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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】点灯装置、照明装置、及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/00 20200101AFI20240607BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20240607BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240607BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20240607BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240607BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20240607BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20240607BHJP
【FI】
H05B47/00
F21S9/02 200
H02J7/00 Y
H02J7/34 G
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:30
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020109988
(22)【出願日】2020-06-25
(65)【公開番号】P2022022533
(43)【公開日】2022-02-07
【審査請求日】2023-03-20
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 浩司
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 敦士
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-142129(JP,A)
【文献】特開平10-040967(JP,A)
【文献】特開2018-139222(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
F21S 9/02
H02J 7/00
H02J 7/34
F21Y 115/10
F21Y 115/15
F21Y 115/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源の停電時に電池の放電電力で光源を点灯させる点灯回路と、
前記電池の電池電圧を検出する電圧検出回路と、
前記電圧検出回路の検出結果に基づいて前記電池の管理を行う電池管理部と、を備え、
前記電池管理部は、前記光源の点灯時に、前記電池の放電特性のプラトー領域における前記電池電圧の変化に基づいて、前記電池電圧が電圧閾値に低下するまでに要する放電時間を予測し、前記放電時間の予測結果に基づく報知信号を出力する
点灯装置。
【請求項2】
前記電池管理部は、複数のタイミングのそれぞれにおける前記電池電圧に基づいて、前記電池電圧の変化を予測する予測式を作成し、前記予測式を用いて前記放電時間を予測する
請求項1の点灯装置。
【請求項3】
前記電池管理部は、前記予測式として、前記電池電圧を時間の一次式で表した一次関数の式を作成する
請求項2の点灯装置。
【請求項4】
前記電池管理部は、前記予測式の切片に基づいて、前記電池の劣化度合を判定する
請求項2又は3の点灯装置。
【請求項5】
前記電池管理部は、前記電池電圧の低下の傾きが基準範囲内であれば、前記電池電圧の低下は前記プラトー領域における前記電池電圧の変化であると判定する
請求項1乃至4のいずれか1つの点灯装置。
【請求項6】
前記電池管理部は、前記電圧閾値として、前記プラトー領域における前記電池電圧の値を用いる
請求項1乃至5のいずれか1つの点灯装置。
【請求項7】
前記電池管理部は、前記電池の放電特性のプラトー領域の時間長さに基づいて、前記電池の劣化度合を判定する
請求項1乃至6のいずれか1つの点灯装置。
【請求項8】
前記報知信号を受け取って、前記放電時間の予測結果に基づく報知を行う報知部を更に備える
請求項1乃至7のいずれか1つの点灯装置。
【請求項9】
前記報知部は、前記電池が放電しているときに前記報知を行う
請求項8の点灯装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1つの点灯装置と、
前記光源と、
前記電池と、を備える
照明装置。
【請求項11】
前記電池は、リチウムイオン電池である
請求項10の照明装置。
【請求項12】
前記電池は、前記光源と別体に構成される
