(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】処理液供給装置および供給タンク洗浄方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20240521BHJP
【FI】
H01L21/304 648G
H01L21/304 648K
(21)【出願番号】P 2020155007
(22)【出願日】2020-09-15
【審査請求日】2023-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100108523
【氏名又は名称】中川 雅博
(74)【代理人】
【識別番号】100098305
【氏名又は名称】福島 祥人
(74)【代理人】
【識別番号】100125704
【氏名又は名称】坂根 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100187931
【氏名又は名称】澤村 英幸
(72)【発明者】
【氏名】石川 秀和
(72)【発明者】
【氏名】東 克栄
(72)【発明者】
【氏名】藤井 定
(72)【発明者】
【氏名】テン ポーリン
(72)【発明者】
【氏名】田村 零央
【審査官】小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-079881(JP,A)
【文献】特開2016-046268(JP,A)
【文献】特開2016-063204(JP,A)
【文献】特開平11-145100(JP,A)
【文献】特開2017-208418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B08B 3/00
B08B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に処理を行う基板処理部に処理液を供給する処理液供給装置であって、
処理液を貯留する供給タンクと、
前記供給タンクに処理液を補充する処理液補充部と、
前記処理液補充部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記基板処理部に前記供給タンクの処理液を供給する通常処理モード時に、前記供給タンクの第1のレベルまで処理液を補充するように前記処理液補充部を制御し、前記供給タンクの内壁面を洗浄する壁面洗浄モード時に、前記供給タンクの前記第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液を補充するように前記処理液補充部を制御
し、
前記供給タンク内の液面が前記第1のレベルに達したことを検出する検出器をさらに備え、
前記制御部は、前記通常処理モード時に、前記検出器による前記液面の検出に応答して、前記処理液補充部による処理液の補充を停止させ、前記壁面洗浄モード時に、前記検出器による前記液面の検出時から予め定められた追加時間の経過後に前記処理液補充部による処理液の補充を停止させることにより前記供給タンクの前記第2のレベルまで処理液を補充する、処理液供給装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記壁面洗浄モードにおける前記追加時間を調整可能に構成される、請求項
1記載の処理液供給装置。
【請求項3】
前記供給タンク内の処理液を排出する処理液排出部をさらに備え、
前記制御部は、前記壁面洗浄モード時に、前記供給タンクの前記第2のレベルまで処理液が補充された後、前記供給タンク内の処理液を排出するように、前記処理液排出部を制御する、請求項1
または2記載の処理液供給装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記壁面洗浄モード時の前記供給タンクへの前記処理液の補充および前記供給タンクからの処理液の排出を設定された回数繰り返すように構成される、請求項
3記載の処理液供給装置。
【請求項5】
前記制御部は、設定された実行タイミングで前記壁面洗浄モード時の制御を実行するように構成される、請求項1~
4のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
【請求項6】
前記壁面洗浄モードの実行の指令を受け付ける操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記操作部が前記壁面洗浄モードの実行の指令を受け付けた時に前記壁面洗浄モードを実行するように構成される、請求項1~
5のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
【請求項7】
前記壁面洗浄モード時の制御の実行中であることを報知する報知部をさらに備えた、請求項1~
6のいずれか一項に記載の処理液供給装置。
【請求項8】
基板処理部に供給タンクの処理液を供給する通常処理モード時に、処理液補充部により前記供給タンクの第1のレベルまで処理液を補充するステップと、
前記供給タンクの内壁面を洗浄する壁面洗浄モード時に、前記処理液補充部により前記供給タンクの前記第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液を補充するステップとを含
