(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】端末、方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20240122BHJP
H04N 21/472 20110101ALI20240122BHJP
【FI】
G07F9/00 Z
H04N21/472
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023115665
(22)【出願日】2023-07-14
【審査請求日】2023-08-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】李儀柔
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼承禧
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-005375(JP,A)
【文献】特許第7191349(JP,B2)
【文献】特許第7290260(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2023/0106214(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 5/00-17/42
G06Q 10/00-99/00
H04N 7/10,
7/18- 7/173,
7/20- 7/56,
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動販売機の機能を操作するための端末であって、1以上のプロセッサを備え、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する機能と、
前記第1のストリーミングデータをサーバに送信する機能と、
第2のストリーミングデータを前記サーバから受信する機能と、
前記第2のストリーミングデータを前記端末の画面上で再生する機能と、
前記第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する機能と、
選択された前記製品を前記第1のユーザに提供する機能と、
を実行する、ことを特徴とする、端末。
【請求項2】
選択された前記製品が既製品であるかカスタマイズ製品であるかを判定する機能と、
選択された前記製品が前記カスタマイズ製品であることに応答して、選択された前記製品を製造する機能と、をさらに含み、
選択された前記製品を製造する機能が、3Dプリント、印刷、ダイカスト、射出成形のうちの1つ以上の方法によって実現される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記第2のストリーミングデータが、第2のユーザのライブストリーミングデータまたはアーカイブされたストリーミングデータを含み、かつ
選択された前記製品が、前記第2のストリーミングデータに関連する情報を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項4】
選択された前記製品が購入されたときに前記第2のユーザが配信中であることに応答して、前記第2のユーザに報酬を送信する機能と、
前記第2のユーザが前記報酬を受け取る映像のアーカイブ映像を提供する機能と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の端末。
【請求項5】
前記第1のユーザのビデオデータを収集する機能と、
前記ビデオデータ上に前記第2のストリーミングデータをレンダリングする機能と、
前記第1のユーザからの操作に応答して、前記ビデオデータ上に前記第2のストリーミングデータの画像を生成する機能と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項6】
選択された前記製品が、第2の端末を介して仮想スキンに変換するためのコードを含み、
前記仮想スキンが、配信中の仮想アバターまたは仮想背景に使用される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項7】
前記第1のユーザにより選択されたゲームの情報を受信する機能と、
前記第1のユーザにより選択された第2のユーザの情報を受信する機能と、
選択された前記ゲームおよび前記第2のユーザに基づいてリアルタイムバトルUIを生成する機能と、
前記リアルタイムバトルUIを前記第1のストリーミングデータ上にレンダリングする機能と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項8】
前記画面上に表示されるコンテンツを第2の画面に投影する機能と、
前記画面上に表示されるコンテンツを第2の端末を介して制御する機能と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の端末。
【請求項9】
自動販売機の機能を操作するための
端末で実行される方法であって、
第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する工程と、
前記第1のストリーミングデータをサーバに送信する工程と、
第2のストリーミングデータを前記サーバから受信する工程と、
前記第2のストリーミングデータを前記端末の画面上で再生する工程と、
前記第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する工程と、
選択された前記製品を前記第1のユーザに提供する工程と、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、
自動販売機の機能を操作するための端末に、
第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する機能と、
前記第1のストリーミングデータをサーバに送信する機能と、
第2のストリーミングデータを前記サーバから受信する機能と、
前記第2のストリーミングデータを前記端末の画面上で再生する機能と、
前記第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する機能と、
選択された前記製品を前記第1のユーザに提供する機能と、
を実現させる、ことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報通信技術に関し、特に、ライブストリーミングにおける端末、方法、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現今、街には自動販売機がますます増えている。自動販売機は、飲料やおもちゃなど、さまざまな商品を販売している。また、自動販売機は24時間365日稼働していることもあり、顧客はいつでも購入することができる。
【0003】
また、人気キャラクターとのコラボ商品を自動販売機で提供する事業者も多く、それらはより多くの消費者の購買意欲を高めることができる。非特許文献1には、開けてみるまでは何が入っているか分からないブラインドボックス(blind box)を購入できる自動販売機が開示されている。
【0004】
しかしながら、このような自動販売機の機能は限定的である。技術の進歩に伴い、機械が提供するサービスに対する利用者の期待はますます高まっている。そのため、これらの自動販売機をさらに改善する方法を模索することが重要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】https://www.youtube.com/watch?v=0LPzaIw9TlE
【発明の概要】
【0006】
本開示の一実施形態による自動販売機の機能を操作するための端末は、1以上のプロセッサを備え、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する機能と、当該第1のストリーミングデータをサーバに送信する機能と、第2のストリーミングデータを当該サーバから受信する機能と、当該第2のストリーミングデータを当該端末の画面上で再生する機能と、当該第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する機能と、当該選択された製品を当該第1のユーザに提供する機能と、を実行する。
【0007】
本開示の別の一実施形態による自動販売機の機能を操作するための方法は、第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する工程と、当該第1のストリーミングデータをサーバに送信する工程と、第2のストリーミングデータを当該サーバから受信する工程と、当該第2のストリーミングデータを当該端末の画面上で再生する工程と、当該第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する機能と、当該選択された製品を当該第1のユーザに提供する工程と、を含む。
【0008】
本開示の別の一実施形態によるコンピュータプログラムは、端末に、第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する機能と、当該第1のストリーミングデータをサーバに送信する機能と、第2のストリーミングデータを当該サーバから受信する機能と、当該第2のストリーミングデータを当該端末の画面上で再生する機能と、当該第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する機能と、当該選択された製品を当該第1のユーザに提供する機能と、を実現させる。
【0009】
