実施例に係るモーターのカバーを示す断面図である。ここで、図22図19のB-B線を示す断面図である。
【0153】
図19および図22を参照すると、前記カバー1100は板状のカバープレート部1110とカバープレート部1110から軸方向に延びた側壁1120を含むことができる。ここで、カバープレート部1110と側壁1120は一体に形成され得る。
【0154】
カバープレート部1110は板状に形成され得る。
【0155】
カバープレート部1110には、中央に形成された第1ホール1111、複数個の第2ホール1112および少なくとも二つの第1溝1113が形成され得る。そして、カバープレート部1110は中央が下方に陥没するように形成された第1ポケット部P1を含むことができる。ここで、第1ポケット部P1はカバーポケット部と呼ばれ得る。
【0156】
第1ホール1111の内側にはシャフト1500が配置され得る。この時、シャフト1500の上部側には上部ベアリング1710が配置され、上部ベアリング1710は第1ポケット部P1に配置され得る。それにより、カバープレート部1110は上部ベアリング1710を支持することができる。
【0157】
第2ホール1112の内側にはバスバー1600のターミナルが配置され得る。それにより、バスバー1600がステーター1300に配置された状態でカバー1100をハウジング1200に結合する時、バスバー1600のターミナルがカバープレート部1110の第2ホール1112を貫通して結合するため、カバー1100の配置位置が決定され得る。図19に図示された通り、第2ホール1112はカバープレート部1110に3個が形成され得る。
【0158】
第1溝1113はカバープレート部1110の上部側に軸方向に凹むように形成され得る。ここで、第1溝1113は第1ガイド溝1113Aと第2ガイド溝1113Bを含むことができる。そして、第1ガイド溝1113Aは第2ガイド溝1113Bと前記カバー1100の中心Cを連結する仮想の直線上に配置され得る。例えば、二つの第1溝1113の中心を通る仮想の第1線L1はカバー1100の中心Cを通ることになる。すなわち、少なくとも二つの第1溝1113はカバー1100の中心Cを通る仮想の第1線L1の同一線上に配置され得る。そして、前記第1線L1はバスバー1600に対するカバー1100の結合位置を決定する要素として提供され得る。
【0159】
側壁1120はカバープレート部1110の下面から下方に突出し得る。例えば、側壁1120はカバープレート部1110の縁から下方に突出し得る。この時、側壁1120は円筒状に形成され得る。そして、側壁1120は上部と下部の外径が異なる2段の形状で形成され得る。図19および図20を参照すると、前記側壁1120は前記カバープレート部1110と隣接した上側領域、前記上側領域の下に位置する下側領域および前記上側領域と前記下側領域の間に形成された段差領域を含み、前記複数個の第3溝1125は前記上側領域に形成され得る。
【0160】
図20を参照すると、側壁1120は下側端部に凹むように形成された第2溝1122を含むことができる。
【0161】
図20に図示された通り、第2溝1122はハウジング1200の第2突起1221と結合されるように側壁1120の下側端部に形成され得る。それにより、カバー1100とハウジング1200の結合時、第2溝1122は第2突起1221に結合されて回転方向に対する流動が防止される。
【0162】
ここで、前記軸方向を基準として第2溝1122は所定の深さDを有するように形成され、前記深さDを通じて前記モーター1bの軸方向のサイズは減少され得る。
【0163】
図23は第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す斜視図であり、図24は第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す側面図であり、図25は第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す底面図であり、図26は第3実施例に係るモーターに配置されるカバーの他の実施例を示す断面図である。ここで、図26図23のC-C線を示す断面図である。
【0164】
図23図26を参照すると、他の実施例に係るカバー1100aは板状のカバープレート部1110とカバープレート部1110から軸方向に延びた側壁1120aを含むことができる。ここで、前記カバー1100aは側壁1120aに第3溝1125が形成されるという点で一実施例に係るカバー1100と差がある。そして、他の実施例に係るカバー1100aは一実施例に係るカバー1100の代わりに前記モーター1bに配置され得る。
【0165】
