(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240604BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240604BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2021021234
(22)【出願日】2021-02-12
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】東内 宏和
(72)【発明者】
【氏名】山村 晃
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 慎也
【審査官】三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-004280(JP,A)
【文献】特開2009-104229(JP,A)
【文献】特開2009-259230(JP,A)
【文献】特開2014-186510(JP,A)
【文献】特開2016-126371(JP,A)
【文献】特開2005-165530(JP,A)
【文献】特開2019-123106(JP,A)
【文献】米国特許第07251782(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048- 3/04895
G06Q 30/00 -30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する取得部と、
前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させる表示制御部と、を備え
、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含み、
前記取得部が取得した前記関連項目に前記必須項目が無い場合に、前記印刷物の受注が可能であると判定する受注判定部を有する
情報処理装置。
【請求項2】
表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する取得部と、
前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させる表示制御部と、を備え、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記取得部は、使用する画像形成装置に関する情報に基づいて前記データベースから前記関連項目を取得する
情報処理装置。
【請求項3】
表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する取得部と、
前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させる表示制御部と、を備え、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含み、
前記取得部が取得した前記関連項目に前記必須項目が無い場合に、前記印刷物の納期及び価格を決定する納期/価格決定部を有し、
前記表示制御部は、前記表示部に前記納期及び価格を表示させる
情報処理装置。
【請求項4】
表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する取得部と、
前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させる表示制御部と、を備え、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含み、
前記取得部が取得した前記関連項目に前記禁則項目が無い場合に、前記印刷物の受注が可能であると判定する受注判定部を有する
情報処理装置。
【請求項5】
表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する取得部と、
前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させる表示制御部と、を備え、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含み、
前記取得部が取得した前記関連項目に前記禁則項目が無い場合に、前記印刷物の納期及び価格を決定する納期/価格決定部を有し、
前記表示制御部は、前記表示部に前記納期及び価格を表示させる
情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記受付部が前記入力情報を受け付ける度に、前記関連項目を取得する
請求項
1~5のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関連項目を分類する分類部を備える
請求項
1~6のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含む
請求項1~
7のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含む
請求項1~
8のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記関連項目は、入力が必須ではない選択項目を含む
請求項1~
9のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記選択項目の表示は、優先度に基づいて並べられる
請求項
10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記複数の項目に対して入力を行う入力領域とは異なる領域に前記関連項目を表示させる
請求項1~
11のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記取得部は、前記入力情報の組み合わせに基づいて前記関連項目を取得する
請求項1~
12のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
受付部が、表示部に表示される複数の項目に対する入力を受け付け、
取得部が、前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから、前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得し、
表示制御部が、前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させ
、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含み、
受注判定部が、前記取得部が取得した前記関連項目に前記必須項目が無い場合に、前記印刷物の受注が可能であると判定する
情報処理方法。
【請求項15】
受付部が、表示部に表示される複数の項目に対する入力を受け付け、
取得部が、前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから、前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得し、
表示制御部が、前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させ、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記取得部は、使用する画像形成装置に関する情報に基づいて前記データベースから前記関連項目を取得する
情報処理方法。
【請求項16】
受付部が、表示部に表示される複数の項目に対する入力を受け付け、
取得部が、前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから、前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得し、
表示制御部が、前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させ、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含み、
