(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】表示処理装置、表示処理システム、メニュー表示方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240521BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240521BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240521BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/12 305
G06F3/12 339
H04N1/00 127B
B41J29/38 203
(21)【出願番号】P 2020214285
(22)【出願日】2020-12-23
【審査請求日】2023-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174104
【氏名又は名称】奥田 康一
(72)【発明者】
【氏名】石槫 毅
(72)【発明者】
【氏名】島 陽三
(72)【発明者】
【氏名】林崎 喜隆
(72)【発明者】
【氏名】杉山 正隆
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-193172(JP,A)
【文献】特開2007-141064(JP,A)
【文献】特開2010-039540(JP,A)
【文献】特開2014-235513(JP,A)
【文献】特開2008-055787(JP,A)
【文献】特開2009-031916(JP,A)
【文献】特開2002-149297(JP,A)
【文献】特開2016-099679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01,3/048ー3/04895
G06F 3/12
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層化されたメニュー項目を示
し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する階層メニュー情報取得部と、
前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、
前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる制御部と
を有
し、
前記制御部は、
前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する
表示処理装置。
【請求項2】
前記階層メニュー情報取得部は、
前記外部装置から、前記階層メニュー情報を取得する
請求項1に記載の
表示処理装置。
【請求項3】
前記外部装置から、前記個人メニューを前記表示部に表示させる為の個人メニュー表示プログラムを取得する個人メニュー表示プログラム取得部を有し、
前記制御部は、
前記個人メニュー表示プログラム取得部により取得された前記個人メニュー表示プログラムを実行する
請求項2に記載の
表示処理装置。
【請求項4】
前記外部装置から、前記個人メニュー情報を作成する為の個人メニュー作成プログラムを取得する個人メニュー作成プログラム取得部を有し、
前記制御部は、
前記個人メニュー作成プログラム取得部により取得された前記個人メニュー作成プログラムを実行することで、前記個人メニュー情報を作成して前記個人メニュー情報記憶部に記憶する
請求項2又は3に記載の
表示処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記階層メニュー情報に含まれるメニュー項目を前記表示部に表示させて、当該メニュー項目の中から前記個人メニューに登録するメニュー項目を選択させる際に、前記利用可否が利用不可
能であるメニュー項目については非表示
または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する
請求項
1に記載の
表示処理装置。
【請求項6】
前記個人メニュー情報記憶部は、ユーザごとに設けられていて、
前記制御部は、ログインしているユーザの前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、前記個人メニューを前記表示部に表示させる
請求項1~
5のいずれかに記載の
表示処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、複数のWebブラウザ部を有し、
前記個人メニュー情報記憶部は、前記Webブラウザ部ごとに設けられていて、
前記Webブラウザ部は、当該Webブラウザ部の前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、前記個人メニューを前記表示部に表示させる
請求項1~
5のいずれかに記載の
表示処理装置。
【請求項8】
情報処理装置と
表示処理装置とが通信可能に接続された
表示処理システムであり、
前
記情報処理装置は、
階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、
前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が前記情報処理装置で利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する第1の制御部と、
前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、
前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を前記
表示処理装置に送信する第1の通信部と
を有し、
前記
表示処理装置は、
前
記情報処理装置から前記階層メニュー情報を受信する第2の通信部と、
前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、
前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる
第2の制御部と
を有
し、
前記第2の制御部は、
前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する
表示処理システム。
【請求項9】
階層メニュー情報取得部が、階層化されたメニュー項目を示
し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する
第1のステップと、
前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を個人メニュー情報記憶部に記憶する
第2のステップと、
制御部が、前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる
第3のステップと
を有
し、
前記第3のステップでは、前記制御部が、前記個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する
メニュー表示方法。
【請求項10】
階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、
前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が自装置で利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する制御部と、
前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を外部装置に送信する通信部と
