IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日立ハイテクノロジーズの特許一覧

<>
  • 特許-自動分析装置 図1
  • 特許-自動分析装置 図2
  • 特許-自動分析装置 図3
  • 特許-自動分析装置 図4
  • 特許-自動分析装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-14
(45)【発行日】2024-06-24
(54)【発明の名称】自動分析装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/00 20060101AFI20240617BHJP
【FI】
G01N35/00 F
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023508788
(86)(22)【出願日】2022-02-17
(86)【国際出願番号】 JP2022006435
(87)【国際公開番号】W WO2022202000
(87)【国際公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-06-21
(31)【優先権主張番号】P 2021047010
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】弁理士法人開知
(72)【発明者】
【氏名】小黒 弥悠
(72)【発明者】
【氏名】高山 洋行
(72)【発明者】
【氏名】野中 昂平
【審査官】森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/087828(WO,A1)
【文献】特開2010-65584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動分析装置であって、
給水タンクと、
前記給水タンクから前記自動分析装置の各機構に接続された供給流路と、
前記給水タンクから前記供給流路を介して前記各機構に水を供給するポンプと、
前記供給流路内の異常を検知する検知器と、
前記供給流路に設けられた分岐部において前記供給流路から分岐する廃液流路と、
前記廃液流路に設けられたリリーフ弁と、
前記自動分析装置内の各機構の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検知器で検知する前記供給流路の異常に基づき、前記ポンプを駆動させつつ前記リリーフ弁を開放する
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動分析装置において、
前記検知器は、前記供給流路内の圧力を検出する圧力センサである
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項3】
請求項1に記載の自動分析装置において、
前記検知器は、前記供給流路内の流量を検出する流量センサである
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項4】
請求項1に記載の自動分析装置において、
前記リリーフ弁は、電磁式開閉弁である
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項5】
請求項4に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、分析準備動作時に、前記検知器により前記供給流路内の流路状態を監視し、異常を検知した場合に自動で前記リリーフ弁を開放する
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項6】
請求項5に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、前記供給流路内の異常を検知した場合は、前記ポンプを1度停止し、前記リリーフ弁の開放後に前記ポンプを再度駆動させる
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項7】
請求項1に記載の自動分析装置において、
前記リリーフ弁は、前記給水タンクの底面の鉛直方向の位置より低所となるように配置されている
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項8】
請求項1に記載の自動分析装置において、
前記給水タンクは、前記給水タンクの底面の鉛直方向の位置が、前記ポンプの吸い込み口中心の位置より高所となるように配置されている
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項9】
請求項8に記載の自動分析装置において、
前記給水タンクの底面より前記ポンプへ給水する
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項10】
