(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
E02F 9/22 20060101AFI20240516BHJP
E02F 9/20 20060101ALI20240516BHJP
F16H 61/00 20060101ALI20240516BHJP
F16H 61/02 20060101ALI20240516BHJP
F16H 61/68 20060101ALI20240516BHJP
【FI】
E02F9/22 H
E02F9/20 N
F16H61/00
F16H61/02
F16H61/68
(21)【出願番号】P 2020161715
(22)【出願日】2020-09-28
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成尾 直樹
【審査官】彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-120024(JP,A)
【文献】特開2004-144130(JP,A)
【文献】特開2014-047802(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0226422(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/22
E02F 9/20
F16H 61/00
F16H 61/02
F16H 61/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの回転が伝達されて作動油を圧送する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給される作動油によって、タイヤを回転させるための駆動力を発生させる油圧モータと、
前記油圧モータが発生させた駆動力を、第1減速比で減速して前記タイヤに伝達する第1ギヤ、及び前記第1減速比より大きい第2減速比で減速して前記タイヤに伝達する第2ギヤを有するオートマチックトランスミッションと、
踏込量に応じた第1走行操作圧を発生させる走行ペダルと、
予め設定された第2走行操作圧を発生させるクルーズコントロール機構と、
前記第1走行操作圧及び前記第2走行操作圧のうちの高い方を、走行操作圧として出力する選択装置と、
前記選択装置から出力される前記走行操作圧が高いほど、前記油圧モータへの作動油の供給量を増加させるコントロールバルブと、
前記オートマチックトランスミッションの動作を制御するコントローラとを備えた作業車両であって、
前記コントローラは、
前記選択装置で前記第1走行操作圧が前記走行操作圧として選択されている場合、前記エンジンの回転数に応じて、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの一方から他方への切り替えを実行し、
前記選択装置で前記第2走行操作圧が前記走行操作圧として選択されている場合、前記エンジンの回転数に拘わらず、前記オートマチックトランスミッションを前記第1ギヤ又は前記第2ギヤのいずれか一方に固定することを特徴とする作業車両。
【請求項2】
請求項1に記載の作業車両において、
前記第2走行操作圧を増大させる操作を受け付ける第1操作装置を備え、
前記コントローラは、前記選択装置で前記第2走行操作圧が前記走行操作圧として選択されているときに前記第1操作装置が操作された場合、前記オートマチックトランスミッションを前記第2ギヤに固定した状態で、前記第1操作装置を通じて設定された前記第2走行操作圧で、前記クルーズコントロール機構を制御することを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項2に記載の作業車両において、
前記走行操作圧を検知する圧力センサを備え、
前記クルーズコントロール機構は、印加される電圧が高いほど、発生させる前記第2走行操作圧を増大させる電磁比例弁を備え、
前記コントローラは、
前記第1操作装置で設定された設定値に対応する電圧を前記電磁比例弁に印加し、
前記電磁比例弁に印加した電圧に対応する前記第2走行操作圧と、前記圧力センサで検知された前記走行操作圧とを比較することによって、前記第1走行操作圧及び前記第2走行操作圧のどちらが前記走行操作圧として選択されているかを判断することを特徴とする作業車両。
【請求項4】
請求項2に記載の作業車両において、
前記第2走行操作圧を、前記走行ペダルの踏込量に応じた値に設定する操作を受け付ける第2操作装置を備え、