み、
前記通常処理モード時に、前記処理液補充部により前記供給タンクの前記第1のレベルまで処理液を補充するステップは、
検出器により前記供給タンク内の液面が前記第1のレベルに達したことを検出することと、
前記検出器による前記液面の検出に応答して、前記処理液補充部による処理液の補充を停止することを含み、
前記壁面洗浄モード時に、前記処理液補充部により前記供給タンクの前記第2のレベルまで処理液を補充するステップは、
前記検出器による処理液の前記液面の検出時から予め定められた追加時間の経過後に前記処理液補充部による処理液の補充を停止させることにより前記供給タンクの前記第2のレベルまで処理液を補充することを含む、供給タンク洗浄方法。
【請求項9】
前記壁面洗浄モードにおける前記追加時間を調整するステップをさらに含む、請求項
8記載の供給タンク洗浄方法。
【請求項10】
前記壁面洗浄モード時に、前記供給タンクの前記第2のレベルまで処理液が補充された後、処理液排出部により前記供給タンク内の処理液を排出させるステップをさらに含む、請求項
8または9記載の供給タンク洗浄方法。
【請求項11】
前記壁面洗浄モード時の前記供給タンクへの前記処理液の補充および前記供給タンクからの処理液の排出を設定された回数繰り返すステップをさらに含む、請求項
10記載の供給タンク洗浄方法。
【請求項12】
設定された実行タイミングで前記壁面洗浄モード時の制御を実行するステップをさらに含む、請求項
8~
10のいずれか一項に記載の供給タンク洗浄方法。
【請求項13】
操作部が前記壁面洗浄モードの実行の指令を受け付けたときに前記壁面洗浄モードを実行するステップをさらに含む、請求項
8~
12のいずれか一項に記載の供給タンク洗浄方法。
【請求項14】
報知部により前記壁面洗浄モード時の制御の実行中であることを報知するステップをさらに含む、請求項
8~
13のいずれか一項に記載の供給タンク洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理液供給装置および供給タンク洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板処理装置は、処理液を用いて基板に処理を行う処理ユニットを含む。処理ユニットに処理液を供給するために処理液供給装置が用いられる。処理液供給装置は、処理液を貯留するタンクを有する。タンクの内壁面には、処理液に由来する結晶またはパーティクル等の汚染物質が付着することがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された基板液処理装置では、タンク内に内壁面を洗浄する洗浄ノズルが設けられる。処理液が洗浄ノズルに供給されるとともにタンクの内壁面に付着した汚染物質に向かって吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の基板液処理装置においては、タンク内に洗浄ノズルを設けるとともに、洗浄ノズルに処理液を供給するための配管等を設ける必要がある。そのため、タンク内の構成が複雑になる。
【0006】
本発明の目的は、供給タンク内の構成を複雑化することなく供給タンクの内壁面を洗浄することが可能な処理液供給装置および供給タンク洗浄方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)処理液供給装置は、基板に処理を行う基板処理部に処理液を供給する処理液供給装置であって、処理液を貯留する供給タンクと、供給タンクに処理液を補充する処理液補充部と、処理液補充部を制御する制御部とを備える。制御部は、基板処理部に供給タンクの処理液を供給する通常処理モード時に、供給タンクの第1のレベルまで処理液を補充するように処理液補充部を制御し、供給タンクの内壁面を洗浄する壁面洗浄モード時に、供給タンクの第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液を補充するように処理液補充部を制御する。
【0008】
この処理液供給装置においては、通常処理モード時に、供給タンクの第1のレベルまで処理液が補充される。この場合、処理液中の結晶化物処理液中の結晶化物、ごみ、回収された処理液中の金属成分等の汚染物質が供給タンクの内壁面の第1のレベル付近に集積される。その結果、供給タンクの内壁面の第1のレベル付近に汚染物質が付着する。
【0009】
壁面洗浄モード時には、供給タンクの第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液が補充される。この場合、供給タンクの内壁面の第1のレベル付近に付着した汚染物質が上昇する液面により除去される。したがって、供給タンク内の構成を複雑化することなく供給タンクの内壁面を洗浄することが可能となる。
【0010】
(2)処理液供給装置は、供給タンク内の液面が第1のレベルに達したことを検出する検出器をさらに備える。制御部は、通常処理モード時に、検出器による液面の検出に応答して、処理液補充部による処理液の補充を停止させ、壁面洗浄モード時に、検出器による液面の検出時から予め定められた追加時間の経過後に処理液補充部による処理液の補充を停止させることにより供給タンクの第2のレベルまで処理液を補充してもよい。
