(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020078381
(22)【出願日】2020-04-27
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】竹腰 貴成
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-172480(JP,A)
【文献】特開2015-207048(JP,A)
【文献】特開2018-132811(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得する取得部と、
前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づく情報を表示する制御を行う表示制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記駐車情報に含まれる駐車時間は、前記駐車場を無料で利用できる駐車無料時間である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択取引は、金融機関により実行される取引であって、
前記駐車場は、前記金融機関に対応付けられた駐車場である、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記駐車情報は、前記金融機関において前記選択取引を選択した顧客に関連付けられる駐車開始時刻情報および駐車無料時間情報を含む、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記駐車情報は、前記顧客の識別情報に基づいて、各顧客の識別情報と駐車情報とを対応付けて記憶するサーバから取得される、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記識別情報は、前記顧客の氏名または口座番号の少なくともいずれかを含む、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記駐車情報は、前記金融機関に来店して前記選択取引を選択する顧客により提示された記憶媒体から取得され、駐車開始時刻情報および駐車無料時間情報を含む、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記選択取引情報は、前記選択取引の完了までに掛かる所要時間を示す情報を含み、
前記判定部は、前記選択取引の所要時間情報と、前記駐車開始時刻情報と、前記駐車無料時間情報と、に基づいて、前記選択取引が前記駐車無料時間内に完了するか否かを判定する、請求項4~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記駐車情報は、顧客により前記金融機関への来店予約と前記選択取引の選択が行われる際に、前記駐車場の駐車無料時間情報を記憶するサーバから取得される、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記選択取引情報は、前記選択取引の完了までに掛かる所要時間を示す情報を含み、
前記判定部は、前記選択取引の所要時間と、来店予約の時刻と、前記駐車無料時間情報と、に基づいて、前記選択取引が前記駐車無料時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記判定結果に基づく情報と、前記選択取引の完了見込み時刻と、前記駐車場の駐車無料時間の終了時刻と、を示す表示画面を表示するよう制御する、請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記判定結果に基づく情報として、前記判定結果に応じた進言を前記表示画面に表示するよう制御する、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記判定部は、前記選択取引が前記駐車時間の終了時刻までに完了しないと判定した場合、さらに、前記選択取引に関する説明に掛かる所要時間に基づいて、前記選択取引に関する説明だけであれば前記駐車時間内に完了するか否かを判定する、請求項11または12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記情報処理装置は、表示部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記表示部に、前記表示画面を表示するよう制御する、請求項11~13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記情報処理装置は、通信部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記表示画面の情報を、前記通信部を介して、表示部を有する外部装置に送信するよう制御する、請求項11~13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記駐車情報は、前記機関のサーバまたは前記駐車場を管理するサーバから提供される、前記駐車場の利用料金に関する特典情報を含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
プロセッサが、
選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得することと、
前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定することと、
前記判定の判定結果に基づく情報を表示する制御を行うことと、
を含む、情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータを、
選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得する取得部と、
前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づく情報を表示する制御を行う表示制御部と、
として機能させるための、プログラム。
【請求項19】
サーバと、情報処理装置と、を備え、
前記サーバは、選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を記憶し、
前記情報処理装置は、
前記選択取引情報と、前記駐車情報と、を前記サーバから取得する取得部と、
前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づく情報を、前記情報処理装置に設けられる表示部に表示する制御を行う表示制御部と、を有する、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗での商品の購入など所定の条件を満たした場合に、店舗の駐車場利用料金を所定時間無料とすることが行われている。
【0003】
駐車場利用料金の管理技術に関し、例えば下記特許文献1では、ユーザが無料駐車可能期間の残り時間に関する問い合わせを行った場合に、当該ユーザの残り無料時間を算出して通知することが開示されている。また、特許文献1に記載の駐車料金管理支援システムでは、駐車料金精算機までの移動に要する時間も算出され、ユーザに通知される。
【0004】
また、下記特許文献2では、駐車料金の事前清算を行う管理装置の技術が開示されている。下記特許文献2に記載の技術では、事前清算の完了から車両が駐車場から出場するまでの時間を算定して事前清算が行われ得る。
【0005】
また、下記特許文献3では、ユーザの位置から駐車場に戻るまでに必要な移動時間を考慮して、設定された目標帰還時刻(具体的には駐車料金が上がる時刻)までに駐車場に戻れるよう、適切なタイミングでユーザに帰還を促す通知を行う駐車支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2011-170798号公報
【文献】特開2019-23832号公報
【文献】特開2008-257362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記いずれの特許文献に記載の技術においても、駐車場と他の機関との連携は考慮されておらず、駐車している間に他の機関で手続き等の行動を行う場合に、期待する時間内に他の機関での行動が完遂できるか否かを判断することが困難であった。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、機関で行われる選択取引が所定の駐車時間内に完了するか否かを判定することで、機関の利便性をさらに向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得する取得部と、前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づく情報を表示する制御を行う表示制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0010】
前記駐車情報に含まれる駐車時間は、前記駐車場を無料で利用できる駐車無料時間であってもよい。
【0011】
前記選択取引は、金融機関により実行される取引であってもよく、前記駐車場は、前記金融機関に対応付けられた駐車場であってもよい。
【0012】
前記駐車情報は、前記金融機関において前記選択取引を選択した顧客に関連付けられる駐車開始時刻情報および駐車無料時間情報を含んでもよい。
【0013】
前記駐車情報は、前記顧客の識別情報に基づいて、各顧客の識別情報と駐車情報とを対応付けて記憶するサーバから取得されてもよい。
【0014】
前記識別情報は、前記顧客の氏名または口座番号の少なくともいずれかを含んでもよい。
【0015】
前記駐車情報は、前記金融機関に来店して前記選択取引を選択する顧客により提示された記憶媒体から取得され、駐車開始時刻情報および駐車無料時間情報を含んでもよい。
【0016】
前記選択取引情報は、前記選択取引の完了までに掛かる所要時間を示す情報を含み、前記判定部は、前記選択取引の所要時間情報と、前記駐車開始時刻情報と、前記駐車無料時間情報と、に基づいて、前記選択取引が前記駐車無料時間内に完了するか否かを判定してもよい。
