(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-08
(45)【発行日】2025-01-17
(54)【発明の名称】ペダル支持構造、及び、ペダル支持システム
(51)【国際特許分類】
A63B 22/06 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A63B22/06 G
(21)【出願番号】P 2022074583
(22)【出願日】2022-04-28
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】青木 英祐
(72)【発明者】
【氏名】池田 富夫
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2006/078168(WO,A1)
【文献】特開2007-099063(JP,A)
【文献】特開2003-116822(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0180760(US,A1)
【文献】特開2004-155259(JP,A)
【文献】米国特許第05189994(US,A)
【文献】特開2009-285430(JP,A)
【文献】「楕円コンパス」,工作記録帳 アイディアと工夫で驚きと楽しさを [online],2020年10月24日,[2024年9月20日検索],<https://kousakukiroku.blogspot.com/2020/10/TremmelOfArchimedes.html>,主にスライド部品が3点の場合に関する記載を参照
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 1/00-26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のスライダと、
第2のスライダと、
前記第1のスライダを直線的にスライド自在に案内する第1のガイドと、
前記第2のスライダを直線的にスライド自在に案内する第2のガイドと、
前記第1のスライダ及び前記第2のスライダが回転自在に連結されることで、前記第1のスライダ及び前記第2のスライダを互いに連結する、第1連結部と、
前記第1連結部に回転自在に連結されたペダルと、
を備え、
前記第1のガイド及び前記第2のガイドは、互いに交差するように延びており、
前記ペダルの回転軸が前記第1のスライダの回転軸及び前記第2のスライダの回転軸から離れて配置されると共に前記第1のスライダの回転軸及び前記第2のスライダの回転軸を結ぶ線分の中点から離れて配置されることで、前記ペダルの回転軸が楕円軌道に沿って移動
し、
前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与える負荷手段を更に備え、
前記負荷手段は、前記ペダルを所定の方向に移動させた場合において、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも下方に位置するときは、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与え、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも上方に位置するときは、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与えない、
ペダル支持構造。
【請求項2】
請求項1に記載のペダル支持構造としての左脚用ペダル支持構造と、
請求項1に記載のペダル支持構造としての右脚用ペダル支持構造と、
を備え、
前記左脚用ペダル支持構造と前記右脚用ペダル支持構造は、対向配置されている、
ペダル支持システム。
【請求項3】
第1のスライダと、
第2のスライダと、
第3のスライダと、
前記第1のスライダを直線的にスライド自在に案内する第1のガイドと、
前記第2のスライダを直線的にスライド自在に案内する第2のガイドと、
前記第3のスライダを直線的にスライド自在に案内する第3のガイドと、
前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダが回転自在に連結されることで、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダを互いに連結する、第1連結部と、
前記第1連結部に回転自在に連結されたペダルと、
を備え、
前記第1のガイド、前記第2のガイド、及び、前記第3のガイドは、互いに一点で交差するように延びており、
前記ペダルの回転軸が前記第1のスライダの回転軸、前記第2のスライダの回転軸、及び、前記第3のスライダの回転軸から離れて配置されると共に前記第1のスライダの回転軸、前記第2のスライダの回転軸、及び、前記第3のスライダの回転軸を結ぶ三角形の重心から離れて配置されることで、前記ペダルの回転軸が楕円軌道に沿って移動し、
前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与える負荷手段を更に備え、
前記負荷手段は、前記ペダルを所定の方向に移動させた場合において、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも下方に位置するときは、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与え、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも上方に位置するときは、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与えない、
ペダル支持構造。
【請求項4】
請求項3に記載のペダル支持構造としての左脚用ペダル支持構造と、
請求項3に記載のペダル支持構造としての右脚用ペダル支持構造と、
を備え、
前記左脚用ペダル支持構造と前記右脚用ペダル支持構造は、対向配置されている、
ペダル支持システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダル支持構造、及び、ペダル支持システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、右脚用の移動式台座と右脚用の移動式台座を備えたスプリント・トレーニング・マシンを開示している。各移動式台座は、ペダルがアームを介して取り付けられた回転軸を回転自在に支持している。各移動式台座は、サーボモータに連結したボールネジを介して前後に往復移動可能となっている。そして、回転軸にチェーンを介して電磁ブレーキを連結している。電磁ブレーキは、ペダルが回転軸よりも低いとき回転軸の回転に対して負荷を与え、ペダルが回転軸よりも高いとき回転軸の回転に対して負荷がかからないように設定されている。以上の構成によれば、アームの回転軸が前後に水平移動すると共にペダルが回転軸まわりに回転するので、ペダルの軌道は角丸長方形(rounded rectangle)となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、デスクワークに伴う日頃の運動不足を解消するには、典型的には、デスクの下に足漕ぎ運動機器を設置することが好ましい。即ち、デスクワーク中に座位のまま足漕ぎ運動機器を用いて足漕ぎ運動を行えば、運動のための時間をわざわざ確保することなく、日頃の運動不足を解消することができるだろう。また、人間が歩行するとき、矢状面に対して直交する方向から見ると、足は骨盤に対して概ね楕円軌道を描くことが知られている。従って、上記の足漕ぎ運動機器において、ペダルの回転軸を楕円軌道に沿って動かすことができたら、足漕ぎ運動機器を用いた運動効果を高めることができるだろう。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、ペダルの軌道を角丸長方形とすることができるものの、前後に往復移動する移動式台座、移動式台座を前後に往復移動させるためのサーボモータが必要となるので、上記ペダルの軌道を実現するための装置が複雑かつ大型とならざるを得ない。
【0006】
本開示の目的は、簡素かつコンパクトに、ペダルの回転軸を楕円軌道に沿って動かす技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の観点によれば、第1のスライダと、第2のスライダと、前記第1のスライダを直線的にスライド自在に案内する第1のガイドと、前記第2のスライダを直線的にスライド自在に案内する第2のガイドと、前記第1のスライダ及び前記第2のスライダが回転自在に連結されることで、前記第1のスライダ及び前記第2のスライダを互いに連結する、第1連結部と、前記第1連結部に回転自在に連結されたペダルと、を備え、前記第1のガイド及び前記第2のガイドは、互いに交差するように延びており、前記ペダルの回転軸が前記第1のスライダの回転軸及び前記第2のスライダの回転軸から離れて配置されると共に前記第1のスライダの回転軸及び前記第2のスライダの回転軸を結ぶ線分の中点から離れて配置されることで、前記ペダルの回転軸が楕円軌道に沿って移動する、ペダル支持構造が提供される。以上の構成によれば、簡素かつコンパクトに、ペダルの回転軸を楕円軌道に沿って動かすことができる。
上記ペダル支持構造は、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与える負荷手段を更に備えてもよい。以上の構成によれば、主として下肢の筋部位を鍛えることができる。
前記負荷手段は、前記ペダルを所定の方向に移動させた場合において、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも下方に位置するときは、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与え、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも上方に位置するときは、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの移動に対して負荷を与えなくてもよい。以上の構成によれば、遊脚期で足を前方に振り出すときは負荷がなく、立脚期で足を後方に蹴り出すときは負荷が発生する、という歩行時特有の負荷条件を実現することができる。
前記負荷手段は、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダの、前記第1のガイド及び前記第2のガイドの交点から離れる方向への移動に対して負荷を与えてもよい。以上の構成によれば、前記負荷手段を簡素に構成することができる。
前記負荷手段は、前記第1のガイド又は前記第2のガイドに設けられ、前記第1のスライダ又は前記第2のスライダを前記交点に向かって付勢するスプリングであってもよい。以上の構成によれば、前記負荷手段を簡素に構成することができる。
前記第1連結部に対する前記ペダルの取り付け位置が変更可能であってもよい。以上の構成によれば、簡単に、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減できる。従って、ユーザの体格に応じて前記楕円軌道の長軸及び短軸を調整できるし、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することができる。
上記のペダル支持構造としての左脚用ペダル支持構造と、上記のペダル支持構造としての右脚用ペダル支持構造と、を備え、前記左脚用ペダル支持構造と前記右脚用ペダル支持構造は、対向配置されている、ペダル支持システムが提供される。以上の構成によれば、右脚と左脚を同時にトレーニングすることができる。
上記のペダル支持システムは、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸に沿って見ると、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸と前記右脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸が、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のガイドと前記第2のガイドの交点に関して点対称となるように、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルと前記右脚用ペダル支持構造の前記ペダルを連動させる連動機構を更に備えてもよい。以上の構成によれば、歩行時の右脚と左脚の動きをより忠実に模擬することができる。
