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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/60 20100101AFI20240522BHJP
   H01L 33/52 20100101ALI20240522BHJP
【FI】
H01L33/60
H01L33/52
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020062013
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021163807
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104949
【弁理士】
【氏名又は名称】豊栖 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100074354
【弁理士】
【氏名又は名称】豊栖 康弘
(72)【発明者】
【氏名】川野 雄祐
【審査官】佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-120959(JP,A)
【文献】特開2009-266974(JP,A)
【文献】特開2013-051375(JP,A)
【文献】特開2014-138185(JP,A)
【文献】特開2015-084397(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00
H01L 33/48-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央領域と前記中央領域の外側に位置する外周領域とを上面に有する基体と、
前記中央領域に配置される第1の発光素子と、
前記外周領域に配置される第2の発光素子と、
前記第1の発光素子を封止する透光性の封止部材と、
前記透光性の封止部材を囲うとともに、前記第2の発光素子を封止する透光性の枠体と、
前記透光性の枠体の外側を被覆して前記第2の発光素子からの発光を反射して前記透光性の封止部材に案内する光反射性部材と、
を備え、
前記透光性の枠体は、前記第2の発光素子を封止する下側枠体と、前記下側枠体に重なって配置される上側枠体とから構成され、
前記上側枠体は、前記下側枠体より前記中央領域側に位置する発光装置。
【請求項2】
前記透光性の枠体は、断面視において、外形が弧状である請求項に記載される発光装置。
【請求項3】
前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とは、発光色が異なる請求項1または2に記載される発光装置。
【請求項4】
前記透光性の枠体は、波長変換部材を含む請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項5】
前記光反射性部材は、前記第2の発光素子の直上における前記透光性の枠体を被覆する請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項6】
前記基体上において、前記第2の発光素子と前記中央領域との間に樹脂部材が配置されている請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項7】
前記樹脂部材は、光散乱材を含む請求項に記載される発光装置。
【請求項8】
前記光反射性部材の一部は、前記透光性の封止部材の一部を覆う請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項9】
前記透光性の封止部材を第1の封止部材とし、前記第1の封止部材の上に、光拡散材を含む透光性の第2の封止部材を配置している請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項10】
前記第2の発光素子を複数有し、
複数の前記第2の発光素子は、前記外周領域の外周縁に沿って等間隔で配置される請求項1~のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項11】
前記中央領域には、第3の発光素子が配置されており、
前記第3の発光素子の発光色は、前記第1の発光素子の発光色とは異なる請求項1~10のいずれか一項に記載の発光装置。
【請求項12】
前記第3の発光素子の発光色は、前記第2の発光素子の発光色とは異なる請求項11に記載の発光装置。
【請求項13】
前記第2の発光素子の色度点は、色度図において、前記第1の発光素子の色度点と前記第3の発光素子の色度点とを結ぶ直線から逸れている請求項12に記載の発光装置。
【請求項14】
前記第1の発光素子と前記第3の発光素子を複数有し、
