(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-17
(45)【発行日】2024-06-25
(54)【発明の名称】画像形成システムおよび画像形成方法
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20240618BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20240618BHJP
B41J 29/40 20060101ALI20240618BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240618BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240618BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240618BHJP
【FI】
B41J29/38 301
B41J29/393 105
B41J29/40 Z
G03G21/00 500
G06F3/12 310
G06F3/12 334
G06F3/12 392
H04N1/00 002Z
(21)【出願番号】P 2021179481
(22)【出願日】2021-11-02
(62)【分割の表示】P 2019203319の分割
【原出願日】2015-09-18
【審査請求日】2021-11-02
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川崎 哲
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】殿川 雅也
【審判官】門 良成
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-42601(JP,A)
【文献】特開2002-137458(JP,A)
【文献】特開平9-216440(JP,A)
【文献】特開2014-144627(JP,A)
【文献】特開2001-18476(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38 - 29/46
G03G 21/00
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体上に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記媒体上に形成された画像を読み取る読取部と、
制御部と、を備え、
ユーザー操作に基づいて、前記読取部によって読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求が
前記画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、前記制御部は、前記異常が、前記指定されたページ数分、連続して発生するまで前記画像形成部による画像の形成を継続し、
ユーザー操作に基づいて、前記異常が発生したページからの再印刷を指定する要求が
前記画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、前記制御部は、
ジョブ完了後に連続して前記異常が発生したページから再印刷を実行するよう制御する
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記異常は画像ノイズである、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記読取部によって読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求および異常が発生したページからの再印刷を指定する要求を受け付けるための画面が、表示装置に表示される、請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
媒体上に画像を形成するステップと、前記媒体上に形成された画像を読み取るステップと、を備える画像形成システムで実行される画像形成方法であって、
ユーザー操作に基づいて、読み取られた前記画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求が
前記画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、前記異常が、前記指定されたページ数分、連続して発生するまで前記画像を形成するステップによる前記画像の形成を継続するステップと、
ユーザー操作に基づいて、前記異常が発生したページからの再印刷を指定する要求が
前記画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、
ジョブ完了後に連続して前記異常が発生したページから再印刷を実行するよう制御するステップと、
を備えることを特徴とする画像形成方法。
【請求項5】
前記異常は画像ノイズである、請求項4に記載の画像形成方法。
【請求項6】
読み取られた前記画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求および異常が発生したページからの再印刷を指定する要求を受け付けるための画面が、表示装置に表示される、請求項4または請求項5に記載の画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成システムおよび画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、記録媒体上に画像を形成し、当該記録媒体上に形成された画像における異常を検出する画像形成装置が提案されている。
