知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】収納装置
(51)【国際特許分類】
F25D 21/04 20060101AFI20240607BHJP
F25D 11/00 20060101ALI20240607BHJP
F25D 13/02 20060101ALI20240607BHJP
F25D 23/02 20060101ALI20240607BHJP
G07F 11/58 20060101ALI20240607BHJP
【ＦＩ】
F25D21/04 P
F25D11/00 101C
F25D13/02
F25D23/02 306A
F25D23/02 303A
G07F11/58 D
【請求項の数】
5
(21)【出願番号】P 2020168344
(22)【出願日】2020-10-05
(65)【公開番号】P2022060714
(43)【公開日】2022-04-15
【審査請求日】2023-05-29
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山中 匠
(72)【発明者】
【氏名】城戸 涼
(72)【発明者】
【氏名】奥長 宏章
(72)【発明者】
【氏名】高野 樹
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】特開平１１－０８６１２１（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開平０１－２９９９７５（ＪＰ，Ａ）
【文献】米国特許出願公開第２０１４／００９６５４５（ＵＳ，Ａ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｆ２５Ｄ ２１／０４
Ｆ２５Ｄ １１／００
Ｆ２５Ｄ １３／０２
Ｆ２５Ｄ ２３／０２
Ｇ０７Ｆ １１／５８
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒回路を備え、前面に開口する開口部を有する筐体と、前記筐体内に形成され物品を収容可能な収容室と、
前記開口部を開閉可能に閉塞する外扉と、
前記収容室を開閉可能に閉塞する内扉であって、前記外扉が閉じている場合に前記外扉に覆われる前記内扉と、
前記内扉を、施錠、開錠する電動ロック機構と、
前記電動ロック機構を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記外扉が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、前記電動ロック機構に通電する結露抑制制御を実行する
ことを特徴とする収納装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記外扉が開いた場合に前記結露抑制制御を停止することを特徴とする請求項１に記載の収納装置。
【請求項3】
前記収容室は、前記外扉が閉じられた場合に覆われる位置に上下方向に複数設けられ、前記内扉は、前記収容室毎に設けられ、
前記電動ロック機構は、前記内扉毎に設けられ、
前記制御部は、前記外扉が閉じている場合に、最下段の前記内扉の電動ロック機構に前記結露抑制制御を実行する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の収納装置。
【請求項4】
前記外扉は、複数の外扉で構成され、前記制御部は、いずれかの前記外扉が開いている場合に、閉じている前記外扉に覆われている前記内扉の電動ロック機構について、前記結露抑制制御を実行する
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の収納装置。
【請求項5】
前記筐体内の温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサの検出値に基づいて前記結露発生条件を満たすか否かを判別する、
ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物品を常温、冷蔵、または冷凍保存可能な収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１は、物品を冷蔵、冷凍保存可能な自動販売機を開示する。この自動販売機は、外扉と、外扉の内側に配置され、各商品収納室の前面を開閉可能に閉塞する小扉とを備える。小扉は上部に幅方向に延びる回転中心を有し、商品収容室の前面を閉塞したり、商品収容室の前方側に持ち上げられて商品収容室の前面を開放する構成が記載されている。特許文献１の小扉は自重で商品収容室の前面を閉塞する位置に回動可能である。商品収容室の側方には、ソレノイドが配置されており、通電をオフにするとプランジャが下降して小扉が施錠される構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平１１－８６１２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、内扉の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、内扉の電動ロック機構による発熱を利用して結露の発生を抑制することができる収納装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における収納装置は、冷媒回路を備え、前面に開口する開口部を有する筐体と、前記筐体内に形成され物品を収容可能な収容室と、前記開口部を開閉可能に閉塞する外扉と、前記収容室を開閉可能に閉塞する内扉であって、前記外扉が閉じている場合に前記外扉に覆われる前記内扉と、前記内扉を、施錠、開錠する電動ロック機構と、前記電動ロック機構を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記外扉が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、前記電動ロック機構に通電する結露抑制制御を実行する。
【発明の効果】
【0006】
本開示における収納装置は、外扉が閉じている場合には、内扉は施錠、開錠に関わらず内扉を筐体外から操作することができない。そのため、外扉が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構に通電する結露抑制制御を実行することにより、内扉の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、内扉の電動ロック機構による発熱を利用して結露の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態１における収納装置の斜視図
【図2】実施の形態１における収納装置から外扉の図示を省略した斜視図
【図3】実施の形態１における収納装置の内部構造の斜視図
【図4】実施の形態１における右側の内扉ユニットの斜視図であり、内扉が閉塞位置に移動した状態を示す図
【図5】実施の形態１における右側の内扉ユニットの斜視図であり、内扉が開放位置に移動した状態を示す図
【図6】実施の形態１における収納装置の縦断面図であり内扉の回動状態を示す図
【図7】実施の形態１における右側の内扉ユニットを左右内側から見た斜視図であり、内扉が開放位置に移動した状態を示す図
【図8】実施の形態１における右側の内扉ユニットを左右内側から見た斜視図であり、内扉が閉塞位置に移動した状態を示す図
【図9】実施の形態１における電動ロック機構の模式図
【図10】実施の形態１における収納装置管理システムの概略構成を示す図
【図11】実施の形態１における通常時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャート
【図12】実施の形態１における錠制御の割込判別動作の制御を示すフローチャート
【図13】実施の形態１における錠制御の割込動作の制御を示すフローチャート
【図14】実施の形態１における取出時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
（本開示の基礎となった知見等）
発明者らが本開示に想到するに至った当時、内扉を通電により開錠する電動ロック機構が知られていた。電動ロック機構は、通電により発熱するため、その発熱を結露の抑制に利用できればヒーター部品の抑制が可能であるが、電動ロック機構の本来の目的は、内扉の施錠、開錠にあるため、電動ロック機構の発熱を利用するとしても、内扉の施錠、開錠に実質的な影響を与えないことが必要である、と言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、内扉の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、内扉の電動ロック機構による発熱を利用して結露の発生を抑制することができる収納装置を提供する。
発明者らが本開示に想到するに至った当時、内扉を通電により開錠する電動ロック機構が知られていた。電動ロック機構は、通電により発熱するため、その発熱を結露の抑制に利用できればヒーター部品の抑制が可能であるが、電動ロック機構の本来の目的は、内扉の施錠、開錠にあるため、電動ロック機構の発熱を利用するとしても、内扉の施錠、開錠に実質的な影響を与えないことが必要である、と言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、内扉の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、内扉の電動ロック機構による発熱を利用して結露の発生を抑制することができる収納装置を提供する。
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
（実施の形態１）
以下、図１～図１４を用いて、実施の形態１を説明する。
［１－１．構成］
［１－１－１．収納装置の構成］
図１は、実施の形態１における収納装置１の斜視図である。
収納装置１は、内部に収められた物品を所定温度下で保管可能な常温・冷蔵・冷凍用の収納装置である。収納装置１は、物品を陳列して販売するための販売用ショーケースとして用いたり、物品受け取り用のロッカーとして使用可能である。収納装置１は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗等に設置される。
以下、図１～図１４を用いて、実施の形態１を説明する。
［１－１．構成］
［１－１－１．収納装置の構成］
図１は、実施の形態１における収納装置１の斜視図である。
収納装置１は、内部に収められた物品を所定温度下で保管可能な常温・冷蔵・冷凍用の収納装置である。収納装置１は、物品を陳列して販売するための販売用ショーケースとして用いたり、物品受け取り用のロッカーとして使用可能である。収納装置１は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗等に設置される。
【0011】
収納装置１は、断熱壁を備えた箱状の筐体２を備える。筐体２は、下部の機械室３と、機械室３の上方の貯蔵室４とを備える。
