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特許7542017自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理
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  • 特許-自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理 図1
  • 特許-自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理 図2A
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  • 特許-自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理 図4B
  • 特許-自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-21
(45)【発行日】2024-08-29
(54)【発明の名称】自動化されたツール管理システムにおける割り当てられたステータスでの物体の管理
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021577671
(86)(22)【出願日】2020-06-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-07
(86)【国際出願番号】 US2020040141
(87)【国際公開番号】W WO2020264506
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】62/868,818
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594174105
【氏名又は名称】スナップ - オン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フライ,デイビッド・シィ
(72)【発明者】
【氏名】リプシー,マシュー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップス,プレストン・シィ
(72)【発明者】
【氏名】ニューポート,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ロボ,アンドリュー・アール
(72)【発明者】
【氏名】チュワン,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ,フレデリック・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,ショーン・ダブリュ
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-003823(JP,A)
【文献】特表2020-507856(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00 - 1/20
B65G 61/00
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動化された在庫管理システムであって、
物体を保管するための複数の保管位置を含む1つ以上の保管装置と、
1つ以上の物体を受けるための第1の事前定義された位置とを備え、前記第1の事前定義された位置は、物体がいつ前記第1の事前定義された位置に置かれるかを感知するよう構成される感知システムを含み、前記自動化された在庫管理システムはさらに、
1つ以上の物体を受けるための第2の事前定義された位置を備え、前記第2の事前定義された位置は、物体がいつ前記第2の事前定義された位置に置かれるかを感知するよう構成される感知システムを含み、前記自動化された在庫管理システムはさらに、
1つ以上のプロセッサを備え、前記1つ以上のプロセッサは、
物体が、前記第1の事前定義された位置に置かれると、自動的に、第1のステータスを前記物体に割り当て、前記置かれた物体の前記第1のステータスを示す警報の送信を引き起こし、
前記第1の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第1のステータスを示す前記送信された警報を受信した、前記第1のステータスに関連付けられたユーザが、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
ユーザが、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出した後、前記置かれた物体と関連付けられる複数のトランザクションを追跡し、
前記物体が前記第2の事前定義された位置に置かれると、自動的に、第2のステータスを前記物体に割り当て、前記置かれた物体の前記第2のステータスを示す警報の送信を引き起こすよう構成され
前記第2の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第2のステータスを示す前記送信された警報を受信した第2のユーザが、前記第2の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
前記置かれた物体が前記第2の事前定義された位置から借り出された後、前記物体が前記保管装置の前記保管位置に存在すると判断されるように構成される、自動化された在庫管理システム。
【請求項2】
記プロセッサは、前記置かれた物体に対応する、前記第1の事前定義された位置の前記感知システムによって感知された情報に基づいて、前記第1のステータスを自動的に割り当てるよう構成される、請求項1に記載の自動化された在庫管理システム。
【請求項3】
前記感知された情報は、前記置かれた物体を含む容器上の視覚的マーキングに対応する、請求項に記載の自動化された在庫管理システム。
【請求項4】
さらに、ユーザ入力を受信するよう構成される入力装置を備え、
記プロセッサは、前記入力装置によって受信されたユーザ入力に基づいて前記第1のステータスを自動的に割り当てるよう構成される、請求項1に記載の自動化された在庫管理システム。
【請求項5】
さらに、1つ以上の物体を受けるための第3の事前定義された位置を備え、
前記第1の事前定義された位置および前記第3の事前定義された位置は、各々、それぞれのステータスに対応し、前記第1の事前定義された位置に置かれる物体は、前記第3の事前定義された位置に置かれるときとは異なる第1のステータスを自動的に割り当てられる、自動化されたツール管理のための、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の事前定義された位置の前記感知システムおよび前記第2の事前定義された位置の前記感知システムは、各々、
前記複数の保管位置の画像を取得するよう構成される1つ以上のカメラ、
RFIDタグを検出するよう構成される1つ以上のRFセンサ、
それぞれの物体に接続するよう構成される1つ以上の電気的接続、
それぞれの物体の重量を検出するよう構成される1つ以上の計量器、
物体の形状を検出するよう構成される接触センサのアレイ、
音波を放射するよう構成されるエミッタと音波を検出するよう構成される検出器とを各々が含む1つ以上の超音波センサ、または、
金属物体を検出するよう構成される1つ以上の磁気誘導センサ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の自動化された在庫管理システム。
【請求項7】
さらに、ユーザ入力を受信するよう構成される入力装置を備え、
記プロセッサは、さらに、前記入力装置によって受信されたユーザ入力に基づいて、前記物体の前記自動的に割り当てられたステータスをクリアし、前記ユーザ入力に基づいて前記物体に第3のステータスを割り当てるよう構成される、請求項1に記載の自動化された在庫管理システム。
【請求項8】
自動化された在庫管理システムのための方法であって、
保管装置の保管位置に物体を保管するステップと、
前記物体を第1の事前定義された位置で受けるステップと、
前記物体を前記第1の事前定義された位置において受けることに基づいて、第1のステータスを前記物体に自動的に割り当てるステップと、
置かれた前記物体の前記第1のステータスを示す警報を送信するステップと、
前記第1の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第1のステータスを示す前記送信された警報を受信した、前記第1のステータスに関連付けられたユーザが、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すステップと、
ユーザが、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出した後、前記置かれた物体に関連付けられる複数のトランザクションを追跡するステップと、
前記物体を第2の事前定義された位置で受けるステップと、
前記物体を前記第2の事前定義された位置において受けることに基づいて、第2のステータスを前記物体に自動的に割り当てるステップと、
置かれた前記物体の第2のステータスを示す警報を送信するステップと、
前記第2の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第2のステータスを示す前記送信された警報を受信した第2のユーザが、前記第2の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
前記第2の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すステップと、
前記保管装置の前記保管位置において前記物体を受けるステップとを含む、方法。
【請求項9】
ユーザは、前記置かれた物体の前記第1のステータスを示す前記送信された警報を受信し、前記送信された警報の受信に応答して、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出す、請求項に記載の方法。
【請求項10】
さらに、前記第1の事前定義された位置において、前記置かれた物体に対応する情報を感知するステップを含み、
