(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-20
(45)【発行日】2024-06-28
(54)【発明の名称】フィーダ及びキャリアテープの搬送方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20240621BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2020198460
(22)【出願日】2020-11-30
【審査請求日】2023-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】礒端 美伯
(72)【発明者】
【氏名】河口 悟史
(72)【発明者】
【氏名】加藤 寛昭
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-107410(JP,A)
【文献】国際公開第2019/130450(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/173171(WO,A1)
【文献】特開2017-010954(JP,A)
【文献】特開2017-054980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を収納する平面視矩形状の凹部が長手方向に所定間隔で複数設けられた長尺状のキャリアテープを送り出すフィーダであって、
前記キャリアテープを前記長手方向に搬送するための搬送路と、
前記搬送路に配置された磁石部材と、を備え、
前記磁石部材は、前記搬送路上の前記キャリアテープの前記凹部の下方に位置し、
前記凹部は、当該凹部の内側に形成され、前記キャリアテープの幅方向において互いに対向する第1の側面及び第2の側面を有し、
前記磁石部材の磁力によって、前記部品が前記第1の側面又は前記第2の側面と面接触する第1の状態から、前記部品が前記第1の側面又は前記第2の側面と線接触する第2の状態へと移行する
フィーダ。
【請求項2】
前記磁石部材は、前記キャリアテープの幅方向における一方側に偏った位置に対応して配置された第1の中立線であって、前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びる第1の中立線を含む第1の磁石を有し、
前記部品が前記第1の磁石の前記第1の中立線の上方において搬送されている際に、前記第1の磁石の磁力によって、前記第1の状態となる
請求項1に記載のフィーダ。
【請求項3】
前記磁石部材は、さらに、一端が前記第1の中立線の一端と連なる第2の中立線を含む第2の磁石を有し、
前記第2の中立線は、前記第1の中立線の前記一端から、前記キャリアテープの搬送方向に対して斜めに向かう方向に延びており、
前記部品が前記第2の磁石の前記第2の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記第1の状態から前記第2の状態へと移行する
請求項2に記載のフィーダ。
【請求項4】
前記部品は、平面視矩形状に形成され、
前記凹部は、さらに、当該凹部の内側に形成され、前記キャリアテープの搬送方向において互いに対向する第3の側面及び第4の側面を有し、
前記第2の磁石の磁力によって、前記第2の状態において、前記部品は、前記第1の側面及び前記第2の側面のいずれか一方と線接触し、且つ、前記第3の側面及び前記第4の側面の双方と線接触する
請求項3に記載のフィーダ。
【請求項5】
前記第2の磁石は、さらに、一端が前記第2の中立線の他端と連なる第3の中立線を含み、
前記第3の中立線は、前記キャリアテープの幅方向における中央部に対応して配置され、前記第2の中立線の前記他端から前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びており、
前記部品が前記第2の磁石の前記第3の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、前記第2の状態が維持される
請求項3又は4に記載のフィーダ。
【請求項6】
前記磁石部材は、さらに、
一端が前記第1の中立線の一端と連なる第2の中立線を含む第2の磁石と、
一端が前記第2の中立線の他端と連なる第3の中立線を含む第3の磁石と、を有し、
前記第2の中立線は、前記第1の中立線の前記一端から、前記キャリアテープの搬送方向に対して斜めに向かう方向に延び、
前記第3の中立線は、前記キャリアテープの幅方向における中央部に対応して配置され、前記第2の中立線の前記他端から前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びており、
前記部品が前記第2の磁石の前記第2の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記第1の状態から前記第2の状態へと移行し、
