(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】印刷装置および印刷システム
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
B41J2/01
B41J2/01 305
B41J2/01 451
B41J2/01 401
(21)【出願番号】P 2020159018
(22)【出願日】2020-09-23
【審査請求日】2023-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】野村 星也
(72)【発明者】
【氏名】今村 淳志
(72)【発明者】
【氏名】加藤 知孝
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-199445(JP,A)
【文献】特開2016-182758(JP,A)
【文献】特開2005-225001(JP,A)
【文献】特開2014-199246(JP,A)
【文献】特開2020-053761(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0135631(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置であって、
長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、
前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、
前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、
前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、
前記印刷品質情報を出力する出力部と、
を備える、印刷装置。
【請求項2】
印刷装置であって、
長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して規定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、
前記ヘッド部よりも搬送方向下流側に位置において前記基材に付着したインクを乾燥させる乾燥部と、
前記乾燥部における温度の変動を検出する第2検出部と、
前記第2検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、
前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、
前記印刷品質情報を出力する出力部と、
を備える、印刷装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
前記ヘッド部によって印刷された画像を、前記印刷単位毎に検査する検査処理部、
をさらに備え、
前記印刷品質情報は、前記検査処理部による検査結果に基づく印刷品質の情報を含む、印刷装置。
【請求項4】
印刷装置と当該印刷装置に対して印刷データを供給するプリンタコントロール部とを含む印刷システムであって、
前記印刷装置は、
長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、
前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、
前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、
前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、
前記印刷品質情報を出力する出力部と、
を備え、
前記プリンタコントロール部は、
前記出力部が出力する前記印刷品質情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記印刷品質情報に基づいて、印刷品質が不良である印刷単位を再印刷するように前記印刷装置に対して指示する再印刷指示部と、
を備える、印刷システム。
【請求項5】
印刷装置と当該印刷装置が印刷した印刷物を処理する後加工機とを含む印刷システムであって、
前記印刷装置は、
長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、
前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、
前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、
