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▶ 折原 徳男の特許一覧

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  • 特許-巻き取り工具 図1
  • 特許-巻き取り工具 図2
  • 特許-巻き取り工具 図3
  • 特許-巻き取り工具 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-06
(45)【発行日】2025-02-17
(54)【発明の名称】巻き取り工具
(51)【国際特許分類】
   A01G 13/37 20250101AFI20250207BHJP
   A01G 9/14 20060101ALI20250207BHJP
【FI】
A01G13/37 A
A01G9/14 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2024117242
(22)【出願日】2024-07-02
【審査請求日】2024-08-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524274978
【氏名又は名称】折原 徳男
(74)【代理人】
【識別番号】100076255
【弁理士】
【氏名又は名称】古澤 俊明
(72)【発明者】
【氏名】折原 徳男
【審査官】小林 直暉
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-118969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 13/00
A01G 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プライヤー本体1の先端に、シートを巻き付けるパイプを挟む歯2を有し、前記プライヤー本体1の手元の部分に設けた回転軸4に、起伏自在にハンドル3を取り付け、前記ハンドル3を倒したとき引寄せて収納する磁石10を、前記プライヤー本体1のアーム9に設けたことを特徴とする巻き取り工具。
【請求項2】
プライヤー本体1の先端に、シートを巻き付けるパイプを挟む歯2を有し、前記プライヤー本体1の手元の部分に設けた回転軸4に、起伏自在にハンドル3を取り付け、前記プライヤー本体1のロックレバー部6に、シート固定具(ハッカー)外し工具(爪)8を設けたことを特徴とする請求項1記載の巻き取り工具。
【請求項3】
前記ハンドル3を起こしたとき、前記プライヤー本体1に対し90度で止まるように、前記回転軸4としてのボルトに回り止め5を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の巻き取り工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、果樹栽培(ミカンのマルチ栽培)に於けるマルチシート及びビニールハウスの巻き取り巻き戻し作業において、巻き取りパイプにプライヤーで挟み込み、簡単に巻き取り・巻き戻しが出来るようプライヤーにハンドルを取り付け、また、パイプにシートを押さえ込む固定具(パッカー)を外せるようレバー部に爪を設けた、シート巻き取り工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
果樹栽培(ミカンのマルチ栽培)は、マルチシート及びビニールハウスの巻き取り・巻き戻し作業は勿論、端部の固定具(パッカー)を外す作業もあり、気象条件よっては、年間を通して頻繁に、この作業は行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シートの巻き取り・巻き戻し作業の際は、シート固定具(パッカー)を外し、パイプの端部に手回しハンドルを装着して巻き取っているいる。この時、同じ箇所を何回も使用することにより、損傷が激しく装着不能となり、また、この損傷部分の修正に時間を要する。
【0005】
広大な果樹園で、ハンドルや修正工具等を持ち運びながら、他の作業をするのは大変な労力を要する。本発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ロック式バイスプライヤーの手元の部分にボルトナットで製作した簡単な回転軸4を設け、その軸のナットの部分にハンドル3を取り付け、自在に回転する構造で、使用するときはハンドル3をおこし、角度は90度で止まるようボルトに、まわり止め5を取り付けた。作業修了後はハンドル3を倒し、アーム9の表面に取り付けた磁石10で引き寄せて収納する。更に、この巻き取り工具でシート固定具(パッカー)が、外せるよう爪8を設けた。
【発明の効果】
【0007】
上述のように本発明の巻き取り工具は、パイプの装着部分の変形、損傷に関係なくパイプのどの部分でも挟み込み、ハンドル3でパイプ等を容易に回転させる事が出来る。また、ハンドル3の収納はプライヤー本体のアーム9に磁石10を設けハンドルを倒したとき、引き寄せ簡単に収納できる。更にプライヤーの手元6(レバー部)に設けた、爪8でシート固定具(パッカー)を外せることが出来てシートの巻き取り・巻き戻し作業に使用する工具は、この一本で賄う事が出来、ポケットや小袋に入れ持ち運びが容易で、作業能率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の正面図
図2】本発明のハンドルを収納した時の平面図(実施例図)
図3】本発明のハンドルを起こした時の正面図(実施例図)
図4】本発明のハンドルを起こした時の平面図(実施例図)
【発明を実施する形態】
【0009】
図2図3図4は、本発明にかかる実施例を示す。図2図3において、シートの巻き取り・巻き戻し作業の際、端部の部分のパイプを露出させるため、爪8で固定具(パッカー)を外し左手でパイプを支え、プライヤーの歯2をパイプ挟み込み固定し、プライヤー本体1に設けた回転軸4によりハンドル3を止まるまで(90度)起こし、右手でハンドル3を回して、パイプを回転させ、シートを巻き取る。
【0010】
図4において、作業終了後はハンドル3を倒し、ハンドル固定磁石10で引き寄せて元の位置に収納する。
【符号の説明】
【0011】
1 プライヤー本体
2 歯
3 ハンドル
4 回転軸(ボルトナットで製作)
5 まわり止め
6 ロックレバー部
7 ロック
8 爪(シート固定具パッカー外し)
9 アーム
10 ハンドル固定磁石
【要約】
【課題】 一本の工具でシート固定具(パッカー)が外せること、また、パイプの装着部分の変形、損傷に関係なく、どの部分でも装着できシートの巻き取り、巻き戻し作業が容易に出来るようにすること。
【解決手段】 装着部分の変形、損傷に関係なく、どの部分でもパイプを簡単に挟み込み、ハンドル3で回転させて、巻き取り、巻き戻し作業が出来るよう、プライヤー本体1の手元の部分に回転軸4・ハンドル3を設け、歯2でパイプを挟み込み回転させる。また、この際、装着部分のパイプを露出させる作業が発生するので、レバー部6に設けた爪8をシートの固定具(パッカー)の背の溝に挿入して、外すことが可能であり、一本の工具でシートの巻き取り、巻き戻し作業が、容易に出来る。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4