(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】蓄電モジュールおよび蓄電モジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01G 11/10 20130101AFI20240607BHJP
H01G 11/76 20130101ALI20240607BHJP
H01G 11/80 20130101ALI20240607BHJP
H01G 2/02 20060101ALI20240607BHJP
H01G 2/10 20060101ALI20240607BHJP
H01G 4/228 20060101ALI20240607BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20240607BHJP
H01M 50/213 20210101ALI20240607BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20240607BHJP
H01M 50/507 20210101ALI20240607BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20240607BHJP
H01M 50/296 20210101ALI20240607BHJP
【FI】
H01G11/10
H01G11/76
H01G11/80
H01G2/02 101E
H01G2/10 C
H01G4/228 J
H01M50/244 A
H01M50/213
H01M50/284
H01M50/507
H01M50/249
H01M50/296
(21)【出願番号】P 2020559183
(86)(22)【出願日】2019-12-02
(86)【国際出願番号】 JP2019047049
(87)【国際公開番号】W WO2020121872
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】P 2018231990
(32)【優先日】2018-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2019036807
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】林 伸彦
(72)【発明者】
【氏名】脇中 潔
(72)【発明者】
【氏名】内山 英康
【審査官】田中 晃洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/117684(WO,A1)
【文献】特開2013-207026(JP,A)
【文献】特開2003-045384(JP,A)
【文献】特開2012-243515(JP,A)
【文献】特開2001-325996(JP,A)
【文献】国際公開第2012/140791(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 11/10
H01G 11/76
H01G 11/80
H01G 2/02
H01G 2/10
H01G 4/228
H01M 50/244
H01M 50/213
H01M 50/284
H01M 50/507
H01M 50/249
H01M 50/296
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の蓄電デバイスと、
前記複数の蓄電デバイスが、外部から閉鎖された状態で収容されるケースと、
前記ケース内に収容され、前記複数の蓄電デバイスのそれぞれと電気的に接続されるバスバーと、
前記ケースに設けられ、前記ケースの内部と外部とが繋がる連通口と、
前記連通口に挿入され、一端側が前記ケースの内部において前記バスバーに電気的に接続され、他端側が前記ケースの外部に露出して外部端子に接続される外部接続端子と、
前記外部接続端子の外面と前記連通口の内面との間に介在する環状のシール部材と、
を備えることを特徴とする蓄電モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の蓄電モジュールにおいて、
前記外部接続端子は、互いに極性が異なる第1外部接続端子および第2外部接続端子を含み、
前記第1外部接続端子が挿入される前記連通口と前記第2外部接続端子が挿入される前記連通口とが、前記ケースの互いに対向する側面部に設けられる、
ことを特徴とする蓄電モジュール。
【請求項3】
請求項1または2に記載の蓄電モジュールにおいて、
前記外部接続端子には、前記一端側に板状の連結端子部が形成され、
前記バスバーと前記連結端子部とが互いの厚み方向に重ね合されて連結部材により連結される、
ことを特徴とする蓄電モジュール。
【請求項4】
請求項1
ないし3の何れか一項に記載の蓄電モジュールにおいて、
前記外部接続端子には、前記他端側に、前記ケースの外面と平行な、前記外部端子が接続される接続面が形成され、
前記接続面が前記ケースの外面よりも突出する、
ことを特徴とする蓄電モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電モジュールおよび蓄電モジュールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ケースの内部に複数のキャパシタを保持するホルダを有するユニット本体部に、車両等の取付先に取り付けるための一対のブラケットを前後に備える蓄電ユニットが、特許文献1に記載されている。
【0003】
この蓄電ユニットでは、ホルダの上面側に、複数の凹部が左右一列ずつ前後に並んで設けられる。左右の各凹部には、キャパシタが、そのリード端子が左右外側に向かうように収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、蓄電デバイスが外部から閉鎖した状態でケース内に配置される構成が採られた場合に、ケース内へ水が侵入しにくい蓄電モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の主たる態様は、蓄電モジュールに関する。本態様に係る蓄電モジュールは、複数の蓄電デバイスと、前記複数の蓄電デバイスが、外部から閉鎖された状態で収容されるケースと、前記ケース内に収容され、前記複数の蓄電デバイスのそれぞれと電気的に接続されるバスバーと、前記ケースに設けられ、前記ケースの内部と外部とが繋がる連通口と、前記連通口に挿入され、一端側が前記ケースの内部において前記バスバーに電気的に接続され、他端側が前記ケースの外部に露出して外部端子に接続される外部接続端子と、前記外部接続端子の外面と前記連通口の内面との間に介在する環状のシール部材と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、蓄電デバイスが外部から閉鎖した状態でケース内に配置される構成が採られた場合に、ケース内へ水が侵入しにくい蓄電モジュールを提供できる。
【0019】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る、蓄電モジュールの斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る、裏返された状態の蓄電モジュールの斜視図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る、カバーが外された状態の蓄電モジュールの斜視図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る、カバーおよび回路基板が外された状態の蓄電モジュールの斜視図である。
【
図5】
図5(a)は、実施の形態に係る、蓄電デバイスの斜視図であり、
図5(b)は、実施の形態に係る、回路基板の斜視図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る、ケース本体の斜視図である。