前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、
前記印刷品質情報を出力する出力部と、
を備え、
前記後加工機は、
前記出力部が出力する前記印刷品質情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記印刷品質情報に基づいて、印刷品質が不良である印刷単位に対して規定の処理を行う後処理部と、
を備える、印刷システム。
【請求項6】
印刷方法であって、
(a) 長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する工程と、
(b) 前記工程(a)によって搬送される前記基材にヘッド部からインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行う工程と、
(c) 前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する工程と、
(d) 前記工程(c)によって検出された変動要素に基づいて、前記工程(b)によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する工程と、
(e) 前記印刷単位と前記工程(d)によって推測された前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する工程と、
(f) 前記印刷品質情報を出力する工程と、
を含む、印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置および印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の方向に搬送される長尺帯状の基材に対して、ノズルからインクを吐出することにより、基材に画像を形成する印刷装置が知られている。特許文献1には、印刷中に連続紙が蛇行した場合に、見当ずれや色ずれを抑える印刷装置が開示されている。具体的に、特許文献1には、連続紙の蛇行量の実測波形データに基づいて、後続の連続紙で発生すると予想される蛇行量の予測波形データを生成すること、および、予測波形データに基づくシフト量に応じて画像の印刷位置を補正することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、引用文献1では、印刷中に連続紙の蛇行という異変が発生したとしても、その印刷物が異変発生中に印刷された物であることは、記録も管理もされない。このため、蛇行中の印刷により欠陥が生じた場合であっても、その印刷物に対して、排除または再印刷するなどの事後的な対処を行うことが困難であった。
【0005】
近年、印刷装置の高品質化および高精度化が進んでいる。このため、印刷装置の異変によって発生する印刷画像の微小な欠陥の影響が、無視できない状況になっている。仮に、印刷された画像における微小な欠陥を、画像検査によって検出しようとした場合、検査装置の解像度や測色性能などのスペックを上げる必要がある。そのため、高額なスキャナや分光測色計、大容量メモリ、広帯域の通信手段を要するため、装置の大型化や高コスト化といった課題が生じる。このため、印刷中の異変が発生したことによって、印刷された画像に微小な欠陥が生じても、その印刷物に対して事後的に対処することが困難であった。
【0006】
本発明の目的は、印刷中に異変が発生した場合であっても、印刷物に対する事後的な対処を容易にできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、第1態様は、印刷装置であって、長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、前記印刷品質情報を出力する出力部とを備える。
【0008】
第2態様は、印刷装置であって、長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して規定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、前記ヘッド部よりも搬送方向下流側に位置において前記基材に付着したインクを乾燥させる乾燥部と、前記乾燥部における温度の変動を検出する第2検出部と、前記第2検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、前記印刷品質情報を出力する出力部とを備える。
【0009】
第3態様は、第1態様または第2態様の印刷装置であって、前記ヘッド部によって印刷された画像を、前記印刷単位毎に検査する検査処理部、をさらに備え、前記印刷品質情報は、前記検査処理部による検査結果に基づく印刷品質の情報を含む。