カバー1100aを治具のような固定装置が把持するために前記側壁1120aに前記第3溝1125が形成され得る。それにより、前記第3溝1125には前記治具の端部が配置されて前記治具がカバー1100aを加圧できるようにする。そして、前記治具はカバー1100aをハウジング1200側に移動させてカバー1100aとハウジング1200を結合させる。
【0166】
前記第3溝1125は側壁1120aの外周面1121に凹むように少なくとも3個が形成され得る。前記第3溝1125の個数はカバー1100aの水平上の流動を防止するために、少なくとも3個が既設定された間隔で配置され得る。それにより、前記第3溝1125のそれぞれとカバー1100aの中心を連結した仮想の線がなす角度は120度である。
【0167】
ここで、前記第3溝1125の個数が3個のものをその例としているが、必ずしもこれに限定されない。
【0168】
図25を参照すると、前記第3溝1125は4個が配置されてもよい。この時、第3溝1125はカバー1100aの中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。
【0169】
すなわち、前記第3溝1125は同一の水平上に配置されるため、カバー1100aの中心Cを基準として回転対称となるように配置され得る。それにより、前記固定装置は第3溝1125を通じてカバー1100aの外周面1121に一定の力を印加してカバー1100の水平上の流動を防止する。
【0170】
図26を参照すると、第3溝1125は側壁1120aの端部で所定の第1間隔d1で離隔するように配置され得る。そして、第3溝1125はカバープレート部1110と側壁1120aが会う角、例えばカバープレート部1110の下面で所定の第2間隔d2で離隔するように配置され得る。
【0171】
この時、第1間隔d1は前記第2間隔d2より大きい。それにより、カバー1100aは前記第3溝1125に印加される力に対応して剛性を確保することができる。例えば、前記固定装置によってカバー1100aに水平方向に印加される荷重の大部分はカバープレート部1110が支持することになる。
【0172】
前記第3溝1125は側壁1120aの一領域を半径方向に加圧するプレス工程などを利用して形成することができる。この時、前記加圧によって側壁1120aの内周面1123には第1突起1124が側壁1120aの内周面1123から内側に突出するように形成され得る。すなわち、前記加圧によって第3溝1125と第1突起1124をカバー1100に同時に形成することができる。
【0173】
図26に図示された通り、前記加圧によって第1突起1124の内面1124aは軸方向を基準として所定の角度θで傾斜するように形成され得る。この時、第1突起1124の内面1124aは上方に傾斜するように形成され得る。それにより、第3溝1125の斜面1125aも上方に傾斜するように形成され得る。
【0174】
したがって、前記固定装置によって、第3溝1125に印加される荷重は第1間隔d1と第2間隔d2の差によってカバープレート部1110側に誘導され、第3溝1125の斜面1125aによりさらにカバープレート部1110側に誘導され得る。
【0175】
ここで、前記カバー1100aは第3溝1125を含むものをその例としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、一実施例に係るカバー1100のように製造工程およびカバー1100の内側に配置されるバスバー1600の形状に応じた第3溝1125の干渉を考慮して、前記カバー1100aで第3溝1125が削除されてもよい。
【0176】
ハウジング1200はカバー1100の下部に配置される。
【0177】
ハウジング1200は円筒状に形成され得る。そして、ハウジング1200は内部にステーター1300、ローター1400等を収容することができる。この時、ハウジング1200の形状や材質は多様に変形され得る。例えば、ハウジング1200は高温でもよく耐えることができる金属材質で形成され得る。
【0178】
図27は第3実施例に係るモーターのハウジングを示す斜視図であり、図28は第3実施例に係るモーターのハウジングを示す断面図である。
【0179】
図27および図28を参照すると、ハウジング1200はハウジングプレート部1210とハウジングプレート部1210から上方に延びた側壁部1220を含むことができる。
【0180】
ハウジングプレート部1210は板状の本体1211および本体1211の一部が突出して形成された隆起部1212を含むことができる。
【0181】
上から見る時、隆起部1212はリング状に形成され得る。この時、隆起部1212は本体1211の下部を加圧して形成され得る。図24に図示された通り、隆起部1212によりハウジングプレート部1210は凹凸状に形成され得る。
【0182】