本開示によれば、当該製品は当該ユーザの好みに応じてカスタマイズすることができ、当該ユーザはより多様な方法でライブストリーマーと交流することができる。当該ユーザはさらに、他のライブストリーマーと交流し、より多様な方法で製品を購入するライブストリーマーであってもよい。したがって、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。
【
図2】本開示の一部の実施態様に基づくユーザ端末20のブロック図である。
【
図3】本開示の一部の実施態様に基づくサーバ10のブロック図である。
【
図4】
図3のストリームDB320の例示的データ構造を示す表である。
【
図5】
図3のユーザDB322の例示的データ構造を示す表である。
【
図6】
図3の購入DB324の例示的データ構造を示す表である。
【
図7】
図2の製品DB270の例示的データ構造を示す表である。
【
図8】
図2の材料DB272の例示的データ構造を示す表である。
【
図9】
図2のカスタマイズ製品ルックアップテーブル274の例示的データ構造を示す表である。
【
図10】
図2のコンテキストDB276の例示的データ構造である。
【
図11】
図2のゲームDB278の例示的データ構造を示す表である。
【
図12】本開示の一部の実施態様に基づく端末30cの動作例を示す概略図である。
【
図13】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図14】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図15】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図16】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図17】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図18】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図19】ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
【
図20】本開示の一部の実施態様に基づく製品Pの操作例を示す概略図である。
【
図21】本開示の一部の実施態様に基づく端末30cの動作例を示す概略図である。
【
図22】ユーザ端末上での製品購入の工程を示すフローチャートである。
【
図23】本開示の一部の実施態様に基づく情報処理装置の例示的なハードウェア構成である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
【0012】
本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1は、ユーザ間のコミュニケーションと交流を円滑にする強化機能を提供する。より具体的には、技術的な方法で視聴者やライブストリーマーを楽しませるものである。
【0013】
図1に本開示の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図を示す。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングのライブストリーマー(ライバー、ストリーマー、または配信者とも呼ばれる)LVと視聴者(オーディエンスとも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで相互交流するためのライブストリーミングサービスを提供する。
図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含むことができる。当該ユーザ端末20はライブストリーマー、当該ユーザ端末30は視聴者であってもよい。一部の実施態様において、当該ライブストリーマーと視聴者はユーザと呼ばれてもよい。
【0014】
当該サーバ10は、ネットワークNWを介して接続された、1または複数の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などの携帯端末や、デスクトップPCなどの据置型コンピュータであってもよい。当該サーバ10、ユーザ端末20、ユーザ端末30は、任意の種類の有線または無線ネットワークNWにより通信可能に接続されてもよい。
【0015】
当該ライブストリーミングシステム1には、当該ライブストリーマーLV、当該視聴者AU、当該サーバ10を提供するアプリプロバイダー(図示せず)が関与する。当該ライブストリーマーLVは、自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームストリーミングなどのコンテンツを自身のユーザ端末20で収録して当該サーバ10にアップロードし、リアルタイムでコンテンツを配信する者となることができる。一部の実施態様において、当該ライブストリーマーLVは、当該ライブストリーミングを介して当該視聴者AUと交流することができる。
【0016】
当該アプリプロバイダーは、当該サーバ10においてライブストリーミングされるコンテンツのためのプラットフォームを提供することができる。一部の実施態様において、当該アプリプロバイダーは、当該ライブストリーマーLVと当該視聴者AU間のリアルタイム通信を管理するメディアまたはマネージャーであってもよい。当該視聴者AUは、当該ユーザ端末30により当該プラットフォームにアクセスし、自身が視聴したいコンテンツを選択して視聴することができる。当該視聴者AUは、当該ユーザ端末30により、当該ライブストリーマーに対してコメントしたり、応援したりなど、当該ライブストリーマーと交流するための操作を行うことができる。コンテンツを提供する当該ライブストリーマーは、当該コメントや応援に応答することができる。当該ライブストリーマーの応答は、映像及び(または)音声などにより当該視聴者AUに送信することができる。従って、当該ライブストリーマーと視聴者間の相互通信を達成することができる。
【0017】
本明細書でいう「ライブストリーミング」とは、当該ライブストリーマーLVが当該ユーザ端末20により記録したコンテンツを、当該視聴者AUが当該ユーザ端末30を介して実質的に再生・視聴することを可能にする、データ伝送を指すことができる。一部の実施態様において、「ライブストリーミング」は、上述のデータ伝送により実現されるストリーミングを指すこともある。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real-Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、MPEG DASHなど、公知の技術によって実現することができる。
【0018】
当該ライブストリーミングは、さらに、当該ライブストリーマーがコンテンツを記録している間、当該視聴者AUが特定の遅延をもって当該コンテンツを再生または視聴することができる、実施形態を含んでもよい。当該遅延の程度については、少なくとも当該ライブストリーマーLVと当該視聴者AUがコミュニケーションを行うことができる程度に小さいことが望ましい。ただし、ライブストリーミングは、いわゆるオンデマンド配信とは異なる。より具体的に、当該オンデマンド配信とは、当該コンテンツを記録したすべてのデータをサーバに格納し、ユーザの要求に応じてランダムなタイミングで当該サーバから当該ユーザにデータを提供することを指してもよい。
【0019】
本明細書における「ストリーミングデータ」とは、画像データや音声データを含むデータを指すことができる。より具体的に、当該画像データ(ビデオデータと呼んでもよい)は、当該ユーザ端末20と30の画像キャプチャ機能によって生成されてもよい。当該音声データ(オーディオデータと呼んでもよい)は、当該ユーザ端末20と30の音声入力機能により生成されてもよい。当該ストリーミングデータを当該ユーザ端末20、30で再生し、ユーザに関するコンテンツを視聴できるようにしてもよい。
【0020】
一部の実施態様において、当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末でストリーミングデータが生成されてから、当該視聴者の当該ユーザ端末で再生されるまでの間、圧縮、拡張、エンコード、デコード、トランスコードなど、データの形式、サイズ規格を変更する処理が想定される。このような処理の前と後、当該コンテンツ(映像や音声)は実質的に変更されず、このため、本開示の現在の実施態様においては、処理される前のストリーミングデータと処理された後のストリーミングデータは同じであると説明される。つまり、当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末により生成された当該ストリーミングデータが、当該サーバ10を介して当該視聴者の当該ユーザ端末で再生される場合、当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末で生成された当該ストリーミングデータ、当該サーバ10を通過した当該ストリーミングデータ、そして当該視聴者の当該ユーザ端末が受信して再生する当該ストリーミングデータは、すべて同じストリーミングデータである。
【0021】
図1に示すように、当該ライブストリーマーLVはライブストリーミングを提供する。当該ライブストリーマーのユーザ端末20は、当該ストリーマーの映像及び(または)音声を記録することにより、ストリーミングデータを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。同時に、当該ユーザ端末20は映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイ上に表示し、当該ライブストリーマーLVのストリーミングコンテンツをチェックすることができる。
