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特許7628354情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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  • 特許-情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-31
(45)【発行日】2025-02-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250203BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20250203BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/22
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2024165601
(22)【出願日】2024-09-24
【審査請求日】2024-09-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522262382
【氏名又は名称】株式会社AgeWellJapan
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】辰巳 裕亮
(72)【発明者】
【氏名】赤木 円香
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-192071(JP,A)
【文献】特開2001-142967(JP,A)
【文献】特開2011-013884(JP,A)
【文献】特開2019-017499(JP,A)
【文献】特開2021-197072(JP,A)
【文献】特開2002-041660(JP,A)
【文献】特開2021-108021(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムであって、
支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理部と、
前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記蓄積された支援記録情報に基づいて導出する情報導出部と、
前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を前記支援者と異なる閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する情報出力部と、を備え
前記情報導出部は、
前記蓄積された支援記録情報に基づいて、前記支援による前記高齢者の心理的特性の変化を判定することで、前記心理的特性の改善を前記支援効果として解析する解析部と、
前記心理的特性の改善に関する前記支援解析情報を、当該心理的特性の改善が得られた支援内容を示す情報と対応付けた対応付け情報を生成する生成部と、を含む
情報処理システム。
【請求項2】
前記情報管理部は、1つ又は複数のセンサの出力に基づいて、前記対話における音声データと、前記音声データをテキスト化したテキストデータと、前記対話における撮像データと、前記高齢者のバイタルデータと、のうち少なくとも1つを前記支援記録情報として取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記情報導出部は、前記音声データ又は前記テキストデータに基づいて、音声感情分析、頻出語分析、特徴語分析、及び、ポジティブ/ネガティブワード分析のうち、少なくとも1つを行うことにより、前記支援効果を示す前記支援解析情報を導出する
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報導出部は、前記撮像データ及び前記バイタルデータのうち少なくとも1つに基づいて、心理分析及び身体分析のうち少なくとも1つを行うことにより、前記支援効果を示す前記支援解析情報を導出する
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報導出部は、前記高齢者の自己肯定感、前記高齢者の好奇心レベル、前記高齢者の課題解決力、及び前記高齢者の対人態度のうち、少なくとも1つの前記心理的特性の改善を前記支援効果として解析する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報導出部は、前記支援記録情報と前記支援解析情報とを対応付けた前記対応付け情報を導出し、
前記情報出力部は、前記対応付け情報に基づく前記閲覧用情報を出力する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記情報管理部は、前記支援記録情報と前記支援解析情報とに対して前記高齢者の属性の情報をさらに対応付けた前記対応付け情報を導出し、
前記情報出力部は、前記対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を前記属性別に示す推奨支援情報を前記閲覧用情報として出力する
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記推奨支援情報は、推奨される支援パターン、推奨される興味関心カテゴリ、高齢者に対して推奨される発話内容、及び推奨される支援者の属性のうち、少なくとも1つを含む
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記情報出力部は、検索対象とする前記属性である検索対象属性を示す情報を含む検索要求を受け付けると、前記検索対象属性に属する高齢者に対して推奨される支援内容を示す前記推奨支援情報を前記閲覧用情報として出力する
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記属性は、高齢者の心理的特性、高齢者の環境的特性、興味関心カテゴリ別の高齢者の興味レベル又はスキルレベル、及び、高齢者の身体的特性のうち、少なくとも1つを含む
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項11】
高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムであって、
支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理部と、
前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記支援記録情報に基づいて導出する情報導出部と、
前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する情報出力部と、を備え、
前記情報導出部は、前記支援記録情報と前記支援解析情報と、前記対話で取り扱った興味関心カテゴリの情報とを対応付けた対応付け情報を導出し、
前記情報出力部は、前記対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を前記興味関心カテゴリ別に示す推奨支援情報を前記閲覧用情報として出力する
報処理システム。
【請求項12】
