(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】配達支援装置、配達支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20241106BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2022509795
(86)(22)【出願日】2020-03-23
(86)【国際出願番号】 JP2020012789
(87)【国際公開番号】W WO2021191986
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2023-02-06
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 樹輝
(72)【発明者】
【氏名】井出 有紀子
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-044892(JP,A)
【文献】特開2015-207030(JP,A)
【文献】特開2016-053864(JP,A)
【文献】特開2002-209270(JP,A)
【文献】特開昭60-209898(JP,A)
【文献】特開2005-316945(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配達業者の顔画像と、配達業者の識別情報と配達先ユーザの識別情報とを対応付けた配達支援情報とを登録する登録部と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された配達業者の顔画像と、前記登録された配達業者の顔画像との顔認証を行わせる認証制御部と、
前記顔認証が成功した場合、前記配達支援情報に基づき前記配達先ユーザの識別情報を特定し、前記配達先ユーザの識別情報と前記配達先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された配達先ユーザの座席位置を特定する特定部と、
前記配達業者を前記フロア内の前記特定した配達先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する生成部と、
前記特定された配達先ユーザの座席位置への案内情報に基づいて、前記配達業者の滞在許可時間を決定する決定部と、
前記滞在許可時間を経過した場合に、アラートを出力するアラート出力部と、
を備える配達支援装置。
【請求項2】
フロア内の配達先ユーザを含む複数のユーザの識別情報および座席位置を対応付けたフロア情報を記憶する記憶部と、
配達業者の顔画像及び配達業者の識別情報と配達先ユーザの識別情報とを取得し、当該配達業者の識別情報と当該配達先ユーザの識別情報とを対応付けた配達支援情報を前記記憶部に登録し、前記顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置へ登録する登録部と、
前記顔認証が成功した場合、前記入場制御装置が備えるゲートの制限を解除するゲート制御部と、
を更に備える、請求項1に記載の配達支援装置。
【請求項3】
前記案内情報を前記入場制御装置又は前記配達業者が所持する端末へ出力する出力部を備える、請求項1又は2に記載の配達支援装置。
【請求項4】
前記入場制御装置は、フロア入場制御装置と、当該フロア入場制御装置の前段に配置された前段入場制御装置を含み、
前記登録部は、
前記前段入場制御装置を介して前記配達業者の顔画像及び前記配達先ユーザの識別情報を取得し、
前記フロア内の前記配達先ユーザの端末へ、前記配達業者の顔画像及び前記配達先ユーザの識別情報を含む入場許可要求を送信し、
前記配達先ユーザの端末からの入場許可を受信した場合に、前記配達支援情報を前記記憶部に登録し、かつ、前記顔画像を前記認証装置へ登録し、
前記ゲート制御部は、
前記配達先ユーザの端末からの入場許可を受信した場合に、前記前段入場制御装置のゲートの制限を解除する
請求項2に記載の配達支援装置。
【請求項5】
建物内の監視カメラから取得した監視画像について、前記顔画像を用いた顔認証により、前記配達業者を検出する検出部と、
前記検出部により
前記配達業者が検出された場合、アラートを出力するアラート出力部と、
を更に備える、請求項
1に記載の配達支援装置。
【請求項6】
前記アラート出力部は、アラート出力として管理者端末へ通知する、請求項5に記載の配達支援装置。
【請求項7】
前記アラート出力部は、アラート出力と共に前記検出部により検出された配達業者の位置を通知する、請求項
5に記載の配達支援装置。
【請求項8】
前記アラート出力部は、アラート出力として前記配達業者の所持する端末へ通知する、請求項
5に記載の配達支援装置。
【請求項9】
コンピュータによって実行される配達支援方法であって、
配達業者の顔画像と、配達業者の識別情報と配達先ユーザの識別情報とを対応付けた配達支援情報とを登録し、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された配達業者の顔画像と、前記登録された配達業者の顔画像との顔認証を行わせ、
前記顔認証が成功した場合、前記配達支援情報に基づき前記配達先ユーザの識別情報を特定し、前記配達先ユーザの識別情報と前記配達先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された配達先ユーザの座席位置を特定し、
前記配達業者を前記フロア内の前記特定した配達先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成
し、前記特定された配達先ユーザの座席位置への案内情報に基づいて、前記配達業者の滞在許可時間を決定し、
前記滞在許可時間を経過した場合に、アラートを出力する、配達支援方法。
【請求項10】
配達業者の顔画像と、配達業者の識別情報と配達先ユーザの識別情報とを対応付けた配達支援情報とを登録する処理と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された配達業者の顔画像と、前記登録された配達業者の顔画像との顔認証を行わせる処理と、
前記顔認証が成功した場合、前記配達支援情報に基づき前記配達先ユーザの識別情報を特定し、前記配達先ユーザの識別情報と前記配達先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された配達先ユーザの座席位置を特定する処理と、
前記配達業者を前記フロア内の前記特定した配達先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する処理と、
前記特定された配達先ユーザの座席位置への案内情報に基づいて、前記配達業者の滞在許可時間を決定する処理と、
前記滞在許可時間を経過した場合に、アラートを出力する処理と、をコンピュータによって実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、訪問支援装置、訪問支援方法、プログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顔認証により入退場を制御するセキュリティゲートに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外部からの訪問者(例えば、配達業者)は、会社などの比較的大きな組織の中のセキュリティゲートを通過したとしても、組織内の多数の人の中から、訪問先(配達先の人物)の座席位置を特定し、そこまで訪問することが困難であった。
【0005】
本開示はこのような問題点を解決するためになされたものであり、訪問先のセキュリティを確保しつつ、訪問者を訪問先の位置まで案内できる訪問支援装置、システム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様にかかる訪問支援装置は、
訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録する登録部と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせる認証制御部と、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する特定部と、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する生成部と、を備える。
【0007】
本開示の第2の態様にかかる訪問支援方法は、訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録し、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせ、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定し、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する。
【0008】
本開示の第3の態様にかかるプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体は、訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録する処理と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせる処理と、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する処理と、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する処理と、
をコンピュータによって実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、訪問先のセキュリティを確保しつつ、訪問者を訪問先の座席位置又はその近傍まで案内することができる訪問支援装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1にかかる訪問支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1にかかる訪問支援方法の流れを示すフローチャートである。
【
図3】実施の形態2にかかる訪問支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】実施の形態2にかかる訪問支援方法の流れを示すフローチャートである。
【
図5】実施の形態3にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図6】実施の形態3にかかる配達業者端末の構成を示すブロック図である。
【
図7】実施の形態3にかかる配達支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図8】実施の形態3にかかる入場制御装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】実施の形態3にかかる認証装置の構成を示すブロック図である。
【
図10】実施の形態3にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】実施の形態3にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】実施の形態3にかかる配達支援システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【
図14】実施の形態4にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図15】実施の形態4にかかる配達支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図16】実施の形態4にかかる配達支援システムにおける事前の画像登録処理を示すシーケンス図である。
【
図17】実施の形態5にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図18】実施の形態5にかかる配達支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図19】実施の形態5にかかる1階のフロアの配置例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる訪問支援装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる訪問支援装置100は、訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録する登録部120と、フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせる認証制御部130と、顔認証が成功した場合、訪問支援情報に基づき訪問先ユーザの識別情報を特定し、訪問先ユーザの識別情報と訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき当該特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する特定部140と、訪問者をフロア内の特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する生成部150と、を備える。
【0012】
図2は、実施の形態1にかかる訪問支援方法の流れを示すフローチャートである。
まず、訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と当該訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報を記憶部に登録する(ステップS102)。記憶部は、訪問支援装置100の内部にあってもよいし、訪問支援装置100の外部にあってもよい。更に、訪問者の顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置へ登録してもよい。
【0013】
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより訪問者を撮影した撮影画像を取得し、登録された顔画像と、当該撮影画像との顔認証を行う(ステップS103)。顔認証が成功した場合、訪問支援情報に基づき訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき当該特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する(ステップS104)。更に、訪問者をフロア内の特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する(ステップS105)。
【0014】
以上説明した実施の形態1によれば、訪問先のセキュリティを確保しつつ、訪問者を訪問先の座席位置又はその近傍まで案内することができる。
【0015】
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2にかかる訪問支援装置の構成を示すブロック図である。
訪問支援装置100は、会社などの比較的大きな組織(訪問先)のセキュリティを確保しつつ、フロア内の多数の人の中から、外部からの訪問者(例えば、配達業者)を訪問先(配達先の人物)の座席位置まで案内するために使用され得る。訪問支援装置100は、
図3に示すように、記憶部110、登録部120、認証制御部130、特定部140、生成部150、及びゲート制御部170を備える。
