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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 30/00 20220101AFI20250109BHJP
   G06V 30/14 20220101ALI20250109BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20250109BHJP
【FI】
G06V30/00 P
G06V30/14 340
G06F3/0481
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021151598
(22)【出願日】2021-09-16
(65)【公開番号】P2023043794
(43)【公開日】2023-03-29
【審査請求日】2024-02-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】上野 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】武藤 晴文
【審査官】菊池 伸郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-223231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00-7/90
G06V 10/00-40/70
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する方法であって、
対象情報を含む画像を取得すること、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定すること、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得すること、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得すること、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出すること、及び
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定すること、
を含む、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
算出された前記位置関係に基づき、前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに前記画像を切り分けて識別することをさらに含む、
方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、
前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域を前記画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付けることをさらに含む、
方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記第2情報を取得することは、前記軸に関連する数値について、前記軸に沿った数値間隔を前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付けることを含む、
方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1情報を取得することは、前記省略線を囲む範囲を指定するユーザ入力を受け付けること、及び前記範囲の中で前記省略線を読み取ること、を含む、
方法。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1情報を取得することは、前記画像に含まれる前記省略線を画像認識のみにより読み取ることを含む、
方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法であって、
前記対象情報は、前記省略線と共に複数の前記軸に沿って描かれたグラフを含み、
前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定することは、前記グラフに対して外挿された情報が含まれる外挿領域で前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定することを含む、
方法。
【請求項8】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部は、
対象情報を含む画像を取得し、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定し、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得し、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得し、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出し、
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、算出された前記位置関係に基づき、前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに前記画像を切り分けて識別する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域を前記画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記軸に関連する数値について、前記軸に沿った数値間隔を前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付けることで前記第2情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項12】