前記推奨支援情報は、推奨される支援パターン、高齢者に対して推奨される発話内容、及び推奨される支援者の属性のうち、少なくとも1つを含む
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記情報出力部は、検索対象とする前記興味関心カテゴリである検索対象興味関心カテゴリを示す情報を含む検索要求を受け付けると、前記検索対象興味関心カテゴリについて推奨される支援内容を示す前記推奨支援情報を前記閲覧用情報として出力する
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記対応付け情報は、前記支援記録情報と前記支援解析情報とについて学習する機械学習により得られた学習済みモデルを含む
請求項6乃至13のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項15】
高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理ステップと、
前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記蓄積された支援記録情報に基づいて導出する情報導出ステップと、
前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を前記支援者と異なる閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する情報出力ステップと、を有し、
前記情報導出ステップは、
前記蓄積された支援記録情報に基づいて、前記支援による前記高齢者の心理的特性の変化を判定することで、前記心理的特性の改善を前記支援効果として解析する解析ステップと、
前記心理的特性の改善に関する前記支援解析情報を、当該心理的特性の改善が得られた支援内容を示す情報と対応付けた対応付け情報を生成する生成ステップと、を含む
情報処理方法。
【請求項16】
高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムに、
支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理ステップと、
前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記蓄積された支援記録情報に基づいて導出する情報導出ステップと、
前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を前記支援者と異なる閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する情報出力ステップと、を実行させ
前記情報導出ステップは、
前記蓄積された支援記録情報に基づいて、前記支援による前記高齢者の心理的特性の変化を判定することで、前記心理的特性の改善を前記支援効果として解析する解析ステップと、
前記心理的特性の改善に関する前記支援解析情報を、当該心理的特性の改善が得られた支援内容を示す情報と対応付けた対応付け情報を生成する生成ステップと、を含む
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本では、平均寿命が伸びるとともに少子化が進み、人口に占める高齢者の割合が増加の一途を辿っており、超高齢社会と呼ばれるようになってきている。このような超高齢社会では、高齢者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の低下という問題点が浮き彫りとなってきている。ここで、介護・医療の分野では、高齢者への介護活動を円滑化するために情報処理技術(IT技術)を活用する試みがなされている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-135777号公報
【文献】特開2020-129213号公報
【文献】特開2020-046847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
身体的に良好(健康)な高齢者であっても、心理的に満たされていなければQOLが高い状態とはいえない。一方、挑戦や発見を通じてポジティブに歳を重ねている高齢者、すなわち、加齢による自身の変化に対する意識がポジティブであり、且つ社会とのつながりが能動的な高齢者は、活力があり心理的に良好な状態(いわゆる、ウェルビーイングな状態)にあるといえる。そのため、高齢者に対する支援に関する情報、具体的には、高齢者をウェルビーイングな状態に導くような効果的な支援に関する情報について、検索及び閲覧を行うことが可能なシステムの実現が望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、高齢者に対する支援に関する情報について検索及び閲覧を行うことが可能な情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係る情報処理システムは、高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムであって、支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理部と、前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記支援記録情報に基づいて導出する情報導出部と、前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する出力部と、を備える。
【0007】
第2の態様に係る情報処理方法は、高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムが実行する情報処理方法であって、支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理ステップと、前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記支援記録情報に基づいて導出する情報導出ステップと、前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する出力ステップと、を有する。
【0008】
第3の態様に係るプログラムは、高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のための情報処理システムに、支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理ステップと、前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記支援記録情報に基づいて導出する情報導出ステップと、前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する出力ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高齢者に対する支援に関する情報について検索及び閲覧を行うことが可能な情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図2】実施形態に係る支援者育成のための研修に関する動作を説明するための図である。
図3】実施形態に係る閲覧者による情報検索・閲覧に関する動作例を説明するための図である。
