特許7392322画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置用プログラム、および、書類管理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置用プログラム、および、書類管理システム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/387 20060101AFI20231129BHJP
H04N 1/393 20060101ALI20231129BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20231129BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20231129BHJP
【ＦＩ】
H04N1/387 200
H04N1/393
G06F3/04842
G06F3/04845
【請求項の数】
9
(21)【出願番号】P 2019149714
(22)【出願日】2019-08-19
(65)【公開番号】P2021034772
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】小田 真
(72)【発明者】
【氏名】安倍 靖人
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開２０１８－１８２６６４（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２００１－１０１１６４（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開平０４－３２６１８８（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０４Ｎ １／３８ － １／３９３
Ｇ０６Ｔ １１／６０ －１１／８０
Ｇ０６Ｆ ３／０４８－ ３／０４８９５
Ｇ０６Ｖ ３０／００ －３０／４２４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段と、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段と、
前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、
前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項１に記載の画像処理装置において、前記出力手段が、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像に重ならないように前記マスク画像の中央部に表示する画像データを出力することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項１または請求項２に記載の画像処理装置において、前記マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、視認性を完全に無くさず、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させたマスク画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項１または請求項２に記載の画像処理装置において、前記マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像を黒塗りした前記マスク画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像処理装置において、前記拡大手段が前記特定された項目部分画像を拡大した際、前記拡大された項目部分画像が前記表示領域の大きさに収まらない場合、前記特定された項目部分画像を分割項目画像に分割して、前記表示領域の大きさに収まるように当該分割項目画像を並べ替える画像分割手段を更に備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項５に記載の画像処理装置において、前記画像分割手段が、前記特定された項目部分画像に記載されている記載事項の区切りで、前記分割項目画像に分割することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
項目部分画像特定手段が、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定ステップと、拡大手段が、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大ステップと、
マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、
出力手段が、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段、
画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段、
前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段、および、
前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段として機能させることを特徴とする画像処理装置用プログラム。
【請求項9】
書類の画像を処理する画像処理装置と、作業のため当該書類の画像を表示する端末装置と、を備えた書類管理システムにおいて、前記画像処理装置が、
前記書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段と、
画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段と、
前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、
前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段と、
を有することを特徴とする書類管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書類の画像を処理するための画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置用プログラム、および、書類管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
業務の効率化のため書類の内容が電子データに電子化され、この中から所定の情報が抽出された後に、所定の情報毎に作業が行われている。例えば、特許文献１には、原票等をスキャンすることで原票イメージを読込み、読み込んだ原票イメージを分割して、各分割部分を別々のコンピュータから入力する原票自動分割送受信整理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開２０１２－１９９９７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術では、一部の書類の項目の分割イメージを拡大して表示させているが、審査等の作業中、他の書類の同一の項目の内容も一覧で見られるため、十分な情報保護になっていなかった。
【0005】
そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、作業の際の情報保護の対策をより施すための画像処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段と、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段と、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の画像処理装置において、前記出力手段が、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像に重ならないように前記マスク画像の中央部に表示する画像データを出力することを特徴とする。