隆起部1212が本体1211の中心Cから半径方向に離隔するように配置されるため、隆起部1212の内側には第2ポケット部P2が形成され得る。ここで、第2ポケット部P2はハウジングポケット部と呼ばれ得る。
【0183】
そして、第2ポケット部P2には下部ベアリング1720が収容され得る。この時、下部ベアリング1720の下部にはワッシャーが配置され得る。
【0184】
図28に図示された通り、隆起部1212は所定の曲率(1/R)で形成された曲面1212aを含むことができる。ここで、曲面1212aは隆起部1212の角のうち内側の角に形成され得る。
【0185】
下部ベアリング1720が第2ポケット部P2に挿入される時、曲面1212aは下部ベアリング1720の挿入をガイドすることができる。それにより、曲面1212aは下部ベアリング1720との衝突による衝撃を最小化することができる。
【0186】
側壁部1220はハウジングプレート部1210の上面から軸方向に延長され得る。この時、側壁部1220はハウジングプレート部1210の縁から上方に突出し得る。
【0187】
一方、側壁部1220には側壁部1220の内面から内側に突出した第2突起1221が形成され得る。それにより、ハウジング1200は内側に突出した第2突起1221を含むことができる。例えば、第2突起1221は側壁部1220の内周面1222から内側に突出するように形成され得る。
【0188】
この時、第2突起1221は既設定された間隔で円周方向に沿って配置され得る。それにより、第2突起1221はカバー1100を構成する側壁1120の第2溝1122に結合される。したがって、第2突起1221の上面1221aはカバー1100が既設定された位置まで装着される位置ガイドとしての役割を遂行する。
【0189】
前記第2突起1221は側壁部1220の一領域を半径方向に加圧して形成することができる。例えば、前記加圧によって側壁部1220の内周面1222には第2突起1221が突出するように形成され得る。
【0190】
ステーター1300はハウジング1200の内周面に支持され得る。そして、ステーター1300はローター1400の外側に配置される。すなわち、ステーター1300の内側にはローター1400が配置され得る。
【0191】
図17を参照すると、ステーター1300はステーターコア1310、ステーターコア1310に巻線されるコイル1320およびステーターコア1310とコイル1320の間に配置されるインシュレーター1330を含むことができる。ここで、コイル1320としては、電線の外周面がコーティングされたワイヤーが提供されてもよい。
【0192】
ステーターコア1310には回転磁界を形成するコイル1320が巻線され得る。ここで、ステーターコア1310は一つのコアで構成されてもよく、複数個の分割コアが結合されて構成されてもよい。
【0193】
ステーターコア1310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが相互に積層された形態からなってもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステーターコア1310は一つの単一品で形成されてもよい。
【0194】
ステーターコア1310は円筒状のヨーク(図示されず)と複数個のトゥース(図示されず)を含むことができる。
【0195】
ここで、前記トゥースはステーターコア1310の中心Cを基準として、半径方向(x方向)に向かって前記ヨークから突出するように配置され得る。そして、複数個の前記トゥースは前記ヨークの円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得る。それにより、それぞれの前記トゥースの間にはスロットが形成され得る。
【0196】
一方、前記トゥースはローター1400のマグネットと対向するように配置され得る。そして、それぞれの前記トゥースにはコイル1320が巻かれる。
【0197】
インシュレーター1330はステーターコア1310とコイル1320を絶縁させる。それにより、インシュレーター1330はステーターコア1310とコイル1320の間に配置され得る。
【0198】
したがって、コイル1320はインシュレーター1330が配置されたステーターコア1310に巻線され得る。
【0199】
一方、コイル1320に電流が供給されると、マグネットと電気的な相互作用が誘発されてローター1400が回転することができる。ローター1400が回転する場合、シャフト1500もともに回転する。この時、シャフト1500はベアリング1700により支持され得る。
【0200】
ローター1400はステーター1300の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト1500が結合され得る。