【0003】
たとえば、特開2005-331669号公報(特許文献1)は、上記のようなセンサーで異常が検出されると、画像の出力停止してメンテナンスを要求する指示を表示する、画像形成装置を開示している。
【0004】
また、特開2010-42521号公報(特許文献2)は、上記のようなセンサーが異常を検出すると、異常が検出されたページ以降のページを、それまでとは異なる排出先に排出した上で一時停止する、画像形成装置を開示している。当該画像形成装置は、再開時は異常が検出されたページから再印刷を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2005-331669号公報
【文献】特開2010-42521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、従来の画像形成装置では、形成された画像に異常が発生した場合には、画像形成動作が中断される。これにより、画像形成動作が滞るため、画像形成動作における作業効率が低下するという問題がある。一方、形成された画像に異常が発生したにもかかわらず、なんらの対処もなされることなく画像形成動作が続行された場合には、異常の検出が無意味になる。
【0007】
本開示は、かかる実情を鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像形成装置において、形成された画像における異常の検出結果を有効に利用しつつ、異常が検出されたときの画像形成動作の作業効率の低下を抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある局面に従うと、媒体上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部によって媒体上に形成された画像を読み取る読取部と、制御部と、を備える画像形成システムが提供される。画像形成システムにおいて、ユーザー操作に基づいて、読取部によって読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求が画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、制御部は、異常が、指定されたページ数分、連続して発生するまで画像形成部による画像の形成を継続し、ユーザー操作に基づいて、異常が発生したページからの再印刷を指定する要求が画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、制御部は、ジョブ完了後に連続して異常が発生したページから再印刷を実行するよう制御する。
【0009】
異常は画像ノイズであってもよい。
画像形成システムにおいて、読取部によって読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求および異常が発生したページからの再印刷を指定する要求を受け付けるための画面が、表示装置に表示されてもよい。
【0010】
本開示の他の局面に従うと、媒体上に画像を形成するステップと、媒体上に形成された画像を読み取るステップと、を備える画像形成システムで実行される画像形成方法が提供される。
【0011】
画像形成方法は、ユーザー操作に基づいて、読み取られた画像に発生する異常の連続ペ
ージ数を指定する要求が受け付けられた場合であって異常が発生したページからの再印刷
を指定する要求が画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、異常が、指定されたページ数分、連続して発生するまで画像を形成するステップによる画像の形成を継続するステップと、ユーザー操作に基づいて、異常が発生したページからの再印刷を指定する要求が画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、ジョブ完了後に連続して異常が発生したページから再印刷を実行するよう制御するステップと、を備える。
【0012】
異常は画像ノイズであってもよい。
読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求および異常が発生したページからの再印刷を指定する要求を受け付けるための画面が、表示装置に表示されてもよい。
【発明の効果】
【0013】
画像形成システムにおいて、ユーザー操作に基づいて、読取部によって読み取られた画像に発生する異常の連続ページ数を指定する要求が画像形成部による画像の形成前に受け付けられた場合、異常が、指定されたページ数分、連続して発生するまで画像形成部による画像の形成が継続される。
【0014】
制御部は、また、上記の場合であって、異常が、指定されたページ数分、連続して発生した場合に、異常が発生したページから再印刷を実行するよう制御する。
【0015】
これにより、画像形成装置において、形成された画像における異常の検出結果が有効に利用されつつ、異常が検出されたときの画像形成動作の作業効率の低下が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】画像形成装置の一実施の形態である画像形成システムの概略的な構成を説明する図である。
【
図2】画像形成システムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】印刷ジョブを実行するときに中央制御部が実行する処理の一例のフローチャートである。