【0008】
また、請求項３に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の画像処理装置において、前記マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、視認性を完全に無くさず、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させたマスク画像を生成することを特徴とする。
【0009】
また、請求項４に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の画像処理装置において、前記マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像を黒塗りした前記マスク画像を生成することを特徴とする。また、請求項５に記載の発明は、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像処理装置において、前記拡大手段が前記特定された項目部分画像を拡大した際、前記拡大された項目部分画像が前記表示領域の大きさに収まらない場合、前記特定された項目部分画像を分割項目画像に分割して、前記表示領域の大きさに収まるように当該分割項目画像を並べ替える画像分割手段を更に備えることを特徴とする画像処理装置。また、請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の画像処理装置において、前記画像分割手段が、前記特定された項目部分画像に記載されている記載事項の区切りで、前記分割項目画像に分割することを特徴とする。
【0010】
また、請求項７に記載の発明は、項目部分画像特定手段が、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定ステップと、拡大手段が、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大ステップと、マスク画像生成手段が、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、出力手段が、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、請求項８に記載の発明は、コンピュータを、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段、および、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項９に記載の発明は、書類の画像を処理する画像処理装置と、作業のため当該書類の画像を表示する端末装置と、を備えた書類管理システムにおいて、前記画像処理装置が、前記書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段と、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段と、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段と、前記マスク画像に重畳して、前記拡大された項目部分画像を、前記特定された項目部分画像の箇所に対応させた箇所に表示する画像データを出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、特定された項目部分画像を拡大し、書類の画像において特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像に対して拡大された項目部分画像を表示する画像データを出力するので、書類に対する審査等の作業の際の情報保護を図りながら、書類に対する作業がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る書類管理システムの概要構成例を示す模式図である。
【図2】書類の一例を示す模式図である。
【図3】書類の一例を示す模式図である。
【図14】審査する書類の一例を示す模式図である。
【図15】審査画面の一例を示す模式図である。
【図16】審査画面の一例を示す模式図である。
【図17】審査画面の一例を示す模式図である。
【図18】審査画面の一例を示す模式図である。
【図19】審査画面の一例を示す模式図である。
【図20】審査画面の一例を示す模式図である。
【図21】審査画面の一例を示す模式図である。
【図22】審査画面の一例を示す模式図である。
【図23】審査画面の一例を示す模式図である。
【図24】審査画面の一例を示す模式図である。
【図25】審査画面の一例を示す模式図である。
【図26】審査画面の一例を示す模式図である。
【図27】審査画面の一例を示す模式図である。
【図28】項目部分画像を分離する一例を示す模式図である。
【図29】審査画面の一例を示す模式図である。
【図30】審査画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、書類管理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0016】
【0017】
【0018】
図１に示すように、ファイル生成システムの一例である書類管理システム１は、書類に関する書類情報を管理する管理サーバ１０と、書類の種別や種別毎の項目部分の切り出し領域等の登録作業をする登録装置２０と、書類の画像を撮像して書類画像を取り込む画像入力装置３０と、書類の項目の照合作業をする照合端末装置４０と、を備えている。ここで、書類情報の一例として、書類画像、書類画像から切り出された項目部分画像、項目部分画像から作成されたテキストデータ、顧客に納品するための納品用のデータ等の電子データ等が挙げられる。ここで、項目部分画像は、書類における１つの項目を含む部分の画像であって、他の項目を含まない画像が好ましい。
【0019】
画像処理装置の一例である管理サーバ１０は、画像入力装置３０からの書類画像に基づき、書類画像および管理情報を含むファイルを生成する。また、管理サーバ１０は、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０における作業を管理する。
【0020】
登録装置２０では、予め、書類の種別のマスタ登録作業、種別毎の書類の項目の切り出し領域の設定作業、項目の照合の難易度の設定作業、作業者の習熟度の設定作業、項目部分画像に対する審査設問登録作業等が行われる。なお、審査設問は、審査時に、審査する項目毎に表示される問いかけの内容である。例えば、氏名の場合、記入があるか等の問いかけである。
【0021】
画像取得装置の一例である画像入力装置３０は、顧客から預かった書類の画像を撮像し、書類画像を取得する。また、画像入力装置３０は、書類に付されるフロントページを作成する。フロントページが付された書類は、保管庫５に保管される。
【0022】
照合端末装置４０は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やタブレット端末等の携帯端末である。照合端末装置４０は、照合して審査するための書類の画像を表示する。照合端末装置４０は、各作業者に応じて、設置されている。
【0023】