【0010】
第4態様は、印刷装置と当該印刷装置に対して印刷データを供給するプリンタコントロール部とを含む印刷システムであって、前記印刷装置は、長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、前記印刷品質情報を出力する出力部と、を備え、前記プリンタコントロール部は、前記出力部が出力する前記印刷品質情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記印刷品質情報に基づいて、印刷品質が不良である印刷単位を再印刷するように前記印刷装置に対して指示する再印刷指示部とを備える。
【0011】
第5態様は、印刷装置と当該印刷装置が印刷した印刷物を処理する後加工機とを含む印刷システムであって、前記印刷装置は、長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記基材にインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行うヘッド部と、前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する第1検出部と、前記第1検出部が検出した変動要素に基づいて、前記ヘッド部によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する推測部と、前記印刷単位と前記推測部が推測した前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する記憶部と、前記印刷品質情報を出力する出力部と、を備え、前記後加工機は、前記出力部が出力する前記印刷品質情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記印刷品質情報に基づいて、印刷品質が不良である印刷単位に対して規定の処理を行う後処理部とを備える。
【0012】
第6態様は、印刷方法であって、(a)長尺帯状の基材を搬送方向に搬送する工程と、(b)前記工程(a)によって搬送される前記基材にヘッド部からインクを吐出して所定の印刷単位で印刷を行う工程と、(c)前記ヘッド部の温度の変動、前記基材の搬送速度の変動、前記基材にかかるテンションの変動、または、搬送方向に直交する幅方向における前記基材の位置の変動のうち、少なくとも1つを検出する工程と、(d)前記工程(c)によって検出された変動要素に基づいて、前記工程(b)によって印刷された前記印刷単位毎の印刷品質を推測する工程と、(e)前記印刷単位と前記工程(d)によって推測された前記印刷品質とを対応付けた印刷品質情報を記憶する工程と、(f)前記印刷品質情報を出力する工程とを含む。
【発明の効果】
【0013】
第1態様の印刷装置によると、変動要素に基づいた印刷単位毎の印刷品質が、印刷品質情報として記録され、出力される。これにより、印刷中に異変が発生した場合であっても、その異変によって印刷品質が低下した印刷物に対して、事後的な対処を容易に行うことができる。
【0014】
第2態様の印刷装置によると、乾燥部における温度の変動に基づいた印刷単位毎の印刷品質が、印刷品質情報として記録され、出力される。これにより、印刷中に乾燥部における温度に異変が発生した場合であっても、その異変によって印刷品質が低下した印刷物に対して、事後的な対処を容易に行うことができる。
【0015】
第3態様の印刷装置によると、印刷された画像の検査結果に基づいた印刷品質の情報を、変動要素に基づいた印刷品質の情報とともに記録し、出力することができる。
【0016】
第4態様の印刷システムによると、変動要素に基づいた印刷単位毎の印刷品質が、印刷品質情報として記録され、出力される。これにより、印刷中に異変が発生した場合であっても、その異変によって印刷品質が不良となった印刷物に対して、再印刷を容易に行うことができる。
【0017】
第5態様の印刷システムによると、変動要素に基づいた印刷単位毎の印刷品質が、印刷品質情報として記録され、出力される。これにより、印刷中に異変が発生した場合であっても、その異変によって印刷品質が不良となった印刷物に対して、規定の処理を容易に行うことができる。
【0018】
第6態様の印刷方法によると、変動要素に基づいた印刷単位毎の印刷品質が、印刷品質情報として記録され、出力される。これにより、印刷中に異変が発生した場合であっても、その異変によって印刷品質が低下した印刷物に対して、事後的な対処を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施形態に係る印刷システムを示す図である。
