(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-05
(45)【発行日】2024-01-16
(54)【発明の名称】インベントリ取り込み、画像処理、およびマーケット記述子価格設定システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20230101AFI20240109BHJP
G16Y 20/00 20200101ALI20240109BHJP
【FI】
G06Q30/02 450
G16Y20/00
(21)【出願番号】P 2021518900
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 US2019053393
(87)【国際公開番号】W WO2020072293
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-06-30
(32)【優先日】2018-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521138109
【氏名又は名称】メルカリ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】シューベルト,シダ
(72)【発明者】
【氏名】ラーゲリン,ジョン
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-107952(JP,A)
【文献】特開2004-005240(JP,A)
【文献】特開2008-052672(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0042467(US,A1)
【文献】特開2018-049372(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16Y 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスから販売用物品を含む画像を受信することと、
電子マーケットプレイスが、売却済みの事前に識別された物品の1つまたは複数の画像を含むと判定することであって、前記電子マーケットプレイスは、売却済みの事前に識別された物品ごとの価格を記憶している、判定することと、
前記受信した画像と、前記電子マーケットプレイスからの前記事前に識別された物品の前記1つまたは複数の画像との比較に基づいて、前記受信した画像から前記販売用物品を識別することと、
前記電子マーケットプレイスから、売却済みの前記事前に識別された物品のうちのサブセットの中の各物品の前記価格を特定することであって、前記サブセットの前記事前に識別された物品のそれぞれは、前記識別された販売用物品に対応する、特定することと、
前記特定された価格に基づいて前記販売用物品の売買価格を生成することと、
前記電子マーケットプレイスから、前記販売用物品に対応する需要指標を特定することであって、前記需要指標は、前記事前に識別された物品のうちの1つまたは複数の物品の前記サブセットが、売却される前にどれくらい長く前記電子マーケットプレイスに出品されていたかについての出品時間を示す、特定することと、
前記需要指標と前記販売用物品の前記売買価格
とを前記モバイルデバイスに提供することと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスから前記販売用物品の最低販売価格を受信することと、
前記最低販売価格のアラートを生成することと、
前記販売用物品の前記生成された売買価格が前記最低販売価格を満たしているか否かを判定することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生成された売買価格が前記最低販売価格よりも低いと判定することと、
前記電子マーケットプレイスから、前記価格の前記生成後に売却された前記識別された販売用物品に対応する1つまたは複数の追加の物品の新しい価格を特定することと、
少なくとも前記新しい価格に基づいて更新された売買価格を生成することと、
前記更新された売買価格が前記最低販売価格を超えていると判定することと、
前記アラートに基づいて前記更新された売買価格が前記最低販売価格を超えているという通知を前記モバイルデバイスに送信することと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記送信することは、
前記電子マーケットプレイスにおける前記販売用物品の出品物を提出することであって、前記通知は、前記電子マーケットプレイスにおける前記出品物へのリンクを含む、提出すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
売却済みの前記事前に識別された物品のうちの前記1つまたは複数の物品の前記サブセットの中の各物品の前記価格を前記特定することは、
前記モバイルデバイスから前記販売用物品の特徴を示すものを受信することと、
前記電子マーケットプレイスから、前記特徴を含む事前に識別された物品の前記サブセットを識別することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記売買価格を前記生成することは、
前記販売用物品の価格の範囲を生成すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
モバイルデバイスから販売用物品を含む画像を受信することと、
電子マーケットプレイスが、売却済みの事前に識別された物品の1つまたは複数の画像を含むと判定することであって、前記電子マーケットプレイスは、売却済みの事前に識別された物品ごとの価格を記憶している、判定することと、
前記受信した画像と、前記電子マーケットプレイスからの前記事前に識別された物品の前記1つまたは複数の画像との比較に基づいて、前記受信した画像から前記販売用物品を識別することと、
前記電子マーケットプレイスから、売却済みの前記事前に識別された物品のうちのサブセットの中の各物品の前記価格を特定することであって、前記サブセットの前記事前に識別された物品のそれぞれは、前記識別された販売用物品に対応する、特定することと、
前記特定された価格に基づいて前記販売用物品の売買価格を生成することと、
前記電子マーケットプレイスから、前記販売用物品に対応する需要指標を特定することであって、前記需要指標は、前記販売用物品に類似した物品の検索要求がどのくらい頻繁に受信されたかを示す頻度を示す、特定することと、
前記需要指標
と前記販売用物品の前記売買価格と
を前記モバイルデバイスに提供することと、
を含む、
コンピュータ実装方法。
【請求項8】
購入された物品を識別する電子メールレシートを識別することと、
前記購入された物品の前記識別のために、前記電子メールレシートを解析することと、
電子マーケットプレイスから、前記購入された物品に類似したアイテムのセットを識別することと、
前記電子マーケットプレイスで売却済みの前記識別された類似したアイテムのセットのサブセットの価格を特定することと、
前記類似したアイテムのサブセットの前記特定された価格に基づいて、前記購入された物品の売買価格を生成することと、
前記購入された物品の前記識別に応答して、前記売買価格を提供することと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記電子マーケットプレイスにおける前記購入された物品の出品物を生成することと、
前記出品物を前記電子マーケットプレイスに提出して、前記購入された商品を販売用に出品することと、
をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記電子メールレシートを前記識別することは、
1つまたは複数のキーワードを含む前記電子メールレシートの件名に基づいて、複数の電子メールから前記電子メールレシートを識別すること
を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記電子メールレシートを前記識別することは、
前記電子メールレシートの送信元のドメインに基づいて、複数の電子メールから前記電子メールレシートを識別することであって、前記ドメインは小売業者に対応する、識別すること
を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記解析することは、
リポジトリから、前記小売業者に関連付けられた電子メールレシートに対応する事前定義されたフォーマットを特定することと、
前記事前定義されたフォーマットに基づいて前記電子メールレシートのメタデータを解析することと、
を含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記解析することは、
前記小売業者に対応する事前定義された電子メールのフォーマットがリポジトリに存在しないと判定することと、
1つまたは複数のキーワードについて前記電子メールレシートのテキストを解析することと、
を含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
前記売買価格を前記生成することは、
前記購入された物品の価格の範囲を生成すること
を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項15】
前記解析することは、
前記電子メールレシートから前記購入された物品の1つまたは複数の特徴を識別することであって、前記識別された類似したアイテムのサブセットのそれぞれは、前記識別された1つまたは複数の特徴を含む、識別すること
を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項16】
小売業者の購入履歴ページに関連付けられた再販売アイコンの選択を受信することと、
前記選択を受信する前に購入された前記小売業者の前記購入履歴ページに関連付けられた物品を識別することと、
電子マーケットプレイスから、前記識別された購入された物品に類似したアイテムのセットを識別することと、
前記電子マーケットプレイスで売却済みの前記類似したアイテムのセットのうちの少なくともサブセットの中の各アイテムの価格を特定することと、
前記類似したアイテムのサブセットの前記特定された価格に基づいて、前記購入された物品の売買価格を生成することと、
前記購入された物品の前記識別に応答して、前記売買価格を提供することと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記電子マーケットプレイスにおける前記購入された物品の出品物を生成することと、
前記出品物を前記電子マーケットプレイスに提出して、前記購入された商品を販売用に出品することと、
をさらに含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
ブラウザ用のプラグインは、前記購入履歴ページの要求を識別し、前記再販売アイコンを生成するように構成される、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
前記売買価格を前記生成することは、
前記購入された物品の価格の範囲を生成すること
を含む、請求項
16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2018年10月2日に出願された「Inventory Ingestion, Image Processing, and Market Descriptor Pricing System」と題された米国仮特許出願第62/740,030号と、2019年2月28日に出願された「Inventory Ingestion and Pricing System」と題された米国特許出願第16/288,203号と、2019年2月28日に出願された「Inventory Ingestion, Image Processing, and Market Descriptor Pricing System」と題された米国特許出願第16/288,199号との優先権を主張し、これらは全て、その全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002] 本出願は、2019年2月28日に出願された「Determining Sellability Score and Cancellability Score」と題された米国特許出願第16/288,158号と、2019年2月28日に出願された「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号と、2019年2月28日に出願された「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号とに関し、これらは全て、その全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【0003】
[0003] 技術分野は電子商取引および処理を対象とし、詳細には、電子マーケットプレイスで販売される物品の識別および価格設定に関連する。
【背景技術】
【0004】