納期/価格決定部が、前記取得部が取得した前記関連項目に前記必須項目が無い場合に、前記印刷物の納期及び価格を決定し、
前記表示制御部は、前記表示部に前記納期及び価格を表示させる
情報処理方法。
【請求項17】
受付部が、表示部に表示される複数の項目に対する入力を受け付け、
取得部が、前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから、前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得し、
表示制御部が、前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させ、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含み、
受注判定部が、前記取得部が取得した前記関連項目に前記禁則項目が無い場合に、前記印刷物の受注が可能であると判定する
情報処理方法。
【請求項18】
受付部が、表示部に表示される複数の項目に対する入力を受け付け、
取得部が、前記受付部が受付可能な入力情報の項目が格納されたデータベースから、前記受付部が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得し、
表示制御部が、前記表示部に前記関連項目を分類毎に表示させ、
前記複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含み、
納期/価格決定部が、前記取得部が取得した前記関連項目に前記禁則項目が無い場合に、前記印刷物の納期及び価格を決定し、
前記表示制御部は、前記表示部に前記納期及び価格を表示させる
情報処理方法。
【請求項19】
前記取得部は、前記受付部が前記入力情報を受け付ける度に、前記関連項目を取得する
請求項14~18のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項20】
分類部が、前記関連項目を分類する
請求項14~19のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項21】
前記関連項目は、入力が必須となる必須項目を含む
請求項14~20のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項22】
前記関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含む
請求項14~21のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項23】
前記関連項目は、入力が必須ではない選択項目を含む
請求項14~22のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項24】
前記選択項目の表示は、優先度に基づいて並べられる
請求項23に記載の情報処理方法。
【請求項25】
前記表示制御部は、前記複数の項目に対して入力を行う入力領域とは異なる領域に前記関連項目を表示させる
請求項14~24のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項26】
前記取得部は、前記入力情報の組み合わせに基づいて前記関連項目を取得する
請求項14~25のうちの何れか1項に記載の情報処理方法。
【請求項27】
請求項14~26のいずれか1項に記載の情報処理方法における処理を、コンピューターに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の項目のデータをそれぞれ入力するデータ入力装置が知られている。このようなデータ入力装置としては、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された項目データ入力装置は、表示手段と、選択手段と、表示制御手段を備えている。
【0003】
表示手段は、入力対象となる各項目を選択候補として一覧表示する。選択手段は、表示手段の一覧表示画面の中から任意の項目を入力対象として選択する。表示制御手段は、選択手段によって選択された項目に対してデータが入力された際に、一覧表示画面の中から当該項目を削除する。これにより、一覧表示画面には、未入力分の項目名のみが表示される。その結果、複数項目分のデータを1項目ずつ入力する場合、その入力順を意識せず、どのような順序で入力したとしても未入力項目を容易に確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された項目データ入力装置は、入力されたデータ(情報)に応じて、その後に入力すべき未入力項目が異なる場合に対応できなかった。
【0006】
そこで本発明は、入力されたデータ(入力情報)に応じて、その後に入力すべき未入力項目が異なる場合に対応して未入力項目を認識させることができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、受付部と、データベースと、取得部と、表示制御部とを備える。受付部は、表示部に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける。データベースは、受付部が受付可能な入力情報の項目を記憶する。取得部は、データベースから受付部が受け付けた入力情報に応じて関連項目を取得する。表示制御部は、表示部に関連項目を分類毎に表示させる。複数の項目は、印刷物を発注するための項目であり、関連項目は、入力が必須となる必須項目を含む。そして、取得部が取得した関連項目に必須項目が無い場合に、印刷物の受注が可能であると判定する受注判定部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、入力されたデータ(入力情報)に応じて、その後に入力すべき項目が異なる場合に対応して未入力項目を認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態の印刷物発注システムの全体構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る仕様データベースに格納された情報の例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る仕様データベースに格納された情報の例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る仕様データベースに格納された情報の例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る仕様データベースに格納された情報の例を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る仕様データベースに格納された禁則テーブルの一例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態の情報処理装置が保持する受注データベースの例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態の情報処理装置による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける必須項目及び選択項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【
図10】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける必須項目及び選択項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【
図11】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける必須項目及び選択項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【