管理サーバ１０、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０は、ネットワーク３を介して、例えば、通信プロトコルにＴＣＰ／ＩＰ等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク３は、例えば、ローカルエリアネットワーク、インターネット、専用通信回線（例えば、ＣＡＴＶ（Community Antenna Television）回線）、移動体通信網、およびゲートウェイ等により構築されている。
【0024】
書類は、例えば、契約書等の申込書類である。また、本人を確認するための書類は、住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書（例えば、電気、ガス等の公共料金の領収書のように氏名、住所が記載されたもの）、登記簿謄本、納品書等の書類である。なお、書類は、平面の紙のみならず、立体形状でもよく、書類の表面に、読み取り可能な情報が記載されていればよい。
【0025】
書類の種別の一例として、契約書、住民票、免許証等の種別が挙げられる。さらに、書類の種別は、契約書の場合、顧客毎の契約書のフォーマット毎、住民票の場合、各市町村のフォーマット毎に分類される。
【0026】
図２に示すように、書類が申込書（書類５０）の場合、書類の表面に、タイトル、氏名、住所、電話番号等が記載されている。同じ形式の申込書の共通領域として、タイトル、氏名の項目、住所の項目、電話番号の項目等が挙げられる。申込書の非共通領域として、個人情報である氏名（切り出し領域５０ａ）、住所（切り出し領域５０ｂ）、電話番号（切り出し領域５０ｃ）等が挙げられる。なお、共通領域は、同じ形式の書類に関して、共通している共通フォーマットの部分である。非共通領域は、同じ形式の書類に関して、申請者毎に異なる部分である。ここで、切り出し領域の画像が項目部分画像である。
【0027】
図３に示すように、書類が住民票の場合、書類の表面に、市町村名、住所、氏名、生年月日、性別等が記載されている。ある市町村の形式（書類に応じた所定の形式の一例）の住民票の共通領域として、書類の名称、市町村名、住所の項目、氏名の項目、生年月日の項目、性別の項目等が挙げられる。住民票の非共通領域として、個人情報である住所（切り出し領域５１ｂ）、氏名（切り出し領域５１ａ）、生年月日、性別等が挙げられる。
【0028】
書類が住民票の場合、市町村により記載の形式（書類に応じた所定の形式の一例）が異なる。
【0029】
書類に応じた所定の形式の一例として、書類が免許証の場合、書類の表面に、氏名、生年月日、住所、写真等が記載されている。免許証の共通領域として、氏名の項目、住所の項目、生年月日の項目、写真の項目等が挙げられる。免許証の非共通領域として、個人情報である氏名、生年月日、住所、個人の写真等が挙げられる。
【0030】
ここで、項目の種類として、氏名の項目、住所の項目、電話番号の項目、印鑑証明用印影の項目、性別の項目、生年月日の項目、写真の項目等が挙げられる。項目の種類は、項目ＩＤに対応している。
【0031】
関連する複数の書類は、一個人や、一法人において関連する複数の書類である。同一の個人または同一の法人に関する少なくとも２以上の書類である。例えば、一個人や、一法人における、契約書等の申込書類、本人を確認するための書類（住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書）、納品書等の書類等から少なくとも２以上の書類である。関連する複数の書類の一例として、例えば、契約書、住民票、および、免許証の組み合わせ、契約書、住民票、および、パスポートの組み合わせ、申込書類、および、健康保険証の組み合わせ、申込書類、領収証、契約書、および、登記簿謄本の組み合わせ等が挙げられる。これら関連する複数の書類は、例えば、書類のセットが同封された封筒で送られてくる。
【0032】
なお、書類は、紙の書類に限らず、電子データの書類でもよい。この場合は、電子データが、書類の画像となる。管理サーバ１０は、ネットワーク３を介して、ウェブ入稿により電子データの書類を受け付けてもよい。電子データの書類の一例として、証明書等スキャンにより電子化した電子データの書類、ウェブの入力画面で入力された電子データの書類等が挙げられる。
【0033】
【0034】
【0035】
図４示すように、コンピュータである管理サーバ１０は、管理サーバ１０を制御する制御部１１と、様々なデータベースを有する記憶部１２と、各管理サーバ１０および登録装置２０と通信する通信部１３と、管理情報等を表示する出力部１４と、を備えている。
【0036】
制御部１１は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）と、ＲＯＭ（Read Only Memory）と、ＲＡＭ（Random Access Memory）とを有する。制御部１１は、例えば、ＣＰＵと、ＲＯＭと、ＲＡＭと、を有する。制御部１１は、ＣＰＵが、ＲＯＭや、ＲＡＭに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。制御部１１が、管理サーバ１０の各部（記憶部１２、通信部１３、出力部１４等）を制御する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部１１が読み出し実行してもよい。
【0037】
記憶部１２は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。記憶部１２には、予め登録しておくデータを記憶した登録データベース１２ａ、作業者のレベル等を記憶した作業者データベース１２ｂ、撮像された書類の画像データおよび切り出し画像等を記憶した画像データベース１２ｃ、書類の作業結果を記憶した作業結果データベース１２ｄ等が構築されている。
【0038】
ここで、例えば、項目「氏名」の項目部分画像に対しては、審査作業、入力作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「住所」の項目部分画像に対しては、審査作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「性別」の項目部分画像に対しては、入力作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「生年月日」の項目部分画像に対しては、入力作業、データ納品作業が順に行われる。
【0039】
審査作業は、例えば、書類の紙で審査を行う紙審査作業、画面上で審査を行う画面審査作業等が挙げられる。
【0040】
また、審査作業は、審査が必要な項目か否かの審査の判別作業、審査が必要か否かの判定作業後審査が必要となった場合における紙審査を行う作業または画面で審査を行う作業のように、どのように審査するのかの審査の判定作業、画面審査の場合、誰が審査をするかの判定作業等が挙げられる。画面審査では、書類の内容が問題ないか判定して結果が入力される。
【0041】
入力作業は、画面に表示された手書き文字を見ながら、書類の情報（文字）等のテキストデータを入力する作業を行う。なお、書類の内容が問題ないか判定して結果を入れる画面審査に関して、審査作業としてもよいし、入力作業としてもよい。
【0042】
比較作業では、他の作業者が入力した情報同士を比較したり、入力したテキストと、ＯＣＲ（Optical character recognition）で文字認識されたデータとを比較したりする。
【0043】
データ納品作業では、審査結果等をまとめた資料や、書類の返却等の納品の作業が行われる。
【0044】
書類種別用の登録データベース１２ａには、書類の種別を特定する類種別コード（書類種別ＩＤ）に関連付けられて、申請書、住民票、免許証、契約書等の書類の種別が記録されている。さらに、登録データベース１２ａには、住民票に対して、市町村名、申請書に対して、顧客名等が記憶されている。
【0045】
