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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-09
(45)【発行日】2024-12-17
(54)【発明の名称】感圧機能付きサーモウェル
(51)【国際特許分類】
   G01K 1/08 20210101AFI20241210BHJP
   G01K 13/02 20210101ALI20241210BHJP
   G01L 19/14 20060101ALI20241210BHJP
   G01K 1/024 20210101ALI20241210BHJP
【FI】
G01K1/08 Z
G01K13/02
G01L19/14
G01K1/024
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023511911
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 US2021041981
(87)【国際公開番号】W WO2022039862
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-04-14
(31)【優先権主張番号】16/995,113
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】597115727
【氏名又は名称】ローズマウント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】キャバノー,ジャック・エム
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー,ニコラス・イー
(72)【発明者】
【氏名】ワグナー,アンドリュー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ストレイ,デビッド・エム
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0186659(US,A1)
【文献】特開2006-215029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 1/00-19/00
G01L 7/00-23/32,27/00-27/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセス流体多変数測定システムであって、
プロセス流体導管に結合し、前記プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成されたサーモウェル、
前記サーモウェル内に取り外し可能に配置された温度センサーアセンブリであって、その中に配置された少なくとも1つの感温素子を有する前記温度センサーアセンブリ、
前記サーモウェルに結合された圧力センサーアセンブリであって、その中に配置されて、前記プロセス流体導管から流体的に隔離された、少なくとも1つの感圧素子を有する前記圧力センサーアセンブリ、
前記温度センサーアセンブリ及び前記圧力センサーアセンブリに通信可能に結合された送信機回路であって、
前記少なくとも1つの感温素子から温度センサー信号を受信し、応答的に、温度センサー信号に基づいて、温度測定出力を生成し、及び、
前記少なくとも1つの感圧素子から圧力センサー信号を受信し、応答的に、圧力センサー信号に基づいて、圧力測定出力を生成し、及び、
前記送信機回路が、プロセス通信プロトコルを使用して、前記温度測定出力及び前記圧力測定出力を通信する、
ように構成された前記送信機回路、
を含むプロセス流体多変数測定システム。
【請求項2】
前記送信機回路は、前記サーモウェルのアクセスホールを介して、前記圧力センサーアセンブリに結合するように構成されている、請求項1に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項3】
前記アクセスホールは、前記温度センサーアセンブリに隣接して配置される、請求項2に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項4】
前記アクセスホールは、前記温度センサーアセンブリと平行に配置される、請求項3に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項5】
前記アクセスホールは、前記サーモウェルの壁内に配置される、請求項3に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項6】
前記感圧素子は、前記プロセス流体導管内の検出された圧力に応答して、前記圧力センサー信号を生成するように構成された静電容量式圧力センサーを含む、請求項1記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項7】
前記感圧素子は、圧力センサーに通信可能に結合された圧力偏向ダイアフラムを含み、前記圧力センサーは、前記サーモウェルから離れて配置される、請求項2記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項8】