[0004] ユーザが新品または中古品を販売できるようになる多くのウェブサイトおよびアプリが存在する。しかしながら、販売する商品ごとにプロファイルまたは出品物(listing)を作成することは、ユーザにとって面倒であり、時間がかかることが多い。この出品物作成プロセスでは、時間とコンピュータ処理リソースとの両方が必要となり、ユーザは商品の写真を撮り、説明を書き上げ、価格設定を決めるなどする必要がある場合がある。さらに、ユーザによる出品物作成は、特に価格設定に関して、ユーザが類似商品を検索して、販売する商品にどのように価格設定するかを決めようとする場合に、マーケットプレイスなどの様々なウェブサイトとの複数回の往復の通信においてかなりのネットワーク帯域幅を消費する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005] 結果として、この手動のリソース集約的な出品プロセスによって、ユーザは本来販売に関心がある商品の販売を思いとどまる場合がある。たとえば、ユーザは、出品物を生成し、および/または価格設定を決めるための時間、コンピュータ処理リソース、および/または通信帯域幅を有さない場合がある。この販売しないという決断によって、これらのウェブサイトおよびアプリは、投稿および販売を通じて得られたはずの潜在的な手数料および出品料金を失い、販売者は、販売を通じて得られたはずの収益を失い、潜在的な購入者は、購入したはずの商品の喜びを失う場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006] 一実施形態では、モバイルデバイスから販売用物品を含む画像を受信するコンピュータ実装方法およびシステムを説明する。電子マーケットプレイスは、売却済みの事前に識別された物品の1つまたは複数の画像を含むと判定される。受信した画像と、電子マーケットプレイスの事前に識別された物品のうちの1つまたは複数の物品の画像との比較に基づいて、画像の物品が識別される。電子マーケットプレイスから、売却済みの事前に識別された物品のうちの1つまたは複数の物品のサブセットの中の各物品の価格が特定される。特定された価格に基づいて、販売用物品の売買価格が生成される。販売用物品の売買価格が、モバイルデバイスに提供される。
【0007】
[0007] 一実施形態では、購入された物品を識別する電子メールレシートを識別するコンピュータ実装方法およびシステムを説明する。購入された物品の識別のために、電子メールレシートが解析される。電子マーケットプレイスから、購入された物品に類似したアイテムのセットが識別される。電子マーケットプレイスで売却済みの識別された類似したアイテムのセットのサブセットの価格が特定される。類似したアイテムのサブセットの特定された価格に基づいて、購入された物品の売買価格が生成される。購入された物品の識別に応答して、売買価格が提供される。
【0008】
[0008] 一実施形態では、小売業者の購入履歴ページに関連付けられた再販売アイコンの選択を受信するコンピュータ実装方法およびシステムを説明する。選択を受信する前に購入された小売業者の購入履歴ページに関連付けられた物品が識別される。電子マーケットプレイスから、識別された購入された物品に類似したアイテムのセットが識別される。電子マーケットプレイスで売却済みの類似したアイテムのセットのうちの少なくともサブセットの中の各アイテムの価格が特定される。類似したアイテムのサブセットの特定された価格に基づいて、購入された物品の売買価格が生成される。購入された物品の識別に応答して、売買価格が提供される。
【0009】
[0009] 一実施形態では、電子マーケットプレイスで販売される販売用物品の識別結果(identification)を決定するコンピュータ実装方法およびシステムを説明する。電子マーケットプレイスから、販売用物品の識別結果に類似したアイテムのセットが識別される。電子マーケットプレイスを通じて売却済みの類似したアイテムのセットのうちの少なくともサブセットの中の各アイテムの価格が決定される。サブセットのアイテムの特定された価格に基づいて、販売用物品の売買価格が生成される。アイテムのサブセットのうちの1つまたは複数のアイテムの画像が、電子マーケットプレイスから取得される。売買価格と取得された1つまたは複数の画像とを含むマーケット記述子(market descriptor)が生成される。マーケット記述子が提供されて表示される。
【0010】
[0010] 本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を添付の図面および以下の説明に記載する。本発明の他の特徴、目的、および利点は、本説明および図面ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
【0011】
[0011] 添付の図面は本明細書に組み込まれており、本明細書の一部を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012]いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック図である。
【
図2】[0013]いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図3】[0014]いくつかの実施形態による、電子メール(たとえば、電子メールレシート)から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック図である。
【
図4】[0015]いくつかの実施形態による、電子メールから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図5】[0016]いくつかの実施形態による、小売業者などのウェブサイトから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック図である。
【
図6】[0017]いくつかの実施形態による、小売業者のウェブサイトから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図7】[0018]いくつかの実施形態による、販売用物品を識別して価格設定し、価格設定に関するマーケット記述子を提供する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック図である。
【
図8】[0019]いくつかの実施形態による、販売用物品を識別して価格設定し、価格設定に関するマーケット記述子を提供する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャートである。
【
図9】[0020]いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定するインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの例示的な動作を示すブロック図である。
【
図10】[0021]いくつかの実施形態による、電子メールレシートから販売用物品を識別して価格設定するインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの例示的な動作を示すブロック図である。
【
図11】[0022]様々な実施形態を実装するのに有用な例示的なコンピュータシステムである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0023] 図面では、同様の参照番号は一般に同一または類似の要素を示す。さらに、一般に、参照番号の左端の桁は、その参照番号が最初に登場する図面を識別する。
【0014】
[0024] 本明細書では、インベントリ取り込みおよび価格設定システムを提供するための、システム、装置、デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品の実施形態、ならびに/あるいはそれらの組み合わせおよびサブコンビネーションを提供する。
【0015】
画像の分析に基づく自動インベントリ取り込み
[0025]
図1は、いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック
図100である。システム100は、電子マーケットプレイス(EM: electronic marketplace)112に販売用にアイテムを出品するプロセスを単純化することができる。
【0016】
[0026] 一実施形態では、インベントリエンジン(IE: inventory engine)102は、モバイルデバイス116から販売用物品(FSO: for sale object 106)の画像108を受信することができる。たとえば、ユーザは、自分のモバイルデバイス116を使用して、FSO106の写真またはビデオを撮ることができる。FSO106は、ユーザが個別にまたはまとめて販売するために出品を検討している物品、アイテム、商品、または商品のコレクションもしくはセットとすることができる。例示的なFSO106には、自動車、電子機器、衣服、電化製品、家具、事務用品、コレクターズアイテムなどが含まれる。
【0017】
[0027] IE102は、画像108(およびモバイルデバイス116から受信することができる他の情報)からFSO106を識別し、EM112の類似した物品の価格設定履歴に基づいてFSO106の価格104を生成することができる。類似した物品は、売却済みの物品110および/または出品中の物品120を含むことができる。たとえば、類似した売却済みの物品110の価格設定履歴128に基づいて、IE102はFSO106の予想売買価格104を生成することができる。
【0018】
[0028] EM112は、購入可能な販売用のアイテムをユーザが出品することを可能にするウェブサイト、またはウェブページもしくは出品物114のコレクションを含むことができる。出品物114には、ほんのいくつかの例を挙げると、今すぐ購入する場合の価格設定、オークションベースの価格設定、またはベストオファーの要求もしくは購入を含めることができる。
【0019】
[0029] 一実施形態では、IE102またはEM112は、EM112上の出品中および/または売却済みの様々なアイテムまたは物品に関する出品履歴、購入履歴、および価格設定履歴を追跡することができる。たとえば、EM112は、アイテムがどれくらい長く出品されているか130、アイテムが出品されてから売却されるまでのアイテムの価格設定履歴128、販売および購入の地理的位置、ならびに他の出品、販売、および購入情報を追跡することができる。この情報は、IE102がFSO106の予想価格または推奨価格104を生成する際に使用することができる。
【0020】
[0030] 一実施形態では、IE102はまた、EM112上のFSO106の出品物114を自動的に生成して提出することができる。また、ユーザの要求に応じて、または特定の価格目標またはアラート132に達した場合に、出品物114を提出して、EM112に販売用にFSO106を出品する。
【0021】
[0031] 画像108は、FSO106の1つまたは複数の写真またはビデオを含むことができる。たとえば、画像108は、異なる角度、視点から、または異なる照明もしくはフィルタで撮られた画像を含むことができる。一実施形態では、画像108は、モデル番号、製造業者名、シリアル番号、レシート、または他の物品もしくは特徴もしくは識別情報の写真を含むことができる。一実施形態では、画像108は、FSO106上の損傷を含むマーキングが写った写真を含むことができる。
【0022】
[0032] 一実施形態では、画像108は、コレクションのうちの1つまたは複数の物品の写真またはビデオを含むことができる。たとえば、ユーザは野球カードのコレクションを持っている場合があり、各カードの写真を撮り、全ての写真をまとめて販売されるコレクションとして出品することができる。あるいは、画像108は、セットの全てのカードが映ったビデオを含むことができる。一実施形態では、画像108は、拡張現実または仮想現実ベースの写真、スクリーンショット、レンダリング、および/またはビデオを含む、任意の視覚的なマルチメディアを含むことができる。
【0023】
[0033] 一実施形態では、画像108は、ユーザが個別に、様々なサブコンビネーションで、またはセットとして販売することに関心がある複数の異なるFSO106を含むことができる。たとえば、画像108はユーザのリビングルームの写真を含むことができ、これには、ラグ、ソファ、2つのエンドテーブル、コーヒーテーブル、およびランプが含まれており、これらは、リビングルーム全体のセットとしてまとめて、および/または個々のピースとして別々に、EM112に販売用に出品することができる。あるいは、たとえば、2つのエンドテーブルを、FSO116のサブセットとしてまとめて販売することができる。例示的な一実施形態では、画像108は2つの類似または同一のエンドテーブルの画像を含むことができ、出品物における数量を自動的に2に設定することができる。
【0024】
[0034] モバイルデバイス116には、写真および/またはビデオを撮り、画像108をIE102に送信することが可能な携帯電話、ラップトップ、ゲームシステム、タブレット、デスクトップ、スマートテレビ、ウェアラブル、電化製品、または他のコンピューティングデバイスを含めることができる。一実施形態では、モバイルデバイス116は、画像108をキャプチャすることが可能なカメラを含むことができる。一実施形態では、モバイルデバイス116はウェブベースまたはローカルのアプリを実行することができ、これはクラウドまたは他のコンピュータネットワークに接続されており、これを介して、モバイルデバイス116は画像108および価格設定情報104を含む通信をIE102との間で送受信する。
