(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】情報処理方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 65/401 20220101AFI20240419BHJP
【FI】
H04L65/401
(21)【出願番号】P 2022555623
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2022083886
(87)【国際公開番号】W WO2022218149
(87)【国際公開日】2022-10-20
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】202110411293.2
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】518298061
【氏名又は名称】▲広▼州▲視▼▲叡▼▲電▼子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIRUI ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.192,Kezhu Road,Science Park Guangzhou,Guang Dong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】黄 升
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-207153(JP,A)
【文献】特開2011-071660(JP,A)
【文献】特開2012-078954(JP,A)
【文献】特開2020-073397(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111355820(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108958678(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 65/401
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面共有送信機に適用される情報処理方法であって、
文字に作用する第1操作に応答して、画面共有アプリの入力ボックスに前記文字を表示するステップと、
入力された文字に応じて、前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定するステップであって、前記目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ前記入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから前記画面共有送信機によって取得
された画面共有受信機の画面共有コードであるステップと、
前記入力ボックスに前記目標画面共有コードを表示するステップと、
前記目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得するステップと、
前記IPアドレスに応じて前記画面共有受信機と接続を確立するステップと、
前記画面共有受信機に画面共有データを送信するステップと、を含
み、
前記ビーコンフレームには前記画面共有受信機のIPアドレスが付されており、
前記画面共有受信機に画面共有データを送信するステップは、
画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、前記ビーコンフレームに付されている前記画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定するステップと、
同じである場合、前記画面共有受信機に画面共有データを送信するステップと、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
入力された文字に応じて、前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する上記のステップは、
前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、前記入力された文字を含む候補画面共有コードの数が1である場合、前記入力された文字を含む候補画面共有コードを前記目標画面共有コードとして決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
入力された文字に応じて、前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する上記のステップは、
前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、前記目標画面共有コードを含む、前記入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示するステップと、
前記目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、前記目標画面共有コードを決定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち前記入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示する上記のステップの前、
前記入力された文字及び前記入力された文字の入力順番に従って、文字列を決定するステップと、
前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、前記文字列を含む画面共有コードを、前記入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定するステップとをさらに含む
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記ビーコンフレームを受信した後、サービスセット識別子SSID及びパスワードを含む、前記ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスするステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記画面共有受信機に画面共有データを送信する上記のステップは、
前記画面共有受信機に前記目標画面共有コードを送信して、前記目標画面共有コードの検証結果を得るステップと、
前記検証結果が検証合格である場合、前記画面共有受信機に画面共有データを送信するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
画面共有受信機に適用される情報処理方法であって、
画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュールが前記画面共有受信機に対応する前記画面共有コードを表示することをトリガーするステップと、
前記画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信するステップと、
前記画面共有送信機からの接続確立要求を受信したことに応答して、前記画面共有送信機と接続を確立するステップであって、接続確立要求は、入力された文字に基づいて、前記画面共有送信機によって、前記画面共有コードを入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードとして自動的に補完され送信されたものであるステップと、
前記画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップと、を含
み、
前記ビーコンフレームには前記画面共有受信機のIPアドレスが付されており、
前記画面共有送信機により前記目標画面共有コードを解析して取得された前記画面共有受信機のIPアドレスと、前記ビーコンフレームに付されている前記画面共有受信機のIPアドレスとが同じである場合、前記画面共有送信機から前記画面共有データを受信する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
前記画面共有送信機からの画面共有データを受信する上記のステップは、
前記画面共有送信機からの目標画面共有コードを受信するステップと、
前記目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得るステップと、
前記画面共有送信機に前記検証結果を送信するステップと、
前記検証結果が検証合格である場合、前記画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項
7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
画面共有送信機に適用される情報処理装置であって、
文字に作用する第1操作に応答して、表示モジュールが画面共有アプリの入力ボックスに前記文字を表示することをトリガーし、入力された文字に応じて、前記画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する処理モジュールであって、前記目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ前記入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから前記画面共有送信機によって取得
された画面共有受信機の画面共有コードである処理モジュールと、
前記入力ボックスに前記目標画面共有コードを表示する前記表示モジュールと、
前記画面共有受信機に画面共有データを送信する受送信モジュールと、を含み、
前記処理モジュールは、さらに、前記目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、前記IPアドレスに応じて前記画面共有受信機と接続を確立
し、
前記ビーコンフレームには前記画面共有受信機のIPアドレスが付されており、
前記受送信モジュールは、
画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、前記ビーコンフレームに付されている前記画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定し、
同じである場合、前記画面共有受信機に画面共有データを送信する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