前記圧力偏向ダイアフラムは、前記アクセスホール内に配置された圧力伝達物質によって、前記圧力センサーに通信可能に結合されている、請求項に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項9】
前記圧力伝達物質は、油である、請求項に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【請求項10】
多変数サーモウェルであって、
その中に配置された少なくとも1つの感温素子を有し、前記サーモウェル内に取り外し可能に取り付けられる温度センサーアセンブリ、
その中に配置された少なくとも1つの感圧素子を有し、前記感圧素子がプロセス流体導管から流体的に隔離されるように形成される圧力センサーアセンブリ、及び、
前記サーモウェル内に配置されたアクセスホールであって、そこを介して前記圧力センサーアセンブリの結合を可能になるように構成されているアクセスホール、
を含む多変数サーモウェル。
【請求項11】
前記アクセスホールは、前記温度センサーアセンブリに隣接して配置される、請求項1に記載の多変数サーモウェル。
【請求項12】
前記圧力センサーアセンブリは、前記サーモウェルの前記アクセスホールを介して送信機回路に結合するように構成される、請求項1に記載の多変数サーモウェル。
【請求項13】
前記感圧素子は、多変数サーモウェルから離れて配置された圧力センサーに通信可能に結合された圧力偏向ダイアフラムを含む、請求項1に記載の多変数サーモウェル。
【請求項14】
前記圧力偏向ダイアフラムは、前記アクセスホール内に配置された圧力伝達物質によって、前記圧力センサーに通信可能に結合される、請求項1に記載の多変数サーモウェル。
【請求項15】
プロセス流体多変数測定システムであって、
プロセス流体導管に結合するように構成され、前記プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるサーモウェル、
前記サーモウェル内に配置された温度センサーアセンブリであって、その中に配置された少なくとも1つの感温素子を有する前記温度センサーアセンブリ、
前記サーモウェル内に配置された多変数センサーであって、その中に配置された少なくとも1つの多変数感応素子を有し、前記プロセス流体導管から流体的に隔離されるように形成される前記多変数センサー、
前記温度センサーアセンブリ及び前記多変数センサーに通信可能に結合された送信機回路であって、
前記少なくとも1つの感温素子から温度センサー信号を受信し、応答的に、前記温度センサー信号に基づいて、温度測定出力を生成し、
前記少なくとも1つの多変数感応素子から圧力センサー信号を受信し、応答的に、前記圧力センサー信号に基づいて、圧力測定出力を生成し、及び、
前記少なくとも1つの多変数感応素子から追加の温度センサー信号を受け取り、応答的に、前記追加の温度センサー信号に基づいて、追加の温度測定出力を生成する、
ように構成される前記送信機回路、
を含むプロセス流体多変数測定システム。
【請求項16】
前記追加温度センサー信号は、バックアップ温度測定を提供するように構成される、請求項15に記載のプロセス流体多変数測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
多くの工業プロセスでは、パイプや他の導管を通してプロセス流体を搬送する。このようなプロセス流体には、液体、気体、及び、場合によっては、巻き込まれた固体を含むことができる。これらのプロセス流体は、衛生的な食品及び飲料の製造、水処理、高純度医薬品の製造、化学処理、炭化水素の抽出及び処理、並びに、研磨性及び腐食性のスラリーを利用する水圧破砕技術、を含む炭化水素燃料工業など、限定されないが、種々の工業のいずれかで見受けられることがある。
【0002】
工業用プロセス送信機及びセンサーアセンブリは、導管を流れるプロセス流体又は容器内に含まれるプロセス流体の特性を感知し、これらのプロセス特性に関する情報を、プロセス測定場所から遠隔に位置する、制御、監視及び/又は安全システム、に送信するために使用される。プロセス送信機は、一般的に、プロセスパラメータを反映する電流又は電圧ベースのアナログセンサー出力信号を送信するために使用されるセンサーワイヤを介して、センサーアセンブリに電気的に接続される。送信機は、これらのセンサー出力信号を読み取り、プロセスパラメータの測定値に変換する。最後に、送信機はその情報を制御システムに送信する。
【0003】
サーモウェル内に温度センサーを配置し、それを導管の開口部を通してプロセス流体の流れに挿入するのが一般的である。典型的な工業プロセス環境では、異なるプロセス特性の測定値を得るために追加の測定点を追加する機能は、プロセス環境の複雑な性質がゆえに困難である。例えば、典型的な工業プロセス環境において、異なるプロセス特性を測定するためには、通常、プロセス環境のインフラストラクチャを大幅に変更する必要があり、それとともにプロセス環境のインフラストラクチャを変更するために多額の財務コストがかかる。したがって、工業プロセス環境におけるサーモウェルの使用は、正確なプロセス流体温度を提供するのに有用であるが、多くの制限がある。
【発明の概要】
【0004】
