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特許7478308コンテンツ初期化方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
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  • 特許-コンテンツ初期化方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-23
(45)【発行日】2024-05-02
(54)【発明の名称】コンテンツ初期化方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/50 20060101AFI20240424BHJP
   G06N 3/04 20230101ALI20240424BHJP
   G06N 3/08 20230101ALI20240424BHJP
【FI】
G06F9/50 120Z
G06N3/04
G06N3/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023509593
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 CN2022109455
(87)【国際公開番号】W WO2023147718
(87)【国際公開日】2023-08-10
【審査請求日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202210117040.9
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 国 霞
(72)【発明者】
【氏名】李 竜
(72)【発明者】
【氏名】呉 志 華
【審査官】漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-28820(JP,A)
【文献】特開平5-265844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/50
G06N 3/04
G06N 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に適用されるコンテンツ初期化方法であって、
前記分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従って、前記リソーススペースにおける前記いずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定し、前記スペース情報が前記リソーススペースに対する前記第1のサブスペースの位置情報を含むことと、
ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定することと、を含む
コンテンツ初期化方法。
【請求項2】
ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定することは、
前記ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースの擬似ランダム数を特定することと、
前記擬似ランダム数に従って、予め規定された分布に適合するランダム数を生成して前記第1のサブスペースの初期化コンテンツとすることと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサブスペースは少なくとも一つのメタスペースを含み、前記ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースの擬似ランダム数を特定することは、
前記位置情報と前記ランダムシードに従って、前記第1のサブスペースに対する開始擬似ランダム数を特定することと、
前記開始擬似ランダム数と前記少なくとも1つのメタスペースの個数に従って、それぞれ前記少なくとも1つのメタスペースに対する少なくとも1つの擬似ランダム数を生成することと、含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソーススペースにおける前記いずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定することは、
前記いずれか一つの機器の識別子情報に従って、前記複数の機器におけるターゲット機器を特定し、ここで、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対するサブスペースが前記第1のサブスペースの前にあることと、
前記リソーススペースのサイズ情報、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対する第2のサブスペースのスペース情報及び前記第1のサブスペースのサイズ情報に従って、前記リソーススペースに対する前記第1のサブスペースの位置情報を特定することと、を含み、
ここで、前記スペース情報は、サイズ情報をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記リソーススペースにおける前記いずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定することは、
前記いずれか一つの機器の識別子情報に従って、前記複数の機器におけるターゲット機器を特定し、ここで、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対するサブスペースが前記第1のサブスペースの前にあることと、
前記リソーススペースのサイズ情報と前記ターゲット機器の個数に従って、前記第1のサブスペースのスペース情報を特定することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記擬似ランダム数に従って、予め規定された分布に適合するランダム数を生成して前記第1のサブスペースの初期化コンテンツとすることは、
前記擬似ランダム数に従って、前記予め規定された分布にマッチングするアルゴリズムを使用して下限値以上で上限値以下のランダム数を生成して前記第1のサブスペースの初期化コンテンツとすることを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に設置されるコンテンツ初期化装置であって、