請求項2に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、前記圧力センサにより検出される前記供給流路内の圧力値を監視し、前記圧力値の変動に基づいて前記圧力値の自動調整を行う
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項11】
請求項10に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、前記ポンプの回転数を可変とすることで圧力調整を行う
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項12】
請求項11に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、エア抜き後に圧力が設定範囲に戻らない場合には、前記圧力値の自動調整を行う
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項13】
請求項12に記載の自動分析装置において、
前記自動分析装置のオペレータに対して各種表示を行う表示部を更に備え、
前記制御部は、圧力値の自動調整を実施した後で前記圧力値が設定範囲に戻らない場合には、前記表示部にアラームを表示させる、あるいは前記自動分析装置の動作を停止する、のうち少なくともいずれかを実行する
ことを特徴とする自動分析装置。
【請求項14】
請求項11に記載の自動分析装置において、
前記制御部は、前記自動調整を実施した後の圧力値、および前記ポンプを駆動する制御値から、前記ポンプ、前記圧力センサ、および前記リリーフ弁の異常を検知する
ことを特徴とする自動分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動分析装置の洗浄槽やノズルによる注水機構に精製水を配管給水するのに好適な装置内部配管の一例として、特許文献1には、電動加圧ポンプと分岐管との間に自力制御形減圧弁を配設し、分岐管から先の配管には直動式電磁弁と特定の穴径・長さを有する固定抵抗管を設けて電磁弁の開閉により瞬時に給水される構造とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-10137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動分析装置とは、血液等の生物学的試料と当該試料中の測定対象成分に特異的に反応する分析試薬とを反応させ、この反応により生成した複合体を電気化学発光などの分光学的手法により検出する装置のことを指し、測定対象成分の検出から結果の出力までを全て自動で行う。
【0005】
自動分析装置で使用される精製水は、本体とは切りはなされた精製水製造装置で作られ、自動分析装置内部の貯水槽で一時的に貯留し、電動ポンプで随所に送水する構造になっている。
【0006】
精製水は、分注プローブ・撹拌棒・反応測光容器内の汚れを洗浄する液として、或いは測光データの基準試料、すなわちブランク値測定に用いられたり、分注シリンジ及び分注プローブまでの配管充填液として使用されるなど用途は多岐にわたる。
【0007】
したがって、精製水は一つの貯水槽からそれぞれの方向へ分岐した配管を通じて各用途に適した配水量で供給される。
【0008】
特許文献1には、自動分析装置における精製水は、本体とは切りはなされた精製水製造装置で作られ、自動分析装置内部の貯水槽を一時貯留のバッファにし、電動ポンプで随所に送水される構造になっている。
【0009】
ここで、ポンプ内に空気が存在した状態でポンプを稼働した場合、ポンプが空回りし、故障原因となる。そのため、従来の製品では、据付時などポンプ内に空気が存在する場合、保守作業員がエア抜き流路の止栓を外す等、マニュアルでエア抜きを行っていた。しかし、保守作業員のメンテナンス作業に手間がかかることから、改善の余地がある。
【0010】
また、装置の稼働時に給水ポンプにエアが混入してエア噛みが生じた場合、給水圧の低下は分析性能の低下の原因となるため、オペレータがマニュアルでエア抜き作業を行う必要があることから、同様に改善の余地がある。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するために、ポンプのエア抜きをマニュアルで行う必要のない自動分析装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、自動分析装置であって、給水タンクと、前記給水タンクから前記自動分析装置の各機構に接続された供給流路と、前記給水タンクから前記供給流路を介して前記各機構に水を供給するポンプと、前記供給流路内の異常を検知する検知器と、前記供給流路に設けられた分岐部において前記供給流路から分岐する廃液流路と、前記廃液流路に設けられたリリーフ弁と、前記自動分析装置内の各機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知器で検知する前記供給流路の異常に基づき、前記ポンプを駆動させつつ前記リリーフ弁を開放することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ポンプのエア抜きをマニュアルで行う必要をなくすことができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施例に係る自動分析システムの全体構成の概略図である。