前記第1のステータスは、前記第1の事前定義された位置において感知された情報に基づいて自動的に割り当てられる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の事前定義された位置における前記感知された情報は、前記置かれた物体を含む容器上の視覚的マーキングに対応する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
さらに、入力装置においてユーザ入力を受信するステップを含み、
前記第1のステータスは、前記入力装置によって受信されたユーザ入力に基づいて自動的に割り当てられる、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の事前定義された位置および前記第2の事前定義された位置において前記物体を受けることは、感知システムによって検出され、前記感知システムは、各々、
数の前記保管位置の画像を取得するよう構成される1つ以上のカメラ、
RFIDタグを検出するよう構成される1つ以上のRFセンサ、
それぞれの物体に接続するよう構成される1つ以上の電気的接続、
それぞれの物体の重量を検出するよう構成される1つ以上の計量器、
物体の形状を検出するよう構成される接触センサのアレイ、
音波を放射するよう構成されるエミッタと音波を検出するよう構成される検出器とを各々が含む1つ以上の超音波センサ、または、
金属物体を検出するよう構成される1つ以上の磁気誘導センサ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
さらに、
入力装置においてユーザ入力を受信するステップと、
前記受信されたユーザ入力に基づいて、前記物体の前記自動的に割り当てられたステータスをクリアし、前記物体に第3のステータスを割り当てるステップとを含む、請求項に記載の方法。
【請求項15】
プロセスを実行するための実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プロセスは、
保管装置の保管位置に物体が存在すると判断するステップと、
前記物体が第1の事前定義された位置に存在すると判断するステップと、
前記物体が前記第1の事前定義された位置に存在するという前記判断に基づいて、前記物体に第1のステータスを自動的に割り当てるステップと、
置かれた前記物体の前記第1のステータスを示す警報の送信を引き起こすステップと、
前記第1の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第1のステータスを示す前記送信された警報を受信した、前記第1のステータスに関連付けられたユーザが、前記第1の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
前記置かれた物体が前記第1の事前定義された位置から貸し出された後、前記置かれた物体に関連付けられる複数のトランザクションを追跡するステップと、
前記物体が第2の事前定義された位置に存在すると判断するステップと、
前記物体が前記第2の事前定義された位置に存在するという前記判断に基づいて、前記物体に第2のステータスを自動的に割り当てるステップと、
置かれた前記物体の前記第2のステータスを示す警報の送信を引き起こすステップと、
前記第2の事前定義された位置は、前記置かれた物体の前記第2のステータスを示す前記送信された警報を受信した第2のユーザが、前記第2の事前定義された位置から前記置かれた物体を借り出すことを許可するよう構成され、
前記置かれた物体が前記第2の事前定義された位置から貸し出された後、前記物体が前記保管装置の前記保管位置に存在すると判断するステップとを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記プロセスは、さらに、前記第1の事前定義された位置における前記置かれた物体に対応する感知された情報を受信するステップを含み、前記第1のステータスは、前記感知された情報に基づいて割り当てられる、請求項15に記載の媒体。
【請求項17】
前記第1の事前定義された位置における前記感知された情報は、前記置かれた物体を含む容器上の視覚的マーキングに対応する、請求項16に記載の媒体。
【請求項18】
前記物体に対する前記第1のステータスは、入力装置によって受信されたユーザ入力に基づいて自動的に割り当てられる、請求項15に記載の媒体。
【請求項19】
前記第1の事前定義された位置および前記第2の事前定義された位置における前記物体の判断は、感知システムから受信される情報に基づき、前記感知システムは、各々、
複数の前記保管位置の画像を取得するよう構成される1つ以上のカメラ、
RFIDタグを検出するよう構成される1つ以上のRFセンサ、
それぞれの物体に接続するよう構成される1つ以上の電気的接続、
それぞれの物体の重量を検出するよう構成される1つ以上の計量器、
物体の形状を検出するよう構成される接触センサのアレイ、
音波を放射するよう構成されるエミッタと音波を検出するよう構成される検出器とを各々が含む1つ以上の超音波センサ、または、
金属物体を検出するよう構成される1つ以上の磁気誘導センサ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の媒体。
【請求項20】
前記プロセスは、さらに、
入力装置からユーザ入力を受信するステップと、
前記受信されたユーザ入力に基づいて、前記物体の前記自動的に割り当てられたステータスをクリアし、前記物体に第3のステータスを割り当てるステップとを含む、請求項15に記載の媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への参照
本出願は、2019年6月28日に米国特許商標庁に提出された米国仮出願番号第62/868,818号の利益を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本主題は、自動化されたツール管理システム、並びに自動化されたツール管理システムにおいて物体を管理する技術および機器に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ツールが製造またはサービス環境で使用される場合、ツールステータスを監視することは重要である。例えば航空宇宙産業では、航空機もしくはミサイル部品の精密かつ正確な製造、組み立て、または修理を行うために、ツールが適切に維持されることを確実にすることが重要である。しかしながら、ツールは、ツールの検査、修理、較正、または交換を必要とする、破損、較正ずれ状態、および他の故障に遭遇し得る。なんらかのタイプの故障に遭遇したツールを作業現場から効率的に取り除き、ツールを作業現場に戻すために必要な措置をとることが重要である。
【0004】
現在、保守を必要とするツールを作業現場から取り除き、ツールを修理し、ツールを作業現場に戻すプロセスは、手動方法に依存する。例えば、ユーザが、ツールが破損したことに気付いた場合、ユーザは、ツールの修理を注文する場合がある。修理者は、ツールを作業現場から修理のために回収する場合がある。しかしながら、ユーザが現場にいて修理者にツールを手渡さず、ユーザが修理に関する情報を自分の同僚と共有することもできない場合、誤ったツールが修理者によって回収され、修理プロセスの遅延を引き起こす可能性がある。
【0005】
通常、ツールにおいて修理を処理することに関与する複数の主体が存在する。例えば、作業現場から修理のためにツールを回収する人は、ツールに対して実際の修理を行う人とは異なる場合がある。さらに、修理されたツールを作業現場に戻す人は、修理プロセスに関与する2人の人のいずれとも異なるかもしれない。修理プロセスに関与する人々間の通信の遅延も、修理プロセスの遅延につながる。修理プロセスに関与する人々間の誤通信は、修理プロセスのさらなる遅延につながり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、修理プロセスを管理するための手動方法は、遅延を生じやすく、非効率性をもたらす。修理プロセスを管理することは、ロジスティックな課題を有するが、手動方法に依拠することは、さらに、より高いコスト、時間損失、および過剰な無駄をもたらし得る。
【0007】
したがって、作業現場から物品を効率的に取り除き、必要なステップを必要に応じて処理し、物品を作業現場に戻すことを可能にする、改善されたシステムが必要とされている。
【0008】
詳細な説明
以下の詳細な説明では、関連する教示を完全に理解するために、多数の具体的な詳細が例として記載される。しかしながら、本教示は、そのような詳細を伴わずに実践され得ることが、当業者に明白となるはずである。他の例では、本教示の局面を不必要に不明瞭にすることを避けるために、周知の方法、手順、コンポーネント、および/または回路を、比較的上位レベルで、詳細を伴わずに説明している。
【0009】
背景技術に記載される問題に対処するために、ツールなどの物体を、その物体に割り当てられたステータスに従って自動的に管理する、自動化されたツール管理システムが開発されている。本明細書に開示される種々のシステムおよび方法は、物体を、割り当てられたステータスで管理する、自動化されたツール管理システムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここで、添付の図面に示され、以下で論じられる例を詳細に参照する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、主題技術の例示的な局面による例示的な自動化されたツール管理システム100を示す。自動化された制御システム100は、コンピューティングデバイス102と、データベース104と、ツール管理保管装置106A、106B、および106C(以下、「ツール管理保管装置106」と総称する)と、ネットワーク108とを含む。いくつかの局面では、自動化された制御システム100は、図1に示されるものより多いかもしくは少ないコンピューティングデバイス(例えば、102)、データベース(例えば、104)、および/またはツール管理保管装置(例えば、106A、106B、および106C)を有することができる。
【0012】
コンピューティングデバイス102は、プロセッサ、メモリ、および通信機能を有する様々な形態の処理装置を表すことができる。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行してもよい。コンピューティングデバイス102は、ネットワーク108を介してデータベース104ならびにツール管理保管装置106と通信するよう構成される。非限定的な例として、処理装置は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、またはこれらの処理装置もしくは他の処理装置のいずれかの組合せを含むことができる。