前記コントローラは、前記選択装置で前記第1走行操作圧が前記走行操作圧として選択されているときに前記第2操作装置が操作された場合、前記第1走行操作圧と同じ値の前記第2走行操作圧で、前記クルーズコントロール機構を制御することを特徴とする作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クルーズコントロール機能を備えた作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、クルーズコントロール機能(以下、「CC機能」と表記する。)が実装された作業車両が知られている。CC機能は、作業車両の車速を予め設定した目標車速に維持する機能である。CC機能は長い距離を移動する際に、走行ペダルの操作時間を短縮し、オペレータの疲労低減に効果がある(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、減速比の切り替えを自動的に実行するオートマチックトランスミッション(以下、「AT」と表記する。)を搭載した作業車両が知られている。ATは、エンジンの回転数に応じて、Lowギヤ及びHighギヤの一方から他方に自動的に変速を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、一般的な作業車両に搭載されるATは、Hiギヤ及びLowギヤの減速比の差が大きいので、ギヤの切り替え時に車速が大きく変化する特徴がある。そのため、ATを搭載した作業車両において、CC機能の目標車速を変更した際に車速が不安定になる可能性がある。
【0006】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、CC機能及びATの両方を搭載した作業車両において、車速を安定させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンの回転が伝達されて作動油を圧送する油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給される作動油によって、タイヤを回転させるための駆動力を発生させる油圧モータと、前記油圧モータが発生させた駆動力を、第1減速比で減速して前記タイヤに伝達する第1ギヤ、及び前記第1減速比より大きい第2減速比で減速して前記タイヤに伝達する第2ギヤを有するオートマチックトランスミッションと、踏込量に応じた第1走行操作圧を発生させる走行ペダルと、予め設定された第2走行操作圧を発生させるクルーズコントロール機構と、前記第1走行操作圧及び前記第2走行操作圧のうちの高い方を、走行操作圧として出力する選択装置と、前記選択装置から出力される前記走行操作圧が高いほど、前記油圧モータへの作動油の供給量を増加させるコントロールバルブと、前記オートマチックトランスミッションの動作を制御するコントローラとを備えた作業車両であって、前記コントローラは、前記選択装置で前記第1走行操作圧が前記走行操作圧として選択されている場合、前記エンジンの回転数に応じて、前記第1ギヤ及び前記第2ギヤの一方から他方への切り替えを実行し、前記選択装置で前記第2走行操作圧が前記走行操作圧として選択されている場合、前記エンジンの回転数に拘わらず、前記オートマチックトランスミッションを前記第1ギヤ又は前記第2ギヤのいずれか一方に固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、CC機能及びATの両方を搭載した作業車両において、車速を安定させることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベルの側面図である。
【
図2】油圧ショベルに搭載される油圧回路システムを示す図である。
【
図3】起動フラグ設定処理のフローチャートである。
【
図5】作動フラグ設定処理のフローチャートである。
【
図7】CC目標圧設定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る作業車両の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。なお、作業車両の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、ホイールローダ、クレーン車などでもよい。より詳細には、本発明は、ホイール式の作業車両に適用することによって、特に有利な作用効果を奏する。
【0011】
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体3とを備える。下部走行体2及び上部旋回体3は、車体の一例である。
【0012】
下部走行体2は、前方下部に回転自在に支持された左右一対のフロントタイヤ8fと、後方下部に回転自在に支持された左右一対のリヤタイヤ8rとを主に備える。油圧モータである走行モータ2a(
図2参照)の駆動力が、オートマチックトランスミッション2b(
図2参照)、プロペラシャフト、及びアクスルを介して伝達されると、フロントタイヤ8f及びリヤタイヤ8rが回転する。これにより、下部走行体2が走行する。
【0013】
上部旋回体3は、旋回モータ(図示省略)によって旋回可能な状態で下部走行体2に支持されている。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前端中央に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント作業機(作業装置)4と、旋回フレーム5の後部に配置されたカウンタウェイト6と、旋回フレーム5の前方左側に配置されたキャブ(運転席)7とを主に備える。