画面共有受信機に適用される情報処理装置であって、
画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュールが前記画面共有受信機に対応する前記画面共有コードを表示することをトリガーする処理モジュールと、
前記画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信し、前記画面共有送信機からの接続確立要求を受信する受送信モジュールであって、接続確立要求は、入力された文字に基づいて、前記画面共有送信機によって、前記画面共有コードを、入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードとして自動的に補完され送信されたものである受送信モジュールとを含み、
前記処理モジュールは、さらに、前記接続確立要求に応答して、前記画面共有送信機と接続を確立し、
前記受送信モジュールは、さらに、前記画面共有送信機からの画面共有データを受信
し、
前記ビーコンフレームには前記画面共有受信機のIPアドレスが付されており、
前記受送信モジュールは、前記画面共有送信機により前記目標画面共有コードを解析して取得された前記画面共有受信機のIPアドレスと、前記ビーコンフレームに付されている前記画面共有受信機のIPアドレスとが同じである場合、前記画面共有送信機から前記画面共有データを受信する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
プログラム命令を記憶するメモリと、
前記メモリ中のプログラム命令を呼び出して実行し、請求項1~
8のいずれか1項に記載の情報処理方法を実行するプロセッサと、を含む
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
実行されると請求項1~
8のいずれか1項に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令が記憶されている
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
実行されると請求項1~
8のいずれか1項に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令を含む
ことを特徴とするプログラ
ム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年04月16日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110411293.2、発明の名称が「情報処理方法、装置及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は画面共有の技術分野に関し、特に情報処理方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の持続的な進歩に伴い、さまざまな新しい技術、例えば画面共有技術が開発されてきた。画面共有技術によって、画面共有送信機に表示される内容が画面共有受信機に伝送され、画面共有受信機によって表示されることが可能になり、例えば、コンピュータに表示される内容がインタラクティブホワイトボード(interactive white board)に画面共有されて表示される。画面共有に先立って、画面共有送信機と画面共有受信機の間で接続を確立する必要がある。
【0004】
関連技術における接続方式では、ユーザが画面共有送信機で画面共有受信機の画面共有コードを手動で入力し、画面共有送信機はこの画面共有コードに基づいてリバース解析をして画面共有受信機のIPアドレスを取得し、このIPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立する。
【0005】
ただし、IPアドレスの範囲が広いので、画面共有コードがIPアドレスに1対1で対応するように、通常、画面共有コードの組成が複雑であり、結果として、ユーザによる手動入力が効率的ではなく、しかもエラーが生じやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを可能とする情報処理方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、画面共有送信機に適用される情報処理方法を提供する。該方法は、文字に作用する第1操作に応答して、画面共有アプリの入力ボックスに前記文字を表示するステップと、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定するステップであって、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ目標画面共有コード入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレーム(Beacon)から画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードであるステップと、入力ボックスに目標画面共有コードを表示するステップと、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得するステップと、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立するステップと、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップと、を含む。
【0008】
任意の一実施形態では、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する上記ステップは、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、入力された文字を含む候補画面共有コードの数が1である場合、入力された文字を含む候補画面共有コードを目標画面共有コードとして決定するステップとを含んでもよい。
【0009】
任意の一実施形態では、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する上記ステップは、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示するステップと、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、目標画面共有コードを決定するステップとを含んでもよい。
【0010】
任意の一実施形態では、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち前記入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示する上記ステップの前、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、文字列を決定するステップと、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち文字列を含む画面共有コードを、入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定するステップをさらに含んでもよい。
【0011】
任意の一実施形態では、上記情報処理方法は、画面共有受信機からのビーコンフレームを受信した後、サービスセット識別子(Service Set Identifier、略語SSID)及びパスワード(password)などを含む、ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスするステップをさらに含んでもよい。
【0012】
任意の一実施形態では、ビーコンフレームには画面共有受信機のIPアドレスが付されている。このとき、画面共有受信機に画面共有データを送信する上記ステップは、画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、ビーコンフレームに付されている画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定するステップと、同じである場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップと、をさらに含んでもよい。本実施形態では、画面共有送信機は、目標画面共有コードに基づいて得られたIPアドレスが画面共有受信機のIPアドレスであるか否かを検証する。
【0013】
任意の一実施形態では、画面共有受信機に画面共有データを送信する上記ステップは、画面共有受信機に目標画面共有コードを送信して、目標画面共有コードの検証結果を得るステップと、検証結果が検証合格である場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップとを含んでもよい。本実施形態では、画面共有受信機は、画面共有送信機からの目標画面共有コードが画面共有受信機の画面共有コードであるか否かを検証する。
【0014】
第2態様では、本願の実施例は、画面共有受信機に適用される情報処理方法を提供する。該情報処理方法は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュールが画面共有受信機に対応する画面共有コードを表示することをトリガーするステップと、上記画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信するステップと、画面共有送信機からの接続確立要求を受信したことに応答して、画面共有送信機と接続を確立するステップであって、接続確立要求は、入力された文字に基づいて、画面共有送信機によって、上記画面共有コードを、入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードとして自動的に補完され送信されたものであるステップと、画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップと、を含む。
【0015】
任意の一実施形態では、画面共有送信機からの画面共有データを受信する上記ステップは、画面共有送信機からの目標画面共有コードを受信するステップと、目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得るステップと、画面共有送信機に検証結果を送信するステップと、検証結果が検証合格である場合、オーディオデータ及び/又はビデオデータなど、画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップとを含んでもよい。
【0016】
