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特許7503757情報生成装置、情報生成方法、及び、コンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-13
(45)【発行日】2024-06-21
(54)【発明の名称】情報生成装置、情報生成方法、及び、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 30/40 20180101AFI20240614BHJP
【FI】
G16H30/40
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021519284
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(86)【国際出願番号】 JP2020011714
(87)【国際公開番号】W WO2020230444
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】P 2019090605
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田岡 宏毅
(72)【発明者】
【氏名】松本 博志
(72)【発明者】
【氏名】武井 一朗
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-221896(JP,A)
【文献】特開2008-003724(JP,A)
【文献】特開2008-022154(JP,A)
【文献】特開2001-216386(JP,A)
【文献】特開2005-310124(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107679507(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 50/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人物の肌を撮影した画像と、前記画像における肌の特徴的な部分に対する第1のユーザによるマーキングを示すマーキング情報と、前記マーキング情報に対する第2のユーザによる添削を示す添削情報と、を関連付けて管理する情報管理部と、
前記画像に対して、前記マーキング情報が示すマーキングと前記添削情報が示す添削とを重畳表示するマーキングUI処理部と、
を備え、
前記情報管理部は、前記添削に基づく前記第1のユーザによるマーキングの修正を示す修正マーキング情報を管理し、
前記第2のユーザが承認した場合、前記マーキング情報及び前記修正マーキング情報に基づいて、前記画像における肌の特徴的な部分に対するマーキングを示す正解情報を生成する正解情報生成部、を更に備える、
情報生成装置。
【請求項2】
前記マーキングUI処理部は、複数の前記第1のユーザから、前記画像に対する前記マーキングの入力を受け付け、
前記複数の第1のユーザから入力された複数のマーキングを統合して1つのマーキング情報を生成するマーキング情報生成部、を更に備える、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項3】
前記マーキングUI処理部は、前記マーキング情報が示すマーキングと前記正解情報が示すマーキングとの差異を表示する、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項4】
前記画像に対して前記マーキング情報が示すマーキングを重畳表示し、前記第2のユーザから、前記マーキングに対する添削を受け付ける添削UI処理部と、
入力された添削に基づいて前記添削情報を生成する添削情報生成部と、を更に備える、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項5】
前記添削情報は、添削範囲及び添削理由を示す情報を含み、
前記マーキングUI処理部は、前記添削理由毎に異なる態様にて前記添削範囲を表示する、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項6】
前記画像は、前記人物の第1の顔画像であり、
前記マーキングUI処理部は、前記人物が同じであって前記第1の顔画像とは別の第2の顔画像を、前記第1の顔画像に含まれる顔に適合する形状に変形して表示する、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項7】
前記画像は、前記人物の第1の顔画像であり、
前記マーキングUI処理部は、前記人物が同じであって前記第1の顔画像とは別の第2の顔画像の正解情報が示すマーキングを、前記第1の顔画像に重畳表示する、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項8】
前記肌の特徴的な部分は、前記肌のシミ、毛穴及び皺のうちの何れかである、
請求項1に記載の情報生成装置。
【請求項9】
装置が、人物の肌を撮影した画像と、前記画像における肌の特徴的な部分に対する第1のユーザによるマーキングを示すマーキング情報と、前記マーキング情報に対する第2のユーザによる添削を示す添削情報と、を関連付けて管理し、
前記画像に対して、前記マーキング情報が示すマーキングと前記添削情報が示す添削とを重畳表示し、
前記添削に基づく前記第1のユーザによるマーキングの修正を示す修正マーキング情報を管理し、