【0022】
当該ライブストリーマーのライブストリーミングの提供をプラットフォームに要求するユーザ端末30a、30b、30cなどの視聴者AU1、AU2は、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに対応するストリーミングデータを受信し、受信したストリーミングデータを再生してディスプレイ上に映像VD1、VD2を表示し、スピーカーなどから音声を出力することができる。当該ユーザ端末30a、30b上にそれぞれ表示される当該映像VD1、VD2は、当該ライブストリーマーLVの当該ユーザ端末により記録された当該映像と実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bから出力される当該音声は、当該ライブストリーマーLVの当該ユーザ端末により記録された当該音声と実質的に同じである。
【0023】
当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末20での記録は、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでのストリーミングデータの再生と同時であってもよい。当該視聴者AU1が当該ライブストリーマーLVのコンテンツに関するコメントを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は、当該コメントを当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末20にリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bにもそれぞれ表示する。当該ライブストリーマーLVが当該コメントに応答した場合、当該応答を当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bからテキスト、画像、映像または音声として出力し、当該ライブストリーマーLVと当該視聴者AU1、AU2のコミュニケーションを実現することができる。従って、当該ライブストリーミングシステムは、双方向通信のライブストリーミングを実現することができる。
【0024】
図2は、本開示の実施態様に基づく、
図1に示すユーザ端末20の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末30は、当該ユーザ端末20と同様の機能と構成を有する。本明細書のブロック図に描かれているブロックは、コンピュータのCPUなどのデバイスや機械部品などのハードウェア、およびこれらの要素の連携によって実施される機能ブロックを表現する、コンピュータプログラムなどのソフトウェアで実施される。したがって、機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な態様で実装され得ることが、当業者には理解されよう。
【0025】
当該ライブストリーマーLVと視聴者AUは、ネットワークNWを介して、ダウンロードサイトから本開示のライブストリーミングアプリケーション(ライブストリーミングアプリ)を当該ユーザ端末20と30にダウンロードしてインストールすることができる。または、当該ライブストリーミングアプリは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ユーザ端末20と30によるライブストリーミングの実行により、当該ユーザ端末20と30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、複数の機能を実現することができる。
【0026】
当該ユーザ端末20と30(より具体的に、CPUなどのプロセッサ)による当該ライブストリーミングアプリの実行により実現される当該機能は、当該ユーザ端末20と30の機能として以下で説明される。当該機能は基本的に、当該ライブストリーミングアプリが当該ユーザ端末20と30に実現させる機能である。一部の実施態様において、これらの機能は、ネットワークNWを介して当該サーバ10から当該ユーザ端末20と30のウェブブラウザに送信し、当該ウェブブラウザのコンピュータプログラムにより実行されることにより実現されてもよい。当該コンピュータプログラムは、HTML(Hyper Text Markup Language)などのプログラミング言語で書かれていてもよい。
【0027】
当該ユーザ端末20は、ストリーミングユニット100と、視聴ユニット200と、提供ユニット250と、製品DB270と、材料DB272と、カスタマイズ製品ルックアップテーブル274と、コンテキストDB276と、ゲームDB278と、を含む。一部の実施態様において、当該ストリーミングユニット100は、ユーザのオーディオ及び(または)ビデオデータを記録し、当該サーバ10に送信するストリーミングデータを生成するように構成される。当該視聴ユニット200は、サーバ10からストリーミングデータを受信し、再生するように構成される。
【0028】
一部の実施態様において、ユーザは、ブロードキャスト時に当該ストリーミングユニット100を作動させる、またはストリーミングを視聴するときに当該視聴ユニット200を作動させることができる。一部の実施態様において、当該ストリーミングユニット100を作動させる当該ユーザ端末は、ライブストリーマーと呼ぶことができ、またはストリーミングデータを生成する当該ユーザ端末と呼ぶことができる。当該視聴ユニット200を作動させる当該ユーザ端末は、視聴者と呼ぶことができ、または当該ストリーミングデータを再生する当該ユーザ端末と呼ぶことができる。
【0029】
当該ストリーミングユニット100は、ビデオコントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、配信ユニット106と、UIコントロールユニット108を含むことができる。当該ビデオコントロールユニット102は、カメラ(図示せず)に接続されてもよく、当該映像は当該カメラにより制御される。当該ビデオコントロールユニット102は、当該カメラから当該ビデオデータを取得することができる。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図示せず)に接続されてもよく、音声は当該マイクにより制御される。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得することができる。
【0030】
当該配信ユニット106は、当該ビデオコントロールユニット102からのビデオデータと、当該オーディオコントロールユニット104からのオーディオデータを含むストリーミングデータを受信し、ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。一部の実施態様において、当該配信ユニット106は当該ストリーミングデータをリアルタイムで送信する。つまり、当該ビデオコントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104からの当該ストリーミングデータの生成と、当該配信ユニット106の配信は同時に実行される。
【0031】
当該UIコントロールユニット108は、当該ライブストリーマーのUIを制御する。当該UIコントロールユニット108はディスプレイ(図示しない)に接続され、当該配信ユニット106が当該ストリーミングデータを送信し、再生して当該ディスプレイ上に表示する相手に対して当該ストリーミングデータを生成するように構成される。当該UIコントロールユニット108は、操作するオブジェクトまたは指示を受けるオブジェクトをディスプレイ上に表示し、当該ライブストリーマーからのタップ入力を受け付けるように構成される。
【0032】
当該視聴ユニット200は、UIコントロールユニット202と、レンダリングユニット204と、入力送信ユニット206を含んでもよい。当該視聴ユニット200は、ネットワークNWを介してサーバ10からストリーミングデータを受信するように構成される。当該UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該UIコントロールユニット202は、ディスプレイ(図示せず)及び(または)スピーカー(図示せず)に接続され、当該ストリーミングデータを再生することにより、当該ディスプレイ上に映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力するように構成される。一部の実施態様において、当該ディスプレイ上に映像を出力し、当該スピーカーから音声を出力することを「ストリーミングデータを再生する」ことと呼んでもよい。当該UIコントロールユニット202は、タッチパネルやキーボード、ディスプレイなどの入力ユニットに接続され、ユーザからの入力を取得することができる。
【0033】
当該レンダリングユニット204は、当該サーバ10からのストリーミングデータと、フレーム画像とをレンダリングするように構成されてもよい。当該フレーム画像は、ユーザからの入力、視聴者により入力されたコメント、当該サーバ10から受信したデータを受け付けるためのユーザインターフェイスオブジェクトを含んでもよい。当該入力送信ユニット206は、当該UIコントロールユニット202から当該ユーザ入力を受信し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信するように構成される。
【0034】