【0013】
コンピューティングデバイス102は、アプリケーションがインストールされてもよい。例えば、アプリケーションは、ツールの識別、ツールの位置、およびツールのステータスを自動的に制御ならびに管理するための管理クライアントソフトウェアアプリケーションを含んでもよい。いくつかの実施形態では、管理クライアントソフトウェアアプリケーションは、データを操作および記憶し、そのデータに関連する情報を記憶し、システムユーザに表示するために使用されてもよい。
【0014】
管理クライアントソフトウェアアプリケーションは、識別(ID)をツールに関連付けてもよい。例えば、ツールが、自動化されたツール管理システムに追加されると、そのツールにIDを割り当ててもよい。システム管理者がツールにIDを割り当ててもよく、または自動化されたツール管理システムがIDを自動生成し、そのIDをツールに割り当ててもよい。以下でさらに詳細に説明されるように、管理クライアントソフトウェアアプリケーションは、ツール管理保管装置106からのデータに基づいて、ツールの位置およびツールのステータスを追跡してもよい。
【0015】
データベース104は、自動化されたツール管理システム内のツールおよびシステムユーザに関連付けられるデータを格納するためのデータストレージである。データベース104は、ツールの位置およびステータスに関連付けられるデータを記憶してもよい。
【0016】
ツール管理保管装置106(すなわち、106A、106B、および106C)は、各々、プロセッサ、メモリ、および通信能力を有する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ命令を実行してもよい。ツール管理保管装置106は、コンピューティングデバイス102上の管理クライアントソフトウェアアプリケーションおよびデータベース104とデータを交換するための、有線リンクまたは無線リンクなどのデータリンクを有する。ツール管理保管装置106は、ネットワークを介してデータベース104との間でデータを送受信する。
【0017】
ツール管理保管装置106は、いくつかの実施形態ではツールボックスである。ツール管理保管装置106は、より一般的には、ツールロッカーまたは任意の他のセキュリティ保護された保管装置もしくは閉鎖されたセキュリティ保護された保管エリア(例えば、ツール置き場またはウォークインツールロッカー)であってもよい。ツール管理保管装置106の各々は、保管ユニット内の物体の在庫状況を識別するために複数の異なる感知技術を利用する高度に自動化された在庫管理システムの例である。一例では、ツール管理保管装置106は、保管ユニット内の物体の在庫状況を識別するための機械撮像方法またはRF感知方法を用いる。
【0018】
例示的な特徴は、システムリソースの効率的な利用、自律的な画像およびカメラ較正、画像データからのツールの特性の識別、在庫画像を捕捉するための適応的タイミング、在庫状況をチェックするための参照データの効率的な生成、画質の自律的な補償などを用いて複雑な画像データを処理する能力を含む。さらなる特徴は、RF識別(RFID)信号等のRF感知信号を放射および受信し、受信された信号を処理して特定のツールを識別し、複数の異なる感知モダリティ(例えば、カメラおよびRFIDベースのモダリティ)を通して取得されたツール情報を相互参照して高度な特徴を提供する能力を含む。
【0019】
図2Aおよび図2Bは、様々な例示的なツール管理保管装置106を示す。ツール管理保管装置106は、ユーザインターフェイス305と、ツール管理保管装置106にアクセスしようとするユーザの身元および権限レベルを検証するためのカードリーダ等のアクセス制御装置306と、ツールを保管するための複数のツール保管引出し330とを含む。引出し330の代わりに、保管システムは、ツールまたは物体が交付および/もしくは返却される、もしくは物体が交付および/もしくは返却される保管装置を含む、棚、区画、容器、または他の物体保管装置を含んでもよい。さらなる例では、保管システムは、保管フック、ハンガー、引出しを有するツールボックス、ロッカー、棚を有するキャビネット、金庫、ボックス、クローゼット、自動販売機、バレル、クレート、および他の材料保管手段を含む。
【0020】
ユーザインターフェイス305は、情報をユーザに表示するよう構成される、ツール管理保管装置106の入力および/または出力装置である。情報は、作業指示、ツール選択、安全ガイドライン、トルク設定、システムおよびツールステータス警報ならびに警告を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェイス305は、ツール管理保管装置106へのアクセスを現在有するユーザに割り当てられたデフォルト言語のテキスト文字列および画像で情報を表示するよう構成されてもよい。図2Aおよび図2Bには示されていないが、ツール管理保管装置106は、情報を出力するための、ツール管理保管装置106の別の出力装置として、スピーカを含んでもよい。
【0021】
アクセス制御装置306は、自動化されたツール管理システム100にアクセスするためのユーザ権限を認証する。具体的には、アクセス制御装置306は、ツール保管引出し330へのアクセスを制限または許可するために用いられる。アクセスを要求するユーザを電子的に識別するために用いられる方法およびシステムは、カードを伴うRFID近接度センサ、磁気ストライプカードおよびスキャナ、バーコードカードおよびスキャナ、共通アクセスカードおよびリーダ、顔認識、指紋認識、筆跡分析、虹彩認識、網膜走査、静脈マッチング、音声分析、および/またはマルチモーダルバイオメトリックシステムを含む、バイオメトリックセンサIDシステム、ならびに言及されないその他の技術うちの1つ以上を、個別に、または組み合わせて含んでもよい。
【0022】
アクセス制御装置306は、1つ以上の電子的に制御されるロック装置または機構の使用を介して、アクセス制御装置306がツール管理保管装置106へのアクセスについてユーザの権限を認証するまで、いくつかまたはすべての保管引出し330を閉位置にロックしたままにする。アクセス制御装置306は、ユーザがツール管理保管装置106にアクセスする権限を付与されていると判断すると、アクセス制御装置306は、ユーザの権限レベルに応じて、いくつかまたはすべての保管引出し330をロック解除し、ユーザがツールを取り外すかまたは交換することを可能にする。特に、アクセス制御装置306は、システムへの所定の認可されたアクセスレベルを識別し、それらの所定の認可されたアクセスレベルに基づいて、3次元空間または物体保管装置へのユーザによる物理的アクセスを許可または拒否してもよい。
【0023】
ツール管理保管装置106は、いくつかの異なる感知サブシステムを含む。例示的な実施例では、ツール管理保管装置106は、システムの内容物または保管位置の画像を捕捉するよう構成される画像感知サブシステムの形態の第1の感知サブシステムを含む。画像感知サブシステムは、レンズベースのカメラ、CCDカメラ、CMOSカメラ、ビデオカメラ、または画像を捕捉する任意のタイプの装置を含んでもよい。ツール管理保管装置106は、一実施例では、1つ以上のRFIDアンテナ、RFID送受信機、およびRFIDプロセッサを含むRFID感知サブシステムの形態をとる、第2の感知サブシステムをさらに含んでもよい。RFID感知サブシステムは、RF感知信号を放射し、RF感知信号に応答して、ツールもしくは他の在庫品目に搭載または組み込まれたRFIDタグから返されるRFID信号を受信し、受信したRFID信号を処理して、個々のツールまたは在庫品目を識別するよう構成される。
【0024】
画像感知サブシステムは、図3Bに関連して以下でさらに詳細に説明される。図3Bは、図1に示されるツール管理保管装置106の特定の実施形態に対応するが、図3Bに示される教示は、図1の実施形態の各々に適用することができる。RFID感知サブシステムは、ツール管理保管装置106のすべての保管引出し330内に位置するツールのRFIDタグを感知するよう構成されてもよく、またはツール管理保管装置106の引出し330の特定のサブセット内に位置するツールのRFIDタグを感知するよう構成されてもよい。一実施例では、RFID感知サブシステムは、ツール管理保管装置106の最上部および最下部の引出し330のみに位置するツールのRFIDタグを感知するよう構成され、RFID感知サブシステムは、ツール管理保管装置106内の最上部および最下部の引出し330の真上に配置されるRFIDアンテナを含み、それらの引出しに位置するツールのRFIDタグを感知する。RFIDアンテナの他の構成を用いることもできる。
【0025】
ツール管理保管装置106はさらに、画像感知装置によって捕捉された画像を処理するため、RFIDアンテナおよび送受信機によって捕捉されたRFID信号を処理するため、および/または他の感知サブシステムによって受信された他の感知信号を処理するための、コンピュータ等のデータ処理システムを含む。データ処理システムは、1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)と、ツール管理保管装置106に、感知装置と直接またはネットワークを介して電子的に通信させ、3次元空間または物体保管装置内の物体の存在または不在データに関するデータを感知装置から取得させるためのプログラム命令を記憶するメモリとを含む。感知サブシステムによって捕捉または受信される画像、RFID信号、および他の感知信号は、システムまたは各保管引出しの在庫状況を判定するために、データ処理システムによって処理される。ここで、在庫状況とは、保管システム内の物体の有無に関する情報を意味する。
【0026】
図3Aは、開位置にあるツール管理保管装置106の1つの引出し330の詳細図を示す。いくつかの実施形態では、各保管引出し300は、ツールを保管するための、ツール切欠き181などの複数の保管位置を有する発泡体基部180を含む。各切欠きは、対応する形状を有するツールをフィットするように受けるために、具体的に輪郭をとられ、形状化される。ツールは、フック、ベルクロ(登録商標)、ラッチ、発泡体からの圧力等を用いることによって、各保管位置に固定されてもよい。
【0027】
