(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-03-07
(45)【発行日】2024-03-15
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20240308BHJP
F21V 9/40 20180101ALI20240308BHJP
G02B 5/04 20060101ALI20240308BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240308BHJP
【FI】
F21S2/00 431
F21S2/00 440
F21S2/00 443
F21S2/00 330
F21S2/00 350
F21V9/40 400
G02B5/04 A
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020070754
(22)【出願日】2020-04-10
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 誠
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 延幸
(72)【発明者】
【氏名】岡田 真文
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-108919(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0321153(US,A1)
【文献】特開2007-048489(JP,A)
【文献】特開2010-008837(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 9/40
G02B 5/04
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主面と裏面を有し、中央に第1の孔を有する円板状の導光板と、
前記導光板の前記裏面側に配置し、中央に第2の孔を有する円板状の反射シートと、
前記導光板の前記主面側に配置し、同心円状の第1のプリズムアレイを有するプリズムシートを有し、
前記導光板の前記孔の前記プリズムシート側には反射ミラーが配置し、
前記反射ミラーと対向してLEDが配置
し、
前記プリズムシートの上には、同心円状に複数のレンズを有する、外形が円形である液晶レンズが配置し、
前記液晶レンズにおける液晶分子の初期配向は、ホメオトロピックであることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記LEDは、前記導光板の前記孔の内部に存在していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記LEDと前記反射ミラーとの間は空間が存在していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記LEDは、平面で視て、前記反射シートの前記第2の孔内に存在していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記反射ミラーは反射曲面と、前記反射曲面の周辺に前記導光板の前記孔に取り付けるための、平坦部を有していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記プリズムシートの前記第1のプリズムアレイは、前記導光板と対向する面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記導光板の前記主面には、半径方
向に放射状に
形成した第2のプリズムアレイが形成され、前記導光板の前記裏面には、同心円状に第3のプリズムアレイが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第1のプリズムアレイの高さは、前記第2のプリズムアレイの高さ及び前記第3のプリズムアレイの高さよりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第1のプリズムアレイのピッチは、前記第3のプリズムアレイのピッチよりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項10】
主面と裏面を有し、中央に第1の孔を有する円板状の導光板と、
前記導光板の前記裏面側に配置し、中央に第2の孔を有する円板状の反射シートと、
前記導光板の前記主面側に配置し、同心円状の第1のプリズムアレイを有するプリズムシートを有し、
前記導光板の前記孔の前記プリズムシート側には反射ミラーが配置し、
前記反射ミラーと対向してLEDが配置し、
前記プリズムシートの上には、第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数のレンズを有する、外形が円形である第1の液晶レンズが配置していることを特徴とす
る照明装置。
【請求項11】
前記第1の液晶レンズの上には、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に配列した複数のレンズを有する、外形が円形である第2の液晶レンズが配置していることを特徴とする請求項
