(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-26
(45)【発行日】2024-08-05
(54)【発明の名称】管理装置、方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240729BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240729BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 330
G06F3/12 373
G06F3/12 385
B41J29/38 501
B41J29/38 801
H04N1/00 127A
(21)【出願番号】P 2022197667
(22)【出願日】2022-12-12
(62)【分割の表示】P 2020103371の分割
【原出願日】2020-06-15
【審査請求日】2023-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】西川 智
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-095053(JP,A)
【文献】特開2009-157509(JP,A)
【文献】特開2020-004135(JP,A)
【文献】特開2020-091825(JP,A)
【文献】特開2008-148228(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューターを、
プリンターを識別するための識別情報の指定と、前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理としてライセンス情報に基づくプリンターのソフトウェアの有効化の処理の指定と、プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定とを、タスク名に紐づけて、タスクとして登録して管理する管理手段と、
前記管理手段で管理されたタスクの一覧を、該タスクのステータスと共に提供する提供手段として機能させるプログラムであって、
前記ステータスは、一時停止、または、動作中を示し、
前記タスクにおける前記検索するタイミングに係る指定は、前記コンピューターで前記プログラムに基づきまだ管理されていなかった、前記識別情報で識別される新たなプリンターを見つけるために行われる指定であることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記識別情報として、IPアドレス、シリアル番号、MACアドレス及び機種名のうちの少なくとも1つの情報の指定を受け付けることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、ライセンス情報に基づくプリンターのソフトウェアの有効化の処理を含む複数の処理を選択する指定を受け付けることができることを特徴とする請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピューターを、さらに、前記ネットワークの検索で見つかった、前記コンピューターで前記プログラムに基づき管理された1以上のプリンターの情報を、リストで提供するデバイスリスト提供手段として機能させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定として、定期的に前記ネットワークに対する検索を行うための指定を受付けることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピューターを、さらに、前記管理されたタスクの情報をエクスポートするエクスポート手段として機能させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、さらに、ファームウェアの更新の指定を受け付けることができることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、さらに、設定編集の指定、および、設定のバックアップの指定の少なくとも1つの入力を受付けるができることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記プリンターはスキャナを備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
プリンターの情報を管理する管理装置であって、
プリンターを識別するための識別情報の指定と、前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理としてライセンス情報に基づくプリンターのソフトウェアの有効化の処理の指定と、プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定とを、タスク名に紐づけて、タスクとして登録して管理する管理手段と、
前記管理手段で管理されたタスクの一覧を、該タスクのステータスと共に提供する提供手段と、を有し、
前記ステータスは、一時停止、または、動作中を示し、
前記タスクにおける前記検索するタイミングに係る指定は、前記
管理装置でまだ管理されていなかった、前記識別情報で識別される新たなプリンターを見つけるために行われる指定であることを特徴とする管理装置。
【請求項11】