【
図4】出力されたページに異常が発生していることを報知する画面の一例を示す図である。
【
図5】リカバリーする方法を選択するための画面の一例を示す図である。
【
図6】
図3のリカバリー動作のサブルーチンのフローチャートである。
【
図7】第2の実施の形態の画像形成システムにおいて実行される処理の一例のフローチャートである。
【
図8】第3の実施の形態において中央制御部が設定の入力を受け付けるために表示部に表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照しつつ、情報処理装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
【0018】
[第1の実施の形態]
<1.画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置の一実施の形態である画像形成システム40の概略的な構成を説明するための図である。
【0019】
図1に示されるように、画像形成システム40は、給紙部14と、給紙調整部81、メインユニット10、排紙調整部90、画像確認部80、および、排紙部16を備える。
図1中の矢印A01は、連続紙18の給紙方向を示す。排紙部16は、「巻取部」の一例である。排紙調整部90および画像確認部80は、「貯留部」の一例である。
【0020】
給紙部14は、連続紙18を保持する為の機構である。第1の実施の形態の画像形成システム40において、連続紙18は、ロール紙である。給紙部14は、連続紙18の受け軸20と、テンションおよびガイドのためのローラー22および24とを含む。受け軸20の回転を含む給紙部14の動作は、図示しない給紙部14内のコンピューター(後述する、
図2の給紙制御部40A)によって制御される。
【0021】
給紙調整部81は、給紙部14とメインユニット10とにおける連続紙18の搬送速度の間の微小な差および連続紙18における寄りを吸収する為のバッファとして機能する。給紙調整部81は、ローラ82,83を含む。給紙調整部81の動作は、図示しない給紙調整部81内のコンピューター(後述する、
図2の給紙調整制御部40B)によって制御される。
【0022】
メインユニット10は、連続紙18に画像を形成する画像形成部150と、画像形成システム40に対する指示を入力するための操作パネル160と、画像形成部150に画像を読み取らせる原稿を搬送する原稿搬送装置170と、CCD(Charge Coupled device)等によって原稿の画像を読取る原稿読取装置180とを含む。
【0023】
操作パネル160は、液晶表示装置等からなる表示部161と、情報の入力を受け付ける入力部162とを含む。入力部162は、ハードウェアボタンおよび/または表示部161上に表示されるソフトウェアボタンを含む。第1の実施の形態では、操作パネル160は、画像形成部150に対して固定されているが、画像形成部150に対して着脱可能であってもよい。また、操作パネル160は、画像形成システム40と通信可能なスマートフォン等の端末であってもよい。
【0024】
画像形成部150には、メインユニット10の動作を制御する中央制御部900が設けられている。中央制御部900は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置(後述する、
図2のプロセッサー901)を含む。中央制御部900は、「制御部」の一例である。
【0025】
画像形成部150は、電子写真プロセスによる画像形成を行ない、連続紙等の媒体に画像を転写させる。より具体的には、画像形成部150は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(BK)のそれぞれの色についてのトナー画像を担持する像担持ユニット46と、像担持ユニット46が担持するトナー画像を一次的に転写される中間転写ベルト47とを含む。中間転写ベルト47に転写された画像は、連続紙18に二次的に転写される。
【0026】
画像形成部150は、転写された画像を連続紙18に定着させる定着部56と、連続紙18上に形成された画像を読取る画像読取部84とをさらに備える。画像読取部84は、「読取部」の一例である。また、画像読取部84の具体例は、CCDである。なお、画像形成システム40における各種調整動作は、連続紙18の定着部56の通過を待たずに開始され得る。
【0027】
排紙調整部90は、画像形成部150から排出された連続紙18を送る速度を調整することにより、画像形成システム40におけるバッファーとして機能する。排紙調整部90は、ローラー91~98を備える。排紙調整部90におけるローラー91~98のうち少なくとも一部の動作は、図示しない排紙調整部90内のコンピューター(後述する、
図2の排紙調整制御部40C)によって制御される。
【0028】
画像確認部80は、画像形成部150から排出された連続紙18をユーザーに確認させるための部分である。連続紙18が画像確認部80の上方を通過するときに、ユーザーは、当該連続紙18を見て、たとえば当該連続紙18上の画像を確認する。
【0029】
排紙部16は、排紙調整部90から画像確認部80を介して送られてきた連続紙18を巻き取る軸26と、連続紙18を軸26に送るローラー28,30を含む。排紙部16におけるローラー28,30および軸26による回転動作は、図示しない排紙部16内のコンピューター(後述する、
図2の排紙制御部40D)によって制御される。
【0030】
以上、