前記分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報と前記いずれか一つの機器の識別子情報に従って、前記リソーススペースにおける前記いずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定し、前記スペース情報が前記リソーススペースに対する前記第1のサブスペースの位置情報を含むスペース情報特定モジュールと、
ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定するコンテンツ生成モジュールと、を含む
コンテンツ初期化装置。
【請求項8】
前記コンテンツ生成モジュールは、
前記ランダムシードと前記位置情報に従って、前記第1のサブスペースの擬似ランダム数を特定するための擬似ランダム数生成サブモジュールと、
前記擬似ランダム数に従って、予め規定された分布に適合するランダム数を生成して前記第1のサブスペースの初期化コンテンツとするコンテンツ生成サブモジュールと、を含む
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のサブスペースは少なくとも1つのメタスペースを含み、前記擬似ランダム数生成サブモジュールは、
前記位置情報と前記ランダムシードに従って、前記第1のサブスペースに対する開始擬似ランダム数を特定するための特定ユニットと、
前記開始擬似ランダム数と前記少なくとも1つのメタスペースの個数に応じて、それぞれ前記少なくとも1つのメタスペースに対する少なくとも1つの擬似ランダム数を生成するための生成ユニットと、を含む
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記スペース情報特定モジュールは、
前記いずれか一つの機器の識別子情報に基づいて前記複数の機器におけるターゲット機器を特定し、ここで、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対するサブスペースが前記第1のサブスペースの前にあるターゲット機器特定サブモジュールと、
前記リソーススペースのサイズ情報、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対する第2のサブスペースのスペース情報および前記第1のサブスペースのサイズ情報に従って、前記リソーススペースに対する前記第1のサブスペースの位置情報を特定するための位置特定サブモジューと、を含み、
ここで、前記スペース情報はサイズ情報をさらに含む
請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記スペース情報特定モジュールは、
前記いずれか一つの機器の識別子情報に従って、前記複数の機器におけるターゲット機器を特定し、ここで、前記リソーススペースにおける前記ターゲット機器に対するサブスペースが前記第1のサブスペースの前にあるターゲット機器特定サブモジュールと、
前記リソーススペースのサイズ情報と前記ターゲット機器の個数に従って、前記第1のサブスペースのスペース情報を特定するためのスペース特定サブモジュールと、を含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記コンテンツ生成サブモジュールは、
前記擬似ランダム数に従って、前記予め規定された分布にマッチングするアルゴリズムを使用して下限値以上で上限値以下のランダム数を生成して前記第1のサブスペースの初期化コンテンツとする
請求項8に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリと、を含み、ここで、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~6のいずれか一項に記載の方法を実行するように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される
電子機器。
【請求項14】
コンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行させる記憶媒体。
【請求項15】
プロセッサにより実行される場合に、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2022年02月07日であり、出願番号が202210117040.9である中国特許出願の優先権を主張し、その内容を参照としてここに併せて引用する。
【0002】
本開示は、コンピューター技術分野に関し、具体的にディープラーニング分野と分散型コンピューティング分野に関し、さらに具体的にコンテンツ初期化方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピューター技術とネットワーク技術の発展と伴って、ディープラーニング技術は多くの分野で広く適用されている。ディープラーニング技術は、多くの場合、多くのリソーススペースに依存して実現する必要がある。単一の処理機器のスペース容量により、分散型システムが発展されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ある程度でプロセスを簡素化し、効率を改善するコンテンツ初期化方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの態様によれば、分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に適用されるコンテンツ初期化方法を提供した。この方法は、分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従ってリソーススペースにおけるいずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定し、スペース情報がリソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を含むことと、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定することとを含む。
【0006】
本開示の他の態様によれば、分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に設置されるコンテンツ初期化装置を提供した。この装置は、分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従ってリソーススペースにおけるいずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定し、スペース情報がリソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を含むスペース情報特定モジュールと、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定するコンテンツ生成モジュールとを含む。