機械室３には、圧縮機３１（図１０参照）、凝縮器、膨張器、蒸発器等の冷凍回路を構成する装置が収められており、これらの装置が駆動することによって、貯蔵室４の温度調節が行われる。
機械室３には、圧縮機３１（図１０参照）、凝縮器、膨張器、蒸発器等の冷凍回路を構成する装置が収められており、これらの装置が駆動することによって、貯蔵室４の温度調節が行われる。
【0012】
貯蔵室４の前面には、前方に開口する開口部４Ａが形成されている。開口部４Ａは、幅方向一対の外扉（開口部の扉）５、６で開閉可能に閉塞される。外扉５、６は、それぞれ、開口部４Ａの左右外端で、上下端がヒンジで回動可能に支持されている。外扉５、６は、いわゆる、観音開きである。
外扉５、６は、矩形状の枠体５Ａ、６Ａと、枠体５Ａ、６Ａに嵌め込まれた透明板５Ｂ、６Ｂと、外扉５、６が閉じた際に外扉５、６同士の近接する部位に設けられた取っ手５Ｃ、６Ｃとを備える。収納装置１は、外扉５、６を閉じた状態で、透明板５Ｂ、６Ｂを介して外部から貯蔵室４の内部を視認可能に構成されている。
外扉５、６は、矩形状の枠体５Ａ、６Ａと、枠体５Ａ、６Ａに嵌め込まれた透明板５Ｂ、６Ｂと、外扉５、６が閉じた際に外扉５、６同士の近接する部位に設けられた取っ手５Ｃ、６Ｃとを備える。収納装置１は、外扉５、６を閉じた状態で、透明板５Ｂ、６Ｂを介して外部から貯蔵室４の内部を視認可能に構成されている。
【0013】
右側の外扉６の前面には、作業者、利用者への入力部及び表示部として機能するタッチパネル７が設けられている。タッチパネル７は、各種の情報が表示されるとともに、表示された情報の部位に触れることによって、収納装置１の設定情報など、各種の情報を入力することが可能に構成される。
タッチパネル７の下方には、作業者、利用者の認証処理を実行するための認証情報を取得する取得部８が設けられている。取得部８は、例えば、作業者などが所持する携帯情報端末（スマートフォン等）から作業者の認証情報を取得する。認証情報に基づいて、外扉５、６の電子錠９（図１０参照）が開錠、施錠される。
タッチパネル７の下方には、作業者、利用者の認証処理を実行するための認証情報を取得する取得部８が設けられている。取得部８は、例えば、作業者などが所持する携帯情報端末（スマートフォン等）から作業者の認証情報を取得する。認証情報に基づいて、外扉５、６の電子錠９（図１０参照）が開錠、施錠される。
【0014】
図２は、実施の形態１における収納装置１から外扉５、６の図示を省略した斜視図である。
筐体２は、背面の断熱壁２０と、左右の断熱壁２１、２２と、上下の断熱壁２３、２４と、上下の前面壁２５、２６とを有する。
下側の前面壁２６の上部には、板状のデッキパン２７が配置される。デッキパン２７により、筐体２内が上下に区分けされる。筐体２内において、デッキパン２７の下方に、機械室３が形成される。また、デッキパン２７の上方に貯蔵室４が形成される。左右の断熱壁２１、２２と、上下の前面壁２５、２６との囲み形状により、貯蔵室４の前面で開口する開口部４Ａが形成される。
筐体２は、背面の断熱壁２０と、左右の断熱壁２１、２２と、上下の断熱壁２３、２４と、上下の前面壁２５、２６とを有する。
下側の前面壁２６の上部には、板状のデッキパン２７が配置される。デッキパン２７により、筐体２内が上下に区分けされる。筐体２内において、デッキパン２７の下方に、機械室３が形成される。また、デッキパン２７の上方に貯蔵室４が形成される。左右の断熱壁２１、２２と、上下の前面壁２５、２６との囲み形状により、貯蔵室４の前面で開口する開口部４Ａが形成される。
【0015】
デッキパン２７の後部には、上方に延びる不図示の冷風ダクトと冷気送風用パイプと空気回収用パイプが設けられる。機械室３で冷却された冷気は冷気送風用パイプで貯蔵室４の上方に送られ、その冷風ダクトを通じて貯蔵室４の上方に案内されて、上方のファン（図示せず）で貯蔵室４に導入される。貯蔵室４に導入された冷気は貯蔵室４を冷却した後に空気回収用パイプで機械室３に戻る。冷気は筐体２内を循環可能である。
【0016】
図３は、実施の形態１における収納装置１の内部構造の斜視図である。
貯蔵室４の四隅には、図３に示すように、上下方向に延びる支柱フレーム４１がそれぞれ配置される。貯蔵室４の幅方向中央部には、上下方向に延びる支柱フレーム、いわゆる、センターピラー４２が配置される。センターピラー４２は貯蔵室４の前後に一対配置される。センターピラー４２により、貯蔵室４は、左側の貯蔵室４Ｌ（図２参照）と、右側の貯蔵室４Ｒ（図２参照）に区分けされる。左右の貯蔵室４Ｌ、４Ｒにおいて、センターピラー４２と支柱フレーム４１との間には、網板状の複数の網棚４３（図３参照）が支持される。網棚４３は、上下方向に所定の間隔を空けて配置される。これにより、各貯蔵室４Ｌ、４Ｒには、網棚４３を底部とする複数の収容室４４（図３参照）が形成される。収容室４４には、物品を配置可能である。本実施形態では、収容室４４は、左右方向（幅方向）に２列、上下方向に６段、形成されるが、収容室４４の数は適宜の数に構成可能である。センターピラー４２には、各収容室４４に応じて、厚み方向に貫通する案内孔４２Ａが形成されている。案内孔４２Ａは、三角形状に形成されており、その先端が収容室４４側に向いて収容室４４を指し示す形状に形成されている。
貯蔵室４の四隅には、図３に示すように、上下方向に延びる支柱フレーム４１がそれぞれ配置される。貯蔵室４の幅方向中央部には、上下方向に延びる支柱フレーム、いわゆる、センターピラー４２が配置される。センターピラー４２は貯蔵室４の前後に一対配置される。センターピラー４２により、貯蔵室４は、左側の貯蔵室４Ｌ（図２参照）と、右側の貯蔵室４Ｒ（図２参照）に区分けされる。左右の貯蔵室４Ｌ、４Ｒにおいて、センターピラー４２と支柱フレーム４１との間には、網板状の複数の網棚４３（図３参照）が支持される。網棚４３は、上下方向に所定の間隔を空けて配置される。これにより、各貯蔵室４Ｌ、４Ｒには、網棚４３を底部とする複数の収容室４４（図３参照）が形成される。収容室４４には、物品を配置可能である。本実施形態では、収容室４４は、左右方向（幅方向）に２列、上下方向に６段、形成されるが、収容室４４の数は適宜の数に構成可能である。センターピラー４２には、各収容室４４に応じて、厚み方向に貫通する案内孔４２Ａが形成されている。案内孔４２Ａは、三角形状に形成されており、その先端が収容室４４側に向いて収容室４４を指し示す形状に形成されている。
【0017】
図４は、実施の形態１における右側の一つの内扉ユニット５１の斜視図であり、内扉６１が閉塞位置に移動した状態を示す図である。図５は、実施の形態１における右側の内扉ユニット５１の斜視図であり、内扉６１が開放位置に移動した状態を示す図である。図６は、実施の形態１における収納装置１の縦断面図であり内扉６１の回動状態を示す図である。なお、図６において、最上段の内扉６１は開放位置に移動した状態を示し、最下段の内扉６１は閉塞位置に移動した状態を示し、中段の内扉６１は開放位置と閉塞位置との間の回動状態を示している。
【0018】
左右の貯蔵室４Ｌ、４Ｒの各収容室４４には、内扉ユニット５１が配置される。内扉ユニット５１は、左側の貯蔵室４Ｌと右側の貯蔵室４Ｒとでその構成が略左右対称に構成されているが、基本的な構成は同様であるため、以下では、右側の内扉ユニット５１について説明する。
【0019】
図４，図５に示すように、内扉ユニット５１は、左右方向に延びる板状のトッププレート５２を有する。トッププレート５２の左右両端には、矩形板状のサイドプレート５３、５４が支持されている。左右のサイドプレート５３、５４には、前後方向に延びる連結フレーム５６、５７が接続されている。図３に示すように、左右内側の連結フレーム５６は、前後のセンターピラー４２に支持される。左右外側の連結フレーム５７は、前後の支柱フレーム４１に支持される。これにより、内扉ユニット５１が収容室４４に配置される。トッププレート５２、左右のサイドプレート５３、５４、および、網棚４３が形成する囲み形状により、収容室４４の前面開口４４Ａが形成される。
【0020】
前面開口４４Ａには、内扉（収容室の扉）６１が配置される。内扉６１は、左右方向に矩形状に延びる扉本体部６２を備える。扉本体部６２の左右内端には後方に延びる内側の側壁部（図５参照）６３が形成される。扉本体部６２の左右外端には、後方に延びる外側の側壁部（図４参照）６４が形成されている。
内側の側壁部６３および外側の側壁部６４は、台形板状に形成されており、内扉６１が閉じた状態で下縁６３Ａ、６４Ａが収納装置１の後方に進むにしたがって上方に傾斜している。収納装置１の内側の側壁部６３および収納装置１の外側の側壁部６４の後端部は、左右に延びる回動軸５３Ａ、５４Ａに回動可能に支持される。回動軸５３Ａ、５４Ａはサイドプレート５３、５４に支持されている。回動軸５３Ａ、５４Ａは同一の軸線上に配置される。内扉６１は回動軸５３Ａ、５４Ａを回動中心（仮想軸）Ｌ０として回動可能に支持される。
内側の側壁部６３および外側の側壁部６４は、台形板状に形成されており、内扉６１が閉じた状態で下縁６３Ａ、６４Ａが収納装置１の後方に進むにしたがって上方に傾斜している。収納装置１の内側の側壁部６３および収納装置１の外側の側壁部６４の後端部は、左右に延びる回動軸５３Ａ、５４Ａに回動可能に支持される。回動軸５３Ａ、５４Ａはサイドプレート５３、５４に支持されている。回動軸５３Ａ、５４Ａは同一の軸線上に配置される。内扉６１は回動軸５３Ａ、５４Ａを回動中心（仮想軸）Ｌ０として回動可能に支持される。
【0021】
よって、内扉６１は、前面開口４４Ａを閉塞する図４に示す閉塞位置と、前面開口４４Ａを開放する図５に示す開放位置との間を回動軸５３Ａ、５４Ａを中心に回転移動する。内扉６１は、移動方向の径方向に延びる内側の側壁部６３および外側の側壁部６４で回動可能に支持されるため、開放位置に移動した場合には収容室４４の上方に内扉６１が配置され、内扉６１がトッププレート５２の下面に対向した状態で収容室４４に収容可能である。
【0022】
内扉ユニット５１のサイドプレート５３、５４の内面には、回動軸５３Ａ、５４Ａの前下方に対応して、ストッパピン５３Ｂ、５４Ｂが支持されている。ストッパピン５３Ｂ、５４Ｂは、側壁部６３、６４に対して収容室４４の内側に向かって突出する。ストッパピン５３Ｂ、５４Ｂは、同一の軸線上に配置されている。ストッパピン５３Ｂ、５４Ｂは、内扉６１の下縁６３Ａ、６４Ａに接触した場合に、内扉６１が自重で回動することを規制する。これにより、内扉６１は、収容室４４の前面開口４４Ａを閉塞する閉塞位置に保持される。
【0023】
扉本体部６２の下部には、幅方向に延びる把持部６２Ａが形成されている。図６に示すように、把持部６２Ａは、側面視で、下方に進むに連れて前方に傾斜している。把持部６２Ａは、図６の下段で示されるように、閉塞位置では前面開口４４Ａよりも前方に突出している。把持部６２Ａは、左右方向に矩形状に形成されており、その左右中央部には凹むように切り欠かれた切り欠き部６２Ａ１が形成されている。切り欠き部６２Ａ１を通じて把持部６２Ａの内面側に触れることが可能である。
【0024】