プロセス流体多変数測定システムが提供される。多変数測定システムは、プロセス流体導管に結合(couple)され、そのプロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成された、サーモウェルを含む。多変数測定システムは、また、サーモウェル内に配置された温度センサーアセンブリをも含み、その温度センサーアセンブリは、その中に配置された少なくとも1つの感温素子を有する。多変数測定システムは、また、サーモウェルに結合された圧力センサーアセンブリも含み、その圧力センサーアセンブリは、その中に配置された少なくとも1つの感圧素子を有する。多変数測定システムは、さらに、温度センサーアセンブリ及び圧力センサーアセンブリに通信可能に結合され、少なくとも1つの感温素子から温度センサー信号を受信し、その温度センサー信号に基づいて温度測定出力を応答的に生成するように構成された送信機回路を含む。送信機回路は、さらに、少なくとも1つの感圧素子から圧力センサー信号を受信し、その圧力センサー信号に基づいて圧力測定出力を応答的に生成するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。
図2】本発明の別の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。
図3】本発明の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。
図4】本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムの回路のブロック図である。
図5A】本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムの概略図である。
図5B】本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムの概略図である。
図6】本発明の実施形態に係る、歪みゲージ(strain-gauge)式圧力センサーを有する多変数サーモウェルの概略図である。
図7】本発明の実施形態に係る、静電容量式圧力センサーを有する多変数サーモウェルの概略図である。
図8】本発明の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数センサーの概略図である。
図9】本発明の別の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
上記のように、工業プロセス環境の複雑な性質のために、異なるプロセス特性の測定値を得るための追加の測定点を追加することは困難である。例えば、工業プロセス環境において、圧力を検出することができるシステムを追加するためには、通常、新しいプロセス特性の測定のために、インフラストラクチャ内に新しいアクセスポイントを作成するなど、プロセス環境インフラストラクチャへの大幅な干渉及び変更を発生させる必要がある。さらに、そのような変更は、工業プロセス環境の導管内に存在する高温条件のために困難である。
【0007】
図1は、本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。図示されているように、サーモウェル100は、プロセス流体導管(例えば、図5A~5Bに記載されているプロセス流体導管のような)に結合し、プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成される。サーモウェル100は、さらに、温度及び/又は圧力などのプロセス流体の測定値を取得するために、プロセス流体導管内のプロセス流体に概ね接触するように構成される。1つの実施形態としては、サーモウェル100は、ねじ式サーモウェルである。しかし、他の実施形態としては、サーモウェル100は、プロセス流体導管に結合可能なフランジ付きサーモウェル又は他のサーモウェル設計であることができる。サーモウェル100は、一般的にさらに、その中に配置された温度センサーアセンブリ110と、センサーカプセル112とを含む。「カプセル」という用語は、特定の構造又は形状を意味することを意図しておらず、したがって、様々な形状、サイズ及び構成で形成することができる。温度センサーアセンブリ110は、一般的に、抵抗温度デバイス(RTD)などの感温素子114を1つ以上含む。感温素子114は、アクセスホール116を介して、送信機回路(図示せず)に電気的に接続され、1つ以上の温度測定値を得られるように構成される。アクセスホール116は、一般的に、温度センサーアセンブリの結合部(coupling)140が、そこを介することが可能になるように構成される。センサーカプセル112は、伝送ループ、光ファイバーケーブル、無線リンク、又は何らかの他の接続を介して、送信機回路に電気的に接続されることができる。
【0008】