を有する情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータを、
階層化されたメニュー項目を示し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する階層メニュー情報取得部と、
前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、
前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる制御部と
して機能させ、
さらに前記制御部を、
前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示するように動作させる
ためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、
前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が前記コンピュータで利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する制御部と、
前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を外部装置に送信する通信部と
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理装置、表示処理システム、メニュー表示方法、情報処理装置、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタにアクセスしてきた通信端末の画面上に、プリンタの設定メニューをWEBページとして表示させ、当該設定メニューからプリンタの設定項目を選択して各種設定を行うことができるようにする技術がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、選択可能な設定項目が多くなると、所望の設定項目を探して選択しなければならず、利便性が低下するという問題を有していた。
【0005】
本発明は以上の点を考慮したものであり、従来と比較して利便性を向上させた表示処理装置、表示処理システム、メニュー表示方法、情報処理装置、及びプログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示処理装置は、階層化されたメニュー項目を示し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する階層メニュー情報取得部と、前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる制御部とを有し、前記制御部は、前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する。
【0007】
また本発明の表示処理システムは、情報処理装置と表示処理装置とが通信可能に接続された表示処理システムであり、前記情報処理装置は、階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が前記情報処理装置で利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する第1の制御部と、前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を前記表示処理装置に送信する第1の通信部とを有し、前記表示処理装置は、前記情報処理装置から前記階層メニュー情報を受信する第2の通信部と、前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる第2の制御部とを有し、前記第2の制御部は、前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する。
【0008】
さらに本発明のメニュー表示方法は、階層メニュー情報取得部が、階層化されたメニュー項目を示し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する第1のステップと、前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を個人メニュー情報記憶部に記憶する第2のステップと、制御部が、前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる第3のステップとを有し、前記第3のステップでは、前記制御部が、前記個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示する。さらに本発明の情報処理装置は、階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が自装置で利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する制御部と、前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を外部装置に送信する通信部とを有する。さらに本発明のプログラムは、コンピュータを、階層化されたメニュー項目を示し、当該メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する外部装置の機能が利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を示す情報を含む階層メニュー情報を取得する階層メニュー情報取得部と、前記階層メニュー情報に含まれる前記メニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部と、前記個人メニュー情報記憶部に記憶されている前記個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目で構成される個人メニューを表示部に表示させる制御部として機能させ、さらに前記制御部を、前記個人メニューを前記表示部に表示させる際に、当該個人メニューを構成する前記メニュー項目のうち、前記利用可否が利用不可能であるメニュー項目については非表示または利用可能であるメニュー項目とは異なる表示形態で表示するように動作させる。さらに本発明のプログラムは、コンピュータを、階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部と、前記メニュー項目ごとに当該メニュー項目に対応する機能が前記コンピュータで利用可能であるか利用不可能であるかを示す利用可否を設定する制御部と、前記階層メニュー情報記憶部に記憶された、前記メニュー項目ごとに設定された前記利用可否を示す情報を含む前記階層メニュー情報を外部装置に送信する通信部として機能させる。
【0009】
こうすることで、ユーザが、予め選択しておいたメニュー項目で構成される個人メニューから所望のメニュー項目を選択できるようになる為、従来と比較して、一段と容易に所望のメニュー項目を選択できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、従来と比較して利便性を向上させた表示処理装置、表示処理システム、メニュー表示方法、情報処理装置、及びプログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図3】書換前のHTMLテンプレートの例を示す図である。
【
図4】書換後のHTMLテンプレートの例を示す図である。
【
図7】HTMLテンプレート書換動作を示すフローチャートである。
【
図8】個人メニュー表示動作を示すフローチャートである。
【
図9】個人メニュー作成動作を示すフローチャートである。
【
図10】個人メニュー作成画面の構成を示す図である。
【