前記識別情報として、IPアドレス、シリアル番号、MACアドレス及び機種名のうちの少なくとも1つの情報の指定を受け付けることを特徴とする請求項10に記載の管理装置。
【請求項12】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、ライセンス情報に基づきプリンターのソフトウェアの有効化の処理を含む複数の処理を選択する指定を受け付けることができることを特徴とする請求項10または11に記載の管理装置。
【請求項13】
さらに、前記ネットワークの検索で見つかった、前記
管理装置で管理された1以上のプリンターの情報を、リストで提供するデバイスリスト提供手段を有することを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項14】
前記プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定として、定期的に前記ネットワークに対する検索を行うための指定を受付けることを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項15】
さらに、前記管理されたタスクの情報をエクスポートするエクスポート手段を有することを特徴とする請求項10乃至14の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項16】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、ファームウェアの更新の指定を受け付けることができることを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項17】
前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理として、設定編集の指定、および、設定のバックアップの指定の少なくとも1つの入力を受付けるができることを特徴とする請求項10乃至16の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項18】
前記プリンターはスキャナを備えることを特徴とする請求項10乃至17の何れか1項に記載の管理装置。
【請求項19】
プリンターの情報を管理する管理装置における方法であって、
プリンターを識別するための識別情報の指定と、前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理としてライセンス情報に基づくプリンターのソフトウェアの有効化の処理の指定と、プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定とを、タスク名に紐づけて、タスクとして登録して管理する管理工程と、
前記管理
工程で管理されたタスクの一覧を、該タスクのステータスと共に提供する提供工程と、を有し、
前記ステータスは、一時停止、または、動作中を示し、
前記タスクにおける前記検索するタイミングに係る指定は、前記
管理装置でまだ管理されていなかった、前記識別情報で識別される新たなプリンターを見つけるために行われる指定であることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像処理装置などを含むネットワークデバイスを、ネットワークを介して管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタや複合機等の画像処理装置(以下、デバイスと呼ぶ)の稼働情報などのデータを取得し、管理するためのデバイス管理システムが知られている。管理対象のデバイスの増加や、サーバーコスト削減やメンテナンスの観点から、一台の管理装置で管理可能なデバイスの台数規模の拡大が見られる。
【0003】
このデバイス管理システムでは、事前に行う動作のテンプレートをプロファイルとして作成する。そして、そのプロファイルを元に対象デバイスを指定したタスクを作成し、条件に応じて実行することにより、デバイスの管理や設定、情報収集等をするのも一般的である。また、頻繁に行う必要がない処理や、突発的に必要になった処理などについては、実行条件などを事前に設定せず、対象デバイスを指定して該処理に対応するタスクを作成し、即時実行する場合もある。
【0004】
このデバイス管理システムは、各デバイスから総印刷ページ数やステータス、補給品の寿命情報等を取得し、レポートするレポーティング機能を持つ場合もある。デバイスから収集した情報を元に、所属先毎に集計する集計手段を持ち、ファイルへ出力し、ユーザーのコスト意識の向上を促すことを目的とした技術もある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のデバイス管理システムでは、対象デバイスを指定して、集計処理を行うスケジュールを指定したタスクを、タイマー実行することで、集計結果のファイル出力を実現する。
【0007】