【0007】
本開示の他の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリとを含み、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサを本開示が提供される方法に実行させる前記少なくとも1つのプロセッサが実行される命令を記憶する電子機器を提供した。
【0008】
本開示の他の態様によれば、コンピュータに本開示が提供される方法を実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供した。
【0009】
本開示の他の態様によれば、プロセッサによって実行される際に、本開示が提供される方法を実現するコンピュータプログラムを提供した。
【0010】
本部分に記載されている内容は、本開示の実施例の肝心な特徴または重要な特徴を限定することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定することを意図するものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解されるであろう。
【0011】
図面は、本技術案をよりよく理解するためのものであり、本願を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の実施例に係るコンテンツ初期化方法、装置の応用シーンの概略図である。
図2図2は、本開示の実施例に係るコンテンツ初期化方法のフロー概略図である。
図3図3は、本開示の実施例に係るコンテンツ初期化方法の原理概略図である。
図4図4は、本開示の実施例に係る第1のサブスペースのスペース情報を特定する原理概略図である。
図5図5は、本開示の他の実施例に係る第1のサブスペースのスペース情報を特定する原理概略図である。
図6図6は、本開示の実施例に係るコンテンツ初期化装置の構造ブロック図である。
図7図7は、本開示の実施例のコンテンツ初期化方法を実施するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明する。ここで、より理解しやすいために、本開示の実施例の様々な詳細を含み、それらが例示的なものであると考えられるべきである。したがって、当業者であれば分かるように、ここで記載される実施例に対して様々な変更・修正を行うことができ、本開示の範囲及び精神から逸脱することはない。同様に、明確かつ簡潔に説明するために、以下の記載において周知の機能や構成に対する説明を省略する。
【0014】
本開示は、分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に適用されるコンテンツ初期化方法を提供した。この方法は、スペース情報特定段階およびコンテンツ特定段階を含む。スペース情報特定段階において、分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従ってリソーススペースにおけるいずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定し、スペース情報は、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を含む。コンテンツ特定段階において、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定する。
【0015】
以下は、図1を参照し、本開示が提供した方法と装置の応用シーンを説明する。
【0016】
図1は、本開示の実施例によるコンテンツ初期化方法および装置の応用シーンの概略図である。
【0017】
図1に示すように、この実施例の応用シーン100には、複数の機器(機器101~機器103)からなる分散型システムを含むことができる。複数の機器の各機器は、CPU、GPUなどのコンピューティング機器、またはメモリなどのストレージ機器にすることができる。この複数の機器は、処理機能を備えたさまざまな電子機器に集積することができる。この複数の機器は、ラップトップコンピューター、デスクトップコンピューター、サーバーなどを含むが、これらに限定されない。その中、複数の機器の各機器はそれぞれ1つの電子機器に集積してもよく、または、複数の機器内の少なくとも2つの機器を同じ電子機器に集積してもよい。本開示はこれを制限しない。
【0018】
この応用シーン100には、電子機器110が含まれても良く、この電子機器110はユーザインタラクションインターフェイスを提供できる。この電子機器110は、例えばネットワークを介して複数の機器101~103に接続できる。その中、ネットワークは、ワイヤレスまたは有線通信リンクを含むことができる。
【0019】
一実施例では、分散型システムは、複数の機器の各機器にリソーススペースを割り当てて、複数の機器に割り当てられたリソーススペースを呼び出すことにより、ディープラーニングタスクを実行する。各機器は、呼び出しのためにこの割り当てられたリソーススペースを予め保留することができる。その中、各機器は、この割り当てられたリソーススペースために初期化して、この割り当てられたリソーススペースを予め保留することができる。その中、初期化命令は一つのデータ書き込みスペースを提供し、初期化方法でコンテンツを初期化する。例えば、各機器は、この割り当てられたリソーススペースに0または1を書き込むことで初期化できる。あるいは、分散型システムは、複数の機器の共有スペース(電子機器110のリソーススペースなど)を介して複数の機器に割り当てられたリソーススペースのコンテンツ初期化値を生成することもできる。その後、各機器は、この共有スペースから割り当てられたリソーススペースに対応するコンテンツ初期化値をコピーし、ローカルリソーススペースに書き込み、リソーススペースの初期化を完了する。
【0020】
一実施例では、ユーザは、電子機器110が提供するユーザインタラクションインターフェイスにより分散型システムに転入して、ディープラーニングタスクに必要なリソーススペースの属性情報と複数の機器に割り当てられたリソーススペースの属性情報を完成させることもできる。複数の機器101~103の各機器は、この電子機器110から転入された情報を取得し、ディープラーニングタスクにリソースを予め保留してディープラーニングタスクが呼び出すために、転入された情報に従ってそれに割り当てられたリソーススペースを初期化する。
【0021】