図1を参照して説明されたように、画像形成システム40では、給紙部14から供給される連続紙18は、給紙調整部81を介して画像形成部150へ送られる。画像形成部150は、連続紙18に画像を形成して、排紙調整部90へ出力する。排紙調整部90は、画像確認部80へ連続紙18を送る。画像確認部80へ送られた連続紙18は、さらに排紙部16に送られて、軸26に巻き取られる。
【0031】
<2.機能ブロック>
図2は、画像形成システム40の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
図2に示されるように、画像形成システム40では、中央制御部900は、プロセッサー901と、プロセッサー901によって実行されるプログラムを格納するプログラム記憶部902と、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納するデータ記憶部903とを備える。なお、プロセッサー901によって実行されるプログラムは、中央制御部900以外の記憶装置に格納されている場合もある。また、プロセッサー901によって実行されるプログラムは、メインユニット10に対して着脱可能な記憶媒体に非一時的に格納されている場合もある。
【0033】
中央制御部900は、プロセッサー901が所与のプログラムを実行することにより、メインユニット10内の画像形成部150、操作パネル160、原稿搬送装置170、および、画像読取装置180を制御する。特に、中央制御部900は、画像読取部84によって読み取られた画像を入力され、当該画像に基づいて、連続紙18上に形成された画像に異常があるか否かを判断する。そして、中央制御部900は、連続紙18上に形成された画像に異常があると判断すると、適宜、リカバリー動作を実行する。リカバリー動作の内容については、後述する。
【0034】
中央制御部900は、さらに、給紙制御部40A、給紙調整制御部40B、排紙調整制御部40C、および、排紙制御部40Dを制御する。なお、給紙制御部40Aは、給紙部14を制御する。給紙調整制御部40Bは、給紙調整部81を制御する。排紙調整制御部40Cは、排紙調整部90を制御する。排紙制御部40Dは、排紙部16を制御する。つまり、中央制御部900は、画像形成システム40を統括的に制御する。
【0035】
<3.処理の流れ>
第1の実施の形態の画像形成システム40は、印刷ジョブを実行するとき、2つのリスト(「ユーザー確認待ち画像リスト」および「JOB完了後再印刷ページリスト」)を利用する。
【0036】
「ユーザー確認待ち画像リスト」は、印刷ジョブによって画像を形成された連続紙上のページのうち、異常があると判断されたページであって、ユーザーが当該ページの異常の確認が完了したことを未だ入力していないページのリストである。
【0037】
「JOB完了後再印刷ページリスト」は、異常があると判断されたページのうち、再度印刷することになっているページのリストである。
【0038】
「ユーザー確認待ち画像リスト」および「JOB完了後再印刷ページリスト」のいずれも、たとえばデータ記憶部903に格納される。
【0039】
次に、印刷ジョブを実行するときに中央制御部900が実行する処理の内容を説明する。
図3は、当該処理の一例のフローチャートである。
【0040】
図3を参照して、ステップS100で、中央制御部900は、画像形成システム40に新規の印刷ジョブ(「新規JOB」)が入力されたか否かを判断する。中央制御部900は、たとえば、ネットワークを介した送信、画像読取装置180による原稿画像の読取、または、データ記憶部903内に格納されているファイルの印刷指示の入力によって、印刷ジョブを入力される。中央制御部900は、新規の印刷ジョブが入力されたと判断するまでステップS100に制御を留め、新規の印刷ジョブが入力されたと判断するとステップS110へ制御を進める。
【0041】
ステップS110で、中央制御部900は、入力された印刷ジョブの画像形成動作を開始する。印刷ジョブでは、画像形成の対象となっているページが、カウンターのカウント値「pageCount」で管理される。当該カウント値は、たとえばデータ記憶部903に格納される。ステップS110で、中央制御部900は、pageCountの値を「1」に設定する。そして、制御はステップS120へ進められる。
【0042】
ステップS120で、中央制御部900は、pageCountの値が、印刷ジョブにおいて規定されている「総印刷ページ数」を超えたか否かを判断する。中央制御部900は、pageCountの値が、まだ総印刷ページ数を超えていないと判断すると、ステップS130へ制御を進める。一方、中央制御部900は、pageCountの値が、総印刷ページ数を超えていると判断すると、ステップS200へ制御を進める。
【0043】
ステップS130で、中央制御部900は、画像形成部150で、pageCountの値を持つページの画像を連続紙18上に形成する。そして、制御はステップS140へ進められる。
【0044】
ステップS140で、中央制御部900は、ステップS130で画像を形成したページの余白に、当該ページを特定する情報を書き込む。ページを特定する情報は、たとえばページ番号である。そして、制御はステップS150へ進められる。
【0045】
ステップS150で、中央制御部900は、画像確認部80で、ステップS130で形成したページの画像を読み取る。そして、制御はステップS160へ進められる。
【0046】
ステップS160で、中央制御部900は、ステップS150で読み取られた画像に異常があるか否かを判断する。そして、中央制御部900は、読み取られた画像に異常があると判断するとステップS240へ制御を進め、異常がないと判断するとステップS170へ制御を進める。
【0047】
