(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-27
(45)【発行日】2025-02-04
(54)【発明の名称】駐車スペースロック
(51)【国際特許分類】
E04H 6/42 20060101AFI20250128BHJP
F16H 25/20 20060101ALI20250128BHJP
F16H 21/10 20060101ALI20250128BHJP
F16H 25/24 20060101ALI20250128BHJP
【FI】
E04H6/42 G
F16H25/20 E
F16H21/10 Z
F16H25/24 A
(21)【出願番号】P 2024188478
(22)【出願日】2024-10-25
【審査請求日】2024-10-25
(31)【優先権主張番号】202410734109.1
(32)【優先日】2024-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524394438
【氏名又は名称】広巽互聯科技(深▲せん▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Guangxun Interconnection Technology (Shenzhen) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 701, Building 1, Hongmen Industrial Park, No. 399 Jihua Road, Shuijing Community, Jihua Sub-District, Longgang District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】何 菲
(72)【発明者】
【氏名】駱 志敏
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-001985(JP,A)
【文献】特開2012-007365(JP,A)
【文献】特開2000-110395(JP,A)
【文献】特開2005-314910(JP,A)
【文献】中国実用新案第204199822(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/42
F16H 21/00 - 21/54
F16H 25/00 - 25/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車スペースロックであって、
ストッパ部材と、
駆動ユニットと、
伝動部材、移動部材及び連結アームを含む伝動機構であって、前記伝動部材、移動部材及び連結アームが順次に接続され、前記駆動ユニットが前記伝動部材と伝動接続され、前記連結アームが前記ストッパ部材と回動接続された伝動機構と、
前記移動部材と摺接され、前記移動部材の直線レール内でのその摺動方向に垂直な方向における変位を制限する前記直線レールとを含み、
前記駆動ユニットにより前記伝動部材が駆動されて運動すると、前記伝動部材により、前記移動部材が前記直線レールに沿って摺動されると同時に、前記連結アームが前記直線レールに沿って摺動されるとともに前記移動部材に対して回動されることで、前記連結アームにより前記ストッパ部材が反転され、
前記ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、前記ストッパ部材により前記連結アームが運動され、前記連結アームにより前記移動部材が前記直線レールに対して摺動され、前記直線レールにより前記移動部材のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される、駐車スペースロック。
【請求項2】
前記伝動部材の片側又は両側に前記直線レールが設けられており、前記伝動部材と前記直線レールとは、互いに平行である、請求項1に記載の駐車スペースロック。
【請求項3】
前記直線レールには、第一ガイド部材が設けられており、前記移動部材には、前記第一ガイド部材と滑合する第二ガイド部材が設けられており、前記移動部材が外界の衝撃力を受けたとき、前記第一ガイド部材により前記第二ガイド部材のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される、請求項1に記載の駐車スペースロック。
【請求項4】
前記第一ガイド部材は、スライド溝又はスライダであり、前記第二ガイド部材は、スライダ又はスライド溝である、請求項3に記載の駐車スペースロック。
【請求項5】
前記第二ガイド部材における前記移動部材に近い部分は、前記連結アームと回動接続され、前記第二ガイド部材における前記移動部材から遠い部分は、前記第一ガイド部材と滑合する、請求項3に記載の駐車スペースロック。
【請求項6】
前記駆動ユニットはモータであり、前記伝動部材はネジロッドであり、前記移動部材はナットであり、前記伝動部材が前記移動部材と螺接される、請求項1に記載の駐車スペースロック。
【請求項7】
回動部材、支持座及び固定座を更に含み、
前記ネジロッドの軸方向両端には、それぞれ第一接続孔及び第二接続孔が設けられており、前記ネジロッドの軸方向一端が前記第一接続孔を介して前記モータの出力端に挿着され、前記ネジロッドの軸方向他端が前記第二接続孔を介して前記回動部材に挿着され、
前記支持座が前記ネジロッドと前記回動部材との接続位置の外部に外装され、前記支持座と前記ネジロッドとの間には、軸方向に緩衝隙間が備えられており、前記固定座が前記ネジロッドと前記モータとの接続位置の外部に外装され、
前記ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、前記連結アームにより前記ナット及び前記ネジロッドが共に前記支持座及び前記回動部材に対して前記直線レールに沿って前記緩衝隙間内を移動される、請求項6に記載の駐車スペースロック。
【請求項8】