【0014】
フロント作業機4は、上部旋回体3に起伏可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持されたアーム4bと、アーム4bの先端に揺動可能に支持されたバケット4cと、ブーム4aを駆動させるブームシリンダ4dと、アーム4bを駆動させるアームシリンダ4eと、バケット4cを駆動させるバケットシリンダ4fとを含む。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、上部旋回体3の後端に取り付けられた重量物である。
【0015】
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作する。
【0016】
操作装置は、例えば、油圧ショベル1を操舵するステアリングホイール、油圧ショベル1を加速させるアクセルペダル104(
図2参照)、油圧ショベル1を制動するブレーキペダル、上部旋回体3を旋回させる旋回レバー、フロント作業機4を動作させる作業レバー、アクチュエータへの作動油の供給を許容及び規制するゲートロックレバー、及び後述する各種スイッチ111、112、113、114、115(
図2参照)を含む。
【0017】
図2は、油圧ショベル1に搭載される油圧回路システムを示す図である。
図2に示すように、油圧ショベル1は、エンジン100と、メインポンプ(油圧ポンプ)101と、パイロットポンプ102と、コントロールバルブ103と、アクセルペダル(走行ペダル)104と、クルーズコントロール機構(以下、「CC機構」と表記する。)105と、選択弁(選択装置)106と、ショックレスバルブ107と、信号センサ108と、圧力センサ109と、MCU(コントローラ)110とを主に備える。
【0018】
エンジン100は、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させる。エンジン100は、燃料タンク(図示省略)に貯留された燃料を燃焼させることによって、回転駆動する。
【0019】
メインポンプ101及びパイロットポンプ102は、エンジン100の駆動力が伝達されることによって回転し、作動油タンク(図示省略)に貯留された作動油を圧送する。メインポンプ101及びパイロットポンプ102は、例えば、斜板式、斜軸式、ラジアルピストン式等のような各種の油圧ポンプを採用することができる。より詳細には、メインポンプ101は、コントロールバルブ103を通じて走行モータ2aに作動油を供給する。パイロットポンプ102は、ショックレスバルブ107を通じてコントロールバルブ103のパイロットポートにパイロット圧油を供給する。
【0020】
コントロールバルブ103は、メインポンプ101から走行モータ2aに至る作動油の油路に配置される。そして、コントロールバルブ103は、パイロットポートに供給されるパイロット圧油(駆動指令)に応じて、走行モータ2aへの作動油の供給方向及び供給量を制御する。なお図示は省略するが、メインポンプ101から他の油圧アクチュエータ(旋回モータ、ブームシリンダ4d、アームシリンダ4e、バケットシリンダ4f)に至る油路にもコントロールバルブが設けられている。
【0021】
コントロールバルブ103は、一対のパイロットポートを備える。そして、コントロールバルブ103は、一対のパイロットポートへのパイロット圧油の供給の有無に応じて、前進位置、後退位置、中立位置に切り替えられる。
【0022】
一対のパイロットポートの一方にパイロット圧油が供給されているとき、前進位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aを正回転させる向きの作動油を走行モータ2aに供給する。また、一対のパイロットポートの他方にパイロット圧油が供給されているとき、後退位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aを逆回転させる向きの作動油を走行モータ2aに供給する。さらに、一対のパイロットポートの両方にパイロット圧油が供給されていないとき、中立位置に切り替えられたコントロールバルブ103は、走行モータ2aへの作動油の供給を停止する。
【0023】
なお、走行モータ2aの正回転とは、油圧ショベル1を前進させる向きの回転を指す。一方、走行モータ2aの逆回転とは、油圧ショベル1を後退させる向きの回転を指す。さらに、コントロールバルブ103は、供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「走行操作圧」と表記する。)が高いほど、走行モータ2aに供給する作動油の単位時間当たりの供給量を増加させる。すなわち、コントロールバルブ103のパイロットポートに供給される走行操作圧が高いほど、走行モータ2aの回転速度(換言すれば、油圧ショベル1の走行速度)が速くなる。
【0024】
走行モータ2aは、コントロールバルブ103を通じてメインポンプ101から供給される作動油によって、正回転及び逆回転する。そして、走行モータ2aは、正回転及び逆回転することによって、フロントタイヤ8f及びリヤタイヤ8rを回転させるための駆動力を発生させる。