前記連動機構は、前記左脚用ペダル支持構造の前記第2のスライダに固定された左脚側ラックと、前記右脚用ペダル支持構造の前記第2のスライダに固定された右脚側ラックと、前記左脚側ラック及び前記右脚側ラックに噛み合うピニオンと、を含んでもよい。以上の構成によれば、簡素な構成で、前記連動機構を実現することができる。
前記連動機構は、回転自在に支持されたベースシャフトと、前記ベースシャフトから互いに反対方向に延びる左脚側クランクアーム及び右脚側クランクアームと、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ及び前記第2のスライダが回転自在に連結されることで、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ及び前記第2のスライダを互いに連結する、左脚側第2連結部と、前記右脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ及び前記第2のスライダが回転自在に連結されることで、前記右脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ及び前記第2のスライダを互いに連結する、右脚側第2連結部と、を含み、前記左脚側クランクアームは、前記左脚用ペダル支持構造の前記中点において前記左脚側第2連結部と回転自在に連結しており、前記右脚側クランクアームは、前記右脚用ペダル支持構造の前記中点において前記右脚側第2連結部と回転自在に連結していてもよい。以上の構成によれば、簡素な構成で、前記連動機構を実現することができる。
【0008】
本開示の第2の観点によれば、第1のスライダと、第2のスライダと、第3のスライダと、前記第1のスライダを直線的にスライド自在に案内する第1のガイドと、前記第2のスライダを直線的にスライド自在に案内する第2のガイドと、前記第3のスライダを直線的にスライド自在に案内する第3のガイドと、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダが回転自在に連結されることで、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダを互いに連結する、第1連結部と、前記第1連結部に回転自在に連結されたペダルと、を備え、前記第1のガイド、前記第2のガイド、及び、前記第3のガイドは、互いに一点で交差するように延びており、前記ペダルの回転軸が前記第1のスライダの回転軸、前記第2のスライダの回転軸、及び、前記第3のスライダの回転軸から離れて配置されると共に前記第1のスライダの回転軸、前記第2のスライダの回転軸、及び、前記第3のスライダの回転軸を結ぶ三角形の重心から離れて配置されることで、前記ペダルの回転軸が楕円軌道に沿って移動する、ペダル支持構造が提供される。以上の構成によれば、簡素かつコンパクトに、ペダルの回転軸を楕円軌道に沿って動かすことができる。
上記のペダル支持構造は、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与える負荷手段を更に備えてもよい。以上の構成によれば、主として下肢の筋部位を鍛えることができる。
前記負荷手段は、前記ペダルを所定の方向に移動させた場合において、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも下方に位置するときは、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与え、前記ペダルの回転軸が前記楕円軌道の長軸よりも上方に位置するときは、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの移動に対して負荷を与えなくてもよい。以上の構成によれば、遊脚期で足を前方に振り出すときは負荷がなく、立脚期で足を後方に蹴り出すときは負荷が発生する、という歩行時特有の負荷条件を実現することができる。
前記負荷手段は、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダの、前記第1のガイド、前記第2のガイド、及び、前記第3のガイドの交点から離れる方向への移動に対して負荷を与えてもよい。
以上の構成によれば、前記負荷手段を簡素に構成することができる。
前記負荷手段は、前記第1のガイド、前記第2のガイド、又は、前記第3のガイドに設けられ、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、又は、前記第3のスライダを前記交点に向かって付勢するスプリングであってもよい。以上の構成によれば、前記負荷手段を簡素に構成することができる。
前記第1連結部に対する前記ペダルの取り付け位置が変更可能であってもよい。以上の構成によれば、簡単に、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減できる。従って、ユーザの体格に応じて前記楕円軌道の長軸及び短軸を調整できるし、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、前記楕円軌道の長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することができる。
上記のペダル支持構造としての左脚用ペダル支持構造と、上記のペダル支持構造としての右脚用ペダル支持構造と、を備え、前記左脚用ペダル支持構造と前記右脚用ペダル支持構造は、対向配置されている、ペダル支持システムが提供される。以上の構成によれば、右脚と左脚を同時にトレーニングすることができる。
上記のペダル支持システムは、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸に沿って見ると、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸と前記右脚用ペダル支持構造の前記ペダルの回転軸が、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のガイド、前記第2のガイド、及び、前記第3のガイドの交点に関して点対称となるように、前記左脚用ペダル支持構造の前記ペダルと前記右脚用ペダル支持構造の前記ペダルを連動させる連動機構を更に備えてもよい。以上の構成によれば、歩行時の右脚と左脚の動きをより忠実に模擬することができる。
前記連動機構は、前記左脚用ペダル支持構造の前記第2のスライダに固定された左脚側ラックと、前記右脚用ペダル支持構造の前記第2のスライダに固定された右脚側ラックと、前記左脚側ラック及び前記右脚側ラックに噛み合うピニオンと、を含んでもよい。以上の構成によれば、簡素な構成で、前記連動機構を実現することができる。
前記連動機構は、回転自在に支持されたベースシャフトと、前記ベースシャフトから互いに反対方向に延びる左脚側クランクアーム及び右脚側クランクアームと、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダが回転自在に連結されることで、前記左脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダを互いに連結する、左脚側第2連結部と、前記右脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダが回転自在に連結されることで、前記右脚用ペダル支持構造の前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、及び、前記第3のスライダを互いに連結する、右脚側第2連結部と、を含み、前記左脚側クランクアームは、前記左脚用ペダル支持構造の前記重心において前記左脚側第2連結部と回転自在に連結しており、前記右脚側クランクアームは、前記右脚用ペダル支持構造の前記重心において前記右脚側第2連結部と回転自在に連結していてもよい。以上の構成によれば、簡素な構成で、前記連動機構を実現することができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、簡素かつコンパクトに、ペダルの回転軸を楕円軌道に沿って動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】足漕ぎ運動システムの側面図である。(第1実施形態)
【
図2】足漕ぎ運動機器の斜視図である。(第1実施形態)
【
図3】足漕ぎ運動機器の別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
【
図4】ガイドの図示を省略した足漕ぎ運動機器の斜視図である。(第1実施形態)
【
図5】ガイドの図示を省略した足漕ぎ運動機器の別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
【
図6】足漕ぎ運動機器の正面図である。(第1実施形態)
【
図7】足漕ぎ運動機器の側面図である。(第1実施形態)
【
図8】ペダルの下回りの軌道を説明するための図である。(第1実施形態)
【
図9】ペダルの上回りの軌道を説明するための図である。(第1実施形態)
【
図10】中点の軌道を説明するための図である。(第1実施形態)
【
図11】ペダルの取り付け位置と楕円軌道の大きさの関係を示す図である。(第1実施形態)
【
図12】連動ユニットの他の具体例を示す平面図である。(変形例)
【
図13】足漕ぎ運動機器の斜視図である。(第2実施形態)
【
図14】足漕ぎ運動機器の別の角度から見た斜視図である。(第2実施形態)
【
図15】ガイドの図示を省略した足漕ぎ運動機器の斜視図である。(第2実施形態)
【
図16】ガイドの図示を省略した足漕ぎ運動機器の別の角度から見た斜視図である。(第2実施形態)
【
図17】足漕ぎ運動機器の平面図である。(第2実施形態)
【
図18】足漕ぎ運動機器の側面図である。(第2実施形態)
【
図19】ペダルの下回りの軌道を説明するための図である。(第2実施形態)
【
図20】ペダルの上回りの軌道を説明するための図である。(第2実施形態)
【
図21】重心の軌道を説明するための図である。(第2実施形態)
【
図22】ペダルの取り付け位置と楕円軌道の大きさの関係を示す図である。(第2実施形態)
【
図23】連動ユニットの他の具体例を示す平面図である。(変形例)
【
図24】足漕ぎ運動機器の適用例を示す図である。(変形例)
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、
図1から
図11を参照して、本開示の第1実施形態を説明する。
図1は、足漕ぎ運動システム1を示している。
図1に示すように、足漕ぎ運動システム1は、足漕ぎ運動機器2と椅子3を含む。足漕ぎ運動機器2は、ペダル支持システムの一具体例である。椅子3に着座したユーザUは、机4に置かれた図示しないラップトップコンピュータを用いてデスクワークする。机4の下にはコンパクトな足漕ぎ運動機器2が設置されている。従って、ユーザUは、デスクワーク中に足漕ぎ運動機器2を用いた足漕ぎ運動を行えるようになっている。
【0012】
ここで、本明細書で用いる「前後方向」「幅方向」を定義する。「前後方向」とは、水平な方向であって、足Fを振り出したり蹴り出したりする方向である。従って、「前後方向」は、ユーザUの冠状面に対して直交する方向とも定義し得る。前後方向は、前方及び後方を含む。前方は、足Fを振り出す方向である。後方は、足Fを蹴り出す方向である。「幅方向」は、水平な方向であって、前後方向に対して直交する方向である。従って、幅方向は、概ね
図1の紙面に対して直交する方向である。前後方向及び幅方向は、何れも水平な方向であるから、鉛直方向に対して直交している。
【0013】
図2から
図7は、足漕ぎ運動機器2を示している。
図2から
図7に示すように、足漕ぎ運動機器2は、左脚ユニット5、右脚ユニット6、台座7、連動ユニット8を含む。左脚ユニット5及び右脚ユニット6は、ペダル支持構造の一具体例である。左脚ユニット5は、左脚用ペダル支持構造の一具体例である。右脚ユニット6は、右脚用ペダル支持構造の一具体例である。連動ユニット8は、連動機構の一具体例である。
【0014】
図2から
図7に示すように、左脚ユニット5は、ガイド10、垂直駒11(vertical piece)、水平駒12(horizontal piece)、外連結バー13、ペダル14、垂直コイルスプリング15(vertical coil spring)、水平コイルスプリング16(horizontal coil spring)を含む。
【0015】
垂直駒11は、第1のスライダの一具体例である。水平駒12は、第2のスライダの一具体例である。外連結バー13は、第1連結部の一具体例である。垂直コイルスプリング15及び水平コイルスプリング16は、負荷手段の一具体例である。即ち、負荷手段は、垂直コイルスプリング15及び水平コイルスプリング16により構成される。