第一弾性部材を更に含み、前記第一弾性部材が前記第二接続孔内に設けられ、且つ前記第一弾性部材の軸方向一端が前記ネジロッドに当接され、前記第一弾性部材の軸方向他端が前記回動部材に当接される、請求項7に記載の駐車スペースロック。
【請求項9】
前記第一接続孔及び前記第二接続孔は、多角形状孔であり、前記モータの出力端が前記第一接続孔に挿着される部分は、多角形状軸であり、前記回動部材が前記第二接続孔に挿着される部分は、多角形状軸である、請求項7に記載の駐車スペースロック。
【請求項10】
接続座を更に含み、前記ストッパ部材が主軸を介して前記接続座と回動接続され、前記連結アームが接続軸を介して前記ストッパ部材と回動接続され、前記主軸の中心軸線と前記接続軸の中心軸線とは、互いにずれており、
前記駆動ユニットにより前記伝動部材が駆動されて運動すると、前記伝動部材により、前記移動部材が前記直線レールに沿って摺動されると同時に、前記連結アームが前記移動部材に伴って前記直線レールに沿って摺動されるとともに前記連結アームが前記移動部材に対して回動され、前記連結アームにより前記ストッパ部材が前記主軸回りに反転されることで、前記ストッパ部材が開閉される、請求項1に記載の駐車スペースロック。
【請求項11】
前記連結アームが前記接続軸と回動接続され、前記接続軸が前記ストッパ部材と固定接続されるか、
又は、前記連結アームが前記接続軸と固定接続され、前記接続軸が前記ストッパ部材と回動接続される、請求項10に記載の駐車スペースロック。
【請求項12】
補強部材を更に含み、前記補強部材は、一体に接続された第一支持体、第二支持体及び第三支持体を含み、
前記第一支持体が前記ストッパ部材の側面に当接され、前記第一支持体に第三接続孔が設けられており、前記接続軸が前記第三接続孔を通って前記ストッパ部材の上部に挿着され、前記第二支持体が前記ストッパ部材の下部に挿着され、前記第三支持体が前記ストッパ部材の背面に係合される、請求項10に記載の駐車スペースロック。
【請求項13】
第二弾性部材を更に含み、前記接続座には、第一装着孔及び第二装着孔が設けられており、前記第一装着孔の設置方向が前記第二装着孔の設置方向に垂直であり、
前記主軸が前記第一装着孔内に設けられ、前記第一装着孔の内径は、前記主軸の外径よりも大きく、
前記第二弾性部材が前記第二装着孔内に設けられ、前記第二弾性部材の一端が前記主軸に当接され、前記第二弾性部材の他端が前記接続座又は地面に当接されることで、前記主軸が径方向に前記接続座に当接される、請求項10に記載の駐車スペースロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、駐車スペースロックの分野に関し、特に、駐車スペースロックに関する。
【背景技術】
【0002】
駐車スペースロックは、地面に装着される機械装置であり、他人に駐車スペースが無断占有されることや車両が駐車スペースから離れることを防止するために使用される。
【0003】
関連技術における新しいタイプの平板型駐車スペースロックは、モータによりスクリュー、ナットスライダ及びロッカアーム機構を介してストッパ板を反転させるという技術態様を採用しており、スクリューに沿ったナットスライダの直線摺動を実現するために、ロッカアーム機構に直線スライド溝を直接作り、ロッカアーム機構を利用してナットスライダ部材の回動を回避し、ロッカアーム機構とストッパ板とを同軸に設け、ロッカアーム機構及びストッパ板を何れも主軸回りに反転させるようにしている。当該技術態様には、以下の技術的問題がある。(1)ロッカアーム機構とナットスライダとは、相対回動すると同時に相対移動し、直線スライド溝により、ロッカアーム機構の全体強度が低下するだけでなく、ロッカアーム機構とナットスライダとの取付の難しさ及び伝動の複雑さが増加し、駐車スペースロックの長期使用中、特にストッパ板が車両からの衝撃を受けたときに、ロッカアーム機構は、変形して破断し易くなり、(2)ロッカアーム機構とストッパ板とが同軸に設けられることにより、ロッカアーム機構の作動時の揺動幅が大きくなり、ストッパ板を反転させるためには、モータから大きなトルクを出力する必要があり、駐車スペースロックの小型化及び扁平化の設計に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術に記載の少なく1つの欠陥を克服するするために、本願は、駐車スペースロックを提供し、本願に係る駐車スペースロックは、伝動機構を利用して動力伝送が実現され、伝動機構は、伝動部材、移動部材及び連結アームを含み、直線レールと連結アームとは、互いに独立して設けられ、移動部材は直線レールに対して移動し、連結アームは移動部材に対して回動し、上記部品によりスライダリンク機構が構成され、連結アームの運動が実現されると同時に、連結アームの強度及び伝動の安定性が保証され、直線レールは、移動部材の直線運動を支援できる一方で、直線レールは、ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けたときに垂直方向への変位を制限でき、即ち、直線レールは、外界の衝撃力を打ち消して移動部材を保護し、移動部材の変形損傷を回避することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願がその課題を解決するために採用する技術態様は、以下の通りである。
駐車スペースロックであって、
ストッパ部材と、
駆動ユニットと、
伝動部材、移動部材及び連結アームを含む伝動機構であって、伝動部材、移動部材及び連結アームが順次に接続され、駆動ユニットが伝動部材と伝動接続され、連結アームがストッパ部材と回動接続された伝動機構と、
移動部材と摺接され、移動部材の直線レール内でのその摺動方向に垂直な方向における変位を制限する直線レールとを含み、
駆動ユニットにより伝動部材が駆動されて運動すると、伝動部材により、移動部材が直線レールに沿って摺動されると同時に、連結アームが直線レールに沿って摺動されるとともに移動部材に対して回動されることで、連結アームによりストッパ部材が反転され、
ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、ストッパ部材により連結アームが運動され、連結アームにより移動部材が直線レールに対して摺動され、直線レールにより移動部材のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される。
【0006】
1つの好ましい実施形態において、伝動部材の片側又は両側に直線レールが設けられており、伝動部材と直線レールとは、互いに平行である。
【0007】
1つの好ましい実施形態において、直線レールに第一ガイド部材が設けられており、移動部材には、第一ガイド部材と滑合する第二ガイド部材が設けられており、移動部材が外界の衝撃力を受けたとき、第一ガイド部材により第二ガイド部材のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される。
【0008】
1つの好ましい実施形態において、第一ガイド部材は、スライド溝又はスライダであり、第二ガイド部材は、スライダ又はスライド溝である。
【0009】
1つの好ましい実施形態において、第二ガイド部材における移動部材に近い部分は、連結アームと回動接続され、第二ガイド部材における移動部材から遠い部分は、第一ガイド部材と滑合する。
【0010】
1つの好ましい実施形態において、駆動ユニットはモータであり、伝動部材はネジロッドであり、移動部材はナットであり、伝動部材が移動部材と螺接される。
【0011】
1つの好ましい実施形態において、当該駐車スペースロックは、回動部材、支持座及び固定座を更に含み、
ネジロッドの軸方向両端には、それぞれ第一接続孔及び第二接続孔が設けられており、ネジロッドの軸方向一端が第一接続孔を介してモータの出力端に挿着され、ネジロッドの軸方向他端が第二接続孔を介して回動部材に挿着され、
支持座がネジロッドと回動部材との接続位置の外部に外装され、支持座とネジロッドとの間には、軸方向に緩衝隙間が備えられており、固定座がネジロッドとモータとの接続位置の外部に外装され、
ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、連結アームによりナット及びネジロッドが共に支持座及び回動部材に対して直線レールに沿って緩衝隙間内を移動される。
【0012】
1つの好ましい実施形態において、当該駐車スペースロックは、第一弾性部材を更に含み、第一弾性部材が第二接続孔内に設けられ、且つ第一弾性部材の軸方向一端がネジロッドに当接され、第一弾性部材の軸方向他端が回動部材に当接される。
【0013】
1つの好ましい実施形態において、第一接続孔及び第二接続孔は、何れも多角形状孔であり、モータの出力端が第一接続孔に挿着される部分は、多角形状軸であり、回動部材が第二接続孔に挿着される部分は、多角形状軸である。
【0014】
1つの好ましい実施形態において、当該駐車スペースロックは、接続座を更に含み、ストッパ部材が主軸を介して接続座と回動接続され、連結アームが接続軸を介してストッパ部材と回動接続され、主軸の中心軸線と接続軸の中心軸線とは、互いにずれており、
駆動ユニットにより伝動部材が駆動されて運動すると、伝動部材により、移動部材が直線レールに沿って摺動されると同時に、連結アームが移動部材に伴って直線レールに沿って摺動されるとともに連結アームが移動部材に対して回動され、連結アームによりストッパ部材が主軸回りに反転されることで、ストッパ部材が開閉される。
【0015】
1つの好ましい実施形態において、連結アームが接続軸と回動接続され、接続軸がストッパ部材と固定接続されるか、
又は、連結アームが接続軸と固定接続され、接続軸がストッパ部材と回動接続される。
【0016】
1つの好ましい実施形態において、当該駐車スペースロックは、補強部材を更に含み、補強部材は、一体に接続された第一支持体、第二支持体及び第三支持体を含み、
第一支持体がストッパ部材の側面に当接され、第一支持体に第三接続孔が設けられており、接続軸が第三接続孔を通ってストッパ部材の上部に挿着され、第二支持体がストッパ部材の下部に挿着され、第三支持体がストッパ部材の背面に係合される。
【0017】
1つの好ましい実施形態において、当該駐車スペースロックは、第二弾性部材を更に含み、接続座には、第一装着孔及び第二装着孔が設けられており、第一装着孔の設置方向が第二装着孔の設置方向に垂直であり、
主軸が第一装着孔内に設けられ、第一装着孔の内径は、主軸の外径よりも大きく、
第二弾性部材が第二装着孔内に設けられ、第二弾性部材の一端が主軸に当接され、第二弾性部材の他端が接続座又は地面に当接されることで、主軸が径方向に接続座に当接される。
【発明の効果】
【0018】
以上より、本願は、以下のような技術的効果を有する。
1、本願は、伝動機構を利用して動力伝送が実現され、伝動機構は、伝動部材、移動部材及び連結アームを含み、直線レールと連結アームとは、互いに独立して設けられ、移動部材は直線レールに対して移動し、連結アームは移動部材に対して回動し、上記部品によりスライダリンク機構が構成され、連結アームの運動が実現されると同時に、連結アームの強度及び伝動の安定性が保証され、直線レールは、移動部材の直線運動を支援できる一方で、直線レールは、ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けたときに、その垂直方向への変位を制限でき、即ち、直線レールは、外界の衝撃力を打ち消すことができ、その結果、移動部材が保護され、移動部材の変形損傷が回避される。
2、本願は、第一ガイド部材及び第二ガイド部材を利用して直線レールと移動部材との摺接が実現され、そして、直線レール、連結アーム及び移動部材の相対位置が合理的に設定され、各部品がコンパクトに配置される。
3、本願は、支持座とネジロッドとの間には、軸方向に緩衝隙間が備えられており、ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、連結アームによりナット及びネジロッドが共に支持座及び回動部材に対して直線レールに沿って緩衝隙間内を移動され、緩衝隙間を利用してストッパ部材、連結アーム、ナット、ネジロッド及びモータが緩衝保護され、外界の衝撃力を受けたときのそれらの変形及び損傷が低減される。
