知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】画像処理装置、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240729BHJP
【ＦＩ】
H04N1/00 127A
H04N1/00 L
【請求項の数】
12
(21)【出願番号】P 2020113359
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022011930
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】牛之▲濱▼ 宅哉
(72)【発明者】
【氏名】塚田 祥弘
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開２０１９－０７１１４５（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０２０－０５２５８７（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０４Ｎ １／００
Ｇ０６Ｆ １３／００
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したチャットサーバのトークルームの情報に基づいて、受信した画像データを前記トークルームに表示し、受信したメンション対象のユーザのユーザ情報に基づいて通知するよう制御するチャットサーバと通信する画像処理装置であって、原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成する読取手段と、
チャットサーバのトークルームとメンション対象のユーザをオブジェクトに対応づけて登録する登録手段と、
前記登録されたオブジェクトを表示する表示手段と、
前記表示されたオブジェクトの選択を受け付ける受付手段と、
前記生成された画像データを送信する送信手段とを有し、
前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことにより、前記読取手段は前記原稿の画像を読み取って、前記送信手段は前記読取手段が読み取って生成した画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けた後に前記受付手段がユーザの操作を受け付けることなく、前記読取手段は前記原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成し、前記送信手段は、前記画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記登録手段は前記オブジェクトにさらに読取設定を対応づけて登録し、前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けた後に前記受付手段がユーザの操作を受け付けることなく、前記読取手段は前記読取設定に基づいて前記原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成し、前記送信手段は、前記画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項２に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記オブジェクトに対応づけて登録されたメンション対象のユーザが、前記オブジェクトに対応づけて登録されたチャンネルに属していない場合、前記オブジェクトが選択されることによって、前記送信手段は前記メンション対象のユーザのユーザ情報を送信することなく、前記画像データと前記トークルームの情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記オブジェクトに対応づけて登録された通知先のユーザが、前記オブジェクトに対応づけて登録されたチャンネルに属していない場合、前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことによって、前記トークルームに属するユーザからメンション対象のユーザの選択を受け付け、前記送信手段が前記選択されたユーザのユーザ情報と前記画像データ、前記トークルームの情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記登録手段は、前記オブジェクトにさらにコメントを対応づけて登録することを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記登録手段が前記オブジェクトに対応づけてメンション対象のユーザを登録し、前記オブジェクトが選択されることによって、前記画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信するか、前記登録手段が前記オブジェクトに対応づけてメンション対象のユーザを登録せず、前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことによって、ユーザによるメンション対象のユーザの選択を受け付け、前記選択されたメンション対象のユーザのユーザ情報と前記画像データと前記トークルームの情報を前記チャットサーバに送信するかを設定する設定手段をさらに有することを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記設定手段は、さらに、前記登録手段が前記オブジェクトに対応づけてメンション対象のユーザを登録せず、前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことによって、ユーザによるメンション対象のユーザの選択を受け付けず、メンション対象のユーザのユーザ情報を送信せず、前記画像データと前記トークルームの情報を前記チャットサーバに送信するかを設定することを特徴とする請求項７に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記登録手段は、設定画面で設定された情報を前記オブジェクトに対応づけて登録し、前記設定画面において、通知先のユーザを選択するための選択肢には、前記設定画面でユーザが選択したトークルームに属するユーザが含まれ、前記トークルームに属さないユーザは含まれないことを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記ユーザ情報は、ユーザＩＤであることを特徴とする請求項１乃至９の何れか１項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
受信したチャットサーバのトークルームの情報に基づいて、受信した画像データを前記トークルームに表示し、受信したメンション対象のユーザのユーザ情報に基づいて通知するよう制御するチャットサーバと通信する画像処理装置の制御方法であって、原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成する読取工程と、
チャットサーバのトークルームとメンション対象のユーザをオブジェクトに対応づけて登録する登録工程と、
前記登録されたオブジェクトを表示する表示工程と、
前記表示されたオブジェクトの選択を受け付ける受付工程と、
前記生成された画像データを送信する送信工程とを有し、
前記受付工程で前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことにより、前記読取工程で前記原稿の画像を読み取って、前記読取工程で読み取って生成した画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項12】
請求項１乃至１０の何れか１項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像処理装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１には、原稿の画像をスキャンすることによって生成した画像データを共有するために、ネットワーク上にあるファイルサーバに生成した画像データを送信する画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開２０１９－６２３５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがインターネットで公開されているチャットサービスを使用して、スキャンして生成した画像データをチャットサービスのトークルームに表示して共有する場合、以下のような課題がある。例えば、特許文献１のように、生成した画像データをＳＭＢ通信等でファイルサーバに送信する画像処理装置では、チャットサービスのトークルームで共有することができない。