前記中央領域に配置される発光素子のうち最も外周領域側に位置する発光素子と、前記外周領域に配置される前記第2の発光素子との最短の間隔が、
前記中央領域に配置される発光素子同士の最短の間隔よりも大きい請求項11~13のいずれか一項に記載される発光装置。
【請求項15】
前記基体上には、前記第1の発光素子と電気的に接続する配線層が設けられており、
前記中央領域において、前記基体上には、前記第1の発光素子における前記配線層と電気的に接続する領域以外の少なくとも一部に、光反射膜が設けられている請求項1~14のいずれか一項に記載される発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、複数の発光素子を備える発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光装置は、複数の発光素子が、中央封止枠の内側の領域と、中央封止枠と外周封止枠の間の領域とに配置され、封止樹脂が封止枠内に配置されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-143109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的の一は、複数の発光素子の発光ムラを抑制して出力光の品質を高めた発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するために、本実施形態の一の側面に係る発光装置は、中央領域と前記中央領域の外側に位置する外周領域とを上面に有する基体と、前記中央領域に配置される第1の発光素子と、前記外周領域に配置される第2の発光素子と、前記第1の発光素子を封止する透光性の封止部材と、前記透光性の封止部材を囲うとともに、前記第2の発光素子を封止する透光性の枠体と、前記透光性の枠体の外側を被覆して前記第2の発光素子からの発光を反射して前記透光性の封止部材に案内する光反射性部材とを備える。
【発明の効果】
【0006】
以上の発光装置は、複数の発光素子の発光ムラを抑制して出力光の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態1に係る発光装置を示す平面図である。
図2図1の発光装置のII-II線における断面図である。
図3図2の発光装置の要部拡大断面図である。
図4】実施形態1の変形例に係る発光装置の製造工程を示す要部拡大断面図である。
図5】本発明の実施形態2に係る発光装置を示す平面図である。
図6図5の発光装置のVI-VI線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置及びその製造方法を例示するものであって、本発明は発光装置及びその製造方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一つの部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一つの部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施形態において説明された内容は、他の実施形態等に利用可能なものもある。
【0009】
本発明のある態様に係る発光装置は、中央領域と中央領域の外側に位置する外周領域とを上面に有する基体と、中央領域に配置される第1の発光素子と、外周領域に配置される第2の発光素子と、第1の発光素子を封止する透光性の封止部材と、透光性の封止部材を囲うとともに、第2の発光素子を封止する透光性の枠体と、透光性の枠体の外側を被覆して第2の発光素子からの発光を反射して透光性の封止部材に案内する光反射性部材とを備えている。
【0010】
本発明の他の態様に係る発光装置は、第1の発光素子と第2の発光素子との発光色が異なる。
【0011】
本発明の他の態様に係る発光装置は、透光性の枠体が、波長変換部材を含んでいる。
【0012】
本発明の他の態様に係る発光装置は、光反射性部材が、第2の発光素子の直上における透光性の枠体を被覆している。
【0013】
本発明の他の態様に係る発光装置は、基体上において、第2の発光素子と中央領域との間に樹脂部材を配置している。
【0014】
本発明の他の態様に係る発光装置は、樹脂部材が、光散乱材を含んでいる。
【0015】
本発明の他の態様に係る発光装置は、光反射性部材の一部が、透光性の封止部材の一部を覆っている。
【0016】
本発明の他の態様に係る発光装置は、透光性の枠体を、第2の発光素子を封止する下側枠体と、下側枠体に重なって配置される上側枠体とで構成し、上側枠体が、下側枠体より中央領域側に位置している。
【0017】
本発明の他の態様に係る発光装置は、透光性の封止部材を第1の封止部材とし、第1の封止部材の上に、光拡散材を含む透光性の第2の封止部材を配置している
【0018】