【0011】
この場合、通常処理モード時には、検出器による液面の検出に応答して液面の上昇が第1のレベルで停止される。一方、壁面洗浄モード時には、検出器による液面の検出時から追加時間の経過後まで処理液の補充を継続することにより液面が第2のレベルまで上昇する。したがって、簡単な制御により壁面洗浄モード時に液面を第2のレベルまで上昇させることができる。
【0012】
(3)制御部は、壁面洗浄モードにおける追加時間を調整可能に構成されてもよい。この場合、汚染物質の種類および付着位置に応じて追加時間を調整することにより第2のレベルを容易に調整することが可能となる。それにより、供給タンクの内壁面に付着した汚染物質を確実かつ容易に除去することが可能となる。
【0013】
(4)処理液供給装置は、供給タンク内の処理液を排出する処理液排出部をさらに備え、制御部は、壁面洗浄モード時に、供給タンクの第2のレベルまで処理液が補充された後、供給タンク内の処理液を排出するように、処理液排出部を制御してもよい。この場合、供給タンクの内壁面から除去された汚染物質が処理液とともに排出される。それにより、供給タンク内に清浄な処理液を貯留することができる。
【0014】
(5)制御部は、壁面洗浄モード時の供給タンクへの処理液の補充および供給タンクからの処理液の排出を設定された回数繰り返すように構成されてもよい。この場合、汚染物質の種類および付着状態に応じて、供給タンクへの処理液の補充および供給タンクからの処理液の排出を繰り返すことにより、供給タンクの内壁面に付着した汚染物質をより確実に除去することが可能となる。
【0015】
(6)制御部は、設定された実行タイミングで壁面洗浄モード時の制御を実行するように構成されてもよい。この場合、通常処理モード時における基板の処理量または処理時間に応じて、壁面洗浄モードの実行タイミングを適切に設定することにより、通常処理モード時において基板処理部に清浄度の高い処理液を供給することが可能となる。
【0016】
(7)処理液供給装置は、壁面洗浄モードの実行の指令を受け付ける操作部をさらに備え、制御部は、操作部が壁面洗浄モードの実行の指令を受け付けた時に壁面洗浄モードを実行するように構成されてもよい。
【0017】
この場合、使用者は、汚染物質の付着状態に応じて、適切な時点で壁面洗浄モードの実行を指令することができる。それにより、通常処理モード時において基板処理部に清浄度の高い処理液を供給することが可能となる。
【0018】
(8)処理液供給装置は、壁面洗浄モード時の制御の実行中であることを報知する報知部をさらに備えてもよい。この場合、使用者は、処理液供給装置が壁面洗浄モードで動作していることを容易に把握することができる。
【0019】
(9)供給タンク洗浄方法は、基板処理部に供給タンクの処理液を供給する通常処理モード時に、処理液補充部により供給タンクの第1のレベルまで処理液を補充するステップと、供給タンクの内壁面を洗浄する壁面洗浄モード時に、処理液補充部により供給タンクの第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液を補充するステップとを含む。
【0020】
この供給タンク洗浄方法によれば、壁面洗浄モード時には、供給タンクの第1のレベルよりも高い第2のレベルまで処理液が補充される。この場合、供給タンクの内壁面の第1のレベル付近に付着した汚染物質が上昇する液面により除去される。したがって、供給タンク内の構成を複雑化することなく供給タンクの内壁面を洗浄することが可能となる。
【0021】
(10)通常処理モード時に、処理液補充部により供給タンクの第1のレベルまで処理液を補充するステップは、検出器により供給タンク内の液面が第1のレベルに達したことを検出することと、検出器による液面の検出に応答して、処理液補充部による処理液の補充を停止することを含み、壁面洗浄モード時に、処理液補充部により供給タンクの第2のレベルまで処理液を補充するステップは、検出器による処理液の液面の検出時から予め定められた追加時間の経過後に処理液補充部による処理液の補充を停止させることにより供給タンクの第2のレベルまで処理液を補充することを含んでもよい。
【0022】
この場合、通常処理モード時には、検出器による処理液の液面の検出に応答して液面の上昇が第1のレベルで停止される。一方、壁面洗浄モード時には、検出器による処理液の液面の検出時から追加時間の経過後まで処理液の補充を継続することにより液面が第2のレベルまで上昇する。したがって、簡単な制御により壁面洗浄モード時に液面を第2のレベルまで上昇させることができる。
【0023】
(11)供給タンク洗浄方法は、壁面洗浄モードにおける追加時間を調整するステップをさらに含んでもよい。この場合、汚染物質の種類および付着位置に応じて追加時間を調整することにより第2のレベルを容易に調整することが可能となる。それにより、供給タンクの内壁面に付着した汚染物質を確実かつ容易に除去することが可能となる。
【0024】