把持部６２Ａは、収容室４４の前面開口４４Ａの下方まで十分に長く延びており、前面開口４４Ａを閉塞する。把持部６２Ａは、回動軸５３Ａ、５４Ａの移動方向の径方向において、把持部６２Ａの先端から回動軸５３Ａ、５４Ａまでの距離が、収容室４４の前面から外扉５、６の内端Ｌ１までの距離よりも小さくなっている。よって、仮に外扉５，６が閉じた状態で内扉６１が回動しても、図６の中段に示すように、内扉６１が外扉５、６に接触しない。これにより振動などで自然に内扉６１に力が加わり、開放位置から閉塞位置に移動しても外扉６に傷などの負荷を与えない構造となっている。
把持部６２Ａは、開放位置に移動した場合に、トッププレート５２に接触し、内扉６１が自重で回動することを規制する。これにより、内扉６１は前面開口４４Ａを開放する開放位置に保持される。
把持部６２Ａは、開放位置に移動した場合に、トッププレート５２に接触し、内扉６１が自重で回動することを規制する。これにより、内扉６１は前面開口４４Ａを開放する開放位置に保持される。
【0025】
図７は、実施の形態１における右側の内扉ユニット５１を左右内側から見た斜視図であり、内扉６１が閉塞位置に移動した状態を示す図である。図８は、実施の形態１における右側の内扉ユニット５１を左右内側から見た斜視図であり、内扉６１が開放位置に移動した状態を示す図である。
左右内側のサイドプレート５３には、サイドプレート５３を厚み方向に貫通する弧状孔５３Ｃが形成されている。弧状孔５３Ｃは、回動軸５３Ａを中心とする円弧状に形成されている。弧状孔５３Ｃには、左右方向に延びる接続軸５３Ｄが配置される。接続軸５３Ｄは、弧状孔５３Ｃを通じて、内扉６１の内側の側壁部６３に固定される。
左右内側のサイドプレート５３には、サイドプレート５３を厚み方向に貫通する弧状孔５３Ｃが形成されている。弧状孔５３Ｃは、回動軸５３Ａを中心とする円弧状に形成されている。弧状孔５３Ｃには、左右方向に延びる接続軸５３Ｄが配置される。接続軸５３Ｄは、弧状孔５３Ｃを通じて、内扉６１の内側の側壁部６３に固定される。
【0026】
接続軸５３Ｄの左右方向内端側には、屈曲板状のロック部材６６が固定される。ロック部材６６は、サイドプレート５３に沿って延びる固定部６７と、固定部６７の上端から左右方向内側に延びる係合板部６８と、係合板部６８の左右方向内端から下方に屈曲するガイド部６９とを備える。
【0027】
ロック部材６６の固定部６７は、後端部が回動軸５３Ａに回動可能に支持される。また、固定部６７は、前端部では接続軸５３Ｄに接続される。したがって、ロック部材６６は、回動軸５３Ａを回動中心Ｌ０として回動可能であると共に、接続軸５３Ｄを介して内扉６１と一体に回動可能である。
【0028】
ここで、図６に示すように、回動軸５３Ａ、５４Ａを通過する重力方向に延びる仮想線を重心線Ｌ２とする。この場合に、内扉６１の重心６１Ｇ、すなわち、一体に回動する内扉６１とロック部材６６との全体の重心６１Ｇは、内扉６１が閉塞位置から開放位置に移動する場合に、重心６１Ｇが、重心線Ｌ２を越えるように設定される。すなわち、内扉６１は、重心線Ｌ２よりも重心６１Ｇが前側にある場合には、閉塞位置に向けて自重で回動し、重心線Ｌ２よりも重心６１Ｇが後側にある場合には、開放位置に向けて自重で回動するように構成されている。
【0029】
図９は、実施の形態１における電動ロック機構７１の模式図である。
ロック部材６６の後上方側には、電動ロック機構７１が配置される。電動ロック機構７１は電装フレーム８１を介してサイドプレート５３に固定される（図７、図８参照）。電動ロック機構７１は、円柱状の電磁石本体７２を有する。電磁石本体７２は、筐体フレーム７３に固定される。筐体フレーム７３は断面Ｌ字状に形成されており、基部７３Ａと、基部７３Ａの上端から左右方向に屈曲して延出する延出部７３Ｂとを備える。基部７３Ａには、電磁石本体７２の底部７２Ａが固定される。延出部７３Ｂは、電磁石本体７２の円柱形状側面に沿って配置され、電磁石本体７２の軸方向に延出する。延出部７３Ｂの先端には、平板状のストッパ板７４がヒンジ機構７５により揺動可能に支持される。ストッパ板７４は、磁力で吸着可能な材料で製造されており、例えば、鉄製である。ストッパ板７４は、電磁石本体７２の磁力による吸着部７２Ｂに対向した状態で配置される。ストッパ板７４は、吸着部７２Ｂに対して接近離間可能に揺動可能に支持される。
ロック部材６６の後上方側には、電動ロック機構７１が配置される。電動ロック機構７１は電装フレーム８１を介してサイドプレート５３に固定される（図７、図８参照）。電動ロック機構７１は、円柱状の電磁石本体７２を有する。電磁石本体７２は、筐体フレーム７３に固定される。筐体フレーム７３は断面Ｌ字状に形成されており、基部７３Ａと、基部７３Ａの上端から左右方向に屈曲して延出する延出部７３Ｂとを備える。基部７３Ａには、電磁石本体７２の底部７２Ａが固定される。延出部７３Ｂは、電磁石本体７２の円柱形状側面に沿って配置され、電磁石本体７２の軸方向に延出する。延出部７３Ｂの先端には、平板状のストッパ板７４がヒンジ機構７５により揺動可能に支持される。ストッパ板７４は、磁力で吸着可能な材料で製造されており、例えば、鉄製である。ストッパ板７４は、電磁石本体７２の磁力による吸着部７２Ｂに対向した状態で配置される。ストッパ板７４は、吸着部７２Ｂに対して接近離間可能に揺動可能に支持される。
【0030】
ストッパ板７４の基端部には、付勢部材の一例としての引張ばね７６の一端が連結される。引張ばね７６の他端は、筐体フレーム７３の基部７３Ａに連結される。引張ばね７６は弾性変形した状態で、ストッパ板７４と、筐体フレーム７３との間に配置される。
電磁石本体７２がＯＦＦで非通電の場合には、引張ばね７６の弾性力によりストッパ板７４の基部が引っ張られるため、ストッパ板７４の先端部側が電磁石本体７２の吸着部７２Ｂから離間する。よって、電磁石本体７２がＯＦＦで非通電の場合には、ストッパ板７４は、図９の実線で示すロック位置に移動する。また、電磁石本体７２がＯＮにされ通電された場合には、電磁力により、ストッパ板７４が引張ばね７６の弾性力に抗して吸着部７２Ｂに吸着され、図９の破線で示す解除位置に移動する。
電磁石本体７２がＯＦＦで非通電の場合には、引張ばね７６の弾性力によりストッパ板７４の基部が引っ張られるため、ストッパ板７４の先端部側が電磁石本体７２の吸着部７２Ｂから離間する。よって、電磁石本体７２がＯＦＦで非通電の場合には、ストッパ板７４は、図９の実線で示すロック位置に移動する。また、電磁石本体７２がＯＮにされ通電された場合には、電磁力により、ストッパ板７４が引張ばね７６の弾性力に抗して吸着部７２Ｂに吸着され、図９の破線で示す解除位置に移動する。
【0031】
ストッパ板７４の先端側には、ストッパ板７４の辺の両端部に対応して、前後一対の突出部７４Ａが形成されている（図７参照）。突出部７４Ａは、ストッパ板７４がロック部材６６の係合板部６８に対して後上方に進入可能に配置される。ストッパ板７４は、係合板部６８の辺の両端側で当接可能であり、係合板部６８に点で当接可能な場合に比べて幅広に当接可能である。
電動ロック機構７１のストッパ板７４は、電磁石本体７２のＯＮにより、ロック部材６６の回動領域から退避し、電磁石本体７２のＯＦＦにより、ロック部材６６の回動領域に進入可能に構成されている。
本実施形態の電動ロック機構７１は、ストッパ板７４を引張ばね７６と電磁石本体７２で移動させる、いわゆる、ソレノイドである。
電動ロック機構７１のストッパ板７４は、電磁石本体７２のＯＮにより、ロック部材６６の回動領域から退避し、電磁石本体７２のＯＦＦにより、ロック部材６６の回動領域に進入可能に構成されている。
本実施形態の電動ロック機構７１は、ストッパ板７４を引張ばね７６と電磁石本体７２で移動させる、いわゆる、ソレノイドである。
【0032】
電動ロック機構７１は、電装フレーム８１に固定される。電装フレーム８１は、折り曲げ板状のフレームである。電装フレーム８１は、内扉ユニット５１のセンタピラー４２に固定される上部延出部８２を有する。上部延出部８２は左右方向内側に向かって延出している。上部延出部８２の左右内端には、下方に延びる板状のソレノイド固定部８３が形成されている。ソレノイド固定部８３の下端には、内扉６１側に階段状に屈曲して下方に延びる下部延出部８４が形成されている。下部延出部８４の左右方向内側にロック部材６６が配置される。電装フレーム８１において、ソレノイド固定部８３が最も左右方向内側に突出している。ソレノイド固定部８３は、サイドプレート５３に対して、センターピラー４２の左右幅の半分よりも小さい突出量に設定されている。
【0033】
下部延出部８４には、左右幅を有し下方に延びる第２電装フレーム９１が固定されている。第２電装フレーム９１の前面には、案内灯９２が支持されている。案内灯９２は、例えば、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）光源により構成される。案内灯９２は、センターピラー４２の背面に配置され、前面視で案内孔４２Ａに重複して配置される。例えば、物品受け取り時に、物品の収容された収容室４４の案内灯９２が点灯することにより、案内孔４２Ａを通じて案内灯９２の光が作業者に届いて、対象の物品の収容室４４を作業者に示すことが可能である。
【0034】
電装フレーム８１と第２電装フレーム９１とは、前後のセンターピラー４２の間に配置されるため、デッドスペースとなり易い前後のセンターピラー４２間のスペースを有効利用できる。
【0035】
［１－１－２．収納装置管理システムの構成］
図１０は、実施の形態１における収納装置管理システム１００の概略構成を示す図である。
収納装置管理システム１００は、収納装置１を管理するための情報を処理するシステムである。収納装置管理システム１００は、収納装置１と、収納装置管理サーバ１１０と、決済ゲートウェイサーバ１１２とを備えている。本実施形態では、これらの収納装置１と各サーバとがそれぞれ１台ずつ設けられている場合を説明するが、これに限らず、収納装置管理システム１００が管理する機器は、いずれも複数設けられていてもよい。
図１０は、実施の形態１における収納装置管理システム１００の概略構成を示す図である。
収納装置管理システム１００は、収納装置１を管理するための情報を処理するシステムである。収納装置管理システム１００は、収納装置１と、収納装置管理サーバ１１０と、決済ゲートウェイサーバ１１２とを備えている。本実施形態では、これらの収納装置１と各サーバとがそれぞれ１台ずつ設けられている場合を説明するが、これに限らず、収納装置管理システム１００が管理する機器は、いずれも複数設けられていてもよい。
【0036】
本実施の形態の収納装置管理システム１００において、収納装置１は、コンビニエンスストアや売店といった店舗施設１０５に設置されている。
収納装置管理サーバ１１０は、各収容室４４に商品が収められているか否か、すなわち収納装置１の在庫状況を保存するサーバである。また、収納装置管理サーバ１１０は、価格や各収容室４４に収められた日付等といった収容室４４に収められる商品に関わる各種の情報、及び収納装置１を操作可能な資格情報等を保存する。
収納装置管理サーバ１１０は、各収容室４４に商品が収められているか否か、すなわち収納装置１の在庫状況を保存するサーバである。また、収納装置管理サーバ１１０は、価格や各収容室４４に収められた日付等といった収容室４４に収められる商品に関わる各種の情報、及び収納装置１を操作可能な資格情報等を保存する。
【0037】
