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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-02
(45)【発行日】2023-11-13
(54)【発明の名称】子育て支援システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20231106BHJP
【FI】
G06Q50/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023046374
(22)【出願日】2023-03-23
【審査請求日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】P 2022210831
(32)【優先日】2022-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517130344
【氏名又は名称】ノーステックテレコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介
(72)【発明者】
【氏名】山本 宗明
(72)【発明者】
【氏名】小湊 一恵
(72)【発明者】
【氏名】小湊 真衣
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 将聡
(72)【発明者】
【氏名】小湊 啓爾
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-514815(JP,A)
【文献】特開2010-107787(JP,A)
【文献】特許第7179217(JP,B1)
【文献】特表2015-517689(JP,A)
【文献】特開2019-153303(JP,A)
【文献】国際公開第02/019295(WO,A1)
【文献】特開2021-092945(JP,A)
【文献】特開2014-052521(JP,A)
【文献】特開2022-026586(JP,A)
【文献】特開2007-004302(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき複数の活動のそれぞれを、子どもの発達分野を複数に区分したカテゴリの中から一又は複数と、当該活動を実施した際に加算される評価値と、に対応付けて記憶している記憶手段と、
支援対象にする子ども及びその子どもにかかわる大人であるユーザを登録し、登録した子どもについて優先して発達を促したい前記カテゴリの設定を前記ユーザに促す登録手段と、
前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録手段に登録した子どもに設定された前記カテゴリに対応付けた活動を優先して前記ユーザに推奨する活動推奨手段と、
前記活動推奨手段によって推奨された活動に関する自己評価の入力を前記ユーザに促し、前記ユーザによる入力に応じて当該活動を実施済みとして記録する活動記録手段と、
前記活動記録手段によって実施済みの活動が記録されると、当該活動に対応付けられている一又は複数の前記カテゴリについて、当該活動に対応付けられている前記評価値を加算する評価値算出手段と、
支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において加算した前記評価値を累積し、累積した前記評価値を前記カテゴリごとに識別可能な態様で出力する出力手段と、
を備える、
ことを特徴とする子育て支援システム。
【請求項2】
前記登録手段は、支援対象にする子どもを登録する際に、当該子どもの年齢を登録しており、
前記活動推奨手段は、活動を推奨する時点における子どもの年齢に応じて、推奨する活動が変化する、
請求項1に記載の子育て支援システム。
【請求項3】
前記登録手段は、支援対象にする子どもを登録する際に、当該子どもの気質チェックを前記ユーザに実施させ、
前記活動推奨手段は、支援対象にする子どもを登録する際に実施した当該子どもの気質チェックの結果に応じて、推奨する活動が変化する、
請求項1に記載の子育て支援システム。
【請求項4】
子どもの発達チェックを所定周期で、前記ユーザに実施させる発達チェック手段と、
前記発達チェックの結果を記録する発達記録手段と、
を更に備え、
前記活動推奨手段は、一回の前記所定周期の中で、前記ユーザに対する活動の推奨を複数回行う、
請求項1に記載の子育て支援システム。
【請求項5】
前記記憶手段によって記憶されているそれぞれの活動に対して重み付けがなされており、
活動に関する自己評価の入力に応じて前記評価値算出手段によって加算される評価値は、当該活動に応じて変化する、請求項1に記載の子育て支援システム。
【請求項6】
子育て支援に関する処理を、コンピュータ装置に実行させるプログラムであって、
支援対象にする子ども及びその子どもにかかわる大人であるユーザを登録し、登録した子どもについて優先して発達を促したいカテゴリの設定を前記ユーザに促す登録処理と、
子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき複数の活動のそれぞれを、子どもの発達分野を複数に区分したカテゴリの中から一又は複数と、当該活動を実施した際に加算される評価値と、に対応付けて記憶している記憶手段を参照して、前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録処理によって登録された子どもに設定された前記カテゴリに対応付けた活動を優先して前記ユーザに推奨する活動推奨処理と、