図4】実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
図5】実施形態に係るサーバ装置が記憶及び管理する情報の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るサーバ装置の解析部による解析の一例を示す図である。
図7】変更例1に係るサーバ装置の構成を示す図である。
図8】変更例1に係るサーバ装置の動作を説明するための図である。
図9】変更例2に係る研修に関する動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0012】
(1)情報処理システム
図1乃至図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
【0013】
本実施形態に係る情報処理システムは、高齢者に対する対話による支援に関する研修のためのシステムである。また、本実施形態に係る情報処理システムは、高齢者に対する対話による支援に関する情報の検索及び閲覧のためのシステムでもある。
【0014】
なお、「高齢者」とは、年齢が高い人を指す用語であるが、世界保健機関(WHO)では65歳以上の者を「高齢者」としている。但し、「高齢者」とは、シニア層に属する者として広く解釈可能であり、例えば60歳以上の者を「高齢者」としてもよい。
【0015】
高齢者に対する「対話」とは、高齢者と支援者とが互いに会話することを意味するが、特に、特定のテーマに関する会話である。特定のテーマとは、例えば、デジタル関連(特に、スマートフォンやアプリケーション)、外出(買い物、旅行)、料理、運動等である。これらのテーマ(カテゴリ)を「興味関心カテゴリ」と称する。以下の実施形態では、「対話」が対面(フェイス・トゥ・フェイス)で行われる一例を想定するが、「対話」がオンライン(すなわち、インターネット経由でのリモート)で行われてもよい。
【0016】
「支援者」とは、高齢者にうまく対応するだけでなく、接した相手とより良い関係性を築き、いきいきとした行動を引き出す力を有する者である。例えば、「支援者」は、高齢者をウェルビーイングな状態に導くように、高齢者の心理的特性の変化を促す支援を行う。
【0017】
「支援に関する研修」とは、「支援者」になるための研修を意味し、座学及び/又はオンライン教材による研修やロールプレイング研修等が含まれてもよい。このような研修を受ける「研修者(受講者)」は、広義の「支援者」に含まれる。「研修」を修了した支援者を「第1の支援者」とも称し、研修中(受講中)の支援者を「第2の支援者」とも称し、これらを特に区別しない場合は単に「支援者」と称する。「第1の支援者」には、研修を修了したことを証明する認定資格(以下、単に「資格」とも称する)が付与されていてもよい。
【0018】
(1.1)情報処理システムの構成例
まず、本実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。
【0019】
本実施形態に係る情報処理システム1は、サーバ装置100と、複数の端末装置200(端末装置200a、200b、200c)とを有する。サーバ装置100及び各端末装置200は、ネットワーク5に接続されている。ネットワーク5は、インターネットを含む。ネットワーク5は、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)を含んでもよい。サーバ装置100は、ネットワーク5を介して各端末装置200と通信可能である。
【0020】
サーバ装置100は、本実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置である。サーバ装置100は、ネットワーク5との通信インターフェイスを有する。通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス及び無線通信インターフェイスのうち少なくとも1つを含む。サーバ装置100は、例えばワークステーション又はPCのような汎用コンピュータとしてもよいし、クラウド・コンピューティング(分散コンピューティング)によって論理的に実現されてもよい。つまり、サーバ装置100は、1つのコンピュータで構成してもよいし、複数のコンピュータで構成してもよい。
【0021】
本実施形態では、サーバ装置100は、高齢者支援・研修のサービス、特に、支援者育成のための研修のサービスを実現する。また、本実施形態では、サーバ装置100は、高齢者支援に関する情報の検索及び閲覧のサービスを実現する。これらのサービスの詳細については後述する。
【0022】
各端末装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、ノートPC、又はウェアラブル端末装置等の携帯端末装置である。端末装置200は、デスクトップPC等の固定端末装置であってもよい。各端末装置200は、本実施形態に係るサービスに用いるアプリケーション(専用ソフトウェア)がインストールされていてもよいし、汎用のブラウザを本実施形態に係るサービスに用いてもよい。
【0023】
各端末装置200は、ユーザインターフェイスと、ネットワーク5との通信インターフェイスとを有する。ユーザインターフェイスは、表示手段(ディスプレイ)、入力手段(操作入力手段、マイク、及び/又はカメラ等)、出力手段(スピーカ等)を含む。操作入力手段は、例えば、タッチパッド(タッチパネルディスプレイであってもよい)、マウス、キーボードのうち少なくとも1つを含んでもよい。ネットワーク5との通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス及び無線通信インターフェイスのうち少なくとも1つを含む。
【0024】
端末装置200aは、第1の支援者が用いる端末装置200である。端末装置200aは、第1の支援者から操作入力を受け付けたり、第1の支援者に対して情報を提示したりする。「情報の提示」とは、ディスプレイ上での情報の表示を主として意味するが、スピーカによる情報の音声出力が含まれてもよい。第1の支援者は、研修を修了した支援者である。第1の支援者は、支援者の資格を有する者であってもよい。第1の支援者は、高齢者に対する対話による支援を実施(実践)する。
【0025】
本実施形態では、情報処理システム1は、第1の支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得するための1つ又は複数のセンサ300を有していてもよい。支援記録情報は、第1の支援者の対話による支援の内容及びその結果を後で研修等のために活用される。センサ300は、対話における音声を検知する音声センサ(マイク)、高齢者を含む対話の様子を撮像する映像センサ(カメラ)、及び、対話における高齢者の生体情報を検知するバイタルセンサのうち、少なくとも1つを含む。図示の例では、センサ300は、端末装置200aに電気的に接続されており、センサ300の出力は端末装置200aを介してサーバ装置100に伝送される。或いは、センサ300は、端末装置200aに内蔵されていてもよい。センサ300は、ネットワーク5を介して通信を行う機能を有し、センサ300の出力を、端末装置200aを介さずにサーバ装置100に伝送してもよい。
【0026】