図2】ポンプ構造およびエア噛みの概念図。
図3】実施例に係る自動分析システムの給水部の構成図である。
図4】実施例におけるエア抜きのフローチャート図である。
図5】実施例における圧力自動調整のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の自動分析装置の実施例について図1乃至図5を用いて説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一、または類似の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0016】
最初に、自動分析装置の全体構成について図1を用いて説明する。図1は本発明の自動分析装置100の全体構成を概略的に示す図である。
【0017】
図1に示す自動分析装置100は、主に、血液等の試料と試薬とを混合して反応させ、反応液の吸光度を測定するための構成である分析部101と、分析部101の各機構に対して純水を供給するための機構である給水部102の一部と、コントローラ25と、の3つの領域に分けられる。
【0018】
分析部101は、複数の反応容器2に試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する機構であって、反応ディスク1、試薬ディスク9、試料搬送機構17、試薬分注機構7,8、試薬用シリンジ19、試料分注機構11,12、試料用シリンジ18、洗浄機構3、光源4a、分光光度計4、撹拌機構5,6、洗浄用ポンプ、洗浄槽13,14,30,31,32,33等を備えている。
【0019】
反応ディスク1には、試料と試薬とを混合して反応させるための反応容器2が円周上に複数個並んでいる。反応ディスク1(反応槽)の近くには血液等の試料が含まれた試料容器15を載せた試料ラック16を移動する試料搬送機構17が設置されている。
【0020】
反応ディスク1と試料搬送機構17の間には、回転および上下動可能な試料分注機構11,12が設置されており、それぞれ試料プローブ11a,12aを備えている。試料プローブ11a,12aには試料用シリンジ18が接続されている。試料プローブ11a,12aは回転軸を中心に円弧を描きながら移動して試料搬送機構17により試料分注位置に搬送された試料容器15から反応容器2への試料分注を行う。
【0021】
試料分注機構11の稼動範囲には試料プローブ11aを洗浄水により洗浄する洗浄槽13および特別な洗浄水により洗浄する洗浄容器(図示の都合上省略)が配置されており、試料分注機構12の稼動範囲には試料プローブ12aを洗浄水により洗浄する洗浄槽14および特別な洗浄水により洗浄する洗浄容器(図示省略)が配置されている。
【0022】
試薬ディスク9は、その中に複数の試薬ボトル10が円周上に載置可能な構造である。試薬ディスク9は保冷されており、吸引口(図示省略)が設けられたカバーによって覆われている。試薬ボトル10は、試料の分析に用いる試薬を収容したボトルである。
【0023】
反応ディスク1と試薬ディスク9の間には回転および上下動可能な試薬分注機構7,8が設置されており、それぞれ試薬プローブ7a,8aを備えている。試薬プローブ7a,8aには試薬用シリンジ19が接続されている。試薬プローブ7a,8aは回転軸を中心に円弧を描きながら移動して、吸引口から試薬ディスク9内にアクセスし、試薬ボトル10から反応容器2への試薬の分注を行う。
【0024】
試薬分注機構7の稼動範囲には試薬プローブ7aを洗浄水により洗浄する洗浄槽32が配置され、試薬分注機構8の稼動範囲には試薬プローブ8aを洗浄水により洗浄する洗浄槽33が配置されている。
【0025】
反応ディスク1の周囲には、反応容器2に分注された試料と試薬との混合液(反応液)を攪拌する撹拌機構5,6、光源4aから反応容器2の反応液を介して得られる透過光を測定することにより反応液の吸光度を測定する分光光度計4、使用済みの反応容器2を洗浄する洗浄機構3等が配置されている。
【0026】
撹拌機構5,6は、水平方向への回転動作および上下動作が可能なように構成されており、反応容器2に挿入することにより試料と試薬の混合液(反応液)の攪拌を行う。撹拌機構5,6の稼動範囲には、撹拌機構5,6を洗浄水により洗浄する洗浄槽30,31が配置されている。また、洗浄機構3には、洗浄用ポンプが接続されている。
【0027】
コントローラ25は、上述された自動分析装置100内の機器に接続されており、自動分析装置100内の各機器・機構の動作を制御する。このコントローラ25は、CPUやメモリなどを備えたコンピュータであり、分光光度計4の検出結果から検体中の所定成分の濃度を求める演算処理を行う。
【0028】
コントローラ25による各機器の動作の制御は、記憶装置に記録された各種プログラムに基づき実行される。記憶装置には、検体の測定に用いる各種プログラムの他に、入力装置を介して入力された各種パラメータや測定対象検体の情報(検体種別情報など)、測定結果などが記憶される。