【0016】
記憶部110は、フロア内の訪問先ユーザを含む複数のユーザの識別情報および座席位置を対応付けたフロア情報を記憶する。会社等の比較的大きな組織では、各ユーザには、フロアにおいて、それぞれの座席が与えられている。記憶部110は、各ユーザの識別情報(例えば、ユーザID、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、それらの組み合わせなど)と、各ユーザの座席位置を対応付けて、記憶する。ユーザの識別情報は、ユーザを一意に識別する。各ユーザの座席位置は、例えば、フロアを分割したエリア番号(例えば、Aエリア、Bエリア・・など)で示してもよいし、対象となるユーザの座席位置を示す座席番号等で示してもよい。
【0017】
登録部120は、訪問者の顔画像及び訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを取得し、当該訪問者の識別情報と当該訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報を記憶部110に登録する。更に、登録部120は、訪問者の顔画像、又は訪問者の顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置へ登録する。ここで、訪問者の識別情報は、例えば、訪問者ID、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、又はそれらの組み合わせなどである。
【0018】
認証制御部130は、フロアへの入場を制限するゲートを備えた入場制御装置のカメラにより訪問者が撮影された撮影画像を取得し、認証装置に対して、当該撮影画像について、事前に登録された訪問者の顔画像、又は当該顔画像に基づく顔特徴情報を用いた顔認証を行わせる。
【0019】
特定部140は、訪問者の顔認証が成功した場合、訪問支援情報に基づき訪問先ユーザの識別情報を特定し、フロア情報に基づき当該特定された訪問先ユーザの識別情報に対応付けられた訪問先ユーザの座席位置を特定する。
【0020】
生成部150は、訪問者をフロア内の特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する。案内情報は、訪問者を訪問先ユーザの座席位置まで案内する情報であり、例えば、階数、フロアのエリア番号、座席番号、又は座席位置までの方向を含むことができる。
【0021】
ゲート制御部170は、前述したように、訪問者の顔認証が成功した場合、ゲートの制限を解除する。これにより、訪問者は、ゲートを通過した後、案内情報に基づき、訪問先ユーザの座席位置又はその近傍まで訪問することができる。
【0022】
図4は、実施の形態2にかかる訪問支援方法の流れを示すフローチャートである。
まず、フロア内の訪問先ユーザを含む複数のユーザの識別情報および座席位置を対応付けたフロア情報を記憶部110に記憶する(ステップS101)。次に、訪問者の顔画像及び訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを取得し、当該訪問者の識別情報と当該訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報を記憶部110に登録する(ステップS102)。更に、訪問者の顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置へ登録する。
【0023】
フロアへの入場を制限するゲートを備えた入場制御装置のカメラにより訪問者を撮影した撮影画像を取得し、認証装置の登録顔画像と、当該撮影画像とに対して、顔特徴情報を用いた顔認証を行う(ステップS103)。顔認証が成功した場合、訪問支援情報に基づき訪問先ユーザの識別情報を特定し、フロア情報に基づき当該特定された訪問先ユーザの識別情報に対応付けられた訪問先ユーザの座席位置を特定する(ステップS104)。更に、訪問者をフロア内の特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する(ステップS105)。また、前述したように、訪問者の顔認証が成功した場合、ゲートの制限を解除する(ステップS106)。
【0024】
図4のフローチャートに示す各工程は、様々な順序で実行されてもよいし、並行して実行されてもよいし、省略されてもよい。追加の処理工程もまた実施されてもよい。
【0025】
なお、本実施の形態では、訪問支援装置100が記憶部110を有する場合を説明したが、記憶部110は、訪問支援装置100の外部にネットワークを介して接続されていてもよい。この場合、訪問支援装置は、訪問支援情報を記憶し、訪問者の顔画像から訪問者の識別情報を特定し、特定された訪問者の識別情報から訪問先ユーザの識別情報を特定し、訪問先ユーザの識別情報をキーとして、外部の記憶部を検索し、訪問先ユーザの座席位置を特定することができる。
【0026】
以上説明したように本実施形態によれば、訪問先のセキュリティを確保しつつ、訪問者を訪問先の座席位置又はその近傍まで案内することができる。
【0027】
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。配達支援システムは、注文者がオンラインで商品を注文し、当該注文された商品を注文者まで配達する配達サービスのために使用され得る。特に、配達支援システムは、注文者が会社等の比較的大きな組織に属している場合に、配達先のセキュリティを確保しつつ、多数の人の中から、注文者の位置を特定するのに有用である。なお、本明細書では、こうした組織に属し、配達サービスを利用しうる人々を、ユーザと称する場合がある。
【0028】
図5に示すように、配達支援システムは、配達支援装置100a、認証装置200、配達業者端末300、及び入場制御装置400を備える。配達支援装置100a、認証装置200、配達業者端末300、及び入場制御装置400は、互いに有線又は無線ネットワーク500を介して接続されている。なお、本実施形態にかかる配達支援装置100aは、訪問支援装置100の一例である。
【0029】
図6は、配達業者端末300の構成を示すブロック図である。
配達業者端末300は、配達業者が携帯する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)、ウェアラブルデバイスなどの情報処理装置とすることができる。配達業者端末300は、注文者からの配達の注文を受け付けた際に、注文情報を取得することができる。注文情報は、注文者情報(例えば、注文者の氏名、注文者の電話番号、メールアドレス、注文者IDなど)と、注文内容(例えば、配達場所、配達物など)を含むことができる。また、配達業者端末300は、配達業者により入力された注文者情報と、配達業者の顔撮影画像とを含む配達登録要求を、ネットワーク500を介して、配達支援装置100aに送信することができる。
【0030】
配達業者端末300は、
図6に示すように、カメラ310、記憶部320、通信部330、表示部340、制御部350を含む。制御部350は、撮影部351と、登録部352と、アプリ353と、を更に含む。
【0031】
カメラ310は、レンズ鏡筒部内の光学レンズによって形成された被写体像を、撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を表示部340にライブビュー表示する。また、カメラ310は、静止画や動画の画像データを記録部320に記録する。カメラ310は、特に、配達業者の顔画像を撮像する、又は配送業者の顔画像付き身分証明書(例えば、運転免許証など)をスキャンするのに使用され得る。記憶部320は、静止画や動画の画像データや、配達業者端末300の各機能を実現するためのプログラムを記憶する。記憶部320は、例えば、半導体メモリ、光ディスク、HD(hard Disc)などにより構成される。