請求項10又は11の照明装置。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか1つの照明装置と、
前記点灯装置、前記光源、及び前記電池の少なくとも1つが取り付けられる本体と、を備える
ことを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、点灯装置、照明装置、及び照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の残容量推定装置は、Ni-MHバッテリの残容量を推定する。この残容量推定装置が行う残容量推定方法は、Ni-MHバッテリの現在の残容量における温度と内圧とを測定することにより、温度に対する内圧の変化率を求める。さらに、該変化率と残容量との間の予め定めた相関関係に基づいて、測定により得られた変化率の値に対応する残容量を求め、その求めた残容量をNi-MHバッテリの現在の残容量として推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平7-63831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の残容量推定方法では、電池(Ni-MHバッテリ)の温度及び内圧をそれぞれ測定するために、圧力センサ及び温度センサを備える必要があった。したがって、上述の残容量推定方法に基づいて電池の放電時間を予測しようとすると、必要な部品の数が多くなるという課題があった。
【0005】
本開示の目的は、部品の数を抑えて電池の放電時間を予測することができる点灯装置、照明装置、及び照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る点灯装置は、点灯回路と、電圧検出回路と、電池管理部と、を備える。前記点灯回路は、外部電源の停電時に電池の放電電力で光源を点灯させる。前記電圧検出回路は、前記電池の電池電圧を検出する。前記電池管理部は、前記電圧検出回路の検出結果に基づいて前記電池の管理を行う。前記電池管理部は、前記光源の点灯時に、前記電池の放電特性のプラトー領域における前記電池電圧の変化に基づいて、前記電池電圧が電圧閾値に低下するまでに要する放電時間を予測し、前記放電時間の予測結果に基づく報知信号を出力する。
【0007】
本開示の一態様に係る照明装置は、上述の点灯装置と、前記光源と、前記電池と、を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る照明器具は、上述の照明装置と、前記点灯装置、前記光源、及び前記電池の少なくとも1つが取り付けられる本体と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本開示は、部品の数を抑えて電池の放電時間を予測することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態に係る点灯装置を備える照明装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、同上の照明装置が備える電池の放電特性の一例を示す特性図である。
図3図3は、同上の点灯装置が行う放電時間の予測処理を説明するための図である。
図4図4A図4Dは、同上の点灯装置の報知動作を示す図である。
図5図5は、同上の点灯装置による電池の劣化判定処理を説明するための図である。
図6図6Aは、照明器具の上面図である。図6Bは、照明器具の下面図である。図6Cは、照明器具の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の実施形態は、一般に点灯装置、照明装置、及び照明器具に関する。より詳細に、以下の実施形態は、電池の放電電力を用いて光源を点灯させる点灯装置、照明装置、及び照明器具に関する。
【0012】
実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0013】
(実施形態)
(1)照明装置の概略
図1は、本実施形態の点灯装置4を備える照明装置1のブロック構成を示す。照明装置1は、点灯装置4に加えて、光源2と、電池3と、を更に備える。
【0014】
光源2は、少なくとも1つの固体発光素子を備える。例えば、光源2は、複数の固体発光素子として、複数のLED(Light Emitting Diode)が直列接続されたLEDアレイを有する。なお、光源2は、固体発光素子としてLEDを有する構成に限らない。光源2は、例えば、有機EL(Organic Electro Luminescence、OEL)、又は半導体レーザダイオード(Laser Diode、LD)などの他の固体発光素子を有していてもよい。
【0015】