10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記第1の液晶レンズ及び前記第2の液晶レンズにおける液晶分子の初期配向はホモジニアス配向であることを特徴とする請求項1
1に記載の照明装置。
【請求項13】
主面と裏面を有し、中央に第1の孔を有する円板状の導光板と、
前記導光板の前記裏面側に配置し、中央に第2の孔を有する円板状の反射シートと、
前記導光板の前記主面側に配置し、同心円状の第1のプリズムアレイを有するプリズムシートを有し、
前記導光板の前記孔の前記プリズムシート側には反射ミラーが配置し、
前記反射ミラーと対向してLEDが配置し、
前記プリズムシートの上には、外形が円形で、第1の基板と第2の基板の間に液晶層が挟持された液晶レンズが配置し、
前記第1の基板には、同心円状の複数の第1の電極が形成され、
前記第2の基板には、平面状に形成された円形の電極が形成され、
前記液晶レンズは、前記複数の第1の電極に互いに異なる電圧を印加することによってレンズ作用を発現し、
前記液晶層における液晶分子の初期配向はホメオトロピックであることを特徴とす
る照明装置。
【請求項14】
前記液晶層に形成されたレンズの屈折率は、前記液晶レンズの端部において最も小さく、前記液晶レンズの中央部において最も大きいことを特徴とする請求項
13に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配光角度が小さく、薄型で、かつ、消費電力が小さい照明装置を実現することである。
【背景技術】
【0002】
照明装置として発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)が用いられるようになってきている。LEDは発光効率が良く、消費電力低減に有利である。しかし、LEDは、点光源なので、照明装置として用いるには面光源に変換する必要がある。また、スポットライトとして使用する場合は、配光角特性が問題になる。
【0003】
特許文献1には、光源にLEDを用い、該LEDを囲んでコリメータレンズを配置して光をコリメートし、さらに、出射側に液晶レンズを配置して、出射光の透過、拡散、偏向等を制御する構成が記載されている。
【0004】
特許文献2には、光源にLEDを用い、該LEDを囲んで集光レンズを配置し、さらに、出射側に出射光の向きを変える光学装置を配置することが記載されている。また、特許文献2には、出射光の向きを変える光学装置として液晶レンズを配置することが記載されている。
【0005】
特許文献3には、液晶レンズを用いて光ビーム形状を制御する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2019-169435号公報
【文献】特開2012-69409号公報
【文献】US2019/0025657 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
照明装置でも、例えば、スポットライトとして使用したい場合等では、配光角度の小さい光源が要求される。このような光源には、従来は、放物面鏡を用いて平行光を形成する構成が用いられてきた。しかし、このような光源は、奥行きが必要であり光源自体を小型化、あるいは、薄型化することが難しい。なお、特許文献1及び2等に記載の照明装置は、レンズを用いて光源からの光をコリメート等するので、ある程度の光路が必要であり、奥行きを小さくすることには限界がある。
【0008】
また、LEDは高温になると発光効率が低下する。したがって、発熱の小さい、すなわち、全体として消費電力の小さい光源であることが望ましい。また、光源からの発熱が小さければ、ヒートシンク等を別途配置する必要もなくなる。
【0009】
本発明の課題は、薄型で、かつ、比較的消費電力が小さく、かつ、配光角度の小さい表示装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記課題を解決するものであり、主な具体的な手段は次のとおりである。
【0011】
(1)主面と裏面を有し、中央に第1の孔を有する円板状の導光板と、
前記導光板の前記裏面側に配置し、中央に第2の孔を有する円板状の反射シートと、前記導光板の前記主面側に配置し、同心円状の第1のプリズムアレイを有するプリズムシートを有し、前記導光板の前記孔の前記プリズムシート側には反射ミラーが配置し、前記反射ミラーと対向してLEDが配置していることを特徴とする照明装置。
【0012】
(2)前記プリズムシートの上には、第1の方向に延在し、第2の方向に配列した複数のレンズを有する、外形が円形である第1の液晶レンズが配置していることを特徴とする(1)に記載の照明装置。
【0013】
(3)前記第1の液晶レンズの上には、前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に配列した複数のレンズを有する、外形が円形である第2の液晶レンズが配置していることを特徴とする(2)に記載の照明装置。
【0014】