【0032】
通信部330は、ネットワーク500との通信インタフェースである。通信部330は、配達支援システムを構成する他のネットワークノード装置と通信するために使用される。通信部330は、無線通信を行うために使用されてもよい。例えば、通信部330は、IEEE 802.11 seriesにおいて規定された無線LAN通信、もしくは3GPP(3rd Generation Partnership Project)等において規定されたモバイル通信を行うために使用されてもよい。
【0033】
表示部340は、例えば、タッチスクリーンディスプレイなどにより構成されている。すなわち、表示部340は、配達業者により操作入力を受け付ける受付部としても機能する。表示部340はまた、アプリケーション353上で、配達業者を配達先である注文者の座席位置又はその近傍まで案内するための案内情報を表示することができる。
【0034】
制御部350は、プロセッサおよびメモリ等から構成され、メモリからソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、配達業者端末の各種処理を行う。また、制御部350は、配達業者端末300が有するハードウェアの制御を行う。プロセッサは、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサは、複数のプロセッサを含んでもよい。制御部350は、撮影部351、登録部352、及びアプリケーション353を含む。
【0035】
撮影部351は、カメラ310を制御し、配達業者の登録画像を撮影する。登録画像は、少なくとも当該配達業者の顔を含む画像である。登録部352は、登録画像を含む顔情報登録要求を、ネットワーク500を介して認証装置200へ送信する。尚、配達業者端末300は、表示部340の画面に出力画像を表示してもよい。アプリケーション353は、ユーザ(ここでは、配達業者)によりインストールされたアプリケーションプログラムである。アプリケーション353は、配達業者に固有のログイン情報(例えば、ユーザ固有の識別情報およびパスワードの組み合わせ)により、ログインされ、配達支援装置100aから配達業者固有の情報を受け取り、配達業者に提供することができる。
【0036】
図7は、配達支援装置100aの構成を示すブロック図である。
配達支援装置100aは、配達業者等の登録処理と、配達業者の認証処理等を行う情報処理装置(例えば、コンピュータにより実現されるサーバ)である。配達支援装置100aは、制御部10a、メモリ11a、通信部12a、及び記憶部110aを備える。なお、配達支援装置100aは、実施の形態1又は2にかかる訪問支援装置100の一つの具体例である。
【0037】
制御部10aは、配達支援装置100aの動作を制御する制御装置であり、例えば、CPUなどのプロセッサにより構成される。メモリ11aは、制御部10aの処理内容を一時的に記憶する記憶領域であり、例えば、RAM等の揮発性記憶装置である。制御部10aは、記憶部110aからプログラム111をメモリ11aに読み込ませ、各種処理を実行する。具体的には、制御部10aは、登録部120a、取得部121a、認証制御部130a、特定部140a、生成部150a、出力部160a、及びゲート制御部170aとして機能する。
【0038】
記憶部110aは、プログラム111、配達支援情報112a、及びフロア情報113を備える。配達支援情報112は、注文者ID1121、配達業者ID1122、注文情報1123を含む。フロア情報113は、ユーザID1131と、ユーザID毎の位置を示す位置情報1132とを含む。
【0039】
記憶部110aは、注文者IDと配達業者IDとを対応付けて、配達支援情報として記憶する。また、記憶部110aは、注文者IDに関連付けられた他の注文者識別情報(例えば、氏名、所属、年齢など)を記憶してもよい。記憶部110aは、配達業者IDに関連付けられた他の注文者識別情報(例えば、氏名、所属、年齢など)を記憶してもよい。また、配達支援情報は、具体的な注文情報(注文物、注文日時、支払い方法など)を示す注文情報1123を含んでもよい。
【0040】
また、記憶部110aは、フロア内の注文者を含む複数のユーザの識別情報(ユーザID1131)および座席位置等の位置情報1132を対応付けたフロア情報を記憶する。会社等の比較的大きな組織では、各ユーザには、フロアにおいて、それぞれの座席が与えられている。記憶部110aは、各ユーザの識別情報(例えば、ユーザID、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、又はこれらの組み合わせなど)と、各ユーザの座席位置を対応付けて、記憶する。各ユーザの座席位置は、例えば、フロアを分割したエリア番号(例えば、Aエリア、Bエリア・・など)で示してもよいし、対象となるユーザの座席位置を示す座席番号で示してもよい。
【0041】
取得部121aは、配達業者端末300から、配達業者の顔画像と注文先ユーザの識別情報とを取得する。
【0042】
登録部120aは、当該配達業者の識別情報(例えば、配達業者ID)と当該注文先ユーザの識別情報(例えば、注文者ID)とを対応付けた配達支援情報を記憶部110aに登録する。更に、登録部120aは、当該配達業者の識別情報と関連付けて、配達業者の顔画像又は配達業者の顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置200へ登録する。
【0043】
認証制御部130aは、フロアへの入場を制限するゲートを備えた入場制御装置のカメラにより配達業者が撮影された撮影画像を取得し、認証装置200に対して、当該撮影画像について顔特徴情報を用いた顔認証を行わせる。
【0044】
特定部140aは、配達業者の顔認証が成功した場合、配達支援情報に基づき注文先ユーザの識別情報(注文者ID)を特定し、フロア情報に基づき当該特定された注文先ユーザの識別情報に対応付けられた座席位置を特定する。
【0045】
生成部150aは、配達業者をフロア内の特定した注文先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する。案内情報は、配達業者を注文先ユーザの座席位置まで案内する情報、例えば、階数、フロアのエリア番号、座席番号、又は座席位置までの向きを含むことができる。また、案内情報は、現在位置から注文先ユーザの座席位置までの距離又は所要時間に関する情報を含んでもよい。
【0046】
出力部160aは、案内情報を、配達業者端末300又は入場制御装置400等に送信する。配達業者端末300又は入場制御装置400は、それぞれ、表示部340、440を有するので、受信した案内情報を表示することができる。
【0047】
ゲート制御部170は、配達業者の顔認証が成功した場合、ゲートの制限を解除する。これにより、配達業者は、ゲートを通過した後、案内情報に基づき、注文先ユーザの座席まで配達することができる。本明細書で使用されるゲートは、フラッパーゲート、ドアレスゲートや自動扉など、様々な形態のゲートを含むことができる。
【0048】
通信部12aは、配達支援装置の外部との通信を行うインタフェースである。通信部12aは、滞在管理システムを構成する他のネットワークノード装置と通信するために使用される。通信部12aは、無線通信を行うために使用されてもよい。例えば、通信部12aは、IEEE 802.11 seriesにおいて規定された無線LAN通信、もしくは3GPP(3rd Generation Partnership Project)において規定されたモバイル通信を行うために使用されてもよい。もしくは、通信部12aは、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0049】
図8は、入場制御装置の構成を示すブロック図である。入場制御装置400は、セキュリティを確保するため、会社などの比較的大きな組織の建物内に配置され、外部からの訪問者の入場を規制するために使用され得る。入場制御装置400は、建物の入口付近に配置されてもよいし、建物のフロアの入口毎に配置されてもよい。