請求項8乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記省略線を囲む範囲を指定するユーザ入力を受け付け、かつ前記範囲の中で前記省略線を読み取ることで前記第1情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項13】
請求項8乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記画像に含まれる前記省略線を画像認識のみにより読み取ることで前記第1情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項14】
請求項8乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記対象情報は、前記省略線と共に複数の前記軸に沿って描かれたグラフを含み、
前記制御部は、前記グラフに対して外挿された情報が含まれる外挿領域で前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定する、
情報処理装置。
【請求項15】
情報処理装置に、
対象情報を含む画像を取得すること、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定すること、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得すること、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得すること、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出すること、及び
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定すること、
を含む動作を実行させる、
プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記動作は、算出された前記位置関係に基づき、前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに前記画像を切り分けて識別することをさらに含む、
プログラム。
【請求項17】
請求項15又は16に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記省略線を境界とする第1領域及び第2領域を前記画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付けることをさらに含む、
プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムであって、
前記第2情報を取得することは、前記軸に関連する数値について、前記軸に沿った数値間隔を前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付けることを含む、
プログラム。
【請求項19】
請求項15乃至18のいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記第1情報を取得することは、前記省略線を囲む範囲を指定するユーザ入力を受け付けること、及び前記範囲の中で前記省略線を読み取ること、を含む、
プログラム。
【請求項20】
請求項15乃至18のいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記第1情報を取得することは、前記画像に含まれる前記省略線を画像認識のみにより読み取ることを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、グラフ又は地図等を含む画像を情報処理装置が読み込んでデータベースを作成する技術が知られている。例えば特許文献1には、イメージ画像として入力されたグラフ情報から格子を用いながらグラフを抽出するデータ読取り装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平5-233785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、省略線が含まれている画像について十分に考慮されていなかった。したがって、省略線が活用されている画像から必要な情報を読み取ることが困難であった。
【0005】
本開示は、省略線が活用されている画像から必要な情報を精度良く読み取ることを可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る方法は、
情報処理装置が実行する方法であって、
対象情報を含む画像を取得すること、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定すること、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得すること、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得すること、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出すること、及び
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定すること、
を含む。
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部は、
対象情報を含む画像を取得し、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定し、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得し、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得し、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出し、
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定する。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置に、