第3態様では、本願の実施例は、画面共有送信機に適用される情報処理装置を提供する。該情報処理装置は、
文字に作用する第1操作に応答して、表示モジュールが画面共有アプリの入力ボックスに文字を表示することをトリガーし、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する処理モジュールであって、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ目標画面共有コード入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードである処理モジュールと、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する表示モジュールと、画面共有受信機に画面共有データを送信する受送信モジュールと、を含み、処理モジュールは、さらに、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立する。
【0017】
任意の一実施形態では、処理モジュールは、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する際に、具体的には、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、入力された文字を含む候補画面共有コードの数が1である場合、入力された文字を含む候補画面共有コードを目標画面共有コードとして決定する。
【0018】
任意の一実施形態では、処理モジュールは、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する際に、具体的には、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示し、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、目標画面共有コードを決定する。
【0019】
任意の一実施形態では、処理モジュールは、さらに、表示モジュールが画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示する前に、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、文字列を決定し、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち文字列を含む画面共有コードを、入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定する。
【0020】
任意の一実施形態では、受送信モジュールは、さらに、画面共有受信機からのビーコンフレームを受信した後、SSID及びパスワードなどを含む、ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスする。
【0021】
任意の一実施形態では、ビーコンフレームには画面共有受信機のIPアドレスが付されている。このとき、受送信モジュールは、画面共有受信機に画面共有データを送信する際に、具体的には、画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、ビーコンフレームに付されている画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定し、同じである場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するようにしてもよい。本実施形態では、画面共有送信機は、目標画面共有コードに基づいて得られたIPアドレスが画面共有受信機のIPアドレスであるか否かを検証する。
【0022】
任意の一実施形態では、受送信モジュールは、画面共有受信機に画面共有データを送信する際に、具体的には、画面共有受信機に目標画面共有コードを送信して、目標画面共有コードの検証結果を得て、検証結果が検証合格である場合、画面共有受信機に画面共有データを送信する。本実施形態では、画面共有受信機は、画面共有送信機からの目標画面共有コードが画面共有受信機の画面共有コードであるか否かを検証する。
【0023】
第4態様では、本願の実施例は、画面共有受信機に適用される情報処理装置を提供する。該情報処理装置は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュールが該画面共有受信機に対応する画面共有コードを表示することをトリガーする処理モジュールと、画面共有受信機の画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信し、画面共有送信機からの接続確立要求を受信する受送信モジュールであって、接続確立要求は、入力された文字に基づいて、画面共有送信機によって、上記画面共有コードを、入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードとして自動的に補完され送信されたものである受送信モジュールと、を含み、処理モジュールは、さらに、接続確立要求を受信したことに応答して、画面共有送信機と接続を確立し、受送信モジュールは、さらに、画面共有送信機からの画面共有データを受信する。
【0024】
任意の一実施形態では、受送信モジュールは、画面共有送信機からの画面共有データを受信する際に、具体的には、画面共有送信機からの目標画面共有コードを受信し、目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得て、画面共有送信機に検証結果を送信し、検証結果が検証合格である場合、オーディオデータ及び/又はビデオデータなど、画面共有送信機からの画面共有データを受信する。
【0025】
第5態様では、本願の実施例は、プログラム命令を記憶するメモリと、メモリ中のプログラム命令を呼び出して実行し、第1態様又は第2態様のいずれか1項に記載の情報処理方法を実行するプロセッサと、を含む、電子機器を提供する。
【0026】
第6態様では、本願の実施例は、実行されると第1態様又は第2態様のいずれか1項に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0027】
第7態様では、本願の実施例は、実行されると第1態様又は第2態様のいずれか1項に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0028】
本願の実施例による情報処理方法、装置及び記憶媒体では、画面共有送信機は、文字に作用する第1操作に応答して、画面共有アプリの入力ボックスに文字を表示し、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードである、入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立し、画面共有受信機に画面共有データを送信する。一方、本願によれば、ユーザが目標画面共有コードの最初のN個の文字を入力すると、目標画面共有コードを決定し、入力ボックスに目標画面共有コードを表示することができ、ここでは、Nは目標画面共有コードに含まれる文字の数よりも小さく、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る。他方、画面共有受信機はビーコンフレームを介して画面共有受信機の画面共有コードを画面共有送信機に伝送するので、ユーザは画面共有送信機と画面共有受信機とが同一LANにあるか否かを判断せずに済み、つまり、画面共有送信機と画面共有受信機が同一のLANにいなくても、画面共有送信機での画面共有コードの自動補完が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本願の実施例又は関連技術の技術案を明確に説明するために、以下、実施例又は関連技術の説明に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1a】本願の一実施例による適用シーンの概略図である。
【
図1b】本願の実施例による画面共有コードの入力インターフェースの一例の概略図である。
【
図1c】本願の一実施例による適用シーンの概略図である。
【
図2】本願の一実施例による情報処理方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例による別の画面共有コードの入力インターフェースの概略図である。
【
図4】本願の実施例によるさらなる画面共有コードの入力インターフェースの概略図である。
【
図5】本願の実施例によるさらなる画面共有コードの入力インターフェースの概略図である。
【
図6】本願の実施例によるさらなる画面共有コードの入力インターフェースの概略図である。
【
図7】本願の一実施例による情報処理方法の適用例の図である。
【
図8】本願の別の実施例による情報処理方法のフローチャートである。
【
図9】本願の一実施例による情報処理装置の構造模式図である。
【
図10】本願の一実施例による電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本願の実施例の図面を参照して、本願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る全ての他の実施例は、本願の特許範囲に属する。
【0031】
本願の実施例の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」及び「第2」などの用語は類似の対象を区別するものに過ぎず、必ずしも特定の順番又は優先順位を示すためのものではない。このように使用されるデータは、本明細書に記載の本願の実施例が、例えば本明細書に図示又は記載されたもの以外の順番で実施されることを可能にするために、適宜交換されてもよいことが理解されるべきである。さらに、用語「含む」及び「有する」並びにそれらの変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを包含するプロセス、方法、システム、製品、又は機器は、明示的にリストされたステップ又はユニットに限定される必要はなく、明示的にリストされていない、又はこれらのプロセス、方法、製品、又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0032】
なお、本明細書で使用される「及び/又は」という用語は関連対象の相関関係を記述するものに過ぎず、3つの関係が存在することを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つのケースを表し得る。「/」は「又は」の関係を表す。
【0033】