或いは、支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報の少なくとも一部を第1の支援者が端末装置200aに入力し、第1の支援者により入力された支援記録情報が端末装置200aからサーバ装置100に伝送されてもよい。但し、第1の支援者が手入力で情報を入力することは負担が大きい。センサ300を用いて支援記録情報を取得することにより、第1の支援者の負担を軽減できる。
【0027】
端末装置200bは、第2の支援者が用いる端末装置200である。端末装置200bは、第2の支援者から操作入力を受け付けたり、第2の支援者に対して情報を提示したりする。第2の支援者は、研修中(受講中)の支援者である。第2の支援者は、支援者の資格を未だ有していない者であってもよい。端末装置200bは、サーバ装置100の制御下で研修用情報を第2の支援者に提示する。研修用情報は、第1の支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報に基づく情報である。すなわち、第1の支援者による支援実施に関する情報をサーバ装置100が第2の支援者にフィードバックすることにより、効果的且つ効率的な研修が実現される。
【0028】
端末装置200cは、高齢者支援に関する情報の検索及び閲覧を行う閲覧者が用いる端末装置200である。端末装置200cは、閲覧者から操作入力を受け付けたり、閲覧者に対して情報を提示したりする。閲覧者は、端末装置200cを用いてサーバ装置100にアクセスする。本実施形態では、端末装置200cは、検索要求をサーバ装置100に送信し、検索要求応じた閲覧用情報をサーバ装置100から受信し、閲覧用情報を閲覧者に対して提示する。
【0029】
本実施形態では、閲覧者は、被支援者である高齢者、及び支援者(第1の支援者、第2の支援者)のいずれとも異なる第三者であるものとする。閲覧者は、高齢者支援に関する情報の検索及び閲覧のサービスのアカウントを有し、サービス利用料の支払いにより当該サービスを利用可能であってもよい。閲覧者は、閲覧用情報に基づいて、シニア層向けの商品・サービスの企画・開発、シニア層向けのリサーチ・マーケティング活動を行ってもよい。
【0030】
但し、閲覧者には、第1の支援者の支援状況を監視・管理する管理者が含まれてもよい。閲覧者には、第2の支援者に対する研修・教育を行う講師が含まれてもよい。
【0031】
(1.2)情報処理システムの動作例
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の動作例について説明する。
【0032】
(1.2.1)支援者育成のための研修に関する動作例
図2は、本実施形態に係る支援者育成のための研修に関する動作を説明するための図である。
【0033】
ステップS1において、第1の支援者は、高齢者に対する対話による支援を実施(実践)する。例えば、第1の支援者は、1つ又は複数の興味関心カテゴリに関する対話を行う。第1の支援者は、同じ高齢者に対して複数回の支援(例えば、定期的な支援)を行ってもよい。情報処理システム1は、各支援実施について、被支援者である高齢者の情報や支援を行った支援者の情報等を管理する。高齢者の情報には、高齢者のIDと、高齢者の属性の情報とが含まれる。支援者の情報には、支援者のIDと、支援者の属性の情報とが含まれる。これらの情報は、手入力によって情報処理システム1に登録されているものとするが、少なくとも一部の情報を情報処理システム1で判定して自動的に登録してもよい。
【0034】
ステップS2において、情報処理システム1は、支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得する。情報処理システム1は、センサ300の出力に基づいて支援記録情報を取得してもよいし、第1の支援者が端末装置200aに入力した情報に基づいて支援記録情報を取得してもよい。例えば、情報処理システム1は、センサ300の出力に基づいて、対話における音声データと、音声データをテキスト化(すなわち、音声認識)したテキストデータと、対話における撮像データ(映像データ)と、高齢者のバイタルデータ(例えば、心拍数、血圧、体温、呼吸数等)と、のうち少なくとも1つを支援記録情報として取得してもよい。
【0035】
ステップS3において、情報処理システム1は、支援記録情報を蓄積及び分析し、第1の支援者の支援による支援効果に関する支援解析情報を支援記録情報に基づいて導出する。例えば、情報処理システム1は、音声データ又はテキストデータに基づいて、音声感情分析、頻出語分析、特徴語分析、及び、ポジティブ/ネガティブワード分析のうち、少なくとも1つを行うことにより、支援効果を示す支援解析情報を導出してもよい。情報処理システム1は、撮像データ及びバイタルデータのうち少なくとも1つに基づいて、高齢者の心理分析及び身体分析のうち少なくとも1つを行うことにより、支援効果を示す支援解析情報を導出してもよい。情報処理システム1は、高齢者の自己肯定感、高齢者の好奇心レベル、高齢者の課題解決力、及び高齢者の対人態度のうち、少なくとも1つの心理的特性の改善を支援効果として解析してもよい。
【0036】
情報処理システム1は、支援記録情報と支援解析情報とを対応付けた対応付け情報を導出してもよい。対応付け情報は、支援記録情報と支援解析情報とについて学習する機械学習により得られた学習モデル(学習済みモデル)を含んでもよい。学習モデルは、入力された情報(データ)からパターンや関係性を学習し、新しい情報(データ)に対して予測や判断を行うために使用するモデルである。例えば、学習モデルは、データ間の線形関係をモデル化して予測や分類を行う線形回帰モデル、データをツリー状の構造で分類して予測や分類を行う決定木モデル、又は、人間の脳の神経回路を模倣したモデルで複雑なパターンを学習して予測や分類、生成などを行うニューラルネットワークモデルであってもよい。
【0037】
或いは、対応付け情報は、支援記録情報と支援解析情報とを対応付けたテーブルであってもよい。例えば、対応付け情報は、支援記録情報に含まれるテキストデータを要約した要約データと、支援解析情報(例えば、心理的特性の改善の情報)とを対応付けたテーブルであってもよい。
【0038】
情報処理システム1は、支援記録情報と支援解析情報とに対して高齢者の属性の情報をさらに対応付けた対応付け情報を導出してもよい。高齢者の属性は、高齢者の心理的特性、高齢者の環境的特性、興味関心カテゴリ別の高齢者の興味レベル(興味の高さ)又はスキルレベル(スキルの高さ)、及び、高齢者の身体的特性のうち、少なくとも1つを含む。ここで、高齢者の心理的特性とは、高齢者の自己肯定感、高齢者の好奇心レベル、高齢者の課題解決力、及び高齢者の対人態度のうち、少なくとも1つである。高齢者の環境的特性とは、住環境(住んでいるエリア、住所)や社会環境(ステイタス、職業等)の特性である。高齢者の身体的特性とは、性別や年齢等である。
【0039】
情報処理システム1は、支援記録情報と支援解析情報とに対して、対話で取り扱った興味関心カテゴリの情報をさらに対応付けた対応付け情報を導出してもよい。
【0040】
ステップS4において、情報処理システム1は、支援解析情報(若しくは対応付け情報)に基づく研修用情報を出力する。情報処理システム1は、第2の支援者の端末装置200bにおいて研修用情報を提示してもよい。但し、このような電磁的な出力方法に限らず、情報処理システム1は、例えば、プリンタを用いて、第2の支援者に配布される紙媒体に研修用情報を出力(プリント)してもよい。
【0041】