【0050】
図8に示すように、入場制御装置400は、カメラ410、記憶部420、通信部430、表示部440、制御部450、撮影部451、アプリケーション452、及びゲート460を備える。なお、本例では、入場制御装置400は、カメラ410、表示部440、及びゲート460を内蔵しているが、内蔵していなくてもよい。その場合、入場制御装置400は、外部のカメラ410、表示部440、及びゲート460とネットワークを介して接続されることで実現され得る。
【0051】
カメラ410は、レンズ鏡筒部内の光学レンズによって形成された被写体像を、撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を表示部440にライブビュー表示する。また、カメラ410は、記録部420に静止画や動画の画像データを記録する。カメラ410は、特に、会社などの比較的大きな組織の建物に入る人々(例えば、配達業者、訪問者、会社の従業員など)を撮像するのに使用され得る。記憶部420は、例えば、半導体メモリ、光ディスク、HD(hard Disc)などにより構成される。
【0052】
通信部430は、配達業者端末300の通信部330と同様に、ネットワーク500との通信インタフェースである。通信部430は、ネットワーク500を介して、撮像画像データを配達支援装置100aに送信することができる。
【0053】
表示部440は、例えば、液晶ディスプレイや、有機EL(EL:Electro luminescence)ディスプレイなどにより構成されている。表示部440は、カメラ410による撮像画像データをライブビュー表示することができる。また、表示部440は、例えば、アプリケーション452を介して、配達業者を注文先ユーザの座席位置まで案内する案内情報を表示することができる。
【0054】
制御部450は、プロセッサおよびメモリ等から構成され、メモリからソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、入場制御装置の各種処理を行う。また、制御部450は、入場制御装置に内蔵された、又は入場制御装置の外部と接続されたハードウェア(例えば、カメラ、ゲート、表示部など)の制御を行う。プロセッサは、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
【0055】
制御部450は、撮影部451およびアプリケーション452を含む。撮影部451は、カメラ410を制御し、配達業者等の顔画像を含む画像を撮影する。アプリケーション452は、会社などの組織(建物)に固有のログイン情報(例えば、組織固有の識別情報およびパスワードの組み合わせ)により、ログインされ、配達支援装置100aから配達支援情報を提供することができる。
【0056】
ゲート460は、建物(又はフロア)内と外で、訪問者の通行を制限する。ゲート460は、入場制御装置400の制御により、自動的に開閉する。入場制御装置400は、配達支援装置100aからネットワークを介して、ゲート解除指示を受信した場合、ゲートの制限を解除する。
【0057】
図9は、認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、顔情報DB210と、顔検出部220と、特徴点抽出部230と、登録部240と、認証部250とを備える。
【0058】
顔情報DB210は、配達業者IDと当該配達業者の顔特徴情報とを対応付けて記憶する。顔情報DB210は、記憶部ともいう。また、認証装置200は、外部(例えば、配達支援装置100a)から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各配達業者の顔特徴情報と照合を行い、照合結果を要求元へ返信する。
【0059】
顔検出部220は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部230に出力する。特徴点抽出部230は、顔検出部220が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する。ここで、顔特徴情報は、抽出した特徴点の集合である。また、特徴点抽出部230は、配達支援装置100aから受信した顔画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部250に顔特徴情報を出力する。
【0060】
登録部240は、顔特徴情報の登録に際して、配達業者IDを新規に発行する。登録部240は、発行した配達業者IDと、登録画像から抽出した顔特徴情報とを対応付けて顔情報DB210へ登録する。認証部250は、顔画像(撮影画像)から抽出された顔特徴情報と、顔情報DB210内の顔特徴情報との照合を行う。認証部250は、顔特徴情報の一致の有無を配達支援装置100aに返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。
【0061】
図10は、認証装置200による顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、認証装置200は、顔情報登録要求に含まれる配達業者の登録画像を取得する(ステップS201)。例えば、認証装置200は、顔情報登録要求を、配達支援装置100aからネットワーク500を介して受け付ける。次に、顔検出部220は、配達業者の登録画像に含まれる顔領域を検出する(ステップS202)。次に、特徴点抽出部230は、ステップS202で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部240に顔特徴情報を出力する(ステップS203)。最後に、登録部240は、配達業者IDを発行し、当該配達業者IDと顔特徴情報とを対応付けて顔情報DB210に登録する(ステップS204)。ここで、発行された配達業者IDは、事前に取得された例えば、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、それらの組み合わせなどと関連付けられてもよい。なお、認証装置200は、配達業者端末等から顔特徴情報を受信し、配達業者IDと対応付けて顔情報DB210に登録してもよい。なお、配達業者IDは、配達支援装置100aにも送られ、配達支援情報として記憶される。また配達業者IDは、配達業者端末300や入場制御装置400にも送信され、それらに記憶されてもよい。
【0062】
図11は、認証装置200による顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部230は、配達支援装置100aから受信した顔画像(撮影画像)から顔特徴情報を取得する(ステップS301)。例えば、認証装置200は、配達支援装置100aから顔画像(撮影画像)を受信し、ステップS201からS203のように顔特徴情報を抽出する。または、認証装置200は、配達支援装置100aから顔特徴情報を受信してもよい。次に、認証部250は、取得した撮影画像の顔特徴情報を、顔情報DB210と照合する(ステップS302)。なお、照合精度向上の観点から、顔情報DB210の中のすべての画像データと照合するのではなく、配達業者IDに関連付けられた登録画像と、取得した撮影画像の顔特徴情報を照合すればよい。この場合、例えば、配達業者IDを配達業者に対して入場制御装置のタッチパネルを介して入力させておけばよい。顔特徴情報が一致した場合(ステップS303のYes)、認証部250は、顔特徴情報が一致した配達業者の配達業者IDを特定し(ステップS304)、顔認証が成功した旨と特定した配達業者IDとを配達支援装置100aに返信する(ステップS305)。一致する顔特徴情報が存在しない場合(ステップS303のNo)、認証部250は、顔認証に失敗した旨を配達支援装置100aに返信する(ステップS306)。