(4)前記第1の液晶レンズ及び前記第2の液晶レンズにおける液晶分子の初期配向はホモジニアス配向であることを特徴とする(2)又は(3)に記載の照明装置。
【0015】
(5)前記プリズムシートの上には、同心円状に複数のレンズを有する、外形が円形である液晶レンズが配置しており、前記液晶レンズにおける液晶分子の初期配向は、ホメオトロピックであることを特徴とする(1)に記載の照明装置。
【0016】
(6)前記プリズムシートの上には、外形が円形で、第1の基板と第2の基板の間に液晶層が挟持された液晶レンズが配置し、前記第1の基板には、同心円状の複数の第1の電極が形成され、前記第2の基板には、平面状に形成された円形の電極が形成され、前記液晶レンズは、前記複数の第1の電極に互いに異なる電圧を印加することによってレンズ作用を発現し、前記液晶層における液晶分子の初期配向はホメオトロピックであることを特徴とする(1)に記載の照明装置。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図3】放物面鏡を用いてコリメート光を照射する照明装置を示す平面図である。
【
図9B】導光板の主面におけるプリズムアレイの形状を示す断面図である。
【
図10B】導光板の裏面におけるプリズムアレイの形状を示す断面図である。
【
図13B】プリズムシートに形成されたプリズムアレイの形状を示す断面図である。
【
図14A】実施例2及び実施例3の液晶レンズを用いた場合の照度分布の例である。
【
図14B】出射面を分割した領域に液晶レンズを配置した場合の各領域に対応する照度分布の例である。
【
図14C】実施例2及び実施例3の液晶レンズの作用を示すために、出射面を領域に分割した概念を示す断面図である。
【
図18】第1液晶レンズの第2基板の平面図である。
【
図19】第1液晶レンズの第1基板の平面図である。
【
図20】第2液晶レンズの第3基板の平面図である。
【
図21B】液晶レンズの動作を示す他の断面図である。
【
図21C】液晶レンズの動作を示すさらに他の断面図である。
【
図23】液晶レンズの他の形状の例を示す断面図である。
【
図24】液晶レンズの他の形態を示す断面図である。
【
図26】液晶レンズの作用を示す断面模式図である。
【
図27】
図26の効果を生じさせる第1電極への印加電圧の例を示す平面図である。
【
図28A】TN液晶を用いて液晶レンズを構成する場合の動作を示す断面図である。
【
図28B】TN液晶を用いて液晶レンズを構成する場合の動作を示す他の断面図である。
【
図29A】櫛歯電極間に電圧を印加して液晶レンズを構成する動作を示す断面図である。
【
図29B】櫛歯電極間に電圧を印加して液晶レンズを構成する動作を示す他の断面図である。
【
図29C】櫛歯電極間に電圧を印加して液晶レンズを構成する動作を示すさらに他の断面図である。
【
図30】第1の電極である櫛歯電極間に電圧を印加して液晶レンズを構成する場合の第1電極の形状を示す平面図である。
【
図31】実施例2及び3の液晶レンズによる照度分布への作用を示す模式断面図である。
【
図35A】
図34のJ-J断面に相当する液晶レンズの動作を示す断面図である。
【
図35B】
図34のJ-J断面に相当する液晶レンズの動作を示す他の断面図である。
【
図35C】
図34のJ-J断面に相当する液晶レンズの動作を示すさらに他の断面図である。
【
図36】実施例4の液晶レンズにおける第1基板の平面図である。
【
図37】実施例4の液晶レンズにおける第2基板の平面図である。
【
図38】実施例4の液晶レンズの動作を示す断面図である。
【
図39】実施例4の液晶レンズの動作を示す他の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1はスポットライトに使用される照明装置10の例である。この照明装置10からの光は、コリメートされており、出射面110から、被表示面120にスポット状の光130が照射される。スポット状の光130を得るために、出射光の配光角度は例えば12度程度となっている。
【0019】
図2は、配光角度の定義を示す図である。
図2は、例えば天井に配置された出射面110から床面に向けて光スポットを照射した場合の図である。出射面110の法線方向の光強度が最も大きく、極角が大きくなるにしたがって、光の強度は小さくなる。法線方向の光の強度を100%とし、光強度が50%となるときの極角をθとした場合、配向角は2θである。一般的なコリメート光において要求される配光角度は12度以下である。
【0020】
このようなコリメート光を得るためには、従来はいわゆる放物線ミラー200が使用されていた。
図3は、放物線ミラー200を用いた照明装置の平面図であり、
図4は、該照明装置の断面図である。
図3において、放物線ミラー200の中央にLED20が配置している。LED20は、例えば、LED用PCB基板30に配置している。LED20は、高輝度LEDであり、高温になるため、ヒートシンク300の上に配置している。
図3において、放物線ミラー200の背面にヒートシンク300の一部が見えている。
【0021】
図4は
図3のA-A断面図である。