一般に、各保管引出し330は、様々なタイプのツールを保管するための複数の保管位置を含む。本開示を通して用いられるように、保管位置は、物体を保管または保護するための保管システム内の位置である。一実施形態では、各ツールは、ツール保管システム内において特定の予め指定された保管位置を有する。さらに、引出し330内の1つ以上のツールは、RFIDタグが搭載または取り付けられてもよい。
【0028】
図3Bは、一実施形態による、ツール管理保管装置106内の撮像サブシステムの斜視図を示す。図3Bに示すように、ツール管理保管装置106は、3つのカメラ310と、鉛直面に対して下向きに約45度に配置された反射面を有し、引出し330から反射された光をカメラ310に向けるための、ミラー312などの、光方向付け装置とを含む、画像感知サブシステムを収容する撮像区画315を含む。方向付けられた光は、カメラ310に到達した後、カメラ310が引出し330の画像を形成することを可能にする。ミラー312の下の陰影領域340は、ツール管理保管装置106の撮像感知サブシステムの視野を表す。340に示されるように、撮像サブシステムは、例えば、引出し336が開け閉めされる際に、撮像感知サブシステムの視野を通過する、開放された引出し336の一部分を走査する。それにより、撮像サブシステムは、開放された引出し336の少なくともその一部分の画像を捕捉する。捕捉された画像の処理は、開放された引出し336の部分におけるツールの在庫状況および/または保管位置を判断するために用いられる。
【0029】
概して、画像感知サブシステムは、特定の引出し330の画像を捕捉し、その特定の引出しの移動を検出することに応答して、引出しの在庫確認を行う。例えば、画像感知サブシステムは、引出しが閉じられつつあるかまたは完全に閉じられていることを検出したことに応答して、引出しの在庫管理を行ってもよい。他の例では、画像感知サブシステムは、引出しが開いているときと閉じているときとの両方で、引出しを撮像してもよい。
【0030】
RF感知サブシステムは、概して、RFベースのタグが関連付けられる引出しまたは棚の在庫チェックを行うよう構成される。RFベースのタグは、ツールに取り付けられるかまたはツール内に埋め込まれるRFIDタグであってもよい。一般に、RFベースのタグは、ツールタイプ(例えば、ねじ回し、トルクレンチなど)および固有のツール(例えば、当該モデルおよびタイプの複数のトルクレンチの中からの特定のトルクレンチ)の両方がRFベースのタグを読み取ることから識別され得るように、ツールに固有の識別子をエンコードする。特に、RFベースのタグにおいてエンコードされた情報は、概して、同じタイプ、同じモデル、同じ経年数、同じ物理的外観等である2つのツールを区別するために用いることができるように、ツールに固有である。
【0031】
RF感知システムは、ツール管理保管装置106内またはその周囲に取り付けられたアンテナを含む。一般的に、アンテナは、ツール管理保管装置106の内部に搭載され、ツール管理保管装置106(または他の定義された3次元空間)内に位置するRFベースのタグの存在のみを検出するよう構成されてもよい。いくつかの実施例では、各アンテナは、ツール管理保管装置106の特定の引出しまたは区画内に位置するRFベースのタグの存在のみを検出するように搭載されてもよく、異なるアンテナが、異なる引出しまたは区画に関連付けられ、搭載されてもよい。さらなる実施形態では、いくつかのアンテナは、さらに、RFベースのタグがツール管理保管装置106内に位置しない場合でも、ツール管理保管装置106の近傍におけるRFベースのタグの存在を検出するよう構成されてもよい。
【0032】
各アンテナはRF送受信機に結合され、RF送受信機は、アンテナに、アンテナの近傍内に位置するRFベースのタグを励起するよう用いられるRF感知信号を放射させるように動作し、RF感知信号に応答してRFベースのタグによって返されるRF識別信号を感知するように動作する。1つ以上のRFプロセッサは、RF送受信機の動作を制御し、アンテナおよび送受信機を通じて受信されたRF識別信号を処理する。
【0033】
いくつかの実施形態では、RF感知サブシステムは、RF識別タグを有するツールを保管する引出しまたは区画が完全に閉じられると、ツール管理保管装置106のRFベースの走査を行う。特に、RFベースの走査は、引出しが完全に閉じられたことを検出したことに応答して実行することができ、または引出しが完全に閉じられている時にいつでもで実行することができる。いくつかの実施例では、RFベースの走査は、ユーザがツール管理保管装置106にログインするかまたはそこからログアウトすることによってトリガされることもできる。概して、RFベースの走査は、ツール管理保管装置106のカメラベースの在庫確認が実行されることを引き起こす同様のトリガに応答して実行されることができる。
【0034】
ツール管理保管装置106のRFベースの走査を実行することの一部として、RFプロセッサは、典型的には、すべてのRFベースのタグが検出されることを確実にするために、複数の連続走査を実行する必要がある。具体的には、RFプロセッサは、概して、それがいくつのRFタグを検出する必要があるかを知らず、なぜならば、1つ以上のタグが欠落している場合があるからである(例えば、あるツールが貸し出されている場合)。さらに、RFプロセッサは、一般に、その近傍のすべてのRFタグが単一の走査動作(1つのRF感知信号の放射と、その1つのRF感知信号に応答して受信された任意のRF識別応答の処理とに対応する)に応答して検出されたことを保証することはできない。その結果、RFプロセッサは、概して、ツール管理保管装置106の在庫確認が実行されるべきときはいつでも、10、20、またはそれ以上の連続するRFベースの走査を実行することになる。複数のRFベースの走査が実行される必要があるため、RF走査動作は、実行されるために10秒以上を必要とし得、ツール管理保管装置106のユーザに著しい不便をもたらす。
【0035】
上述のように、ツール管理保管装置106の撮像ベースの在庫走査は、物理的に同一のツールを区別できないという欠点を有する。さらに、ツール管理保管装置106のRFベースの走査は、著しい遅延を被る場合があり、(関連付けられたツールに取り付けられたRFタグではなく、)RFタグのみが引出しまたは保管区画に戻されたかどうかを判定することはできない。したがって、双方の走査方法は、単独で用いられる場合、(ツール切り欠きを用いること、またはツールから取り外されたRFIDタグを用いることによる)不正および不都合の影響を受けやすい。さらに、各技術は、特定のツール管理保管装置106内のすべてのツールを在庫確認するのに適していない場合があり、例えば、いくつかのツールは、RFベースのタグをその上に搭載するには小さすぎる場合があり、またはそのようなタグをツールに取り付けることは、ツールを扱いにくくする場合がある。したがって、そのようなツールの在庫確認は、RFベースの感知が可能なツール管理保管装置106であっても、視覚的走査方法の方が、より適している場合がある。
【0036】
個別に用いられるときの走査方法の欠点に対処するために、いくつかの実施形態では、ツール管理保管装置106は、有利なことに、複数の走査方法を組み合わせて用いる。例えば、ツール管理保管装置106は、最初に、画像ベースの走査に基づいて第1の在庫走査を実行して、画像ベースの走査のみに基づいて、ツール管理保管装置106からいずれかのツールが欠落しているかどうかの迅速な(例えば、ほぼ瞬間的な)判定を得てもよい。第1の在庫走査の結果は、加えて、ツール管理保管装置106内にあると予想されるRFベースのタグの数を判定するために、用いられる。例えば、通常、関連付けられたRFタグを有する「m」個のツールを保管するツール管理保管装置106において、第1の在庫走査を用いて、関連付けられたRFタグを有する「n」個のツールがツール管理保管装置106から欠落している、と判断する。次いで、第1の在庫走査を用いて、「m-n」個のRFベースのタグが探索されるべきであることを、第2の在庫走査(例えば、RFベースの走査)を用いて、判断する。
【0037】
次に、第2の在庫走査(例えば、RFベースの走査)は、一回実行され、「m-n」個未満のRFベースのタグが第2の在庫走査(例えば、RFベースの走査)の第1の反復によって検出される場合にのみ繰り返される必要がある。したがって、第2の在庫走査は、特に、ツール管理保管装置106内で検出されることが予想される「m-n」個のRFベースのタグのすべてを検出するために1回または数回の二次走査のみが必要とされる状況において、非常に効率的に完了することができる。
【0038】
最後に、第1の在庫走査の結果と第2の在庫走査の結果との間で在庫クロスチェックを実行して、2つの走査の結果が整合していることを確実にする。具体的には、在庫クロスチェックは、双方の在庫走査が、同じツールを、ツール管理保管装置106内に存在するものとして識別し、同じツールを、ツール管理保管装置106内に存在しないものとして識別したことを確実にするために実行される。2つの在庫走査の結果が互いと整合しない場合、ユーザ警告が発せられる。
【0039】
上記の例は、カメラベースおよびRFベースの感知技術を用いる実施形態に焦点を当てたが、自動化された資産管理システムは、複数の感知技術の他の組合せを用いることができる。ツール管理保管装置106内で用いられる感知技術および感知装置は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:
・光学式識別センサ:ラインスキャナ/カメラを用いて1次元バーコードを検出するためのセンサ;カメラ/他の撮像センサを用いて2次元バーコードを検出するためのセンサ;カメラ/他の撮像センサを有するマシンビジョン識別センサ(UV、赤外線(IR)、可視光などを含む様々な感知手法を用いる);およびレーザー走査など;
・RF識別センサ:ツールに貼り付けられた/埋め込まれたRFIDタグ(能動RFIDタグおよび/または受動RFIDタグ);Ruby, Zigbee(登録商標), WiFi, NFC, Bluetooth(登録商標)、Bluetooth lower energy(BLE)など、同様の容量で用いられる他のRF技術など;
・ツールへの直接電子接続:(無線とは対照的に)識別システムに差し込まれる、取り付けられた/埋め込まれたコネクタを有するツールなど;
・重量センサ:物体の重量を検出する計量器;重量分布を検出するための複数の計量器など;
・接触スイッチ/センサ:シングルゴー/ノーゴーセンサ;形状/輪郭を検出するセンサのアレイなど;
・音波エミッタ/検出器対;ならびに/または
・鉄ツールロケータ製品などの磁気誘導/感知。
【0040】