決済ゲートウェイサーバ１１２は、金融機関や決済サービス事業者等が運営する決済サーバであり、当該決済ゲートウェイサーバ１１２は、例えば、銀行口座からの引き落とし、クレジットカード決済、電子マネーや仮想通貨による商品の対価の決済等を実行する。
【0038】
収納装置管理システム１００は、収納装置１の内部に収められた商品を購入する利用者Ｕが所持する利用者所持端末１１４や作業者Ｓが所持する作業者所持端末１１６が接続可能に構成されている。利用者所持端末１１４と作業者所持端末１１６とは、データ通信機能を備え、収納装置１、及び上述した各サーバとの間でデータ通信を実行する。
利用者所持端末１１４と作業者所持端末１１６とは、決済ゲートウェイサーバ１１２と通信して商品の決済処理が可能な携帯端末であり、当該利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６は、例えば、携帯電話やスマートホン、タブレット等である。これらの利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６では、収納装置管理システム１００に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となっている。本実施の形態では、これらの利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６は、認証情報である二次元コードを表示可能に構成されている。
なお、収納装置管理システム１００が含む利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６の数は、特に制限されない。
利用者所持端末１１４と作業者所持端末１１６とは、決済ゲートウェイサーバ１１２と通信して商品の決済処理が可能な携帯端末であり、当該利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６は、例えば、携帯電話やスマートホン、タブレット等である。これらの利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６では、収納装置管理システム１００に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となっている。本実施の形態では、これらの利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６は、認証情報である二次元コードを表示可能に構成されている。
なお、収納装置管理システム１００が含む利用者所持端末１１４、及び作業者所持端末１１６の数は、特に制限されない。
【0039】
通信ネットワーク１２０は、収納装置１や収納装置管理サーバ１１０等の収納装置管理システム１００が含む各機器を相互にデータ通信可能に接続する。通信ネットワーク１２０は、公衆回線網、専用線、各種の無線通信回線を含んでもよく、サーバ、ルータ、無線通信アクセスポイント等の機器を含んでもよい。収納装置管理システム１００が含む各機器と通信ネットワーク１２０との接続は、無線であってもよいし、有線であってもよい。
【0040】
図１０に示すように、収納装置１は、制御装置（制御部）９５を備えている。制御装置９５は、ＣＰＵやＭＰＵなどのプロセッサと、ＲＯＭやＲＡＭなどのメモリデバイスとを有したコンピュータを備え、収納装置１の各部を制御する。
制御装置９５は、メモリデバイスに記録されたプログラムをプロセッサが実行することで、収納装置１の各部を制御する制御部として機能する。
制御装置９５は、圧縮機３１や送風機３２の回転数の制御等、冷凍回路を構成する各装置の運転を制御し、貯蔵室４の庫内温度を所定の温度に保たせる。
制御装置９５は、メモリデバイスに記録されたプログラムをプロセッサが実行することで、収納装置１の各部を制御する制御部として機能する。
制御装置９５は、圧縮機３１や送風機３２の回転数の制御等、冷凍回路を構成する各装置の運転を制御し、貯蔵室４の庫内温度を所定の温度に保たせる。
【0041】
制御装置９５には、外扉５、６を施錠、開錠をする機構である電子錠９が電気的に接続されている。この電子錠９が施錠されているときには、外扉５、６が開放できない状態に保たれる。
【0042】
また、制御装置９５には、外扉５、６の開扉、及び閉扉を検知する扉開閉検知手段として機能する外扉開閉センサ１０が電気的に接続されている。外扉開閉センサ１０は、例えば、外扉５、６の付近に設けられた近接センサ等のセンサ部品である。
なおこれに限らず、外扉開閉センサ１０は、例えば、電子錠９の施解錠を実行させる信号を受信することで外扉５、６の開扉、及び閉扉を検知するものであってもよい。
なおこれに限らず、外扉開閉センサ１０は、例えば、電子錠９の施解錠を実行させる信号を受信することで外扉５、６の開扉、及び閉扉を検知するものであってもよい。
【0043】
制御装置９５には、温度センサ９７が電気的に接続されている。温度センサ９７は、センターピラー４２の近傍に配置されている。温度センサ９７は、電動ロック機構７１や案内灯９２の近傍の温度を測定するセンサである。
本実施の形態では、左右の貯蔵室４Ｌ、４Ｒとのそれぞれに隣接して２つの温度センサ９７が設けられている。なお、これらの温度センサ９７は、センターピラー４２の上下方向において、どの位置に配置されていてもよい。
本実施の形態では、左右の貯蔵室４Ｌ、４Ｒとのそれぞれに隣接して２つの温度センサ９７が設けられている。なお、これらの温度センサ９７は、センターピラー４２の上下方向において、どの位置に配置されていてもよい。
【0044】
制御装置９５は、各内扉ユニット５１の電動ロック機構７１に電気的に接続されている。制御装置９５は、電動ロック機構７１に対する通電、非通電を制御可能に構成されている。制御装置９５は、収容室４４の内扉６１を施錠、開錠を制御する。
また、制御装置９５は、各内扉ユニット５１の案内灯９２に電気的に接続されている。制御装置９５は案内灯９２の点灯を制御する。
また、制御装置９５は、各内扉ユニット５１の案内灯９２に電気的に接続されている。制御装置９５は案内灯９２の点灯を制御する。
【0045】
制御装置９５は、外扉開閉センサ１０から送られた信号を受信するとともに、電子錠９の施錠、開錠を制御する。
【0046】
制御装置９５は、例えばタッチパネル７が操作されることで入力された情報や、取得部８が取得した認証情報に基づいて、当該タッチパネル７や取得部８を操作した操作者が所定の作業者Ｓや利用者Ｕであるか否かを判別する認証処理を実行する。本実施の形態では、認証情報は、ＱＲコード（登録商標）等の二次元コードとなっている。
また、制御装置９５は、これらの情報に基づいて、収納装置管理サーバ１１０に在庫状況を送信する。さらに、制御装置９５は、タッチパネル７の表示制御を行う。
制御装置９５は、商品が購入される場合に決済ゲートウェイサーバ１１２に決済要求をし、また、決済ゲートウェイサーバ１１２から送られた各種の信号を処理する。
また、制御装置９５は、これらの情報に基づいて、収納装置管理サーバ１１０に在庫状況を送信する。さらに、制御装置９５は、タッチパネル７の表示制御を行う。
制御装置９５は、商品が購入される場合に決済ゲートウェイサーバ１１２に決済要求をし、また、決済ゲートウェイサーバ１１２から送られた各種の信号を処理する。
【0047】
制御装置９５は、通信部として機能する。すなわち、制御装置９５は、通信ネットワーク１２０を介して収納装置管理システム１００が有する各サーバや端末に情報を送受するものであり、受信回路、及び送信回路を有した送受信機として機能する。
【0048】
ここで、本実施の形態の内扉６１は、自重で閉塞位置に保持される。このため、電動ロック機構７１をＯＮにして開錠しても、作業者、利用者が作業しない限り、内扉６１は開放位置に移動しない。また、電動ロック機構７１は、通電されると発熱する。そこで、本実施の形態の制御装置９５は、所定の条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電して故意に電動ロック機構７１を開錠させる結露抑制制御を実行する。結露抑制制御を実行することにより、電動ロック機構７１や案内灯９２などの電装部品回りを温める。これにより、電動ロック機構７１や案内灯９２で結露が生じ難くできる。よって、電動ロック機構７１や案内灯９２などの電装部品が、錆びたり、動作不良を引き起こすことが抑制される。
【0049】
［１－２．動作］
以上のように構成された収納装置１について、その動作を以下説明する。
以上のように構成された収納装置１について、その動作を以下説明する。
【0050】
［１－２－１．収納装置の主に外扉、内扉の動作］
収納装置１には、外扉５、６が閉じた状態で物品が収容されている。取得部８を介して作業者の認証情報が認証されると、作業の対象となる外扉５、６が開錠され、外扉５、６が開放可能となると共に、作業者が対象とする物品の内扉ユニット５１が開錠され、内扉ユニット５１が開放可能となる。
すなわち、対象の物品の内扉ユニット５１では、案内灯９２が点灯して、対象の収容室４４が作業者に案内される。また、電動ロック機構７１が作動して、対象の内扉６１が開錠される。
収納装置１には、外扉５、６が閉じた状態で物品が収容されている。取得部８を介して作業者の認証情報が認証されると、作業の対象となる外扉５、６が開錠され、外扉５、６が開放可能となると共に、作業者が対象とする物品の内扉ユニット５１が開錠され、内扉ユニット５１が開放可能となる。
すなわち、対象の物品の内扉ユニット５１では、案内灯９２が点灯して、対象の収容室４４が作業者に案内される。また、電動ロック機構７１が作動して、対象の内扉６１が開錠される。
【0051】
内扉ユニット５１では、内扉６１は閉塞位置に保持されている。作業者が内扉６１の把持部６２Ａを掴むなどして、内扉６１を上方に回動させることにより開放位置に移動可能となる。このとき、内扉６１の重心６１Ｇが、重心線Ｌ２を越えて開放位置に移動する。このため、作業者が内扉６１から手を離したとしても、モーメントにより、把持部６２Ａがトッププレート５２に接触した状態に保持され、内扉６１が自重で開放位置に保持される。よって、作業者が手を触れ続けなくても内扉６１を開放させた状態を維持することができ、作業者は、物品を取り出し易くなっている。
【0052】
物品を取り出した後に、作業者が内扉６１を開放位置から閉塞位置に移動させる場合には、内扉６１の重心６１Ｇが重心線Ｌ２を越える。このため、作業者が手を離したとしても、内扉６１の下縁６３Ａ、６４Ａがストッパピン５３Ｂ，５４Ｂに接触した状態に保持され、内扉６１が自重で閉塞位置に保持される。
ここで、所定の作業終了条件が満たされたと収納装置１に判別された場合には、電動ロック機構７１がＯＦＦにされる。電動ロック機構７１がＯＦＦにされると、閉塞位置に移動したロック部材６６の後方に、ストッパ板７４が引張ばね７６の弾性力により進入する。よって、内扉６１を開放しようとしても、ロック部材６６がストッパ板７４に当接して移動が規制されるため、内扉６１は移動できない施錠された状態となる。
ここで、所定の作業終了条件が満たされたと収納装置１に判別された場合には、電動ロック機構７１がＯＦＦにされる。電動ロック機構７１がＯＦＦにされると、閉塞位置に移動したロック部材６６の後方に、ストッパ板７４が引張ばね７６の弾性力により進入する。よって、内扉６１を開放しようとしても、ロック部材６６がストッパ板７４に当接して移動が規制されるため、内扉６１は移動できない施錠された状態となる。