対象情報を含む画像を取得すること、
前記対象情報に重ねて示されている省略線が前記画像に含まれているか否かを判定すること、
前記画像に前記省略線が含まれていると判定すると、前記省略線に関する第1情報を取得すること、
前記対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得すること、
取得された前記第1情報及び前記第2情報に基づいて前記省略線と前記軸との位置関係を算出すること、及び
取得された前記第2情報に基づいて前記軸に関連する数値を前記軸に対して設定すること、
を含む動作を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る方法、情報処理装置、及びプログラムによれば、省略線が活用されている画像から必要な情報を精度良く読み取ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
図2図1の情報処理装置により実行される情報処理方法の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。
図3図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第1図である。
図4図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第2図である。
図5図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第3図である。
図6図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第4図である。
図7図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第5図である。
図8図1の情報処理装置により実行される情報処理方法の第2実施形態を説明するためのフローチャートである。
図9図1の情報処理装置により実行される情報処理方法の他の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10の概略構成を示す機能ブロック図である。図1を参照しながら、情報処理装置10の構成の一例について主に説明する。
【0013】
情報処理装置10は、PC(Personal Computer)又はスマートフォン等の任意の汎用の電子機器である。情報処理装置10は、所定のユーザが使用する電子機器である。情報処理装置10は、これらに限定されず、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよい。
【0014】
一実施形態の概要として、情報処理装置10は、対象情報を含む画像を取得する。本明細書において、「画像」は、例えば対象情報がその中に示されている任意の画像を含む。「対象情報」は、例えばグラフを含む。グラフは、2次元、すなわち2つのX軸及びY軸に沿って描かれる任意のグラフを含む。
【0015】
情報処理装置10は、対象情報に重ねて示されている省略線が画像に含まれているか否かを判定する。本明細書において、「省略線」は、例えば画像において対象情報に重ねて示されている、当該対象情報の省略を意味する任意の線を含む。省略線は、例えば画像においてグラフと重なるように描かれている、互いに並列する2つの波線を含む。情報処理装置10は、画像に省略線が含まれていると判定すると、省略線に関する第1情報を取得する。本明細書において、「第1情報」は、例えば画像における省略線の位置、形状、及び数等を含む。第1情報は、これらの情報を数値として含む。
【0016】
情報処理装置10は、対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得する。本明細書において、「第2情報」は、例えば画像におけるグラフのX軸の位置及びX軸の目盛りの数値範囲、並びに画像におけるグラフのY軸の位置及びY軸の目盛りの数値範囲等を含む。加えて、第2情報は、例えばグラフのX軸の目盛りの数値間隔及びY軸の目盛りの数値間隔を含む。情報処理装置10は、取得された第1情報及び第2情報に基づいて省略線と軸との位置関係を算出する。情報処理装置10は、取得された第2情報に基づいて軸に関連する数値を軸に対して設定する。本明細書において、「軸に関連する数値」は、例えばグラフのX軸に沿って付される目盛りの数値、及びグラフのY軸に沿って付される目盛りの数値等を含む。
【0017】
図1に示すとおり、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、入力部13、出力部14、及び制御部15を有する。
【0018】
通信部11は、例えば移動体通信網及びインターネットを含むネットワークに接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワークに接続されている。通信部11は、ネットワークを介して多様な情報を送信及び受信する。
【0019】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11により受信又は送信される各種情報等を記憶する。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワークから受信される情報で更新可能である。
【0020】
入力部13は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部13は、物理キー、静電容量キー、マウス、出力部14のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、当該タッチスクリーンと共に機能するタッチペン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォン等を含む。
【0021】
出力部14は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部14は、情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限定されない。
【0022】