【0025】
オートマチックトランスミッション2b(以下、「AT2b」と表記する。)は、走行モータ2aが発生させた駆動力を減速して、フロントタイヤ8f及びリヤタイヤ8rに伝達する。AT2bは、例えば、Highギヤ(第1ギヤ)と、Lowギヤ(第2ギヤ)とを有する。但し、AT2bが有する変速ギヤは2つに限定されない。
【0026】
Highギヤは、走行モータ2aが発生させた駆動力を第1減速比で減速する。Lowギヤは、走行モータ2aが発生させた駆動力を第2減速比で減速する。第2減速比は、第1減速比より大きい減速比である。また、AT2bは、MCU110の制御に従って、Highギヤ及びLowギヤの一方から他方に切替可能に構成されている。
【0027】
アクセルペダル104は、キャブ7に設置されている。アクセルペダル104は、オペレータによって踏み込まれることによって、油圧ショベル1を加速させる。より詳細には、アクセルペダル104は、オペレータによる踏込量に応じて、パイロットポンプ102から選択弁106に供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「第1走行操作圧」と表記する。)を増減させる。より詳細には、アクセルペダル104は、踏込量が多いほど第1走行操作圧を増大させ、踏込量が少ないほど第1走行操作圧を減少させる。
【0028】
CC機構105は、MCU110の制御に従ってCC機能を実現する構成要素である。すなわち、CC機構105は、MCU110の制御に従って、油圧ショベル1の走行速度を予め設定された目標速度に近づける。CC機構105は、複数の電磁比例弁105a、105bで構成される。
【0029】
電磁比例弁105aは、MCU110によって印加される電圧値(CC_drive_V)に応じて、パイロットポンプ102から選択弁106に供給されるパイロット圧油の油圧(以下、「第2走行操作圧」と表記する。)を増減させる。より詳細には、電磁比例弁105aは、CC_drive_Vが高いほど第2走行操作圧を増大させ、CC_drive_Vが低いほど第2走行操作圧を減少させる。すなわち、CC_drive_Vの電圧値と第2走行操作圧は、一対一に対応している。この対応関係は、MCU110が備えるメモリに記憶されている。
【0030】
電磁比例弁105bは、MCU110によって印加される電圧値(CC_cut_V)に応じて、パイロットポンプ102から電磁比例弁105aに至るパイロット圧油の供給及び供給停止を切り替える。より詳細には、電磁比例弁105bは、MCU110からCC_cut_Vが印加されていないとき、電磁比例弁105aへのパイロット圧油の供給を停止する。一方、電磁比例弁105bは、MCU110からCC_cut_Vが印加されているとき、電磁比例弁105aへパイロット圧油を供給する。
【0031】
選択弁106は、アクセルペダル104から供給される第1走行操作圧のパイロット圧油、及びCC機構105から供給される第2走行操作圧のパイロット圧油のうち、圧力の高い方をショックレスバルブ107に供給する。但し、選択装置の具体例は選択弁106に限定されず、第1走行操作圧及び第2走行操作圧の高い方をMCU110が判断して、ショックレスバルブ107に供給してもよい。以下、選択弁106からショックレスバルブ107に供給されるパイロット圧油の圧力を「走行操作圧」と表記する。
【0032】
ショックレスバルブ107は、MCU110の制御に従って、選択弁106から供給される走行操作圧のパイロット圧油をコントロールバルブ103のパイロットポートに供給する。より詳細には、ショックレスバルブ107は、走行モータ2aを正回転させる側のパイロットポートにパイロット圧油を供給するF状態と、走行モータ2aを逆回転させる側のパイロットポートにパイロット圧油を供給するR状態と、コントロールバルブ103へのパイロット圧油の供給を停止するN状態とに切り替えられる。
【0033】
信号センサ108は、MCU110から電磁比例弁105aに印加されるCC_drive_Vの電圧値を計測して、計測結果を示す電圧値信号をMCU110に出力する。圧力センサ109は、選択弁106からショックレスバルブ107に供給されるパイロット圧油の走行操作圧を計測して、計測結果を示す圧力信号をMCU110に出力する。
【0034】
MCU110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える。MCU110は、ROMに格納されたプログラムコードをCPUが読み出して実行することによって、後述する処理を実現する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして用いられる。但し、MCU110の具体的な構成はこれに限定されず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよい。
【0035】