【0017】
前記駐車情報は、顧客により前記金融機関への来店予約と前記選択取引の選択が行われる際に、前記駐車場の駐車無料時間情報を記憶するサーバから取得されてもよい。
【0018】
前記選択取引情報は、前記選択取引の完了までに掛かる所要時間を示す情報を含み、
前記判定部は、前記選択取引の所要時間と、来店予約の時刻と、前記駐車無料時間情報と、に基づいて、前記選択取引が前記駐車無料時間の終了時刻までに完了するか否かを判定してもよい。
【0019】
前記表示制御部は、前記判定結果に基づく情報と、前記選択取引の完了見込み時刻と、前記駐車場の駐車無料時間の終了時刻と、を示す表示画面を表示するよう制御してもよい。
【0020】
前記表示制御部は、前記判定結果に基づく情報として、前記判定結果に応じた進言を前記表示画面に表示するよう制御してもよい。
【0021】
前記判定部は、前記選択取引が前記駐車時間の終了時刻までに完了しないと判定した場合、さらに、前記選択取引に関する説明に掛かる所要時間に基づいて、前記選択取引に関する説明だけであれば前記駐車時間内に完了するか否かを判定してもよい。
【0022】
前記情報処理装置は、表示部をさらに備え、前記表示制御部は、前記表示部に、前記表示画面を表示するよう制御してもよい。
【0023】
前記情報処理装置は、通信部をさらに備え、前記表示制御部は、前記表示画面の情報を、前記通信部を介して、表示部を有する外部装置に送信するよう制御してもよい。
【0024】
前記駐車情報は、前記機関のサーバまたは前記駐車場を管理するサーバから提供される、前記駐車場の利用料金に関する特典情報を含んでもよい。
【0025】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、プロセッサが、選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得することと、前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定することと、前記判定の判定結果に基づく情報を表示する制御を行うことと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0026】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を取得する取得部と、前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づく情報を表示する制御を行う表示制御部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
【0027】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サーバと、情報処理装置と、を備え、前記サーバは、選択された選択取引に関する選択取引情報と、前記選択取引を実行する機関に対応付けられた駐車場に関する駐車情報と、を記憶し、前記情報処理装置は、前記選択取引情報と、前記駐車情報と、を前記サーバから取得する取得部と、前記駐車情報および前記選択取引情報に基づいて、前記選択取引が、前記駐車情報に含まれる駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づく情報を、前記情報処理装置に設けられる表示部に表示する制御を行う表示制御部と、を有する、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように本発明によれば、機関で行われる選択取引が所定の駐車時間内に完了するか否かを判定することで、機関の利便性をさらに向上させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施形態による管理システムのシステム構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態による窓口端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態による金融機関サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態による管理システムの動作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図5】本実施形態による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態による選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みである場合の表示例を示す図である。
【
図7】本実施形態による選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合の表示例を示す図である。
【
図8】本実施形態の変形例による管理システムのシステム構成例を示す図である。
【
図9】本変形例による顧客端末の構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】本変形例による金融機関サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【
図11】本変形例による管理システムの動作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】本変形例による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図13】本変形例による来店予約画面の表示例を示す図である。
【
図14】本変形例による選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みである場合の来店予約画面例を示す図である。
【
図15】本変形例による選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合の来店予約画面例を示す図である。
【
図16】本変形例による選択取引の説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定された場合の来店予約画面例を示す図である。
【
図17】本実施形態に係る各装置を具現する情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0031】
<1.システム構成>
本発明の実施形態は、主に、銀行や保険会社等の金融機関に訪れた顧客が、金融機関と提携している(対応付けられている)駐車場を利用している際に、当該駐車場の駐車無料時間など所定の駐車時間内に金融機関における取引が完了する見込みがあるか否かを判定することに関する。
【0032】
所定の駐車時間内に取引が完了するか否かを判定し、取引を実行する職員に通知することで、職員は、顧客の駐車時間を考慮した適切な対応を顧客に対して行うことが可能となる。以下では、本システムおよび各装置の構成を説明した後に、本発明の実施形態による動作処理について詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の実施形態による管理システム1aのシステム構成例を示す図である。本実施形態による管理システム1aは、
図1に示すように、金融機関の1以上の営業店10に設置される1以上の受付端末100および窓口端末200と、金融機関サーバ300aと、駐車場サーバ400と、を含む。
【0034】
受付端末100は、営業店10に来店した顧客(来店客)の受付を行う情報処理端末である。受付端末100は、例えば営業店10の店頭に載置され得る。受付端末100は、タブレット端末やスマートフォン、ノートPC(パーソナルコンピュータ)、デスクトップ型PC等の汎用的な端末であってもよいし、金融機関向けの専用端末であってもよい。受付端末100は、主に表示部と操作部を有する。表示部および操作部は別々の構成であってもよいし、一体化したタッチパネルディスプレイであってもよい。表示部には、受付を行うための受付画面が表示され得る。受付画面には、例えば来店の目的(何の取引を行うために来店したのか等。具体的には、希望する取引の選択)や、顧客情報(氏名や口座番号、電話番号、金融機関で付与される顧客番号など)の入力が行われ得る。また、受付端末100は、顧客情報が格納されたカード(ICカードや磁気カード)や通帳(磁気ストライプ付き)の読み取り部を有していてもよい。受付端末100は、かかる読み取り部から顧客情報や取引を行うための情報を取得し得る。また、受付端末100は、受付を行った顧客を呼び出す際に用いる番号(呼び出し番号)を印字した番号札を出力するプリント部をさらに有していてもよい。受付端末100は、受付が完了すると番号札を出力する制御を行い得る。また、受付端末100は、受付により取得した情報(本明細書において、「受付情報」とも称する)を、専用網501を介して金融機関サーバ300aに出力してもよい。受付情報には、受付を行った顧客の氏名、口座番号、電話番号等の顧客情報、来店の目的(具体的には、選択取引)、受付の時刻、呼び出し番号等が含まれる。
【0035】
窓口端末200は、営業店10の窓口で顧客応対を行う職員(本明細書において、「応対者」とも称する)により使用される情報処理端末である。窓口端末200は、タブレット端末やスマートフォン、ノートPC(パーソナルコンピュータ)、デスクトップ型PC等の汎用的な端末であってもよいし、金融機関向けの専用端末であってもよい。応対者は、窓口端末200を用いて、顧客が希望する取引を実行する。
【0036】
金融機関サーバ300aは、1以上の営業店10に設置される1以上の受付端末100および窓口端末200と専用網501を介して通信接続してデータの送受信を行い、各種の金融取引を実行し得る。また、金融機関サーバ300aは、金融機関を利用する顧客の情報(顧客情報)を蓄積し、窓口端末200からの要求に応じて適宜顧客情報を送信し得る。なお、
