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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-27
(45)【発行日】2024-03-06
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022134012
(22)【出願日】2022-08-25
【審査請求日】2023-12-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 顕範
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩之
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-110197(JP,A)
【文献】特開2010-072685(JP,A)
【文献】特開2004-062439(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記メモリには、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報、及び、前記帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報が格納されており、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者と前記ユーザとの間の商取引に関する取引データの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップにおいて受け入れた前記取引データに基づいて、前記モデル情報を参照することで前記第2の事業者との前記商取引に係る前記ワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップと、
前記第2ステップで前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記取引データの変更の指示及び前記変更に係る情報を受け入れる第3ステップと、
前記第3ステップで受け入れた前記変更に係る情報に基づいて、前記第2ステップで生成した前記ワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、前記ワークフローの情報を変更する第5ステップと
を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記第5ステップにおいて、前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、前記モデル情報を変更する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2の事業者は複数存在し、
前記第5ステップにおいて、前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、特定の前記第2の事業者についての前記モデル情報を変更する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第5ステップにおいて、前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、特定の時期についての前記商取引に係る前記モデル情報を変更する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第4ステップにおいて、変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに視認可能な状態で提示し、このとき、前記ワークフローに関する情報のうち、変更に係る部分を強調表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第4ステップにおいて、変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに視認可能な状態で提示し、このとき、前記ワークフローに関する情報のうち、変更に係る部分を吹き出し表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、さらに、前記第5ステップにおいて変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに提示する第6ステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
プロセッサとメモリとを備えた情報処理装置であって、
前記メモリには、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報、及び、前記帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報が格納されており、
前記プロセッサは、
前記ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者と前記ユーザとの間の商取引に関する取引データの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップにおいて受け入れた前記取引データに基づいて、前記モデル情報を参照することで前記第2の事業者との前記商取引に係る前記ワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップと、
前記第2ステップで前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記取引データの変更の指示及び前記変更に係る情報を受け入れる第3ステップと、
前記第3ステップで受け入れた前記変更に係る情報に基づいて、前記第2ステップで生成した前記ワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、前記ワークフローの情報を変更する第5ステップと
を実行する、情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサとメモリとを備えたコンピュータにより実行される方法であって、
前記メモリには、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報、及び、前記帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報が格納されており、
前記プロセッサは、
前記ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者と前記ユーザとの間の商取引に関する取引データの入力を受け入れる第1ステップと、
前記第1ステップにおいて受け入れた前記取引データに基づいて、前記モデル情報を参照することで前記第2の事業者との前記商取引に係る前記ワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップと、
前記第2ステップで前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記取引データの変更の指示及び前記変更に係る情報を受け入れる第3ステップと、
前記第3ステップで受け入れた前記変更に係る情報に基づいて、前記第2ステップで生成した前記ワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更した前記ワークフローの情報を前記ユーザに提示する第4ステップと、
前記第4ステップで変更した前記ワークフローの情報を提示した前記ユーザから、前記ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、前記ワークフローの情報を変更する第5ステップと
を実行する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージソフト(統合基幹業務システムと呼ばれることが多く、多くはクラウド型サービスとして提供される)として、見込・引合管理から見積・受注・売上・請求・債権管理まで、販売業務全体を管理する販売管理システムがあり、その中でワークフロー管理機能も備えている。
【0003】
上述した技術に関連する技術として、特許文献1に開示された技術がある。
【0004】
特許文献1は取引管理システムに関するもので、この取引管理システムの取引管理装置は、複数の事業者のうちの一の事業者の操作により、取引データの登録情報を受け付ける取引データ登録受付部と、他の事業者を招待する招待データ受け付ける招待通知部と、取引データに対する編集入力を受け付ける編集入力受付部と、編集を行ったユーザ以外の他のユーザに編集内容の変更箇所を提示する変更箇所提示部と、見積書等の帳票データを生成する帳票データ生成部と、取引データの作業工程に対する承認入力を受け付ける承認入力受付部と、作業工程を次の作業工程に進める取引データ工程変更部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2021-9505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
取引(ワークフロー)の管理を行う場合、例えば取り扱う金額が変更になった場合、ワークフローが変更されることがある。具体的には、取り扱い金額が10万円を超えると稟議のフロー(承認者、添付証憑・・・)が変わることがある。また、チェックの観点も変わることもある。そのため、例えば取引先に金額が所定金額を超えないように請求書を分けて出すよう要請するような、煩わしい管理を行っている現状がある。