サーモウェル100は、また、一般的に、サーモウェル100内に配置されて、1つ以上の圧力測定値を得るように構成され、その中に配置された1つ以上の感圧素子120を含む圧力センサーアセンブリ118を含む。1つの実施形態としては、圧力センサーアセンブリ118は、歪みゲージ式センサーを含む。別の実施形態としては、圧力センサーアセンブリ118は、静電容量式圧力センサーを含むことができる。もちろん、他の実施形態としては、圧力センサーアセンブリ118は、電位差(potentiometer)センサー、共振線(resonant wire)センサー、又は圧力測定値を得ることができる他の圧力センサーなどの、異なるタイプの圧力センサーを含むことができる。さらに、1つの実施形態としては、圧力センサーアセンブリ118は、プロセス流体多変数測定システムにおいて、圧力及び温度の両方の測定値を同時に取得し、応答的に温度及び圧力センサー信号を生成するように構成された、図8で後述するような多変数センサーを含むことができる。多変数センサーを圧力センサーアセンブリ118に組み込むことにより、追加の温度測定値を得ることができる。多変数センサーによって得られる追加の温度測定は、何らかの機器エラーが発生した場合に、温度を測定する代替モードを提供する。例えば、多変数センサーと温度センサーアセンブリ110の両方によって得られる冗長な温度測定値は、他方が故障した場合に、バックアップの温度測定値を提供することができる。
【0009】
感圧素子120は、1つの実施形態としては、センサーカプセル112内に配置されることができる。しかしながら、代替の実施形態としては、感圧素子120は、センサーカプセル112の外側に配置されることができる。感圧素子120は、アクセスホール122を介して送信機回路(図示せず)に電気的に接続され、そのアクセスホールは、圧力センサーアセンブリ118をそこを介して結合(図示せず)できるように構成される。図示されるように、アクセスホール122は、温度センサーアセンブリ110に隣接して配置され、一般的に、サーモウェル100の壁内に配置される。特に、アクセスホール122は、アクセスホール116とは別ではあるが、アクセスホール116に隣接して配置される。さらに示すように、アクセスホール122は温度センサーアセンブリ110と平行である。さらに図示されるように、アクセスホール122は、温度センサーアセンブリ110に対して平行である。しかしながら、代替の実施形態としては、アクセスホール122は、感圧素子120を送信機回路に結合できる他の方法で、温度センサーアセンブリ110に近接して配置されることができる。
【0010】
アクセスホール122は、多くの方法でサーモウェル100の壁面に組み込むことができる。例えば、アクセスホール122は、EDM機械加工又はガンボア切削(gun-bore drilling)技術を利用することによって組み込むことができる。アクセスホール122をサーモウェル100に組み込むことにより、プロセス環境インフラストラクチャを大幅に変更することなく、圧力センサーアセンブリ118を追加することができる。
【0011】
図2は、本発明の別の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。図2に図示されたシステムは、図1といくつかの類似点を有し、同様の構成要素には同様の番号が付されている。図示されるように、サーモウェル200は、図5A~5Bに記載されるプロセス流体導管のようなプロセス流体導管に結合し、プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成される。サーモウェル200は、さらに、温度及び/又は圧力などのプロセス流体の測定値を得るために、一般的に、プロセス流体導管内のプロセス流体に接触するように構成される。1つの実施形態としては、サーモウェル200は、ねじ式サーモウェルである。しかし、他の実施形態としては、サーモウェル200は、プロセス流体導管に結合することができるフランジ付きサーモウェル又は他のサーモウェルの設計物であることができる。
【0012】
サーモウェル200は、さらに、一般的に、その中に配置された温度センサーアセンブリ210及び圧力センサーアセンブリ218、並びにセンサーカプセル212を含む。センサーカプセル212は、一般的に、1つ以上の感温素子214及び/又は1つ以上の感圧素子220を含む。1つの実施形態としては、温度センサーアセンブリ210及び/又は圧力センサーアセンブリ218は、歪みゲージ式センサーを含むことができる。しかしながら、他の実施形態としては、異なるタイプの圧力センサーを利用することができる(例えば、静電容量式圧力センサー)。さらに、1つの実施形態としては、圧力センサーアセンブリ218は、プロセス流体多変数測定システムにおいて、圧力及び温度の両方の測定値を同時に取得できるように構成された、図8で後述するような多変数センサーを含むことができる。多変数センサーを圧力センサーアセンブリ218に組み込むことによって、追加の温度測定値を得ることができる。
【0013】
感温素子214及び感圧素子220は、アクセスホール216を介して送信機回路(図示せず)に電気的に接続され、1つ以上の温度測定値及び/又は1つ以上の圧力測定値を取得できるように構成される。アクセスホール216は、一般的に、温度センサーアセンブリ210及び圧力センサーアセンブリ218の結合部(coupling)240が、そこを通過することが可能になるように構成される。感温素子214及び感圧素子220は、伝送ループ、光ファイバーケーブル、無線リンク、又は何らかの他の接続を介して送信機回路に電気的に接続されることができる。図2に示すように、1つの実施形態としては、圧力センサーアセンブリ218は、温度センサーアセンブリ210と同じアクセスホール216を共有する。圧力センサーアセンブリ218を温度センサーアセンブリ210と同じアクセスホール216内に組み込むことにより、サーモウェル200に対する追加のアクセスホールを追加するような、追加の変更を行う必要がない。例えば、サーモウェルの壁の厚さが制限されているサーモウェル実施形態としては、圧力センサーアセンブリ218に対して、温度センサーアセンブリ210と同じアクセスホールを活用することにより、プロセス流体特性の多変数センシングが可能となる。1つの実施形態としては、感圧素子220は、その感圧素子をセンサーカプセル212に溶接などによって結合させることができるように、サーモウェル200の先端をボーリングすることによって、センサーカプセル212の端部に組み込まれる。