【0005】
また、チャットサービスのトークルームで画像データを共有する際、画像データを共有したことを通知する通知先のユーザを指定することができる。その場合、ユーザは画像データを共有するトークルームを指定するための操作と通知先のユーザを指定するための操作を行う必要がある。そのため画像データを共有する度に、トークルームを指定するための操作とは別に通知先のユーザを指定する操作を行う必要があり、煩わしい。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像処理装置でスキャンして生成された画像データをチャットサービスにて共有する際に、通知先のユーザを簡単に設定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像処理装置は、受信したチャットサーバのトークルームの情報に基づいて、受信した画像データを前記トークルームに表示し、受信したメンション対象のユーザのユーザ情報に基づいて通知するよう制御するチャットサーバと通信する画像処理装置であって、原稿の画像を読み取って、前記画像に基づく画像データを生成する読取手段と、チャットサーバのトークルームとメンション対象のユーザをオブジェクトに対応づけて登録する登録手段と、前記登録されたオブジェクトを表示する表示手段と、前記表示されたオブジェクトの選択を受け付ける受付手段と、前記生成された画像データを送信する送信手段とを有し、前記受付手段が前記表示されたオブジェクトの選択を受け付けたことにより、前記読取手段は前記原稿の画像を読み取って、前記送信手段は前記読取手段が読み取って生成した画像データと前記トークルームの情報と前記メンション対象のユーザのユーザ情報を前記チャットサーバに送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
画像処理装置でスキャンして生成された画像データをチャットサービスにて共有する際に、通知先のユーザを簡単に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示す図
【図2】ＭＦＰ１０１のハードウェア構成の一例を示す図
【図3】モバイル端末２００のハードウェア構成の一例を示す図
【図4】メッセージアプリサーバ３００のハードウェア構成の一例を示す図
【図5】ボットサーバ４００のハードウェア構成の一例を示す図
【図6】ＭＦＰ１０１が原稿をスキャンして生成したファイルをメッセージアプリサーバ３００に送信するシーケンスの一例を示す図
【図7】ＭＦＰ１０１で実行されるスキャンｔｏチャット処理の一例を示すフローチャート
【図8】ＭＦＰ１０１がスキャンして生成したファイルを、ボットサーバ４００を介して、メッセージアプリサーバ３００に送信するシーケンスの一例を示す図
【図9】スキャンｔｏチャット処理の一例を示すフローチャート
【図10】ボットサーバ４００が画像データをメッセージアプリサーバ３００に送信する際の処理の一例を示すフローチャート
【図11】メッセージアプリサーバ内のファイル構造の一例を示す図
【図12】メッセージアプリのメッセージ画面の一例を示す図
【図13】スキャンｔｏチャットの設定登録画面の一例を示す図
【図14】ＭＦＰ１０１の操作部１１６に表示されるホーム画面の一例を示す図
【図15】スキャンｔｏチャット処理の画面遷移の一例を示す図
【図16】ＩＤとトークン情報の対応づけの一例を示す図
【図17】設定登録画面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例であり本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図１は、本発明のシステム構成の一例を示す図である。本実施例のシステム構成は、端末装置の一例であるモバイル端末２００とネットワーク１００を介して通信可能な画像処理装置であるＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）１０１とメッセージアプリサーバ３００から構成される。また、ボットサーバ４００もネットワーク１００を介して接続され、他の装置と通信可能である。メッセージアプリサーバ３００は、ＭＦＰ１０１や、モバイル端末２００から送信されたメッセージや画像データを受信し、ユーザ操作によりモバイル端末２００や不図示のＰＣ上に表示するチャットサービスを管理するチャットサーバである。ボットサーバ４００は、ＭＦＰ１０１と接続するメッセージアプリサーバ３００にインストールされているボットアプリに対応する情報（トークン情報）との紐づけを行い、ＭＦＰ１０１からの要求をメッセージアプリサーバ３００に転送する。なお、本実施例のネットワーク１００は、インターネットでもよいし、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）でもよい。また、ネットワーク１００は、有線でも無線でもよい。
【0012】
図２は、ＭＦＰ１０１のハードウェア構成の一例を示す図である。ＭＦＰ１０１はＣＰＵ１１１、ＲＯＭ１１２、ＲＡＭ１１３、ストレージ１１４、操作部Ｉ／Ｆ１１５、操作部１１６、読取部Ｉ／Ｆ１１７、読取部１１８、印刷部Ｉ／Ｆ１１９、印刷部１２０、無線通信部Ｉ／Ｆ１２１、無線通信部１２２を備える。また、ＭＦＰ１０１はＦＡＸ部Ｉ／Ｆ１２３、ＦＡＸ通信部１２４、通信部Ｉ／Ｆ１２５、通信部１２６を備える。
【0013】
ＣＰＵ１１１を含む制御部１１０は、ＭＦＰ１０１全体の動作を制御する。ＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２又はストレージ１１４に記憶された制御プログラムをＲＡＭ１１３に読み出して、読取制御や印刷制御などの各種制御を行う。ＲＯＭ１１２は、ＣＰＵ１１１で実行可能な制御プログラムを格納する。また、ＲＯＭ１１２は、ブートプログラムやフォントデータなども格納する。ＲＡＭ１１３は、主記憶メモリであり、ワークエリア、ＲＯＭ１１２及びストレージ１１４に格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ１１４は、画像データ、印刷データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する。本実施例ではストレージ１１４としてフラッシュメモリを想定しているが、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）やＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）などの補助記憶装置を用いるようにしても良い。また、ｅＭＭＣ（ｅｍｂｅｄｄｅｄ Ｍｕｌｔｉ Ｍｅｄｉａ Ｃａｒｄ）を用いるようにしても良い。
【0014】
なお、本実施例のＭＦＰ１０１は、１つのＣＰＵ１１１が１つのメモリ（ＲＡＭ１１３）を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、これに限るものではない。例えば複数のＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
【0015】
操作部Ｉ／Ｆ１１５は、例えばタッチパネルのような表示部やハードキーを含む操作部１１６と制御部１１０を接続する。操作部１１６は、ユーザに対して情報を表示したり、ユーザからの入力を検出したりする。
【0016】
読取部Ｉ／Ｆ１１７は、例えばスキャナのような読取部１１８と制御部１１０を接続する。読取部１１８は原稿の画像を読み取って、ＣＰＵ１１１がその画像をバイナリーデータなどの画像データに変換する。読取部１１８によって読み取られた画像に基づき生成された画像データは、外部装置に送信されたり、記録紙上に印刷されたりする。
【0017】
印刷部Ｉ／Ｆ１１９は、例えばプリンタのような印刷部１２０と制御部１１０を接続する。ＣＰＵ１１１は、ＲＡＭ１１３に記憶された画像データ（印刷データ）を印刷部Ｉ／Ｆ１１９を介して印刷部１２０に転送する。印刷部１２０は、転送された画像データに基づく画像を給紙カセットから給送された記録紙に印刷する。
【0018】
無線通信部Ｉ／Ｆ１２１は、無線通信部１２２を制御する為のＩ／Ｆで制御部１１０と無線経由で外部の無線機器（ここではモバイル端末２００）と接続する。
【0019】
制御部１１０は、ＦＡＸ部Ｉ／Ｆ１２３により、ファクシミリのようなＦＡＸ通信部１２４を制御する事で公衆回線網１０７に接続される。ＦＡＸ部Ｉ／Ｆ１２３は、ＦＡＸ通信部１２４を制御する為のＩ／Ｆで、ファクシミリ通信用のモデムやＮＣＵを制御する事で公衆回線網への接続、ファクシミリ通信プロトコルの制御などを行う事が可能となる。
【0020】