(12)供給タンク洗浄方法は、壁面洗浄モード時に、供給タンクの第2のレベルまで処理液が補充された後、処理液排出部により供給タンク内の処理液を排出させるステップをさらに含んでもよい。この場合、供給タンクの内壁面から除去された汚染物質が処理液とともに排出される。それにより、供給タンク内に清浄な処理液を貯留することができる。
【0025】
(13)供給タンク洗浄方法は、壁面洗浄モード時の供給タンクへの処理液の補充および供給タンクからの処理液の排出を設定された回数繰り返すステップをさらに含んでもよい。この場合、汚染物質の種類および付着状態に応じて、供給タンクへの処理液の補充および供給タンクからの処理液の排出を繰り返すことにより、供給タンクの内壁面に付着した汚染物質をより確実に除去することが可能となる。
【0026】
(14)供給タンク洗浄方法は、設定された実行タイミングで壁面洗浄モード時の制御を実行するステップをさらに含んでもよい。この場合、通常処理モード時における基板の処理量または処理時間に応じて、壁面洗浄モードの実行タイミングを適切に設定することにより、通常処理モード時において基板処理部に清浄度の高い処理液を供給することが可能となる。
【0027】
(15)供給タンク洗浄方法は、操作部が壁面洗浄モードの実行の指令を受け付けたときに壁面洗浄モードを実行するステップをさらに含んでもよい。この場合、使用者は、汚染物質の付着状態に応じて、適切な時点で壁面洗浄モードの実行を指令することができる。それにより、通常処理モード時において基板処理部に清浄度の高い処理液を供給することが可能となる。
【0028】
(16)供給タンク洗浄方法は、報知部により壁面洗浄モード時の制御の実行中であることを報知するステップをさらに含んでもよい。この場合、使用者は、処理液供給装置が壁面洗浄モードで動作していることを容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、供給タンク内の構成を複雑化することなく供給タンクの内壁面を洗浄することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】一実施の形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理システムの構成を示す図である。
【
図2】
図1の供給タンクに設定された液面レベルを示す模式図である。
【
図3】処理液供給装置の制御系統を示すブロック図である。
【
図4】
図1の操作パネルに表示される操作画面の一例を示す図である。
【
図5】
図1の操作パネルに表示される壁面洗浄モード実行中の報知画面の一例を示す図である。
【
図6】壁面洗浄モード時の動作を示すフローチャートである。
【
図7】壁面洗浄モード時の動作を示すフローチャートである。
【
図8】壁面洗浄モード時の各部の状態の遷移を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置および基板処理方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置もしくは有機EL(Electro Luminescence)表示装置等のFPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板または太陽電池用基板等をいう。
【0032】
本実施の形態では、処理液として、硫酸と過酸化水素水との混合液(SPM)、アンモニア水と過酸化水素水との混合液(SC1)、塩酸と過酸化水素水との混合液(SC2)、希フッ酸(DHF)、イソプロピルアルコール(IPA)、燐酸、有機アルカリ(例えば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)等)、表面改質剤またはバッファードフッ酸(BHF)等の薬液が用いられる。また、リンス液として、純水(脱イオン水)が用いられる。なお、リンス液として、炭酸水、オゾン水、磁気水、機能水(例えば、超希釈アンモニア水(1ppm以上で、かつ、100ppm以下)、超希釈塩酸水(1ppm以上で、かつ、100ppm以下)、還元水(水素水)等)もしくはイオン水、またはIPA(イソプロピルアルコール)等の有機溶剤が用いられてもよい。
【0033】
(1)基板処理システムの構成
図1は、一実施の形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理システムの構成を示す図である。基板処理システム100は、処理液供給装置1および基板処理装置2により構成される。
【0034】
処理液供給装置1は、供給タンク10、排液槽11、温調器12、ポンプ13、制御部14および操作パネル15を含む。また、処理液供給装置1は、配管P11,P12,P13,P1,P2,P3,P4および弁V11,V12,V13,V1,V2を含む。
【0035】
配管P11,P12,P13は、第1の薬液を供給する薬液供給源31、第2の薬液を供給する薬液供給源32および純水を供給する純水供給源33にそれぞれ接続される。配管P11,P12,P13は、配管P1に合流する。配管P1は、供給タンク10の液入口10aに接続される。配管P11,P12,P13には、それぞれ弁V11,V12,V13が介挿され、配管P1には、弁V1が介挿される。