前記部品が前記第3の磁石の前記第3の中立線の上方において搬送されている際に、前記第3の磁石の磁力によって、前記部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、前記第2の状態が維持される
請求項2に記載のフィーダ。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のフィーダを用いてキャリアテープを搬送するステップを含み、
前記搬送するステップでは、前記磁石部材の磁力によって、前記部品が前記凹部の前記第1の側面又は前記第2の側面と面接触する第1の状態から、前記部品が前記凹部の前記第1の側面又は前記第2の側面と線接触する第2の状態へと移行する
キャリアテープの搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィーダ及びこれを用いたキャリアテープの搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
長尺状のキャリアテープを搬送するためのフィーダが知られている(特許文献1参照)。キャリアテープには、部品を収納するための凹部であるポケットが当該キャリアテープの長手方向に所定間隔で複数形成されている。また、キャリアテープの表面には、カバーテープが複数のポケットの各開口部を覆うようにして貼り付けられている。
【0003】
フィーダは、キャリアテープを搬送するための搬送路と、搬送路に配置された磁石とを備えている。磁石は、搬送路上のキャリアテープのポケットの下方に位置している。当該ポケットに収納された部品は、磁石の磁力によって下方に引き付けられる。これにより、ノズルにより部品を吸着する前に、カバーテープをキャリアテープから剥離した際に、静電気でカバーテープに付着した部品がポケットから飛び出すのが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のフィーダでは、ポケットにおける部品の位置のばらつきが発生するため、ノズルにより部品を吸着する際に、ノズルとポケット内の部品との位置関係が安定せず、部品を精度良く吸着することができないという課題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、凹部における部品の位置のばらつきを抑制することができるフィーダ及びキャリアテープの搬送方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るフィーダは、部品を収納する平面視矩形状の凹部が長手方向に所定間隔で複数設けられた長尺状のキャリアテープを送り出すフィーダであって、前記キャリアテープを前記長手方向に搬送するための搬送路と、前記搬送路に配置された磁石部材と、を備え、前記磁石部材は、前記搬送路上の前記キャリアテープの前記凹部の下方に位置し、前記凹部は、当該凹部の内側に形成され、前記キャリアテープの幅方向において互いに対向する第1の側面及び第2の側面を有し、前記磁石部材の磁力によって、前記部品が前記第1の側面又は前記第2の側面と面接触する第1の状態から、前記部品が前記第1の側面又は前記第2の側面と線接触する第2の状態へと移行する。
【0008】
本態様によれば、磁石部材の磁力によって、第1の状態から第2の状態へと移行する。これにより、部品が凹部の第1の側面又は第2の側面と線接触している状態で、部品を部品装着装置により吸着して凹部から取り出すことができる。その結果、凹部における部品の位置のばらつきを抑制することができ、部品装着装置により部品を精度良く吸着することができる。
【0009】
例えば、前記磁石部材は、前記キャリアテープの幅方向における一方側に偏った位置に対応して配置された第1の中立線であって、前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びる第1の中立線を含む第1の磁石を有し、前記部品が前記第1の磁石の前記第1の中立線の上方において搬送されている際に、前記第1の磁石の磁力によって、前記第1の状態となるように構成してもよい。
【0010】
本態様によれば、第1の磁石の磁力によって、第1の状態とすることができる。
【0011】
例えば、前記磁石部材は、さらに、一端が前記第1の中立線の一端と連なる第2の中立線を含む第2の磁石を有し、前記第2の中立線は、前記第1の中立線の前記一端から、前記キャリアテープの搬送方向に対して斜めに向かう方向に延びており、前記部品が前記第2の磁石の前記第2の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記第1の状態から前記第2の状態へと移行するように構成してもよい。
【0012】
本態様によれば、第2の磁石の磁力によって、第1の状態から第2の状態へと移行することができる。
【0013】
例えば、前記部品は、平面視矩形状に形成され、前記凹部は、さらに、当該凹部の内側に形成され、前記キャリアテープの搬送方向において互いに対向する第3の側面及び第4の側面を有し、前記第2の磁石の磁力によって、前記第2の状態において、前記部品は、前記第1の側面及び前記第2の側面のいずれか一方と線接触し、且つ、前記第3の側面及び前記第4の側面の双方と線接触するように構成してもよい。