また、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａには、書類の種別を示すＩＤに関連付けられて、書類のフォーマットの各項目に対応した切り出し領域等が関連付けられて記憶されている。切り出し領域５０ａが矩形の場合、矩形の対角に位置する頂点の位置情報が、切り出し領域５０ａとなる。各切り出し領域は、各項目に対応し、項目ＩＤに関連付けられていてもよい。項目切り出し領域用の登録データベース１２ａには、顧客毎の契約書、各市町村の住民票等に関する様々なテンプレートが記憶されている。
【0046】
また、項目の難易度用の登録データベース１２ａには、各項目に対する照合の難易度の情報が記憶されている。性別は、男／女、またはＭ／Ｆであるので、照合が楽であるが、氏名の場合、異字があり、住所の場合は、書き方がいくつかあり、照合が難しくなる。また、例えば、氏名は、”氏名 ○○”、”被保険者名 ○○”、”世帯主 ○○”、”非扶養者 ○○”と、記載の仕方が異なることもあり、照合が難しくなる。
【0047】
また、登録データベース１２ａには、顧客ＩＤに関連付けられて、顧客名、納品後の書類の裁断の有無、等の情報が記憶されている。
【0048】
また、作業者データベース１２ｂには、図５に示すように、作業者ＩＤ毎に、作業レベルが記憶されている。なお、作業レベルは、作業者の習熟度、適正等により決定される。作業レベルは、例えば、”Ａ”、”Ｂ”、”Ｃ”等に分類される。なお、作業者ＩＤは、ログインＩＤおよびパスワード、作業者が携帯しているＩＣカードや、名札に印刷されたコード等に関連付けられている。
【0049】
また、画像データベース１２ｃには、書類ＩＤ毎に、撮像された画像データ、画像データから切り出しされた切り出し画像（項目画像データの一例であり、書類における各項目の項目部分画像）等が記憶されている。切り出し画像は、項目に関連付けられて、画像データベース１２ｃに記憶されている。なお、画像データと項目部分画像とは別々データベースでもよい。また、管理番号の一例である書類ＩＤは、書類ＩＤの他に、書類の特徴量、作業ＩＤ等の書類を特定できるＩＤならばよい。ウェブ入稿により電子データの書類を受け付けた場合、画像データベース１２ｃには、撮像された画像データの代わりに、受け付けた電子データの書類の画像データが記憶されてもよい。
【0050】
作業結果データベース１２ｄには、図６に示すように、包袋ＩＤおよび項目ＩＤに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者ＩＤおよび審査結果が記憶されている。作業結果の一例である審査結果は、例えば、セットの書類に記載された内容が同一であるかの照合結果や、記載の有無のデータである。なお、複数の書類を特定する包袋ＩＤの代わりに、各書類の書類ＩＤでもよい。
【0051】
また、作業結果データベース１２ｄには、包袋ＩＤおよび項目ＩＤに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者ＩＤ、照合に使用した書類の書類ＩＤ、書類において、どの部分を照合に使用したかの選択情報等が記憶されている。また、作業結果データベース１２ｄには、住民票等から読み取られ入力されたテキストデータが記憶されていてもよい。ＯＣＲにより文字認識された文字認識結果が、作業結果データベース１２ｄに記憶されてもよい。
【0052】
また、記憶部１２は、ウェブ入稿で受け付けた書類の電子データを記憶する受付書類データベースを有してもよい。受付書類データベースには、受け付けた書類の電子データが、受付番号や書類ＩＤ等の管理番号と関連して記憶されてもよい。
【0053】
同じ管理サーバ１０の同じデータベースにより管理されてもよいし、それぞれのデータベースが、別の管理サーバのデータベースに記憶されてもよい。
【0054】
また、記憶部１２には、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ等からネットワーク３を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0055】
通信部１３は、ネットワーク３に接続して、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０との通信を制御する。
【0056】
出力部１４は、例えば、液晶表示素子またはＥＬ（Electro Luminescence）素子等によって構成されている。
【0057】
管理サーバ１０が、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、特定された項目部分画像を拡大する処理等を行う。
【0058】
（１．３ 登録装置２０の構成および機能）
次に、登録装置２０の構成および機能について、図７を用いて説明する。
次に、登録装置２０の構成および機能について、図７を用いて説明する。
【0059】
図７は、登録装置２０の一例を示す模式図である。要構成の一例を示すブロック図である。
【0060】
なお、管理サーバ１０と異なる構成および機能について、主に説明する。
【0061】
図７に示すように、コンピュータとして機能する登録装置２０は、制御部２１と、記憶部２２と、通信部２３と、出力部２４と、操作部２５と、を備えている。
【0062】
制御部２１は、ＣＰＵと、ＲＯＭと、ＲＡＭと、を有し、登録装置２０を制御する。制御部２１は、ＣＰＵが、ＲＯＭや、ＲＡＭに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部２１が読み出し実行してもよい。
【0063】
記憶部２２は、ハードディスクドライブ等により構成されていて、各種プログラムを記憶する。
【0064】
通信部２３は、ネットワーク３を通して、管理サーバ１０等と通信を制御する。
【0065】
出力部２４は、例えば、液晶表示素子またはＥＬにより構成されていて、各種登録用の画面が表示される。
【0066】
操作部２５は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。
【0067】
（１．４ 画像入力装置３０の構成および機能）
次に、画像入力装置３０の構成および機能について、図８を用いて説明する。
次に、画像入力装置３０の構成および機能について、図８を用いて説明する。
【0068】
図８は、画像入力装置３０の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0069】
図８に示すように、画像入力装置３０は、制御部３１と、記憶部３２と、通信部３３と、出力部３４と、操作部３５と、撮像部３６と、を備えている。
【0070】
制御部３１は、制御部２１と同様の構成を有し、画像入力装置３０を制御する。記憶部３２は、記憶部２２と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部３３は、管理サーバ１０等と通信を制御する。
【0071】
出力部３４は、出力部２４と同様の構成を有し、撮像した画像が表示される。さらに、出力部３４は、プリンタを有し、フロントページを印刷する。
【0072】
操作部３５は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。さらに、操作部３５は、ユーザの足により、撮像部３６の撮像の作動を行う画像入力スイッチを有してもよい。
【0073】
撮像部３６は、例えば、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサやＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）イメージセンサ等の撮像素子を有するデジタルカメラである。
【0074】
撮像部３６は、複数のデジタルカメラにより構成される。テーブルの上に、書類（例えば、申込書（書類５０）、住民票（書類５１）等）が複数並べられ、解像度を上げるために、各書類を部分的に区切って、複数のデジタルカメラにより撮像される。なお、撮像部３６は、スキャナでもよく、書類をスキャニングして撮像する。画像入力装置３０は、撮像部３６により、書類を撮影して、書類画像を取得する。