前記活動推奨処理によって推奨された活動に関する自己評価の入力を前記ユーザに促し、前記ユーザによる入力に応じて当該活動を実施済みとして記録する活動記録処理と、
前記活動記録処理によって実施済みの活動が記録されると、当該活動に対応付けられている一又は複数の前記カテゴリについて、当該活動に対応付けられている前記評価値を加算する評価値算出処理と、
支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において加算した前記評価値を累積し、累積した前記評価値を前記カテゴリごとに識別可能な態様で出力する出力処理と、
を前記コンピュータ装置に実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子育て支援システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
保育園に通う幼児期は、大人からの関わりが、子どもの自己肯定感や自尊感情、集中力や知的好奇心などに影響を与えると考えられていることから、この時期は子育てのゴールデンタイムとも呼ばれる。
幼児期における大人の関わりの重要性を鑑み、子どもに対する大人の関わりを、情報処理分野の技術をもって支援する取り組みが種々提案されている。この種の技術に関する先行技術として、特許文献1及び特許文献2を例示する。
【0003】
特許文献1には、保育所や幼稚園などの施設の担当者と保護者とが、子どもの活動や成長についてオンライン上で相互に情報交換できるシステムが開示されている。
同システムでは、保育所保育指針と幼稚園教育要領と幼稚園連携型認定子ども園教育・保育要領とに定められている各種項目を選択するごとに、その項目に関する値(肯定的な評価が得られた回数の積算値)が加算される。その積算値の月ごとの推移を、統計結果として閲覧することができる。
【0004】
特許文献2には、保育所や幼稚園などの施設の担当者が保育日誌を作成する作業の負担軽減を図ることを目的としたアプリが開示されている。
同アプリでは、上記の特許と同様に、保育所保育指針と幼稚園教育要領と幼稚園連携型認定子ども園教育・保育要領とに定められている各種項目に着目しており、それぞれの項目をタグ付けして写真等のコンテンツを蓄積することができる。また、同アプリでは、項目ごとに蓄積したコンテンツの投稿頻度を閲覧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6931896号公報
【文献】特開2021-174375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の先行技術文献は、保育や幼児教育に従事する保育士等を支援することを目的としており、いずれも公的な指針(保育所保育指針と幼稚園教育要領と幼稚園連携型認定子ども園教育・保育要領)に着目して子どもの活動を定義付けている点において共通している。
しかしながら、支援対象を子どもとすることを前提とした場合、子どもはそれぞれ異なる個性を有しているので、公的な指針をベースとすると、その子どもの個性に適した支援が実現できない。
【0007】
本発明は、上記の課題を鑑みて発明されたものであり、支援対象とする子どもについて推奨される活動を適切に選択すると共に、その子どもの発達過程を定量的に示すことができる子育て支援システム及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき複数の活動のそれぞれを、子どもの発達分野を複数に区分したカテゴリの中から一又は複数と、当該活動を実施した際に加算される評価値と、に対応付けて記憶している記憶手段と、支援対象にする子ども及びその子どもにかかわる大人であるユーザを登録し、登録した子どもについて優先して発達を促したい前記カテゴリの設定を前記ユーザに促す登録手段と、前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録手段に登録した子どもに設定された前記カテゴリに対応付けた活動を優先して前記ユーザに推奨する活動推奨手段と、前記活動推奨手段によって推奨された活動に関する自己評価の入力を前記ユーザに促し、前記ユーザによる入力に応じて当該活動を実施済みとして記録する活動記録手段と、前記活動記録手段によって実施済みの活動が記録されると、当該活動に対応付けられている一又は複数の前記カテゴリについて、当該活動に対応付けられている前記評価値を加算する評価値算出手段と、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において加算した前記評価値を累積し、累積した前記評価値を前記カテゴリごとに識別可能な態様で出力する出力手段と、を備える、ことを特徴とする子育て支援システムを提供する。
【0009】