【
図7】
図7(a)は、実施の形態に係る、ケース本体の平面図であり、
図7(b)は、実施の形態に係る、ケース本体の底面図である。
【
図8】
図8(a)は、実施の形態に係る、カバーの斜視図であり、
図8(b)は、実施の形態に係る、裏返された状態のカバーの斜視図である。
【
図9】
図9(a)は、実施の形態に係る、裏面カバーの斜視図であり、
図9(b)は、実施の形態に係る、裏返された状態の裏面カバーの斜視図である。
【
図10】
図10(a)、(b)および(c)は、それぞれ、実施の形態に係る、第1中継端子、第2中継端子および第3中継端子の斜視図である。
【
図11】
図11は、実施の形態に係る、外部接続端子の斜視図である。
【
図12】
図12は、実施の形態に係る、蓄電モジュールの組み立て手順を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施の形態に係る、端子・蓄電デバイス装着工程の後の左側の端子装着部の周辺を示す要部断面図である。
【
図14】
図14(a)は、実施の形態に係る、端子・蓄電デバイス装着工程の後の蓄電モジュールの上部の底面図であり、
図14(b)は、
図14(a)のA-A´断面図である。
【
図15】
図15(a)および(b)は、それぞれ、変更例1に係る、裏面カバーが装着される前と装着された後の6つの貫通孔の周辺部分が示された蓄電モジュールの要部の底面図である。
【
図16】
図16(a)、(b)および(c)は、その他の変更例に係る、固定部の模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本実施の形態に係る蓄電モジュール1について図面を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまで蓄電モジュール1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
【0022】
本実施の形態において、端面100aが、請求の範囲に記載の「第1端面」に対応し、端面100bが、請求の範囲に記載の「第2端面」に対応する。また、正極リード端子130が、請求の範囲に記載の「端子部」および「第1端子部」に対応する。さらに、負極リード端子140が、請求の範囲に記載の「端子部」および「第2端子部」に対応する。さらに、第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400が、請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、端子接続部210、310、410が、請求の範囲に記載の「延伸部」に対応する。さらに、基板接続部220、320、420が、請求の範囲に記載の「突出部」に対応する。さらに、表面210a、310a、410aが、請求の範囲に記載の「第2の面」に対応し、裏面210b、310b、410bが、請求の範囲に記載の「第1の面」に対応する。さらに、Oリング510が、請求の範囲に記載の「シール部材」に対応する。さらに、スルーホール601、602、603が、請求の範囲に記載の「孔部」に対応する。さらに、左側面部714および右側面部715が、請求の範囲に記載の「側面部」に対応する。さらに、取付孔722が、請求の範囲に記載の「取付部」に対応する。さらに、カバー800が、請求の範囲に記載の「第1閉塞部」および「第1蓋」に対応する。さらに、裏面カバー850が、請求の範囲に記載の「第2蓋」に対応する。さらに、壁部791と裏面カバー850とにより、請求の範囲に記載の「第2閉塞部」が構成される。さらに、ネジ920が、請求の範囲に記載の「連結部材」に対応する。さらに、接着剤A2が、請求の範囲に記載の「第1封止部」に対応し、接着剤A3が、請求の範囲に記載の「第2封止部」に対応する。さらに、第1電極プローブE1が、請求の範囲に記載の「第1電極部材」に対応し、第2電極プローブE2が、請求の範囲に記載の「第2電極部材」に対応する。
【0023】
ただし、上記記載は、あくまで、請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
【0024】
図1は、蓄電モジュール1の斜視図である。
図2は、裏返された状態の蓄電モジュール1の斜視図である。
図3は、カバー800が外された状態の蓄電モジュール1の斜視図である。
図4は、カバー800および回路基板600が外された状態の蓄電モジュール1の斜視図である。
図5(a)は、蓄電デバイス100の斜視図であり、
図5(b)は、回路基板600の斜視図である。
図6は、ケース本体700の斜視図である。
図7(a)は、ケース本体700の平面図であり、
図7(b)は、ケース本体700の底面図である。
図8(a)は、カバー800の斜視図であり、
図8(b)は、裏返された状態のカバー800の斜視図である。
図9(a)は、裏面カバー850の斜視図であり、
図9(b)は、裏返された状態の裏面カバー850の斜視図である。
図10(a)、(b)および(c)は、それぞれ、第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400の斜視図である。
図11は、外部接続端子500の斜視図である。なお、
図1には、便宜上、蓄電モジュール1が取り付けられる設置部2と、取付に用いられるボルト3とが一点鎖線で模式的に描かれている。
【0025】
蓄電モジュール1は、ケース10と、ケース10内に収容される6つの蓄電デバイス100、第1中継端子200、第2中継端子300、5つの第3中継端子400、2つの外部接続端子500および回路基板600と、を備える。ケース10は、上面が開口するケース本体700と、ケース本体700の上面を覆うカバー800とを含む。また、ケース10は、裏面カバー850を含む。
【0026】
蓄電デバイス100は、たとえば、電気二重層キャパシタであり、円筒状(円柱状)を有する。蓄電デバイス100は、リチウムイオンキャパシタ等、電気二重層キャパシタ以外のキャパシタであってもよい。また、蓄電デバイス100は、その正極の活物質として導電性高分子が用いられたものであってもよい。導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリピロールまたはポリチオフェンおよびこれらの誘導体等が挙げられ、複数種の導電性高分子を用いてもよい。さらに、蓄電デバイス100は、円筒状でなく、角筒状(角柱状)を有していてもよい。
【0027】
図5(a)に示すように、各蓄電デバイス100は、図示しないデバイス素子と電解液とが収容された有底円筒状の容器110と、ゴム成分を含む弾性材料により形成され、容器110の開口を封止する封口体120と、封口体120から外部に引き出される正極リード端子130および負極リード端子140と、を含む。正極リード端子130はデバイス素子の正極と電気的に接続され、負極リード端子140はデバイス素子の負極と電気的に接続される。封口体120は蓄電デバイス100の互いに背向する2つの端面100a、100bのうちの一方の端面100aを構成し、この端面100aから正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る状態となる。正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向は、2つの端面100a、100bを結ぶ方向となる。
【0028】
ケース本体700、カバー800および裏面カバー850は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの樹脂材料により形成される。
【0029】
図6、
図7(a)および(b)に示すように、ケース本体700は、6つの蓄電デバイス100等が収容される本体部710と、本体部710と一体形成された2つの固定部720とを備える。