例示的な一実施形態の詳細な例を以下に示す。この例示的な実施形態では、物理的に定義された、セキュリティ保護された3次元物体保管装置が提供される。保管装置は、ツールおよび/もしくは物体が交付ならびに/または返却される容器である。物理的に定義された、セキュリティ保護された3次元物体保管装置は、プロセッサと、ソフトウェアとを備え、ソフトウェアは、3次元物体保管装置装置に、直接、またはネットワークを介して、感知装置と電子的に通信させ、3次元物体保管装置内の物体の存在または不在データを示すデータを感知装置から取得させるように、動作する。この例では、3次元物体保管装置内で用いられる感知装置は、カメラまたはRFIDアンテナおよびデコーダなどのマシンビジョン識別装置を含む。
【0041】
いくつかの実施形態において、物理的に定義された、セキュリティ保護された3次元物体保管装置は、セキュリティ保護されたエリアまたは物体保管装置へのアクセスを要求するユーザを電子的に識別するようプロセッサおよびソフトウェア手段を含むアクセス制御装置とともに、電子的に制御されるロック機構を装備する。プロセッサおよびソフトウェアは、システムへの所定の認可されたアクセスレベルを識別し、それらの所定の認可されたアクセスレベルに基づいて、3次元空間または物体保管装置へのユーザによる物理的アクセスを許可または拒否する。いくつかの実施形態において、アクセスを要求するユーザを電子的に識別するために用いられるアクセス制御装置は、RFID近接度センサをカードとともに用いる。
【0042】
いくつかの実施形態において、物理的に定義された、セキュリティ保護された物体保管装置は、引出しを備える。少なくとも1つのRFIDアンテナが、保管装置内に取り付けられ、保管装置内においてRFIDタグを走査するために構成される。複数のRFIDアンテナを有する実施形態では、異なるRFIDアンテナを保管装置全体に分散させてもよい。
【0043】
動作中、いくつかの実施形態においては、ユーザは、アクセスカードを保管装置のアクセス制御装置に走査するかまたは近づける。アクセス制御装置のプロセッサは、アクセスカードに基づいてユーザのアクセスレベルを判断する。ユーザが保管装置へのアクセスについて権限を付与されていると判断された場合、権限を付与されているユーザは物体保管装置へのアクセスを得る。次に、保管装置の感知サブシステムおよびデータ処理システムが起動される。システムに光を提供するために用いられる発光ダイオード(LED)が起動され、カメラが起動される。次に、保管システムのラッチがロック解除され、ユーザは、1つ以上の引出しを開き、1つ以上の物体を取り出すかまたは返却する。
【0044】
ユーザが撮像専用引出し(すなわち、在庫状況がRFIDを用いずに撮像のみを用いて判断される引出し)を開く場合、RFID走査サブシステムを起動する必要はなく、システムはデータ撮像のみを用いることができることに留意されたい。具体的には、撮像サブシステムは、任意選択で、引出しが開くときに引出しを撮像し、引出しが閉じられるときに(または、一旦引出しが閉じられると)引出しを撮像するよう用いられ、物体の有無は、捕捉された画像のみを用いて判定される。
【0045】
しかしながら、ユーザが、在庫状況を判断するためにRFID走査が用いられる引出しを開く場合、引出しのカメラベースの走査は、任意選択で、引出しが開く前または開く際に実行される。加えて、RFID感知サブシステムを起動し、RFID走査を、引出しを開ける前に完了して、保管システム内に存在するすべてのRFIDタグ(または開けられる引出し内に存在するすべてのRFIDタグ)を識別してもよい。具体的には、RFID走査は、任意選択で、引出しの開放に先立って行われる。さらに、引出しのカメラベースの走査は、引出しが閉じるときに実行される。引出しが完全に閉じられたことに応答して、またはユーザが保管システムからログアウトしたことに応答して、引出しまたはボックスのRFID走査が実行される。したがって、撮像サブシステムは、引出し内の物体の存在および不在を判定ならびに報告し、RFIDサブシステム走査は、RFIDタグデータを用いて、引出しまたはボックス内の特定の物体の存在および不在を確認する。したがって、撮像データおよびRFIDタグデータは、組み合わせられて、すべての走査されたツールの存在および不在に加えて、RFIDデータの使用を介して、シリアル番号が振られた品目の存在または不在を報告する。在庫走査結果は、ディスプレイ上に示される。ユーザがログアウトすると、物体ステータスがネットワークを介して一次データベースおよび/または管理アプリケーションに送信される。LEDライトがオフにされ、ロックが係合し、カメラがアイドル状態にセットされる。
【0046】
さらに、保管システムは、他のアクションを実行することができる。例えば、本システムは、ユーザアクセスの合間に、スケジュールに基づき、または時限ベースで、物体保管装置の内容物上でRFID走査を起動または開始し、それによって、保管装置の内容物が最後のユーザアクセス以降に変化していないことを確認することができる。
【0047】
例えば、ツールボックスなどの、自動化された資産管理システムは、カメラベースの感知技術および無線周波数(RF)ベースの感知技術の両方を用いて、特定のツール(もしくは複数のツール)の存在および/または他の属性を感知してもよい。カメラベースの感知は、特定のツールがシステム内に存在するかまたはしないかの瞬間的(またはほぼ瞬間的)な指示を提供してもよい。RFベースの感知は、例えば、ツールのシリアル番号(もしくは他の一意の識別子)またはRFベースのタグにエンコードされた他の一意のツール識別子を区別することによって、システムが、カメラベースの感知モジュールと同一である複数のツール(例えば、同様のトルクレンチ)を区別することを可能にしてもよい。さらに、自動化された資産管理システムは、以下でより詳細に説明されるように、カメラベースの感知モダリティおよびRFベースの感知モダリティの併用を活用することによって、RFベースの感知をより効率的に行うよう構成されてもよい。
【0048】
上述のように、走査データは、(複数の類似のツールの中から)特定のツールが貸し出されているか、またはツール管理保管装置106に返却されたかを識別するために用いることができる。したがって、走査データは、特定のツールが何回貸し出されたか、および/またはその特定のツールがどのくらいの期間貸し出されたかを判断するために用いることができる。したがって、ツール管理保管装置106は、例えば、特定のツールが再較正または他の保守のためにスケジュールされるべきかどうかを判断することができる。一例では、ツール管理保管装置106は、したがって、異なるトルクレンチの使用を個々に追跡し、各トルクレンチが特定の使用回数後に再較正されることを保証することができる。
【0049】
複数の感知技術を用いてツール管理保管装置106によって実行される在庫確認を用いて、物体/ツールを受け取った、および/または返却した個々のユーザを識別し、交付または返却されている物体/ツールを識別し、システム内の各トランザクションにタイムスタンプを配置し、品目およびユーザデータをデータベースに格納することができる。
【0050】
ツール管理保管装置106のプロセッサおよび実行可能なソフトウェアプログラム命令を記憶するメモリは、管理ソフトウェアアプリケーション(例えば、コンピューティングデバイス102)とデータを交換することができる。データは、ツール交付および返却データ、ツールステータス、ユーザアクセス、作業場所、ならびにツールトランザクションおよび使用に関する他のデータを含んでもよい。
【0051】
上述のように、感知技術は、ツールの使用を追跡することを可能にする。ツールの追跡された使用が、ツールが注意を必要とすることを示すとき(例えば、修理、較正、交換など)、ツールは、修理のために作業現場から取り除かれる場合がある。しかしながら、上述のように、修理プロセスの管理は遅延を起こしやすく、ロジスティクス上の課題のため、非効率性をもたらす。ツールを作業現場から効率的に取り除き、ツールを作業現場に効率的に戻すために、修理プロセスが自動的に管理される。
【0052】
図4Aは、自動化されたツール管理システム100の例示的な階層構造400Aを示す概略図を示す。自動化されたツール管理システム100の階層構造は、ルート、較正ラボ、生産/保守、試験、A棟、B棟、ライン1、ライン2、ステーション1、ステーション2、ツール置き場、および複数の自動化されたツール管理装置ATC1-9およびAC1-9(例えば、ツール管理保管装置106)を含む位置を含む。階層内の位置の各々には属性が割り当てられる。例えば、属性は、そのような位置における装置、そのような位置における装置に割り当てられた従業員/ユーザ、そのような位置における装置に保管された物体/ツール、そのような位置における物体/ツールに割り当てられた物体ステータスであってもよい。そのような位置は、ステータスを有する物体を受け入れて一時的に保管し、ステータスに示される問題を解決することができる従業員に警報を自動的に配信し、次いで、修理または交換された物体が適切な保管位置に返却されることを確実にする機能を有する収容容器または保管装置であってもよい。
【0053】
例えば、物体は、製造、サービス、ならびに保守および修理環境に交付され得る、自動化された保管装置またはツール置き場に保管および管理される任意の物品を含んでもよい。物体は、ツール、測定ツール、トルクレンチ、空気圧および電動ツールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、物体は、ジグ、固定具、クランプ、ならびに他の作業およびツール保持装置を含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、物体は、ドリルビット、リーマ、穿孔工具、エンドミルおよびサイドミル、ならびに研磨装置、研削ホイール、砥石、ファイル、サンダー装置などを含む機械加工工具を含む。さらに、物体は、メータ、オシロスコープ、ラップトップ、タブレット、コンピュータ、ハンドヘルドスキャナ、溶接機器などの電気および電子装置であってもよい。
【0054】
物体/ツールのステータスは、ツール管理保管装置106のユーザインターフェイス305を介してユーザによって割り当てられてもよい。例えば、ステータスは、破損、要検査、較正ずれ、修理中、交換要求、ならびにドリルおよび他の切削工具の鋭利化を含んでもよい。ステータスは、前述のステータスのリストに限定されない。ツール管理保管装置106内のツールのステータスを記述するために、他のステータスが割り当てられてもよい。
【0055】