【0016】
図2及び
図7に示すように、本実施形態においてガイド10は、例えば金属製の板体で構成されている。ガイド10の板厚方向は幅方向に等しい。ガイド10には、垂直ガイド溝20及び水平ガイド溝21が形成されている。垂直ガイド溝20は、第1のガイドの一具体例である。水平ガイド溝21は、第2のガイドの一具体例である。
【0017】
垂直ガイド溝20は、鉛直方向に直線的に延びるように形成されている。水平ガイド溝21は、前後方向に直線的に延びるように形成されている。垂直ガイド溝20と水平ガイド溝21は、ガイド10を幅方向に沿って見ると、即ち側面視において、互いに交差するように延びている。従って、垂直ガイド溝20及び水平ガイド溝21は、側面視で十字を形成するように互いに交差している。
【0018】
垂直ガイド溝20は、垂直駒11が鉛直方向に沿って直線的にスライド自在となるように垂直駒11を支持する。垂直ガイド溝20は、垂直駒11の前後方向及び幅方向の移動を禁止する。垂直ガイド溝20は、垂直駒11が垂直ガイド溝20から幅方向に脱落しないように垂直駒11を幅方向で拘束している。典型的には、垂直ガイド溝20の内壁面に鉛直方向に延びる溝が設けられ、垂直駒11が当該溝に嵌合することで、垂直駒11の上記拘束を実現することができる。垂直ガイド溝20の上端20aには、垂直コイルスプリング15が収容されている。垂直コイルスプリング15は、ピッチ方向が鉛直方向に一致する姿勢にて、垂直ガイド溝20の上端20aに収容されている。垂直コイルスプリング15の上端は、垂直ガイド溝20を鉛直方向で区画する上方区画面20bに固定されている。垂直コイルスプリング15は、典型的には、圧縮コイルスプリングである。
【0019】
水平ガイド溝21は、水平駒12が前後方向に沿って直線的にスライド自在となるように水平駒12を支持する。水平ガイド溝21は、水平駒12の鉛直方向及び幅方向の移動を禁止する。水平ガイド溝21は、水平駒12が水平ガイド溝21から幅方向に脱落しないように水平駒12を幅方向で拘束している。典型的には、水平ガイド溝21の内壁面に前後方向に延びる溝が設けられ、水平駒12が当該溝に嵌合することで、水平駒12の上記拘束を実現することができる。水平ガイド溝21の後端21aには、水平コイルスプリング16が収容されている。水平コイルスプリング16は、ピッチ方向が前後方向に一致する姿勢にて、水平ガイド溝21の後端21aに収容されている。水平コイルスプリング16の後端は、水平ガイド溝21を前後方向で区画する後方区画面21bに固定されている。水平コイルスプリング16は、典型的には、圧縮コイルスプリングである。
【0020】
垂直ガイド溝20と水平ガイド溝21は互いに交差しているので、垂直ガイド溝20を鉛直方向にスライドする垂直コイルスプリング15は、水平コイルスプリング16の内部空間を局所的に通過し、水平ガイド溝21を前後方向にスライドする水平コイルスプリング16は、垂直コイルスプリング15の内部空間を局所的に通過する。
【0021】
外連結バー13は、垂直駒11と水平駒12を互いに連結する。外連結バー13は、ガイド10よりも幅方向外方に配置されている。左脚ユニット5を説明するときに用いる幅方向外方は、幅方向であって右脚ユニット6から離れる方向を意味している。垂直駒11及び水平駒12、ペダル14は、外連結バー13に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。従って、垂直駒11は、外連結バー13に対する回転軸11aを有する。回転軸11aは、幅方向に延びている。同様に、水平駒12は、外連結バー13に対する回転軸12aを有する。回転軸12aは、幅方向に延びている。同様に、ペダル14は、外連結バー13に対する回転軸14aを有する。回転軸14aは、幅方向に延びている。
【0022】
外連結バー13は、垂直駒11が回転自在に連結される垂直駒連結部13aと、水平駒12が回転自在に連結される水平駒連結部13bと、ペダル14が回転自在に連結されるペダル連結部13cと、を有する。外連結バー13は、垂直駒連結部13aと水平駒連結部13b、ペダル連結部13cが一直線上に並ぶように延びている。ペダル連結部13cは、水平駒連結部13bを挟んで垂直駒連結部13aの反対側に位置している。即ち、水平駒連結部13bは、垂直駒連結部13aとペダル連結部13cの間に位置している。
【0023】
ペダル連結部13cには、ペダル14を着脱自在な複数の嵌合部22が形成されている。複数の嵌合部22は、外連結バー13の長手方向に沿って一列に並べて形成されている。従って、外連結バー13に対するペダル14の取り付け位置が変更可能である。例えば、複数の嵌合部22のうち最も水平駒連結部13bに近い嵌合部22にペダル14を取り付けた場合、ペダル14の回転軸14aと水平駒12の回転軸12aの間の距離を最も短くすることができる。反対に、複数の嵌合部22のうち最も水平駒連結部13bから遠い嵌合部22にペダル14を取り付けた場合、ペダル14の回転軸14aと水平駒12の回転軸12aの間の距離を最も長くすることができる。
【0024】
図7に示すように、複数の嵌合部22のうち何れの嵌合部22にペダル14を取り付けたとしても、ペダル14の回転軸14aは、垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aから離れて配置されることになる。更に言えば、ペダル14の回転軸14aは、側面視で垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分の中点mから離れて配置されている。従って、詳細は後述するが、ペダル14の回転軸14aが移動する軌道は、側面視で前後方向に長軸を取り、鉛直方向に短軸を取る、楕円軌道となる。
【0025】
図3に示すように、右脚ユニット6は、左脚ユニット5と同様に、ガイド10、垂直駒11(vertical piece)、水平駒12(horizontal piece)、外連結バー13、ペダル14、垂直コイルスプリング15(vertical coil spring)、水平コイルスプリング16(horizontal coil spring)を含む。右脚ユニット6の構成は、既に説明した左脚ユニット5の構成と矢状面に関して対称であるので、その説明を省略する。
【0026】
図2に戻り、台座7は、幅方向において対向配置された左脚ユニット5と右脚ユニット6を連結している。具体的には、台座7は、左脚ユニット5のガイド10と、右脚ユニット6のガイド10と、を連結する金属製の板体から構成されている。
【0027】
図4から
図6に示すように、連動ユニット8は、左脚ユニット5における左脚の足漕ぎ運動と右脚ユニット6における右脚の足漕ぎ運動を互いに連動させるものである。即ち、連動ユニット8は、左脚ユニット5のペダル14と右脚ユニット6のペダル14を互いに連動させる。連動ユニット8は、幅方向において左脚ユニット5と右脚ユニット6の間に設けられている。
【0028】
図5及び
図6に示すように、連動ユニット8は、ベースシャフト30、左脚側クランクアーム31、右脚側クランクアーム32、左脚側内連結バー33、右脚側内連結バー34を含む。
【0029】
ベースシャフト30は、幅方向に延びるシャフトであって、台座7から上方に突出するサポートピラー35によって回転自在に支持されている。
【0030】
左脚側クランクアーム31及び右脚側クランクアーム32は、ベースシャフト30から互いに反対の方向に延びている。
【0031】
具体的には、左脚側クランクアーム31は、クランクアーム本体31aと水平延長部31bを含む。クランクアーム本体31aは、ベースシャフト30の左脚ユニット5側の端部から延びている。クランクアーム本体31aは、ベースシャフト30の長手方向に対して直交する方向に延びている。水平延長部31bは、クランクアーム本体31aの先端から幅方向外方に延びている。
【0032】
同様に、右脚側クランクアーム32は、クランクアーム本体32aと水平延長部32bを含む。クランクアーム本体32aは、ベースシャフト30の右脚ユニット6側の端部から延びている。クランクアーム本体32aは、ベースシャフト30の長手方向に対して直交する方向に延びている。水平延長部32bは、クランクアーム本体32aの先端から幅方向外方に延びている。
【0033】
そして、
図5及び
図6に示すように、左脚側クランクアーム31のクランクアーム本体31aと右脚側クランクアーム32のクランクアーム本体32aは、ベースシャフト30の長手方向に対して直交する方向であって互いに反対方向に延びている。
【0034】
左脚側内連結バー33は、左脚ユニット5の外連結バー13と同様に、左脚ユニット5の垂直駒11と水平駒12を互いに連結する。左脚側内連結バー33は、左脚ユニット5のガイド10よりも幅方向内方に配置されている。従って、左脚ユニット5のガイド10は、幅方向において左脚ユニット5の外連結バー13と左脚側内連結バー33に挟まれている。左脚ユニット5の垂直駒11と水平駒12は、左脚側内連結バー33に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0035】
同様に、右脚側内連結バー34は、右脚ユニット6の外連結バー13と同様に、右脚ユニット6の垂直駒11と水平駒12を互いに連結する。右脚側内連結バー34は、右脚ユニット6のガイド10よりも幅方向内方に配置されている。従って、右脚ユニット6のガイド10は、幅方向において右脚ユニット6の外連結バー13と右脚側内連結バー34に挟まれている。右脚ユニット6の垂直駒11と水平駒12は、右脚側内連結バー34に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0036】
引き続き、
図5及び
図7に示すように、左脚側クランクアーム31の水平延長部31bは、
図7の側面視で、左脚ユニット5の垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分の中点mにおいて左脚側内連結バー33と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。即ち、左脚側クランクアーム31の水平延長部31bは、左脚側内連結バー33の長手方向における中央において左脚側内連結バー33と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0037】
同様に、
図5に示すように、右脚側クランクアーム32の水平延長部32bは、側面視で、右脚ユニット6の垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分の中点mにおいて右脚側内連結バー34と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。即ち、右脚側クランクアーム32の水平延長部32bは、右脚側内連結バー34の長手方向における中央において右脚側内連結バー34と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0038】
上記の連動ユニット8を介して左脚ユニット5と右脚ユニット6を連結することにより、
図7に示すように、左脚ユニット5のペダル14と右脚ユニット6のペダル14が逆の位相で連動することになる。即ち、
図7に示すように、側面視で、左脚ユニット5のペダル14の回転軸14aと右脚ユニット6のペダル14の回転軸14aが、左脚ユニット5の垂直ガイド溝20と水平ガイド溝21の交点Gに関して点対称となる位置関係が、足漕ぎ運動中に常時、成立することになる。
【0039】
次に、
図8及び
図9を参照して、左脚ユニット5が楕円軌道Tを実現するメカニズムを詳細に説明する。
図8及び
図9は、左脚ユニット5を側面視で観察したときの外連結バー13の姿勢の変化を簡略化して描いている。
図8及び
図9において、前方は紙面向かって左方であり、後方は紙面向かって右方である。点p1から点p16は、ペダル14の回転軸14aを示している。点v1から点v16は、垂直駒11の回転軸11aを示している。点h1から点h16は、水平駒12の回転軸12aを示している。これらの符号の数字は、時系列上で互いに対応している。即ち、時刻1において、ペダル14の回転軸14aは点p1にあり、垂直駒11の回転軸11aは点v1にあり、水平駒12の回転軸12aは点h1にあり、点p1と点v1、点h1を結んだ実線が時刻1における外連結バー13を示している。
図8及び
図9には、垂直ガイド溝20及び水平ガイド溝21、これらの交点G、垂直コイルスプリング15、水平コイルスプリング16を併せて示している。
【0040】