4、本願は、第一弾性部材を第二接続孔内に設けることで、第一弾性部材によるネジロッドの外部空間の占有が回避され、ネジロッドの有効長さが保証され、駐車スペースロックの小型化の設計に有利である。
5、本願は、主軸の中心軸線と接続軸の中心軸線とが互いにずれており、駆動ユニットにより伝動部材が駆動されて運動すると、伝動部材により、移動部材が直線レールに沿って摺動されると同時に、連結アームが移動部材に伴って直線レールに沿って摺動されるとともに且連結アームが移動部材に対して回動され、連結アームによりストッパ部材が主軸回りに反転されることで、ストッパ部材が開閉されるため、駆動ユニットから小さなトルクが出力されれば、ストッパ部材を反転させることができ、そして、連結アームの伝動中の運動幅が小さくなり、駐車スペースロックの小型化の設計の実現に有利である。
6、本願は、補強部材を利用して接続軸及びストッパ部材の強度を補強することで、接続軸及びストッパ部材の変形や割れが緩和され、当該補強部材により接続軸及びストッパ部材の強度が補強されると同時に、補強部材と接続軸及びストッパ部材との接続が実現される。
7、本願は、第二弾性部材を設けることで、ストッパ部材の復帰に有利であり、そして、第一装着孔の内径が主軸の外径よりも大きく、車両が平置き閉状態のストッパ部材を通過すると、ストッパ部材に落下及び復帰の動作が発生し、当該動作に合わせて他の検出ユニットが駆動ユニットの作動をトリガでき、このように、車両の通過がないときに駆動ユニットをスリープさせるといった機能を実現でき、駆動ユニットが長期に亘って起動状態にあることを回避され、更に駆動ユニットの消費電力を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本願のストッパ部材の平置き閉状態における外部構造模式図である。
【
図4】本願のストッパ部材の平置き閉状態における伝動機構及び駆動ユニットの構造模式図である。
【
図5】本願のストッパ部材の平置き閉状態における連結アーム、伝動機構及び駆動ユニットの構造模式図である。
【
図6】本願のストッパ部材の立ち上げ開状態における内部構造模式図である。
【
図7】本願のストッパ部材の立ち上げ開状態における伝動機構及び駆動ユニットの第一視角の構造模式図である。
【
図8】本願のストッパ部材の立ち上げ開状態における連結アーム、伝動機構及び駆動ユニットの構造模式図である。
【
図9】本願のストッパ部材の立ち上げ開状態における伝動機構及び駆動ユニットの第二視角の構造模式図である。
【
図10】本願の
図9のA~A方向の断面模式図である。
【
図11】本願の
図9のB~B方向の断面模式図である。
【
図12】本願のストッパ部材が立ち上げ開状態で外界の衝撃力を受けたときのB~B方向の断面模式図である。
【
図13】本願の直線レールの第一実施例の構造模式図である。
【
図14】本願の直線レールの第二実施例の構造模式図である。
【
図16】本願の移動部材、連結アーム、接続軸及び補強部材の接続構造模式図である。
【
図21】本願のストッパ部材の立ち上げ開状態における側面模式図である。
【
図23】本願の接続座の第一視角の構造模式図である。
【
図24】本願の接続座の第二視角の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本願の記述において、説明すべきなのは、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語により指し示された方位や位置関係は、図面に基づいて示された方位や位置関係であり、本願の記述の便宜及び記述の簡略化のためのものに過ぎず、言及された装置や素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本開示を制限するものとして理解されてはならない。
【0021】
図1~
図25を参照して、本願は、駐車スペースロックを開示しており、当該駐車スペースロックは、ストッパ部材10と、駆動ユニット20と、伝動部材301、移動部材302及び連結アーム303を含む伝動機構30であって、伝動部材301、移動部材302及び連結アーム303が順次に接続され、駆動ユニット20が伝動部材301と伝動接続され、連結アーム303がストッパ部材10と回動接続された伝動機構30と、移動部材302と摺接され、移動部材302の直線レール内でのその摺動方向に垂直な方向における変位を制限する直線レール40とを含み、駆動ユニット20により伝動部材301が駆動されて運動すると、伝動部材301により、移動部材302が直線レール40に沿って摺動されると同時に、連結アーム303が直線レール40に沿って摺動されるとともに移動部材302に対して回動されることで、連結アーム303によりストッパ部材10が反転され、ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けると、ストッパ部材10により連結アーム303が運動され、連結アーム303により移動部材302が直線レール40に対して摺動され、直線レール40により移動部材302のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される。
【0022】
上記構造に基づいて、本願は、伝動機構30を利用して動力伝送が実現され、伝動機構30は、伝動部材301、移動部材302及び連結アーム303を含み、直線レール40と連結アーム303とは、互いに独立して設けられ、移動部材302は直線レール40に対して移動し、連結アーム303は移動部材302に対して回動し、上記部品によりスライダリンク機構が構成され、連結アーム303の運動が実現されると同時に、連結アーム303の強度及び伝動の安定性が保証され、直線レール40は、移動部材302の直線運動を支援できる一方で、直線レール40は、ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けたときに、その垂直方向への変位を制限でき、即ち、直線レール40は、外界の衝撃力を打ち消すことができ、その結果、移動部材302が保護され、移動部材302の変形損傷が回避される。