情報処理システム1は、対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を高齢者の属性別に示す推奨支援情報を研修用情報として出力してもよい。例えば、情報処理システム1は、検索対象とする属性である検索対象属性を示す情報を含む検索要求を受け付けると、検索対象属性に属する高齢者に対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を研修用情報として出力してもよい。推奨支援情報は、推奨される支援パターン、推奨される興味関心カテゴリ、推奨される支援者の発話内容、及び推奨される支援者の属性のうち、少なくとも1つを含む。支援パターンとは、「積極的な提案(問題解決)を行う」、「傾聴を重視する」、「相手を褒める」といったような、支援(対話)における支援者の心構え(支援のアプローチの類型)である。
【0042】
各高齢者の属性(心理的特性を含む)は様々であり、高齢者の属性ごとに最適な支援内容は異なる。そのため、情報処理システム1が、推奨される支援内容を属性別に示す推奨支援情報を研修用情報として出力することにより、第2の支援者は、高齢者の属性ごとに最適な支援内容を研修用情報に基づいて把握(知得)できる。
【0043】
例えば、高齢者の属性は、A「ポジティブ次世代シニア」、B「好奇心旺盛ネガティブシニア」、C「現役バリバリ課題解決シニア」の3つの属性に分類できる。この場合、情報処理システム1は、A「ポジティブ次世代シニア」については、興味関心カテゴリとして「外出などのデジタル以外の提案を受け入れやすい」といった推奨支援情報を研修用情報として出力できる。情報処理システム1は、B「好奇心旺盛ネガティブシニア」については、「ネガティブな考えが強いので、褒めることが大事である」といった推奨支援情報を研修用情報として出力できる。情報処理システム1は、C「現役バリバリ課題解決シニア」については、「課題解決をニーズとしているので、圧倒的に問題解決をした上で、積極的な提案をして信頼を得る。その上で、デジタル以外の提案をしていく」といった推奨支援情報を研修用情報として出力できる。
【0044】
或いは、情報処理システム1は、「デジタルレベルがこの程度のレベルの人には、このレクチャーをすると良い」といった推奨支援情報を研修用情報として出力できる。情報処理システム1は、「男性でこのエリアに住んでいて所得層がこれくらいで価値観が〇〇の人には、デジタル以外でこういう提案ができる」といった推奨支援情報を研修用情報として出力できる。
【0045】
情報処理システム1は、対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を興味関心カテゴリ別に示す推奨支援情報を研修用情報として出力してもよい。例えば、情報処理システム1は、検索対象とする興味関心カテゴリである検索対象興味関心カテゴリを示す情報を含む検索要求を受け付けると、検索対象興味関心カテゴリについて対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を研修用情報として出力してもよい。
【0046】
対話で取り扱う興味関心カテゴリごとに最適な支援内容は異なる。そのため、情報処理システム1が、推奨される支援内容を興味関心カテゴリ別に示す推奨支援情報を研修用情報として出力することにより、第2の支援者は、高齢者の興味関心カテゴリごとに最適な支援内容を研修用情報に基づいて把握(知得)できる。
【0047】
ステップS5において、第2の支援者は、研修用情報に基づく研修を受ける。例えば、第2の支援者は、端末装置200bで提示される研修用情報を用いて高齢者支援について学習する。研修は、所定のカリキュラムに沿って行われ、座学及び/又はオンライン教材による研修やロールプレイング研修等が含まれてもよい。情報処理システム1は、このような研修における進捗状況・達成状況の情報を管理する。
【0048】
ステップS6において、第2の支援者は、研修を修了すると、資格が付与されて新たな第1の支援者になる。すなわち、第2の支援者が新たな第1の支援者に育成される。情報処理システム1は、第2の支援者の研修修了の情報や、第2の支援者に対する資格付与の情報を管理する。
【0049】
このように、情報処理システム1は、研修を修了した第1の支援者が支援を実施(ステップS1)したときの支援内容に関する支援記録情報を取得(ステップS2)し、研修中の第2の支援者の研修に用いる研修用情報を支援記録情報に基づいて出力(ステップS4)する。これにより、第1の支援者による支援実施に関する情報が情報処理システム1によって第2の支援者にフィードバックするように活用され、効果的且つ効率的な研修が実現される。
【0050】
そして、このような研修を修了すると、第2の支援者が新たな第1の支援者になり(ステップS6)、新たな第1の支援者が高齢者に対する支援を実践(ステップS1)する。すなわち、ステップS1乃至ステップS6のサイクルを繰り返すことにより、第1の支援者が増加していき、適切な高齢者支援を行うことが可能な人材が拡充されていく。
【0051】
その結果、ウェルビーイングな状態にある高齢者が増加していくことになり、超高齢社会における社会課題の解決に寄与できる。また、研修を修了した支援者は、シニア層への理解が深まり、中長期的にシニア層との信頼関係を築く技術を身につけることができるため、シニア層の顧客の満足度を向上させることが可能である。
【0052】
(1.2.2)閲覧者による情報検索・閲覧に関する動作例
図3は、本実施形態に係る閲覧者による情報検索・閲覧に関する動作例を説明するための図である。
【0053】
上述の情報処理システム1が出力する研修用情報は、研修中の第2の支援者にとって有益であるが、シニア層向けの商品・サービスの企画・開発を行う第三者や、シニア層向けのリサーチ・マーケティング活動を行う第三者にとっても、有益な情報であるといえる。そのため、本実施形態では、情報処理システム1は、高齢者支援に関する情報の検索及び閲覧のサービスを第三者に対して提供する。
【0054】
図3に示すように、情報処理システム1は、支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得(ステップS2)して蓄積(ステップS3)する。情報処理システム1は、当該支援による支援効果に関する支援解析情報を支援記録情報に基づいて導出(ステップS3)する。
【0055】
本実施形態では、ステップS11において、情報処理システム1は、高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者(第三者)から受け付けたことに応じて、当該検索要求に応じた閲覧用情報を支援解析情報に基づいて出力する。閲覧用情報は、上述の研修用情報と同様な情報である。
【0056】
具体的には、情報処理システム1は、支援解析情報(若しくは対応付け情報)に基づく閲覧用情報を出力する。情報処理システム1は、閲覧者の端末装置200cにおいて閲覧用情報を提示してもよい。但し、このような電磁的な出力方法に限らず、情報処理システム1は、例えば、プリンタを用いて、閲覧者に提供される紙媒体に閲覧用情報を出力(プリント)してもよい。その他の動作については、上述の研修に関する動作例と同様である。但し、情報処理システム1は、高齢者IDや支援者ID等の個人を特定可能な情報を閲覧用情報に含めないものとする。
【0057】