【0014】
本態様によれば、第2の状態において、部品を凹部の側面と3線接触させることにより、部品と凹部との位置関係を安定させることができる。
【0015】
例えば、前記第2の磁石は、さらに、一端が前記第2の中立線の他端と連なる第3の中立線を含み、前記第3の中立線は、前記キャリアテープの幅方向における中央部に対応して配置され、前記第2の中立線の前記他端から前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びており、前記部品が前記第2の磁石の前記第3の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、前記第2の状態が維持されるように構成してもよい。
【0016】
本態様によれば、第2の磁石の磁力によって、部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、第2の状態を維持することができる。これにより、吸着位置において、部品装着装置により部品を精度良く吸着することができる。
【0017】
例えば、前記磁石部材は、さらに、一端が前記第1の中立線の一端と連なる第2の中立線を含む第2の磁石と、一端が前記第2の中立線の他端と連なる第3の中立線を含む第3の磁石と、を有し、前記第2の中立線は、前記第1の中立線の前記一端から、前記キャリアテープの搬送方向に対して斜めに向かう方向に延び、前記第3の中立線は、前記キャリアテープの幅方向における中央部に対応して配置され、前記第2の中立線の前記他端から前記キャリアテープの搬送方向に沿って延びており、前記部品が前記第2の磁石の前記第2の中立線の上方において搬送されている際に、前記第2の磁石の磁力によって、前記第1の状態から前記第2の状態へと移行し、前記部品が前記第3の磁石の前記第3の中立線の上方において搬送されている際に、前記第3の磁石の磁力によって、前記部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、前記第2の状態が維持されるように構成してもよい。
【0018】
本態様によれば、第1の磁石の磁力によって、第1の状態とすることができ、第2の磁石の磁力によって、第1の状態から第2の状態へと移行することができる。また、第3の磁石の磁力によって、部品が部品装着装置によって吸着される吸着位置へと搬送されるまで、第2の状態を維持することができる。
【0019】
本発明の一態様に係るキャリアテープの搬送方法は、上述したいずれかのフィーダを用いてキャリアテープを搬送するステップを含み、前記搬送するステップでは、前記磁石部材の磁力によって、前記部品が前記凹部の前記第1の側面又は前記第2の側面と面接触する第1の状態から、前記部品が前記凹部の前記第1の側面又は前記第2の側面と線接触する第2の状態へと移行する。
【0020】
本態様によれば、磁石部材の磁力によって、第1の状態から第2の状態へと移行する。これにより、部品が凹部の第1の側面又は第2の側面と線接触している状態で、部品を部品装着装置により吸着して凹部から取り出すことができる。その結果、凹部における部品の位置のばらつきを抑制することができ、部品装着装置により部品を精度良く吸着することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一態様に係るフィーダ等によれば、凹部における部品の位置のばらつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施の形態1に係る部品実装ラインの概要を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る部品装着装置の構成を示す平面図である。
【
図3】実施の形態1に係る部品装着装置の構成を示す断面図である。
【
図4】実施の形態1に係る部品テープの構成を示す斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係る部品テープの一部を拡大して示す斜視図である。
【
図6】実施の形態1に係るフィーダの構成を示す図である。
【
図7】実施の形態1に係るフィーダの磁石部材を示す断面図である。
【
図8】実施の形態1に係るフィーダの磁石部材の機能を説明するための図である。
【
図10】比較例における実験結果を示すグラフである。
【
図11】実施例における実験結果を示すグラフである。
【
図12】実施の形態2に係る磁石部材を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0024】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0025】
(実施の形態1)
[1-1.部品実装ラインの概要]
まず、
図1を参照しながら、実施の形態1に係る部品実装ライン2の概要について説明する。
図1は、実施の形態1に係る部品実装ライン2の概要を示す図である。
【0026】