【
図2】実施形態に係る印刷装置の構成を示す図である。
【
図6】搬送速度の変動と品質ランクの関係を示す図である。
【
図7】蛇行量の変動と品質ランクの関係を示す図である。
【
図8】ヘッド部の温度の変動と品質ランクの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
【0021】
<1. 実施形態>
図1は、実施形態に係る印刷システム100を示す図である。印刷システム100は、印刷装置1と、後加工機3と、プリンタコントロール部4とを備える。
【0022】
印刷装置1は、長尺帯状の連続紙9に印刷を行う連帳印刷機である。後加工機3は、印刷装置1から排出される連続紙9に対して、所定の後加工処理を行う。後加工機3は、例えば、連続紙9を切断する処理、切断した印刷物の一部を排除する処理などを行う。また、後加工機3は、切断した印刷物を所定の順に積層することによって、製本を行うように構成されてもよい。また、後加工機3は、連続紙9に対して、ラミネート加工などの付加的な加工を行うように構成されていてもよい。
【0023】
プリンタコントロール部4は、CPUなどのプロセッサと、ROMと、RAMとを備えたコンピュータとして構成されている。プリンタコントロール部4は、印刷データを印刷装置1に付与する。印刷データは、印刷装置1において印刷する画像を表す画像データ、印刷部数などの情報を含む。印刷装置1は、印刷データに基づいて、印刷処理を実行する。
【0024】
図2は、実施形態に係る印刷装置1の構成を示す図である。印刷装置1は、給紙部21と、表面印刷ユニット23と、反転ユニット25と、裏面印刷ユニット27と、制御部29とを備える。
【0025】
給紙部21は、連続紙9を表面印刷ユニット23に供給する。給紙部21は、ロール状の連続紙9を水平軸周りに回転可能に保持する。連続紙9は、長尺帯状の基材の一例である。なお、基材は、プラスチックフィルムなどであってもよい。給紙部21は、ロール状の連続紙9を回転させることにより、連続紙9を表面印刷ユニット23に送り出す。
【0026】
表面印刷ユニット23は、連続紙9を搬送方向に搬送しつつ、連続紙9の両側の主面(最も大きい面)のうち、一方の主面に対して印刷を行う装置である。表面印刷ユニット23は、駆動部31と、複数の搬送ローラ33と、印刷部35と、乾燥部37とを備える。以下、搬送方向における下流側を、単に「下流側」と称する。また、搬送方向における上流側を、単に「上流側」と称する。駆動部31および複数の搬送ローラ33は、搬送部の例である。なお、
図2における搬送ローラ33の個数および配置は一例である。すなわち、
図2では搬送ローラ33を印刷ユニット23、27について2個ずつ図示しているが搬送ローラ33の個数はこれより多くてもよいし少なくてもよい。また、
図2では搬送ローラ33を後述するエッジセンサ47と乾燥部37との間に図示しているが、これに代えてまたはこれに加えて搬送ローラ33を配置してもよい。例えば、搬送ローラ33を後述する印刷部35とエッジセンサ47との間に配置してもよい。
【0027】
駆動部31は、給紙部21から連続紙9を表面印刷ユニット23に取り込む。駆動部31は、例えば、複数のローラで構成されている。複数の搬送ローラ33は、駆動部31の下流側に位置する。連続紙9は、駆動部31によって、複数の搬送ローラ33に支持されつつ、搬送方向に搬送される。
【0028】
印刷部35は、駆動部31の下流側に位置する。印刷部35は、複数のヘッド部351を備える。複数のヘッド部351は、連続紙9の主面にインクの液滴を吐出する。複数のヘッド部351は、搬送方向に間隔をあけて配列されている。複数のヘッド部351は、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインクを吐出してもよい。
【0029】
乾燥部37は、印刷部35よりも下流側に位置する。乾燥部37は、印刷部35が連続紙9に付与したインクを乾燥させる。乾燥部37は、例えば、熱風を連続紙9に吹き付けたり、あるいは、電熱器などの熱源からの輻射熱を連続紙9に付与したりすることによって、連続紙9または連続紙9周辺の温度を上昇させる。また、乾燥部37は、例えばヒートローラを備えていてもよい。ヒートローラを連続紙9に接触させることによって、連続紙9の温度を上昇させてもよい。
【0030】