無線画面共有とは、無線画面同期化、画面転送、画面シェアリングとも呼ばれる。具体的には、画面共有技術によって画面共有送信機の画面映像を別の画面共有受信機の画面に「リアルタイム」で表示することである。ここで、画面共有送信機は、例えば携帯電話、タブレット、ラップトップ、コンピュータなどの機器であってもよく、画面共有受信機は、例えばインタラクティブホワイトボード、ラップトップ、コンピュータ、テレビ、オールインワンマシン、プロジェクタなどの機器であってもよい。
【0034】
映像の内容は各種の媒体情報やリアルタイム操作映像、例えば、ドキュメント、ビデオ、写真などを含み、画面共有送信機と画面共有受信機が接続(有線接続及び/又は無線接続)を確立する限り、画面共有送信機の画面映像を画面共有受信機の画面に画面共有して表示することができる。一例として、画面共有送信機及び画面共有受信機のいずれにも画面共有アプリがインストールされている。
【0035】
通常、画面共有コードの大きさが固定のものであり、例えば6ビット画面共有コード又は8ビット画面共有コードなどである。特定の適用では、画面共有コードは画面共有コード生成アルゴリズムを用いてIPアドレスを処理することにより得られ、画面共有コードはIPアドレスに1対1で対応する。インタラクティブホワイトボードに割り当てられるIPアドレスが毎回異なるため、同一画面受信機に対応する画面共有コードはIPアドレスの変化に伴い変わる。このため、画面送信機の画面映像を画面受信機に画面共有する前に、ユーザは画面送信機に画面受信機の画面共有コードを手動で入力する必要がある。ただし、LAN内のIPアドレスの範囲が広いので、画面共有コードをIPアドレスに1対1で対応させるために、画面共有コードの構成が複雑になり、例えば、画面共有コードにはアルファベットや数字などが含まれており、この結果、ユーザが画面共有コードを手動で入力する際に、ユーザによる手動入力が効率的ではなく、かつエラーが生じやすい。
【0036】
また、現在の画面共有送信機及び画面共有受信機のディスカバリでは、ほとんどLANディスカバリの方式、例えば、マルチキャストドメインネームシステム(Multicast Domain Name System、略語MDNS)などが採用されている。ユーザが画面共有送信機と画面共有受信機が同一LANにあるか否かを知らず、このため、画面共有送信機が画面共有受信機から送信された画面共有コードを受信できない場合がある。
【0037】
上記問題に基づいて、本願は、ビーコンフレームを介して画面共有コードを伝送すること、及び半自動化入力により、画面共有コードの入力効率を高めながら、画面共有コードの入力エラー確率を低下させ、即ち、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る、情報処理方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【0038】
次に、本願に係る適用シーンについて例示的に説明する。
【0039】
図1aは本願の一実施例による適用シーンの概略図である。
図1aに示すように、一例として、電子機器A及び電子機器Bの両方の間で画面共有技術による映像シェアリングが必要であり、ここでは、電子機器Aは画面共有送信機、電子機器Bは画面共有受信機である。本願による情報処理方法によれば、電子機器Aにおいて電子機器Bの画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る。さらに、電子機器Aは該画面共有コードに従って電子機器Bと接続を確立し、画面共有処理を行う。
【0040】
図1aに示す例では、電子機器Aとしてラップトップ、電子機器Bとしてインタラクティブホワイトボード(interactive white board)が例示されているが、本願はこれに限定されるものではない。インタラクティブホワイトボードは、プロジェクタ、電子ホワイトボード、カーテン、オーディオ機器、テレビやビデオ会議端末などの機能のうちのいずれか1種又は複数の機能を集積している。具体的には、
図1bに示すように、インタラクティブホワイトボードには画面共有アプリがインストールされており、ユーザが該画面共有アプリを起動させるときに、インタラクティブホワイトボードは、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、IPアドレスに基づいて該インタラクティブホワイトボードの画面共有コードを生成し、インタラクティブホワイトボードの画面に該画面共有コードを表示する。ユーザが該画面共有コードを見ると、ラップトップの画面共有アプリインターフェースに該画面共有コードを入力する。
【0041】
なお、画面共有送信機及び画面共有受信機は相対滴な概念であり、画面共有技術によって無線伝送を行う2つの電子機器のうち、一方は画面共有送信機であり、他方は画面共有受信機であり、両方は、具体的な状況に応じて交換してもよい。一般には、画面共有送信機は1つ又は複数であってもよく、具体的な適用シーンに応じて設定され、実施例では限定しない。
【0042】
好ましくは、画面共有アプリは、上記画面共有送信機及び/又は画面共有受信機に予めインストールされておいてもよく、画面共有送信機及び/又は画面共有受信機が画面共有アプリを起動する際に、サードパーティ機器又はサーバからダウンロードされてインストールされてもよい。実施例では、サードパーティ機器について限定しない。具体的には、画面共有アプリは、画面共有送信機に表示された内容を取得して、画面共有データとし、当該内容を表示するよう画面共有受信機に指示する。実施例では、画面共有送信機及び画面共有受信機の両方に画面共有アプリがインストールされている例について説明する。ここで、画面共有送信機の画面共有アプリは画面共有データを取得し、画面共有データを画面共有受信機に直接又は間接的に送信する。間接的に送信すれば、画面共有送信機は中継機器を介して画面共有受信機に送信してもよく、該中継機器は無線画面共有装置であってもよく、データ中継/処理機能を有する他の機器であってもよい。画面共有受信機の画面共有アプリは画面共有データを受信し、画面共有受信機に表示されやすいように画面共有データを対応する内容に変換する。
【0043】
なお、
図1aに示すシーンでは、画面共有受信機はインタラクティブホワイトボードであり、該インタラクティブホワイトボードには画面共有アプリがインストールされており、かつ受信と表示の機能が集積されている。いくつかの実施例では、
図1cに示すように、画面共有受信機は、受信機器B2と表示機器B1との2つの互いに独立した機器を備えてもよく、ここで、受信機器には画面共有アプリがインストールされており、表示機器は映像を表示するものである。一例として、
図1cに示すように、受信機器B2は、具体的には、レシーバーボックスなどの表示機能を備えない電子機器であってもよく、表示機器B1はテレビ又はプロジェクタなどの表示機能を備えた電子機器であってもよい。
【0044】
また、画面共有送信機の画面と画面共有受信機の画面との解像度が異なり、画面共有データは画面共有送信機の解像度に基づいて取得されるものであることを考慮して、画面共有受信機の画面に画面共有データを表示するために、画面共有アプリは画面共有送信機の画面及び画面共有受信機の画面の解像度によって画面マッピング関係を決定し、画面マッピング関係に従って画面共有データを変換し、画面共有内容を得ることが必要である。なお、実施例では、画面共有内容及び画面共有データの表示内容は、解像度が異なる以外、実質的には同じである。
【0045】
以下、具体的な実施例を参照しながら、本願による情報処理方法について解釈して説明する。
【0046】
図2は本願の一実施例による情報処理方法のフローチャートである。該情報処理方法は情報処理装置によって実行されてもよく、該情報処理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアの形態で実現されてもよい。
図1a又は
図1cに示す適用シーンでは、該情報処理装置は、電子機器A又は電子機器Aのチップ又は回路であってもよい。
【0047】
図2に示すように、本実施例による情報処理方法は、ステップS201~S206を含む。
【0048】
S201において、画面共有送信機が、文字に作用する第1操作に応答して、入力ボックスに文字を表示する。
【0049】
入力ボックスは画面共有アプリの入力ボックスである。
図3に示すように、ユーザは画面共有送信機の画面共有アプリを始動させ、画面共有送信機はこの操作に応答して、入力ボックス1を表示する。該入力ボックス内の内容が編集可能であり、ユーザは画面共有送信機の仮想キーボードや画面共有送信機に接続された物理キーボードなどの入力機器を通じて、入力ボックスに目標画面共有コードに含まれる文字を入力してもよい。ここで、ユーザが入力機器に作用する操作は第1操作である。
【0050】
図1aに示すラップトップを例として、目標画面共有コードが「G678SE」である場合、ユーザはラップトップのキーボードに含まれる文字「G」及び数字「6」の2つのキーにこの順で作用し、ラップトップはユーザの操作を検出すると、対応するキーにより示される文字「G6」を入力ボックスに入力順で表示する。
【0051】
画面共有送信機が携帯電話である場合、
図4に示すように、携帯電話での入力ボックス及びその表示内容は
図3と類似している。
図4には、入力ボックス識別子は「2」とする。
【0052】
S202において、画面共有送信機は、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードである。
【0053】
画面共有送信機において少なくとも1つの候補画面共有コードが保存したり取得したりしておき、これらの候補画面共有コードは、以前に画面共有送信機に入力されたもの、又は画面共有送信機によって受信された画面共有受信機からのビーコンフレームに含まれる画面共有コードであってもよい。画面共有送信機は、その既知の画面共有コードにおいて今回の画面共有処理により入力された文字をマッチングさせ、目標画面共有コードを決定する。
【0054】
ビーコンフレームの伝送はLANによる制限を受けない。実際の適用では、画面共有受信機は無線アクセス機能をオンにすれば、ビーコンフレームをブロードキャストすることができ、このビーコンフレームには画面共有受信機の画面共有コードなどの情報が付されている。さらに、画面共有送信機がビーコンフレームを受信する時刻はステップS202よりも先であればよく、本願の実施例では、制限ビーコンフレームの受信時刻と画面共有送信機がステップS201を実行する時刻との前後について限定せず、両方は同時に行われてもよい。
【0055】