本発明の他の態様に係る発光装置は、第2の発光素子を複数有しており、複数の第2の発光素子を、外周領域の外周縁に沿って等間隔で配置している。
【0019】
本発明の他の態様に係る発光装置は、透光性の枠体が、断面視において、外形を弧状としている。
【0020】
本発明の他の態様に係る発光装置は、中央領域に、第3の発光素子を配置しており、第3の発光素子の発光色が、第1の発光素子の発光色とは異なる。
【0021】
本発明の他の態様に係る発光装置は、第3の発光素子の発光色が、第2の発光素子の発光色とは異なる。
【0022】
本発明の他の態様に係る発光装置は、第2の発光素子の色度点が、色度図において、第1の発光素子の色度点と第3の発光素子の色度点とを結ぶ直線から逸れている。
【0023】
本発明の他の態様に係る発光装置は、第1の発光素子と第3の発光素子を複数有しており、中央領域に配置される発光素子のうち最も外周領域側に位置する発光素子と、外周領域に配置される第2の発光素子との最短の間隔が、中央領域に配置される発光素子同士の最短の間隔よりも大きい。
【0024】
本発明の他の態様に係る発光装置は、基体上に、第1の発光素子と電気的に接続する配線層を設けており、中央領域において、基体上に、第1の発光素子における配線層と電気的に接続する領域以外の少なくとも一部に、光反射膜を設けている。
【0025】
(実施形態1)
実施形態1に係る発光装置100の平面図を図1に、図1のII-II線における断面図を図2に、図2の拡大断面図を図3に、また実施形態1の変形例に係る発光装置の製造工程を示す要部拡大断面図を図4にそれぞれ示す。なお、図1は、封止部材と枠体とを透視して、基体と発光素子のみ図示している。
【0026】
実施形態1に係る発光装置100は、中央領域51とこの中央領域51の外側に位置する外周領域52とを上面に有する基体50と、中央領域51に配置される一以上の第1の発光素子11及び一以上の第3の発光素子13と、外周領域52に配置される一以上の第2の発光素子12と、第1の発光素子11及び第3の発光素子13を封止する透光性の封止部材31と、透光性の封止部材31を囲うとともに、第2の発光素子12を封止する透光性の枠体21と、枠体21の外側を被覆して第2の発光素子12の発光を透光性の封止部材31に案内する光反射性部材22とを備えている。さらに、透光性の封止部材31の上面に第2の封止部材32が配置されている。
なお、本明細書では、中央領域51に配置される発光素子(実施形態1では、第1の発光素子11と第3の発光素子13、実施形態2では、第1の発光素子11)を総称して、「中央側の発光素子」と呼び、外周領域52に配置される発光素子(第2の発光素子12)を「外側の発光素子」と呼ぶ場合がある。
また、基体50における中央領域51と外周領域52の境界は、第1の発光素子11と第2の発光素子12の間において任意の地点に設定することができる。実施形態1では、図2に示すように樹脂部材23の内側端部を中央領域51と外周領域52の境界にしている。樹脂部材23を設けない場合は、図2の鎖線で示すように、枠体21の内側端部を中央領域と外周領域の境界にしてもよい。
【0027】
発光装置100は、第2の発光素子12から出射する光が光反射性部材22で反射されて封止部材31内に進むことにより、第2の発光素子12からの光は、第1の発光素子11及び第3の発光素子13から出射される光と同様に第2の封止部材32から外部に放出されるため、発光装置100から出射される光の発光ムラを抑制することができる。
比較として、中央領域と外周領域のそれぞれの領域に発光素子を配置し、発光素子を封止する構成(例えば、特開2017-143109の図1参照)の発光装置であると、中央領域51に配置される発光素子から出射される光と、外周領域52から出射される光とが個々の発光領域から出射されるため、発光ムラが生じてしまう。
実施形態1の発光装置100であれば、発光装置100内で第2の発光素子12からの光が、第1の発光素子11及び第3の発光素子13からの光と混ざり、発光ムラが抑制されるため、発光装置100とは別に拡散シート等を設ける必要がなくなり、発光効率の向上につながる。
【0028】
さらに、発光装置100において、第1の発光素子11と第2の発光素子12とは発光色が異なっても良い。また、第3の発光素子13の発光色は、第1の発光素子11の発光色とは異なってもよい。また、第3の発光素子13の発光色は、第2の発光素子13の発光色とは異なってもよい。第1の発光素子11の発光色、第2の発光素子12の発光色、及び第3の発光素子13の発光色はそれぞれ異なるのが好ましい。本実施形態1の発光装置100では、第1の発光素子11、第2の発光素子12、及び第3の発光素子13はそれぞれ異なる発光色を出射する。