電池3は、充電可能な蓄電池(二次電池)であり、非常電源に相当する。本実施形態の電池3は、リチウムイオン電池である。電池3をリチウムイオン電池とすることで、電池3の小型化と大容量化とを両立させることができる。
【0016】
点灯装置4は、外部電源(例えば、商用の電力系統)9から供給される外部電力を用いて、電池3を充電する。また、点灯装置4は、電池3の放電電力を用いて、光源2を点灯させる。
【0017】
(2)点灯装置
(2.1)点灯装置の構成
点灯装置4は、図1に示すように、フィルタ4a、コンバータ4b、定電圧回路4c、充電回路4d、第1制御電源回路4e、第2制御電源回路4f、点灯回路4g、電圧検出回路4h、制御回路4j、及び報知部4kを備える。
【0018】
コンバータ4bは、外部電源(例えば、商用の電力系統)9からフィルタ4aを介して交流の入力電圧Viを供給され、交流の入力電圧Viを直流の第1中間電圧Vd1に変換する。コンバータ4bは、スイッチング電源回路であり、例えば絶縁型のフライバックコンバータなどで構成される。コンバータ4bが出力する直流の第1中間電圧Vd1は、外部電源9から供給される交流の入力電圧Viの実効値よりも低いことが好ましい。本実施形態の外部電源9は、100V系又は200V系の商用電力系統である。
【0019】
フィルタ4aは、外部電源9とコンバータ4bとの間の電路において、電流及び電圧に含まれる不要な周波数の成分(ノイズ、及び高調波成分など)を減衰させる。
【0020】
定電圧回路4cは、コンバータ4bが出力する直流の第1中間電圧Vd1を、直流の第2中間電圧Vd2に変換する。定電圧回路4cは、第2中間電圧Vd2の大きさを予め決められた一定値に制御する。
【0021】
充電回路4dは、定電圧回路4cから第2中間電圧Vd2を供給され、電池3へ充電電流Icを流すように構成されている。充電回路4dの動作は、制御回路4jによって制御される。
【0022】
第1制御電源回路4eは、定電圧回路4cが出力する第2中間電圧Vd2を、直流の第1制御電圧Vc1に変換する。第1制御電源回路4eは、スイッチング電源回路又はリニア電源回路で構成され、第2中間電圧Vd2を第1制御電圧Vc1に降圧することが好ましい。第1制御電源回路4eは、外部電源9が通電し、第2中間電圧Vd2が生成されているときに、第1制御電圧Vc1を生成する。第1制御電圧Vc1は、制御回路4jを動作させるために制御回路4jに供給される。すなわち、第1制御電圧Vc1は、外部電源9の通電時に制御回路4jを動作させるための制御電圧である。
【0023】
第2制御電源回路4fは、電池3の電圧である直流の電池電圧Vbを、直流の第2制御電圧Vc2に変換する。第2制御電源回路4fは、スイッチング電源回路又はリニア電源回路で構成され、電池電圧Vbを第2制御電圧Vc2に降圧することが好ましい。第2制御電圧Vc2は、制御回路4jを動作させるために制御回路4jに供給される。すなわち、第2制御電圧Vc2は、外部電源9の停電時に制御回路4jを動作させるための制御電圧である。
【0024】
なお、本実施形態では、上述の第1制御電圧Vc1及び第2制御電圧Vc2の各大きさは等しい。そこで、以降の説明では、制御回路4jの制御電圧として、第1制御電圧Vc1と第2制御電圧Vc2とを区別しないときは、制御電圧Vcと称す。
【0025】
点灯回路4gは、外部電源9の停電時に電池3の放電電力で光源2を点灯させるように構成されている。本実施形態では、点灯回路4gは、電池3から供給される直流電流を定電流化し、負荷電流Ioとして光源2に供給する。点灯回路4gの動作は、制御回路4jによって制御される。
【0026】
電圧検出回路4hは、電池電圧Vbを検出し、電池電圧Vbの検出結果を含む電圧検出信号Yaを制御回路4jへ出力する。例えば、電圧検出回路4hは、直列接続された複数の抵抗器を備えて、電池電圧Vbを複数の抵抗器によって分圧した分圧電圧を、電圧検出信号Yaとして制御回路4jへ出力する。
【0027】
制御回路4jは、充放電制御部41、及び電池管理部42を備える。制御回路4jは、コンピュータシステムを備えることが好ましい。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御回路4jの機能の少なくとも一部が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリにあらかじめ記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む一乃至複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、一つ以上のプロセッサ及び一つ以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む一乃至複数の電子回路で構成される。
【0028】
充放電制御部41は、充電回路4d及び点灯回路4gを制御する制御機能、及び外部電源9の停電を検出する停電検出機能を有する。