【0025】
[0035] 一実施形態では、IE102は、画像108を受信することができ、画像認識を通じて画像106から1つまたは複数のFSO106を自動的に識別することができる。この機能を実現するために、IE102は、任意のよく知られている画像認識技法、処理、モジュール、装置、システム、方法、コンピュータプログラム製品、および/または技術を利用することができる。たとえば、IE102は画像108を、ほんのいくつかの例を挙げると、事前に識別された物品、EM112に販売用に現在出品中の物品120、EM112の売却済みの物品110、および/またはサードパーティのデータベース、サービス、もしくはウェブサイトの1つまたは複数の画像118と比較することができる。一実施形態では、IE102(または他のマッチングシステム)は、画像108のFSO106の視覚的特徴を、他の事前に識別された物品または画像、たとえば、限定はしないが、EM112の画像118の視覚的特徴と比較することができる。比較に基づいて、IE102は、画像108のFSO106の識別結果122を受信または決定することができる。
【0026】
[0036] 一実施形態では、IE102は、ユーザにFSO106の識別結果122を確認または訂正するように要求することができる。一実施形態では、IE102はまた、FSO106の1つまたは複数の特徴124または特徴候補に関する追加情報をユーザに要求することができる。例示的な特徴124には、型式、モデル、製造業者、構成、カスタマイズ、色、シリアル番号、状態表示(たとえば、不良、中古、新品同様、新品)、地理的位置などを含めることができる。
【0027】
[0037] 一実施形態では、IE102は、FSO106と視覚的に類似し得る複数の物品を識別することができる。IE102は、FSO106をより正確に識別(122)するために物品の異なるサブセットを区別できるFSO106の1つまたは複数の特徴124に関する追加情報をユーザに要求することができる。
【0028】
[0038] たとえば、IE102は、FSO106をタブレットコンピュータであると識別する場合がある。IE102は、EM112からその製造業者またはモデルの視覚的に類似したタブレットコンピュータのセットを識別することができ、FSO106のメモリ量(たとえば、32GBまたは64GB)または処理能力などの追加情報を提供するようにユーザに要求することができる。これにより、IE102が、価格設定の目的で、EM112の視覚的に類似した物品のどのサブセットがFSO106に対応するかをより正確に識別できるようにし得る。さらにまたは代わりに、IE102は、ユーザにモバイルデバイス116を使用して、FSO106のモデル番号、バーコード、衣類ラベルなどの特定の識別情報の写真(すなわち、画像108)を撮るように要求することができる。FSO106と同一または類似の物品を識別するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号、および「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0029】
[0039] IE122は、FSO106の識別結果122および(もしあれば)特徴124を、EM112の出品中の物品120および/または売却済みの物品110と比較することに基づいて、FSO106の価格104を生成することができる。価格104は、FSO106をEM112で販売できる提案価格または予測価格とすることができる。IE102はまず、識別結果122および特徴124の比較に基づいて、EM112から類似した物品を識別することができる。IE102は次いで、識別された類似した物品の価格設定履歴128を要求することができる。
【0030】
[0040] 類似した出品中の物品120および/または売却済みの物品110のこの価格設定履歴に基づいて、IE102は、FSO106の価格104の平均値、中央値、または範囲を生成することができる。たとえば、価格104は、類似した物品110が過去4週間または6か月(または他の任意の関心のある期間)に売却された価格の範囲を含むことができ、特に送料によって価格が上がるより大きなアイテムについて、販売の地理的位置を考慮することができる。IE102は、画像108を受信した後にリアルタイムで、生成された価格104をモバイルデバイス116のアプリに返信することによって、提案価格をユーザに通知することができる(そうすることによって、EM112に販売用にFSO106を出品すべきか否かに関して、ユーザにさらに情報提供することができる)。
【0031】
[0041] 一実施形態では、売却済みの物品110および出品中の物品120の両方について、EM112は、少なくとも画像118、特徴126、価格128、および販売時間を含むことができる。画像118は、出品物用にユーザが提出した画像を含むことができる。特徴126は、出品されるまたはされた物品に関する、ユーザが承認した、または別の方法で決定した特徴を含むことができ、商品説明を含むことができる。一実施形態では、IE102は、画像118および特徴126を使用して、FSO106と類似したEM112のアイテム、商品、または物品を識別することができる。
【0032】
[0042] EM112はまた、価格設定履歴128および販売時間130を追跡することができる。価格設定履歴128は、出品中にユーザが物品の価格をいつ増減させたかを示すものを含むことができる。販売時間130は、出品物が非アクティブ化されたり再アクティブ化されたりしたときを含めて、出品物がどれくらい長くアクティブであるか、およびこれが価格設定128の変化にどのように対応し得るかを示すことができる。たとえば、EM112は、特定の商品が最初は100ドルで出品されたこと、3日後に85ドルに値引きされたこと、1週間後に15%の増加が追加されたこと、および最初に出品されてから2週間後に商品が94ドルで売却されたことを追跡する場合がある。
【0033】
[0043] 一実施形態では、IE102は、ユーザの要求または関与なしで、FSO106の出品物114(または部分的な出品物)を自動的に生成することができる。出品物114は、EM112に販売するアイテムを出品するために使用されるフォームを含むことができる。一実施形態では、IE102は、画像108、生成された価格104、提示された特徴124、識別結果122、識別結果122に基づくFSO106の一般的な説明(または以前に売却済みの物品110の出品物)、デフォルトのまたは好ましい発送条件などをFSO106の出品物114に含めることができる。ユーザは、適切と思う場合に出品物114を編集またはカスタマイズするオプションを有することができ、たとえば、特徴124もしくは画像108を追加/削除する、または説明もしくは価格104を編集する。IE102は出品物114をEM112に提出することができ、FSO106を出品中の物品120の1つとして含めることができる。
【0034】
[0044] 一実施形態では、IE102は、IE102がユーザに代わってアクションを実行する、たとえば、出品物114をEM112に提出する最低価格を示す価格アラート132を、ユーザが設定できるようにし得る。たとえば、IE102は、価格アラート132を設定し、売却済みの物品110(または出品中の物品120)の平均、範囲、または最新の売買価格もしくは出品価格128を監視することができる。一実施形態では、アラート132は、ユーザが価格更新を望む、または出品物114がEM112に投稿されることを望む特定の日時または期間を示すものを含むことができる。
【0035】
[0045] アラート132に基づいて、IE102は、ユーザの電子メールアドレス、電話番号、アプリ、またはユーザアカウント134に関連付けられた他の連絡先情報に通知または更新を定期的に送信することができる。EM112からの新たな売却または出品に基づいて、IE102は新しい価格104を生成することができる。新しい価格を価格アラート132と比較することができる。たとえば、価格アラート132が満たされるかまたはそれを超えた場合に、IE102は、出品物114をEM112に自動的に投稿し、出品物114へのリンクを含む(それによってユーザは出品物114を閲覧、編集、またはキャンセルできるようになる)、出品物がアクティブであるという通知をモバイルデバイス116に送信することができる。
【0036】
[0046] 出品物114は、ユーザまたはモバイルデバイス116に関連付けられたユーザアカウント134の下で投稿することができる。ユーザアカウント134は、たとえば、支払情報、銀行口座、名前、地理的位置、販売者/購入者評価、ユーザID、パスワード、スコア情報、発送設定、またはFSO106を出品するユーザに関する他の情報などの情報を含むことができる。一実施形態では、ユーザは、ウェブサイトまたはモバイルデバイス116上のアプリを介して自分のユーザアカウント134にアクセスすることによって、自分の出品物および購入履歴を見ることができる。
【0037】
[0047] 一実施形態では、IE102は、(FSO106と類似した)売却済みの物品110の価格128(および需要136)を追跡し続け、アラート134もしくは出品物114がキャンセルされるか、またはFSO106が売却されるまで、モバイルデバイス116またはユーザアカウント134に関連付けられた電子メールアドレスに更新を定期的に送信することができる。出品物114がアクティブ化され、非アクティブ化されるか、またはFSO106がEM112を介して売却された場合、IE102は価格更新の通知を自動的に中止することができる。
【0038】
[0048] 一実施形態では、IE102は、FSO106の需要指標136を生成することができる。需要指標136は、FSO106の推定需要または需給比の1つまたは複数の尺度を含むことができる。一実施形態では、需要指標136は、様々な価格点での売却済みの物品110の販売時間130の中央値または範囲を示すことができる。需要指標136は、現在出品中の物品120がどれくらい長く出品されているかを、それらの累積販売時間130に基づいて示すことができる。さらにまたは代わりに、IE102は、FSO106の販売可能性スコアおよび/またはキャンセル可能性スコアを生成することができる。販売可能性スコアとは、関連付けられた出品物の効力および/または他の因子に基づく、FSO106がEM112で売れそうな可能性の尺度である。キャンセル可能性スコアとは、販売者の履歴および/または他の因子に基づく、FSO106の出品物が販売者または購入者のいずれかによってキャンセルされる可能性の尺度である。販売可能性スコアおよびキャンセル可能性スコアを生成するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Determining Sellability Score and Cancellability Score」と題された米国特許出願第16/288,158号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0039】
[0049] 一実施形態では、EM112は、様々な物品または物品のカテゴリの検索要求138を追跡することができる。たとえば、EM112は、FSO106と類似した物品に関して受信された検索要求138の数または頻度を追跡することができる。IE102は、検索要求128の頻度が、過去の平均または以前の検索と比較して、増加しているか、減少しているか、同じままであるかを判定することができる。一実施形態では、IE102は、需要指標136を生成する際に検索要求138の情報を考慮することができる。
【0040】
[0050] 一実施形態では、需要指標136は、FSO106の需要を測定するための様々な加重因子または非加重因子を組み込んだスコア(たとえば、1~10の範囲内)を含むことができる。需要指標136は、FSO106と類似した物品に関する価格、購入、または出品の傾向を示すものを含むことができる。IE102は、本明細書で説明したように、価格104と同じく、需要指標136の変化の通知をモバイルデバイス136に提供することができる。一実施形態では、定期的な通知および/またはアラート132は、価格104および/または需要指標136に対応することができる。
【0041】
[0051]
図2は、いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャート200である。方法200は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または
図2に示すものとは異なる順序で実行することができる。方法200は、
図1を参照して説明するものとする。しかしながら、方法200は例示的な実施形態に限定されない。
【0042】
[0052] 210において、販売用物品を含む画像が受信される。たとえば、IE102は、モバイルデバイス116から画像108を受信することができる。画像108は、同じ物品106または異なる物品106の複数の画像を含むことができる。異なる物品106は、無関係のものとすることができ、または物品のコレクションまたはセットのものとすることができる。一実施形態では、画像108は、1つまたは複数のFSO106のビデオまたは他のマルチメディアを含むことができる。以下の工程は、画像108内のFSO106のそれぞれに対して実行される。
【0043】