図12】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける必須項目及び選択項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【
図13】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける禁則項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【
図14】本発明の一実施形態の印刷物発注システムにおける禁則項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を適用した各実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
≪実施形態≫
まず、本発明の一実施形態の情報処理装置1を含む印刷物発注システムについて、
図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理装置1を含む印刷物発注システムの全体構成図である。
【0012】
印刷物発注システムは、端末装置2を利用して印刷物の発注業務を行うためのシステムである。
図1に示すように、印刷物発注システムは、例えば、発注側の端末装置2と、受注側の端末装置5と、端末装置2,5と情報の送受信を行う情報処理装置1と、を備える。
【0013】
<端末装置2>
端末装置2は、例えば、印刷発注代行会社の担当者が、個人や企業等のクライアントから依頼を受けた印刷物の発注を行う際に用いる。しかし、端末装置2は、これに限定されることはなく、例えば、個人や企業等のクライアントが印刷発注代行会社を介さずに印刷物の発注を行う際に用いるものであってもよい。この場合の端末装置2は、個人や企業等のクライアントが所有する端末装置とする。
【0014】
端末装置2としては、例えば、パーソナルコンピューターやタブレット端末が適用される。
図1に示す端末装置2は、表示部3と、入力部4と、不図示のネットワークインターフェースを備える。端末装置2は、情報処理装置1との間で情報の送受信を実施する。
【0015】
表示部3は、印刷物の発注に関する入力画面を表示する。入力部4は、印刷物の発注に関する情報(入力情報)を入力するための入力機器であり、例えば、操作ボタン(キーボード)やマウスを挙げることができる。また、本発明に係る入力部としては、表示部3に設けたタッチパネルであってもよい。また、本発明に係る入力部としては、マイクであってもよい。この場合、端末装置2は、マイクによって入力された音声データをテキストデータに変換するための自然言語処理部を備える。
【0016】
なお、図示した例においては、1つの端末装置2を示したが、端末装置2は複数であってもよい。
【0017】
<端末装置5>
端末装置5は、例えば、印刷会社の受注担当者が、印刷発注代行会社から発注された印刷物を受注し、印刷物の作成指示、納期管理等を行う際に用いる。端末装置5としては、例えば、パーソナルコンピューターやタブレット端末が適用される。
図1に示す端末装置5は、表示部と、入力部と、不図示のネットワークインターフェースを備える。端末装置5は、情報処理装置1との間で情報の送受信を実施する。
【0018】
<情報処理装置1>
情報処理装置1は、端末装置2から送信された入力情報に基づいて、端末装置2の表示部3に表示する情報を提供する。情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やHDD(hard disk drive)のような不揮発性の記憶部、およびネットワークインターフェースを備えている。
【0019】
ROMには、情報処理装置1のCPUが実行するプログラム又はプログラムの実行時に使用するデータ等が記憶されている。CPUは、ROMに保存されたプログラムに基づく処理を実行することにより、端末装置2に対して、表示部3の入力画面に表示する情報を提供する。なお、ROMは、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の内容の書き換えが可能な不揮発メモリでもよい。また、CPUに代えてMPU(Micro-Processing Unit)を用いてもよい。
【0020】
図1に示すように、情報処理装置1は、相互に接続された操作部10と、表示部20と、情報処理部30と、記憶部41と、仕様DB(データベース)42と、受注DB(データベース)43とを備える。
【0021】
[操作部10]
操作部10は、情報処理装置1で実施される情報処理の設定を入力する部分である。なお、情報処理の設定を行う必要が無い場合は、操作部10を省略することができる。操作部10は、例えば、操作ボタン(キーボード)やマウスを挙げることができる。また、本発明に係る操作部としては、表示部20に設けたタッチパネルや、表示部20とは別に設けた操作パネルであってもよい。
【0022】
[表示部20]
表示部20は、操作部10を用いた操作の内容を表示する。また、表示部20は、端末装置2の表示部3に表示する入力画面と同じものを表示してもよい。さらに、表示部20は、仕様DB42、および受注DB43の内容を表示してもよい。
【0023】
[情報処理部30]
情報処理部30は、受付部31と、取得部32と、分類部33と、受注判定部34と、納期/価格決定部35と、表示制御部36とを有する。情報処理装置1のCPUが、ROMからプログラムを読み出して実行することにより、各ブロックの機能が実現される。
【0024】
[受付部31]
受付部31は、端末装置2から送信された入力情報を受け付ける。端末装置2から送信される入力情報としては、発注決定情報、商材情報、必須入力情報、および選択入力情報がある。発注決定情報は、印刷物の発注を決定した情報である。受付部31が発注決定情報を受け付けた場合は、印刷物の発注が完了する。
【0025】
商材情報は、印刷物の種類を示す情報である。本実施形態に係る印刷物の種類は、「冊子」、「ポスター」、「バナー」、「名刺」、および「パンフレット」である。しかし、本発明に係る印刷物の種類は、上述したものに限定されず、例えば、「チラシ」、「フライヤー」など適宜設定することができる。
【0026】
必須入力情報は、印刷物を作成するために必須な情報である。必須入力情報は、商材情報(印刷物の種類)に応じて異なる。例えば、商材情報が「冊子」である場合は、製本方法や綴じ方向に関する入力情報が必須入力情報となる。しかし、商材情報が「名刺」である場合は、製本方法や綴じ方向に関する入力情報が必須入力情報にならない。
【0027】
選択入力情報は、印刷物を作成する際に必須ではない情報である。選択入力情報は、商材情報(印刷物の種類)に応じて異なる。例えば、商材情報が「冊子」である場合は、ページナンバーや挿入紙に関する入力情報が選択入力情報となる。しかし、商材情報が「名刺」である場合は、ページナンバーや挿入紙に関する入力情報が選択入力情報にならない。
【0028】
[取得部32]
取得部32は、端末装置2から送信された入力情報に基づいて、仕様DB42の中から関連項目を取得する。仕様DB42には、受付部31が受付可能な入力情報の項目が格納されている。関連項目は、受付部31が受付可能な入力情報の項目のうち、端末装置2から送信された入力情報に関連する項目である。
【0029】
また、取得部32は、端末装置2から送信された入力情報に基づいて、印刷物を作成するために使用する画像形成装置を決定する。仕様DB42には、複数の画像形成装置の仕様が格納されている。すなわち、仕様DB42には、各画像形成装置において受付可能な入力情報の項目が格納されている。
【0030】
[分類部33]
分類部33は、取得部32が取得した関連項目を、必須項目、選択項目、禁則項目に分類する。必須項目は、取得した関連項目のうちの入力情報が必須となる項目である。すなわち、必須項目は、印刷物を作成する際に必ず入力情報が必要となる項目である。選択項目は、取得した関連項目のうちの入力情報が必須ではない項目である。すなわち、選択項目は、入力情報が無くても印刷物を作成することが可能な項目である。禁則項目は、端末装置2から送信された入力情報に応じて、入力が禁止される(禁則となる)項目である。禁則項目の取得については、後で