【0030】
本体部710は、四角形状の底面部711と、底面部711の四方を囲む、前側面部712、後側面部713、左側面部714および右側面部715とを含む。底面部711は、前側面部712、後側面部713、左側面部714および右側面部715に比べて大幅に厚みが大きくされており、このため、底面部711の外底面側には、前後方向に延びる多数のリブ711aと左右方向に延びる多数のリブ711bとが格子状に配されることによる肉盗み(肉抜き)構造が採られている。このように、底面部711の厚みが大きくされることにより、ケース本体700の剛性が高められる。
【0031】
本体部710には、4つの角部と、各側面部712、713、714、715の中央部とに、ボス716が形成される。各ボス716には、金属製のナット717が埋め込まれる。また、前側面部712および後側面部713のボス716には、位置決め用の突起718が形成される。本体部710は、前側面部712、後側面部713、左側面部714および右側面部715の上端面の内側が、一段低くなるようにされ、接着剤(後述する)が塗布される接着代719とされている。
【0032】
本体部710は、上面全体が開口部710aとなっており、前側面部712、後側面部713、左側面部714および右側面部715の上端面によって、開口部710aを囲む縁部710bが構成される。開口部710aは底面部711と対向する。
【0033】
本体部710の内部には、ほぼ中央の領域に、左右方向に連続する6つの保持部730が底面部711と一体に設けられる。各保持部730は、断面U字の筒状に形成され、半円弧状の円弧状部731と、円弧状部731の両端から開口端へと延びる直線状の直線状部732とを含む。円弧状部731は、底面部711の内面よりも下方に凹んでいる。隣り合う保持部730同士が直線状部732を共有している。保持部730の前側の端面には、上側が開放された開口部733が設けられる。保持部730の後側の端面は、補強のためのU字状のリブ734を縁部に残して開口する。6つの保持部730と後側面部713、左側面部714および右側面部715と間の空間には、多数の補強用のリブ735が設けられる。
【0034】
各保持部730の前方には、直線状部732から連続するようにリブ736が形成される。両外側のリブ736を除く5つのリブ736は、その前端部が鉤状に形成されて、回路基板600が載せられる載置部737となる。
【0035】
底面部711における7つのリブ736の前方には、第1中継端子200が取り付けられる第1取付部740と、第2中継端子300が取り付けられる第2取付部750と、第3中継端子400が取り付けられる5つの第3取付部760が設けられる。第1取付部740は、底面部711の左端部に設けられ、第2取付部750は、底面部711の右端部に設けられ、5つの第3取付部760は、第1取付部740と第2取付部750との間に、左右方向に並ぶように設けられる。
【0036】
底面部711には、第1中継端子200を第1取付部740に位置決めするための2つのリブ741が設けられ、第2中継端子300を第2取付部750に位置決めするための2つのリブ751が設けられる。また、底面部711には、5つの第3中継端子400をそれらに対応する第3取付部760に位置決めするためのリブ761が設けられる。リブ761は、5つの第3中継端子400の形状に対応する形状を有する。第3取付部760のリブ761は、左端部分が第1中継端子200の位置決めにも利用され、右端部分が第2中継端子300の位置決めにも利用される。
【0037】
第1取付部740には、3か所に金属製のナット742が埋め込まれる。第2取付部750には、3か所に金属製のナット752が埋め込まれる。各第3取付部760には、中央部に金属製のナット762が埋め込まれる。
【0038】
左側面部714および右側面部715には、前端部の内側に、外部接続端子500が装着される円筒状の端子装着部770が設けられる。また、左側面部714および右側面部715には、端子装着部770へと繋がる円形の開口部771が形成される。端子装着部770の円形の開口と、この開口から連続する開口部771とによって、ケース本体700、即ちケース10の内部と外部とが繋がる連通口770aが構成される。この連通口770aに、外部接続端子500が挿入される。
【0039】
底面部711における5つの第3取付部760の前方には、回路基板600が載せられる載置リブ780が左右方向に延びるように設けられる。載置リブ780は、5つの第3取付部760を挟んで5つの載置部737と対向し、載置部737と等しい高さを有する。載置リブ780には、左右2か所にボス781が設けられ、各ボス781に金属製のナット782が埋め込まれる。
【0040】
右側面部715には、本体部710の内部と連通する円形の開口部715aが形成される。開口部715aには、調圧弁CVが設けられる。
【0041】
底面部711における6つの保持部730と5つの第3取付部760との間には、底面部711を貫通する6つの貫通孔790が左右方向に並ぶように設けられる。貫通孔790は、左右方向に長い方形状を有する。貫通孔790は、溶接機の第2電極プローブ(後述する)を通すことができる大きさとされる。
【0042】
図7(b)に示すように、底面部711の外面には、6つの貫通孔790を囲むように、左右に長い方形枠状の壁部791が設けられる。前述の格子状のリブ711a、711bは、壁部791の内側領域にも設けられているが、内側領域の格子状のリブ711a、711bの高さは、壁部791の高さよりも低くされている。また、壁部791の高さは、壁部791の外側領域の格子状のリブ711a、711bの高さよりも、裏面カバー850の厚みに相当する分だけ低くされている。
【0043】
壁部791には、前壁、後壁、左壁および右壁の中央部にボス792が形成される。各ボス792には、金属製のナット793が埋め込まれる。壁部791は、その上端面(先端面)の内側が、一段低くなるようにされ、接着剤(後述する)が塗布される接着代794とされている。
【0044】
本体部710において、前側面部712に一方の固定部720が設けられ、後側面部713に他方の固定部720が設けられる。前側面部712および後側面部713は、本体部710内に収容された6つの蓄電デバイス100の正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向、即ち、前後方向の両側面である。なお、本体部710の左側面部714および右側面部715には、固定部720が設けられない。
【0045】
固定部720は、平面視において、本体部710の前側面部712(後側面部713)から離れるに従って幅が狭くなる、ほぼ三角形状を有する。固定部720には、中央部に凹部721が形成され、この凹部721の底面に上下方向に貫通する取付孔722が設けられる。取付孔722は、凹部721、即ち、固定部720の左右方向における中央に位置する。取付孔722には、孔の強度を高めるため金属製のカラー723が装着される。
【0046】
固定部720は、上下方向の寸法、即ち厚みを大きくするため、上面側と下面側の双方に、それぞれ、格子状に配された多数のリブ724、725による肉盗み(肉抜き)構造が採られている。固定部720上面は、根元部分の厚みよりも先端部分の厚みが僅かに小さくなるよう傾斜面を有する。
【0047】
固定部720は、前側面部712と後側面部713に1つずつ設けられ、左右方向(蓄電デバイス100の並び方向)において、その取付孔722が、6つの保持部730の並び、即ち、6つの蓄電デバイス100の並びの中心O(
図7(a)の一点鎖線参照)に位置する。即ち、取付孔722の左右方向における中心が、中心Oと一致する。また、固定部720における前側面部712(後側面部713)に接している根元部分の幅W1は、6つの保持部730を合わせた幅W2よりも僅かに大きくされている。即ち、左右方向において、固定部720が存在する範囲が、6つの蓄電デバイス100が存在する範囲以上とされている。