[0053] 220において、画像108内のFSO106(現在のFSO106と呼ぶ)について、電子マーケットプレイスが、売却済みの事前に識別された物品の1つまたは複数の画像および/または他の情報を含むと判定される。たとえば、EM112は、売却済みの物品110を含めて、販売用に現在出品されているまたは以前に出品されていた物品120の出品物を含むことができる。EM112は、これらの現在の、期限切れの、アクティブな、非アクティブ化された、および売却済みの物品110、120の出品物に関する、画像118、特徴および説明126、価格128、販売時間130の情報などの情報を保持または記憶することができる。上記のように、事前に識別された物品は、現在のFSO106と同一または類似のものである。FSO106と同一または類似の物品を識別するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号、および「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0044】
[0054] 230において、画像認識技術を使用して、たとえば、受信した画像と、電子マーケットプレイスからの事前に識別された物品の画像との比較に基づいて、画像からの物品が識別される。たとえば、IE102は、画像108を、EM112からの物品110、120の画像118と比較することができる。画像108、118の比較に基づいて、IE102は、ユーザ入力または説明なしで現在のFSO106を識別することができる。一実施形態では、EM112からの画像118と、事前に識別された物品の1つまたは複数の他のデータベースまたはシステムからの画像との両方を含む外部システムによって、識別結果122を決定することができる。他の実施形態では、画像108の物品は、EM112から取得されていない画像から識別することもできる。
【0045】
[0055] 240において、売却済みの事前に識別された物品のうちの1つまたは複数の物品のサブセットの中の各物品の価格が、マーケットプレイスから決定される。たとえば、IE102は、現在のFSO106と同一または類似の売却済みの物品110の価格128をEM112から特定することができる。一実施形態では、IE102は、現在のFSO106に関する特徴情報124を要求することができる。次いで、たとえば、特徴124、126に少なくとも部分的に基づいて、IE102は、EM112の類似した売却済みの物品110および/または出品中の物品120の価格設定情報128を特定または要求することができる。
【0046】
[0056] 250において、特定された価格に基づいて、販売用物品の売買価格が生成される。たとえば、現在のFSO106と同一または類似の売却済みの物品110(および/または出品中の物品12)の特定された価格128から、IE102は、現在のFSO106の価格104を生成することができる。価格104は、提案価格、予測売買価格、類似した物品が売却された価格の範囲、ならびに/あるいは現在のFSO106と(画像118および/または特徴126の両方において)同一または類似の、EM112の類似した出品中および/または売却済みの物品の価格設定履歴を含むことができる。一実施形態では、IE102は、売却済みの物品110から価格の範囲を取り、(価格の範囲の)中央値または平均価格を推奨販売価格として使用することができる。
【0047】
[0057] 260において、販売用物品の売買価格が提供される。たとえば、IE102は、モバイルデバイス116に価格104を提供するか、またはEM112上の現在のFSO106の生成済みの出品物114に価格を含めることができる。一実施形態では、IE102は、出品物114がアクティブ化され、非アクティブ化されるか、またはFSO106が売却されるまで、アラート132に基づいて現在のFSO106の価格更新を提供し続けることができる。
【0048】
[0058] いくつかの実施形態では、工程210で得られた画像108に含まれるFSO106のそれぞれについて、工程220~260を繰り返すことができる。このようにして、たとえば、リビングルーム、ガレージ、地下、オフィス、趣味の部屋、裏庭など、または他の任意の場所など、ユーザの家に含まれるアイテムに対して、出品物および価格設定情報を迅速に、簡単に、および自動的に生成することができる。
【0049】
電子メールの分析に基づく自動インベントリ取り込み
[0059]
図3は、いくつかの実施形態による、電子メール(たとえば、電子メールレシート)から販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック
図300である。システム300は、EM112に販売用に商品を出品するプロセスを単純化することができ、
図1および
図2を参照して説明したシステム100に関して上記で説明したものと同様の価格設定および需要測定機能を実行することができる。
【0050】
[0060] 一実施形態では、IE102は、ユーザの電子メールアカウント302または受信箱をスキャンし、1つまたは複数の小売業者からの様々なアイテムおよび物品の購入のレシート304である場合がある様々な電子メールまたはメッセージを識別することができる。電子メールレシート304は、アイテムの購入に関する購入情報306、たとえば、小売業者306A、件名306B、ドメイン306C、購入された物品306D、購入価格306E、および日付306Fなどを含む場合がある電子メッセージ(たとえば、電子メール、ウェブページなど)とすることができる。
【0051】
[0061] 一実施形態では、電子メールレシート304は、小売業者からの、あるいはユーザおよび/または小売業者に代わって支払金を集金および/または納金する支払サービスからの、任意の電子メッセージとすることができる。小売業者の情報306Aは、アイテム、商品、または物品が購入された個人または会社に関する名前、実際の住所、ウェブアドレス、または他の識別情報を含む場合がある。電子メッセージ304は、それがレシートであることを示すか、または電子メールの内容を識別する他の情報を含む件名領域306Bを含む場合がある。
【0052】
[0062] ドメイン306Cは、購入されたアイテムに関連付けられた、または電子メールレシートまたは電子メッセージ304がそこから受信された、ウェブアドレスまたはホストを示す場合がある。一実施形態では、ドメイン306Cは、ユーザに代わって小売業者306Aにアイテムの購入代金を支払った電子支払サービスを示す場合がある。購入された物品306Dは、購入されたアイテムの説明、特徴(124)、状態、および/または識別結果122を含む場合がある。購入価格306Eは、商品が購入された価格を示す場合があり、日付306Fは、発送または購入の日付306Fである場合がある。
【0053】
[0063] 購入情報306は、電子メールレシート304のテキスト308および/またはメタデータ310に含まれる場合がある。テキスト308は、ユーザの受信箱、電子メールアカウント、アプリ、またはモバイルデバイスに表示された(ひいては、読めるまたは見える)場合の、電子メールレシートの本文に含まれる場合がある。メタデータ310は、電子メールレシート304に関する情報を含む場合があり、テキスト308内で見えるまたは見えない情報を含む場合がある。メタデータ310は、ユーザには見えないが、アプリ(モバイルデバイス116上のIE102アプリを含む)またはブラウザなどのアプリケーションがアクセスできる場合がある。
【0054】
[0064] 一実施形態では、IE102は、総称してドメイン314と呼ぶ、様々な小売業者306Aまたはドメイン306Cに対応する場合の、電子メールレシート304の1つまたは複数の既知のフォーマット3012のリポジトリを含むことができる。フォーマット312は、特定の会社、ドメイン、または小売業者306Aに関連する特定の電子メールレシート304のテキスト308および/またはメタデータ310内の購入データ306の所定の、事前に発見された、または別の方法で既知の構成を含むことができる。
【0055】
[0065] たとえば、特定の小売業者306Aは、同様のフォーマットのメッセージまたは電子メールレシート304を、彼らのウェブサイトからアイテムを購入した異なる顧客に送出することができる。IE102は、小売業者306Aまたはドメイン306Cからの電子メールレシート304を特定し、データベースまたはリポジトリからフォーマット312を取得することができる。フォーマット312を使用して、IE102は、テキスト308またはメタデータ310から様々な購入情報306を示す既知のキーワード316を識別することによって、電子メールレシート304から購入情報306をより迅速に識別して取得することができる。
【0056】
[0066] 一実施形態では、IE102は、ドメイン314に対応するドメイン306Cまたは小売業者306Aについて、ユーザの電子メールの受信箱をスキャンすることができる。次いで、IE102は、フォーマット312を使用して、既知のドメイン314に関して電子メールレシート304を処理することができ、これにより、レシート304から購入情報306の全文検索および/またはメタデータ検索を実行する必要がある場合よりも消費する処理リソースが少なくなる。一実施形態では、ドメイン314は、同じ小売業者306Aまたはドメイン306Bからの購入および返品を区別するために、件名行306Bの情報も含むことができる。
【0057】
[0067] 既知のフォーマット312が識別されているドメイン314のリストを保持および使用することにより、通常のレシート以外の電子メールまたはメッセージから電子メールレシート304をより迅速に判別する際に、処理リソースおよびメモリリソースを節約することができる。また、フォーマット312を使用した処理によって、識別された電子メールレシート304から購入情報306を抽出または特定する際に、追加の情報を不要にすることができる。たとえば、既知のフォーマット312が存在しない場合、システムは、可能性のある電子メールレシート304を識別するだけでなく、電子メールレシートから情報を抽出するために、同じフォーマットの同じ電子メールの全文スキャンを繰り返し実行しなければならなくなる。これには、特定の電子メールのテキスト308および/またはメタデータ310にどの情報が存在するか、または存在しないかを判別するために、多数のテキスト比較を実行することが必要になる場合がある。
【0058】
[0068] 特定のドメイン306Cまたは小売業者306Aについて、対応するフォーマット312が存在しない場合、IE102は、1つまたは複数のキーワード316についてテキスト308および/またはメタデータ310をスキャンして、電子メールが電子メールレシート304であるか否かを判定することができる。キーワード316は、電子メールレシート304および購入情報306に一般的に関連する1つまたは複数の語句を含むことができる。
【0059】
[0069] たとえば、IE102は、件名306Bをスキャンして、レシート、購入、購買、注文、発送、または祝い(congratulations)などのキーワード316を探すことができ、これらのいずれも、メッセージが電子メールレシート304であることを示す場合がある。たとえば、これらのキーワード316の1つが電子メールまたはメッセージの件名行306B(またはテキスト308)で識別された場合、IE102は、メッセージがアイテムまたは商品の購入に関連する電子メールレシート304であると判定することができる。
【0060】
[0070] IE102は、電子メールメッセージ304のテキスト308をスキャンして、他の購入情報306に対応する他のキーワード316を探すことができる。たとえば、「$」は購入価格306Eを示している場合がある。あるいは、たとえば、コンピュータ、タブレット、メモリ、ラップトップ、モニタ、靴、ジーンズ、シャツなどのキーワードは、購入された様々な物品306Dを示している場合がある。IE102は、日付フォーマット306F(たとえば、MM/DD/YYYY)の文字のグループを識別するか、またはメタデータ310から電子メールレシート304の日付を特定することができる。
【0061】
[0071] 一実施形態では、IE102は、小売業者306A、件名306B、および/またはドメイン306Cの情報を記録または追跡して、新たに発見されたドメイン314のフォーマットを生成することができる。機械学習を使用して、IE102は、ドメイン314およびフォーマット312の増大するリストを生成し、まとめることができる。
【0062】
[0072] 電子メールレシート304のテキスト308および/またはメタデータ310から抽出された購入情報306を使用して、IE102は、購入された物品306Dを識別122することができる。IE102は、識別結果122と同一または類似の売却済みの物品110および/または出品中の物品120を識別して、上述のように、識別結果122に対応する購入された物品306Dの価格104および/または需要指標136を生成することができる。同一または類似のアイテムを識別するための実施形態については、上記で説明している。
【0063】
[0073] IE102は、抽出された購入情報306およびEM112からの情報を使用して、出品物114の事前構成された骨組みに記入し、ユーザが出品物114を投稿して、推奨価格もしくは指定価格104で、またはユーザが希望する他の任意の価格で、購入された物品306Dを再販売できるようにすることができる。上述のように、IE102はまた、アイテムまたは物品がEM112に出品されたおよび/または売却されたときに価格104を監視および更新するアラート132を設定できるようにすることができる。