【0036】
弁V11,V12,V1が開くと、供給タンク10に第1の薬液と第2の薬液との混合液が処理液として供給される。弁V13,V1が開くと、供給タンク10に純水が供給される。
【0037】
供給タンク10には、上限センサSLU、定量センサSL1、第1下限センサSLL1および第2下限センサSLL2が取り付けられる。上限センサSLUは最も高い位置に配置される。定量センサSL1は上限センサSLUよりも低い位置に配置される。第2下限センサSLL2は最も低い位置に配置される。第1下限センサSLL1は定量センサSL1よりも低くかつ第2下限センサSLL2よりも高い位置に配置される。上限センサSLU、定量センサSL1、第1下限センサSLL1および第2下限センサSLL2の動作の詳細については後述する。
【0038】
供給タンク10の液出口10bと排液槽11との間に配管P2が接続される。配管P2には、弁V2が介挿される。弁V2が開くと、供給タンク10内の処理液または純水が排液槽11に排出される。
【0039】
供給タンク10の液出口10cには、配管P3が接続される。配管P3には、温調器12およびポンプ13が介挿される。供給タンク10の液入口10dには、配管P4が接続される。配管P4には、弁V3が介挿される。配管P3は、配管P4および配管P5に接続される。
【0040】
弁V3が開きかつポンプ13が作動すると、処理液は、供給タンク10、配管P3、温調器12および配管P4を循環する。温調器12は、循環する処理液の温度を予め定められた温度に調整する。また、弁V3が閉じかつポンプ13が作動すると、処理液が配管P5に導かれる。
【0041】
制御部14は、弁V11~V13,V1~V3、温調器12およびポンプ13の動作を制御する。本実施の形態では、制御部14は、通常処理モードおよび壁面洗浄モードで制御動作を行う。制御部14の動作および構成の詳細については後述する。操作パネル15は、制御部14に壁面洗浄モードの条件を設定するために使用者により操作される。
【0042】
基板処理装置2は、複数の処理ユニット21、制御部24および複数の弁V20を含む。各処理ユニット21は、基板Wを保持する基板保持部22および処理液または純水を吐出するノズル23を含む。
【0043】
各配管P6は、配管P5とノズル23との間に接続される。各配管P6には、弁V20が介挿される。弁V20が開くと、配管P5,P6を通して処理液または純水がノズル23から基板Wに吐出される。それにより、各処理ユニット21において、基板保持部22に保持された基板Wに処理液または純水を用いた処理が行われる。制御部24は、弁V20および処理ユニット21の動作を制御する。
【0044】
以下の説明では、弁V1を供給弁V1と呼び、弁V2を排液弁V2と呼び、弁V3を循環弁V3と呼ぶ。また、弁V11を第1の薬液弁V11と呼び、弁V12を第2の薬液弁V12と呼び、弁V13を純水弁V13と呼ぶ。
【0045】
(2)供給タンク10
壁面洗浄モードは、供給タンク10の内壁面を洗浄するための動作モードである。通常処理モードは、壁面洗浄モードの動作を除く動作を含む動作モードであり、主として処理液供給装置1から基板処理装置2に処理液を供給する動作を含む。
【0046】
図2は、
図1の供給タンク10に設定された液面レベルを示す模式図である。供給タンク10には、上限レベルLU、定量レベルL1、第1下限レベルLL1および第2下限レベルLL2が設定される。上限レベルLUは最も高い高さに設定される。定量レベルL1は、上限レベルLUよりも低い高さに設定される。第2下限レベルLL2は、最も低い高さに設定される。第1下限レベルLL1は、第2下限レベルLL2よりも高くかつ定量レベルL1よりも低い高さに設定される。また、定量レベルL1と上限レベルLUとの間に壁面洗浄レベルL2が設定される。後述するように、壁面洗浄レベルL2は調整可能である。
【0047】
上限センサSLUは、供給タンク10内の液面が上限レベルLUよりも低いときにはオフし、供給タンク10内の液面が上限レベルLU以上になるとオンする。定量センサSL1は、供給タンク10内の液面が定量レベルL1よりも低いときにはオフし、供給タンク10内の液面が定量レベルL1以上になるとオンする。第1下限センサSLL1は、供給タンク10内の液面が第1下限レベルLL1よりも低いときにはオフし、供給タンク10内の液面が第1下限レベルLL1以上になるとオンする。第2下限センサSLL2は、供給タンク10内の液面が第2下限レベルLL2よりも低いときにはオフし、供給タンク10内の液面が第2下限レベルLL2以上になるとオンする。
【0048】
(3)処理液供給装置1の制御系統
図3は、処理液供給装置1の制御系統を示すブロック図である。制御部14は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)等を含む。ROMには、制御プログラムが記憶される。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムをRAM上で実行することにより通常処理モード時および壁面洗浄モード時に各構成要素を制御する。
【0049】