一例として、入力された文字に応じて決定された目標画面共有コードの数は少なくとも1つである。特定の実施では、画面共有送信機は入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定するステップは、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち入力された文字を含む候補画面共有コードの数が1である場合、該候補画面共有コードを目標画面共有コードとして決定するステップを含んでもよい。別の実施では、入力された文字を含む候補画面共有コードの数が少なくとも2つである場合、画面共有送信機が入力された文字に応じて唯一な目標画面共有コードを決定できるまで、ユーザは残りの文字を手動で入力する。
【0056】
このステップによれば、ユーザが目標画面共有コードの少量の文字を手動で入力するだけで、目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードを入力ボックスに完全に表示することができる。ユーザが目標画面共有コードに含まれる全ての文字を一々手動で入力する実施形態に比べて、入力効率を明らかに高め、かつエラーの発生の確率も低い。
【0057】
S203において、画面共有送信機は、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する。
【0058】
画面共有送信機は、目標画面共有コードを決定すると、該目標画面共有コードに従って画面共有受信機と接続を確立し、目標画面共有コードの検証以及び画面共有データの伝送を行ってもよい。具体的には、S204において、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得する。
【0059】
好ましくは、該ステップはS203と同時に実行されてもよく、本願の実施例は、S203及びS204の実行順番を制限しない。
【0060】
S205において、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立する。
【0061】
例えば、画面共有送信機は、画面共有受信機と接続を確立するために、画面共有受信機に接続確立要求を送信する。
【0062】
S206において、画面共有受信機に画面共有データを送信する。
【0063】
ここで、画面共有データは、画面共有送信機が現在表示している内容、例えば画像、ビデオなどを含んでもよい。好ましくは、画面共有データはまた、画面共有送信機が現在再生しているオーディオ内容を含んでもよい。
【0064】
また、なお、S204~S206の関連する説明については関連技術を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。画面共有コードを迅速かつ正確に入力することにより、本願の実施例はまた、画面共有データの伝送遅延を低減させることができる。
【0065】
本願の実施例では、画面共有送信機が、文字に作用する第1操作に応答して、画面共有アプリの入力ボックスに文字を表示し、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ目標画面共有コード入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードであり、入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立し、画面共有受信機に画面共有データを送信する。一方、本願によれば、ユーザが目標画面共有コードの最初のN個の文字を入力すると目標画面共有コードを決定し、入力ボックスに目標画面共有コードを表示することができ、ここでは、Nは目標画面共有コードに含まれる文字の数よりも小さく、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る。他方、画面共有受信機はビーコンフレームを介して画面共有受信機の画面共有コードを画面共有送信機に伝送するので、ユーザは画面共有送信機と画面共有受信機とが同一LANにあるか否かを判断せずに済み、つまり、画面共有送信機と画面共有受信機が同一のLANにいなくても、画面共有送信機での画面共有コードの自動補完が図られる。
【0066】
上記実施例を基に、入力された文字に応じて決定された目標画面共有コードの数は少なくとも1つであり、このとき、画面共有送信機は、該画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、目標画面共有コードを含む、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示し、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、目標画面共有コードを決定する。つまり、画面共有送信機は、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定するステップは、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、目標画面共有コードを含む、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示し、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、目標画面共有コードを決定してもよい。
【0067】
また、目標画面共有コードが「G678SE」である場合を例として、ユーザが「G6」を入力した後、画面共有送信機は、入力された文字「G6」に従って、「G6」を含む候補画面共有コードを表示する。例えば、
図5は画面共有送信機がラップトップである場合のインターフェースの模式図を示し、ここで、図面の符号3は、リスト表示された少なくとも1つの候補画面共有コードを表すものであり、
図6は画面共有送信機が携帯電話である場合のインターフェースの模式図を示し、図面の符号4は、リスト表示された少なくとも1つの候補画面共有コードを表すものである。ここで、候補画面共有コードには「G678SE」、「G6E75R」及び「G6T55G」が含まれており、これらのうち、目標画面共有コード「G678SE」がある。
【0068】
このとき、ユーザは、残りの文字を入力することなく、リスト表示された候補画面共有コードから選択することができる。具体的には、ユーザは、
図6に示すように、第2操作を通じて、これらのうちの目標画面共有コードを選択してもよい。このような場合、画面共有送信機は目標画面共有コードを決定し、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する。
【0069】
本願の実施例では、画面共有送信機が、文字に作用する第1操作に応答して、画面共有アプリの入力ボックスに文字を表示し、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、目標画面共有コードを含む、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示し、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する。本願によれば、ユーザが目標画面共有コードの最初のN個の文字(少量の文字)を入力すると、リスト表示されて目標画面共有コードを含む少なくとも1つの候補画面共有コードをマッチングさせてユーザによる選択に供してもよく、ここで、Nは目標画面共有コードに含まれる文字の数よりも小さく、このようにして、ユーザは、目標画面共有コードに作用する第2操作を通じて、該目標画面共有コードを選択してもよく、画面共有送信機は第2操作に応答して、入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することができ、複雑な目標画面共有コードを完全で手動入力する必要はない。
【0070】
画面共有送信機の入力ボックスには完全な画面共有コードが入力されると、画面共有送信機は画面共有受信機と接続を確立する。関連技術では、ユーザが画面共有コードを入力してから、画面共有コードが正確に入力されたか否か、又は画面共有送信機と該画面共有コードに対応する画面共有受信機とが同一のLANにあるか否かを把握するには2~3sのマッチングが必要であり、このため、フィードバックが遅く、かつ、画面共有送信機と該画面共有コードに対応する画面共有受信機が同一LANにいない場合、画面共有送信機は画面共有受信機がLANを介して送信した画面共有コードを受信できず、一方、本願では、ユーザは少量の文字を入力すると、入力する画面共有コードを選択することができ、画面共有送信機がマッチングする機器を問い合わせられないと、入力エラーやネットワーク異常の異常が判定され、これにより、フィードバックがより迅速かつ正確になり、ヒューマンコンピュータインタラクション体験が大幅に向上し、さらに、画面共有送信機はビーコンフレームを介して画面共有受信機の画面共有コードを取得するため、画面共有送信機と画面共有受信機とが同一LANにある場合の制限を受けない。
【0071】
上記実施例では、画面共有送信機は該画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示するステップの前、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、候補画面共有コードを決定するステップをさらに含んでもよい。特定の実施では、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、候補画面共有コードを決定するステップは、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、文字列を決定するステップと、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち文字列を含む画面共有コードを、入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定するステップとを含んでもよい。
【0072】
理解できるものとして、画面共有送信機がリスト表示した少なくとも1つの候補画面共有コードは、画面共有送信機に予め記憶された、又は、画面共有送信機が他の機器からリアルタイムで取得したものである。いくつかの実施例では、文字列を含む画面共有コードを入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定するステップの前、該情報処理方法は、画面共有受信機からのビーコンフレームを受信するステップをさらに含んでもよい。
【0073】