このように、情報処理システム1は、支援者が支援を実施(ステップS1)したときの支援内容に関する支援記録情報を取得(ステップS2)し、検索要求に応じた閲覧用情報を支援解析情報に基づいて出力する(ステップS11)。これにより、支援者による支援実施に関する情報が情報処理システム1によって閲覧者(第三者)に閲覧されるように活用される。その結果、閲覧者(第三者)は、シニア層向けの商品・サービスの企画・開発や、シニア層向けのリサーチ・マーケティング活動を効率的且つ円滑に実施できる。
【0058】
(2)サーバ装置の構成例
次に、本実施形態に係るサーバ装置100の構成例について説明する。図4は、本実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。図5は、本実施形態に係るサーバ装置100が記憶及び管理する情報の一例を示す図である。
【0059】
図4に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、情報記憶部120と、情報処理部130とを有する。通信部110、情報記憶部120、及び情報処理部130は、図示を省略するバス等によって相互に接続されている。
【0060】
通信部110は、通信インターフェイスを含み、情報処理部130の制御下でネットワーク5を介して他装置(例えば、端末装置200)との通信を行う。通信部110による通信は、有線通信であってもよいし、無線通信を含んでもよい。情報記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んで構成される。情報処理部130により実行されるプログラムは、例えば、情報記憶部120のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。情報処理部130は、1つ又は複数のプロセッサを含んで構成される。
【0061】
情報処理部130は、情報記憶部120に記憶されているプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理部131と、当該支援による支援効果に関する支援解析情報を支援記録情報に基づいて導出する情報導出部132と、当該支援者又は別の支援者の研修に用いる研修用情報を支援解析情報に基づいて出力する情報出力部133と、の各機能を実現する。本実施形態では、情報管理部131は、研修を修了した第1の支援者が支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得する。情報出力部133は、第2の支援者の研修に用いる研修用情報を出力する。これらの各部は、通信部110を介して端末装置200との通信を行いつつ、情報記憶部120に記憶された情報を用いた情報処理を行う。
【0062】
本実施形態では、情報管理部131は、高齢者情報を取得する高齢者情報取得部131aと、支援者情報を取得する支援者情報取得部131bと、支援記録情報を取得する支援記録情報取得部131cと、を有する。情報導出部132は、支援記録情報を解析して支援解析情報を導出する解析部132aと、支援記録情報と支援解析情報とを対応付けた対応付け情報を生成する生成部132bと、を有する。情報出力部133は、検索要求を受け付けて、検索要求に応じた情報(研修用情報、閲覧用情報)を対応付け情報に基づいて抽出する抽出部133aと、抽出された情報(研修用情報、閲覧用情報)を提示する提示部133bと、を有する。
【0063】
情報記憶部120は、高齢者情報取得部131aが取得した高齢者情報を記憶する高齢者情報記憶部121と、支援者情報取得部131bが取得した支援者情報を記憶する支援者情報記憶部122と、支援記録情報取得部131cが取得した支援記録情報を記憶する支援記録情報記憶部123と、生成部132bが生成した対応付け情報を記憶する対応付け情報記憶部124と、を有する。
【0064】
高齢者情報記憶部121は、支援対象の高齢者ごとに高齢者情報を記憶する。支援対象の高齢者は、高齢者支援のサービスのアカウントを有し、サービス利用料の支払いにより当該サービスを利用可能な高齢者であってもよい。高齢者ごとの高齢者情報は、図5(a)の例では、高齢者IDと、高齢者属性情報とを有する。高齢者属性情報は、高齢者の心理的特性の情報(例えば、A「ポジティブ次世代シニア」、B「好奇心旺盛ネガティブシニア」、C「現役バリバリ課題解決シニア」といった分類の情報)と、高齢者の環境的特性の情報と、興味関心カテゴリ別の高齢者の興味レベル又はスキルレベルの情報と、高齢者の身体的特性の情報と、を含む。なお、高齢者の心理的特性の情報には、高齢者の自己肯定感、高齢者の好奇心レベル、高齢者の課題解決力、及び高齢者の対人態度(例えば、横柄又は温和等)が含まれる。
【0065】
支援者情報記憶部122は、支援者ごとに支援者情報を記憶する。支援者には、第1の支援者及び第2の支援者が含まれる。支援者ごとの支援者情報は、図5(b)の例では、支援者IDと、支援者属性情報とを有する。支援者属性情報は、研修中であるか又は修了済みであるか(すなわち、資格の有無)を示す研修ステータス情報と、支援者のスキルレベル(ランク)を示すランク情報と、環境的特性情報と、身体的特性情報とを含む。研修ステータス情報は、研修中の支援者について、研修の進捗状況(達成状況)の情報を含んでもよい。
【0066】
支援記録情報取得部131cは、センサ300の出力に基づいて、支援(対話)における音声データと、音声データをテキスト化したテキストデータと、対話における撮像データと、高齢者のバイタルデータと、を支援記録情報として取得する。支援記録情報取得部131cは、第1の支援者が手入力で入力した情報を含む支援記録情報を取得してもよい。
【0067】
支援記録情報記憶部123は、実施された支援ごとに支援記録情報を記憶する。支援記録情報は、図5(c)の例では、支援IDと、高齢者IDと、支援者IDと、当該支援の支援パターンの情報と、当該支援で取り扱った興味関心カテゴリの情報と、音声データと、テキストデータと、撮像データと、バイタルデータとを含む。テキストデータは、音声データをテキスト化し、且つ内容を要約した要約データであってもよい。要約データは、例えば公知の音声/テキスト要約技術(例えば、文章要約AI)を用いて作成可能である。要約データは、対話における話題ごとに内容を要約したテキストデータであってもよい。
【0068】
情報導出部132の解析部132aは、支援記録情報記憶部123に記憶された支援記録情報を解析して支援解析情報を導出する。解析部132aは、高齢者の自己肯定感、高齢者の好奇心レベル、高齢者の課題解決力、及び高齢者の対人態度のうち、少なくとも1つの心理的特性の改善を支援効果として解析する。このような解析には、例えば公知の感情解析技術(例えば、感情認識AI)を利用可能である。このような解析の少なくとも一部は、第1の支援者又は管理者によって行われてもよい。
【0069】
例えば、解析部132aは、音声データ又はテキストデータに基づいて、音声感情分析、頻出語分析、特徴語分析、及び、ポジティブ/ネガティブワード分析のうち、少なくとも1つを行うことにより、支援効果を示す支援解析情報を導出してもよい。音声感情分析により高齢者の感情の分析が可能であり、頻出語分析や特徴語解析により好奇心の度合いの分析が可能であり、ポジティブ/ネガティブワード分析により自己肯定感の分析が可能である。なお、音声感情分析とは、音声を周波数解析、及び/又はスペクトル解析を実施することや、ピッチやジッター、音量、声質、会話速度、韻律などを解析することであり、感情を分析することが可能である。ポジティブ/ネガティブワード分析とは、ポジティブなワード及び/又はネガティブなワードについて分析することであり、例えば、ネガティブなワードとしては、「もう先が短い」、「孤独死を身近に感じる」といったワードがあり、ポジティブなワードとしては、「あなたがいれば怖くない」、「興味あることをやってみようと思う」、「ずっと留学に行ってみたかった」といったワードがある。
