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特許7396262燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-04
(45)【発行日】2023-12-12
(54)【発明の名称】燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/04858 20160101AFI20231205BHJP
   H01M 8/00 20160101ALI20231205BHJP
   H01M 8/04537 20160101ALI20231205BHJP
   H01M 8/10 20160101ALN20231205BHJP
   H01M 8/12 20160101ALN20231205BHJP
【FI】
H01M8/04858
H01M8/00 A
H01M8/04537
H01M8/10 101
H01M8/12 101
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020211335
(22)【出願日】2020-12-21
(65)【公開番号】P2022098023
(43)【公開日】2022-07-01
【審査請求日】2023-02-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大矢 良輔
【審査官】藤森 一真
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-181834(JP,A)
【文献】特開2007-209161(JP,A)
【文献】特開2015-035840(JP,A)
【文献】特開2016-095911(JP,A)
【文献】特開2010-172155(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0375777(US,A1)
【文献】特開2021-026936(JP,A)
【文献】特開2019-212508(JP,A)
【文献】特開2007-318938(JP,A)
【文献】特開2000-036308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/04 - 8/0668
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池システムであって、
燃料電池と、
入力側が前記燃料電池と接続されているFC昇圧コンバータと、
二次電池と、
入力側が前記二次電池と接続され、出力側が前記FC昇圧コンバータの出力側と接続されている二次電池昇圧コンバータと、
少なくとも前記FC昇圧コンバータおよび前記二次電池昇圧コンバータを動作させて前記燃料電池システムの動作を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記二次電池からの入力電圧を昇圧せずに出力するように前記二次電池昇圧コンバータを動作させる導通制御の実行時において、
前記導通制御における前記二次電池の出力よりも大きい出力が要求される場合に、前記燃料電池システムと前記二次電池との電気的な接続を遮断する遮断制御を実行する、
燃料電池システム。
【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池システムであって、
前記制御装置は、前記二次電池の残容量が予め定められた閾値以下である場合には、前記遮断制御を実行しない、
燃料電池システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、
前記制御装置は、前記遮断制御において、前記二次電池昇圧コンバータのスイッチング素子のオフ制御により、前記燃料電池システムと前記二次電池との電気的な接続を遮断する、
燃料電池システム。
【請求項4】
請求項1に記載の燃料電池システムであって、
前記制御装置は、
前記二次電池の残容量が予め定められた閾値以下である場合に、前記燃料電池の発電電力を用いて、前記燃料電池を発電させるための補機を駆動する、
燃料電池システム。
【請求項5】
燃料電池システムの制御方法であって、
二次電池からの入力電圧を昇圧せずに出力するように二次電池昇圧コンバータを動作させる導通制御の実行時において、
前記導通制御における前記二次電池の出力よりも大きい出力が要求される場合に、前記燃料電池システムと前記二次電池との電気的な接続を遮断し、
燃料電池からの入力電圧をFC昇圧コンバータによって昇圧する、