【0029】
本実施形態では、充放電制御部41は、第1制御電圧Vc1を監視し、第1制御電圧Vc1が所定電圧以上であれば、外部電源9は通電状態であり、第1制御電圧Vc1が所定電圧未満であれば、外部電源9は停電状態であると判定する。なお、充放電制御部41は、第1中間電圧Vd1又は第2中間電圧Vd2の大きさに基づいて、外部電源9の停電を検出してもよい。
【0030】
そして、充放電制御部41は、外部電源9が通電状態であれば、点灯回路4gの動作を停止し、充電回路4dを動作させる。また、充放電制御部41は、外部電源9が停電状態であれば、充電回路4dの動作を停止し、点灯回路4gを動作させる。すなわち、点灯装置4は、外部電源9の通電時に、光源2を消灯し、外部電源9から供給される外部電力を用いて電池3を充電する。また、点灯装置4は、外部電源9の停電時に、電池3の充電を停止し、電池3の放電電力によって光源2を点灯させる。
【0031】
また、充放電制御部41は、照明装置1の点検を指示されると、充電回路4dの動作を停止し、点灯回路4gを動作させる。すなわち、点灯装置4は、照明装置1の点検時に、電池3の充電を停止し、電池3の放電電力によって光源2を点灯させる。なお、照明装置1の点検は、法令で定められた期間ごとに実施される定期点検、及びユーザによって行われるユーザ点検などがある。
【0032】
電池管理部42は、電圧検出回路4hの検出結果に基づいて電池3の管理を行う電池管理機能を有する。本実施形態の電池管理部42は、AD変換機能を有し、アナログの電圧検出信号YaにAD変換を施すことで、デジタルの電圧検出信号を生成する。すなわち、電池管理部42は、サンプリング周期毎に電池電圧Vbのサンプル値を生成する。電池管理部42は、サンプリング周期毎の複数のタイミングのそれぞれにおける電池電圧Vbのサンプル値に基づいて電池電圧Vbを監視する。そして、電池管理部42は、光源2の点灯時に、電池電圧Vbの変化に基づいて、電池電圧Vbが電圧閾値に低下するまでに要する放電時間を予測し、放電時間の予測結果に基づく報知信号Ybを報知部4kに出力する。
【0033】
報知部4kは、報知信号Ybを受け取って、放電時間の予測結果に基づく報知を行う報知機能を有する。例えば、報知部4kは、少なくとも1つのLEDを有する表示素子401を備え、表示素子401の点灯、消灯、又は点滅などによって、報知を行う。
【0034】
(2.2)電池管理部の動作
(2.2.1)放電時間の予測
電池3は、上述のように、外部電源9の通電時に充電され、外部電源9の停電時及び照明装置1の点検時に放電する。電池3には、停電時及び点検時に、規定時間(20分間、30分間又は60分間)に亘って光源2を点灯させ続けるだけの能力が求められる。
【0035】
そこで、電池管理部42は、光源2の点灯時に、電池電圧Vbの変化に基づいて、電池電圧Vbが電圧閾値に低下するまでに要する放電時間を予測する。
【0036】
本実施形態では、電池3はリチウムイオン電池であり、図2は、電池3の放電特性Yd(電池電圧Vbの時間変化)を示す。開始時間t0に電池3の放電が開始されると、光源2が消灯状態から点灯状態に移行する。電池電圧Vbは、開始時間t0の直後において急激に低下した後、ほぼ平坦に緩やかに低下する状態がしばらく続き、放電末期になると再び急激に低下する。電池3の放電特性Ydにおいて、電池電圧Vbがほぼ平坦に緩やかに低下する領域を、プラトー領域PRという。プラトー領域PRは、放電による電池電圧Vbの低下傾きが、プラトー領域PRの前後の各領域に比べて小さく、電池電圧Vbがほぼ平坦に低下する領域である。
【0037】
電池管理部42は、電池電圧Vbの変化特性から、プラトー領域PRを抽出する。具体的に、図3に示すように、上述の放電特性Ydを有する電池3が開始時間t0に放電を開始すると、電池管理部42は、電圧検出信号YaをAD変換して、サンプリング周期毎に電池電圧Vbのサンプル値Ysを生成する。電池管理部42は、電池電圧Vbのサンプル値Ysに基づいて、電池電圧Vbの変化を監視しており、電池電圧Vbの低下の傾きが基準範囲内であれば、電池電圧Vbの低下はプラトー領域PRにおける電池電圧Vbの変化であると判定する。基準範囲は、新品の電池3のプラトー領域における電池電圧Vbの低下傾きを求め、新品の電池3の低下傾きを含む所定範囲としておく。例えば、照明装置1に新品の電池3が装着された後に、電池管理部42が電池3の放電特性を測定する。そして、電池管理部42が、この測定結果に基づいて基準範囲のデータを生成し、基準範囲のデータを制御回路4jのメモリに格納する。また、複数の電池3の各放電特性を予め外部の装置で測定し、この測定結果に基づく基準範囲のデータを制御回路4jのメモリに格納してもよい。また、電池3の仕様に基づくシミュレーション結果に基づく基準範囲のデータを、制御回路4jのメモリに格納してもよい。したがって、電池管理部42は、電池電圧Vbの低下の傾きからプラトー領域PRを抽出するので、プラトー領域PRを精度よく抽出することができる。