【0048】
図8(a)および(b)に示すように、カバー800は、四角形状に形成され、ケース本体700の本体部710とほぼ同じサイズを有する。カバー800は、その裏面における前縁部801、後縁部802、左縁部803および右縁部804が、裏面から僅かに突出する。カバー800の裏面の4つ角部と、各縁部801、802、803、804の中央部には、本体部710のボス716に対応する形状を有する取付部805が設けられる。各取付部805には取付孔806が形成される。また、前縁部801および後縁部802の取付部805には、本体部710の突起718に対応する挿入孔807が形成される。カバー800の表面は各取付孔806の周辺が凹む。
【0049】
カバー800の裏面には、本体部710の5つの載置部737に対応する位置に、左右方向に並ぶように5つの突起810が形成される。5つの突起810は、左右方向に延びるリブ811により繋げられる。
【0050】
図9(a)および(b)に示すように、裏面カバー850は、左右に長い方形状に形成され、本体部710の壁部791の外形サイズとほぼ同じサイズを有する。裏面カバー850は、その裏面における前縁部851、後縁部852、左縁部853および右縁部854が、裏面から僅かに突出する。裏面カバー850の各縁部851、852、853、854の中央部には、壁部791のボス792に対応する形状を有する取付部855が設けられる。各取付部855には取付孔856が形成される。裏面カバー850の表面は各取付孔856の周辺が凹む。
【0051】
第1中継端子200、第2中継端子300および5つの第3中継端子400は、バスバーであり、導電性の金属板、たとえば、銅板を所定形状に切り抜き、折り曲げ等の加工を行うことにより形成される。第1中継端子200、第2中継端子300および5つの第3中継端子400は、6つの蓄電デバイス100を直列に接続するための端子である。また、第1中継端子200および第2中継端子300は、それぞれに対応する外部接続端子500に連結される。
【0052】
図10(a)に示すように、第1中継端子200は、端子接続部210と、基板接続部220と、第1固定部230と、第2固定部240と、第3固定部250とを含む。端子接続部210は、細長い方形状を有し、後方へ延伸する。端子接続部210の後端部には、表面から突出する突起部211が形成される。基板接続部220は、ピン状を有し、端子接続部210、第1固定部230、第2固定部240および第3固定部250に対してほぼ垂直に屈曲し、これらの厚み方向に立ち上がる。第1固定部230、第2固定部240および第3固定部250には、それぞれ、第1取付孔231、第2取付孔241および第3取付孔251が形成される。
【0053】
図10(b)に示すように、第2中継端子300は、第1中継端子200を左右方向に反転させた形状を有し、端子接続部310と、基板接続部320と、第1固定部330と、第2固定部340と、第3固定部350とを含む。端子接続部310は、細長い方形状を有し、後方へ延伸する。端子接続部310の後端部には、表面から突出する突起部311が形成される。基板接続部320は、ピン状を有し、端子接続部310、第1固定部330、第2固定部340および第3固定部350に対してほぼ垂直に屈曲し、これらの厚み方向に立ち上がる。第1固定部330、第2固定部340および第3固定部350には、それぞれ、第1取付孔331、第2取付孔341および第3取付孔351が形成される。
【0054】
図10(c)に示すように、第3中継端子400は、左右2つの端子接続部410と、基板接続部420と、固定部430とを含む。各端子接続部410は、方形状を有し、後方へ延伸する。各端子接続部410の後端部には、表面から突出する突起部411が形成される。基板接続部420は、ピン状を有し、端子接続部410および固定部430に対してほぼ垂直に屈曲し、これらの厚み方向に立ち上がる。固定部430には、取付孔431が形成される。
【0055】
図11に示すように、外部接続端子500は、金属材料により形成され、有底の円筒状を有する端子本体部501を含む。端子本体部501の内周面には、雌ネジが形成されている。また、外部接続端子500の一端側である端子本体部501の底面部には、取付孔502aを有する平板状の連結端子部502が形成される。さらに、端子本体部501の外周面には、環状の溝503が形成され、この溝503にゴム等の弾性材料で形成された円環状を有するOリング510が嵌め込まれている。外部接続端子500の他端側である端子本体部501の開口端部には、外部端子が接続される接続面501aが形成される。
【0056】
本実施の形態では、左側の外部接続端子500が正極側の端子となり、右側の外部接続端子500が負極側の端子となる。2つの外部接続端子500が極性により区別される場合には、たとえば、左側の外部接続端子500が第1外部接続端子500aとなり、右側の外部接続端子500が第2外部接続端子500bとなる。
【0057】
図5(b)に示すように、回路基板600は、左右方向に長い長方形状を有する。回路基板600には、左端部と右端部とに、それぞれ、第1スルーホール601および第2スルーホール602が形成され、第1スルーホール601と第2スルーホール602との間に、左右方向に並ぶようにして、5つの第3スルーホール603が形成される。第1スルーホール601、第2スルーホール602および第3スルーホール603には、内側に金属のメッキがなされる。また、回路基板600には、各蓄電デバイス100の電圧を検出する電圧検出回路および電圧検出回路が検出した電圧に応じて各蓄電デバイス100の電圧を揃えるバランス回路を含む電子回路部(図示せず)が配置される。第1スルーホール601、第2スルーホール602および第3スルーホール603は、導電パターン(図示せず)により電子回路部に繋がる。さらに、回路基板600には、2つの取付孔604が形成される。
【0058】
次に、蓄電モジュール1の組み立て手順について説明する。
【0059】
図12は、蓄電モジュール1の組み立て手順を示すフローチャートである。
図13は、端子・蓄電デバイス装着工程の後の左側の端子装着部770の周辺を示す要部断面図である。
図14(a)は、端子・蓄電デバイス装着工程の後の蓄電モジュール1の上部の底面図であり、
図14(b)は、
図14(a)のA-A´断面図である。なお、
図14(b)には、便宜上、第1電極プローブE1および第2電極プローブE2が一点鎖線により示されている。なお、
図14(a)では、便宜上、接着剤A3にハッチングが施されている。
【0060】
図12に示すように、蓄電モジュール1は、端子・蓄電デバイス装着工程と、端子溶接工程と、基板装着工程と、カバー装着工程とが行われることにより組み立てられる。
【0061】
まず、端子・蓄電デバイス装着工程が行われる(S1)。端子・蓄電デバイス装着工程は、端子装着工程と、この工程に続くデバイス装着工程とにより構成される。
【0062】
端子装着工程では、まず、
図4に示すように、2つの外部接続端子500がケース本体700の左右の端子装着部770に装着される。即ち、各外部接続端子500が、外側から連通口770a内に挿入される。
図13に示すように、連通口770a内では、外部接続端子500の外周面と連通口770aの内周面との間にOリング510が介在する。このとき、外部接続端子500の溝503の幅はOリング510の幅よりも広くされているので(
図11参照)、外部接続端子500が連通口770aに挿入されたときにOリング510が潰れやすく、円滑な挿入が行える。こうして、外部接続端子500と連通口770aとの間がOリング510により封止される。
【0063】
端子装着部770に装着された状態において、左側の第1外部接続端子500aの接続面501aは、左側面部714の外面と平行となり、当該外面よりも僅かに張り出す。同様に、右側の第2外部接続端子500bの接続面501aは、右側面部715の外面と平行となり、当該外面よりも僅かに張り出す。