一部の実施態様において、当該ユーザ入力は、ライブストリームの選択、コメントの入力、贈り物の送信、ユーザのフォローまたはフォロー解除、イベントでの投票、ゲームなど、当該ユーザ端末の画面上のオブジェクトをクリックすることであってもよい。例えば、当該入力送信ユニット206は、視聴者の当該ユーザ端末が当該ライブストリーマーに贈り物を送るために画面上の贈り物オブジェクトをクリックした場合に、贈り物情報を生成し、インターネットNWを介して当該サーバ10に送信してもよい。
【0035】
当該提供ユニット250は、UIコントロールユニット252と、在庫ユニット254と、処理ユニット256と、入力送信ユニット258を含んでもよい。当該提供ユニット250は、当該製品を当該ユーザに提供するように構成される。当該UIコントロールユニット252は、当該視聴者のUIを制御する。当該UIコントロールユニット252は、当該ディスプレイ上に当該製品の選択を表示するように構成される。一部の実施態様において、当該UIコントロールユニット252は、例えば、当該ユーザが製品を選択したり、購入が完了したりすると、スピーカーから音声を出力してもよい。また、当該UIコントロールユニット252は、タッチパネルやキーボード、ディスプレイなどの入力ユニットに接続され、ユーザからの入力を取得することができる。
【0036】
当該在庫ユニット254は、当該製品DB270または材料DB272から当該製品または材料の在庫を確認するように構成されてもよい。例えば、当該ユーザが製品を選択すると、当該在庫ユニット254は当該製品DB270を参照し、当該製品の在庫の有無を確認してもよい。当該ユーザがカスタマイズ製品を選択した場合、当該在庫ユニット254は、当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274を参照して当該カスタマイズ製品の材料を確認し、当該材料DB272を参照して材料の在庫の有無を確認するなどしてもよい。一部の実施態様において、当該製品または材料が不足または在庫切れの場合、警告メッセージまたはエラーメッセージを表示して当該ユーザに通知してもよい。
【0037】
当該処理ユニット256は、当該ユーザに製品またはカスタマイズされた製品を提供する処理を行うように構成されてもよい。例えば、当該製品が利用可能な場合、当該処理ユニット256は、当該ユーザに当該製品を提供してもよい。当該カスタマイズ製品の材料が利用可能な場合、当該処理ユニット256は当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274を参照し、当該カスタマイズ製品の方法、材料、状態などを確認し、さらに当該ユーザのために当該カスタマイズ製品を製造してもよい。一部の実施態様において、当該状態が当該ユーザの情報を満たさない場合、警告メッセージまたはエラーメッセージを表示して当該ユーザに通知してもよい。
【0038】
一部の実施態様において、当該フレーム画像は、当該製品またはカスタマイズ製品の選択など、当該ユーザからの入力を受け付けるためのユーザインターフェイスオブジェクトを含んでいてもよい。当該入力送信ユニット206は、当該UIコントロールユニット252から当該ユーザ入力を受信し、当該ネットワークNWを介して対応するユニットまたは当該サーバ10に送信するように構成される。
【0039】
一部の実施態様において、当該ユーザ入力は、当該製品またはカスタマイズ製品を選択するなど、当該ユーザ端末の画面上のオブジェクトをクリックすることであってもよい。例えば、当該入力送信ユニット258は、当該ユーザの当該ユーザ端末が製品を購入するために当該画面600上の製品をクリックした場合に、製品情報を生成し、インターネットNWを介して当該サーバ10に送信してもよい。
【0040】
一部の実施態様において、支払いシステム(図示せず)が当該ライブストリーミングシステム1に導入されてもよい。当該支払いシステムは、金融取引を処理するように構成されてもよい。一部の実施態様において、当該支払いシステムは、当該サーバ10や端末と分離されたシステムであっても、当該サーバ10や端末などに統合されていてもよい。一部の実施態様において、当該製品は、ポイントなどの仮想アイテム、または現金やクレジットカードなどで購入されてもよい。一部の実施態様において、当該支払いシステムの設計は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0041】
図7に、
図2の製品DB270の例示的データ構造を示す表を示す。当該製品DB270は、製品に関する情報を保持する。当該製品は、既製品、カスタマイズ製品などであってもよい。当該製品DB270は、ライブストリーミングシステム1が提供するライブストリーミングプラットフォーム上の製品を識別する製品ID、当該製品の説明を特定する説明文、当該製品のポイントを特定するポイント、当該製品の在庫状況を特定する在庫を互いに関連付けて格納する。
【0042】
図8に、
図2の材料DB272の例示的データ構造を示す表を示す。当該材料DB272は、製品またはカスタマイズ製品を製造するための材料に関する情報を保持する。当該材料DB272は、材料を識別する材料ID、当該材料の状態を特定するステータスが互いに関連付けて格納する。一部の実施態様において、当該材料は、金属、非金属、紙、インクなど、製品を製造するためのあらゆる材料であってもよい。
【0043】
一部の実施態様において、当該材料は、PLAやABSなどのプラスチック、ナイロン、樹脂、金属、ゴムなどを含んでもよい。当該材料は、色付きであっても、色なしであってもよい。一部の実施態様において、着色のための当該材料には、多色プラスチック、塗料、染料、顔料粉末などが含まれてもよい。一部の実施態様において、当該材料の当該ステータスは、「利用可能」、「在庫僅少」、「在庫切れ」などであってもよい。一部の実施態様において、当該材料及びステータスの設定は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0044】
図9に、
図2のカスタマイズ製品ルックアップテーブル274の例示的データ構造を示す表を示す。当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274は、カスタマイズ製品などを製造するための情報を格納するように構成されていてもよい。また一部の実施態様において、当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274には、既製品を製造するための情報が含まれていてもよい。当該既製品の在庫がなくなり、材料が利用可能であれば、当該製品を製造して当該ユーザに提供してもよい。
【0045】
一部の実施態様において、当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274は、上記の製品またはカスタマイズ製品に関する情報を保持する。当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274は、ライブストリーミングシステム1が提供するライブストリーミングプラットフォーム上の製品またはカスタマイズ製品を識別する製品ID、当該製品の製造方法を特定する製造方法、当該製品を製造するための材料を識別する材料ID、当該製品の具体的な購入条件を特定する条件などが、互いに関連付けて格納される。例えば、キーホルダーの製造方法は、樹脂、金属、塗料等を材料とする3Dプリンタであってもよい。一部の実施態様において、当該製品の購入条件は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0046】
図10に、
図2のコンテキストDB276の例示的データ構造を示す。当該コンテキストDB276は、コンテキストに関する情報を保持する。当該コンテキストDB276は、コンテキストを識別するコンテキストID、当該コンテキストの説明を特定する説明、当該コンテキストの場所を特定するURLとを、互いに関連付けて格納する。一部の実施態様において、当該コンテキストは、ライブストリーミングシステム1によって提供された、または当該ユーザによってアップロードされた、テキストオブジェクト、画像オブジェクト、ビデオオブジェクトなどであってもよい。
【0047】
一部の実施態様において、当該コンテキストは、当該ライブストリーマーの画像または映像であってもよく、当該画像または映像は、ライブストリーミングデータ、当該ライブストリーマーのアーカイブデータなどから取得されてもよい。一部の実施態様において、当該コンテキストは、当該ユーザからアップロードされた、当該ライブストリーミングシステム1によって提供された、またはインターネットから取得された、何らかの背景画像または映像などであってもよい。一部の実施態様において、当該コンテキストは、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0048】
図11に、
図2のゲームDB278の例示的データ構造を示す表を示す。当該ゲームDB278は、ゲームに関する情報を保持する。当該ゲームDB278は、当該ライブストリーミングシステム1が提供するライブストリーミングプラットフォーム上のゲームを識別するゲームIDと、ゲームのタイトルを特定するタイトルと、ゲームの場所を特定するURLとを互いに関連付けて格納する。一部の実施態様において、当該ゲームは、オンラインゲームまたはオフラインゲームであってもよい。当該ゲームは、ライブストリーマーや他のユーザとのインタラクティブなゲームであってもよい。当該ゲームは、事前にダウンロードされても、またはネットワークを介してリアルタイムでプレイされてもよい。一部の実施態様において、当該ゲームプレイの実現は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0049】