前記第2のユーザが承認した場合、前記マーキング情報及び前記修正マーキング情報に基づいて、前記画像における肌の特徴的な部分に対するマーキングを示す正解情報を生成する、
情報生成方法。
【請求項10】
人物の肌を撮影した画像と、前記画像における肌の特徴的な部分に対する第1のユーザによるマーキングを示すマーキング情報と、前記マーキング情報に対する第2のユーザによる添削を示す添削情報と、を関連付けて管理し、
前記画像に対して、前記マーキング情報が示すマーキングと前記添削情報が示す添削とを重畳表示し、
前記添削に基づく前記第1のユーザによるマーキングの修正を示す修正マーキング情報を管理し、
前記第2のユーザが承認した場合、前記マーキング情報及び前記修正マーキング情報に基づいて、前記画像における肌の特徴的な部分に対するマーキングを示す正解情報を生成する、
ことをコンピュータに実行させる、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報生成装置、情報生成方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人物の肌を撮影した画像から、当該肌におけるシミ及び毛穴等を自動的に検出する様々なアルゴリズムが検討されている。例えば、特許文献1には、画像に含まれる人物の顔領域を分割し、各分割領域にて測定された輝度値の当該分割領域内における分布状況に基づき、顔領域内のシミ及び毛穴の状態を判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-092351号公報
【発明の概要】
【0004】
人物の肌を撮影した画像からシミ及び毛穴といった特徴的な部分を検出するアルゴリズムの精度を測定するためには、画像におけるその特徴的な部分を正確に特定した正解情報が求められる。このような正解情報を完全に自動で生成することは難しく、正解情報の生成過程の少なくとも一部には、ユーザによる作業が含まれる。
【0005】
本開示の非限定的な実施は、正解情報の生成過程におけるユーザの作業負荷を軽減する技術の提供に資する。
【0006】
本開示の一態様に係る情報生成装置は、人物の肌を撮影した画像と、前記画像における肌の特徴的な部分に対する第1のユーザによるマーキングを示すマーキング情報と、前記マーキング情報に対する第2のユーザによる添削を示す添削情報と、を関連付けて管理する情報管理部と、前記画像に対して、前記マーキング情報が示すマーキングと前記添削情報が示す添削とを重畳表示するマーキングUI処理部と、を備える。
【0007】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0008】
本開示の非限定的な実施例によれば、正解情報の生成過程におけるユーザの作業負荷を軽減できる。
【0009】
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態に係る情報生成装置の利用例を説明するための図
図2】本実施の形態に係るアルゴリズム検証システムの構成例を示す図
図3】本実施の形態に係る情報管理部における情報の管理例を示す図
図4A】本実施の形態に係る顔画像の例を示す図
図4B】本実施の形態に係るマーキングの例を示す図
図4C】本実施の形態に係るROI(Region Of Interest)の例を示す図
図4D】本実施の形態に係る修正マーキングの例を示す図
図4E】本実施の形態に係る正解マーキングの例を示す図
図5】本実施の形態に係るマーキングの統合の例を示す図
図6】本実施の形態に係るマーキングUIを用いたマーキングの入力を説明するための図
図7】本実施の形態に係る添削UIを用いたマーキングの添削を説明するための図
図8】本実施の形態に係るマーキングUIを用いたマーキングの修正を説明するための図
図9】本実施の形態に係る添削UIを用いたマーキングの承認を説明するための図
図10】本実施の形態に係る作業者のマーキングと正解マーキングとの重畳表示の例を示す図
図11】本実施の形態に係る別の顔画像に対する正解マーキングの転写の例を説明するための図
図12】本開示の実施の形態に係るハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0012】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
<情報生成装置の利用例>
情報生成装置100は、人物の顔を撮影した画像(以下「顔画像」という)におけるシミの領域を正確に示す正解情報を生成するための装置である。なお、以下では、顔画像を例に説明するが、本実施の形態は、顔画像に限られず、人物の肌を撮影した様々な画像(例えば、腕の画像及び脚の画像)に適用可能である。また、以下では、シミを例に説明するが、本実施の形態は、シミに限られず、肌の様々な特徴的な部分(例えば毛穴、皺、痣、及びそばかす等)に適用可能である。情報生成装置100によって生成された正解情報は、人物の肌を撮影した画像における特徴的な部分を自動的に検出するアルゴリズムの精度の検証に有用である。
【0014】
図1を参照して、情報生成装置100の利用例を説明する。
【0015】
情報生成装置100は、第1のユーザの一例である作業者に対して、マーキングUI500(図6参照)を提供し、顔画像のシミに対するマーキングの入力を受け付ける(S11)。作業者は、肌の専門家である必要はなく、例えば、報酬目的又はボランティア等で参加する一般人であってよい。