【0053】
また、作業者が内扉６１を閉塞位置に移動させず、内扉６１が開放位置に移動した状態で、電動ロック機構７１がＯＦＦにされた場合には、ストッパ板７４の側面がロック部材６６のガイド部６９の側面に面接触状態で接触する。よって、ストッパ板７４がロック部材６６の回動領域には進入できないため施錠されない。この場合、内扉６１を閉塞位置に移動させることは可能であり、ストッパ板７４とガイド部６９とを接触させた状態のまま、内扉６１を閉塞位置に移動させることが可能である。内扉６１が閉塞位置に移動した場合には、ロック部材６６が閉塞位置に移動するため、ストッパ板７４がロック部材の後方に進入して内扉６１が施錠される。すなわち、内扉６１は、電動ロック機構７１およびロック部材６６により、いわゆる、オートロック機構で施錠される。
【0054】
また、作業者が内扉６１を閉じずに外扉５、６を閉めようとしても、図６の上段で示すように、内扉６１は収容室４４の内部上方に保持されるため、内扉６１と外扉５，６とは干渉しない。よって、外扉５、６を閉じることが可能である。なお、図６の下段で示すように内扉６１が閉塞位置に移動している場合には、外扉５、６を閉じることができる。よって、内扉６１は自重で回動する簡易な構成でありながら、作業者が内扉６１から手を放す等した場合には、内扉６１は開放位置と閉塞位置とのいずれかに移動するため、内扉６１と干渉することなく、外扉５、６を閉めることができるようになっている。
【0055】
［１－２－２．通常時の錠制御の待機動作］
図１１は、実施の形態１における通常時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャートである。
制御装置９５は、収納装置１のタッチパネル７等の所定の入力、または、図１３に示す錠制御の割込動作の制御が終了することにより、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始する。制御装置９５は、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始すると、待機モードを開始する（ステップＳＴ１１）。通常時の錠制御の待機動作における待機モードは、図１３に示す錠制御の割込動作が開始される場合に終了し、通常時の錠制御の待機動作の制御を終了する。
図１１は、実施の形態１における通常時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャートである。
制御装置９５は、収納装置１のタッチパネル７等の所定の入力、または、図１３に示す錠制御の割込動作の制御が終了することにより、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始する。制御装置９５は、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始すると、待機モードを開始する（ステップＳＴ１１）。通常時の錠制御の待機動作における待機モードは、図１３に示す錠制御の割込動作が開始される場合に終了し、通常時の錠制御の待機動作の制御を終了する。
【0056】
制御装置９５は、待機モードを開始すると、通電開始条件（結露発生条件）を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ１２）。通電開始条件は、貯蔵室４内の環境が結露の発生し易い環境状態にあるか否かに基づいて設定される。
本実施の形態では、通電開始条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の下限温度よりも小さい場合に通電開始条件を満たすと判別し、貯蔵室４内の温度が所定の下限温度よりも小さくない場合に通電開始条件を満たさないと判別する。所定の下限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却され、結露の発生し易くなる温度に基づいて設定される。
また、通電開始条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、待機モードを開始してからの経過時間が、所定の開始時間を越えた場合に、通電開始条件を満たすと判別し、経過時間が、所定の開始時間を越えていない場合に、通電開始条件を満たさないと判別すること構成にしてもよい。所定の開始時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却され、結露の発生し易くなる時間に基づいて設定される。
本実施の形態では、通電開始条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の下限温度よりも小さい場合に通電開始条件を満たすと判別し、貯蔵室４内の温度が所定の下限温度よりも小さくない場合に通電開始条件を満たさないと判別する。所定の下限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却され、結露の発生し易くなる温度に基づいて設定される。
また、通電開始条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、待機モードを開始してからの経過時間が、所定の開始時間を越えた場合に、通電開始条件を満たすと判別し、経過時間が、所定の開始時間を越えていない場合に、通電開始条件を満たさないと判別すること構成にしてもよい。所定の開始時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却され、結露の発生し易くなる時間に基づいて設定される。
【0057】
制御装置９５は、通電開始条件を満たさないと判別する場合（ステップＳＴ１２；ＮＯ）、通電開始条件を満たすまでステップＳＴ１２の処理を繰り返す。
制御装置９５は、通電開始条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ１２；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＮにして電磁石本体７２に通電する（ステップＳＴ１３）。これにより、電磁石本体７２の図示しないコイル部分に電流が流れて電磁石本体７２が発熱する。電磁石本体７２で生じた熱は、電磁石本体７２やその周囲を温め、電動ロック機構７１や案内灯９２を温める。よって、電動ロック機構７１や案内灯９２で結露が生じ難くなる。よって、電動ロック機構７１や案内灯９２などの電装部品が、錆びたり、動作不良を引き起こすことが抑制される。なお、電動ロック機構７１の発熱により、センターピラー４２や電装フレーム８１、９１を加温可能である。
制御装置９５は、通電開始条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ１２；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＮにして電磁石本体７２に通電する（ステップＳＴ１３）。これにより、電磁石本体７２の図示しないコイル部分に電流が流れて電磁石本体７２が発熱する。電磁石本体７２で生じた熱は、電磁石本体７２やその周囲を温め、電動ロック機構７１や案内灯９２を温める。よって、電動ロック機構７１や案内灯９２で結露が生じ難くなる。よって、電動ロック機構７１や案内灯９２などの電装部品が、錆びたり、動作不良を引き起こすことが抑制される。なお、電動ロック機構７１の発熱により、センターピラー４２や電装フレーム８１、９１を加温可能である。
【0058】
制御装置９５は、電動ロック機構７１に通電すると、通電終了条件を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ１４）。通電終了条件は、貯蔵室４内の環境が結露の発生し易い環境状態にあるか否かに基づいて設定される。
本実施の形態では、通電終了条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の上限温度よりも大きい場合に通電終了条件を満たすと判別し、貯蔵室４内の温度が所定の上限温度よりも小さくない場合に通電終了条件を満たさないと判別する。所定の上限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温され、結露の発生し難くなる温度に基づいて設定される。
また、通電終了条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、電動ロック機構７１に通電を開始してからの経過時間が、所定の通電時間を越えた場合に、通電終了条件を満たすと判別し、経過時間が、所定通電時間を越えていない場合に、通電終了条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の通電時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温され、結露の発生し難くなる時間に基づいて設定される。
本実施の形態では、通電終了条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の上限温度よりも大きい場合に通電終了条件を満たすと判別し、貯蔵室４内の温度が所定の上限温度よりも小さくない場合に通電終了条件を満たさないと判別する。所定の上限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温され、結露の発生し難くなる温度に基づいて設定される。
また、通電終了条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、電動ロック機構７１に通電を開始してからの経過時間が、所定の通電時間を越えた場合に、通電終了条件を満たすと判別し、経過時間が、所定通電時間を越えていない場合に、通電終了条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の通電時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温され、結露の発生し難くなる時間に基づいて設定される。
【0059】
制御装置９５は、通電終了条件を満たさないと判別する場合（ステップＳＴ１４；ＮＯ）、通電終了条件を満たすまでステップＳＴ１４の処理を繰り返す。
制御装置９５は、通電終了条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ１４；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして電磁石本体７２への通電を終了し、非通電とする（ステップＳＴ１５）。
制御装置９５は、電動ロック機構７１への通電を終了すると、ステップＳＴ１１に戻る。
よって、本実施の形態の制御装置９５は、ステップＳＴ１２－ステップＳＴ１５の処理により、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、結露の発生し易さに基づいて設定された通電開始条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行している。