通信部Ｉ／Ｆ１２５は、制御部１１０とネットワーク１００を接続する。通信部Ｉ／Ｆ１２５は、通信部１２６がネットワーク１００上の外部装置に画像データや装置内部の各種情報を送信したり、ネットワーク１００上の情報処理装置から印刷データやネットワーク１００上の情報を受信したりする。ネットワーク１００を介した送受信の方法としては、電子メールを用いての送受信や、その他のプロトコル（例えば、ＦＴＰやＳＭＢ、ＷＥＢＤＡＶ等）を用いたファイル送信を行うことができる。さらに、モバイル端末２００、メッセージアプリサーバ３００、ボットサーバ４００からのＨＴＴＰ通信によるアクセスで、画像データや各種設定データをネットワーク１００で送受信する事もできる。
【0021】
図３はモバイル端末２００のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態のモバイル端末２００はスマートフォンやタブレットＰＣ等の装置を想定しているが、Ｗｉ－Ｆｉ通信が可能な情報処理装置であれば他の装置であってもよい。
【0022】
ＣＰＵ２０７はＲＯＭ２０８が記憶している制御プログラムを読み出して、モバイル端末２００の動作を制御するための様々な処理を実行する。ＲＯＭ２０８は、制御プログラムを記憶している。ＲＡＭ２０９は、ＣＰＵ２０７の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ＨＤＤ２１０は、写真や電子文書等の様々なデータを記憶する。
【0023】
操作パネル２０１は、ユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル機能を備え、ＯＳやＥメール送信アプリケーションが提供する各種画面を表示する。また、操作パネル２０１は、メッセージアプリサーバ３００に記憶されている情報を確認するために使用される。ユーザは操作パネル２０１にタッチ操作を入力することで、モバイル端末２００に所望の操作指示を入力することができる。なお、モバイル端末２００は不図示のハードウェアキーを備えていて、ユーザはこのハードウェアキーを用いてモバイル端末２００に操作指示を入力することができる。
【0024】
カメラ２０４はユーザの撮像指示に応じて撮像する。カメラ２０４で撮像された写真は、ＨＤＤ２１０の所定の領域に記憶される。また、ＱＲコード（登録商標）解析が可能なプログラムを用いて、カメラ２０４で読み取ったＱＲコードから情報を取得することも可能である。
【0025】
モバイル端末２００はＮＦＣ通信部２０５、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信部２０６、無線ＬＡＮ通信部２１１を介して各種周辺機器とデータの授受を行うことができる。モバイル端末２００のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ通信部２０６はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙに対応していてもよい。端末が普及し始めている。
【0026】
図４はメッセージアプリサーバ３００のハードウェア構成の一例を示す図である。ＣＰＵ３０１はＲＯＭ３０２が記憶している制御プログラムを読み出して、チャットサーバであるメッセージアプリサーバ３００の動作を制御するための様々な処理を実行する。ＲＯＭ３０２は、制御プログラムを記憶している。ＲＡＭ３０３は、ＣＰＵ３０１の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ＨＤＤ３０５は、メッセージ、画像、チャンネル情報等の様々なデータを記憶する。通信部３０４を介してモバイル端末２００、ＭＦＰ１０１など各種機器とデータの授受を行うことができる。なお、通信部３０４はＥｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）を用いた有線の通信を行ってもいいし、Ｗｉ－Ｆｉのような無線通信を行ってもよい。
【0027】
図５はボットサーバ４００のハードウェア構成の一例を示す図である。ＣＰＵ４０１はＲＯＭ４０２が記憶している制御プログラムを読み出して、メッセージアプリサーバの動作を制御するための様々な処理を実行する。ＲＯＭ４０２は、制御プログラムを記憶している。ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ＨＤＤ４０５は、メッセージ、画像データ、チャンネル情報等の様々なデータを記憶する。通信部４０４を介してモバイル端末２００、ＭＦＰ１０１、メッセージアプリサーバ３００など各機種とデータの送受信を行うことができる。
【0028】
図１４は、ＭＦＰ１０１の操作部１１６に表示されるホーム画面の一例を示す図である。操作部１１６は、操作画面を表示するタッチパネル６０１とＬＥＤ６１０、６１１からなる。タッチパネル６０１は、指示手段であり、ユーザからの指示を受け付ける受付手段としても機能するし、画面を表示する表示手段としても機能する。ユーザは、タッチパネル６０１上に表示される画面を指やスタイラス等で直接タッチし、表示された画面に基づく各機能の実行を指示する。
【0029】
図１４に示すタッチパネル６０１は、ホーム画面６０８を表示している。ホーム画面６０８は、ＭＦＰ１０１の各機能の実行を指示する為の最初の画面で、コピー、ファクス、スキャン、メディアプリント、などＭＦＰ１０１が実行する各機能の為の各種設定を行う画面表示を選択する為の画面である。
【0030】
状況確認ボタン６０５は、ＭＦＰ１０１の状態を確認する画面（状況確認画面）を表示するためのオブジェクトである。不図示の状況確認画面より送信履歴やジョブの実行履歴を表示する事が可能となる。
【0031】
ＴｅａｍＡボタン６０２は、スキャンした画像データをチャットサービスに対して送信するスキャンｔｏチャットボタンであり、ユーザがＴｅａｍＡという名称で登録したオブジェクトである。以降スキャンｔｏチャットボタン６０２として説明する。スキャンｔｏチャットボタン６０２がユーザにより選択されると、図１５に示す画面が操作部１１６に表示される。スキャンｔｏチャットボタンのホーム画面への登録設定、および実行処理については図１７、図１５で説明する。
【0032】
図１４のスキャンボタン６０３は、スキャン選択画面（不図示）を表示するためのオブジェクトである。スキャン選択画面は、電子メール送信（Ｅメール）、ＳＭＢ、ＦＴＰ、ＨＴＴＰによるファイル送信、インターネットファクス（Ｉファクス）送信、などの送信機能を選択するための画面である。表示された送信機能を示すオブジェクトにタッチする事で各送信機能の設定画面を表示する。
【0033】
アドレス帳ボタン６０４は、ユーザに選択されることにより、ＭＦＰ１０１のアドレス帳画面を表示する為のオブジェクトである。ＬＥＤ６１０及びＬＥＤ６１１はＭＦＰ１０１の状態をユーザに通知するものである。ＬＥＤ６１０は、電子メールや印刷ジョブの受信中や実行中に点灯し、ＬＥＤ６１１はＭＦＰ１０１に何らかのエラーが発生した際に点灯する。ストップボタン６０６は、各種操作のキャンセルを実行するためのオブジェクトであり、操作部１１６では、常時表示されるオブジェクトである。ＨＯＭＥボタン６０７は、ホーム画面６０８を表示するためにオブジェクトで、操作部１１６では、常時表示されるオブジェクトである。メニューボタン６１２は使用言語などの環境設定や各機能の設定を行う為の画面を表示するためのオブジェクトである。
【0034】
図６はＭＦＰ１０１が原稿をスキャンして生成したファイルをメッセージアプリサーバ３００に送信するシーケンスの一例を示す図である。図６のシーケンスは図１４のスキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されたことに従って、開始される。
【0035】
Ｓ９０１において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は通信部１２６を制御して、メッセージアプリサーバ３００にＨＴＴＰ通信でチャンネルリスト情報の要求を行う。具体的には、ＭＦＰ１０１で入力されたトークン情報とそのトークン情報が示すワークスペース内のチャンネルリストを要求することを示す情報をメッセージアプリサーバ３００に送信する。なお、トークン情報はＭＦＰ１０１の操作部１１６に表示された図１３の設定登録画面１５０１、図１７の設定登録画面１７０１を介して、ユーザから入力される。ここで、送信されるコマンドの一例は、「ＨＴＴＰ ＧＥＴ ｈｔｔｐｓ：／／ｍｅｓｓａｇｅ．ｃｏｍ／ａｐｉ／ｃｈａｎｎｅｌｓ．ｌｉｓｔ」である。このコマンドに記載されているＵＲＬ「ｈｔｔｐｓ：／／ｍｅｓｓａｇｅ．ｃｏｍ／ａｐｉ／ｃｈａｎｎｅｌｓ．ｌｉｓｔ」は、メッセージアプリサーバ３００にアクセスするためのＵＲＬである。このＵＲＬにトークン情報を送信することで、メッセージアプリサーバ３００はトークン情報に対応するワークスペースとボットアプリを検索する。