【0070】
情報導出部132の解析部132aは、撮像データ及びバイタルデータのうち少なくとも1つに基づいて、心理分析及び身体分析のうち少なくとも1つを行うことにより、支援効果を示す支援解析情報を導出してもよい。撮像データを用いた高齢者の表情分析やバイタルデータを用いた感情分析により高齢者の感情の分析が可能である。
【0071】
図6は、本実施形態に係る解析部132aによる解析の一例を示す図である。図示の例では、自己肯定感がポジティブであるか又はネガティブであるかと、好奇心の度合い(及び課題解決力)がポジティブであるか又はネガティブであるかとによって、高齢者の心理的特性が4つに分類される。自己肯定感と好奇心の度合い(及び課題解決力)とがいずれもポジティブである高齢者は、A「ポジティブ次世代シニア」に分類される。A「ポジティブ次世代シニア」のうち、自己肯定感と好奇心の度合い(及び課題解決力)とが高い高齢者は、「S」に分類されてもよい。自己肯定感がネガティブであり、好奇心の度合い(及び課題解決力)がポジティブである高齢者は、B「好奇心旺盛ネガティブシニア」に分類される。自己肯定感がポジティブであり、好奇心の度合い(及び課題解決力)がネガティブである高齢者は、C「現役バリバリ課題解決シニア」に分類される。自己肯定感と好奇心の度合い(及び課題解決力)とがいずれもネガティブである高齢者は、D「その他」に分類される。
【0072】
図示の例では、解析部132aは、高齢者の自己肯定感と好奇心の度合い(及び課題解決力)とを解析し、これらの心理的特性が改善したか否かを判定する。例えば、解析部132aは、高齢者の心理的特性が「D」から「B」又は「C」に変化したとき、「B」又は「C」から「A」に変化したとき、又は、「A」から「S」に変化したときに、高齢者の心理的特性が改善したと判定する。そして、解析部132aは、このような心理的特性の改善の情報を含む支援解析情報を導出する。支援解析情報は、高齢者の心理的特性がどの分類からどの分類へ変化したかの情報を含んでもよい。
【0073】
情報導出部132の生成部132bは、支援記録情報と支援解析情報とを対応付けた対応付け情報を生成する。生成部132bは、支援記録情報と支援解析情報とに対して高齢者の属性の情報をさらに対応付けた対応付け情報を生成してもよい。生成部132bは、対話で取り扱った興味関心カテゴリの情報をさらに対応付けた対応付け情報を導出してもよい。
【0074】
対応付け情報記憶部124は、生成部132bが生成した対応付け情報を記憶する。対応付け情報は、図5(d)の例では、1)高齢者属性情報と、2)支援者属性情報と、3)支援記録情報(支援内容の情報)と、4)支援解析情報(高齢者の心理的特性の改善の情報)とを含む。このような対応付け情報により、高齢者の属性と、支援者の属性と、支援内容と、高齢者の心理的特性の改善との相関関係を特定可能になる。
【0075】
例えば、ある属性の高齢者の心理的特性を改善するために、どのような支援内容及び/又はどのような属性の支援者が効果的(有効)であるかを対応付け情報に基づいて特定可能である。或いは、ある支援内容(興味関心カテゴリを含む)について、どのような属性の高齢者に効果的(有効)であるかを対応付け情報に基づいて特定可能である。
【0076】
図5(d)の例では、1)高齢者属性情報と、2)支援者属性情報と、3)支援記録情報(支援内容の情報)と、4)支援解析情報(高齢者の心理的特性の改善の情報)とをテーブルにより対応付けている。しかしながら、これらの情報の相関関係、すなわち、高齢者の属性と、支援者の属性と、支援内容と、高齢者の心理的特性の改善との相関関係を機械学習により学習し、対応付け情報を学習済みモデルにより構成してもよい。これにより、未だ収集できていない未知の情報を既知の情報(学習済みモデル)に基づいて予測可能になる。
【0077】
情報出力部133は、対応付け情報に基づく研修用情報(又は閲覧用情報)を出力する。情報出力部133は、対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を高齢者の属性別に示す推奨支援情報を研修用情報(及び/又は閲覧用情報)として出力してもよい。情報出力部133は、対応付け情報に基づいて、推奨される支援内容を興味関心カテゴリ別に示す推奨支援情報を研修用情報(及び/又は閲覧用情報)として出力してもよい。推奨支援情報は、例えば、推奨される支援パターン、推奨される興味関心カテゴリ、推奨される支援者の発話内容、及び推奨される支援者の属性のうち、少なくとも1つを含む。
【0078】
情報出力部133の抽出部133aは、検索対象とする属性である検索対象属性を示す情報を含む検索要求を第2の支援者から受け付けると、当該検索対象属性に属する高齢者に対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を対応付け情報記憶部124から抽出(取得)してもよい。抽出部133aは、検索対象とする興味関心カテゴリである検索対象興味関心カテゴリを示す情報を含む検索要求を第2の支援者から受け付けると、当該検索対象興味関心カテゴリについて対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を対応付け情報記憶部124から抽出(取得)してもよい。情報出力部133の提示部133bは、抽出部133aが抽出した推奨支援情報を研修用情報として第2の支援者に対して提示してもよい。
【0079】
また、情報出力部133の抽出部133aは、検索対象とする属性である検索対象属性を示す情報を含む検索要求を閲覧者(第三者)から受け付けると、当該検索対象属性に属する高齢者に対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を対応付け情報記憶部124から抽出(取得)してもよい。抽出部133aは、検索対象とする興味関心カテゴリである検索対象興味関心カテゴリを示す情報を含む検索要求を閲覧者から受け付けると、当該検索対象興味関心カテゴリについて対して推奨される支援内容を示す推奨支援情報を対応付け情報記憶部124から抽出(取得)してもよい。情報出力部133の提示部133bは、抽出部133aが抽出した推奨支援情報を閲覧用情報として閲覧者に対して提示してもよい。
【0080】
(3)変更例1
次に、上述の実施形態の変更例1について説明する。図7は、本変更例に係るサーバ装置100の構成を示す図である。図8は、本変更例に係るサーバ装置100の動作を説明するための図である。
【0081】
図7に示すように、本変更例に係るサーバ装置100の情報処理部130は、マッチング部134をさらに有する。支援対象の高齢者の属性(特に、心理的特性)に基づいて、当該属性について必要とされる支援者のスキルレベル(ランク)を特定し、特定したスキルレベル(ランク)を有する支援者を当該支援対象の高齢者に対する支援を行う支援者として割り当てる。これにより、支援対象の各高齢者に対して適切な支援者を割り当てることが可能である。
【0082】
図8に示すように、支援者のスキルレベル(ランク)としては、例えば、ブロンズ、シルバー、ゴールド、及びプラチナの4ランクがある。ランクが高い支援者ほど、1時間あたりの報酬が高くなってもよい。支援者は、ブロンズから開始し、スキルアップするにつれてランクが1段階ずつアップしていく。ランクアップは、行動指針に関するテストによって決定されてもよい。