図8及び
図9に示すように、垂直駒11の回転軸11aが垂直ガイド溝20に沿ってスライド自在であり、水平駒12の回転軸12aが水平ガイド溝21に沿ってスライド自在であると、ペダル14の回転軸14aは、点p1から点p16で示すように、交点Gを中心とした楕円軌道Tを描く。説明の便宜上、ペダル14の回転軸14aは、
図8及び
図9に示す所定の方向D、即ち反時計回りで楕円軌道Tに沿って循環するものとする。即ち、ペダル14の回転軸14aは、点p1から点p2、点p2から点p3、・・・点p15から点p16、点p16から点p1へと順に移動する。
【0041】
図8には、楕円軌道Tのうちペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置する下回りの軌道としての下軌道T1を示している。
図9には、楕円軌道Tのうちペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置する上回りの軌道としての上軌道T2を示している。
【0042】
図8に示すように、ペダル14の回転軸14aが点p1から点p4に移動するとき、垂直駒11の回転軸11aは交点Gよりも上方において上昇し、水平駒12の回転軸12aは交点Gよりも前方において交点Gに近づくように、後方に向かって移動する。
【0043】
ペダル14の回転軸14aが点p5から点p8に移動するとき、垂直駒11の回転軸11aは交点Gよりも上方において下降し、水平駒12の回転軸12aは交点Gよりも後方において交点Gから離れるように、後方に向かって移動する。
【0044】
図9に示すように、ペダル14の回転軸14aが点p9から点p12に移動するとき、垂直駒11の回転軸11aは交点Gよりも下方において下降し、水平駒12の回転軸12aは交点Gよりも後方において交点Gに近づくように、前方に向かって移動する。
【0045】
ペダル14の回転軸14aが点p13から点p16に移動するとき、垂直駒11の回転軸11aは交点Gよりも下方において上昇し、水平駒12の回転軸12aは交点Gよりも前方において交点Gから離れるように、前方に向かって移動する。
【0046】
ところで、
図7から
図9に示すように、垂直ガイド溝20の上端20aには垂直コイルスプリング15が配置されており、水平ガイド溝21の後端21aには水平コイルスプリング16が配置されている。
【0047】
従って、
図8において、垂直駒11が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇するとき、詳しくは、垂直駒11が点v1から点v4に向かって上昇するとき、垂直駒11は垂直コイルスプリング15を圧縮する。垂直駒11は、垂直コイルスプリング15を圧縮することで、垂直コイルスプリング15から下方の反発力を受ける。換言すれば、垂直コイルスプリング15は、垂直駒11を交点Gに向かって付勢する。従って、垂直コイルスプリング15は、垂直駒11が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇する垂直駒11の移動に対して負荷を与える。これにより、ペダル14が楕円軌道Tの長軸TLよりも下方において点p1から点p4に向かって移動するとき、垂直コイルスプリング15は、ペダル14の移動に対して負荷を与える。
【0048】
引き続き
図8を参照して、水平駒12が交点Gよりも後方で交点Gから離れるように後進するとき、詳しくは、水平駒12が点h5から点h8に向かって後進するとき、水平駒12は水平コイルスプリング16を圧縮する。水平駒12は、水平コイルスプリング16を圧縮することで、水平コイルスプリング16から前方の反発力を受ける。換言すれば、水平コイルスプリング16は、水平駒12を交点Gに向かって付勢する。従って、水平コイルスプリング16は、水平駒12が交点Gよりも後方で交点Gから離れるように後進する水平駒12の移動に対して負荷を与える。これにより、ペダル14が楕円軌道Tの長軸TLよりも下方において点p5から点p8に向かって移動するとき、水平コイルスプリング16は、ペダル14の移動に対して負荷を与える。
【0049】
従って、垂直コイルスプリング15及び水平コイルスプリング16は、ペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置して点p1から点p8に移動するとき、垂直駒11及び水平駒12の移動、即ち、ペダル14の移動に対して負荷を与えることになる。この負荷条件は、立脚期において足を後方に蹴り出すときの負荷を模擬するので、歩行時特有の蹴り出し時における負荷条件を実現していると言える。
【0050】
一方、
図9において、垂直駒11が交点Gよりも下方で交点Gから離れるように下降するとき、詳しくは、垂直駒11が点v9から点v12に向かって下降するとき、垂直駒11は無負荷で移動できる。
【0051】
同様に、水平駒12が交点Gよりも前方で交点Gから離れるように前進するとき、詳しくは、水平駒12が点h13から点h16に向かって前進するとき、水平駒12は無負荷で移動できる。
【0052】
従って、垂直コイルスプリング15及び水平コイルスプリング16は、ペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置して点p9から点p16に移動するとき、ペダル14は無負荷で移動することになる。この負荷条件は、遊脚期において足を前方に振り出すときの負荷を模擬するので、歩行時特有の振り出し時における負荷条件を実現していると言える。
【0053】
次に、
図10を参照されたい。
図10は、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結んだ線分Lの中点mの軌道を示している。点m1から点m16は、線分Lの中点mを示している。これらの符号の数字は、
図8及び
図9に示す点p1から点p16と時系列上で対応している。
図10によれば、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結んだ線分Lの中点mの軌道は、長軸の長さと短軸の長さが一致した楕円軌道、即ち、交点Gを中心とした円軌道に他ならない。そして、ペダル14が点p1から点p16に向かってこの記載順に反時計回りに移動すると、線分Lの中点mは、点m1から点m16に向かってこの記載順に時計回りに移動することになる。即ち、ペダル14の位置と、線分Lの中点mの位置と、は一対一の関係で対応していることになる。
【0054】
従って、
図5に示すように、左脚側クランクアーム31が左脚側内連結バー33の長手方向における中央に連結しており、右脚側クランクアーム32が右脚側内連結バー34の長手方向における中央に連結しており、左脚側クランクアーム31のクランクアーム本体31aと右脚側クランクアーム32のクランクアーム本体32aが互いに反対の方向に突出する構成は、
図5から
図7に示すように、左脚ユニット5のペダル14と右脚ユニット6のペダル14が逆位相で連動することを可能にしている。
【0055】
次に、
図11を参照されたい。
図11は、外連結バー13に対するペダル14の取り付け位置を変更したときの楕円軌道Tの大きさの変化を示している。即ち、
図2を参照して前述したように、外連結バー13のペダル連結部13cに対するペダル14の取り付け位置は変更可能としている。ペダル連結部13cの複数の嵌合部22のうち最も水平駒連結部13bから遠い嵌合部22にペダル14を取り付けた場合、
図11に示すように、ペダル14の回転軸14aの軌道は下軌道T1となる。仮に、ペダル連結部13cの複数の嵌合部22のうち最も水平駒連結部13bに近い嵌合部22にペダル14を取り付けた場合、ペダル14の回転軸14aの軌道は、点q1から点q8によって定義される下軌道T3となる。
【0056】
ここで、下軌道T1及び下軌道T3は何れも楕円軌道の一部であって、それらの長軸の長さをそれぞれ長軸長さs1及び長軸長さs2とする。
図11によれば、外連結バー13のペダル連結部13cに対するペダル14の取り付け位置を水平駒連結部13bに近づけたり水平駒連結部13bから遠ざけたりするだけで、楕円軌道Tの大きさ、即ち長軸長さを簡単に増減することができる。なお、
図11から明らかなように、楕円軌道Tの短軸長さも同様に増減する。従って、外連結バー13のペダル連結部13cに対するペダル14の取り付け位置を変更するだけで、簡単に、ユーザUの体格に応じて楕円軌道Tの長軸及び短軸ひいてはユーザUの足漕ぎ運動時における歩幅を調整できるし、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することもできるだろう。
【0057】
ここで、
図1に戻り、椅子3について説明する。椅子3は、着座部45と椅子本体46を含む。椅子本体46は、着座部45をヨー旋回及びロール旋回、ピッチ旋回可能となるように支持している。このように着座部45を3軸まわりで揺動可能に構成することで、足漕ぎ運動時に下肢と体幹との運動連鎖が起こり、座位のまま足漕ぎ運動を行った際に同時に腹直筋や腹横筋、脊柱起立筋に代表される体幹筋の運動も実現することができる。そして、上記の通り体幹筋の運動が実現できれば、第1に、ウエストサイズの減少効果が期待できよう。第2に、腹直筋や腹横筋、脊柱起立筋が鍛えられるので、骨盤を前傾させた姿勢が維持し易くなり、猫背やストレートネックの解消にも寄与するだろう。また、上記の通り下肢と体幹との運動連鎖が実現できれば、骨盤がせわしなく動かされるので主として腸腰筋の柔軟性が高まり、慢性腰痛の改善も見込まれ得る。
【0058】
以上に、本開示の第1実施形態を説明したが、上記実施形態は以下の特徴を有する。
【0059】
即ち、左脚ユニット5は、垂直駒11(第1のスライダ)と、水平駒12(第2のスライダ)と、垂直駒11を直線的にスライド自在に案内する垂直ガイド溝20(第1のガイド)と、水平駒12を直線的にスライド自在に案内する水平ガイド溝21(第2のガイド)と、垂直駒11及び水平駒12が回転自在に連結されることで、垂直駒11及び水平駒12を互いに連結する、外連結バー13(第1連結部)と、外連結バー13に回転自在に連結されたペダル14と、を備える。垂直ガイド溝20及び水平ガイド溝21は、互いに交差するように延びている。
図8及び
図9に示すように、ペダル14の回転軸11aが垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aから離れて配置されると共に垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分Lの中点mから離れて配置されることで、ペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tに沿って移動する。以上の構成によれば、簡素かつコンパクトに、ペダル14の回転軸14aを楕円軌道Tに沿って動かすことができる。
【0060】
また、左脚ユニット5は、垂直駒11及び水平駒12の移動に対して負荷を与える負荷手段としての垂直コイルスプリング15及び水平コイルスプリング16を更に備える。以上の構成によれば、主として下肢の筋部位を鍛えることができる。
【0061】
ただし、垂直コイルスプリング15と水平コイルスプリング16のうち何れか一方を省略することができる。
【0062】
また、
図8及び
図9に示すように、上記の負荷手段は、ペダル14を所定の方向Dに移動させた場合において、ペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置するときは、垂直駒11及び水平駒12の移動に対して負荷を与え、ペダル14の回転軸14aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置するときは、垂直駒11及び水平駒12の移動に対して負荷を与えない。以上の構成によれば、遊脚期で足を前方に振り出すときは負荷がなく、立脚期で足を後方に蹴り出すときは負荷が発生する、という歩行時特有の負荷条件を実現することができる。
【0063】
また、
図8及び
図9に示すように、上記の負荷手段は、垂直駒11及び水平駒12の、交点Gから離れる方向への移動に対して負荷を与える。以上の構成によれば、負荷手段を簡素に構成することができる。
【0064】
また、
図8及び
図9に示すように、上記の負荷手段は、垂直ガイド溝20及び水平ガイド溝21に設けられ、垂直駒11及び水平駒12を交点Gに向かって付勢するスプリングである。以上の構成によれば、負荷手段を簡素に構成することができる。
【0065】
また、
図2に示すように、外連結バー13に対するペダル14の取り付け位置が変更可能である。以上の構成によれば、