いくつかの実施例では、上記情報処理方法は、ビーコンフレームを受信した後、SSID及びパスワード等を含みうる、ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスするステップをさらに含んでもよい。ここでのLANは、画面共有受信機がアクセスするLANであってもよいし、画面共有受信機をホットスポットとしたLANであってもよく、本願の実施例では、これについて制限しない。LANが画面共有受信機をホットスポットとしたLANである場合、ユーザは画面共有受信機のネットワークシェアリング機能又は無線アクセスホットスポットとしての機能を予めオンにする必要がある。
【0074】
さらに、ビーコンフレームには画面共有受信機のIPアドレスが付されている。この場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップS206は、画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、該IPアドレスがビーコンフレームに付されている画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定するステップと、同じである場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップとをさらに含んでもよい。本実施形態では、画面共有送信機は、目標画面共有コードに基づいて得られたIPアドレスが画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを検証し、同じである場合、検証に合格し、画面共有送信機は画面共有受信機に画面共有データを送信してもよい。
【0075】
いくつかの実施例では、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップS206は、画面共有受信機に目標画面共有コードを送信して、目標画面共有コードの検証結果を得るステップと、検証結果が検証合格である場合、画面共有受信機に画面共有データを送信するステップとを含んでもよい。本実施形態では、画面共有受信機は、画面共有送信機からの目標画面共有コードが画面共有受信機の実際の画面共有コードであるか否かを検証し、検証合格である場合、画面共有送信機は画面共有受信機に画面共有データを送信してもよい。
【0076】
一例として、
図7に示すように、画面共有の具体的な適用例を説明する。
【0077】
S701において、画面共有受信機はビーコンフレームをブロードキャストする。
【0078】
例えば、無線ホットスポット機能がオンになると、画面共有受信機はビーコンフレームをブロードキャストする。
【0079】
S702において、ユーザは、画面共有送信機で画面共有アプリを起動する。
【0080】
S703において、ユーザが画面共有アプリの起動(即ち画面共有アプリの起動を検出する)操作に応答して、画面共有送信機はビーコンフレームを受信する。
【0081】
本例では、ビーコンフレームは、画面共有受信機の画面共有コード及び機器情報、ネットワークパラメータを含んでもよい。例えば、機器情報は、画面共有受信機の機器タイプ及び/又は機器の名称などを含んでもよいが、これらに限定されるものではなく、ネットワークパラメータは、画面共有受信機のIPアドレス、WiFi名称、パスワード、SSID又はポート(port)などを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0082】
S704において、ユーザは、キーボード及び/又はマウスなどの入力機器を介して文字に作用する第1操作を入力し、画面共有アプリの入力ボックスに文字を入力する。
【0083】
S705において、画面共有送信機は、第1操作に応答して、入力ボックスに文字を表示し、入力された文字に応じて、要件を満たしている画面共有コードが既に存在しているか否かを検索により判定する。
【0084】
本ステップは、入力された文字に応じて目標画面共有コードを決定するステップである。
【0085】
ここでの「要件を満たしている」とは、入力された文字、即ち入力ボックスに表示された文字を含むものとして理解してもよい。
【0086】
要件を満たしている画面共有コードが存在すれば、ステップS706を実行する。好ましくは、要件を満たしている画面共有コードが存在しなければ、関連する通知を行わず、ユーザは文字入力を持続する。
【0087】
S706において、画面共有送信機は要件を満たしている画面共有コードを通知する。
【0088】
ここでは、「要件を満たしている画面共有コード」とは、上記した入力された文字を含む候補画面共有コードである。好ましくは、画面共有送信機はリストの形式で候補画面共有コードを表示する。
【0089】
S707において、ユーザはエンターキー(例えばキーボードのEnterキー)を押す。
【0090】
S708において、ユーザがエンターキー(例えばキーボードのEnterキー)を押す操作に応答して、画面共有送信機は、入力ボックスに画面共有コードを補完し、即ち、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する。
【0091】
S709において、画面共有送信機は、ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスする。
【0092】
S710において、画面共有送信機は目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得する。
【0093】
S711において、画面共有送信機は画面共有受信機と接続を確立する。
【0094】
S712において、ユーザは画面共有をクリックする。
【0095】
S713において、ユーザが画面共有をクリックする操作を受信したことに応答して、画面共有送信機と画面共有受信機との間で画面共有データの伝送を行う。
【0096】
一例として、ユーザは、画面共有送信機が表示している画面共有アプリインターフェース上の画面共有コントロールをクリックし、画面共有送信機はユーザによるクリック操作を検出すると、このクリック操作に応答して、画面共有受信機に画面共有データを送信する。
【0097】
前記のとおり、画面共有受信機には画面共有アプリがインストールされており、ユーザが該画面共有アプリを起動する際に、
図8に示すように、画面共有受信機はステップS801~S805を実行する。
【0098】
S801において、画面共有受信機は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュールが該画面共有受信機に対応する画面共有コードを表示することをトリガーする。
【0099】
一例として、前記のとおり、画面共有受信機は
図1aに示すインタラクティブホワイトボードであってもよく、該インタラクティブホワイトボードには画面共有アプリがインストールされており、かつ受信と表示の機能が集積されており、このシーンでは、表示モジュールはインタラクティブホワイトボードに集積されているか、又は、画面共有受信機は、
図1cに示す受信機器B2と表示機器B1との2つの互いに独立した機器であってもよく、ここで、受信機器には画面共有アプリがインストールされており、表示機器は映像を表示するものである、このシーンでは、本ステップにおいて、具体的には、受信機器B2は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、表示機器B1が該画面共有受信機に対応する画面共有コードを表示することをトリガーし、即ち、表示モジュールは表示機器B1である。
【0100】
S802において、画面共有受信機は、画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信する。
【0101】
S803において、入力された文字に基づいて、画面共有送信機によって、上記画面共有コードを、入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードとして自動的に補完され送信された画面共有送信機からの接続確立要求を受信する。
【0102】
ここでは、入力された文字に基づいて、画面共有送信機によって、画面共有コードを、自動的に補完されることに関連する説明は
図2に対応する実施例を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0103】
具体的には、サービスディスカバリ技術によって、画面共有受信機は、画面共有受信機の情報(画面共有コードを含む)のビーコンフレームをマルチキャスト又はブロードキャストし、これにより、画面共有受信機の画面共有コードは画面共有送信機にフラッディングする。このような場合、画面共有送信機は、ビーコンフレームを受信した後、ユーザが入力する際に目標画面共有コードを迅速にマッチングさせるように、これに含まれる画面共有コードをキャッシュする。
【0104】
サービスディスカバリプロトコルによれば、画面共有送信機は、画面共有受信機の機器情報、例えば画面共有コード、IPアドレスなどを予め把握することができ、このため、ユーザが少量の文字を入力すると、画面共有送信機は条件を満たしている機器を選択することができ、このため、複雑な画面共有コードを完全に手動入力する必要がなくなり、これにより、画面共有コードの入力効率が高まる。
【0105】
S804において、画面共有受信機は画面共有送信機と接続を確立する。
【0106】
S805において、画面共有送信機からの画面共有データを受信する。
【0107】
本願の実施例の情報処理方法では、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、画面共有コードを表示し、ビーコンフレームを介して画面共有コードを画面共有送信機に送信し、これによって、画面共有送信機はユーザの第1操作に従って、画面共有受信機の該画面共有コードを目標画面共有コードとして決定し、画面共有アプリの入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る。
【0108】
また、画面共有コードが画面共有送信機において迅速かつ正確に入力されることにより、本願の実施例はまた、画面共有データの伝送遅延を低減させることができる。
【0109】
また、前記のとおり、検証は画面共有送信機で行われてもよいし、画面共有受信機で行われてもよい。検証が画面共有送信機で行われる場合、検証合格であると、画面共有送信機は画面共有データを画面共有受信機に送信し、検証が画面共有受信機で行われ得る場合、画面共有受信機は画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップは、画面共有送信機からの目標画面共有コードを受信するステップと、目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得るステップと、画面共有送信機に検証結果を送信するステップと、検証結果が検証合格である場合、画面共有送信機からの画面共有データを受信するステップと、をさらに含んでもよい。