調色可能な発光装置の場合、発光色が2色だと、得られる発光色は2色度点間の色となり、その色度点は色度図において2色度点を結んだ直線上を通るため、例えば、発光色を黒体放射上に調整できない場合があるが、発光色が3色になると、得られる発光色は色度図において3色度点間を結ぶ領域内の色度となり、得られる発光色の色域が広がる。これにより、発光色を黒体放射上に調節することも可能な発光装置が得られる。
【0029】
発光装置100は、中央側の発光素子(第1の発光素子11と第3の発光素子13)で主に調色制御を行い、外側の発光素子(第2の発光素子12)は、色度図において、第1の発光素子11の色度点と第3の発光素子13の色度点とを結ぶ直線から逸れた色度点に設定し、得られる発光色の色域を広げる役目を果たしている。発光装置100では、調色制御に寄与する第1の発光素子11と第3の発光素子13を中央領域に配置し、得られる発光色の色域を広げるために用いる第2の発光素子を中央領域とは異なる外周領域に配置することで、調色に寄与する第1の発光素子と第3の発光素子の間隔が広くなることを抑制することができるため、第1の発光素子11の発光色と第3の発光素子13の発光色の間の色ムラを抑制することができる。比較として、第2の発光素子12が、中央領域において第1の発光素子11と第3の発光素子13との間に配置されると、第1の発光素子11と第3の発光素子13との間隔が広くなり、第1の発光素子11及び第3の発光素子13の色ムラが目立ってしまう。なお、第2の発光素子12が、中央領域において第1の発光素子11同士の間、又は、第3の発光素子13同士の間に配置されても、第1の発光素子11同士の間の間隔、又は、第3の発光素子13同士の間の間隔が広くなり、第1の発光素子11及び第3の発光素子13の発光ムラが目立ってしまう。なお、外側の発光素子(第2の発光素子12)は、色度図において、第1の発光素子11の色度点と第3の発光素子13の色度点の間の直線上の色度点に設定することもできる。
【0030】
(基体50)
基体50は、絶縁性の平面を有しており、絶縁性の平面上に配線層53を設けている。配線層53は、各々の発光素子と電気的に接続する配線パターンを形成している。基体50は、放熱性に優れた絶縁性の基板が好適に利用できる。例えばセラミック基板が利用でき、この例ではアルミナセラミック基板を利用している。また、ガラスエポキシ基板、窒化アルミ基板等も適宜利用できる。図1の平面図に示すように、基体50のほぼ中央に、中央領域51を設けて、この中央領域51の外側に外周領域52を設けて、外周領域52の外側には、外部との電気接続用の外部接続端子14を形成している。外部接続端子14は、正極用、負極用の一対が形成され、それぞれの外部接続端子14が配線パターンによって発光素子11、12、13(及び保護素子10)と電気的に接続される。図1の発光装置100では、第1の発光素子11用の正負の外部接続端子と、第3の発光素子13用の正負の外部接続端子と、第2の発光素子12用の正負の外部接続端子とからなる3対の外部接続端子14を設けている。図1の発光装置100は、第1の発光素子11、第2の発光素子12、第3の発光素子13の各々に一対の外部接続端子14を設けているが、第1の発光素子11、第2の発光素子12、第3の発光素子13を並列に接続して一対の外部接続端子に接続することもできる。
【0031】
基体50は、その表面に、第1の発光素子11と電気的に接続する配線層53を設けている。さらに、基体50は、中央領域51において、第1の発光素子11における配線層53と電気的に接続する領域以外の少なくとも一部に、光反射膜を設けて、発光効率を向上することができる。光反射膜は、絶縁性の材料からなることが好ましい。基体50の表面に第3の発光素子13を設ける場合は、基体50は、中央領域51において、第1の発光素子11における配線層53と電気的に接続する領域及び第3の発光素子13における配線層53と電気的に接続する領域以外の少なくとも一部に、光反射膜を設けることができる。
【0032】
図1の発光装置100は、基体50を矩形状として、基体50の表面に中央領域51と外周領域52を設けている。中央領域51は、発光色が異なる第1の発光素子11と第3の発光素子13とからなる中央側の発光素子を配置している。外周領域52は、中央領域51の外側にあって中央側の発光素子と異なる発光色である第2の発光素子12を外側の発光素子として配置している。図1の発光装置100は、第1の発光素子11と第3の発光素子13と第2の発光素子12からなる3色の発光素子を配置して、3色度点間で調色可能な発光装置を実現する。ただし、発光装置100は、中央領域51に発光色が異なる3色以上の発光素子を配置することができ、また、外周領域52にも発光色が異なる2色以上の発光素子を配置することができる。
【0033】