図11に示すように、簡単に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減できる。従って、ユーザUの体格に応じて楕円軌道Tの長軸及び短軸ひいてはユーザUの足漕ぎ運動時における歩幅を調整できるし、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することができる。
【0066】
また、
図2に示すように、足漕ぎ運動機器2(ペダル支持システム)は、左脚ユニット5(左脚用ペダル支持構造)と、右脚ユニット6(右脚用ペダル支持構造)と、を備える。左脚ユニット5と右脚ユニット6は、幅方向において対向するように配置されている。以上の構成によれば、右脚と左脚を同時にトレーニングすることができる。
【0067】
また、
図4から
図6に示すように、足漕ぎ運動機器2は、連動ユニット8(連動機構)を更に備える。連動ユニット8は、
図7に示すように、左脚ユニット5のペダル14の回転軸14aに沿って見ると、左脚ユニット5のペダル14の回転軸14aと右脚ユニット6のペダル14の回転軸14aが交点Gに関して点対称となるように、左脚ユニット5のペダル14と右脚ユニット6のペダル14を連動させる。以上の構成によれば、歩行時の右脚と左脚の動きをより忠実に模擬することができる。
【0068】
また、
図4から
図6に示すように、連動ユニット8は、回転自在に支持されたベースシャフト30と、ベースシャフト30から互いに反対方向に延びる左脚側クランクアーム31及び右脚側クランクアーム32と、左脚ユニット5の垂直駒11及び水平駒12が回転自在に連結されることで、左脚ユニット5の垂直駒11及び水平駒12を互いに連結する、左脚側内連結バー33(左脚側第2連結部)と、右脚ユニット6の垂直駒11及び水平駒12が回転自在に連結されることで、右脚ユニット6の垂直駒11及び水平駒12を互いに連結する、右脚側内連結バー34(右脚側第2連結部)と、を含む。左脚側クランクアーム31は、側面視で、左脚ユニット5の前述した中点mにおいて左脚側内連結バー33と回転自在に連結している。右脚側クランクアーム32は、側面視で、右脚ユニット6の前述した中点mにおいて右脚側内連結バー34と回転自在に連結している。以上の構成によれば、簡素な構成で、連動ユニット8を実現することができる。
【0069】
(変形例)
次に、連動ユニット8の変形例を説明する。
【0070】
図12には、変形例における連動ユニット8の平面図を示している。本変形例において、連動ユニット8は、左脚ユニット5の水平駒12に固定された左脚側水平ラック40と、右脚ユニット6の水平駒12に固定された右脚側水平ラック41と、左脚側水平ラック40及び右脚側水平ラック41に対して同時に噛み合うピニオン42と、を含む。左脚側水平ラック40及び右脚側水平ラック41は、それぞれ、左脚側ラック及び右脚側ラックの一具体例である。
【0071】
左脚側水平ラック40は、左脚ユニット5の水平駒12に固定されると共に、前後方向に延びている。右脚側水平ラック41は、右脚ユニット6の水平駒12に固定されると共に、前後方向に延びている。そして、ピニオン42は、典型的には、
図6に示すサポートピラー35によって回転自在(ヨー旋回自在)に支持されている。この構成において、左脚ユニット5の水平駒12が前方に移動すると、右脚ユニット6の水平駒12が後方に移動する。逆に、左脚ユニット5の水平駒12が後方に移動すると、右脚ユニット6の水平駒12が前方に移動する。このように、左脚ユニット5の水平駒12と右脚ユニット6の水平駒12が互い違いに前後に移動することになる。この構成によっても、
図7に示すように、左脚ユニット5のペダル14の回転軸14aと右脚ユニット6のペダル14の回転軸14aが交点Gに関して点対称となるように、左脚ユニット5のペダル14と右脚ユニット6のペダル14を連動させることができる。
【0072】
まとめると、連動ユニット8は、左脚ユニット5の水平駒12に固定された左脚側水平ラック40(左脚側ラック)と、右脚ユニット6の水平駒12に固定された右脚側水平ラック41(右脚側ラック)と、左脚側水平ラック40及び右脚側水平ラック41に噛み合うピニオン42と、を含む。以上の構成によれば、簡素な構成で、連動ユニット8を実現することができる。
【0073】
なお、連動ユニット8は、上記の構成に代えて、左脚ユニット5の垂直駒11に固定され鉛直方向に延びるラックと、右脚ユニット6の垂直駒11に固定され鉛直方向に延びるラックと、2つのラックに同時に噛み合うピニオンと、を含んでもよい。この代替的な構成でも、簡素な構成で、連動ユニット8を実現することができる。
【0074】
上記の第1実施形態は、例えば、以下のように変更できる。
【0075】
即ち、
図7に示すように、上記第1実施形態では垂直ガイド溝20は側面視で鉛直方向に沿って延びるものとしたが、これに代えて、垂直ガイド溝20は鉛直方向に対して傾斜してもよい。
【0076】
同様に、上記第1実施形態では水平ガイド溝21は側面視で前後方向に沿って延びるものとしたが、これに代えて、水平ガイド溝21は前後方向に対して傾斜してもよい。
【0077】
また、上記第1実施形態では垂直ガイド溝20と水平ガイド溝21は、側面視で互いに直交するように延びるものとしたが、これに代えて、垂直ガイド溝20の長手方向と水平ガイド溝21の長手方向が成す角度は、鋭角としてもよく鈍角としてもよい。
【0078】
また、上記第1実施形態ではペダル14の回転軸14aは、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分の延長線上に配置されている。しかし、これに代えて、ペダル14の回転軸14aは、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分及び当該線分の延長線上ではない任意の位置に配置することができる。この場合、
図8及び
図9に示す楕円軌道Tの長軸TLが前後方向に対して傾斜することになるだろう。
【0079】
また、
図7に示すように、上記第1実施形態では、ペダル14の回転軸14aは、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分の延長線上に配置されている。しかし、これに代えて、ペダル14の回転軸14aは、垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分上に配置されていてもよい。
【0080】
このように、ペダル14の回転軸14aを垂直駒11の回転軸11aと水平駒12の回転軸12aに対してどのように配置するかは任意である。しかしながら、例外として、ペダル14の回転軸14aを垂直駒11の回転軸11a又は水平駒12の回転軸12aに一致させた場合、ペダル14の回転軸14aは側面視で直線運動することになるので、ペダル14を楕円軌道に沿って移動させることができないことに留意されたい。
【0081】
同様に、例外として、ペダル14の回転軸14aを垂直駒11の回転軸11a及び水平駒12の回転軸12aを結ぶ線分Lの中点mに配置した場合、ペダル14の回転軸14aは側面視で円軌道に沿って循環移動することになるので、ペダル14を楕円軌道に沿って移動させることができないことに留意されたい。
【0082】
(第2実施形態)
以下、
図13から
図22を参照して、本開示の第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0083】
図13から
図18は、足漕ぎ運動機器52を示している。
図13から
図18に示すように、足漕ぎ運動機器52は、左脚ユニット55、右脚ユニット56、台座57、連動ユニット58を含む。左脚ユニット55及び右脚ユニット56は、ペダル支持構造の一具体例である。左脚ユニット55は、左脚用ペダル支持構造の一具体例である。右脚ユニット56は、右脚用ペダル支持構造の一具体例である。連動ユニット58は、連動機構の一具体例である。ただし、
図13及び
図14において右脚ユニット56は二点鎖線により簡易的に描いている。また、
図15及び
図16において右脚ユニット56の描画を省略している。
【0084】
図13から
図18に示すように、左脚ユニット55は、ガイド60、前上斜め駒61、水平駒62、後上斜め駒63、外連結バー64、ペダル65、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、後上コイルスプリング68を含む。
【0085】
前上斜め駒61は、第1のスライダの一具体例である。水平駒62は、第2のスライダの一具体例である。後上斜め駒63は、第3のスライダの一具体例である。外連結バー64は、第1連結部の一具体例である。前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68は、負荷手段の一具体例である。即ち、負荷手段は、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68により構成される。
【0086】
図13及び
図18に示すように、本実施形態においてガイド60は、例えば金属製の板体で構成されている。ガイド60の板厚方向は幅方向に等しい。ガイド60には、前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72が形成されている。前上ガイド溝70は、第1のガイドの一具体例である。水平ガイド溝71は、第2のガイドの一具体例である。後上ガイド溝72は、第3のガイドの一具体例である。
【0087】
前上ガイド溝70は、前後方向に対して傾斜するように、前方かつ上方に直線的に延びるように形成されている。水平ガイド溝71は、前後方向に直線的に延びるように形成されている。後上ガイド溝72は、前後方向に対して傾斜するように、後方かつ上方に直線的に延びるように形成されている。前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72は、ガイド60を幅方向に沿って見ると、即ち側面視において、互いに一点で交差するように延びている。従って、前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72は、側面視で三差路を形成するように互いに交差している。
【0088】
前上ガイド溝70の長手方向と水平ガイド溝71の長手方向が成す角度は60度である。水平ガイド溝71の長手方向と後上ガイド溝72の長手方向が成す角度は60度である。従って、前上ガイド溝70の長手方向と後上ガイド溝72の長手方向が成す角度も60度となっている。
【0089】
前上ガイド溝70は、前上斜め駒61が前上ガイド溝70の長手方向に沿って直線的にスライド自在となるように前上斜め駒61を支持する。前上ガイド溝70は、前上斜め駒61の幅方向の移動を禁止する。前上ガイド溝70は、前上斜め駒61が前上ガイド溝70から幅方向に脱落しないように前上斜め駒61を幅方向で拘束している。前上ガイド溝70の上端70aには、前上コイルスプリング66が収容されている。前上コイルスプリング66は、ピッチ方向が前上ガイド溝70の長手方向に一致する姿勢にて、前上ガイド溝70の上端70aに収容されている。前上コイルスプリング66の上端は、前上ガイド溝70を前上ガイド溝70の長手方向で区画する上方区画面70bに固定されている。前上コイルスプリング66は、典型的には、圧縮コイルスプリングである。
【0090】
水平ガイド溝71は、水平駒62が水平ガイド溝71の長手方向に沿って直線的にスライド自在となるように水平駒62を支持する。水平ガイド溝71は、水平駒62の鉛直方向及び幅方向の移動を禁止する。水平ガイド溝71は、水平駒62が水平ガイド溝71から幅方向に脱落しないように水平駒62を幅方向で拘束している。水平ガイド溝71の後端71aには、水平コイルスプリング67が収容されている。水平コイルスプリング67は、ピッチ方向が水平ガイド溝71の長手方向に一致する姿勢にて、水平ガイド溝71の後端71aに収容されている。水平コイルスプリング67の後端は、水平ガイド溝71を前後方向で区画する後方区画面71bに固定されている。水平コイルスプリング67は、典型的には、圧縮コイルスプリングである。
【0091】
後上ガイド溝72は、後上斜め駒63が後上ガイド溝72の長手方向に沿って直線的にスライド自在となるように後上斜め駒63を支持する。後上ガイド溝72は、後上斜め駒63の幅方向の移動を禁止する。後上ガイド溝72は、後上斜め駒63が後上ガイド溝72から幅方向に脱落しないように後上斜め駒63を幅方向で拘束している。後上ガイド溝72の上端72aには、後上コイルスプリング68が収容されている。後上コイルスプリング68は、ピッチ方向が後上ガイド溝72の長手方向に一致する姿勢にて、後上ガイド溝72の上端72aに収容されている。後上コイルスプリング68の上端は、後上ガイド溝72を後上ガイド溝72の長手方向で区画する上方区画面72bに固定されている。後上コイルスプリング68は、典型的には、圧縮コイルスプリングである。