燃料電池システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池の出力電圧を昇圧するFC昇圧コンバータと、二次電池の出力電圧を昇圧する二次電池昇圧コンバータとを備える燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1)。この燃料電池システムでは、二次電池昇圧コンバータが故障して二次電池の電圧を昇圧できない場合に、燃料電池からの出力電圧が二次電池昇圧コンバータの出力側の電圧よりも低くなるように制御することによって、燃料電池から負荷に電力が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-181834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二次電池昇圧コンバータが故障して昇圧できない状態において、燃料電池の出力電圧が正常時よりも低くなることにより、ユーザが所望の出力を得られないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と、入力側が前記燃料電池と接続されているFC昇圧コンバータと、二次電池と、入力側が前記二次電池と接続され、出力側が前記FC昇圧コンバータの出力側と接続されている二次電池昇圧コンバータと、
少なくとも前記FC昇圧コンバータおよび前記二次電池昇圧コンバータを動作させて前記燃料電池システムの動作を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記二次電池からの入力電圧を昇圧せずに出力するように前記二次電池昇圧コンバータを動作させる導通制御の実行時において、前記導通制御における前記二次電池の出力よりも大きい出力が要求される場合に、前記燃料電池システムと前記二次電池との電気的な接続を遮断する遮断制御を実行してよい。この形態の燃料電池システムによれば、導通制御時において、二次電池と、燃料電池システムとの電気的な接続を遮断する遮断制御を実行することにより、燃料電池からの出力電圧を、遮断制御を実行しない導通制御における二次電池の出力電圧よりも高い出力電圧にまで昇圧することができる。したがって、導通制御を実行中において、ユーザからの要求出力が二次電池の出力よりも高い場合であっても、ユーザは所望の出力を得ることができる。
(2)上記実施形態の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記二次電池の残容量が予め定められた閾値以下である場合には、前記遮断制御を実行しなくてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、二次電池の残容量が低い場合には、遮断制御による高い電圧の出力よりも導通制御を優先することにより、二次電池が故障することを低減または防止することができる。
(3)上記実施形態の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記遮断制御において、前記二次電池昇圧コンバータのスイッチング素子のオフ制御により、前記燃料電池システムと前記二次電池との電気的な接続を遮断してよい。この形態の燃料電池システムによれば、二次電池昇圧コンバータが有する既存の構成を利用した簡易な制御により遮断制御を実行することができる。
(4)上記実施形態の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記二次電池の残容量が予め定められた閾値以下である場合に、前記燃料電池の発電電力を用いて、前記燃料電池を発電させるための補機を駆動してよい。この形態の燃料電池システムによれば、二次電池の残容量が低い場合には、燃料電池の発電に用いられる補機の駆動には二次電池の電力は用いられない。したがって、遮断制御の実行時において二次電池の電力の消費を低減または抑制することができるとともに、二次電池の残容量が低い場合であっても、ユーザは、二次電池の出力よりも高い出力を得ることができる。
本開示は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、燃料電池システムを搭載した車両、燃料電池システムの制御方法、導通制御時における燃料電池の出力電圧を昇圧する方法、これらの方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】燃料電池システムの概略構成を示す説明図。
図2】燃料電池システムの制御方法を示すフローチャート。
図3】第2実施形態としての燃料電池システムの制御方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、例えば、燃料電池を駆動源とする燃料電池車両に搭載される。燃料電池システム10は、燃料電池ユニット100と、燃料電池用昇圧コンバータユニット110(以下、「FC昇圧コンバータ110」とも呼ぶ。)と、FCリレーユニット120(以下、「FCリレー120」とも呼ぶ。)と、インテリジェントパワーモジュールユニット130(以下、「IPM130」とも呼ぶ。)と、エアコンディショナユニット150と、分岐ユニット160と、ウォータポンプユニット170と、水素ポンプユニット180と、二次電池ユニット190と、制御装置400と、を備えている。IPM130は、エアコンプレッサユニット135と、駆動モータユニット137と、DC-DCコンバータユニット140(以下、「二次電池昇圧コンバータ140」とも呼ぶ。)と、を備えている。燃料電池システム10は、燃料電池車両のほか、家庭用電源や定置発電などに用いられてもよい。