この場合、制御部14は、上限センサSLU、定量センサSL1、第1下限センサSLL1および第2下限センサSLL2の出力信号に基づいて、供給弁V1、排液弁V2、循環弁V3、第1の薬液弁V11、第2の薬液弁V12、純水弁V13およびポンプ13を制御する。また、制御部14は、操作パネル15による設定に基づいて動作モードを通常処理モードと壁面洗浄モードとに選択的に切り替える。
【0050】
(4)通常処理モード時の動作
通常処理モード時には、供給タンク10内の液面が定量レベルL1と第1下限レベルLL1との間にあるように供給タンク10内への処理液の供給および供給タンク10内からの処理液の排出が制御される。詳細には、制御部14は、第1下限センサSLL1がオフすると、供給弁V1を開く。それにより、供給タンク10内に処理液が供給される。制御部14は、定量センサSL1がオンすると、供給弁V1を閉じる。供給タンク10内の処理液が基板処理装置2に供給されると、供給タンク10内の液面が低下する。制御部14は、第1下限センサSLL1がオフすると、供給弁V1を開く。それにより、供給タンク10内に処理液が供給される。このようにして、通常処理モード時には、供給タンク10内の液面が定量レベルL1と第1下限レベルLL1との間で維持される。
【0051】
何らかの理由により供給タンク10内の液面が上限レベルLUまで上昇すると、上限センサSLUがオンする。この場合、制御部14は、処理液のオーバフローを防止するために処理液供給装置1の動作を停止させる。また、何らかの理由により供給タンク10内の液面が第2下限レベルLL2より低下すると、第2下限センサSLL2がオフする。この場合、制御部14は、供給タンク10における空気の循環を防止するために処理液供給装置1の動作を停止させる。
【0052】
なお、供給タンク10内の処理液の交換時には、排液弁V2が開かれることにより供給タンク10内の処理液が排出され、純水弁V13および供給弁V1が開かれることにより供給タンク10内に純水が供給される。この状態で、排液弁V2が開かれることにより供給タンク10内の純水が全て排出された後に、供給タンク10内に新たな処理液が供給される。
【0053】
上記のように、通常処理モード時には、供給タンク10内の液面が定量レベルL1以下で変動する。また、基板処理システム100の稼働が終了すると、供給タンク10の液面は、
図2に太い実線で示すように、定量レベルL1で維持される。そのため、処理液中の結晶化物、ごみ、回収された処理液中の金属成分等の汚染物質が供給タンク10の内壁面の定量レベルL1付近に集積される。その結果、供給タンク10の内壁面の定量レベルL1付近に汚染物質が付着する。このような汚染物質が供給タンク10の内壁面から剥離することにより処理液中に混入すると、処理液の清浄度が低下するとともに、処理液により処理される基板Wが汚染される。
【0054】
そこで、供給タンク10の内壁面に付着した汚染物質等を洗浄するために、以下のような壁面洗浄モードが実行される。
【0055】
(5)壁面洗浄モードの設定
図4は、
図1の操作パネル15に表示される操作画面の一例を示す図である。
図5は、
図1の操作パネル15に表示される壁面洗浄モード実行中の報知画面の一例を示す図である。
【0056】
使用者は、壁面洗浄モードの条件を設定する場合に、
図1の操作パネル15に
図4に示す操作画面150を表示させる。操作画面150には、壁面洗浄モードを実行するか否かを選択する選択欄151が設けられる。使用者は、選択欄151において“ON”を選択することにより壁面洗浄モードの実行を選択することができる。この場合、操作画面150には、液面上昇時間TAの入力のための入力欄152、壁面洗浄モードの繰り返し回数Nの入力のための入力欄153、および壁面洗浄モードの実行周期TPを入力するための入力欄154が表示される。使用者は、壁面洗浄モードの条件として、液面上昇時間TA、繰り返し回数Nおよび実行周期TPをそれぞれ入力欄152,153,154に入力することができる。
【0057】
液面上昇時間TAとは、壁面洗浄モード時に、供給タンク10内の液面を定量レベルL1よりも高い壁面洗浄レベルL2まで上昇させるために要する時間である。液面上昇時間TAを調整することにより壁面洗浄レベルL2を調整することができる。繰り返し回数Nは、壁面洗浄モード時に処理液の供給および排出を含む一連の動作の繰り返し回数である。実行周期TPは、壁面洗浄モードの一連の動作を定期的に実行する場合の周期である。実行周期TPで壁面洗浄モードの一連の動作が自動的に実行される。
【0058】
また、操作画面150には、壁面洗浄モードの実行を手動で指令するための手動実行ボタン155が設けられる。使用者は、手動実行ボタン155を操作することにより任意の時点で制御部14に壁面洗浄モードの制御を開始させることができる。
【0059】
壁面洗浄モードの動作が実行される場合、
図1の操作パネル15には、
図5の報知画面160が表示される。報知画面160には、壁面洗浄モードの動作が実行中であることが表示される。
【0060】
(6)壁面洗浄モード時の動作
以下に説明するように、壁面洗浄モード時には、供給タンク10内の液面が定量レベルL1よりも高い壁面洗浄レベルL2まで上昇するように供給タンク10内への処理液の補充および供給タンク10内からの処理液の排出が制御される。