図1に示すように、部品実装ライン2は、実装基板を製造するための製造ラインである。部品実装ライン2は、上流側(
図1において左側)から搬入された基板4に少なくとも1つの部品を実装することにより実装基板を製造し、その製造した実装基板を下流側(
図1において右側)に搬出する。
【0027】
部品実装ライン2は、印刷装置6と、複数の部品装着装置8と、リフロー装置10と、管理コンピュータ12とを備えている。部品実装ライン2の上流側から下流側に向けて、印刷装置6、複数の部品装着装置8及びリフロー装置10の順に配置され、これらの各装置は直列に連結されている。
【0028】
印刷装置6は、上流側から搬入された基板4の電極部に半田を印刷する印刷処理を実行する。印刷装置6は、印刷処理を実行した基板4を、複数の部品装着装置8のうち最も上流側の部品装着装置8に搬出する。
【0029】
複数の部品装着装置8の各々は、半田が印刷された基板4の電極部に部品を装着(載置)する装着処理を実行する。最も上流側の部品装着装置8は、装着処理を実行した基板4をさらに下流側の部品装着装置8に搬出し、当該下流側の部品装着装置8は、装着処理を実行した基板4を最も下流側の部品装着装置8に搬出する。最も下流側の部品装着装置8は、装着処理を実行した基板4をリフロー装置10に搬出する。
【0030】
リフロー装置10は、基板4を加熱することにより当該基板4の電極部に印刷された半田を融解させて、部品を当該基板4の電極部に接合する接合処理を実行する。リフロー装置10は、接合処理を実行することにより製造された実装基板を下流側に搬出する。
【0031】
管理コンピュータ12は、印刷装置6、複数の部品装着装置8及びリフロー装置10の各々と通信可能であり、印刷装置6、複数の部品装着装置8及びリフロー装置10の各動作を制御する。
【0032】
[1-2.部品装着装置の構成]
次に、
図2~
図5を参照しながら、実施の形態1に係る部品装着装置8の構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る部品装着装置8の構成を示す平面図である。
図3は、実施の形態1に係る部品装着装置8の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1に係る部品テープ30の構成を示す斜視図である。
図5は、実施の形態1に係る部品テープ30の一部を拡大して示す斜視図である。
図3では、
図2のIII-III線による切断面を部分的に図示しているが、説明の都合上、切断面を示すハッチングは省略してある。
【0033】
なお、
図2~
図5において、部品装着装置8の幅方向をX軸方向とし、部品装着装置8の奥行方向をY軸方向とし、部品装着装置8の高さ方向(上下方向)をZ軸方向とする。また、基板4の搬送方向の上流側をX軸のマイナス側とし、基板4の搬送方向の下流側をX軸のプラス側とする。
【0034】
図2に示すように、部品装着装置8は、基台14と、基板搬送機構16と、2つの部品供給部18と、2つの部品装着部20とを備えている。
【0035】
基台14は、基板搬送機構16等を支持するための台座である。
【0036】
基板搬送機構16は、基板4を上流側(X軸のマイナス側)から下流側(X軸のプラス側)に搬送するための機構である。基板搬送機構16は、基台14の上面に配置された一対のレール22を有している。一対のレール22は、X軸方向に沿って延び、且つ、Y軸方向に間隔を置いて互いに略平行に配置されている。基板搬送機構16は、上流側から搬入された基板4を、一対のレール22に沿って下流側に向けて搬送し、装着処理を実行するための装着処理位置(
図2に示す位置)に当該基板4を保持する。その後、基板搬送機構16は、装着処理を実行した基板4を、一対のレール22に沿って装着処理位置からさらに下流側に向けて搬送する。
【0037】
2つの部品供給部18は、基板搬送機構16を挟んでY軸方向において互いに反対側に配置されている。2つの部品供給部18の各々は、ホルダ24と、複数の供給リール26と、複数のフィーダ28とを有している。
【0038】
図3に示すように、ホルダ24は、複数の供給リール26及び複数のフィーダ28を支持するための台車であり、基台14に対して着脱可能に配置されている。
【0039】
複数の供給リール26は、ホルダ24に回転可能に支持されており、複数のフィーダ28にそれぞれ対応して配置されている。複数の供給リール26の各々には、長尺状且つ扁平状の部品テープ30が巻回されている。複数の供給リール26の各々に巻回された部品テープ30はそれぞれ、対応する複数のフィーダ28に供給される。後述するように、部品テープ30がフィーダ28によって搬送されることにより、供給リール26がホルダ24に対して回転して、部品テープ30が供給リール26から繰り出される。
【0040】
図4に示すように、部品テープ30は、キャリアテープ32と、カバーテープ34とを有している。キャリアテープ32には、平面視矩形状の凹部であるポケット36が複数形成されている。複数のポケット36は、キャリアテープ32の長手方向に所定間隔で配置されている。