図1に示す構成例は一例であって、例えば金融機関サーバ300aは、営業店10に設置された営業店サーバ(不図示)と専用網501と介して通信接続してもよい。かかる営業店サーバは、営業店10内の1以上の受付端末100および窓口端末200と通信接続し、受付端末100や窓口端末200から受信したデータを金融機関サーバ300aに送信したり、金融機関サーバ300aから受信したデータを受付端末100や窓口端末200に送信したりすることが可能である。
【0037】
また、金融機関サーバ300aは、専用網502を介して駐車場サーバ400と通信接続し、データの送受信を行い得る。具体的には、金融機関サーバ300aは、駐車場サーバ400から、顧客に対応付けられた駐車時間に関する情報(本明細書において、「駐車情報」とも称する)を取得し、窓口端末200に送信し得る。本実施形態では、顧客が営業店10に車両で来店した際に、営業店10(金融機関)と提携した駐車場に車両を駐車して営業店10に来店した場合を想定する。
【0038】
駐車場サーバ400は、駐車場に駐車している各車両の駐車時間や、駐車場の空き状況等の管理を行う。また、駐車場サーバ400は、駐車場を無料で利用できる時間の情報(本明細書において、「無料時間情報」とも称する)や、提携している金融機関の情報を有する。駐車場サーバ400は、提携している金融機関のサーバ(金融機関サーバ300a)からの照会に対して、必要な情報を抽出して金融機関サーバ300aに送信する制御を行う。
【0039】
専用網501および専用網502は、例えば金融機関内での情報の送受信に利用されるネットワークである。専用網501および専用網502は、例えば、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などにより構成される。なお、専用網501および専用網502は、金融機関独自の専用回線に限られず、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)などの規格に則った通信用のイーサネットケーブル、もしくはWi―Fi(登録商標)等の無線通信を利用したものであってもよい。
【0040】
<2.装置構成>
続いて、窓口端末200および金融機関サーバ300aの構成例について図面を参照して説明する。
【0041】
(2-1.窓口端末200)
図2は、本実施形態による窓口端末200の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、窓口端末200(情報処理装置の一例)は、通信部210、制御部220、操作入力部230、表示部240、および記憶部250を有する。
【0042】
(通信部210)
通信部210は、例えば専用網を介して、外部の装置とデータの送受信を行う。具体的には、通信部210は、専用網501を介して、金融機関サーバ300aに顧客情報の照会(問い合わせ)を行い得る。また、通信部210は、専用網501を介して、金融機関サーバ300aから、顧客情報や、選択取引の情報、顧客の駐車情報等を受信する。
【0043】
(制御部220)
制御部220は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、各種プログラムに従って窓口端末200の各機能を制御し、各種の取引を実行する。また、制御部220は、情報取得部221、判定部222、および表示制御部223としても機能し得る。
【0044】
情報取得部221は、顧客情報や、顧客が選択した取引に関する情報(本明細書において、「選択取引情報」とも称する)、顧客の駐車情報等を、通信部210を介して金融機関サーバ300aから取得する。顧客の駐車情報には、顧客が駐車を開始した時刻(駐車開始時刻情報)、駐車無料時間の情報、駐車無料時間の終了時刻等が含まれていてもよい。
【0045】
判定部222は、駐車情報および選択取引情報に基づいて、顧客が選択した取引が所定の駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する。「所定の駐車時間」とは、例えば、駐車場を無料で利用できる時間(本明細書において、「駐車無料時間」とも称する)であってもよい。また、駐車時間の経過に応じて段階的に料金が上がる仕組みの場合、「所定の駐車時間の終了時刻」は、料金が上がる時刻であってもよい。
【0046】
表示制御部223は、所定の表示画面を表示部240に表示する制御を行う。例えば表示制御部223は、顧客が選択した取引を実行するための取引画面を表示するよう表示部240を制御する。取引画面には、必要に応じて、顧客の情報や、顧客が今まで行った取引の履歴等が表示され得る。また、取引画面には、判定部222による判定結果や、判定結果に応じたメッセージ(進言)が表示され得る。所定の駐車時間に選択取引が完了するか否かの判定結果やメッセージを、応対者が閲覧する取引画面に表示して応対者に通知することで、応対者は、顧客の駐車時間を考慮した適切な対応を行うことが可能となる。
【0047】
(操作入力部230および表示部240)
操作入力部230は、窓口端末200の利用者(ここでは、応対者)による窓口端末200への入力操作を受け付ける機能を有する。操作入力部230は、受け付けた入力情報を制御部220に出力する。例えば操作入力部230は、マウスやキーボードであってもよいし、タッチパネルであってもよい。表示部240は、取引画面など各種表示画面を表示する機能を有する。表示部は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。操作入力部230および表示部240は、別体により構成されていてもよいし、タッチパネルディスプレイなどの一体化した構成であってもよい。また、操作入力部230および表示部240は、それぞれ複数設けられていてもよい。
【0048】
(記憶部250)
記憶部250は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から実現され、窓口端末200の動作を制御するための制御プログラムや、窓口端末200における入力データ、表示画面データ等を格納する。
【0049】
以上、本実施形態による窓口端末200の構成例について説明した。なお、
図2に示す窓口端末200の構成は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えば、窓口端末200は、カメラやマイク、スピーカ、各種センサ等を備え、音声入力や音声出力、および、ジェスチャ入力等の機能を有していてもよい。
【0050】
(2-2.金融機関サーバ300a)
図3は、本実施形態による金融機関サーバ300aの構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、金融機関サーバ300aは、通信部310a、制御部320a、および記憶部330aを有する。
【0051】
(通信部310a)
通信部310aは、例えば専用網を介して、外部の装置とデータの送受信を行う。具体的には、通信部310aは、専用網501を介して受付端末100から受付情報を受信したり、窓口端末200から顧客情報の照会を受信したりする。また、通信部310aは、窓口端末200からの照会に応じて、専用網501を介して顧客情報や顧客の駐車情報を窓口端末200に送信する。また、通信部310aは、専用網502を介して、顧客の駐車情報の照会(問い合わせ)を駐車場サーバ400に送信したり、駐車場サーバ400から顧客の駐車情報を受信したりする。
【0052】
(制御部320a)
制御部320aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、各種プログラムに従って金融機関サーバ300aの各機能を制御する。また、制御部320aは、受付管理部321および駐車場情報取得部322としても機能し得る。
【0053】
受付管理部321は、営業店10の受付端末100で行われた受付の管理を行う機能を有する。例えば受付管理部321は、通信部310aにより受付端末100から受信した受付情報を、受付情報DB331に格納する。また、受付管理部321は、受付を行った待ち顧客の呼び出し処理を行い得る。具体的には、受付管理部321は、窓口端末200から次の顧客の応対が可能である旨の通知を受信した場合に、受付情報DB331に蓄積している受付情報に基づいて、次の顧客の呼び出し番号を抽出し、所定の出力先へ通信部310aから送信する制御を行う。所定の出力先とは、窓口端末200であってもよいし、営業店10に設けられた呼び出し用の表示装置であってもよい。また、受付管理部321は、呼び出し番号と共に、応対可能な窓口端末200の窓口番号を所定の出力先に送信してもよい。以上説明した呼び出し処理は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。また、本実施形態では一例として金融機関サーバ300aに受付管理部321の機能を設けているが、本発明はこれに限定されない。受付管理部321の機能は、受付端末100に設けてもよいし、営業店10に設けられた受付管理用のサーバ(不図示)に設けてもよい。
【0054】
駐車場情報取得部322は、顧客の駐車情報を駐車場サーバ400から取得する機能を有する。具体的には、駐車場情報取得部322は、顧客の駐車情報の照会(問い合わせ)を駐車場サーバ400に送信する制御を行い得る。この際、駐車場情報取得部322は、顧客を識別する識別情報(例えば、氏名、口座番号、電話番号、その他所定の番号等)を送信し得る。かかる識別情報は、金融機関サーバ300aと駐車場サーバ400との両者において、顧客を特定することが可能な情報である。顧客は、駐車場サーバ400にアクセスして各駐車場の空き状況の確認や駐車の予約、また、駐車場利用領域の決済を行い得るアプリケーションを、顧客端末(例えばスマートフォン等)にインストールして利用することが可能である。かかるアプリケーションを利用する際に、顧客は自身の氏名や、電話番号、駐車料金の引き落とし口座番号等の個人情報を登録し得る。このような登録情報を利用することで、駐車場サーバ400は金融機関の照会に応じて顧客を特定することが可能となる。なお、顧客端末にアプリケーションをインストールして利用する方法に限られず、顧客は、例えば駐車場サーバ400により提供されるWebサイトから個人情報を登録してWebサイト上で利用する方法も可能である。顧客端末は、顧客が携帯するスマートフォンやタブレット端末、携帯電話等であってもよいし、顧客の車両に搭載される車載装置であってもよい。