【0063】
図12は、実施の形態3にかかる配達支援システムの全体動作を示すシーケンス図である。
配達業者は配達業者端末300を用いて、自らの顔を撮影する(ステップS1)。配達業者端末300は、顔画像を配達支援装置100aに送信し、配達業者の識別情報と関連付けて登録する(ステップS2)。ここで、配達業者の識別情報は、例えば、配達業者ID、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、又はそれらの組み合わせなどである。その後、配達支援装置100aは、認証装置200に配達業者の顔情報の登録を要求する(ステップS3)。認証装置200は、配達業者IDとともに配達業者の顔特徴情報を登録する(ステップS4)。配達業者IDは、配達支援装置100aにも返信され、配達支援情報として記憶部110aに記憶される。
【0064】
配達業者端末300は、注文者からの注文を、配達サービスを提供するサーバ(図示せず)から受け付ける(ステップS5)。配達業者端末300は、注文を受け付けると、配達業者識別情報及び注文者識別情報を配達支援装置100aに送信する(ステップS6)。配達支援装置100aは、配達業者識別情報(配達業者IDを含む)及び注文者識別情報(注文者IDを含む)を関連付けて配達支援情報として登録する(ステップS7)。
【0065】
配達業者は、注文物を配達するため、配達先(例えば、注文者が勤務する会社)まで移動する(ステップS8)。その際、配達業者は、配達業者端末300を携帯して、配達先まで移動してもよい。入場制御装置400は、ゲート460を用いて、配達業者の入場を規制しつつ、カメラ410を用いて、配達業者の少なくとも顔を含む顔画像(撮影画像)を撮影する(ステップS9)。その後、入場制御装置400は、当該顔画像(撮影画像)を配達支援装置100aに送信する(ステップS10)。配達支援装置100aは、配達業者の顔認証要求を認証装置200に送信する(ステップS11)。認証装置200は、配達業者の顔画像(撮影画像)と、予め登録された(登録画像の)顔特徴との間で、顔認証を行う(ステップS12)。認証装置200は、顔認証が成功すると、成功を示す認証結果とその配達業者IDを訪問支援装置100aに送信する(ステップS13)。
【0066】
配達支援装置100aは、注文者ID、配達業者ID及び注文内容を対応付けた配達支援情報と、注文者IDと注文者の座席位置を対応付けたフロア情報とに基づき、注文者の座席位置を特定する(ステップS14)。配達支援装置100aは、配達業者をフロア内の特定した注文者の座席位置へ案内する案内情報を生成する(ステップS15)。配達支援装置100aの出力部160aは、当該案内情報を入場制御装置400又は配達業者端末300に出力する(ステップS16)。入場制御装置400又は配達業者端末300の各表示部は、案内情報を表示する(ステップS17)。配達支援装置100aは、ゲート解除指示を入場制御装置400に送信する(ステップS18)。最後に、入場制御装置400は、ゲート制限を解除する(ステップS19)。
【0067】
図12に示すシーケンスの各工程は、例示的なものであり、様々な実施形態において、様々な順序で実行されてもよいし、並行して実行されてもよいし、省略されてもよい。追加の処理工程も実施されてもよい。
【0068】
図13は、案内情報の一例を示す図である。
図13に示すように、フロアの入口付近には、入場制御装置400と配達業者等のフロアへの入場を規制するゲート460が配置されている。入場制御装置400は、フロア入場制御装置とも呼ばれる場合がある。フロアは、複数のエリア(A~F)に分割されている。各エリアは、例えば、会社内の各部署に対応してもよい。更に、各エリアには、複数のユーザの座席位置が含まれている。
図13に示すように、案内情報は、注文者の位置をマップ上のEエリアのE23であると示すことができる。案内情報は、入場制御装置400又は配達業者端末300の各表示部に表示される。また、表示される案内情報には、注文者の顔画像が含まれてもよい。これにより、配達業者は、ゲート460から注文者の座席位置までの経路を認識し、容易に配達することができる。
【0069】
以上説明したように、配達支援システムは、配達先のセキュリティを確保しつつ、配達業者に対して、注文者の座席位置を案内することができる。
【0070】
(実施の形態4)
図14は、実施の形態4にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態4にかかる配送支援システムは、少なくとも2つの入場制御装置400a、400bと、配達支援装置100bと、認証装置200と、配達先ユーザ端末600と、を備える。
図14では、実施の形態3と同一の構成要素は、
図5と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0071】
入場制御装置400a、400b、及び認証装置200の構成は、実施の形態2で説明した構成と基本的に同一であるので、説明は省略する。
【0072】
上記実施の形態3では、配達業者が事前に配達業者端末を用いて配達業者自身の顔画像を撮影し、配達業者情報とともに、配達支援装置及び認証装置に送信し登録するのに対し、実施の形態4では、配達業者端末を用いた配達業者による事前の顔画像の登録を必要としない。配達業者は、注文を受け付けた後、配達先に訪問し、配達先の建物の入口において、登録用の顔画像が撮影される。さらに、配達業者は、配達先ユーザにより、入場を許可された場合に、配達業者識別情報とともに、配達業者の顔画像を認証装置200に登録する。
【0073】
具体的には、実施の形態4では、配達業者端末300に替えて、2つの入場制御装置400a、400bが設けられている。入場制御装置400a(前段入場制御装置とも呼ばれる場合がある)は、例えば、建物の入口付近に設けられて、入場制御装置400b(前段入場制御装置又はフロア入場制御装置とも呼ばれる場合がある)は、注文者の居るフロアの入口付近に設けられている。入場制御装置400aは、そのカメラ410aにより、配達業者を撮影し、その撮影画像を、配達支援装置100bに送る。配達支援装置100bは、その撮影画像を認証装置200に送り、登録させることができる。
【0074】
また、実施の形態4では、配達先ユーザ端末600が追加されている。配達先ユーザ端末600は、配達支援装置100bからの配達業者の入場許可要求に対して、ユーザ(注文者)が配達業者の入場許可を応答するのに使用され得る。配達先ユーザ端末600は、各ユーザが所持する携帯端末(例えば、スマートフォン)又は各ユーザの座席に置かれたコンピュータであってもよい。配達先ユーザ端末600はまた、各ユーザが、配達業者に配達するように注文を行う際にも使用され得る。
【0075】
図15は、実施の形態4にかかる配達支援装置の構成を示すブロック図である。
図15では、実施の形態3と同一の構成要素は、
図7と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態にかかる配達支援装置100bの制御部10bは、登録部120bと、入場許可要求部122bを含む。
【0076】
取得部121aは、入場制御装置400aから、配達業者の顔画像と注文先ユーザの識別情報とを取得する。
【0077】
入場許可要求部122bは、入場制御装置400aから、配達業者により入場許可要求を受け付けて、注文者が使用する配達先ユーザ端末600に、配送業者の顔画像及び注文者情報を含む入場許可要求を送信する。その後、注文者は、配達先ユーザ端末600を介して、当該入場許可要求に対して、入場許可を与える。
【0078】
登録部120bは、配達業者の識別情報(例えば、配達業者ID)と当該注文先ユーザの識別情報(例えば、注文者ID)とを対応付けた配達支援情報を記憶部110aに登録する。更に、登録部120bは、配達先ユーザ端末600により配達業者の入場が許可された場合に、当該配達業者の識別情報と関連付けて、配達業者の顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置200へ登録する。