乾燥部37は乾燥部温度センサ371を有する。乾燥部温度センサ371は、乾燥部37の温度を検出する。乾燥部温度センサ371は、例えば、乾燥部37における連続紙9または連続紙9周辺の温度を測定してもよい。乾燥部37が熱風を供給する場合には、乾燥部温度センサ371は熱風の温度を測定してもよい。乾燥部37がヒートローラを備える場合には、乾燥部温度センサ371はヒートローラの表面温度を測定してもよい。乾燥部温度センサ371は、検出した温度を示す検出信号を、制御部29に出力する。乾燥部温度センサ371は、第2検出部の例である。
【0031】
表面印刷ユニット23は、さらに、エンコーダ41と、テンションセンサ43と、ヘッド部温度センサ45と、エッジセンサ47とを備える。エンコーダ41、テンションセンサ43、ヘッド部温度センサ45、エッジセンサ47は、第1検出部の例である。
【0032】
エンコーダ41、テンションセンサ43は、例えば、駆動部31に設けられている。エンコーダ41は、例えば、駆動部31を構成する1つのローラの回転量を検出する。より具体的には、エンコーダ41は、駆動部31のローラが所定の角度回転するごとにパルス信号を制御部29に出力する。
【0033】
制御部29は、エンコーダ41が出力するパルス信号に基づいて、連続紙9の移動量を検出する。制御部29は、連続紙9の移動量に基づいて、連続紙9の搬送速度を算出する。また、制御部29は、連続紙9の移動量に基づいて、各ヘッド部351がインクを吐出するタイミングを決定する。
【0034】
テンションセンサ43は、連続紙9に負荷されているテンションを検出する。テンションセンサ43は、検出したテンションの大きさを示す検出信号を、制御部29へ出力する。
【0035】
ヘッド部温度センサ45は、ヘッド部351の温度を検出する。ヘッド部温度センサ45は、例えば、複数のヘッド部351のうち1つの温度を測定する。なお、ヘッド部温度センサ45は、各ヘッド部351の温度をそれぞれ個別に測定してもよい。ヘッド部温度センサ45は、検出したヘッド部351の温度を示す検出信号を、制御部29に出力する。
【0036】
エッジセンサ47は、印刷部35の上流側および下流側に位置する。。エッジセンサ47は、搬送方向に直交する幅方向における、連続紙9の一方のエッジの位置を検出する。エッジセンサ47は、例えば、連続紙9のエッジに光を照射する光照射部と、光照射部の光を検出する光センサとで構成される。
【0037】
制御部29は、エッジセンサ47が出力する検出信号に基づいて、連続紙9の幅方向における移動量(蛇行量)を測定する。なお、表面印刷ユニット23は、エッジセンサ47の代わりに、連続紙9のエッジを撮影するカメラを備えていてもよい。制御部29は、カメラが撮影した画像に基づいて、連続紙9のエッジの位置を特定することにより、連続紙9の蛇行量を測定してもよい。
【0038】
反転ユニット25は、表面印刷ユニット23から送り出される連続紙9の表裏を反転させる。さらに、反転ユニット25で反転された連続紙9は、裏面印刷ユニット27に送り込まれる。
【0039】
裏面印刷ユニット27は、反転ユニット25によって表裏が反転された連続紙9の他方の主面に対して、印刷を行う。裏面印刷ユニット27は、表面印刷ユニット23と同様の構成を備える。また、裏面印刷ユニット27は、画像検査部39を備える。画像検査部39は、乾燥部37よりも下流側に位置する。画像検査部39は、例えば、連続紙9の両側の主面を撮影するカメラを備えている。画像検査部39は、カメラで撮影した画像を制御部29に出力する。後述するように、制御部29は、画像検査部39が出力した画像に基づいて、印刷された画像における、欠けまたは汚れなどの欠陥の有無を検査する。なお、画像検査部39は、印刷された画像の測色を行う分光測色計を備えていてもよい。
【0040】
図3は、制御部29の構成を示す図である。制御部29は、プロセッサ51と、RAM53と、記憶部55と、機器インターフェース57と、通信部58とを備える。プロセッサ51、RAM53、記憶部55、機器インターフェース57、および通信部58は、バス配線59を介して互いに接続されている。プロセッサ51は、例えば、CPUによって構成される。RAM53は、各種情報を一時的に記憶する装置である。記憶部55は、各種情報を長期的に記憶する非一過性の記録媒体である。記憶部55は、例えば、ROMまたはハードディスクなどの固定ディスクにより構成される。記憶部55は、プログラムPGおよび印刷品質情報PQ1を記憶する。印刷品質情報PQ1については、後述する。
【0041】
制御部29は、機器インターフェース57を介して、印刷装置1に設けられた各種機器と通信可能に接続される。また、制御部29は、機器インターフェース57を介して、入力デバイス61と、ディスプレイ63とに接続される。入力デバイス61は、例えば、マウス、キーボードなどで構成される。ディスプレイ63は、各種情報を表示する。なお、ディスプレイ63がタッチパネルによって構成されることにより、入力デバイスとして機能するようにしてもよい。また、制御部29は、機器インターフェース57を介して、乾燥部温度センサ371と、画像検査部39と、エンコーダ41と、テンションセンサ43と、ヘッド部温度センサ45と、エッジセンサ47とに接続される。