例えば、ユーザA(図示せず)は、保管位置A棟/ライン2におけるツール管理保管装置ATC3にログインする。ユーザAは、ツール管理保管装置ATC3にログインした後、ツール管理保管装置ATC3からトルクレンチを借り出す。いくつかの実施形態では、物体の特性の直接カメラ撮像、物体上の着色タグの撮像、RFIDタグ、バーコード、およびバーコードリーダを用いて、トルクレンチが貸し出されていることを識別してもよい。
【0056】
ある例では、使用中に、トルクレンチが過度に締め付けられ、現在較正がずれていると判断された場合、ユーザAは、トルクレンチを保管位置A棟/ライン2のツール管理保管装置ATC3に戻すのではなく、トルクレンチを識別用マーク(図示せず)でマークされた容器内に置くであろう。例えば、容器は、修理または交換されるべき物品を収容するチューブまたはスリーブを含んでもよい。識別用マークは、バーコードまたはQRコード(登録商標)などの視覚的マークを含んでもよい。
【0057】
識別用マークを有する容器内にトルクレンチを置くとき、ユーザAは、ツール管理保管装置106(例えば、ATC3)のユーザインターフェイス305を用いて、トルクレンチを容器上の識別用マークと関連付けてもよい。容器内のトルクレンチは、「較正ずれ」位置に対応するロックされた容器内に置かれる。
【0058】
トルクレンチが、「較正ずれ」位置に対応するロックされた容器内に置かれると、トルクレンチは、「較正ずれ」ステータスを自動的に割り当てられる。いくつかの実施形態では、保管されたツールの使用を監視するツール管理保管装置106は、保管されたツールの履歴データに基づいて、保管されたツールにステータスを割り当ててもよい。例えば、トルクレンチがロックされた容器に置かれると、またはトルクレンチのステータスが「較正ずれ」を示す場合、警報がランナー(例えば、人間またはロボット)に自動的に配信される。例えば、ランナーへの警報は、トルクレンチが置かれていることを、ロックされた容器が感知したことに応答して、自動的に配信されてもよい。いくつかの実施形態では、ランナーは、トルクレンチが「較正ずれ」のステータスを割り当てられると、自動的に通知されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、「較正ずれ」位置は、トルクレンチに関連付けられるユーザ、システム管理者、および階層内の他の関連する位置に警報信号を自動的に配信するよう命令とともに構成される。例えば、関連する位置は、「較正ラボ」位置を含んでもよい。例えば、ユーザAおよび「較正ラボ」技術者は、「較正ずれ」位置から警報信号を受信してもよい。いくつかの実施形態では、警報信号は、ツール識別、現在割り当てられたステータス、「較正ずれ」位置、および割り当てられたステータスに関連付けられるプロセス命令に関する情報を含んでもよい。警報信号は、修理/交換プロセスに有用であり得る追加の情報を含んでもよい。
【0060】
警報の受信に応答して、ランナーは、保管位置A棟/ライン2からトルクレンチを回収するよう派遣される。ランナーがA棟/ライン2の保管位置からトルクレンチを回収すると、ランナーまたはユーザAは、容器上の識別用マークを走査し、容器の内容物がユーザAによって入力されシステムに記録されたものであることを確認する。
【0061】
ランナーは、較正されていないトルクレンチを「較正ずれ」位置から交付または借り出し、そのトルクレンチを「較正ラボ」位置に返却してもよい。較正されていないトルクレンチが「較正ラボ」位置に移されると、次いで、較正されていないトルクレンチは、「較正ラボ」チームによって確立された標準手順を用いて「較正ラボ」技術者によって処理され、「較正ラボ」位置内の下位位置において追跡される。較正されていないトルクレンチが再較正されると、再較正されたトルクレンチは、次いで、「較正ラボ」位置から交付され、保管位置A棟/ライン2内のツール管理保管装置ATC3に返却される。
【0062】
各トランザクションは、活動ごとに、ツール識別データ、タイムスタンプ、技術者/ユーザIDなどを捕捉するログに記録される。いくつかの実施形態では、トランザクションデータはデータベース104に記憶される。例えば、トランザクションデータは、コンピューティングデバイス102上の管理クライアントソフトウェアアプリケーションから、またはツール管理保管装置106のユーザインターフェイス305から見ることができる。
【0063】
これらの構造は、例えば航空修理および保守組織の観点において重要である。例えば、ドリルビットを管理することは、途方もないタスクである。ほとんどの場合、技術者はビットを交付されるが、ビットはシステムに失われる。大量の無駄が存在し、ほとんどの場合、MRO事業は、回避可能なコストの程度についての考えをまったく有していない。したがって、これらの構造は、これらの回避可能なコストを低減または最小限にするであろう。
【0064】
図4Bは、自動化されたツール管理システム100の例示的な階層構造400Bを示す概略図を示す。階層構造400Bは、ルート位置、生産/保守位置、A棟位置、ライン2位置、および航空機#1位置を含む。
【0065】
例えば、ライン2位置のツール管理保管装置内の物体A(図示せず)が較正ずれであると判断された場合、物体Aは、上述のように「較正ずれ」位置に置かれる。物体Bが「破損収容容器」に置かれたことに応答して、物体Aは自動的にステータス「較正ずれ」を割り当てられる。同時に、「破損収容容器」位置からの物体Aの回収を容易にするために、警報がランナーに自動的に配信されてもよい。物体Aが「較正ずれ」位置から「較正ラボ」位置に移されると、物体Aは、「較正ラボ」位置内の下位位置「入」、「処理中」、および「出」を通過する。物体Aが「較正ラボ」位置で再較正されると、物体Aは「返却収容容器」位置に置かれる。物体Aが「返却収容容器」位置に置かれると、警報が自動的にランナーに配信されてもよく、ランナーは、警報に応答して、物体Aを「返却収容容器」位置から回収し、そして物体Aをライン2位置にあるツール管理保管装置に返却することになる。
【0066】
例えば、航空機#1位置にあるツール管理保管装置内の物体B(図示せず)が破損していると判断された場合、物体Bは、上述したように「破損収容容器」位置に置かれる。物体Bが「破損収容容器」に置かれることに応答して、物体Bは自動的にステータス「破損」を割り当てられる。同時に、「破損収容容器」位置からの物体Bの回収を容易にするために、警報がランナーに自動的に配信されてもよい。物体Bが「破損収容容器」位置から「修理ラボ」位置に移されると、物体Bは、「修理ラボ」位置内の下位位置「入」、「処理中」、および「出」を通って移動する。物体Bが修理ラボ位置で修理されると、物体Bは返却収容容器位置に置かれ、返却収容容器位置に置かれた物体Bは航空機#1位置のツール管理保管装置に返却される。
【0067】
いくつかの実施形態では、警報信号は、物体(例えば、物体Aおよび物体B)がある位置から別の位置に移動すると、自動的に配信される。
【0068】
図示されていないが、階層構造400Aおよび400Bは、「ステータス処置」位置を含んでもよく、物体が「ステータス処置」位置にとどまっている間に、その位置への適切なアクセス権を有するユーザによって、物体に割り当てられたステータスをクリアすることができる。「ステータス処置」位置に置かれた物品を登録および記録することは、技術者またはツール置き場係員による手動データ入力であり得る。技術者およびツール置き場係員は、物品を現在所有している技術者に交付された物体のユーザインターフェイス305を介してデータを入力してもよく、ステータスが割り当てられてもよく、ツールユーザから「ステータス処理」位置への電子在庫トランザクションが閲覧されてもよい。いくつかの実施形態では、物品トランザクションおよび移送は、データベース104に自動的に登録および記録されてもよい。
【0069】
図5は、主題技術のいくつかの実現例を実現することができる例示的な電子システム500を概念的に示す。1つ以上の実現例では、コンピューティングデバイス102およびツール管理保管装置106は、電子システム500に関して以下で説明する電子システムコンポーネントであってもよく、または電子システムコンポーネントのすべてもしくは一部を含んでもよい。電子システム500は、コンピュータ、電話、携帯情報端末(FDA)、または任意の他の種類の電子デバイスであり得る。そのような電子システムは、様々なタイプのコンピュータ可読媒体と、様々な他のタイプのコンピュータ可読媒体のためのインターフェイスとを含む。電子システム500は、バス508と、処理ユニット512と、システムメモリ504と、読み取り専用メモリ(ROM)510と、永久記憶装置502と、入力装置インターフェイス514と、出力装置インターフェイス506と、ネットワークインターフェイス516とを含む。
【0070】
バス508は、電子システム500の多数の内部デバイスを通信可能に接続するすべてのシステムバス、周辺バス、およびチップセットバスを集合的に表す。例えば、バス508は、処理ユニット512をROM510、システムメモリ504、および永久記憶装置502と通信可能に接続する。
【0071】
これらの様々なメモリユニットから、処理ユニット512は、本開示のプロセスを実行するために、実行する命令および処理するデータを取り出す。処理ユニットは、異なる実現例では、シングルプロセッサまたはマルチコアプロセッサであり得る。
【0072】
ROM510は、処理ユニット512および電子システムの他のモジュールによって必要とされる静的データならびに命令を記憶する。一方、永久記憶装置502は、読み書きメモリデバイスである。このデバイスは、電子システム500がオフのときでも命令およびデータを記憶する不揮発性メモリユニットである。本開示のいくつかの実現例は、永久記憶装置502として大容量記憶装置(例えば、磁気もしくは光ディスク、またはフラッシュメモリ)を用いる。
【0073】
他の実現例は、永久記憶装置502としてリムーバブル記憶装置(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュドライブ)を用いる。永久記憶装置502と同様に、システムメモリ504は、読み書きメモリデバイスである。しかしながら、記憶装置502とは異なり、システムメモリ504は、ランダムアクセスメモリなどの揮発性読み書きメモリである。システムメモリ504は、プロセッサが実行時に必要とする命令およびデータの一部を記憶する。いくつかの実現例では、本開示のプロセスは、システムメモリ504、永久記憶装置502、またはROM510に記憶される。例えば、様々なメモリユニットは、それぞれのアプリケーションに関連付けられるグラフィカル要素および識別子を表示し、それぞれのアプリケーションに関連付けられるショートカットの視覚表現を表示するべく所定のユーザ入力を受信し、ショートカットの視覚表現を表示するための命令を含む。これらの様々なメモリユニットから、処理ユニット512は、いくつかの実現例のプロセスを実行するために、実行する命令および処理するデータを取り出す。