【0110】
画面共有送信機は、検証結果が検証合格である場合にのみ、画面共有送信機に画面共有データを送信する。
【0111】
いくつかの実施例では、目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得るステップは、目標画面共有コードが画面共有受信機の画面共有コードである場合、検証結果が検証合格であるステップと、目標画面共有コードが画面共有受信機の画面共有コードではない場合、検証結果として検証に合格しないステップとを含んでもよい。
【0112】
さらに、画面共有送信機は入力された文字に基づいて目標画面共有コードをマッチングさせていない場合、ネットワーク管理はサービスディスカバリ技術を禁止する可能性があり、この場合、ユーザは残りの文字の入力を持続する必要があり、画面共有送信機は、ユーザが完全な目標画面共有コードを入力すると、該目標画面共有コードに従って画面共有受信機のIPアドレスを解析し、LANにおいて該IPアドレスを検索し、LANに該IPアドレスが存在すれば、画面共有送信機は画面共有受信機と接続を確立し、画面共有処理を行い、又は、該IPアドレスが存在しなければ、画面共有送信機と画面共有受信機との接続が失敗し、画面共有処理ができない。
【0113】
また、情報セキュリティーなどの要素を考慮して、画面共有送信機の画面映像を目標画面共有受信機以外の他の画面共有受信機に間違って送信しないように、画面共有送信機は目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、入力ボックスに目標画面共有コードを表示するステップの前、該情報処理方法は、候補画面共有コードの数を1として決定するステップをさらに含んでもよい。つまり、候補画面共有コードの数が1である場合にのみ、ユーザは選択的な入力を行うことができ、それ以外の場合、手動入力が必要とされる。
【0114】
以上のように、本願の実施例は少なくとも以下の優位性がある。
【0115】
1、ユーザは、画面共有送信機と画面共有受信機とが同一LANにあるか否かを判断することなく、画面共有コードの自動補完や画面共有を行うことができる。
【0116】
2、入力された画面共有コードのプレフィックスが正確かつ唯一である場合にのみ、画面共有コードの自動補完が行われ、これにより、ユーザは、画面共有受信機がどの機器であるかを判断できる。
【0117】
3、入力された画面共有コードのプレフィックスが正確かつ唯一である場合にのみ、画面共有コードの自動補完が行われ、これにより、ユーザが画面共有受信機の画面共有コードを見ることができて初めて画面共有が行われ、これは、ユーザが画面共有受信機を見ることなく画面共有の悪意のある操作を行うことをある程度回避する。
【0118】
以下は本願の装置実施例であり、本願の上記方法実施例を実行することができる。本願の装置実施例において開示されていない詳細に関しては、本願の上記方法実施例を参照すればよい。
【0119】
図9は本願の一実施例による情報処理装置の構造模式図である。該情報処理装置はソフトウェア及び/又はハードウェアの形態として実現されてもよい。実際の適用では、該情報処理装置は前記した画面共有送信機に集積されてもよい。
【0120】
図9に示すように、情報処理装置90は、処理モジュール91と、表示モジュール92と、受送信モジュール93と、を含む。
【0121】
処理モジュール91は、文字に作用する第1操作に応答して、表示モジュール92が画面共有アプリの入力ボックスに文字を表示することをトリガーし、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードである。
【0122】
表示モジュール92は、さらに、入力ボックスに目標画面共有コードを表示する。
【0123】
処理モジュール91は、さらに、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立する。
【0124】
受送信モジュール93は、画面共有受信機に画面共有データを送信する。
【0125】
いくつかの実施例では、処理モジュール91は、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する際に、具体的には、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち入力された文字を含む候補画面共有コードの数が1である場合、入力された文字を含む候補画面共有コードを目標画面共有コードとして決定してもよい。
【0126】
又は、処理モジュール91は、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定する際に、具体的には、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、目標画面共有コードを含む、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示し、目標画面共有コードに作用する第2操作に応答して、目標画面共有コードを決定してもよい。
【0127】
好ましくは、処理モジュール91は、さらに、表示モジュール92が画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち、入力された文字を含む少なくとも1つの候補画面共有コードを表示する前、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、候補画面共有コードを決定してもよい。
【0128】
いくつかの実施例では、処理モジュール91は、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、候補画面共有コードを決定する際に、具体的には、入力された文字及び入力された文字の入力順番に従って、文字列を決定し、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードのうち文字列を含む画面共有コードを、入力された文字を含む候補画面共有コードとして決定してもよい。
【0129】
さらに、受送信モジュール93は、さらに、画面共有受信機からのビーコンフレームを受信した後、SSID及びパスワードなどを含む、ビーコンフレームに付されているネットワークパラメータに応じてLANにアクセスする。
【0130】
いくつかの実施例では、ビーコンフレームには画面共有受信機のIPアドレスが付されている。このとき、受送信モジュール93は、画面共有受信機に画面共有データを送信する際に、具体的には、画面共有受信機のIPアドレスを取得した後、ビーコンフレームに付されている画面共有受信機のIPアドレスと同じであるか否かを比較により判定し、同じである場合、画面共有受信機に画面共有データを送信してもよい。本実施形態では、画面共有送信機は、目標画面共有コードに基づいて得られたIPアドレスが画面共有受信機のIPアドレスであるか否かを検証する。
【0131】
いくつかの実施例では、受送信モジュール93は、画面共有受信機に画面共有データを送信する際に、具体的には、画面共有受信機に目標画面共有コードを送信して、目標画面共有コードの検証結果を得て、検証結果が検証合格である場合、画面共有受信機に画面共有データを送信する。本実施形態では、画面共有受信機は、画面共有送信機からの目標画面共有コードが画面共有受信機の画面共有コードであるか否かを検証する。
【0132】
本願の実施例の情報処理装置は、文字に作用する第1操作に応答して、入力ボックスに文字を表示し、入力された文字に応じて、画面共有送信機に記憶された候補画面共有コードの中から目標画面共有コードを決定し、目標画面共有コードは、入力された文字の数よりも多い文字を含み、かつ入力された文字を含み、画面共有受信機からのビーコンフレームから画面共有送信機によって取得された画面共有受信機の画面共有コードであり、入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、目標画面共有コードを解析して、画面共有受信機のIPアドレスを取得し、IPアドレスに応じて画面共有受信機と接続を確立し、画面共有受信機に画面共有データを送信する。一方、本願によれば、ユーザが目標画面共有コードの最初のN個の文字を入力すると即可目標画面共有コードを決定し、入力ボックスに目標画面共有コードを表示することができ、ここでは、Nは目標画面共有コードに含まれる文字の数よりも小さく、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することを図る。他方、画面共有受信機はビーコンフレームを介して画面共有受信機の画面共有コードを画面共有送信機に伝送するので、ユーザは画面共有送信機と画面共有受信機とが同一LANにあるか否かを判断せずに済み、つまり、画面共有送信機と画面共有受信機が同一のLANにいなくても、画面共有送信機での画面共有コードの自動補完が図られる。さらに、本願の実施例はまた、画面共有データの伝送遅延を低減させることができる。
【0133】
また、実際の適用では、
図9に示す情報処理装置は、前記した画面共有受信機に集積されてもよい。この場合、処理モジュール91は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが目標画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように、表示モジュール92が該画面共有受信機に対応する目標画面共有コードを表示することをトリガーする。
【0134】
受送信モジュール93は、画面共有受信機の画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信し、画面共有送信機からの接続確立要求を受信する。接続確立要求は、入力された文字に基づいて、画面共有送信機によって、入力された文字の数よりも多い文字を含む目標画面共有コードを自動的に補完され送信されたものである。
【0135】
処理モジュール91は、さらに、接続確立要求を受信したことに応答して、画面共有送信機と接続を確立する。
【0136】
受送信モジュール93は、さらに、画面共有送信機からの画面共有データを受信する。
【0137】
いくつかの実施例では、受送信モジュール93は、画面共有送信機からの画面共有データを受信する際に、具体的には、画面共有送信機からの目標画面共有コードを受信し、目標画面共有コードを検証して、検証合格であるか否かの検証結果を得て、画面共有送信機に検証結果を送信し、検証結果が検証合格である場合、オーディオデータ及び/又はビデオデータなど、画面共有送信機からの画面共有データを受信してもよい。
【0138】