従来技術では、タスク作成時に対象となるデバイスを指定する必要があるため、タスク作成後に、管理対象のネットワーク上に新たに設置されたデバイスの管理を、そのタスクで自動的に行うことが難しいといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、プリンターを識別するための識別情報の指定と、前記識別情報で識別されるプリンターのために実行されるべき処理としてライセンス情報に基づくプリンターのソフトウェアの有効化の処理の指定と、プリンターをネットワーク上から検索するタイミングに係る指定とを、タスク名に紐づけて、タスクとして登録して管理する管理手段と、前記管理手段で管理されたタスクの一覧を、該タスクのステータスと共に提供する提供手段として機能させるプログラムであって、前記ステータスは、一時停止、または、動作中を示し、前記タスクにおける前記検索するタイミングに係る指定は、前記コンピューターで前記プログラムに基づきまだ管理されていなかった、前記識別情報で識別される新たなプリンターを見つけるために行われる指定であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ネットワーク上で新たに設置されたデバイスに対する様々な管理作業を、事前に設定したタスクの内容に従い、自動で実現することが可能になるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係るデバイス管理システムの構成を示す模式図である。
【
図2】情報処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】デバイス管理サーバー1000のソフトウェアのモジュール構成例を示すブロック図である。
【
図4】画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】デバイス管理サーバーが提供する画面(デバイスリスト)を例示した図である。
【
図6】デバイス管理サーバーが提供する画面(タスクメニュー)を例示した図である。
【
図7】デバイス管理サーバーが提供するタスク設定画面を例示した図である。
【
図8】デバイス管理サーバーが提供する結合タスクに関する画面を例示した図である。
【
図9】デバイス管理サーバーが提供するプロファイルの作成のための画面を例示した図である。
【
図10】実施例1における、結合タスクの作成処理を説明するためのフローチャートである。
【
図11】実施例1における、結合タスクの実行に係る処理を説明するフローチャートである。
【
図12】実施例2における、結合タスクのエクスポート処理を説明するフローチャートである。
【
図13】実施例3における、タスクの対象を限定するための処理を説明するフローチャートである。
【
図14】実施例4における、機種名の選択画面の例を示した図である。
【
図15】デバイス管理システムが提供する結合タスクの作成画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施例1)
<システム構成の説明>
図1は、本発明の実施形態を示すデバイス管理システムの構成を示す模式図である。
図1のシステムは、デバイス管理サーバー1000と、複数のデバイス2000を含む。
【0012】
デバイス2000は、プリンタや複合機等の画像処理装置など、ネットワークに接続可能なネットワークデバイスである。デバイス2000は、ネットワークを介して受信した印刷データを受け取り、電子写真技術やインクジェット技術などの既知の印刷技術を利用して実際の用紙に印刷を行う。また、スキャナを介して紙原稿を読み取り、コピーを行ったり、画像データに変換しEmailなどで送信したりする機能も持つ。もちろん、コピー機能を持たないプリンタも適用可能である。デバイス管理サーバー1000とデバイス2000は、互いに通信回線3000により通信可能に接続されている。通信回線3000は、有線、無線のいずれであってもよい。
【0013】
デバイス管理サーバー1000は、デバイス2000を管理するために、デバイス管理ソフトウェアが実行される情報処理装置である。デバイス管理ソフトウェアは、後述の
図3に示す、表示制御部30、デバイス制御部31、レポート制御部32、プロファイル制御部33、結合タスク制御部34を実現するためのプログラムである。
【0014】
<デバイス管理サーバーのハードウェア構成>
図2は、デバイス管理サーバー1000、およびデバイス2000を構成する情報処理装置のハードウェア構成を示している。デバイス2000については、図示される構成に加え、不図示のプリンタやスキャナ、FAXなどのための専用のハードウェアも備えている。
【0015】
CPU10は、RAM12をワークエリアとして、ROM11、及びHDD19に格納されたOSやデバイス管理ソフトウェアなどの各種プログラムを実行する。また、デバイスの各構成はシステムバス13を介して接続される。また、デバイスは、ディスクコントローラ(DKC)18、CD-ROM、DVD、磁気テープ、ICメモリカード等の記憶媒体をマウント可能なDiskDrive20ビデオカード(VC)14、表示装置(CRT)15を備える。また、デバイスは、キーボードコントローラ(KBC)16、キーボード(KB)17やマウス等のポインティングデバイス(不図示)を備える。また、デバイスは、ネットワークインタフェースボード(NIC)21を介し、通信回線3000上の機器とのデータ通信を行う。
【0016】
<デバイス管理サーバーのソフトウェア構成>
図3は、デバイス管理サーバー1000上で動作する表示制御部30、デバイス制御部31、レポート制御部32、プロファイル制御部33、結合タスク制御部34のソフトウェアのモジュール構成例である。このモジュール構成の例は、デバイス管理ソフトウェアを実行することで実現される後述される処理の主体となるものであり、
図2のRAM12、ROM11、及びHDD19上でCPU10により実行される。
【0017】