【0007】
そこで、本開示では、ワークフロー管理において、取扱い金額が変更になるような場合に、それに伴ってワークフローの変更に対応したカスタマイズを行うことが可能な技術について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。メモリには、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報、及び、帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報が格納されている。プログラムは、プロセッサに、ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者とユーザとの間の商取引に関する取引データの入力を受け入れる第1ステップと、第1ステップにおいて受け入れた取引データに基づいて、モデル情報を参照することで第2の事業者との商取引に係るワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップと、第2ステップでワークフローの情報を提示したユーザから、取引データの変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる第3ステップと、第3ステップで受け入れた変更に係る情報に基づいて、第2ステップで生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示する第4ステップと、第4ステップで変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する第5ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ワークフロー管理において、取扱い金額が変更になるような場合に、それに伴ってワークフローの変更に対応したカスタマイズを行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1の取引管理システム1の全体の構成を示す図である。
図2】実施の形態1の取引管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20が記憶する、取引データベース2021のデータ構造の例を示す図である。
図5】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20が記憶する、帳票フォーマットデータベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図6】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20が記憶する、ワークフローモデル情報データベース2025のデータ構造の例を示す図である。
図7】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20が記憶する、クライアント情報データベース2027のデータ構造の例を示す図である。
図8】実施の形態1の取引管理システム1を構成するサーバ20が記憶する、ユーザ情報データベース2028のデータ構造の例を示す図である。
図9】実施の形態1の取引管理システム1における作業工程及び作業ステータスの一例を示すシーケンス図である。
図10】実施の形態1の取引管理システム1によるワークフロー処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図11】実施の形態1の取引管理システム1によるワークフロー処理を行う流れの一例を示すフローチャートであり、図10に示す処理に続く処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】端末装置10に表示する画面例を示す図である。
図13】端末装置10に表示する画面例を示す図である。
図14】端末装置10に表示するフォルダツリーの画面例を示す図である。
図15】端末装置10に表示するフォルダツリーの画面例を示す図である。
図16】端末装置10に表示するフォルダツリーの画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
【0012】
なお、実施例を説明する図において、同一の機能を有する箇所には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0014】
以下の説明では、「テーブル」、「リスト」、「キュー」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「XXテーブル」、「XXリスト」等を「XX情報」と呼ぶことがある。識別情報について説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いるが、これらについてはお互いに置換が可能である。
【0015】
また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0016】
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
【0017】
また、以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えばCPU、GPU)によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)および/またはインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノードであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体は、演算部であれば良く、特定の処理を行う専用回路(例えばFPGAやASIC)を含んでいてもよい。
【0018】
また、以下の説明において、「プロセッサ(部)」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0019】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0020】
また、以下の説明において、「メモリ部」は、1以上のメモリであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリ部における少なくとも1つのメモリは、揮発性メモリであってもよいし不揮発性メモリであってもよい。
【0021】
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサと配布対象のプログラムを記憶する記憶資源を含み、プログラム配布サーバのプロセッサが配布対象のプログラムを他の計算機に配布してもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0022】
本開示において、記憶デバイスは、1台のHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の1台のストレージドライブ、複数台のストレージドライブを含むRAID装置、及び複数のRAID装置を含む。また、ドライブがHDDである場合には、例えば、SAS(Serial Attached SCSI) HDDを含んでもよく、NL-SAS(ニアラインSAS) HDDを含んでもよい。
【0023】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0024】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0025】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0026】
<0 システムの概要>
以下、本開示に係る取引管理システムについて説明する。
【0027】
本開示に係る取引管理システムは、限定ではなく例として、第1の事業者であるユーザと他の事業者である第2の事業者の間で行われる取引に係る取引データを管理するシステムにおいて、少なくともユーザからの取引データの登録を受け付け、この取引データと、事前に登録されている帳票類のフォーマットデータ及びワークフローのモデル情報とに基づいて、取引データに適したワークフローの情報を生成する。次いで、取引管理システムは、取引データに変更があった場合、ユーザからの変更指示及び変更内容を受け入れ、ワークフローの情報に変更を加えるかどうかを判定し、変更要と判定したら、ワークフローの情報を変更してユーザに提示し、変更の承認をユーザから得る。そして、変更の承認をユーザから得たら、ワークフローの情報を変更する。
【0028】
なお、取引管理システム1が提供するサービスは、上記のように取引データの管理に限られず、ユーザの企業や個人事業に係る会計処理全般のサービスであってもよい。例えば、入力された取引データを入出金データとして利用し、さらに保有資産等の財務データの入力を受け付け、ユーザの企業や個人事業の会計処理のサービスを提供してもよい。
以下の説明では、取引データの変更指示は第1の事業者であるユーザから受け入れているが、第2の事業者について取引管理システムへ招待した上で、第1の事業者と同様に取引データの変更指示を受け入れてもよい。
【0029】
本開示に係る取引管理システムにおいて、取引データとはユーザと第2の事業者との間の商取引に関するデータを指す。一例として、取引データは、ユーザ(あるいはユーザが第1の事業者の従業員であれば当該第1の事業者である企業)の事業にて発生する、納品される商品の情報(品番や型番、バージョン番号、数量等)や、業務委託費、備品の購入等の各種支払情報といった取引情報、その取引先の情報、品目、発生年月日、取引金額等の情報である。取引データは、実際にユーザが第2の事業者との間で商取引を行う際に取引管理システムに入力したこれら情報を時系列上に並べた履歴(ログ)として取得してもよい。また、取引データは、一定のフォーマットで作成されたファイルとして、取引管理システムを構成する端末装置において作成され、同様に取引管理システムを構成するサーバにアップロードされてシステムとして登録されてもよい。