【0009】
FC昇圧コンバータ110は、燃料電池104の出力電圧をエアコンプレッサ136及び駆動モータユニット137の駆動電圧まで昇圧させる。FC昇圧コンバータ110の入力側は、燃料電池ユニット100に接続され、FC昇圧コンバータ110の出力側は、FCリレー120を介してIPM130に接続されている。IPM130には、エアコンディショナユニット150と分岐ユニット160とが接続されている。分岐ユニット160には、ウォータポンプユニット170、水素ポンプユニット180、ならびに二次電池ユニット190が接続されている。
【0010】
燃料電池ユニット100は、高電圧配線102B、102Gと、燃料電池104と、電圧センサ106と、コネクタCN1と、を備えている。高電圧配線102B、102Gの符号の末尾に示す「B」は、プラス側、「G」は、マイナス側を意味する。符号の末尾に示す「B」、「G」の意味は、以下で説明する他の配線やリレーや配線の符号において共通する。燃料電池104は、水素ガスおよび空気が反応ガスとして供給されて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池104は、電解質膜の両側にアノードとカソードとの両電極を接合させた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を有する複数の燃料電池セルを積層したスタック構造を有する。燃料電池104は、固体高分子形に限らず、りん酸形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形などの種々の方式の燃料電池であってよい。電圧センサ106は、燃料電池104から出力される電圧Vfcを取得する。燃料電池104の出力は、コネクタCN1を介してFC昇圧コンバータ110に出力される。
【0011】
FC昇圧コンバータ110は、高電圧配線112B,112Gと、サービスプラグ114B,114Gと、リアクトルL1と、スイッチングトランジスタTR1と、ダイオードD1,D4と、平滑コンデンサC1と、入力側のコネクタCN2と、出力側のコネクタCN3と、を備えている。入力側のコネクタCN2のプラス側にリアクトルL1の一方の端子が接続され、リアクトルL1の他方の端子は、ダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1のカソードは、高電圧配線112Bを介して、プラス側のサービスプラグ114Bに接続されている。入力側のコネクタCN2のマイナス側は、高電圧配線112Gを介して、マイナス側のサービスプラグ114Gに接続されている。ダイオードD1のアノードと、高電圧配線112Gとの間には、スイッチングトランジスタTR1が設けられている。ダイオードD4は、スイッチングトランジスタTR1と並列に設けられている。FC昇圧コンバータ110は、スイッチングトランジスタTR1がオン・オフすることで、入力側のコネクタCN2から入力された電圧を昇圧して、出力側のコネクタCN3から出力する。
【0012】
FCリレー120は、高電圧配線122B,122Gと、プラス側の接点(以下、「FCリレーFCRB」とも呼ぶ。)と、マイナス側の接点(以下、「FCリレーFCRG」とも呼ぶ。)と、プリチャージ用の接点(以下、「プリチャージ用のリレーFCRP」とも呼ぶ。)と、抵抗器R1と、を備える。プラス側のFCリレーFCRBは、プラス側の高電圧配線122Bに設けられ、マイナス側のFCリレーFCRGは、マイナス側の高電圧配線122Gに設けられている。プリチャージ用のリレーFCRPおよび抵抗器R1は、互いに直列に接続されており、マイナス側のFCリレーFCRGと並列に設けられている。FCリレーFCRGをオンにする前に、リレーFCRPをオンにすることにより、リレーFCRPには、抵抗器R1により制限された電流しか流れないので、リレーFCRPがオンにされる際に溶着することを低減または防止することができる。FCリレーFCRGを挟んだ両側の電圧の差が小さくなってからFCリレーFCRGをオンにすることにより、FCリレーFCRGがオンにされるときに大きなアーク電流は流れない。この結果、FCリレーFCRGの溶着を低減または防止することができる。
【0013】
IPM130は、高電圧配線132B,132G,142B,142Gと、インバータ134と、二次電池昇圧コンバータ140と、放電機構144と、電圧センサ133,143と、コネクタCN4~CN7を備える。インバータ134は、2系統のH型ブリッジ回路を備えており、高電圧配線132B,132Gに供給される直流電力を、2つの3相交流に変換し、コネクタCN5、CN6に出力する。コネクタCN5、CN6には、それぞれ、エアコンプレッサ136、駆動モータ138が接続されている。エアコンプレッサ136は、燃料電池104のカソードに空気を供給する。駆動モータ138は、燃料電池車両の駆動輪を駆動する。駆動モータ138は、燃料電池車両の減速時には、回生モータとして機能する。インバータ134の一方の系統のH型ブリッジ回路と、コネクタCN5と、エアコンプレッサ136は、エアコンプレッサユニット135を構成し、インバータ134の他方の系統のH型ブリッジ回路と、コネクタCN6と、駆動モータ138は、駆動モータユニット137を構成している。