MCU110は、油圧ショベル1の全体動作を制御する。より詳細には、MCU110は、CC機構105に電圧を印加し、ショックレスバルブ107の状態(F状態、R状態、N状態)を切り替え、AT2bのギヤを切り替える。また、MUC110には、Main_sw111と、cancel_sw112と、A/R_sw113と、D/S_sw114と、FNR_sw115とが接続されている。
【0036】
Main_sw111及びcancel_sw112は、CC機能の状態(後述するCC起動状態、CC解除状態、CC待機状態)を切り替えるスイッチである。A/R_sw113及びD/S_sw114は、CC機能による目標速度を切り替えるスイッチである。これらのスイッチ111~114の詳細は後述する。
【0037】
FNR_sw115は、ショックレスバルブ107の状態を変化させるためのスイッチである。すなわち、MCU110は、ショックレスバルブ107の状態を、FNR_sw115を通じてオペレータが指定した状態(F状態、R状態、N状態)に切り替える。ショックレスバルブ107は、例えば、複数の電磁弁を組み合わせて構成される。そして、MCU110は、電圧を印加する電磁弁の組み合わせを変更することによって、ショックレスバルブ107の状態を切り替える。
【0038】
次に、
図3~
図7を参照して、MCU110の動作を説明する。
図3は、起動フラグ設定処理のフローチャートである。MCU110は、エンジン100が駆動している期間中に、所定の時間間隔毎に繰り返し起動フラグ設定処理を実行する。起動フラグは、CC機構105が起動可能か否かを示すフラグであって、RAMに記憶されている。起動フラグには、CC機構105が起動可能であることを示す“ON”、CC機構105が起動不能であることを示す“OFF”のいずれかが設定される。
【0039】
まず、MCU110は、ゲートロックレバーの状態を判断する(S11)。ゲートロックレバーは、アクチュエータへの作動油の供給を規制するロック状態と、アクチュエータへの作動油の供給を許容する解除状態とに、キャブ7に搭乗するオペレータによって切り替え可能に構成されている。すなわち、ゲートロックレバーをロック状態にすると走行モータ2aが回転不能になり、ゲートロックレバーを解除状態にすると走行モータ2aが回転可能になる。
【0040】
また、MCU110は、CC機構105が正常に稼働できるか否かを判断する(S12)。MCU110は、例えば、電磁比例弁105aに電圧値(CC_drive_V)を印加して、当該電圧値に対応する走行操作圧が圧力センサ109で検知された場合に、CC機構105が正常に稼働できると判断すればよい。一方、MCU110は、電磁比例弁105aに電圧値(CC_drive_V)を印加して、当該電圧値に対応する走行操作圧が圧力センサ109で検知されない場合に、CC機構105が故障していると判断すればよい。但し、CC機構105が正常に稼働できるか否かを判断する具体的な方法は、これに限定されない。
【0041】
そして、MCU110は、ゲートロックレバーが解除状態で且つCC機構105が正常に稼働できると判断した場合に(S11:No&S12:No)、起動フラグに“ON”を設定する(S13)。一方、MCU110は、ゲートロックレバーがロック状態であるか(S11:Yes)、またはCC機構105が正常に稼働できないと判断した場合に(S12:Yes)、起動フラグに“OFF”を設定する(S14)。
【0042】
図4は、CC状態切替処理のフローチャートである。MCU110は、エンジン100が駆動している期間中に、所定の時間間隔毎に繰り返しCC状態切替処理を実行する。より詳細には、MCU110は、起動フラグ設定処理の終了後にCC状態切替処理を実行する。CC状態切替処理は、CC機構105の状態(CC起動状態、CC解除状態)を切り替える処理である。
【0043】
CC起動状態は、CC機構105が第2走行操作圧を発生させている状態である。より詳細には、CC起動状態は、電磁比例弁105aにCC_drive_Vが印加され、電磁比例弁105bにCC_cut_Vが印加されている状態である。CC解除状態は、CC機構105が第2走行操作圧を発生させていない状態である。より詳細には、CC解除状態は、電磁比例弁105a、105bに電圧が印加されていない状態である。
【0044】
MCU110は、CC機構105の現在の状態(S21)、Main_sw111が押下されたか否か(S22、S26)、及び起動フラグの設定値(S23、S25)を判断し、これらの判断結果の組み合わせに応じて、CC機構105の状態を切り替える(S24、S27)。
【0045】
より詳細には、MCU110は、CC機構105がCC解除状態のときに(S21:No)、Main_sw111が押下されていなければ(S22:No)、CC機構105の状態を切り替えずに(すなわち、CC解除状態のまま)、CC状態切替処理を終了する。また、MCU110は、CC機構105がCC解除状態のときに(S21:No)、Main_sw111が押下され且つ起動フラグに“OFF”が設定されている場合(S22:Yes&S23:No)、CC機構105の状態を切り替えずに(すなわち、CC解除状態のまま)、CC状態切替処理を終了する。
【0046】