図11】他の実施の形態による個人メニュー情報記憶部を複数有するPCの構成を示すブロック図である。
【
図12】他の実施の形態によるWebブラウザ部と個人メニュー情報記憶部を複数有するPCの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
[1.情報処理システムの全体構成]
図1に、本実施の形態による情報処理システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、情報処理システム1は、ネットワークNtに接続された画像形成装置としてのプリンタ100と、情報処理装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)200とで構成されている。
【0014】
ここで、プリンタ100の構成についてさらに詳しく説明する。プリンタ100は、画像形成部としての印刷部101と、ネットワークインタフェースであるプリンタ送受信部102と、プリンタ100を制御する制御部103と、プリンタ100の記憶領域である記憶部104とを有している。
【0015】
制御部103は、印刷制御部103pと、Webサーバ部103wとを有している。印刷制御部103pは、プリンタ送受信部102によりネットワークNtを介してPC200から受信した印刷データに基づいて、印刷部101を制御して印刷を行う。Webサーバ部103wは、プリンタ100にインストールされたWebサーバにより実現される機能部である。このWebサーバ部103wは、プリンタ送受信部102によりネットワークNtを介してPC200から受信したHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)要求に基づいて、プリンタ100が提供するWebページのHTML(Hyper Text Markup Language)データを作成してPC200に返信する。
【0016】
記憶部104は、不揮発性メモリなどで構成され、設定値記憶部105と、Webページ記憶部106とを有している。設定値記憶部105は、プリンタ100の各種設定値を記憶する記憶領域として利用される。Webページ記憶部106は、Webサーバ部103wが使用する各種情報を記憶する記憶領域として利用される。
【0017】
さらにWebページ記憶部106は、階層メニュー情報記憶部106cと、個人メニュー作成プログラム記憶部106mと、個人メニュー表示プログラム記憶部106dと、HTMLテンプレート記憶部106hとを有している。階層メニュー情報記憶部106cは、階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する。ここで、階層メニュー情報の例を、
図2に示す。
【0018】
この
図2に示すように、階層メニュー情報には、メニュー項目ごとの情報として、ID、第一階層、第二階層、URL(Uniform Resource Locator)、及び利用可否が記述されている。IDは、メニュー項目を識別する為の識別番号であり、例えば、二けたの数字となっている。第一階層と第二階層は、階層化された各メニュー項目を示す文字情報である。つまり、各メニュー項目は、上位の第一階層と下位の第二階層との組み合わせで表されている。例えば、ID「11」のメニュー項目は、第一階層が「状態」、第二階層が「印刷ジョブ」であり、ID「12」のメニュー項目は、第一階層が「状態」、第二階層が「システム情報」である。
【0019】
ここで、階層メニュー情報に含まれるメニュー項目は、プリンタ100で設定可能な設定項目である。つまり、ID「11」のメニュー項目は、プリンタ100の状態に関する設定項目である印刷ジョブであり、ID「12」のメニュー項目は、プリンタ100の状態に関する設定項目であるシステム情報である。
【0020】
URLは、各メニュー項目に対応する設定項目に関するWebページの場所(リンク)を示す情報である。例えば、ID「11」のメニュー項目のURLは、印刷ジョブに関する設定を行う為のWebページの場所を示している。
【0021】
利用可否は、各メニュー項目に対応する機能をプリンタ100側で現在利用可能か否かを示す情報である。例えば、ID「11」のメニュー項目の利用可否は「利用可」であり、このことは、現在、印刷ジョブの機能(つまり印刷機能)をプリンタ100側で利用可能であることを意味する。また例えば、例えば、ID「33」のメニュー項目の利用可否は「利用不可」であり、このことは、現在、無線LANの機能(つまり無線通信機能)をプリンタ100側で利用不可能であることを意味する。階層メニュー情報は、このような構成であり、所定のタイミングで、ネットワークNtを介してプリンタ100からPC200へと送信されるようになっている。
【0022】
尚、制御部103は、プリンタ100の状態が変化した際に、必要に応じて、階層メニュー情報に含まれる利用可否を更新するようになっている。具体的には、例えばプリンタ100に無線LANカードが接続されたことを認識すると、制御部103は、階層メニュー情報に含まれるID「33」のメニュー項目の利用可否(つまり無線LANの利用可否)を「利用不可」から「利用可」に更新する。
【0023】
図1に戻り、個人メニュー作成プログラム記憶部106mは、PC200側で、階層メニュー情報に含まれるメニュー項目の中からメニュー項目を選択して個人メニューを作成する為の個人メニュー作成プログラムを記憶する。また個人メニュー作成プログラム記憶部106mには、個人メニュー作成プログラムとともに、当該個人メニュー作成プログラムが利用する個人メニュー作成用HTMLデータも記憶されている。
【0024】
個人メニュー表示プログラム記憶部106dは、PC200側で、個人メニューを表示する為の個人メニュー表示プログラムを記憶する。また個人メニュー表示プログラム記憶部106dには、個人メニュー表示プログラムとともに、当該個人メニュー表示プログラムが利用する個人メニュー表示用HTMLデータも記憶されている。個人メニュー作成プログラム及び個人メニュー表示プログラムは、個人メニュー作成用HTMLデータ及び個人メニュー表示用HTMLデータとともに、所定のタイミングで、ネットワークNtを介してプリンタ100からPC200へと送信されるようになっている。尚、本実施の形態では、個人メニュー作成プログラムと個人メニュー表示プログラムが、JavaScript(登録商標)となっている。
【0025】
HTMLテンプレート記憶部106hは、プリンタ100が提供するWebページのHTMLデータの元となるHTMLテンプレートを記憶する。ここで、HTMLテンプレートの例を
図3に示す。尚、
図3に示すHTMLテンプレートの各行の先頭の数字は、説明の為に付与した行番号である。
【0026】
この
図3に示すHTMLテンプレートは、プリンタ100の複数の機種で共通のHTMLデータであり、一部がプリンタ100の機種に合わせてWebサーバ部103wにより書き換えられるようになっている。
【0027】
具体的には、Webサーバ部103wは、HTMLテンプレートの中から書換キーワードを検出する。この書換キーワードは、例えば、29行目に記述された、「NETCFG_ID_SYSNAME.txt」という文字列であり、「<!data=」というプレフィックス文字の後に記述されるようになっている。つまり、Webサーバ部103wは、「<!data=」につづく文字列「NETCFG_ID_SYSNAME.txt」を書換キーワードと認識する。ここで書換キーワードに含まれる「NETCFG_ID_SYSNAME」の部分は、設定値記憶部105から取得する設定値を示していて、ここではプリンタ100の機種名(例えば「BBBB」)を示している。また書換キーワードに含まれる「.txt」は、書換キーワードを、どのような形式の設定値で書き換えるのかを示していて、例えばテキスト形式の設定値で書き換えることを示している。