【0036】
ここで、ワークスペースとは、メッセージアプリ内で複数のユーザが属する組織のようなものである。また、チャンネルはワークスペース内のチャットルームのようなものである。ここでいうチャットルームとは、チャットルームに参加している複数のお互いにユーザがメッセージを送受信し、会話のようにやりとりするための仕組みである。また、本実施例では、チャンネルをチャットルームとして説明するが複数のユーザがメッセージを送受信し、会話のようにやりとりするための仕組みであればこれに限るものではない。例えば、グループチャットやルーム、トークルーム、グループのようなものでものよい。また、ルームにメッセージは必須ではなく、画像データをやりとりするためのものであってもよい。
【0037】
ここで、ボットアプリとは、ＭＦＰ１０１をメッセージアプリ内のユーザとして登録し、メッセージや画像データを投稿するためのアプリケーションであり、メッセージアプリサーバ３００にインストールされている。ボットアプリを指定して画像データをメッセージアプリサーバ３００に送信することで、そのボットアプリが送信された画像データをメッセージアプリで投稿する。また、メッセージアプリサーバ３００のＨＤＤ３０５には、ボットアプリとトークンが対応づけて記憶され、また、ボットアプリとワークスペースが対応づけられている。よって、メッセージアプリサーバ３００は、ＭＦＰ１０１からトークン情報を受信することで、そのトークン情報に対応付けられているボットアプリに対応づけられているワークスペースの情報を返信することができる。なお、トークン情報とボットアプリとワークスペースが直接対応づけられていてもよい。これにより、多数のワークスペースの中から、事前に登録されたトークン情報に対応するワークスペース（ユーザが画像データを送りたいワークスペース）を選択することができる。
【0038】
Ｓ９０２において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、通信部３０４を介して受信したトークン情報を参照し、トークン情報に含まれるワークスペース情報、ボットアプリをＨＤＤ３０５内で検索する。
【0039】
Ｓ９０３において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１はＭＦＰ１０１から通信部３０４を介して受信したトークン情報に基づいて、ＵＲＬへのアクセスが許可されたものであるか確認する。許可されていればトークン情報に対応するワークスペースに含まれるチャンネルリスト情報を生成する。チャンネルリスト情報とは、チャンネル情報を示す配列情報である。チャンネル情報は、チャンネルＩＤと、チャンネルの名前、そのチャンネルに参加しているユーザであってメンション指定可能なユーザを示す情報（メンションユーザリスト）、アーカイブチャンネルか否かなどの設定を示すチャンネル設定値を含む。
【0040】
ここで、メンションとはチャットサービスにおいて、自身が投稿したコメントや画像データ等をどのユーザに向けて投稿したのかを示す情報であり、チャットサービスのチャット画面においては「＠ユーザ名」のような形式で表示される。また、メンションで指定されたユーザには、自分宛のコメントや画像データ等が投稿されたことを示す情報を通知として受け取る。その通知は、メンションで指定されたユーザにしか送信されない。また、メンションはユーザ単位だけでなく、複数のユーザが属するグループやチーム、チャンネルといった単位でも指定することができる。その場合、指定されたグループに属するユーザ全員に通知が送信される。また、メンションユーザとはコメントや画像データの通知先のユーザである。
【0041】
Ｓ９０４において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は通信部３０４を制御し、ＨＴＴＰ通信のレスポンス情報として、ＭＦＰ１０１にチャンネルリスト情報を送信する。ＭＦＰ１０１では、受信したチャンネルリスト情報に、設定登録画面１７０１で設定されたチャンネルを示すチャンネル情報が含まれているか否かを判定し、含まれていない場合は、スキャンを実行せずに、エラー画面を操作部１１６に表示する。
【0042】
Ｓ９０５において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は受信したチャンネルリスト情報に含まれるユーザリストに基づいて、メンション対象のユーザを選択するための宛先メンション選択画面７１４を生成する。
【0043】
Ｓ９０６において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は宛先メンション選択画面７１４でメンション対象のユーザの選択が行われることによりメンション対象のユーザを示すユーザ情報を確定する。ここで、ユーザ情報とは、メッセージアプリサービスで管理されるユーザアカウントのＩＤ（ユーザＩＤ）である。
【0044】
なお、このＳ９０５とＳ９０６の処理は図１７の設定登録画面１７０１のメンションユーザ選択欄１７２１で、都度メンションモードが設定された場合に実行され、固定メンションモード、メンションなしが設定された場合は、実行されない。都度メンションモード、固定メンションモードについては、後述する。
【0045】
Ｓ９０７において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１はスキャンｔｏチャットボタン６０２に対応づけて登録されたスキャン設定（読取設定）でスキャンする。このスキャン設定は、設定登録画面１７０１にて設定される。
【0046】
Ｓ９０８において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１はスキャンした画像に基づいて、スキャン設定で設定された形式の画像データを生成する。
【0047】
Ｓ９０９において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は通信部１２６を介して、メッセージアプリサーバ３００に各種情報をＨＴＴＰ通信で送信する。各種情報には、Ｓ９０１と同じトークン情報、Ｓ９０６で選択されたメンション対象とするユーザを示すユーザ情報、設定登録画面１７０１で設定されたチャンネルを示すチャンネル情報を、Ｓ９０９で生成された画像データが含まれる。
【0048】
なお、ここで送信される情報（トークン情報、チャンネル情報、ユーザ情報）はそれぞれ情報の種類を示す情報が付加されて送信される。例えば、チャンネル情報である「ｃｈａｎｎｅｌＡ」には「ｃｈａｎｎｅｌ：ｃｈａｎｎｅｌＡ」、ユーザ情報である「ｕｓｅｒＢ」には「ｕｓｅｒ：ｕｓｅｒＢ」のような情報が送信される。
【0049】
なお、送信されるユーザ情報は、メンションの設定が固定メンションの場合、図１７の設定登録画面１７０１のメンションユーザ選択欄１７２１で設定されたユーザのユーザ情報が送信される。また、メンションの設定がメンションなしの場合は、ユーザ情報は送信されない。
【0050】
なお、ファイル形式は、スキャンｔｏチャットの詳細設定画面でユーザに指定されたファイル形式を使用するものとする。
【0051】
Ｓ９１１において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、Ｓ９１０で受信したトークン情報で登録されているワークスペース情報、アプリ情報を検索し、受信した画像データとチャンネル情報で指定されたチャンネルを紐づけて記憶する。また、メンション対象のユーザが設定されている場合は、さらに受信した画像データとチャンネルとメンション情報を対応づけて記憶する。これにより、ユーザがモバイル端末２００上のメッセージアプリを起動し、先のチャンネルの会話の内容を確認するためにチャンネルを指定すると、受信した画像データが投稿された画面が表示される。また、ユーザ情報を受信することによって、そのユーザ情報が示すユーザに画像データを投稿した旨を通知する。実際に、モバイル端末でメッセージアプリを起動し、実際に表示される画面の例を図１２の説明で後述する。
【0052】
Ｓ９１２において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、投稿が成功したか否かに対応する結果をＨＴＴＰ通信のレスポンス情報としてＭＦＰ１０１に送信する。なお、投稿が成功した場合ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は操作部１１６に投稿が成功した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が失敗した場合、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は操作部１１６に投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が成功した時はなにも通知を表示せずに、失敗した時だけ投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。