【0038】
そして、電池管理部42は、プラトー領域PRの始点t1以降において、予め決められた数以上の電池電圧Vbのサンプル値Ysを取得すると、複数のサンプル値Ysに基づいて、電池電圧Vbの変化を予測する予測式を作成する。例えば、電池管理部42は、複数のサンプル値Ysに直線補間を施すことで、電池電圧Vbを時間の一次式で表した一次関数の式を、予測式Fo(図3参照)として作成する。予測式Foは、例えばVb=αt+βで表される(α、βは定数)。電池管理部42は、予測式Foを一次関数の式とすることで、予測式Foを容易に作成できる。なお、電池管理部42は、最小二乗法などを用いて複数のサンプル値Ysから求めた近似曲線の式を、予測式としてもよい。
【0039】
次に、電池管理部42は、予測式Foを用いて、放電時間Taを予測する。電池管理部42は、予測式Foを用いて、放電の開始時間t0から、電池電圧Vbが予め決められた電圧閾値K1に低下するまでの時間を、放電時間Taとして予測する。電圧閾値K1のデータは、制御回路4jのメモリに格納されている。本実施形態では、電圧閾値K1は、プラトー領域PRにおける電池電圧Vbの値である。例えば、複数の電池3(複数の電池3のそれぞれは新品であることが好ましい)の各放電特性を予め外部の装置で測定し、この測定結果に基づく代表的なプラトー領域に属する電池電圧Vbの値を、電圧閾値K1とする。電池管理部42は、電圧閾値K1をプラトー領域PR内の値とすることで、プラトー領域PRにおける電池電圧Vbの変化を抽出できる。
【0040】
上述のように、電池管理部42は、電池3の放電特性Ydのプラトー領域PRにおける電池電圧Vbの変化に基づいて、放電時間Taを予測する。したがって、電池管理部42は、放電時間Taを精度よく予測できる。
【0041】
電池管理部42は、予測した放電時間Taを予め決められた規定時間(20分間、30分間又は60分間)と比較し、比較結果に基づく報知信号Ybを生成する。報知部4kは、報知信号Ybに基づいて、表示素子401を点灯、消灯、又は点滅させる。図4A図4Dは、表示素子401による報知動作の一例を示す。
【0042】
予測した放電時間Taが、規定時間より長い第1時間以上であれば、図4Aに示すように表示素子401は連続消灯する。予測した放電時間Taが、規定時間以上、かつ、規定時間より長い第1時間未満であれば、図4Bに示すように表示素子401は、比較的長い周期T1で点滅する。予測した放電時間Taが、規定時間より短い第2時間以上、かつ、規定時間未満であれば、図4Cに示すように表示素子401は、周期T1より短い周期T2で点滅する。予測した放電時間Taが、第2時間未満であれば、図4Dに示すように表示素子401は、周期T2より短い周期T3で点滅する。すなわち、予測した放電時間Taが短い程、表示素子401の点滅周期が短くなる。例えば、周期T1=4秒、周期T2=1秒、周期T3=0.5秒である。
【0043】
なお、報知部4kは、音声による報知動作を行ってもよい。音声による報知動作は、例えばブザー音の断続動作、又はメッセージ「もうすぐ消灯します。」などである。
【0044】
また、報知部4kは、電池3が放電しているときに報知を行うことが好ましい。すなわち、電池管理部42は、電池3が放電し、光源2が点灯している間に、放電時間Taを予測して、報知信号Ybを生成する。そして、報知部4kは、電池3が放電し、光源2が点灯している間に、報知動作を行う。したがって、ユーザは、電池3が放電し切る前に、放電時間Taの予測結果を知ることができる。
【0045】
上述のように、点灯装置4は、電池電圧Vbに基づいて電池3の放電時間Taを予測でき、圧力センサ及び温度センサを備える必要がない。したがって、点灯装置4は、部品の数を抑えて電池3の放電時間Taを予測することができる。
【0046】
また、ユーザは、報知部4kの報知動作によって、電池3を用いて規定時間に亘って光源2を点灯可能であるか否かを知ることができる。この結果、ユーザは、電池3の交換準備、及び電池3の交換の必要性を意識できる。
【0047】
また、電池3にリチウムイオン電池を用いることで、ニッケル・水素電池を用いる場合に比べて、プラトー領域における電池電圧Vbの変化量を大きくできる。したがって、電池3にリチウムイオン電池を用いることで、電池管理部42は、予測式Foを容易に作成できる。電池3にニッケル・水素電池を用いると、プラトー領域における電池電圧Vbの変化量が小さくなり過ぎて、予測式Foの作成が困難になる。
【0048】
(2.2.2)電池の劣化判定
図5は、異なる2つの電池3の各放電特性Ydとして、放電特性Yd1及び放電特性Yd2を示す。放電特性Yd1の放電時間TaをTa1とし、放電特性Yd2の放電時間TaをTa2とすると、放電時間Ta2は、放電時間Ta1よりも短い。すなわち、図5においては、放電特性Yd2を有する電池3は、放電特性Yd1を有する電池3よりも劣化している。なお、図5では、放電特性Yd1に対応する電池電圧Vbのサンプル値YsをYs1、放電特性Yd2に対応する電池電圧Vbのサンプル値YsをYs2で表す。