図6を参照して説明する。
【0031】
[受注判定部34]
受注判定部34は、取得部32が取得した関連項目に基づいて、印刷物の受注が可能であるか否かを決定する。受注判定部34は、取得部32が取得した関連項目に必須項目と禁則項目が無い場合に、印刷物の受注が可能であると判定する。一方、受注判定部34は、取得部32が取得した関連項目に必須項目又は禁則項目がある場合に、印刷物の受注が不可能であると判定する。
【0032】
[納期/価格決定部35]
納期/価格決定部35は、受注判定部34が、印刷物の受注が可能であると判定した場合に、必須入力情報及び選択入力情報に基づいて、受注可能な印刷物の納期及び価格を決定する。
【0033】
[表示制御部36]
表示制御部36は、端末装置2の表示部3の入力画面に関連項目を表示させる。すなわち、表示制御部36は、取得部32が取得した関連項目を表示するための表示制御情報を生成し、端末装置2に送信する。このとき、表示制御部36は、分類部33による分類結果に基づいて、関連項目を必須項目、選択項目、および禁則項目に分けて入力画面に表示させる。
【0034】
端末装置2の表示部3に表示される入力画面には、必須項目を表示する必須項目表示欄54と、選択項目を表示する選択項目表示欄55と、禁則項目を表示する禁則項目表示欄56が設けられている(
図9参照)。表示制御部36は、それぞれの表示欄に必須項目、選択項目、および禁則項目を表示させる。なお、関連項目として取得されない項目がある場合は、対応する表示欄に関連項目が表示されない。
【0035】
また、表示制御部36は、受注判定部34が印刷物の受注が可能であると判定した場合に、発注が可能であることを表示するための表示制御情報を生成し、端末装置2に送信する。また、表示制御部36は、受付部31が発注を決定する入力情報を受け付けた場合に、発注が完了した(受注した)ことを表示するための表示制御情報を生成し、端末装置2に送信する。
【0036】
[記憶部41]
記憶部41は、情報処理装置1のCPUがプログラムを実行する際に使用するパラメータ、又はプログラムを実行して得られたデータなどが記憶される。なお、情報処理装置1のCPUが実行するプログラムは、記憶部41に記憶されていてもよい。記憶部41には、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、ICカード、SDカード、DVD等が適用される。
【0037】
[仕様DB42]
仕様DB42には、受付部31が受付可能な入力情報の項目に関する情報が格納されている。受付部31が受付可能な入力情報は、使用する画像形成装置に応じて異なる。そのため、仕様DB42には、保有している画像形成装置の情報と、保有する画像形成装置毎の仕様情報が格納されている。また、仕様DB42には、禁則仕様情報が格納されている。
【0038】
図2~
図5は、仕様DB42に格納された情報の例を示す図である。
図2~
図5に示すように、仕様DB42に格納されている仕様情報は、第1~第5階層に分けられている。
【0039】
図2及び
図3に示す第1階層の仕様情報には、「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」がある。以下、「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」を「第1階層の項目」と呼ぶ場合がある。
【0040】
「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」は、取得部32(
図1参照)により関連項目として取得される。また、「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」は、分類部33により必須項目に分類される。
【0041】
「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」は、印刷物(商材)の種類に応じて入力情報が必要であるか否かが決定される。本実施形態では、「冊子」、「ポスター」、「バナー」、「名刺」、「アルバム」の5つの商材を発注可能とする。以下、商材の種類を示す情報を商材情報とする。商材情報は、受付部31が受け付ける入力情報に含まれる。なお、本発明に係る商材としては、上記したものに限定されず、その他の印刷物を設定してもよい。
【0042】
例えば、商材が「冊子」である場合は、「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」、「片面/両面」に対する入力情報が必要になる。一方、商材が「ポスター」である場合は、「サイズ」、「向き」、「カラー」、「部数」に対する入力情報が必要になる。
【0043】
第2~第4階層の仕様情報は、第1階層の項目を細分化した項目である。なお、第1階層の項目を細分化する階層は、3つに限定されない。また、各階層の仕様情報は、適宜設定することができる。本実施形態では、第1階層の他の項目として、「紙種」(不図示)を設定している。
【0044】
以下、第2~第4階層の仕様情報を、第2~第4階層の項目と呼ぶ場合がある。第2~第4階層の項目のなかには、受付部31が受け付ける入力情報が含まれる。また、第2~第4階層の項目は、関連項目として取得される場合がある。第5階層の仕様情報は、受付部31が受け付ける入力情報である。
【0045】
取得部32は、受付部31が受け付けた入力情報に基づいて、作成する商材を検出する。また、取得部32は、作成する商材に応じて入力が可能となる項目を抽出する。そして、抽出した項のうち、入力情報が入力されていない項目を、関連項目として取得する。
【0046】
図2に示すように、「綴じ方法」はそれ以上細分化されないため、「綴じ方法」に対応する第2~第4階層の項目は無い。そして、「綴じ方法」に対して入力可能な入力情報は、「無線綴じ/くるみ製本」と、「中綴じ」と、「平綴じ」がある。例えば、商材が「冊子」であり、「綴じ方法」の入力情報が「デフォルト(空)」である場合に、取得部32は、入力情報が入力されていない関連項目として「綴じ方法」を取得する。
【0047】
「サイズ」は、「定型」と「不定型」に分けられる。また、「不定型」は、「タテ方向サイズ(mm)」と「ヨコ方向サイズ(mm)」に分けられる。「定型」に対して入力可能な入力情報は、「A3」、「A4」等がある。「タテ方向サイズ(mm)」と「ヨコ方向サイズ(mm)」に対して入力可能な入力情報は、「Number」(数値)である。
【0048】
例えば、「定型」の入力情報が「デフォルト(空)」であり、「タテ方向サイズ(mm)」と「ヨコ方向サイズ(mm)」に数値が入力されていない場合に、取得部32は、入力情報が入力されていない関連項目として「サイズ」を取得する。一方、「定型」の入力情報が「デフォルト(空)」であり、「タテ方向サイズ(mm)」に数値が入力され、「ヨコ方向サイズ(mm)」に数値が入力されていない場合に、取得部32は、入力情報が入力されていない関連項目として「サイズ」を取得し、その「サイズ」に「不定型」、「ヨコ方向サイズ(mm)」を紐づける。
【0049】
なお、本実施形態では、「ヨコ方向サイズ(mm)」に数値が入力されていない場合に、入力情報が入力されていない関連項目のなかに「サイズ」があることを報知する(表示部3の入力画面に表示する)。この場合に、「サイズ」のうち未入力の情報が何であるかを一緒に報知してもよい。この場合は、「サイズ」に「不定型」や「ヨコ方向サイズ(mm)」を紐づけすることが必要になる。しかし、「サイズ」のみを報知する場合は、上述の紐づけは不要である。
【0050】
図2に示すように、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」はそれ以上細分化されないため、第2~第4階層の項目は無い。例えば、「向き」に対して入力可能な入力情報は、「ヨコ(長辺がよこ)」、「タテ(長辺がたて)」がある。また、「部数」に対して入力可能な入力情報は、「Number」(数値)である。
【0051】