【0016】
複数の作業者は、それぞれ、マーキングUI500を操作し、同一人物の顔画像に対してマーキングを入力する(S12)。
【0017】
情報生成装置100は、各作業者によるマーキングを統合する(S13)。例えば、複数の作業者のうち、所定の割合以上の作業者が行ったマーキングを残し、所定の割合未満の作業者が行ったマーキングを削除する。なお、マーキングの統合の詳細については後述する(図5参照)。
【0018】
情報生成装置100は、第2のユーザの一例である専門家に対して添削UI600(図7参照)を提供し、作業者が行ったマーキングに対する添削を受け付ける(S14)。専門家は、顔画像におけるシミを正確に見極めることができる肌の専門家であり、例えば、医者及び医療従事者等であってよい。専門家は、添削者、管理者又は監督者等と呼ばれてもよい。
【0019】
専門家は、添削UI600に表示されたマーキングが、顔画像のシミを正確に示していると判断した場合、マーキングを承認する(S15:YES)。この場合、情報生成装置100は、承認されたマーキングに基づき、正解情報を生成する(S16)。
【0020】
一方、専門家は、添削UI600に表示されたマーキングが、顔画像のシミを正確に示しているわけではないと判断した場合、添削UI600を操作し、マーキングを添削する(S17)。この場合、情報生成装置100は、S17による添削を含むマーキングUI500を作業者に提供し、作業者によるマーキングの修正を受け付ける(S18)。
【0021】
各作業者は、マーキングUI500を操作し、添削に基づいてマーキングを修正する(S19)。各作業者によって修正されたマーキングは、再度統合され(S13)、添削UI600を通じて、専門家に提供される(S14)。なお、当該統合の対象は、修正されたマーキングのみであってよい。
【0022】
上述したS13からS19の処理を、専門家が承認(S15:YES)するまで繰り返すことにより、顔画像のシミを正確に示す正解情報を生成できる。また、上述の処理によれば、シミを正確にマーキングするという負荷の大きい作業を専門家に担わせることなく、シミを正確に示す正解情報を生成できる。以下、詳細に説明する。
【0023】
<アルゴリズム検証システムの構成>
図2は、アルゴリズム検証システム10の構成例を示す。アルゴリズム検証システム10は、撮影装置200、情報生成装置100、及びアルゴリズム検証装置300を備える。
【0024】
<撮影装置>
撮影装置200は、例えばカメラであり、撮影部201を備える。撮影部201は、人物の顔を撮影して顔画像を生成し、当該顔画像を、情報生成装置100が備える情報管理部101に格納する。
【0025】
<情報生成装置>
情報生成装置100は、情報管理部101、マーキングUI処理部102、マーキング情報生成部103、添削UI処理部104、添削情報生成部105、及び、正解情報生成部106を備える。
【0026】
情報管理部101は、図3に示すように、人物ID、顔画像、撮影日時、マーキング情報、添削情報、修正情報、及び正解情報を関連付けて管理する。
人物IDは、人物を識別するための情報である。顔画像は、図4Aに示すように、人物IDが示す人物の顔画像20である。顔画像20にはシミ21が含まれ得る。撮影日時は、顔画像20を撮影した日時である。
【0027】
マーキング情報は、図4Bに示すように、顔画像20のシミ21に対して作業者が入力したマーキング22を示す情報である。マーキング情報は、マーキング22を入力した作業者の識別情報、及び/又は、マーキング22が入力された日時を含んでよい。
【0028】
添削情報は、図4Cに示すように、マーキング22に対して専門家が添削した範囲を示すROI(Region Of Interest)23を示す情報である。添削情報は、添削を行った専門家の識別情報、及び/又は、添削が行われた日時を含んでよい。
【0029】
修正情報は、図4Dに示すように、ROI23に基づいて作業者が入力した修正マーキング24を示す情報である。修正情報は、修正マーキング24を入力した作業者の識別情報、及び/又は、修正が行われた日時を含んでよい。
【0030】
正解情報は、図4Eに示すように、顔画像20のシミ21に対する正確なマーキングである正解マーキング25を示す情報である。正解情報は、専門家が承認したマーキング情報及び/又は修正情報に基づいて生成される。正解情報は、承認を行った専門家の識別情報、及び/又は、承認が行われた日時を含んでよい。
【0031】
マーキングUI処理部102は、作業者が、顔画像のシミに対してマーキング22を入力したり、専門家によるROI23に基づいて修正マーキング24を入力したりするためのマーキングUI500を提供する。例えば、マーキングUI処理部102は、情報管理部101から、顔画像20を取得してマーキングUI500に表示する。そして、マーキングUI処理部102は、作業者から、顔画像20のシミ21に対するマーキング22の入力を受け付ける。
【0032】
例えば、マーキングUI処理部102は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20とマーキング情報と添削情報とを取得し、顔画像20に対して、マーキング情報が示すマーキング22と、添削情報が示すROI23とを重畳表示する。そして、マーキングUI処理部102は、作業者から、ROI23における修正マーキング24の入力を受け付ける。なお、マーキングUI500の詳細については後述する(図6図8参照)。