【0049】
そこで、電池管理部42は、上述の予測式Foを用いて、電池3の劣化度合を判定する。具体的に、電池管理部42は、予測式Foの切片に基づいて、電池3の劣化度合を判定する。放電特性Yd1に対応する予測式FoをFo1、放電特性Yd2に対応する予測式FoをFo2とすると、予測式Fo1の切片はVb1であり、予測式Fo2の切片はVb2であり、Vb1>Vb2の関係にある。そして、電池管理部42は、切片の値が小さい程、電池3の劣化度合が大きい(劣化が進んでいる)と判定する。図5においては、放電特性Yd2を有する電池3は、放電特性Yd1を有する電池3よりも劣化している。
【0050】
また、電池管理部42は、プラトー領域の時間長さに基づいて、電池3の劣化度合を判定してもよい。図5において、放電特性Yd1のプラトー領域PRはPR1であり、放電特性Yd2のプラトー領域PRはPR2であり、PR1の時間長さ>PR2の時間長さの関係にある。そして、電池管理部42は、プラトー領域PRの時間長さが短い程、電池3の劣化度合が大きい(劣化が進んでいる)と判定する。図5においては、放電特性Yd2を有する電池3は、放電特性Yd1を有する電池3よりも劣化している。
【0051】
電池管理部42は、電池3の劣化度合に応じた報知信号Ybを生成する。報知部4kは、報知信号Ybに基づいて、表示素子401を点灯、消灯、又は点滅させる。この場合、報知部4kは、放電時間Taの予測結果の報知動作と、電池3の劣化度合の報知動作とを異ならせる。例えば、報知部4kは、表示素子401の光色を、放電時間Taの予測結果の報知時と、電池3の劣化度合の報知時とで異ならせる。
【0052】
また、報知部4kは、音声による報知動作を行ってもよい。音声による報知動作は、例えばブザー音の断続動作、又はメッセージ「電池が劣化しています。電池を交換して下さい。」などである。
【0053】
したがって、ユーザは、報知部4kの報知動作によって、電池3の劣化度合を知ることができる。この結果、ユーザは、電池3の交換準備、及び電池3の交換の必要性を意識できる。
【0054】
(3)照明器具の構造
図6A図6Cに示す照明器具E1は、集合住宅の各住戸、戸建て住宅、オフィスビル、及び商業施設などの建物に設置された電池内蔵型の防災照明器具であり、建物の屋内の天井に設けられた埋込孔に埋め込まれる、埋込型の非常灯である。ただし、照明器具は埋込型の非常灯に限定されない。照明器具は、天井に直付けされる露出型の非常灯であってもよいし、誘導灯などの非常灯以外の防災照明器具であってもかまわない。
【0055】
以下、光源2、電池3、及び点灯装置4を備える照明器具E1の構造の一例について、図6A図6Cを参照して説明する。本実施形態に係る照明器具E1は、例えば、天井材や壁材などの造営材に取り付けられており、停電時に避難用の通路などに照明光を照射する。
【0056】
照明器具E1は、図6A図6Cに示すように、本体10と、カバー11と、一対の支持具12とを備える。
【0057】
本体10は、図6A及び図6Bに示すように、1つの底面(下面)が開口した有底円筒状に形成されている。本体10の側面に一対の支持具12が取り付けられている。本体10の下端には、外向きに突出する円環状のフランジ100が形成されている。
【0058】
一対の支持具12は、図6A図6Cに示すように、長尺の板ばね状に形成されている。各支持具12は、長手方向の一端部で本体10の側面に固定され、かつ、長手方向の他端部が本体10の底面(上面)に近付く向き(上向き)にたわみ可能に構成されている。つまり、本体10は、天井に設けられた埋込孔内に挿入される一対の支持具12と、本体10の下端面に設けられているフランジ100との間で天井材を挟み込むようにして天井材に支持される。
【0059】
カバー11は、図6A図6Cに示すように、本体10のフランジ100の外径よりも大きい円盤状に形成されている。図6Bに示すように、カバー11の中央には、円形の窓孔110が設けられている。窓孔110には、光源ユニット2Uのレンズ21が貫通している。カバー11は、一対の取付ばねが取り付けられている。カバー11は、図6Cに示すように、一対の取付ばねにより、本体10の底面を閉塞する状態で本体10に保持される。
【0060】
本体10には、光源2、電池3、及び点灯装置4(図1参照)が取り付けられている。より詳細には、図6Bに示すように、光源ユニット2U、電池ユニット3U、及び点灯ユニット4Uは、本体10内に収容されている。ただし、電池ユニット3Uは、本体10の底面の開口を通して抜き差し可能に本体10内に収容されている。
【0061】
