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特許7499432サービス提供システム、サービス提供方法、及びサービス提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】サービス提供システム、サービス提供方法、及びサービス提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240607BHJP
   G06Q 30/0645 20230101ALI20240607BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q30/0645
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021169517
(22)【出願日】2021-10-15
(62)【分割の表示】P 2020118138の分割
【原出願日】2020-07-09
(65)【公開番号】P2022016440
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】大宮 広義
(72)【発明者】
【氏名】栗原 清志
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 卓朗
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-233714(JP,A)
【文献】特開2002-352154(JP,A)
【文献】特開2002-236838(JP,A)
【文献】国際公開第2014/141665(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電機器のリースと、前記家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供手段と、
前記サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶手段と、
前記クーポン情報を用いて前記消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定手段とを備え、
前記判定手段によって前記ユーザが入力したクーポン情報が前記正規のクーポン情報であると判定された場合、前記クーポン情報を用いて前記消耗品との交換を許可することを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
前記クーポン情報を用いて前記消耗品を交換することによって前記消耗品の代金の支払いが不要となることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
前記クーポン情報と前記クーポン情報の有効期限とを対応付けて記憶する管理手段を更に備え、
前記管理手段は、新たに生成された新規のクーポン情報に基づいて前記クーポン情報の有効期限を自動で更新することを特徴とする請求項1または2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
前記複数のプランには、同一機種の家電機器をリースできる第1のプランと第2のプランが少なくとも含まれ、
前記第1のプランと前記第2のプランの違いは、交換可能な消耗品のセット数と料金であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
前記ユーザ情報にはメールアドレスが少なくとも含まれ、
前記メールアドレスに基づいて、前記クーポン情報が記載されたメールが定期的に送信されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
前記ユーザ情報にはメールアドレスが少なくとも含まれ、
前記メールアドレスに基づいて、前記クーポン情報を取得するためのURLが記載されたメールが定期的に送信されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項7】
前記ユーザ情報にはメールアドレスが少なくとも含まれ、
前記メールアドレスに基づいて、前記クーポン情報が発行されたことをユーザに通知するためのメールが定期的に送信されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項8】
前記家電機器は調理家電であり、前記消耗品は食材であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
【請求項9】
前記調理家電は炊飯器、又は、電子レンジであることを特徴とする請求項8に記載のサービス提供システム。
【請求項10】
コンピュータにおけるサービス提供方法であって、
前記コンピュータが備える提供手段が、家電機器のリースと、前記家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供ステップと、
前記コンピュータが備える記憶手段が、前記サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶ステップと、
前記コンピュータが備える判定手段が、前記クーポン情報を用いて前記消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定ステップと、