理解できることとして、このリソーススペースは、例えば計算に必要なリソーススペースであってもよく、またはストレージデータに必要なリソーススペースであってもよい、本開示はこれを限定しない。
【0022】
なお、本開示が提供するコンテンツ初期化方法は、機器101~機器103のいずれか一つの機器で実行することができる。それに対応して、本開示が提供するコンテンツ初期化装置は、機器101~機器103のいずれか一つの機器に設定されてもよく、機器101~機器103が集積された電子機器に設定されてもよい。
【0023】
理解すべきこととして、図1の機器110~103、電子機器110の数とタイプは、例示的なものである。実現のニーズに応じて、任意の数とタイプの機器101~103、電子機器110を具備することができる。
【0024】
以下、図1と組み合わせて、以下の図2図5によって、本開示が提供するコンテンツ初期化方法を詳細に説明する。
【0025】
図2に示すように、この実施例のコンテンツ初期化方法200は、操作S210~操作S220を含むことができる。
【0026】
操作S210では、分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従って、リソーススペースにおけるいずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定する。
【0027】
本開示の実施例によれば、例えば、分散型システムは複数の機器を含むことができ、複数の機器の各機器は、リソーススペースが割り当てられ、複数の機器のリソーススペースが分散型システムのリソーススペースを構成する。つまり、各機器に割り当てられるリソーススペースは、分散型システムのリソーススペース内のサブスペースである。ここで、リソーススペースを複数の各機器に均等に割り当てることができ、又は、複数の機器のそれぞれの性能に従って各機器に割り当てるリソーススペースのサイズを特定してもよい。
【0028】
例示的に、複数の機器の各機器に識別子情報を割り当てることができる。例えば、この識別子情報には番号が含まれてもよいし、この実施例には、複数の機器に、割り当てられたサブスペースの呼び出し順序に従って順次増加する番号を割り当てることができ、その番号を識別子情報として使用することができる。ここで、割り当てられたサブスペースの呼び出し順序は、リソーススペース内のサブスペースの位置情報を反映することができる。
【0029】
このように、この実施例は、リソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従って、リソーススペースに対するいずれか一つの機器に割り当てられたサブスペースの位置情報を特定し、操作S210に特定されたスペース情報は、この位置情報を含む。例示的に、分散型システムに対するリソーススペースのサイズを2×64に設定し、6つの機器に割り当てられた番号は、0を開始値とし、1をステップとして増加し、6つの機器に割り当てられたリソーススペースは均等に割り当てられると、番号が3である機器について、割り当てられた第1のサブスペースのサイズは、2×6になる。例えば、サイズが2×64であるマトリックスを使用してリソーススペースを示す場合、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報は、13~18列で表すことができる。
【0030】
理解できることとして、位置情報を特定する上記の方法は、本開示を理解するための例示であり、本開示はこれを限定しない。
【0031】
操作S220では、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定する。
【0032】
本開示の実施例によれば、ランダム関数を使用してリソーススペースに対して一連のランダム数を生成することができ、この一連のランダム数のうちのリソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報に対応するランダム数を第1のサブスペースに対する初期化コンテンツとする。
【0033】
その中、ランダムシードはランダム関数の初期値として使用される。このようにして、ランダム関数は、ランダムシードを基礎として連続的に反復して一連のランダム数を取得する。その中、例えば、ランダム関数は、事前に設定した後にこのいずれか一つの機器に転入される。このランダムシードとランダム関数を設置することにより、複数の機器の各機器について、n回ランダム関数を呼び出すことによって生成される一連のランダム数はまったく同じである。
【0034】
例示的に、2×64のサイズのマトリックスでリソーススペースを示し、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を13~18列で表すことができる場合、操作S220は、ランダム関数を2*12=24回呼び出して一連のランダム数を取得し、25~36回目でランダム関数を呼び出して12個のランダム数を取得し、この12個のランダム数を第1のサブスペースに対する初期化コンテンツとする。
【0035】
理解できるものとして、リソーススペースを示すマトリックスでは、1つの要素は、リソーススペースにおける一つのバイトまたは一つの千バイトなどに対応することができる、本開示はこれを限定しない。
【0036】
以上により、本開示の実施例の方法は、転入されたリソーススペースのサイズ情報、識別子情報、およびランダムシードに従って、分散型システム内の各機器に割り当てられたリソーススペースの初期化を完了させる。プロセス全体で共有スペースや複雑なコピー操作を使用する必要がない。機器のインタラクションを削減することを基礎として、コンテンツの初期化を完了し、コンテンツの初期化のプロセスを簡素化し、コンテンツの初期化の効率を向上させることができる。
【0037】
図3は、本開示の実施例によるコンテンツ初期化方法の原理概略図である。
【0038】
本開示の実施例によれば、リソーススペースに対してコンテンツ初期化を行う場合、初期化された結果が自然法則と実際のニーズにさらに満たすように、予め規定された分布に従ってコンテンツを初期化することができる。
【0039】
例えば、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定する場合、この実施例は、ランダムシードとリソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報に従って、第1のサブスペースの擬似ランダム数を特定することができる。つまり、ランダムシードを初期値とし、ランダム関数を呼び出す前記方法によって生成された第1のサブスペースに対応するランダム数を擬似ランダム数とする。後に、この擬似ランダム数に従って、予め規定された分布に適合するランダム数を生成し、予め規定された分布に適合するランダム数を第1のサブスペースの初期化コンテンツとする。