【0201】
ローター1400はローターコア(図示されず)にマグネット(図示されず)が結合されて構成され得る。例えば、ローター1400は前記ローターコアの外周面にマグネットが配置されるタイプで構成され得る。
【0202】
したがって、マグネットはステーター1300に巻かれたコイル1320と回転磁界を形成する。このようなマグネットはシャフト1500を中心に円周方向を基準としてN極とS極が交互に位置するように配置され得る。
【0203】
それにより、コイル1320とマグネットの電気的な相互作用でローター1400が回転し、ローター1400が回転するとシャフト1500が回転して前記モーター1bの駆動力が発生する。
【0204】
一方、ローター1400の前記ローターコアは複数個の分割コアが結合されて製作されたり、一つの筒で構成される単一コアの形態で製作され得る。
【0205】
シャフト1500は、図17に図示された通り、ベアリング1700によりカバー1100とハウジング1200の内部に回転可能に支持され得る。
【0206】
バスバー1600はステーター1300の上部に配置され得る。
【0207】
そして、バスバー1600はステーター1300のコイル1320と電気的に連結され得る。
【0208】
図29は第3実施例に係るモーターのバスバーを示す斜視図であり、図30は第3実施例に係るモーターのバスバーを示す平面図である。
【0209】
図29および図30を参照すると、バスバー1600はバスバーボディー1610とバスバーボディー1610に配置される複数個のターミナル1620を含むことができる。ここで、ターミナル1620はインサート射出成形を通じてバスバーボディー1610に配置され得る。
【0210】
バスバーボディー1610は射出成形を通じて形成されたリング状のモールド物であり得る。
【0211】
図29および図30に図示された通り、バスバーボディー1610は上面に凹むように形成された少なくとも二つの第4溝1611を含むことができる。ここで、バスバーボディー1610に形成された第4溝1611はバスバーボディー1610の溝またはバスバーボディー溝と呼ばれ得る。
【0212】
二つの第4溝1611はバスバー1600の中心Cを通る仮想の第2線L2の同一線上に配置され得る。例えば、二つの第4溝1611の中心を通る仮想の第2線L2はバスバー1600の中心Cを通ることになる。
【0213】
ここで、前記第2線L2は前述された第1線L1との配置関係を通じてバスバー1600に対するカバー1100の結合位置を決定する要素として提供され得る。
【0214】
図18を参照すると、第1線L1と第2線L2は平行するように配置され得る。
【0215】
例えば、ハウジング1200の内部にステーター1300とバスバー1600を配置した状態で、前記第1線L1はカバー1100との結合のためのハウジング1200の配置位置を決定することになる。すなわち、前記カバー1100と前記ハウジング1200の結合時、カバープレート部1110の第1溝1113とバスバー1600の第4溝1611は前記カバープレート部1110と前記バスバー1600の位置をアライメントし、前記バスバー1600の流動を制限するために利用され得る。
【0216】
この時、下部ベアリング1720が配置されたハウジング1200の内部にステーター1300とバスバー1600が組み立てられた組立体は、ハウジング組立体と呼ばれ得る。したがって、前記ハウジング組立体は前記第1線L1を基準として組立位置を決定することができる。
【0217】
そして、前記ハウジング組立体にローターカバー組立体を設置することができる。この時、第1線L1と第2線L2を平行するように維持した状態で、前記ハウジング組立体にローターカバー組立体が結合され得る。ここで、ローターカバー組立体はカバー1100、カバー1100の中央に配置されるシャフト1500、シャフト1500の外側に配置されるローター1400およびシャフト1500の外周面に配置される上部ベアリング1710を含むことができる。
【0218】
したがって、前記第1線L1を基準として前記ハウジング組立体を配置し、前記第1線L1に対して第2線L2を平行するように維持した状態で、前記ローターカバー組立体を前記ハウジング組立体に結合することで、前記モーター1bはカバー1100とハウジング1200の組立位置を決定できるようにする。
【0219】
この時、前記ハウジング組立体と前記ローターカバー組立体の結合のために治具のような固定装置が利用され得る。そして、前記第1線L1と第2線L2の平行の有無を感知して、これを調整するために前記モーター1bはセンサ(図示されず)を含むことができる。ここで、前記第1線L1と第2線L2は仮想の線で提供されるため、前記センサは第1溝1113および第4溝1611を感知して前記第1線L1と前記第2線L2の平行を維持できるようにする。