【0042】
通信部58は、印刷装置1が外部機器と通信するための装置である。通信部58は、例えば、後加工機3と、プリンタコントロール部4と通信可能である。
【0043】
図4は、制御部29の機能的な構成を示す図である。制御部29は、推測部71、検査処理部73、印刷品質情報生成部75、および、出力部77として機能する。制御部29の各機能は、プロセッサ51がプログラムPGを実行することによって実現される。なお、制御部29の機能のうちの少なくとも一部が、専用回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
【0044】
推測部71は、変動要素に基づいて、印刷が行われた所定の印刷単位毎に印刷品質を推測する。変動要素は、具体的には、ヘッド部温度センサ45の出力に基づくヘッド部351の温度の変動と、エンコーダ41の出力に基づく連続紙9の搬送速度の変動と、テンションセンサ43の出力に基づくテンションの変動と、エッジセンサ47の出力に基づく蛇行量の変動とを含む。また、変動要素は、さらに、乾燥部37における温度の変動を含む。
【0045】
印刷単位は、任意に設定し得る。具体的には、印刷データにて定義されている「ページ」、複数のページで構成される「部」、または、複数の部で構成される「ジョブ」を、印刷単位としてもよい。また、連続紙9における搬送方向に所定の長さを有する「印刷領域」を、印刷単位としてもよい。以下では、「ページ」を印刷単位とする場合について説明するが、他の印刷単位を採用する場合も同様に実施し得る。
【0046】
印刷品質として、予め、少なくとも2段階の品質ランクが定義される。本実施形態では、ランクA(高品質)、ランクB(中品質)、ランクC(低品質)が定義されているものとする。すなわち、推測部71は、印刷されたページ毎に、印刷品質をランクAからランクCの3段階で評価する。
【0047】
検査処理部73は、画像検査部39のカメラが撮影した画像に基づいて、ページ毎に、印刷された画像の欠陥の有無を検査する。また、画像検査部39が分光測色計を備える場合には、検査処理部73は、測色結果に基づいて、印刷された画像における欠陥の有無を検査してもよい。
【0048】
印刷品質情報生成部75は、印刷品質情報PQ1を生成する。印刷品質情報PQ1は、印刷されたページ毎の、推測部71が推測した印刷品質を記録した情報である。すなわち、印刷品質情報PQ1は、印刷されたページと、そのページの印刷品質とを対応付けた情報である。また、印刷品質情報PQ1は、検査処理部73の検査結果に基づいた印刷品質に関する情報を含んでもよい。
【0049】
出力部77は、印刷品質情報PQ1を、制御部29外に出力する。出力部77は、印刷品質情報PQ1を、ディスプレイ63に表示する出力処理を行ってもよい。また、出力部77は、印刷品質情報PQ1を、後加工機3、および、プリンタコントロール部4に出力してもよい。
【0050】
図5は、パラメータ設定画面CS1の例を示す図である。パラメータ設定画面CS1は、推測部71が印刷品質を推測する際に使用される各種パラメータを設定するための、グラフィカルユーザインターフェースである。パラメータ設定画面CS1は、例えばディスプレイ63に表示される。ユーザは、パラメータ設定画面CS1上で、入力デバイス61を操作することによって、各パラメータを入力する。
【0051】
パラメータ設定画面CS1上では、いくつかの変動要素について、ランクBまたはランクCとする閾値が指定される。
図5に示す例では、例えば蛇行量の変動については、ランクCの閾値が「70μm」、ランクBの閾値が「50μm」とされている。この場合、推測部71は、蛇行量が70μm以上の状態で印刷されたページをランクCとする。また、推測部71は、蛇行量が50μm以上70μm未満の状態で印刷されたページをランクBとする。また、推測部71は、蛇行量が50μm未満の状態で印刷されたページをランクAとする。その他の変動要素についても、蛇行量の変動と同様に、設定された閾値に基づいて、推測部71が品質ランクを決定する。
【0052】
なお、
図5に示す複数の変動要素のうち、「加減速中印刷」は、搬送速度が加速中または減速中に印刷が行われたことを意味する。この「加減速中印刷」については、パラメータ設定画面CS1上において、閾値ではなく、品質ランクが指定されるようになっている。