【0028】
この為、Webサーバ部103wは、「<!data=」につづく書換キーワード「NETCFG_ID_SYSNAME.txt」を、テキスト形式の「BBBB」で書き換えるようになっている。実際、このようにして、
図3に示すHTMLテンプレートを書き換えた例を、
図4に示す。そして、書換後のHTMLテンプレートが、プリンタ100からPC200へと送信される。
【0029】
ここで、
図4に示す書換後のHTMLテンプレートをもとに、PC200側で表示されるWebページの例を、
図5に示す。
図5に示すWebページ300には、左上にプリンタ100の機種名が表示される機種名表示領域301が設けられていて、ここにプリンタ100の機種名として例えば「BBBB」がテキスト形式で表示される。このように、
図5に示すWebページ300は、プリンタ100の機種名「BBBB」に対応するWebページとなっている。
【0030】
さらにこのWebページ300には、機種名表示領域301の下方に、プリンタ100の装置状態が表示される装置状態表示領域302が設けられていて、ここにプリンタ100の装置状態として例えばインク残量が表示される。
【0031】
さらにこのWebページ300には、右側に、プリンタ100の設定値が表示される設定値表示領域303が設けられていて、ここにプリンタ100の設定項目(例えば「デバイス名」)と設定値(例えば「AAA-BBBB-CCCCCC」)とが対応付けて表示される。
【0032】
さらにこのWebページ300には、左下に個人メニューが表示される個人メニュー表示領域304が設けられていて、ここに個人メニューのメニュー項目(以下、個人メニュー項目と呼ぶ)Umが表示される。つまり、ここでは、個人メニュー項目Umの集合を個人メニューと呼んでいる。この個人メニュー項目Umは、「第1階層>第2階層」の表示形式(例えば「状態>消耗品」)で表示されていて、且つ対応するWebページのURLが設定されたリンクとなっている。つまり、この個人メニュー項目Umを選択することで、対応するWebページ(例えば消耗品に関するWebページ)が表示される。さらにこの個人メニュー表示領域304には、個人メニュー項目Umに加えて、個人メニューの別称である文字情報「よく使う機能」と、後述する個人メニュー作成画面を表示する為のアイコンMiなどが表示される。
【0033】
尚、この個人メニュー表示領域304に表示される個人メニュー(つまり個人メニュー項目Umの集合)は、個人メニュー表示プログラムと個人メニュー表示用HTMLデータとに基づいてPC200側で作成されて表示されるようになっている。プリンタ100の構成は、以上のようになっている。
【0034】
図1に戻り、つづけてPC200の構成についてさらに詳しく説明する。PC200は、ネットワークインタフェースであるPC送受信部201と、Webブラウザ部202と、記憶部203と、PC200のユーザインタフェースであるUI部204とを有している。
【0035】
Webブラウザ部202は、PC200にインストールされたWebブラウザにより実現される機能部である。このWebブラウザ部202は、PC送受信部201によりネットワークNtを介してプリンタ100にHTTP要求を送信するとともに、当該HTTP要求に応じてプリンタ100から返信されてくるHTMLデータを用いてWebページをUI部204の例えばディスプレイに表示させる。また詳しくは後述するが、Webブラウザ部202は、プリンタ100から送信されてくる個人メニュー作成プログラムと個人メニュー作成用HTMLデータを用いて、個人メニュー作成処理を実行し、またプリンタ100から送信されてくる個人メニュー表示プログラムと個人メニュー表示用HTMLデータを用いて、個人メニュー表示処理を実行するようになっている。
【0036】
記憶部203は、不揮発性メモリなどで構成された、PC200の記憶領域であり、例えば、プリンタ100から送信されてくる階層メニュー情報、個人メニュー作成プログラム及び個人メニュー表示プログラム、個人メニュー作成用HTMLデータ及び個人メニュー表示用HTMLデータ、HTMLテンプレートなどを記憶する。またこの記憶部203は、個人メニュー情報記憶部203uを有している。個人メニュー情報記憶部203uは、階層メニュー情報に含まれるメニュー項目の中からユーザにより選択されたメニュー項目(すなわち個人メニュー項目)を示す個人メニュー情報を記憶する。尚、この個人メニュー情報は、個人メニュー作成処理の実行時にWebブラウザ部202により作成され、個人メニュー情報記憶部203uに記憶されるようになっている。またWebブラウザ部202は、この個人メニュー情報を用いて、個人メニュー表示プログラムによりUI部204に個人メニューを表示させる(具体的にはWebページ300の個人メニュー表示領域304に表示させる)ようになっている。
【0037】
ここで、個人メニュー情報の例を、
図6に示す。この
図6に示すように、個人メニュー情報には、ユーザにより選択されたメニュー項目(すなわち個人メニュー項目)に対して付与された通し番号と、当該個人メニュー項目を識別する為の識別番号であるIDとが記述されている。このIDは、階層メニュー情報に含まれるIDと同一である。つまり、個人メニュー情報に示される個人メニュー項目は、IDにより階層メニュー情報に示されるメニュー項目と紐付けられている。
【0038】
UI部204は、例えば、ディスプレイ、キーボード、マウスなどで構成される。PC200の構成は、以上のようになっている。
【0039】
[2.情報処理システムの動作]
次に情報処理システム1の動作について説明する。ここでは情報処理システム1の動作として、まずプリンタ100がPC200からのHTTP要求に応じてHTMLテンプレートを書き換えてPC200に返信するときの動作(以下、HTMLテンプレート書換動作と呼ぶ)について、
図7に示すフローチャートを用いて説明する。尚、この動作は、プリンタ100のWebサーバ部103wが主体となって行う動作である。
【0040】
[2-1.HTMLテンプレート書換動作]
Webサーバ部103wは、PC200から、プリンタ100が提供するWebページを取得する為のHTTP要求を受信すると、このHTML書換動作を開始する。すなわち、Webサーバ部103wは、最初のステップSP1において、HTTP要求に含まれるWebページのURLに基づいて、当該Webページに対応するHTMLテンプレートを特定し、当該HTMLテンプレートをHTMLテンプレート記憶部106hから取得する。
【0041】
つづくステップSP2において、Webサーバ部103wは、HTMLテンプレート記憶部106hから、該当するHTMLテンプレートを取得できたか否かを判定する。ここで、Webサーバ部103wは、該当するHTMLテンプレートを取得できた場合には、ステップSP2で肯定結果を得て、ステップSP3に移り、取得できなかった場合には、否定結果を得て、ステップSP9に移る。
【0042】
ステップSP3において、Webサーバ部103wは、取得したHTMLテンプレートの各行を先頭行から順に読み取っていく。つづくステップSP4において、ステップSP3で読み取った1行に、書換キーワードが含まれているか否かを判定する。尚、書換キーワードとは、例えば、
図3に示す「<!data=」につづく文字列「NETCFG_ID_SYSNAME.txt」である。ここで、Webサーバ部103wは、書換キーワードが含まれている場合には、ステップSP4で肯定結果を得て、ステップSP5に移り、含まれていなかった場合には、否定結果を得て、ステップSP7に移る。
【0043】
ステップSP5において、Webサーバ部103wは、書換キーワードに基づいて、設定値記憶部105から設定値(例えばプリンタ100の機種名「BBBB」)を取得する。つづくステップSP6において、Webサーバ部103wは、書換キーワードを、書換キーワードが示す形式の設定値で書き換える。この結果、例えば、