さらに、MCU110は、CC機構105がCC解除状態のときに(S21:No)、Main_sw111が押下され且つ起動フラグに“ON”が設定されている場合(S22:Yes&S23:Yes)、CC機構105の状態をCC解除状態からCC起動状態に切り替える(S24)。すなわち、MCU110は、ステップS24において、電磁比例弁105aへのCC_drive_Vの印加を開始すると共に、電磁比例弁105bへのCC_cut_Vの印加を開始する。なお、ステップS22~S24の処理は、後述するCC待機状態の場合にも適用できる。
【0047】
一方、MCU110は、CC機構105がCC起動状態のときに(S21:Yes)、起動フラグに“ON”が設定され且つMain_sw111が押下されていなければ(S25:Yes&S26:No)、CC機構105の状態を切り替えずに(すなわち、CC起動状態のまま)、CC状態切替処理を終了する。
【0048】
また、MCU110は、CC機構105がCC起動状態のときに(S21:Yes)、起動フラグに“OFF”が設定されていれば(S25:No)、CC機構105をCC起動状態からCC解除状態に切り替える(S27)。さらに、MCU110は、CC機構105がCC起動状態のときに(S21:Yes)、起動フラグに“ON”が設定され且つMain_sw111が押下された場合に(S25:Yes&S26:Yes)、CC機構105をCC起動状態からCC解除状態に切り替える(S27)。すなわち、MCU110は、ステップS27において、電磁比例弁105aへのCC_drive_Vの印加を停止すると共に、電磁比例弁105bへのCC_cut_Vの印加を停止する。
【0049】
図5は、作動フラグ設定処理のフローチャートである。MCU110は、エンジン100が駆動し且つCC機構105がCC起動状態である期間中に、所定の時間間隔毎に繰り返しCC状態切替処理を実行する。より詳細には、MCU110は、CC状態切替処理の終了後にCC機構105がCC起動状態であれば、CC状態切替処理を実行する。
【0050】
作動フラグは、CC機能の作動状態を示すフラグであって、RAMに記憶されている。作動フラグには、HighギヤでCC機能を作動させていることを示す“高速”、LowギヤでCC機能を作動させていることを示す“低速”、CC機能が作動していないことを示す“待機”のいずれかが設定される。
【0051】
MCU110は、ブレーキペダルが踏み込まれることによって発生するブレーキ圧(S31)、AT2bで現在選択されているギヤ(S32)、及びショックレスバルブ107の状態(S33、S34)を判断し、これらの判断結果の組み合わせに応じて、作動フラグに値を設定する(S35、S36、S37、S38)。なお、ブレーキペダルのブレーキ圧は、ブレーキペダルから油圧ブレーキに至る油路に設定された圧力センサ(図示省略)の検知結果に基づいて判断すればよい。
【0052】
より詳細には、MCU110は、ブレーキ圧が予め定められた閾値圧力未満で(S31:No)、AT2bで現在Highギヤが選択され(S32:Yes)、且つショックレスバルブ107がF状態である場合に(S33:Yes)、作動フラグに“高速”を設定する(S35)。
【0053】
また、MCU110は、ブレーキ圧が予め定められた閾値圧力未満で(S31:No)、AT2bで現在Highギヤが選択され(S32:Yes)、且つショックレスバルブ107がR状態またはN状態である場合に(S33:No)、作動フラグに“待機”を設定する(S36)。
【0054】
また、MCU110は、ブレーキ圧が予め定められた閾値圧力未満で(S31:No)、AT2bで現在Lowギヤが選択され(S32:No)、且つショックレスバルブ107がF状態またはR状態である場合に(S34:No)、作動フラグに“低速”を設定する(S37)。
【0055】
また、MCU110は、ブレーキ圧が予め定められた閾値圧力未満で(S31:No)、AT2bで現在Lowギヤが選択され(S32:No)、且つショックレスバルブ107がN状態である場合に(S34:Yes)、作動フラグに“待機”を設定する(S38)。さらに、MCU110は、ブレーキ圧が予め定められた閾値圧力以上の場合に(S31:Yes)、作動フラグに“待機”を設定する(S38)。
【0056】
図6は、CC待機処理のフローチャートである。MCU110は、エンジン100が駆動し且つCC機構105がCC起動状態である期間中に、所定の時間間隔毎に繰り返しCC待機処理を実行する。より詳細には、MCU110は、作動フラグ設定処理の終了後にCC機構105がCC起動状態であれば、CC待機処理を実行する。CC待機処理は、CC機能の作動を一時的に停止させる処理である。
【0057】
MCU110は、作動フラグの設定値(S41)、cancel_sw112が押下されたか否か(S42)、及びFNR_sw115の操作によってショックレスバルブ107の状態が切り替えられたか否か(S43)を判断し、これらの判断結果の組み合わせに応じて、CC機構105をCC起動状態からCC待機状態に切り替える(S44)。
【0058】