【0033】
マーキング情報生成部103は、マーキングUI500を通じて入力されたマーキング22に基づき、マーキング情報を生成する。このとき、マーキング情報生成部103は、各作業者が入力したマーキング22を統合してマーキング情報を生成してよい。なお、マーキングの統合の詳細については後述する。マーキング情報生成部103は、その生成したマーキング情報を、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。また、マーキング情報生成部103は、マーキングUI500を通じて入力された修正マーキング24に基づき、修正情報を生成する。マーキング情報生成部103は、その生成した修正情報を、情報管理部101に格納する。
【0034】
添削UI処理部104は、専門家が、顔画像のマーキング22を添削及び承認するための添削UI600を提供する。例えば、添削UI処理部104は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20とマーキング情報とを取得し、顔画像20に対して、マーキング情報が示すマーキング22を重畳表示する。そして、添削UI処理部104は、専門家から、マーキング22に対する添削又は承認を受け付ける。
【0035】
例えば、添削UI処理部104は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20とマーキング情報と添削情報と修正情報とを取得し、顔画像20に対して、マーキング情報が示すマーキング22と、添削情報が示すROI23と、修正情報が示す修正マーキング24とを重畳表示する。そして、添削UI処理部104は、専門家から、修正マーキング24に対する、更なる添削又は承認を受け付ける。なお、添削UI600の詳細については後述する(図7図9参照)。
【0036】
添削情報生成部105は、添削UI600を通じて入力されたROI23に基づき、添削情報を生成する。添削情報生成部105は、その生成した添削情報を、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。
【0037】
正解情報生成部106は、添削UI600にて承認されたマーキング22及び/又は修正マーキング24に基づき、正解マーキング25を生成する。そして、正解情報生成部106は、その正解マーキング25に基づいて正解情報を生成し、その正解情報を、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。
【0038】
<アルゴリズム検証装置>
アルゴリズム検証装置300は、アルゴリズム実行部301、及び、検出精度算出部302を備える。
【0039】
アルゴリズム実行部301は、顔画像20からシミ21を自動的に検出するアルゴリズムを実行し、その検出結果を示す情報(以下「検出結果情報」という)を出力する。
【0040】
検出精度算出部302は、情報管理部101から、アルゴリズム実行部301が用いた顔画像20に関連付けられている正解情報を取得する。そして、検出精度算出部302は、その正解情報を用いて、アルゴリズム実行部301から出力された検出結果情報に対する検出精度を算出する。検出精度は、顔画像20を構成する画素単位での、正解率(accuracy)、適合率(precision)、再現率(recall)、及び/又は、F値(F-measure)等によって表現されてよい。これにより、検出漏れ及び過剰な検出の両方の精度を算出できる。なお、検出精度は、顔画像20の全体に対して算出されてもよいし、顔画像20に設定した所定の範囲内に対して算出されてもよい。
【0041】
シミのような小さな肌疾患の部位に対する施術又はスキンケアの効果を立証するためには、画素レベルで正確な正解情報が求められる。正解情報は、顔画像20におけるシミ21を正確に見極めることができる専門家の添削を経て生成されているので、画素レベルで正確である。よって、アルゴリズム検証装置300は、情報生成装置100によって生成された正解情報を用いて、シミのような小さな肌疾患の部位を検出するアルゴリズムの検出精度を、正確に算出できる。
【0042】
<マーキングの統合>
図5を参照して、マーキングの統合の例を説明する。
【0043】
図5に示すように、マーキング情報生成部103は、複数の作業者の各々が入力したマーキング22A、22B、22C、22Dを統合し、所定の割合以上の数の作業者がマーキングした領域401を、マーキング情報として生成してよい。所定の割合は、例えば、20%、50%、80%等、任意に設定できてよい。
【0044】
<マーキングの入力>
図6は、マーキングUI500の一例を示す。図6を参照して、マーキングの入力例を説明する。
【0045】
マーキングUI500は、作業領域501、輪郭モードボタン502、マーキングモードボタン503、色変更ボタン504、マスクボタン505、参考画像表示ボタン506、正解マーキング転写ボタン507、登録ボタン508、添削結果表示ボタン509、及び、修正ボタン510を有する。
【0046】
マーキングUI処理部102は、作業領域501に顔画像20を表示し、作業者から、マーキング22の入力を受け付ける。作業者は、例えばタッチペン又はマウスで、顔画像20におけるシミ21と思われる部分にマーキング22を入力する。
【0047】