【0055】
駐車場情報取得部322は、駐車場サーバ400から取得した顧客の駐車情報を、顧客情報DB332に格納する。顧客の駐車情報を取得するタイミングは特に限定しない。例えば駐車場情報取得部322は、受付情報を受信した時点で取得してもよいし、受付管理部321により呼び出しを行う時点で取得してもよいし、これらいずれとも異なる時点で取得してもよい。また、駐車場サーバ400側で、提携する金融機関に訪れるために駐車されたことが認識できる場合は、照会を待たずに、対応する金融機関サーバ300aに駐車情報を送信するようにしてもよい。
【0056】
(記憶部330a)
記憶部330aは、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から実現され、金融機関サーバ300aの動作を制御するための制御プログラムや、金融機関サーバ300aにおける入力データ等を格納する。
【0057】
本実施形態による記憶部330aは、受付情報DB331、および顧客情報DB332を有する。受付情報DB331は、受付端末100から出力された受付情報(受付を行った顧客の氏名、口座番号、電話番号、顧客番号、選択取引、受付の時刻、呼び出し番号等)を格納する。また、顧客情報DB332は、予め登録された顧客情報(氏名、口座番号、電話番号、住所、顧客番号、家族構成、取引履歴、契約情報等)が格納される。
【0058】
以上、本実施形態による金融機関サーバ300aの構成例について説明した。なお、
図3に示す金融機関サーバ300aの構成は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えば、金融機関サーバ300aは、複数の装置により構成されていてもよい。また、受付管理部321は、受付端末100など他の装置に設けられていてもよい。
【0059】
<3.動作処理>
続いて、本実施形態による管理システム1aの動作処理について説明する。
【0060】
図4は、本実施形態による管理システム1aの動作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図4に示すように、まず、駐車場サーバ400は、新たな駐車情報を取得する(ステップS103)。新たな駐車情報とは、駐車場サーバ400が管理する駐車場に新たに車両が駐車されたことに関する情報である。新たな駐車情報には、例えば、駐車場所、駐車開始時刻、駐車車両の情報(自動車登録番号等)、および利用者の情報等が含まれる。新たな駐車情報の取得方法は特に限定しないが、例えば駐車場に設けられた情報取得装置(カメラやセンサ、通信部等を有する装置)により取得されてもよい。情報取得装置は、車両に搭載された機器や、車両に乗車する利用者が所持するスマートフォン等と通信し、車両の情報や利用者の情報(例えば利用者のスマートフォン等にインストールされた、駐車場の予約や利用料金の決済ができるアプリケーションに事前に登録された車両および利用者の情報等)を取得し得る。情報取得装置は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の無線通信により利用者のスマートフォン等から情報を受信してもよいし、上記アプリケーションによりスマートフォン等の表示画面に表示された二次元コード(バーコードやQRコード(登録商標))から情報を取得してもよい。また、情報取得装置は、車両のナンバープレートを撮影して自動車登録番号を取得し、駐車場サーバ400は、自動車登録番号に紐付けられた利用者の情報を、予めアプリケーションやWebサイト上から登録された利用者情報から抽出してもよい。
【0061】
本実施形態では、金融機関の某営業店に自家用車で訪れる顧客が、当該某営業店の近くに位置する当該金融機関と提携している駐車場に車両(自家用車)を駐車した場合を想定する。
【0062】
次に、営業店10に設けられた受付端末100は、来店した顧客の受付処理を行う(ステップS106)。具体的には、受付端末100において、顧客の操作により顧客情報(氏名、電話番号、口座番号、顧客番号等)の入力や、来店の目的(希望する取引の選択)が行われ得る。顧客情報の入力は、受付端末100に設けられたカードリーダに、金融機関から発行された所定のカード(磁気カードやICカード)を挿入する(又はかざす)ことで、顧客による入力の手間を省くことも可能である。また、受付処理で顧客に駐車場の利用有無を入力させてもよい。
【0063】
本実施形態では、金融機関と提携している駐車場に車両を駐車した上記顧客が、営業店に来店した場合を想定する。
【0064】
次いで、受付端末100は、受付情報を金融機関サーバ300aに送信する(ステップS109)。
【0065】
次に、金融機関サーバ300aは、受信した受付情報を受付情報DB331に格納する(ステップS112)。
【0066】
続いて、金融機関サーバ300aの受付管理部321は、受付を行った待ち顧客の呼び出し処理を行う(ステップS115)。
図4では省略しているが、例えば受付管理部321は、窓口端末200から次の顧客の応対が可能になった旨を受信した際、受付時間や選択取引に応じて呼び出す顧客を判断する(例えば応対が可能となった窓口端末200で実行することが可能な取引を希望している待ち顧客のうち最も受付時間が早い顧客等)。次いで、受付管理部321は、呼び出す顧客の呼び出し番号を、所定の出力先(営業店10に設置された呼び出し用の装置等)に送信することで、呼び出し処理を行う。
【0067】
次いで、金融機関サーバ300aは、呼び出す顧客の駐車情報を、提携する駐車場サーバ400に要求する(ステップS118)。金融機関サーバ300aは、受付にて駐車場の利用有無が入力された場合には、駐車場利用有りの場合に、提携する駐車場サーバ400に要求を行うようにしてもよい。
【0068】
次に、駐車場サーバ400は、該当する顧客(すなわち駐車場の利用者)の駐車情報を金融機関サーバ300aに送信する(ステップS121)。駐車場サーバ400は、金融機関サーバ300aからの要求に含まれる顧客の識別情報(氏名または口座番号の少なくともいずれかであってもよいし、電話番号や顧客番号であってもよい)に基づいて、駐車場の利用者から該当する人物の駐車情報(駐車開始時間、および駐車無料時間の終了時刻等)を取得する。
【0069】
次いで、金融機関サーバ300aは、呼び出す顧客の受付情報(顧客情報、選択取引の情報等)、選択取引の所要時間情報、および、駐車場サーバ400から取得した当該顧客の駐車情報を、窓口端末200に送信する(ステップS124)。選択取引の所要時間情報とは、顧客が選択した取引が完了するまでにかかる時間の情報である。所要時間は、当該取引にかかる平均の時間であってもよい。取引にかかる平均の時間情報は、例えば金融機関サーバ300aの記憶部330aに予め記憶され得る。
【0070】
次に、窓口端末200の判定部222は、顧客が選択した取引(手続き)が、所定の駐車時間(例えば駐車無料時間)の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定処理を行う(ステップS127)。判定処理の詳細については、
図5を参照して後述する。
【0071】
そして、表示制御部223は、判定結果に応じたメッセージを表示部240に表示する制御を行う(ステップS130)。例えば表示制御部223は、顧客が選択した取引が、所定の駐車時間(例えば駐車無料時間)の終了時刻までに完了しないと判定された場合、取引が駐車無料時間内に完了しないため、取引(手続き)の説明だけを行うよう応対者に提案するメッセージを表示する。これにより、応対者は、取引(手続き)が駐車無料時間内に完了しないことや、今回は取引(手続き)の説明のみを行うこと等を顧客に提案することができる。また、顧客は、応対者からの提案により、駐車場の利用料金という出費の発生を回避する利点が得られ、金融機関の利便性がさらに向上する。
【0072】
以上、本実施形態による動作処理について説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0073】
例えば、ステップS115に示す呼び出し処理は、金融機関サーバ300aではなく、受付端末100や、営業店10に設置された呼び出し用の装置(不図示)により行ってもよい。この場合、受付情報の金融機関サーバ300aへの送信や(ステップS109)、金融機関サーバ300aにおける受付情報の格納(ステップS112)も行われなくともよい。また、窓口端末200が、取引を行う顧客(すなわち窓口に来た顧客)の顧客情報を金融機関サーバ300aに問い合わせ、金融機関サーバ300aが、当該問い合わせに応じて、顧客の駐車情報を駐車場サーバ400に要求してもよい。
【0074】
続いて、上述したステップS127に示す判定処理について、
図5を参照して具体的に説明する。
図5は、本実施形態による窓口端末200による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0075】
図5に示すように、まず、窓口端末200の情報取得部221は、金融機関サーバ300aから、顧客の選択取引の所要時間情報と、顧客の駐車開始時刻情報と、駐車無料時間情報と、を取得する(ステップS143)。顧客の駐車開始時刻情報および駐車無料時間情報は、金融機関サーバ300aから取得した顧客の駐車情報に含まれる。
【0076】
次に、判定部222は、選択取引が、駐車無料時間内に完了するか否かを判断する(ステップS146)。例えば、判定部222は、現在時刻、選択取引の所要時間(選択された取引にかかる時間)、駐車開始時刻、および、駐車無料時間(例えば2時間等)に基づいて、選択取引が、駐車無料時間内に完了するか否かを判断してもよい。なお判定に用いる情報はかかる例に限定されず、例えば、判定部222は、現在時刻、選択取引の所要時間(選択された取引にかかる時間)、および、駐車無料時間の終了時刻に基づいて判断してもよい。金融機関サーバ300aから取得した顧客の駐車情報には、「駐車無料時間の終了時刻」だけが含まれていてもよい。また、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否かは、営業店10から駐車場までの移動時間も考慮した上で判断されてもよい。また、選択取引の所要時間には、取引の説明にかかる時間も含まれていてもよい。例えば顧客が選択した取引を実行する際には、当該取引の説明を予め行うことも必要な場合も想定される。