中央制御部900は、たとえば、読み取られた画像と印刷ジョブ中の対応するページの画像とを比較し、読み取られた画像が予め設定されたレベル以上の画像ノイズを含むと判断した場合には、異常(画像不良)があると判断する。一方、中央制御部900は、読み取られた画像が予め設定されたレベル以上の画像ノイズを含まないと判断した場合には、異常がないと判断する。
【0048】
ステップS240で、中央制御部900は、上述のユーザー確認待ち画像リストに、現在のpageCountの値を有するページを追加する。そして、制御はステップS250へ進められる。
【0049】
ステップS250で、中央制御部900は、既に、ユーザーが異常の確認中であるか否かを判断する。中央制御部900は、ユーザーが異常の確認中であると判断すると、ステップS170へ制御を進める。一方、中央制御部900は、ユーザーがまだ異常を確認していないと判断すると、ステップS260へ制御を進める。
【0050】
中央制御部900は、たとえば、表示部161に、出力されたページに異常が発生していることを報知する画面を出力し、ユーザーが当該画面を確認したことを示す入力を実行したかどうかを判断する。
【0051】
図4は、出力されたページに異常が発生していることを報知する画面の一例を示す図である。
図4の画面400は、ボタン401を含む。ユーザーがボタン401を操作すると、中央制御部900は、表示部161の表示を、発生している異常からリカバリーする方法を選択するための画面を表示する。
【0052】
図5は、リカバリーする方法を選択するための画面の一例を示す図である。
図5の画面500は、当該画面500のタイトル501と、リカバリー方法の選択を促すメッセージ502と、4つの選択肢のそれぞれに対応するボタン503~506とを含む。ユーザーは、ボタン503~506のいずれかにタッチすることにより、中央制御部900は、タッチしたボタンに対応するリカバリー方法が選択されたと判断する。
【0053】
ボタン503は、リカバリー方法として、異常が検出されたページを再度印刷することなく、そのまま印刷を継続することを指定する。
【0054】
ボタン504は、リカバリー方法として、画像形成部150による画像形成動作を停止し、画像形成システム40に対するリカバリーのための作業の後、異常が検出されたページから画像形成を再開することを指定する。
【0055】
ボタン505は、リカバリー方法として、画像形成部150による画像形成動作を実行中の印刷ジョブの最後まで継続した後、異常が検出されたページから再度画像形成を行うことを指定する。
【0056】
ボタン506は、リカバリー方法として、画像形成部150による画像形成動作をその時点で終了し、印刷ジョブの先頭のページから再度画像形成を行うことを指定する。
【0057】
図3に戻って、ステップS250で、中央制御部900は、たとえば、
図4のボタン401が操作されていれば(異常の確認中)、ステップS170へ制御を進める。一方、中央制御部900は、たとえば、
図4のボタン401がまだ操作されていなければ、ステップS260へ制御を進める。中央制御部900は、ユーザーによって操作されるまで、ボタン401を表示部161に表示してもよい。つまり、表示部161に表示される内容が切り替えられても、中央制御部900は、ボタン401を表示部161に表示し続けてもよい。
【0058】
ステップS260で、中央制御部900は、連続紙18における、pageCountの値をページ番号として持つ部分が画像確認部80まで搬送されたタイミングで、排紙部16の軸26による連続紙18の巻取を停止させる。ただし、中央制御部900は、画像形成部150から排紙調整部90への連続紙18の出力は継続する。これにより、異常を検出されたページより後のページを印刷された連続紙18の部分は、排紙調整部90に貯留される。そして、制御はステップS270へ進められる。
【0059】
ステップS270で、中央制御部900は、ユーザーに異常の発生およびリカバリー方法の選択を促す。たとえば、中央制御部900は、音声を出力する等により、
図4のボタン401を操作することを促す。そして、制御はステップS170へ進められる。
【0060】
つまり、たとえば、中央制御部900は、ステップS160で異常の発生を検知すると、表示部161にボタン401(
図4)を表示する。ユーザーがボタン401を操作すれば、中央制御部900はステップS250からステップS170へ制御を進める。一方、ユーザーがボタン401を操作していなければ、中央制御部900はステップS250からステップS260へ制御を進める。
【0061】
ステップS170で、中央制御部900は、pageCountの値を1加算して、ステップS180へ制御を進める。
【0062】
ステップS180で、中央制御部900は、ユーザーがリカバリーの方法を選択したか否かを判断する。ユーザーは、たとえば、
図5のボタン503~506のいずれかにタッチすることにより、タッチされたボタンに対応するリカバリー方法を選択する。そして、中央制御部900は、ユーザーがリカバリーの方法を選択したと判断すると、ステップS190へ制御を進める。一方、中央制御部900は、ユーザーがまだリカバリーの方法を選択していないと判断すると、ステップS120へ制御を戻す。
【0063】
ステップS190で、中央制御部900は、リカバリー動作を実行する。ここで、
図6は、
図3のステップS190のサブルーチンのフローチャートである。以下、
図6を参照して、ステップS190のリカバリー動作を説明する。
【0064】
図6に示されるように、ステップS900で、中央制御部900は、ユーザーが選択したリカバリー方法を特定し、特定された方法に従って制御を進める。