【0014】
二次電池昇圧コンバータ140は、コネクタCN4から高電圧配線132B、132Gに入力された電圧を降圧してコネクタCN7に出力することができ、また、コネクタCN7に入力された電圧を昇圧して高電圧配線132B,132Gに出力することができる双方向のDC-DCコンバータである。二次電池昇圧コンバータ140は、高電圧配線142B,142Gと、リアクトルL2と、スイッチングトランジスタTR2,TR3と、ダイオードD2,D3と、平滑コンデンサC2,C3を備える。スイッチングトランジスタTR2,TR3は、プラス側の高電圧配線132Bとマイナス側の高電圧配線132Gとの間に直列に設けられている。スイッチングトランジスタTR2,TR3は、後述する遮断制御を実行する際に用いられるスイッチング素子の一態様である。ダイオードD2は、スイッチングトランジスタTR2と並列に設けられ、ダイオードD3は、スイッチングトランジスタTR3と並列に設けられている。リアクトルL2は、スイッチングトランジスタTR2とスイッチングトランジスタTR3との中間ノードと、プラス側の高電圧配線142Bとの間に設けられている。高電圧配線142Bは、コネクタCN7のプラス側に接続されており、高電圧配線142Gは、コネクタCN7のマイナス側に接続されている。
高電圧配線142Bは、プラス側の高電圧配線132Bと電気的に接続されており、同一の電位である。高電圧配線142Gは、マイナス側の高電圧配線132Gと電気的に接続されており、同一の電位である。平滑コンデンサC2は、プラス側の高電圧配線142Bと、マイナス側の高電圧配線142Gとの間に設けられている。平滑コンデンサC3は、プラス側の高電圧配線132Bと、マイナス側の高電圧配線132Gとの間に設けられている。電圧センサ133は、高電圧配線132Bと、高電圧配線132Gとの間の電圧VHを取得する。電圧センサ143は、高電圧配線142Bと、高電圧配線142Gとの間の電圧VLを取得する。
【0015】
放電機構144は、回生電力を消費する。燃料電池車両の減速時には、駆動モータ138は、回生モータとして機能し、電力を回生するとともに回生ブレーキを掛ける。回生電力は、二次電池194に充電される。二次電池194が満充電状態になると、二次電池194に充電できなくなるため、駆動モータ138で回生ブレーキを掛けることができなくなる。放電機構144は、二次電池194が満充電状態である場合に、回生電力を消費することで、駆動モータ138を回生ブレーキとして機能させる。
【0016】
エアコンディショナユニット150は、インバータ152と、エアコンディショナ154と、コネクタCN8とを備える。エアコンディショナ154は、燃料電池車両内の空調を行う。コネクタCN8は、IPM130の高電圧配線142B、142Gに接続されている。コネクタCN8と高電圧配線142Bとの間には、フューズFzが設けられている。
【0017】
IPM130の高電圧配線142B,142Gには、降圧コンバータ156が接続されている。降圧コンバータ156には、鉛蓄電池158が接続されている。降圧コンバータ156は、高電圧配線142B,142Gの電圧を鉛蓄電池158の電圧まで降圧し、鉛蓄電池158に供給する。鉛蓄電池158は、制御装置400や、ウインカ、ヘッドライト、ワイパー、パワーウィンドなどの燃料電池車両の低電圧補機の電源として用いられる。
【0018】
分岐ユニット160は、コネクタCN9またはコネクタCN10に供給された電力を分配する装置である。分岐ユニット160は、高電圧配線162B,162Gと、コネクタCN9,CN10を備えている。分岐ユニット160には、ヒータ164と、ウォータポンプユニット170と、水素ポンプユニット180とが接続されている。ウォータポンプユニット170および水素ポンプユニット180は、燃料電池104の発電に用いられる補機である。ウォータポンプユニット170は、インバータ172と、ウォータポンプ174とを備えている。ウォータポンプ174は、燃料電池104に供給される冷却液を循環させる。燃料電池104に供給される冷却液の一部は、冷却流路から分岐され、ヒータ164によって加熱され、燃料電池車両内の暖房に用いられる。水素ポンプユニット180は、インバータ182と、水素ポンプ184を備える。水素ポンプ184は、燃料電池104から排出された排ガス中の水素を燃料電池104に循環させる。
【0019】
二次電池ユニット190は、高電圧配線192B,192Gと、二次電池194と、システムメインリレー195と、電圧センサ196と、電流センサ198と、サービスプラグSPとを備える。二次電池194は、例えば、200V~400Vの出力電圧を有する高電圧二次電池である。二次電池194は、燃料電池104とともにエアコンプレッサ136や駆動モータ138に対する電力源として機能する。二次電池194としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などを用いることができる。
【0020】