【0075】
（１．５ 照合端末装置４０の構成および機能）
次に、照合端末装置４０の構成および機能について、図９を用いて説明する。
次に、照合端末装置４０の構成および機能について、図９を用いて説明する。
【0076】
図９に示すように、コンピュータとして機能する照合端末装置４０は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やＰＤＡ等の携帯端末であり、制御部４１と、記憶部４２と、通信部４３と、出力部４４と、操作部４５と、を備えている。
【0077】
制御部４１は、制御部２１と同様の構成を有し、照合端末装置４０を制御する。記憶部４２は、記憶部２２と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部４３は、管理サーバ１０等と通信を制御する。出力部４４は、出力部２４と同様の構成を有し、審査用の画像を表示する。
【0078】
［２．書類管理システムの動作］
次に、本発明の１実施形態に係る書類管理システムの動作について図を用いて説明する。
次に、本発明の１実施形態に係る書類管理システムの動作について図を用いて説明する。
【0079】
（２．１ 管理サーバおよび登録装置の動作例）
まず、管理サーバおよび登録装置の動作例について、図１０を用いて説明する。
まず、管理サーバおよび登録装置の動作例について、図１０を用いて説明する。
【0080】
図１０は、管理サーバ１０および登録装置２０の動作例を示すシーケンス図である。
【0081】
図１０に示すように、登録装置２０は、書類の種別のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ１）。具体的には、登録装置２０の制御部２１が、登録の作業者から、書類種別ＩＤに対する種別等の入力を受け付ける。例えば、書類種別ＩＤの内容を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、書類種別ＩＤと共に、書類名の記入欄または選択欄、種別が住民票の場合は市町村記入欄または選択欄、種別が契約書の場合は顧客名の記入欄等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。
【0082】
次に、管理サーバ１０は、書類の種別のマスタ登録を行う（ステップＳ２）。具体的には、管理サーバ１０の制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、書類種別用の登録データベース１２ａに記憶する。
【0083】
次に、登録装置２０は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ３）。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、書類種別ＩＤに対し、各書類の項目に対応する各切り出し領域等の入力を受け付ける。例えば、画像の切り出し領域を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、書類種別ＩＤ、書類名等と共に、項目の記入欄または選択欄、切り出し領域の座標の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。
【0084】
次に、管理サーバ１０は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録を行う（ステップＳ４）。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａに記憶する。
【0085】
さらに、登録装置２０は、項目の難易度のマスタ登録作業を受け付ける。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、各項目に対する照合の難易度等の入力を受け付ける。例えば、項目の照合の難易度を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、項目名等と共に、難易度の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。
【0086】
次に、管理サーバ１０は、項目の難易度のマスタ登録を行う。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、項目の難易度用の登録データベース１２ａに記憶する。
【0087】
次に、登録装置２０は、作業者の習熟度のマスタ登録作業を受け付ける。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、作業者毎の作業者の作業能力を示す作業レベルの入力を受け付ける。例えば、作業レベルを決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、作業者名、作業者ＩＤ等と共に、作業レベルの記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。
【0088】
次に、管理サーバ１０は、作業者のレベルのマスタ登録を行う。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、作業者データベース１２ｂに記憶する。
【0089】
なお、登録作業の順番は、上記の順番に限らず、登録の必要が生じた登録作業を順次行ってもよい。
【0090】
次に、登録装置２０は、項目部分画像の審査設問の登録作業を受け付ける（ステップＳ５）。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、項目部分画像に対応する各項目に対する審査設問の入力を受け付ける。例えば、氏名の場合、「記入があるか否か」、住所の場合、「～見る項目は、～です」等の審査設問である。登録装置２０の出力部２４の画面に、項目名等と共に、審査設問の記入欄等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。
【0091】
次に、管理サーバ１０は、項目部分画像の審査設問の登録を行う（ステップＳ６）。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、審査設問用の登録データベース１２ａに記憶する。
【0092】
なお、顧客からの書類のセットを受け付けた場合、登録装置２０は、書類のセット毎の案件番号（または受付番号）、案件番号の管理番号に対応したバーコードの登録作業を受け付ける。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。管理サーバ１０は案件番号、登録装置２０から受信した情報を、管理番号用の登録データベース１２ａに記憶する。ここで、書類の管理番号の一例として、受付番号、案件番号、各書類に割り振られる書類ＩＤ等が挙げられる。受付番号または案件番号は、顧客から受け取った書類のセット毎でもよいし、顧客のユーザ毎でもよい。
【0093】
上記の各登録は、別々の登録装置２０や、登録作業を行う作業者各端末から行われてもよい。
【0094】
【0095】
図１１は、管理サーバ１０および画像入力装置３０の動作例を示すシーケンス図である。
【0096】
顧客（例えば、カード会社、保険会社等）から、複数の書類が組まれた書類のセットが、まとめて送られてくる。例えば、書類のセットが同封された封筒が詰められた段ボール箱が、顧客から送られてくる。
【0097】