【0064】
また、
図4に示すように、第1中継端子200、第2中継端子300および5つの第3中継端子400が、それぞれ、開口部710aを通じてケース本体700内に収容され、第1取付部740、第2取付部750および5つの第3取付部760に取り付けられる。これにより、7つの中継端子200、300、400がケース本体700の底面部711に配置される。
【0065】
この際、第1中継端子200は、第1取付部740の2つのリブ741と第3取付部760のリブ761の左端部分とにより位置決めされ、第1取付孔231および第3取付孔251が、それぞれに対応する第1取付部740のナット742のネジ孔と整合する。第1取付孔231を通されたネジ910がナット742に止められ、第3取付孔251を通されたネジ910がナット742に止められる。
【0066】
また、
図13に示すように、第1中継端子200の第2固定部240は、左側の第1外部接続端子500aの連結端子部502の上に重なる。即ち、第1中継端子200と連結端子部502とがそれらの厚み方向に重ねられる。第2取付孔241が、それに対応する第1取付部740のナット742のネジ孔と連結端子部502の取付孔502aとに整合する。第2取付孔241と第1外部接続端子500aの取付孔502aとを通されたネジ920がナット742に止められる。こうして、第1中継端子200が、第1取付部740に固定されるとともに第1外部接続端子500aに連結される。
【0067】
第1外部接続端子500aは、主要部分である端子本体部501が円筒状であるが、平板状の連結端子部502を有し、その連結端子部502が同じく平板状である第1中継端子200に連結されるように構成されている。これにより、第1外部接続端子500aを第1中継端子200に良好に連結することができる。この点は、第2外部接続端子500bと第2中継端子300との連結においても同様である。
【0068】
同様に、第2中継端子300は、第2取付部750の2つのリブ751と第3取付部760のリブ761の右端部分とにより位置決めされ、第1取付孔331および第3取付孔351が、それぞれに対応する第2取付部750のナット752のネジ孔と整合する。第1取付孔331を通されたネジ910がナット752に止められ、第3取付孔351を通されたネジ910がナット752に止められる。
【0069】
また、第2中継端子300の第2固定部340は、右側の第2外部接続端子500bの連結端子部502の上に重なり、第2取付孔341が、それに対応する第2取付部750のナット752のネジ孔と連結端子部502の取付孔502aとに整合する。第2取付孔341と第2外部接続端子500bの取付孔502aとを通されたネジ920がナット752に止められる。こうして、第2中継端子300が、第2取付部750に固定されるとともに第2外部接続端子500bに連結される。
【0070】
第3中継端子400は、第3取付部760のリブ761により位置決めされ、取付孔431が第3取付部760のナット762のネジ孔と整合する。取付孔431を通されたネジ910がナット762に止められる。こうして、第3中継端子400が第3取付部760に固定される。
【0071】
次に、デバイス装着工程では、
図4に示すように、6つの蓄電デバイス100が、開口部710aを通じてケース本体700内に収容され、6つの保持部730に上方から装着される。保持部730内には、蓄電デバイス100のほぼ全体が収納される。各保持部730の前端部の2か所と、中央部と、後端部の2か所において、蓄電デバイス100の周面とその両側の保持部730の直線状部732との間に接着剤A1が塗布される。接着剤A1は、常温において、蓄電デバイス100の周面および直線状部732と接着した状態で硬化する。これにより、蓄電デバイス100の周面とその両側の直線状部732とが接着剤A1で連結され、蓄電デバイス100が保持部730に固定されるとともに、剛性の高い蓄電デバイス100を利用した保持部730の開口端側の補強が行われる。
【0072】
各蓄電デバイス100の正極リード端子130および負極リード端子140が、開口部733を通じて前方に延び出し、それらの先端部が、それぞれに対応する第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400の端子接続部210、310、410の表面210a、310a、410aに上方から重なり、突起部211、311、411に上方から近接または接触する。蓄電デバイス100のリード端子130、140と中継端子200、300、400端子とが重なり合う部分により、接続部分Cが構成される。なお、端子接続部210、310、410の裏面210b、310b、410bが底面部711に対向し、裏面210b、310b、410bに表面210a、310a、410aが背向する。
図14(a)に示すように、ケース本体700の底面部711の各貫通孔970は、2つの接続部分Cの真下の位置し、貫通孔970を通じて底面部711の外面側、即ちケース10の外部から2つの接続部分Cを見ることができる。
【0073】
ケース本体700内に、6つの蓄電デバイス100、第1中継端子200、第2中継端子300、5つの第3中継端子400および2つの外部接続端子500が装着されると、端子・デバイス装着工程が完了する。
【0074】
次に、端子溶接工程が行われる(S2)。端子溶接工程では、溶接機(図示せず)を用いてプロジェクション溶接が行われる。溶接機には、極性の異なる第1電極プローブE1と第2電極プローブE2とが備えられる。
図14(b)に示すように、第1電極プローブE1がケース本体700の開口部710aから通されて上方からリード端子130、140に当接する。また、第2電極プローブE2が貫通孔970から通されて下方から中継端子200、300、400の端子接続部210、310、410に当接する。第1電極プローブE1と第2電極プローブE2とが接続部分Cを挟んで対向する。リード端子130、140と端子接続部210、310、410の突起部211、311、411とが、第1電極プローブE1と第2電極プローブE2とに押されて接触し、加圧される。この状態で、第1電極プローブE1と第2電極プローブE2とに通電される。突起部211、311、411に大電流が集中して突起部211、311、411が溶け、接続部分Cが溶接される。これにより、正極リード端子130および負極リード端子140が、対応する中継端子200、300、400の端子接続部210、310、410に接続固定される。
【0075】
なお、
図14(b)では、左から4つ目の蓄電デバイス100の正極リード端子130と第3中継端子400との接続部分Cが示されている。
【0076】
こうして、隣り合う蓄電デバイス100の正極リード端子130および負極リード端子140同士が中継端子200、300、400により電気的に接続される。
【0077】
次に、基板装着工程が行われる(S3)。
図3示すように、回路基板600が、ケース本体700内において、5つの第3中継端子400の上方位置に取り付けられる。この際、回路基板600は、前端部が載置リブ780に載せられ、後端部が5つの載置部737に載せられる。回路基板600の2つの取付孔604が載置リブ780の2つのナット782のネジ孔に整合し、各取付孔604を通されたネジ930がナット782に止められる。これにより、回路基板600が載置リブ780に固定される。第1中継端子200の基板接続部220、第2中継端子300の基板接続部320および5つの第3中継端子400の基板接続部420が、それぞれ、回路基板600の第1スルーホール601、第2スルーホール602および5つの第3スルーホール603に通され、半田付けによって、これらスルーホール601、602、603に電気的に接続され且つ回路基板600に固定される。
【0078】