電圧センサ196は、二次電池194から出力される電圧Vbを取得する。電流センサ198は、二次電池194からの出力電流Ibを取得する。システムメインリレー195は、プラス側の接点(以下、「システムメインリレーSMRB」とも呼ぶ。)と、マイナス側の接点(以下、「システムメインリレーSMRG」とも呼ぶ。)と、プリチャージ用の接点(以下、「プリチャージ用のリレーSMRP」とも呼ぶ。)と、抵抗器R2と、を備える。プラス側のシステムメインリレーSMRBは、プラス側の高電圧配線192Bに設けられ、マイナス側のシステムメインリレーSMRGは、マイナス側の高電圧配線192Gに設けられている。プリチャージ用のリレーSMRPと、抵抗器R2は、直列に接続され、マイナス側のシステムメインリレーSMRGと並列に設けられている。サービスプラグSPは、二次電池194の中に設けられている。二次電池昇圧コンバータ140から二次電池194までの間の高電圧配線142B,162B,192Bは、互いに同電位であり、高電圧配線142G,162G,192Gは、互いに同電位である。
【0021】
制御装置400は、マイクロプロセッサとメモリとを備え、FC昇圧コンバータ110および二次電池昇圧コンバータ140の動作を含む燃料電池システム10の各部の動作を制御する。燃料電池システム10の各部の動作には、燃料電池104の電圧Vfc、二次電池194の電圧Vb、二次電池昇圧コンバータ140の両側の電圧VH,VLの取得、FC昇圧コンバータ110ならびに二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR1~TR3の動作、インバータ134、182、172の動作等が含まれる。FC昇圧コンバータ110の動作を制御するFDCコントローラ、二次電池194の動作を制御するBATコントローラ、二次電池昇圧コンバータ140の動作を制御するBDCコントローラが備えられる場合には、制御装置400は、FDCコントローラを介して電圧センサ106から電圧Vfcを取得し、BATコントローラを介して電圧センサ196から電圧Vbを取得し、BDCコントローラを介して電圧センサ133、143からそれぞれ電圧VH、VLを取得してもよい。BDCコントローラは、駆動モータ138あるいは、駆動モータ138のインバータ134を制御するMGコントローラを含んでよい。
【0022】
図2は、制御装置400が実行する燃料電池システム10の制御方法を示すフローチャートである。本フローは、例えば、二次電池昇圧コンバータ140が故障し、二次電池昇圧コンバータ140が導通制御を実行したことにより開始する。本フローは、例えば、数sec.や数ミリsec.ごとなどの予め定められた期間ごとに繰り返し実行されてよい。「二次電池昇圧コンバータ140の故障」とは、二次電池昇圧コンバータ140がコネクタCN7側を入力側として昇圧動作を実行するときに、入力側の電圧VLに対し、出力側の電圧VHを予め定められた値以上に昇圧できない状態を意味する。二次電池昇圧コンバータ140の故障には、例えば、電圧センサ133や電圧センサ143の故障などにより制御装置400が電圧VH,VLを取得できない状態や、予め定められたデューティ比を生成するためのスイッチング素子の動作を実行できない状態、ならびに高電圧配線142B,162B,192B,142G,162G,192Gの結線異常などが含まれ、スイッチングトランジスタTR2,TR3などのスイッチング素子のオン・オフ制御ができない状態は含まれない。制御装置400は、電圧センサ133、143を用いて二次電池昇圧コンバータ140の両側の電圧VH、VLをモニタしている。制御装置400は、二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR3をオン・オフする昇圧動作を実行しても、出力側の電圧VHが予め定められた電圧以上にならないと判定した場合、すなわち、入力側の電圧VLに対して十分に昇圧された電圧にならない場合に、二次電池昇圧コンバータ140が故障したと判定する。「二次電池昇圧コンバータ140の導通制御」とは、制御装置400によって実行される二次電池昇圧コンバータ140故障時の通電制御を意味する。本実施形態では、導通制御として、二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR2をオンで固定し、スイッチングトランジスタTR3をオフで固定する制御を実行する。この結果、二次電池194から出力される電圧Vbと、二次電池昇圧コンバータ140に入力される電圧VLと、二次電池昇圧コンバータ140から出力される電圧VHとは、ほぼ等しくなる。制御装置400は、二次電池昇圧コンバータ140の導通制御を実行すると同時に、例えば燃料電池車両のドライバなど、燃料電池システム10のユーザや管理者に、二次電池昇圧コンバータ140に異常がある旨や燃料電池車両の退避走行を促す旨を報知してもよい。
【0023】