【0029】
なお、コントローラ25で実行される動作の制御処理は、1つのプログラムにまとめられていても、それぞれが複数のプログラムに別れていてもよく、それらの組み合わせでもよい。また、プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、モジュール化されていても良い。
【0030】
表示部25aは、各種パラメータや設定の入力画面、初回検査あるいは再検査の分析検査データ、測定結果、試薬情報等の自動分析装置100における各種情報をオペレータに対して表示する液晶ディスプレイ等の表示機器である。なお、入力部を兼ねたタッチパネル式とすることができる。
【0031】
給水部102は、分析部101に純水を供給する機能を有しており、純水設備50、給水電磁弁51、水位センサ52、給水タンク53、給水ポンプ54、固定絞り55等を備えている。
【0032】
純水設備50は、自動分析装置100の外部から自動分析装置100内部の給水タンク53へ純水を供給する設備であり、自動分析装置100の設置された病院や検査センターなどの施設の設備である。
【0033】
給水タンク53への純水の供給は常には行われず、必要な時に給水タンクへ純水の供給が行われるようにするため、純水設備50から給水タンク53への配管には給水電磁弁51が備えられている。
【0034】
給水タンク53には、給水タンク53に貯水される純水のオーバーフローや枯渇を防止するため、水位センサ52を備えている。上述の給水電磁弁51は、水位センサ52からの水位情報に基づいて開閉の制御がなされる。
【0035】
給水ポンプ54は、給水タンク53から分析部101の各機構に純水を供給し、分析部101で純水が消費されない場合は、固定絞り55を備えた第2流路から給水タンク53へ純水を循環させる。
【0036】
以上が自動分析装置100の構成である。
【0037】
なお、自動分析装置100の構成は図1に示すような生化学の分析項目の分析を実行する生化学分析装置の場合に限られず、免疫の分析項目の分析を実行する免疫分析装置など、他の分析項目の分析を実行する分析装置とすることができる。また、生化学分析装置についても図1に示す形態に限られず、他の分析項目、例えば電解質を測定する分析機器を別途搭載したものとすることができる。
【0038】
また、自動分析装置100は図1に示すような単一の分析モジュール構成とする形態に限られず、様々な同一あるいは異なる分析項目を測定可能な分析モジュールや前処理を行う前処理モジュールを搬送装置で2つ以上接続する構成とすることができる。
【0039】
上述のような自動分析装置100による検査試料の分析処理は、一般的に以下の順に従い実行される。
【0040】
まず、試料搬送機構17によって反応ディスク1近くに搬送された試料ラック16の上に載置された試料容器15内の試料を、試料分注機構11,12の試料プローブ11a,12aにより反応ディスク1上の反応容器2へと分注する。次に、分析に使用する試薬を、試薬ディスク9上の試薬ボトル10から試薬分注機構7,8により先に試料を分注した反応容器2に対して分注する。続いて、撹拌機構5,6で反応容器2内の試料と試薬との混合液の撹拌を行う。
【0041】
その後、光源4aから発生させた光を撹拌後の混合液の入った反応容器2を透過させ、透過光の光度を分光光度計4により測定する。分光光度計4により測定された光度を、A/Dコンバータおよびインターフェイスを介してコントローラ25に送信する。そしてコントローラ25によって演算を行い、血液や尿等の液体試料中の所定の成分の濃度を求め、結果を表示部25a等にて表示させるとともに、記憶部(図示省略)に記憶させる。
【0042】
次に、自動分析装置100内で純水が消費される個所について説明する。装置内で純水が使用される主要な個所は、反応ディスク1の保温用の循環水、試薬ディスク9の保冷用の循環水、試薬プローブ7a,8aや試料プローブ11a,12aの洗浄水である。
【0043】
反応ディスク1では、試料と試薬とを一定温度で反応させるために一定温度(例えば37度)に保たれた純水を循環ポンプ40により循環させている。この純水を用いて反応容器2を一定温度に保ち、試料と試薬とを一定条件の下で反応させている。
【0044】
上述のように、反応容器2は純水により温度を保っているため、光源4aから発生させた光は反応容器2だけでなく、反応槽を流れる純水も透過することになる。ここで、光源4aと分光光度計4とを結ぶ直線状に気泡が存在すると、光源4aから発生させた光は、気泡により拡散してしまい、分析結果が正常に判定されない可能性がある。そのため、一般的には、反応槽を循環する流路に脱気装置(図示省略)を設けて、反応槽の内部での気泡の発生を防止している。
【0045】
試薬ディスク9では、試薬の劣化を防止するために冷却機で冷却した純水を循環ポンプ42で循環させることで、試薬ディスク9の内部を低温に保っている。
【0046】