【0064】
[0074] 一実施形態では、IE102は、ユーザの受信箱を定期的にスキャンして新規購入を探すことによって、どの以前の電子メールが既にスキャンされたかを、それらを再度スキャンする必要なく追跡することができる。たとえば、IE102は、電子メールアカウント302から処理された最後のメッセージまたは最も最近受信されたメッセージの日付/時刻を(ユーザアカウント情報134に)記録または記憶することができる。次いで、たとえば、その後の処理中に、IE102は、記憶された日付/時刻の後に受信されたメッセージのみを処理することができる。他の実施形態では、IE102が電子メールアカウント302の全体または一部を実行することなく、ユーザは、電子メールレシート304をIE102に転送または提出し、その見返りとして、見積価格または予想価格104、出品物114、および購入した商品をEM112で再販売するオプションを受け取ることができる。
【0065】
[0075]
図4は、いくつかの実施形態による、電子メールレシートから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャート400である。方法400は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または
図4に示すものとは異なる順序で実行することができる。方法400は、
図3を参照して説明するものとする。しかしながら、方法400は例示的な実施形態に限定されない。
【0066】
[0076] 410において、購入された物品を識別する電子メールレシートが識別される。IE102は、アクセス用のユーザのIDおよびパスワードを含む、ユーザの電子メールアカウントにアクセスするための許可をユーザから得ることができる。IE102は、現在存在しているかまたは今後開発されるよく知られている方法、技法、技術、システム、処理などを使用して、ユーザの電子メールサーバまたはプロバイダにアクセスすることができる。次いで、IE102は、電子メールからメタデータ310または件名行306Bの情報をスキャンして、メッセージが電子メールレシート304であるか否かを判定することができる。電子メールレシート304は、小売業者306Aから購入された商品を識別するメッセージを含む場合がある。
【0067】
[0077] 一実施形態では、IE102は、電子メールレシート304が既知のドメイン314から受信されたか、または別の方法でそれに関連付けられているかを判定することができる。一実施形態では、メッセージは、ソーシャルメディアアカウントからのメッセージを含むことができる。電子メールレシート304がドメイン314に対応するとIE102が判定した場合、フォーマット312を使用して、電子メールレシート304から購入情報306を抽出することができる(購入された物品306Dの識別を含む)。
【0068】
[0078] 一実施形態では、IE102は、特定のドメイン314に関する電子メールまたはレシートのテンプレートの履歴またはリポジトリを保持することができる。次いで、IE102は、特定の電子メールに関連付けられた日付を相互参照して、その電子メールのドメイン314に対応する特定のテンプレートを特定することができる。テンプレートは、メタデータ310がどこに配置されているか、および/またはそれがどのように構成されているかを特定することができる。
【0069】
[0079] しかしながら、ドメイン314の一致が存在しない場合、IE102は、メッセージが電子メールレシート304であるか、または単なる通常のレシート以外のメッセージであるかを判定することができる。一例では、IE102は、件名306Dをスキャンして、それがレシートであり得ることを示すキーワード316、たとえば、レシート、購入、祝い、発送などを探すことができる。レシートが識別された場合、IE102は、残りのテキスト308および/またはメタデータをスキャンして、1つまたは複数の追加のキーワード316に基づいて購入情報306を抽出することができる。
【0070】
[0080] あるいは、たとえば、IE102は、ドメイン参照を実行して、電子メールに関連付けられたドメインが、事前に識別されたまたは既知の電子商取引ウェブサイトに対応するか否かを判別することができる。ドメインが電子商取引のウェブサイトに関連付けられている場合、IE102は価格および他のレシート情報について電子メールの件名またはメタデータを解析することができる。
【0071】
[0081] 420において、購入された物品の識別のために、電子メールレシートが解析される。たとえば、電子メールレシート304が既知のドメイン314に対応する場合、IE102は、電子メールレシート304の既知のフォーマット312に基づいて、購入された物品の情報306Dを識別することができる。あるいは、たとえば、IE102は、電子メールレシートのテキスト308をスキャンして、購入された物品306Dに一般に関連するキーワード316、たとえば、説明、アイテム、モデル番号、シリアル番号、コンピュータ、パンツ、ブーツ、サイズ、シャツ、または様々な既知の製造業者(たとえば、Apple、Samsung、Kenneth Coleなど)を探すことができる。
【0072】
[0082] 430において、電子マーケットプレイスから購入された物品と同一または類似のアイテムのセットが識別される。たとえば、IE102は、電子メールレシート304から抽出された購入情報306から、購入されたアイテムまたは商品の識別結果122を決定することができる。上述のように、IE102は、識別結果122および特徴124と類似した、EM112の出品中の物品120および/または売却済みの物品110を識別することができる。FSO106と同一または類似の物品を識別するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号、および「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0073】
[0083] 一実施形態では、IE102は、識別結果122および/または特徴124を確認する追加情報をユーザに要求することができる。ユーザは、識別結果122または特徴124を変更、追加、または削除することができる。次いで、IE102は、EM112から類似した物品を識別することができる。
【0074】
[0084] 440において、電子マーケットプレイスで売却済みの識別された類似したアイテムのセットのうちのサブセットの中の各アイテムの価格が特定される。たとえば、IE102は、EM112のどの物品が、購入された物品306Dの識別結果112および特徴124に最も類似しているかを特定することができる。IE102は、それらの物品の価格設定履歴128を要求することができ、これは、物品110がEM112で実際に売却された価格を含むことができる。
【0075】
[0085] 450において、売却済みの類似したアイテムのサブセットの特定された価格に基づいて、購入された物品の売買価格が生成される。たとえば、IE102は、購入された物品306Dに類似した売却済みの物品110全てのサブセット(たとえば、10個の物品)を選択し、売買価格104を生成することができる。サブセットは、売買価格104を生成するための、最も最近売却された、最高価格の、最低価格の、またはランダム選択の物品を含むことができる。
【0076】
[0086] たとえば、購入された物品306Dと同一の特徴124を有する100台の類似したカメラ110が過去3か月間に売却され得る場合、IE102はこれらのカメラのうち15台をランダムに選択し、それらの価格を使用して価格104を生成することができる。一実施形態では、IE102は、以前の販売から価格設定傾向(増加、減少、平坦)を特定し、これを価格104と共に提供することができる。一実施形態では、IE102は、価格104を生成する際に、物品120の出品された価格も考慮することができる。
【0077】
[0087] 460において、識別に応答して、価格が提供される。たとえば、IE102は、購入された物品306D、電子メールレシート304、および生成された価格104を識別するテキストまたは電子メールをユーザに送信することができる。一実施形態では、IE102は、需要指標136の情報も提供することができ、これは需要傾向または検索傾向を含むことができる。IE102は、購入された物品306DのEM112上での出品物114を自動的に生成することができ、ユーザの要求または価格アラート132に応じて出品物114を提出することができる。
【0078】
小売業者のウェブサイトの分析に基づく自動インベントリ取り込み
[0088]
図5は、いくつかの実施形態による、小売業者のウェブサイトから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック
図500である。システム500は、EM112に販売用に商品を出品するプロセスを単純化することができ、
図1および
図3を参照して説明したシステム100および300に関して上記で説明したものと同様の価格設定および需要測定機能を実行することができる。
【0079】
[0089] 一実施形態では、ユーザはブラウザ508を使用して小売業者のウェブサイト504(たとえば、AMAZON、EBAY、TARGET、WAYFAIRなど)を閲覧しているか、またはこれにアクセスしている場合がある。ブラウザ508は、ユーザが小売業者のウェブサイト504を閲覧することを可能にする、モバイルデバイスまたは他のコンピューティングデバイス上で動作するように構成されるウェブブラウザまたは他のアプリもしくはアプリケーションを含むことができる。たとえば、ブラウザは、モバイルデバイス116上で動作している、特定の小売業者に関連付けられたアプリを含むことができる。小売業者のウェブサイト504は電子ポータルを含むことができ、そこからユーザは、商品を購入することができ、もしくは商品を購入しており、または小売業者から以前に購入した商品(たとえば、購入された物品506)を見ることができる。
【0080】
[0090] 一実施形態では、プラグイン510は、ブラウザ508と連携して、もしくはブラウザ508と同時に、またはブラウザ508の一部として動作するプログラムとすることができる。一実施形態では、プラグイン510は、ダウンロードしてインストールし、ブラウザ508が動作している間に、バックグラウンドで動作することができる。プラグイン510は、ポップアップまたは他の通知をユーザに表示し、ならびに/あるいは、購入履歴512Aおよび他のユーザアカウント情報を含めて、ブラウザ508からの、および/または小売業者のウェブサイト504上でのユーザのアクティビティに関する情報を受信するように(ユーザによって)構成または許可することができる。
【0081】
[0091] 一実施形態では、ブラウザ508は、ブラウザ508上でのまたは特定のウェブサイト504でのユーザのアクティビティを監視するプラグイン(または他のアプリケーション)510を含むか、またはそれを用いるように構成することができる。たとえば、プラグイン510は、ユーザが訪問または要求するウェブサイト(たとえば、504)および/またはウェブページ512を監視することができる。
【0082】
[0092] 一実施形態では、IE102は(プラグイン510を介して)、小売業者のウェブサイト504の購入履歴ウェブページ512Aへの許可されたアクセスを有することができる。購入履歴512Aは、小売業者のウェブサイト504が、小売業者のウェブサイト504から、またはこれを経由して閲覧および/または購入された1つまたは複数の以前のアイテムまたは物品506に関する情報を提供することができるウェブページまたは画面を含むことができる。一実施形態では、小売業者のウェブサイト504は、商品またはアイテムを消費者またはユーザに直接販売することができ、またはアイテム(たとえば、購入された物品506)の購入もしくは販売に関連する金融取引を処理することができる。一実施形態では、購入履歴512Aは、小売業者のウェブサイト504から購入された物品506に加えてまたはその代わりに、特定の小売業者に関連するキオスクまたは店舗の場所から購入されたアイテムまたは購入された物品506を含むことができる。
【0083】
[0093] 一実施形態では、プラグイン510は、購入履歴ページ512Aに出品された以前に購入された物品506ごとに再販売ボタン502を生成する、またはブラウザ508を介して表示することができる。たとえば、購入履歴512Aが5つの購入された物品506を含む場合、プラグイン510は、EM112を介した再販売に適格な購入された各物品506の隣に再販売ボタン502を生成することができる。一実施形態では、特定のアイテムまたは購入品は、EM112での再販売を禁止することができる(たとえば、そのようなサービス、ダウンロード型の電子メディア(たとえば、音楽ファイル、電子書籍、コンピュータプログラムなど)、または冒涜的なもしくはヌードを含むアイテム)。
【0084】
[0094] 一実施形態では、IE102は、ユーザが小売業者のウェブサイト504のページ512上の再販売ボタン502を押すか、または別の方法で選択した場合に、通知を受信することができる。通知は、小売業者のウェブサイト504からの対応する購入された物品506に関する購入情報306(たとえば、