前記コンピュータが備える許可手段が、前記判定ステップによって前記ユーザが入力したクーポン情報が前記正規のクーポン情報であると判定された場合、前記クーポン情報を用いて前記消耗品との交換を許可する許可ステップとを含むことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項11】
プロセッサを、
家電機器のリースと、前記家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供部と、
前記サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、
前記クーポン情報を用いて前記消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記ユーザが入力したクーポン情報が前記正規のクーポン情報であると判定された場合、前記クーポン情報を用いて前記消耗品との交換を許可する許可部として機能させることを特徴とするサービス提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサービス提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品ごとに購入代金を支払うのではなく、所定期間毎(例えば1ヵ月毎)に定額の利用料金を支払うビジネスモデルが知られている。このビジネスモデルはサブスクリプションと呼ばれ、音楽、動画、電子書籍等のコンテンツ配信サービスにおいてよく利用されている。特許文献1には、このサブスクリプション方式のビジネスモデルに関して、ユーザに対面してオフラインで直接商品、サービスを提供する提供者が、容易かつ効率的に定額制プランを提供するための定額制プラン提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-067963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、サービスの利用登録が完了したユーザに対して家電機器を配送し、かつ、当該ユーザに対して、家電機器に対応する消耗品を交換できるクーポン情報を定期的に提供する仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるサービス提供システムは、家電機器のリースと、家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供手段と、サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶手段と、クーポン情報を用いて消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定手段とを備え、判定手段によってユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であると判定された場合、クーポン情報を用いて消耗品との交換を許可することを特徴とする。
また、本開示におけるサービス提供方法は、コンピュータにおけるサービス提供方法であって、コンピュータが備える提供手段が、家電機器のリースと、家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供ステップと、コンピュータが備える記憶手段が、サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶ステップと、コンピュータが備える判定手段が、クーポン情報を用いて消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定ステップと、コンピュータが備える許可手段が、判定ステップによってユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であると判定された場合、クーポン情報を用いて消耗品との交換を許可する許可ステップとを含むことを特徴とする。
また、本開示におけるサービス提供プログラムは、プロセッサを、家電機器のリースと、家電機器に対応する消耗品との交換に利用可能なクーポン情報の定期的な提供とを組み合わせたサービスに関して、当該サービスで用意されている複数のプランの中からユーザが所望のプランの利用を登録するための登録画面をユーザに提供する提供部と、サービスの利用登録が完了したユーザのユーザ情報を記憶する記憶部と、クーポン情報を用いて消耗品を交換する際にユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であるか否かを判定する判定部と、判定部によってユーザが入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であると判定された場合、クーポン情報を用いて消耗品との交換を許可する許可部として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本開示におけるサービス提供システム、サービス提供方法、及びサービス提供プログラムは、サービスの利用登録が完了したユーザに対して家電機器を配送し、かつ、当該ユーザに対して、家電機器に対応する消耗品を交換できるクーポン情報を定期的に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】定期配送サービスの流れを説明する図である。