輪郭モードボタン502が押下(タッチ)されると、マーキングUI処理部102は、作業領域501を、マーキング22の輪郭を入力するための輪郭モードに切り替える。輪郭モードでは、入力された輪郭521の内部が自動的にマーキングされる(塗りつぶされる)。輪郭モードは、広範囲のシミをマーキングする場合に有用である。
【0048】
マーキングモードボタン503が押下されると、マーキングUI処理部102は、作業領域501を、マーキング22を直接入力するためのマーキングモードに切り替える。マーキングモードでは、タッチされた部分がマーキングされる(塗りつぶされる)。マーキングモードは、小さなシミをマーキングする場合に有用である。なお、マーキングモードでは、マーキング22のサイズ(例えば塗りぶつされる円の直径)を、マウスのホイールによって拡大及び縮小できてよい。
【0049】
色変更ボタン504が押下されると、マーキングUI処理部102は、顔画像20の色を変更する。色変更の例は、特定の色の強調、色の標準偏差による正規化、アンシャープマスク、及び、ガンマ補正等である。例えば、作業者は、表示中の顔画像20からはシミと影の判別が難しい場合に、色を変更することにより、これらを判別し得る。
【0050】
マスクボタン505が押下されると、マーキングUI処理部102は、顔画像20におけるマーキングの禁止領域(例えば目の領域)に、マスク522を設定する。マーキングUI処理部102は、顔画像20に対する顔パーツの認識結果に基づいて自動的にマスク522を設定してもよい。マーキングUI処理部102は、専門家による設定に基づいてマスク522を設定してもよい。マーキングUI処理部102は、作業者から、マスク522の入力を受け付けてもよい。
【0051】
参考画像表示ボタン506が押下されると、マーキングUI処理部102は、作業領域501に表示中の顔画像20と同一人物の別の顔画像を、別ウィンドウに表示する。別の顔画像は、表示中の顔画像20と、明度及び/又は角度等が異なってよい。また、別の顔画像は、作業領域501に表示中の顔画像20に対して位置合わせされて、別ウィンドウに表示されてよい。例えば、作業領域501に顔画像20の一部範囲が拡大表示されている場合、別ウィンドウには、別の顔画像の同じ範囲が拡大表示されてよい。作業者は、作業領域501に表示中の顔画像20ではシミと影の判別が難しい場合に、別ウィンドウの別の顔画像を参照することにより、これらを判別し得る。
【0052】
正解マーキング転写ボタン507が押下されると、マーキングUI処理部102は、作業領域501に表示中の顔画像20に対して、同一人物の別の顔画像から生成済みの正解マーキング25を転写する。この場合、マーキングUI処理部102は、撮影日時が作業領域501に表示中の顔画像20と最も近い別の顔画像の正解マーキング25を転写してもよい。これにより、マーキングの作業効率が向上し得る。なお、正解マーキング25の転写の詳細については後述する(図11参照)。
【0053】
登録ボタン508が押下されると、マーキングUI処理部102は、作業領域501に入力されたマーキング22を、マーキング情報生成部103に出力する。マーキング情報生成部103は、出力されたマーキング22に基づいてマーキング情報を生成し、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。
【0054】
添削結果表示ボタン509及び修正ボタン510については後述する(図8参照)。
【0055】
このように、マーキングUI500は、顔画像におけるシミを効率的にマーキングするための様々な機能を提供する。作業者は、マーキングUI500を通じて、効率的にシミをマーキングできる。
【0056】
なお、マーキングUI500は、作業者がシミのマーキングを練習するための練習用画像を作業領域501に表示してもよい。この場合、マーキングUI500は、練習用画像に対して、専門家が予め行ったマーキングを重畳表示してもよい。
【0057】
<マーキングの添削>
図7は、添削UI600の一例を示す。図7を参照して、マーキングの添削例を説明する。
【0058】
添削UI600は、添削領域601、添削理由ボタン602(602A、602B、602C、602D)、差し戻しボタン603、差分表示ボタン604、及び、承認ボタン605を有する。
【0059】
添削UI処理部104は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20とマーキング情報のマーキング22とを取得し、顔画像20に対してマーキング22を重畳表示する。そして、添削UI処理部104は、専門家から、ROI23の設定を受け付ける。専門家は、例えばタッチペン又はマウスで、マーキング22の修正を指摘する範囲にROI23を設定する。
【0060】
添削理由ボタン602は、ROI23に対して、添削理由を対応付けるためのボタンである。
【0061】
例えば、専門家が、シミでないにも関わらず全てマーキングされている範囲にROI23Aを設定し、「完全に過剰」の添削理由ボタン602Aを押下すると、添削UI処理部104は、そのROI23Aに対して、添削理由「完全に過剰」を対応付ける。
【0062】
例えば、専門家が、一部シミでない部分にマーキングされている範囲にROI23(図7に図示しない)を設定し、「部分的に過剰」の添削理由ボタン602Bを押下すると、添削UI処理部104は、そのROI23に対して、添削理由「部分的に過剰」を対応付ける。
【0063】
例えば、専門家が、一部のシミがマーキングされてない範囲にROI23Cを設定し、「部分的に欠落」の添削理由ボタン602Cを押下すると、添削UI処理部104は、そのROI23Cに対して、添削理由「部分的に欠落」を対応付ける。