【0053】
図１３でスキャンｔｏチャットボタン６０２を登録するための設定登録画面について説明する。図１３はスキャンｔｏチャットの設定登録画面の一例を示す図である。設定登録画面１５０１はＭＦＰ１０１の操作部１１６に表示される画面である。なお、設定登録画面１５０１はＭＦＰ１０１にネットワークを介して接続されたＰＣ等の情報処理装置の操作部にＷｅｂページとしても表示されてもよい。設定登録画面１５０１で登録された内容は、実施例１においてはストレージ１１４に、実施例２においては、ＨＤＤ４０５に記録される。
【0054】
接続先１５０２は、接続先の組織情報を示す列である。トークン情報１５０３は、登録されたトークン情報の列である。操作ボタン１５０４は、操作ボタンの列である。この項目には、編集ボタン１５０５と生成ボタン１５０６が表示されている。
【0055】
編集ボタン１５０５または新規登録ボタン１５０７が選択されると、図１７に示す設定登録画面１７０１が表示される。
【0056】
図１７の設定登録画面１７０１には、接続先入力欄１７１０、トークン情報入力欄１７１１が表示され、キーボード等で入力、変更することができる。
【0057】
ＣＰＵ１１１は接続先とトークン情報が入力されると、トークン情報入力欄１７１１に入力されたトークン情報を用いて、トークン情報に対応するワークスペースのチャンネルリスト情報をメッセージアプリサーバ３００に要求する。また、ＣＰＵ１１１は各チャンネルのアイコン画像をメッセージアプリサーバ３００に要求する。
【0058】
チャンネルリスト情報の取得が完了すると、設定登録画面１７０１のチャンネル選択欄１７２０にてチャンネルの選択が可能になる。チャンネル選択欄１７２０はプルダウンになっており、上記の処理でメッセージアプリサーバに要求したチャンネルリスト情報に含まれる複数のチャンネル情報のそれぞれが示すチャンネルの一覧が、チャンネル選択欄１７２０が選択されることにより表示される。
【0059】
ユーザは表示されたチャンネルの一覧からスキャンした画像データを表示したいチャンネルを選択する。
【0060】
ＣＰＵ１１１はチャンネル選択欄１７２０で設定されているチャンネルが設定、変更されたことを検知すると、チャンネル選択欄１７２０に設定されているチャンネルに属しているユーザであってメンション指定可能なユーザリストをチャンネル情報から取得する。チャンネル情報からメンションユーザリストを取得するとメンションユーザ選択欄１７２１にてメンション対象のユーザの選択が可能になる。これにより、別のチャンネルに属するユーザも含まれるユーザの一覧から所望のユーザを見つけ出す必要がなくなり、ユーザの手間が軽減する。
【0061】
ユーザはメンションユーザ選択欄１７２１に表示されるメンションユーザリストの一覧からメンション対象とするユーザを選択する。なお、ユーザはメンションユーザとして複数のユーザを選択することができる。その場合、選択された複数のユーザのユーザ情報がＳ９０９で送信される。
【0062】
なお、本実施例ではメンションユーザはチャンネル選択欄１７２０で選択されたチャンネルに属するユーザからメンションユーザ選択欄１７２１で選択される例を説明した。しかし、これに限らず、チャンネル選択欄１７２０で選択されたチャンネルに属していないユーザを選択できるようになっていてもよい。具体的には、チャンネル選択欄１７２０でチャンネルを選択されていても、トークン情報入力欄１７１１で入力されたトークン情報に対応するワークスペースに属するユーザを選択できるような選択欄があってもいい。これにより、画像データの投稿後にチャンネルに参加するユーザに対してもメンションすることができる。
【0063】
また、メンションユーザ選択欄１７２１で設定可能なのは、ユーザだけではなく、メンションの設定も変更可能である。例えば、メンションユーザ選択欄１７２１のプルダウンを選択すると、チャンネル選択欄１７２０で選択されたチャンネルに属するユーザのリストと、「都度メンション」、「メンションなし」という選択肢が一緒に表示される。ユーザのリストから特定のユーザを選択した場合は、内部的に固定メンションモードが設定されていることになる。固定メンションモードに設定されている場合は、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択された場合に、ユーザにメンション対象のユーザを選択させることなく、スキャンｔｏチャット処理を実行させることができる。
【0064】
都度メンションモードが設定されている場合は、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されるたびに、ユーザにメンション対象のユーザを選択させるためのモードである。
【0065】
メンションなしモードはスキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されてもメンション対象のユーザを選択させず、ユーザ情報をメッセージアプリサーバ３００に送信しないモードである。
【0066】
なお、メンションユーザ選択欄１７２１の設定は省略することが可能であり、設定を行わない場合は、都度メンションモードでスキャンｔｏチャットを実行してもよい。
【0067】
アイコン画像表示欄１７３０には、チャンネル選択欄１７２０で設定されているチャンネルで登録されているアイコン画像が表示される。なお、アイコン画像表示欄１７３０に表示されるアイコンは、ホーム画面６０８にスキャンｔｏチャットボタン６０２を登録した際にボタンのアイコンとして表示される。チャンネルにアイコンが登録されていない場合はあらかじめ定められた画像を表示するようにしてもよい。
【0068】
ボタン名設定欄１７３１にはホーム画面６０８にスキャンｔｏチャットボタン６０２を登録した際にボタンの名称として表示する文字列を入力する。図１７の例では、ホーム画面６０８に「ＴｅａｍＡ」という名称でスキャンｔｏチャットボタン６０２が登録される。
【0069】
定型文モード選択欄１７３２では、スキャンした画像データとともに送信するコメントの設定を選択することができる。定型文モード選択欄１７３２には例えば、予め定型文設定欄１７３３に設定していた定型文をスキャンｔｏチャット実行時に選択可能にする「選択モード」が選択肢として表示される。また、予め定型文設定欄１７３３に設定していた１つの定型文を固定で送信する「固定モード」、コメントを付与せずに画像データを送信する「コメントなしモード」が選択肢として表示される。
【0070】
また、設定登録画面１７０１ではスキャン設定も設定できる。両面設定欄１７４０では、原稿の両面をスキャンするか、原稿の片面をスキャンするかを選択することができる。ユーザは両面設定欄１７４０を選択することにより、プルダウンから「片面」、「両面」から選択することができる。
【0071】
また、カラー設定欄１７４１では、原稿をカラーでスキャンするかモノクロでスキャンするかを選択することができる。ユーザは、カラー設定欄１７４１を選択することにより、プルダウンから「カラー」、「モノクロ」から選択することができる。
【0072】
ユーザは設定登録画面１７０１にて設定を行った後に設定ボタン１７５０を押下することで設定を確定させる。ここで設定された設定値は、ストレージ１１４に記憶される。なお、後述する実施例２においては、上記設定値はＨＤＤ４０５に記憶される。
【0073】
設定登録画面１５０１の生成ボタン１５０６を押下すると設定登録画面１７０１で登録した設定に従ってスキャンｔｏチャットを行うボタンがホーム画面６０８に追加表示される。
【0074】
以上のように、投稿先のチャンネルと通知先のユーザとスキャン設定等をスキャンｔｏチャットボタン６０２に対応づけて登録することができる。
【0075】
図７は、ＭＦＰ１０１で実行されるスキャンｔｏチャット処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ１１１がＲＯＭ１１２に記憶されたプログラムをＲＡＭ１１３に読み出し、実行することで図７のフローチャートの処理は実行される。また、図７のフローはＭＦＰ１０１の電源がオンになったことによって開始される。
【0076】
Ｓ１００１において、ＣＰＵ１１１はスキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、Ｓ１００２に進む。そうでない場合、Ｓ１００１に戻る。
【0077】