【0030】
また、本開示に係る取引管理システムにおいて、帳票類は、ユーザが取引データに基づいて業務を遂行するために必要な帳票類である。このような帳票類は公知であり、一例として見積書、注文書(発注書)、納品書、受領書、検収書、請求書などが挙げられる。ユーザが取引データに基づいて業務を遂行するために必要な帳票類であれば、その名称や内容に特段の限定はなく、種々の名称、内容の帳票類を本開示に係る取引管理システムにおいて管理し、作成することができる。
【0031】
また、本開示に係る取引管理システムにおいて、帳票類のフォーマット情報は、取引データに基づいて帳票類を作成する際に、これら帳票類のフォーマットを示す状である。一例として、帳票データのフォーマット情報は、帳票類を作成する際に必要な文言情報及びレイアウト情報を含む。具体的には、フォーマット情報は、後述するワークフローである作業工程ごとに作成される帳票である見積書、発注書、及び請求書を作成するために必要な文言情報及びレイアウト情報であり、「見積書」、「発注書」、「請求書」といったタイトルや定型文、品目や金額を帳票上に記載する位置を定義する情報等を含む。この帳票類のフォーマットデータは、作業工程の成果物として帳票を作成する場合に使用され、この帳票類のフォーマットデータに会社名や品目、金額といった取引データを当てはめることにより、帳票データが作成される。
【0032】
さらに、本開示に係る取引管理システムにおいて、ワークフローとは帳票類を作成する作業工程を示すものである。具体的なワークフローについては図を用いて詳細に説明するが、一例として、第2の事業者からユーザに成果物の発注があった場合、成果物作成に係る費用の見積書を作成し、見積書について上長に承認を得た上で第2の事業者に送付し、第2の事業者から見積書を含めた成果物作成の指示があり、成果物を作成して納品書とともに納品し、そして、成果物作成に係る費用の請求書を発行する、という一連の作業工程である。本開示に係る取引管理システムにおいて、ワークフローのモデル情報とは、事前に想定されたワークフローのそれぞれについて、どのようなワークフローであるかを示す情報である。ユーザは、ワークフローのモデル情報を参照し、いずれかのワークフローのモデル情報を選択し、さらに、取引データを選択する。本開示に係る取引管理システムは、ユーザによる選択に基づいて、選択された取引データに基づくワークフローの情報を生成する。ワークフローの情報は、選択された取引データに適した具体的なワークフローを示す情報である。
【0033】
ワークフローの情報を生成した後、取引データの変更が生じることがある。一例として、成果物の作成手順を仔細に検討した結果、当初の見積額を上回る見積書を作成する必要がある、といった場合である。ワークフローは第1の事業者の社内規定等に基づいて作成される必要があり、見積額によって決裁者、添付証憑等が変更になり得る。例えば、10万円以下の見積額であれば課長決裁であるが、見積額が10万円を超えると1000万円までは部長決裁になる、といった社内規定がある場合、見積額が変更されれば決裁ルート(すなわちワークフロー)も変更する必要がある。従って、取引データが変更されると、本開示に係る取引管理システムは、取引データの変更の指示及び変更に係る情報を受け入れ、取引データの変更に係る情報に基づいて、ワークフローの情報を変更すべきか否かを判定する。
【0034】
そして、本開示に係る取引管理システムは、ワークフローの情報を変更する必要があると判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示し、ワークフローの情報の変更の承認をユーザから受け入れる。変更の承認を受け入れたら、本開示に係る取引管理システムは、ワークフローの情報を変更する。
【0035】
<実施の形態1>
以下、取引管理システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0036】
<1 取引管理システム1の全体構成>
図1は、実施の形態1の取引管理システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、取引管理システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。本実施形態では、サーバ20はWebサーバ(クラウドサーバを含む)としての機能を有するサーバであり、端末装置10との間でWebページにより情報のやり取りを行う。また、端末装置10にはWebページを閲覧するためのWebページブラウザがインストールされているが、サーバ20のサービスを提供するための専用アプリケーションがインストールされ、専用アプリケーションにより閲覧可能に構成してもよい。
【0037】
端末装置10は、ユーザ及び第2の事業者の担当者が操作する装置である。本実施形態において、ユーザとは、第2の事業者との間で商取引を行う主体であり、商取引に伴って各種帳票類データをサーバ20に生成させ、生成した帳票類データを第2の事業者との間でやり取りをする事業者である企業の担当者、または個人事業主等である。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0038】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0039】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0040】
サーバ20は、端末装置10の所有者であるユーザの指示によりワークフローの情報を生成し、このワークフローの情報に基づいて帳票類データを生成して端末装置10に提供する。サーバ20には、帳票類のフォーマット情報、及びワークフローのモデル情報が格納されている。また、サーバ20は、ユーザから取引データの入力を受け入れる。そして、サーバ20は、取引データ及びモデル情報に基づいてワークフローの情報を生成し、このワークフローの情報に基づいて帳票類データを生成する。
【0041】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0042】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0043】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、図1の取引管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0044】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0045】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0046】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0047】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。
【0048】
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
【0049】
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
【0050】
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。なお、ディスプレイ150は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンであり、上述のキーボード等の機能を含むものとして構成してもよい。
【0051】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等のメモリ15、記憶部16により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、取引データ1701を記憶する。
【0052】
取引データ1701は、上述したように、ユーザと第2の事業者との間の商取引に関するデータである。取引データの詳細については後述する。
【0053】
制御部180は、例えばプロセッサ19により構成され、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされている(記憶部170に格納されている)アプリケーションであるプログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、報知制御部1804としての機能を発揮する。
【0054】
入力操作受付部1801は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0055】
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0056】
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0057】
報知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。報知制御部1804は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ(図示せず)に出力させる処理等を行う。