図4において、放物線ミラー200の底面にLED20が配置している。LED20から出射した光は、直上に向かう光の他は、放物線ミラー200において反射し、光軸に平行な光となる。しかし、放物線ミラー200を十分に機能させるためには、放物線ミラー200の高さh1が必要となる。配光角度12度程度を得るためには、放物線ミラーの高さh1は、60mm程度は必要である。実際には、これに、ヒートシンクの高さh2、例えば20mm程度が加わるので、照明装置全体の厚さは80mm以上必要になる。また、
図3、4に示す照明装置は、光源を構成する1個のLEDに大きなパワーを供給する必要があるので、LEDの発熱が大きく、ヒートシンクが必須になる。
【0022】
本発明の課題は、厚さが薄く、比較的小さな消費電力で、コリメート光を発生することが出来る照明装置を実現することである。以下に実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
図5は、実施例1による照明装置10の平面図であり、
図6は、
図5のB-B断面図である。
図5に示すように、照明装置10の平面形状は円であり、最表面には、プリズムシート14が配置している。
図5における各光学部品は円板状である。背面には、光源であるLEDからの光を放散させるためのヒートシンク300が見えている。照明装置10の外形ddは例えば98mmである。
【0024】
図6は、
図5のB-B断面図である。
図6において、フィンを有するヒートシンク300の上に容器の役割を有する樹脂モールド11が載置されている。
図6では、樹脂モールド11は円板状であるが、容器のように形成してもよい。樹脂モールド11には中央付近に孔が形成されており、平面で視て、この孔の部分にLED20を配置する。
図6において、LED20は配線等を含む、回路基板30の上に配置されている。LED用基板30はできるだけ薄く形成して、LED20で発生する熱をヒートシンク300に効率よく逃がすようにしている。
【0025】
図6において、樹脂モールド11の上に反射シート12が配置している。反射シート12は、例えば、3M製のESR(Enhanced Specular Reflector)を用いることが出来る。厚さは例えば70μm程度である。反射シート12の上に導光板13が配置している。導光板13を用いることによって、照明装置全体の厚さを小さくしている。
【0026】
導光板13には中央付近に孔が形成されており、この孔の部分に反射ミラー90が配置している。LED20は、導光板の孔の部分に、反射ミラーと対向して配置される。LED20からの光は、
図6の矢印で示すように、反射ミラー90で反射し、導光板13の孔の側壁から導光板13に入射する。導光板13に入射した光は、導光板13内で反射を繰り返しながら、導光板13の上に配置されたプリズムシート14側に入射する。プリズムシート14には同心円状のプリズムアレイが形成されており、出射光を出射面であるプリズムシート14の法線方向に収束させる。
【0027】
図7は、
図6に示す照明装置の分解斜視図である。
図7において、フィンを有するヒートシンク300の上に樹脂モールド11が載置される。樹脂モールド11は中央部分に孔が形成され、この孔の部分にLED20及びLED基板30が配置する。LED20は高温になると、発光効率が低下するので、ヒートシンク300からLED20で発生した熱を効率よく放散させる。
【0028】
図7において、中央部に孔を有する円板状の反射シート12が樹脂モールド11の上に配置される。反射シート12の上に、中央部分に孔を有する円板状の導光板13が配置する。本実施例では、導光板13を用いることによって、照明装置全体の厚さを小さくしている。導光板13の中央に形成された孔に反射ミラー90が挿入される。導光板13の上に同心円状にプリズムアレイが形成されたプリズムシート14が載置される。
【0029】
図8は、LED20からの発光強度の分布を示す配光特性である。
図8の座標において、同心円が極角を示し、半径方向の放射線が方位角を示す。
図8における曲線がLED20からの光の強度分布である。
図8に示すように、方位角にして35度乃至40度において、光の強度が最も大きい。このような発光分布はバットウイングと呼ばれている。
図8のような、配光特性を有するLED20と上方に配置される反射ミラー90によって、LED20からの光を効率よく、導光板13内に導く。
【0030】
導光板13に入射した光を効率よく、上方向、すなわち、プリズムシート14方向に導くために、導光板13の上面(以後主面ともいう)および下面(以後裏面ともいう)にはプリズムアレイが形成されている。
図9Aは導光板13の平面図である。導光板13の中央には孔が形成されており、この部分に反射ミラーがはめ込まれる。導光板13の上面には、半径方向に放射状にプリズムアレイが形成されている。
【0031】
図9Bは、
図9AのC-C断面図であり、導光板13の主面のプリズムアレイの形状を示している。
図9Bにおいて、導光板13の厚さtgは、例えば、2乃至3mmである。導光板13の上面側のプリズムアレイは、中心から半径方向に放射状に延在するパターンなので、プリズムのピッチptは場所によって変化する。プリズムアレイの高さは、例えば0.1μmであり、頂角θtは例えば90度である。