【0061】
図6および
図7は、壁面洗浄モード時の動作を示すフローチャートである。
図8は、壁面洗浄モード時の各部の状態の遷移を示すタイミングチャートである。
図8には、壁面洗浄モードにおける供給弁V1、排液弁V2、定量センサSL1およびポンプ13の状態ならびに供給タンク10内の液面の時間的変化が示される。ここでは、壁面洗浄モードの動作の開始時には、供給タンク10内の処理液の液面は第2下限レベルLL2にあるものとする。また、第1の薬液弁V11および第2の薬液弁V12は開いているものとする。
【0062】
まず、
図6に示すように、制御部14は、洗浄回数nを0に設定する(ステップS1)。次に、制御部14は供給弁V1を開く(ステップS2)。
図8の例では、時点t1において供給弁V1が開く。それにより、供給タンク10内に処理液が補充され、供給タンク10内の液面が時間の経過とともに上昇する。
【0063】
制御部14は、定量センサSL1がオンしたか否かを判定する(ステップS3)。定量センサSL1がオンしていない場合には、制御部14は、ステップS3の判定を繰り返す。
【0064】
制御部14は、定量センサSL1がオンすると、排液弁V2を開く(ステップS4)。
図8の例では、時点t2で定量センサSL1がオンし、排液弁V2が開く。それにより、供給タンク10内の液面が低下するので、時点t3で定量センサSL1がオフする。この場合、供給タンク10内には供給弁V1を通して処理液が補充されつつ排液弁V2を通して供給タンク10から処理液が排出される。それにより、配管P11,P12,P1,P2内に滞留していた処理液が排出される。
【0065】
制御部14は、予め定められた配管液抜き時間TBが経過したか否かを判定する(ステップS5)。制御部14は、配管液抜き時間TBが経過していない場合、ステップS5の判定を繰り返す。
【0066】
制御部14は、配管液抜き時間TBが経過すると、排液弁V2を閉じる(ステップS6)。
図8の例では、時点t4で配管液抜き時間TBが経過し、排液弁V2が閉じる。それにより、供給タンク10内に供給弁V1を通して処理液が補充されるので、供給タンク10内の処理液の液面が上昇する。
【0067】
制御部14は、定量センサSL1がオンしたか否かを判定する(ステップS7)。定量センサSL1がオンしていない場合には、制御部14は、ステップS7の判定を繰り返す。
【0068】
制御部14は、定量センサSL1がオンすると、液面上昇時間TAが経過したか否かを判定する(ステップS8)。液面上昇時間TAが経過していない場合、制御部14は、ステップS8の判定を繰り返す。
図8の例では、時点t5で定量センサSL1がオンする。その後、時点t6で液面上昇時間TAが経過する。それにより、供給タンク10内の液面が、
図2に太い一点鎖線で示すように、定量レベルL1よりも高い壁面洗浄レベルL2まで上昇する。このとき、供給タンク10の内壁面の定量レベルL1付近に付着した汚染物質は、上昇する液面により内壁面から除去される。
【0069】
制御部14は、液面上昇時間TAが経過すると供給弁V1を閉じる(ステップS9)。それにより、供給タンク10内の処理液の液面が壁面洗浄レベルL2で維持される。また、制御部14は、ポンプ13をオンする(ステップS10)。それにより、処理液が配管P3,P4および供給タンク10を循環する。
図8の例では、時点t6で供給弁V1が閉じるとともに、ポンプ13がオンする。
【0070】
制御部14は、予め定められた循環時間TCが経過したか否かを判定する(ステップS11)。循環時間TCが経過していない場合、制御部14は、ステップS11の判定を繰り返す。
【0071】
制御部14は、循環時間TCが経過すると、ポンプ13をオフにする(ステップS12)。また、制御部14は、排液弁V2を開く(ステップS13)。
図8の例では、時点t7で循環時間TCが経過し、ポンプ13がオフするとともに排液弁V2が開く。それにより、供給タンク10内の処理液が排液弁V2を通して排出される。したがって、供給タンク10内の液面が低下する。
図8の例では、時点t8で供給タンク10内の液面が定量レベルL1まで低下し、定量センサSL1がオフする。
【0072】
制御部14は、第2下限センサSLL2がオフしたか否かを判定する(ステップS14)。第2下限センサSLL2がオフしていない場合、制御部14は、ステップS14の判定を繰り返す。
【0073】
制御部14は、第2下限センサSLL2がオフすると、排液弁V2を閉じる(ステップS15)。
図8の例では、時点t9で供給タンク10の液面が第2下限レベルLL2まで低下し、排液弁V2が閉じる。時点t1から時点t9までの期間で1回の壁面洗浄モードの動作が終了する。
【0074】
制御部14は、洗浄回数nに1を加算する(ステップS16)。ここで、洗浄回数nが
図4の操作画面150の入力欄153において入力された繰り返し回数Nより大きいか否かを判定する(ステップS17)。制御部14は、洗浄回数nが繰り返し回数N以下の場合、ステップS2に戻り、ステップS2~S17の処理を繰り返す。制御部14は、洗浄回数nが繰り返し回数Nより大きい場合、壁面洗浄モードの動作を終了する。