表示制御部30は、デバイス表示部301、タスク表示部302、プロファイル表示部303、結合タスク表示部304から構成される。デバイス制御部31は、デバイス接続部311、タスクデータ保管部314、デバイスデータ保管部315、ファームウェアアップデート管理部316、設定管理部317、アプリケーション管理部318から構成される。レポート制御部32は、レポート制御部32、レポート保管部322から構成される。
【0018】
表示制御部30では、自装置のディスプレイやネットワーク介して接続される外部のウェブブラウザなどに対して提供する画面(ユーザーインターフェース(UI))の表示を制御する。具体的には、デバイス表示部301はデバイス制御部31のUIを、タスク表示部302がレポート制御部32のUIやタスク表示を、結合タスク表示部304が結合タスク制御部34のUIを、プロファイル表示部303がプロファイル制御部33のUIを司る。また、Webベースのアプリケーションとしての実施も可能であり、その場合には、Webブラウザを介しての利用が可能である。
【0019】
デバイス接続部311は、デバイス探索やデバイスからの情報収集、設定実行機能を有する。デバイス制御部31は、デバイス接続部311やレポート制御部32が生成し、タスクデータ保管部314、デバイスデータ保管部315に保管したタスクの実行機能を有する。デバイス制御部31は、タスクに設定されたスケジュールや即時実行指示に応じて、タスクを保管したタスクデータ保管部314より、デバイス接続部311、もしくはレポート制御部32、ファームウェアアップデート管理部316、設定管理部317、アプリケーション管理部318に、タスク実行を指示し、その結果をタスクデータ保管部314に保持する。
【0020】
デバイス接続部311のタスクの一例としては、SNMP、IP Broadcast、SLP/Multicast等によるデバイス2000に対するデバイス探索機能がある。その際、デバイス接続部311は、デバイス2000に対して任意のタイミングで探索を行う。そして、デバイス接続部311は、LAN等の通信回線3000を介して、MIB(Management Information Base)といったデバイス情報を取得/変更する機能を有する。また、デバイス接続311は、デバイス探索の結果として、デバイス名、機種名、及びIPアドレス等のデバイス情報を取得し、デバイスデータ保管部315へ保存する。
【0021】
ここで、タスクデータ保管部314、デバイスデータ保管部315は、HDD19上で稼働するデータベース等のデータ記録媒体であり、タスクリスト、デバイスリスト等のテーブルデータが保存される。
【0022】
ファームウェアアップデート管理部316はファームウェアのアップデートや最新ファームウェア確認の実行機能を有する。設定管理部317はデバイスに設定を配信する(設定編集)機能やデバイスの設定を保存するバックアップ機能を有する。アプリケーション管理部318はデバイスで動作するアプリケーションや機能を有効化する機能を有する。レポート制御部32は、デバイス制御部31から取得した情報をレポートとして生成、管理し、レポート保管部322に保存する。
【0023】
プロファイル制御部33は、デバイスレポート等のテンプレートとなるプロファイルを生成、管理し、プロファイル保管部332に保存する。
【0024】
結合タスク制御部34は、デバイス探索、レポート生成、ファームウェアアップデート、設定編集、設定のバックアップ、アプリケーションの有効化等のタスクを組み合わせて動作する結合タスクを生成、管理し、結合タスク保管部342に保存する。
【0025】
<デバイスのソフトウェア構成>
図4は、デバイス2000上で動作するソフトウェアで実現されるモジュール構成例である。
【0026】
デバイス2000は自身の識別情報や、ネットワーク情報、稼働情報(カウンタ情報や消耗品に関する情報)などを管理するためのデバイス情報管理部40を有する。カウンタ情報管理部401は利用される機能ごとの印刷ページ数や、部品の使用回数等を管理し、カウンタ保管部402に保存する。MIB情報管理部403は先のデバイスの識別情報やステータス、構成情報などを示すMIB情報を管理し、MIB情報保管部404に保存する。補給品情報管理部405は、記録剤や補給品の交換回数等を管理し、補給品情報保管部406に保存する。記録剤は、トナーやインクなどが含まれる。それぞれのデータは、デバイス管理サーバー1000の要求に従い、SNMPやその他プロトコルによりデバイス管理サーバー1000へ送信される。
【0027】
<タスク作成の流れ>
図5~
図9はデバイス管理サーバー1000が提供する画面の例を示している。これを用い、タスク作成の流れを説明する。
【0028】
図5(a)はデバイス管理サーバー1000が提供する、デバイス探索の結果であるデバイスリストの画面の例を示している。デバイス管理サーバー1000では、管理対象となり得るデバイスをネットワーク上から探索して見つける。この探索のアルゴリズムにはSNMP等があるが、その方式は問わない。リストでは、探索で見つかったデバイスの情報として、デバイス名と共に、それらのデバイスの識別情報(機種名、IPアドレス、シリアル番号等)が表示される。ここでは、Device1、Device2、Device3が探索されている。
【0029】
図6は、デバイスを選択して、タスクを作成する際のメニューを含む画面の例である。タスクを作成する場合、まず、対象とするデバイスを選択して、タスクメニューを表示させる。