図1の発光装置100は、外周領域52の内周と外周がともに八角形であり、中央領域51は外周領域52の内周に対応する八角形である。中央領域51内には、複数の発光素子が二次元状に配置されている。中央側の発光素子は、発光色が異なる第1の発光素子11と第3の発光素子13とからなる。複数の第1の発光素子11と、複数の第3の発光素子13を、上下左右に交互に配置している。発光素子が複数配置されていることで、光束を高くすることができる。外周領域52は、第2の発光素子12を外側の発光素子として八角形の各々の辺に配置している。この例では、中央領域51には、12個の第1の発光素子11と12個の第3の発光素子13を二次元状に配置して、外周領域52には12個の第2の発光素子12を八角形の各辺に配置している。複数の第2の発光素子12からなる外側の発光素子は、外周領域52の外周縁に沿って等間隔で配置している。ここで、「等間隔」とは、第2の発光素子同士の間隔のすべてが同一であることに限定されず、図1に示すように、多少間隔が異なる場合も含む。図1に示す第2の発光素子12は、八角形の外周領域52において、矩形状の基体50の外周の辺と並行となる4辺には、それぞれ1個の第2の発光素子12を配置し、矩形状の基体50の外周の辺に対して45度傾いた4辺には、それぞれ2個の第2の発光素子12を配置している。第2の発光素子12は、全部で12個配置されている。また、1個の第2の発光素子12を配置する2辺には、発光素子と保護素子10を配置している。この発光装置100は、第2の発光素子12を等間隔で配置することで、外周領域52の発光を均等化でき、さらに保護素子10を配置するスペースを設けることができる。ただし、発光装置100は、中央領域51と外周領域52に配置する発光素子の数や配置パターンは、任意のものが利用できる。発光素子の数を増やすことによって、光束が高くなる。
【0034】
図2に示す発光装置100は、中央領域51に配置される中央側の発光素子と、外周領域52に配置される第2の発光素子12との最短の間隔(d1)を、中央領域51に配置される発光素子同士の最短の間隔(d2)よりも大きくしている。この図において、この発光装置100は、第2の発光素子12の発光を光反射性部材22で、透光性の封止部材31に導入することで、中央側の発光素子と外側の発光素子との最短の間隔(d1)、すなわち中央領域51に配置される発光素子(第1の発光素子11又は第3の発光素子13)のうち最も外周領域52側に位置する発光素子と、第2の発光素子12との最短の間隔(d1)を、中央領域51に配置される発光素子同士の最短の間隔(d2)よりも大きくしながら発光ムラを抑制できる。発光ムラの抑制は、第2の発光素子12の発光を光反射性部材22で反射して、透光性の封止部材31に入射することで、第2の発光素子12の発光が、第1の発光素子11及び第3の発光素子13が出射する領域と同じ領域から外部に出射するからである。
【0035】
(発光素子)
発光素子として、発光部を備える半導体積層体(以下、単に「半導体積層体」ともいう)、あるいは半導体積層体の表面に波長変換層を1層又は複数層配置しているものが使用できる。半導体積層体は、発光特性を有し、このような半導体積層体は、液相成長法、HDVPE法やMOCVD法により基板上にZnS、SiC、GaN、GaP、InN、AlN、ZnSe、GaAsP、GaAlAs、InGaN、GaAlN、AlInGaP、AlInGaN等の半導体層を複数層積層し、いずれかの半導体層に発光層を形成させたものが用いられる。半導体層の材料やその混晶度の選択により、発光部の発光波長を紫外光から赤外光まで種々選択することができる。特に、野外でも好適に利用することができる表示装置とするときには、高輝度発光可能な半導体積層体が求められる。そこで、緑色系及び青色系の高輝度な発光する発光部の材料として、窒化物半導体を選択することが好ましい。例えば、発光部の材料として、InXAlYGa1-X-YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、X+Y≦1)等が利用できる。また、このような半導体積層体と、その発光により励起されて、半導体積層体の発光波長と異なる波長を有する光を発する種々の蛍光体からなる波長変換層とを組み合わせた発光素子とすることもできる。複数の蛍光体を用いる場合、複数の蛍光体を1層内に配置してもよいし、複数層の各層に振り分けてもよい。赤色系の発光する半導体積層体の材料として、GaAlAs系の半導体やAlInGaP系の半導体を選択することが好ましい。なお、カラー表示装置とするためには、赤色系の発光波長が610nmから700nm、緑色が495nmから565nm、青色の発光波長が430nmから490nmの半導体積層体を組み合わせることが好ましい。
【0036】
図2に示す発光装置100では、第1の発光素子11が半導体積層体と1層の波長変換層、第2の発光素子12が半導体積層体、第3の発光素子13が半導体積層体と2層の波長変換層で構成される。本実施形態では、第1の発光素子11は白色光を放出し、第2の発光素子12は青色光を放出し、第3の発光素子13は電球色の光を放出する。