図3、
図4に示すように、書換キーワード「NETCFG_ID_SYSNAME.txt」が、テキスト形式の設定値「BBBB」に書き換えられる。
【0044】
つづくステップSP7において、Webサーバ部103wは、ステップSP3で読み取った1行を、記憶部104に確保された応答バッファに書き出す。尚、ステップSP4で肯定結果を得ていた場合には、ステップSP3で読み取られた1行が、ステップSP5、SP6により書き換えられたうえで応答バッファに書き出され、ステップSP4で否定結果を得ていた場合には、ステップSP3で読み取られた1行が、そのまま応答バッファに書き出される。
【0045】
つづくステップSP8において、Webサーバ部103wは、HTMLテンプレートの全行を読み出し終えたか否かを判定する。ここで、Webサーバ部103wは、HTMLテンプレートからまだ読み出していない行がある場合には、ステップSP8で否定結果を得てステップSP3に戻り、次の行を読み出す。これに対して、Webサーバ部103wは、HTMLテンプレートの全行を読み出し終えている場合には、ステップSP8で肯定結果を得てステップSP10に移る。
【0046】
ステップSP10において、Webサーバ部103wは、応答バッファに書き出したデータ(この場合、書き換え後のHTMLテンプレート)を、プリンタ送受信部102により、HTTP要求を送信してきたPC200に返信する。これにより、PC200側では、書換後のHTMLテンプレートに基づいて、プリンタ100が提供するWebページ(例えば
図5に示すWebページ300)が表示されることになる。
【0047】
また一方で、Webサーバ部103wは、ステップSP1でHTMLテンプレートを取得できなかった場合、ステップSP2で否定結果を得て移るステップSP9において、エラーメッセージを応答バッファに書き出す。そして、Webサーバ部103wは、つづくステップSP10において、応答バッファに書き出したデータ(この場合、エラーメッセージ)を、プリンタ送受信部102により、HTTP要求を送信してきたPC200に返信する。この場合、PC200側では、Webページの代わりにエラーメッセージが表示されることになる。HTMLテンプレート書換動作は、以上のようになっている。
【0048】
[2-2.個人メニュー表示動作]
次に、PC200がWebページ300の個人メニュー表示領域304に個人メニューを表示するときの動作(以下、個人メニュー表示動作と呼ぶ)について、
図8に示すフローチャートを用いて説明する。尚、この動作は、PC200のWebブラウザ部202が主体となって行う動作である。
【0049】
Webブラウザ部202は、プリンタ100から送信されてきた例えば
図4に示す書換後のHTMLテンプレートを1行ずつ解釈していき、13行目で、個人メニューの別称である文字情報「よく使う機能」の表示を行う旨を解釈すると、ここで、個人メニュー表示動作を行うようになっている。
【0050】
すなわち、Webブラウザ部202は、最初のステップSP21において、HTTP要求により、個人メニューの表示及び作成に必要となる、個人メニュー表示プログラム、個人メニュー表示用HTMLデータ、個人メニュー作成プログラム、個人メニュー作成プログラム用HTMLデータ、及び階層メニュー情報を、プリンタ100に要求して、プリンタ100から取得(受信)する。
【0051】
つづくステップSP22において、Webブラウザ部202は、取得した個人メニュー表示プログラム、個人メニュー表示用HTMLデータ、個人メニュー作成プログラム、個人メニュー作成プログラム用HTMLデータ、及び階層メニュー情報を記憶部203に記憶させ、個人メニュー表示プログラムを実行する。このステップSP22以降の動作は、Webブラウザ部202が、個人メニュー表示プログラムを実行することで行う動作となる。
【0052】
尚、
図4では省略しているが、HTMLテンプレートには、例えば文字情報「よく使う機能」の表示を行う13行目以降に、個人メニュー表示プログラム、個人メニュー表示用HTMLデータ、個人メニュー作成プログラム、個人メニュー作成プログラム用HTMLデータ、及び階層メニュー情報を取得し、個人メニュー表示プログラムを実行する旨について記述されていて、Webブラウザ部202は、この記述に従って、個人メニュー表示プログラム、個人メニュー表示用HTMLデータ、個人メニュー作成プログラム、個人メニュー作成プログラム用HTMLデータ、及び階層メニュー情報を取得して、個人メニュー表示プログラムを実行するようになっている。
【0053】
つづくステップSP23において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報記憶部203uから個人メニュー情報を取得する。つづくステップSP24において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報に含まれている個人メニュー項目の数を確認し、当該数が1以上であるか否かを判定する。ここで、Webブラウザ部202は、個人メニュー項目の数が0であれば(つまり個人メニュー情報記憶部203uに個人メニュー情報が存在しない場合)、ステップSP24で否定結果を得てステップSP25に移り、個人メニュー項目の数が1以上であれば、ステップSP24で肯定結果を得てステップSP26に移る。
【0054】
個人メニュー項目の数が0である場合に移るステップSP25において、Webブラウザ部202は、個人メニュー表示プログラムに設定されているデフォルトの個人メニュー項目(例えば一般的によく利用されるメニュー項目)で構成される個人メニュー情報を作成する。そしてWebブラウザ部202は、作成した個人メニュー情報を個人メニュー情報記憶部203uに記憶して、ステップSP23に戻る。
【0055】
一方、個人メニュー項目の数が1以上である場合に移るステップSP26において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から個人メニュー項目を1つ読み取る。つづくステップSP27において、Webブラウザ部202は、読み取った個人メニュー項目のIDと同じIDを有するメニュー項目の情報を、階層メニュー情報から取得する。例えば、
図6に示す個人メニュー情報から、ID「13」の個人メニュー項目を読み取った場合、
図2に示す階層メニュー情報から、ID「13」のメニュー項目の情報として(つまりID「13」の個人メニュー項目の情報として)、第1階層「状態」、第2階層「消耗品」、URL「/status.html#toner」、利用可否「利用可」を取得する。
【0056】
つづくステップSP28において、Webブラウザ部202は、階層メニュー情報から取得した個人メニュー項目の情報に含まれる利用可否が「利用可」であるか否かを判定する。ここで、ステップSP26で読み取った個人メニュー項目の利用可否が「利用可」であれば、このことは、当該個人メニュー項目に関する機能がプリンタ100側で利用可能な状態であることを意味する。この場合、Webブラウザ部202は、ステップSP28で肯定結果を得て、ステップSP29に移る。
【0057】
これに対して、ステップSP26で読み取った個人メニュー項目の利用可否が「利用不可」であれば、このことは、当該個人メニュー項目に関する機能がプリンタ100側で利用不可能な状態であることを意味する。この場合、Webブラウザ部202は、ステップSP28で否定結果を得て、ステップSP26に戻り、次の個人メニュー項目を読み取る。つまり、利用可否が「利用不可」の個人メニュー項目は、個人メニュー表示領域304へ表示する対象から外される(すなわち個人メニュー表示領域304には表示されない)ようになっている。
【0058】