図5(a)で示すチェックボックス等でデバイスをチェックすることで、デバイスが選択される。タスクメニューでは、そのデバイスで設定可能なタスクが列挙される。ここでは、選択可能なタスクとして、レポーティングとデバイス監視、ファームウェアアップデート、設定編集、設定バックアップ、アプリケーション管理が列挙されている。この設定可能なタスクはそのデバイスの種類、持っている機能等から判断される。
【0030】
<タスクのタイプの定義>
タスクには大別して、2つのタイプのタスクがある。1つは、タスクごとのデバイスに対する操作内容が設定されたプロファイルを作成したうえで、スケジュールによって定期的または所定頻度で、該プロファイルに従う処理を自動実行するための第1タイプのタスクである。もう1つは、デバイス管理サーバー1000のオペレーターであるユーザーの指示入力に応じて、指定された設定で、その指示入力に従い、即時に実行される第2タイプのタスク(以降、一過性のタスク、とも呼ぶ)である。
【0031】
まず、
図7(a)を用いて、定期的なタスクの一例として、レポーティングタスクを説明する。レポーティングタスクでは、対象となったデバイスから収集したステータスやログ情報に基づくデバイスレポートが自動作成される。レポーティングタスクが選択されると、次に、そのタスクのテンプレートである、プロファイルの選択を行う。先に選択したデバイスと、選択可能なプロファイルが列挙されている。プロファイルは事前に作成することで、ここに列挙されるが、編集ボタンより編集したり、新規に作成したりすることも可能である。
【0032】
プロファイルの作成は、
図9で示すUIにより行う。どのような間隔でレポーティングを行うかのスケジュールやレポートの送信/保存方法を選択する。Eメールであれば、その宛先、ファイル保存であれば、そのファイル名を設定する。
【0033】
先のプロファイル選択画面より、プロファイルが選択され、実行ボタンが押されると、タスクとして登録される。
図8(a)で示すのがそのタスク表示例である。毎日17:00に動作するレポート1タスクが登録されている例である。また、その実行結果がログとして表示されている。この一連の設定により、選択されたデバイスに対して、レポーティングタスクが作成され、その後の確認が可能となる。
【0034】
次に、
図7(b)を用いて、一過性のタスクの一例として、ファームウェアアップデートタスクを説明する。
【0035】
図6で、ファームウェアアップデートタスクが選択されると、次に、デバイスパスワードの設定と最新のファームウェアに更新にするか、最新があるかの確認のみにするかの選択を行う。先に選択したデバイスが列挙され、パスワードの設定と“最新に更新”のチェックボックスでの設定が可能である。ここでこのチェックボックスをチェックしない場合、最新ファームウェアがあるかの確認のみを行う。実行ボタンの押下により、接続可能な、ファームウェア供給のためのサーバーのアクセスし、最新ファームウェアの確認若しくは、アップデートを行う。このタスクも
図8(a)で示すタスク表示画面で一過性タスクを選択することで、先のレポーティングタスク同様に表示される。この設定により、選択されたデバイスに対して、ファームウェアアップデートタスクが作成、実行され、その後の確認が可能となる。
【0036】
以降に
図10~
図14、
図17を用いて説明するデバイス管理サーバー1000における処理に関するフローチャートで示す各ステップは、CPU10がHDD19、ROM11等よりデバイス管理ソフトウェアをRAM12にロードして実行することで実現される。
【0037】
<実施例1>
図10、
図11に示すフローチャートを用いて、デバイス管理サーバー1000での本発明の結合タスク処理について説明する。ここでは
図5、
図8、
図15の運用ケースを用いながら、本処理の説明を補足していく。
【0038】
ここで、結合タスクとは複数のタスクを結合し、連続して行う新たなタイプのタスクであり、第3タイプのタスクである。たとえば、まず、設定されたスケジュールによりデバイス探索のためのタスクを定期的に実行し、条件に合致するデバイスが新たに見つかった場合に、さらにその見つかったデバイスに対して1以上のタスクを実行する。さらに実行されるタスクと、その内容については、結合タスクとして予め設定されることになる。
【0039】
デバイス管理サーバー1000では結合タスクを生成する時、まず、タスクを表示する画面上より、結合タスクを選択する。その画面の例を
図8(b)に示す。
図8(b)上で、新規作成のボタンが選択された場合には、さらに
図15で示す結合タスク作成画面が表示され、結合タスクに追加すべきタスクに関する設定操作などを受け付ける。
【0040】
S1001では、結合タスク制御部34が、
図15(a)を介して受け付けた操作で、結合タスクにタスク追加の操作があったかどうかを判定する。タスクの追加操作が含まれていればS1004に進む。選択されなければ、S1008に進む。
【0041】
S1004では、結合タスク制御部34が、追加されたタスクが、定期タスクかグループ追加であったかを判定する。定期タスクかグループ追加であればS1005に進む。そうでなければS1006に進む。S1005では、結合タスク制御部34が、結合タスクに、選択された定期タスクやグループ追加のタスクの設定を追加する。
【0042】
ここで、「定期タスク」としては、“レポーティング”、“デバイス監視”などがある。“レポーティング”タスクは前述した通りである。“デバイス監視”タスクとは、定期的にデバイスの状態を監視し、エラー等が発生した場合、Eメールを送信するタスクである。グループ追加は、デバイスをグループ管理するための機能を利用するタスクであり、指定されたデバイスグループに探索で見つかったデバイスを追加する。