CC待機状態とは、CC機構105が第2走行操作圧の発生を一時的に停止した状態である。より詳細には、CC待機状態は、電磁比例弁105aへのCC_drive_Vの印加が停止され、電磁比例弁105bへのCC_drive_Vの印加が継続している状態である。
【0059】
より詳細には、MCU110は、作動フラグに“待機”が設定されている場合(S41:Yes)、作動フラグに“高速”または“低速”が設定され且つcancel_sw112が押下された場合(S41:No&S42:Yes)、または作動フラグに“高速”または“低速”が設定され且つショックレスバルブ107の状態が切り替えられた場合(S41:No&S42:No&S43:Yes)、CC機構105をCC起動状態からCC待機状態に切り替える(S44)。すなわち、MCU110は、ステップS44において、電磁比例弁105aへのCC_drive_Vの印加を停止する。
【0060】
一方、MCU110は、作動フラグに“高速”または“低速”が設定され、且つcancel_sw112及びFNR_sw115のどちらもが操作されていない場合に(S41:No&S42:No&S43:No)、ステップS44の処理を実行することなく、CC待機処理を終了する。すなわち、MCU110は、CC機構105の状態をCC起動状態に維持する。
【0061】
図7は、CC目標圧設定処理のフローチャートである。MCU110は、エンジン100が駆動し且つCC機構105がCC起動状態である期間中に、所定の時間間隔毎に繰り返しCC待機処理を実行する。CC目標圧設定処理は、操作装置(例えば、アクセルペダル104、A/R_sw113、D/S_sw114)に対するオペレータの操作に応じて、CC機能の目標車速(換言すれば、CC_drive_Vの大きさ)を変更する処理である。
【0062】
まず、MCU110は、アクセルペダル104が踏まれているか否かを判断する(S51)。MCU110は、例えば、圧力センサ109で検知した走行操作圧Pと、信号センサ108で検知したCC_drive_Vに対応する第2走行操作圧P2とを比較する。走行操作圧Pと第2走行操作圧P2とが同一の場合とは、アクセルペダル104が踏まれていない状態を指す。一方、走行操作圧Pが第2走行操作圧P2より高い場合とは、アクセルペダル104が踏まれている状態を指す。
【0063】
次に、MCU110は、アクセルペダル104が踏まれている(P>P2)と判断した場合に(S51:Yes)、AT機能を有効にする(S52)。「AT機能が有効」とは、エンジン100の回転数に応じて、AT2bの減速比が切り替えられる状態を指す。すなわち、MCU110は、ステップS52~S57の処理中において、回転数センサ(図示省略)で検知されるエンジン100の回転数に応じて、Highギヤ及びLowギヤの一方から他方に切り替える。
【0064】
より詳細には、MCU110は、エンジン100の回転数が第1閾値を超えた場合に、LowギヤからHighギヤに切り替える。一方、MCU110は、エンジン100の回転数が第2閾値を下回った場合に、HighギヤからLowギヤに切り替える。なお、第1閾値及び第2閾値は、同一の値でもよいし、異なる値でもよい。AT2bの減速比を切り替える処理は既に周知なので、詳細な説明は省略する。
【0065】
次に、MCU110は、A/R_sw113が押下されたか否かを判断する(S53)。次に、MCU110は、A/R_sw113が押下されたと判断した場合に(S53:Yes)、CC機構105がCC起動状態か否か、換言すれば、電磁比例弁105aにCC_drive_Vが印加されているか否かを判断する(S54)。
【0066】
ステップS54でCC解除状態またはCC待機状態と判断される場合(S54:No)とは、オペレータによるアクセルペダル104の操作に応じた第1走行操作圧で油圧ショベル1が走行している場合である。そこで、MCU110は、CC機構105がCC解除状態またはCC待機状態のときに、A/R_sw113が押下された場合(S53:Yes&S54:No)、第2走行操作圧をRAMに記憶された目標圧に設定する(S55)。
【0067】
そして、MCU110は、ステップS55で設定した第2走行操作圧に対応する大きさのCC_drive_Vを、電磁比例弁105aに印加する。なお、RAMに記憶された目標圧とは、直前にCC起動状態に切り替えたときの第2走行操作圧の目標圧である。より詳細には、MCU110は、後述するステップS57、S60、S62で新たに設定した第2走行操作圧で、RAMに記憶された目標圧を上書きする。そして、この後にオペレータがアクセルペダル104から足を離せば、油圧ショベル1は、直前に設定された第2走行操作圧によって、CC機能を用いた定速走行を開始する。
【0068】
一方、ステップS54でCC起動状態と判断される場合(S54:Yes)とは、CC機能を利用して定速走行している期間中に、オペレータがアクセルペダル104を踏んだ場合である。そこで、MCU110は、CC機構105がCC起動状態のときに、A/R_sw113が押下された場合(S53:Yes&S54:Yes)、第2走行操作圧を現在の第1走行操作圧に設定する(S57)。また、D/S_sw114が押下された場合(S56:Yes)も同様である。