図9Bでは、プリズムアレイは突起状となっているが、導光板の上面にV溝を形成することによるプリズムアレイでもよい。この場合のV溝の頂角は例えば66度である。
【0032】
図10Aは、導光板13の裏面図である。導光板13の裏面には、同心円状にプリズムアレイが形成されている。
図10Bは、
図10AのD-D断面図であり、導光板13の裏面のプリズムアレイの形状を示している。
図10Bにおいて、同心円状のプリズムアレイのピッチpbは例えば0.1μmであり、プリズムの高さhbは例えば0.02μmであり、頂角θbは例えば90度である。裏面に形成されたプリズムの高さhbは、主面に形成されたプリズムの高さhtよりも小さい。
図10Bでは、プリズムアレイは突起状となっているが、導光板の上面にV溝を形成することによるプリズムアレイでもよい。この場合のV溝の頂角は例えば66度である。
【0033】
導光板13のいずれの面に形成されたプリズムアレイのピッチも、後で説明するプリズムシート14におけるプリズムアレイの高さ及びピッチよりも格段に小さい。したがって、導光板13の主面及び裏面にはより密度の高いプリズムアレイが形成されることになる。
【0034】
図11は、導光板13の中央に形成された孔にはめ込まれる反射ミラー90の断面図である。反射ミラー90の外形は、導光板13の中央の孔にはめ込まれるように、円形となっている。
図11において、反射ミラー90は大部分の領域はLED20からの光を導光板13の側面に効率よく導くことが出来るような、曲面91となっている。反射ミラー90の周辺には、導光板13の孔部に反射ミラーを係止するための平坦部92が形成されている。反射ミラー90は例えばアルミニウム(Al)のブロックで形成してもよい。あるいは、樹脂で形成し、ミラーを構成する曲面91に金属を蒸着した構成であってもよい。
【0035】
図12は、反射ミラー90が導光板13の孔に挿入された状態を示す断面図である。導光板13の孔には段部が形成されており、この部分に反射ミラー90周辺の平坦部92が係止して組み立てられる。LED20と反射ミラー90との間は空間となっており、反射ミラー90から反射した光は導光板13の側面から導光板13内に入射する。
【0036】
図13Aは、導光板13の上に配置されるプリズムシート14の平面図である。プリズムシート14は、プリズムアレイが導光板13側に形成された、いわゆる逆プリズムシートである。
図13Aにおいて、プリズムアレイは、同心円状に形成されているので、導光板13からの光を全面にわたってプリズムシート14の主面の法線方向に集める。
【0037】
図13Bは、
図13AのE-E断面図であり、プリズムアレイの形状を示す断面図である。
図13Bにおいて、プリズムシート14の厚さtpは、例えば200ミクロン、V溝の深さvdは例えば75ミクロン、頂角θpは例えば66度、ピッチppは、例えば100ミクロンである。このように、プリズムシート14に形成されたプリズムアレイの高さ、ピッチ等は、導光板13の主面及び裏面に形成されたプリズムアレイの高さやピッチに比べてはるかに大きい。
【0038】
以上のように、本実施例によれば、ヒートシンクを除いた照明装置本体の厚さは、10mm以下にでき、必要であれば、5mm以下にすることも出来る。また、導光板13の主面と裏面に形成されたプリズムアレイとプリズムシートによって、出射光をコリメートでき、配光角を12度程度とすることも可能である。
【実施例2】
【0039】
実施例2は照明装置の出射面に液晶レンズを配置することによって、出射光を制御する構成に関する。
図14A乃至
図14Cは、液晶レンズを作用させるための概念を示す図である。
図14Cは照明装置10の断面図である。
図14Cにおいて、出射面110を各領域A、B、C等に分割する。各領域からは、所定の配光角をもって光が出射する。
【0040】
図14Bは、
図14Cにおける出射面からdz離れた場所における照度の例を示す。
図14Bの縦軸は各領域A、B、C等からの光の照度である。Ad、Bd、Cdは照度分布であり、例えば、正規分布に近い形をしている。
図14Aは、
図14Bに示す各領域からの光量を合計した場合の照度である。
図14Aの縦軸は、出射面110の各領域からの照度の合計である。
図14Aでは、照明装置の出射面110からdz離れた位置、すなわち被照射面120における全体としての照度分布は、台形であることを示している。
【0041】
実施例2は、出射面110に液晶レンズを配置することによって、所定の距離dzにおける各領域A、B、C等からの照射される光の照度分布、すなわち、
図14Bにおける照度分布Ad、Bd、Cd等を変化させることによって、被照射面120における照度分布を制御するものである。
【0042】
図15は実施例2の照明装置10の平面図である。
図15は、照明装置10の最表面に、液晶レンズのための上偏光板70が存在している他は、実施例1の
図5と同じである。
図16は、
図15のF-F断面図である。
図16において、フレーム11からプリズムシート14までの構成は
図6と同じである。
図16において、プリズムシート14の上に、液晶レンズのための下偏光板60が配置し、その上に下液晶レンズ40が配置し、その上に上液晶レンズ50が配置し、その上に上偏光板70が配置している。