複数の書類のセットは、例えば、顧客の各ユーザ（例えば、カード会社、保険会社、銀行等に申し込みをする個人や法人）から顧客に申し込まれた書類のセットである。書類のセットは、申込書類（例えば、契約書、申込用紙）および本人確認用の書類等である。本人確認用の書類として２通必要な場合、例えば、住民票および免許証、住民票および健康保険証等である。なお、法人の場合、法人確認用の書類として、代表取締役の印が押された書類である。書類のセットは、生命保険用、損害保険用、住宅ローン用、銀行口座用と様々である。さらに、保険の申し込みの場合、書類のセットは、火災保険と地震保険と、家の購入の申し込みや住宅ローンの場合、土地と建物とに分かれてもよい。この場合、受付番号または案件番号は、火災保険と地震保険と、土地と建物とで別々の番号が振られたり、枝番号が付いてもよい。
【0098】
送付されてきた封筒等の開封作業が行われる。例えば、届けられた段ボールが開けられ、書類のセットが同封された封筒が取り出される。そして、封筒が開封されて、書類のセットが取り出される。書類のセットに対して、管理番号として案件番号が割り当て、案件番号やバーコードが登録される。
【0099】
次に、書類の不備の確認作業が行われる。書類のセットが全て揃っているか、書類の毀損が無いか等のチェックが行われる。確認作業後、書類のセットが保管庫５に搬送される。
【0100】
次に、保管庫５から取り出した書類の画像データ化が行われる。
【0101】
図１１に示すように、画像入力装置３０は、書類を撮像する（ステップＳ１０）。画像入力装置３０の制御部３１が、撮像部３６により書類を、高解像度で撮像またはスキャンして、書類画像の画像データを取得する。ここで、高解像度として、２Ｋ、４Ｋ、８Ｋの解像度が挙げられる。また、解像度を図る単位として、dots per inch (dpi)、pixel per inch (ppi)等が挙げられる。
【0102】
なお、撮影される前に、管理番号として、２次元コード、１次元コード、番号等の書類ＩＤが、各書類に付されてもよい。例えば、書類の右上に、書類ＩＤの内容が印字、貼り付け等される。また、ウェブ入稿のように、書類の電子データで受け付ける場合、管理サーバ１０は、管理番号として受付番号を発行し、受付番号と関連付けて、受付書類データベース等に書類の電子データを記憶してもよい。
【0103】
例えば、テーブルに各書類５０、５１が並べられて設置される。作業者が、画像入力スイッチを踏むと、制御部３１が、デジタルカメラにより書類５０、５１を撮像する。なお、制御部３１が、撮像する書類の顧客名の入力を受け付けてもよい。また、制御部３１が、書類のセットの各書類の種別の入力を受け付けてもよい。また、制御部３１が、包袋ＩＤ、書類ＩＤとして、自動的に、受付番号、作業番号等を生成してもよいし、受付番号、作業番号等の入力を受け付けてもよい。また制御部３１が、撮影した書類の書類画像から文字認識をして、書類の種別を特定してもよい。
【0104】
次に、画像入力装置３０は、画像データの補正を行う（ステップＳ１１）。具体的には、制御部３１が、撮像された書類画像の傾き等を補正する。例えば、制御部３１が、画像処理により画像における書類の枠を検出し、傾きを補正する。
【0105】
次に、画像入力装置３０は、画像が適切に撮像されたか否かの判定を行う（ステップＳ１２）。具体的には、制御部３１が、書類の折れや欠け等を検出し、折れの度合いや、欠けの割合が所定値以上の場合、画像が適切に撮像されてないと判定する。また、撮像した書類の枚数が、規定数でない場合も、制御部３１が、画像が適切に撮像されていないと判定する。なお、制御部３１が、出力部３４の画面に、撮像した書類を表示して、作業者が確認して、画像が適切に撮像されたか否かの入力を、制御部３１が、操作部３５を介して、受け付けてもよい。
【0106】
画像が適切に撮像された場合（ステップＳ１２；ＹＥＳ）、画像入力装置３０は、撮像した画像を送信する（ステップＳ１３）。具体的には、制御部３１が、通信部３３を介して、画像データを、管理サーバ１０に送信する。
【0107】
画像が適切に撮像されていない場合（ステップＳ１２；ＮＯ）、画像入力装置３０は、ステップＳ１０の処理に戻る。
【0108】
次に、画像入力装置３０は、画像データを消去する（ステップＳ１４）。具体的には、制御部３１が、画像データを送信した後に、記憶部３２やＲＡＭ等から撮像した書類画像の画像データを消去する。
【0109】
次に、管理サーバ１０は、画像を登録する（ステップＳ１５）。具体的には、制御部１１が、書類画像の画像データを画像入力装置３０から受信する。制御部１１が、受信した画像データを、画像データベース１２ｃに記憶する。なお、ウェブ入稿のように、始めから書類が電子データの場合、制御部１１が、受付書類データベース等から、受け付けた書類画像の画像データを取得してもよい。
【0110】
次に、管理サーバ１０は、画像を切り出す（ステップＳ１６）。具体的には、制御部１１が、書類の種別の特定を行い、書類種別に基づき、各項目の項目部分画像を切り出す。
【0111】
より具体的には、制御部１１が、書類画像ファイルの管理情報ページデータから、書類種別ＩＤを取得して、書類の種別を特定する。なお、顧客名から契約書の種別（顧客毎の契約書のフォーマット）を特定したり、受け付けた書類の種別により特定を行ってもよい。また、制御部１１が、書類の画像データから文字認識をして、契約書、住民票、市町村等を認識し、書類の種別を特定してもよい。
【0112】
制御部１１が、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａを参照して、特定した書類種別に基づき、項目切り出し領域により、項目毎の項目部分画像を特定して抽出する。図２および図３に示すように、切り出し領域５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、切り出し領域５１ａ、５１ｂ等の項目部分画像が切り出しされる。図３のように、罫線がある場合、切り出し領域に罫線が含まれても、含まれなくてもよく、また、切り出し領域に共通領域が含まれても含まれなくてもよく、他の項目が含まれなければよい。
【0113】
なお、制御部１１が、画像処理により、項目毎の項目部分画像を切り出してもよい。例えば、制御部１１が、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａのテンプレート等を参照して、パターンマッチングにより、項目毎の項目部分画像を切り出してもよい。制御部１１が、書類種別を特定して、無記入の書類画像との差分画像から、各項目の画像を切り出してもよい。
【0114】
次に、管理サーバ１０は、切り出し画像を登録する（ステップＳ１７）。具体的には、制御部１１が、切り出した項目毎の画像データを、案件番号、書類ＩＤ、項目ＩＤ等に関連付けて、画像データベース１２ｃに記憶する。
【0115】
【0116】
図１２は、管理サーバ１０および照合端末装置４０の動作例を示すシーケンス図である。図１３は、審査画像の生成のサブルーチンを示すフローチャートである。図１４は、審査する書類の一例を示す模式図である。図１５から図１８は、審査画面の一例を示す模式図である。
【0117】
図１２に示すように、照合端末装置４０は、作業者情報の入力を受け付ける（ステップＳ２０）。具体的には、照合端末装置４０の制御部４１が、作業者情報として、操作部４５からログインＩＤおよびパスワードを受け付ける。なお、読み取り機により、作業者が携帯しているＩＣカードや、名札に印刷されたコードから、制御部４１が、作業者情報を受け付けてもよい。制御部４１が、作業者情報と共に、審査用の項目部分画像の要求を管理サーバ１０に送信する。
【0118】
次に、管理サーバ１０は、作業および作業者のレベルを特定する（ステップＳ２１）。具体的には、制御部１１が、作業情報データベース１２ｄを参照して、書類ＩＤおよび項目ＩＤ等に基づき、書類および項目毎の作業の進捗情報を取得して、作業を特定する。制御部１１が、作業者データベース１２ｂを参照して、作業者情報に対応して作業者ＩＤに基づき、作業者のレベルを特定する。
【0119】
次に、管理サーバ１０は、審査画像を生成して、審査画像を照合端末装置４０に送信する（ステップＳ２２）。管理サーバ１０は、審査画像の生成のサブルーチンにより、審査画像を生成する。
【0120】