図3のもの)を含むことができる。IE102は、この購入情報306に基づいて、購入された物品506の識別結果122および特徴124を特定することができる。たとえば、購入情報306は、製造業者、モデル、画像、シリアル番号、サイズ、色、またはIE102が購入された物品506を識別できるようにし得る他の情報を含むことができる。
【0085】
[0095] 上記で論じたように、IE102は、識別結果122および特徴124の比較を実行して、EM12における類似した出品中の物品120および売却済みの物品110を識別し、価格情報128を取得し、購入された物品506の価格104を生成することができる。ユーザの要求に応じて、または後でアラート132に基づいて、IE102は、購入された物品506のEM112上での出品物114を生成して提出することができる。
【0086】
[0096] 一実施形態では、再販売ボタン502は、購入された物品506がEM112での再販売に適格であり得ることを示す任意の視覚的インジケータまたはアイコンとすることができる。一実施形態では、再販売ボタン502は、特定の購入された物品506について生成されたまたは見積もられた再販価格104(または価格の範囲)を含むことができる。一実施形態では、購入履歴512Aは、ユーザが購入履歴512AからEM112上での再販売に的確な全てのアイテムを再販売することを可能にする、「全て再販売する」ボタンを含むことができる。「全て再販売する」ボタンは、購入履歴512Aの全ての適格なアイテムを販売するための価格または価格の範囲104を含むことができる。一実施形態では、プラグイン510は、ユーザが、個別にまたはセット/コレクションとしてEM112上で販売される物品506のコレクションまたはセットを選択または選択解除できるようにし得る。
【0087】
[0097] あるいは、たとえば、プラグイン510は、ユーザが、EM112上で個別におよび/またはアイテムのコレクションとして再販売されるアイテムのサブセットを選択できるようにし得る。たとえば、2つのお揃いのナイトスタンドをコレクションとして販売することができ、これにより、両方が同一の取引で購入されなければならず、またはEM112上の同一の出品物114で売り出される。
【0088】
[0098] 一実施形態では、プラグイン501は、ユーザから価格をチェックする要求を受信することなく、(たとえば、再販売ボタン502を介して)価格104を生成することができる。たとえば、IE102は、ユーザアカウントに関連付けられた購入履歴情報512Aをスキャンし、再販売可能な物品506を識別して価格設定することができる。同様に、IE102はプラグイン510を介して、特定の購入された物品506が再販売に適格でないこと、または出品物114および価格設定情報が手動で決められなければならないことを示すことができる。
【0089】
[0099] 一実施形態では、IE102は前払金514を生成することができる。前払金514は、出品114の時点で、または購入された物品506が実際にEM112で売却される前に、ユーザアカウント134に送金または適用できる金銭的価格、トークン、クレジット、または値引きを含むことができる。前払金514は、購入された物品506をEM112で再販売するための追加のインセンティブをユーザに提供することができる。
【0090】
[0100] 一実施形態では、ユーザは、新しいアイテムまたは物品516を小売業者のウェブサイト504から購入している場合があり、これは出品された購入価格518を含む場合がある。一実施形態では、EM112および小売業者のウェブサイト504は、前払金514を、小売業者のウェブサイト504の会計ページ512Bの未決の購入に対するクレジットまたは値引きとして提供できるような、パートナーシップ、信頼関係、または取り決めを含むことができる。
【0091】
[0101] たとえば、プラグイン510は、ユーザが小売業者のウェブサイト504の会計ページ512Bにいることを検出することができる。IE102は(プラグイン510を介して)、1つまたは複数の購入された物品506(購入履歴512Aのもの)が再販売用に出品された場合に、ユーザが生成された価格104を受け取ることができるという通知、または前払金514を新しい物品516の未決の購入に対するクレジットまたは値引きとして適用することができるという通知を提供することができる。
【0092】
[0102] たとえば、ユーザが会計ページ512Bで新しいラップトップを1000ドルで購入している場合がある。しかしながら、ユーザは以前にラップトップ(または他の任意のアイテム、たとえば、靴、カメラなど)を750ドルで購入している場合がある。IE102は、古いラップトップの再販価格が現在500ドルであると判定する場合がある。IE102はさらに、古いラップトップをEM112に出品する分として375ドルの前払金を計算または生成することができる(また、販売中に出品物114を維持し、維持しない場合は、その375ドルをユーザのユーザアカウント134から返金することができる)。
【0093】
[0103] 次いで、たとえば、ユーザは新しいラップトップを$1000-375=$625で購入することができる。その後、EM112でラップトップが売却された375ドルを超える任意の金額を、ユーザアカウント134に入金することができる。しかしながら、ユーザが古いラップトップを300ドルで売却した場合、ユーザアカウント134に75ドルを請求することができる。一実施形態では、IE102は、前払金514を決定するためのいくつかの異なる因子、たとえば、見積再販価格104、需要指標136、およびユーザアカウント134に関連付けられた信頼スコア520などに基づいて、前払金514を生成することができる。
【0094】
[0104] 信頼スコア520は、EM112におけるユーザの評価とすることができ、以前に販売した商品の状態、販売した商品の発送または購入の支払の即時性、および他の因子などの因子を含むことができる。一実施形態では、より高い信頼スコア520を有するユーザには、より低い信頼スコア520またはEM112での取引履歴を有するユーザと比較して、より高い前払金514を提供することができる。一実施形態では、信頼スコア520は、ユーザアカウントまたは現在の残高で使用可能な金額を示すものを含むことができる。
【0095】
[0105]
図6は、いくつかの実施形態による、小売業者のウェブサイトから販売用物品を識別して価格設定する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャート600である。方法600は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または
図6に示すものとは異なる順序で実行することができる。方法600は、
図5を参照して説明するものとする。しかしながら、方法600は例示的な実施形態に限定されない。
【0096】
[0106] 610において、小売業者の購入履歴ページに関連付けられた再販売アイコンの選択が受信される。たとえば、IE102は、小売業者のウェブサイト504の購入履歴ページ512Aから再販売アイコン502の選択を受信することができる。小売業者のウェブサイト504は、ウェブブラウザ508内で、および/またはモバイルデバイス116上のアプリを介して閲覧可能なウェブサイトを含むことができる。
【0097】
[0107] 一実施形態では、IE102は、小売業者のウェブサイト504から購入履歴情報を取得し、EM112に基づいた、選択された再販売アイコンに関連付けられた購入された物品506および価格104を識別122することができる。プラグイン510は、ユーザが(ブラウザ508を使用して)どのウェブサイトを閲覧しているかを監視することができる。ユーザが購入履歴ページ512Aを要求すると、プラグイン510は、1つまたは複数の購入された物品506(これらはIE102によって事前に識別し、価格設定しておくことができる)の隣に再販売アイコン502が表示される旨を生成する、提供する、または提示することができる。
【0098】
[0108] 620において、選択を受信する前に購入された小売業者の購入履歴に関連付けられた物品が識別される。たとえば、IE102は、ユーザがEM112で販売したい、購入履歴512Aの購入された物品506を示す通知を受信することができる。IE102は、任意の未識別の物品506を識別することができ、または任意の事前に識別および価格設定された物品506の価格設定を(必要に応じて)更新することができる。
【0099】
[0109] 630において、識別された購入された物品と同一または類似のアイテムのセットが、電子マーケットプレイスから識別される。たとえば、IE102は、購入された物品506に類似した、EM112の売却済みの物品110を識別することができる。類似物には、視覚的に類似した物品、同じ製造業者、モデル、または同じ商品カテゴリの物品を含めることができる。EM112の売却済みの物品110は、購入された物品506と類似した画像118および特徴126を含むことができる。これは、以前の価格設定モデル104では考慮されていなかった任意の新たな売却済みの物品110を識別することを含むことができる。FSO106と同一または類似の物品を識別するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号、および「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0100】
[0110] 640において、売却済みの類似したアイテムのセットのうちの少なくともサブセットの中の各アイテムの価格が、電子マーケットプレイスから特定される。たとえば、IE102は、購入された物品506と類似した売却済みの物品110の価格128を特定することができる。これは、購入された物品506の特徴124と、売却済みの物品110の特徴126との間の特徴比較を実行することを含むことができる。
【0101】
[0111] 650において、サブセットの特定された価格に基づいて、購入された物品の売買価格が生成される。たとえば、上述のように、IE102は、購入された物品506の再販価格104を生成することができる。再販価格104は、保証売買価格、予想価格、または価格の範囲を含むことができ、EM112上のユーザの信頼スコア520を考慮することができる。一実施形態では、信頼スコア520が高いほど、予想価格104を高くすることができる。
【0102】
[0112] 660において、購入された物品の識別に応答して、売買価格が提供される。たとえば、価格104は、ブラウザ508を介してポップアップとして、または購入履歴ページ512A上の通知として、ユーザに提供することができる。一実施形態では、価格104は、小売業者のウェブサイトの会計ページ512B上に提供することができ、新しい物品516の購入価格518から前払金514として(少なくとも部分的に)差し引くことができるので、購入された物品506をEM112で販売することと引き換えに、新しい物品の値引きをユーザに効果的に提供することができる。
【0103】
物品の価格設定に関するマーケット記述子の提供
[0113]
図7は、いくつかの実施形態による、販売用物品を識別して価格設定し、価格設定に関するマーケット記述子を提供する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムを示すブロック
図700である。システム700は、EM112に販売用に商品を出品するプロセスを単純化することができ、
図1、
図3、および
図5を参照して説明したシステム100、300、および500に関して上記で説明したものと同様の価格設定および需要測定機能を実行することができる。
【0104】
[0114] 一実施形態では、IE102は、EM112上のFSO106に関する既存のマーケットについての詳細な情報または状況を提供するマーケット記述子702を生成することができる。単にFSO106の予想または見積再販価格104を提供するのではなく、マーケット記述子702は、画像108または特徴情報(説明を含む)124の比較に基づいてFSO106と類似した売却済みの物品110A、110B、110Cに関して、EM112で行われた実際の売買からの追加情報を含むことができる。
【0105】
[0115] 一実施形態では、マーケット記述子702は、FSO106に類似していると識別された売却済みの物品110の選択の画像を含むことができる。マーケット記述子702の選択された物品には、最も最近売却された物品110、最高価格の物品110、FSO106に(画像118Aまたは特徴124が)最も類似している物品110、地理的位置が類似している物品110などを含めることができる。他の実施形態では、マーケット記述子702は、売却済みの物品110A~Cに加えてまたはその代わりに、出品中の物品120を含むことができる。一実施形態では、マーケット記述子702の売却済みの物品110A~Cを使用して、価格104を生成しておくことができる。
【0106】
[0116] マーケット記述子の売却済みの物品(または出品中の物品)110A~Cは、画像118A、価格128A、販売時間130、およびリンク704を含むことができる。画像118Aは、EM112からの、売却済みの物品110Aの出品物114からの1つまたは複数の画像を含むことができる。価格128Aは、売買価格を含むことができ、または物品が出品されていた、もしくは現在出品されている価格の範囲を含むことができる。販売時間130は、販売日、または物品が売却されるまでにどれくらい長く出品されている/されていたかを含むことができる。