【0014】
図3は、本発明の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。図3に図示されたシステムは、図1及び図2といくつかの類似点を有し、同様の構成要素には同様の番号が付されている。図示されるように、サーモウェル300は、図5A~5Bに記載されたプロセス流体導管のようなプロセス流体導管に結合し、プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成される。サーモウェル300は、さらに、温度及び/又は圧力などのプロセス流体の測定値を得るために、一般的に、プロセス流体導管内のプロセス流体に接触するように構成される。1つの実施形態としては、サーモウェル300は、ねじ式サーモウェルである。しかしながら、他の実施形態としては、サーモウェル300は、プロセス流体導管に結合可能なフランジ付きサーモウェル、又は他のサーモウェルの設計物であることができる。サーモウェル300は、さらに、一般的に、サーモウェル300内に配置された温度センサーアセンブリ310を含む。温度センサーアセンブリ310は、一般的に、抵抗温度デバイス(RTD)などの1つ以上の感温素子314を含む。感温素子314は、アクセスホール316を介して送信機回路(図示せず)に電気的に接続され、1つ以上の温度測定値を取得するように構成される。アクセスホール316は、一般的に、温度センサーアセンブリの結合部(coupling)340が、そこを介することが可能になるように構成される。温度センサーアセンブリ310は、伝送ループ、光ファイバーケーブル、無線リンク、又は何らかの他の接続を介して送信機回路に電気的に接続されることができる。
【0015】
サーモウェル300は、一般的にサーモウェル300の中に配置されて、その中に配置された1つ以上の感圧素子320を含む圧力センサーアセンブリ318を含む。図示されるように、圧力センサーアセンブリ318は、さらに、アクセスホール322を含む。1つの実施形態としては、アクセスホール322は、圧力伝達物質324で満たされ、感圧素子320は、プロセス流体導管内のプロセス流体を圧力伝達物質324に流体的に結合させる膜326を含む。圧力伝達物質324は、例えば、油であることができる。しかしながら、他の実施形態としては、圧力伝達物質324は、圧力の指示を伝達することができる別の流体であることができる。アクセスホール322は、さらに、圧力伝達物質324が、一般的に332で示される圧力偏向ダイアフラムを介して、圧力センサー330に結合することを可能にするチューブ328を含む。圧力偏向ダイアフラムは、例えば、薄膜ダイアフラム、波形ダイアフラム、又は圧力センサー330を圧力伝達物質324に結合させることができる他のダイアフラムであることができる。したがって、図示されるように、圧力センサー330は、サーモウェルから離れた場所に配置されることができ、アクセスホール322内の圧力伝達物質324を介して送信され、送信機回路(図示せず)によって受信される、圧力示度を介して、圧力センサー信号を生成させることができる。これにより、高温プロセスなどの過酷なプロセス条件が、多変数サーモウェル300の感圧機能に干渉することを防ぐことができる。
【0016】
図4は、本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムの回路のブロック図である。システム400は、図1~3に記載された多変数サーモウェルの素子といくつかの類似点を有し、同様の構成要素には同様の番号が付されている。システム400は、また、ブロック436で示されるように、同様に、他の品目も含むことができる。システム400は、コントローラ424に結合された通信回路422を含む。通信回路422は、図1~3及び図9に記載されているような、多変数サーモウェルで得られたプロセス流体温度及び/又は圧力に関する情報を伝達できる任意の適切な回路とすることができる。通信回路422は、プロセス流体多変数測定システム内に配置された多変数サーモウェルが、伝送ループなどのプロセス通信ループ又はセグメントを介して、プロセス流体の温度及び/又は圧力の出力を、通信することを可能にする。プロセス通信ループプロトコルの好適な例としては、4-20ミリアンペアプロトコル、HART(登録商標)(Highway Addressable Remote Transducer)プロトコル、FOUNDATION(登録商標) Fieldbusプロトコル、及びWireless HARTプロトコル(IEC 62591)が含まれる。
【0017】