図2】サーバ200のハードウェア構成を説明する図である。
図3】サービス提供システムの機能ブロックを示す図である。
図4】登録画面400を示す図である。
図5】ユーザ情報データベース500を示す図である。
図6】クーポン情報データベース600を示す図である。
図7】メール本文700を示す図である。
図8】食材提供者120がユーザ100に提供する画面を示す図である。
図9】サービス提供システムが実行する処理を示すフローチャートである。
図10】定期配送サービスの流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態1)
図1を用いて、サービス提供システムの全体像を説明する。本実施形態では、サービス主体者110がユーザ100に対して、調理家電のリースと食材の配送とを組み合わせたサービスを提供する。以降の説明ではこのサービスのことを定期配送サービスと呼ぶ。サービス主体者110は、ユーザ100に調理家電、例えば電子レンジや炊飯器を提供する。更にサービス主体者110は、調理家電に対応する食材を購入する際に利用できるクーポン情報を定期的にユーザ100に提供する。ユーザ100はこのクーポン情報を用いて、食材提供者120から調理家電に対応する食材を購入する。例えばユーザ100に提供される調理家電が電子レンジであれば、冷凍保存されたミールキットを購入可能なクーポン情報がユーザ100に提供される。また、例えばユーザ100に提供される調理家電が炊飯器であれば、米を購入可能なクーポン情報がユーザ100に提供される。
【0009】
本実施形態の定期配送サービスは、サブスクリプションと呼ばれるビジネスモデルである。サブスクリプションとは、商品ごとに購入代金を支払うのではなく、所定期間毎(例えば1ヵ月毎)に定額の利用料金を支払う方式のことである。本実施形態のサービスの場合、ユーザは毎月定額の利用料金を支払うことで調理家電を入手することができ、更に食材の購入に利用できるクーポン情報が毎月提供される。
【0010】
図1を用いて定期配送サービスの流れを説明する。ユーザ100は、サービス主体者110が用意しているWebページにアクセスし、定期配送サービスの利用登録を行う(ステップ101)。利用登録が完了すると、サービス主体者110は、ユーザ100が利用登録を行ったプランに対応する調理家電をユーザ100に配送する(ステップ102)。次にサービス主体者110は、食材を購入する際に利用できるクーポン情報をユーザ100に提供する(ステップ103)。クーポン情報は例えばランダムな文字と数列の並びであり、メールでユーザ100に提供される。クーポン情報を受け取ったユーザ100は、食材提供者120が用意しているEC(Electronic Commerce)サイトにアクセスし、そしてクーポン情報を用いて食材を購入する(ステップ104)。食材提供者120は、ユーザ100が購入した食材をユーザ100に配送する(ステップ105)。ユーザ100は、食材提供者120から購入した食材を、サービス主体者110から配送された調理家電を用いて調理し、食事を楽しむことができる。
【0011】
ユーザ100へのクーポン情報の提供は定期的に行われる。例えば最初のクーポン情報の提供(ステップ103)から1ヵ月経過すると、次のクーポン情報がサービス主体者110からユーザ100に提供される(ステップ106)。ユーザ100は、このクーポン情報を用いて再度食材を購入できる(ステップ107とステップ108)。
【0012】
次に図2を用いて、サービス提供システムの主要な構成であるサーバ200について説明する。図2は、サーバ200のハードウェア構成を説明する図である。サーバ200はサービス主体者110が備えるものである。
【0013】
サーバ200は、プロセッサ201、メモリ202、記憶装置203、通信装置204を備える。プロセッサ201は例えばCPUやMPUであり、プロセッサ201がメモリ202に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、サーバ200の動作を制御する。メモリ202は例えばROMであり、サーバ200の制御プログラムが記憶されている。記憶装置203は各種データを記憶する不揮発性の記憶媒体であり、例えばハードディスクドライブである。通信装置204は、サーバ200が外部装置(ユーザ100が所有する通信端末や食材提供者120が所有するサーバ)と通信するためのインタフェースである。通信装置204は、IEEE802.11a/b/g/n/ac等の無線LAN規格に基づく無線通信や、イーサネット(登録商標)に基づく有線LAN通信を実行する。
【0014】
次に図3を用いて、サービス提供システムの機能ブロックを説明する。図3の機能ブロックは、サーバ200のプロセッサ201が、メモリ202に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで実現される。
【0015】
画面提供部301は、サービス主体者110が用意しているWebページにアクセスしたユーザ100に対して、各種画面を提供する。ユーザ100は、自身が所有するPC(Personal Computer)やスマートフォン等の通信端末を用いてサービス主体者110が用意しているWebページにアクセスする。画面提供部301は、定期配送サービスに関する各種画面をユーザ100の通信端末に提供する。