【0043】
S1006では、結合タスク制御部34が、追加されたタスクが、一過性のタスクであったかを判定する。一過性のタスクの追加が選択されていれば、S1007で結合タスクにその一過性のタスクの設定を追加する。一過性のタスクの追加が選択されていなければS1008に進む。
【0044】
ここで、一過性のタスクとして、“ファームウェアアップデート”、“設定編集”、“設定バックアップ”、“アプリケーション管理”などがある。
【0045】
“設定編集”タスクとは、IP設定やロケーション情報等、デバイスに設定可能な項目をデバイスに送信するタスクである。“設定バックアップ”タスクとは、アドレス帳や印刷設定等の設定項目を特定のHDDを指定した保存先に保存するタスクである。“アプリケーション管理”タスクとは、デバイスで動作するアプリケーションや機能を有効化するタスクである。その有効化のため、特定のHDDを指定したライセンスファイルの入力指定が可能である。
【0046】
図15(b)は、結合タスクに、「定期タスク」としての“レポーティング”タスクと、一過性のタスクとしての“ファームウェアアップデート”タスクが設定された表示例を示している。この設定によれば、探索で新たに見つかったデバイスに対して、定期的な“レポーティング”の設定が行われる上に、その見つかったタイミングでの“ファームウェアアップデート”が実行されることになる。
【0047】
S1008では、結合タスク制御部34が、
図15(b)を介して、探索の「対象」の選択ボタンの操作入力を受け付けたか否かを判定する。これは、デバイス探索の条件を設定するための操作になる。選択ボタンの操作入力を受け付けた場合にはS1009に進み、なければ本処理を終了する。結合タスクの設定は終了時点で保存される。「対象」の設定が行われなかった場合であっても、後々にこの保存された設定を呼び出して、改めて設定することが可能である。
【0048】
S1009では、結合タスク制御部34が、
図15(c)を介して、条件設定のための項目の一覧を表示する。項目としては、機種名、IPアドレス、シリアル番号、MACアドレス等がある。ユーザーが、1以上の項目を選択して、各選択項目に対して設定を行う。機種名の場合は、見つけたい機種名の一部または全部を英数、文字列などで指定することで設定する。IPアドレスでは、1以上のIPアドレスやアドレスの範囲を指定することで設定する。シリアル番号、MACアドレスなどは、見つけたデータを指定することになる。手動で設定することも、外部からインポートして設定することもできる。
【0049】
S1010では、結合タスク制御部34が、対象項目とその設定が行われたかを判定し、行われていればS1011に進み、そうでなければS1012に進む。S1011では、結合タスク制御部34が、選択された1以上の対象項目とそれらに対する設定を結合タスクに追加する。
【0050】
S1012では、結合タスク制御部34が、結合タスクの作成指示があったかを判定する。これは、
図15(d)を介して、実行ボタンに対する操作入力が行われた、否かの判定となる。結合タスクの作成指示があった場合には、S1014で、結合タスク制御部34が、S1005、S1007、S1011の処理に基づく結合タスクを生成し、結合タスク保管部342に保管し、終了する。
【0051】
作成された結合タスク1はタスク表示画面上、動作中として確認できる。その画面の例が
図8(c)でる。ここで、対象は1デバイス以上なので、“1+”と表示されている。また、結合タスク1を選択すると、可能な操作が一覧できる。その画面の例が
図8(d)である。ここで、設定を選択すると、
図15(d)と同等の設定内容を確認することができる。
【0052】
なお、可能な操作として、他に一時停止、削除、エクスポートが選択可能である。
【0053】
図11を用いて、作成された結合タスクについて、定期探索の時刻になった場合の処理を説明する。
【0054】
S1101では、デバイス接続部311が、ネットワーク上に探索パケットを送信し、新規デバイスの探索を行う。結合タスクに含まれる探索タスクは予め設定されたスケジュールで定期的に探索処理が自動実行される。このスケジュールは、任意に変更が可能である。S1102では、結合タスク制御部34が、ネットワーク上に新たに設置されたなど、新たな識別情報を持つ新デバイスが見つかったか否かを判定する。新デバイスがあればS1103に進み、なければ本処理を終了する。
【0055】
探索でDevice4が新デバイスとして見つかった場合を想定する。その画面の例が
図5(b)である。
【0056】
S1103では、結合タスク制御部34が、結合タスク保管部342より、設定された結合タスクの情報を取得する。タスクの対象となるデバイスを特定するための条件、グループ追加設定、定期タスク情報、一過性のタスク設定を取得する。
【0057】
S1104では、結合タスク制御部34が、例えば
図15(c)、(d)で設定された条件と、S1102で見つかったと判定された新デバイスからネットワークを介して取得した情報とに基づき、結合タスクの対象デバイスかを判定する。対象デバイスであると判定した場合にはS1105に進み、そうでなければ本処理を終了する。
【0058】
条件としてIPアドレスが“172.20.*.*”であった場合、Device4のIPアドレスは“172.20.101.200”であるため、結合タスクの対象であると判定される。
【0059】