試薬の吸引、分注に使用している試薬プローブ7a,8aや試料の吸引、分注に使用している試料プローブ11a,12aは使い捨てではなく、同一のプローブを連続して使用している。
【0047】
ここで、前動作で吐出を行った試薬や試料がプローブ内に残留すると、次動作で吸引を行う試薬や試料に前の試薬あるいは試料が混ざるコンタミネーションを発生させてしまい、分析結果が正常に判定されない可能性がある。
【0048】
そのため、同一プローブを使用するために、一般的には、試薬プローブ7a,8a外面の洗浄を洗浄槽32,33内において、試料プローブ11a,12a外面の洗浄を洗浄槽13,14内において、当該プローブ外面に向けて洗浄水を吐出する洗浄を行っている。
【0049】
また、プローブ内面の洗浄は、洗浄槽13,14,31,32内においてポンプで高圧にした洗浄水を当該プローブから吐出することで行っている。洗浄水を高圧にするためにはギアポンプ41が用いられることが多い。
【0050】
上述したように、分析部101の様々な機構で純水は使用される。各機構への純水の供給は、給水ポンプ54により行われる。給水ポンプ54は故障、劣化あるいは気泡の混入により性能が低下し、上述したように分析性能が低下する恐れがある。給水ポンプ54の内部に気泡が混入することによるポンプの性能低下について、図2を用いて説明する。図2は、自動分析装置で用いられることが多い給水ポンプの断面図である。
【0051】
給水ポンプ54は、一般的にポンプケース54a、羽根車54b、モータ54cを備えている。モータ54cの駆動力を羽根車54bに伝達するために、モータ54cと羽根車54bは軸54dにより接続されている。
【0052】
モータ54cの駆動とともに羽根車54bが回転し、吸い込み口54eから液体を吸い込み、吐出口54fから液体を送り出す。
【0053】
給水ポンプ54の内部に気泡が混入した状態で給水ポンプ54が運転すると、給水ポンプ54内部の羽根車54bの回転軸54g近傍が負圧となり、回転軸54gの近傍に質量の軽い空気が気泡200aとして停滞する。その結果、給水ポンプ54による送液性能が低下し、給水圧の低下、吐出流量の低下、騒音の増大などの影響が生じる。
【0054】
給水ポンプ54の軸受け部には、給水ポンプ54のポンプケース54aとモータ54cの軸54dの摩擦による摩擦熱の発生を防止するため、水が流れており冷却されるようになっている。しかし、給水ポンプ54内部に存在する気泡量が多くなり給水ポンプ54が空回りすると、モータ54cの軸54dの冷却が不十分となり、給水ポンプ54内部に摩擦熱が生じるため、給水ポンプ54自体の故障の原因となる。
【0055】
現在の流路の異常検知の技術の一つとして、ギアポンプ41の吐出圧力の監視が知られている。ギアポンプ41の吐出圧による監視では、ギアポンプ41の下流の流路の故障原因の切り分けが可能である。しかし、ギアポンプ41の下流の流路の圧力値は、給水ポンプ54の送水圧力値とギアポンプ41の送水圧力値の和となるため、ギアポンプ41上流の流路の異常に対する原因の切り分けが不十分である。また、給水ポンプ54の内部に気泡が存在する場合には、保守作業員によるマニュアルでのエア抜き作業が必要である。
【0056】
上述のように、給水ポンプ54の異常を検知することで、さらに分析性能の信頼性の高い自動分析装置を市場に提供することができる。そのため、給水ポンプ54の異常検知、自動エア抜きを実現するための本発明の特徴的な流路構成が図3に示す流路構成である。図3は純水設備50から分析部101へ純水を供給するための流路構成を示している。
【0057】
純水設備50から分析部101へ純水を供給するための流路は、給水電磁弁51、水位センサ52、給水タンク53、給水ポンプ54、固定絞り55、分岐管60、検知器61、リリーフ弁62、廃液流路63、供給流路70、戻り流路71、制御部64にて構成されている。
【0058】
図3に示すように、給水タンク53では、その底面53aより給水ポンプ54へ給水するように吐出口53bを備えているが、底面53aの鉛直方向の位置が、給水ポンプ54の吸い込み口54e中心の位置より高所となるように配置されている。
【0059】
分岐管60は、分析部101へ純水を供給するために給水タンク53から自動分析装置100の各機構に接続された供給流路70、給水ポンプ54から供給される水を給水タンク53に戻す戻り流路71、供給流路70内の気泡を装置外の廃水タンク65へ排出するために供給流路70から分岐する廃液流路63を分岐する部分である。また、分岐管60の内部には流路内に混在する可能性のある異物を除去するためのフィルタ60aを備えている。
【0060】
検知器61は、供給流路70内の異常を検知する様々なセンサを用いることができ、本実施例では供給流路70内の圧力を検出する圧力センサを用いた例について説明する。検知器61として圧力センサを用いる理由は以下による。
【0061】
供給流路70内の圧力値は、関連する供給流路70や戻り流路71、廃液流路63等を構成する各種配管の状態、および構成部品の状態によって変化する。例えば、配管の一部が屈曲するなどの理由で配管内部の断面積が変動すると圧力値は上昇する。また、分析部101内の純水の消費先への純水の供給制御に用いられる電磁弁等のリーク等により流路の一部が解放されると、配管内の圧力は低下する。したがって、供給流路70内の圧力値の変動により、配管および配管の構成部品の異常を検知することが可能となる。