このように、本実施の形態では、ケース本体700内において、ほぼ平板状である5つの第3中継端子400と回路基板600とが、それぞれの厚み方向であってケース本体700の深さ(高さ)方向(底面部711と開口部710aとの並び方向)に重ねられるので、これら構成部品のための配置スペースを小さくでき、ケース本体700をコンパクトにできる。
【0079】
また、上記のように、第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400に基板接続部220、320、420が設けられ、これら基板接続部220、320、420が回路基板600に接続される。従来のように正極リード端子130および負極リード端子140が回路基板600に接続される場合、蓄電モジュール1が振動することにより回路基板600が変形したときに、これらリード端子130、140が、回路基板600との接続部分で破断することが懸念された。この点、基板接続部220、320、420は、正極リード端子130および負極リード端子140よりも断面積が大きく強固であるため、蓄電モジュール1が振動することにより回路基板600が変形したときに破断しにくい。
【0080】
こうして、回路基板600が、第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400を介して6つの蓄電デバイス100と電気的に接続される。
【0081】
最後に、カバー装着工程が行われる(S4)。カバー装着工程では、最初にケース本体700の壁部791に裏面カバー850が装着され、その後、ケース本体700の縁部710bにカバー800が装着される。
【0082】
まず、
図14(a)に示すように、壁部791の先端部の接着代794にシーリング性の高い接着剤A3が塗布される。接着剤A3は、シリコーン系材料からなり、常温で空気に触れると硬化して弾性を有するようになる。
【0083】
次に、接着剤A3が塗布された壁部791に、6つの貫通孔790を覆うようにして、裏面カバー850が取り付けられる。裏面カバー850の4つの取付孔856が壁部791の4つのボス792のナット793のネジ孔に整合する。各取付孔856に通されたネジ950が各ナット793に止められる。これにより、裏面カバー850が壁部791に固定される。また、裏面カバー850と壁部791とは、接着剤A3による接着によっても固定される。裏面カバー850と壁部791の先端部との間が接着剤A3によって封止される。こうして、
図2に示すように、6つの貫通孔790が、壁部791と裏面カバー850とによって、ケース本体700の底面部711の外側から塞がれる。
【0084】
次に、ケース本体700の縁部710bの接着代719に接着剤A2が塗布される。接着剤A2は、接着剤A3と同じ接着剤である。その後、
図1に示すように、接着剤A2が塗布されたケース本体700の縁部710bにカバー800が取り付けられる。この際、カバー800の挿入孔807にケース本体700の突起718が挿入されるように、カバー800がケース本体700に被せられる。カバー800がケース本体700に位置決めされて、カバー800の8つの取付孔806がケース本体700の8つのボス716のナット717のネジ孔に整合する。各取付孔806に通されたネジ940が各ナット717に止められる。これにより、カバー800がケース本体700に固定される。また、カバー800とケース本体700とは、接着剤A2による接着によっても固定される。カバー800とケース本体700との間が接着剤A2によって封止される。こうして、ケース本体700の開口部710aが、カバー800によって塞がれる。ケース10内では、カバー800の裏面の5つの突起810が、回路基板600の後端部の表面に当接する。これにより、回路基板600の後端部は、5つの載置部737と突起810とにより上下から挟まれ、上下方向に固定される。
【0085】
開口部710aがカバー800で塞がれ、6つの貫通孔790が壁部791および裏面カバー850で塞がれることにより、ケース10の内部が密閉された状態となる。即ち、6つの蓄電デバイス100は、外部から閉鎖された状態でケース10に収容されることになる。ケース10の内部の圧力は、調圧弁CVによって外部と同じになるよう調整される。
【0086】
このようにして、蓄電モジュール1が完成する。
【0087】
蓄電モジュール1は、たとえば、電気自動車やハイブリット自動車の補助電源として利用され得る。この場合、蓄電モジュール1は、
図1に示すように、車体に設けられる所定の設置部2に取り付けられる。この際、ケース10の2つの固定部720が設置部2の設置面2aに、たとえば、ボルト3で固定される。ボルト3は、固定部720の取付孔722を通され、設置部2のネジ孔(図示せず)に止められる。蓄電モジュール1の2つの外部接続端子500の接続面501aに、それぞれに対応する車体側の外部端子(図示せず)がネジ止めにより固定される。
【0088】
車体には、自働車の走行時などに振動が生じ得る。車体に振動が生じた場合、車体の設置部2に取り付けられた蓄電モジュール1が振動する。このとき、蓄電モジュール1は、ケース本体700の本体部710が、その前側面部712および後側面部713に設けられた固定部720により設置部2に固定されているので、本体部710が、前後方向において、振動に合わせて上下に撓みにくくなる。本体部710に収容された6つの蓄電デバイス100は、その端面(封口体120)から正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向が前後方向となる。このため、正極リード端子130および負極リード端子140が上下に撓みにくくなり、正極リード端子130および負極リード端子140と第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400の端子接続部210、310、410との接続部分(溶接部分)に亀裂、剥離等が生じにくくなる。
【0089】
また、蓄電モジュール1の周囲で結露などが生じたときに、結露により生じた水が蓄電モジュール1に掛かることが想定され得る。しかしながら、蓄電モジュール1は、蓄電デバイス100が外部から閉鎖(密閉)されたケース10内に収容されている構成であるため、蓄電デバイス100が水に接触して濡れてしまう、ということが生じにくい。
【0090】
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果を奏することができる。
【0091】
ケース10には、本体部710における正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向(前後方向)の両側面である前側面部712および後側面部713に、蓄電モジュール1を設置部2に取り付けるための固定部720が設けられている。これにより、蓄電モジュール1が振動したときに、正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向において、本体部710が振動に合わせて上下に撓みにくくなり、正極リード端子130および負極リード端子140が上下に撓みにくくなる。よって、正極リード端子130および負極リード端子140と第1中継端子200、第2中継端子300および第3中継端子400の端子接続部210、310、410との接続部分に亀裂、剥離等が生じにくくなる。
【0092】
このように、蓄電モジュール1は、リード端子130、140に関する耐震性が高まるため、ケース10全体の剛性を高める必要性が少なくなり、ケース10の軽薄化が図られやすくなる。
【0093】
特に、正極リード端子130および負極リード端子140は、その径が小さいため、上下に撓んだときに接続部分の近傍で破断しやすい。この点、本実施の形態では、正極リード端子130および負極リード端子140が上下に撓みにくくなることで、それらの破断も生じにくくなる。
【0094】