【0077】
次いで、選択取引が駐車無料時間内に完了する場合(ステップS146/Yes)、判定部222は、選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みであると判定する(ステップS149)。
【0078】
一方、選択取引が駐車無料時間内に完了しない場合(ステップS146/No)、判定部222は、選択取引の説明だけであれば、駐車無料時間内に完了するか否かを判断する(ステップS152)。情報取得部221は、選択取引の説明の所要時間の情報も、金融機関サーバ300aから取得し得る。判定部222は、現在時刻、選択取引の説明の所要時間(選択された取引の説明にかかる時間)、駐車開始時刻、および、駐車無料時間(例えば2時間等)に基づいて、選択取引の説明が駐車無料時間内に完了するか否かを判断してもよい。選択取引の説明が駐車無料時間内に完了するか否かは、営業店10から駐車場までの移動時間も考慮した上で判断されてもよい。
【0079】
次に、選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する場合(ステップS152/Yes)、判定部222は、選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みであると判定する(ステップS155)。
【0080】
一方、選択取引の説明だけでも駐車無料時間内に完了しない場合(ステップS152/No)、判定部222は、選択取引の説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定する(ステップS158)。
【0081】
表示制御部223は、以上説明した判定の結果に応じたメッセージ(進言)を、表示部240に表示する制御を行う。若しくは、表示制御部223は、判定結果のみを表示してもよいし、判定結果を含む進言を表示してもよい。
【0082】
ここで、判定結果に応じたメッセージの表示例について、図面を参照して説明する。
【0083】
図6は、本実施形態による選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みである場合の表示例を示す図である。
図6に示すように、表示部240に表示される取引画面40には、例えば、顧客情報(顧客の氏名や住所、および取引履歴等)の表示と、取引を実行するために入力する各入力項目の表示と、窓口での応対を行う応対者へのメッセージの表示が含まれる。選択取引(手続き)が駐車無料時間内に完了する見込みである場合、例えば、「〇〇の手続きを実施してください。」といった選択取引の実行を促すメッセージと共に、参考情報として、顧客の駐車無料終了時刻が、メッセージ欄402に表示され得る。メッセージの内容や参考情報は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。参考情報としては、例えば、選択取引の終了見込み時間と、駐車無料終了時刻とを表示するようにしてもよい。この場合、応対者は駐車無料終了時刻までの残り時間を把握することができ、駐車無料終了時刻までに別の金融商品の提案が可能であることを顧客に案内することが可能となる。なお、制御部220は、選択取引の所要時間と、営業店10から駐車場までの移動時間を考慮した上で、選択取引が終了した場合における駐車無料終了時間までの残り時間を算出して表示部240に表示するようにしてもよい。駐車利用料金が発生しない範囲内で手続きが完了したり商品提案が行われるという点で顧客の満足度が向上し、また、商品提案の機会が増加するという点で金融機関の利得も生じる。
【0084】
図7は、本実施形態による選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合の表示例を示す図である。
図7に示すように、例えば選択取引(手続き)の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合、取引画面41には、「〇〇の手続きの説明のみを行ってください。」といった選択取引の説明のみの実行を促すメッセージと共に、参考情報として、顧客の駐車無料終了時刻と手続き(取引)の終了見込み時刻を、メッセージ欄412に表示され得る。メッセージの内容や参考情報は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えば、「選択取引は駐車無料時間内に完了しないが説明のみであれば完了する旨を顧客に説明した上で、今回は説明のみを行うことを提案してください。」といったメッセージを表示するようにしてもよい。これにより、駐車利用料金が発生しない範囲内で手続きの説明が完了するという点で顧客の満足度が向上し、また、説明と手続き(取引)を分けた来店に誘導することで顧客の来店機会を増やし、商品提案の機会が増加するという点で金融機関の利得も生じる。また、顧客は、次回来店時には、取引の完了が駐車無料時間を超える可能性があることを予め把握することができる。また、顧客は、駐車無料時間を超えることを了承した上で取引の実行を応対者に依頼することも可能である。
【0085】
なお、応対者は、説明のみを行った場合はその旨を窓口端末200に入力する。窓口端末200は、今回の来店では説明のみを行った旨を金融機関サーバ300aに通知し、金融機関サーバ300aにおいて顧客情報として説明のみが行われたことを記憶する。これにより次回来店時には、取引画面に、前回来店時に取引の説明が行われた旨が通知され、応対者は、取引の説明のみが前回行われたことを把握することができる。
【0086】
また、上記ステップS158に示すように、説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定された場合は、表示制御部223は、取引画面には何らメッセージを表示せず、通常通り選択取引が実行されるようにしてもよい。
【0087】
(補足)
以上説明した動作処理では、
図1~
図4を参照して説明したように、金融機関サーバ300aが駐車場サーバ400と連携し、駐車場サーバ400から顧客の駐車情報を取得しているが、本発明はこれに限定されない。顧客の駐車情報は、例えば駐車場に設置された発券機から発券された駐車券(記憶媒体の一例)から受付端末100の読取部により取得してもよいし、窓口において応対者が顧客から手渡された駐車券から窓口端末200の読取部により取得してもよい。駐車券には、例えば情報が格納された磁気ストライプやICが設けられ得る。受付端末100や窓口端末200は、駐車券から、駐車開始時刻および駐車無料時間(または駐車無料の終了時刻等)の情報を取得し得る。若しくは、金融機関サーバ300aが、駐車券から取得された情報に基づいて、駐車場サーバ400から駐車開始時刻および駐車無料時間(または駐車無料の終了時刻等)の情報を取得し、窓口端末200に送信することも可能である。
【0088】
<4.変形例>
続いて、本実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、顧客が営業店10を実際に訪れた際に、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否かの判定が行われ、判定結果が窓口の応対者に通知される場合について説明した。本発明はこれに限定されず、本システムは、例えば顧客が営業店10への来店を事前に予約した際に、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否かの判定を行い、判定結果を顧客に通知することも可能である。以下、
図8~
図16を参照して具体的に説明する。
【0089】
(4-1.システム構成)
図8は、本実施形態の変形例による管理システム1bのシステム構成例を示す図である。本実施形態による管理システム1bは、
図8に示すように、顧客が利用する顧客端末600と、金融機関サーバ300bと、駐車場サーバ400と、を含む。
【0090】
顧客端末600は、顧客が所持するスマートフォンや、タブレット端末、携帯電話端末、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理端末により実現され得る。顧客端末600には、金融機関により提供されるサービスを利用するためのアプリケーションがインストールされていることを想定する。
【0091】
金融機関サーバ300bは、顧客端末600と、通信網503を介して通信接続してデータの送受信を行い、各種のサービスを提供し得る。例えば金融機関サーバ300bは、金融機関への来店予約サービスを提供し得る。これにより顧客の店舗での待ち時間が低減され、また、金融機関側は実行される取引を事前に把握し、取引に必要な情報を予め取得したり、取引に必要な書類等を予め顧客に準備させることが可能となる。また、金融機関サーバ300bは、上述した実施形態による金融機関サーバ300aと同様に、店舗(営業店10)に設けられた受付端末100や窓口端末200と通信接続し、各種の金融取引を実行することも可能である。
【0092】
また、金融機関サーバ300bは、上記実施形態と同様に、専用網502を介して駐車場サーバ400と通信接続してデータの送受信を行い得る。具体的には、金融機関サーバ300bは、駐車場サーバ400から、駐車無料時間の情報等を取得し、顧客端末600に送信し得る。本実施形態では、顧客が店舗に車両(自家用車)で来店する予約を行う場合を想定する。
【0093】
駐車場サーバ400は、上記実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0094】
通信網503は、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)などの規格に則った通信用のイーサネットケーブル、もしくはWi―Fi(登録商標)等の無線通信を利用したものであってもよい。
【0095】
(4-2.装置構成)
続いて、顧客端末600および金融機関サーバ300bの構成例について図面を参照して説明する。
【0096】
(4-2-1.顧客端末600)
図9は、本変形例による顧客端末600の構成の一例を示すブロック図である。