図5に示す例では、「加減速中印刷」が「ランクB」に設定されている。この場合、推測部71は、加減速中に印刷が行われたページについては、ランクBとする。
【0053】
また、パラメータ設定画面CS1においては、連続紙9の種類が選択できるようになっている。連続紙9の種類について、予め準備された複数の選択肢の中から1つが選択されることによって、各閾値が自動的に予め決められた値に設定されてもよい。また、各閾値が、自動で決められた値から、ユーザの入力に基づいて変更されるようにしてもよい。
【0054】
<搬送速度変動>
図6は、搬送速度の変動と品質ランクの関係を示す図である。
図6中、縦軸は搬送速度を示し、横軸は時間を示す。グラフG1は、搬送速度の変動を示す。また、
図6には、連続紙9と、連続紙9上に印刷されたページ(印刷ページPP)とを概念的に示している。各印刷ページPPには、連続紙9に対して印刷された順を示す番号を付している(
図7および
図8においても同様)。
【0055】
図6に示す例では、時刻t1から時刻t2の期間に搬送速度が0mpm(メートル/分)から100mpmまで加速され、時刻t2から時刻t3の期間に搬送速度が100mpm(最高速度)で一定とされ、時刻t3から時刻t4の期間に搬送速度が100mpmから30mpmに減速される。また、時刻t4から時刻t5の期間に搬送速度が30mpm(低速度)で一定とされ、時刻t5から時刻t6の期間に搬送速度が30mpmから100mpmまで加速され、時刻t6以降に搬送速度が100mpmとされている。
【0056】
図5に示すように、搬送速度の変動に関して、ランクBの閾値が30mpm以下に設定されており、かつ、加減速中の印刷品質がランクBに設定されているものとする。すると、
図6に示す例では、推測部71は、搬送速度が100mpmで一定とされている時刻t2から時刻t3の期間の印刷ページPP(6~14番目)、および、時刻t6以降の印刷ページPPを、それぞれランクAとする。また、推測部71は、搬送速度が30mpmとされている時刻t4から時刻t5の期間の印刷ページPPをランクBとする。さらに、推測部71は、加減速中の期間である時刻t1から時刻t2の印刷ページPP(6~14番目)、時刻t3から時刻t4の期間の印刷ページPP(15~19番目)、時刻t5から時刻t6の期間の印刷ページPPを、それぞれランクBとする。
【0057】
搬送速度が加速または減速される場合、印刷品質が低下する可能性が高い。このため、加速または減速中の印刷ページPPの品質ランクを、比較的低いランクBとして記録しておくことにより、当該印刷ページPPを事後的に対処することが容易となる。
【0058】
<蛇行量変動>
図7は、蛇行量の変動と品質ランクの関係を示す図である。
図7中、縦軸は蛇行量を示し、横軸は時間を示す。また、グラフG2は、蛇行量の変動を示している。
【0059】
蛇行量は、連続紙9のエッジが所定の基準位置にあるときをゼロとして、幅方向の一方または他方への位置の変動量(振動)の大きさ(振幅)としている。
図7に示す例では、蛇行量は、時刻t11から時刻t12の期間で、70μm以上であり、時刻t12から時刻t13の期間で、50μm以上70μm未満であり、時刻t13以降に、50μm未満の大きさである。
図7に示すような蛇行量の変動は、例えば、連続紙9の搬送速度の加速中に発生しやすい。
【0060】
蛇行量の変動に関して、
図5に示すように、ランクCの閾値が70μm以上に設定され、ランクBの閾値が50μm以上に設定されたとする。この場合、推測部71は、時刻t11から時刻t12の期間の印刷ページPP(1,2番目)をランクCとし、時刻t12~時刻t13の期間の印刷ページPP(3~7番目)をランクBとし、時刻t13以降の印刷ページPP(8番目~)をランクAとする。
【0061】
<ヘッド部温度変動>
図8は、ヘッド部351の温度の変動と品質ランクの関係を示す図である。
図8中、縦軸はヘッド部351の温度を示し、横軸は時間を示している。グラフG3は、ヘッド部351の温度の変動を示す。
図8に示すように、ヘッド部351の温度は、連続して印刷が行われることによって、徐々に増大し得る。
【0062】
ここでは、
図5に示すように、ヘッド部351の温度が基準温度Tmと比べて15℃以上高い場合をランクCとし、ヘッド部351の温度が基準温度Tmと比べて8℃以上15℃未満高い場合をランクBとするように、閾値が設定されているものとする。このため、
図8に示す例では、時刻t21から時刻t22における温度の変動量が8℃未満であるため、推測部71は、時刻t21から時刻t22の印刷ページPPをランクAとする。また、時刻t22から時刻t23における温度の変動量が8℃以上15℃未満であるため、推測部71は、時刻t22から時刻t23の印刷ページPPをランクBとする。さらに、時刻t23以降のヘッド部351の温度の変動量が15℃以上であるため、推測部71は、時刻t23以降の印刷ページPPをランクCとする。