【0058】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、図1の取引管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0059】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0060】
記憶部202は、例えばメモリ25、ストレージ26から構成され、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、取引データベース(DB:Database)2021、帳票フォーマットDB2022、定型文データ2023、帳票レイアウトデータ2024、ワークフロー(WF)モデル情報DB2025、WFモデルデータ2026、クライアント情報DB2027、ユーザ情報DB2028等を記憶する。
【0061】
取引DB2021は、ユーザと第2の事業者との間の商取引に関する取引データを管理するためのデータベースである。取引DB2021には、好ましくは複数の取引データが格納されている。詳細は後述する。
【0062】
帳票フォーマットDB2022は、ユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報を管理するためのデータベースである。帳票フォーマットDB2022には、好ましくは複数の帳票類のフォーマット情報が格納されている。詳細は後述する。
【0063】
定型文データ2023は、フォーマット情報の一部を為す、帳票類に記載される文章のテンプレートとなるテキストデータである。本開示に係るサーバ20において、記憶部202には複数の定型文データ2023が格納されていてもよい。なお、定型文データ2023を構成するファイルのデータ形式に特段の限定はなく、テキスト形式であってもよいし、他のデータ形式であってもよい。
【0064】
帳票レイアウトデータ2024は、フォーマット情報の一部を為す、帳票類に上述の定型文データ2023に含まれるテキストデータや、取引データに含まれるデータなどを記載する位置を定義したデータである。本開示に係るサーバ20において、記憶部202には複数の帳票レイアウトデータ2024が格納されていてもよい。なお、帳票レイアウトデータ2024を構成するファイルのデータ形式に特段の限定はなく、XML(eXtensible Markup Language)形式などデータの配置位置等を記述しうるデータ形式であれば既知のものが好適に適用可能である。
【0065】
WFモデル情報DB2025は、ワークフローのモデル情報を管理するためのデータベースである。WFモデル情報DB2025には、好ましくは複数のワークフローのモデル情報が格納されている。詳細は後述する。
【0066】
WFモデルデータ2026は、ワークフローのモデル情報を為すワークフローのモデルデータである。ワークフローのモデルデータは、ワークフローを構成する個々の作業工程と、これら作業工程の時系列上の前後関係を記述したデータである。本開示に係るサーバ20において、記憶部202には複数のWFモデルデータ2026が格納されていてもよい。なお、WFモデルデータ2026を構成するファイルのデータ形式に特段の限定はなく、JSON(JavaScript Object Notation)(JavaScriptは登録商標)形式など、データの順序を記述しうるデータ形式であれば既知のものが好適に適用可能である。
【0067】
クライアント情報DB2027は、第2の事業者の情報、具体的には第2の事業者を識別する情報(クライアントID)、第2の事業者の名称(社名)、第2の法人番号等の情報を保持するためのデータベースである。クライアント情報DB2027はユーザが事前に作成し、記憶部202に格納する。詳細は後述する。
【0068】
ユーザ情報DB2028は、取引管理システムを利用するユーザの情報、具体的にはユーザを識別するための情報(ユーザID)、ユーザの氏名、所属等の情報を保持するためのデータである。ユーザ情報DB2028はユーザが事前に作成し、記憶部202に格納する。詳細は後述する。
【0069】
制御部203は、サーバ20のプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、取引データ取得モジュール2033、ワークフロー情報生成モジュール2034、変更箇所受入モジュール2035、ワークフロー情報変更モジュール2036、帳票データ生成モジュール2037、及び取引データ工程変更モジュール2038に示す機能を発揮する。
【0070】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0071】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。これら受信制御モジュール2031及び送信制御モジュール2032は、ネットワーク80を介してアクセスしてきた端末装置10を含む外部機器に対して、サーバ20がWebサーバとして動作する機能をもたらす。
【0072】
取引データ取得モジュール2033は、第1の事業者であるユーザの操作により端末装置10が操作されて、取引データの登録情報が送信されるので、その取引データを、通信部201を介して受け付ける。取引データ取得モジュール2033は、受け付けた取引データを取引DB2021に格納する。
【0073】
ワークフロー情報生成モジュール2034は、取引データ取得モジュール2033が取得して取引DB2021に格納した取引データを特定し(取引DB2021に複数の取引データがあればいずれか1つの取引データを選択し)、この取引データに適用すべき、ワークフローのモデル情報をWFモデル情報DB2025から特定し(複数のワークフローのモデル情報があればいずれか1つのワークフローのモデル情報を選択し)、特定したワークフローのモデル情報を用いて、ワークフローの情報を生成する。そして、ワークフロー情報生成モジュール2034は、生成したワークフローの情報を一時的に記憶部202に格納するとともに、ワークフローの情報をユーザに提示する。
【0074】
ワークフロー情報生成モジュール2034がWFモデル情報DB2025に格納されているワークフローのモデル情報を選択する手法は任意であり、周知の手法から適宜選択されればよい。一例として、取引データに含まれる第2の事業者に関する情報をワークフロー情報生成モジュール2034が参照し、第2の事業者に固有のワークフローのモデル情報を選択する手法が挙げられる。また、取引データに商取引に関する品目のデータがある場合、ワークフロー情報生成モジュール2034は、この品目に特有のワークフローのモデル情報を選択する手法も挙げられる。さらには、記憶部202に、取引データに含まれる各種情報とワークフローのモデル情報との関係性を記述した教師データを用意し、この教師データを用いて学習モデルを生成し、ワークフロー情報生成モジュール2034が、この学習モデルに取引データを入力することで、学習モデルの推論結果としてワークフローのモデル情報を取得する手法も一例として挙げられる。
【0075】
また、ワークフロー情報生成モジュール2034が生成したワークフローの情報をユーザに提示する手法も特段の限定はない。一例として、ワークフロー情報生成モジュール2034は、ユーザが使用する端末装置10のディスプレイ150に、ワークフローをシーケンス図や状態遷移図などの手法を用いた線図を含む画面を生成するためのデータを生成し、このデータを端末装置10のディスプレイ150に表示させる手法が挙げられる。あるいは、ワークフローを構成する作業工程を箱で示し、この箱の接続状態を示す画面を生成するためのデータを生成し、このデータを端末装置10のディスプレイ150に表示させる手法が挙げられる。
【0076】
変更箇所受入モジュール2035は、ワークフロー情報生成モジュール2034が提示したワークフローの情報を確認したユーザが、このユーザが所有する端末装置10を経由して、取引データの変更の指示及び変更に係る情報を入力したら、この取引データの変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる。
【0077】
一例として、ワークフロー情報生成モジュール2034が生成したワークフローの情報において、取引データは10万円の商取引であったが、その後、見積金額を精査したところ、11万円の商取引に変更することが判明した場合を挙げる。ユーザである企業及びこの企業に属するユーザにおいて、10万円を超える商取引は課長決裁ではなく部長決裁であったとする。見積金額の変更に伴い、ワークフローにおいて課長決裁の次に部長決裁の作業工程が追加されることになる。そこで、ユーザは、端末装置10を介して取引データにおいて見積金額が10万円から11万円に変更する(金額変更が情報でもある)ことをサーバ20に入力し、変更箇所受入モジュール2035は、この取引データの変更及び変更に係る情報(見積金額が11万円になったこと等)の入力を受け入れる。
【0078】
他に、取引データの変更の例として、取引先である第2の事業者の担当者の変更、担当者の役職変更、品目データの変更などが挙げられる。
【0079】
そして、変更箇所受入モジュール2035は、受け入れた、変更された取引データを取引DB2021に格納するとともに、取引データの変更に伴い、ワークフローの情報の変更を検討すべきことをワークフロー情報変更モジュール2036に通知する。
【0080】
ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更箇所受入モジュール2035が取引データの変更を受け入れたら、変更された取引データの内容(変更に係る情報)に基づいて、ワークフロー情報生成モジュール2034が生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定する。そして、ワークフロー情報変更モジュール2036は、ワークフローの情報の変更が必要であると判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示する。