個人メニュー項目の利用可否が「利用可」である場合に移るステップSP29において、Webブラウザ部202は、当該個人メニュー項目のHTMLデータを作成する。具体的には、個人メニュー項目の第1階層の文字情報(例えば「状態」)と第2階層の文字情報(例えば「消耗品」)とを文字「>」で接続した文字情報(例えば「状態>消耗品」)に対し、個人メニュー項目のURL(例えば「/status.html#toner」)を設定したHTMLデータを作成する。つまり、このHTMLデータは、
図5に示す個人メニュー表示領域304に個人メニュー項目Umを表示する為のデータである。Webブラウザ部202は、このようにして作成したHTMLデータを、記憶部203に確保された保存バッファに書き出す。
【0059】
つづくステップSP30において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から全ての個人メニュー項目を読み出し終えたか否かを判定する。ここで、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報からまだ読み出していない個人メニュー項目がある場合には、ステップSP30で否定結果を得てステップSP26に戻り、次の個人メニュー項目を読み出す。これに対して、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から全ての個人メニュー項目を読み出し終えている場合には、ステップSP30で肯定結果を得てステップSP31に移る。
【0060】
ステップSP31において、Webブラウザ部202は、保存バッファに書き出したデータ(この場合、個人メニュー項目のHTMLデータ)を出力する(つまり描画データに変換してUI部204に表示させる)。個人メニュー表示動作は、以上のようになっている。
【0061】
このような個人メニュー表示動作により、例えば
図5に示すように、Webページ300の個人メニュー表示領域304には、個人メニュー項目Umが、「第1階層>第2階層」の表示形式で、対応するWebページのURLが設定されたリンクとして表示される。
【0062】
そしてWebブラウザ部202は、個人メニュー表示領域304に表示している個人メニュー項目Umの1つが、UI部204に対するユーザ操作により選択されると、当該個人メニュー項目Umに設定されているURLに基づいて、プリンタ100にHTTP要求を送信する。プリンタ100は、このHTTP要求に基づいて、PC200側で選択された個人メニュー項目Umに設定されているURLに対応するWebページのHTMLデータをWebページ記憶部106から読み出してPC200に返信する。PC200のWebブラウザ部202は、プリンタ100から返信されてきたHTMLデータに基づいて、選択された個人メニュー項目Umに対応するWebページをUI部204に表示させる。
【0063】
具体的には、Webブラウザ部202は、個人メニュー表示領域304に表示している、例えば「状態>消耗品」の個人メニュー項目Umがユーザにより選択操作されると、当該個人メニュー項目Umに対応する例えば消耗品に関するWebページをUI部204に表示させるようになっている。
【0064】
[2-3.個人メニュー作成動作]
次に、PC200側で個人メニューを作成するときの動作(以下、個人メニュー作成動作と呼ぶ)について、
図9に示すフローチャートを用いて説明する。尚、この動作も、PC200のWebブラウザ部202が主体となって行う動作である。
【0065】
Webブラウザ部202は、例えば
図5に示すWebページ300をUI部204に表示させている状態で、個人メニュー表示領域304に表示させているアイコンMiが、UI部204に対するユーザ操作により選択されると、この個人メニュー作成動作を行うようになっている。
【0066】
尚、この時点で、記憶部203には、既に個人メニュー作成プログラム、個人メニュー作成プログラム用HTMLデータ、及び階層メニュー情報が記憶されていて、Webブラウザ部202は、個人メニュー作成プログラムを実行することで、個人メニュー作成動作を行うようになっている。
【0067】
すなわち、Webブラウザ部202は、最初のステップSP41において、記憶部203から階層メニュー情報を取得し、当該階層メニュー情報からメニュー項目を1つ読み取る。つづくステップSP42において、Webブラウザ部202は、読み取ったメニュー項目の利用可否が「利用可」であるか否かを判定する。ここで、ステップSP41で読み取ったメニュー項目の利用可否が「利用可」であれば、このことは、当該メニュー項目に関する機能がプリンタ100側で利用可能な状態であることを意味する。この場合、Webブラウザ部202は、ステップSP42で肯定結果を得て、ステップSP43に移る。
【0068】
これに対して、ステップSP41で読み取ったメニュー項目の利用可否が「利用不可」であれば、このことは、当該メニュー項目に関する機能がプリンタ100側で利用不可能な状態であることを意味する。この場合、Webブラウザ部202は、ステップSP42で否定結果を得て、ステップSP41に戻り、次のメニュー項目を読み取る。つまり、利用可否が「利用不可」のメニュー項目は、個人メニュー項目の選択対象から外される(すなわちユーザが選択できない)ようになっている。
【0069】
メニュー項目の利用可否が「利用可」である場合に移るステップSP43において、Webブラウザ部202は、当該メニュー項目のHTMLデータを作成する。具体的には、メニュー項目の第1階層の文字情報(例えば「状態」)を表題として、第2階層の文字情報(例えば「消耗品」)とチェックボックスとを対応付けて表示する為のHTMLデータを作成する。つまり、このHTMLデータは、
図10に示す個人メニュー作成画面310に、メニュー項目の第1階層の文字情報C1(例えば「状態」)を表題として、当該表題のもとに第2階層の文字情報C2(例えば「ジョブ」)とチェックボックスCbとを対応付けて表示する為のデータである。
【0070】
尚、このとき作成されるHTMLデータでは、チェックボックスのチェック状態がチェック無しに設定されているとともに、チェックボックスとメニュー項目とを対応付ける為に、チェックボックスにメニュー項目のIDが付与されている。Webブラウザ部202は、作成したHTMLデータを、記憶部203に確保された保存バッファに書き出す。
【0071】
つづくステップSP44において、Webブラウザ部202は、階層メニュー情報から全てのメニュー項目を読み出し終えたか否かを判定する。ここで、Webブラウザ部202は、階層メニュー情報からまだ読み出していないメニュー項目がある場合には、ステップSP44で否定結果を得てステップSP41に戻り、次のメニュー項目を読み出す。これに対して、Webブラウザ部202は、階層メニュー情報から全てのメニュー項目を読み出し終えている場合には、ステップSP44で肯定結果を得てステップSP45に移る。
【0072】
ステップSP45において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報記憶部203uから個人メニュー情報を取得する。つづくステップSP46において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から個人メニュー項目を1つ読み取る。つづくステップSP47において、Webブラウザ部202は、保存バッファに格納されているHTMLデータの中から、ステップSP46で読み取った個人メニュー項目のIDと同じIDのメニュー項目に対応付けられたチェックボックスが記述されたHTMLデータを特定する。そして、Webブラウザ部202は、このHTMLデータに記述されているチェックボックスのチェック状態をチェック無しからチェック有りに書き換える。つまり、階層メニュー情報から読み出したメニュー項目のうち、既に個人メニュー項目として選択されているメニュー項目については、チェックボックスのチェック状態をチェック有りとするようになっている。