第3の発光素子13では、半導体積層体上に、第1の波長変換層、透光性部材(例えば、ガラス)、第2の波長変換層がこの順に積層している。第3の発光素子13は、透光性部材の表面に第1の波長変換層を印刷法で形成した積層体を準備し、この積層体を半導体積層体と接合させ、透光性部材の表面(第1の波長変換層が配置された面と反対側の面)に第2の波長変換層を形成することで作製することができる。なお、第1の発光素子11における波長変換層と、第3の発光素子13における第2の波長変換層が同じ材料であれば、第2の波長変換層を構成する波長変換材料を含有した封止部材31を塗布し、波長変換材料を沈降させることで形成することができる。
【0037】
また、この発光素子は、半導体積層体の一方の面に電極が形成されており、半導体積層体における電極が形成される面である電極形成面を基体50に面するように位置させて、バンプや半田ボール等で実装すると共に、電極形成面の裏面側を主光取出し面とするフェイスダウン実装(所謂フリップチップ実装)としている。ただ、この構成に限らず基体50への実装面側と反対側の電極形成面側を主光取り出し面としたフェイスアップ実装型とすることもできる。
【0038】
(保護素子10)
また、好ましくは発光素子に保護素子10を接続する。保護素子10は、逆電圧が印加された際に発光素子が破損される事態を回避する。このような保護素子10には発光素子の導通方向と逆向きに並列に接続されたツェナーダイオード等が好適に利用できる。あるいは、保護素子10にバリスタ等を使用してもよい。基体50上に施された配線パターンは、樹脂層に封止される。これにより、保護素子10や配線パターンを別途保護膜等で被覆することなく、樹脂層で保護できる。すなわち樹脂層を保護素子10や配線パターンの保護膜に兼用できる。
【0039】
図2に示す発光装置100は、第2の発光素子12が配置された外周領域52を外周枠部20で被覆している。外周枠部20は、基体50上において、第2の発光素子12と中央領域51との間に配置している樹脂部材23と、この樹脂部材23を囲うとともに、第2の発光素子12を封止している透光性の枠体21と、枠体21の外側を被覆して第2の発光素子12の発光を透光性の封止部材31に案内する光反射性部材22とで構成している。
【0040】
樹脂部材23と、透光性の枠体21と、光反射性部材22を構成する外周枠部20は、光反射性部材22を樹脂で構成する場合、基体50との密着性に優れ、かつ各々の部材や透光性の封止部材31との密着性にも優れた樹脂が利用される。このような樹脂には、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が好適に利用できる。樹脂部材23と、透光性の枠体21と、光反射性部材22は、好ましくは枠形状として基体50の表面に設けられるが、樹脂部材23は、必ずしも枠形状とすることなく、枠形状に沿って局部的に設けることもできる。樹脂部材23は中央側の発光素子と外側の発光素子との間に配置され、好ましくは光散乱材や光反射材を含んでいる。外側の発光素子からの光が直接中央側の発光素子に照射することを防ぐことができ、一方、中央側の発光素子から光が直接外側の発光素子に照射することを防ぐことで、素子での光吸収による発光効率低下や、意図しない(他素子の)蛍光体の発光による色ズレを防ぐことができる。ただし、樹脂部材23は光散乱材や光反射材を含めないで用いることもできる。また、樹脂部材23を設けなくてよい。
【0041】
(透光性の枠体21)
透光性の枠体21は、図2図3に示すように、断面視において外形を弧状とし、第2の発光素子12を封止する位置に配置されている。「断面」とは、透光性の枠体21の周方向に垂直な方向で切断した面を指す。透光性の枠体21は、透光性の枠体21の外側を被覆する位置に配置している光反射性部材22で第2の発光素子12の発光を効率よく反射して封止部材31に案内する形状として設けられる。「透光性の枠体21の外側」とは、平面視では、枠体21の稜線と枠体21の外周縁との間の領域であって、断面視では、枠体21の表面のうち枠体21の頂点から枠体21の基体と接する端部までの領域である。透光性の枠体21は、波長変換部材を含んでもよい。これにより、第2の発光素子12の発光を波長変換して封止部材31に案内することもできる。
【0042】
透光性の枠体21は、図4の断面図に示すように、第2の発光素子12を封止する下側枠体21Aと、下側枠体21Aに重なって配置される上側枠体21Bとで構成することもできる。透光性の枠体21は、上側枠体21Bを下側枠体21Aより中央領域51側に位置して、上側枠体21Bを図2に示す枠体21よりも中央領域側に位置するのが好ましい。上側枠体21Bは、さらに、断面視において外面が弧状であるのが好ましい。これらの構成により、透光性の枠体21の外面が1つの曲面で構成される場合(図3参照)と比べて、第2の発光素子12からの光が上側枠体21Aの外面(言い換えると、光反射性部材22の内面)に入射する入射角が大きくなり、光反射性部材22で反射された光のうち直接封止部材31に進む光の割合が増え、外側領域52の配線層や第2の発光素子12に戻る光の割合が減るため、発光装置100からの光取り出し効率を高めることができる。