【0040】
例えば、random( )関数を呼び出すことで擬似ランダム数を生成することができ、予め規定された分布は、例えばガウス分布(Gaussian Distribution)又は均一な分布(Uniform Distribution)であってもよく、本開示はこれを限定しない。この実施例は、Box-Muller法などを使用して、擬似ランダム数に従ってガウス分布に適合するランダム数を生成することができ、本開示はこれを限定しない。
【0041】
一実施例では、分散型システムのリソーススペースは、例えば複数のメタスペースで構成できる。このリソーススペースを分割することにより、分散型システムの複数の機器に割り当てられた複数のサブスペースを取得できる。各機器に割り当てられたサブスペースには、少なくとも1つのメタスペースを含むことができる。各メタスペースは、例えば一つのバイトや一つの千バイトで占めるスペースを指し、本開示はこれを限定しない。
【0042】
この実施例では、コンテンツの初期化方法を実行する時に、いずれか一つの機器の第1のサブスペースが含む各メタスペースに一つの初期化値を生成することができる。第1のサブスペースが含む全てのメタスペースに生成された全ての初期化値を第1のサブスペースに対する初期化コンテンツとする。
【0043】
例えば、分散型システムに2つの機器が含まれている場合、分散型システムのリソーススペースは3×6メタスペースで構成され、このリソーススペースを均等的に分割することで二つの機器に割り当てられたサブスペースを取得する時に、この二つの機器に割り当てられたサブスペースはいずれも3×3個のメタスペースを含む。2つの機器の2番目の機器について、この2番目の機器の第1のサブスペースのスペース情報には、この第1のサブスペースのサイズ情報と、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を含むことができる。実施例300では、第1のサブスペースのサイズ情報は3×3で表すことができ、位置情報は4~6列で表すことができる。つまり、第1のサブスペースは、リソーススペースにおける4~6列のメタスペースで構成される。
【0044】
それに応じて、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定するとき、まず、ランダムシードとリソーススペースにおける第1のサブスペースの位置情報に従って、第1のサブスペースに対する開始擬似ランダム数を特定することができる。例えば、第1のサブスペースには、3×6個のメタスペースの4~6列のメタスペースが含まれると、この開始擬似ランダム数は、3列における最後の行のメタスペースで生成された擬似ランダム数であってもよい。その後、この開始擬似ランダム数と第1のサブスペースに含まれる少なくとも1つのメタスペースの数に従って、それぞれ少なくとも1つのメタスペースに対する少なくとも1つの擬似ランダム数を生成する。例えば、この第1のサブスペースが3×3で合計9つのメタスペースを含むように設定されたと、この実施例は、開始擬似ランダム数を開始値とし、9回でランダム関数を呼び出して9つのメタスペースにそれぞれ対応する9つの擬似ランダム数を生成することができる。理解できることとして、9つのメタスペースに擬似ランダム数を生成する場合、行毎に生成してもよく、または列毎に生成してもよい、本開示はこれを限定しない。
【0045】
例示的に、図3に示すように、本実施例のコンテンツ初期化方法を実行した後、各サブスペースの初期化コンテンツを取得できる。例えば、2つの機器における1番目の機器に割り当てられたサブスペースの初期化コンテンツは、マトリックス311の形式で表現され、2つの機器における2番目の機器に割り当てられたサブスペースの初期化コンテンツは、例えばマトリックス312の形式で表現される。2つのマトリックスは、2つの機器の識別子に従って最初から後にスティッチングして、分散型システムのリソーススペースの初期化コンテンツを取得することができる。この初期化コンテンツは、マトリックス311の形式で表現される。マトリックス内の各要素は、一つのメタスペースの初期化値を示す。
【0046】
図4は、本開示の実施例による第1のサブスペースのスペース情報を特定する原理概略図である。
【0047】
本開示の実施例によれば、均等的に分割することで分割して複数の機器に割り当てられたサブスペースを取得すると、いずれか一つの機器の第1のサブスペースのスペース情報を特定するときに、複数の機器における割り当てられたサブスペースの呼び出し順序はこの第1のサブスペースの前にあるターゲット機器を特定することができる。リソーススペースでは、このターゲット機器に割り当てられたサブスペースはこの第1のサブスペースの前にあり、具体的にリソーススペースにおけるこの第1のサブスペースの前にある。
【0048】
例えば、複数の機器に割り当てられた識別子情報がサブスペースの呼び出し順序に応じて順次に増加する番号である場合、この実施例は、いずれか一つの機器の識別子情報に応じてターゲット機器の個数を特定することができる。
【0049】
例えば、図4に示すように、この実施例400では、複数の機器には機器410_1~機器410_nの合計n個の機器が含まれ、n個の機器の識別子情報は、それぞれ値1~nを取る。識別子がnである機器に対して、特定されたターゲット機器には、機器410_1~機器410_(n-1)の合計(n-1)個の機器が含まれる。つまり、この実施例は、複数の機器における識別子情報がいずれか一つの機器の識別子情報より小さい機器を、ターゲット機器420とする。
【0050】
その後、実施例400において、このターゲット機器420の個数p 430とリソーススペースのサイズ情報440に従って、第1のサブスペースのスペース情報を特定することができる。例えば、リソーススペースのサイズ情報はm×2nで表され、つまり、リソーススペースは、m行2n列のメタスペースを含む。各機器に割り当てられたサブスペースがm行2列のメタスペースを含むと、ターゲット機器420に割り当てられたすべてのサブスペースは、リソーススペースの最初の2p列のメタスペースで構成されており、いずれか一つの機器に割り当てられた第1のサブスペースは、リソーススペースにおける(2P+1)列~2(p+1)列のメタスペースで構成されており、この第1のサブスペースのスペース情報は、(2P+1)列~2(p+1)列で示される。その中、m、n、pは1より大きい整数であり、pはnより小さい。
【0051】
例えば、いずれか一つの機器が機器410_nである場合、pの値は(n-1)であり、機器410_nに割り当てられた第1のサブスペースのスペース情報450は(2n-1)列~2n列で示される。