システム400は、また、矢印428によって示されるように、システム400の全ての構成要素に電力を供給する電源モジュール426も含む。システム400が、HART(登録商標)ループ、又はFOUNDATION(登録商標)フィールドバスセグメントなどの有線プロセス通信ループに結合される実施形態としては、電源モジュール426は、システム400の様々な構成要素を動作させるために、ループ又はセグメントから受け取った電力を調整するための適切な回路を含むことができる。したがって、そのような有線プロセス通信ループの実施形態としては、電源モジュール426は、デバイス全体が、それが結合されるループによって電力供給されることを可能にするために、適切な電力調整を提供することができる。他の実施形態としては、無線プロセス通信が使用される場合、電源モジュール426は、バッテリなどの電力源と、適切な調整回路と、を含むことができる。
【0018】
コントローラ424は、通信回路422に通信可能に結合され、温度センサーアセンブリ410及び圧力センサーアセンブリ418からの測定値を使用して、熱流ベースのプロセス流体温度の出力及びプロセス流体圧力の出力を生成することができる、任意の適切な配置を含んでいる。例えば、コントローラ424は、温度センサーアセンブリ410内の感温素子414から温度センサー信号を受信し、応答的に、温度センサー信号に基づいて温度測定出力を生成することができる。代替的に、又は追加的に、コントローラ424は、圧力センサーアセンブリ418内の感圧素子420から圧力センサー信号を受信し、その圧力センサー信号に基づいて、応答的に、圧力測定出力を生成することができる。出力は、オペレータ、機械、又は他のデバイスに提供することができる。さらに、その出力は、プロセス流体多変数測定システム内の温度及び/又は圧力測定値を示すことができる、視覚出力、聴覚出力、又は他の出力であることができる。1例としては、コントローラ424は、マイクロプロセッサである。
【0019】
測定回路430は、コントローラ424に結合され、温度センサーアセンブリ410及び圧力センサーアセンブリ418から得られた測定値に関するデジタル表示を提供する。測定回路430は、1つ以上のアナログ-デジタル変換器、及び/又は温度センサーアセンブリ410及び圧力センサーアセンブリ418にその1つ以上のアナログ-デジタル変換器をインターフェースするための適切な多重化回路を含むことができる。さらに、測定回路430は、使用される様々な種類のセンサーに適した、適切な増幅、及び/又は線形化の回路を含むことができる。
【0020】
温度センサーアセンブリ410は、例示的に感温素子414を含み、ブロック432によって示されるように、他の品目も含めることができる。そのような他の品目の1例としては、振動センサーである。感温素子414は、アクセスホール(図示せず)を介して、システム400の電子回路に結合され、プロセス流体多変数測定システム内のプロセス流体の温度を示す温度センサー信号を生成するために使用される。圧力センサーアセンブリ418は、例示的に、感圧素子420を含み、ブロック434によって示されるように、他の品目も含めることができる。他の品目の例としては、振動センサーである。感圧素子420は、アクセスホール(図示せず)を介して、システム400の電子回路に結合され、プロセス流体多変数測定システムの圧力を示す圧力センサー信号を生成するために使用される。1つの実施形態としては、感圧素子420は、感温素子と同じアクセスホールを介して、システム400の電子回路に結合される。しかしながら、他の実施形態としては、感圧素子は、温度センサーアセンブリ410で使用されるアクセスホールとは別の追加のアクセスホールを使用する。例えば、アクセスホールは、温度センサーアセンブリに隣接して配置されるか、温度センサーアセンブリに平行に配置されるか、又は別の方法でサーモウェルの壁内に配置されることができる。
【0021】
図5A~5Bは、本発明の実施形態が特に適用可能な、プロセス流体多変数測定システムの概略図である。図5Aに図示されたシステムは、図5Bといくつかの類似点を有し、同様の構成要素には同様の番号が付されている。図示されるように、システム500は、一般的に、プロセス流体導管504に結合し、プロセス流体導管の壁506を貫通して延伸されるように構成されたサーモウェル502を含む。サーモウェル502は、さらに、温度及び/又は圧力などのプロセス流体の測定値を取得するために、プロセス流体導管504内のプロセス流体508に接触するように構成される。サーモウェル502は、さらに、一般的に、サーモウェル502内に配置された温度センサーアセンブリ510を含み、さらに、図1~3に示されるセンサーカプセルを含む。システム500は、一般的に、図1に関して上述した感温素子114のような、サーモウェル502内に配置された1つ以上の感温素子(図示せず)を含む。感温素子は、1つ以上の温度測定値を取得するように構成されて、図4に図示される、送信機回路に電気的に接続される。
【0022】