S1105では、結合タスク制御部34が、グループへの追加設定があるかを判定する。グループへの追加設定がある場合、S1106に進む。ない場合にはS1107へ進む。S1106では、結合タスク制御部34が、このデバイスを指定されたグループへ追加処理を行う。
【0060】
S1107では、結合タスク制御部34が、結合タスクに新デバイスに対する定期タスクの設定があるかを判定する。定期タスクの設定がある場合、S1108に進む。ない場合にはS1109へ進む。S1108では、結合タスク制御部34が、タスク管理312経由で、結合タスクで設定されている定期タスクの対象デバイスとして登録する。
図15(b)の例では、レポーティング機能を利用する定期タスクの対象として登録が行われる。また、結合タスクにおいて、複数の定期タスクが設定されている場合は、それぞれの対象として登録する。
【0061】
S1109では、結合タスク制御部34が、一過性のタスクの設定があるかを判定する。一過性のタスクの設定がある場合、S1110に進む。ない場合は結合タスクを終了する。
【0062】
S1110では、デバイス制御部31が、その対象デバイスがその一過性のタスクを動作させることが可能かを判定する。動作可能である場合、S1111に進む。動作可能でない場合、S1112に進む。それぞれのデバイスは機能による制限により、対象として設定可能な一過性のタスクが異なる。例えば、新たに見つかったデバイスがネットワークを介したソフトウェアの更新などの管理ができない機種であった場合には、ファームウェアアップデートタスク、アプリケーション管理タスクは、S1110で動作可能でないと判定されることになる。
【0063】
Device4は、一過性のタスクとして、“ファームウェアアップデート”、“設定編集”が動作可能であるとする。
【0064】
S1111では、デバイス制御部31が、その一過性のタスクの実行を制御する。具体的には、タスクの種類に従い、ファームウェアアップデート管理部316、設定管理部317、アプリケーション管理部318経由で、実行をリクエストする。ここでは、ファームウェアアップデート管理部316により、Device4に対して、先に説明したように、ファームウェア供給のためのサーバーへのアクセスを踏まえて、最新ファームウェアの取得、その後、アップデートの指示が行われる。
【0065】
S1112では、結合タスク制御部34が、設定されている最後の一過性タスクかを判定する。最後の一過性のタスクの場合、S1114に進む。最後でない、つまり、まだ設定されている一過性タスクがある場合、S1113に進む。S1113では、結合タスク制御部34が、設定されている次の一過性タスクを指し示し、S1110に戻る。
【0066】
S1114では、結合タスク制御部34が、探索された最後の対象デバイスかを判定する。最後の対象デバイスの場合、結合タスクを終了する。最後でない、つまり、まだ対象デバイスがある場合、S1115に進む。S1115では、結合タスク制御部34が、次の対象デバイスを指し示し、S1110に戻る。
【0067】
(実施例2)
結合タスクは、デバイス管理ソフトウェアの機能として、その設定をエクスポートし、別の環境で動作するデバイス管理サーバーへインポートすることができる。本実施例では、実施例1で作成した結合タスクをエクスポートする際の処理について説明する。具体的には、一部の一過性のタスクについて、エクスポートの対象外とする。
【0068】
図12を用いて、デバイス管理サーバーでのエクスポート処理について説明する。
【0069】
図8(d)で示す結合タスクを表示する画面より、特定の結合タスクを選択し、メニューからタスクの管理が行える。ここでは、
図15(e)で示す内容の結合タスクが生成されている。
図8(e)でその結合タスクを選択して、エクスポートをメニューから選択した場合を例に説明する。
【0070】
S1201では、結合タスク制御部34が、選択された結合タスクに一過性のタスクの設定があるかを判定する。ある場合にはS1202に進み、ない場合はS1209へ進む。
【0071】
S1202では、結合タスク制御部34が、結合タスク内に設定された一過性のタスクが、エクスポートできないタスクであるか否かを判定する。エクスポートすべきでないタスクであった場合にはS1203に進み、そうでない場合にはS1205へ進む。
【0072】
例えば、“アプリケーション管理”は、特定の対象デバイスのみを指定したライセンスファイルの入力指定される必要があり、このタスクが別装置でインポートされても正常に実行できない可能性が高い。ほかにも、エクスポート元のデバイス管理サーバーの記憶装置内でのみ管理するようなデータを利用する一過性のタスクの場合にも、エクスポートすべきでないタスクと判定される。
図15(e)の結合タスクでは、“設定バックアップ”タスクがエクスポートすべきでないタスクと判定される。
【0073】
S1203では、結合タスク制御部34が、その結合タスク情報より、その一過性のタスクの情報を削除する。
【0074】
S1204では、結合タスク制御部34が、設定されている最後の一過性のタスクかを判定する。最後の一過性のタスクである場合、S1206に進む。まだ、設定されている一過性のタスクがある場合、S1205へ進む。S1205では、結合タスク制御部34が、設定されている次の一過性のタスクを指し示し、S1202に戻る。
【0075】
S1206では、結合タスク制御部34が、特定のHDDへの入出力に依存する一過性のタスクがあったかを判定する。あれば、S1207に進む。なければ、S1209に進む。S1207では、結合タスク制御部34が、結合タスク表示部304経由で、