【0092】
前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び後上ガイド溝72は互いに一点で交差しているので、前上ガイド溝70をスライドする前上斜め駒61は、水平ガイド溝71の内部空間及び後上ガイド溝72の内部空間を局所的に通過する。同様に、水平ガイド溝71をスライドする水平駒62は、前上ガイド溝70の内部空間及び後上ガイド溝72の内部空間を局所的に通過する。同様に、後上ガイド溝72をスライドする後上斜め駒63は、前上ガイド溝70の内部空間及び水平ガイド溝71の内部空間を局所的に通過する。
【0093】
外連結バー64は、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する。外連結バー64は、ガイド60よりも幅方向外方に配置されている。左脚ユニット55を説明するときに用いる幅方向外方は、幅方向であって右脚ユニット56から離れる方向を意味している。前上斜め駒61、水平駒62、後上斜め駒63、ペダル65は、外連結バー64に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。従って、前上斜め駒61は、外連結バー64に対する回転軸61aを有する。回転軸61aは、幅方向に延びている。水平駒62は、外連結バー64に対する回転軸62aを有する。回転軸62aは、幅方向に延びている。後上斜め駒63は、外連結バー64に対する回転軸63aを有する。回転軸63aは、幅方向に延びている。ペダル65は、外連結バー64に対する回転軸65aを有する。回転軸65aは、幅方向に延びている。
【0094】
図18に示すように、外連結バー64は、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する略正三角形状のバー本体64aと、ペダル65が回転自在に連結されるペダル連結部64bと、を含む。
【0095】
バー本体64aは、前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aが側面視で正三角形の頂点に位置するように、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する。換言すれば、回転軸61aと回転軸62aを結ぶ線分75、回転軸62aと回転軸63aを結ぶ線分76、及び、回転軸63aと回転軸61aを結ぶ線分77は、正三角形Nを構成している。そして、ペダル連結部64bは、正三角形Nの重心gと回転軸62aを結ぶ線分79の延長線上に沿って延びている。ペダル65の回転軸65aは、正三角形Nの重心gと回転軸62aを結ぶ線分79の延長線上に配置されている。回転軸65aは、回転軸62aを挟んで重心gと反対側に位置している。即ち、回転軸62aは、回転軸65aと重心gの間に位置している。
【0096】
ペダル連結部64bには、ペダル65を着脱自在な複数の嵌合部80が形成されている。複数の嵌合部80は、ペダル連結部64bの長手方向に沿って一列に並べて形成されている。従って、外連結バー64に対するペダル65の取り付け位置が変更可能である。例えば、複数の嵌合部80のうち最も水平駒62の回転軸62aに近い嵌合部80にペダル65を取り付けた場合、ペダル65の回転軸65aと水平駒62の回転軸62aの間の距離を最も短くすることができる。反対に、複数の嵌合部80のうち最も水平駒62の回転軸62aから遠い嵌合部80にペダル65を取り付けた場合、ペダル65の回転軸65aと水平駒62の回転軸62aの間の距離を最も長くすることができる。
【0097】
引き続き
図18に示すように、複数の嵌合部80のうち何れの嵌合部80にペダル65を取り付けたとしても、ペダル65の回転軸65aは、前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aから離れて配置されることになる。更に言えば、ペダル65の回転軸65aは、側面視で重心gから離れて配置されている。従って、詳細は後述するが、ペダル65の回転軸65aが移動する軌道は、側面視で前後方向に長軸を取り、鉛直方向に短軸を取る、楕円軌道となる。
【0098】
図17に示すように、右脚ユニット56は、左脚ユニット55と同様に、ガイド60、前上斜め駒61、水平駒62、後上斜め駒63、外連結バー64、ペダル65、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、後上コイルスプリング68を含む。右脚ユニット56の構成は、既に説明した左脚ユニット55の構成と矢状面に関して対称であるので、その説明を省略する。
【0099】
図13に戻り、台座57は、幅方向において対向配置された左脚ユニット55と右脚ユニット56を連結している。具体的には、台座57は、左脚ユニット55のガイド60と、右脚ユニット56のガイド60と、を連結する金属製の板体から構成されている。
【0100】
図15から
図17に示すように、連動ユニット58は、左脚ユニット55における左脚の足漕ぎ運動と右脚ユニット56における右脚の足漕ぎ運動を互いに連動させるものである。即ち、連動ユニット58は、左脚ユニット55のペダル65と右脚ユニット56のペダル65を互いに連動させる。連動ユニット58は、幅方向において左脚ユニット55と右脚ユニット56の間に設けられている。
【0101】
図16及び
図17に示すように、連動ユニット58は、ベースシャフト81、左脚側クランクアーム82、右脚側クランクアーム83、左脚側内連結部84、右脚側内連結部85を含む。
【0102】
ベースシャフト81は、幅方向に延びるシャフトであって、台座57から上方に突出するサポートピラー86によって回転自在に支持されている。
【0103】
左脚側クランクアーム82及び右脚側クランクアーム83は、ベースシャフト81から互いに反対の方向に延びている。
【0104】
具体的には、左脚側クランクアーム82は、クランクアーム本体82aと水平延長部82bを含む。クランクアーム本体82aは、ベースシャフト81の左脚ユニット55側の端部から延びている。クランクアーム本体82aは、ベースシャフト81の長手方向に対して直交する方向に延びている。水平延長部82bは、クランクアーム本体82aの先端から幅方向外方に延びている。
【0105】
同様に、右脚側クランクアーム83は、クランクアーム本体83aと水平延長部83bを含む。クランクアーム本体83aは、ベースシャフト81の右脚ユニット56側の端部から延びている。クランクアーム本体83aは、ベースシャフト81の長手方向に対して直交する方向に延びている。水平延長部83bは、クランクアーム本体82aの先端から幅方向外方に延びている。
【0106】
そして、
図16に示すように、左脚側クランクアーム82のクランクアーム本体82aと右脚側クランクアーム83のクランクアーム本体83aは、ベースシャフト81の長手方向、即ち幅方向に対して直交する方向であって互いに反対方向に延びている。
【0107】
左脚側内連結部84は、左脚ユニット55の外連結バー64と同様に、左脚ユニット55の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する。
図17に示すように、左脚側内連結部84は、左脚ユニット55のガイド60よりも幅方向内方に配置されている。従って、左脚ユニット55のガイド60は、幅方向において左脚ユニット55の外連結バー64と左脚側内連結部84の間に位置する。左脚ユニット55の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63は、左脚側内連結部84に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0108】
同様に、右脚側内連結部85は、右脚ユニット56の外連結バー64と同様に、右脚ユニット56の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する。右脚側内連結部85は、右脚ユニット56のガイド60よりも幅方向内方に配置されている。従って、右脚ユニット56のガイド60は、幅方向において右脚ユニット56の外連結バー64と右脚側内連結部85の間に位置する。右脚ユニット56の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63は、右脚側内連結部85に対して回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0109】
図16に示すように、左脚側クランクアーム82の水平延長部82bは、左脚ユニット55の前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aを結ぶ正三角形Nの重心gにおいて左脚側内連結部84と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0110】
同様に、右脚側クランクアーム83の水平延長部83bは、右脚ユニット56の前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aを結ぶ正三角形Nの重心gにおいて右脚側内連結部85と回転自在(ピッチ旋回自在)に連結されている。
【0111】
上記の連動ユニット58を介して左脚ユニット55と右脚ユニット56を連結することにより、
図18に示すように、左脚ユニット55のペダル65と右脚ユニット56のペダル65が逆の位相で連動することになる。即ち、
図18に示すように、側面視で、左脚ユニット55のペダル65の回転軸65aと右脚ユニット56のペダル65の回転軸65aが、左脚ユニット55の前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72の交点Gに関して点対称となる位置関係が、足漕ぎ運動中に常時、成立することになる。
【0112】
次に、
図19及び
図20を参照して、左脚ユニット55が楕円軌道Tを実現するメカニズムを詳細に説明する。
図19及び
図20は、左脚ユニット55を側面視で観察したときの外連結バー64の姿勢の変化を簡略化して描いている。
図19及び
図20において、前方は紙面向かって左方であり、後方は紙面向かって右方である。点p1から点p8は、ペダル65の回転軸65aを示している。点u1から点u8は、前上斜め駒61の回転軸61aを示している。点v1から点v8は、水平駒62の回転軸62aを示している。点w1から点w8は、後上斜め駒63の回転軸63aを示している。これらの符号の数字は、時系列上で互いに対応している。即ち、時刻1において、ペダル65の回転軸65aは点p1にあり、前上斜め駒61の回転軸61aは点u1にあり、水平駒62の回転軸62aは点v1にあり、後上斜め駒63の回転軸63aは点w1にあり、点u1と点v1、点w1を互いに結んだ実線と点p1と点v1を結んだ実線が時刻1における外連結バー64を示している。
図19及び
図20には、前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、後上ガイド溝72、これらの交点G、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、後上コイルスプリング68を併せて示している。
【0113】
図19及び
図20に示すように、前上斜め駒61の回転軸61aが前上ガイド溝70に沿ってスライド自在であり、水平駒62の回転軸62aが水平ガイド溝71に沿ってスライド自在であり、後上斜め駒63の回転軸63aが後上ガイド溝72に沿ってスライド自在であると、ペダル65の回転軸65aは、点p1から点p8で示すように、交点Gを中心とした楕円軌道Tを描く。説明の便宜上、ペダル65の回転軸65aは、
図19及び
図20に示す所定の方向D、即ち反時計回りで楕円軌道Tに沿って循環するものとする。即ち、ペダル65の回転軸65aは、点p1から点p2、点p2から点p3、・・・点p7から点p8、点p8から点p1へと順に移動する。
【0114】
図19には、楕円軌道Tのうちペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置する下回りの軌道としての下軌道T1を示している。
図20には、楕円軌道Tのうちペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置する上回りの軌道としての上軌道T2を示している。
【0115】