【0074】
バス508はまた、入力装置インターフェイス514および出力装置インターフェイス506にも接続する。入力装置インターフェイス514は、ユーザが情報を通信し、電子システムに対してコマンドを選択することを可能にする。入力装置インターフェイス514とともに用いられる入力装置は、例えば英数字キーボードおよびポインティングデバイス(「カーソル制御装置」とも呼ばれる)を含む。出力装置インターフェイス506は、例えば、電子システム500によって生成された画像の表示を可能にする。出力装置インターフェイス506とともに用いられる出力装置は、例えば、プリンタおよび表示装置、例えば、陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)を含む。いくつかの実現例は、デバイス、たとえば、入力装置および出力装置の両方として機能するタッチスクリーンを含む。
【0075】
最後に、図5に示すように、バス508はまた、ネットワークインターフェイスを介して電子システム500をネットワーク(図示せず)に結合する。このように、コンピュータは、コンピュータのネットワーク(例えば、LAN、WAN、もしくはイントラネット、またはネットワークからなるネットワーク、例えばインターネット)の一部とすることができる。電子システム500の任意のまたはすべてのコンポーネントを、本開示と併せて用いることができる。
【0076】
上述の特徴およびアプリケーションの多くは、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体とも呼ばれる)に記録された命令のセットとして指定されるソフトウェアプロセスとして実現される。これらの命令が1つ以上の処理ユニット(たとえば、1つ以上のプロセッサ、プロセッサのコア、または他の処理ユニット)によって実行されると、これらの命令は、処理ユニットに、命令に示された動作を実行させる。コンピュータ可読媒体の例は、磁気媒体、光学媒体、電子媒体などを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、無線または有線接続を介して通過する搬送波および電子信号を含まない。
【0077】
特に別様に述べられない限り、本明細書に記載されるすべての測定値、値、評価、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、近似であり、厳密ではない。それらは、それらが関係する機能およびそれらが関係する技術分野において慣習的なものと整合する妥当な範囲を有することが意図される。
【0078】
すぐ上で述べられたことを除き、これまで述べられ、または例示されたことはいずれも、コンポーネント、ステップ、特徴、目的、利益、利点、または等価物を公に供することをもたらすよう意図されておらず、またはそのように解釈されるべきではない。
【0079】
本明細書では、「ソフトウェア」という用語は、たとえば、読取り専用メモリまたは他の形態の電子ストレージに常駐するファームウェア、またはプロセッサによる処理のためにメモリに読み込むことができる、磁気ストレージ、光学、ソリッドステートなどに記憶されてもよいアプリケーションを含むことを意味する。また、いくつかの実現例では、本開示の複数のソフトウェア態様は、本開示の別個のソフトウェア態様を残しながら、より大きいプログラムの下位部分として実現され得る。いくつかの実現例では、複数のソフトウェア態様を別個のプログラムとして実現することもできる。最後に、本明細書で説明されるソフトウェア態様を共に実現する別個のプログラムの任意の組合せは、本開示の範囲内である。いくつかの実現例では、ソフトウェアプログラムは、1つ以上の電子システム上で動作するようにインストールされると、ソフトウェアプログラムの動作を実行する1つ以上の特定のマシン実現例を定義する。
【0080】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても公知である)は、コンパイルされた言語または解釈された言語、宣言型言語または手続き型言語を含む任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、もしくはコンピューティング環境で用いるのに適した他のユニットとして含む任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、その必要はない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部分(例えば、マークアップ言語ドキュメントに格納された1つ以上のスクリプト)、当該プログラムに専用の単一ファイル、または複数の協調ファイル(たとえば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、もしくはコードの一部を記憶するファイル)に格納することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ、または1つのサイトに位置し、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0081】
上記で説明したこれらの機能は、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて実現され得る。本技法は、1つ以上のコンピュータプログラム製品を用いて実現され得る。プログラマブルプロセッサおよびコンピュータは、モバイルデバイスに含まれ得るかまたはモバイルデバイスとしてパッケージングされ得る。プロセスおよび論理フローは、1つ以上のプログラマブルプロセッサによって、および1つ以上のプログラマブル論理回路によって、実行することができる。汎用および専用コンピューティングデバイスならびに記憶装置は、通信ネットワークを介して相互接続されることができる。
【0082】
いくつかの実現例は、機械可読またはコンピュータ可読媒体(代替的に、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、または機械可読記憶媒体と呼ばれる)にコンピュータプログラム命令を記憶する電子コンポーネント、たとえば、マイクロプロセッサ、ストレージ、およびメモリを含む。そのようなコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、RAM、ROM、読み取り専用コンパクトディスク(CD-ROM)、記録可能コンパクトディスク(CD-R)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、読み取り専用デジタル多用途ディスク(例えば、DVD-ROM、2層DVD-ROM)、様々な記録可能/書き換え可能DVD(例えば、DVD-RAM、DVD-RW、DVD RWなど)、フラッシュメモリ(例えば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカードなど)、磁気またはソリッドステートハードドライブ、読み取り専用および記録可能なBlu-Ray(登録商標)ディスク、超高密度光ディスク、任意の他の光学または磁気媒体、ならびにフロッピー(登録商標)ディスクを含む。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの処理ユニットによって実行可能であり、様々な動作を実行するための命令のセットを含むコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムまたはコンピュータコードの例は、例えば、コンパイラによって生成されるマシンコード、およびインタープリタを用いてコンピュータ、電子コンポーネント、またはマイクロプロセッサによって実行される上位レベルコードを含むファイルを含む。
【0083】
上記の説明は主に、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサまたはマルチコアプロセッサに言及するが、いくつかの実現例は、1つ以上の集積回路、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)によって実行される。いくつかの実現例では、そのような集積回路は、回路自体に記憶された命令を実行する。
【0084】
本開示で用いられるように、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、および「メモリ」という用語はすべて、電子デバイスまたは他の技術的デバイスを指す。これらの語は、人々または人々のグループを除外する。本明細書の目的のために、ディスプレイまたは表示という用語は、電子デバイス上に表示することを意味する。本開示で用いられるように、「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータによって読み取り可能な形態で情報を記憶する有形の物理的物体に完全に制限される。この用語は、任意の無線信号、有線ダウンロード信号、および任意の他の一時的な信号を除外する。
【0085】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書で説明する主題の実現例は、ユーザに情報を表示するための表示装置、たとえば、CRTまたはLCDモニタと、ユーザがコンピュータに入力を与えることができるキーボードおよびポインティングデバイス、たとえば、マウスまたはトラックボールとを有するコンピュータ上で実現され得る。他の種類のデバイスが同様に、ユーザとの対話を提供するために使用され得;たとえば、ユーザに提供されるフィードバックは、たとえば視覚フィードバック、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバックといった任意の形態の感覚フィードバックであり得;ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受取られ得る。加えて、コンピュータは、ユーザが使用するデバイスにドキュメントを送信しユーザが使用するデバイスからドキュメントを受信することによって、たとえば、ウェブブラウザから受信された要求に応答してユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ユーザと対話し得る。