【0023】
具体的に、ストッパ部材10は、板状、シート状又はフレーム形状であり、実際の応用シーンに応じて決められ、車両の車輪を阻止する役割を果たすことができればよく、具体的な形状に限定されない。
【0024】
具体的に、ストッパ部材10が地面に直接装着されるか、又はストッパ部材10がベース板50を介して地面に装着されてもよいが、ストッパ部材10の具体的な装着方式は、実際の状況に応じて決められ、これに限定されず、ベース板50を採用した場合は、各部品をベース板50に統合可能となるため、使用者による当該駐車スペースロックの装着が容易となる。
【0025】
本願の実施例において、伝動部材301の片側又は両側に直線レール40が設けられており、伝動部材301と直線レール40とは、互いに平行である。
【0026】
具体的に、伝動部材301は運動中に常に直線レール40に当接され、直線レール40を利用して移動部材302の回動の発生を制限することで、移動部材302は、直線レール40に沿ってのみ摺動できるようになる。
【0027】
好ましくは、
図4及び
図7を参照して、伝動部材301の両側の何れにも直線レール40が設けられており、2つの直線レール40により、移動部材302の対向する両側が同時に位置規制される。
【0028】
図10及び
図14を参照して、本願の実施例において、直線レール40に第一ガイド部材60が設けられており、移動部材302には、第一ガイド部材60と滑合する第二ガイド部材304が設けられており、移動部材302が外界の衝撃力を受けたとき、第一ガイド部材60により第二ガイド部材304のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される。
【0029】
本願の実施例において、第一ガイド部材60は、スライド溝又はスライダであり、第二ガイド部材304は、スライダ又はスライド溝である。
【0030】
好ましくは、第一ガイド部材60はスライド溝であり、第二ガイド部材304はスライダである。
【0031】
好ましくは、直線レール40は、板状又はブロック状であり、直線レール40の中部には、溝又は溝孔であり得るスライド溝が開設されているか、又は、直線レール40の底部には、ノッチが開設されている。
【0032】
更に好ましくは、直線レール40は板状であり、直線レール40の底部にノッチが開設されており、直線レール40の横方向断面は「L」字状である。
【0033】
伝動部材301の運動中には、スライダが常にスライド溝に当接され、このように、ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けると、ストッパ部材10が受けた衝撃力は、連結アーム303に伝達されると同時に、移動部材302の第二ガイド部材304に伝達され、直線レール40が地面又はベース板50に設けられているため、外界の衝撃力を直線レール40及び地面に伝達するか、又は外界の衝撃力を直線レール40、ベース板50及び地面に伝達することができる。
【0034】
第二ガイド部材304がスライダであり、直線レール40の底部にノッチが開設されている例を挙げて説明し、ストッパ部材10は、開状態で斜め下向きに押す衝撃力を受けると、ストッパ部材10が受けた衝撃力は、スライダに伝達され、力の分解により、ストッパ部材10が受けた衝撃力は、横方向の分解力と、縦方向の下向きの分解力とに分解され、スライダは、それぞれ横方向の分解力及び縦方向の下向きの分解力を受け、横方向の分解力によりスライダがノッチ内に沿って直線移動され、縦方向の下向きの分解力は、ベース板50又は地面に伝達され、その結果、伝動部材301及び移動部材302は、衝撃力による損傷を受けないように保護される。ストッパ部材10が上向きに傾く衝撃力を受けたとき、縦方向の上向きの分解力は、ノッチの頂部に伝達されるが、ここで繰り返して述べない。
【0035】
また、伝動部材301の両側の何れにも直線レール40が設けられていれば、移動部材302の両側のスライダは、それぞれ両側の直線レール40のノッチに当接され、ストッパ部材10が外界の衝撃力を受けると、一方側のスライダにより鉛直方向の力がノッチの頂部に伝達され、力の釣り合いにより、他方側のスライダにより鉛直方向の力がベース板50又は地面に伝達され、その結果、伝動部材301及び移動部材302は、衝撃力による損傷を受けないように保護される。
【0036】
図16を参照して、本願の実施例において、第二ガイド部材304における移動部材302の部分は、連結アーム303と回動接続され、第二ガイド部材304における移動部材302から遠い部分は、第一ガイド部材60と滑合する。
【0037】
具体的に、第二ガイド部材304は、ロッド状凸部であり、第二ガイド部材304の具体的な形状は、第一ガイド部材60の具体的な形状及び連結アーム303の具体的な形状に応じて決められる。
【0038】
上記構造に基づいて、本願は、第一ガイド部材60及び第二ガイド部材304を利用して直線レール40と移動部材302との摺接が実現され、そして、直線レール40、連結アーム303及び移動部材302の相対位置が合理的に設定され、各部品がコンパクトに配置される。
【0039】
本願の実施例において、駆動ユニット20はモータであり、伝動部材301はネジロッドであり、移動部材302はナットであり、伝動部材301が移動部材302と螺接される。
【0040】
図11~
図12を参照して、本願の実施例において、当該駐車スペースロックは、回動部材70、支持座80及び固定座90を更に含み、ネジロッドの軸方向両端には、それぞれ第一接続孔305及び第二接続孔306が設けられており、ネジロッドの軸方向一端が第一接続孔305を介してモータの出力端に挿着され、ネジロッドの軸方向他端が第二接続孔306を介して回動部材70に挿着され、支持座80がネジロッドと回動部材70との接続位置の外部に外装され、支持座80とネジロッドとの間には、軸方向に緩衝隙間が備えられており、固定座90がネジロッドとモータとの接続位置の外部に外装され、ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けると、連結アーム303によりナット及びネジロッドが共に支持座80及び回動部材70に対して直線レール40に沿って緩衝隙間内を移動される。