【0107】
[0117] 一実施形態では、マーケット記述子702は、EM112における売却済みの物品110Aに対応する出品物114へのリンク704を含むことができる。たとえば、リンク704をクリックするか、またはリンク704のアドレスをブラウザに入力することによって、ユーザは、EM112上の物品の実際の出品物を見ることができる。一実施形態では、リンク704は、価格104を生成する際に考慮された売却済みの物品110および/または出品中の物品120のリストまたは出品物114までユーザを導くことができる。
【0108】
[0118]
図8は、いくつかの実施形態による、販売用物品を識別して価格設定し、価格設定に関するマーケット記述子を提供する例示的なインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの動作を示すフローチャート800である。方法800は、ハードウェア(たとえば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(たとえば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。本明細書で提供した開示を実行するために全ての工程が必要とされない場合があることを理解されたい。さらに、当業者によって理解されるように、工程の一部は同時に、または
図8に示すものとは異なる順序で実行することができる。方法800は、
図1、
図3、
図5、および
図7を参照して説明するものとする。しかしながら、方法800は例示的な実施形態に限定されない。
【0109】
[0119] 810において、電子マーケットプレイスで販売される販売用物品の識別結果が決定される。たとえば、IE102は、FSO106の画像108、電子メールレシート304、または購入された物品506を示す他のものを受信し、ユーザがEM112で再販売したいFSO106を識別することができる。
【0110】
[0120] 820において、販売用物品の識別結果に類似したアイテムのセットが、電子マーケットプレイスから識別される。たとえば、上述のように、IE102は、FSO106と類似したEM112の売却済みのアイテム110のセットを識別することができる。FSO106と同一または類似の物品を識別するための実施形態は、上記で引用した、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている、「Probabilistic Item Matching and Searching」と題された米国特許出願第16/288,379号、および「Probabilistic Search Biasing and Recommendations」と題された米国特許出願第16/288,373号に記載されており、IE102は、これらの組み込まれた実施形態のいずれかを(個別にまたは本開示の教示との任意の組み合わせで)使用して、本明細書に記載の機能を実現することができる。
【0111】
[0121] 830において、電子マーケットプレイスを通じて売却済みの類似したアイテムのセットのうちの少なくともサブセットの中の各アイテムの価格が特定される。たとえば、IE102は、EM112またはEM112に関連する1つまたは複数の他のウェブサイトに出品されており、それらを通じて売却済みの物品の価格128を特定することができる。
【0112】
[0122] 840において、サブセットのアイテムの特定された価格に基づく販売用物品の売買価格が生成される。たとえば、上記で論じたように、IE102は、出品中の物品120および/または売却済みの物品110の価格設定履歴128に基づいて、FSO106の価格104を生成することができる。
【0113】
[0123] 850において、アイテムのサブセットのうちの1つまたは複数のアイテムの画像が電子マーケットプレイスから取得される。たとえば、売却済みの物品110の画像118を、EM112から取得することができる。
【0114】
[0124] 860において、売買価格と取得された1つまたは複数の画像とを含むマーケット記述子が生成される。たとえば、IE102は、FSO106と類似した物品110、120の選択を含むマーケット記述子702を生成することができる。マーケット記述子702は、画像118A、価格128A、販売時間130、およびリンク704を含むことができる。一実施形態では、マーケット記述子702は、FSO106に類似していると識別されたEM112の識別された物品のリストにブラウザまたはアプリをリダイレクトするリンクを含むことができる。一実施形態では、これには、最近(たとえば、過去90日以内に)出品されたまたは売却済みの物品のみを含めることができる。
【0115】
[0125] 870において、マーケット記述子は、ユーザに提供されて表示される。たとえば、IE102は、ほんのいくつかの例を挙げると、アプリもしくはウェブサイトに、電子メールもしくは携帯電話に、またはFSO106の画像108の隣にマーケット記述子702を表示することができる。
【0116】
[0126]
図9は、いくつかの実施形態による、画像から販売用物品を識別して価格設定するインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの例示的な動作を示すブロック図である。
図9は一般に、
図1および
図2と、本明細書に含まれる関連する教示と、に関するものである。システム900に記載の特徴および機能は、
図1に関して上記で説明したコンピューティングシステム100によって実行することができる。
【0117】
[0127] 910において、例示的なEM112が、モバイルデバイス116上のアプリ内に見えるように表示される。EM112は、様々なユーザによってアップロードされた、および/またはEM112で販売されている様々な販売用商品を表示することができる。EM112は、モバイルデバイス116上のアプリおよび/またはウェブサイトを介して動作することができる。ユーザはカメラボタンを選択することができ、それによって、ユーザは、1つまたは複数の以前に撮った写真を選択するか、またはこの例に示すように、物品の新しい写真を撮ることが可能になり得る。
【0118】
[0128] 920において、モバイルデバイス116のカメラは(EM112アプリを介して動作させた場合)、ユーザがカメラの視野内でFSO106を中心に置くべき位置を特定することができる。カメラが写真を撮ると、または物品が注目領域内に配置されたことを検出すると、IE102はFSO106の分析を開始することができる。一実施形態では、アプリは物品の写真を撮ることができ、これは、分析のために、クラウドコンピューティングシステムなどの1つまたは複数のサーバにアップロードすることができる。次いで、上記で論じたように、IE102は、画像108に基づいてFSO106を識別することができる。
【0119】
[0129] たとえば、物品が電話であると仮定する。物品(FSO106)が電話であるという識別結果122に基づいて、IE102は、FSO106に類似した様々な売却済みの物品110および/または出品中の物品120(すなわち、電話)を識別することができる。一実施形態では、IE102は、出品中および/または売却済みの物品の選択の画像を含むマーケット記述子702を提供することができる。
【0120】
[0130] 940に示すように、マーケット記述子702は、2つの売却済みの物品(電話942A、942B)と、1つの出品中の物品(電話942C)とを含むことができる。マーケット記述子702は、アイテムの画像、説明、販売日(または出品時間)、および/またはEM112の出品物へのリンクを含むことができる。価格104は0とすることができ、これは、価格を生成するにはユーザからより多くの情報が必要となる場合があるということを示すことができる。
【0121】
[0131] 一実施形態では、追加の特徴情報124を要求することができ、これによりIE102は、より正確な価格決定を生成することが可能になる。一実施形態では、ユーザは価格104を生成するための模範として電話942Cを選択する場合があり、これを950に示すように価格として追加することができる。
【0122】
[0132] 950にさらに示すように、他の出品物を生成するために、ユーザは4つのパンツのコレクションをスキャンする場合があり、これらはそれぞれ35ドルと値付けまたは価格設定される。この例では、ユーザまたはIE102は、4つのパンツ全てをコレクションまたはセットとして購入した場合の値引きを生成することができる。次いで、たとえば、140ドルと価格設定する代わりに、コレクションを120ドルと価格設定することができる。960に示すように、スキャンされたアイテムの合計を560ドルとすることができる。
【0123】
[0133] 「販売リストに追加する」ボタン502は、IE102がEM112上でFSO106を販売するための出品物114を生成または提出することを許可することができる。970において、ユーザは、940から電話を販売することを選択している場合があり、出品物114に追加情報を含めるように促すことができる。これにより、更新された提案価格が生成される場合があり、またはユーザが独自の価格を入力して、出品物114をEM112に提出することができる。
【0124】
[0134]
図10は、他の例示的な実施形態による、電子メールレシートから販売用物品を識別して価格設定するインベントリ取り込みエンジンおよび価格設定システムの例示的な動作を示すブロック
図1000である。
図10は一般に、
図3および
図4と、本明細書に含まれる関連する教示とに関するものである。システム1000に記載の特徴および機能は、
図3に関して上記で説明したコンピューティングシステム300によって実行することができる。
【0125】
[0135] 1010において、例示的なEM112が、モバイルデバイス116のアプリまたはブラウザに表示される。EM112は、様々なユーザによってアップロードされた、および/またはEM112で販売されている様々な販売用商品を表示することができる。EM112は、モバイルデバイス116上のアプリを介して動作することができる。ユーザは、ユーザが販売用商品を出品することを可能にする機能を開始できるカメラボタンを選択することができる。
【0126】
[0136] 1020において、ユーザに、自分の電子メッセージアカウント(たとえば、電子メールアカウントまたはソーシャルメディアアカウント)を、EM112で販売できるアイテムについてスキャンさせる機会を促すことができる。
【0127】
[0137] 1030において、ユーザはスキャンされるアカウントを選択することができる。この例では、電子メールの受信箱、クラウドまたはネットワークストレージの場所、およびローカルディスクまたはメモリの場所を示している。
【0128】
[0138] 1040において、1つまたは複数の電子メールアカウント302に接続し、EM112がそれらのアカウントから情報を取得することを許可する選択肢をユーザに提供することができる。ユーザに、アカウント情報(たとえば、ユーザID、パスワード情報)を提供するか、または別の方法でアカウントにログインして、IEまたはアプリにメッセージへのアクセスを付与するように求めることができる。
【0129】
[0139] 1050において、上述のように、IE102は、既知のドメイン314および未知のドメイン314の両方の電子メールレシート304について電子メールアカウント302をスキャンすることができる。一実施形態では、IE102は、既知のドメイン314のみについてスキャンすることができ、未知のドメイン314にフラグを立てて、後でユーザによって手動で処理することができる。一実施形態では、IE102は、電子メールスキャン処理中に電子メールアカウント302で見つかったレシート304のリアルタイム更新を提供することができる。
【0130】
[0140] 1060において、電子メールレシート304についての電子メールアカウント302のスキャンを完了することができ、IE102は価格104を生成することができる。他の実施形態では、識別されたレシートに関する価格生成は、電子メールレシートのスキャンと同時に実行することができる。
【0131】
[0141] 1070において、識別されたFSO106の価格をユーザに提供することができる。IE102は、識別された全てのアイテムまたは物品を販売した場合の価格(または価格の範囲)を提供することができる。
【0132】
[0142] 一実施形態では、IE102は前回のスキャンを記憶することができる。次いで、たとえば、その後の電子メールスキャン中に(これは定期的に、またはユーザの要求に応じて行うことができる)、電子メールスキャンは、初回のスキャンよりも実行が素早くなり、消費されるリソースが少なくなる。IE102は、閾値期間が経過した場合、または追加の類似した物品がEM112で売却された場合に、価格の一部を更新してもよく、他の価格は更新しなくてもよい。アプリは、前回のスキャンからの価格およびアイテムの変化を表示することができる。ユーザは、販売したい、または価格の更新を受け取りたい特定のアイテムを選択することができる。
【0133】
[0143] たとえば、
図11に示すコンピュータシステム1100などの1つまたは複数のよく知られているコンピュータシステムを使用して、様々な実施形態を実装することができる。1つまたは複数のコンピュータシステム1100を使用して、たとえば、本明細書で論じた実施形態のいずれか、ならびにそれらの組み合わせおよびサブコンビネーションを実装することができる。