本発明は、子育て支援に関する処理を、コンピュータ装置に実行させるプログラムであって、支援対象にする子ども及びその子どもにかかわる大人であるユーザを登録し、登録した子どもについて優先して発達を促したいカテゴリの設定を前記ユーザに促す登録処理と、子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき複数の活動のそれぞれを、子どもの発達分野を複数に区分したカテゴリの中から一又は複数と、当該活動を実施した際に加算される評価値と、に対応付けて記憶している記憶手段を参照して、前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録処理によって登録された子どもに設定された前記カテゴリに対応付けた活動を優先して前記ユーザに推奨する活動推奨処理と、前記活動推奨処理によって推奨された活動に関する自己評価の入力を前記ユーザに促し、前記ユーザによる入力に応じて当該活動を実施済みとして記録する活動記録処理と、前記活動記録処理によって実施済みの活動が記録されると、当該活動に対応付けられている一又は複数の前記カテゴリについて、当該活動に対応付けられている前記評価値を加算する評価値算出処理と、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において加算した前記評価値を累積し、累積した前記評価値を前記カテゴリごとに識別可能な態様で出力する出力処理と、を前記コンピュータ装置に実行させる、ことを特徴とするプログラムを提供する。
【0010】
上記の発明は、支援対象とする子どもに推奨される活動を、多数ある候補の中から選択してユーザに推奨するので、その子どもに特化した活動を実施することができる。
また、その活動の結果を定量的に評価し(評価値を算出し)、算出した評価値を累積して出力するので、ユーザはその評価値を参考にすることによって、効果的な活動を検討することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、支援対象とする子どもについて推奨される活動を適切に選択すると共に、その子どもの発達過程を定量的に示すことができる子育て支援システム及びプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る子育て支援システムの構成を示す図である。
図2】評価値を累積した結果を表示したユーザ端末の画面の具体例を示す図である。
図3】本発明に係るカテゴリと、公的な指針に示されているキーワードと、の対応関係を示す図である。
図4】記憶手段に記憶されている推奨活動テーブルの一部を模式的に示す図である。
図5】支援対象の子どもを新規に登録する際の手順を示すフローチャートである。
図6】発達チェックにおいて表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図7】発達チェックの結果を表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図8】登録後において定期的に実施される手順を示すフローチャートである。
図9】発達チェックを実施する時期になった旨をユーザに通知する際に表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図10】その日に推奨可能な活動の一覧を表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図11】活動の結果の入力をユーザに促す際に表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図12】その時点の子どもの年齢に適した遊具を表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図13】「モップス」を使って実施可能な活動を表示するユーザ端末の画面の具体例である。
図14】「記録」のボタンをユーザが操作すると表示されるユーザ端末の画面の具体例である。
図15】「関わりのきろく」をユーザが操作すると表示されるユーザ端末の画面の具体例である。
図16】「発達のきろく」をユーザが操作すると表示されるユーザ端末の画面の具体例である。
図17】「すいい」のタブをユーザが操作すると表示されるユーザ端末の画面の具体例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0014】
<本実施形態に係る子育て支援システム10の構成>
図1は、本実施形態に係る子育て支援システム10の構成を示す図である。
子育て支援システム10は、管理サーバ100、管理サーバ100と通信可能な3台のユーザ端末310、ユーザ端末320、及びユーザ端末330、を含む。なお、本実施形態においてユーザ端末300と称する場合、上記の3台のユーザ端末の総称を意味する。
【0015】
管理サーバ100は、通信ネットワーク200を介して各ユーザ端末300と通信可能である。
上記の通信ネットワーク200は、例えばインターネット、携帯電話通信網、LAN(Local Area Network)またはこれらの複数が組み合わされたコンピュータネットワーク等が挙げられる。なお、通信ネットワーク200と管理サーバ100、又は通信ネットワーク200と各ユーザ端末300の間における通信は有線であっても無線であってもよい。
【0016】
管理サーバ100は、子育て支援システム10の基幹となる情報処理装置であり、通信ネットワーク200を介して受け付けた各ユーザ端末300からの要求に応じて種々の情報処理を行う。
本実施形態に係る管理サーバ100は、記憶手段110と、登録手段120と、発達チェック手段130と、発達記録手段140と、活動推奨手段150と、活動記録手段160と、評価値算出手段170と、出力手段180と、を備える。