【0041】
上記構造に基づいて、本願は、支持座80とネジロッドとの間には、軸方向に緩衝隙間が備えられており、ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けると、連結アーム303によりナット及びネジロッドが共に支持座80及び回動部材70に対して直線レール40に沿って緩衝隙間内を移動され、緩衝隙間を利用してストッパ部材10、連結アーム303、ナット、ネジロッド及びモータが緩衝保護され、外界の衝撃力を受けたときのそれらの変形及び損傷が低減される。
【0042】
引き続き
図11~
図12を参照して、本願の実施例において、当該駐車スペースロックは、第一弾性部材100を更に含み、第一弾性部材100が第二接続孔306内に設けられ、且つ第一弾性部材100の軸方向一端がネジロッドに当接され、第一弾性部材100の軸方向他端が回動部材70に当接される。
【0043】
具体的に、第一弾性部材100は、直管型ばね又はゴムである。
【0044】
上記構造に基づいて、本願は、第一弾性部材100を第二接続孔306内に設けることで、第一弾性部材100によるネジロッドの外部空間の占有が回避され、ネジロッドの有効長さが保証され、駐車スペースロックの小型化の設計に有利である。
【0045】
本願の実施例において、第一接続孔305及び第二接続孔306は、何れも多角形状孔であり、モータの出力端が第一接続孔305に挿着される部分は、多角形状軸であり、回動部材70が第二接続孔306に挿着される部分は、多角形状軸である。
【0046】
即ち、モータの出力端が第一接続孔305に挿着される部分の径方向断面は、多角形状であり、回動部材70が第二接続孔306に挿着される部分の径方向断面は、多角形状であり、このように、多角形状孔と多角形状軸とを協働させることで、モータの出力端によりネジロッドが回動可能となる一方で、ネジロッドもモータの出力端に対して軸方向に移動可能となり、回動部材70がネジロッドに伴って回動可能となり、また、回動部材70によりネジロッドが回動可能となる一方で、ネジロッドも回動部材70に対して軸方向に移動可能となる。
【0047】
第一弾性部材100のみが設けられている例を挙げると、ストッパ部材10が外界の衝撃力を受けたときの具体的な運動過程は、以下の通りである。
ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けていないとき、第一弾性部材100の作用の下で、ネジロッドが固定座90に当接され、ネジロッドと支持座80との間の緩衝隙間が最大値である。
【0048】
ストッパ部材10が開状態で外界の衝撃力を受けると、例えば、ストッパ部材10は、ストッパ部材10を閉方向へ運動させるような外界の衝撃力、
図11~
図12を参照して、即ち、ナットをネジロッドに沿って左方向へ移動させる方向(当該方向は、第一方向とする)における外界の衝撃力を受けると、第一方向における外界の衝撃力がストッパ部材10、連結アーム303を介してナットに伝達され、ナットによりネジロッドがそれに伴って直線レール40に沿って回動部材70に近づく方向へ移動されて第一弾性部材100が押圧され、この過程では、ネジロッドと支持座80との間の緩衝隙間が減少し、ネジロッドと固定座90との間の緩衝隙間が増大し、ネジロッドが支持座80に衝撃するようになると、このとき、ネジロッドと支持座80との間の緩衝隙間が0となり、ネジロッドと固定座90との間の緩衝隙間が最大値となる。
【0049】
ストッパ部材10が受けた第一方向における外界の衝撃力が無くなると、第一弾性部材100が復帰し、第一弾性部材100の作用の下で、ナットによりネジロッドが直線レール40に沿ってモータの出力端に近づく方向へ移動され、この過程において、ネジロッドと支持座80との間の緩衝隙間が増大し、ネジロッドと固定座90との間の緩衝隙間が減少し、ネジロッドが固定座90に衝撃するようになると、このとき、ネジロッドと支持座80との間の緩衝隙間が最大値となり、ネジロッドと固定座90との間の緩衝隙間が0となる。
【0050】
説明すべきなのは、回動部材70及びモータの出力端には、逃がし溝110が設けられてもよく、こうすれば、ストッパ部材10が外界の衝撃力を受けたときにネジロッドが回動部材70及びモータの出力端に衝撃することを回避される。無論、第一接続孔305内にも第一弾性部材100が設けられてもよく、こうすれば、ストッパ部材10が第二方向の外界の衝撃力を受けたとき、緩衝も実現可能であり、当該第二方向とは、第一方向と反対の方向である。
【0051】
図18~
図24を参照して、本願の実施例において、当該駐車スペースロックは、接続座120を更に含み、ストッパ部材10が主軸130を介して接続座120と回動接続され、連結アーム303が接続軸140を介してストッパ部材10と回動接続され、主軸130の中心軸線と接続軸140の中心軸線とは、互いにずれており、駆動ユニット20により伝動部材301が駆動されて運動すると、伝動部材301により、移動部材302が直線レール40に沿って摺動されると同時に、連結アーム303が移動部材302に伴って直線レール40に沿って摺動されるとともに連結アーム303が移動部材302に対して回動され、連結アーム303によりストッパ部材10が主軸130回りに反転されることで、ストッパ部材10が開閉される。
【0052】
上記構造に基づいて、本願は、主軸130の中心軸線と接続軸140の中心軸線とが互いにずれており、駆動ユニット20により伝動部材301が駆動されて運動すると、伝動部材301により移動部材302が直線レール40に沿って摺動されると同時に、連結アーム303が移動部材302に伴って直線レール40に沿って摺動されるとともに連結アーム303が移動部材302に対して回動され、連結アーム303によりストッパ部材10が主軸130回りに反転されることで、ストッパ部材10が開閉されるため、駆動ユニット20から小さなトルクが出力されれば、ストッパ部材10を反転させることができ、