【0062】
リリーフ弁62は廃液流路63に設けられている弁であり、好適には電磁式開閉弁である。このリリーフ弁62は、給水タンク53の底面53aの鉛直方向の位置より低所となるように配置されている。
【0063】
なお、廃液流路63が廃水タンク65に接続されている場合について説明したが、接続先は廃水タンク65に限られず、下水管などに接続するものとすることができる。
【0064】
制御部64は、自動分析装置100内の各機構の動作を制御するコントローラ25内に配置されており、制御部64は、検知器61で検知する供給流路70の異常に基づき、給水ポンプ54を駆動させつつリリーフ弁62を開放する制御を実行する。
【0065】
特に、本実施例では、制御部64は、分析準備動作時に、検知器61により供給流路70内の流路状態を監視し、異常を検知した場合に自動でリリーフ弁62を開放する制御を実行する。ここで、「分析準備動作」とは、装置内に搬送、投入された検体の分析開始指示がされた後に実行する反応容器2の洗浄などの動作であり、装置の電源ON後に実行するウォーミングアップ動作とは異なる動作である。
【0066】
また、本実施例の制御部64では、供給流路70内の異常を検知した場合は、給水ポンプ54を1度停止し、リリーフ弁62の開放後に給水ポンプ54を再度駆動させる制御を行うことができる。
【0067】
更に、制御部64は、圧力センサにより検出される供給流路70内の圧力値を監視し、圧力値の変動に基づいて、好適には給水ポンプ54の回転数を可変とすることで圧力調整を行う。
【0068】
この際、制御部64は、エア抜き後に圧力が設定範囲に戻らない場合には、圧力値の自動調整を行うことができる。また、自動調整後の圧力値、および給水ポンプ54を駆動する制御値から、給水ポンプ54、圧力センサ、およびリリーフ弁62の異常を検知することができる。そして、圧力値の自動調整を実施した後で圧力値が設定範囲に戻らない場合には、表示部25aにアラームを表示させる、あるいは自動分析装置100の動作を停止する、のうち少なくともいずれかを実行することができる。
【0069】
次いで、より具体的な給水ポンプ54のON/OFF制御、およびリリーフ弁62の開閉の制御について、図4を用いて説明する。図4は自動エア抜きのフローチャート図である。
【0070】
初めに、入力装置などの操作により、オペレータから自動分析装置100からの検体の分析開始要求を認識した(ステップS301)ときは、制御部64は、検知器61を用いて供給流路70内の圧力値の確認を行い、圧力値が閾値範囲外か否かを判定する(ステップS302)。
【0071】
ステップS302において確認した圧力値が閾値の範囲内と判定されたときは処理をステップS310に進め、制御部64は、分析準備動作を継続し(ステップS310)、そのまま分析動作を開始する。これに対し、圧力値が閾値の範囲外と判定されたときはステップS303に処理を進める。
【0072】
次いで、制御部64は、分析部101側の電磁弁3a,18a,19a,30a,31a,32a,33a,40a,42aをすべて閉じ(ステップS303)、分析準備動作を一時的に停止する。これにより分析部101の流路内への気泡の混入を防止し、分析性能の低下を防止する。
【0073】
次いで、制御部64は、給水ポンプ54を停止する(ステップS304)。この給水ポンプ54を停止する処理により、給水ポンプ54内の圧力分布が一定となり、給水ポンプ54内の気泡が給水ポンプ54の上部200bに移動する。
【0074】
次いで、制御部64は、リリーフ弁62を開放する(ステップS305)。リリーフ弁62を開放することで廃液流路63が大気開放され、給水タンク53と給水ポンプ54との鉛直方向の高低差により、純水の自重で給水ポンプ54内の気泡を短時間で給水ポンプ54の下流に排出することが可能である。
【0075】
次いで、制御部64は、給水ポンプ54を再稼働させる(ステップS306)。これにより給水ポンプ54の下流での供給流路70や廃液流路63での高低差にかかわらず、供給流路70や廃液流路63内の気泡を装置外に排出することができる。
【0076】
次いで、制御部64は、給水ポンプ54の再稼働から所定時間後にリリーフ弁62を閉じ(ステップS307)、その後に、検知器61を用いて供給流路70内の圧力値を再度確認する(ステップS308)。
【0077】
ステップS308において確認した圧力値が閾値の範囲内と判定されたときは、処理をステップS309に進め、制御部64は給水ポンプ54を停止(ステップS309)したのちに、分析準備動作を継続し(ステップS310)、そのまま分析動作を開始する。
【0078】
これに対し、圧力値が閾値の範囲外と判定されたときは、ステップS311に処理を進め、制御部64は、エア抜きの実施回数の確認を行い、ステップS304乃至ステップS307でのエア抜き処理の実施回数が閾値以上となったか否かを確認する(ステップS311)。