なお、図1においては、管理サーバ100を単独構成であるかのように図示しているが、管理サーバ100は単一の装置によって実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。また、図1に図示する管理サーバ100に含まれる構成要素は、本発明の説明に必要なものを便宜的に例示したに過ぎず、他の構成要素が付加されてもよいし、本発明の目的を損なわない範囲で図示した構成要素の一部が省かれてもよい。
【0017】
記憶手段110は、子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき活動の一覧である推奨活動テーブルを記憶している。
なお、推奨活動テーブルの詳細については、後述する。
【0018】
登録手段120は、支援対象にする子どもを登録する。
本実施形態において、登録手段120は、一人の支援対象の子どもに対して、一人のユーザ(子どもにかかわる大人)を登録する必要がある。
支援対象の子どもの登録時に登録される情報には、子どもの名前(ニックネームで代替可能)、子どもとユーザの性別、子どもとユーザの生年月日、子どもとユーザの住んでいる場所、子どもとユーザの関係(例えば、親子、保育士と園児、先生と生徒など)が含まれる。
なお、本発明の実施において、支援対象となる子どもの人数とユーザの人数の関係は上記に限らず、複数のユーザに対して一人の子どもを支援対象として登録してもよいし、一人のユーザに対して複数の子どもを支援対象として登録してもよい。
【0019】
発達チェック手段130は、子どもの発達チェックを所定周期(例えば、半年間隔)で、ユーザに促す。発達記録手段140は、発達チェックの結果を記録する。
ここで発達チェックとは、実施の時点において、支援対象の子どもがどの程度発達しているかを、後述する複数のカテゴリ(ココロ・アタマ・カラダ)ごとに定量的に調査するテストである。
本発明の実施において、発達チェックの形式は特に制限されない。例えば、所定の問診をユーザに実施することによって実施してもよい。
【0020】
活動推奨手段150は、上記の推奨活動テーブルに含まれる活動の中から、登録手段120に登録した子どもに適した活動を選択してユーザに推奨する。
活動記録手段160は、活動推奨手段150によって推奨された活動の結果を記録する。
評価値算出手段170は、活動記録手段160によって記録された活動の結果に基づいて、当該活動の結果の評価値を算出する。
出力手段180は、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において算出された評価値を累積して出力する。
【0021】
本実施形態における出力手段180の出力態様は、評価値算出手段170によって算出された評価値を累積した結果を、ユーザ端末300に送信出力し、ユーザ端末300の画面に表示させる、というものである。
図2は、評価値を累積した結果を表示したユーザ端末300の画面の具体例を示す図である。なお、同図に示す上記の画面は、子育て支援システム10に対応するアプリケーションソフトのホーム画面(ユーザ端末300が当該アプリケーションソフトを起動する際に表示される画面)である。
なお、上記のホーム画面の表示態様は、評価値算出手段170が、活動の結果の評価値を、当該活動に対応しているカテゴリのそれぞれについて算出し、出力手段180が、評価値算出手段170によって算出された評価値を、カテゴリごとに識別可能な態様で送信出力し、ユーザ端末300が、出力手段180から受信した評価値に係るデータを処理して、所定のフォーマット(ココロに係る評価値の累積値の表示領域と、アタマに係る評価値の累積値の表示領域と、カラダに係る評価値の累積値の表示領域と、これら全てを合算した値の表示領域と、に区別されるフォーマット)に対応付けて、各値を表示する処理を実行することによって実現される。
【0022】
<複数のカテゴリと公的な指針に開示されている内容との関係について>
続いて、上述した複数のカテゴリと公的な指針に開示されている内容との関係について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明に係るカテゴリと、公的な指針(幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針)に示されているキーワードと、の対応関係を示す図である。
【0023】
本発明に係るカテゴリは、本発明の発明者らが、保育園を運営する実務経験から独自に考案したものであり、上記の公的な指針に登場するキーワードとの整合性を図るべく、図3に示す対応関係を決定した。
【0024】
上記のカテゴリは、図3に示す表の最も左側の欄(「大カテゴリ」の欄)に示すように大別され、ココロ・アタマ・カラダの3種類がある。
更に、上記の3種類のカテゴリは、図3に示す表の左から2番目の欄(「詳細カテゴリ」の欄)に示すように区分される。詳細には、「ココロ」のカテゴリは、「思いやり・ルール」と「自然」と「ことば」と「感性・表現」に小別される。「アタマ」のカテゴリは、「自立・自律」と「数・文字・図形」と「考える・思考力」に小別される。「カラダ」のカテゴリは、「運動・体力」と「生活」に小別される。
なお、図3に図示する「大カテゴリ」はユーザ端末300の画面に表示され得る(ユーザが視認可能な)カテゴリである。その一方で、同図に図示する「詳細カテゴリ」はユーザ端末300の画面に表示され得ない(ユーザが視認不能な)カテゴリであって、内部制御の為(後述する推奨活動テーブルを作成する為)に定めたものである。
【0025】