【0065】
より具体的には、リカバリー方法が、「異常が検出されたページを再度印刷することなく、そのまま印刷を継続すること」(
図5のボタン503に対応)であれば、中央制御部900は、ステップS940へ制御を進める。
【0066】
リカバリー方法が、「画像形成部150による画像形成動作を停止し、画像形成システム40に対するリカバリーのための作業の後、異常が検出されたページから画像形成を再開すること」(
図5のボタン504に対応)であれば、中央制御部900は、ステップS910へ制御を進める。
【0067】
リカバリー方法が、「画像形成部150による画像形成動作を実行中の印刷ジョブの最後まで継続した後、異常が検出されたページから再度画像形成を行うこと」(
図5のボタン505に対応)であれば、中央制御部900は、ステップS920へ制御を進める。
【0068】
リカバリー方法が「画像形成部150による画像形成動作をその時点で終了し、印刷ジョブの先頭のページから再度画像形成を行うこと」(
図5のボタン506に対応)であれば、中央制御部900は、ステップS930へ制御を進める。
【0069】
ステップS910~ステップS914の制御は、リカバリー方法「画像形成部150による画像形成動作を停止し、画像形成システム40に対するリカバリーのための作業の後、異常が検出されたページから画像形成を再開すること」に対応する制御である。
【0070】
ステップS910で、中央制御部900は、画像形成部150による画像形成動作を停止させて、ステップS912へ制御を進める。
【0071】
ステップS912で、中央制御部900は、作業者(ユーザー)によるリカバリー作業の完了を待つ。リカバリー作業の一例は、異常出力ページ部分を連続紙18から切り取ることである。そして、制御はステップS914へ進められる。なお、中央制御部900は、たとえば、ユーザーがリカバリー作業を完了したことを示す情報を入力されると、ステップS914へ制御を進める。
【0072】
ステップS914で、中央制御部900は、pageCountの値を、現在ユーザーが異常を確認しているページ(たとえば、ユーザー確認待ち画像リスト中の最も番号が若いページ)の番号へ変更する。また、中央制御部900は、ユーザー確認待ち画像リストに登録されているページをクリアする。そして、画像形成部150に画像形成動作を再開させる。これにより、画像形成部150は、異常が発生したページから画像形成動作が再開される。そして、制御はステップS940へ進められる。
【0073】
ステップS920~S922は、リカバリー方法「画像形成部150による画像形成動作を実行中の印刷ジョブの最後まで継続した後、異常が検出されたページから再度画像形成を行うこと」に対応する制御である。
【0074】
ステップS920で、中央制御部900は、pageCountの値を「1」に戻し、ステップS922へ制御を進める。
【0075】
ステップS922で、中央制御部900は、ユーザー確認待ち画像リストおよびJOB完了後再印刷ページリストをクリアして、ステップS940へ制御を進める。
【0076】
ステップS930は、リカバリー方法「画像形成部150による画像形成動作をその時点で終了し、印刷ジョブの先頭のページから再度画像形成を行うこと」に対応する制御である。
【0077】
ステップS930で、JOB完了後再印刷ページリストに、現在ユーザーが異常を確認しているページの番号へ追加し、ステップS940へ制御を進める。
【0078】
ステップS940で、中央制御部900は、JOB完了後再印刷ページリストから、現在ユーザーが異常を確認しているページの番号を削除して、ステップS950へ制御を進める。
【0079】
ステップS950で、中央制御部900は、ユーザーによる確認(リカバリー方法の選択)を待っているページが存在するか否かを判断する。中央制御部900は、たとえば、ユーザー確認待ち画像リストに未だ1つ以上のページが登録されていれば、ユーザーによる確認を待っているページが存在すると判断し、ユーザー確認待ち画像リストにページの登録が無ければ、ユーザーによる確認を待っているページが存在しないと判断する。そして、中央制御部900は、ユーザーによる確認を待っているページが存在すると判断すると、ステップS970へ制御を進める。一方、中央制御部900は、ユーザーによる確認を待っているページが存在しないと判断すると、ステップS960へ制御を進める。
【0080】
ステップS960で、中央制御部900は、排紙部16の軸26による連続紙18の巻取を再開させて、ステップS120(
図3)へ制御を戻す。
【0081】
ステップS970で、中央制御部900は、連続紙18の、次の確認対象とされるべきページが形成された部分が画像確認部80へ搬送されるまで排紙部16の軸26に連続紙18を巻き取らせた後、軸26による巻取を停止す。そして、中央制御部900は、たとえば
図5の画面500を表示部161に表示させることにより、ユーザーにリカバリー方法の選択を促す。そして、中央制御部900は、ステップS120(
図3)へ制御を戻す。
【0082】
図3に戻って、ステップS120で、中央制御部900は、pageCountの値が印刷ジョブの総印刷ページ数を超えると、ステップS200へ制御を進める。
【0083】
ステップS200で、中央制御部900は、JOB完了後再印刷ページリストに登録されているページがあるか否かを判断する。そして、中央制御部900は、そのようなページがあると判断すると、ステップS210へ制御を進める。一方、中央制御部900は、そのようなページがないと判断すると、ステップS280へ制御を進める。
【0084】