【0081】
ワークフロー情報変更モジュール2036がワークフローの情報の変更の有無を判定する手法としては、周知の技術が好適に適用可能である。一例として、ワークフロー情報変更モジュール2036はルールベースのDBを保有し、このルールベースのDBに基づいて判定を行う手法が挙げられる。具体的には、ルールベースのDBには、見積金額が10万円を超えた場合に決裁ルートを課長決裁から部長決裁に変更するといったルールが登録されており、上述した例であれば見積金額が10万円を超えたことから、このルールに従ってワークフローの情報の変更が必要であると判定し、変更したワークフローの情報(この場合は課長決裁から部長決裁へのワークフローの変更に係る情報)をユーザに提示する。この際、ワークフロー情報変更モジュール2036は、クライアント情報DB2027及び/またはユーザ情報DB2028に格納されている第2の事業者及び/またはユーザの各種情報を参照して、ワークフローの情報の変更の有無を判定してもよい。
【0082】
また、記憶部202に、変更された取引データと変更したワークフローの情報との関係性を記述した教師データを用意し、この教師データを用いて学習モデルを生成し、ワークフロー情報変更モジュール2036が、この学習モデルに変更された取引データを入力することで、学習モデルの推論結果として変更したワークフローの情報を取得してユーザに提示する手法も一例として挙げられる。
【0083】
また、ワークフロー情報変更モジュール2036が変更したワークフローの情報をユーザに提示する手法も特段の限定はない。一例として、ワークフロー情報変更モジュール2036は、ユーザが使用する端末装置10のディスプレイ150に、ワークフローをシーケンス図や状態遷移図などの手法を用いた線図を含む画面を生成するためのデータを生成し、このデータを端末装置10のディスプレイ150に表示させる手法が挙げられる。あるいは、ワークフローを構成する作業工程を箱で示し、この箱の接続状態を示す画面を生成するためのデータを生成し、このデータを端末装置10のディスプレイ150に表示させる手法が挙げられる。
【0084】
このように、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更したワークフローの情報をユーザに視認可能な状態で提示することが好ましい。この際、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更に係る部分を強調表示する、ポップアップ表示する、点滅表示する等の手法により、ユーザが変更箇所を容易に把握できるようにすることが好ましい。さらに、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更に係る部分を吹き出し表示することで、同様にユーザが変更箇所を容易に把握できるようにすることが好ましい。
【0085】
次いで、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する。この時、変更したワークフローの情報を、最終的な変更結果としてユーザに提示することが好ましい。
【0086】
この際、ユーザから、ワークフローの情報の変更について、その少なくとも一部について変更を承認しない(非承認)であるとの指示を受け入れたら、受け入れた非承認の指示に基づいて、ワークフローのモデル情報そのものを変更する。
【0087】
具体的には、ユーザから、特定の第2の事業者についてはワークフローの情報の変更とともにワークフローのモデル情報の変更を承認するが、この特定の第2の事業者以外の第2の事業者についてはワークフローの情報の変更を承認しない旨の指示を受け入れることがあり得る。この場合、変更したワークフローのモデル情報は、特定の第2の事業者にのみ適用可能なワークフローのモデル情報となる。
【0088】
同様に、ユーザから、ワークフローの情報の変更とともにワークフローのモデル情報の変更を承認するが、このワークフローのモデル情報の変更は特定の時期(例えば3月、9月などの決算月のみワークフローのモデル情報を変更する)のみ適用する旨の指示を受け入れることがあり得る。この場合、変更したワークフローのモデル情報は、特定の時期にのみ適用可能なワークフローのモデル情報となる。
【0089】
なお、上述した例に限らず、ワークフロー情報変更モジュール2036は、ワークフローの情報とともにワークフローのモデル情報を変更してもよい。
【0090】
帳票データ生成モジュール2037は、複数の作業工程ごとの成果物として作成される帳票データ、例えば見積書データ、発注書データ、及び請求書データを生成する。帳票フォーマットDB2022に格納されている帳票データのフォーマットデータには、「見積書」、「発注書」、「請求書」といったタイトルや定型文がすでに設定され、品目や金額を帳票上に記載する位置が定義されているので、この帳票フォーマットデータに対して、取引DB2021に格納されている取引データの品目や金額のデータといった可変データを当てはめて帳票データを生成する。また、帳票データ生成モジュール2037は、生成した帳票データを端末装置10に送信して表示させる。
【0091】
<2 データ構造>
図4は、図3のサーバ20が記憶する取引DB2021のデータ構造の例を示す図である。図5は、図3のサーバ20が記憶する帳票フォーマットDB2022のデータ構造の例を示す図である。図6は、図3のサーバ20が記憶するWFモデル情報DB2025のデータ構造の例を示す図である。図7は、図3のサーバ20が記憶するクライアント情報DB2027のデータ構造の例を示す図である。図8は、図3のサーバ20が記憶するユーザ情報DB2028のデータ構造の例を示す図である。
【0092】
図4に示すように、取引DB2021のレコードのそれぞれは、項目「取引ID」と、項目「取引先ID」と、項目「品目」と、項目「発生年月日」と、項目「品番」と、項目「数量」と、項目「金額」と、項目「ステータス」と、項目「変更日」等とを含む。
【0093】
項目「取引ID」は、取引管理システム1が管理する取引データを識別する情報である。
【0094】
項目「取引先ID」は、取引管理システム1の管理者であるユーザ(第1の事業者)の商取引の取引先である第2の事業者を識別する情報である。
【0095】
項目「品目」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引において取引される商品、サービスの品目を示す情報である。
【0096】
項目「発生年月日」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引の発生年月日を示す情報である。
【0097】
項目「品番」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引において取引される商品、サービスの品番を示す情報である。なお、取引対象がサービスであれば、品番という概念がないので、項目「品番」は空欄になる。
【0098】
項目「数量」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引において取引される商品、サービスの数量を示す情報である。なお、取引対象がサービスであれば、数量という概念がないので、項目「数量」は空欄になる。
【0099】
項目「金額」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引において取引される商品、サービスの金額を示す情報である。
【0100】
項目「ステータス」は、項目「取引ID」で識別される取引データに係る商取引のステータスを示す情報である。
【0101】
項目「変更日」は、項目「取引ID」で識別される取引データの変更日を示す情報である。項目「金額」に見るように、取引DB2021は取引データの変更履歴を記録することができる。
【0102】
図5に示すように、帳票フォーマットDB2022のレコードのそれぞれは、項目「帳票ID」と、項目「帳票名称」と、項目「定型文データ」と、項目「帳票フォーマットデータ」と等とを含む。
【0103】
項目「帳票ID」は、取引管理システム1が管理する帳票フォーマットを識別する情報である。
【0104】
項目「帳票名称」は、項目「帳票ID」で識別される帳票フォーマットに係る帳票の名称を示す情報である。
【0105】
項目「定型文データ」は、項目「帳票ID」で識別される帳票フォーマットに係る定型文データ2023のファイル名を示す情報である。
【0106】
項目「帳票フォーマットデータ」は、項目「帳票ID」で識別される帳票フォーマットに係る帳票レイアウトデータ2024のファイル名を示す情報である。
【0107】
なお、図5において、定型文データ2023の拡張子をテキスト形式として、帳票レイアウトデータ2024の拡張子をXMLとして図示しているが、これらデータの形式は図示の例に限定されない。
【0108】
図6に示すように、WFモデル情報DB2025のレコードのそれぞれは、項目「WFモデルID」と、項目「WFモデルデータ」等とを含む。
【0109】
項目「WFモデルID」は、取引管理システム1が管理するワークフローのモデル情報を識別する情報である。
【0110】
項目「WFモデルデータ」は、項目「WFモデルID」で識別されるにワークフローのモデル情報に係るWFモデルデータ2026の名称を示す情報である。
【0111】
なお、図6において、WFモデルデータ2026の拡張子をJSON形式として図示しているが、これらデータの形式は図示の例に限定されない。
【0112】