制御部15は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部15は、情報処理装置10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0023】
(第1実施形態)
図2は、図1の情報処理装置10により実行される情報処理方法の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。図2を参照しながら、図1の情報処理装置10が実行する情報処理方法の第1実施形態について説明する。図2に示すフローチャートは、情報処理装置10により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れの一例を示す。
【0024】
ステップS100では、情報処理装置10の制御部15は、対象情報を含む画像を取得する。
【0025】
ステップS101では、制御部15は、ステップS100において取得された画像に、対象情報に重ねて示されている省略線が含まれているか否かを判定する。制御部15は、画像に省略線が含まれていると判定すると、ステップS102の処理を実行する。制御部15は、画像に省略線が含まれていないと判定すると、処理を終了する。
【0026】
ステップS102では、制御部15は、ステップS101において画像に省略線が含まれていると判定すると、省略線に関する第1情報を取得する。
【0027】
ステップS103では、制御部15は、ステップS100において取得された画像に含まれる、対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得する。例えば、制御部15は、グラフのX軸の位置及びX軸の目盛りの数値範囲、並びにグラフのY軸の位置及びY軸の目盛りの数値範囲を第2情報として取得する。
【0028】
ステップS104では、制御部15は、ステップS102及びステップS103においてそれぞれ取得された第1情報及び第2情報に基づいて省略線と軸との位置関係を算出する。
【0029】
ステップS105では、制御部15は、ステップS104において算出された位置関係に基づき、省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに画像を切り分けて識別する。
【0030】
ステップS106では、制御部15は、ステップS100において取得された画像に含まれる、対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得する。例えば、制御部15は、ステップS105において識別した第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて、軸の目盛りの数値間隔を第2情報として取得する。
【0031】
ステップS107では、制御部15は、ステップS103及びステップS106において取得された第2情報に基づいて軸に関連する数値を軸に対して設定する。
【0032】
図3は、図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第1図である。図3を参照しながら、図2のステップS100における制御部15の処理内容をより詳細に説明する。
【0033】
制御部15は、入力部13を用いたユーザの操作に基づいて、記憶部12に記憶されている任意のファイル形式の電子ファイルを参照する。例えば、制御部15は、PDFファイルを参照する。続いて、制御部15は、参照したPDFファイルに含まれている任意の画像を取得する。このとき、制御部15は、PDFファイルに含まれている、対象情報を含む画像に対して画像領域IMを指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。制御部15は、入力部13を用いてユーザにより指定された画像領域IMを抽出することで、対象情報を含む画像を取得する。
【0034】
図4は、図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第2図である。図4は、図2のステップS100において制御部15により取得された画像の一例を示す。図4を参照しながら、図2のステップS101における制御部15の処理内容をより詳細に説明する。
【0035】
制御部15により取得された画像には、2次元のグラフGが対象情報として含まれている。このような画像には、グラフGに加えて、グラフGのX軸及びY軸、並びにX軸の目盛りM1及びY軸の目盛りM2が示されている。さらに、このような画像には、グラフGと重なるように、互いに並列する2つの波線が省略線Lとして示されている。省略線Lは、上下方向に互いに並列する上側波線L1と下側波線L2とを含む。省略線Lは、グラフGにおけるY軸に沿った一部分を省略していることを表している。グラフGは、Y軸に沿って上下方向に2つの領域に区別することが可能である。
【0036】
制御部15は、図2のステップS100において取得された画像に対して画像認識等の技術を用いることで図2のステップS101の判定処理を実行する。すなわち、制御部15は、ステップS100において取得された画像においてグラフGと重なる省略線Lが含まれているか否かを判定する。
【0037】
図5は、図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第3図である。図5を参照しながら、図2のステップS102における制御部15の処理内容をより詳細に説明する。
【0038】
制御部15は、省略線Lを囲む範囲R0を指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。範囲R0は、例えば省略線Lの周囲を矩形状に囲む。制御部15は、画像認識等の技術を用いることで、このような矩形状の範囲R0の中で省略線Lを読み取る。すなわち、制御部15は、画像における省略線Lの位置、形状、及び数等の数値情報を上側波線L1及び下側波線L2のそれぞれに対し第1情報として取得する。
【0039】
図6は、図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第4図である。図6を参照しながら、図2のステップS103における制御部15の処理内容をより詳細に説明する。
【0040】