【0041】
図5に示すように、複数のポケット36の各内部には、平面視矩形状の部品38が収納されている。部品38は、例えば基板4に実装するためのチップ型電子部品等である。部品38の大きさは、キャリアテープ32のポケット36の大きさよりも小さいため、部品38はポケット36に対して変位可能である。
【0042】
なお、後述する
図8の(a)に示すように、ポケット36は、当該ポケット36の内側に形成された、第1の側面36a、第2の側面36b、第3の側面36c及び第4の側面36dを有している。第1の側面36a及び第2の側面36bは、キャリアテープ32の長手方向(Y軸方向)において互いに対向している。また、第3の側面36c及び第4の側面36dは、キャリアテープ32の幅方向(X軸方向)において互いに対向している。
【0043】
また、キャリアテープ32には、スプロケット66,72(後述する
図6参照)が係合される複数の貫通孔40が形成されている。複数の貫通孔40は、キャリアテープ32の幅方向において複数のポケット36に隣接して配置され、且つ、キャリアテープ32の長手方向に所定間隔で配置されている。
【0044】
図5に示すように、カバーテープ34は、複数のポケット36の各開口部を覆うようにして、キャリアテープ32の表面に剥離可能に貼り付けられている。カバーテープ34は、部品38がポケット36から脱落しないようにするための保護テープである。なお、複数の貫通孔40は、カバーテープ34により覆われずに外部に露出されている。
【0045】
図2に示すように、複数のフィーダ28は、X軸方向に並んで配置されている。また、
図3に示すように、複数のフィーダ28は、ホルダ24の上端部に支持されている。複数のフィーダ28の各々は、対応する供給リール26から繰り出された部品テープ30を送り出すためのテープフィーダである。具体的には、複数のフィーダ28の各々は、部品テープ30をピッチ送りすることにより、キャリアテープ32の複数のポケット36の各々に収納された部品38を吸着位置(後述する
図6及び
図7参照)に順次搬送する。フィーダ28の構成については後述する。
【0046】
図2に示すように、2つの部品装着部20の各々は、Y軸ビーム42と、X軸ビーム44と、実装ヘッド46とを有している。なお、Y軸ビーム42は、2つの部品装着部20により共有されている。
【0047】
Y軸ビーム42は、基台14の上面のX軸方向における一端部に配置され、Y軸方向に沿って延びている。X軸ビーム44は、X軸方向に沿って延びており、Y軸ビーム42に対してY軸方向に移動可能に装着されている。実装ヘッド46は、X軸ビーム44に対してX軸方向に移動可能に装着されており、部品38を吸着するための複数の吸着ユニット48を有している。複数の吸着ユニット48は、X軸方向に並んで配置されており、X軸ビーム44に対してそれぞれ個別に昇降可能である。
図3に示すように、複数の吸着ユニット48の各下端部には、吸着ノズル50が配置されている。
【0048】
Y軸ビーム42及びX軸ビーム44が駆動することにより、実装ヘッド46は、X軸方向及びY軸方向に二次元的に移動する。これにより、実装ヘッド46は、部品供給部18のフィーダ28の吸着位置に移動し、キャリアテープ32のポケット36から部品38を吸着ノズル50により吸着して取り出す。その後、実装ヘッド46は、フィーダ28の吸着位置から、基板搬送機構16により装着処理位置に保持された基板4の電極部の直上の位置まで移動し、吸着ノズル50により吸着した部品38を当該電極部に装着する。
【0049】
[1-3.フィーダの構成]
次に、
図6~
図8を参照しながら、実施の形態1に係るフィーダ28の構成について説明する。
図6は、実施の形態1に係るフィーダ28の構成を示す図である。
図7は、実施の形態1に係るフィーダ28の磁石部材60を示す断面図である。
図8は、実施の形態1に係るフィーダ28の磁石部材60の機能を説明するための図である。
【0050】
なお、
図6~
図8において、搬送路62(後述する)上の部品テープ30の幅方向をX軸方向とし、搬送路62上の部品テープ30の搬送方向をY軸方向とし、搬送路62上の部品テープ30の厚み方向をZ軸方向とする。また、搬送路62上の部品テープ30の搬送方向の上流側をY軸のマイナス側とし、搬送路62上の部品テープ30の搬送方向の下流側をY軸のプラス側とする。
【0051】
図6及び
図7に示すように、フィーダ28は、本体部52と、第1の送り機構54と、第2の送り機構56と、テープ収納部58と、磁石部材60とを備えている。
【0052】
本体部52の内部には、供給リール26から繰り出された部品テープ30を搬送方向(Y軸のプラス側)に搬送するための搬送路62が形成されている。搬送路62は、本体部52の上流側(Y軸のマイナス側)における端部に形成された挿入口64から、本体部52の下流側(Y軸のプラス側)における端部に位置する吸着位置まで延びている。
図6及び