【0052】
図5は、本開示の他の実施例による第1のサブスペースのスペース情報を特定する原理概略図である。
【0053】
本開示の実施例によれば、非均等的に分割することで分割して複数の機器に割り当てられたサブスペースを取得すると、各サブスペースのスペース情報は、位置情報に加えてサイズ情報を含む。例えば、いずれか一つの機器の第1のサブスペースのスペース情報を特定する場合、複数の機器における割り当てられるサブスペースの呼び出し順序がこの第1のサブスペースの前にあるターゲット機器を特定した後に、ターゲット機器に割り当てられるサブスペースのスペース情報、第1のサブスペースのサイズ情報及び分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報を入力とし、第1のサブスペースの位置情報を特定する必要がある。その中、コンテンツ初期化の方法を実行する場合、複数の機器に割り当てられた複数のサブスペースのサイズ情報を入力する必要がある。このサイズ情報は、例えば各サブスペースに含まれるメタスペースの個数を示すことができる。
【0054】
例えば、図5に示すように、実施例500において、複数の機器は機器510_1~機器510_4の合計4つの機器を含み、この4つの機器の識別子情報はそれぞれ1~4を取る。機器510_3に対して、特定されたターゲット機器は、機器510_1~機器510_2を含む。
【0055】
その後、この実施例500は、機器510_1に割り当てられたサブスペースのスペース情報510_1、機器510_2に割り当てられたサブスペースのスペース情報510_2、機器510_3のサイズ情報520_3a及びリソーススペースのサイズ情報530に従って、機器510_3に割り当てられたサブスペースの位置情報520_3bを特定する。
【0056】
例えば、リソーススペースのサイズ情報は2×30で表され、つまり、リソーススペースには2行30列のメタスペースが含まれる。機器510_1に割り当てられたサブスペースのサイズ情報が2×4で表される場合、位置情報は1列~4列で表され、機器510_2に割り当てられたサブスペースのサイズ情報が2×6で表され、位置情報は5列~10列で表され、機器510_3に割り当てられたサブスペースのサイズ情報520_3aは2×3で表され、第1のサブスペースの位置情報520_3bは(4+6+1)列~(4+6+3)列であると特定して、この第1のサブスペースは2行30列のメタスペースアレイにおける(4+6+1)列~(4+6+3)列のメタスペースを含むことを示す。
【0057】
理解できることとして、非均等的に分割することで分割して複数の機器に割り当てられたサブスペースを取得する場合には、ユーザは前述の電子機器によって提供されたユーザインタラクションインターフェイスによって複数の機器に割り当てられたサブスペースのサイズ情報を入力する必要がある。この実施例において、第1のサブスペースのスペース情報を特定する時に、実質的に特定されることは、第1のサブスペースの位置情報である。
【0058】
この実施例は、コンテンツを初期化すると、複数の機器に割り当てられたサブスペースのサイズ情報を入力することによって、リソーススペースについて実際のユーズに応じて分割することができ、それにより複数の機器のそれぞれの計算性能を十分に考慮し、ディープラーニングタスクの実行効率を向上させるのに便利である。
【0059】
本開示の実施例によれば、上記の各実施例は、コンテンツ初期化時に、例えば、生成された初期化コンテンツに上限値と下限値を設定して、生成された初期化コンテンツを実際のニーズにより合わせる。
【0060】
例示的に、擬似ランダム数に従って予め規定された分布を満たすランダム数を生成する場合、擬似ランダム数に応じて、予め規定された分布にマッチングするアルゴリズムを使用して下限値以上で上限値以下のランダム数を生成し、この生成されたランダム数を初期化コンテンツとする。その中、予め規定された分布がガウス分布である場合、予め規定された分布にマッチングするアルゴリズムは、例えばBox-Mullerアルゴリズムを含むことができる。このガウス分布に対して、下限値と上限値は、例えば、それぞれ0と1になり、本開示はこれを限定しない。
【0061】
以上により、本開示によって提供されるコンテンツ初期化方法は、分散型システムを構成する複数の機器における各機器によって実行することができる。この初期化方法により、各機器によって生成された初期化コンテンツは、共有スペースを介してこの各機器のサブスペースに生成された初期化コンテンツと同じであるようになり、分散型システムは、単一の機器と同じでコンテンツの初期化を完成するようになる。この方法では共有スペースを使用する必要がないため、コンテンツ初期化のプロセスを節約することができる。
【0062】
本開示が提供したコンテンツ初期化方法に基づいて、本開示は、コンテンツ初期化装置をさらに提供する。以下、図6を参照して当該装置を詳しく説明する。
【0063】
図6は、本開示の実施例によるコンテンツ初期化装置の構造ブロック図である。
【0064】
図6に示すように、この実施例のコンテンツ初期化機器600は、スペース情報特定モジュール610およびコンテンツ生成モジュール620を含むことができる。このコンテンツ初期化装置600は、分散型システムに含まれる複数の機器のいずれか一つの機器に設定される。
【0065】
スペース情報特定モジュール610は、分散型システムに対するリソーススペースのサイズ情報といずれか一つの機器の識別子情報に従って、リソーススペース内のいずれか一つの機器に対する第1のサブスペースのスペース情報を特定する。その中、スペース情報は、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を含む。一実施例では、このスペース情報特定モジュール610は、前記で説明した操作S210を実行することができる。ここでは説明を省略する。
【0066】
コンテンツ生成モジュール620は、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースに対する初期化コンテンツを特定する。一実施例では、このコンテンツ生成モジュール620は、前記で説明した操作S220を実行することができ、ここでは説明を省略する。
【0067】
本開示の実施例によれば、コンテンツ生成モジュール620は、擬似ランダム数生成サブモジュールとコンテンツ生成サブモジュールを含むことができる。擬似ランダム数生成サブモジュールは、ランダムシードと位置情報に従って、第1のサブスペースの擬似ランダム数を特定する。コンテンツ生成サブモジュールは、擬似ランダム数に従って予め規定された分布に適合するランダム数を生成し、第1のサブスペースの初期化コンテンツとする。