【0134】
[0144] コンピュータシステム1100は、プロセッサ1104などの1つまたは複数のプロセッサ(中央処理装置またはCPUとも呼ばれる)を含むことができる。プロセッサ1104は、通信インフラストラクチャまたはバス1106に接続することができる。
【0135】
[0145] コンピュータシステム1100はまた、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどの顧客入力/出力デバイス1103を含むことができ、これは、顧客入力/出力インターフェース1102を介して通信インフラ1106と通信することができる。
【0136】
[0146] プロセッサ1104のうちの1つまたは複数は、グラフィックス処理ユニット(GPU)とすることができる。一実施形態では、GPUは、数学的に処理の多い(mathematically intensive)アプリケーションを処理するように設計された専用の電子回路であるプロセッサとすることができる。GPUは、コンピュータグラフィックスアプリケーション、画像、ビデオなどに共通する、数学的に処理の多いデータなどの、大きなデータブロックの並列処理に効率的な並列構造を有することができる。
【0137】
[0147] コンピュータシステム1100はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメインメモリまたは一次メモリ1108を含むことができる。メインメモリ1108は、1つまたは複数のレベルのキャッシュを含むことができる。メインメモリ1108は、その中に制御ロジック(すなわち、コンピュータソフトウェア)および/またはデータを記憶することができる。
【0138】
[0148] コンピュータシステム1100はまた、1つまたは複数の二次ストレージデバイスまたはメモリ1110を含むことができる。二次メモリ1110は、たとえば、ハードディスクドライブ1112および/またはリムーバブルストレージデバイスもしくはドライブ1114を含むことができる。リムーバブルストレージドライブ1114は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光ストレージデバイス、テープバックアップデバイス、および/または他の任意のストレージデバイス/ドライブとすることができる。
【0139】
[0149] リムーバブルストレージドライブ1114は、リムーバブルストレージユニット1118とやりとりすることができる。リムーバブルストレージユニット1118は、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)および/またはデータが記憶されたコンピュータ使用可能または読み取り可能なストレージデバイスを含むことができる。リムーバブルストレージユニット1118は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光ストレージディスク、および/または他の任意のコンピュータデータストレージデバイスとすることができる。リムーバブルストレージドライブ1114は、リムーバブルストレージユニット1118に対して読み書きを行うことができる。
【0140】
[0150] 二次メモリ1110は、コンピュータプログラムならびに/あるいは他の命令および/またはデータがコンピュータシステム1100によってアクセスされることを可能にするための他の手段、デバイス、コンポーネント、機器、または他のアプローチを含むことができる。そのような手段、デバイス、コンポーネント、機器、または他のアプローチは、たとえば、リムーバブルストレージユニット1122およびインターフェース1120を含むことができる。リムーバブルストレージユニット1122およびインターフェース1120の例には、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(たとえば、ビデオゲームデバイスに見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(たとえば、EPROMまたはPROM)および関連するソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連するメモリカードスロット、ならびに/あるいは他の任意のリムーバブルストレージユニットおよび関連するインターフェースを含めることができる。
【0141】
[0151] コンピュータシステム1100は、通信またはネットワークインターフェース1124をさらに含むことができる。通信インターフェース1124は、コンピュータシステム1100が、(参照番号1128によって個別におよび集合的に参照される)外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティなどの任意の組み合わせと通信し、やりとりすることを可能にし得る。たとえば、通信インターフェース1124は、コンピュータシステム1100が、通信経路1126を介して外部またはリモートデバイス1128と通信することを可能にすることができ、通信経路1126は、有線および/または無線(またはこれらの組み合わせ)とすることができ、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組み合わせを含むことができる。通信経路1126を介してコンピュータシステム1100との間で制御ロジックおよび/またはデータを伝送することができる。
【0142】
[0152] コンピュータシステム1100はまた、いくつかの非限定的な例を挙げると、携帯情報端末(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップもしくはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチもしくは他のウェアラブル、電化製品、モノのインターネットの一部、および/または組み込みシステムのうちのいずれか、あるいはこれらの任意の組み合わせとすることができる。
【0143】
[0153] コンピュータシステム1100は、リモートもしくは分散型のクラウドコンピューティングソリューション、ローカルもしくはオンプレミスのソフトウェア(「オンプレミス」のクラウドベースのソリューション)、「サービスとしての」モデル(たとえば、サービスとしてのコンテンツ(CaaS)、サービスとしてのデジタルコンテンツ(DCaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしての管理対象ソフトウェア(MSaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、サービスとしてのデスクトップ(DaaS)、サービスとしてのフレームワーク(FaaS)、サービスとしてのバックエンド(BaaS)、サービスとしてのモバイルバックエンド(MBaaS)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)など)、および/または前述の例の任意の組み合わせを含むハイブリッドモデル、あるいは他のサービスもしくは配信パラダイムを含むがこれらに限定されない任意の配信パラダイムを介して任意のアプリケーションおよび/またはデータにアクセスするかまたはこれらをホストするクライアントまたはサーバとすることができる。
【0144】
[0154] コンピュータシステム1100における任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、およびスキーマは、JavaScriptオブジェクト表記(JSON)、拡張マークアップ言語(XML)、さらに別のマークアップ言語(YAML)、拡張ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、ワイヤレスマークアップ言語(WML)、MessagePack、XMLユーザインターフェース言語(XUL)、または他の機能的に類似した表現を含むがこれらに限定されない規格から、単独でまたは組み合わせによって導出することができる。あるいは、独自のデータ構造、フォーマット、またはスキーマを、排他的に、または知られている規格もしくはオープン規格と組み合わせて使用することができる。
【0145】
[0155] いくつかの実施形態では、制御ロジック(ソフトウェア)が記憶された有形の非一時的なコンピュータが使用可能または読み取り可能な媒体を含む有形の非一時的な装置または製造品を、本明細書ではコンピュータプログラム製品またはプログラムストレージデバイスと呼ぶこともある。これには、コンピュータシステム1100、メインメモリ1108、二次メモリ1110、リムーバブルストレージユニット1118および1122、ならびに前述の任意の組み合わせを具現化する有形の製造品が含まれるが、これらに限定されない。そのような制御ロジックは、1つまたは複数のデータ処理デバイス(たとえば、コンピュータシステム1100)によって実行された場合に、そのようなデータ処理デバイスに、本明細書に記載のように動作させることができる。
【0146】
[0156] 本開示に含まれる教示に基づいて、
図11に示したもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム、および/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を作成および使用する方法は、関連技術の当業者には明らかであろう。特に、実施形態は、本明細書に記載したもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステムの実装を用いて動作することができる。
【0147】
[0157] 発明を実施するための形態のセクションは、特許請求の範囲を解釈するために使用されることを意図しているが、他の全てのセクションについてはそうではないことを理解されたい。他のセクションは、発明者が企図した1つまたは複数であって全てではない例示的な実施形態を記載している場合があり、したがって、決して本開示または添付の特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。
【0148】
[0158] 本開示では例示的な分野および用途の例示的な実施形態を説明しているが、本開示がそれらに限定されないことを理解されたい。他の実施形態およびそれらの修正が可能であり、本開示の範囲および趣旨内にある。たとえば、この段落の一般性を制限することなく、実施形態は、図示したおよび/または本明細書で説明したソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、実施形態は(本明細書に明示的に記載しているか否かにかかわらず)、本明細書に記載した例を超える分野および用途に多大な有用性を有する。
【0149】
[0159] 本明細書では、指定された機能およびそれらの関係の実装を示す機能的構成ブロックを用いて、実施形態を説明している。これらの機能的構成ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に規定している。指定された機能および関係(またはそれらの同等物)が適切に実行される限り、代替の境界を規定することができる。また、代替の実施形態は、本明細書に記載したものとは異なる順序を使用して、機能ブロック、工程、動作、方法などを実行することができる。
【0150】
[0160] 本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な一実施形態」、または同様の句への言及は、記載した実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことができるが、全ての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含むことができるとは限らないということを示している。さらに、そのような句は、必ずしも同一の実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性を一実施形態に関連して説明している場合、そのような特徴、構造、または特性を他の実施形態に組み込むことは、本明細書で明示的に言及または説明しているか否かにかかわらず、関連技術の当業者の知識の範囲内にある。さらに、いくつかの実施形態は、「結合された」および「接続された」という表現、ならびにそれらの派生語を使用して、説明している場合がある。これらの用語は、必ずしも互いに同義語であることを意図しているわけではない。たとえば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的または電気的に接触していることを示すために、「接続された」および/または「結合された」という用語を使用して説明している場合がある。しかしながら、「結合された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接的に接触していないが、それでも互いに協力または相互作用することを意味する場合もある。
【0151】
[0161] 本開示の幅広さおよび範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。