光源ユニット2Uは、図6Bに示すように、LEDモジュール20及びレンズ21を備える。LEDモジュール20は、光源2(図1参照)が実装された基板を有し、順方向に電圧が印加されることにより、白色、昼白色又は昼光色などの白色系の照明光を放射する。レンズ21は、LEDモジュール20の前方(下方)に配置され、LEDモジュール20から放射される光を集める。
【0062】
図6Bに示す電池ユニット3Uは、複数の素電池を含む電池3(図1参照)と、電池3を収容する電池ケースとを有する。電池3は、例えば、リチウムイオン電池である。電池ケースは、合成樹脂などの電気絶縁性を有する材料で箱形に形成されており、複数の素電池を内部に収容する。
【0063】
図6Bに示す点灯ユニット4Uは、点灯装置4(図1参照)を有する。カバー11には1つの孔111a、及び3つの孔111bが形成されており、点灯装置4の表示素子401は、孔111aに対向して配置されている。表示素子401から放射される光は、孔111aを通してカバー11の下方に出射される。3つの孔111bには、図示しない他の3つの表示素子がそれぞれ対向して配置されている。他の3つの表示素子は、照明器具E1の光源2を強制点灯させる点検の結果に応じて点灯、消灯、又は点滅する。他の3つの表示素子から放射される光は、3つの孔111bをそれぞれ通してカバー11の下方に出射される。なお、照明器具E1の点検は、法令で定められた期間ごとに実施される定期点検、及びユーザによって行われるユーザ点検などがある。本実施形態では、表示素子401の光色は、他の3つの表示素子の光色とは異なることが好ましい。例えば、他の3つの表示素子の光色が緑及び赤であれば、表示素子401の光色は、緑及び赤以外の色(例えば青色)になる。
【0064】
(4)変形例
照明器具は、図6A図6Cの照明器具E1のような光源2、電池3、及び点灯装置4を1つの本体10に収容した電池内蔵型の防災照明器具に限定されない。照明器具は、光源2及び点灯装置4と電池3とを別体に構成し、点灯装置4は、当該建物に設置されている電池3から電源供給を受けて光源2を非常点灯させる電源別置型の防災照明器具であってもよい。また、制御回路4jを本体から分離し、制御回路4jは、複数の照明器具のそれぞれの電池3の充電及び放電、並びに光源2の点灯及び消灯を制御してもよい。この場合、制御回路4jは、建物毎又は建物のフロア毎に設置されることが好ましい。
【0065】
また、電池3は、特定の種類の二次電池に限定されず、例えばニッケル・水素電池、又は鉛蓄電池であってもよい。
【0066】
また、点灯装置4は、フィルタ4a、コンバータ4b、定電圧回路4c、充電回路4d、第1制御電源回路4e、第2制御電源回路4f、点灯回路4g、電圧検出回路4h、温度検出回路4i、及び制御回路4jなどの各回路を有する。点灯装置4は、上述の各回路を1つの装置に含む構成、及び複数の装置に各回路を分散させる構成のいずれであってもよい。
【0067】
また、図1では、点灯装置4が報知部4kを備える構成を示しているが、点灯装置4以外の機器が報知部の機能を備えていてもよい。例えば、点灯装置4が通信部を備えて、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、又は専用端末などの情報端末へ報知信号Ybを送信してもよい。情報端末は、報知信号Ybに基づいて、放電時間Taの予測結果の報知動作、又は、放電時間Taの予測結果及び電池3の劣化度合の各報知動作を行う。点灯装置4と情報端末との間の通信は、無線通信及び有線通信のいずれでもよい。無線通信は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はZigBee(登録商標)などの規格に準拠していることが好ましい。有線通信は、イーサネット(Ethernet)(登録商標)などの有線LAN(Local Area Network)の規格に準拠していることが好ましい。なお、無線通信及び有線通信は、専用の通信規格であってもよい。
【0068】
(5)まとめ
上述の実施形態に係る第1の態様の点灯装置(4)は、点灯回路(4g)と、電圧検出回路(4h)と、電池管理部(42)と、を備える。点灯回路(4g)は、外部電源(9)の停電時に電池(3)の放電電力で光源(2)を点灯させる。電圧検出回路(4h)は、電池(3)の電池電圧(Vb)を検出する。電池管理部(42)は、電圧検出回路(4h)の検出結果に基づいて電池(3)の管理を行う。電池管理部(42)は、光源(2)の点灯時に、電池電圧(Vb)の変化に基づいて、電池電圧(Vb)が電圧閾値(K1)に低下するまでに要する放電時間(Ta)を予測し、放電時間(Ta)の予測結果に基づく報知信号(Yb)を出力する。
【0069】
上述の点灯装置(4)は、部品の数を抑えて電池(3)の放電時間(Ta)を予測することができる。
【0070】