【0043】
図17は下液晶レンズ40と上液晶レンズ50の断面図である。下液晶レンズ40において、第1基板41と第2基板42が周辺でシール材45によって接着し、内部に液晶43が封止されている。上液晶レンズ50において、第3基板51と第4基板52が周辺でシール材55によって接着し、内部に液晶53が封止されている。
【0044】
図18は下液晶レンズ40の第2基板42に形成された第2電極421の形状を示す平面図である。
図19は、第1基板41に形成された第1電極411を示す平面図である。
図19において、第1電極411はy方向に延在してx方向に配列している。
【0045】
図20は、第2液晶レンズ50の第3基板51に形成された第3電極511の形状を示す平面図である。第3電極511はx方向に延在してy方向に配列している。第2液晶レンズ50の第4基板52に形成された第4電極は、
図18に示す、第1液晶レンズ40の第2電極421と同じである。液晶レンズ40、50に形成される第1電極から第4電極はすべてITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜によって形成されている。
【0046】
図21A乃至
図26Cは液晶レンズの動作を説明する断面図であり、例えば、
図19のH-H断面に相当する。
図21A乃至
図21Cは第1液晶レンズ40を例にとって説明しているが、第2液晶レンズ50の場合も同じである。
図21Aにおいて、第1基板41には、櫛歯状の電極411が形成され、第2基板42には、平面状の電極421が形成されている。これらの電極間に電圧が印加されなければ液晶分子431は、基板と平行に配向している。
【0047】
図21Bは、第1基板41の櫛歯電極411と第2基板42の平面電極421との間に電圧を印加した場合の電気力線LFの例である。
図21Cは、第1電極411に電圧を印加した場合の液晶分子431の配向を示す断面図である。
図21Cにおいて、液晶分子431が電気力線LFに沿って配向し、液晶層内において、屈折率に分布が生じ、液晶レンズが形成される。このようなレンズは、屈折率分布型GRIN(Gradient Index)レンズとよばれている。
【0048】
図22は屈折率分布型レンズの例を示す図である。
図22の縦軸は屈折率である。屈折率は、第1電極411である櫛歯電極上で最も小さく、櫛歯電極411と櫛歯電極411の中間地点で最も大きい。
図22はきれいな2次曲線となっているが、屈折率の分布は、第1電極411と第2電極412間の印加電圧、第1電極411である櫛歯電極の間隔、液晶43の層厚等によって大きく変化させることが出来る。以上の動作は、第2液晶レンズ50の場合も同様である。ただし、第1液晶レンズと第2液晶レンズでは、レンズの作用が互いに直角方向となっている。
【0049】
液晶レンズのピッチは、出射面の分割数によって決められることが多い。一方、液晶レンズにおける液晶の層厚gは制限がある場合が多い。
図23は、櫛歯電極411の間隔sが液晶の層厚gに比べてかなり大きい場合における液晶分子431の配向方向と屈折率分布を示す図である。
図23において、縦軸は液晶レンズ内の各位置における平均屈折率であり、Δneffは液晶レンズにおける屈折率の差である。
図23のレンズでは、櫛歯電極411の付近において、曲率半径の小さなレンズが形成され、櫛歯電極411と櫛歯電極411の中間付近では、比較的大きな曲率半径を有するレンズが形成される。
【0050】
図23に示すような、曲率を有するレンズを使用する場合もあるが、レンズの曲率が、2次曲線のような分布をした液晶レンズが必要な場合もある。
図24は、レンズのピッチ、あるいは、液晶の層厚を変えずに、レンズ形状を2次曲線、あるいは滑らかな曲線にする構成の例を示す断面図である。
図24では、1つのレンズを7個の電極411によって形成し、各電極411に異なった電圧を印加することによって、屈折率が2次曲線に近い形になるように液晶分子413の配向を制御した例である。
図24においては、V1>V2>V3>V4のような電圧印加をしている。
図25は、
図24に対応する櫛歯電極411の平面図である。
図25における領域Bは、例えば
図14Cにおける領域Bに対応している。
【0051】
照明装置10からの出射光の向きを出射面110に垂直な方向ではなく、ある方向に向けて出射したい場合がある。
図26は、各領域A、B、Cから、出射面110に対して垂直方向ではなく、角度φの方向に光を出射させる場合の例である。このような作用は、各領域に配置した液晶レンズの形状を非対称とすることによって可能である。
【0052】
図27は、レンズを非対称とするために、印加電圧を非対称にした場合を示す櫛歯電極411の平面図である。
図27に示すように、印加電圧は、V1>V2>V3>V4であり、かつ、V1>V5≠V3およびV1>V6≠V2である。これによって、
図24に示すような液晶レンズの断面図において、非対称な液晶レンズを形成するように、液晶分子431を配向させることが出来る。
【0053】
液晶レンズは、
図21Aあるいは
図24等で示したような、ホモジニアス配向の場合の液晶だけではなく、種々の方式の液晶装置で実現することが出来る。
図28Aおよび