ステップS210で、中央制御部900は、画像形成部150でJOB完了後再印刷ページリストに登録されている最初のページの画像を連続紙18上に形成して、ステップS220へ制御を進める。
【0085】
ステップS220で、中央制御部900は、ステップS210で画像を形成したページの余白に、当該ページを特定する情報(たとえば、ページ番号)を印刷して、ステップS230へ制御を進める。
【0086】
ステップS230で、中央制御部900は、JOB完了後再印刷ページリストから、ステップS210で画像を形成したページを削除する。そして、制御はステップS200へ戻される。
【0087】
ステップS200~ステップS230の制御により、ジョブの印刷完了後に、JOB完了後再印刷ページリストに挙げられた各ページの画像が、各ページを特定する情報とともに、印刷される。
【0088】
ステップS280で、中央制御部900は、画像形成部150による画像形成動作を停止させて、
図3の処理を終了する。
【0089】
以上説明された処理によれば、中央制御部900は、形成された画像の異常を検出すると、当該異常に対するリカバリー動作(ステップS190)が実行されるまで、画像形成動作を継続させたまま、排紙部16の軸26による連続紙18の巻取を停止する。これにより、排紙調整部90が、異常が発生してからリカバリー動作が実行されるまでに印刷されたページをバッファリングする。
【0090】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態の画像形成システム40は、リカバリー方法を特定する情報を予めデータ記憶部903に格納している。そして、画像形成システム40は、形成された画像の異常を検知すると、予め格納されている情報によって特定されるリカバリー方法に従って、リカバリー動作を実行する。
【0091】
第2の実施の形態の画像形成システム40では、第1の実施の形態について
図3に示された処理が、
図7に示された処理へと変更され得る。
図7は、第2の実施の形態の画像形成システム40において実行される処理の一例のフローチャートである。
【0092】
図7に示されるように、ステップS160で、第2の実施の形態の中央制御部900は、ステップS150で読み取られた画像に異常があるか否かを判断する。そして、中央制御部900は、読み取られた画像に異常があると判断するとステップS190へ制御を進めて、リカバリー動作を実行する。一方、ステップS160で、中央制御部900は、異常がないと判断するとステップS170へ制御を進める。
【0093】
ステップS190で、中央制御部900は、リカバリー動作を実行すると、ステップS120へ制御を戻す。
【0094】
ステップS170で、中央制御部900は、pageCountの値を1加算すると、ステップS120へ制御を戻す。
【0095】
第2の実施の形態でも、ステップS190のリカバリー動作は、
図6に示されたフローチャートによって実現され得る。なお、第2の実施の形態のステップS900では、中央制御部900は、予め格納された情報によって特定されるリカバリー方法に従って、ステップS910、ステップS920、ステップS930、または、ステップS940へ制御を進める。
【0096】
第2の実施の形態において、「予め設定されているリカバリー方法」は、画像形成システム40においてデフォルトで設定されているものであってもよい。つまり、「予め設定されているリカバリー方法」は、必ずしもユーザーによって選択されていなくてもよい。
【0097】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、中央制御部900は、形成された画像(画像読取部84で読み取られた画像)が異常であるか否かを判断する基準の設定を受け付ける。
図8は、中央制御部900が当該設定の入力を受け付けるために表示部161に表示する画面の一例を示す図である。
【0098】
図8の画面600において、中央制御部900は、「検出無し」を先頭とする8個の項目について、設定の指定を受け付ける。
図8の画面600は、各項目について2以上の選択肢を表示する場合、選択されている選択肢を反転表示している。
【0099】
より具体的には、項目「検出無し」は、「検出有り」と「検出無し」の2つの選択肢を含む。「検出有り」は、画像読取部84で読み取られた画像の異常を検出することを指定する。「検出無し」は、画像読取部84で読み取られた画像の異常を検出しないことを指定する。上記異常を検出することが指定されると、画像形成システム40では、
図3等に示された制御が実行される。上記異常を検出しないことが指定されると、画像形成システム40では、連続紙18上に形成された画像の異常の有無に関わらず、印刷ジョブが継続される。
【0100】
項目「画像ノイズ検出レベル」は、ノイズのレベルについて、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」の3つの選択肢を含む。各選択肢は、それぞれソフトウェアボタンとして表示される。ユーザーは、タッチすることにより、選択肢を選択できる。データ記憶部903は、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のそれぞれに対応した3種類のノイズのレベルを特定する情報を格納する。中央制御部900は、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のうち、指定されたレベルに対応する情報に基づいて、画像における異常の有無を検出する。指定されるレベルは、たとえば、異常であると判断されるノイズのレベルを特定する。つまり、指定されるレベルが高いほど、高いレベルのノイズが検出されるまで異常が発生したとは判断されない。