【0043】
図4の断面図は、下側枠体21Aと上側枠体21Bとからなる透光性の枠体21を設ける工程を示している。この図に示す透光性の枠体21は、第2の発光素子12を封止する下側枠体21Aを設けた後、上側枠体21Bが下側枠体21Aと樹脂部材23とを跨ぐように設けられる。透光性の枠体21の外面が図4に示すような2つの曲面で構成され、上側枠体21Bが下側枠体21Aよりも中央領域51側に位置することで、透光性の枠体21の外面が発光素子12に対して同等の入射角を得られる1つの曲面で構成される場合(図3参照)と比べて、透光性の枠体21が外側に広がるのを抑えることができ、発光装置100のサイズが大きくなるのを抑えることができる。
【0044】
図3の断面図に示す透光性の枠体21は、透光性の封止部材31を充填させるための堰としても使用することができる。透光性の枠体21は、樹脂を用いることができる。図4に示す透光性の枠体21を構成する下側枠体21Aと上側枠体21Bも、ともに樹脂で形成することができる。下側枠体21Aや上側枠体21Bを構成する樹脂は、互いに密着性に優れ、かつ内側に充填される透光性の封止部材31を形成する樹脂との密着性にも優れた材料が選択される。好ましくは、上側枠体21Bは、下側枠体21Aと樹脂部材を形成する樹脂と同種の樹脂を用いる。上側枠体21Bを形成する樹脂は、樹脂部材23を形成する樹脂とは異なる粘度にして形状を変えてもよい。透光性の枠体21で用いられる樹脂として、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0045】
(光反射性部材22)
光反射性部材22は、透光性の枠体21の外側を被覆して、第2の発光素子12の発光を反射して封止部材31に案内する。ここで、「透光性の枠体21の外側」とは、平面視では、枠体21の稜線と枠体21の外周縁との間の領域であって、断面視では、枠体21の表面のうち枠体21の頂点から枠体21の基体と接する端部までの領域である。光反射性部材22は、第2の発光素子12の直上における透光性の枠体21を被覆する。これにより、第2の発光素子12が上方に出射する発光を反射して封止部材31に案内することができる。光反射性部材22の一部は、透光性の封止部材31の一部を覆うのが好ましい。これにより、第2の発光素子12からの光のうち光反射性部材22で反射する光を増やすことができる。図2図3に示す光反射性部材22は、透光性の枠体21と透光性の封止部材31の表面の一部を被覆している。
【0046】
第2の発光素子12の発光を反射して封止部材31に案内する光反射性部材22としては、母材の樹脂に、酸化チタンなどの光反射材を含有したものを用いることができる。ただし、光反射性部材は光反射材を酸化チタンに特定するものでなく、白色である他の無機粉末なども使用できる。光反射材を含有する樹脂からなる光反射性部材22は、第2の発光素子12から光反射性部材22に向かってくる光の反射率を高めて封止部材31に案内して、発光装置としての発光効率を高くできる。また、光反射材を含有する樹脂からなる光反射性部材22であれば、塗布量で膜厚を最適化できると共に、塗布位置を特定して特定の狭隘な領域に正確に設けることができる。
【0047】
光反射性部材22は、透光性の枠体21と同様に、断面視において外形を弧状としている。
【0048】
光反射性部材22は、光反射性部材22の厚さと光反射材の含有量を調整して、第2の発光素子12の発光の反射率をコントロールする。光反射性部材22は、第2の発光素子12が真上に出射する光の反射率を、例えば50%以上、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上とすることができる。以上の特性を実現するために、光反射性部材22は、例えば膜厚を150μm以上300μm以下とするのがよい。光反射性部材22の膜厚が150μmよりも薄いと、光反射性部材22を通過する光の量が増えてしまう。一方、光反射性部材22の膜厚が300μmより厚いと、外周枠部20が肥大化して、発光装置のサイズが大きくなってしまう。光反射性部材22は、酸化チタンの含有量を、30重量%以上60重量%以下とすることができる。
【0049】
光反射材を含む樹脂で構成された光反射性部材22は、光反射材の含有量で反射率を調整できることに加えて、塗布量で膜厚を調整できる。光反射性部材22は、封止部材31の表面に第2の封止部材32を形成するときに堰の役目を果たすので、光反射性部材22の膜厚を調整して、第2の封止部材32の膜厚を調整できる。したがって、光反射性部材22の膜厚は、第2の封止部材32の膜厚も考慮して最適値に設定される。