【0079】
図16は、実施の形態
4にかかる配達支援システムにおける事前の顔画像登録処理を示すシーケンス図である。
建物の入口付近において、入場制御装置400aは、例えば、配達業者のタッチパネル付き表示部への操作入力を介して、配達業者の識別情報と関連付けられた注文者情報を受け付ける(ステップS21)。配達業者の識別情報は、例えば、配達業者ID、氏名、所属、メールアドレス、生年月日、又はそれらの組み合わせなどである。配達業者は、例えば、入場制御装置400aの操作部(例えば、表示部上に表示されるソフトウェアキーボード)に、注文者情報を入力することができる。あるいは、配達業者は、注文者情報及び注文内容を示す識別コード(例えば、QRコード(登録商標))を、入場制御装置400aのカメラ410
aにより読み込ませてもよい。
【0080】
更に、入場制御装置400aのカメラ410aは、配達業者の識別情報と関連付けて配送業者の顔画像を取得する(ステップS22)。入場制御装置400aのカメラ410aは、配送業者の顔を撮影するか、あるいは、配送業者の顔画像付き身分証明書(例えば、運転免許証など)をスキャンすることで、配送業者の顔画像を取得することができる。また、この時点で、顔撮影とともに顔画像付き身分証明書をスキャンすることで、両者の顔画像を比較して顔認証を行い、本人確認してもいい。その後、入場制御装置400aは、配送業者の顔画像及び注文者情報を配達支援装置100bに送信する(ステップS23)。
【0081】
配達支援装置100bの入場許可要求部122bは、配達先ユーザ端末600に、配送業者の顔画像及び注文者情報を含む入場許可要求を送信する(ステップS24)。配達先ユーザ端末600は、入場許可要求に対する注文者による入場許可を、配達支援装置100bに返信する(ステップS25)。その後、配達支援装置100bの登録部120bは、配送業者の顔画像の登録要求を認証装置200に送信する(ステップS26)。認証装置200は、顔画像から、配達業者IDとともに配達業者の顔特徴情報を登録する(ステップS27)。配達業者IDは、配達支援装置100bにも返信され、配達支援情報として記憶部に記憶される。
【0082】
配達支援装置100bの登録部120bは、当該配達業者の識別情報と当該注文先ユーザの識別情報とを対応付けた配達支援情報を記憶部110aに登録する(ステップS28)。その後、配達支援装置100bは、ゲート制限解除指示を入場制御装置400aに送信する(ステップS29)。入場制御装置400aは、ゲート制限を解除する(ステップS30)。その後、配送業者は、注文者の居るフロアに設けられた別の入場制御装置400bまで移動する。例えば、
図13の入場制御装置400を、本実施の形態にかかる入場制御装置400bと想定してもよい。これ以降の動作は、
図12のステップS9~S19と基本的に同一であるので、ここでは説明を省略する。
【0083】
図16に示すシーケンスの各工程は、例示的なものであり、様々な実施形態において、様々な順序で実行されてもよいし、並行して実行されてもよいし、省略されてもよい。追加の処理工程も実施されてもよい。
【0084】
本実施形態によれば、事前に配送業者による配達業者自身の顔画像を認証装置に登録していない場合でも、配送先の入場制御装置のカメラにより撮影された配達業者の撮影画像を認証装置に登録することができる。したがって、本実施形態にかかる配達支援システムでは、配達先のセキュリティを確保しつつ、配達業者に対して、注文者の座席位置を案内することができる。
【0085】
(実施の形態5)
実施の形態5にかかる配達支援システムは、配達業者に対して滞在許可時間を付与し、滞在許可時間を経過した場合に、管理者端末等にアラートを出力するものである。
【0086】
図17は、実施の形態5にかかる配達支援システムの構成を示すブロック図である。
図17では、実施の形態4と同一の構成要素は、
図14と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態にかかる配達支援システムは、
図14に示す実施の形態4にかかる配達支援システムと比べて、管理者端末800が追加されている。また、配達支援装置100cの構成が、実施の形態2にかかる配達支援装置100aとは異なっている。本実施の形態にかかる配達支援システムでは、建物内に、配達業者等を監視するための1つ以上の監視カメラを配置する。また、配達支援システムでは、入場許可された配達業者に、建物又は各フロア内に配達業者が滞在可能な時間を示す滞在許可時間が与えられ、滞在許可時間が経過した場合には、管理者端末800等にアラームを出力する。
【0087】
図18は、実施の形態5にかかる配達支援装置の構成を示すブロック図である。
図18では、実施の形態3と同一の構成要素は、
図7と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態にかかる配達支援装置100は、決定部180c、アラート出力部190cおよび検出部195cが追加されている。
【0088】
決定部180cは、特定された注文先ユーザの座席位置への案内情報に基づいて、配達業者の滞在許可時間を決定する。決定部180cは、入場制御装置400a又は400bの位置(すなわち、配達業者の現在位置)から、注文者の座席位置までの距離、又は想定される所要時間に基づいて、滞在許可時間を決定することができる。案内情報は、こうした距離情報又は所要時間情報を含んでもよい。更に、決定部180cは、配達業者が入場制御装置400a又は400bのゲートを通過した時に、滞在許可時間のタイマーを開始してもよい。例えば、
図13の入場制御装置400を、本実施の形態にかかる入場制御装置400bと想定してもよい。
【0089】
アラート出力部190cは、滞在許可時間を経過前に、滞在許可時間およびカウントダウンするタイマーを表示するように、配達業者端末300、管理者端末800又は配達先ユーザ端末600等にアラートを出力してもよい。また、アラート出力部190cは、滞在許可時間を経過した場合に、配達業者端末300、管理者端末800又は配達先ユーザ端末600等に、異なる形態のアラートを出力する。異なる形態のアラートとは、配達業者が滞在許可時間を経過後も会社内にいることを報知するものであり、例えば、警報音、ディスプレイへの表示、ランプの点灯など様々な形態とすることができる。また、異なる形態のアラートとして、管理者端末800又は配達先ユーザ端末600等に、登録又は撮影した際の配達業者(訪問者)の顔画像を表示してもよい。あるいは、異なる形態として、例えばカウントダウンが0に使づくにつれて音が大きくなるや、色が黄色から赤色にかわる、また滞在許可時間を経過した時間が長いほど、音が大きくなるや、色が黄色から赤色にかわるなどが挙げられる。アラート出力部190cは、滞在許可時間内に配達業者が退場ゲート(図示せず)から退場した場合は、当該配達業者についてはアラートの対象から除外することができる。
【0090】
検出部195cは、建物又はフロア内の1つ以上の監視カメラから取得した監視画像について、顔特徴情報を用いた顔認証により、配達業者を検出する。検出部195cは、配達業者を検出した場合、当該監視画像を取得した監視カメラの位置情報を取得することができる。この場合、アラート出力部190cは、当該位置情報とともに、アラートを出力してもよい。
【0091】
図19は、実施の形態5にかかる1階のフロアの配置例を説明する図である。
建物入口付近に配置されたカメラ410aは、入口に到着した配達業者を撮影するように配置されている。入場制御装置400aは、前述したように、ゲート460aにより、配達業者の建物内への入場を規制している。ゲート460aを通過する際に、配達業者に対して、建物又は各フロア内に配達業者が滞在可能な時間を示す滞在許可時間が付与される。滞在許可時間は、入場制御装置400aから注文者の座席位置までの距離(例えば、