【0068】
本開示の実施例によれば、第1のサブスペースは、少なくとも1つのメタスペースを含む。上記の擬似ランダム数生成サブモジュールは、特定ユニットと生成ユニットを含むことができる。特定ユニットは、位置情報とランダムシードに従って、第1のサブスペースに対する開始擬似ランダム数を特定する。生成ユニットは、開始擬似ランダム数と少なくとも1つのメタスペースの個数に応じて、それぞれ少なくとも1つのメタスペースに対する少なくとも1つの擬似ランダム数を生成する。
【0069】
本開示の実施例によれば、上記のスペース情報特定モジュール610は、ターゲット機器特定サブモジュールと位置特定サブモジューを含むことができる。ターゲット機器特定サブモジュールは、いずれか一つの機器の識別子情報に基づいて複数の機器におけるターゲット機器を特定する。その中、リソーススペースにおけるターゲット機器に対するサブスペースは、第1のサブスペースの前にある。位置特定サブモジュールは、リソーススペースのサイズ情報、リソーススペースにおけるターゲット機器に対する第2のサブスペースのスペース情報および第1のサブスペースのサイズ情報に従って、リソーススペースに対する第1のサブスペースの位置情報を特定する。その中、スペース情報は、サイズ情報をさらに含む。
【0070】
本開示の実施例によれば、上記のスペース情報特定モジュール610は、ターゲット機器特定サブモジュールとスペース特定サブモジューを含むことができる。ターゲット機器特定サブモジュールは、いずれか一つの機器の識別子情報に基づいて複数の機器におけるターゲット機器を特定する。その中、リソーススペースにおけるターゲット機器に対するサブスペースは、第1のサブスペースの前にある。スペース特定サブモジューは、リソーススペースのサイズ情報とターゲット機器の個数に応じて第1のサブスペースのスペース情報を特定する。
【0071】
本開示の実施例によれば、上記のコンテンツ生成サブモジュールは、具体的に擬似ランダム数に従って予め規定された分布にマッチングするアルゴリズムを使用して下限値以上で上限値以下のランダム数を生成して第1のサブスペースの初期化コンテンツとする。
【0072】
なお、本開示の技術案において、係るユーザの個人情報の収集、記憶、使用、加工、伝送、提供、開示および応用等の処理は、いずれも関連する法律・法規の規定に適合し、必要な機密措置を採用し、かつ公序良俗に反するものではない。本開示の技術案には、ユーザの個人情報を取得または収集する前に、ユーザの承認または同意を取得している。
【0073】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、可読記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供している。
【0074】
図7は、本開示の実施例のコンテンツ初期化方法を実施するための例示的な電子機器700の例示的なブロック図である。電子機器は、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータという様々な形態のデジタルコンピュータを示す。電子機器は、さらに、例えば、個人デジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル機器及び他の類似の演算装置という様々な形態の移動装置を示してもよい。本明細書に示された部材、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は、例示に過ぎず、本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定しない。
【0075】
図7に示すように、機器700は、演算ユニット701を含み、演算ユニット701は、リードオンリーメモリ(ROM)702に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット708からランダムアクセスメモリ(RAM)703にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行してもよい。RAM703には、さらに機器700の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶してもよい。演算ユニット701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続される。入出力(I/O)インタフェース705も、バス704に接続される。
【0076】
機器700における複数の部品は、I/Oインタフェース705に接続され、例えばキーボード、マウス等の入力ユニット706と、例えば様々な種類のディスプレイ、スピーカ等の出力ユニット707と、例えば磁気ディスク、光ディスク等の記憶ユニット708と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバ等の通信ユニット709とを含む。通信ユニット709は、電子機器700がインターネット等のコンピュータネットワーク及び/又は各種の電気通信ネットワークを介して他の機器と情報/データをやり取りすることを可能にする。
【0077】
演算ユニット701は、処理及び演算能力を有する各種の汎用及び/又は専用の処理モジュールであってもよい。演算ユニット701の幾つかの例としては、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、各種専用の人工知能(AI)演算チップ、各種動作機械学習モデルアルゴリズムをランニングする演算ユニット、DSP(DIGITAL SIGNAL PROCESSOR)、並びに任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等が挙げられるが、それらに限定されない。演算ユニット701は、例えばバーチャルキャラクター生成方法のような上記に記載の各方法及び処理を実行する。例えば、いくつかの実施例において、バーチャルキャラクター生成方法は、例えば記憶ユニット708のような機械可読媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM702及び/又は通信ユニット709を介して電子機器700にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM703にロードされて演算ユニット701により実行される場合、上記に記載のバーチャルキャラクター生成方法の1つ又は複数の操作を実行してもよい。代替的に、他の実施例において、演算ユニット701は、他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアを介する)によりバーチャルキャラクター生成方法を実行するように構成されてもよい。