【0069】
そして、MCU110は、ステップS57で設定した第2走行操作圧に対応する大きさのCC_drive_Vを、電磁比例弁105aに印加する。すなわち、MCU110は、ステップS57で設定した第2走行操作圧で、CC機構105を制御する。そして、この後にオペレータがアクセルペダル104から足を離せば、油圧ショベル1は、第1走行操作圧と同じ値の第2走行操作圧によって、CC機能を用いた定速走行を開始する。この場合のA/R_sw113及びD/S_sw114は、第2走行操作圧をアクセルペダル104の踏込量に応じた値に設定する操作を受け付ける第2操作装置の一例である。
【0070】
一方、MCU110は、アクセルペダル104が踏まれていない(P≒P2)と判断した場合に(S51:No)、AT機能を無効にする(S58)。「AT機能が無効」とは、エンジン100の回転数に拘わらず、AT2bの減速比が固定される状態を指す。すなわち、MCU110は、ステップS58~S62の処理中におけるAT2bのギヤを、ステップS58の時点で選択されているギヤに固定する。また、CC機構105がCC起動状態で且つアクセルペダル104が踏まれてない場合とは、油圧ショベル1がCC機能を利用して定速走行している場合である。
【0071】
この状態において、MCU110は、A/R_sw113が押下された場合に(S59:Yes)、第2走行操作圧を所定の幅だけ上昇させる(S60)。そして、MCU110は、上昇後の第2走行操作圧に対応する大きさのCC_drive_Vを、電磁比例弁105aに印加する。すなわち、MCU110は、ステップS60で設定した第2走行操作圧で、CC機構105を制御する。これにより、油圧ショベル1が所定の速度幅だけ加速し、加速後の速度で定速走行する。但し、ステップS58でAT機能が無効にされているので、油圧ショベル1が加速する過程でエンジン100の回転数が第1閾値に達してもLowギヤからHighギヤへの切り替えは行われない。この場合のA/R_sw113は、第2走行操作圧を増大させる操作を受け付ける第1操作装置の一例である。
【0072】
また、MCU110は、D/S_sw114が押下された場合に(S61:Yes)、第2走行操作圧を所定の幅だけ下降させる(S62)。そして、MCU110は、下降後の第2走行操作圧に対応する大きさのCC_drive_Vを、電磁比例弁105aに印加する。これにより、油圧ショベル1が所定の速度幅だけ減速し、減速後の速度で定速走行する。但し、ステップS58でAT機能が無効にされているので、油圧ショベル1が減速する過程でエンジン100の回転数が第2閾値に達してもHighギヤからLowギヤへの切り替えは行われない。
【0073】
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
【0074】
上記の実施形態によれば、油圧ショベル1がCC機能を利用して定速走行している期間中に、目標車速(換言すれば、第2走行操作圧)が変更されても、AT2bのギヤの切り替えが行われない。その結果、減速比が大きく変動することによる車速の大幅な変動を防止することができるので、油圧ショベル1の車速が安定する。
【0075】
典型的には、CC機能を利用して低速(作動フラグ=“低速”)で走行しながら、フロント作業機4で作業を行う場合が考えられる。このような場合において、A/R_sw113を用いてオペレータが油圧ショベル1を増速させようとした場合に、AT2bがLowギヤからHighギヤに切り替わるのを防止することができる。
【0076】
一方、A/R_sw113及びD/S_sw114は、CC機能を利用して定速走行している場合(S51:No)と、アクセルペダル104の踏込量に応じて走行している場合(S51:Yes)とで、押下したときの挙動が異なる。このように、1つのスイッチに複数の機能を割り当てることによって、キャブ7内に設置するスイッチの数を減じることができる。但し、ステップS55、S57、S60、S62それぞれに、異なるスイッチを割り当ててもよい。
【0077】
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 油圧ショベル
2 下部走行体
2a 走行モータ
2b オートマチックトランスミッション
3 上部旋回体
4 フロント作業機
4a ブーム
4b アーム
4c バケット
4d ブームシリンダ
4e アームシリンダ
4f バケットシリンダ
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
8f フロントタイヤ
8r リヤタイヤ
100 エンジン
101 メインポンプ
102 パイロットポンプ
103 コントロールバルブ
104 アクセルペダル
105 CC機構
105a,105b 電磁比例弁
106 選択弁(選択装置)
107 ショックレスバルブ
108 信号センサ
109 圧力センサ
110 MCU
111 Main_sw
112 cancel_sw
113 A/R_sw(第1操作装置)
114 D/S_sw(第2操作装置)
115 FNR_sw