【0064】
例えば、専門家が、シミであるにも関わらず全くマーキングされていない範囲にROI23Dを設定し、「完全に欠落」の添削理由ボタン602Dを押下すると、添削UI処理部104は、そのROI23Dに対して、添削理由「完全に欠落」を対応付ける。
【0065】
ROI23の表示態様は、当該ROI23に対応付けられた添削理由を一目で区別できるように、添削理由毎に、線の形状、線の太さ、及び/又は線の色などが異なってよい。例えば、図7に示すように、マーキングの欠落に関する添削理由が対応付けられたROI23C、23Dは実線で表示され、マーキングの過剰に関する添削理由が対応付けられたROI23Aは破線で表示されてよい。この場合、添削UI600には、ROI23の表示態様の凡例が表示されてよい。
【0066】
差し戻しボタン603が押下されると、添削UI処理部104は、設定されたROI23及び添削理由を、添削情報生成部105に出力する。添削情報生成部105は、その出力されたROI23及び添削理由を含む添削情報を生成し、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。
【0067】
差分表示ボタン604及び承認ボタン605については後述する(図9参照)。
【0068】
このように、添削UI600は、作業者が行ったマーキング22を効率的に添削するための様々な機能を提供する。よって、専門家は、添削UI600を操作して、作業者が行ったマーキング22を効率的に添削できる。
【0069】
なお、添削理由の入力は、上述した添削理由ボタン602による選択的な入力に限られない。例えば、添削UI600は、ROI620に対して任意の添削理由を入力するための機能を提供してよい。
【0070】
<マーキングの修正>
図8を参照して、マーキングの修正例を説明する。なお、図8に示すマーキングUI500は、図6に示したものと同様である。
【0071】
添削結果表示ボタン509が押下されると、マーキングUI処理部102は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20と、マーキング情報のマーキング22と、添削情報のROI23及び添削理由とを取得し、顔画像20に対して、マーキング22とROI23と添削理由とを重畳表示する。作業者は、ROI23において、修正マーキング24を入力する。
【0072】
例えば、作業者は、添削理由「完全に欠落」又は「部分的に欠落」と指摘されたROI23C、23D内に、修正マーキング24Aを追加する。この場合、追加された修正マーキング24Aが、作業領域401に表示される。追加された修正マーキング24Aは、元のマーキング22とは異なる態様で表示される。
【0073】
例えば、作業者は、添削理由「完全に過剰」又は「部分的に過剰」と指摘されたROI620A内の少なくとも一部のマーキングを削除する。この場合、削除されたことを示す修正マーキング24Bが、作業領域401に表示される。削除されたことを示す修正マーキング24Bは、元のマーキング22とは異なる態様で表示される。
【0074】
修正ボタン510が押下されると、マーキングUI処理部102は、修正マーキング24を、マーキング情報生成部103に出力する。マーキング情報生成部103は、その出力された修正マーキング24に基づいて修正情報を生成し、当該修正情報を、顔画像20と関連付けて情報管理部101に格納する。
【0075】
これにより、作業者は、専門家から指摘されたROI23内を修正すればよいので、効率的にマーキングを修正できる。
【0076】
<マーキングの承認>
図9を参照して、マーキングの承認例を説明する。なお、図9に示す添削UI600は、図7に示したものと同様である。
【0077】
差分表示ボタン604が押下されると、添削UI処理部104は、情報管理部101から、互いに関連付けられている、顔画像20とマーキング情報と添削情報と修正情報とを取得する。そして、添削UI処理部104は、顔画像20に対して、マーキング情報が示すマーキング22と、添削情報が示すROI23及び添削理由と、修正情報が示す修正マーキング24とを重畳表示する。
【0078】
承認ボタン605が押下されると、添削UI処理部104は、添削領域601に表示されている、マーキング22、ROI23、及び修正マーキング24を、正解情報生成部106に出力する。正解情報生成部106は、その出力されたマーキング22及び修正マーキング24に基づいて、正解マーキング25(つまり正解情報)を生成し、情報管理部101に格納する。
【0079】
これにより、専門家は、ROI23を設定した範囲に対して作業者が行った修正を確認すればよいので、作業者の修正を効率的に確認できる。
【0080】
<作業者のマーキングに対するフィードバック>
図10を参照して、作業者が入力したマーキング22と正解マーキング25との差分を、作業者にフィードバックする例を説明する。
【0081】
図10に示すように、正解マーキング25の生成完了後、マーキングUI処理部102は、作業者が入力したマーキング22と正解マーキング25とを重畳表示してよい。この場合、マーキングUI処理部102は、作業者が入力するマーキング22が、正解マーキング25に対して大きい傾向にあるのか、それとも、小さい傾向にあるのかを、スコアとして作業者にフィードバックしてもよい。これにより、作業者は、自分のマーキング22のクセを認識でき、次回からより正確にシミ21をマーキングできる。