また、固定部720は、本体部710と一体形成されているので、本体部710と固定部720との間にガタツキが生じる虞がなく、正極リード端子130および負極リード端子140が突き出る方向において、本体部710をしっかりと固定できる。
【0095】
さらに、固定部720は、本体部710の前側面部712と後側面部713に1つずつ設けられているので、ケース10を設置部2に固定する作業を少なくすることができる。しかも、それぞれの固定部720の取付孔722が、6つの蓄電デバイス100の並びの中心Oに位置するので、6つの蓄電デバイス100が並ぶ範囲において、固定部720を介して本体部710が固定される力に偏りが生じにくくなる。これにより、6つの蓄電デバイス100において、正極リード端子130および負極リード端子140の上下の撓みを良好に抑制でき、接続部分での亀裂、剥離等を良好に抑制できる。
【0096】
さらに、6つの蓄電デバイス100が並ぶ方向(左右方向)において、固定部720が存在する範囲(幅W1)が、6つの蓄電デバイス100が存在する範囲(幅W2)以上とされている。これにより、6つの蓄電デバイス100が存在する範囲に対応する前側面部712および後側面部713の範囲が固定部720を介して設置部2にしっかりと固定されるので、6つの蓄電デバイス100において、正極リード端子130および負極リード端子140の上下の撓みを良好に抑制でき、接続部分での亀裂、剥離等を良好に抑制できる。
【0097】
さらに、固定部720は、本体部710の前側面部712(後側面部713)から離れるに従って幅が小さくなる三角形状を有するので、固定部720の根元部分で本体部710を設置部2にしっかりと固定できつつ固定部720全体の体積を小さくでき、その分、ケース10を小さくでき、ケース10の材料を削減できる。
【0098】
さらに、蓄電モジュール1は、複数の蓄電デバイス100が並べられた状態で収容されるケース10と、ケース10内に収容され、複数の蓄電デバイス100のそれぞれの端面から突き出るリード端子130、140が接続される中継端子200、300、400と、を備える。ケース10は、底面部711と、当該底面部711と対向し、複数の蓄電デバイス100がケース10内に収容される際に通される開口部710aと、を有し、底面部711には、当該底面部711を貫通する貫通孔790が、当該貫通孔790を通してリード端子130、140と中継端子200、300、400との接続部分Cがケース10の外部から見える位置に設けられる。また、中継端子200、300、400は、底面部711に配置され、中継端子200、300、400の表面210a、310a、410aにリード端子130、140が重なって、その重なり部分が接続部分Cを構成し、この接続部分Cが溶接される。
【0099】
この構成によれば、蓄電モジュール1が組み立てられる際に、開口部710aから通された第1電極プローブE1と貫通孔790から通された第2電極プローブE2とを接続部分Cを挟んで対向させ、第1電極プローブE1と第2電極プローブE2とを用いて接続部分Cを溶接できる。よって、複数の蓄電デバイス100と中継端子200、300、400とがケース10内に配置された状態において、リード端子130、140と中継端子200、300、400との接続部分Cを円滑に溶接することができる。
【0100】
さらに、ケース10は、開口部710aを塞ぐ第1閉塞部として、開口部710aを囲む縁部710bに装着されるカバー800を含み、貫通孔790を塞ぐ第2閉塞部として、貫通孔790を囲むように底面部711の外面に設けられた壁部791と当該壁部791の先端部に装着される裏面カバー850とを含む。
【0101】
この構成によれば、開口部710aおよび貫通孔790が閉塞されることによりケース10内を外部から閉鎖された状態にできるので、蓄電モジュール1の周囲で結露等が生じても、それにより生じた水がケース10内に浸入しにくくなり、ケース10内に収容された複数の蓄電デバイス100や他の構成部品を水から保護できる。
【0102】
さらに、カバー800と縁部710bとの間が接着剤A2により封止され、裏面カバー850と壁部791の先端部との間が接着剤A3により封止される。
【0103】
この構成によれば、カバー800と縁部710bとの間および裏面カバー850と壁部791の先端部との間からのケース10内への水の侵入を防止できる。
【0104】
さらに、中継端子200、300、400は、リード端子130、140が突き出る方向に沿ってリード端子130、140側に延伸する端子接続部210、310、410を有し、端子接続部210、310、410とリード端子130、140とが重なり合って接続部分Cが構成される。
【0105】
この構成によれば、接続部分Cを長くすることができるので、溶接しろが十分にとれ、溶接による接続強度を高められる。
【0106】
さらに、蓄電モジュール1は、中継端子200、300、400を介して複数の蓄電デバイス100と電気的に接続される回路基板600を備える。回路基板600は、底面部711と開口部710aとの並び方向に中継端子200、300、400と重なるようにケース10内に配置される。中継端子200、300、400は、並び方向に突出する基板接続部220、320、420を有し、基板接続部220、320、420が回路基板600のスルーホール601、602、603に挿入されて電気的に接続され且つ固定される。
【0107】
この構成によれば、ケース10をコンパクトにできる。
【0108】
さらに、蓄電モジュール1は、ケース10に設けられ、ケース10の内部と外部とが繋がる連通口770aと、連通口770aに挿入され、一端側がケース10の内部において中継端子200、300に電気的に接続され、他端側がケース10の外部に露出して外部端子に接続される外部接続端子500と、外部接続端子500の外面と連通口770aの内面との間に介在するOリング510とを備える。外部接続端子500は、互いに極性が異なる第1外部接続端子500aおよび第2外部接続端子500bを含み、第1外部接続端子500aが挿入される連通口770aと第2外部接続端子500bが挿入される連通口770aとが、それぞれ、ケース10の互いに対向する左側面部714と右側面部715に設けられる。
【0109】
この構成によれば、外部接続端子500(第1外部接続端子500a、第2外部接続端子500b)と連通口770aとの間からのケース10内への水の侵入を防止できる。
【0110】
さらに、外部接続端子500には、一端側に板状の連結端子部502が形成され、中継端子200、300と連結端子部502とが互いの厚み方向に重ね合されてネジ920により連結される。
【0111】
この構成によれば、平板状の連結端子部502が同じく平板状である中継端子200、300に連結されるので、外部接続端子500を中継端子200、300に良好に連結することができる。
【0112】
さらに、外部接続端子500には、他端側に、ケース10の外面と平行な、外部端子が接続される接続面501aが形成され、接続面501aがケース10の外面よりも突出する。
【0113】
接続面501aがケース10の外面よりも凹んでいる場合、外部端子が接続面501aに外面側からネジ等で接続されたときに、外部端子は外面に接触するため、外部接続端子500に外側に引っ張られるような力が加わりやすい。
【0114】
この点、接続面501aがケース10の外面よりも突出するような構成とされれば、外部端子が接続面501aに外面側からネジ等で接続されたときに、外部接続端子500に外側に引っ張られるような力が加わりにくく、このような力による外部接続端子500等の破損を懸念しなくてよい。
【0115】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
【0116】
<変更例1>
図15(a)および(b)は、それぞれ、変更例1に係る、裏面カバー850Aが装着される前と装着された後の6つの貫通孔790の周辺部分が示された蓄電モジュール1の要部の底面図である。なお、
図15(a)では、便宜上、接着剤A3にハッチングが施されている。