図3に示す欄のうち「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と「幼児期の園児の保育に関するねらい」と「1歳以上3歳未満の園児の保育に関わるねらい」と「満3歳以上の園児の教育及び保育に関わるねらい」に示されるキーワードは、それぞれ上記の公的な指針に示されている。
図3に示すとおり、本発明に係るカテゴリは、公的な指針に示されるキーワードが示すねらい・内容と必ずしも一致しておらず、例えば「環境」というキーワードは、本発明に係る「ココロ」と「アタマ」の双方に対応付けられている。
【0026】
<推奨活動テーブルについて>
続いて、上述した推奨活動テーブルについて、図4を用いて説明する。
図4は、記憶手段110に記憶されている推奨活動テーブルの一部を模式的に示す図である。なお、図4に示す推奨活動テーブルに掲げられている活動のことを、本実施形態において「関わり」と称する場合がある。
【0027】
図4に示す『だーれだ?』は、ユーザが支援対象の子どもの顔がうつる身近な物(ガラス製品など)に、「いないいないばあ!」や「だーれだ?」の掛け声を発しながら、子どもの顔を映し出す関わり(ユーザが子どもの顔の前にその物を持って行く関わり)である。当該関わりは、本発明のカテゴリ上では「ココロ」に該当する。当該関わりは、季節に因らず実施可能であるため、活動推奨手段150によって春夏秋冬の全てにおいて推奨される場合があり、その推奨時点において支援対象の子どもの年齢が0歳から2歳であるときに推奨され得る。
図4に示す『両手でタッチ』は、ユーザが、支援対象の子どもの両手を持って両方の手のひらを合わせたり、支援対象の子どものお腹をぽんぽんと叩いたり、する関わりである。当該関わりは、本発明のカテゴリ上では「カラダ」に該当する。当該関わりは、季節に因らず実施可能であるため、活動推奨手段150によって春夏秋冬の全てにおいて推奨される場合があり、その推奨時点において支援対象の子どもの年齢が0歳から1歳であるときに推奨され得る。
図4に示す『マンホール探検隊』は、支援対象の子どもが散歩の最中にマンホールを探すように、ユーザが促す関わりである。当該関わりは、本発明のカテゴリ上では「アタマ」に該当する。当該関わりは、季節に因らず実施可能であるため、活動推奨手段150によって春夏秋冬の全てにおいて推奨される場合があり、その推奨時点において支援対象の子どもの年齢が3歳から6歳であるときに推奨され得る。
図4に示す『つめたいところ探し』は、支援対象の子どもが、身の回りにあるものに触れながら、冷たいと感じる物や場所を探すように、ユーザが促す関わりである。当該関わりは、本発明のカテゴリ上では「アタマ」と「ココロ」に該当する。当該関わりは、寒い時期に実施するのは子どもの体調管理上、好ましくないので、活動推奨手段150によって冬を除く季節(春夏秋)において推奨される場合があり、その推奨時点において支援対象の子どもの年齢が2歳半から6歳であるときに推奨され得る。
なお、上記の各関わりには、「密度」というパラメータが割り当てられている。ここで「密度」とは、それぞれの関わりが実施された際に加算される評価値である。例えば、『だーれだ?』を1回実施した場合に加算される評価値は2であり、『両手でタッチ』を1回実施した場合に加算される評価値は1である。
【0028】
以上に説明したように、記憶手段110によって記憶されている推奨活動テーブルに含まれる活動(関わり)は、それぞれ一つ又は複数のカテゴリに対応している。そして、活動推奨手段150は、活動を推奨する時点における季節又は子どもの年齢に応じて、推奨する活動(関わり)が変化するようになっている。
また、記憶手段110によって記憶されている推奨活動テーブルに含まれるそれぞれの活動(関わり)に対して重み付けがなされており、活動の結果の入力に応じて評価値算出手段170が加算する評価値は、当該活動に応じて変化するようになっている。
【0029】
<支援対象の子どもを新規に登録する際の手順について>
続いて、支援対象の子どもを新規に登録する際の手順について、図5を用いて説明する。
図5は、支援対象の子どもを新規に登録する際の手順を示すフローチャートである。
【0030】
支援対象の子どもを新規に登録する場合(ステップS101のYES)、登録手段120は、ユーザ端末300の画面に、登録に必要な子どもの情報を入力するように、ユーザに促す(ステップS102)。
次に、登録手段120は、ステップS102で情報を入力した子どもに関わる大人(ユーザ)の登録に必要な情報を入力するように、ユーザに促す(ステップS103)。
【0031】
次に、登録手段120は、気質チェックを実施するように、ユーザに促す(ステップS104)。ここで、気質とは、支援対象の子どもの個性や性格を表すものであり、「おっとりタイプ」「おりこうタイプ」「わんぱくタイプ」などに区分される。そして、気質チェックとは、複数の問診によって、支援対象の子どもの気質を調査するテストである。
ステップS104で実施された気質チェックの結果に応じて、活動推奨手段150によって推奨される活動(関わり)が変化し得る。
【0032】
次に、登録手段120は、発達チェック(発達チェック手段130によるテスト)を実施するように、ユーザに促す(ステップS105)。
ステップS105で実施された発達チェックの結果は、発達記録手段140によって記録されるのみであり、活動推奨手段150による活動(関わり)の推奨に影響を与えない。
【0033】
図6は、ステップS105で実施される発達チェックにおいて表示するユーザ端末300の画面の具体例である。なお、図6では、2つの設問のみが図示されるが、ユーザは、当該画面を下方にスライドさせることによって、他の設問を確認することができる。