図3に示すように、「カラー」は、「表紙」、「裏表紙」、「本文」、「カラーページ指定」に分けられる。そして、「表紙」、「裏表紙」、「本文」は、それぞれ「両面印刷」、「片面印刷」に分けられる。「表紙」の「両面印刷」に対して入力可能な入力情報は、「両面カラー」、「両面モノクロ」等があり、「表紙」の「片面印刷」に対して入力可能な入力情報は、「表面カラー」、「表面モノクロ」等がある。
【0052】
例えば、商材が「冊子」であり、「表紙」の「両面印刷」及び「片面印刷」の入力情報が「デフォルト(空)」である場合に、取得部32は、入力情報が入力されていない関連項目として「カラー」を取得し、その「カラー」に「表紙」を紐づける。また、「両面印刷」と「片面印刷」は、受付部31が受け付ける入力情報でもある。そのため、取得部32は、入力情報が入力されていない関連項目として「片面印刷」及び「両面印刷」を取得し、その「片面印刷」及び「両面印刷」に「表紙」を紐づける。
【0053】
また、「カラーページ指定」は、「指定有無」、「モノクロ指定ページ」、「カラー指定ページ」に分けられている。「指定有無」に対して入力可能な入力情報は、「なし」、「あり」がある。「モノクロ指定ページ」と「カラー指定ページ」に対して入力可能な入力情報は、「Number」(数値)である。なお、「モノクロ指定ページ」と「カラー指定ページ」に対して同じ数値を入力することはできない。
【0054】
図4及び
図5に示す第1階層の仕様情報には、「後加工」、「付加サービス」がある。
図4に示すように、「後加工」は、「パンチ加工」、「ステープル加工」に分けられる。また、「付加サービス」は、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」に分けられる。
【0055】
「パンチ加工」、「ステープル加工」、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」は、取得部32(
図1参照)により関連項目として取得される。また、「パンチ加工」、「ステープル加工」、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」は、分類部33により選択項目に分類される。
【0056】
「綴じ方法」、「サイズ」、「向き」、「綴じ方向」、「ページ数」、「部数」、「カラー」は、印刷物(商材)の種類に応じて入力情報が必要であるか否かが決定される。「パンチ加工」、「ステープル加工」、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」は、印刷物(商材)の種類に応じて入力情報を入力可能であるか否かが決定される。上述したように、取得部32は、作成する商材に応じて入力が可能となる項目を抽出する。そして、抽出した項のうち、入力情報が入力されていない項目を、関連項目として取得する。
【0057】
図4に示すように、「パンチ加工」は、「加工有無」、「パンチ穴数」、「パンチ位置」に分けられる。例えば、「加工有無」に対して入力可能な入力情報は、「なし」、「あり」がある。また、「パンチ穴数」に対して入力可能な入力情報は、「2穴」、「4穴」がある。「ステープル加工」は、「加工有無」、「1点ステープル位置」、「2点ステープル位置」、「ステープル間隔」に分けられる。例えば、「2点ステープル位置」に対して入力可能な入力情報は、「左」、「右」、「上」である。
【0058】
図5に示すように、「背表紙印刷」は、「印刷有無」、「データ形態」に分けられる。例えば、「データ形態」に対して入力可能な入力情報は、「印刷データに背表紙データが含まれている」、「印刷データに背表紙データが含まれていない」がある。なお、「データ形態」に対する入力情報が「印刷データに背表紙データが含まれていない」である場合は、別途背表紙データが必要になる。
【0059】
「挿入紙」は、「差込有無」、「差込位置」、「紙種」に分けられる。さらに、「紙種」は、「種類」、「坪量」、「色」に分けられる。例えば、「種類」に対して入力可能な入力情報は、「普通紙」、「上質紙」、「カラー用紙」等がある。また、「坪量」に対して入力可能な入力情報は、「52-61g/平方メートル」、「62-74g/平方メートル」、「75-80g/平方メートル」等がある。
【0060】
例えば、商材が「冊子」である場合は、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」に対する入力情報が入力可能となる。一方、商材が「名刺」である場合は、「背表紙印刷」、「挿入紙」、「ページナンバー」に対する入力情報が入力不可能となる。
【0061】
次に、禁則項目について、
図6を参照して説明する。
図6は、禁則テーブルの一例を示す図である。
【0062】
仕様DB42には、禁則テーブルが格納されている。
図6に示すように、禁則テーブルは、既に受付済みの入力情報と、今回受け付けた入力情報との組み合わせで禁則(両方を入力が禁止される)となる項目を規定している。取得部32は、禁則テーブルを参照し、禁則となる項目を関連項目として取得する。
【0063】
例えば、「綴じ方向」に対する入力情報の「長辺 右」と、「パンチ位置」に対する入力情報の「左」は、同時に入力できない。これは、一般的に、綴じる側の反対側となる開く側にパンチ穴を加工する必要が無いためである。したがって、「綴じ方向」に対する入力情報が「長辺 右」である場合に、「パンチ位置」に対する入力情報として「左」が入力されると、取得部32は、「綴じ方向」と「パンチ位置」に関する関連項目(禁則項目)を取得する。なお、「綴じ方向」と「パンチ位置」に関する禁則項目を報知する場合は、例えば、「綴じ方向が長辺右とパンチ位置が左は、同時に選択できません」と表示部3に表示させる。
【0064】
また、「綴じ方法」に対する入力情報の「無線綴じ」と、「ステープル加工」は、同時に入力できない。これは、一般的に、無線綴じをしていれば、ステープル加工をする必要が無いためである。したがって、「綴じ方法」に対する入力情報が「無線綴じ」である場合に、「ステープル加工」に対する入力情報が入力されると、取得部32は、「無線綴じ」と「ステープル加工」に関する関連項目(禁則項目)を取得する。なお、「無線綴じ」と「ステープル加工」に関する禁則項目を報知する場合は、例えば、「無線綴じとステープル加工は、同時に選択できません」と表示部3に表示させる。
【0065】
[受注DB43]
受注DB43には、過去における印刷物の発注に関する実績情報が格納されている。この実績情報は、情報処理装置1において受注が完了したことを決定する度に受注DB43に格納(蓄積)される。なお、実績情報は、他の端末装置(例えば、端末装置5)や他のシステムから入力された情報であってもよい。
【0066】
図7は、情報処理装置1が保持する受注DB43の例を示す図である。
図7に示すように、受注DB43に格納された実績情報は、顧客情報と、顧客情報に紐づけされた仕様情報から構成されている。
【0067】
顧客情報は、印刷物を発注した顧客に関する情報である。本実施形態では、顧客情報として、日付、エンドユーザー、発注場所、担当者を設けている。日付は、発注された日時の情報であり、エンドユーザーは、印刷物を購入する顧客である。発注場所は、端末装置2を備える印刷発注代行会社の所在地を示す情報であり、例えば、印刷発注会社の名称と店舗名を示す。担当者は、端末装置2を操作して発注業務を担当した担当者を示す情報である。なお、顧客情報としては、適宜設定することができ、例えば、依頼番号や用途情報などの他の情報を含んでいてもよい。
【0068】
仕様情報は、印刷物の発注に際して設定(入力)された入力情報である。本実施形態では、仕様情報として、商材、製本方法、綴じ方向、サイズ、ページ数、部数、カラー、紙種を設けている。なお、仕様情報としては、印刷物の品質要求に関する情報を含んでもよい。品質要求に関する情報としては、例えば、高級、要求無し、一般的、丈夫、きれい、やわらかい、目立つなどを挙げることができる。
【0069】
<情報処理方法>
次に、情報処理装置1の情報処理部30による情報処理の手順について、
図8を参照して説明する。
図8は、情報処理装置1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0070】