図5及び
図8を参照して分かるように、本願は、主軸130の中心軸線と接続軸140の中心軸線とを互いにずらすことで、連結アーム303の伝動中の運動幅が小さくなり、駐車スペースロックの小型化の設計の実現に有利である。
【0053】
具体的に、主軸130の中心軸線と接続軸140の中心軸線とが互いにずれる数値は、実際の応用シーンに応じて決められ、駆動ユニット20によるストッパ部材10の反転を容易にできればよい。
【0054】
具体的に、接続座120がストッパ部材10の回動側に設けられ、接続座120がストッパ部材10を支持し、主軸130と支持座80とによりヒンジ構造が構成され、このように、接続座120の数量及び装着間隔を制御することで、ストッパ部材10の回動側に対して、多点による支持又は線による支持を形成し、ストッパ部材10の強度を増加させながら、ストッパ部材10の反転を支援することができる一方で、ストッパ部材10における駆動ユニット20から遠い端部における部品の増加を回避し、ストッパ部材10の軸方向における当該駐車スペースロックの装着空間を保証することができる。
【0055】
具体的に、接続座120がベース板50に固定されるか又は地面に直接固定され、ベース板50がコンクリート又はねじで地面に固定されることで、当該駐車スペースロックの装着が行われ、ベース板50を採用しない実施形態においては、接続座120をコンクリート又はねじで地面に直接固定することで、当該駐車スペースロックの装着が行われてもよく、接続座120が設けられているため、ストッパ部材10とベース板50又は地面との間に隙間が存在し、当該隙間は、砂利を収容でき、行き詰まりが回避される。
【0056】
本願の実施例において、連結アーム303が接続軸140と回動接続され、接続軸140がストッパ部材10と固定接続されるか、又は、連結アーム303が接続軸140と固定接続され、接続軸140がストッパ部材10と回動接続される。
【0057】
図6、
図22及び
図25を参照して、本願の実施例において、当該駐車スペースロックは、補強部材150を更に含み、補強部材150は、一体に接続された第一支持体1501、第二支持体1502及び第三支持体1503を含み、第一支持体1501がストッパ部材10の側面に当接され、第一支持体1501に第三接続孔1504が設けられており、接続軸140が第三接続孔1504を通ってストッパ部材10の上部に挿着され、第二支持体1502がストッパ部材10の下部に挿着され、第三支持体1503がストッパ部材10の背面に係合される。
【0058】
上記構造に基づいて、本願は、補強部材150を利用して接続軸140及びストッパ部材10の強度が補強され、接続軸140及びストッパ部材10の変形や割れが緩和され、当該補強部材150により接続軸140及びストッパ部材10の強度が補強されると同時に、補強部材150と接続軸140及びストッパ部材10との接続が実現される。
【0059】
具体的に、補強部材150とストッパ部材10との接続の安定性を向上させるために、ストッパ部材10と補強部材150との接続部分は、中実構造であり、且つ当該部分には、接続軸140と接続するための取付孔位置、及び、第二支持体1502と接続するための取付孔位置が対応して作られる。
【0060】
具体的に、第一支持体1501は、ストッパ部材10の厚さ方向に沿って延在して設けられ、第二支持体1502及び第三支持体1503は、ストッパ部材10の長さ方向に沿って延在して設けられ、補強部材150とストッパ部材10との接続の安定性を更に補強するためには、接続部材がストッパ部材10の厚さ方向に沿って第二支持体1502、ストッパ部材10及び第三支持体1503を穿設することで、補強部材150とストッパ部材10とが互いに接続され、第二支持体1502、ストッパ部材10及び第三支持体1503には、接続部材と接続するための取付孔位置が設けられている。
【0061】
説明すべきなのは、補強部材150は、ストッパ部材10の側面及びストッパ部材10の背面を被覆する方式で支持し、この方式によるストッパ部材10への支持は、補強効果が良好であり、そして、この方式によれば、補強部材150をストッパ部材10内に嵌入可能であり、補強部材150の外面とストッパ部材10の外面とが面一とされ、ストッパ部材10がストッパ部材10の外面から突出することを回避されるため、補強部材150が保護される。
【0062】
図18~
図22を参照して、本願の実施例において、当該駐車スペースロックは、第二弾性部材160を更に含み、接続座120には、第一装着孔170及び第二装着孔180が設けられており、第一装着孔170の設置方向が第二装着孔180の設置方向に垂直であり、主軸130が第一装着孔170内に設けられ、第一装着孔170の内径は、主軸130の外径よりも大きく、第二弾性部材160が第二装着孔180内に設けられ、第二弾性部材160の一端が主軸130に当接され、第二弾性部材160の他端が接続座120又は地面に当接されることで、主軸130径方向が接続座120に当接される。
【0063】
具体的に、第二弾性部材160は、直管型ばね又はゴムである。
【0064】
上記構造に基づいて、本願は、第二弾性部材160を設けることで、ストッパ部材10の復帰に有利であり、そして、第一装着孔170の内径が主軸130の外径よりも大きく、車両が平置き閉状態のストッパ部材10を通過すると、ストッパ部材10に落下及び復帰の動作が発生し、当該動作に合わせて他の検出ユニット190が駆動ユニット20の作動をトリガでき、このように、車両の通過がないときに駆動ユニット20をスリープさせるといった機能を実現でき、駆動ユニット20が長期に亘って起動状態にあることを回避され、更に駆動ユニット20の消費電力を節約できる。
【0065】
第一装着孔170の内径が主軸130の外径よりも大きいため、主軸130と接続座120との間に可動隙間が備えられており、ストッパ部材10が平置き閉状態にあるとき、車両がストッパ部材10上を通過すると、ストッパ部材10には、落下及び復帰の動作が発生可能である。