図7に示すように、クライアント情報DB2027のレコードのそれぞれは、項目「クライアントID」と、項目「社名」と、項目「法人番号」と、項目「住所」と、項目「連絡先」と、項目「業種」等とを含む。
【0113】
項目「クライアントID」は、取引管理システム1の管理者であるユーザ(第1の事業者)の商取引の取引先である第2の事業者を識別する情報であり、取引DB2021における項目「取引先ID」と共通である。
【0114】
項目「名称」は、項目「クライアントID」で識別される第2の事業者の法人名称または個人の氏名を示す情報である。
【0115】
項目「法人番号」は、項目「クライアントID」で識別される第2の事業者の法人番号を示す情報である。
【0116】
項目「住所」は、項目「クライアントID」で識別される第2の事業者の住所を示す情報である。
【0117】
項目「連絡先」は、項目「クライアントID」で識別される第2の事業者における、取引の担当者の連絡先を示す情報である。
【0118】
項目「業種」は、項目「クライアントID」で識別される第2の事業者である法人の業種を示す情報である。
【0119】
図8に示すように、ユーザ情報DB2028のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「名称」と、項目「所属」と、項目「ポスト」と、項目「決裁権限」と、項目「決裁権限金額」と、項目「メールアドレス」と、項目「パスワード」等とを含む。図8に示すユーザ情報DB2028において、取引管理システム1を使用する第1の事業者には複数の(個人単位の)ユーザが存在することを前提にしている。本明細書では、会社(法人)としての「ユーザ」と、会社の社員としての「ユーザ」とは特に区別せず、いずれも「ユーザ」として説明している。
【0120】
項目「ユーザID」は、取引管理システム1の管理者、利用者である個人単位のユーザを識別する情報である。
【0121】
項目「氏名」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザの氏名を示す情報である。
【0122】
項目「所属」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザが所属する組織の組織名を示す情報である。
【0123】
項目「ポスト」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザが所属する組織の組織名におおける役職等のポストを示す情報である。なお、項目「ポスト」には具体的なポスト名を示す情報のみならず、職位、職階、役職といったより抽象度の高い情報が格納されていてもよい。
【0124】
項目「決裁権限」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザが本開示に係る取引管理システム1において割り当てられている、あるいは、ユーザが属する会社におけるユーザの決裁権限を示す情報である。なお、図8において、「申請者」は決裁権限を示す情報ではないが、ワークフローの起点となる申請者を示す情報として「申請者」という情報が格納されている。
【0125】
項目「決裁権限」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザに割り当てられた決裁権限における上限金額を示す情報である。
【0126】
項目「メールアドレス」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザの社内におけるメールアドレスを示す情報である。
【0127】
項目「パスワード」は、項目「ユーザID」で識別されるユーザの、本開示に係る取引管理システム1にログインする際に用いる(事前登録されている)パスワードを示す情報である。ユーザは、項目「メールアドレス」及び「パスワード」を用いて本開示に係る取引管理システム1に(より詳細にはサーバ20に)ログインする。
【0128】
<3 動作>
以下、図9ないし図11を参照しながら、実施の形態1における取引管理システム1によるワークフロー処理について説明する。
【0129】
図9は、本開示に係る取引管理システム1における作業工程及び作業ステータスの例を示すシーケンス図である。図9を用いて、本開示における、取引データで管理される作業工程及び作業ステータスについて説明する。なお、ここで、作業工程とは事業者における取引の段階を示す「見積段階」、「発注段階」、及び「請求段階」であり、作業ステータスは各事業者の作業工程における状態を示す「作成中」、「確認中」、「待ち」等であり、例えば複数の事業者ごとに登録される。
【0130】
まず、発注者である第1の事業者が取引データを登録する。このとき、受注者である第2の事業者は1社とは限らない。
【0131】
このとき、図9に示すように、登録された取引データの作業工程は見積段階となり、受注者であるユーザの作業ステータスは、ステップS901の見積作成中になり、発注者であるユーザの作業ステータスは、ステップS902の見積待ちになる。受注者が見積を作成して発注者に送ると、発注者の作業ステータスはステップS903の見積確認中になり、受注者の作業ステータスはステップS904の見積確認待ちになる。発注者が見積内容について承認すると、受注者の作業ステータスはステップS905の見積済になる。
【0132】
次に、取引データの作業工程は発注段階となり、発注者の作業ステータスはステップS906の発注作成中になる。発注者が発注を作成して受注者に送ると、受注者の作業ステータスはステップS907の発注確認中になり、発注者の作業ステータスはステップS908の発注確認待ちになる。受注者が発注内容について承認すると、受注者の作業ステータスはステップS909の受注済になり、発注者の作業ステータスはステップS910の発注済になる。この後、取引に係る実際の商品の受け渡しや業務委託に係る業務が行われる。
【0133】
取引に係る実際の商品の受け渡しや業務委託に係る業務が終了すると、取引データの作業工程は請求段階となり、受注者の作業ステータスはステップS911の請求作成中になり、発注者の作業ステータスはステップS912の請求待ちになる。受注者が請求を作成して発注者に送ると、発注者の作業ステータスはステップS913の請求内容確認中になり、受注者の作業ステータスはステップS914の請求確認待ちになる。発注者が請求内容について承認すると、受注者の作業ステータスはステップS915の請求済になり、発注者の作業ステータスはステップS916の請求内容確認済になる。この後、実際に支払いが行われて、取引が完了する。取引管理システム1では、以上のような作業工程及び作業ステータスの変更及び管理が行われる。なお、以上の作業工程及び作業ステータスは一例であり、これに限られない。
【0134】
図10は、本開示に係る取引管理システム1によるワークフロー処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0135】
ステップS1000の処理として、サーバ20では、取引管理システム1による取引データ自体や、取引データの作業工程や作業ステータス、それらを含む会計サービスをユーザに提供するために、ユーザ認証が行われる。そのため、ユーザに対するアカウント情報とパスワードの入力要求が行われ、入力された情報に基づいて登録されている情報と一致するか照合することで、ユーザ認証が行われる。一致した場合、サーバ20にログインされる。
【0136】
ステップS1001の処理として、端末装置10の操作受付部130の操作により取引データの登録情報が送信されるので、サーバ20の取引データ取得モジュール2033では、その取引データが、通信部201を介して受け付けられる。受け付けられた取引データは、取引DB2021に格納される。なお、端末装置10を介した取引データの(個別)入力以外にも、ユーザが端末装置10を操作して事前に取引データファイルを生成し、この取引データファイルをサーバ20に送信することでサーバ20への取引データ登録を行ってもよい。
【0137】
ステップS1002において、サーバ20のワークフロー情報生成モジュール2034は、ステップS1001で登録した取引データに基づいてワークフローの情報を生成し、ステップS1003において、ワークフロー情報生成モジュール2034は、ステップS1002で生成したワークフローの情報をユーザに提示する。好ましくは、ワークフロー情報生成モジュール2034は、生成したワークフローの情報をユーザの端末装置10のディスプレイ150に表示させるための情報を端末装置10に送信し、この情報に基づいてディスプレイ150にワークフローの情報に係る画面を表示させる。
【0138】
ステップS1004の処理として、サーバ20の制御部203では、ステップS1001で登録された取引データについて、作業ステータスが登録される。例えば、取引データの作業工程を見積段階として登録し、登録したユーザが受注者の場合、当該ユーザの作業ステータスを見積作成中(作業中)として登録し、発注者の場合、当該ユーザの作業ステータスを見積待ちとして、取引DB2021に格納される。
【0139】
ステップS1005において、サーバ20の変更箇所受入モジュール2035は、ステップS1003でワークフロー情報生成モジュール2034が提示したワークフローの情報を確認したユーザが、このユーザが所有する端末装置10を経由して、取引データの変更の指示及び変更に係る情報を入力するのを待ち(ステップS1005においてYES)、変更の指示を受け入れたら、この取引データの変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる。なお、図10に示すフローチャートでは、取引データの変更の指示を待ってから次のステップに移行することになっているが、変更の指示なしとの指示(これも取引データの変更の指示とも言える)を受け入れてから次のステップに移行してもよい。