制御部15は、X軸の目盛りM1の数値範囲における最小値0と最大値5とを数値情報として指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。制御部15は、Y軸の目盛りM2の数値範囲における最小値0と最大値2000とを数値情報として指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。制御部15は、ユーザにより指定された各軸の目盛りの数値範囲における最小値及び最大値に基づいて、各軸の目盛りの数値範囲を第2情報として取得する。
【0041】
制御部15は、X軸を指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。例えば、ユーザは、出力部14に表示された画像中のX軸上の一部でマウスをクリックすることで、画像中のX軸を指定する。例えば、ユーザは、マウスをクリックしながら画像中のX軸に沿ってポインタを移動させることで、画像中のX軸を指定する。例えば、ユーザは、画像中のX軸に沿ってタッチペンを移動させることで、画像中のX軸を指定する。
【0042】
制御部15は、Y軸を指定するユーザ入力を入力部13により受け付ける。例えば、ユーザは、出力部14に表示された画像中のY軸上の一部でマウスをクリックすることで、画像中のY軸を指定する。例えば、ユーザは、マウスをクリックしながら画像中のY軸に沿ってポインタを移動させることで、画像中のY軸を指定する。例えば、ユーザは、画像中のY軸に沿ってタッチペンを移動させることで、画像中のY軸を指定する。
【0043】
制御部15は、ユーザによるX軸の指定に基づいて、画像におけるグラフGのX軸の位置を第2情報として取得する。同様に、制御部15は、ユーザによるY軸の指定に基づいて、画像におけるグラフGのY軸の位置を第2情報として取得する。
【0044】
図7は、図2に示す情報処理方法をステップごとに具体的に説明するための第5図である。図7を参照しながら、図2のステップS104乃至S107における制御部15の処理内容をより詳細に説明する。
【0045】
制御部15は、取得された第1情報及び第2情報に基づいて省略線Lと軸との位置関係を算出する。制御部15は、省略線LとX軸及びY軸との位置関係、より具体的にはY軸上の省略線Lの位置を算出する。これにより、制御部15は、省略線Lが上下方向に沿ってY軸の中央部に位置し、かつY軸の目盛り200と目盛り1000との間に位置すると識別する。
【0046】
制御部15は、このようにして算出された位置関係に基づき、省略線Lを境界とする第1領域R1及び第2領域R2の2つに画像を切り分けて識別する。図7に示す画像において、第1領域R1は省略線Lの上側波線L1から上側の領域を含み、第2領域R2は省略線Lの下側波線L2から下側の領域を含む。
【0047】
ここで、第1領域R1ではY軸の目盛りM2の数値間隔は1000である一方で、第2領域R2ではY軸の目盛りM2の数値間隔は100である。第1領域R1及び第2領域R2において、Y軸の目盛りM2の数値間隔は互いに異なる。制御部15は、Y軸に沿った目盛りM2の数値間隔を第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれについて画像認識等の技術を用いることで識別し、第2情報として取得する。制御部15は、第1領域R1ではY軸の目盛りM2の数値間隔が1000であり、第2領域R2ではY軸の目盛りM2の数値間隔が100であることを識別する。
【0048】
制御部15は、第2情報に基づいて軸に関連する数値を軸に対して設定する。例えば、制御部15は、X軸の位置及びX軸の目盛りM1の数値範囲を用いて、X軸に沿って付される目盛りM1の数値をX軸に対して設定する。制御部15は、識別した第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれのY軸の目盛りM2の数値間隔と共に、Y軸の位置及びY軸の目盛りM2の数値範囲を用いて、Y軸に沿って付される目盛りM2の数値をY軸に対して設定する。
【0049】
以上により、制御部15は、図3に示すように電子ファイル内で画像として取り込まれていたグラフGを、各軸、各軸の目盛り、及び省略線Lと共に精度良く読み取る。
【0050】
以上のような一実施形態によれば、省略線が活用されている画像から必要な情報を精度良く読み取ることが可能になる。情報処理装置10は、画像に含まれるグラフを読み取るときに、値の省略を意味する省略線がグラフと重なるように画像に含まれていて、軸上での目盛りの値の一貫性が崩れていたとしても、グラフ、各軸、各軸の目盛り、及び省略線を精度良く読み取ることが可能になる。
【0051】
情報処理装置10は、ユーザ入力及び画像認識等の技術により第1情報を取得することで情報を補完することが可能となる。これにより、情報処理装置10は、省略線に関する第1情報を精度良く読み取ることが可能となる。
【0052】
情報処理装置10は、ユーザ入力又は画像認識等の技術により第2情報を取得することで情報を補完することが可能となる。これにより、情報処理装置10は、省略線を境界とする第1領域R1及び第2領域R2の両方で軸に関する第2情報を精度良く読み取ることが可能となる。例えば、図7において、第2領域R2での目盛りM2の数値間隔100が第1領域R1においても続けて適用されて、目盛りM2において本来2000の数値として読み取るべき部分が1100として読み取られるような誤認識が抑制される。
【0053】
情報処理装置10は、省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに画像を切り分けて識別することで、第1領域及び第2領域において軸の目盛りの数値間隔が互いに異なるような場合であっても、領域ごとに個別に軸の目盛りの数値間隔を識別可能である。これにより、情報処理装置10は、省略線が活用されている画像から、省略線近傍の軸に関する第2情報を精度良く読み取ることが可能である。
【0054】
情報処理装置10は、省略線を囲む範囲を指定するユーザ入力を受け付けて、当該範囲の中で省略線を読み取ることで、省略線に関する第1情報を画像から精度良く読み取ることが可能である。
【0055】
(第2実施形態)