図7に示すように、吸着位置は、実装ヘッド46により、キャリアテープ32のポケット36に収納された部品38を吸着して取り出すための位置であり、本体部52の下流側の端部における搬送路62上に位置している。供給リール26から繰り出された部品テープ30は、本体部52の挿入口64から挿入されて本体部52の内部に供給され、搬送路62に沿って吸着位置まで搬送される。
【0053】
第1の送り機構54は、本体部52の上流側における端部に配置されている。第1の送り機構54は、スプロケット66と、スプロケット66を回転駆動するためのモータ(図示せず)とを有している。スプロケット66の外周歯は、キャリアテープ32の貫通孔40に係合される。スプロケット66がモータによって所定方向に間欠的に回転することにより、挿入口64から挿入された部品テープ30が第2の送り機構56側にピッチ送りされる。
【0054】
なお、第1の送り機構54の下方には、テープ押し付け機構68及びテープストッパ機構70が配置されている。挿入口64から挿入された新たな部品テープ30は、テープ押し付け機構68によりスプロケット66に対して押し付けられる。これにより、キャリアテープ32の貫通孔40とスプロケット66の外周歯とが係合して、第1の送り機構54による部品テープ30のピッチ送りが可能な状態となる。また、テープストッパ機構70は、新たな部品テープ30の先頭端部を、一時的に停止させる機能を有している。
【0055】
第2の送り機構56は、本体部52の下流側における端部に配置されている。第2の送り機構56は、スプロケット72と、スプロケット72を回転駆動するためのモータ74とを有している。スプロケット72の外周歯は、キャリアテープ32の貫通孔40に係合される。スプロケット72がモータ74によって所定方向に間欠的に回転することにより、部品テープ30が吸着位置に向けてピッチ送りされる。
【0056】
なお、第2の送り機構56の上方には、部品テープ30を上方から押さえるための押さえ部材76が配置されている。押さえ部材76は、キャリアテープ32のポケット36に収納された部品38を露出させるための露出用開口部78が形成されている。吸着位置に搬送された部品38は、押さえ部材76の露出用開口部78を介して、実装ヘッド46の吸着ノズル50により吸着されてポケット36から取り出される。
【0057】
また、搬送路62における第2の送り機構56よりも上流側には、部品テープ30のカバーテープ34をキャリアテープ32から剥離するための剥離部80が配置されている。剥離部80は、剥離したカバーテープ34を上流側に向けて搬送する。なお、
図6では、剥離されたカバーテープ34を破線で図示してある。
【0058】
テープ収納部58は、本体部52の上流側において、搬送路62の上方に配置されている。テープ収納部58には、剥離部80により剥離されたカバーテープ34が収納される。
【0059】
図7に示すように、磁石部材60は、本体部52の下流側における端部において、搬送路62に配置されている。これにより、
図8の(a)~(d)に示すように、磁石部材60は、搬送路62上のキャリアテープ32のポケット36の下方に位置するようになる。キャリアテープ32のポケット36に収納された部品38は、磁性を有する電極部等を有している。そのため、キャリアテープ32のポケット36に収納された部品38は、磁石部材60の真上を搬送される際に、磁石部材60の磁力によって下方に引き付けられる。
【0060】
図8の(a)に示すように、磁石部材60は、第1の磁石82と、第2の磁石84とを有している。
【0061】
第1の磁石82は、平面視矩形状の板状に形成されており、磁極の境界線である第1の中立線86を有している。第1の磁石82は、キャリアテープ32の幅方向(X軸方向)における中央部よりも一方側(
図8の(a)において右側)に偏った位置に対応して配置されている。これにより、第1の中立線86は、キャリアテープ32の幅方向における中央部よりも一方側に偏った位置に対応して配置され、キャリアテープ32の搬送方向(Y軸方向)に沿って延びている。
【0062】
第2の磁石84は、平面視矩形状の板状に形成されており、磁極の境界線である第2の中立線88及び第3の中立線90を有している。第2の磁石84は、キャリアテープ32の幅方向における中央部に対応して配置され、且つ、第1の磁石82のY軸方向における一端部に隣接して配置されている。すなわち、第1の磁石82及び第2の磁石84は、X軸方向において互いにずれた位置に配置されている。これにより、第2の中立線88は、その一端88aが第1の中立線86の一端86aと連なっており、第1の中立線86の一端86aからキャリアテープ32の搬送方向に対して斜めに向かう方向に延びている。第3の中立線90は、その一端90aが第2の中立線88の他端88bと連なっており、キャリアテープ32の幅方向における中央部に対応して配置され、第2の中立線88の他端88bからキャリアテープ32の搬送方向に沿って延びている。
【0063】
ここで、
図8を参照しながら、磁石部材60の機能について説明する。なお、説明の都合上、
図8の(a)~(d)では、キャリアテープ32において1つのポケット36のみを図示してある。
【0064】