【0075】
(7)効果
本実施の形態に係る処理液供給装置1の壁面洗浄モードにおいては、供給タンク10の定量レベルL1よりも高い壁面洗浄レベルL2まで処理液が補充される。この場合、供給タンク10の内壁面の定量レベルL1付近に付着した汚染物質が上昇する処理液の液面により除去される。したがって、供給タンク10内の構成を複雑化することなく供給タンク10の内壁面を洗浄することが可能になる。
【0076】
また、定量センサSL1による処理液の液面の検出時から液面上昇時間TAの経過後まで処理液の補充を継続することにより処理液の液面が壁面洗浄レベルL2まで上昇する。したがって、簡単な制御により壁面洗浄モード時に処理液の液面を壁面洗浄レベルL2まで上昇させることができる。
【0077】
さらに、液面上昇時間TAを調整することにより壁面洗浄レベルL2を調整することができる。したがって、汚染物質の種類および付着位置に応じて液面上昇時間TAを調整することができる。その結果、確実かつ容易に供給タンク10の内壁面に付着した汚染物質を除去することができる。
【0078】
また、供給タンク10の壁面洗浄レベルL2まで処理液が補充された後、供給タンク10内の汚染物質を含む処理液が排出される。それにより、壁面洗浄モードが実行された後の供給タンク10内には清浄な処理液が貯留される。
【0079】
さらに、壁面洗浄モード時に操作パネル15に報知画面160が表示される。それにより、使用者は、処理液供給装置1が壁面洗浄モードで動作していることを容易に把握することができる。
【0080】
(8)他の実施の形態
(a)上記実施の形態においては、液面上昇時間TAを調整することにより壁面洗浄レベルL2が調整されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、処理液供給装置1に十分な空間がある場合、予め定められた壁面洗浄レベルL2に達した処理液の液面を検出する壁面洗浄センサが設けられてもよい。この場合、壁面洗浄モードにおいて壁面洗浄センサが処理液を検出すると供給タンク10内への処理液の補充が停止される。
【0081】
(b)上記実施の形態においては、壁面洗浄モードにおける液面上昇時間TAが調整可能であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、汚染物質の種類および付着位置がほぼ一定である場合、液面上昇時間TAが固定されてもよい。
【0082】
(c)上記実施の形態においては、壁面洗浄モード時に処理液は供給タンク10の壁面洗浄レベルL2まで補充された後、供給タンク10内の汚染物質を含む処理液が排出されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、配管P3、P5またはP6のうち少なくとも一つに処理液内の汚染物質を回収するフィルタ等が設けられる場合、供給タンク10内の処理液は、排出されなくてもよい。
【0083】
(d)上記実施の形態において、操作パネル15に報知画面160が表示されることにより処理液供給装置1が壁面洗浄モードで動作していることが報知されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、処理液供給装置1が壁面洗浄モードで動作していることをランプ等の点灯により報知してもよく、音により報知してもよい。
【0084】
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明する。上記実施の形態においては、基板処理装置2が基板処理部の例であり、供給弁V1が処理液補充部の例であり、定量レベルL1が第1のレベルの例であり、壁面洗浄レベルL2が第2のレベルの例であり、定量センサSL1が検出器の例である。また、液面上昇時間TAが追加時間の例であり、排液弁V2が処理液排出部の例であり、繰り返し回数Nが設定された回数の例であり、操作パネル15が操作部の例であり、報知画面160が報知部の例である。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成を用いることもできる。
【符号の説明】
【0085】
1…処理液供給装置,2…基板処理装置,10…供給タンク,10a,10d…液入口,10b,10c…液出口,11…排液槽,12…温調器,13…ポンプ,14…制御部,15…操作パネル,21…処理ユニット,22…基板保持部,23…ノズル,24…制御部,31,32…薬液供給源,33…純水供給源,100…基板処理システム,150…操作画面,151…選択欄,152~154…入力欄,155…手動実行ボタン,160…報知画面,L1…定量レベル,L2…壁面洗浄レベル,LL1…第1下限レベル,LL2…第2下限レベル,LU…上限レベル,N …繰り返し回数,P1~P6…配管,P11~P13…配管,SL1…定量センサ,SLL1…第1下限センサ,SLL2…第2下限センサ,SLU…上限センサ,TA…液面上昇時間,TB…配管液抜き時間,TC…循環時間,TP…実行周期,V1…供給弁,V2…排液弁,V3…循環弁,V11…第1の薬液弁,V12…第2の薬液弁,V13…純水弁,W…基板