制御装置９５は、通電終了条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ１４；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして電磁石本体７２への通電を終了し、非通電とする（ステップＳＴ１５）。
制御装置９５は、電動ロック機構７１への通電を終了すると、ステップＳＴ１１に戻る。
よって、本実施の形態の制御装置９５は、ステップＳＴ１２－ステップＳＴ１５の処理により、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、結露の発生し易さに基づいて設定された通電開始条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行している。
【0060】
［１－２－３．錠制御の割込判別動作］
図１２は、実施の形態１における錠制御の割込判別動作の制御を示すフローチャートである。
制御装置９５は、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始する場合に、錠制御の割込判別動作の制御も開始する。すなわち、制御装置９５は、図１１に示す制御の処理と図１２に示す制御の処理を並列処理する。制御装置９５は、錠制御の割込判別動作の制御を開始すると、モード選択の入力があるか否かを判別する（ステップＳＴ２１）。モード選択の入力は、例えば、タッチパネル７の入力でも良いし、取得部８が読み取る認証情報に基づいてサーバから送信される入力情報に基づいて入力される構成でも良い。これにより、作業者が収納装置１のメンテナンスや物品補充をするための管理モードか、利用者が収納装置１に収容されている物品を取り出す物品取出しモードが入力される。
図１２は、実施の形態１における錠制御の割込判別動作の制御を示すフローチャートである。
制御装置９５は、通常時の錠制御の待機動作の制御を開始する場合に、錠制御の割込判別動作の制御も開始する。すなわち、制御装置９５は、図１１に示す制御の処理と図１２に示す制御の処理を並列処理する。制御装置９５は、錠制御の割込判別動作の制御を開始すると、モード選択の入力があるか否かを判別する（ステップＳＴ２１）。モード選択の入力は、例えば、タッチパネル７の入力でも良いし、取得部８が読み取る認証情報に基づいてサーバから送信される入力情報に基づいて入力される構成でも良い。これにより、作業者が収納装置１のメンテナンスや物品補充をするための管理モードか、利用者が収納装置１に収容されている物品を取り出す物品取出しモードが入力される。
【0061】
制御装置９５は、モード選択の入力がない場合には（ステップＳＴ２１；ＮＯ）、モード選択の入力があるまでステップＳＴ２１の処理を繰り返す。
制御装置９５は、モード選択の入力があった場合には（ステップＳＴ２１；ＹＥＳ）、錠制御の割込動作の制御（図１３参照）を開始する（ステップＳＴ３０）。
制御装置９５は、錠制御の割込動作の制御が終了すると、ステップＳＴ２１に戻る。
制御装置９５は、モード選択の入力があった場合には（ステップＳＴ２１；ＹＥＳ）、錠制御の割込動作の制御（図１３参照）を開始する（ステップＳＴ３０）。
制御装置９５は、錠制御の割込動作の制御が終了すると、ステップＳＴ２１に戻る。
【0062】
［１－２－４．錠制御の割込動作］
図１３は、実施の形態１における錠制御の割込動作の制御を示すフローチャートであり、錠制御の割込判別動作のサブルーチンのフローチャートである。
制御装置９５は、錠制御の割込動作の制御を開始すると、外扉５，６の電子錠９を開錠する（ステップＳＴ３１）。
制御装置９５は、外扉５，６の電子錠９を開錠すると、モード選択の入力により管理モードが選択されたか否かを判別する（ステップＳＴ３２）。
制御装置９５は、管理モードが選択されたと判別する場合（ステップＳＴ３２；ＹＥＳ）、収納装置１の全ての内扉６１の電動ロック機構７１をＯＮにして全ての内扉６１を開錠する（ステップＳＴ３３）。これにより、作業者は、任意の内扉６１を閉塞位置から開放位置に移動させることができるため、作業者は、収納装置１のメンテナンス作業や、収容室４４への物品の設置、交換作業等を行うことができる。
図１３は、実施の形態１における錠制御の割込動作の制御を示すフローチャートであり、錠制御の割込判別動作のサブルーチンのフローチャートである。
制御装置９５は、錠制御の割込動作の制御を開始すると、外扉５，６の電子錠９を開錠する（ステップＳＴ３１）。
制御装置９５は、外扉５，６の電子錠９を開錠すると、モード選択の入力により管理モードが選択されたか否かを判別する（ステップＳＴ３２）。
制御装置９５は、管理モードが選択されたと判別する場合（ステップＳＴ３２；ＹＥＳ）、収納装置１の全ての内扉６１の電動ロック機構７１をＯＮにして全ての内扉６１を開錠する（ステップＳＴ３３）。これにより、作業者は、任意の内扉６１を閉塞位置から開放位置に移動させることができるため、作業者は、収納装置１のメンテナンス作業や、収容室４４への物品の設置、交換作業等を行うことができる。
【0063】
制御装置９５は、全ての内扉６１を開錠すると、管理モードの終了の入力があるか否かを判別する（ステップＳＴ３４）。管理モードの終了の入力は、例えば、タッチパネル７から入力される。制御装置９５は、管理モードの終了の入力がないと判別する場合（ステップＳＴ３４；ＮＯ）、管理モードの終了の入力があるまでステップＳＴ３４の処理を繰り返す。
制御装置９５は、管理モードの終了の入力があったと判別する場合（ステップＳＴ３４；ＹＥＳ）、収納装置１の全ての内扉６１の電動ロック機構７１をＯＦＦにして全ての内扉６１を施錠可能とする（ステップＳＴ３５）。
制御装置９５は、管理モードの終了の入力があったと判別する場合（ステップＳＴ３４；ＹＥＳ）、収納装置１の全ての内扉６１の電動ロック機構７１をＯＦＦにして全ての内扉６１を施錠可能とする（ステップＳＴ３５）。
【0064】
制御装置９５は、全ての内扉６１を施錠可能にすると、外扉開閉センサ１０に基づいて両方の外扉５，６が閉じたか否かを判別する（ステップＳＴ３６）。制御装置９５は、両方の外扉５，６が閉じていないと判別する場合（ステップＳＴ３６；ＮＯ）、両方の外扉５，６が閉じるまでステップＳＴ３６の処理を繰り返す。
制御装置９５は、両方の外扉５，６が閉じたと判別する場合（ステップＳＴ３７；ＮＯ）、外扉５，６の電子錠９を施錠する（ステップＳＴ３７）。
制御装置９５は、外扉５，６の電子錠９を施錠すると、図１２に示す錠制御の割込判別動作の制御に戻る。
制御装置９５は、両方の外扉５，６が閉じたと判別する場合（ステップＳＴ３７；ＮＯ）、外扉５，６の電子錠９を施錠する（ステップＳＴ３７）。
制御装置９５は、外扉５，６の電子錠９を施錠すると、図１２に示す錠制御の割込判別動作の制御に戻る。
【0065】
制御装置９５は、管理モードが選択されていないと判別する場合、すなわち、取出モードが選択されていると判別する場合（ステップＳＴ３２；ＮＯ）、認証情報等に基づくサーバからの入力情報に基づいて取出し対象の物品が収容されている対象の内扉ユニット５１を特定する（ステップＳＴ３８）。これにより、開放される対象の外扉５，６および内扉６１が特定される。よって、開放されないはずの対象外の外扉５，６および内扉６１も特定される。
【0066】
制御装置９５は、対象の外扉５，６および内扉６１が特定すると、ステップＳＴ４１－ＳＴ４３の処理と、ステップＳＴ５０の処理とを並列処理する。
制御装置９５は、対象の内扉６１の電動ロック機構７１をＯＮにして対象の内扉６１を開錠する（ステップＳＴ５１）。これにより、利用者は、対象の内扉６１を閉塞位置から開放位置に移動させることができ、収容室４４内にある取出し対象の物品を取り出すことができる。
制御装置９５は、対象の内扉６１の電動ロック機構７１をＯＮにして対象の内扉６１を開錠する（ステップＳＴ５１）。これにより、利用者は、対象の内扉６１を閉塞位置から開放位置に移動させることができ、収容室４４内にある取出し対象の物品を取り出すことができる。
【0067】
制御装置９５は、施錠条件を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ４２）。本実施の形態では、施錠条件を満たすか否かとしては、タイマにより所定の取出時間が経過したか否か判別する。また、施錠条件を満たすか否かとしては、例えば、タッチパネル７により、取出完了の入力がされたか否かを判別する構成にしてもよい。
【0068】
制御装置９５は、施錠条件を満たしていないと判別する場合（ステップＳＴ４２；ＮＯ）、施錠条件を満たすまでステップＳＴ４２の処理を繰り返す。
制御装置９５は、施錠条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ４２；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして対象の内扉６１を施錠可能とする（ステップＳＴ４３）。これにより、引張ばね７６の弾性力によりストッパ板７４がロック部材６６と係合する。
制御装置９５は、施錠条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ４２；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして対象の内扉６１を施錠可能とする（ステップＳＴ４３）。これにより、引張ばね７６の弾性力によりストッパ板７４がロック部材６６と係合する。
【0069】
制御装置９５は、取出時の錠制御の待機動作の制御を開始する（ステップＳＴ５０）。
制御装置９５は、ステップＳＴ４１－ＳＴ４３の処理、及び、ステップＳＴ５０の処理の並列処理が終了すると、ステップＳＴ３６の処理に移行する。
制御装置９５は、ステップＳＴ４１－ＳＴ４３の処理、及び、ステップＳＴ５０の処理の並列処理が終了すると、ステップＳＴ３６の処理に移行する。
【0070】
［１－２－５．取出時の錠制御の待機動作］
図１４は、実施の形態１における取出時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャートであり、錠制御の割込動作のサブルーチンのフローチャートである。
制御装置９５は、取出時の錠制御の待機動作の制御を開始すると、待機モードを開始する（ステップＳＴ５１）。取出時の錠制御の待機動作における待機モードは、図１３に示すステップＳＴ４３の処理が実行される場合に終了し、取出時の錠制御の待機動作の制御を終了する。取出時の錠制御の待機動作の制御対象は、対象外の外扉５，６で閉じられている貯蔵室４Ｌ、４Ｒ側の内扉ユニット５１に対する制御である。
図１４は、実施の形態１における取出時の錠制御の待機動作の制御を示すフローチャートであり、錠制御の割込動作のサブルーチンのフローチャートである。
制御装置９５は、取出時の錠制御の待機動作の制御を開始すると、待機モードを開始する（ステップＳＴ５１）。取出時の錠制御の待機動作における待機モードは、図１３に示すステップＳＴ４３の処理が実行される場合に終了し、取出時の錠制御の待機動作の制御を終了する。取出時の錠制御の待機動作の制御対象は、対象外の外扉５，６で閉じられている貯蔵室４Ｌ、４Ｒ側の内扉ユニット５１に対する制御である。