図9に示すように、顧客端末600(情報処理装置の一例)は、通信部610、制御部620、操作入力部630、表示部640、および記憶部650を有する。
【0097】
(通信部610)
通信部610は、例えば通信網を介して、外部の装置とデータの送受信を行う。具体的には、通信部610は、通信網503を介して、金融機関サーバ300bに来店予約情報を送信したり、金融機関サーバ300bから、選択取引の情報や駐車情報等を受信する。
【0098】
(制御部620)
制御部620は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、各種プログラムに従って顧客端末600の各機能を制御する。例えば制御部620には、金融機関により提供されるサービスを利用するためのアプリケーションがインストールされていてもよい。かかるアプリケーションにより、制御部620は、情報取得部621、判定部622、および表示制御部623としても機能し得る。
【0099】
情報取得部621は、顧客が来店予約を行う際に選択した取引の情報(例えば当該取引の所要時間情報)、および来店予約を行う際に選択した店舗の駐車情報(例えば店舗と提携する駐車場の駐車情報)等を、通信部610を介して金融機関サーバ300bから取得する。駐車情報には、駐車無料時間の情報等が含まれていてもよい。
【0100】
判定部622は、駐車情報および選択取引情報に基づいて、顧客が選択した取引が所定の駐車時間の終了時刻までに完了するか否かを判定する。「所定の駐車時間」とは、例えば、駐車場を無料で利用できる時間(駐車無料時間)であってもよい。また、駐車時間の経過に応じて段階的に料金が上がる仕組みの場合、「所定の駐車時間の終了時刻」は、料金が上がる時刻であってもよい。
【0101】
表示制御部623は、所定の表示画面を表示部640に表示する制御を行う。例えば表示制御部623は、来店の予約を受け付ける来店予約画面を表示する。来店予約画面には、例えば、予約店舗の選択画面や、予約日時の選択画面、予約内容(希望する取引)の選択画面、来店手段(車両か否か)の選択画面等が表示され得る。また、来店予約画面には、判定部622による判定結果や、判定結果に応じたメッセージ(進言)が表示され得る。所定の駐車時間に選択取引が完了するか否かの判定結果やメッセージを来店予約時に顧客に通知することで、顧客は、取引の説明だけを受けることを選択する等、駐車時間を考慮した予約を行うことが可能となり、満足度が向上する。また、金融機関側も、説明と取引(手続き)を分けた来店に誘導することで顧客の来店機会を増やし、商品提案の機会が増加する点で利得が生じ得る。
【0102】
(操作入力部630および表示部640)
操作入力部630は、顧客による顧客端末600への入力操作を受け付ける機能を有する。操作入力部630は、受け付けた入力情報を制御部620に出力する。例えば操作入力部630は、マウスやキーボードであってもよいし、タッチパネルであってもよい。表示部640は、来店予約画面など各種表示画面を表示する機能を有する。表示部は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。操作入力部630および表示部640は、別体により構成されていてもよいし、タッチパネルディスプレイなどの一体化した構成であってもよい。また、操作入力部630および表示部640は、それぞれ複数設けられていてもよい。
【0103】
(記憶部650)
記憶部650は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から実現され、顧客端末600の動作を制御するための制御プログラムや、顧客端末600における入力データ、表示画面データ等を格納する。記憶部650には、例えば、上述した金融機関により提供されるサービスを利用するためのアプリケーションが格納され得る。
【0104】
以上、本実施形態による顧客端末600の構成例について説明した。なお、
図9に示す顧客端末600の構成は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えば、顧客端末600は、カメラやマイク、スピーカ、各種センサ等を備え、音声入力や音声出力、および、ジェスチャ入力等の機能を有していてもよい。
【0105】
(4-2-2.金融機関サーバ300b)
図10は、本変形例による金融機関サーバ300bの構成の一例を示すブロック図である。
図10に示すように、金融機関サーバ300bは、通信部310b、制御部320b、および記憶部330bを有する。
【0106】
(通信部310b)
通信部310bは、例えばネットワークを介して、外部の装置とデータの送受信を行う。具体的には、通信部310bは、通信網503を介して顧客端末600から来店予約情報を受信したり、顧客端末600に選択取引の所要時間情報や駐車場サーバ400から取得した駐車情報を送信したりする。また、通信部310aは、専用網502を介して駐車場サーバ400から駐車情報を受信し得る。
【0107】
(制御部320b)
制御部320bは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、各種プログラムに従って金融機関サーバ300bの各機能を制御する。また、制御部320bは、予約管理部324および駐車場情報取得部325としても機能し得る。
【0108】
予約管理部324は、金融機関の店舗への来店予約の管理を行う機能を有する。例えば予約管理部324は、通信部310bにより顧客端末600から受信した来店予約情報を、予約情報DB333に格納する。また、予約管理部324は、予約された店舗(営業店10)に、来店予約情報を送信し得る。来店予約情報には、来店者情報(来店する顧客の情報)、来店時間、来店目的(選択取引、または選択取引の説明のみ等)、来店手段(車両か否か)が含まれる。また、来店予約情報には、判定部622による判定結果が含まれていてもよい。
【0109】
駐車場情報取得部325は、駐車情報を駐車場サーバ400から取得する機能を有する。具体的には、駐車場情報取得部325は、顧客端末600から送信された来店予約情報に基づいて、顧客が来店予約する店舗の駐車情報または当該店舗と提携する駐車場の駐車情報を、駐車場サーバ400から取得し得る。駐車情報には、例えば、駐車場の場所を示す情報(例えば地図情報等)、および無料駐車時間に関する情報が含まれる。また、駐車場から店舗までの徒歩による移動時間の情報がさらに含まれていてもよい。
【0110】
(記憶部330b)
記憶部330bは、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から実現され、金融機関サーバ300bの動作を制御するための制御プログラムや、金融機関サーバ300bにおける入力データ等を格納する。
【0111】
本実施形態による記憶部330bは、予約情報DB333、および顧客情報DB332を有する。予約情報DB333は、顧客端末600から送信された来店予約の情報(予約者(顧客)の情報、予約店舗の情報、予約時間の情報、来店目的(選択取引、選択取引の説明)、来店手段、判定結果等)を格納する。また、顧客情報DB332は、予め登録された顧客情報(氏名、口座番号、電話番号、住所、顧客番号、家族構成、取引履歴、契約情報等)が格納される。
【0112】
以上、本実施形態による顧客端末600の構成例について説明した。なお、
図10に示す金融機関サーバ300bの構成は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。例えば、金融機関サーバ300bは、複数の装置により構成されていてもよい。
【0113】
(4-3.動作処理)
続いて、本変形例による管理システム1bの動作処理について説明する。
【0114】
図11は、本変形例による管理システム1bの動作処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図11に示すように、まず、顧客端末600の表示制御部623は、来店予約画面を表示部640に表示する(ステップS203)。来店予約画面では、顧客により、車両での来店の有無や、予定している取引の選択等が行われる。ここで、
図13に、本変形例による来店予約画面の表示例を示す。
図13の左側に示すように、来店予約画面50には、予約店舗の選択画面、予約日時の選択画面、予約内容(希望する取引)の選択画面、および来店手段(自家用車、若しくは電車やバスなどの公共交通機関)の選択画面が表示され得る。顧客は、操作入力部630(例えばタッチパネルディスプレイ)から、各選択を行う。各選択が行われると、
図13の右側に示すように、来店予約画面51に予約照会ボタン512が表示される。なお予約照会ボタン512は全ての選択が行われた場合に選択できるようにしてもよい。また、来店予約画面51には、
図13に示すように、「照会ボタンを選択すると、お手続きの終了見込み時間や駐車場情報が表示されます。」といった説明文が表示されてもよい。
【0115】
次に、顧客端末600は、例えば予約照会ボタン512が選択される等の所定のトリガに応じて、来店予約情報を金融機関サーバ300bに送信する(ステップS206)。
【0116】
次いで、金融機関サーバ300bの駐車場情報取得部325は、駐車情報を駐車場サーバ400に要求し(ステップS209)、駐車場サーバ400から駐車情報を受信する(ステップS212)。ここで要求する駐車情報は、予約店舗の駐車情報または予約店舗近くの、金融機関と提携する駐車場の情報を想定する。駐車情報には、無料駐車時間の情報や、駐車場の場所情報が含まれる。
【0117】
次に、金融機関サーバ300bは、駐車場サーバ400から取得した駐車情報と、予約内容として選択された取引の所要時間情報を、顧客端末600に送信する(ステップS215)。選択取引の所要時間情報とは、取引が完了するまでにかかる平均時間の情報であって、例えば記憶部330bに予め記憶され得る。
【0118】
続いて、顧客端末600の表示制御部623は、顧客が選択した取引(手続き)が、所定の駐車時間(例えば駐車無料時間)の終了時刻までに完了するか否かを判定する判定処理を行う(ステップS218)。判定処理の詳細については、
図12を参照して後述する。
【0119】