【0078】
本明細書で説明したシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実施され、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラムマブルプロセッサを含むプログラムマブルシステムで実行され及び/又は解釈されることが可能であり、該プログラムマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラムマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、かつデータ及び命令を該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができることを含んでもよい。
【0079】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数の言語の任意の組み合わせで作成されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラムマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、それによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行される時に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは、機器に完全に実行されてもよく、部分的に機器で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機器で実行され、かつ部分的に遠隔機器で実行されるか又は完全に遠隔機器又はサーバで実行されてもよい。
【0080】
本開示のコンテキストにおいて、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は電子機器に使用され、又は命令実行システム、装置又は電子機器と組み合わせて使用されるプログラムを含んでか又は記憶してもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子の、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体システム、装置又は電子機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んででもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つ以上の線による電気的接続、携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0081】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータにここで説明されたシステム及び技術を実施させてもよく、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを備え、ユーザは、該キーボード及び該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、さらにユーザとの対話を提供してもよく、例えば、ユーザに提供されたフィードバックは、いかなる形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、かついかなる形態(音声入力、語音入力又は、触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0082】
ここで説明されたシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが該グラフィカルユーザインタフェース又は該ネットワークブラウザを介してここで説明されたシステム及び技術の実施形態と対話することができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロントエンド部品のいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施されることが可能である。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によりシステムの部品を互いに接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを例示的に含む。
【0083】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバ同士は、一般的に離れており、通常、通信ネットワークを介してインタラクションする。クライアントとサーバとの関係は、該当するコンピュータ上でランニングし、クライアント‐サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。ここで、従来の物理ホストとVPSサービス(「Virtual Private Server」、または簡略的に「VPS」と呼ばれる)にある管理の難しさは大きいこと且つビジネスの拡大性が弱い欠点を解決するように、サーバは、クラウドサーバであってもよく、それはクラウドコンピューティングサーバーまたはクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサーバシステムの一つのホスト製品である。サーバーは、分散型システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを組み合わせしたサーバであってもよい。
【0084】
理解されるべきこととして、以上に示した様々な形態のフローを使用してもよく、ステップを改めてソーティングしたり、追加したり又は削除してもよい。例えば、本発明に記載の各ステップは、並列的に実行されたり、順次に実行されたり、又は異なる順序で実行されてもよく、本開示の発明の所望の結果を実現することができれば、本明細書はここで限定されない。
【0085】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことが可能であると理解されるべきである。本開示の精神と原則内で行われた任意の修正、均等置換及び改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7