図3は、本開示の一部の実施態様に基づく当該サーバ10のブロック図である。当該サーバ10は、ストリーミング情報ユニット302と、中継ユニット304と、処理ユニット306と、ストリームDB320と、ユーザDB322と、購入DB324を含んでもよい。
【0050】
当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末20からライブストリーミングの要求を受信する。要求を受信すると、当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ライブストリーミングの情報を当該ストリームDB320に登録する。一部の実施態様において、当該ライブストリーミングの情報は、当該ライブストリーミングのストリームID及び(または)当該ライブストリーミングに対応する当該ライブストリーマーのライブストリーマーIDであってもよい。
【0051】
当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200から当該ライブストリーミングの当該情報の提供要求を受信すると、当該ストリーミング情報ユニット302は当該ストリームDB320を参照し、利用可能なライブストリーミングのリストを生成する。その後当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末30に当該リストを送信する。当該ユーザ端末30の当該UIコントロールユニット202は、当該リストに基づいてライブストリーミング選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に当該リストを表示する。
【0052】
当該ユーザ端末30の当該入力送信ユニット206は、当該ライブストリーミング選択画面上での当該視聴者によるライブストリーミングの選択を受信すると、選択された当該ライブストリーミングの当該ストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークを介して当該サーバ10に送信する。当該ストリーミング情報ユニット302は、当該配信要求で当該ストリームIDにより指定された当該ライブストリーミングの当該ユーザ端末30に対する提供を開始することができる。当該ストリーミング情報ユニット302は、当該ストリームDB320を更新し、当該ユーザ端末30の当該視聴者の視聴者IDを当該ストリームIDの当該ライブストリーマーIDに追加することができる。
【0053】
当該中継ユニット304は、当該ストリーミング情報ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、当該ライブストリーマーの当該ユーザ端末20から、当該視聴者の当該ユーザ端末30へのライブストリーミングの送信を中継することができる。当該中継ユニット304は、ストリーミングデータの再生中に、当該視聴者からのユーザ入力を示す信号を当該入力送信ユニット206から受信することができる。当該ユーザ入力を示す当該信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されるオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよい。当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリーミングを配信するライブストリーマーのライブストリーマーID、及び当該オブジェクトにより指定されるオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物などである場合、当該オブジェクトIDは、贈り物IDなどであってもよい。同様に、当該中継ユニット304は、ストリーミングデータの再生中に、当該ユーザ端末20の当該ストリーミングユニット100から、例えば当該オブジェクト指定信号など、当該ライブストリーマーのユーザ入力を示す信号を受信することができる。
【0054】
当該処理ユニット306は、ユーザのユーザ端末からの操作に応じて要求を処理するように構成される。例えば、当該ユーザは、サーバ10からゲームデータをダウンロードしたり、ライブストリーマーの画像や背景素材などのコンテキストを要求したりしてもよい。当該処理ユニット306は、データDB(図示せず)などの対応するデータベースを参照し、当該ゲームデータやコンテキストデータを取得して、さらにそれらを当該ユーザの当該ユーザ端末に送信してもよい。
【0055】
一部の実施態様において、当該処理ユニット306は、当該ユーザの当該ユーザ端末からの操作に応答して、対応するデータベースを更新してもよい。例えば、当該ユーザが当該ユーザ端末を介して製品を購入した場合、当該入力送信ユニット258は、購入記録などの製品情報を生成し、サーバ10に送信してもよい。当該処理ユニット306は、当該購入DB324を参照し、参考などのために当該購入DB324に当該購入記録を格納してもよい。
【0056】
図4は、
図3のストリームDB320の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB320は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB320は、当該ライブストリーミングシステム1が提供するライブストリーミングプラットフォーム上のライブストリームを識別するためのストリームID、当該ライブストリームを提供するライブストリーマーを識別するためのライブストリーマーID、及び当該ライブストリームの視聴者を識別するための視聴者IDを、互いに関連付けて格納する。
【0057】
図5は、
図3のユーザDB322の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB322は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB322は、ユーザを識別するためのユーザID、当該ユーザが蓄積したポイントを特定するポイント、当該ユーザのレベルを特定するレベル、当該ユーザのステータスを特定するステータスを互いに関連付けて格納する。
【0058】
当該ポイントは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。当該レベルは、当該ライブストリーミングプラットフォームにおける当該ユーザの活動またはエンゲージメントの量の指標であってもよい。当該ステータスは、当該ライブストリーミングプラットフォームにおける当該ユーザのアイデンティティまたはメンバーシップステータスであってもよい。一部の実施態様において、当該製品やカスタマイズ製品は、当該ユーザの情報に基づき、購入条件が設定されてもよい。例えば、一部のカスタマイズ製品は、VIPユーザやレベル80以上のユーザしか購入できなくてもよい。
【0059】
一部の実施態様において、当該ユーザDB322は、当該ユーザのアーカイブも格納してもよい。当該アーカイブは、アーカイブコンテンツの場所を特定するアーカイブURLを含んでもよい。当該アーカイブコンテンツは、当該ライブストリーマーの画像などを含んでもよい。本実施態様によれば、当該ライブストリーマーがオンラインでない場合であっても、当該ライブストリーマーの画像を取得することができる。一部の実施態様において、当該ユーザの表示画像、アップロードされた画像など、当該ユーザに関連する情報が格納されてもよい。
【0060】
図6は、
図3の購入DB324の例示的データ構造を示す表である。当該購入DB324は、購入記録に関する情報を保持する。当該購入DB324には、ユーザを購入者として特定するためのユーザID、購入時点を特定するための時間情報、当該ユーザが購入した製品またはカスタマイズ製品を特定するアイテムID、当該ユーザが当該製品に費やしたポイントを特定するポイントが、互いに関連付けて格納される。
【0061】
図12は、本開示の一部の実施態様に基づく端末30cの動作例を示す概略図である。
図12に示すように、当該ユーザ端末30cは、画面600を備えた装置や機械であってもよい。一部の実施態様において、当該端末は、自動販売機、フォトブース、アーケード筐体、アーケードマシンなどのようなものであってもよい。また、当該端末は、当該ユーザが個人的に操作を行うためのカバーCOまたはカーテンCUを備えた閉鎖空間ESを含んでいてもよい。
【0062】
一部の実施態様において、当該画面600は、操作を実行するためのタッチスクリーンであってもよい。また、当該端末は、物理ボタンB、センサS、製品製造ゾーンMZ、取り出し口PWなどを含んでもよい。一部の実施態様において、当該製造ゾーンMZ内には、プリンタや3Dプリンタなど特定の機器が設置されてもよい。一部の実施態様において、当該端末のデザインやレイアウトは、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。
【0063】
当該画面600は、当該ユーザが操作を行うためのユーザインターフェイスを含んでいてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザは、ライブストリーマーまたは視聴者として登録またはログインするか、ゲストとして操作を実行してもよい。一部の実施態様において、ゲストの場合、当該ユーザに一部の操作が許可されない場合がある。一部の実施態様において、ライブストリーマー、視聴者またはゲストとしての権限は、実際の必要性に応じて設定されてもよい。
【0064】