図19に示すように、ペダル65の回転軸65aが点p1から点p2に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gよりも上方において交点Gから離れるように上昇する。水平駒62の回転軸62aは交点Gよりも前方において交点Gに近づくように後方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gの下方から上方へ交点Gを跨ぐように上昇する。
【0116】
ペダル65の回転軸65aが点p2から点p3に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gよりも上方において交点Gに近づくように下降する。水平駒62の回転軸62aは交点Gの前方から後方へ交点Gを跨ぐように後方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gよりも上方において交点Gから離れるように上昇する。
【0117】
ペダル65の回転軸65aが点p3から点p4に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gの上方から下方へ交点Gを跨ぐように下降する。水平駒62の回転軸62aは交点Gの後方において交点Gから離れるように後方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gよりも上方において交点Gに近づくように下降する。
【0118】
図20に示すように、ペダル65の回転軸65aが点p5から点p6に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gよりも下方において交点Gから離れるように下降する。水平駒62の回転軸62aは交点Gよりも後方において交点Gに近づくように前方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gの上方から下方へ交点Gを跨ぐように下降する。
【0119】
ペダル65の回転軸65aが点p6から点p7に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gよりも下方において交点Gに近づくように上昇する。水平駒62の回転軸62aは交点Gの後方から前方へ交点Gを跨ぐように前方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gよりも下方において交点Gから離れるように下降する。
【0120】
ペダル65の回転軸65aが点p7から点p8に移動するとき、前上斜め駒61の回転軸61aは交点Gの下方から上方へ交点Gを跨ぐように上昇する。水平駒62の回転軸62aは交点Gよりも前方において交点Gから離れるように前方に向かって移動する。後上斜め駒63の回転軸63aは交点Gよりも下方において交点Gに近づくように上昇する。
【0121】
ところで、
図18から
図20に示すように、前上ガイド溝70の上端70aには前上コイルスプリング66が配置され、水平ガイド溝71の後端71aには水平コイルスプリング67が配置され、後上ガイド溝72の上端72aには後上コイルスプリング68が配置されている。
【0122】
従って、
図19において、前上斜め駒61が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇するとき、詳しくは、前上斜め駒61が点u1から点u2に向かって上昇するとき、前上斜め駒61は前上コイルスプリング66を圧縮する。前上斜め駒61は、前上コイルスプリング66を圧縮することで、前上コイルスプリング66から下方の反発力を受ける。換言すれば、前上コイルスプリング66は、前上斜め駒61を交点Gに向かって付勢する。従って、前上コイルスプリング66は、前上斜め駒61が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇する前上斜め駒61の移動に対して負荷を与える。これにより、ペダル65が楕円軌道Tの長軸TLよりも下方において点p1から点p2に向かって移動するとき、前上コイルスプリング66は、ペダル65の移動に対して負荷を与える。
【0123】
また、後上斜め駒63が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇するとき、詳しくは、後上斜め駒63が点w2から点w3に向かって上昇するとき、後上斜め駒63は後上コイルスプリング68を圧縮する。後上斜め駒63は、後上コイルスプリング68を圧縮することで、後上コイルスプリング68から下方の反発力を受ける。換言すれば、後上コイルスプリング68は、後上斜め駒63を交点Gに向かって付勢する。従って、後上コイルスプリング68は、後上斜め駒63が交点Gよりも上方で交点Gから離れるように上昇する後上斜め駒63の移動に対して負荷を与える。これにより、ペダル65が楕円軌道Tの長軸TLよりも下方において点p2から点p3に向かって移動するとき、後上コイルスプリング68は、ペダル65の移動に対して負荷を与える。
【0124】
また、水平駒62が交点Gよりも後方で交点Gから離れるように後進するとき、詳しくは、水平駒62が点v3から点v4に向かって後進するとき、水平駒62は水平コイルスプリング67を圧縮する。水平駒62は、水平コイルスプリング67を圧縮することで、水平コイルスプリング67から前方の反発力を受ける。換言すれば、水平コイルスプリング67は、水平駒62を交点Gに向かって付勢する。従って、水平コイルスプリング67は、水平駒62が交点Gよりも後方で交点Gから離れるように後進する水平駒62の移動に対して負荷を与える。これにより、ペダル65が楕円軌道Tの長軸TLよりも下方において点p3から点p4に向かって移動するとき、水平コイルスプリング67は、ペダル65の移動に対して負荷を与える。
【0125】
従って、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68は、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置して点p1から点p4に移動するとき、前上斜め駒61、水平駒62、及び後上斜め駒63の移動、即ち、ペダル65の移動に対して負荷を与えることになる。この負荷条件は、立脚期において足を後方に蹴り出すときの負荷を模擬するので、歩行時特有の蹴り出し時における負荷条件を実現していると言える。
【0126】
一方、
図20において、前上斜め駒61が交点Gよりも下方で交点Gから離れるように下降するとき、詳しくは、前上斜め駒61が点u5から点u6に向かって下降するとき、前上斜め駒61は無負荷で移動できる。
【0127】
同様に、後上斜め駒63が交点Gよりも下方で交点Gから離れるように下降するとき、詳しくは、後上斜め駒63が点w6から点w7に向かって下降するとき、後上斜め駒63は無負荷で移動できる。
【0128】
同様に、水平駒62が交点Gよりも前方で交点Gから離れるように前進するとき、詳しくは、水平駒62が点v7から点v8に向かって前進するとき、水平駒62は無負荷で移動できる。
【0129】
従って、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68は、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置して点p5から点p8に移動するとき、前上斜め駒61、水平駒62、及び後上斜め駒63の移動、即ち、ペダル65の移動に対して負荷を与えない。換言すれば、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置して点p5から点p8に移動するとき、ペダル65は無負荷で移動することになる。この負荷条件は、遊脚期において足を前方に振り出すときの負荷を模擬するので、歩行時特有の振り出し時における負荷条件を実現していると言える。
【0130】
次に、
図21を参照されたい。
図21は、前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aを結んだ正三角形Nの重心gの軌道を示している。点g1から点g8は、正三角形Nの重心gを時系列順に並べたものである。これらの符号の数字は、
図19及び
図20に示す点p1から点p8と時系列上で対応している。
図21によれば、正三角形Nの重心gの軌道は、長軸の長さと短軸の長さが一致した楕円軌道、即ち、交点Gを中心とした円軌道に他ならない。そして、ペダル65が点p1から点p8に向かってこの記載順に反時計回りに移動すると、正三角形Nの重心gは、点g1から点g8に向かってこの記載順に時計回りに移動することになる。即ち、ペダル65の位置と、正三角形Nの重心gの位置と、は一対一の関係で対応していることになる。
【0131】
従って、
図16に示すように、左脚側クランクアーム82が左脚側内連結部84における正三角形Nの重心gに連結しており、右脚側クランクアーム83が右脚側内連結部85における正三角形Nの重心gに連結しており、左脚側クランクアーム82のクランクアーム本体82aと右脚側クランクアーム83のクランクアーム本体83aが互いに反対の方向に突出する構成は、
図17及び
図18に示すように、左脚ユニット55のペダル65と右脚ユニット56のペダル65が逆位相で連動することを可能にしている。
【0132】
次に、
図22を参照されたい。
図22は、外連結バー64に対するペダル65の取り付け位置を変更したときの楕円軌道Tの大きさの変化を示している。即ち、
図18を参照して前述したように、外連結バー64のペダル連結部64bに対するペダル65の取り付け位置は変更可能としている。ペダル連結部64bの複数の嵌合部80のうち最も水平駒62の回転軸62aから遠い嵌合部80にペダル65を取り付けた場合、
図22に示すように、ペダル65の回転軸65aの軌道は下軌道T1となる。仮に、ペダル連結部64bの複数の嵌合部80のうち最も水平駒62の回転軸62aに近い嵌合部80にペダル65を取り付けた場合、ペダル65の回転軸65aの軌道は、点q1から点q4によって定義される下軌道T3となる。
【0133】
ここで、下軌道T1及び下軌道T3は何れも楕円軌道の一部であって、それらの長軸の長さをそれぞれ長軸長さs1及び長軸長さs2とする。
図22によれば、外連結バー64のペダル連結部64bに対するペダル65の取り付け位置を水平駒62の回転軸62aに近づけたり水平駒62の回転軸62aから遠ざけたりするだけで、楕円軌道Tの大きさ、即ち長軸長さを簡単に増減することができる。なお、
図22から明らかなように、楕円軌道Tの短軸長さも同様に増減する。従って、外連結バー64のペダル連結部64bに対するペダル65の取り付け位置を変更するだけで、簡単に、ユーザUの体格に応じて楕円軌道Tの長軸及び短軸ひいてはユーザUの足漕ぎ運動時における歩幅を調整できるし、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することもできるだろう。
【0134】
以上に、本開示の第2実施形態を説明したが、上記実施形態は以下の特徴を有する。
【0135】
即ち、
図13から
図18に示すように、左脚ユニット55は、前上斜め駒61(第1のスライダ)と、水平駒62(第2のスライダ)と、後上斜め駒63(第3のスライダ)と、前上斜め駒61を直線的にスライド自在に案内する前上ガイド溝70(第1のガイド)と、水平駒62を直線的にスライド自在に案内する水平ガイド溝71(第2のガイド)と、後上斜め駒63を直線的にスライド自在に案内する後上ガイド溝72(第3のガイド)と、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63が回転自在に連結されることで、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する、外連結バー64(第1連結部)と、外連結バー64に回転自在に連結されたペダル65と、を備える。前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72は、互いに一点で交差するように延びている。
図18から
図20に示すように、ペダル65の回転軸65aが前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aから離れて配置されると共に前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aを結ぶ正三角形Nの重心gから離れて配置されることで、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tに沿って移動する。以上の構成によれば、簡素かつコンパクトに、ペダル65の回転軸65aを楕円軌道Tに沿って動かすことができる。
【0136】