図7は、ステップS105で実施される発達チェックの結果を表示するユーザ端末300の画面の具体例である。なお、図7では、支援対象の子どもについて「ココロ」「アタマ」「カラダ」に区分した発達のバランスを示す箇所が図示されるが、ユーザは、当該画面を下方にスライドさせることによって、子育て支援システム10からユーザに対するアドバイスを確認することができる。
【0034】
<登録後において定期的に実施される手順について>
続いて、登録後において定期的に実施される手順について、図8を用いて説明する。
図8(a)は、半年の周期で実施される発達チェックに関する手順を示すフローチャートである。
図8(b)は、毎日更新される活動(関わり)の推奨に関する手順を示すフローチャートである。
【0035】
前回の発達チェックの実施から半年が経過すると(ステップS201のYES)、発達チェック手段130は、ユーザ端末300の画面に、発達チェックを実施する時期になった旨をユーザに通知して、その実施をユーザに促す(ステップS202)。
【0036】
図9は、ステップS205において、発達チェックを実施する時期になった旨をユーザに通知する際に表示するユーザ端末300の画面の具体例である。
なお、図9に例示した画面による通知の後に実施される発達チェックの画面は、上述した図6図7と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0037】
ユーザから活動を要求されると(ステップS301のYES)、活動推奨手段150は、ユーザ端末300の画面に、その日に推奨可能な活動(関わり)の一覧を表示する(ステップS302)。ここで、ユーザからの活動の要求とは、具体的には、図2に示したホーム画面の下方に図示される「かかわり」のボタンをユーザが操作することである。
そして、ステップS302において表示された一覧に含まれる活動の一つを選択すると、活動記録手段160は、選択した活動の結果の入力をユーザに促す(ステップS303)。
【0038】
図10は、ステップS302において、その日に推奨可能な活動(関わり)の一覧を表示するユーザ端末300の画面の具体例である。図10に例示される各活動は、それぞれが「ココロ」「アタマ」「カラダ」のいずれの発達を促すものであるかを、ユーザが認識可能に表示される。そして、図10に例示される各活動は、ユーザによって活動の結果が入力されると、実施済みであることが認識できる表示態様になり、毎日(午前0時に)更新されて、更新されると再び実施可能になる。
図11は、ステップS303において、活動の結果の入力をユーザに促す際に表示するユーザ端末300の画面の具体例である。当該画面には、対象となる活動のタイトルとその活動のねらいが含まれ、その下方に表示される4つの選択肢(とてもよくできた、できた、あまりできなかった、まったくできなかった)をユーザに示す。ユーザは、これらの中から一つを選択することによって、その日の活動の自己評価をすることができる。
【0039】
図12は、ステップS302において、その時点の子どもの年齢に適した遊具を表示するユーザ端末300の画面の具体例である。また、図13は、図12の画面で「モップス」が選択された場合において、「モップス」を使って実施可能な活動(関わり)を表示するユーザ端末300の画面の具体例である。
なお、図13に例示される各活動は、図10と同様に、「ココロ」「アタマ」「カラダ」のいずれの発達を促すものであるかを示しており、ユーザによって活動の結果が入力されると、実施済みであることが認識できる表示態様になり、毎日(午前0時に)更新されて、更新されると再び実施可能になる。
図13に示す各活動の結果入力については、図11に例示した画面と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0040】
なお、本実施形態では、発達チェックを促す周期を半年とし、推奨可能な活動の更新周期を1日とすることを述べたが、本発明の実施はこれに限られない。ただし、前者の周期が後者の周期に比べて十分に長いことが好ましく、活動推奨手段150は、前者の周期の中で、ユーザに対する活動の推奨が複数回可能であることが好ましい。
【0041】
続いて、ステップS303の通知を受けて、ユーザが活動の結果を入力すると、評価値算出手段170は、その活動に対応付けられている評価値を記憶手段110から読み出し、読み出した評価値を、その子どもについて過去に累積された評価値に足し合わせる(ステップS304)。なお、所定の活動(関わり)に応じて加算される評価値は、その活動に対応付けられているカテゴリのそれぞれについて同じ値であってもよいし、カテゴリのそれぞれについて異なる値であってもよい(すなわち、カテゴリごとに重み付けがなされていてもよい)。
そして、ステップS304において算出した評価値(登録してから現時点までに累積された評価値)を、ユーザ端末300に送信出力する(ステップS305)。
ステップS305において送信出力された評価値を受信したユーザ端末300は、その画面(図2に例示するホーム画面等)に、当該評価値を反映する。
【0042】
<過去の記録の確認について>
続いて、過去の記録の確認について、図14図17を用いて説明する。
【0043】
図14は、図2に示したホーム画面の下方に図示される「記録」のボタンをユーザが操作すると表示されるユーザ端末300の画面の具体例である。当該画面には、「関わりのきろく」と「発達のきろく」、並びに、新規登録から経過した日数が表示される。