Ｓ１００２において、ＣＰＵ１１１は事前に登録されたトークン情報１５０３を用いて、ＨＴＴＰ通信でチャンネル情報を要求することを示す情報をメッセージアプリサーバ３００に送信する処理を実行する。
【0078】
Ｓ１００３において、ＣＰＵ１１１はＳ１００２で送信したチャンネル取得要求に対して、メッセージアプリサーバ３００からチャンネル情報を受信したか否かを判定する。具体的には、ＨＴＴＰ通信のレスポンスにおけるステータスコードがエラーである場合や、レスポンスのボディ情報に情報取得できないことを示すパラメータが含まれている場合にチャンネルリスト情報を受信してないと判定する。受信したと判定した場合、Ｓ１００６に進む。そうでない場合、Ｓ１００４に進む。
【0079】
Ｓ１００４において、ＣＰＵ１１１はチャンネルリスト情報を受信できなかった旨を示す情報を操作部１１６に表示する。
【0080】
Ｓ１００５において、ＣＰＵ１１１は戻るボタン７１５が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定した場合、Ｓ１００１に戻る。そうでない場合、Ｓ１００５に戻る。
【0081】
Ｓ１００６にてＣＰＵ１１１はスキャンｔｏチャットの動作が都度メンションモードに設定されているか否かを判定する。都度メンションモードに設定されている場合、Ｓ１００８に進む、そうでない場合、スキャンｔｏチャットの動作が固定メンションモードに設定されていると判定し、Ｓ１００７に進む。
【0082】
Ｓ１００７において、図１７のメンションユーザ選択欄１７２１においてメンション対象のユーザとして設定されているユーザが、チャンネル選択欄１７２０で選択されたチャンネルに存在しているか否かをチャンネルリスト情報から判断する。具体的には、チャンネルリスト情報に含まれている、チャンネル選択欄１７２０で選択されたチャンネル情報に含まれるユーザ情報の中に、メンション対象のユーザとして設定されているユーザのユーザ情報と一致するものがあるか否かを判定する。
【0083】
選択されたチャンネルにメンション対象とするユーザが存在していると判断した場合、Ｓ１００９に進む、そうでない場合は、Ｓ１００８に進む。なお、メンションユーザ選択欄１７２１でメンションなしと選択されている場合も、Ｓ１００９に進む。
【0084】
なお、本実施例では、選択されたチャンネルにメンション対象とするユーザが属していないと判断した場合、ユーザにメンションユーザを選択させる例を説明したがこれに限るものではない。例えば、選択されたチャンネルにメンション対象とするユーザ（通知先のユーザ）が属していないと判断した場合、ユーザの操作を受け付けることなく自動的にメンションユーザをなしとして設定してもよい。その場合、画像データが送信される際にユーザ情報が送信されない。つまり、スキャンｔｏチャットボタン６０２に対応づけて登録された通知先のユーザのユーザ情報はチャットサーバに送信されない。
【0085】
Ｓ１００８において、ＣＰＵ１１１は図１５の宛先メンション選択画面７１４を操作部１１６のタッチパネル６０１に表示する。
【0086】
図１５はスキャンｔｏチャット処理の画面遷移の一例を示す図である。ホーム画面６０８に表示されているスキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されたことによって、宛先メンション選択画面７１４が操作部１１６のタッチパネル６０１に表示される。
【0087】
まず、スキャンｔｏチャットの動作が都度メンションモードに設定されている場合について説明する。なお、固定メンションモードに設定されていて、設定されたメンションユーザが指定されたチャンネルにいない場合（チャンネル情報に含まれるユーザ情報の中に、一致するユーザ情報がない場合）も都度メンションモードと同様の画面フローとなる。都度メンションモードに設定されている状態で、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されると、宛先メンション選択画面７１４が表示される。宛先メンション選択画面７１４には、スキャンした画像データをチャンネルに投稿する際にメンション対象のユーザとして指定可能なメンションユーザリストが表示される。なお、宛先メンション選択画面７１４には一人のユーザに対するメンションのみではなく、チャンネルに属するユーザ全員に対してのメンション（「＠ＡＬＬ」など）や、メンションなしも選択肢として表示されてよい。ユーザはメンション対象とするユーザを選択後、ＯＫボタン７３１を押下することで宛先メンション設定を確定させる。
【0088】
ＯＫボタン７３１が選択されると続けてコメント選択画面７２０が表示される。コメント選択画面７２０には、スキャンした画像データをチャンネルに投稿する際に付与するコメントが表示される。コメント選択画面７２０に表示される定型文の選択肢は、定型文設定欄１７３３にてユーザが設定することができる。なお、コメント選択画面７２０にはコメントを付与しない選択肢（「コメントなし」など）を選択肢として表示してもよい。ユーザは所望のコメントを選択後、ＯＫボタン７２１を押下することでコメントを確定させる。
【0089】
ＯＫボタン７２１が選択されると続けて、スキャンｔｏチャット設定確認画面７３０が表示される。スキャンｔｏチャット設定確認画面７３０では、メンションユーザの設定とコメントの文字列が表示される。ユーザは設定を確認後、ＯＫボタン７３１を押下すると原稿のスキャンが開始し、スキャンした画像データの送信が行われ、送信中画面７４０が表示される。
【0090】
なお、戻るボタン７１５が選択された場合は、スキャンｔｏチャットの処理を中止し、ホーム画面６０８に戻る。
【0091】
次に、スキャンｔｏチャットの動作が固定メンションモードに設定されている場合について説明する。固定メンションモードに設定されている状態で、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されることにより、スキャンｔｏチャット設定確認画面７５０が表示される。スキャンｔｏチャット設定確認画面７５０には、図１７で設定されたメンションユーザやコメント（定型文）が表示される。
【0092】
スキャンｔｏチャット設定確認画面７５０のＯＫボタン７５１が選択されることによって、原稿のスキャンが開始し、スキャンした画像データの送信が行われ、送信中画面７４０が表示される。
【0093】
次に、スキャンｔｏチャットの動作がメンションなしに設定されている場合について説明する。スキャンｔｏチャットの動作がメンションなしに設定されていて、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択された場合、スキャンｔｏチャット設定確認画面７６０が表示される。スキャンｔｏチャット設定確認画面７６０には、メンションユーザもコメントもない例を示しているが、メンションユーザがなしで、コメントは設定されていてもよい。
【0094】
スキャンｔｏチャット設定確認画面７６０のＯＫボタン７６１が選択されることによって、原稿のスキャンが開始し、スキャンした画像データの送信が行われ、送信中画面７４０が表示される。
【0095】
なお、スキャンｔｏチャット設定確認画面７３０、７４０、７５０には投稿先のチャンネルを示す情報も表示されてもよい。
【0096】
なお、本実施例ではスキャンｔｏチャットボタン６０２が選択され、ＯＫボタン７３１もしくはＯＫボタン７５１もしくはＯＫボタン７６１が選択されることによって、原稿のスキャンが開始し、スキャンして生成された画像データを送信する例を説明した。しかしこれに限らず、スキャンｔｏチャットボタン６０２が選択されたら、ユーザの操作を受け付けることなく、原稿のスキャンを開始し、スキャンして生成された画像データが送信してもよい。その場合、原稿のスキャンを実行している間に、投稿先のチャンネルを示す情報、通知先のユーザを示す情報、コメント情報を含む画面を表示してもよい。その画面には、キャンセルボタンも表示され、上記情報を確認したユーザが不備に気づいた場合に、原稿のスキャンと画像データの送信をキャンセルできるようになっていてもよい。
【0097】
ここで図７の説明に戻る。Ｓ１００９において、ＣＰＵ１１１は操作部１１６に図１５のスキャンｔｏチャット設定確認画面７３０（固定メンションモードの時は、スキャンｔｏチャット設定確認画面７５０、メンションなしの時はスキャンｔｏチャット設定確認画面７６０）を表示する。Ｓ１００９にて、スキャンｔｏチャットで設定すべきメンション対象ユーザの設定やコメント選択画面の設定がすべて確定したことを検知した場合、Ｓ１０１０に進む。具体的には、スキャンｔｏチャット設定確認画面７３０にて、ＯＫボタン７３１が選択されたか否かを検知する。固定メンションモードの時は、スキャンｔｏチャット設定確認画面７５０のＯＫボタン７５１、メンションなしの時はスキャンｔｏチャット設定確認画面７６０のＯＫボタン７６１が選択されたか否かを検知する。