【0073】
尚、保存バッファに格納されているHTMLデータの中に、ステップSP46で読み取った個人メニュー項目のIDと同じIDのメニュー項目に対応付けられたチェックボックスが記述されたHTMLデータが存在しない場合がある。これは、利用可否が「利用不可」のメニュー項目については、HTMLデータを作成していない為である。この場合、Webブラウザ部202は、チェック状態の書き換えは行わない。
【0074】
つづくステップSP48において、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から全ての個人メニュー項目を読み出し終えたか否かを判定する。ここで、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報からまだ読み出していない個人メニュー項目がある場合には、ステップSP48で否定結果を得てステップSP45に戻り、次の個人メニュー項目を読み出す。これに対して、Webブラウザ部202は、個人メニュー情報から全ての個人メニュー項目を読み出し終えている場合には、ステップSP48で肯定結果を得てステップSP49に移る。
【0075】
ステップSP49において、Webブラウザ部202は、保存バッファに書き出したデータ(この場合、メニュー項目とチェックボックスのHTMLデータ)を出力する(つまり描画データに変換してUI部204に表示させる)。この結果、例えば
図10に示すように、UI部204には、個人メニュー作成画面310が表示される。
【0076】
この個人メニュー作成画面310には、上述したように、階層メニュー情報に含まれる各メニュー項目の第1階層の文字情報C1(例えば「状態」)を表題として、当該表題のもとに第2階層の文字情報C2(例えば「ジョブ」)とチェックボックスCbとが対応付けて表示される。尚、この個人メニュー作成画面310では、第1階層が同一のメニュー項目については、同一の表題のもとにまとめて表示されるようになっている。またこの個人メニュー作成画面310には、利用可否が「利用不可」のメニュー項目については表示されない(つまりユーザが選択できない)ようになっている。
【0077】
さらにこの個人メニュー作成画面310には、当該個人メニュー作成画面310上を介して作成される個人メニューを保存する為の保存ボタンBt1と、個人メニューの作成をキャンセルする為のキャンセルボタンBt2が設けられている。
【0078】
ユーザは、この個人メニュー作成画面310を確認することで、どのようなメニュー項目があり、現在、どのメニュー項目が個人メニュー項目として選択されているのかを把握することができる。またユーザは、UI部204を介して、メニュー項目ごとに表示されているチェックボックスCbのチェック有無を変更する操作を行うことで、任意のメニュー項目を個人メニュー項目として選択したり(つまり個人メニューに登録したり)、選択を解除したり(つまり個人メニューから外したり)することができるようになっている。
【0079】
すなわち、ステップSP50において、Webブラウザ部202は、個人メニュー作成画面310に表示しているチェックボックスCbに対するユーザ操作に応じて、当該チェックボックスCbのチェック有無を変更する。
【0080】
つづくステップSP51において、Webブラウザ部202は、保存ボタンBt1が押下されたか否かを判定する。ここで、まだ保存ボタンBt1が押下されていない場合には、Webブラウザ部202は、ステップSP51で否定結果を得て、ステップSP50に戻り、保存ボタンBt1が押下された場合には、ステップSP51で肯定結果を得て、ステップSP52に移る。尚、
図9のフローチャートでは省略しているが、キャンセルボタンBt2が押下された場合、Webブラウザ部202は、個人メニュー作成動作を終了して、Webページ300に戻るようになっている。
【0081】
保存ボタンBt1が押下された場合に移るステップSP52において、Webブラウザ部202は、保存ボタンBt1が押下された時点で個人メニュー作成画面310上でチェック有りとなっているチェックボックスCbに対応付けられたメニュー項目のIDを取得する。具体的には、例えば、保存バッファに格納されている、UI部204に個人メニュー作成画面310を表示させる為のHTMLデータから取得する。
【0082】
つづくステップSP53において、Webブラウザ部202は、ステップSP52で取得したIDをもとに、個人メニュー情報を作成して個人メニュー情報記憶部203uに記憶する。そして、Webブラウザ部202は、個人メニュー作成動作を終了して、Webページ300に戻る。このとき、Webページ300の個人メニュー表示領域304には、新たに作成した個人メニュー情報に基づく個人メニュー項目Umが表示されることになる。個人メニュー作成動作は、以上のようになっている。
【0083】
[3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の情報処理システム1は、外部装置及び第1の情報処理装置としてのプリンタ100と、第2の情報処理装置としてのPC200とが通信可能に接続されていて、プリンタ100に、階層化されたメニュー項目を示す階層メニュー情報を記憶する階層メニュー情報記憶部106cと、階層メニュー情報記憶部106cに記憶された階層メニュー情報をPC200に送信する第1の通信部としてのプリンタ送受信部102とを設けた。
【0084】
さらにPC200に、プリンタ100から階層メニュー情報を取得する階層メニュー情報取得部、及びプリンタ100から階層メニュー情報を受信する第2の通信部としてのPC送受信部201と、階層メニュー情報に含まれるメニュー項目の中から選択されたメニュー項目を示す個人メニュー情報を記憶する個人メニュー情報記憶部203uと、個人メニュー情報記憶部203uに記憶されている個人メニュー情報に基づいて、選択されたメニュー項目(すなわち個人メニュー項目Um)で構成される個人メニューを表示部としてのUI部204に表示させる制御部としてのWebブラウザ部202とを設けた。
【0085】
こうすることで、第1の実施の形態の情報処理システム1では、ユーザが、予め選択しておいたメニュー項目である個人メニュー項目Umで構成される個人メニューの中から所望の個人メニュー項目Umを選択できるようになる為、従来と比較して、一段と容易に所望のメニュー項目を選択できる。
【0086】
さらに第1の実施の形態の情報処理システム1では、ユーザが、個人メニューを自分の好みに合わせて作成することができる為、階層化された複数のメニュー項目のうちの所望のメニュー項目を容易に選択できる。
【0087】
かくして、第1の実施の形態の情報処理システム1は、従来と比較して利便性を向上させることができる。
【0088】
また第1の実施の形態の情報処理システム1では、個人メニュー表示プログラム取得部としてのWebブラウザ部202が、プリンタ100から受信したHTMLデータ(HTMLテンプレート)の記述に基づいて、Webブラウザ部202により実行可能で、個人メニューを表示する為に必要となる個人メニュー表示プログラムをプリンタ100から取得するようにした。
【0089】
こうすることで、PC200側では、Webブラウザがインストールされていれば個人メニューを表示することができ、別途、個人メニューを表示する為の他のアプリケーションをインストールするような面倒な作業を省略して、利便性を向上させることができる。
【0090】
さらに第1の実施の形態の情報処理システム1では、個人メニュー作成プログラム取得部としてのWebブラウザ部202が、プリンタ100から受信したHTMLテンプレートの記述に基づいて、Webブラウザ部202により実行可能で、個人メニューを作成する為に必要となる個人メニュー作成プログラムをプリンタ100から取得するようにした。