【0079】
ステップS311においてエア抜き処理の実施回数が閾値未満と判定されたときは処理をステップS304に戻し、再度のエア抜きを実施する。これに対し、実施回数が閾値以上と判定されたときは、制御部64は、給水ポンプ54を停止し(ステップS312)、処理をステップS313に進め、制御部64は、アラームを表示部25aに表示させ(ステップS313)、自動分析装置100を停止する。
【0080】
ここで、図4に示すように、ステップS311において、エア抜き処理の実施回数が閾値以上となったときにステップS312に処理を進めてアラームを出力して装置を停止する形態に限られず、圧力値の自動調整を行うことで故障個所の切り分けをすることも可能である。以下その処理について図5を用いて説明する。図5は、圧力の自動調整のフローチャート図である。
【0081】
図5に示すように、ステップS311においてエア抜き処理の実施回数が閾値以上と判定されたときは、制御部64は、給水ポンプ54を運転させる(ステップS401)。この時、給水ポンプ54および流路に必要以上に負荷を与えないために給水ポンプ54は低回転で運転させる。
【0082】
次いで、制御部64は、検知器61(圧力センサ)を用いて圧力値の確認を行い(ステップS402、圧力の目標値と測定した圧力値との差分が閾値範囲内であるか否かを判定する(ステップS403)。
【0083】
差分が閾値範囲内であったと判定されたときは圧力値の自動調整を終了するために処理をステップS404に進め、制御部64は給水ポンプ54を停止(ステップS404)したのちに、分析準備動作を継続し(ステップS405)、そのまま分析動作を開始する。
【0084】
これに対し、差分が閾値範囲外であったと判定されたときは処理をステップS406に進めて、制御部64は、圧力値の調整処理の実施回数が閾値以上となったか否かを確認する(ステップS406)。
【0085】
調整処理の実施回数が閾値未満であったと判定されたときは、処理をステップS407に進めて、制御部64は、給水ポンプ54の制御値に対して一定の値の制御値を増加させ、給水ポンプ54の回転数を上昇させる(ステップS407)。その後、処理をステップS402に戻し、目標範囲内となるようステップS402,S403,S407の圧力の自動調整処理を繰り返す。
【0086】
これに対し、ステップS406において圧力の自動調整処理の繰り返し回数が閾値に到達したと判定されたときは、制御部64は、給水ポンプ54を停止し(ステップS408)、アラームを表示部25aに表示させる(ステップS409)。この場合は、給水ポンプ54、電磁弁3a,18a,19a,30a,31a,32a,33a,40a,42a、およびリリーフ弁62のうちいずれか1カ所以上の故障と判断できる。
【0087】
ここで、圧力値の自動調整が終了した後の給水ポンプ54の制御値と圧力値の自動調整実施前の給水ポンプ54の制御値との差分を確認することで、給水ポンプ54の劣化、およびリリーフ弁62のリークの有無を検出することができる。
【0088】
更に、図4図5に示すような自動エア抜き処理、および自動調整処理の実行処理は、自動分析装置100の分析開始指示後の分析準備動作時に限られず、保守作業員やオペレータの指示に基づいて実行するものとしてもよい。
【0089】
また、上述の圧力の制御は、給水ポンプ54の回転数の制御を行う形態に限られず、戻り流路71に設けられた固定絞り55を開閉度が可変の可変絞りに置き換えたうえで可変絞りの開閉度を制御する(絞りを狭めることで圧力上昇、広めることで圧力減少)ことで給水タンク53に戻す純水の流量を変更する制御とすることができる。
【0090】
次に、本実施例の効果について説明する。
【0091】
上述した本実施例の自動分析装置100は、給水タンク53と、給水タンク53から自動分析装置100の各機構に接続された供給流路70と、給水タンク53から供給流路70を介して各機構に水を供給する給水ポンプ54と、供給流路70内の異常を検知する検知器61と、供給流路70に設けられた分岐管60において供給流路70から分岐する廃液流路63と、廃液流路63に設けられたリリーフ弁62と、自動分析装置100内の各機構の動作を制御する制御部64と、を備え、制御部64は、検知器61で検知する供給流路70の異常に基づき、給水ポンプ54を駆動させつつリリーフ弁62を開放する。
【0092】
これによって自動でエア抜きを実施することができるため、給水ポンプ54の内部に気泡が混入するエア噛み状態での給水ポンプ54の駆動を回避し、給水ポンプ54の故障リスクを低減することができる。従って、エア噛みによる給水ポンプ54の性能不良を防止して分析性能の信頼性をより向上させることができるとともに、装置の据付時や給水ポンプ54のエア噛みが生じた場合の保守作業員、オペレータのメンテナンス作業も低減させた自動分析装置100を得ることができる。
【0093】
また、検知器61は、供給流路70内の圧力を検出する圧力センサであるため、エア抜き以外にもリリーフ弁62等の異常の有無の判定も行うことができるようになる。
【0094】