【0098】
Ｓ１０１０において、ＣＰＵ１１１はスキャン設定に基づいて読取部１１８を制御し、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。スキャン設定は不図示のスキャンｔｏチャットの詳細設定画面でユーザに指定されたスキャン設定を使用する。
【0099】
Ｓ１０１１において、ＣＰＵ１１１はＳ１０１０で生成された画像データを送信設定画面で設定されたファイル形式に変換する。
【0100】
Ｓ１０１２において、ＣＰＵ１１１は投稿パラメータを生成する。投稿パラメータには、投稿先のチャンネル、ファイル形式、ファイル名、メンション情報、投稿コメントが含まれる。ファイル形式は送信設定で設定したファイル形式に該当するものが設定される。メンションは、通知したいユーザ名の先頭にアットマーク「＠」をつけた文字を生成する。ファイル名は、送信設定で指定されたファイル名を指定する。ここで送信されるメンション情報とは、図１７の設定画面で設定されたメンションユーザのユーザ情報や、図７の宛先メンション選択画面７１４で選択されたメンションユーザのユーザ情報である。
【0101】
Ｓ１０１３において、ＣＰＵ１１１は事前に登録されたトークン情報１５０３を用いて、メッセージアプリサーバ３００にＨＴＴＰ通信のＰＯＳＴメソッドで、Ｓ１０１１で生成されたファイルと投稿パラメータを送信する。これらのデータ（画像データを変換したファイルや投稿パラメータ）をメッセージアプリサーバ３００に送信することで、メッセージアプリサーバ３００は、受信したファイルを受信したチャンネルの受信したユーザに対して投稿されるように制御する。
【0102】
Ｓ１０１４にて、ＣＰＵ１１１はメッセージアプリサーバ３００から投稿結果を受信し、操作部１１６のタッチパネル６０１に表示する。本実施例により、ユーザはＭＦＰ１０１からメッセージアプリサーバのチャンネルへ容易にファイルを投稿できる。
【0103】
なお、本実施例においては、トークン情報が一つだけ登録されているものとしているが、複数登録されている場合、トークン情報が関わる処理、Ｓ１００２、Ｓ１００３、Ｓ１０１３などは、登録されたトークン分実行するものとする。
【0104】
次に、画像データや投稿パラメータがメッセージアプリサーバ３００に送信されることによって、モバイル端末２００の操作パネル２０１に表示される画面の一例を、図１２を用いて説明する。
【0105】
図１２はメッセージアプリのメッセージ画面の一例を示す図である。図１２のメッセージアプリ画面１２０１は、モバイル端末２００でメッセージアプリが起動され、ＭＦＰ１０１においてＳ１０１３の処理が実行されることによって表示される。また、モバイル端末２００はメッセージアプリサーバ３００と通信している。
【0106】
ユーザがモバイル端末２００でメッセージアプリを起動し、そのユーザのアカウントのＩＤとパスワードを入力してログインすることで、そのユーザ専用の画面が表示される。
【0107】
メッセージ１２０４は、ユーザ１のアカウントを持つユーザが、ＭＦＰ１０１を使用して、スキャンして生成した画像データと、投稿パラメータをメッセージアプリサーバ３００に送信することによって、表示（投稿）されるメッセージである。図１２の例では、投稿パラメータのうちの投稿のチャンネルとして「チャンネル１」が指定され、ユーザとしてチャンネル１に所属する「ユーザ３」が指定されている例を示す。また、投稿パラメータのファイル名として「資料．ｐｄｆ」が指定され。コメントとして「資料を添付します。」が指定されている例でもある。
【0108】
また、メッセージアプリ画面１２０１では、ログインしたユーザが参加しているチャンネル、グループとユーザが表示される。また、相手情報（１２０２）とメッセージのやり取りが表示される（１２０３）。投稿の際に、ユーザ名の先頭に「＠」を付けたコメントを付与することで、投稿の相手がチャンネルの中でも特に指定ユーザに知らせたいことを示す（１２０４）。図１２の場合、ユーザ３は投稿が受信されたことを、メッセージアプリを実行する端末を操作することで自身のユーザ名がコメントとして記載されているため、自身宛の投稿であることに気づきやすくなる。ユーザ３の閲覧するモバイル端末２００がスマートフォンの場合、アイコン通知機能やバイブレーション、着信音でユーザ通知する。ユーザ３の閲覧するモバイル端末２００がデスクトップ端末の場合は、デスクトップ通知機能などでユーザに通知する。また、本画面を表示するにあたって、メッセージアプリサーバ３００は、図１１に記載のデータ構造から必要な情報を検索し表示する。たとえば、メッセージ１２０４の投稿は、やりとり内容５０５の「発言３＋ファイル１」に該当しており、ファイル１の名称などの属性情報を５０４から取得し、メッセージ上に、ファイルアイコンの形で表示している。このファイルアイコンをユーザが選択すると、ファイル５０４に属したファイル１を取得することができる。なお、ここでこのチャンネルに投稿されたファイルはアイコンで表示されているが、そのファイルのプレビュー画像を表示するようにしてもよい。
【0109】
図１１はメッセージアプリサーバ内のファイル構造の一例を示す図である。このファイル構造は、メッセージアプリサーバ３００のＨＤＤ３０５に記憶されており、図１２の画面は、このファイル構造に基づいて表示される。メッセージアプリサーバ３００はｗｏｒｋｓｐａｃｅという一番大きなまとまりの中にチャンネル、グループ、ユーザ、ファイル等の小さなまとまりを持ちデータを管理する。チャンネル５０１はｗｏｒｋｓｐａｃｅのメンバー全員が参加でき、投稿された内容はすべて誰でも検索できる種類のチャットルームである。グループ５０２は全メンバーに公開すべきでないディスカッションのためのチャンネルで閲覧と参加には招待が必要となるものである。ユーザ５０３はこのｗｏｒｋｓｐａｃｅに参加しているユーザである。ファイル５０４は添付されたファイルが保存されている。さらに、チャンネル、グループ、ユーザでのやり取りの内容５０５がそれぞれに紐づいて記憶されている。例えば、チャンネル１にはチャンネル１に参加しているユーザが紐づいて記憶され、また、チャンネル１でやりとりされたメッセージや画像データもチャンネル１に紐づけて記憶されている。このように記憶されていることで、図１７のチャンネル選択欄１７２０でチャンネルが選択されたときに、指定されたチャンネル情報に対応するメンションユーザリストをメンションユーザ選択欄１７２１に表示することができる。
【実施例2】
【0110】
実施例１では、ＭＦＰ１０１がメッセージアプリサーバ３００に直接、画像データや投稿パラメータを送信する例を説明した。本実施例では、ＭＦＰ１０１はボットサーバ４００を介して、画像データや投稿パラメータをメッセージアプリサーバ３００に送信する例を説明する。
【0111】
図８は、ＭＦＰ１０１がスキャンして生成したファイルを、ボットサーバ４００を介して、メッセージアプリサーバ３００に送信するシーケンスの一例を示す図である。
【0112】
Ｓ１１０１において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１はボットサーバ４００に対して、デバイスＩＤまたはユーザＩＤをパラメータとして、ＨＴＴＰ通信でチャンネルリスト情報の要求を行う。
【0113】
Ｓ１１０２において、ボットサーバ４００のＣＰＵ４０１はメッセージアプリサーバ３００に、受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報を利用して、ＨＴＴＰ通信でチャンネルリスト情報の要求することを示す情報を送信する。このトークン情報は、Ｓ１１０１で受信したデバイスＩＤまたはユーザＩＤに対応するものが取得される。
【0114】
図１６はＩＤとトークン情報の対応づけの一例を示す図である。図１６のテーブルでは、ユーザＩＤもしくはデバイスＩＤと認証情報（トークン情報）が対応づけて登録されている。このテーブルは、ボットサーバ４００のＨＤＤ４０５に記憶されている。ここで、ユーザＩＤやデバイスＩＤはＭＦＰ１０１に記憶されている情報であり、ユーザＩＤはＭＦＰ１０１を使用するユーザごとに設定されているユーザの識別情報である。デバイスＩＤはＭＦＰごとに設定されているデバイスの識別情報である。ユーザＩＤはＭＦＰ１０１にログインするためのユーザアカウントを生成する際にユーザにより設定された識別情報であり、デバイスＩＤは工場出荷時に設定されたＭＦＰ１０１固有の識別情報である。
【0115】
Ｓ１１０３において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、トークン情報から登録されているワークスペース情報、ボットアプリを検索する。
【0116】