【0071】
制御装置９５は、待機モードを開始すると、第２の通電開始条件（結露発生条件）を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ５２）。第２の通電開始条件は、貯蔵室４内の環境が結露の発生し易い環境状態にあるか否かに基づいて設定される。
本実施の形態では、第２の通電開始条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の第２の下限温度よりも小さい場合に第２の通電開始条件を満たすと判別する。また、貯蔵室４内の温度が所定の第２の下限温度よりも小さくない場合に第２の通電開始条件を満たさないと判別する。所定の第２の下限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却される温度に基づいて設定される。所定の第２の下限温度は、所定の下限温度と異ならせてもよいし、下限温度と同一でもよい。
また、第２の通電開始条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、待機モードを開始してからの経過時間が所定の第２の開始時間を越えた場合に、第２の通電開始条件を満たすと判別してもよい。そして、経過時間が、第２の開始時間を越えていない場合に、第２の通電開始条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の第２の開始時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却される時間に基づいて設定される。所定の第２の開始時間は、所定の開始時間と異ならせてもよいし、開始時間と同一でもよい。
本実施の形態では、第２の通電開始条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の第２の下限温度よりも小さい場合に第２の通電開始条件を満たすと判別する。また、貯蔵室４内の温度が所定の第２の下限温度よりも小さくない場合に第２の通電開始条件を満たさないと判別する。所定の第２の下限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却される温度に基づいて設定される。所定の第２の下限温度は、所定の下限温度と異ならせてもよいし、下限温度と同一でもよい。
また、第２の通電開始条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、待機モードを開始してからの経過時間が所定の第２の開始時間を越えた場合に、第２の通電開始条件を満たすと判別してもよい。そして、経過時間が、第２の開始時間を越えていない場合に、第２の通電開始条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の第２の開始時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に冷却される時間に基づいて設定される。所定の第２の開始時間は、所定の開始時間と異ならせてもよいし、開始時間と同一でもよい。
【0072】
制御装置９５は、第２の通電開始条件を満たさないと判別する場合（ステップＳＴ５２；ＮＯ）、第２の通電開始条件を満たすまでステップＳＴ５２の処理を繰り返す。
制御装置９５は、第２の通電開始条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ５２；ＹＥＳ）、外扉開閉センサ１０に基づいて、対象外の外扉５，６が閉じているか否かを判別する（ステップＳＴ５３）。
制御装置９５は、対象外の外扉５，６が閉じていると判別する場合（ステップＳＴ５３；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＮにして電磁石本体７２に通電する（ステップＳＴ５４）。これにより、取出し作業が行われていない外扉５，６の電動ロック機構７１の電磁石本体７２を発熱させる。よって、利用者により、取出作業が行われて外気が進入する場合でも、結露の発生を抑制し易くなっている。
制御装置９５は、第２の通電開始条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ５２；ＹＥＳ）、外扉開閉センサ１０に基づいて、対象外の外扉５，６が閉じているか否かを判別する（ステップＳＴ５３）。
制御装置９５は、対象外の外扉５，６が閉じていると判別する場合（ステップＳＴ５３；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＮにして電磁石本体７２に通電する（ステップＳＴ５４）。これにより、取出し作業が行われていない外扉５，６の電動ロック機構７１の電磁石本体７２を発熱させる。よって、利用者により、取出作業が行われて外気が進入する場合でも、結露の発生を抑制し易くなっている。
【0073】
制御装置９５は、電動ロック機構７１をＯＮにすると、外扉開閉センサ１０に基づいて、対象外の外扉５，６が閉じているか否かを判別する（ステップＳＴ５５）。
制御装置９５は、対象外の外扉５，６が閉じていると判別する場合（ステップＳＴ５５；ＹＥＳ）、第２の通電終了条件を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ５６）。第２の通電終了条件は、貯蔵室４内の環境が結露の発生し易い環境状態にあるか否かに基づいて設定される。
制御装置９５は、対象外の外扉５，６が閉じていると判別する場合（ステップＳＴ５５；ＹＥＳ）、第２の通電終了条件を満たすか否かを判別する（ステップＳＴ５６）。第２の通電終了条件は、貯蔵室４内の環境が結露の発生し易い環境状態にあるか否かに基づいて設定される。
【0074】
本実施の形態では、第２の通電終了条件を満たすか否かとしては、温度センサ９７に基づいて、貯蔵室４内の温度が所定の第２の上限温度よりも大きい場合に、第２の通電終了条件を満たすと判別する。また、貯蔵室４内の温度が所定の第２の上限温度よりも小さくない場合に、第２の通電終了条件を満たさないと判別する。所定の第２の上限温度は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温される温度に基づいて設定される。所定の第２の上限温度は、所定の上限温度と異ならせてもよいし、上限温度と同一でも良い。
また、第２の通電終了条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、電動ロック機構７１に通電を開始してからの経過時間が所定の第２の通電時間を越えた場合に、第２の通電終了条件を満たすと判別し、経過時間が第２の通電時間を越えていない場合に、通電終了条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の第２の通電時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温される時間に基づいて設定される。所定の第２の通電時間は、所定の通電時間と異ならせてもよいし、通電時間と同一でも良い。
また、第２の通電終了条件を満たすか否かとしては、例えば、タイマに基づいて、電動ロック機構７１に通電を開始してからの経過時間が所定の第２の通電時間を越えた場合に、第２の通電終了条件を満たすと判別し、経過時間が第２の通電時間を越えていない場合に、通電終了条件を満たさないと判別する構成にしてもよい。所定の第２の通電時間は、電動ロック機構７１や案内灯９２などが十分に加温される時間に基づいて設定される。所定の第２の通電時間は、所定の通電時間と異ならせてもよいし、通電時間と同一でも良い。
【0075】
制御装置９５は、第２の通電終了条件を満たさないと判別する場合（ステップＳＴ５６；ＮＯ）、第２の通電終了条件を満たすまでステップＳＴ５５の処理に戻る。
制御装置９５は、第２の通電終了条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ５６；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして電磁石本体７２への通電を終了し、非通電とする（ステップＳＴ５７）。
制御装置９５は、第２の通電終了条件を満たすと判別する場合（ステップＳＴ５６；ＹＥＳ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして電磁石本体７２への通電を終了し、非通電とする（ステップＳＴ５７）。
【0076】
また、制御装置９５は、対象外の外扉５，６が閉じていないと判別する場合、すなわち、対象外の外扉５，６が開いたと判別する場合（ステップＳＴ５３；ＮＯ、ステップＳＴ５５；ＮＯ）、電動ロック機構７１をＯＦＦにして電磁石本体７２への通電を終了し、非通電とする（ステップＳＴ５７）。これにより、対象外の外扉５，６が開いた場合には、対象外の内扉ユニット５１の内扉６１が施錠され、対象外の物品が収容室４４から取り出されることが防止される。
制御装置９５は、電動ロック機構７１への通電を終了すると、ステップＳＴ５１に戻る。
よって、本実施の形態の制御装置９５は、ステップＳＴ５２－ステップＳＴ５７の処理により、対象外の外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、結露の発生し易さに基づいて設定された第２の通電開始条件を満たす場合に、対象外の外扉５，６で覆われる内扉６１の電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行している。
制御装置９５は、電動ロック機構７１への通電を終了すると、ステップＳＴ５１に戻る。
よって、本実施の形態の制御装置９５は、ステップＳＴ５２－ステップＳＴ５７の処理により、対象外の外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、結露の発生し易さに基づいて設定された第２の通電開始条件を満たす場合に、対象外の外扉５，６で覆われる内扉６１の電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行している。
【0077】
［１－３．効果等］
以上のように、本実施の形態において、収納装置１は、冷媒回路を備え、前面に開口する開口部４Ａを有する筐体２と、筐体２内に形成され物品を収容可能な収容室４４と、開口部４Ａを開閉可能に閉塞する外扉５，６と、収容室４４を開閉可能に閉塞する内扉６１であって、外扉５，６が閉じている場合に外扉５，６に覆われる内扉６１と、内扉６１を、施錠、開錠する電動ロック機構７１と、電動ロック機構７１を制御する制御装置９５と、を備える。