ステップS10では、制御装置400は、燃料電池システム10のユーザからの出力要求を受け付ける。ユーザからの出力要求には、例えば、図示しないアクセル開度センサから取得した燃料電池車両のアクセル開度、アクセル開度から算出される駆動モータ138の要求トルク、ならびに駆動モータ138の要求トルクを出力するために必要な駆動モータ138への出力電力が含まれる。本実施形態において、図示しないECU等によって別途に演算された駆動モータ138への出力電力をユーザからの出力要求として取得する。制御装置400は、燃料電池車両のアクセル開度または駆動モータ138の要求トルクを取得して、駆動モータ138への出力電力を演算してもよい。
【0024】
ステップS20では、制御装置400は、ユーザからの要求出力が導通制御における二次電池194の出力より大きいか否かを判定する。導通制御における二次電池194の出力とは、例えば、導通制御における電圧VL、電圧VH、もしくは電圧Vbに、高電圧配線142B,162B,192B,142G,162G,192G等の各配線の許容電流を乗じて得られた電力値である。ユーザからの要求出力が二次電池194の出力よりも大きい場合(S20:YES)、制御装置400は、ステップS30に移行する。ユーザからの要求出力が二次電池194の出力以下である場合(S20:NO)、ステップS70に移行する。
【0025】
ステップS70では、制御装置400は、燃料電池システム10の各部を制御して、導通制御時での通常出力、すなわち、二次電池194の出力電圧に各配線の許容電流を乗じて得られる電力を出力する。ステップS70の導通制御において、二次電池194は、駆動モータ138からの回生電力、ならびに燃料電池104からの出力電力によって充電されることが可能である。また、ステップS70において、制御装置400は、FC昇圧コンバータ110の昇圧比を確保できる場合には、燃料電池104からの出力電圧を昇圧して出力してもよい。FC昇圧コンバータ110の昇圧比とは、(FC昇圧コンバータ110の出力電圧)/(FC昇圧コンバータ110の入力電圧)を意味する。導通制御において、FC昇圧コンバータ110の出力電圧は、電圧VHとほぼ等しく、電圧Vbともほぼ等しいことから、制御装置400は、導通制御でのFC昇圧コンバータ110の昇圧比に変えて、Vb/Vfcの算出結果を用いてもよい。昇圧比が確保できる場合、FC昇圧コンバータ110のスイッチングトランジスタTR1のオン・オフ制御により、FC昇圧コンバータ110の入力側の電圧を下げることができ、FC昇圧コンバータ110の出力側に電力を供給できる。その結果、燃料電池104の出力電圧を昇圧し、燃料電池104の電力を車両の走行に利用できる。
【0026】
ステップS30では、制御装置400は、二次電池194の残容量を閾値と比較する。二次電池194の残容量とは、二次電池194が完全に充電された満充電容量から、放電した電気量を除いた残りの電気量の割合(以下、「SOC:state of charge」とも呼ぶ。)を意味する。制御装置400は、例えば、電流センサ198によって検出された二次電池194の出力電流Ibを用いて、二次電池194のSOCを算出する。制御装置400は、二次電池194の残りの電気量の割合と閾値との比較には限らず、二次電池194の残りの電気量と、予め定められた閾値とを比較してもよい。SOCの検出方法は、二次電池194の出力電流Ibを用いて算出されるものに限定されず、電圧センサ196から取得する電圧Vbを用いてもよく、二次電池194の電解液比重センサ、セル電圧センサ、バッテリ端子電圧センサ等に基づいて算出してもよく、例えば充電可能量等の他のパラメータを用いて蓄電状態を検出してもよい。ステップS30で用いられる閾値とは、二次電池194の故障を回避するために設定される閾値を意味し、二次電池194の放電を許可できるSOCの下限値である。閾値は、二次電池194の故障を確実に回避する観点から、二次電池194に故障が発生し得るSOCよりも充分に大きいことが好ましい。制御装置400は、二次電池194の残容量が閾値以下である場合(S30:NO)、ステップS70に移行し、二次電池194の残容量が閾値より大きい場合(S30:YES)、制御装置400は、ステップS40に移行する。
【0027】
ステップS40では、制御装置400は、燃料電池システム10と二次電池194との電気的な接続を遮断する遮断制御を実行する。本実施形態において、制御装置400は、遮断制御として、導通制御によりすでにオフにされている二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR3に加え、さらに、スイッチングトランジスタTR2をオフにする。この結果、二次電池ユニット190、水素ポンプユニット180、ならびにウォータポンプユニット170等は、燃料電池システム10との電気的な接続を遮断される。遮断制御によって、二次電池194からのエアコンプレッサ136や駆動モータ138への電力供給は停止されるとともに、回生電力や燃料電池104からの出力電力による二次電池194への充電は停止される。
【0028】
ステップS50では、制御装置400は、燃料電池104を発電させる。より具体的には、制御装置400は、エアコンプレッサ136および補機を駆動させて、燃料電池104に燃料ガスと空気とを供給することによって、燃料電池104を発電させる。燃料電池104の発電に用いられる補機であるウォータポンプユニット170および水素ポンプユニット180は、二次電池194からの出力電力を用いて起動され駆動される。