次いで、表示制御部623は、判定結果に応じたメッセージを表示部240に表示する制御を行う(ステップS221)。表示制御部623は、
図13の来店予約画面51に表示される予約照会ボタン512が選択された際に、判定処理を行い、判定結果に基づく情報を来店予約画面に表示するようにしてもよい。
【0120】
次に、制御部620は、後述する予約実行ボタン533(
図14~
図16参照)が選択される等の所定のトリガに応じて、予約が確定したことを金融機関サーバ300bに通知する(ステップS224)。制御部620は、確定した予約情報を改めて金融機関サーバ300bに送信してもよい。また、確定した予約情報には、予約者(顧客)の情報が含まれ得る。予約者の情報は、予めアプリケーションに登録された情報であってもよい。
【0121】
そして、金融機関サーバ300bの予約管理部324は、予約確定処理を行う(ステップS227)。具体的には、例えば予約管理部324は、確定した予約情報を予約情報DB333に蓄積する処理を行う。また、予約管理部324は、確定した予約情報を予約店舗(営業店10)に送信する処理を行ってもよい。
【0122】
以上、本変形例による動作処理について説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0123】
例えば、上記ステップS206は、来店手段として自家用車が選択された場合のみに予約店舗情報を金融機関サーバ300bに送信する処理であってもよい。
【0124】
また、金融機関の各店舗の駐車情報や各店舗と提携する駐車場の情報が予め金融機関サーバ300bの記憶部330bに蓄積されている場合、上記ステップS209およびステップS212に示す処理に替えて、記憶部330bから駐車情報を抽出する処理を行うようにしてもよい。
【0125】
また、顧客端末600の制御部620は、予約確定後、予約された選択取引を実行する際に必要となる情報の入力を事前に行うための画面を顧客端末600に表示し、入力された情報を金融機関サーバ300bに送信してもよい。これにより、来店した際に情報を入力する手間を省くことができる。また、顧客端末600は、予約された選択取引に必要な書類等の情報を顧客に事前に通知するようにしてもよい。これにより、顧客が来店した際に書類等の不足が発生することを回避することが可能となる。
【0126】
続いて、上述したステップS218に示す判定処理について、
図12を参照して具体的に説明する。
図12は、本変形例による顧客端末600による判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0127】
図12に示すように、まず、顧客端末600の情報取得部621は、来店予約時刻と、顧客の選択取引の所要時間情報と、駐車無料時間情報と、を取得する(ステップS233)。来店予約時刻は、来店予約画面から取得し得る。また、選択取引の所要時間情報と駐車無料時間情報は、金融機関サーバ300bから取得し得る。
【0128】
次に、判定部622は、選択取引が、駐車無料時間内に完了するか否かを判断する(ステップS236)。例えば、判定部622は、来店予約時刻、選択取引の所要時間、および駐車無料時間(例えば2時間等)に基づいて、予約時刻に来店した際に、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否かを判断する。判断の際には、駐車場の場所も考慮され得る。すなわち、予約店舗と駐車場との間の距離(移動時間)も考慮した上で判断されてもよい。また、選択取引の所要時間には、取引の説明にかかる時間が含まれていてもよい。例えば顧客が選択した取引を実行する際には、当該取引の説明を予め行うことが必要な場合も想定される。
【0129】
次いで、選択取引が駐車無料時間内に完了する場合(ステップS236/Yes)、判定部622は、選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みであると判定する(ステップS239)。
【0130】
一方、選択取引が駐車無料時間内に完了しない場合(ステップS236/No)、判定部622は、選択取引の説明だけであれば、駐車無料時間内に完了するか否かを判断する(ステップS242)。情報取得部621は、選択取引の説明の所要時間の情報も、金融機関サーバ300bから取得し得る。判定部622は、来店予約時刻、選択取引の説明の所要時間、および駐車無料時間(例えば2時間等)に基づいて、選択取引の説明が駐車無料時間内に完了するか否かを判断してもよい。選択取引の説明が駐車無料時間内に完了するか否かは、予約店舗から駐車場までの移動時間も考慮した上で判断されてもよい。また、選択取引の説明が駐車無料時間内に完了するか否かは、店舗内の混雑状況も考慮した上で判断されてもよい。
【0131】
次に、選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する場合(ステップS242/Yes)、判定部622は、選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みであると判定する(ステップS245)。
【0132】
一方、選択取引の説明だけでも駐車無料時間内に完了しない場合(ステップS242/No)、判定部622は、選択取引の説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定する(ステップS248)。
【0133】
表示制御部623は、以上説明した判定の結果に応じたメッセージ(進言)を、表示部640(具体的には、来店予約画面)に表示する制御を行う。若しくは、表示制御部623は、判定結果のみを表示してもよいし、判定結果を含む進言を表示してもよい。
【0134】
ここで、判定結果に応じたメッセージの表示例について、図面を参照して説明する。
図14~
図16に示す各表示画面は、
図13に示す来店予約画面51に表示された予約照会ボタン512が選択され、判定処理が行われた結果を表示する画面例である。
【0135】
図14は、選択取引が駐車無料時間内に完了する見込みである場合の来店予約画面例を示す図である。
図14に示すように、来店予約画面52には、来店内容と、予約実行ボタン523と、照会情報の表示522が表示される。照会情報の表示522には、手続き(選択取引)の終了見込み時間と、駐車無料時間の終了時間と、駐車場の地図情報と、判定結果に応じたメッセージが表示され得る。駐車無料時間の終了時間は、来店予約時間と駐車無料時間の情報から判定部622により算出され得る。
【0136】
判定結果に応じたメッセージとしては、例えば、
図14に示すように、「駐車無料時間内で手続きが完了する見込みです。」といったメッセージが表示され得る。これにより、顧客は、来店予約の時点で、駐車無料時間内で手続きが完了することを知ることができ、満足度が向上する。また、顧客は、駐車無料時間の残り時間を把握することができ、予約する選択取引を追加することも可能である。この際、再度予約情報の照会(判定処理)が行われ得る。
【0137】
図15は、選択取引の説明だけであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合の来店予約画面例を示す図である。
図15に示すように、来店予約画面53には、来店内容と、予約実行ボタン533と、照会情報の表示532が表示される。照会情報の表示532には、手続き(選択取引)の終了見込み時間と、駐車無料時間の終了時間と、駐車場の地図情報と、判定結果に応じたメッセージが表示され得る。駐車無料時間の終了時間は、来店予約時間と駐車無料時間の情報から判定部622により算出され得る。
【0138】
判定結果に応じたメッセージとしては、例えば、
図15に示すように、「駐車無料時間内で手続きが完了しない見込みですが、手続きの説明のみであれば完了する見込みです。」といったメッセージが表示され得る。これにより、顧客は、来店予約の時点で、手続きの説明のみであれば駐車無料時間内で完了することを把握し、予約内容を手続きの説明のみに変更して駐車料金の発生を回避することができる。また、金融機関側も、説明と取引(手続き)を分けた来店に誘導することで顧客の来店機会を増やし、商品提案の機会が増加する点で利得が生じ得る。
【0139】
図16は、選択取引の説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定された場合の来店予約画面例を示す図である。
図16に示すように、来店予約画面54には、来店内容と、予約実行ボタン543と、照会情報の表示542が表示される。照会情報の表示542には、手続き(選択取引)の終了見込み時間と、駐車無料時間の終了時間と、駐車場の地図情報と、判定結果に応じたメッセージが表示され得る。駐車無料時間の終了時間は、来店予約時間と駐車無料時間の情報から判定部622により算出され得る。
【0140】
判定結果に応じたメッセージとしては、例えば、
図16に示すように、「駐車無料時間内では手続きが完了しない見込みです。」といったメッセージが表示され得る。これにより、顧客は、来店予約の時点で、手続き(選択取引)が駐車無料時間内に完了しないことを予め把握することができる。なお、表示制御部623は、選択取引の説明だけであっても駐車無料時間内に完了する見込みがないと判定された場合は、来店予約画面に何らメッセージを表示しないようにしてもよい。
【0141】
また、顧客は、他の選択取引に変更して再度予約情報の照会(判定処理)情報を表示させてもよい。
【0142】
以上説明した各表示例は一例であって、本発明はこれに限定されない。
【0143】
(補足)
金融機関サーバ300bは、予約日時が30分以内や1時間以内等、現在時刻から所定時間内の場合、駐車情報に現在の駐車場の空き状況を含めて顧客端末600に送信するようにしてもよい。顧客端末600は、来店予約画面の照会情報の表示に、現在の駐車場の空き状況を併せて表示することが可能となる。これにより、利便性がさらに向上する。
【0144】
<5.ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態に係る窓口端末200、金融機関サーバ300a、顧客端末600、および金融機関サーバ300bのハードウェア構成について説明する。上述した実施形態および変形例による動作は、ソフトウェアと、以下に説明する窓口端末200、金融機関サーバ300a、顧客端末600、および金融機関サーバ300bのハードウェアとの協働により実現される。