図15(f)に示すような、エクスポートをキャンセルするかどうかを確認する画面を表示する。この例では、“設定バックアップ”タスクは、エクスポート時に削除されることを示している。
【0076】
S1208では、結合タスク制御部34が、キャンセルが選択されたかを判定する。キャンセルが選択されれば終了し、選択されなければS1209に進む。
【0077】
S1209では、結合タスク制御部34が、S1203での削除対象以外のタスクなどの設定を含む結合タスクの情報から、エクスポートデータを作成する。S1210では、結合タスク制御部34が、指定された保存先、ファイル名でエクスポートデータの保存を行う。
【0078】
別PCでこのエクスポートファイルをインポートし、表示した例が、
図15(g)である。“レポーティング”、“ファームウェアアップデート”が設定された結合タスクがインポートされている。
【0079】
(実施例3)
実施例1で結合タスクを作成する際には、一過性のタスクそれぞれに対して、対象を限定することが考えられる。これを、
図13を用いて、この処理について説明する。以降では、実施例1との異なる処理について詳しく説明する。
【0080】
図13は、
図10のS1007で説明した処理に追加される処理になる。
【0081】
S1301では、結合タスク制御部34が、結合タスク表示部304経由で、結合タスクに対して一過性のタスクを追加する際に、追加するタスクの対象を限定する確認する画面(不図示)の表示を行う。S1302では、結合タスク制御部34が、対象を限定することが選択入力されたかを判定する。限定することが選択入力された場合にはS1303に進み、なければS1007の処理に戻り、そのままS1008に進むことになる。
【0082】
S1303では、結合タスク制御部34が、追加しようとしている一過性のタスクの対象を限定するための条件設定を受け付ける。具体的には、
図15(c)で説明した対象の選択と同様の画面を、結合タスク表示部304が提供することで、ユーザーから設定を受け付ける。具体的には、対象を限定するための、項目(機種名、IPアドレス、シリアル番号、MACアドレス)の指定と、その値の範囲などの指定と、を受け付ける。S1304では、結合タスク制御部34が、追加しようとしている一過性のタスクに紐づけて、受け付けた設定を保存して、S1007の処理に戻る。
【0083】
本処理により、実施例1で説明した
図15(c)、(d)を用いて説明した結合タスクの対象を決定する条件(例えば、“172.20.*.*”)と、S1304で保存した設定内容と、の両方を満たすデバイスが見つかった場合に、
図13で説明した一過性のタスクが実行されることになる。
【0084】
(実施例4)
実施例1で結合タスクを作成する時、S1009~S1011において、対象項目として機種名が選択された場合、既存のデバイスリストに含まれるデバイスの機種の中から選択すること考えられる。この選択処理について、
図14を用いてこの処理について説明する。
【0085】
図14は、
図15(c)を介して、項目「機種名」が選択された場合に、追加で提供される場面の例を示している。
【0086】
ユーザーは、
図14を示す画面を介して、結合タスクの対象とするデバイスを決定する機種名に関する条件として、インポートボタン1401、デバイスリストボタン1402、入力欄1403の何れかで設定することができる。
【0087】
インポートボタン1401が選択された場合、ユーザーが任意に操作している装置のローカル領域に保存されている機種名をリストしたファイルを用いて、そのリストに含まれる機種名の情報をインポートして、設定できる。インポートされた機種名の情報は、入力欄1403に表示される。デバイスリストボタン1402が選択された場合、機種名のリスト1404が表示される。このリストは、現在、デバイス管理ソフトウェアで管理中のデバイスリストに含まれるデバイスの機種が表示されている。この中から1以上の機種を選択すると、デバイスリストボタン1402に反映することができる。また、入力欄1403を選択することで、直接、手動で機種名を入力することができる。
【0088】
図14を示す画面でOKボタンが選択されると、結合タスクの対象として反映されることになる。
【0089】
(他の実施例)
本発明は、上述した実施形態を適宜組み合わせることにより構成された装置あるいはシステムやその方法も含まれるものとする。
【0090】
ここで、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する1以上のソフトウェア(プログラム)を実行する主体となる装置あるいはシステムである。また、その装置あるいはシステムで実行される上述した実施形態を実現するための方法も本発明の一つである。また、そのプログラムは、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給され、そのシステム或いは装置の1以上のコンピュータ(CPUやMPU等)によりそのプログラムが1以上のメモリーに読み出され、実行される。つまり、本発明の一つとして、さらにそのプログラム自体、あるいは該プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な各種記憶媒体も含むものとする。また、上述した実施形態の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても、本発明は実現可能である。
【符号の説明】
【0091】
1000 デバイス管理サーバー
2000 デバイス