本願の実施例の情報処理装置は、画面共有アプリに作用する起動操作に応答して、ユーザが画面共有コードに基づいて画面共有送信機で文字を入力するように表示モジュールが画面共有コードを表示することをトリガーし、画面共有受信機の画面共有コードを含むビーコンフレームを画面共有送信機に送信し、画面共有送信機はユーザの第1操作に従って、目標画面共有コードを該画面共有コードとして決定し、入力ボックスに目標画面共有コードを表示し、第1操作は、画面共有アプリの入力ボックスに目標画面共有コードに含まれる文字を入力するものであり、目標画面共有コードは入力された文字の数よりも多い文字を含み、これによって、画面共有コードを迅速かつ正確に入力することができ、また、本願の実施例は画面共有データの伝送遅延を低減させることができる。
【0139】
図10は、本願の一実施例による電子機器の構造模式図である。
図10に示すように、電子機器50は、プロセッサ51、プロセッサ51に接続されたメモリ52、通信モジュール53、及びディスプレイ54を含む。
【0140】
プロセッサ51は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、例えば、プロセッサ51は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、略語CPU)であってもよく、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、略語DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、略語ASIC)などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。出願で開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されてもよいし、プロセッサのハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。
【0141】
メモリ52はプログラム命令を記憶することに用いられ得る。メモリ52は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリプログラム(例えばオーディオ再生機能など)などを記憶してもよい。データ記憶領域は電子機器50の使用中に作成されるデータ(例えばオーディオデータなど)などを記憶してもよい。さらに、メモリ52は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクストレージ、フラッシュストレージ、ユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、略語UFS)などを含んでもよい。プロセッサ51はメモリ52に記憶されたプログラム命令を実行することで、電子機器50の各種の機能性アプリやデータ処理を実行する。
【0142】
通信モジュール53は、電子機器50に適用される2G/3G/4G/5Gなどの無線通信を含む解決手段を提供することができる。通信モジュール53はアンテナによって電磁波を受信し、受信した電磁波についてフィルタリングや増幅などの処理を行い、モデムプロセッサに伝送して復調を行う。通信モジュール53はまた、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナを介して電磁波に転換して放射してもよい。いくつかの実施例では、通信モジュール53の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ51に配置されてもよい。いくつかの実施例では、通信モジュール53の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ51の少なくとも一部のモジュールと同一のデバイスに配置されてもよい。
【0143】
ディスプレイ54は、映像、例えば図像、ビデオなどを表示する。ディスプレイ54は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、略語LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、略語OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又は活性マトリックス有機発光ダイオード(Active-Matrix Organic Light Emitting Diode、略語AMOLED)、フレックス発光ダイオード(Flex Light-Emitting Diode、略語FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diodes、略語QLED)などを採用してもよい。表示パネルは、ユーザが指や入力機器を介して入力したタッチ操作を受け付けてもよい。ここで、入力機器は、スタイラス、赤外線ペン及び/又は容量性ペンなどを含むが、これらに限定されるものではない。
【0144】
好ましくは、電子機器50はカメラ55などを含む。
【0145】
カメラ55は画像やビデオを撮影することができる。例えば、カメラ55はプロセッサ51の制御の下でビデオを撮影し、ビデオをメモリ52に記憶してもよい。
【0146】
なお、メモリ52及びプロセッサ51の数については、本願実施例では限定しないが、いずれも1つ又は複数であってもよく、
図10では、1つが例示されており、メモリ52とプロセッサ51は、さまざまな方式によって有線或いは無線接続されてもよく、例えばバスを介して接続されてもよい。実際の適用では、該電子機器50は、コンピュータ、携帯電話、タブレット、PDA又はインタラクティブホワイトボードなどであってもよい。
【0147】
バスは業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、略語ISA)バス、ペリフェラルコンポーネント(Peripheral Component、略語PCI)バス又は拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、略語EISA)バスなどであってもよい。バスはアドレスバス、データバス、制御バスなどに分けられる。表示しやすくするために、本願の図面においてバスは1本のバス又は1種のタイプのバスに限定されるものではない。
【0148】
本実施例の電子機器は、上記方法実施例の技術案を実行することができ、これらの実現原理及び技術的効果は同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
【0149】
本願の実施例はまた、実行されると上記のいずれかの実施例に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0150】
本願の実施例は、実行されると上記のいずれかの実施例に記載の情報処理方法を実現するプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0151】
上記の実施例では、開示された機器及び方法は、他の方法によって実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の機器実施例は単に概略的なものであり、例えば、前記モジュールの区分は、単に論理的機能の区分に過ぎず、実際に実装されると、複数のモジュールが別のシステムに結合されてもよいか、集積されてもよいか、いくつかの特徴が無視されてもよいか、又は実行されなくてもよいかのような追加的な区分があってもよい。さらに、示されているか又は議論されている相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置、又はモジュールを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0152】
また、本願の様々な実施例における各機能モジュールは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、個々のモジュールは物理的に個別に存在してもよく、2つ以上のモジュールは1つのユニットに集積されてもよい。上記のモジュールによるユニットは、ハードウェアの形で実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた機能ユニットの形で実現してもよい。
【0153】
ソフトウェア機能モジュールの形で実施される上記の集積モジュールは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。上記のソフトウェア機能モジュールは、計算機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に本願の様々な実施例に記載された方法のステップの一部を実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶される。
【0154】
上記の記憶媒体は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能でプログラマブルな読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能でプログラマブルな読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブルな読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどのような、任意のタイプの揮発性又は不揮発性の記憶機器、又はそれらの組み合わせによって実装されてもよい。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができる。
【0155】
当業者であれば、上記の様々な方法の実施例を実施するためのステップの全部又は一部が、プログラム命令に関連するハードウェアによって達成されてもよいことを理解できる。前述のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このプログラムが実行されると、上記の各方法の実施例を含むステップが実行され、一方、上記の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる各種の媒体を含む。
【0156】
なお、以上の各実施例は本願の技術案を説明することにのみ使用され、それを制限するものではなく、前述の各実施例を参照して本願について詳細な説明を行ったが、当業者であれば、前述の各実施例に記載の技術案を修正したり、その一部若しくは全部の技術的特徴を均等に置換したりすることができることを理解すべきであり、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させるものではない。