【0044】
図15は、図14の画面において「関わりのきろく」をユーザが操作すると表示されるユーザ端末300の画面の具体例である。当該画面には、その時点におけるココロに係る評価値の累積値と、アタマに係る評価値の累積値と、カラダに係る評価値の累積値と、これら全てを合算した値と、が表示される。なお、これらの値は、ホーム画面に表示される値と同じであり、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間に関する記録である。
また、当該画面には、過去に実施した活動(かかわり)が個別に表示され、いずれか一つを選択すると、選択した活動に関する過去の記録に関する表示(不図示)を確認することができる。
【0045】
図16は、図14の画面において「発達のきろく」をユーザが操作すると表示されるユーザ端末300の画面の具体例である。なお、図16は、図17の画面において「きろく」のタブをユーザが操作すると表示されるユーザ端末300の画面の具体例でもある。
図16の画面は、直近で実施された発達チェックの結果を表示している。図16に表示する内容は、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち一部期間に関する記録である。
【0046】
図17は、図16の画面において「すいい」のタブをユーザが操作すると表示されるユーザ端末300の画面の具体例である。
図17は、過去に実施された発達チェックの結果の推移を表示している。図17に表示する内容は、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間に関する記録である。
【0047】
ユーザは、図14図17に例示される記録を確認することによって、支援対象の子どもに対する関わりの計画(子育ての方針)を検討することができる。
【0048】
<本発明を実現するためのプログラムについて>
上述したように、本発明の実施に係る各処理は、主に管理サーバ100によって実行されるものであり、ユーザ端末300及びユーザ端末300にインストールされるアプリケーションソフトは、その処理結果を受信して表示する処理を実行しているに過ぎない。
従って、本発明を実現するには、管理サーバ100が備えるハードウェア資源(不図示のCPU、ROM、RAMなど)と、そのハードウェア資源に記憶されているソフトウェア資源(プログラム)と、が協働する必要がある。
【0049】
上記のプログラムについて簡潔に整理すると、以下のようになる。
上記のプログラムは、子育て支援に関する処理を、コンピュータ装置(管理サーバ100)に実行させるプログラムである。
当該プログラムは、支援対象にする子どもを登録する登録処理(登録手段120の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、子どもの発達チェックを所定周期で、ユーザに促す発達チェック処理(発達チェック手段130の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、発達チェックの結果を記録する発達記録(発達記録手段140の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき活動を複数記憶している記憶手段110を参照して、記憶手段110に記憶されている活動の中から、登録処理によって登録された子どもに適した活動を選択してユーザに推奨する活動推奨処理(活動推奨手段150の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、上記の活動推奨処理によって推奨された活動の結果を記録する活動記録処理(上記の活動記録手段160の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、活動記録処理によって記録された活動の結果に基づいて、当該活動の結果の評価値を算出する評価値算出処理(上記の評価値算出手段170の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
当該プログラムは、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において算出された評価値を累積して出力する出力処理(上記の出力手段180の機能)を、管理サーバ100に実行させる。
【0050】
なお、上記のプログラムによって、管理サーバ100に実行させる処理のうち一部については、本発明の目的を達成する範囲において、省いてもよい。また、上記のプログラムによって管理サーバ100に実行させる処理は上記に限られず、本発明の目的を達成する範囲において、新たな処理が追加されてもよい。
また、上記のプログラムは、管理サーバ100の機能を実現させるものであったが、本発明の実施はこれに限られない。例えば、一部の機能については、ユーザ端末300の処理によって実現してもよいし、又は、管理サーバ100とユーザ端末300が協働する処理によって実現してもよい。
【0051】
<その他の変形例>
本発明の実施は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、改良等が可能である。以上の説明で記載されていない変形例について、以下に列挙する。
【0052】