【0220】
前記モーター1bは前記センサを利用して前記第1線L1と前記第2線L2が平行を維持するものをその例としているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、別途のセンサを使うことなく前記固定装置の配置位置を通じて前記ハウジング組立体と前記ローターカバー組立体の把持位置をそれぞれ決定し、前記固定装置の配置位置を既設定された位置に調整することによって、前記第1線L1と前記第2線L2の平行を維持してもよい。
【0221】
図17を参照すると、第1溝1113は第4溝1611より半径方向に内側に配置され得る。図17に図示された通り、第1溝1113の中心を軸方向に通る仮想の第3線L3は、第4溝1611の中心を軸方向に通る仮想の第4線L4より内側に配置され得る。この時、前記第3線L3と第4線L4は中心Cを軸方向に通る仮想の線と平行するように配置され得る。
【0222】
それにより、前記モーター1bは第1溝1113と第4溝1611の軸方向位置を感知できる感知装置(図示されず)を利用して、第1溝1113と第1溝133から外側に離隔するように配置される第4溝1611の配置位置を通じて、カバー1100とハウジング1200の結合位置の適合または不適合を判断することができる。ここで、第1溝1113と第4溝1611は軸方向(垂直方向)に重なるように配置され得る。しかし、前記感知装置の誤認を考慮して第1溝1113と第4溝1611は一部のみが重なってもよく、または離隔するように配置されてもよい。
【0223】
一方、前記ターミナル1620のそれぞれの一側はステーター1300のコイル1320と電気的に連結され得る。そして、外部に露出した前記ターミナル1620のそれぞれの他側は外部コネクター(図示されず)と電気的に連結されてコイル1320に電源を供給できるようにする。
【0224】
図16に図示された通り、前記ターミナル1620は第2ホール1112を貫通し得る。それにより、前記ターミナル1620の一部は前記カバー1100を基準として外部に露出し得る。
【0225】
図31は、第3実施例に係るモーターのローターカバー組立体の組立過程を示す図面である。この時、前記ローターカバー組立体に配置されるカバーは第3溝1125を含んでもよい。
【0226】
図31を参照すると、前記モーター1bはハウジング1200の内部にステーター1300を配置した状態で、ローターカバー組立体を装着することができる。ここで、ローターカバー組立体はカバー1100a、カバー1100aの中央に配置されるシャフト1500、シャフト1500の外側に配置されるローター1400およびシャフト1500の外周面に配置される上部ベアリング1710を含むことができる。
【0227】
この時、前記ローターカバー組立体に対する支持および軸同芯度を合わせる固定装置として治具2が利用され得る。ここで、治具2は第1レッグ3と第2レッグ4を含むことができる。
【0228】
第1レッグ3の端部は前記第3溝1125に配置されて前記ローターカバー組立体が水平上に流動することを防止する。この時、第2レッグ4はシャフト1500の上部側を把持することができる。それにより、治具2は前記ローターカバー組立体をハウジング1200の内部にぶつかることなく配置することができる。
【0229】
さらに、前記治具2は前記第1溝1113に端部が配置される第3レッグ5を含むことができる。それにより、前記第3レッグ5は第1溝1113に結合されてカバー1100、1100aが前記第2線L2に対する第1線L1の平行位置度を維持できるようにする。
【0230】
前記では本発明の実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるはずである。そして、このような修正と変更に関係した差異点も、添付された特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0231】
1、1a、1b:モーター
100、1100、1100a:カバー
110、1110:カバープレート部
120、1120:側壁
200、200a、1200:ハウジング
210、1210:ハウジングプレート部
220、1220:側壁部
300、1300:ステーター
400、1400:ローター
500、1500:シャフト
600、1600:バスバー
700、1700:ベアリング
800:キャップ、P1:第1ポケット部
P2:第2ポケット部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
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