更に、リリーフ弁62は、電磁式開閉弁であることで、開閉制御をスムーズに行うことができる。
【0095】
また、制御部64は、分析準備動作時に、検知器61により供給流路70内の流路状態を監視し、異常を検知した場合に自動でリリーフ弁62を開放することにより、分析の開始直前にエアの混入の有無を確認できるため、分析性能に影響を与える危険性を最小限とすることができる。
【0096】
更に、制御部64は、供給流路70内の異常を検知した場合は、給水ポンプ54を1度停止し、リリーフ弁62の開放後に給水ポンプ54を再度駆動させることで、エアが混入したと判断される状態で運転が継続することを避け、大きな異常が生じることをより抑制することができる。
【0097】
また、リリーフ弁62は、給水タンク53の底面53aの鉛直方向の位置より低所となるように配置されていることにより、廃液流路63内の水や空気が分岐管60側に流れることを防ぎ、エア抜き効率を向上させることができる。
【0098】
更に、給水タンク53は、給水タンク53の底面53aの鉛直方向の位置が、給水ポンプ54の吸い込み口54e中心の位置より高所となるように配置されていることで、よりエアを抜きやすい構成とすることができる。
【0099】
また、給水タンク53の底面53aより給水ポンプ54へ給水することにより、自重でスムーズに給水できるため、給水タンク53からエアが混入することを抑制することができる。
【0100】
更に、制御部64は、圧力センサにより検出される供給流路70内の圧力値を監視し、圧力値の変動に基づいて圧力値の自動調整を行うことで、オペレータによる圧力調整の手間を省くことができる。
【0101】
また、制御部64は、給水ポンプ54の回転数を可変とすることで圧力調整を行うことにより、容易に圧力の自動調整を行うことができる。
【0102】
更に、制御部64は、エア抜き後に圧力が設定範囲に戻らない場合には、圧力値の自動調整を行うことで、オペレータが圧力調整を行う必要がなくなり、負担の更なる軽減を図ることができる。
【0103】
また、自動分析装置100のオペレータに対して各種表示を行う表示部25aを更に備え、制御部64は、圧力値の自動調整を実施した後で圧力値が設定範囲に戻らない場合には、表示部25aにアラームを表示させる、あるいは自動分析装置100の動作を停止する、のうち少なくともいずれかを実行することにより、オペレータに対して速やかに対処を求めることができ、異常が進行することをより確実に抑制することができる。
【0104】
更に、制御部64は、自動調整を実施した後の圧力値、および給水ポンプ54を駆動する制御値から、給水ポンプ54、圧力センサ、およびリリーフ弁62の異常を検知することで、装置の異常個所の特定が容易となり、オペレータの負担の更なる軽減を図ることができる。
【0105】
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
【0106】
例えば、上述の実施例では、検知器61として圧力センサを配置する場合について説明したが、検知器61は圧力センサに限られない。例えば、検知器61として流量センサを用いることも可能である。この場合、流量センサは、給水ポンプ54と分岐管60の間の流路、または、分岐管60と給水タンク53の間の戻り流路に配置される。この流量センサで測定した流量の変化によって流路内の異常を検知することが可能である。
【0107】
この場合においても、図4のステップS302,S308において測定を行う点は同じである。また、圧力値の自動調整の替わりに、流量センサを用いて流量の自動調整を行うことができる。その場合においても、上述したような故障箇所の切り分けが可能である。
【0108】
他にも、流路内ではなく、給水ポンプ54の周囲に、例えばマイクロフォンのような音響センサを配置し、給水ポンプ54が動作している時の騒音を監視することで、給水ポンプ54の異常を検知することも可能である。
【符号の説明】
【0109】
1…反応ディスク
2…反応容器
3…洗浄機構
3a,18a,19a,30a,31a,32a,33a,40a,42a…電磁弁
4…分光光度計
4a…光源
5,6…撹拌機構
7,8…試薬分注機構
9…試薬ディスク
10…試薬ボトル
11,12…試料分注機構
11a,12a…試料プローブ
13,14,30,31,32,33…洗浄槽
15…試料容器
16…試料ラック
17…試料搬送機構
18…試料用シリンジ
19…試薬用シリンジ
25…コントローラ
25a…表示部
40…循環ポンプ
41…ギアポンプ
42…循環ポンプ
50…純水設備
51…給水電磁弁
52…水位センサ
53…給水タンク
53a…底面
53b…吐出口
54…給水ポンプ
54a…ポンプケース
54b…羽根車
54c…モータ
54d…軸
54e…吸い込み口
54f…吐出口
54g…回転軸
55…固定絞り
60…分岐管
60a…フィルタ
61…検知器
62…リリーフ弁
63…廃液流路
64…制御部
65…廃水タンク
70…供給流路
71…戻り流路
100…自動分析装置
101…分析部
102…給水部
200a…気泡
200b…上部
図1
図2
図3
図4
図5