図8の(a)に示すように、キャリアテープ32が搬送路62上を搬送されるのに伴って、ポケット36に収納された部品38が磁石部材60に近付いてくる。この時、部品38は、ポケット36の第1の側面36a、第2の側面36b、第3の側面36c及び第4の側面36dのいずれにも接触していないものとする。
【0065】
その後、
図8の(b)に示すように、部品38が第1の磁石82の第1の中立線86の上方において搬送されている際に、第1の磁石82の磁力によって、部品38がポケット36に対して平行移動することにより、部品38がポケット36の第1の側面36a及び第4の側面36dと2面接触する状態(以下、「第1の状態」という)となる。
【0066】
その後、
図8の(c)及び(d)に示すように、部品38が第2の磁石84の第2の中立線88の上方において搬送されている際に、第2の磁石84の磁力によって、部品38がポケット36に対して回転することにより、上記第1の状態から、部品38がポケット36の第1の側面36a及び第4の側面36dと2線接触する状態を経て、部品38がポケット36の第1の側面36a、第3の側面36c及び第4の側面36dと3線接触する状態(以下、「第2の状態」という)へと移行する。
【0067】
その後、部品38が第2の磁石84の第3の中立線90の上方において搬送されている際に、第2の磁石84の磁力によって、部品38が吸着位置へと搬送されるまで、上記第2の状態が維持される。これにより、部品38がポケット36の第1の側面36a、第3の側面36c及び第4の側面36dと3線接触している状態で、部品38が吸着ノズル50により吸着されてポケット36から取り出される。
【0068】
[1-4.効果]
本実施の形態では、部品38は、第1の磁石82及び第2の磁石84の磁力によって、上記第1の状態から上記第2の状態へと移行する。これにより、部品38がポケット36の第1の側面36a、第3の側面36c及び第4の側面36dと3線接触している状態で、部品38が吸着ノズル50により吸着されてポケット36から取り出される。その結果、ポケット36における部品38の位置のばらつきを抑制することができ、吸着ノズル50により部品38を精度良く吸着することができる。
【0069】
また、本実施の形態では、例えば
図8の(b)に示す状態、すなわち、部品38がポケット36の第1の側面36a及び第4の側面36dと2面接触している状態で、部品38が吸着ノズル50により吸着されてポケット36から取り出される場合と比べて、部品38とポケット36との摩擦を低減することができる。その結果、吸着ノズル50により部品38をスムーズに吸着することができ、部品38の吸着不良の発生を抑制することができる。
【0070】
[1-5.実施例及び比較例]
本実施の形態による効果、すなわち、ポケット36における部品38の位置のばらつきを抑制することができる効果を確認するための実験を行った。以下、
図9~
図11を参照しながら、当該実験について説明する。
図9は、比較例に係る磁石部材100を示す平面図である。
図10は、比較例における実験結果を示すグラフである。
図11は、実施例における実験結果を示すグラフである。なお、
図9では、本実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してある。
【0071】
比較例として、
図9に示す磁石部材100を用いて、ポケット36内の部品38の位置のばらつきについて評価を行った。比較例に係る磁石部材100は、1つの磁石のみで構成されており、磁極の境界線である中立線102を有している。中立線102は、キャリアテープ32の幅方向における中央部に対応して配置され、キャリアテープ32の搬送方向に沿って延びている。
【0072】
一方、実施例として、
図8の(a)に示す磁石部材60を用いて、ポケット36内の部品38の位置のばらつきについて評価を行った。
【0073】
比較例における実験結果は、
図10に示す通りであった。
図10の(a)において、横軸はサンプルNo.を示し、縦軸はポケット36内の部品38の位置のばらつき(mm)を示している。また、
図10の(b)において、横軸はポケット36内の部品38の位置のばらつき(mm)を示し、縦軸は度数率(%)を示している。なお、
図10の(a)及び(b)において、実線のグラフは、ポケット36の中心を原点とした時の部品38のX軸方向の位置のばらつきを示すグラフであり、破線のグラフは、ポケット36の中心を原点とした時の部品38のY軸方向の位置のばらつきを示すグラフである。
【0074】
一方、実施例における実験結果は、
図11に示す通りであった。
図11の(a)において、横軸はサンプルNo.を示し、縦軸はポケット36内の部品38の位置のばらつき(mm)を示している。また、
図11の(b)において、横軸はポケット36内の部品38の位置のばらつき(mm)を示し、縦軸は度数率(%)を示している。なお、
図11の(a)及び(b)において、実線のグラフは、ポケット36の中心を原点とした時の部品38のX軸方向の位置のばらつきを示すグラフであり、破線のグラフは、ポケット36の中心を原点とした時の部品38のY軸方向の位置のばらつきを示すグラフである。