【0091】
こうすることで、PC200側では、Webブラウザがインストールされていれば個人メニューを作成することができ、別途、個人メニューを作成する為のアプリケーションをインストールするような面倒な作業を省略して、利便性を向上させることができる。
【0092】
さらに第1の実施の形態の情報処理システム1では、Webブラウザ部202が、個人メニュー情報に示されているメニュー項目(つまり
図5に示す個人メニュー項目Um)をUI部204に表示させる際に、対応する機能がプリンタ100側で利用できないメニュー項目については非表示にするようにした。
【0093】
さらに第1の実施の形態の情報処理システム1では、Webブラウザ部202が、個人メニューとして登録するメニュー項目をユーザに選択させる為に、階層化メニュー情報に示されているメニュー項目を個人メニュー作成画面310に表示させる際に、対応する機能がプリンタ100側で利用できないメニュー項目については非表示にするようにした。
【0094】
こうすることで、第1の実施の形態の情報処理システム1では、プリンタ100側で使えない機能に対応するメニュー項目を、ユーザが選択してしまうことを防ぐことができ、無駄な操作を回避して、利便性を向上させることができる。
【0095】
[4.他の実施の形態]
[4-1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、PC200の記憶部203に、個人メニュー情報記憶部203uを設けて、この個人メニュー情報記憶部203uに個人メニュー情報を記憶するようにした。こうすることで、上述した実施の形態では、プリンタ100のWebページ300に、PC200ごとに異なる個人メニューが表示されるようにした。これに限らず、例えば、
図11に示すように、PC200の記憶部203に、PC200に登録されているユーザIDごとに別々の個人メニュー情報記憶部203uを設けて、ユーザIDごとに設けられた個人メニュー情報記憶部203uに、ユーザIDごとに異なる個人メニュー情報を記憶するようにしてもよい。そしてWebブラウザ部202が、ログインしているユーザのユーザIDに対応する個人メニュー情報記憶部203uから個人メニュー情報を読み出すようにする。このようにすれば、プリンタ100のWebページ300に、ユーザごとに異なる個人メニューを表示できるようになる。
【0096】
またこれに限らず、
図12に示すように、PC200に複数種類のWebブラウザをインストールすることで、PC200に複数のWebブラウザ部202を設け、さらにPC200の記憶部203に、Webブラウザ部202ごとに別々の個人メニュー情報記憶部203uを設けて、Webブラウザ部202ごとに設けられた個人メニュー情報記憶部203uに、Webブラウザ部202ごとに異なる個人メニュー情報を記憶するようにしてもよい。そしてWebブラウザ部202が、当該Webブラウザ部202に対応する個人メニュー情報記憶部203uから個人メニュー情報を読み出すようにする。このようにすれば、プリンタ100のWebページ300に、Webブラウザごとに異なる個人メニューを表示できるようになる。
【0097】
[4-2.他の実施の形態2]
また上述した実施の形態では、個人メニュー表示領域304にメニュー項目(具体的には個人メニュー項目Um)を表示する際、及び個人メニュー作成画面310にチェックボックスCbとともにメニュー項目(具体的には第2階層の文字情報C2)を表示する際に、利用可否が「利用不可」なメニュー項目については、非表示とした。これに限らず、利用可否が「利用不可」なメニュー項目については、グレーアウト表示にして、選択できない(チェックボックスCbも選択できない)ようにしてもよい。
【0098】
[4-3.他の実施の形態3]
さらに上述した実施の形態では、Webブラウザ部202が、個人メニューを表示する為に必要なプログラムなどをPC100から取得するようにしたが、これに限らず、Webブラウザ部202が、個人メニューを表示する為に必要なプログラムなどを、例えば、ネットワークNt上のサーバなどからダウンロードして取得するようにしてもよい。またこれに限らず、PC200が、例えばプリンタ100のドライバインストール時に、個人メニューを表示する為に必要なプログラムなどを、メディアやネットワークNt上のサーバなどからドライバとともに取得してインストールするなどしてもよい。個人メニューを作成する為に必要なプログラムなどについても同様である。
【0099】
[4-4.他の実施の形態4]
さらに上述した実施の形態では、階層メニュー情報に含まれる利用可否が「利用不可」なメニュー項目と個人メニュー項目(つまり対応する機能が現在利用できないメニュー項目及び個人メニュー項目)については、非表示としたが、これに限らず、対応する機能の利用可否によらず、全てのメニュー項目と個人メニュー項目を表示するようにしてもよい。またこれに限らず、例えば、対応する機能の利用可否が「利用可」の場合と「利用不可」の場合とで、表示形態が異なるようにして全てのメニュー項目と個人メニュー項目を表示するようにしてもよい。
【0100】
[4-5.他の実施の形態5]
さらに上述した各実施の形態では、Webアプリケーションの技術を利用して、プリンタ100とPC200との間で各種プログラム及びデータを送受信することで、個人メニューの表示及び作成を実現するようにしたが、これに限らず、Webアプリケーションとは別の個人メニューの表示及び作成専用のアプリケーションをプリンタ100とPC200にインストールし、このアプリケーションを利用して、個人メニューの表示及び作成を実現するようにしてもよい。
【0101】
[4-6.他の実施の形態6]
さらに上述した各実施の形態では、プリンタ100が提供するWebページをPC200側に表示する場合に、個人メニューを表示するようにしたが、これに限らず、例えば、プリンタ100が提供するWebページをプリンタ100自身に表示する場合に、個人メニューを表示するようにしてもよい。この場合、例えば、PC200の機能(Webブラウザ部202の機能と個人メニュー情報記憶部203uの機能とUI部204の機能)を、プリンタ100側に追加するようにすればよい。
【0102】
[4-7.他の実施の形態7]
さらに上述した各実施の形態では、情報処理装置及び第2の情報処理装置としてのPC200に本発明を適用したが、これに限らず、PC(パーソナルコンピュータ)以外の情報処理装置(例えば、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など)に適用してもよい。さらに上述した各実施の形態では、第1の情報処理装置としてのプリンタ100と第2の情報処理装置としてのPC200を有する情報処理システム1に本発明を適用したが、これに限らず、少なくとも2台の情報処理装置を有する様々な情報処理システムに適用してもよい。
【0103】
[4-8.他の実施の形態8]
さらに本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、例えば、階層化されたメニューを有する様々なシステムで広く利用することができる。
【符号の説明】
【0105】
1……情報処理システム、100……プリンタ、102……プリンタ送受信部、103……制御部、103w……Webサーバ部、104……記憶部、106……Webページ記憶部、106c……階層メニュー情報記憶部、106m……個人メニュー作成プログラム記憶部、106d……個人メニュー表示プログラム記憶部、106h……HTMLテンプレート記憶部、200……PC、201……PC送受信部、202……Webブラウザ部、203……記憶部、203u……個人メニュー情報記憶部、204……UI部、300……Webページ、304……個人メニュー表示領域、301……個人メニュー作成画面、Nt……ネットワークストレージ、Um……個人メニュー項目。