当該画面600は、当該ユーザが異なる機能を切り替えるための複数のタブ602を含んでもよい。一部の実施態様において、当該画面600は、「製品」、「カスタマイズ」、「ライブ」、「写真」、「ゲーム」などのタブ602を含んでもよい。「製品」の当該タブ602は、当該ユーザが選択、購入などするための既製品のリストを含んでいてもよい。「カスタマイズ」の当該タブ602は、カスタマイズ製品の情報をユーザに提供してもよい。「ライブ」の当該タブ602では、当該ユーザがライブストリーミングやアーカイブビデオを視聴したり、ライブストリーミングを行ったりすることができてもよい。「写真」の当該タブ602では、当該ユーザが写真や動画などを撮影できてもよい。「ゲーム」の当該タブ602では、当該ユーザがオフラインで、またはオンラインで他のライブストリーマーなどとゲームをプレイできてもよい。
【0065】
図13から
図19は、ライブストリーマーのユーザ端末20または視聴者のユーザ端末30のディスプレイ上に表示されるライブストリーミングルーム画面600の例示的な画面イメージである。
図13に示すように、当該画面600には、既製品Pのリストが表示されてもよい。一部の実施態様において、当該製品Pは、ライブストリーミングプラットフォームにおけるライブストリーマーの特徴を有する任意の物品などであってもよい。例えば、当該製品Pは、ライブストリーマーのフィギュアや、仮想ライブストリーマーの画像が表示された電話ホルダーなどであってもよい。
【0066】
一部の実施態様において、当該製品Pは、バービーやレゴなどの有名なIPキャラクターであってもよい。一部の実施態様において、検索バーSBを提供し、当該ユーザが特定の製品または特定のライブストリーマーに関連する製品を検索できるようにしてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザが製品の外観を確認できるように、当該画面600とは別の物理的なウィンドウに既製品Pのオブジェクトが表示されてもよい。
【0067】
図14に示すように、当該ユーザはカスタマイズ製品を購入することもでき、当該カスタマイズ製品は当該ユーザの好みに応じて製造されてもよい。例えば、当該ユーザはライブストリーマーと製品を選択し、当該ライブストリーマーの特徴を備えたカスタマイズ製品を製造してもよい。一部の実施態様において、検索バーSBを提供し、当該ユーザが当該ライブストリーマーや製品などを選択できるようにしてもよい。一部の実施態様において、当該提供ユニット250は、当該ユーザからのライブストリーマー及び製品の選択に応答して、当該カスタマイズ製品を製造するための材料DB272、カスタマイズ製品ルックアップテーブル274、コンテキストDB276等を参照してもよい。例えば、当該ユーザが当該ライブストリーマー「Hana」と製品「写真」を選択すると、当該ライブストリーマーの写真が印刷などで製造されてもよい。
【0068】
一部の実施態様において、当該ユーザが完成した製品の外観を確認できるように、当該カスタマイズ製品のプレビューPVが提供されてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザは、自分の好みに基づいて、当該完成した製品に変更を加えてもよい。例えば、当該端末はデフォルトの髪、顔、体、服装、ジェスチャーモデルを提供し、当該ユーザは異なる形状や色で自分の製品をカスタマイズすることができてもよい。
【0069】
一部の実施態様において、当該ユーザは、装飾を追加したり、ライブストリーマーの位置を移動させたり、当該製品の各パーツを並べ替えたりして、当該製品をカスタマイズしてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザが当該カスタマイズ製品の外観を確認できるように、当該画面600とは別の物理的なウィンドウに例示的なカスタマイズ製品が表示されてもよい。一部の実施態様において、当該カスタマイズ製品のデザインやレイアウトは、実際の必要性に応じて当該ユーザにより柔軟に決定されてもよい。
【0070】
「カスタマイズ」の当該タブ602では、当該ユーザが購入手続きを進めるための購入情報PIを含んでもよい。一部の実施態様において、当該購入情報PIは、カスタマイズ製品の説明と対応するポイント、さらにポイントの合計を含んでもよい。当該ユーザが購入手続きを終了すると、当該入力送信ユニット258は当該購入記録をサーバ10に送信し、当該処理ユニット306は当該購入記録を当該購入DB324に格納してもよい。
【0071】
一部の実施態様において、既製品またはカスタマイズ製品で選ばれた当該ライブストリーマーは、報酬を受け取ってもよい。当該報酬は、仮想的または実体的な報酬などであってもよい。一部の実施態様において、当該ライブストリーマーは、当該ライブストリーマーに関連する製品が購入されたときに、当該ライブストリーマーが配信中であれば、報酬を受け取ってもよい。例えば、選択されたライブストリーマーが配信中であれば、当該ライブストリーマーは当該ライブストリーミングルームで報酬を受け取ってもよい。
【0072】
図15に示すように、「Hanaが1,000ポイントの報酬を獲得」というメッセージMが当該ライブストリーミングルームに表示され、当該ライブストリーマーに報酬の受領を通知してもよい。一部の実施態様において、
図16に示すように、当該ライブストリーマーが報酬を受け取った部分が当該端末に表示されてもよい。本実施態様によれば、当該ユーザは贈り物を受け取った当該ライブストリーマーの表情を見ることができ、当該ライブストリーマーはリアルタイムで当該ユーザに感謝することができる。
【0073】
一部の実施態様において、当該ライブストリーマーが報酬を受け取った部分は、アーカイブ映像としてアーカイブされてもよい。当該アーカイブ映像のリンクが、デジタルコードなどによって当該製品上に提供されてもよい。例えば、当該ライブストリーマーのフィギュアの下部などに当該映像のQRコードが印刷されていてもよい。一部の実施態様において、
図16に示すように、当該映像は当該画面600上で再生されてもよい。当該ユーザは、当該映像の再生、早送り、早戻しなどを行ってもよい。
【0074】
一部の実施態様において、
図16に示すように、当該ユーザが映像をダウンロードできるように、ダウンロードボタンBを提供してもよい。一部の実施態様において、当該ユーザは、他のユーザまたは他のソーシャルネットワークプラットフォームに当該映像を共有してもよい。一部の実施態様において、当該映像の用途は、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。本実施態様によれば、実体の端末と仮想ストリーミングルーム間のインタラクションを改善することができる。
【0075】
図17に示すように、当該ユーザは、当該端末を介してライブストリーミングの視聴や配信を行ってもよい。「ライブ」の当該タブ602では、当該画面600上に表示されるライブストリーミングLSのリストを含んでもよく、当該ユーザが選択して視聴することができる。一部の実施態様において、当該画面600上には、当該ライブストリーミングルームなどを表示する領域Rがあってもよい。当該ユーザは、当該カスタマイズ製品等の製造を待つ間、当該ライブストリーミングを視聴してもよい。一部の実施態様において、ライブストリーミングまたはライブストリーミングルームの当該サムネイルは、当該ユーザが当該ライブストリーマーに関連する当該製品にアクセスするための製品ボタンPBを含んでもよい。例えば、当該ユーザは当該製品ボタンPBをクリックして、当該ライブストリーマーのIDを検索キーワードとして他のタブにアクセスするなどしてもよい。
【0076】
一部の実施態様において、当該画面600上に「ライブ配信」ボタンBを設け、当該ユーザが当該端末を介して配信を開始できるようにしてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザが当該「GO LIVE」ボタンBをクリックすると、当該ユーザがタイトル、タグ、イベント、仮想スキンなどの事前設定を行うことができるライブストリーミング事前設定画面が当該領域Rに表示されてもよい。一部の実施態様において、当該ライブストリーミングページのデザインやレイアウトは、実際の必要性に応じて柔軟に決定されてもよい。本実施態様によれば、当該ユーザは、当該端末を操作している間や当該製品を待っている間に、より多くの選択肢を持つことができる。
【0077】
図18に示すように、「写真」の当該タブ602は、写真撮影ブースとして構成されてもよい。当該ユーザは自撮りをしたり、友人などと写真を撮ったりすることができる。一部の実施態様において、当該ユーザの当該画像または映像は、当該カスタマイズ製品を製造するためのコンテキストとして使用されてもよい。例えば、当該ユーザは当該ライブストリーマーの電話ホルダーの製品を選択し、さらに当該ライブストリーマーの隣に自撮り写真を追加してもよい。
【0078】
一部の実施態様において、
図18に示すように、ライブストリーマーLVの画像や背景BGなど、当該ユーザUが選択して写真に組み合わせることができるコンテキストがあってもよい。当該ユーザUの画像または映像は、カメラなどから収集されてもよい。例えば、当該ユーザUは、仮想のライブストリーマーLVと遊園地の当該背景BGを選択し、当該ライブストリーマーの写真を当該遊園地で当該ユーザと一緒に撮影してもよい。一部の実施態様において、「写真」の当該タブ602は、当該画面600上の分離されたタブであっても、カスタマイズ製品リストなどに統合されていてもよい。本実施態様によれば、当該ユーザは、デフォルトのコンテキストとカメラを使用して、独自のコンテキストをカスタマイズすることができる。
【0079】
一部の実施態様において、当該写真撮影ブース内のコンテキストになる機会は、当該ライブストリーマーまたは仮想ライバーが当該ライブストリーミングプラットフォームのイベントに勝利した場合の報酬であってもよい。当該ライブストリーマーのファンは、自分の好きなライブストリーマーが報酬を勝ち取るように応援し、その後当該端末を使用して自分の好きなライブストリーマーとカスタマイズされた写真を撮ってもよい。さらに、当該ライブストリーミングプラットフォームは、例えば、カスタマイズされた写真などを共有するように視聴者を動機付けるために、キャンペーンや抽選を実施してもよい。