【0075】
図10の(a)及び(b)と、
図11の(a)及び(b)との比較から明らかなように、実施例では、比較例に比べて、ポケット36内の部品38のX軸方向の位置のばらつきを大きく抑えられることが確認できた。
【0076】
(実施の形態2)
[2-1.磁石部材の構成]
図12を参照しながら、実施の形態2に係る磁石部材60Aの構成について説明する。
図12は、実施の形態2に係る磁石部材60Aを示す平面図である。なお、本実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0077】
図12に示すように、実施の形態2に係る磁石部材60Aは、第1の磁石82と、第2の磁石92と、第3の磁石94とを有している。第1の磁石82は、上記実施の形態1と同一の構成を有しているので、その説明を省略する。
【0078】
第2の磁石92は、平面視矩形状の板状に形成されており、磁極の境界線である第2の中立線96を有している。第2の磁石92は、キャリアテープ32の幅方向における中央部近傍に対応して配置され、且つ、第1の磁石82のY軸方向における一端部に隣接して配置されている。すなわち、第1の磁石82及び第2の磁石92は、X軸方向において互いにずれた位置に配置されている。これにより、第2の中立線96は、その一端96aが第1の中立線86の一端86aと連なっており、第1の中立線86の一端86aからキャリアテープ32の搬送方向に対して斜め方向に延びている。
【0079】
第3の磁石94は、平面視矩形状の板状に形成されており、磁極の境界線である第3の中立線98を有している。第3の磁石94は、キャリアテープ32の幅方向における中央部に対応して配置され、且つ、第2の磁石92のY軸方向における一端部に隣接して配置されている。すなわち、第2の磁石92及び第3の磁石94は、X軸方向において互いにずれた位置に配置されている。これにより、第3の中立線98は、その一端98aが第2の中立線96の他端96bと連なっており、キャリアテープ32の幅方向における中央部に対応して配置され、第2の中立線96の他端96bからキャリアテープ32の搬送方向に沿って延びている。
【0080】
[2-2.効果]
上記実施の形態1では、磁石部材60は2つの磁石(第1の磁石82及び第2の磁石84)を有していたが、本実施の形態では、磁石部材60Aは3つの磁石(第1の磁石82、第2の磁石92及び第3の磁石94)を有している。本実施の形態の構成であっても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0081】
(他の変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係るフィーダについて、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0082】
上記各実施の形態では、第1の状態では、部品38がポケット36の第1の側面36a及び第4の側面36dと2面接触するようにしたが、これに限定されず、磁石部材60(60A)の配置に応じて、部品38がポケット36の第2の側面36b及び第4の側面36dと2面接触するようにしてもよい。
【0083】
また、上記各実施の形態では、第2の状態では、部品38がポケット36の第1の側面36a、第3の側面36c及び第4の側面36dと3線接触するようにしたが、これに限定されず、磁石部材60(60A)の配置に応じて、部品38がポケット36の第2の側面36b、第3の側面36c及び第4の側面36dと3線接触するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明に係るフィーダは、例えば基板に部品を装着するための部品装着装置等に適用可能である。
【符号の説明】
【0085】
2 部品実装ライン
4 基板
6 印刷装置
8 部品装着装置
10 リフロー装置
12 管理コンピュータ
14 基台
16 基板搬送機構
18 部品供給部
20 部品装着部
22 レール
24 ホルダ
26 供給リール
28 フィーダ
30 部品テープ
32 キャリアテープ
34 カバーテープ
36 ポケット
36a 第1の側面
36b 第2の側面
36c 第3の側面
36d 第4の側面
38 部品
40 貫通孔
42 Y軸ビーム
44 X軸ビーム
46 実装ヘッド
48 吸着ユニット
50 吸着ノズル
52 本体部
54 第1の送り機構
56 第2の送り機構
58 テープ収納部
60,60A,100 磁石部材
62 搬送路
64 挿入口
66,72 スプロケット
68 テープ押し付け機構
70 テープストッパ機構
74 モータ
76 押さえ部材
78 露出用開口部
80 剥離部
82 第1の磁石
84,92 第2の磁石
86 第1の中立線
86a,88a,90a,96a,98a 一端
88,96 第2の中立線
88b,96b 他端
90 第3の中立線
94 第3の磁石
98 第3の中立線
102 中立線