まず、情報処理部30は、入力情報が有るか否かを判定する(S101)。S101の処理では、受付部31が入力情報を受け付けたか否かを判定する。入力情報は、発注決定情報、商材情報、必須入力情報、及び選択入力情報を含む。S101の処理において、入力情報が無いと判定したとき(S101がNO判定の場合)、情報処理部30は、S101の処理を繰り返す。すなわち、情報処理部30は、受付部31が入力情報を受け付けるまでS101の処理を繰り返す。
【0071】
S101の処理において、入力情報が有ると判定したとき(S101がYES判定の場合)、情報処理部30は、入力情報が発注決定情報であるか否かを判定する(S102)。発注決定情報は、表示部3の入力画面に表示された「印刷注文を生成する」ボタンを選択した場合に情報処理装置1に送信される(
図12参照)。
【0072】
S102の処理において、入力情報が発注決定情報であると判定したとき(S102がYES判定の場合)、情報処理部30は、印刷物(商材)の受注を完了する(S103)。S103の処理後、情報処理部30は、後述のS111の処理を行う。
【0073】
一方、S102の処理において、入力情報が発注決定情報でないと判定したとき(S102がNO判定の場合)、情報処理部30は、入力情報に商材情報が含まれるか否かを判定する(S104)。S104の処理において、入力情報に商材情報が含まれないと判定したとき(S104がNO判定の場合)、情報処理部30は、S104の処理を繰り返す。
【0074】
S104の処理において、入力情報に商材情報が含まれると判定したとき(S104がYES判定の場合)、情報処理部30は、商材情報、必須入力情報、選択入力情報に基づいて、使用する画像形成装置を少なくとも1台決定し、関連項目を取得する(S105)。
【0075】
S105の処理では、取得部32が、商材情報、必須入力情報、選択入力情報に基づいて、使用する画像形成装置を少なくとも1台決定する。このとき、商材情報のみで使用する画像形成装置を決めてもよい。また、取得部32は、現在までに入力された必須入力情報、選択入力情報の全てを満たす画像形成装置が無い場合は、最も多くの必須入力情報、選択入力情報を満たすことができる画像形成装置を使用する画像形成装置とする。また、現在までに入力された必須入力情報、選択入力情報のうち、最も優先させる入力情報を決定し、最も優先させる入力情報を満たすことができる画像形成装置を使用する画像形成装置としてもよい。
【0076】
次に、取得部32は、仕様DB42から入力が可能な入力情報(必須な入力情報と必須ではない入力情報)に対応する項目を抽出する。そして、取得部32は、抽出した項目のうち入力情報(必須入力情報及び選択入力情報)が入力されていない項目を関連項目として取得する。また、取得部32は、禁則テーブルを参照し、受付部31が受け付けた入力情報(必須入力情報及び選択入力情報)に基づいて、禁則項目があるか否かを判定する。そして、禁則項目がある場合は、その禁則項目を関連項目として取得する。
【0077】
次に、情報処理部30は、関連項目を分類する(S106)。S106の処理では、分類部33が、関連項目を、必須項目と、選択項目と、禁則項目に分類する。なお、本発明に係る分類部としては、取得部が関連項目を取得する前に、仕様DB42に格納されている情報を必須項目と、選択項目と、禁則項目に分類するものであってもよい。
【0078】
次に、情報処理部30は、分類結果に必須項目が有るか否かを判定する(S107)。S107の処理において、分類結果に必須項目が有ると判定したとき(S107がYES判定の場合)、情報処理部30は、後述のS111の処理を行う。一方、S107の処理において、分類結果に必須項目が無いと判定したとき(S107がNO判定の場合)、情報処理部30は、分類結果に禁則項目が有るか否かを判定する(S108)。
【0079】
S108において、分類結果に禁則項目が有ると判定したとき(S108がYES判定の場合)、情報処理部30は、後述のS111の処理を行う。S108において、一方、分類結果に禁則項目が無いと判定したとき(S108がNO判定の場合)、情報処理部30は、受注が可能であることを決定する。すなわち、受注判定部34が現在までに入力された入力情報で商材(印刷物)の作成を受注することが可能であると判定する。そして、情報処理部30は、商材(印刷物)の作成を受注した場合の納期と価格を決定する(S109)。
【0080】
S109の処理では、納期/価格決定部35が、商材情報、現在までに入力された入力情報、使用する画像形成装置の稼働スケジュール等に基づいて、納期を決定する。また、納期/価格決定部35は、商材情報、現在までに入力された入力情報等に基づいて、商材(印刷物)の価格を決定する。
【0081】
S107がYES判定の場合、またはS108がYES判定の場合に、情報処理部30は、受注が不可能であることを決定する(S110)。S110の処理では、受注判定部34が現在までに入力された入力情報で商材(印刷物)を受注することができないと判定する。これにより、必須項目に対する入力情報が無い場合、禁則項目が解消されていない場合、或いはその両方である場合は、端末装置2において、発注を決定できないようになっている。
【0082】
S103の処理後、S109の処理後、またはS110の処理後、情報処理部30は、表示制御情報を生成し、生成した表示制御情報を端末装置2へ送信する(S111)。S111の処理が終了すると、情報処理部30は、情報処理を終了し、次の入力情報を受け付けるまで待機する。
【0083】
S111の処理では、表示制御部36が、現在の入力状況に応じて、端末装置2の入力画面に表示させる情報を決定し、決定した情報を表示させるための表示制御情報を生成する。S103の処理において商材(印刷物)の受注を完了している場合に、表示制御部36は、受注が完了したことを示す「受注完了」を端末装置2の入力画面に表示させる。これにより、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)は、商材(印刷物)の発注が完了したことを認識することができる。
【0084】
S109の処理において商材(印刷物)の納期及び価格を決定した場合に、表示制御部36は、「仕様確定状態」を端末装置2の入力画面に表示させる。「仕様確定状態」は、入力すべき入力情報が入力され、禁則の入力情報が無いことを示す。そして、表示制御部36は、端末装置2の入力画面に表示された「印刷注文生成ボタン」のアイコンの押下を有効にする。「印刷注文生成ボタン」のアイコンが押下されると、商材(印刷物)の納期及び価格と、注文を確定する際に押下する「注文確定」のアイコン等が端末装置2の入力画面に表示される。
【0085】
S110の処理において商材(印刷物)の作成を受注することが不可能であることを決定した場合に、表示制御部36は、「仕様未確定状態」を端末装置2の入力画面に表示させる。「仕様未確定状態」は、入力すべき入力情報が未入力である、または禁則の入力情報が有る、或いはその両方であることを示す。そして、表示制御部36は、端末装置2の入力画面に表示された「印刷注文生成ボタン」のアイコンの押下を無効にする。
【0086】
<必須項目及び選択項目の表示内容の遷移>
次に、端末装置2の入力画面における必須項目及び選択項目の表示内容の遷移について、
図9~
図12を参照して説明する。
図9~
図12は、必須項目及び選択項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【0087】
図9に示すように、端末装置2における表示部3に表示された入力画面には、商材(印刷物)を発注する際に各種項目に対して入力情報を入力する入力領域51と、取得部32が取得した関連項目を表示する関連項目表示領域52が設けられている。
【0088】
入力領域51には、商材の種類を入力するアイコンや、サイズや製本方法等を入力する入力欄が設けられている。関連項目表示領域52には、必須項目を表示する必須項目表示欄54と、選択項目を表示する選択項目表示欄55と、禁則項目を表示する禁則項目表示欄56が設けられている。
【0089】
図9に示す状態では、商材として「冊子」が選択され、その他の入力情報が入力されていない。このとき、取得部32は、「冊子」を作成する際に入力可能な項目の全てを関連項目として取得する。なお、