図28Bは、TN(Twisted Nematic)方式の液晶によって、液晶レンズを構成した例である。TN方式は、第1基板41と第2基板42の間において、液晶分子431の配向方向が90度回転する。
【0054】
図28Aは、第1電極411と第2電極421の間に電圧が印加されていない場合である。この場合、液晶分子431は、第1基板41あるいは第2基板42と平行方向に配向しているが、第1基板41付近と第2基板42付近では、方向が90度回転している。
図28Bは第1電極411と第2電極421の間に電圧を印加した場合である。この場合、第1電極411である櫛歯電極の直上では、液晶分子431が基板41に対して垂直方向に配向するので、光は遮断される。しかし、櫛歯電極411と櫛歯電極411との中間地点では、液晶分子431は、電界の影響を受けず、基板41と平行方向において、90度の回転を維持しているので、透過率は変化を受けない。
【0055】
図28Bの構成をレンズとして評価すると、櫛歯電極411の直上は屈折率が最も小さく、櫛歯電極411と櫛歯電極411の中間は、屈折率が最も大きい。したがって、屈折率分布型GRIN(Gradient Index)レンズが形成される。液晶レンズをTN型液晶で構成する場合も、
図24あるいは、
図27のような電極配置とすることによって種々のレンズ形状を構成することが出来る。
【0056】
図29A乃至
図29Cは、櫛歯状の第1電極411間に電圧を印加することによって液晶レンズを構成する場合の例を示す断面図である。
図29Aにおいて、第1基板41には、櫛歯状電極411が形成されている。一方、第2基板42には、電極は存在していない。すなわち、第1電極411である、櫛歯電極間に電圧を印加することによって、液晶分子を配向させて液晶レンズを構成するので、第2電極421は必ずしも必要ではない。第2電極421はITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で形成するが、透明導電膜といっても、ある程度光を反射、吸収するので、第2電極421が存在しないということは、レンズの透過率という面からは有利である。ただし、レンズ形状を変化させたいというような場合は、第2基板42に第2電極421を形成してもよい。
【0057】
図29Bは、櫛歯電極411間に電圧を印加した場合に発生する電気力線LFを示す。すなわち、電気力線LFは、櫛歯電極411の直上では基板41に対して垂直方向に向かい、櫛歯電極411と櫛歯電極411の間では、基板41と平行方向に向かう。液晶分子431は、この電気力線LFに沿って配向することになる。
【0058】
図29Cは、
図29Bのような電界に沿って液晶分子431が配向した状態を示す断面図である。
図29Cにおいて、櫛歯電極411の直上の屈折率が最も小さく、櫛歯電極411と櫛歯電極411の中間が最も屈折率が大きい。したがって、この場合も、屈折率分布型GRIN(Gradient Index)レンズが形成される。
【0059】
図30は、第1基板41に形成される第1電極411の平面図である。
図30において、第1の櫛歯電極411と第2の櫛歯電極411が入れ子になって配置している。第1の櫛歯電極411と第2の櫛歯電極411の間に電圧を印加することによって
図29Cに示すような液晶レンズが形成される。この場合も、液晶層の厚さg、櫛歯電極間の距離s、櫛歯電極間の電圧Vを変化させることによって種々の形状の液晶レンズを形成することが出来る。
【0060】
このように、液晶レンズは、レンズを構成する電極間距離、液晶層の層厚、印加電圧のみでなく、液晶レンズの方式によっても、種々の作用を持つレンズを形成することが出来る。
図31に液晶レンズを用いて照度分布を変化させる場合の例を示す。
図31は、
図14B、
図14Cと同じ構成であるが、領域Aからの出射光のみ記載している。
図31は、領域Aからの出射光の分布を、領域Aに配置された液晶レンズによって、いろいろな形状に変えることが出来ることを示している。
【0061】
Ad1は照度分布が正規分布に近い形状であり、Ad2は正規分布に近いが、より集光された形となっている。Ad3は、液晶レンズを発散レンズのようにすることによって、台形に近い照度分布とした場合であり、Ad3は、液晶レンズを非対称にして照度分布の中心をずらせた場合である。
【0062】
図14A乃至
図14Cで説明したように、スクリーンにおける光の照度分布は、照明装置の出射面の各領域からの光を集積したものになる。つまり、被照射体120に投射される光の照度分布は、出射面の領域A、B、C等からの照度分布を変えることによって、任意に変えることが出来る。
【実施例3】
【0063】
図32は、実施例3を示す断面図である。実施例3は、液晶レンズの作用を円の半径方向に作用させる構成としたものである。
図32において、液晶レンズ80は1枚のみであり、他の構成は、
図5あるいは
図16と同じである。半径方向へ作用する液晶レンズを構成するために、液晶は、VA(Vertical Alignment)タイプのもの、つまり、ホメオトロピック配向のものを用いる。VAであれば、ラビング方式、あるいは、光配向方式を用いて、液晶分子431を配向膜に沿って配向させるための処理は不要だからである。