ここで、審査画像の生成のサブルーチンについて図１３を用いて説明する。
【0121】
図１３に示すように、管理サーバ１０は、項目を特定し、項目部分画像を取得する（ステップＳ３０）。具体的には、制御部１１が、項目の難易度用の登録データベース１２ａを参照して、レベルに応じた項目を特定する。制御部１１が、画像データベース１２ｃを参照して、特定した項目に対応する切り出し画像を取得する。例えば、制御部１１が、初級者のＣレベルの作業者に対しては、性別の切り出し画像を取得し、上級者のＡレベルの作業者に対しては、住所の切り出し画像を取得する。
【0122】
例えば、レベルＢで、項目「氏名」が特定された場合、制御部１１が、包袋ＩＤに対応した各書類ＩＤと、氏名の項目ＩＤとに基づき、画像データベース１２ｃを参照して、図１４に示すように、申込書の書類５０および住民票の書類５１において、切り出し領域５０ａの項目部分画像と、切り出し領域５１ａの項目部分画像とを取得する。
【0123】
このように、管理サーバ１０は、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を特定する項目部分画像特定手段の一例として機能する。
【0124】
次に、管理サーバ１０は、マスク画像を生成する（ステップＳ３１）。図１５に示すように、制御部１１が、書類５０の画像に対して、特定された項目の項目部分画像の切り出し領域５０ａ以外の視認性を低下させるマスク画像Ｍ１を生成する。制御部１１が、書類５１の画像に対しても、特定された項目の項目部分画像の切り出し領域５１ａ以外の視認性を低下させるマスク画像Ｍ２を生成する。マスク画像Ｍ１、Ｍ２は、特定された項目に対応する箇所の窓ｗを有する。
【0125】
なお、図１５のように、完全に視認性をなくす代わりに、図１６に示すように、ドットパターンを重畳させて、視認性を低下させるようなマスク画像Ｍでもよい。重畳させるマスクパターンは、ドットに限らず、例えば、ランダムな文字列でもよい。このとき、対応する項目名にマスクを掛けても、掛けなくてもよい。
【0126】
このように、管理サーバ１０は、前記書類の画像において、前記特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像を生成するマスク画像生成手段の一例として機能する。
【0127】
次に、管理サーバ１０は、項目部分画像を拡大する（ステップＳ３２）。具体的には、図１７に示すように、制御部１１が、照合端末装置４０の出力部４４の画面に表示される書類５０、５１の大きさに収まるぐらいに、各項目部分画像を拡大する。なお、拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａは、マスク画像Ｍ１、Ｍ２の大きさから多少、はみ出してもよい。出力部４４の画面に表示される各書類５０、５１の大きさが、画面に表示される表示領域の大きさの一例である。出力部４４の画面におけるマスク画像Ｍ１、Ｍ２の大きさが、画面に表示される表示領域の大きさの一例である。
【0128】
項目名を含む項目部分画像を拡大する場合、図１８に示すように、拡大された画像が、書類５０の大きさに収まるぐらいならよい。また、拡大率は、元の書類５０、５１に記載されている特定の項目内容が、他の項目に比べて、作業者が見やすい程度拡大されていることが好ましい。
【0129】
このように、管理サーバ１０は、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された項目部分画像を拡大する拡大手段の一例として機能する。
【0130】
次に、管理サーバ１０は、マスク画像に対して拡大された項目部分画像を表示する画像データを生成する（ステップＳ３３）。具体的には、図１７に示すように、制御部１１が、各マスク画像Ｍ１、Ｍ２に対して、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａを重畳させた画像データを生成する。制御部１１が、図１８に示すように、多少、書類５０、５１の記載具合が多少分かるようにする各マスク画像Ｍ１、Ｍ２に対して、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａを重畳させた画像データを生成してもよい。
【0131】
なお、制御部１１が、書類５０、５１の画像に対して、全体にマスク画像を適用して、拡大された項目部分画像を重畳させてもよい。この場合、マスク画像Ｍは、窓ｗを有さない。
【0132】
また、図１９に示すように、制御部１１が、項目部分画像（５１ａ）のみならず、書類５１の画像全体を拡大した画像に対して、元の書類５１の大きさの表示領域の枠内で、拡大された窓Ｗを有するマスク画像Ｍ２を適用してもよい。拡大された窓Ｗの中に、拡大された項目部分画像５１Ａが表示される。
【0133】
また、図２０に示すように、マスク画像は、視認性を低下させる解像度の画像でもよい。例えば、解像度は、項目の記載内容の判読が難しくなる数十ｐｐｉである。制御部１１が、書類５０全体に、マスク画像として解像度を低下させ、拡大された項目部分画像５０Ａを重畳させた画像データを生成してもよい。制御部１１が、書類５１全体を拡大して、マスク画像として解像度を低下させ、拡大された項目部分画像５０Ａを重畳させた画像データを生成してもよい。制御部１１が、書類５１全体を拡大して、拡大された窓Ｗを有するマスク画像Ｍ２を適用して、拡大された特定の項目部分画像以外の画像の視認性を低下させてもよい。
【0134】
また、図２１に示すように、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａの、書類画像における位置を揃えるようにしてもよい。揃えることにより比較しやすくなる。
【0135】
また、図２２に示すように、制御部１１が、図１５に示したようなマスク画像Ｍ１、Ｍ２に対して、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａが、書類画像の中央に横に並ぶように、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａを重畳させた画像データを生成してもよい。なお、窓ｗの近傍に、拡大された項目部分画像が表示されてもよい。なお、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、特定された項目部分画像を拡大する一例として、図２２に示すように、拡大された項目部分画像５１Ａが、マスク画像Ｍ２から少しはみ出してもよい。
【0136】
また、図２３に示すように、制御部１１が、各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａのみを、マスク画像Ｍ３に対して並べて表示するようにしてもよい。各拡大された項目部分画像５０Ａ、５１Ａは、縦、または、横に並べられる。出力部４４の画面におけるマスク画像Ｍ３の大きさが、画面に表示される表示領域の大きさの一例である。
【0137】
管理サーバ１０は、生成された審査画像の画像データを、照合端末装置４０に送信する。
【0138】
このように、管理サーバ１０は、前前記マスク画像に対して前記拡大された項目部分画像を表示する画像データを出力する出力手段の一例として機能する。
【0139】
審査画像の生成のサブルーチンの後、照合端末装置４０は、作業画像を表示する（ステップＳ２３）。具体的には、制御部４１が、審査画像の画像データを管理サーバ１０から受信して、審査の作業用のため、審査画像を出力部４４の画面に表示する。例えば、図１７に示すように、出力部４４の画面に、特定された項目以外の情報の視認性が低下するようにマスクされた書類名（”契約書”、”住民票”）の書類において、切り出し領域５０ａ、５１ａの拡大された項目部分画像（５０Ａ、５１Ａ）が並べて表示される。照合結果のボタン５５も表示される。各書類に関して審査画像の画像データを受信して、制御部４１が、図１７に示すように、画像を並べて表示してもよい。