プロセス流体多変数測定システム500は、また、サーモウェル502に結合された圧力センサーアセンブリ518をも含む。圧力センサーアセンブリ518は、典型的には、図1に関して上述した感圧素子120のような、そこに配置された1つ以上の感圧素子(図示せず)を有する。プロセス流体導管504内でプロセス流体508と接触すると、温度センサーアセンブリ及び圧力センサーアセンブリは、それぞれ、サーモウェル502内に配置された感温素子及び感圧素子を使用して、温度センサー信号及び/又は圧力センサー信号を生成して、送信機回路に送信するように構成される。図4に関して上述したように、送信機回路は、温度センサー信号及び/又は圧力センサー信号を受信し、応答的に、受信した信号に基づいて、温度測定出力及び/又は圧力測定出力を生成する。出力は、一般的に、プロセス流体導管504内のプロセス流体508の温度及び/又は圧力を示す。代替的に、又は追加的に、出力は、プロセス流体導管504内の環境の温度及び/又は圧力を示すものであることができる。
【0023】
図5Aに示されるように、サーモウェル502は、フランジ付き取付具を含む。しかし、図5Bでは、サーモウェル502は、ねじ付き取付具を含む。図5Aに図示されているように、フランジ付き取付具524は、一般的に、サーモウェル502をプロセス流体導管504のノズル530に結合するように構成されたボルト526を含む。フランジ付き取付具524は、さらに、そこを通してのプロセス流体の流れを防止するように構成されたシーリングリング528を含む。シーリングリング528は、Oリングシール、又はプロセス流体508をプロセス流体導管504にシールすることができる任意の他のシールであることができる。
【0024】
図5Bに図示されるように、サーモウェル502は、代替的に、サーモウェル502をプロセス流体導管504に結合するために、サーモウェル502上のねじ(図示せず)に結合するように構成された、ねじ付き取付具532を含んでもよい。ねじ付き取付具532は、そのねじ付き取付具532をプロセス流体導管504の壁506に結合するように構成された溶接部534を含む。ねじ付き又はフランジ付きのいずれかの実施形態で多変数サーモウェルを使用することで、これにより、プロセス流体環境内で、感温機能及び/又は感圧機能を用いることが可能になるように、様々なサーモウェルの設置を可能にすることができる。
【0025】
図6は、本発明の実施形態に係る、歪みゲージ式圧力センサーを有する多変数サーモウェルの概略図である。サーモウェル本体600は、一般的に、サーモウェル本体内に配置され、圧力センサーアセンブリを、そこを介して結合できるよう構成されたアクセスホール602を含む。サーモウェル本体600は、さらに、プロセス流体導管内で検出された圧力に応答して、圧力センサー信号を生成するように構成された歪みゲージ式センサー604を含む。歪みゲージ式センサーは、適応カラー606を含み、その適応カラーは、歪みゲージ式センサー604をサーモウェル本体600に結合するように構成される。歪みゲージ式センサー604は、結合機構(coupling mechanism)608で適応カラー606に結合される。結合機構608は、例えば、適応カラー606を歪みゲージ式センサー604に結合する溶接部であることができる。
【0026】
歪みゲージ式センサー604は、さらに、プロセス流体導管の圧力を検出し、検出された圧力を示す圧力信号を生成するように構成された圧力センサー素子610を含む。1つの実施形態としては、歪みゲージ式センサー604は、さらに、一般的に、チャネル614内に配置された圧力伝達物質を含む。圧力伝達物質は、隔離ダイアフラム620によってプロセス流体から流体的に隔離され、圧力センサー素子610に圧力の指標を伝える。このようにして、圧力センサー信号を応答的に生成するために、圧力指標は、プロセス流体から圧力伝達物質を介して、圧力センサー素子610に伝達されることができる。圧力伝達物質は、例えば、油であることができる。しかしながら、他の実施形態としては、圧力伝達物質は、圧力の指標を伝達することができる他の流体であることができる。
【0027】
隔離ダイアフラム620は、ラッチングポイント616を介して、圧力センサー604に結合され、プロセス流体を、圧力伝達物質及び圧力センサー素子610から隔離するように構成される。1つの実施形態としては、ラッチングポイント616は、溶接部である。歪みゲージ式センサー604は、さらに、スクリーン612を含む。歪みゲージ式センサー604の先端にスクリーン612を組み込むことにより、歪みゲージ式センサーは、カプセル化され、通過する破片(debris)から保護され、同時に後流周波数(wake frequency)から制限されることができる。言い換えれば、流れの特性が最適化され、その結果、圧力及び/又は温度の測定が改善される可能性を有する。
【0028】
図7は、本発明の実施形態に係る、静電容量式圧力センサーを有する多変数サーモウェルにおけるセンサーカプセルの概略図である。サーモウェル本体700は、一般的に、圧力センサーアセンブリの結合部(coupling)704が、そこを介することが可能になるように構成されたアクセスホール702を含む。図示されたように、結合部704は、ケーブルワイヤを含む。しかしながら、他の実施形態としては、結合部704は、圧力伝達物質、2本以上のワイヤケーブル、又は無線リンクであることができる。サーモウェル本体700は、さらに、プロセス流体導管内の検出された圧力に応答して、圧力センサー信号を生成するように構成された静電容量式圧力センサー714を含む。静電容量式圧力センサーアセンブリを使用することにより、圧力センサーアセンブリの結合部は、アクセスホール702内など、サーモウェル本体700内の様々な場所に配置されることができる。