【0083】
図8の例では、マッチング部134は、自己肯定感と好奇心の度合い(及び課題解決力)とがいずれもポジティブであるA「ポジティブ次世代シニア」に分類される高齢者には、ブロンズのランクの支援者を割り当てる。また、マッチング部134は、自己肯定感がネガティブであり、好奇心の度合い(及び課題解決力)がポジティブであるB「好奇心旺盛ネガティブシニア」に分類される高齢者には、シルバー以上のランクの支援者を割り当てる。さらに、マッチング部134は、自己肯定感がポジティブであり、好奇心の度合い(及び課題解決力)がネガティブであるC「現役バリバリ課題解決シニア」に分類される高齢者には、ゴールド以上のランクの支援者を割り当てる。
【0084】
なお、マッチング部134は、支援対象の高齢者及び支援者のそれぞれの住んでいるエリア(住所)をさらに考慮してもよい。マッチング部134は、高齢者の住所と距離的に近い住所の支援者を優先的に当該高齢者に対して割り当ててもよい。
【0085】
マッチング部134は、支援対象の高齢者及び支援者のそれぞれの興味のある興味関心カテゴリをさらに考慮してもよい。マッチング部134は、高齢者の興味のある興味関心カテゴリと同じ興味関心カテゴリに興味のある支援者を優先的に当該高齢者に対して割り当ててもよい。
【0086】
マッチング部134は、ある支援者について別の支援者に交替する必要が生じた場合、交替する必要が生じた支援者と属性の共通点が多い別の支援者を選択して割り当ててもよい。
【0087】
(4)変更例2
上述の実施形態では、第2の支援者を新たな第1の支援者として育成するための研修を行う一例について説明した(図2参照)。しかしながら、図9に示す変更例のように、第1の支援者のスキルアップ又は評価等のための研修(例えば、OJT研修)を行ってもよい。
【0088】
図9に示す動作を、上述の実施形態に係る動作(図2に示す動作)との相違点を主として説明する。
【0089】
図9に示すように、ステップS1乃至ステップS3の動作は、上述の実施形態に係る動作と同様である。
【0090】
ステップS4において、情報処理システム1は、支援解析情報(若しくは対応付け情報)に基づいて、第1の研修者のための研修用情報を出力する。研修用情報については、上述の実施形態と同様である。例えば、情報処理システム1は、第1の支援者の端末装置200aにおいて研修用情報を提示してもよい。但し、このような電磁的な出力方法に限らず、情報処理システム1は、例えば、プリンタを用いて、紙媒体に研修用情報を出力(プリント)してもよい。
【0091】
本変更例では、サーバ装置100の情報導出部132(解析部132a)は、支援記録情報に基づいて、支援者による支援内容に対する評価結果を示す評価情報を支援解析情報として導出してもよい。そして、サーバ装置100の情報出力部133(提示部133b)は、当該評価情報を研修用情報として出力してもよい。
【0092】
このような評価情報は、高齢者の心理的特性が改善したか否かの情報であってもよいし、高齢者の身体的特性がどのように/どの程度改善したかの情報であってもよい。これにより、第1の支援者の支援内容を評価したり、第1の支援者による次回の支援内容を決定するためのフィードバックを行ったりすることが可能である。
【0093】
このような評価情報は、高齢者の心理的特性の改善状況に応じて定められるスキルレベル(ランク)を示す情報であってもよい。これにより、第1の支援者のスキルレベル(ランク)を客観的且つ公平に評価することが可能である。
【0094】
(5)他の実施形態
上述の実施形態においてサーバ装置100が実行している処理の少なくとも一部を、端末装置200側で実行するよう変更してもよい。この場合、上述の情報処理部130に含まれる各部の少なくとも一部を端末装置200に移動してもよいし、上述の情報記憶部120に含まれる各部の少なくとも一部を端末装置200に移動してもよい。
【0095】
上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、必ずしもフロー図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0096】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータ(情報処理装置)に実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記憶媒体であってもよい。非一過性の記憶媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0097】
情報処理システム1により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)、CPU(a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry(回路)又はprocessing circuitry(処理回路)において実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。本明細書において、circuitry、部(ユニット)、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0098】
本明細書で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本明細書において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本明細書において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0099】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 :情報処理システム
5 :ネットワーク
100 :サーバ装置
110 :通信部
120 :情報記憶部
121 :高齢者情報記憶部
122 :支援者情報記憶部
123 :支援記録情報記憶部
124 :対応付け情報記憶部
130 :情報処理部
131 :情報管理部
131a :高齢者情報取得部
131b :支援者情報取得部
131c :支援記録情報取得部
132 :情報導出部
132a :解析部
132b :生成部
133 :情報出力部
133a :抽出部
133b :提示部
134 :マッチング部
200 :端末装置
300 :センサ
【要約】      (修正有)
【課題】高齢者に対する支援に関する情報について検索及び閲覧を行う情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置及び複数の端末装置がネットワークに接続される情報処理システムにおいて、サーバ装置100は、支援者が前記支援を実施したときの支援内容に関する支援記録情報を取得して蓄積する情報管理部と、前記支援による支援効果に関する支援解析情報を前記支援記録情報に基づいて導出する情報導出部と、前記高齢者に関する情報を検索するための検索要求を閲覧者から受け付けたことに応じて、前記検索要求に応じた閲覧用情報を前記支援解析情報に基づいて出力する情報出力部と、を備える。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9