【0050】
光反射性部材22は、母材の樹脂に、酸化チタンなどの光反射材を含有したものが好ましいが、金属薄膜でもよい。金属薄膜を用いる場合は、金属薄膜が基体上面の配線に接触しないように、金属薄膜を基体上面から離して配置するのがよい。また、光反射性部材22と透光性の枠体21との境界に、光反射性部材22より反射性に優れる薄膜を配置してもよい。
【0051】
(透光性の封止部材31)
図2の発光装置100は、透光性の枠体21を堰として、その内側に透光性の封止部材31が配置されている。透光性の封止部材31の表面に第2の封止部材32が被覆される場合、透光性の封止部材31は、「第1の封止部材31」と呼ぶ場合がある。発光装置100は、第1の封止部材31を透光性の樹脂で構成し、第2の封止部材32を光拡散材を含む透光性の樹脂で構成している。第1の封止部材31は、光反射性部材22で反射された光を中央領域51から外部に放射する。図2の発光装置100は、第2の発光素子12の発光を、光反射性部材22で中央領域51に案内して、中央領域51から外部に放射する。第1の封止部材31は、透光性の枠体21の内側であって、第1の発光素子11と第3の発光素子13からなる中央側の発光素子を被覆している。第1の封止部材31内で、中央側の発光素子の発光と、外側の発光素子の発光とが混合する。
【0052】
第1の封止部材31は、光反射性部材22で反射された第2の発光素子12の発光を、透光性の枠体21から効率よく案内するために、透光性の枠体21と同じ高さにしてもよい。図2に示す発光装置100は、第1の封止部材31の中央部をわずかに高くし、透光性の枠体21との境界部分において透光性の枠体21と第1の封止部材31とを同じ高さとしている。第1の封止部材31は、透光性の枠体21を形成した後、透光性の枠体21を堰として透光性の枠体21の内側に透光部材(例えば、樹脂)を充填し、透光部材を硬化させることで形成される。
【0053】
(第2の封止部材32)
第2の封止部材32は、光拡散材を含み、透光性の第1の封止部材31の上に配置される。透光性の第1の封止部材31の表面に、透光性の第2の封止部材32を積層している発光装置100は、第2の封止部材32でもって色ムラなどの発光ムラをより効果的に抑制できる。第2の封止部材32は、枠形状である光反射性部材22を堰として、その内側に透光部材(例えば、光拡散材を含む樹脂)を充填し、その透光部材を硬化させることで形成される。第2の封止部材32は、光拡散材を含んでいれば、色ムラなどの発光ムラをより効果的に抑制できる。第2の封止部材32が光拡散材を含む樹脂の場合、好ましくはシリカ、酸化チタンなどの光拡散材を含有した樹脂が使用される。光拡散材を含む第2の封止部材32は、透光性の封止部材31を透過した光をより均一に拡散して外部に放射できるので、色ムラ等の発光ムラを抑制できる。一方、光拡散材を含まない透明樹脂の第2の封止部材32は、第1の発光素子11と第3の発光素子13と第2の発光素子12の発光を効率よく透過して外部に放射できる。
【0054】
(実施形態2)
実施形態2に係る発光装置200の平面図を図5に、そのVI-VI線における断面図を図6にそれぞれ示す。なお、図5は、封止部材と枠体とを透視して、基体と発光素子のみ図示している。
【0055】
実施形態2に係る発光装置200は、中央領域51とこの中央領域51の外側に位置する外周領域52とを上面に有する基体50と、中央領域51に配置される一以上の第1の発光素子11と、外周領域52に配置される一以上の第2の発光素子12と、第1の発光素子11を封止する透光性の封止部材31と、透光性の封止部材31を囲うとともに、第2の発光素子12を封止する透光性の枠体21と、枠体21の外側を被覆して第2の発光素子12の発光を透光性の封止部材31に案内する光反射性部材22とを備えている。この発光装置200は、中央領域51には、第1の発光素子11のみを配置する。
【0056】
発光装置200であれば、実施形態1の発光装置100同様に、第1の発光素子及び第2の発光素子の発光ムラを抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本実施形態に係る発光装置は、照明用光源、LEDディスプレイ、バックライト光源、信号機、照明式スイッチ、各種センサ及び各種インジケータ等に用いるLED、レーザ素子等の発光素子のみならず、発光素子の製造に広範囲に利用することができる。
【符号の説明】
【0058】
100、200…発光装置
10…保護素子
11…第1の発光素子
12…第2の発光素子
13…第3の発光素子
14…外部接続端子
20…外周枠部
21…透光性の枠体
21A…下側枠体
21B…上側枠体
22…光反射性部材
23…樹脂部材
31…透光性の封止部材、第1の封止部材
32…第2の封止部材
50…基体
51…中央領域
52…外周領域
53…配線層
図1
図2
図3
図4
図5
図6