上述した実施形態において、新規登録時に入力する情報を例示したが、本発明の実施において、その一部を省いてもよいし、更なる情報を追加してもよい。例えば、登録手段120は、支援対象にする子どもについて、優先して発達を促したいカテゴリ(ココロ・アタマ・カラダのいずれの発達を優先するか)を設定してもよいし、全てのカテゴリをバランスよく発達させる旨を設定してもよい。この変形例において、活動推奨手段150は、登録時におけるカテゴリに係る設定に応じて、推奨する活動が変化しても良い。
【0053】
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき活動を複数記憶している記憶手段と、支援対象にする子どもを登録する登録手段と、前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録手段に登録した子どもに適した活動を選択してユーザに推奨する活動推奨手段と、前記活動推奨手段によって推奨された活動の結果を記録する活動記録手段と、前記活動記録手段によって記録された活動の結果に基づいて、当該活動の結果の評価値を算出する評価値算出手段と、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において算出された評価値を累積して出力する出力手段と、を備える、ことを特徴とする子育て支援システム。
(2)前記記憶手段によって記憶されている複数の活動は、それぞれ一つ又は複数のカテゴリに対応しており、前記評価値算出手段は、活動の結果の評価値を、当該活動に対応している前記カテゴリのそれぞれについて算出し、前記出力手段は、前記評価値算出手段によって算出された評価値を、前記カテゴリごとに識別可能な態様で出力する、(1)に記載の子育て支援システム。
(3)前記カテゴリは、子どもの発達分野を複数に区分するものであり、前記登録手段は、支援対象にする子どもについて、優先して発達を促したい前記カテゴリを設定して登録しており、前記活動推奨手段は、前記登録手段による前記カテゴリに係る設定に応じて、推奨する活動が変化する、(2)に記載の子育て支援システム。
(4)前記登録手段は、支援対象にする子どもを登録する際に、当該子どもの年齢を登録しており、前記活動推奨手段は、活動を推奨する時点における子どもの年齢に応じて、推奨する活動が変化する、(1)から(3)のいずれか一つに記載の子育て支援システム。
(5)前記登録手段は、支援対象にする子どもを登録する際に、当該子どもの気質チェックをユーザに実施させ、前記活動推奨手段は、支援対象にする子どもを登録する際に実施した当該子どもの気質チェックの結果に応じて、推奨する活動が変化する、(1)から(3)のいずれか一つに記載の子育て支援システム。
(6)子どもの発達チェックを所定周期で、ユーザに促す発達チェック手段と、前記発達チェックの結果を記録する発達記録手段と、を更に備え、前記活動推奨手段は、一回の前記所定周期の中で、ユーザに対する活動の推奨を複数回行う、(1)から(3)のいずれか一つに記載の子育て支援システム。
(7)前記記憶手段によって記憶されているそれぞれの活動に対して重み付けがなされており、活動の結果の入力に応じて前記評価値算出手段によって加算される評価値は、当該活動に応じて変化する、(1)から(3)のいずれか一つに記載の子育て支援システム。
(8)子育て支援に関する処理を、コンピュータ装置に実行させるプログラムであって、支援対象にする子どもを登録する登録処理と、子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき活動を複数記憶している記憶手段を参照して、前記記憶手段に記憶されている活動の中から、前記登録処理によって登録された子どもに適した活動を選択してユーザに推奨する活動推奨処理と、前記活動推奨処理によって推奨された活動の結果を記録する活動記録処理と、前記活動記録処理によって記録された活動の結果に基づいて、当該活動の結果の評価値を算出する評価値算出処理と、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間において算出された評価値を累積して出力する出力処理と、を前記コンピュータ装置に実行させる、ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0054】
10 支援システム
100 管理サーバ
110 記憶手段
120 登録手段
130 発達チェック手段
140 発達記録手段
150 活動推奨手段
160 活動記録手段
170 評価値算出手段
180 出力手段
200 通信ネットワーク
300,310,320,330 ユーザ端末
【要約】
【課題】支援対象とする子どもについて推奨される活動を適切に選択すると共に、その子どもの発達過程を定量的に示すことができる子育て支援システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】子どもの発達を促す為に、子どもが行うべき活動又は大人が子どもに対して行うべき活動を複数記憶している記憶手段110と、支援対象にする子どもを登録する登録手段120と、記憶されている活動の中から、登録した子どもに適した活動を選択してユーザに推奨する活動推奨手段150と、推奨された活動の結果を記録する活動記録手段160と、記録された活動の結果に基づいて、当該活動の結果の評価値を算出する評価値算出手段170と、支援対象の子どもが登録されてから現在に至るまでの期間のうち全期間又は一部期間における評価値を累積して出力する出力手段180と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17