【0140】
ステップS1006において、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036は、ステップS1005において変更箇所受入モジュール2035が受け入れた取引データの変更及び変更に係る情報に基づいて、ワークフロー情報生成モジュール2034がステップS1002において生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定する。そして、ワークフローの情報の変更が必要であると判定したら(ステップS1006においてYES)プログラムはステップS1007に進み、ワークフローの情報の変更が不要であると判定したら(ステップS1006においてNO)、プログラムはステップS1102に進む。
【0141】
ステップS1007において、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036は、ワークフローの情報の変更が必要であると判定したので、変更したワークフローの情報をユーザに提示する。好ましくは、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更したワークフローの情報をユーザの端末装置10のディスプレイ150に表示させるための情報を端末装置10に送信し、この情報に基づいてディスプレイ150にワークフローの情報の変更に係る画面を表示させる。
【0142】
ステップS1100において、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036は、ステップS1006でワークフロー情報変更モジュール2036が提示したワークフローの情報の変更を確認したユーザが、このユーザが所有する端末装置10を経由して、取引データの変更の承認の有無に係る情報の入力を受け入れ、受け入れた情報が変更の承認に係る情報であれば(ステップS1100においてYES)プログラムはステップS1101に進み、受け入れた情報が変更の承認をしないという情報であれば(ステップS1100においてNO)プログラムはステップS1102に進む。
【0143】
ステップS1101において、ワークフロー情報変更モジュール2036は、受け入れた承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する。この時、ワークフロー情報変更モジュール2036は、変更したワークフローの情報を、最終的な変更結果としてユーザに提示する。
【0144】
ステップS1102の処理として、帳票データ生成モジュール2037では、取引DB2021に格納されている取引データの品目や金額のデータが、帳票フォーマットDB2022に格納されている帳票データのフォーマットデータに当てはめられて、帳票データが生成される。生成される帳票データは、例えば見積書、発注書、または請求書である。
【0145】
ステップS1103の処理として、サーバ20の制御部203は、進められた作業工程の作業ステータスを登録する。例えば、作業工程が発注段階として登録された場合、発注者の作業ステータスが発注作成中(作業中)として取引DB2021に登録される。また、作業工程が請求段階として登録された場合、受注者の作業ステータスが請求作成中(作業中)として取引DB2021に登録され、発注者の作業ステータスが請求待ちとして取引DB2021に登録される。これにより、自動的に作業工程や作業ステータスが更新されるので、適切な取引データの管理が可能になる。
【0146】
<4 画面例>
以下、図12ないし図16を参照しながら、取引管理システム1によるワークフロー処理の画面例について説明する。
【0147】
図12は、端末装置10のディスプレイ150に表示されるログイン画面1200の例を示す図である。ユーザは端末装置10を操作してサーバ20にアクセスするので、サーバ20の指示によりログイン画面のURLが送信され、ログイン画面が表示される。または、あらかじめ端末装置10にインストールされているアプリの指示により、ログイン画面が表示される。これらの操作により、図12に示すようなログイン画面1200が、端末装置10のディスプレイ150に表示される。
【0148】
ユーザは、端末装置10のディスプレイ150に図12に示すようなログイン画面1200が表示されると、操作受付部130の操作により、ログイン画面1200に設けられているアカウント入力欄1201、及びパスワード入力欄1202に、自己のアカウント情報(本実施形態ではメールアドレス)及びパスワードをそれぞれ入力する。その後、ログインボタン1203を押下することでユーザ認証が行われ、サーバ20にログインされる。
【0149】
図13は、端末装置10のディスプレイ150に表示される取引データ入力画面1300の例を示す図である。サーバ20でユーザ認証が行われてユーザがサーバ20にログインした後、メニューやタブの選択により取引データの入力を選択すると、図13に示す取引データ入力画面1300が端末装置10のディスプレイ150に表示され、操作受付部130の操作により入力可能な状態になる。
【0150】
ユーザは、端末装置10のディスプレイ150に、図13に示すような取引データ入力画面1300が表示されると、操作受付部130の操作により、取引データ入力画面1300に設けられている金額欄1301や、取引先入力欄1302といった各種入力欄に、取引データに係る取引先の情報(企業名や個人事業主の氏名)、品目、勘定科目、発生年月日、金額等の情報をそれぞれ入力する。その後、登録ボタン1303を押下することで、ステップS1001の取引データの登録が行われる。
【0151】
図14は、端末装置10に表示されるワークフローの情報の画面例を示す図である。図14の画面例は、サーバ20のワークフロー情報生成モジュール2034が生成し、端末装置10に送信した、ワークフローの情報が表示された状態の画面例を示す。図10のステップS1003に相当する。
【0152】
図14に示すように、端末装置10のディスプレイ150にはウィンドウ1400が表示され、このウィンドウ1400には、ワークフロー情報生成モジュール2034が生成し、端末装置10に送出されたワークフローの情報1401が表示されている。図14に示す例では、ワークフローを構成する各作業工程(例えば見積書作成)が箱1402で表示され、それぞれの作業工程の流れが矢印1403で表示されている。
【0153】
図15は、端末装置10に表示される、取引データの変更に伴って変更が必要と判定されたワークフローの情報の画面例を示す図である。図15の画面例は、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036が生成し、端末装置10に送信した、変更の承諾を求めるワークフローの情報が表示された状態の画面例を示す。図10のステップS1007に相当する。
【0154】
図15に示すように、端末装置10のディスプレイ150にはウィンドウ1500が表示され、このウィンドウ1500には、ワークフロー情報変更モジュール2036が生成し、端末装置10に送出された、変更の承諾を求めるべきワークフローの情報1501が表示されている。図15に示す例では、図14に示すワークフローの情報1501に重畳して、変更の承諾を得るべき変更箇所に吹き出し1502が表示されている。この吹き出し1502には、変更の承諾を得る必要がある理由が記載される領域1503と、ユーザが変更の承諾の有無を入力する際に操作するボタン1504、1505が表示されている。ユーザは、端末装置10の操作受付部130を操作して、いずれかのボタン1504、1505を押し下げる操作入力をすることで、サーバ20に対して変更の承諾の有無を指示する。
【0155】
図16は、端末装置10に表示される、取引データの変更に伴って変更されたワークフローの情報の画面例を示す図である。図16の画面例は、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036が生成し、端末装置10に送信した、変更されたワークフローの情報が表示された状態の画面例を示す。図11のステップS1101に相当する。
【0156】
図16に示すように、端末装置10のディスプレイ150にはウィンドウ1600が表示され、このウィンドウ1600には、ワークフロー情報変更モジュール2036が生成し、端末装置10に送出された、変更されたワークフローの情報1601が表示されている。図16に示す例では、図14に示すワークフローの情報1401に重畳して、変更箇所1602が点線で表示されている。
【0157】
<5.小括>
以上のように、本実施形態によると、取引データに変更があった場合、取引データの変更をサーバ20に入力すると、サーバ20のワークフロー情報変更モジュール2036がワークフローの情報の変更の有無を判定し、変更が必要であると判定したら、変更の承諾をユーザに求め、ユーザが変更を承諾したら、ワークフローの情報を変更している。これにより、ワークフロー管理において、取扱い金額が変更になるような場合に、それに伴ってワークフローの変更に対応したカスタマイズを行うことが可能になる。
【0158】
<6.付記>
なお、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0159】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0160】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0161】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0162】