【0066】
具体的に、第一装着孔170は、長円孔又は楕円孔であってもよく、主軸130と支持座80との間の上下動の隙間は、微小な隙間であり、一般的に0.5cm~1cmとなるが、駆動ユニット20とストッパ部材10との間の伝動に影響を与えなければよい。
【0067】
本願は、第二弾性部材160を設けて主軸130を弾性支持し、第二弾性部材160を接続座120の内部に装着するとともに、第二装着孔180を利用して第二弾性部材160の周方向を拘束することで、第二弾性部材160の一定方向での伸縮を維持でき、第二弾性部材160が長期に亘って使用した後にその周方向へ歪んで効かなくなることを回避され、第二弾性部材160の使用寿命が延ばされる。
【0068】
説明すべきなのは、接続座120は、剛性構造であり、このように、接続座120と第二弾性部材160との組み合わせ構造により、主軸130に剛性支持を提供すると同時に、接続座120と第二弾性部材160との組み合わせ構造により、主軸130に弾性支持を提供することができ、ストッパ部材10に一定の緩衝が与えられ、車両による衝撃力が緩和され、ストッパ部材10の使用寿命が或る程度延ばされる。
【0069】
さらに、検出ユニット190は、角度検出ユニット190又は距離センサであってもよく、如何に検出ユニット190を利用してストッパ部材10の動作を検出し、駆動ユニット20のオン・オフをトリガするかは、従来技術であり、ここで繰り返して述べない。
【0070】
説明すべきなのは、当該伝動機構30が設けられているため、ストッパ部材10は、平置き閉状態時に落下及び復帰の動作が発生できる一方で、駆動ユニット20と伝動機構30との間の伝動接続に影響を与えることもなく、上記過程では、ストッパ部材10が平置き閉状態で受けた外界の衝撃力は、第三方向の外界の衝撃力であり、第三方向は、第二弾性部材160を鉛直に圧縮させる方向である。
【0071】
さらに、ストッパ部材10が落下する際、連結アーム303がロッド部材であるため、連結アーム303におけるストッパ部材10に近い端部は、軽微な曲げ変形が可能であり、ストッパ部材10が復帰すると、連結アーム303もそれに伴って復帰する。
【0072】
本願の具体的な使用過程は、以下の通りである。
初期状態の際、ストッパ部材10が平置き閉状態にあり、車両が当該駐車スペースロックを通過可能であり、このとき、車両は、自由に駐車スペースに出入り可能である。
【0073】
駆動ユニット20が正方向に作動し、駆動ユニット20が伝動機構30、連結アーム303、接続軸140を介してストッパ部材10を駆動して主軸130回りに正方向に反転させ、ストッパ部材10が立ち上げ開状態まで反転され、ストッパ部材10が車両の車輪を阻止することで、車両が自由に駐車スペースに出入りすることを阻止される。
【0074】
駆動ユニット20が逆方向に作動し、駆動ユニット20が伝動機構30、連結アーム303、接続軸140を介してストッパ部材10を駆動して主軸130回りに逆方向に反転され、ストッパ部材10が平置き閉状態まで反転され、車両が当該駐車スペースロックを通過可能となり、このとき、車両は、自由に駐車スペースに出入り可能となる。
【0075】
説明すべきなのは、ストッパ部材10が立ち上げ開状態の際、車両は、ストッパ部材10の正面又はストッパ部材10の背面からストッパ部材10に衝撃することで、駐車スペースへの出入りを実現する場合があり、車両がストッパ部材10の正面からストッパ部材10に衝撃すると、ストッパ部材10が第一方向における外界の衝撃力を受けると考えられ、連結アーム303により衝撃力がナットに伝達されることで、ナットが第一方向における外界の衝撃力を受けることになり、車両がストッパ部材10の背面からストッパ部材10に衝撃すると、ストッパ部材10が第二方向における外界の衝撃力を受けると考えられ、連結アーム303により衝撃力がナットに伝達されることで、ナットが第二方向における外界の衝撃力を受けることになる。
【0076】
説明すべきなのは、駆動ユニット20が正方向に作動することは、駆動ユニット20が時計回りに回動することであり、駆動ユニット20が逆方向に作動することは、駆動ユニット20が反時計回りに回動することであるか、又は、駆動ユニット20が正方向に作動することは、駆動ユニット20が反時計回りに回動することであり、駆動ユニット20が逆方向に作動することは、駆動ユニット20が時計回りに回動することであるが、実際の状況に応じて決められ、これに限定されない。
【符号の説明】
【0077】
10 ストッパ部材、20 駆動ユニット、30 伝動機構、301 伝動部材、302 移動部材、303 連結アーム、304 第二ガイド部材、305 第一接続孔、306 第二接続孔、40 直線レール、50 ベース板、60 第一ガイド部材、70 回動部材、80 支持座、90 固定座、100 第一弾性部材、110 逃がし溝、120 接続座、130 主軸、140 接続軸、150 補強部材、1501 第一支持体、1502 第二支持体、1503 第三支持体、1504 第三接続孔、160 第二弾性部材、170 第一装着孔、180 第二装着孔、190 検出ユニット、a ネジロッドと支持座との間の緩衝隙間、b ネジロッドと固定座との間の緩衝隙間、c 主軸と接続座との間の可動隙間。
【要約】
【課題】駐車スペースロックを開示する。
【解決手段】一実施例による駐車スペースロックは、ストッパ部材と、駆動ユニットと、伝動機構と、直線レールとを含み、駆動ユニットにより伝動部材が駆動されて運動すると、伝動部材により、移動部材が直線レールに沿って摺動されると同時に、連結アームが直線レールに沿って摺動されるとともに移動部材に対して回動されることで、連結アームによりストッパ部材が反転され、ストッパ部材が開状態で外界の衝撃力を受けると、ストッパ部材により連結アームが運動され、連結アームにより移動部材が直線レールに対して摺動され、直線レールにより移動部材のその摺動方向に垂直な方向における変位が制限される。
【選択図】
図2