【0080】
図19に示すように、「ゲーム」の当該タブ602は、アーケードマシンとして構成されてもよい。一部の実施態様において、当該ゲームは、オンラインゲームまたはオフラインゲームであってもよい。当該ゲームのスコアに応じて当該ユーザを順位付けするリーダーボード(図示せず)が提供されてもよい。当該ユーザは、1人または複数の対戦相手を選択し、一緒にプレイしてもよい。一部の実施態様において、当該対戦相手は、当該ライブストリーミングプラットフォームのライブストリーマーであっても、他のユーザであってもよい。当該画面600には、当該ユーザと当該対戦相手などのゲーム画面を表示する領域Rがあってもよい。
【0081】
一部の実施態様において、当該視聴ユニット200は、当該ユーザによって選択されたゲームの情報を受信し、当該ユーザによって対戦相手として選択された他のユーザの情報を受信してもよい。当該視聴ユニット200はさらに、選択された当該ゲームと対戦相手に基づき、リアルタイムバトルUIを生成してもよい。当該視聴ユニット200はさらに、当該ユーザが別のユーザとゲームをプレイするために、当該リアルタイムバトルUIを当該画面600上にレンダリングしてもよい。本実施態様によれば、当該ユーザは、当該端末を操作している間や当該製品を待っている間に、より多くの選択肢を持つことができる。
【0082】
一部の実施態様において、当該ユーザは、デフォルトのアバターATを使用して、または独自のアバターATをアップロードして、当該ライブストリーミングルームで当該ライブストリーマーとゲームをプレイしてもよい。例えば、カメラで当該ユーザの外見をスキャンし、当該ユーザのアバターを生成してもよい。当該アバターは、QRコードや画像などをスキャンしてアップロードされてもよい。本実施態様によれば、各ユーザが自分のアバターを持つことができ、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
【0083】
一部の実施態様において、仮想アバターは、当該ユーザにより製品として購入されてもよい。例えば、当該ユーザが購入したアクションフィギュアにQRコードが印刷されていてもよい。当該ユーザは、スマートフォンなどの端末で当該QRコードをスキャンし、仮想アバターを入手してもよい。本実施態様によれば、製品の購入に際して当該ユーザの選択肢を増やすことができる。
【0084】
図20は、本開示の一部の実施態様に基づく製品Pの操作例を示す概略図である。
図20に示すように、当該製品Pは、QRコードなどのコードオブジェクトを含んでもよい。当該ユーザが当該製品Pの当該QRコードをスキャンすると、当該ユーザのスマートフォンなどに仮想アバターVAがインポートされてもよい。一部の実施態様において、当該仮想アバターVAは、例えば写真編集ソフトウェア、機械学習モデル、人工知能プログラムなどによって生成されてもよい。
【0085】
一部の実施態様において、各製品は固有の仮想アバターを含んでいてもよい。つまり、アクションフィギュアに費やされたポイントは、その仮想スキンの永久使用権を購入することに等しい。一部の実施態様において、当該仮想アバターだけでなく、当該ライブストリーミングルームの背景、特別な贈り物、チャットフレーム、チャットカラーなども同様の手順で取得されてもよい。さらに、当該ユーザは「ライブ」の当該タブ602にアクセスし、当該仮想アバターや背景などを利用して、配信を試みてもよい。当該実施態様によれば、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
【0086】
一部の実施態様において、当該端末の当該画面600は、別の大型画面に投影されてもよい。
図21は、本開示の一部の実施態様に基づく端末30cの動作例を示す概略図である。
図21に示すように、当該端末30cの当該画面600を別の大型画面700に投影し、一般に公開してもよい。一部の実施態様において、当該大型画面700は、建物のビデオウォール、プロジェクションスクリーンなどであってもよい。大型画面に投影する目的は、指導、宣伝、広告、キャンペーン、イベントなどであってもよい。一部の実施態様において、
図21に示すように、ユーザ端末30bなどの別の端末をリモートコントローラとして使用し、当該ユーザが当該端末30cの操作を遠隔でデモンストレーションしてもよい。
【0087】
次に、上記構成を有するライブストリーミングシステム1の動作について説明する。
図22は、ユーザ端末上での製品購入の工程を示すフローチャートである。ユーザが当該ユーザ端末30cのユーザインターフェイスにログインする、またはゲストとして入場すると、当該ユーザは、例えば、当該ライブストリーマーを選択する(S502)ことにより、当該製品を参照し、当該製品を選択(S504)してもよい。また一部の実施態様において、当該ユーザは、自由に製品を見ることができ、その時の気分で所望のアイテムを選ぶことができる。
【0088】
当該ユーザが選択した当該製品が既製品である場合(S506で「いいえ」)、その製品の在庫があり、当該ユーザが購入を完了すれば、当該端末は当該ユーザに当該製品を提供してもよい(S508)。当該ユーザが選択した当該製品がカスタマイズ製品である場合(S506で「はい」)、当該端末は当該ユーザが特定の条件を満たすか否かを判断してもよい(S510)。一部の実施態様において、当該条件は、当該ユーザが選択した当該製品によって異なる。例えば、当該カスタマイズ製品がVIPのステータスを持つ登録ユーザー専用である場合、当該端末はさらに当該ユーザの身分とそのステータスなどをチェックしてもよい。
【0089】
当該ユーザが当該特定の条件を満たさない場合(S510で「いいえ」)、エラーメッセージが表示され、工程S504に戻り、当該ユーザが当該製品を選択し直すようにしてもよい。当該ユーザが当該特定の条件を満たす場合(S510で「はい」)、当該端末30cは当該カスタマイズ製品の製造に進んでもよい(S512)。さらに、当該材料の在庫があり、当該ユーザが購入を完了すれば、当該端末は当該ユーザに当該製品を提供してもよい(S508)。
【0090】
一部の実施態様において、当該カスタマイズ製品の製造は、3Dプリント、印刷、ダイカスト射出成形など、任意の可能な方法であってもよい。一部の実施態様において、前述の製造方法に必要なハードウェアとソフトウェアは、当該端末に予めインストールされているか、当該端末に接続されてもよい。一部の実施態様において、当該製品は、当該カスタマイズ製品ルックアップテーブル274などに基づいて製造されてもよい。
【0091】
例えば、3Dプリントの場合、Blender、AutoCAD、SolidWorksなどのさまざまな3Dモデリングソフトウェアによって3Dモデルが生成されてもよい。一部の実施態様において、当該3Dプリント用のファイル形式は、STL(Standard Tessellation Language)、OBJ(Wavefront OBJ)、3MF(3D Manufacturing Format)などであってもよい。当該3Dモデルのファイルを適したファイル形式にエクスポートし、3Dプリンタに入力してプリントしてもよい。一部の実施態様において、当該ファイルはあらかじめ用意されていても、当該ユーザなどがアップロードしてもよい。
【0092】
本開示によれば、当該製品は当該ユーザの好みに応じてカスタマイズすることができ、当該ユーザはより多様な方法でライブストリーマーと交流することができる。当該ユーザはさらに、他のライブストリーマーと交流し、より多様な方法で製品を購入するライブストリーマーであってもよい。したがって、ユーザエクスペリエンスが向上される可能性がある。
【0093】
図23は、本開示の一部の実施態様に基づくシステム構成および処理を実行するためのコンピュータハードウェアの概略ブロック図である。
図23の情報処理装置900は、は、例えば、本開示の一部の実施態様に基づく当該サーバ10と当該ユーザ端末20、30をそれぞれ実現するように構成される。
【0094】
当該情報処理装置900は、CPU 901と、リードオンリーメモリ(ROM)903、ランダムアクセスメモリ(RAM)905を含む。さらに、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力ユニット915、出力ユニット917、ストレージユニット919、ドライブ921、接続ポート925、通信ユニット929を含んでもよい。当該情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(図示せず)を含んでもよい。当該情報処理装置900は、CPU901に代えて、または加えて、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)等の処理回路を含んでもよい。
【0095】
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージユニット919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900の全体動作またはその一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、上述した実施態様の当該サーバ10および当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラム、動作パラメータなどを記憶する。当該RAM905は、当該CPU901が実行する際に使用するプログラムや、当該プログラムを実行する際に適宜変化するパラメータを過渡的に記憶する。当該CPU901、当該ROM903、当該RAM905は、CPUバスなどの内部バスから構成されるホストバス907を介して互いに接続されている。当該ホストバス907は、当該ブリッジ909を介してペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス(PCI)バスなどの外部バス911に接続される。