【0082】
<別の顔画像に対する正解マーキングの転写>
図11を参照して、上述した、別の顔画像に対する正解マーキング25の転写について詳細に説明する。
【0083】
顔画像20Aに対して所定の顔認識処理を行うことにより、図11に示すように、顔画像20Aに対して複数の顔特徴点P(P1、P2、P3、P4)を特定できる。
【0084】
正解マーキング25は、図11(A)に例示するように、顔特徴点P1、P2、P3、P4によって構成されるメッシュ領域R1に関連付けられてよい。
【0085】
このように、正解マーキング25をメッシュ領域R1と関連付けることにより、同一人物の別の顔画像20Bにも、正解マーキング25を転写できる。例えば、図11(A)に示すメッシュ領域R1と、図11(B)に示すメッシュ領域R2とは、同じ顔特徴点P1、P2、P3、P4によって構成される。よって、マーキングUI処理部102は、正解マーキング転写ボタン507が押下された場合、図11(B)に示す別の顔画像20Bのメッシュ領域R2に対して、図11(A)に示すメッシュ領域R1に関連付けられている正解マーキング25を転写(重畳表示)する。これにより、例えば表情及びサイズ等が異なる別の顔画像20Bに対しても、概ね正しいシミの位置に正解マーキング25を転写できる。
【0086】
<変形例>
図2に示した情報生成装置100の構成は一例である。例えば、マーキングUI処理部102及びマーキング情報生成部103は、作業者が操作する装置(例えばPC)に構成されてよい。添削UI処理部104、添削情報生成部105及び正解情報生成部106は、専門家が操作する装置(例えばPC)に構成されてよい。情報管理部101は、専門家及び作業者が操作するPCと、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置に構成されてよい。或いは、情報生成装置100は、インターネットに接続されたサーバ装置であり、マーキングUI処理部102は、作業者が利用するブラウザに対してマーキングUI500を提供し、添削UI処理部104は、専門家が利用するブラウザに対して添削UI600を提供してよい。
【0087】
マーキング情報生成部103は、複数の作業者から入力されたマーキングを統合する場合に、各作業者のマーキングのクセを補正してもよい。作業者のマーキングのクセは、当該作業者が入力したマーキングと正解マーキングとの差分に基づいて特定されてよい。なお、各実施形態において、専門家による添削の効率化を図るものとして説明したが、これに限定されるものではなく、顧客の要望(例えば、皺をここまで減らしたいという目標)に応えるために、専門家の目標に対するイメージと、顧客の目標に対するイメージを合わせるために用いても良い。ここでイメージを合わせるとは、具体的には、専門家(例えば、施術を担当する医師)が入力したマーキングに対し、顧客(例えば、患者)が添削することで、目標とするイメージを一致させることをいう。例えば、顧客がこの部分の皺をなくしたい、あるいは皺をこの程度減らしたいという希望を添削によって示すことができる。
【0088】
<本実施の形態のまとめ>
本実施の形態に係る情報生成装置100は、人物の肌を撮影した画像と、画像における肌の特徴的な部分に対する第1のユーザ(例えば作業者)によるマーキングを示すマーキング情報と、マーキング情報に対する第2のユーザ(例えば専門家)による添削を示す添削情報と、を関連付けて管理する情報管理部101と、画像に対して、マーキング情報が示すマーキングと添削情報が示す添削とを重畳表示するマーキングUI処理部102と、を備える。肌の特徴的な部分は、肌のシミ、毛穴及び皺のうちの何れかであってよい。また、肌の特徴的な部分ではなく、過去と現在の2枚の顔写真の差分の検出であってもよい(例えば、頬のたるみの変化、等)。また、物体の認識であってもよい(例えば、物体の腐食部分の検出、等)。
【0089】
この構成により、顔画像と、第1のユーザが行ったマーキングと、第2のユーザが行ったマーキングに対する添削とが重畳表示されるので、第1のユーザは、自分が入力したマーキングに対する第2のユーザによる添削を容易に認識できる。
【0090】
マーキングUI処理部102は、複数の第1のユーザから、画像に対するマーキングの入力を受け付けてよい。情報生成装置100は、複数の第1のユーザから入力された複数のマーキングを統合して、マーキング情報を生成するマーキング情報生成部103を更に備えてよい。この構成により、複数の第1のユーザから入力されたマーキングが統合されるので、1人の第1のユーザがマーキングを入力する場合と比較して、マーキング情報が肌の特徴的な部分を示す精度が向上する。
【0091】
情報管理部101は、添削に基づく第1のユーザによるマーキングの修正を示す修正マーキング情報を管理してよい。情報生成装置100は、第2のユーザが承認した場合、マーキング情報及び修正マーキング情報に基づいて、画像における肌の特徴的な部分に対するマーキング(例えば正解マーキング)を示す正解情報を生成する正解情報生成部106を更に備えてよい。この構成により、添削に基づいて修正されたマーキングを用いて正解情報が生成されるので、肌の特徴的な部分を正確にマーキングした正解情報を生成できる。
【0092】
マーキングUI処理部102は、マーキング情報が示すマーキングと正解情報が示すマーキング(例えば正解マーキング)との差異を表示してよい。この構成により、第1のユーザが入力したマーキングと、正解情報が示すマーキングとの一致点及び相違点が明らかになるので、第1のユーザは、自分がマーキングするときのクセを認識でき、次回からより正確に肌の特徴的な部分をマーキングできる。