【0145】
図17は、本実施形態に係る各装置を具現する情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態による窓口端末200、金融機関サーバ300a、顧客端末600、または金融機関サーバ300bは、情報処理装置900により実現され得る。
【0146】
情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力機器908と、出力機器909と、ストレージ機器910と、ドライブ911と、通信機器913と、を備える。
【0147】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。当該CPU901、ROM902およびRAM903の協働により、窓口端末200の制御部220、金融機関サーバ300aの制御部320a、顧客端末600の制御部620、または、金融機関サーバ300bの制御部320bが実現される。
【0148】
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0149】
入力機器908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、マイクロフォン、またはセンサ等のユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力機器908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。入力機器908により、窓口端末200の操作入力部230、または、顧客端末600の操作入力部630が実現される。
【0150】
出力機器909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。出力機器909により、窓口端末200の表示部240、または、顧客端末600の表示部640が実現される
【0151】
ストレージ機器910は、データ格納用の機器である。ストレージ機器910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。当該ストレージ機器910により、窓口端末200の記憶部250、金融機関サーバ300aの記憶部330a、顧客端末600の記憶部650、または、金融機関サーバ300bの記憶部330bが実現される。
【0152】
ドライブ911は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に外付けされる。ドライブ911は、装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体912に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ911は、リムーバブル記憶媒体912に情報を書き込むこともできる。
【0153】
通信機器913は、通信を行うための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。当該通信機器913により、窓口端末200の通信部210、金融機関サーバ300aの通信部310a、顧客端末600の通信部610、または、金融機関サーバ300bの通信部310bが実現される。
【0154】
なお、情報処理装置900のハードウェア構成は、
図17に示す構成に限られない。例えば、情報処理装置900は、接続されている外部の通信デバイスを介して通信を行う場合には、通信機器913を備えていなくてもよい。また、情報処理装置900は、例えば、入力機器908または出力機器909等を備えなくてもよい。また、例えば、
図17に示す構成の一部または全部は、1または2以上のIC(Integrated Circuit)で実現されてもよい。
【0155】
<6.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0156】
例えば、上記実施形態において、窓口端末200の判定部222は、金融機関サーバ300(300a、300b)または他の装置に設けられていてもよい。金融機関サーバ300(300a、300b)または他の装置において、上記判定処理(例えば
図4のステップS127に示す判定処理)が行われ、判定結果が窓口端末200に通知されてもよい。例えば、金融機関サーバ300(300a、300b)の制御部320(320a、320b)は、判定結果に基づく情報(例えば上記メッセージ)を含む表示画面の情報を、通信部310(310a、310b)から、窓口端末200や顧客端末600(表示部を有する外部装置の一例)に送信するよう制御する。
【0157】
また、窓口端末200の判定部222は、受付端末100に設けられていてもよい。受付端末100は、受付を行った際に、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否かを判定し、判定結果に基づく情報(例えばメッセージ)を窓口での応対前に顧客に通知するようにしてもよい。顧客は、判定結果に基づいて、選択する取引を受付端末100上で変更してもよい。また、顧客は、待ち時間の間に、選択取引の説明のみにするか等の検討を行うことも可能となる。
【0158】
また、上記変形例では、顧客端末600にインストールされたアプリケーションにより判定部622の処理が実行される場合を想定したが、本発明はこれに限定されない。判定処理(例えば
図11のステップS218に示す判定処理)は、金融機関により提供されるWebサイト上で行われてもよい。この場合、Webサイトを提供するサーバ、例えば金融機関サーバ300bに判定部が設けられ、金融機関サーバ300bが判定処理を実行し得る。顧客は、顧客端末からWebブラウザを使用して金融機関のWebサイトを閲覧し、Webサイト上に表示される来店予約画面から来店予約を行うことが可能となる。そして、かかる来店予約画面上に、判定結果に基づく情報が表示され得る。
【0159】
また、上記実施形態では、受付端末100を含むシステム構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、受付端末100が設置されていない営業店でも適用可能である。例えば窓口で顧客を応対する際に、窓口端末200に顧客の識別情報を入力し、窓口端末200から金融機関サーバ300aに対して顧客情報や、顧客の駐車情報の照会を行うようにしてもよい。
【0160】
また、上記変形例において、来店予約を行った顧客は店舗にて優先的に窓口に案内され得るが、窓口に案内するまでの時間や、手続きにかかる所要時間が、店舗の混雑状況に応じて多少長くなることも予想される。顧客端末600の判定部622は、金融機関サーバ300bから取得した予想混雑状況(例えば日時に基づいて取得される平均的な混雑状況等)に基づいて、時間を積算した上で、選択取引が駐車無料時間内に完了するか否を判断してもよい。
【0161】
また、上記変形例において、顧客端末600を含むシステム構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、顧客端末600の機能を、金融機関のオペレータ端末(オペレータが操作する情報処理装置)に設けてもよい。オペレータは、顧客からの電話により来店予約を受け付けることが可能である。オペレータは、顧客から予約店舗や予約日時、予約内容、来店手段を聴取してオペレータ画面に表示される来店予約画面に入力し、予約照会を行い得る。
【0162】
金融機関サーバ300aまたは金融機関サーバ300bが、駐車場サーバ400から駐車情報を取得する際に、駐車場サーバ400により提供される特典情報を併せて取得してもよい。特典情報とは、例えば期間限定で駐車無料時間に制限がない、駐車無料時間を1時間増加、駐車料金の割引等が考え得る。窓口端末200または顧客端末600は、当該特典情報を考慮して判定処理を行ってもよいし、当該特典情報を考慮せずに判定処理を行い、判定結果と共に当該特典情報を表示するようにしてもよい。
【0163】
また、本システムは、金融機関から顧客に対して提供される駐車料金に関する特典情報を用いてもよい。例えば、「特定の取引を行った場合には〇時間駐車料金が無料になる」といった特典情報を、窓口端末200または顧客端末600において、判定結果と共に表示するようにしてもよい。また、優良顧客のため駐車料金が無料になる等の特典情報も想定される。窓口端末200または顧客端末600は、特典情報を考慮して判定処理を行ってもよい。
【0164】
また、顧客が複数の取引を選択していた場合、少なくともいずれかの取引のみであれば駐車無料時間内に完了するか否かを判定し、判定結果を提示してもよい。
【0165】
また、上記実施形態において、選択取引の説明のみであれば駐車無料時間内に完了する見込みである場合、応対者は、その旨を顧客に説明した上で、選択取引の説明のみを行うか、駐車無料時間を過ぎることは承知した上で選択取引を実行するかを顧客に選ばせるようにしてもよい。
【0166】
また、駐車情報は、金融機関と提携する駐車場の情報に限定せず、金融機関が所有する駐車場の情報であってもよい。
【0167】
また、本システムは、金融機関への適用に限定されず、何らかの取引(手続き)や、取引(手続き)の説明等が発生する他の機関、例えば、市役所、税務署、駅の窓口、スポーツクラブ、各種施設等においても適用可能である。
【0168】
また、「駐車」は、主に自家用車(自動車)の駐車を想定したが、本発明はこれに限定されず、広く車両の駐車が含まれる。また、「車両」には、自動車の他、自動二輪車や、原動機付自転車、または自転車等の各種乗物が含まれ得る。
【符号の説明】
【0169】
1a、1b 管理システム
10 営業店
100 受付端末
200 窓口端末
210 通信部
220 制御部
230 操作入力部
240 表示部
250 記憶部
300a、300b 金融機関サーバ
310a、310b 通信部
320a、320b 制御部
330a、330b 記憶部
400 駐車場サーバ
600 顧客端末
610 通信部
620 制御部
630 操作入力部
640 表示部
650 記憶部