【0016】
画面提供部301がユーザ100に提供する画面の一例を図4に示す。図4の登録画面400は、ユーザ100が定期配送サービスの利用を登録するための画面の一例である。登録画面400には、4つのプランとそれぞれの1ヵ月毎の利用料金が示されている(プラン401、プラン402、プラン403、プラン404)。プラン401とプラン402は、電子レンジのリースとミールキットの提供とを組み合わせたプランであり、違いはミールキットの数と利用料金である。プラン403とプラン404は、炊飯器のリースと米の提供とを組み合わせたプランであり、違いは米のセット数と利用料金である。なお、本実施形態の定期配送サービスでは、ユーザ100に提供される調理家電はリース(レンタル、貸与と同義)であるため、定期配送サービスを解約するとユーザ100は調理家電をサービス主体者110に返却する必要がある。
【0017】
登録画面400において4つのプランの中から所望のプランをユーザ100が選択すると、決済画面(不図示)が画面提供部301からユーザ100の通信端末に提供される。決済が完了すると定期配送サービスの利用登録も完了し、図1で説明した調理家電の配送(ステップ102)と初回のクーポン情報の提供(ステップ103)が実行される。
【0018】
図3の説明に戻る。決済処理部302は、定期配送サービスの利用料金の決済を処理する。調理家電管理部303は、ユーザ100にリースしている調理家電の情報を管理する。また、定期配送サービスの利用を新規に登録したユーザ100に対しては、調理家電の配送を担当する配送部門の担当者に対して、調理家電管理部303がメール等で調理家電の配送を指示する。ユーザ情報管理部304は、定期配送サービスを利用しているユーザ100の個人情報を記憶する。クーポン情報管理部305は、ユーザ100に提供しているクーポン情報を記憶する。
【0019】
次に図5を用いて、ユーザ情報管理部304が記憶するユーザ情報データベース500について説明する。ユーザ情報データベース500は、サーバ200の記憶装置203に記憶される情報である。ユーザ情報データベース500には、ユーザ100の個人情報として、ID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、リース調理家電、プラン、サービス利用開始日が記憶される。図5はユーザ情報データベース500に記憶される情報の一例であり、適宜変更可能である。
【0020】
次に図6を用いて、クーポン情報管理部305が記憶するクーポン情報データベース600を説明する。クーポン情報データベース600は、サーバ200の記憶装置203に記憶される情報である。クーポン情報データベース600には、ユーザ100に提供されるクーポン情報に関して、ID、氏名、クーポン情報、有効期限が記憶される。図6はクーポン情報データベース600に記憶される情報の一例であり、適宜変更可能である。
【0021】
次に図7を用いて、ユーザ100に提供されるクーポン情報について説明する。図7のメール本文700は、ユーザ100の通信端末に送信されるメールの本文を示す。メール本文700を本文とするメールは、クーポン情報管理部305によってユーザ100の通信端末に送信される。
【0022】
メール本文700には、クーポン情報701が記載されている。また、メール本文700には、有効期限702が記載されている。有効期限702はクーポン情報の有効期限を示し、本実施形態の定期配送サービスの場合、クーポン情報の有効期限は1ヵ月である。また、メール本文700には、URL(Uniform Resource Locator)703が記載されている。URL703は、食材提供者120が提供するECサイトのURLである。ユーザ100は、有効期限内にURL703が示すECサイトでクーポン情報を用いて食材を購入することで、サービス主体者110から提供された調理家電を用いた食事を楽しむことができる。
【0023】
次に図8を用いて、クーポン情報の利用方法を説明する。図8で説明する各画面は、食材提供者120のECサイトがユーザ100の通信端末に提供する画面である。
【0024】
ユーザ100がメール本文700のURL703をクリック(タッチパネルの場合はタッチ)すると、ユーザ100の通信端末に図8(A)の食材購入画面800が表示される。食材購入画面800には、ユーザ100が購入可能な食材が表示される。食材購入画面800の場合、ユーザ100が購入可能な食材として2種類のミールキットが表示されているが、ユーザ100が購入可能な食材は3種類以上であっても良いし、1種類のみでも良い。
【0025】
食材購入画面800においてユーザ100が所望の食材を選択すると、ユーザ100の通信端末に図8(B)のクーポン情報入力画面810が表示される。ユーザ100は、メール本文700に記載されているクーポン情報701を入力エリア811に入力し、ボタン812をクリックする。ボタン812がクリックされると、食材提供者120のサーバとサービス主体者110のサーバ200との間でクーポン情報が照会される。ユーザ100が入力したクーポン情報が誤ったクーポン情報であれば、エラー画面(不図示)がユーザ100の通信端末に表示される。一方、ユーザ100が入力したクーポン情報が正規のクーポン情報であれば、ユーザ100の通信端末に図8(C)の確認画面820が表示される。確認画面820においてユーザ100がボタン821をクリックすると、配送先の設定と決済手続きに進む。なお、確認画面820では送料の決済が必要になっているが、図4で説明した料金に送料を含めても良い。