【0093】
情報生成装置100は、画像に対して、マーキング情報が示すマーキングを重畳表示し、第2のユーザから、マーキングに対する添削を受け付ける添削UI処理部104と、入力された添削に基づいて添削情報を生成する添削情報生成部105と、を更に備えてよい。この構成により、第1のユーザが入力したマーキングが顔画像に重畳表示されるので、第2のユーザは、第1のユーザによるマーキングを容易に添削できる。
【0094】
添削情報は、添削範囲(例えばROI)及び添削理由を示す情報を含み、マーキングUI処理部102は、添削理由毎に異なる態様にて添削範囲を表示してよい。この構成により、添削理由が異なると添削範囲の表示態様が異なるので、第1のユーザは、添削範囲の表示態様の違いから、当該添削範囲における添削理由を容易に認識できる。
【0095】
マーキングUI処理部102は、人物が同じであって第1の顔画像とは別の第2の顔画像を、第1の顔画像に含まれる顔に適合する形状に変形して表示してよい。この構成により、第2の顔画像が、第1の顔画像と適合する態様で表示されるので、第1のユーザは、第1の顔画像における肌の特徴的な部分を、第2の顔画像と容易に比較できる。
【0096】
マーキングUI処理部102は、人物が同じであって第1の顔画像とは別の第2の顔画像の正解情報が示すマーキング(例えば正解マーキング)を、第1の顔画像に重畳表示してよい。この構成により、第1の顔画像に、正解マーキングが重畳表示されるので、第1のユーザは、第1の画像に対するマーキングを、正解マーキングを参考にして効率的に行える。
【0097】
以上、本開示に係る実施形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した撮影装置200、情報生成装置100、アルゴリズム検証装置300の機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
【0098】
図12は、各装置の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。このコンピュータ2100は、キーボード、マウス、タッチペン及び/又はタッチパッドなどの入力装置2101、ディスプレイ又はスピーカーなどの出力装置2102、CPU(Central Processing Unit)2103、GPU(Graphics Processing Unit)2104、ROM(Read Only Memory)2105、RAM(Random Access Memory)2106、ハードディスク装置又はSSD(Solid State Drive)などの記憶装置2107、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)又はUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置2108、ネットワークを介して通信を行う送受信装置2109を備え、各部はバス2110により接続される。
【0099】
そして、読取装置2108は、上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置2107に記憶させる。あるいは、送受信装置2109が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置2107に記憶させる。
【0100】
そして、CPU2103が、記憶装置2107に記憶されたプログラムをRAM2106にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM2106から順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。
【0101】
上記の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0102】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0103】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本開示の一態様は、検出アルゴリズムを検証するための情報の生成に有用である。
【符号の説明】
【0105】
10 アルゴリズム検証システム
100 情報生成装置
101 情報管理部
102 マーキングUI処理部
103 マーキング情報生成部
104 添削UI処理部
105 添削情報生成部
106 正解情報生成部
200 撮影装置
201 撮影部
300 アルゴリズム検証装置
301 アルゴリズム実行部
302 検出精度算出部
500 マーキングUI
501 作業領域
502 輪郭モードボタン
503 マーキングモードボタン
504 色変更ボタン
505 マスクボタン
506 参考画像表示ボタン
507 正解マーキング転写ボタン
508 登録ボタン
509 添削結果表示ボタン
510 修正ボタン
600 添削UI
601 添削領域
602、602A、602B、602C、602D 添削理由ボタン
603 差し戻しボタン
604 差分表示ボタン
605 承認ボタン
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12