【0029】
ステップS52では、制御装置400は、FC昇圧コンバータ110のスイッチングトランジスタTR1のオン・オフ制御を実行して、燃料電池104から出力される電圧Vfcを、ユーザの要求出力に対応する電圧まで昇圧する。この結果、ユーザの要求出力に対応する電圧がFC昇圧コンバータ110から出力される。導通制御において、遮断制御を実行することなく、FC昇圧コンバータ110からの出力電圧を、導通制御における二次電池194の出力電圧よりも高くする場合には、燃料電池104からの出力電力は、二次電池194に供給されることになる。これに対して、ステップS52では、二次電池194と、燃料電池システム10との電気的な接続が遮断されているので、燃料電池104からの出力電圧を、遮断制御を実行しない通常の導通制御における二次電池194の出力よりも高い出力電圧にまで昇圧することができる。燃料電池104からの電力供給を開始してから予め定められた期間が経過することにより、制御装置400は、ステップS52の終了条件を満たしたとして、ステップS60に移行する。ステップS52の終了条件は、予め定められた期間の経過のほか、例えば、二次電池194のSOCが閾値以下となった場合、ユーザからの要求出力が二次電池194の出力以下に変更された場合であってもよい。
【0030】
ステップS60では、制御装置400は、スイッチングトランジスタTR2をオンに切り替えて遮断制御を終了し、通常の導通制御に移行して処理を終了する。この結果、二次電池ユニット190等は、再び燃料電池システム10に電気的に接続される。
【0031】
以上、説明したように、本実施形態の燃料電池システム10によれば、制御装置400は、二次電池昇圧コンバータ140に二次電池194からの入力電圧を昇圧することなく出力させる導通制御を実行時において、ユーザからの出力要求が、二次電池194の出力よりも大きい場合に、燃料電池システム10と二次電池194との電気的な接続を遮断する遮断制御を実行する。本実施形態の燃料電池システム10は、導通制御時に遮断制御を実行することにより、燃料電池104からの出力電圧を、遮断制御を実行しない通常の導通制御における二次電池194の出力電圧よりも高い出力電圧にまで昇圧することができる。したがって、二次電池昇圧コンバータ140の故障に基づく導通制御を実行中において、ユーザからの要求出力が通常の導通制御における二次電池194の出力よりも高い場合であっても、ユーザは所望の出力を得ることができる。
【0032】
本実施形態の燃料電池システム10によれば、制御装置400は、二次電池194の残容量が予め定められた閾値以下である場合には、遮断制御を実行しない。本実施形態の燃料電池システム10は、二次電池194のSOCが低い場合には、遮断制御による高い電圧の出力よりも、二次電池194への回生電力の供給や燃料電池104からの出力電力による充電を行うことが可能な通常の導通制御を優先する。したがって、二次電池194の残容量が過剰に低下することを低減または防止し、二次電池194が故障することを低減または防止することができる。
【0033】
本実施形態の燃料電池システム10によれば、制御装置400は、遮断制御において、二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR2のオフ制御により、燃料電池システム10と二次電池194との電気的な接続を遮断する。したがって、二次電池昇圧コンバータ140が有する既存の構成を利用した簡易な制御により遮断制御を実行することができる。
【0034】
B.第2実施形態:
図3は、本開示の第2実施形態としての燃料電池システム10の制御方法を示すフローチャートである。第2実施形態の燃料電池システム10の制御方法は、ステップS30で二次電池194のSOCが閾値以下である場合に、ステップS70に代えてステップS32~S38が実行される点において、第1実施形態の燃料電池システム10の制御方法とは相違する。また、第1実施形態の燃料電池システム10では、遮断制御の実行中において、二次電池194からのみ補機としての水素ポンプユニット180およびウォータポンプユニット170へ電力供給される。これに対して、第2実施形態の燃料電池システム10では、二次電池194に加え、さらに燃料電池104から水素ポンプユニット180およびウォータポンプユニット170へ電力が供給される点において、第1実施形態の燃料電池システム10とは相違する。遮断制御の実行中における燃料電池104から水素ポンプユニット180およびウォータポンプユニット170への電力の供給は、例えば、燃料電池ユニット100と、水素ポンプユニット180およびウォータポンプユニット170とを、リレー回路や、スイッチング素子を有する高圧配線等を介して電気的に接続することによって実現することができる。第2実施形態の燃料電池システム10のその他の構成は、第1実施形態の燃料電池システム10の構成と同様である。ステップS10からステップS50、ならびにステップS70は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0035】