また、左脚ユニット55は、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63の移動に対して負荷を与える負荷手段としての前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68を更に備える。以上の構成によれば、主として下肢の筋部位を鍛えることができる。
【0137】
ただし、前上コイルスプリング66、水平コイルスプリング67、及び、後上コイルスプリング68のうち何れか1つ又は2つを省略することができる。
【0138】
また、
図19及び
図20に示すように、上記の負荷手段は、ペダル65を所定の方向Dに移動させた場合において、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも下方に位置するときは、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63の移動に対して負荷を与え、ペダル65の回転軸65aが楕円軌道Tの長軸TLよりも上方に位置するときは、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63の移動に対して負荷を与えない。以上の構成によれば、遊脚期で足を前方に振り出すときは負荷がなく、立脚期で足を後方に蹴り出すときは負荷が発生する、という歩行時特有の負荷条件を実現することができる。
【0139】
また、
図19及び
図20に示すように、上記の負荷手段は、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63の交点Gから離れる方向への移動に対して負荷を与える。以上の構成によれば、負荷手段を簡素に構成することができる。
【0140】
また、
図19及び
図20に示すように、上記の負荷手段は、前上ガイド溝70、水平ガイド溝71、及び、後上ガイド溝72に設けられ、前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を交点Gに向かって付勢するスプリングである。以上の構成によれば、負荷手段を簡素に構成することができる。
【0141】
また、
図18に示すように、外連結バー64に対するペダル65の取り付け位置が変更可能である。以上の構成によれば、
図22に示すように、簡単に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減できる。従って、ユーザUの体格に応じて楕円軌道Tの長軸及び短軸ひいてはユーザUの足漕ぎ運動時における歩幅を調整できるし、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより運動に用いられる筋部位を変更して運動効率を高めることができる。更に、楕円軌道Tの長軸及び短軸を増減することにより主として股関節・膝関節・足首関節の関節角度が運動中に増減する範囲も拡縮するので、各関節の機能回復訓練時における難易度を調整することができる。
【0142】
また、
図13に示すように、足漕ぎ運動機器52(ペダル支持システム)は、左脚ユニット55(左脚用ペダル支持構造)と、右脚ユニット56(右脚用ペダル支持構造)と、を備える。左脚ユニット55と右脚ユニット56は、幅方向において対向するように配置されている。以上の構成によれば、右脚と左脚を同時にトレーニングすることができる。
【0143】
また、
図15から
図17に示すように、足漕ぎ運動機器52は、連動ユニット58(連動機構)を更に備える。連動ユニット58は、
図18に示すように、左脚ユニット55のペダル65の回転軸65aに沿って見ると、左脚ユニット55のペダル65の回転軸65aと右脚ユニット56のペダル65の回転軸65aが交点Gに関して点対称となるように、左脚ユニット55のペダル65と右脚ユニット56のペダル65を連動させる。以上の構成によれば、歩行時の右脚と左脚の動きをより忠実に模擬することができる。
【0144】
また、
図15から
図17に示すように、連動ユニット58は、回転自在に支持されたベースシャフト81と、ベースシャフト81から互いに反対方向に延びる左脚側クランクアーム82及び右脚側クランクアーム83と、左脚ユニット55の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63が回転自在に連結されることで、左脚ユニット55の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する、左脚側内連結部84(左脚側第2連結部)と、右脚ユニット56の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63が回転自在に連結されることで、右脚ユニット56の前上斜め駒61、水平駒62、及び、後上斜め駒63を互いに連結する、右脚側内連結部85(右脚側第2連結部)と、を含む。左脚側クランクアーム82は、側面視で、左脚ユニット55の左脚側内連結部84における正三角形Nの重心gにおいて左脚側内連結部84と回転自在に連結している。右脚側クランクアーム83は、側面視で、右脚ユニット56の右脚側内連結部85における正三角形Nの重心gにおいて右脚側内連結部85と回転自在に連結している。以上の構成によれば、簡素な構成で、連動ユニット58を実現することができる。
【0145】
(変形例)
次に、連動ユニット58の変形例を説明する。
【0146】
図23には、変形例における連動ユニット58の平面図を示している。本変形例において、連動ユニット58は、左脚ユニット55の水平駒62に固定された左脚側水平ラック90と、右脚ユニット56の水平駒62に固定された右脚側水平ラック91と、左脚側水平ラック90及び右脚側水平ラック91に対して同時に噛み合うピニオン92と、を含む。左脚側水平ラック90及び右脚側水平ラック91は、それぞれ、左脚側ラック及び右脚側ラックの一具体例である。
【0147】
左脚側水平ラック90は、左脚ユニット55の水平駒62に固定されると共に、前後方向に延びている。右脚側水平ラック91は、右脚ユニット56の水平駒62に固定されると共に、前後方向に延びている。そして、ピニオン92は、典型的には、
図16に示すサポートピラー86によって回転自在(ヨー旋回自在)に支持されている。この構成において、左脚ユニット55の水平駒62が前方に移動すると、右脚ユニット56の水平駒62が後方に移動する。逆に、左脚ユニット55の水平駒62が後方に移動すると、右脚ユニット56の水平駒62が前方に移動する。このように、左脚ユニット55の水平駒62と右脚ユニット56の水平駒62が互い違いに前後に移動することになる。この構成によっても、
図18に示すように、左脚ユニット55のペダル65の回転軸65aと右脚ユニット56のペダル65の回転軸65aが交点Gに関して点対称となるように、左脚ユニット55のペダル65と右脚ユニット56のペダル65を連動させることができる。
【0148】
まとめると、連動ユニット58は、左脚ユニット55の水平駒62に固定された左脚側水平ラック90(左脚側ラック)と、右脚ユニット56の水平駒62に固定された右脚側水平ラック91(右脚側ラック)と、左脚側水平ラック90及び右脚側水平ラック91に噛み合うピニオン92と、を含む。以上の構成によれば、簡素な構成で、連動ユニット58を実現することができる。
【0149】
なお、連動ユニット58は、上記の構成に代えて、左脚ユニット55の前上斜め駒61に固定されて前上ガイド溝70の長手方向に沿って延びるラックと、右脚ユニット56の前上斜め駒61に固定されて前上ガイド溝70の長手方向に沿って延びるラックと、2つのラックに同時に噛み合うピニオンと、を含んでもよい。この代替的な構成でも、簡素な構成で、連動ユニット58を実現することができる。ラックピニオン型の連動ユニット58は、後上斜め駒63に対しても同様に適用することができる。
【0150】
上記の第2実施形態は、例えば、以下のように変更できる。
【0151】
即ち、
図18に示すように、上記第2実施形態では前上ガイド溝70と水平ガイド溝71が成す角度、水平ガイド溝71と後上ガイド溝72が成す角度、後上ガイド溝72と前上ガイド溝70が成す角度は、何れも60度であるとしたが、これに代えて、これらの角度は互いに異なっていてもよい。
【0152】
同様に、上記第2実施形態では水平ガイド溝71は側面視で前後方向に沿って延びるものとしたが、これに代えて、水平ガイド溝71は前後方向に対して傾斜してもよい。
【0153】
また、上記第2実施形態ではペダル65の回転軸65aは、水平駒62の回転軸62aと重心gを結ぶ線分79の延長線上に配置されている。しかし、これに代えて、ペダル65の回転軸65aは、水平駒62の回転軸62aと重心gを結ぶ線分79及び当該線分79の延長線上ではない任意の位置に配置することができる。この場合、
図19及び
図20に示す楕円軌道Tの長軸TLが前後方向に対して傾斜することになるだろう。
【0154】
また、
図18に示すように、上記第2実施形態では、ペダル65の回転軸65aは、水平駒62の回転軸62aと重心gを結ぶ線分79の延長線上に配置されている。しかし、これに代えて、ペダル65の回転軸65aは、正三角形N上に配置されていてもよい。
【0155】
このように、ペダル65の回転軸65aを前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aに対してどのように配置するかは任意である。しかしながら、例外として、ペダル65の回転軸65aを前上斜め駒61の回転軸61a、水平駒62の回転軸62a、及び、後上斜め駒63の回転軸63aのうち何れかに一致させた場合、ペダル65の回転軸65aは側面視で直線運動することになるので、ペダル65を楕円軌道に沿って移動させることができないことに留意されたい。
【0156】
同様に、例外として、ペダル65の回転軸65aを正三角形Nの重心gに配置した場合、ペダル65の回転軸65aは側面視で円軌道に沿って循環移動することになるので、ペダル65を楕円軌道に沿って移動させることができないことに留意されたい。
【0157】
図2に示す足漕ぎ運動機器2、及び、
図13に示す足漕ぎ運動機器52は、自転車やエアロバイク(登録商標)、リカンベントバイク、足漕ぎ車椅子、回転発電機にも適用可能である。
図24には、第1実施形態の足漕ぎ運動機器2を自転車100に適用した場合を例示している。第1実施形態の足漕ぎ運動機器2を自転車100に適用すれば、自転車100を用いて有酸素運動する際に、同時に歩行時における足の楕円軌道及び負荷条件を繰り返し発生させることができる。
【符号の説明】
【0158】
1 足漕ぎ運動システム
2 足漕ぎ運動機器
3 椅子
4 机
5 左脚ユニット
6 右脚ユニット
7 台座
8 連動ユニット
10 ガイド
11 垂直駒
11a 回転軸
12 水平駒
12a 回転軸
13 外連結バー
13a 垂直駒連結部
13b 水平駒連結部
13c ペダル連結部
14 ペダル
14a 回転軸
15 垂直コイルスプリング
16 水平コイルスプリング
20 垂直ガイド溝
20a 上端
20b 上方区画面
21 水平ガイド溝
21a 後端
21b 後方区画面
22 嵌合部
30 ベースシャフト
31 左脚側クランクアーム
31a クランクアーム本体
31b 水平延長部
32 右脚側クランクアーム
32a クランクアーム本体
32b 水平延長部
33 左脚側内連結バー
34 右脚側内連結バー
35 サポートピラー
40 左脚側水平ラック
41 右脚側水平ラック
42 ピニオン
45 着座部
46 椅子本体
52 足漕ぎ運動機器
55 左脚ユニット
56 右脚ユニット
57 台座
58 連動ユニット
60 ガイド
61 前上斜め駒
61a 回転軸
62 水平駒
62a 回転軸
63 後上斜め駒
63a 回転軸
64 外連結バー
64a バー本体
64b ペダル連結部
65 ペダル
65a 回転軸
66 前上コイルスプリング
67 水平コイルスプリング
68 後上コイルスプリング
70 前上ガイド溝
70a 上端
70b 上方区画面
71 水平ガイド溝
71a 後端
71b 後方区画面
72 後上ガイド溝
72a 上端
72b 上方区画面
75 線分
76 線分
77 線分
79 線分
80 嵌合部
81 ベースシャフト
82 左脚側クランクアーム
82a クランクアーム本体
82b 水平延長部
83 右脚側クランクアーム
83a クランクアーム本体
83b 水平延長部
84 左脚側内連結部
85 右脚側内連結部
86 サポートピラー
90 左脚側水平ラック
91 右脚側水平ラック
92 ピニオン
100 自転車
U ユーザ
F 足
N 正三角形
g 重心
m 中点
G 交点
L 線分
T 楕円軌道
D 方向
TL 長軸
T1 下軌道
T2 上軌道
T3 下軌道
s1 長軸長さ
s2 長軸長さ