【0026】
以上の説明の通り、本実施形態の定期配送サービスによれば、ユーザ100はサービス主体者110から提供されたクーポン情報を用いて、食材提供者120のECサイトで食材を購入することができる。ユーザ100は、有効期限内であれば好きなタイミングで食材を購入できるため、例えば前回のクーポン情報で購入した食材がなくなる直前に次の食材を購入できる。また、食材提供者120が新しい食材を追加すれば、ユーザ100はクーポン情報を用いてその新しい食材を購入できる。
【0027】
次に図9のフローチャートを用いて、サービス主体者110がユーザ100にクーポン情報を提供する処理について説明する。図9のフローチャートに示す各ステップは、サーバ200のプロセッサ201が、メモリ202に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで実現される。
【0028】
まずステップ901において、クーポン情報管理部305は、本実施形態の定期配送サービスに対して新規の利用登録が発生したか否かを判定する。ユーザ情報データベース500に新規の利用者の個人情報が登録されると、新規の利用登録が発生したと判定され、処理はステップ902に進む。一方、ユーザ情報データベース500に新規の利用者の個人情報が登録されなければ、新規の利用登録が発生していないと判定され、処理はステップ905に進む。
【0029】
次にステップ902について説明する。ステップ902において、クーポン情報管理部305は、新規のクーポン情報を生成する。本実施形態では、クーポン情報はランダムな文字と数列の並びであるが、他の態様であっても良い。
【0030】
次にステップ903において、クーポン情報管理部305は、ステップ902で生成したクーポン情報を用いて新規のレコードをクーポン情報データベース600に登録する。
【0031】
次にステップ904において、クーポン情報管理部305は、ステップ902で生成したクーポン情報をユーザに提供する。クーポン情報をユーザに提供する方法は、例えば図7で説明したように、本文にクーポン情報を記載したメールをユーザ100の通信端末に送信することである。ステップ902で生成したクーポン情報をユーザに提供すると、処理はステップ901に戻る。
【0032】
次にステップ905について説明する。ステップ905において、クーポン情報管理部305は、クーポン情報データベース600を確認し、有効期限が切れたクーポン情報が存在するか否かを判定する。有効期限が切れたクーポン情報が存在すれば、処理はステップ906に進む。一方、有効期限が切れたクーポン情報が存在しなければ、処理はステップ901に戻る。
【0033】
次にステップ906について説明する。ステップ906において、クーポン情報管理部305は、新規のクーポン情報を生成する。この処理はステップ902と同様である。
【0034】
次にステップ907において、クーポン情報管理部305は、ステップ906で生成したクーポン情報を用いて、有効期限が切れたクーポン情報を更新する。このとき、有効期限も更新される。そしてステップ904において、ステップ906で生成したクーポン情報がユーザに提供される。
【0035】
ステップ904では、新しく生成したクーポン情報をユーザ100に提供する方法の一例として、本文にクーポン情報を記載したメールをユーザ100の通信端末に送信すると説明した。新規のクーポン情報をユーザ100に提供する方法はこれに限らず、以下に記載する他の提供方法であっても良い。
[他の提供方法1]
ユーザ100の通信端末に送信するメールには、新規のクーポン情報自体はメールに記載しないで、新規のクーポン情報を確認できる確認用URLを記載する。このメールを確認したユーザ100は、確認用のURLをクリックして新規のクーポン情報を確認する。[他の提供方法2]
ユーザ100の通信端末に送信するメールには、新規のクーポン情報が発行されたことを記載し、クーポン情報自体はメールに記載しない。このメールを確認したユーザ100は、サービス主体者110のWebサイトにログインし、マイページ等で新規のクーポン情報を確認する。
[他の提供方法3]
ユーザ100の通信端末に送信するメールに、新規のクーポン情報を示すQRコード(登録商標)、又は、新規のクーポン情報を確認可能なURLを示すQRコードを記載する。ユーザ100は、スマートフォン等を用いてこのQRコードを読み取り、新規のクーポン情報を取得する。
[他の提供方法4]
サービス主体者110が用意した、本実施形態の定期配送サービスに関するアプリケーションをユーザ100の通信端末にインストールしてもらう。このアプリケーションに対して新規のクーポン情報が発行されたことをサーバ200がPush通知し、このPush通知を確認したユーザ100がアプリケーション上で新規のクーポン情報を確認する。[他の提供方法5]
新規のクーポン情報が記載された郵便物をユーザ100の住所に送付する。
[他の提供方法6]
ユーザに配送される調理家電や食材に、新規のクーポン情報そのもの、又は、新規のクーポン情報を示すQRコード、又は、新規のクーポン情報を確認可能なURLを示すQRコードを記載した紙を同梱する。この紙は広告を兼ねても良い。また、紙ではなくシールで調理家電や食材に貼付されても良い。
【0036】