制御装置９５は、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行する。これにより、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１は施錠、開錠に関わらず内扉６１を筐体２外から操作することができない。よって、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、電動ロック機構７１を施錠、解錠以外の目的に利用することができる。そのため、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行することにより、内扉６１の電動ロック機構７１による発熱を利用して、結露の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態において、収納装置１は、冷媒回路を備え、前面に開口する開口部４Ａを有する筐体２と、筐体２内に形成され物品を収容可能な収容室４４と、開口部４Ａを開閉可能に閉塞する外扉５，６と、収容室４４を開閉可能に閉塞する内扉６１であって、外扉５，６が閉じている場合に外扉５，６に覆われる内扉６１と、内扉６１を、施錠、開錠する電動ロック機構７１と、電動ロック機構７１を制御する制御装置９５と、を備える。
制御装置９５は、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行する。これにより、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１は施錠、開錠に関わらず内扉６１を筐体２外から操作することができない。よって、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、電動ロック機構７１を施錠、解錠以外の目的に利用することができる。そのため、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行することにより、内扉６１の電動ロック機構７１による発熱を利用して、結露の発生を抑制することができる。
【0078】
また、本実施の形態のように、制御装置９５は、外扉５，６が開いた場合に結露抑制制御を停止してもよい。これにより、電動ロック機構７１の本来のロック機能を適切に発揮させることができる。
【0079】
また、本実施の形態のように、外扉５，６は、複数の外扉５，６で構成され、制御装置９５は、いずれかの外扉５，６が開いている場合に、閉じている外扉５，６に覆われている内扉６１の電動ロック機構７１について、結露抑制制御を実行してもよい。これにより、いずれかの外扉５，６が開いて筐体２内に外気が進入する場合に、結露の発生を抑制し易くできる。
【0080】
また、本実施の形態のように、制御装置９５は、所定の開始時間、第２の開始時間が経過したか否かに基づいて結露発生条件を満たすか否かを判別してもよい。これにより、所定の時間間隔で結露抑制制御を実行することができる。
【0081】
また、本実施の形態のように、筐体２内の温度を検出する温度センサを備え、制御装置９５は、温度センサ９７の検出値に基づいて結露発生条件を満たすか否かを判別してもよい。これにより、温度センサ９７に基づいて適切に結露を抑制し易くできる。
（実施の形態２）
［２－１．構成］
実施の形態２の収納装置１では、制御装置９５が最下段（上から６段目）の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみに結露抑制処理を実行する点が、実施の形態１と異なる。すなわち、実施の形態１における図１１に示す処理は全ての内扉ユニット５１の電動ロック機構７１を対象とし、図１４に示す処理は、対象外の外扉５，６側の全ての内扉ユニット５１の電動ロック機構７１を対象にした。これに対して、実施の形態２における図１１に示す処理では、一部の一例としての最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを制御対象とし、図１４に示す処理では、対象外の外扉５，６側の一部の一例としての最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを制御対象とする。
［２－２．動作］
以上のように構成された収納装置１について、その動作を以下説明する。
（実施の形態２）
［２－１．構成］
実施の形態２の収納装置１では、制御装置９５が最下段（上から６段目）の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみに結露抑制処理を実行する点が、実施の形態１と異なる。すなわち、実施の形態１における図１１に示す処理は全ての内扉ユニット５１の電動ロック機構７１を対象とし、図１４に示す処理は、対象外の外扉５，６側の全ての内扉ユニット５１の電動ロック機構７１を対象にした。これに対して、実施の形態２における図１１に示す処理では、一部の一例としての最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを制御対象とし、図１４に示す処理では、対象外の外扉５，６側の一部の一例としての最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを制御対象とする。
［２－２．動作］
以上のように構成された収納装置１について、その動作を以下説明する。
【0082】
実施の形態２の制御装置９５は、図１１に示す処理のステップＳＴ１３、ステップＳＴ１５、図１４のステップＳＴ５４、ステップＳＴ５７では、最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを対象にして結露抑制制御を実行する。これにより、全ての段の電動ロック機構７１をＯＮにして発熱させる場合に比べて、冷却され易い高さの段にある電動ロック機構７１や案内灯９２を効率よく温めることができて効率的に結露を抑制することができる。
【0083】
［２－３．効果等］
以上のように、本実施の形態において、収納装置１は、冷媒回路を備え、前面に開口する開口部４Ａを有する筐体２と、筐体２内に形成され物品を収容可能な収容室４４と、開口部４Ａを開閉可能に閉塞する外扉５，６と、収容室４４を開閉可能に閉塞する内扉６１であって、外扉５，６が閉じている場合に外扉５，６に覆われる内扉６１と、内扉６１を、施錠、開錠する電動ロック機構７１と、電動ロック機構７１を制御する制御装置９５と、を備える。
制御装置９５は、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行する。これにより、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１は施錠、開錠に関わらず内扉６１を筐体２外から操作することができない。よって、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、電動ロック機構７１を施錠、解錠以外の目的に利用することができる。そのため、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行することにより、内扉６１の電動ロック機構７１による発熱を利用して、結露の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態において、収納装置１は、冷媒回路を備え、前面に開口する開口部４Ａを有する筐体２と、筐体２内に形成され物品を収容可能な収容室４４と、開口部４Ａを開閉可能に閉塞する外扉５，６と、収容室４４を開閉可能に閉塞する内扉６１であって、外扉５，６が閉じている場合に外扉５，６に覆われる内扉６１と、内扉６１を、施錠、開錠する電動ロック機構７１と、電動ロック機構７１を制御する制御装置９５と、を備える。
制御装置９５は、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行する。これにより、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１は施錠、開錠に関わらず内扉６１を筐体２外から操作することができない。よって、外扉５，６が閉じている場合には、内扉６１の施錠、開錠状態に実質的な影響を与えずに、電動ロック機構７１を施錠、解錠以外の目的に利用することができる。そのため、外扉５，６が閉じている場合であり、且つ、所定の結露発生条件を満たす場合に、電動ロック機構７１に通電する結露抑制制御を実行することにより、内扉６１の電動ロック機構７１による発熱を利用して、結露の発生を抑制することができる。
【0084】
また、本実施の形態のように、収容室４４は、外扉５，６が閉じられた場合に覆われる位置に上下方向に複数設けられ、内扉６１は、収容室４４毎に設けられ、電動ロック機構７１は、内扉６１毎に設けられ、制御装置９５は、外扉５，６が閉じている場合に、一部の内扉６１の電動ロック機構７１に結露抑制制御を実行してもよい。これにより、冷え易い高さの部位を優先して温めることができ、全ての電動ロック機構７１に通電する場合に比べて、エネルギー消費効率をよくできる。
なお、本実施の形態では、最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを対象とした動作を説明したが、一段だけでなく冷え易い高さの段の電動ロック機構７１が動作するものであってもよい。
なお、本実施の形態では、最下段の内扉ユニット５１の電動ロック機構７１のみを対象とした動作を説明したが、一段だけでなく冷え易い高さの段の電動ロック機構７１が動作するものであってもよい。
【0085】
（他の実施の形態）
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態１を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態１および２で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態１を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態１および２で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0086】
実施の形態１では、外扉５、６を左右に一対有する収納装置１を説明したが、外扉の数は１つや、３つ以上でもよい。
実施の形態１では、電動ロック機構７１の一例として、いわゆる、ソレノイドの構成を説明したが、電動モータなどを利用してもよい。
実施の形態１では、電動ロック機構７１の一例として、いわゆる、ソレノイドの構成を説明したが、電動モータなどを利用してもよい。
【0087】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本開示の収納装置は、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存が必要な物品を陳列して販売する販売用ショーケースや、そのような物品の受取用のロッカーなどに、適用可能である。
【符号の説明】
【0089】
１ 収納装置
２ 筐体
４Ａ 開口部
５ 外扉
６ 外扉
４４ 収容室
６１ 内扉
７１ 電動ロック機構
９５ 制御装置（制御部）
９７ 温度センサ
２ 筐体
４Ａ 開口部
５ 外扉
６ 外扉
４４ 収容室
６１ 内扉
７１ 電動ロック機構
９５ 制御装置（制御部）
９７ 温度センサ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】