また、実施形態に係る第2の態様の点灯装置(4)では、第1の態様において、電池管理部(42)は、複数のタイミングのそれぞれにおける電池電圧(Vb)に基づいて、電池電圧(Vb)の変化を予測する予測式(Fo)を作成することが好ましい。電池管理部(42)は、予測式(Fo)を用いて放電時間(Ta)を予測する。
【0071】
上述の点灯装置(4)は、電池電圧(Vb)のサンプル値(Ys)に基づいて、予測式(Fo)を作成できる。
【0072】
また、実施形態に係る第3の態様の点灯装置(4)では、第2の態様において、電池管理部(42)は、予測式(Fo)として、電池電圧(Vb)を時間の一次式で表した一次関数の式を作成することが好ましい。
【0073】
上述の点灯装置(4)は、予測式(Fo)を容易に作成できる。
【0074】
また、実施形態に係る第4の態様の点灯装置(4)では、第2又は第3の態様において、電池管理部(42)は、予測式(Fo)の切片に基づいて、電池(3)の劣化度合を判定することが好ましい。
【0075】
上述の点灯装置(4)は、電池(3)の劣化度合を容易に判定できる。
【0076】
また、実施形態に係る第5の態様の点灯装置(4)では、第1乃至第4の態様のいずれか1つにおいて、電池管理部(42)は、電池(3)の放電特性(Yd)のプラトー領域(PR)における電池電圧(Vb)の変化に基づいて、放電時間(Ta)を予測することが好ましい。
【0077】
上述の点灯装置(4)は、放電時間(Ta)を精度よく予測できる。
【0078】
また、実施形態に係る第6の態様の点灯装置(4)では、第5の態様において、電池管理部(42)は、電池電圧(Vb)の低下の傾きが基準範囲内であれば、電池電圧(Vb)の低下はプラトー領域(PR)における電池電圧(Vb)の変化であると判定することが好ましい。
【0079】
上述の点灯装置(4)は、プラトー領域(PR)を精度よく抽出することができる。
【0080】
また、実施形態に係る第7の態様の点灯装置(4)では、第5又は第6の態様において、電池管理部(42)は、電圧閾値(K1)として、プラトー領域(PR)における電池電圧(Vb)の値を用いることが好ましい。
【0081】
上述の点灯装置(4)は、プラトー領域(PR)における電池電圧(Vb)の変化を抽出できる。
【0082】
また、実施形態に係る第8の態様の点灯装置(4)では、第5乃至第7の態様のいずれか1つにおいて、電池管理部(42)は、電池(3)の放電特性(Yd)のプラトー領域(PR)の時間長さに基づいて、電池(3)の劣化度合を判定することが好ましい。
【0083】
上述の点灯装置(4)は、電池(3)の劣化度合を容易に判定できる。
【0084】
また、実施形態に係る第9の態様の点灯装置(4)は、第1乃至第8の態様のいずれか1つにおいて、報知信号(Yb)を受け取って、放電時間(Ta)の予測結果に基づく報知を行う報知部(4k)を更に備えることが好ましい。
【0085】
上述の点灯装置(4)は、電池(3)の交換準備、及び電池(3)の交換の必要性を、ユーザに意識させることができる。
【0086】
また、実施形態に係る第10の態様の点灯装置(4)では、第9の態様において、報知部(4k)は、電池(3)が放電しているときに報知を行うことが好ましい。
【0087】
上述の点灯装置(4)は、電池(3)が放電し切る前に、放電時間(Ta)の予測結果をユーザに報知することができる。
【0088】
また、実施形態に係る第11の態様の照明装置(1)は、第1乃至第10の態様のいずれか1つの点灯装置(4)と、光源(2)と、電池(3)と、を備える。
【0089】
上述の照明装置(1)は、部品の数を抑えて電池(3)の放電時間(Ta)を予測することができる。
【0090】
また、実施形態に係る第12の態様の照明装置(1)では、第11の態様において、電池(3)は、リチウムイオン電池であることが好ましい。
【0091】
上述の照明装置(1)は、予測式(Fo)を容易に作成できる。また、照明装置(1)は、電池(3)の小型化と大容量化とを両立させることができる。
【0092】
また、実施形態に係る第13の態様の照明装置(1)では、第11又は第12の態様において、電池(3)は、光源(2)と別体に構成されることが好ましい。
【0093】
上述の照明装置(1)は、電源別置型の照明装置を構成できる。
【0094】
また、実施形態に係る第14の態様の照明器具(E1)は、第11乃至第13の態様のいずれか1つの照明装置(1)と、点灯装置(4)、光源(2)、及び電池(3)の少なくとも1つが取り付けられる本体(10)と、を備える。
【0095】
上述の照明器具(E1)は、部品の数を抑えて電池(3)の放電時間(Ta)を予測することができる。
【符号の説明】
【0096】
E1 照明器具
1 照明装置
2 光源
3 電池
4 点灯装置
4g 点灯回路
4h 電圧検出回路
4k 報知部
42 電池管理部
9 外部電源
10 本体
Fo 予測式
K1 電圧閾値
PR プラトー領域
Ta 放電時間
Vb 電池電圧
Yb 報知信号
Yd 放電特性
図1
図2
図3
図4
図5
図6