以上の説明の通り、サービス主体者110はユーザ100に調理家電を提供し、そして調理家電に対応する食材を購入できるクーポン情報をユーザ100に提供する。サービス主体者110にしてみれば、食材の販売と、ユーザ100への食材の配送は食材提供者120に実施してもらえる。従って、サービス主体者110自身に食材の製造、販売、配送等のノウハウがなくても、調理家電の提供と食材の提供とを組み合わせた新しいサービスを素早く開始することができる。また、食材提供者120にしてみれば、新規の顧客をサービス主体者110から送客してもらえるため、売上と知名度の向上を実現できる。
【0037】
(実施形態2)
実施形態1では、サービス主体者110がユーザ100に調理家電を提供する例を説明した。本実施形態では、実施形態1の変形例として、サービス主体者110とは異なる企業がユーザ100に調理家電を提供する例を説明する。
【0038】
図10を用いて、本実施形態の定期配送サービスの流れを説明する。ユーザ100は、サービス主体者110が用意しているWebページにアクセスし、定期配送サービスの利用登録を行う(ステップ1001)。利用登録が完了すると、サービス主体者110は、調理家電をリースする際に利用できる第1のクーポン情報と、食材を購入する際に利用できる第2のクーポン情報とをユーザ100に提供する(ステップ1002とステップ1003)。
【0039】
ユーザ100は、調理家電提供者1000が用意しているECサイトにアクセスし、第1のクーポン情報を用いて調理家電のリースを申し込む(ステップ1004)。調理家電提供者1000は、ユーザ100が申し込んだ調理家電をユーザ100に配送する(ステップ1005)。
【0040】
また、ユーザ100は、食材提供者120が用意しているECサイトにアクセスし、第2のクーポン情報を用いて食材を購入する(ステップ1006)。食材提供者120は、ユーザ100が購入した食材をユーザ100に配送する(ステップ1007)。ユーザ100は、食材提供者120から購入した食材を、調理家電提供者1000からリースした調理家電を用いて調理し、食事を楽しむことができる。
【0041】
ユーザ100への第2のクーポン情報の配信は定期的に行われる。例えば最初のクーポン情報の提供(ステップ1003)から1ヵ月経過すると、次の第2のクーポン情報がサービス主体者110からユーザ100に提供される(ステップ1008)。ユーザ100は、このクーポン情報を用いて再度食材を購入できる(ステップ1009とステップ1010)。
【0042】
以上の説明の通り、サービス主体者110は、調理家電をリースするための第1のクーポン情報と、調理家電に対応する食材を購入できる第2のクーポン情報とをユーザ100に提供する。サービス主体者110にしてみれば、調理家電の用意とユーザ100への調理家電の配送は調理家電提供者1000に実施してもらえ、また、食材の販売とユーザ100への食材の配送は食材提供者120に実施してもらえる。従って、サービス主体者110自身に調理家電、及び、食材の製造、販売、配送等のノウハウがなくても、調理家電の提供と食材の提供とを組み合わせた新しいサービスを素早く開始することができる。また、調理家電提供者1000と食材提供者120にしてみれば、新規の顧客をサービス主体者110から送客してもらえるため、売上と知名度の向上を実現できる。
(実施形態3)
上述した各実施形態では、定期配送サービスとして、調理家電の提供と食材の提供とを組み合わせたサービスを例にして説明したが、定期配送サービス自体は調理家電と食材の組み合わせに限定されない。調理家電は家電機器の一例であり、また、食材は消耗品の一例である。例えば下記で説明するような、家電機器とその家電機器に対応する消耗品の組み合わせにも適用できる。
[他の例1]食器洗い機と、食器洗い機専用の洗剤を購入できるクーポン情報との組み合わせ。
[他の例2]洗濯機と、洗濯機専用の洗剤を購入できるクーポン情報との組み合わせ。
[他の例3]掃除機と、紙パックを購入できるクーポン情報との組み合わせ。
[他の例4]空気清浄機と、フィルターを購入できるクーポン情報との組み合わせ。
[他の例5]冷蔵庫と、食材(卵や牛乳等)を購入できるクーポン情報との組み合わせ。[他の例6]テレビと、動画配信コンテンツを購入できるクーポン情報との組み合わせ。
【0043】
以上の説明の通り、上述した各実施形態で説明した定期配送サービスは、様々な家電機器と、その家電機器に対応する消耗品の提供とを組み合わせたサービスに適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本開示は、サブスクリプション方式のビジネスモデルに適用できる。
【符号の説明】
【0045】
100 ユーザ
110 サービス主体者
120 食材提供者
200 サーバ
201 プロセッサ
202 メモリ
203 記憶装置
204 通信装置
301 画面提供部
302 決済処理部
303 調理家電管理部
304 ユーザ情報管理部
305 クーポン情報管理部
400 登録画面
500 ユーザ情報データベース
600 クーポン情報データベース
700 メール本文
1000 調理家電提供者
図1
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図3
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