【0117】
上記実施の形態では、ケース本体700において、6つの貫通孔790が壁部791と裏面カバー850とにより塞がれた。
【0118】
これに対し、本変更例のケース本体700Aでは、壁部791が設けられず、底面部711の外面に、6つの貫通孔790を囲むように、周囲の面よりも僅かに凹む接着代795が設けられ、この接着代795に接着剤A3が塗布される。そして、6つの貫通孔790を覆うように、底面部711の外面に裏面カバー850Aが装着される。裏面カバー850Aは、接着剤A3により底面部711の外面に固定される。また、裏面カバー850Aと底面部711の外面との間が接着剤A3によって封止される。なお、上記実施の形態と同様、裏面カバー850Aが、接着剤A3とともにネジにより固定されてもよい。
【0119】
本変更例の構成によれば、上記実施の形態と同様、貫通孔790からのケース10内への水の侵入を防止できる。
【0120】
なお、本変更例では、裏面カバー850Aが、請求の範囲に記載の「第2閉塞部」および「第2蓋」に対応する。
【0121】
<その他の変更例>
上記実施の形態では、固定部720が三角形状(二等辺三角形状)に形成された。しかしながら、固定部720は、上記と異なる形状に形成されてもよい。たとえば、
図16(a)に示すように、固定部720が円弧状に形成されてもよい。また、
図16(b)に示すように、固定部720が方形状に形成されてもよい。固定部720が円弧状に形成された場合は、固定部720が三角形状に形成された場合より効果は小さいものの、固定部720の根元部分で本体部710を設置部2にしっかりと固定できつつ固定部720全体の体積を小さくできる。なお、
図16(a)および(b)では、固定部720が模式的に示されている。
【0122】
また、上記実施の形態では、本体部710の前側面部712と後側面部713とに1つずつ固定部720が設けられた。しかしながら、
図16(c)に示すように、前側面部712と後側面部713とに、複数個ずつ、たとえば2つずつ固定部720が設けられてもよい。なお、
図16(c)では、固定部720が模式的に示されている。
【0123】
さらに、上記実施の形態では、6つの蓄電デバイス100が並ぶ方向(左右方向)において、固定部720が存在する範囲(幅W1)が、6つの蓄電デバイス100が存在する範囲(幅W2)以上とされた。しかしながらが、固定部720が存在する範囲が、6つの蓄電デバイス100が存在する範囲未満とされてもよい。
【0124】
さらに、上記実施の形態では、固定部720の取付孔722にカラー723が設けられた。しかしながら、固定部720の取付孔722にナットが設けられてもよい。
【0125】
さらに、上記実施の形態では、固定部720が本体部710と一体形成された。しかしながら、固定部720が本体部710と別体に形成され、本体部710に取り付けられる構成とされてもよい。この場合、固定部720は、本体部710と異なる材質、たとえば、金属製とすることができる。なお、固定部720が、本体部710と別体に形成された場合、特に、固定部720が金属板により形成される場合、固定部720がブラケットと称されることがある。この場合、ケース10に、本体部710とブラケットとが含まれることになる。
【0126】
さらに、上記実施の形態では、蓄電デバイス100のリード端子130、140と中継端子200、300、400との接続部分Cがプロジェクション溶接により接続固定された。しかしながら、開口部710aから通される第1溶接部材と貫通孔790から通される第2溶接部材とを用いて溶接が行われるのであれば、プロジェクション溶接以外の溶接により接続部分Cが接続固定されてもよい。
【0127】
さらに、上記実施の形態では、底面部711に、12個の接続部分Cに対して6つの貫通孔790が設けられた。即ち、1つの貫通孔790が2個の接続部分Cに対応した。しかしながら、1つの貫通孔790が対応する接続部分Cの個数は、上記の個数に限られない。たとえば、4個の接続部分Cに1つの貫通孔790が対応するよう、底面部711に3つの貫通孔790が設けられてもよいし、12個の接続部分Cに1つの貫通孔790が対応するよう、底面部711に1つの貫通孔790が設けられてもよい。
【0128】
さらに、上記実施の形態では、縁部710bとカバー800との間が接着剤A2により封止され、壁部791の先端部と裏面カバー850との間が接着剤A3により封止された。しかしながら、これに限らず、接着剤A2、A3に替えて、ガスケット、パッキン等の他のシール部材が用いられてもよい。
【0129】
さらに、上記実施の形態では、外部接続端子500と連通口770aとの間の水封にOリング510が用いられた。しかしながら、他のシール部材、たとえば、環状のパッキンが用いられてもよい。
【0130】
さらに、上記実施の形態では、外部接続端子500の連結端子部502の上に中継端子200、300の第2固定部240、340が重ねられた。しかしながら、これとは逆に、外部接続端子500の連結端子部502の下に中継端子200、300の第2固定部240、340が重ねられてもよい。
【0131】
さらに、上記実施の形態では、蓄電デバイス100は、その端面100aからリード端子130、140(正極リード端子130、負極リード端子140)が突き出るような構成とされた。しかしながら、蓄電デバイス100は、その端面100aからリード端子130、140以外の端子部、たとえば、リード端子130、140よりも短くて径が大きな端子部が突き出るような構成とされてもよい。
【0132】
さらに、上記実施の形態では、蓄電モジュール1に6つの蓄電デバイス100が用いられたが、これに限られることなく、その他の個数の蓄電デバイス100が蓄電モジュール1に用いられてもよい。また、蓄電モジュール1は、これら複数個の蓄電デバイス100が、直列接続されるのではなく、並列接続される構成であってもよい。
【0133】
この他、本発明の実施の形態は、請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【0134】
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用される蓄電モジュールに有用である。
【符号の説明】
【0136】
1 蓄電モジュール
2 設置部
10 ケース
100 蓄電デバイス
100a 端面(第1端面)
100b 端面(第2端面)
130 正極リード端子(端子部、第1端子部)
140 負極リード端子(端子部、第2端子部)
200 第1中継端子(バスバー)
210 端子接続部(延伸部)
210a 表面(第2の面)
210b 裏面(第1の面)
220 基板接続部(突出部)
300 第2中継端子(バスバー)
310 端子接続部(延伸部)
310a 表面(第2の面)
310b 裏面(第1の面)
320 基板接続部(突出部)
400 第3中継端子(バスバー)
410 端子接続部(延伸部)
410a 表面(第2の面)
410b 裏面(第1の面)
420 基板接続部(突出部)
500 外部接続端子
500a 第1外部接続端子
500b 第2外部接続端子
501a 接続面
502 連結端子部
510 Oリング(シール部材)
600 回路基板
601 スルーホール(孔部)
602 スルーホール(孔部)
603 スルーホール(孔部)
700 ケース本体
700A ケース本体
710 本体部
710a 開口部
710b 縁部
711 底面部
714 左側面部(側面部)
715 右側面部(側面部)
720 固定部
722 取付孔(取付部)
770a 連通口
790 貫通孔
791 壁部(第2閉塞部)
800 カバー(第1閉塞部、第1蓋)
850 裏面カバー(第2閉塞部、第2蓋)
850A 裏面カバー(第2閉塞部、第2蓋)
920 ネジ(連結部材)
A2 接着剤(第1封止部)
A3 接着剤(第2封止部)
C 接続部分
E1 第1電極プローブ(第1電極部材)
E2 第2電極プローブ(第2電極部材)