図9に示す状態では、商材情報以外の入力情報が入力されていないため、禁則テーブルを参照して取得される関連項目(禁則項目)は無い。
【0090】
分類部33は、取得部32により取得された関連項目を、必須項目と、選択項目と、禁則項目に分類する。そして、表示制御部36は、必須項目に分類された関連項目を必須項目表示欄54に表示させる。これにより、必須項目表示欄54には、「カラー」、「サイズ」、「部数」、「ページ数」、「片面/両面」、「製本方法」、「綴じ方向」が表示される。その結果、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)は、「冊子」の作成を発注する場合に入力が必要な項目を容易に認識することができる。
【0091】
必須項目表示欄54に表示される関連項目は、優先度に基づいて上から順に並べられる。必須項目に係る優先度は、商材の種類に応じて予め決定されている。また、必須項目に係る優先度は、入力領域51に表示される入力欄の順に応じて定めてもよい。
【0092】
また、表示制御部36は、選択項目に分類された関連項目を選択項目表示欄55に表示させる。これにより、選択項目表示欄55には、「ページナンバー」、「背表紙印刷」、「挿入紙」が表示される。選択項目表示欄55に表示される関連項目は、優先度に基づいて上から順に並べられる。例えば、過去の実績情報(受注DB43)に基づいて、クライアント(エンドユーザー)が選択する可能性が高い項目の優先度を高くする。なお、同じ商材の過去の実績情報に基づいて、選択された回数が多い項目の優先度を高くしてもよい。さらに、本発明に係る選択項目の表示としては、優先度の高いものを表示し、優先度の低いものを表示しないようにしてもよい。
【0093】
また、選択項目に分類された関連項目のうち、過去の実績情報(受注DB43)に基づいて選択される場合が少ないと判定された項目は、選択項目表示欄55に表示させなくてもよい。例えば、「アルバム」は、ページナンバーを付すことにより見栄えが悪くなるため、商材が「アルバム」である場合は、「ページナンバー」が選択されることは少ない。そのため、商材情報が「アルバム」である場合は、選択項目表示欄55に「ページナンバー」を表示しない。この場合は、取得部32が関連項目として「ページナンバー」を取得するが、表示制御部36が「ページナンバー」を表示させないようにしてもよいし、取得部32が関連項目として「ページナンバー」を取得しないようにしてもよい。
【0094】
図9に示す状態では、分類結果に必須項目が有り、必須項目表示欄54に「カラー」、「サイズ」、「部数」、「ページ数」等の関連項目が表示されている。そのため、禁則項目表示欄56の下方には、「仕様未確定状態」が表示されている。そして、「仕様未確定状態」の下方に配置された「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が無効になっている。
【0095】
図10に示す状態は、
図9に示す状態から、[サイズ]に対する入力情報として「A3」が入力された状態である。これにより、取得部32は、関連項目として「サイズ」を取得しない。その結果、必須項目表示欄54から「サイズ」が削除される。これにより、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)は、「冊子」の作成を発注する場合に入力が必要な残りの項目を容易に認識することができる。
図10に示す状態においても、必須項目表示欄54に「カラー」、「部数」、「ページ数」等の関連項目が表示されているため、「仕様未確定状態」が表示されている。そして、「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が無効になっている。
【0096】
図11に示す状態は、
図10に示す状態から、「部数」に対する入力情報として「2」が入力され、「ページ数」に対する入力情報として「4」が入力された状態である。これにより、取得部32は、関連項目として「部数」と「ページ数」を取得しない。その結果、必須項目表示欄54から「部数」及び「ページ数」が削除される。
図11に示す状態においても、必須項目表示欄54に「カラー」、「片面/両面」、「製本方法」等の関連項目が表示されているため、「仕様未確定状態」が表示されている。そして、「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が無効になっている。
【0097】
図12に示す状態は、
図10に示す状態から、「カラー」、「片面/両面」、「製本方法」、「綴じ方向」に対する入力情報が入力された状態である。これにより、取得部32は、必須項目に分類される項目を関連項目として取得しない。その結果、必須項目表示欄54に関連項目が表示されない。これにより、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)は、「冊子」の作成を発注する場合に入力が必要な項目の全てに対して入力情報が入力されたことを認識することができる。
【0098】
図12に示す状態では、必須項目表示欄54に関連項目が表示されていないため、禁則項目表示欄56の下方には、「仕様確定状態」が表示されている。そして、「仕様確定状態」の下方に配置された「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が有効になっている。上述したように、「印刷注文生成ボタン」のアイコンを押下すると、端末装置2の入力画面には、商材(印刷物)の納期及び価格と、注文を確定する際に押下する「注文確定」のアイコンが表示される。
【0099】
なお、選択項目表示欄55に表示された関連項目に対する入力欄は、入力領域51をスクロールアップすることにより表れる。そして、選択項目表示欄55に表示された関連項目に対する入力情報が入力されると、その関連項目が必須項目表示欄54から削除される。例えば、「ページナンバー」に対する入力情報が入力されると、必須項目表示欄54から「ページナンバー」が削除される。
【0100】
<禁則項目の表示内容の遷移>
次に、端末装置2の入力画面における禁則項目の表示内容の遷移について、
図12~
図14を参照して説明する。
図13及び
図14は、禁則項目の表示内容の遷移を説明する図である。
【0101】
図12に示す状態では、商材情報として「冊子」が入力され、「製本方法」に対する入力情報として「無線綴じ」が入力されている。そして、必須項目表示欄54に関連項目が表示されず、「仕様確定状態」が表示されている。
【0102】
図13に示す状態は、
図12に示す状態から、「ステープル加工」に対する入力情報として「ON」が入力された状態である。「ステープル加工」に対する入力情報が「ON」である場合は、ステープル加工を選択したことを意味しており、ステープル加工を行うことが決定される。これにより、取得部32は、禁則テーブル(
図6参照)を参照して、「無線綴じ」と「ステープル加工」に関する関連項目(禁則項目)を取得する。
【0103】
分類部33は、取得部32が取得した関連項目を、必須項目と、選択項目と、禁則項目に分類する。
図13に示す状態において、関連項目は、選択項目と禁則項目に分類される。そして、表示制御部36は、選択項目に分類された関連項目を選択項目表示欄55に表示させる。これにより、選択項目表示欄55には、「ページナンバー」、「背表紙印刷」、「挿入紙」が表示される。
【0104】
また、表示制御部36は、禁則項目に分類された関連項目を禁則項目表示欄56に表示させる。これにより、禁則項目表示欄56には、「無線綴じとステープルは同時に選択できません。」という文言が表示される。その結果、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)は、これまでの入力において、禁則となる入力があったことを容易に認識することができる。
【0105】
このように、
図13に示す状態では、分類結果に禁則項目が有り、禁則項目表示欄56に「無線綴じ」と「ステープル加工」に関する関連項目(禁則項目)が表示されている。そのため、禁則項目表示欄56の下方には、「仕様未確定状態」が表示されている。そして、「仕様未確定状態」の下方に配置された「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が無効になっている。