【0140】
【0141】
【0142】
次に、照合端末装置４０は、画像の審査および／または画面内容の入力を受け付ける（ステップＳ２４）。作業が項目部分画像の「審査」の場合、制御部４１が、図１７等に示すように、出力部４４の画面に、照合結果のボタン５５を表示する。作業者が照合を行い、照合結果が正しい場合は、操作部４５により、ＯＫのボタン５５を選択し、照合結果が正しくない場合は、ＮＧのボタン５５を選択する。作業が項目部分画像の内容の「入力」の場合、制御部４１が、入力欄（図示せず）において、テキストの入力を受け付ける。
【0143】
なお、制御部４１が、ＯＣＲ機能により項目部分画像を文字認識してもよい。特に、項目部分画像に記載されている文字が手書き文字でなく活字文字の場合、制御部４１が、項目部分画像を、ＯＣＲ機能によりテキストデータに変換してもよい。
【0144】
次に、照合端末装置４０は、作業結果を送信する（ステップＳ２５）。具体的には、制御部４１が、通信部４３を介して、照合結果、入力結果、文字認識結果等の作業結果を、管理サーバ１０に送信する。
【0145】
次に、照合端末装置４０は、データを仮登録する（ステップＳ２６）。具体的には、制御部１１が、作業結果を、各照合端末装置４０から受信する。制御部１１が、各照合端末装置４０から受信した作業結果を、１の書類の項目の情報の一例である包袋ＩＤ、項目ＩＤ毎に作業結果データベース１２ｄに一時的に記憶する。作業結果データベース１２ｄは、仮登録か本登録かを示すフラグの情報を有してもよい。また、制御部１１が、各照合端末装置４０から受信した作業結果を、作業結果データベース１２ｄのデータフォーマットに従い、受信順に一時的に仮登録してもよい。また、同じ包袋ＩＤおよび同じ項目ＩＤの検査対象に対して、複数の作業者の審査結果、または、入力結果等が、仮登録として作業結果データベース１２ｄに登録されてもよい。
【0146】
次に、管理サーバ１０は、データの比較を行う（ステップＳ２７）。例えば、制御部１１が、仮登録された作業結果において、同一対象に対して、文字認識結果と入力結果とを比較したり、複数の審査結果を比較したり、複数の入力結果を比較したりする。
【0147】
なお、比較の結果、複数の審査結果が一致しなかった、文字認識結果と入力結果とが一致しなかった、複数の入力結果が一致しなかった等の場合、管理サーバ１０は、照合端末装置４０に、作業をやり直す旨の情報を送信して、照合端末装置４０において、作業がやり直しされる。
【0148】
次に、管理サーバ１０は、作業結果を結合する（ステップＳ２８）。例えば、制御部１１が、各照合端末装置４０から受信した審査結果、入力結果等の作業結果を、包袋ＩＤ、項目ＩＤ等に基づき、作業結果を検索して、同じ包袋ＩＤに対する作業結果として統合する。
【0149】
次に、管理サーバ１０は、作業結果を登録する（ステップＳ２９）。具体的には、制御部１１が、作業結果データベース１２ｄを参照して、包袋ＩＤに基づき、作業結果を検索し、作業結果から適・不適の情報を集め、審査結果を、作業結果データベース１２ｄに記憶する。制御部１１が、作業結果データベース１２ｄにおいて、本登録である示すフラグを立ててもよい。
【0150】
全ての項目に関して照合等の作業が終わったら、納品作業が行われる。例えば、審査結果と共に、提出した書類が、返却される。各項目部分画像に対する各作業が終了し、各データ納品が統合される。
【0151】
以上、本実施形態によれば、出力部４４の画面に表示される表示領域の大きさに応じて、特定された項目部分画像（５０ａ、５１ａ）を拡大し、書類５０、５１の画像において特定された項目部分画像以外の画像の視認性を低下させるためのマスク画像に対して拡大された項目部分画像（５０Ａ、５１Ａ）を表示する画像データを出力するので、書類に対する審査等の作業の際の情報保護を図りながら、書類に対する作業がしやすくなる。
【0152】
複数の書類５０、５１の画像から、対応する項目の項目部分画像（５０ａ、５１ａ）をそれぞれ特定し、画面に表示される表示領域の大きさに応じて、前記特定された各項目部分画像を拡大し、複数の書類の各画像において、マスク画像Ｍ１、Ｍ２をそれぞれ生成し、各マスク画像を並べて表示して、各マスク画像に対して、対応する拡大された各項目部分画像を表示する画像データを出力する場合、並べて表示されたマスク画像Ｍ１、Ｍ２において、それぞれに対応する拡大された項目部分画像が表示されることにより、審査等の作業の際の情報保護を図りながら、項目同士が比較しやすくなり、作業がしやすくなる。
【0153】
【0154】
図２４に示すように、書類毎にマスク画像の色を変えてもよい。どの書類を比べていることが、色で判断できる。一人で様々な組み合わせの審査している場合、色によって判別できる。
【0155】
図２５に示すように、項目毎にマスク画像の色を変えてもよい。どの項目を審査しているかが、色で判断できる。一人で複数の項目を審査している場合、色によって、どの項目を審査しているかが判別できる
【0156】
なお、図２６に示すように、書類や項目の違いを色つきのバナーで表現してもよい。また、バナーの中に、書類の種類や項目の種類を表記してもよい。
【0157】
【0158】
図２７に示すように、項目が住所の場合、制御部１１は、書類５０から、切り出し領域５０ｂの項目部分画像を切り出し、書類５１から、切り出し領域５１ｂの項目部分画像を切り出する。
【0159】
次に、図２８に示すように、制御部１１は、切り出し領域５１ｂを分割する。例えば、制御部１１が、切り出し領域５１ｂを、文字認識やデータベースにより、記載事項の区切りの一例である市町村名の部分ｐと、町名番地部分の数字の部分ｑとに分離する。記載事項の区切りとして、例えば、文字と文字との間でもよい。文字、数字、記号等が途中分離されて読みにくくならなければよい。
【0160】
制御部１１は、部分ｐと部分ｑとを、上下に並べ替え、横長だった切り出し領域５１ｂを、縦横比が１に近づくようにする。
【0161】
次に、制御部１１は、ステップＳ３２のように、並べ替えた項目部分画像（ｐ、ｑ）を拡大する。制御部１１は、ステップＳ３３のように、制御部１１が、図２９に示すように、各マスク画像Ｍ１、Ｍ２に対して、各拡大された項目部分画像５０Ｂ、５１Ｂを重畳させた画像データを生成する。
【0162】
なお、図３０に示すように、制御部１１が、各拡大された項目部分画像５０Ｂ、５１Ｂのみを、マスク画像Ｍ４に対して並べて表示するようにしてもよい。各拡大された項目部分画像５０Ｂ、５１Ｂは、縦、または、横に並べられる。
【0163】
特定された項目部分画像を拡大した際、拡大された項目部分画像が表示領域の大きさに収まらないときに、特定された項目部分画像を分割項目画像（ｐ、ｑ）に分割して、書類の大きさに収まるように当該分割項目画像を並べ替える場合、表示領域において、項目部分画像が十分な大きさに拡大されて、表示できるため、見やすくなり、審査等の作業がしやすくなる。
【0164】
特定された項目部分画像に記載されている記載事項の区切りで、分割項目画像に分割する場合、記載事項の意味の切れ目等で、分割されるため、分割されて拡大された項目部分画像に対する審査等の作業がしやすくなる。
【符号の説明】
【0165】
１：書類管理システム
１０：管理サーバ（画像処理装置）
３０：画像入力装置
５０、５１書類
５０ａ、５０ｂ、５１ａ、５１ｂ：切り出し領域（項目部分画像）
５０Ａ、５０Ｂ、５１Ａ、５１Ｂ：拡大された項目部分画像
Ｍ、Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ４：マスク画像
１０：管理サーバ（画像処理装置）
３０：画像入力装置
５０、５１書類
５０ａ、５０ｂ、５１ａ、５１ｂ：切り出し領域（項目部分画像）
５０Ａ、５０Ｂ、５１Ａ、５１Ｂ：拡大された項目部分画像
Ｍ、Ｍ１、Ｍ２、Ｍ３、Ｍ４：マスク画像
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