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0163】
(付記1)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えるコンピュータ(20)を動作させるためのプログラムであって、メモリ(25、26)には、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報(2022)、及び、帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報(2025、2026)が格納されており、プログラムは、プロセッサ(29)に、ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者とユーザとの間の商取引に関する取引データ(2021)の入力を受け入れる第1ステップ(S1001)と、第1ステップ(S1001)において受け入れた取引データ(2021)に基づいて、モデル情報(2025、2026)を参照することで第2の事業者との商取引に係るワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップ(S1002、S1003)と、第2ステップ(S1002、S1003)でワークフローの情報を提示したユーザから、取引データ(2021)の変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる第3ステップ(S1005)と、第3ステップ(S1005)で受け入れた変更に係る情報に基づいて、第2ステップ(S1002、S1003)で生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示する第4ステップ(S1006、S1007)と、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する第5ステップ(S1100、S1101)とを実行させる、プログラム。
(付記2)
第5ステップ(S1100、S1101)において、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、モデル情報(2025、2026)を変更する、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
第2の事業者は複数存在し、第5ステップ(S1100、S1101)において、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、特定の第2の事業者についてのモデル情報(2025、2026)を変更する、付記2に記載のプログラム。
(付記4)
第5ステップ(S1100、S1101)において、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の少なくとも一部について非承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の非承認の指示に基づいて、特定の時期についての商取引に係るモデル情報(2025、2026)を変更する、付記2または3に記載のプログラム。
(付記5)
第4ステップ(S1006、S1007)において、変更したワークフローの情報をユーザに視認可能な状態で提示し、このとき、ワークフローに関する情報のうち、変更に係る部分を強調表示する、付記1~4のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
第4ステップ(S1006、S1007)において、変更したワークフローの情報をユーザに視認可能な状態で提示し、このとき、ワークフローに関する情報のうち、変更に係る部分を吹き出し表示する、付記1~5のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)
プログラムは、さらに、第5ステップ(S1100、S1101)において変更したワークフローの情報をユーザに提示する第6ステップを実行させる、付記1~6のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えた情報処理装置(20)であって、メモリ(25、26)には、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報(2022)、及び、帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報(2025、2026)が格納されており、プロセッサ(29)は、ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者とユーザとの間の商取引に関する取引データ(2021)の入力を受け入れる第1ステップ(S1001)と、第1ステップ(S1001)において受け入れた取引データ(2021)に基づいて、モデル情報(2025、2026)を参照することで第2の事業者との商取引に係るワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップ(S1002、S1003)と、第2ステップ(S1002、S1003)でワークフローの情報を提示したユーザから、取引データ(2021)の変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる第3ステップ(S1005)と、第3ステップ(S1005)で受け入れた変更に係る情報に基づいて、第2ステップ(S1002、S1003)で生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示する第4ステップ(S1006、S1007)と、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する第5ステップ(S1100、S1101)とを実行する、情報処理装置(20)。
(付記9)
プロセッサ(29)とメモリ(25、26)とを備えたコンピュータ(20)により実行される方法であって、メモリ(25、26)には、第1の事業者であるユーザが業務を遂行するために必要な帳票類のフォーマット情報(2022)、及び、帳票類を作成する作業工程を示すワークフローのモデル情報(2025、2026)が格納されており、プロセッサ(29)は、ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者とユーザとの間の商取引に関する取引データ(2021)の入力を受け入れる第1ステップ(S1001)と、第1ステップ(S1001)において受け入れた取引データ(2021)に基づいて、モデル情報(2025、2026)を参照することで第2の事業者との商取引に係るワークフローの情報を生成し、この情報を提示する第2ステップ(S1002、S1003)と、第2ステップ(S1002、S1003)でワークフローの情報を提示したユーザから、取引データ(2021)の変更の指示及び変更に係る情報を受け入れる第3ステップ(S1005)と、第3ステップ(S1005)で受け入れた変更に係る情報に基づいて、第2ステップ(S1002、S1003)で生成したワークフローの情報の変更が必要か否かを判定し、変更が必要と判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示する第4ステップ(S1006、S1007)と、第4ステップ(S1006、S1007)で変更したワークフローの情報を提示したユーザから、ワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れ、受け入れた変更の承認の指示に基づいて、ワークフローの情報を変更する第5ステップ(S1100、S1101)とを実行する、方法。
【符号の説明】
【0164】
1 取引管理システム、10 10A 10B 端末装置、20 サーバ、25 メモリ、29 プロセッサ、30 ストレージ装置、80 ネットワーク、150 ディスプレイ、170 記憶部、180 制御部、202 記憶部、203 制御部、2021 取引DB、2022 帳票フォーマットDB、2023 定型文データ、2024 帳票レイアウトデータ、2025 WFモデル情報DB、2026 WFモデルデータ、2027 クライアント情報DB、2028 ユーザ情報DB、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 取引データ取得モジュール、2034 ワークフロー情報生成モジュール、2035 変更箇所受入モジュール、2036 ワークフロー情報変更モジュール、2037 帳票データ生成モジュール、2038 取引データ工程変更モジュール
【要約】
【課題】ワークフロー管理において、取扱い金額が変更になるような場合に、それに伴ってワークフローの変更に対応したカスタマイズを行う。
【解決手段】プロセッサ29とメモリ25、26とを備えるコンピュータ20を動作させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザから、当該ユーザの取引先である第2の事業者とユーザとの間の商取引に関する取引データの入力を受け入れるステップと、取引データに基づいて、モデル情報を参照することで第2の事業者との商取引に係るワークフローの情報を生成して提示するステップと、ユーザから、取引データの変更の指示及び変更に係る情報を受け入れるステップと、変更に係る情報に基づいてワークフローの情報の変更が必要と判定したら、変更したワークフローの情報をユーザに提示するステップと、ユーザからワークフローの情報の変更の承認の指示を受け入れてワークフローの情報を変更するステップとを実行させる。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16