図13のE23)、又は想定される所要時間が長くなるほど、長くなるように設定されてもよい。想定される所要時間は、入場制御装置400aから注文者の座席位置までの移動手段(例えば、エレベータやエスカレータの有無)に応じて、設定されてもよい。監視カメラ900aは、建物内へ入った配達業者等を監視するように配置されている。少なくとも1台の監視カメラ900aが、フロア毎に配置されてもよい。例えば、滞在許可時間を経過後、1階のフロアの監視カメラ900aが配達業者を検出した場合、検出部195cは、監視カメラ900aの位置情報とともに、配達業者を検出したことをアラート出力部190cに通知する。アラート出力部190cは、監視カメラ900aの位置情報とともに、アラートを、例えば、管理者端末800に出力することができる。
【0092】
入場制御装置400aにおいて、配達業者に対して滞在許可時間を付与したが、入場制御装置400bにおいて、配達業者に対して滞在許可時間を付与してもよい。
【0093】
本実施の形態によれば、配達業者の滞在許可時間を管理することで、セキュリティをより一層向上させることができる。
【0094】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリを含む。磁気記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブであってもよい。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)であってもよい。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0095】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記した実施の形態では、入場制御装置がゲートを備えるように構成したが、必ずしもゲートを備えなくてもよい。その場合、入場制御装置は、別途監視カメラや警備員を配置することで、外部からの訪問者の入場を規制してもよい。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0096】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録する登録部と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせる認証制御部と、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する特定部と、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する生成部と、を備える訪問支援装置。
(付記2)
フロア内の訪問先ユーザを含む複数のユーザの識別情報および座席位置を対応付けたフロア情報を記憶する記憶部と、
訪問者の顔画像及び訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを取得し、当該訪問者の識別情報と当該訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報を前記記憶部に登録し、前記顔画像に基づく顔特徴情報を認証装置へ登録する登録部と、
前記顔認証が成功した場合、前記入場制御装置が備えるゲートの制限を解除するゲート制御部と、
を更に備える、付記1に記載の訪問支援装置。
(付記3)
前記案内情報を前記入場制御装置又は前記訪問者が所持する端末へ出力する出力部を備える、付記1又は2に記載の訪問支援装置。
(付記4)
前記入場制御装置は、フロア入場制御装置と、当該フロア入場制御装置の前段に配置された前段入場制御装置を含み、
前記登録部は、
前記前段入場制御装置を介して前記訪問者の顔画像及び前記訪問先ユーザの識別情報を取得し、
前記フロア内の前記訪問先ユーザの端末へ、前記訪問者の顔画像及び前記訪問先ユーザの識別情報を含む入場許可要求を送信し、
前記訪問先ユーザの端末からの入場許可を受信した場合に、前記訪問支援情報を前記記憶部に登録し、かつ、前記顔画像を前記認証装置へ登録し、
前記ゲート制御部は、
前記訪問先ユーザの端末からの入場許可を受信した場合に、前記前段入場制御装置のゲートの制限を解除する
付記2に記載の訪問支援装置。
(付記5)
前記特定された訪問先ユーザの座席位置への案内情報に基づいて、前記訪問者の滞在許可時間を決定する決定部と、
前記滞在許可時間を経過した場合に、アラートを出力するアラート出力部と、
を更に備える、付記1~4のいずれか一項に記載の訪問支援装置。
(付記6)
建物内の監視カメラから取得した監視画像について、前記顔画像を用いた顔認証により、前記訪問者を検出する検出部と、
前記検出部により検出された場合、アラートを出力するアラート出力部と、
を更に備える、付記5に記載の訪問支援装置。
(付記7)
前記アラート出力部は、アラート出力として管理者端末へ通知する、付記5又は6に記載の訪問支援装置。
(付記8)
前記アラート出力部は、アラート出力と共に前記検出部により検出された訪問者の位置を通知する、付記6に記載の訪問支援装置。
(付記9)
前記アラート出力部は、アラート出力として前記訪問者の所持する端末を通知する、付記6に記載の訪問支援装置。
(付記10)
訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録し、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせ、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定し、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する、訪問支援方法。
(付記11)
訪問者の顔画像と、訪問者の識別情報と訪問先ユーザの識別情報とを対応付けた訪問支援情報とを登録する処理と、
フロアへの入場を制限する入場制御装置のカメラにより撮影された訪問者の顔画像と、前記登録された訪問者の顔画像との顔認証を行わせる処理と、
前記顔認証が成功した場合、前記訪問支援情報に基づき前記訪問先ユーザの識別情報を特定し、前記訪問先ユーザの識別情報と前記訪問先ユーザの座席位置を関連付けたフロア情報に基づき、前記特定された訪問先ユーザの座席位置を特定する処理と、
前記訪問者を前記フロア内の前記特定した訪問先ユーザの座席位置へ案内する案内情報を生成する処理と、をコンピュータによって実行させる、プログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0097】
100 訪問支援装置
100a 配達支援装置
100b 配達支援装置
110 記憶部
111 プログラム
112 配達支援情報
113 フロア情報
120 登録部
121 取得部
122b 入場許可要求部
130 認証制御部
140 特定部
150 生成部
160 出力部
170 ゲート制御部
180c 決定部
190c アラート出力部
195c 検出部
200 認証装置
210 顔情報DB
220 顔検出部
230 特徴点抽出部
240 登録部
250 認証部
300 配達業者端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 制御部
351 撮影部
352 登録部
353 アプリケーション
400 入場制御装置
400a 入場制御装置(前段入場制御装置)
400b 入場制御装置(フロア入場制御装置)
410 カメラ
420 記憶部
430 通信部
440 表示部
450 制御部
451 撮影部
452 アプリケーション
460 ゲート
500 ネットワーク
600 配達先ユーザ端末
800 管理者端末
900 監視カメラ