【0101】
項目「画像片寄り検出レベル」は、形成された画像の連続紙18上での配置のズレについて、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」の3つの選択肢を含む。各選択肢は、それぞれソフトウェアボタンとして表示される。ユーザーは、タッチすることにより、選択肢を選択できる。データ記憶部903は、配置のズレについて、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のそれぞれに対応した3種類のレベルを特定する情報を格納する。中央制御部900は、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のうち、指定されたレベルに対応する情報に基づいて、画像における異常の有無を検出する。つまり、指定されるレベルが高いほど、形成された画像の連続紙18上における位置のズレが大きくなるまで異常が発生したとは判断されない。
【0102】
項目「画像濃度異常検出レベル」は、画像ムラについて、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」の3つの選択肢を含む。各選択肢は、それぞれソフトウェアボタンとして表示される。ユーザーは、タッチすることにより、選択肢を選択できる。データ記憶部903は、「画像濃度異常検出レベル」について、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のそれぞれに対応した3種類の画像ムラのレベルを特定する情報を格納する。中央制御部900は、「レベル高」「レベル中」および「レベル低」のうち、指定されたレベルに対応する情報に基づいて、画像における異常の有無を検出する。つまり、指定されるレベルが高いほど、画像ムラが大きくなるまで異常が発生したとは判断されない。
【0103】
項目「連続異常出力枚数」は、異常の発生として検出されるために必要とされる連続したページ数を指定する。ユーザーは、たとえば、数値を入力することにより、当該項目についての設定を入力する。たとえば数値「3」が設定された場合、中央制御部900は、連続紙18上に形成された画像が3ページ連続して異常と判断されるまでは、画像形成についての異常が発生しているとは判断しない。つまり、たとえば連続して2ページの画像に異常が検出されても、その次のページの画像に異常が検出されなければ、中央制御部900は、異常の発生を検出せず、画像形成および連続紙の巻取が続行される。
【0104】
項目「異常発生時の出力動作」は、「停止する」と「停止せずに継続」の2つの選択肢を含む。「停止する」は、連続紙18上に形成された画像の異常が検出された場合に、画像形成システム40における画像形成動作を停止して、ユーザーによるリカバリーのための作業を待つことを指定する。「停止せずに継続」は、上記異常が検出されても、画像形成システム40における画像形成動作を停止させることなく継続することを指定する。
【0105】
項目「リカバリー方法」は、第2の実施の形態において説明されたように、予めデータ記憶部903に格納するリカバリー方法を指定する。当該項目は、3つの選択肢「異常画像ページ以降を再印刷」「異常画像ページのみをJOB完了後に再印刷」「JOB先頭から再印刷を実施」を含む。ユーザーは、3つの選択肢のうち1つをタッチすることにより、当該選択肢を選択できる。
【0106】
項目「リカバリー回数」は、同一の印刷ジョブについてリカバリー動作を実行する回数を設定する。たとえば、「リカバリー回数」として「2回」が設定された場合、中央制御部900は、印刷ジョブの実行中に異常が発生した場合、リカバリー動作として印刷ジョブ完了後に再印刷(1回目)を実行し、当該再印刷で異常が発生した場合さらにリカバリー動作として再印刷(2回目)を実行する。しかしながら、中央制御部900は、2回目の再印刷で異常が発生しても、それ以上のリカバリー動作は実行せずに、画像形成動作を停止する。このような場合、中央制御部900は、たとえば、表示部161に、リカバリー回数として指定された回数のリカバリー動作がすでに実行されたことを表示してもよい。
【0107】
第3の実施の形態では、中央制御部900は、
図8の画面600において、連続紙18上の画像の異常について、閾値(項目「画像ノイズ検出レベル」「画像片寄り検出レベル」「画像濃度異常検出レベル」「連続異常出力枚数」等)およびリカバリー方法についてのユーザーによる設定を受け付ける。なお、画像形成システム40では、異なる閾値の設定のそれぞれに対して、異なるリカバリー方法が設定されてもよい。
【0108】
つまり、中央制御部900は、項目「画像ノイズ検出レベル」について設定されたレベル(閾値)以上のサイズのノイズを検出したときには、リカバリー方法「異常画像ページ以降を再印刷」に従ったリカバリー動作を実行し、一方で、項目「連続異常出力枚数」について設定された値以上の連続したページ数の画像を異常であると判断した場合には、リカバリー方法「JOB先頭から再印刷を実施」に従ったリカバリー動作を実行してもよい。
【0109】
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
【符号の説明】
【0110】
10 メインユニット、14 給紙部、16 排紙部、18 連続紙、20,26 軸、40 画像形成システム、80 画像確認部、81 給紙調整部、90 排紙調整部、150 画像形成部、160 操作パネル、161 表示部、162 入力部、170 原稿搬送装置、180 原稿読取装置。