【0063】
図9は、印刷品質情報PQ1の例を示す図である。印刷品質情報PQ1においては、印刷されたページ毎に、かつ、変動要素毎に、推測部71が推測した品質ランクが記録されている。また、印刷品質情報PQ1には、検査処理部73が行った検査(画像検査)の結果が含まれている。
図9に示す例では、検査処理部73は、欠陥がないページをランクA(高品質)とし、欠陥を有するページをランクC(低品質)としている。また、印刷品質情報生成部75は、ページ毎に、総合判定情報を、印刷品質情報PQ1に付加している。
図9に示す例では、変動要素に関する品質ランク、および、検査処理部73が付与した品質ランクのうち最も低い品質ランクを、総合判定情報としている。したがって、1つでも変動要素の品質ランクが最も低いランクCを含む場合には、総合判定情報がランクCとされる。なお、例えば、ランクBが所定の数以上である場合には、総合判定情報をランクCとしてもよい。
【0064】
出力部77が、
図9に示す印刷品質情報PQ1をディスプレイ63に表示することによって、ユーザは、印刷品質に問題があるページを、容易に特定できる。なお、出力部77は、印刷品質情報PQ1の全部から、印刷品質が不良(例えば、総合判定情報がランクC)のページなどの一部を抽出し、それをディスプレイ63上で強調して表示するようにしてもよい。
【0065】
図1または
図3に示すように、後加工機3は、受信部311と、後処理部313とを備える。受信部311は、出力部77が出力する印刷品質情報PQ1を受信する。後処理部313は、例えば、連続紙9を印刷ページ単位で切断する。また、後処理部313は、切断した印刷物のうち、不要な印刷物を抜き取ることによって排除してもよい。不要な印刷物は、印刷品質情報PQ1に基づいて印刷品質が不良(例えば、総合評価情報がランクC)であるページを抜き取る処理を行ってもよい。また、後加工機3は、印刷品質情報PQ1に基づいて印刷品質が不良のページに対してテープを貼り付ける装置(例えば、テープインサータ)を備えていてもよい。
【0066】
図1または
図3に示すように、プリンタコントロール部4は、通信部411と再印刷指示部413とを備える。通信部411は、印刷装置1に印刷データを送信する。また、通信部411は、出力部77が出力する印刷品質情報PQ1を受信する。通信部411は、受信部の例である。再印刷指示部413は、印刷品質情報PQ1に基づいて、印刷装置1に再印刷を指示する。具体的には、印刷品質情報PQ1に基づいて印刷品質が不良(例えば、総合評価情報がランクC)のページの印刷データを印刷装置1に送信する。これにより、印刷装置1は、印刷データに基づいて、印刷品質が不良のページを再印刷する。このようにすることで、印刷品質が不良のページについては、自動的に再印刷を行うことができる。
【0067】
なお、出力部77は、表面印刷ユニット23で印刷されたページについての印刷品質情報PQ1を、裏面印刷ユニット27の印刷部35で印刷させてもよい。例えば、表面印刷ユニット23で印刷されたページの印刷品質が不良(例えば、総合評価情報がランクC)である場合、裏面印刷ユニット27の印刷部35が、そのページの裏側に、×印などの所定のNGマークを印刷してもよい。また、後加工機3が、そのNGマークを認識することによって、マークが印刷された印刷物を、排除するように構成されていてもよい。
【0068】
<2. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0069】
例えば、反転ユニット25および裏面印刷ユニット27は必須ではなく、省略してもよい。裏面印刷ユニット27を省略する場合、画像検査部39は表面印刷ユニット23に設けられてもよい。
【0070】
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 印刷装置
3 後加工機
4 プリンタコントロール部
9 連続紙
29 制御部
31 駆動部
33 搬送ローラ
35 印刷部
37 乾燥部
39 画像検査部
41 エンコーダ
43 テンションセンサ
45 ヘッド部温度センサ
47 エッジセンサ
55 記憶部
71 推測部
73 検査処理部
75 印刷品質情報生成部
77 出力部
100 印刷システム
311 受信部
313 後処理部
351 ヘッド部
371 乾燥部温度センサ
411 通信部(受信部)
413 再印刷指示部
PP 印刷ページ
PQ1 印刷品質情報