【0064】
図33は液晶レンズ80の断面図であり、
図34は、液晶レンズ80の第1基板81に形成された第1電極811の平面図である。
図33は、
図34のI-I断面に相当する。
図33の液晶レンズは、第2基板82には電極は形成されておらず、第1基板81に形成されたリング状の第1電極811間に電圧を印加することによって液晶レンズを構成する。
【0065】
図34において、第1電極81が、リング状でかつ同心円状に、複数形成されている。リング状の電極81の各々には、独立して電圧が印加できるようになっている。
図35A乃至
図35Cは、
図34のJ-J断面に相当し、本実施例のレンズ作用を説明する断面図である。
図35Aは、第1電極811に電圧が印加されていない状態を示す断面図である。本実施例における液晶は、ホメオトロピック配向であるから、液晶分子431は、第1基板81及び第2基板82に対して垂直方向に配向している。
【0066】
図35Bは、第1電極811間に電圧を印加した場合の電気力線の例を示す。すなわち、電気力線LFは、櫛歯電極811の直上では基板81に対して垂直方向に向かい、櫛歯電極811と櫛歯電極811の間では、基板41と平行方向に向かう。液晶分子431は、この電気力線LFに沿って配向することになる。
【0067】
図35Cは、
図35Bのような電界に沿って液晶分子431が配向した状態を示す断面図である。
図35Cにおいて、櫛歯電極811の直上の屈折率が最も小さく、櫛歯電極811と櫛歯電極811の中間が最も屈折率が大きい。したがって、この場合も、屈折率分布型GRIN(Gradient Index)レンズが形成される。
【0068】
この場合に形成される各レンズは、リング状電極811、あるいは、円形の第1基板81、第2基板82の半径方向に形成される。しかし、各レンズの照明装置における作用は、
図14Aから
図14C、
図31等で説明したのと同じである。
【実施例4】
【0069】
本実施例は、外形が円形の液晶レンズ全体として1個のレンズを形成する場合の例である。
図36乃至
図39はこの例を示す。なお、実施例4の照明装置全体としての平面図は
図15と、断面図は
図32と、同じである。また、下偏光板60、上偏光板70も
図32等と同じものを使用することが出来る。
図36は、円形の第1基板81に形成された第1電極811の例を示す。第1電極811は、複数の同心円状のリングで構成されている。リングの幅は、
図39の場合よりも大きい。なお、
図36では、引き出し線は省略されている。
【0070】
図37は、円形の第2基板82に形成された第2電極821の例である。第2電極821は円形で平面状に形成されている。第1基板81と第2基板82の間に液晶を挟持して液晶レンズを構成する。
図38及び
図39は、第1基板81と第2基板82を組み立てた後の、
図36のK-K断面に相当する断面図である。
【0071】
図38は、円形で平面状の第2電極821とリング状の第1電極811との間に電圧が印加されていない状態を示す断面図である。
図38において、液晶はホメオトロピック配向であるから、液晶分子431は第1基板81および第2基板82の主面に対して垂直に配向している。
図38においてr方向は、円の半径方向を示す。
【0072】
図39はリング状の複数の第1電極811に異なる電圧を印加した状態を示す断面図である。
図39において、第2電極821に印加する電圧はV1であり、第1電極811には、リング状電極の外側からV1、V2、V3、V4、V5の電圧が印加され、V1<V2<V3<V4<V5である。電圧が大きくなるにしたがって、液晶分子431の傾きが大きくなり、第1基板81の中央付近では、液晶分子431はほぼ第1基板81に平行になっている。
【0073】
図39を液晶レンズとしてみると、第1電極811にV5が印加されており、液晶分子431が第1基板81と平行になっている中央付近における屈折率が最も大きく、第1電極81にV1が印加されており、液晶分子431が第1基板81の主面と垂直になっている周辺付近において、屈折率が最も小さい。したがって、液晶レンズの周辺か中央にかけて、屈折率分布型GRIN(Gradient Index)レンズが形成される。このようにして形成される液晶レンズは、複数形成されたリング状の第1電極811への印加電圧、リング状電極の数、液晶の層厚g等によって任意に変化させることが出来る。
【符号の説明】
【0074】
10…照明装置、 11…モールド、 12…反射シート、 13…導光板、 14…プリズムシート 20…LED、 30…LED用基板、 40…下液晶レンズ、 41…第1基板、 42…第2基板、 43…液晶、 45…シール材、 50…上液晶レンズ、 51…第3基板、 52…第4基板、 53…液晶、 55…シール材、 60…下偏光板、 70…上偏光板、 80…液晶レンズ、 81…第1基板、 82…第2基板、 90…反射ミラー、 91…曲面、 92…係止部、 110…出射面、 120…被照射面、 130…照射スポット、 200…放物線鏡、 300…ヒートシンク、 411…第1電極、 412…第2電極、 431…液晶分子、 511…第3電極、 521…第4電極、 811…第1電極、 812…第2電極