【0106】
図14に示す状態は、
図13に示す状態から、「ステープル加工」に対する入力情報として「OFF」が入力された状態である。「ステープル加工」に対する入力情報が「OFF」である場合は、ステープル加工を選択しないことを意味しており、ステープル加工を行わないことが決定される。これにより、取得部32は、禁則テーブル(
図6参照)を参照して取得される関連項目(禁則項目)が無くなる。
【0107】
図14に示す状態において、関連項目は、選択項目のみに分類される。すなわち、
図14に示す状態は、関連項目のなかに必須項目と禁則項目が無い状態になる。そして、表示制御部36は、選択項目に分類された関連項目を選択項目表示欄55に表示させる。これにより、選択項目表示欄55には、「ページナンバー」、「背表紙印刷」、「挿入紙」が表示される。
【0108】
このように、
図14に示す状態では、分類結果に必須項目と禁則項目が無く、必須項目表示欄54(
図14では見えない)及び禁則項目表示欄56に関連項目が表示されていない。そのため、禁則項目表示欄56の下方には、「仕様確定状態」が表示される。そして、「仕様確定状態」の下方に配置された「印刷注文生成ボタン(印刷注文を生成する)」のアイコンの押下が有効になる。
【0109】
<まとめ>
以上説明したように、上述した情報処理装置1は、少なくとも受付部31、取得部32、表示制御部36を備える。受付部31は、端末装置2の表示部3に表示される複数の項目に対してそれぞれ入力情報を受け付ける。取得部32は、受付部31が受付可能な入力情報の項目が格納された仕様DB42から、受付部31が受け付けた入力情報に基づいて関連項目を取得する。表示制御部36は、端末装置2の表示部3に関連項目を分類毎に表示させる。これにより、受付部31が受け付けた入力情報に応じて、その後に入力すべき未入力項目が異なる場合であっても、関連項目を表示することで入力すべき項目を認識させることができる。
【0110】
また、上述した情報処理装置1の取得部32は、受付部31が入力情報を受け付ける度に、関連項目を取得する。これにより、入力された入力情報に応じて、その後に入力すべき未入力項目が異なる場合に対応して関連項目を取得することができる。なお、受付部31は、所定の期間が経過する度に入力情報を受け付けてもよく、また、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)による入力情報の送信処理(例えば、送信ボタンの押下)を条件に入力情報を受け付けてもよい。
【0111】
また、上述した情報処理装置1は、関連項目を分類する分類部33を備える。これにより、関連項目を容易にいくつかのグループに分けることができる。なお、関連項目の分類は、取得部32が関連項目を取得する前に行ってもよい。また、予め、仕様情報(項目)を必須項目、選択項目、禁則項目に分類して仕様DB42に格納してもよい。
【0112】
また、上述した情報処理装置1に係る関連項目は、入力が必須となる必須項目を含む。これにより、入力が必要な項目を容易に認識させることができる。また、情報処理装置1に係る関連項目は、入力が必須ではない選択項目を含む。これにより、入力が必須ではないが、入力が可能な項目を容易に認識させることができる。また、情報処理装置1に係る関連項目は、入力が禁止である禁則項目を含む。これにより、入力が禁止である項目を容易に認識させることができる。
【0113】
また、上述した情報処理装置1に係る選択項目の表示は、優先度に基づいて並べられる。これにより、優先度の高い項目を目立たせることができ、印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)の入力を支援することができる。また、上述した情報処理装置1の表示制御部36は、表示部3に表示される複数の項目に対して入力を行う入力領域51とは異なる関連項目表示領域52に関連項目を表示させる。これにより、関連項目を確認し易くすることができる。
【0114】
また、上述した情報処理装置1は、入力情報の組み合わせに基づいて禁則項目(関連項目)を取得する。これにより、受付部31が受け付けた入力情報に応じて、入力が禁止される項目が生じても、その情報を印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)に認識させることができる。なお、入力情報の組み合わせに基づいて取得する関連項目は、禁則項目に限定されない。例えば、入力情報の組み合わせに基づいて必須項目が変わる場合は、必須項目を取得する場合もある。
【0115】
また、上述した情報処理装置1の取得部32は、使用する画像形成装置に関する情報に基づいて仕様DB42から関連項目を取得する。これにより、受注後にユーザーが所望する商材(印刷物)を作成可能な画像形成装置が無いことが判明することは無く、円滑な受注業務を行うことができる。
【0116】
また、上述した情報処理装置1の受注判定部34は、取得部32が取得した関連項目に必須項目が無い場合に、商材(印刷物)の受注が可能であると判定する。これにより、入力が必要な項目に対する入力情報が入力されていない場合に、誤って商材(印刷物)の受注を完了しないようにすることができる。
【0117】
また、上述した情報処理装置1の納期/価格決定部35は、取得部32が取得した関連項目に必須項目が無い場合に、商材(印刷物)の納期及び価格を決定する。そして、表示制御部36は、納期/価格決定部35が決定した納期及び価格を、端末装置2の表示部3に表示させる。これにより、入力が必要な項目に対する入力情報が入力されていない場合に、誤って価格や納期を印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)に知らせないようにすることができる。
【0118】
また、上述した情報処理装置1の受注判定部34は、取得部32が取得した関連項目に禁則項目が無い場合に、商材(印刷物)の受注が可能であると判定する。これにより、入力が禁止されている項目に対して入力情報が入力されている場合に、誤って商材(印刷物)の受注を完了しないようにすることができる。
【0119】
また、上述した情報処理装置1の納期/価格決定部35は、取得部32が取得した関連項目に禁則項目が無い場合に、商材(印刷物)の納期及び価格を決定する。そして、表示制御部36は、納期/価格決定部35が決定した納期及び価格を、端末装置2の表示部3に表示させる。これにより、入力が禁止されている項目に対して入力情報が入力されている場合に、誤って価格や納期を印刷発注代行会社の担当者(ユーザー)に知らせないようにすることができる。
【0120】
以上、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムは、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0121】
例えば、上述した実施形態では、「カラー」に対するいずれかの入力情報が入力されていない場合に、必須項目表示欄54に第1階層の仕様情報である「カラー」を表示する構成とした。しかし、本発明に係る情報処理装置としては、「カラー」に関する第2階層の仕様情報を、「カラー」と一緒に表示してもよい。例えば、「表示」と「本文」に対してカラーを指定する入力情報が入力されており、「背表紙」に対してカラーを指定する入力情報が入力されていなかったとする。この場合は、必須項目表示欄54の「カラー」の表示の後に「背表紙」を表示したり、「カラー」の表示の後に「背表紙に対してカラーを入力してください」と表示したりしてもよい。
【符号の説明】
【0122】
1…情報処理装置、 2,5…端末装置、 3…表示部、 4…入力部、 30…情報処理部、 31…受付部、 32…取得部、 33…分類部、 34…受注判定部、 35…納期/価格決定部、 36…表示制御部、 41…記憶部、 42…仕様DB(データベース)、 43…受注DB(データベース)、 51…入力領域、 52…関連項目表示領域、 54…必須項目表示欄、 55…選択項目表示欄、 56…禁則項目表示欄