【0086】
本明細書に記載される主題の実施形態は、たとえばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含む計算システムにおいて実現され得るか、たとえばアプリケーションサーバといったミドルウェアコンポーネントを含む計算システムにおいて実現され得るか、たとえば本明細書に記載される主題の実現例とユーザが対話することが可能であるグラフィカルユーザーインターフェイスもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータといったフロントエンドコンポーネントを含む計算システムにおいて実現され得るか、または1つ以上のそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネントもしくはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せの計算システムにおいて実現され得る。システムのコンポーネントは、たとえば通信ネットワークといったデジタルデータ通信の任意の形態または媒体によって相互接続され得る。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、ならびにピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0087】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントとサーバとは一般に互いから遠隔にあり、典型的には通信ネットワークを通じて対話する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行されるとともに互いに対してクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって発生する。いくつかの実施形態では、サーバは、(例えば、クライアントデバイスと対話するユーザにデータを表示し、およびそのユーザからユーザ入力を受信する目的で)データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに送信する。クライアントデバイスで生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、クライアントデバイスからサーバーで受信することができる。
【0088】
開示されるプロセスにおけるステップの任意の特定の順序または階層は、例示的なアプローチの例示であると理解される。設計上の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は再構成され得ること、またはすべての示されたステップが実行され得ることが理解される。ステップのうちのいくつかは、同時に行われてもよい。たとえば、ある状況では、マルチタスク化および並列処理が有利であり得る。さらに、上述の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記載されるプログラムコンポーネントおよびシステムは一般に単一のソフトウェア製品に統合され得るかまたは複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることが理解されるべきである。
【0089】
前述の説明は、当業者が本明細書で説明する様々な局面を実施することを可能にするために提供される。これらの局面に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される包括的な原理は、他の局面に適用され得る。単数形での要素への言及は、具体的にそのように述べられていない限り、「1つであり唯一」を意味することを意図するものではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味することを意図する。特に別様に明記しない限り、「いくつかの」という用語は、1つ以上を指す。男性代名詞(例えば、「彼の」)は、女性および中性(例えば、「彼女の」および「それの」)を含み、逆もまた同様である。見出しおよび小見出しがある場合、それらは便宜上のみ用いられ、本開示を限定しない。
【0090】
本明細書で用いられるように、一連の項目が、それら項目のいずれかを分離するよう「および」または「または」という語を伴う状態で、当該一連の項目に先行する「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、そのリストの各メンバー(すなわち、各項目)ではなく、そのリストを全体として修飾する。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、列挙された各項目のうちの少なくとも1つの選択を要するものではなく、むしろ、この語句は、それら項目の任意のものの少なくとも1つ、および/またはそれら項目の任意の組合せの少なくとも1つ、および/またはそれら項目の各々の少なくとも1つを含む意味を可能にする。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という語句は、各々、Aのみ、Bのみ、もしくはCのみ;A、B、およびCの任意の組み合わせ;ならびに/またはA、B、およびCの各々の少なくとも1つ、を指す。
【0091】
ある局面、その局面、別の局面、いくつかの局面、1つ以上の局面、ある実現例、その実現例、別の実現例、いくつかの実現例、1つ以上の実現例、ある実施形態、その実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、ある構成、その構成、別の構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、本主題技術、本開示、その他の変形形態などは、便宜上のものであり、そのような語句に関する開示が本主題技術に不可欠であること、またはそのような開示が本主題技術のすべての構成に当てはまることを暗示するものではない。そのような語句に関する開示は、すべての構成、または1つもしくは複数の構成に当てはまり得る。そのような語句に関する開示は、1つ以上の例を提供し得る。一局面またはいくつかの局面などの語句は、1つ以上の局面を指すことがあり、その逆もあり、このことは、他の前述の語句にも同様に当てはまる。
【0092】
本明細書で議論されるシステムが、ユーザに関連付けられる使用データを収集するか、または使用データを利用してもよい限り、ユーザは、プログラムまたは機能が使用データ(例えば、ユーザの選好)を収集するかどうかを制御し、収集された使用データに基づいて、アプリケーションに関連付けられるユーザインターフェイス(UI)を制御する機会を提供される。ユーザには、システムによって提供される特定の特徴もしくは機能をオンまたはオフにする選択肢も与えられ得る。いくつかの局面では、ユーザは、本明細書で説明するシステムによって提供される特徴および機能を無効にする(例えば、収集された使用データに基づいてアプリケーションに関連付けられるUIを制御する)ことを選択してもよい。さらに、ユーザは、個人的に識別可能な情報が取り除かれるように、特定のデータが記憶または用いられる前にそれを1つ以上の方法で扱われることを規定してもよい。例えば、ユーザの身元は、ユーザに対して個人的に識別可能な情報が判断できないように扱われてもよく、またはユーザの地理的位置は、位置情報が取得される場合、ユーザの特定の居場所が判断できないように(例えば、都市、郵便番号、または州レベルなどに)一般化されてもよい。したがって、ユーザは、開示されるシステムによってユーザ情報が収集、記憶、および用いられるかどうか、およびどのように用いられるかに対する制御を有する。
【0093】
当業者に知られているかまたは後に知られることになる、本開示全体にわたって記載される様々な局面の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明白に組み込まれ、本主題技術によって包含されることが意図される。さらに、本明細書で開示されるものは、そのような開示が上記の記載において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではないことが意図される。さらに、用語「含む」、「有する」といった語が本開示において用いられる限りにおいて、そのような語は、「備える」という語が解釈されるように、「備える」と同様の態様で包括的であることが意図される。
【0094】
本明細書で用いられる用語および表現は、特定の意味が本明細書で別段示されている場合を除いて、それらの対応するそれぞれの調査および研究領域に関してそのような用語および表現に与えられる通常の意味を有することが理解されるであろう。第1および第2などの関係性用語は、単にある主体または動作を別の主体または動作と区別するために用いられる場合があり、必ずしもそのような主体もしくは動作間の実際のそのような関係もしくは順序を必要としたり、または含意したりしない。用語「備える」、「備え」、またはその任意の他の変形は、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていないか、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有でない他の要素を含み得るように、非排他的な包含を包含することが意図される。不定冠詞「a」または「an」が先行する要素は、さらなる制約なしに、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置における追加の同一の要素の存在を排除しない。
【0095】
前述の説明では、本開示を合理化する目的で、様々な特徴が様々な実施形態において一緒にグループ化されていることが分かる。
【0096】
上記では、最良の形態および/または他の例と考えられるものについて説明してきたが、様々な修正がなされ得ること、本明細書で開示される主題は様々な形態および例で実施され得ること、ならびに教示が多数の用途に適用され得ること、それらのうちのいくつかのみが本明細書で説明されていることを理解されたい。本開示は、本教示の真の範囲内に入るありとあらゆる適用例、修正例、および変形例を包含することが意図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5