図8は、図1の情報処理装置10により実行される情報処理方法の第2実施形態を説明するためのフローチャートである。図8を参照しながら、図1の情報処理装置10が実行する情報処理方法の第2実施形態について説明する。図8に示すフローチャートは、情報処理装置10により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れの一例を示す。
【0056】
以下の説明において、図2に示す情報処理方法の第1実施形態と共通する処理内容については、第1実施形態において図3乃至図7を参照しながら上述した具体的な処理内容と同様の説明が当てはまる。以下では、第1実施形態と共通する処理内容については概要のみを述べ、第1実施形態と異なる処理内容について詳細に説明する。
【0057】
ステップS200では、情報処理装置10の制御部15は、対象情報を含む画像を取得する。
【0058】
ステップS201では、制御部15は、ステップS200において取得された画像に、対象情報に重ねて示されている省略線が含まれているか否かを判定する。制御部15は、画像に省略線が含まれていると判定すると、ステップS202の処理を実行する。制御部15は、画像に省略線が含まれていないと判定すると、処理を終了する。
【0059】
ステップS202では、制御部15は、ステップS201において画像に省略線が含まれていると判定すると、省略線を境界とする、図7に示すような第1領域R1及び第2領域R2を画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付ける。制御部15は、画像において第1領域R1及び第2領域R2をユーザ入力により識別する。
【0060】
ステップS203では、制御部15は、省略線に関する第1情報を取得する。制御部15は、ステップS202において識別された第1領域R1において第2領域R2に隣接する縁部に沿って示されている上側波線L1を省略線Lとして識別する。同様に、制御部15は、ステップS202において識別された第2領域R2において第1領域R1に隣接する縁部に沿って示されている下側波線L2を省略線Lとして識別する。制御部15は、上側波線L1及び下側波線L2を含む省略線Lに関する第1情報を取得する。
【0061】
ステップS204では、制御部15は、ステップS200において取得された画像に含まれる、対象情報に沿って示されている軸に関する第2情報を取得する。例えば、制御部15は、第1実施形態と同様に、グラフのX軸の位置及びX軸の目盛りの数値範囲、並びにグラフのY軸の位置及びY軸の目盛りの数値範囲をユーザ入力により第2情報として取得する。
【0062】
第2実施形態では、これに加えて、制御部15は、軸に関連する数値について、軸に沿った数値間隔を第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付ける。制御部15は、Y軸に沿った目盛りM2の数値間隔を第1領域R1及び第2領域R2のそれぞれについてユーザ入力により識別し、第2情報として取得する。制御部15は、第1領域R1ではY軸の目盛りM2の数値間隔が1000であり、第2領域R2ではY軸の目盛りM2の数値間隔が100であることを識別する。
【0063】
ステップS205では、制御部15は、ステップS203及びステップS204においてそれぞれ取得された第1情報及び第2情報に基づいて省略線と軸との位置関係を算出する。
【0064】
ステップS206では、制御部15は、ステップS204において取得された第2情報に基づいて軸に関連する数値を軸に対して設定する。
【0065】
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0066】
加えて、情報処理装置10は、省略線を境界とする第1領域及び第2領域を画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付けることで、第1領域及び第2領域を画像から精度良く読み取ることが可能である。同様に、情報処理装置10は、軸に関連する数値について、軸に沿った数値間隔を第1領域及び第2領域のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付けることで、軸に沿った目盛りの数値間隔を第1領域及び第2領域のそれぞれにおいて第2情報として画像から精度良く読み取ることが可能である。
【0067】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0068】
例えば、スマートフォン又はコンピュータ等の汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10等の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサにより当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0069】
又は、一実施形態に係る開示は、実施形態に係る情報処理装置10等に各機能を実行させるために1つ又は複数のプロセッサにより実行可能なプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
【0070】
上記実施形態では、画像に含まれる対象情報は2次元のグラフであると説明したが、これに限定されない。対象情報は、3次元、すなわち3つのX軸、Y軸、及びZ軸に沿って描かれる任意のグラフを含んでもよい。対象情報は、2次元又は3次元の任意の地図を含んでもよい。対象情報は、CAD(Computer-Aided Design)に基づく2次元又は3次元の任意の図面を含んでもよい。
【0071】
上記実施形態では、省略線は、グラフをY軸方向の2つの領域に切り分ける、互いに並列する2つの波線を含むと説明したが、これに限定されない。省略線は、グラフをY軸方向ではなくX軸方向の2つの領域に切り分けてもよい。省略線は、波線とは異なる任意の他の形状の線を含んでもよい。省略線は、2つではなく、1つ又は3つ以上の線を含んでもよい。省略線は、グラフではなく地図と重なるように描かれている任意の線を含んでもよい。省略線は、グラフ及び地図ではなくCAD図面と重なるように描かれている任意の線を含んでもよい。
【0072】