Ｓ１１０４において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、アプリ情報から実行されたＵＲＬが許可されたものであるか確認し、許可されていればワークスペースに属するチャンネルのリスト情報を生成する。チャンネルのリスト情報とは、チャンネル情報の配列情報である。チャンネル情報は、チャンネルＩＤと、チャンネルの名前、そのチャンネルに参加しているユーザであってメンション指定可能なユーザを示す情報（メンションユーザリスト）、アーカイブチャンネルか否かなどの設定値を含む。
【0117】
Ｓ１１０５において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、通信部３０４を制御して、ボットサーバ４００にＨＴＴＰ通信のレスポンス情報として、チャンネルリスト情報を送信する。
【0118】
Ｓ１１０６において、ボットサーバ４００のＣＰＵ４０１は、Ｓ１１０５で受信した、チャンネルリスト情報をＭＦＰ１０１にＨＴＴＰ通信のレスポンスとして送信する。
【0119】
Ｓ１１０７～Ｓ１１１１の処理は図６のＳ９０５～Ｓ９０９の処理と同様な処理のため説明を割愛する。
【0120】
Ｓ１１１２において、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１はデバイスＩＤもしくはユーザＩＤと、投稿先チャンネルの情報、ファイル形式等を示す情報や画像データ、メンション情報をＨＴＴＰ通信でボットサーバ４００に送信する。
【0121】
Ｓ１１１３において、ボットサーバ４００のＣＰＵ４０１は受信した投稿先チャンネルの情報、ファイル形式を示す情報、画像データ、メンション情報とメッセージアプリサーバ３００に送信する処理を実行する。さらに、ここでは、受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報もメッセージアプリサーバ３００に送信される。ここで、ＣＰＵ４０１は、ＨＤＤ４０５に記憶されているデバイスＩＤもしくはユーザＩＤとトークン情報とが対応づけられたテーブルを参照して、送信するトークン情報を決定する。
【0122】
Ｓ１１１４の処理はＳ９１１の処理と同様の処理であるため、説明を割愛する。
【0123】
Ｓ１１１５において、メッセージアプリサーバ３００のＣＰＵ３０１は、投稿が成功したか否かに対応する結果をＨＴＴＰ通信のレスポンス情報としてボットサーバ４００に送信する。
【0124】
Ｓ１１１６において、ボットサーバ４００のＣＰＵ４０１は、投稿が成功したか否かに対応する結果をＨＴＴＰ通信のレスポンス情報としてＭＦＰ１０１に送信する。なお、投稿が成功した場合ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は操作部１１６に投稿が成功した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が失敗した場合、ＭＦＰ１０１のＣＰＵ１１１は操作部１１６に投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。また、投稿が成功した時はなにも通知を表示せずに、失敗した時だけ投稿が失敗した旨の通知を表示するようにしてもいい。
【0125】
また、本実施例においては、チャンネルリストを取得としたが、アクセス制限付きのグループリスト、個別投稿のユーザリストも同様の方法で投稿することができる。
【0126】
図９は、スキャンｔｏチャット処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ１１１がＲＯＭ１１２に記憶されたプログラムをＲＡＭ１１３に読み出し、実行することで図９のフローチャートの処理は実行される。また、図９のフローはＭＦＰ１０１の電源がオンになったことによって開始される。
【0127】
Ｓ１３０１の処理はＳ１００１の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0128】
Ｓ１３０２にて、ＣＰＵ１１１はＭＦＰ１０１にログインしているユーザのユーザＩＤもしくはＭＦＰ１０１のデバイスＩＤを取得して、ボットサーバ４００にＨＴＴＰ通信でチャンネル情報取得要求とユーザＩＤもしくはデバイスＩＤを送信する。
【0129】
Ｓ１３０３～Ｓ１３１２の処理はＳ１００３～Ｓ１０１２の処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
【0130】
Ｓ１３１３において、ＣＰＵ１１１はＭＦＰ１０１にログインしているユーザのユーザＩＤもしくはＭＦＰ１０１のデバイスＩＤと、Ｓ１３１１で生成されたファイルと投稿パラメータを送信する。なお、実施例１ではあらかじめ登録されているトークン情報１５０３を用いて、メッセージアプリサーバ３００にファイルを送信する例を説明したがこれに限るものではない。例えば、ＭＦＰ１０１のストレージ１１４が図１６のユーザＩＤもしくはデバイスＩＤとトークン情報を対応づけて記憶していて、ログインしているユーザのユーザＩＤやデバイスＩＤに対応するトークン情報を使用して要求やファイルの送信を実行してもよい。
【0131】
なお、本実施例においては、ログインしているユーザＩＤやデバイスＩＤをボットサーバ４００との通信に使用しているが、一意に決まる識別子であればテナントＩＤなどを利用することもできる。
【0132】
図１０は、ボットサーバ４００が画像データをメッセージアプリサーバ３００に送信する際の処理の一例を示すフローチャートである。ＣＰＵ４０１がＲＯＭ１１２に記憶されたプログラムをＲＡＭ１１３に読み出し、実行することで図１０のフローチャートの処理は実行される。また、図１０のフローはＭＦＰ１０１の電源がオンになったことによって開始される。
【0133】
Ｓ１４０１において、ＣＰＵ４０１はＭＦＰ１０１からデバイスＩＤもしくはユーザＩＤとチャンネル情報を取得する情報取得要求を受信したか否かを判定する。受信したと判定した場合、Ｓ１４０２に進む。そうでない場合、Ｓ１４０１に戻る。
【0134】
Ｓ１４０２において、ＣＰＵ４０１はＭＦＰ１０１から受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報を取得する。
【0135】
Ｓ１４０３において、ＣＰＵ４０１は受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報があるか否かを図１６のテーブルを用いて判定する。あると判定された場合、Ｓ１４０４に進む。そうでない場合、Ｓ１４０５に進む。また、あると判定された場合、ＲＡＭ４０３は受信した受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報を記憶する。
【0136】
Ｓ１４０４において、ＣＰＵ４０１はＳ１４０１でＭＦＰ１０１から受信した情報取得要求を、Ｓ１４０３で特定したトークン情報を用いることでメッセージアプリサーバ３００へ送信する。送信に対してメッセージアプリサーバ３００から返ってきた情報はＭＦＰ１０１に送信する。
【0137】
Ｓ１４０５にて、ＣＰＵ４０１はＳ１４０１で受信したリクエストの返答として、実行エラーを示す情報をＭＦＰ１０１に送信する。
【0138】
なお、図１０のフローは、図８のシーケンスのＳ１１０１で送信されたユーザＩＤもしくはデバイスＩＤと情報取得要求を受信した時の例を説明した。Ｓ１１１２の処理で送信されたユーザＩＤもしくはデバイスＩＤとファイル（画像データ）と、投稿先チャンネル情報とを受信した時にも図１０と同様のフローで処理する。つまり、受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報があるときは、そのトークン情報と投稿先チャンネル情報とファイル（画像データ）をメッセージアプリサーバ３００に送信する。受信したデバイスＩＤもしくはユーザＩＤに対応するトークン情報がないときは、ＭＦＰ１０１にエラーを示す情報を送信する。
【0139】
本実施例により、メッセージアプリサーバ３００のインタフェース仕様が変更された場合でも、ＭＦＰ１０１のプログラムをアップロードすることなく、ボットサーバのプログラムを更新するだけで、実現が可能になる。また、複数のＭＦＰがある職場において、各ＭＦＰに対して個別にトークン設定を行わなくても、ファイル投稿を実施することができる。
【0140】
＜その他の実施の形態＞
本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0141】
１０１ ＭＦＰ
３００ メッセージアプリサーバ
４００ ボットサーバ
１１１ ＣＰＵ
１１８ 読取部
３００ メッセージアプリサーバ
４００ ボットサーバ
１１１ ＣＰＵ
１１８ 読取部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】