【0029】
静電容量式圧力センサー714は、さらに、プロセス流体導管内のプロセス流体に結合するように構成されたサーモウェルの端部の近くに配置された静電容量式プレート708を含む。静電容量式プレート708は、1つの実施形態としては、電極710と、プロセス流体導管内の圧力の指標を生成して伝達するように構成された圧力偏向ダイアフラム712と、を含む。1つの実施形態としては、静電容量式プレート708は、ガラス材料で形成される。このようにして、圧力の指標の生成及び伝達を可能にするために、圧力偏向ダイアフラム712と電極710との間の空洞(cavity)714に真空を形成することができる。1つの実施形態としては、圧力偏向ダイアフラム712は、波形ダイアフラムである。しかしながら、他の実施形態としては、圧力偏向ダイアフラム712は、薄膜ダイアフラムであることができる。
【0030】
図8は、本発明の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数センサーの概略図である。センサー800は、一般的に、1つ以上の温度測定値及び/又は1つ以上の圧力測定値を取得するように構成される。特に、センサー800は、プロセス流体多変数測定システムにおいて、圧力及び温度の両方の測定値を同時に取得するように構成されることができる。1つの実施形態としては、センサー800は、歪みゲージ式センサーである。図示されるように、センサー800は、その抵抗値に、歪みと温度の両方が依存する抵抗器802~808、を含む。温度(Vrefに相関)が変化すると、抵抗器802~808は、抵抗値を、同様の方向で、同様の値だけ変化させる。さらに、圧力(Voutに相関する)が増加すると、抵抗器802及び806は、抵抗値を同様の値で増加させる一方で、抵抗器804及び808は、抵抗値を同様の値で減少させる。このようにして、センサー800は、プロセス流体測定システム内で、圧力及び温度の測定値を同時に得ることができる。
【0031】
図9は、本発明の別の実施形態に係る、プロセス流体多変数測定システムに実装するための多変数サーモウェルの概略図である。図9に図示されたシステムは、図1といくつかの類似点を有し、同様の構成要素には同様の番号が付されている。図示されるように、サーモウェル900は、図5A~5Bに記載されるプロセス流体導管のようなプロセス流体導管に結合し、プロセス流体導管の壁を貫通して延伸されるように構成される。サーモウェル900は、さらに、温度及び/又は圧力などのプロセス流体の測定値を取得するために、一般的に、プロセス流体導管内のプロセス流体に接触するように構成される。1つの実施形態としては、サーモウェル900は、ねじ式サーモウェルである。しかし、他の実施形態としては、サーモウェル900は、プロセス流体導管に結合可能なフランジ付きサーモウェル又は他のサーモウェルの設計物であることができる。
【0032】
サーモウェル900は、さらに、サーモウェル900のセンサーカプセル912内に、一般的に、配置された多変数センサー920を含む。センサーカプセル912は、例えば、図8に関して上述した多変数センサーに類似する多変数センサー920を含むことができる。1つの実施形態としては、多変数センサー920は、歪みゲージ式センサーである。しかし、他の実施形態としては、異なるタイプの多変数センサーを利用することができる。多変数センサー920は、アクセスホール916を介して、送信機回路(図示せず)に電気的に接続され、1つ以上の温度測定値及び/又は1つ以上の圧力測定値を取得するように構成される。特に、多変数センサー920は、プロセス流体多変数測定システムにおいて、圧力及び温度の両方の測定値を同時に取得し、応答的に、温度及び圧力のセンサー信号を生成するように構成されることができる。多変数センサー920は、例えば、一般的に、その中に配置され、1つ以上の温度及び圧力の測定値を取得するように構成された1つ以上の多変数感応素子を含む。アクセスホール916は、一般的に、多変数センサー920の結合部(coupling)940が、そこを介することが可能になるように構成される。多変数センサー920は、伝送ループ、光ファイバーケーブル、無線リンク又は他の何らかの接続を介して、図4に関して上述した回路などの送信機回路に電気的に接続されることができる。動作中に、送信機回路は、少なくとも1つの多変数感応素子から温度及び圧力のセンサー信号を受信し、受信したセンサー信号に基づいて、応答的に、温度及び圧力測定出力を生成することができる。図8に関して上述したものと同様の多変数センサーを組み込むことによって、別々のセンサーアセンブリを必要とせずに、プロセス環境の温度及び圧力の両方を決定することができる。
【0033】
本発明では、好ましい実施形態を参照して説明されているが、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細に変更を加えることができることを認識するであろう。例えば、本発明の実施形態は、感圧機能を有するサーモウェルに関して説明されているが、流量、レベル、pH、振動、侵食を含むがこれには限定されない他のプロセス変数センサーも、サーモウェル内に実装することができる。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9