【0096】
当該入力ユニット915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなど、ユーザによって操作される装置である。当該入力ユニット915は、オーディオセンサ(マイクなど)、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど、物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力ユニット915は、例えば、赤外線や別の種類の電波を利用するリモートコントロール装置であってもよい。あるいは、当該入力ユニット915は、当該情報処理装置900の動作に対応する携帯電話などの外部接続端末927であってもよい。当該入力ユニット915は、ユーザから入力される情報に基づいて入力信号を生成し、生成した入力信号を当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは当該入力ユニット915を操作することにより、各種データを入力し、当該情報処理装置900に対する処理動作の指示を行う。
【0097】
当該出力ユニット917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に報知することができる装置を含む。当該出力ユニット917は、例えば、LCD、PDP、OLEDなどのディスプレイ装置、スピーカー、ヘッドホンなどの音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力ユニット917は、当該情報処理装置900が実行する処理によって得られた結果を、テキスト、画像などの映像、音声などのサウンドの形で出力する。
【0098】
当該ストレージユニット919はデータストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例である。当該ストレージユニット919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置などを含む。当該ストレージユニット919は、当該CPU901が実行するプログラムや各種データ、及び外部から取得された各種データを格納する。
【0099】
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905に出力する。当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0100】
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するために用いられるポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートであってもよい。当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(高精細度マルチメディアインターフェイス(登録商標))ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に外部接続端末927が接続されることにより、当該情報処理装置900と当該外部接続端末927間の各種データのやり取りが可能になる。
【0101】
当該通信ユニット929は、例えば、通信ネットワークNWに接続するための通信装置を含む通信インターフェイスである。当該通信ユニット929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(登録商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。
【0102】
当該通信ユニット929は、例えば、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムであってもよい。例えば、当該通信ユニット929は、TCP/IP等の所定のプロトコルを用いて、インターネットにおける信号の送受信や、他の通信装置との信号の送受信を行う。当該通信ユニット929が接続する当該通信ネットワークNWは、有線接続または無線接続により確立されたネットワークである。当該通信ネットワークNWは、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、または衛星通信である。
【0103】
当該撮像装置(図示せず)は、例えば、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
【0104】
以上、本開示のライブストリーミングシステム1について、実施形態を参照しながら説明した。上述の実施態様は、単に説明のために記載されたものである。むしろ、実施態様の上述した構成要素や処理を多様に組み合わせ、さまざまな変更がなされ得ることは、当業者であれば容易に想到し得ることであり、これらも本開示の技術的範囲に包含される。
【0105】
本明細書に記載された工程、特にフローチャートやフローチャートを用いて説明された工程は、工程を構成する工程の一部の省略、工程を構成する工程に明示的に含まれない工程の追加、及び(または)工程順序の並べ替えが可能である。このような省略、追加、並べ替えの対象となった工程も、本開示の要旨を逸脱しない限り、本開示の範囲に含まれる。
【0106】
一部の実施態様において、当該サーバ10が実行する機能の少なくとも一部は、当該サーバ10以外が実行してもよく、例えば、当該ユーザ端末20または30が実行するようにしてもよい。一部の実施態様において、当該ユーザ端末20または30が実行する機能の少なくとも一部を、当該ユーザ端末20または30以外が実行してもよく、例えば、当該サーバ10が実行するようにしてもよい。一部の実施態様において、フレーム画像のレンダリングは、視聴者、サーバ、ライブストリーマー等の当該ユーザ端末が実行するようにしてもよい。
【0107】
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読ストレージ装置、またはコンピュータプログラム製品などで提供されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされるものとしてもよい。
【0108】
以上、本開示の技術的内容及び特徴を説明したが、本開示の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本開示の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本開示の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本開示から逸脱しない別の変形や修正を含む、後付の特許請求の範囲に含まれる範囲である。
【符号の説明】
【0109】
1 ライブストリーミングシステム
10 サーバ
20 ユーザ端末
100 ストリーミングユニット
102 ビデオコントロールユニット
104 オーディオコントロールユニット
106 配信ユニット
108 UIコントロールユニット
200 視聴ユニット
202 UIコントロールユニット
204 レンダリングユニット
206 入力送信ユニット
250 提供ユニット
252 UIコントロールユニット
254 在庫ユニット
256 処理ユニット
258 入力送信ユニット
270 製品DB
272 材料DB
274 カスタマイズ製品ルックアップテーブル
276 コンテキストDB
278 ゲームDB
30、30a、30b ユーザ端末
302 ストリーミング情報ユニット
304 中継ユニット
306 処理ユニット
320 ストリームDB
322 ユーザDB
324 購入DB
600 画面
602 タブ
700 画面
900 情報処理装置
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 ホストバス
909 ブリッジ
911 外部バス
913 インターフェイス
915 入力ユニット
917 出力ユニット
919 ストレージユニット
921 ドライブ
923 リムーバブル記録媒体
925 接続ポート
927 外部接続端末
929 通信ユニット
LS ライブストリーミング
LV ライブストリーマー
NW ネットワーク
SP 特定の部分
AU1、AU2 視聴者
S502、S504、S506、S508、S510、S512 工程
VD、VD1、VD2 映像
【要約】 (修正有)
【課題】ユーザエクスペリエンスを向上させるライブストリーミングにおける端末、方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】自動販売機の機能を操作するための方法であって、第1のユーザの第1のストリーミングデータを生成する工程と、当該第1のストリーミングデータをサーバに送信する工程と、第2のストリーミングデータを前記サーバから受信する工程と、当該第2のストリーミングデータを前記端末の画面上で再生する工程と、当該第1のユーザにより選択された製品の情報を受信する工程と、当該選択された製品を前記第1のユーザに提供する工程と、を含む。当該製品は、当該ユーザの好みに応じてカスタマイズすることができ、当該ユーザはより多様な方法でライブストリーマーと交流することができる。
【選択図】
図13