ステップS32では、制御装置400は、二次電池194の電力を用いてエアコンプレッサ136、補機としての水素ポンプ184、ウォータポンプ174を起動することにより、燃料電池104を起動する。燃料電池104がすでに起動している場合には、ステップS32は省略されてよい。ステップS34では、制御装置400は、燃料電池システム10と、二次電池194との電気的な接続を遮断する遮断制御を実行する。ステップS34における遮断制御では、第1実施形態にて説明したステップS40での遮断制御とは異なり、二次電池ユニット190のシステムメインリレー195をオフにすることによって、燃料電池システム10と二次電池194との電気的な接続を遮断する。この結果、二次電池ユニット190は、燃料電池システム10との電気的な接続を遮断されるとともに、補機としての水素ポンプ184、ウォータポンプ174との電気的な接続を遮断される。制御装置400は、さらに、二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR2をオフとしてもよい。
【0036】
ステップS36では、制御装置400は、燃料電池104の発電を行う。具体的には、第1実施形態にて説明したステップS50とは異なり、制御装置400は、燃料電池104の発電電力を用いて、エアコンプレッサ136に加え、さらに補機としての水素ポンプ184、ウォータポンプ174を駆動して燃料電池104の発電を行う。ステップS36を終えると、第1実施形態と同様にステップS52を実行する。ステップS60では、制御装置400は、二次電池ユニット190のシステムメインリレー195をオンに切り替えて遮断制御を終了し、導通制御に移行して本フローを終了する。
【0037】
本実施形態の燃料電池システム10によれば、制御装置400は、二次電池194の残容量が予め定められた閾値以下である場合に、二次電池194の電力を用いて燃料電池104を起動した後に、遮断制御を実行し、燃料電池104の発電電力を用いて、燃料電池104を発電させるための補機を駆動する。二次電池194のSOCが低い場合には、燃料電池104の発電に用いられる補機の始動のみ二次電池194の電力が用いられ、その後の補機の駆動には二次電池194の電力は用いられない。したがって、遮断制御中の二次電池194の電力の消費を低減または抑制することができるとともに、二次電池194のSOCが低い場合であっても、ユーザは、二次電池194の出力よりも高い出力を得ることができる。
【0038】
C.他の実施形態:
(C1)上記第1実施形態では、遮断制御の例として、二次電池昇圧コンバータ140のスイッチングトランジスタTR2をオフにする例を示し、上記第2実施形態では、システムメインリレー195をオフにする例を示した。これに対して、例えば、二次電池ユニット190,分岐ユニット160,DC-DCコンバータユニット140,インテリジェントパワーモジュールユニット130に他のスイッチング素子が設けられてもよく、他のスイッチング素子のオン・オフ制御によって、二次電池194と燃料電池システム10との電気的な接続を遮断してもよい。また、スイッチング素子としては、トランジスタには限らず、ダイオード、サイリスタ、IGBT,MOSFET等の種々のスイッチング素子が用いられてよい。
【0039】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0040】
10…燃料電池システム、100…燃料電池ユニット、102B…高電圧配線、104…燃料電池、106…電圧センサ、110…燃料電池用昇圧コンバータユニット、112B,112G,122B,122G,132B,132G,142B,142G,162B,162G,192B,192G…高電圧配線、114B,114G…サービスプラグ、120…FCリレーユニット、130…インテリジェントパワーモジュールユニット、133,143,196…電圧センサ、134…インバータ、135…エアコンプレッサユニット、136…エアコンプレッサ、137…駆動モータユニット、138…駆動モータ、140…DC-DCコンバータユニット、144…放電機構、150…エアコンディショナユニット、152…インバータ、154…エアコンディショナ、156…降圧コンバータ、158…鉛蓄電池、160…分岐ユニット、164…ヒータ、170…ウォータポンプユニット、172…インバータ、174…ウォータポンプ、180…水素ポンプユニット、182…インバータ、184…水素ポンプ、190…二次電池ユニット、194…二次電池、195…システムメインリレー、198…電流センサ、400…制御装置、C1~C3…平滑コンデンサ、CN1~CN10…コネクタ、D1~D4…ダイオード、FCRB,FCRG…FCリレー、FCRP…リレー、Fz…フューズ、L1,L2…リアクトル、R1,R2…抵抗器、SMRB,SMRG…システムメインリレー、SMRP…リレー、SP…サービスプラグ、TR1,TR2,TR3…スイッチングトランジスタ
図1
図2
図3