上記実施形態では、対象情報に沿って示されている軸は、グラフのX軸及びY軸であると説明したが、これに限定されない。対象情報に沿って示されている軸は、グラフのX軸、Y軸、及びZ軸であってもよい。対象情報に沿って示されている軸は、地図上の位置を示す任意の座標軸であってもよい。対象情報に沿って示されている軸は、CAD図面上の位置を示す任意の座標軸であってもよい。
【0073】
上記第1実施形態では、情報処理装置10は、算出された位置関係に基づき、省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに画像を切り分けて識別すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような識別処理に代えて、又は加えて、第2実施形態のように第1領域及び第2領域を画像においてそれぞれ指定するユーザ入力を受け付けてもよい。情報処理装置10は、例えばY軸に沿った各領域の目盛りの数値間隔が同一であるような場合、これらの処理を実行しなくてもよい。すなわち、情報処理装置10は、画像を複数の領域に切り分けなくてもよい。
【0074】
上記第1実施形態では、情報処理装置10は、目盛りの数値間隔を第1領域及び第2領域のそれぞれについて画像認識等の技術を用いることで識別し、第2情報として取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような処理に代えて、又は加えて、第2実施形態のように、軸に関連する数値について、軸に沿った数値間隔を第1領域及び第2領域のそれぞれについて指定するユーザ入力を受け付けてもよい。
【0075】
上記第1実施形態では、情報処理装置10は、省略線を囲む範囲を指定するユーザ入力を受け付け、かつ当該範囲の中で省略線を読み取ることで第1情報を取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような処理に代えて、又は加えて、第2実施形態のように、先に第1領域及び第2領域がユーザにより指定された状態でこれらの領域の中から省略線を読み取ってもよい。情報処理装置10は、これらの処理に代えて、画像に含まれる省略線を画像認識のみにより読み取ることで第1情報を取得してもよい。これにより、ユーザは、情報処理装置10が省略線を読み取るために入力部13を用いて任意の入力操作を行う必要がない。したがって、情報処理装置10を使用するときのユーザの利便性が向上する。
【0076】
情報処理装置10は、以上の処理に代えて、又は加えて省略線の少なくとも一部を指定するユーザ入力を受け付けることで第1情報を取得してもよい。例えば、ユーザは、出力部14に表示された画像中の省略線の少なくとも一部に沿ってマウスをクリックしながらポインタを移動させることで、省略線の少なくとも一部を指定してもよい。例えば、ユーザは、画像中の省略線の少なくとも一部に沿ってタッチペンを移動させることで、省略線の少なくとも一部を指定してもよい。情報処理装置10は、ユーザが省略線の一部のみを指定した場合、省略線の残りの部分を画像認識等の技術を用いることで識別してもよい。
【0077】
上記実施形態では、情報処理装置10は、グラフのX軸の位置及びX軸の目盛りの数値範囲、並びにグラフのY軸の位置及びY軸の目盛りの数値範囲をユーザ入力により第2情報として取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、グラフのX軸の位置及びX軸の目盛りの数値範囲、並びにグラフのY軸の位置及びY軸の目盛りの数値範囲の少なくとも1つを画像認識等の技術を用いて識別することで第2情報として取得してもよい。情報処理装置10は、グラフのY軸全体の目盛りの数値範囲に代えて、第1領域における目盛りの最小値及び最大値、並びに第2領域における目盛りの最小値及び最大値を個別に指定するユーザ入力により、各領域における目盛りの数値範囲を第2情報として個別に取得してもよい。
【0078】
上記第1実施形態では、情報処理装置10は、算出された位置関係に基づき、省略線を境界とする第1領域及び第2領域の2つに画像を切り分けて識別してから、目盛りの数値間隔を第1領域及び第2領域のそれぞれについて画像認識等の技術を用いることで識別し、第2情報として取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、第1領域及び第2領域の2つに画像を切り分けることなく、軸全体の目盛りの各数値を画像認識等の技術を用いて識別することで、図2のステップS103において第2情報としてまとめて取得してもよい。
【0079】
上記実施形態では、情報処理装置10は、入力部13を用いてユーザにより指定された画像領域IMを抽出することで、対象情報を含む画像を取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、画像認識等の技術を用いることで対象情報を含む画像を取得してもよい。
【0080】
図9は、図1の情報処理装置10により実行される情報処理方法の他の例を示す模式図である。上記実施形態では、情報処理装置10は、ユーザにより指定された目盛りの数値範囲内で軸に沿って付される目盛りの数値を軸に対して設定すると説明したが、これに限定されない。図9に示すように、対象情報が省略線と共に複数の軸に沿って描かれたグラフを含むような場合に、情報処理装置10の制御部15は、グラフに対して外挿された情報が含まれる外挿領域R3で軸に関連する数値を軸に対して設定してもよい。すなわち、制御部15は、元のグラフに対してユーザにより追加された外挿データと共に、対応する目盛りの数値を、元の数値範囲の最小値又は最大値を超えて設定してもよい。図9では一例として、制御部15は、元のグラフに対してY軸の値がより大きい外挿領域R3に追加された外挿データに対して、3000及び4000の目盛りの数値をY軸に対して設定する。
【符号の説明】
【0081】
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
G グラフ
IM 画像領域
L 省略線
L1 上側波線
L2 下側波線
M1 目盛り
M2 目盛り
R0 範囲
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 外挿領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9