(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-07
(45)【発行日】2025-02-18
(54)【発明の名称】求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250210BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024150414
(22)【出願日】2024-09-01
【審査請求日】2024-10-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年9月1日に株式会社クイックがウェブサイト(https://www.kango-roo.com/career/service/)において求人情報提供装置等について公開した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】393011337
【氏名又は名称】株式会社クイック
(74)【代理人】
【識別番号】100148068
【氏名又は名称】高橋 洋平
(72)【発明者】
【氏名】平手 千賀
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-114847(JP,A)
【文献】特開2024-101977(JP,A)
【文献】特開2024-106530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録手段と、
前記求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録手段と、
複数の前記求人情報に関する前記求人者情報が同一の場合、かつ、種々の前記求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の前記求人情報において同一の場合、前記基本求人項目を除いた他の前記求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の前記求人情報を同一求人情報として判別する情報判別手段と、
前記同一求人情報と判別された複数の前記求人情報のうちの1つの前記求人情報のみを表示する表示手段と、
を備えている
とともに、
前記求人情報記録手段は、複数の前記基本求人項目からなる1の基本求人情報に対して複数の前記詳細求人項目からなる詳細求人情報が紐づけられるように前記求人情報を記録するとともに、入力済の前記詳細求人項目が最新の前記詳細求人項目に修正されたときに最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録し、
前記表示手段は、前記求人情報の閲覧者に対しては前記基本求人情報に対して最新の前記詳細求人情報を組み合わせた最新の前記求人情報を表示し、前記求人情報に応募した求職者に対しては前記基本求人情報に対して前記応募時に表示された前記詳細求人情報を組み合わせた応募時の前記求人情報を表示し、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示することを前提として前記求人情報に応募した前記求職者と通信する際には前記応募時の前記求人情報を表示する
ことを特徴とす
る求人情報提供装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示するとともに、最新の前記詳細求人情報において修正された前記詳細求人項目に対して修正を示す記号、反転色文字表示その他のハイライト表示を行う
ことを特徴とする請求項
1に記載の求人情報提供装置。
【請求項3】
前記基本求人項目は、少なくとも前記業種、前記職種、前記担当業務、前記雇用形態及び前記勤務形態の5項目である
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項4】
前記求人情報は、所定の有資格業種に関する情報であり、
前記基本求人項目は、少なくとも前記職種、前記担当業務、保有資格、職位、前記雇用形態及び前記勤務形態の6項目である
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項5】
外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段と、
を更に備えており、
前記情報判別手段は、前記外部求人情報を前記求人情報として判別する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項6】
外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段と、
を更に備えており、
前記求人情報記録手段は、前記外部求人情報を前記求人情報として記録する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項7】
同一又は異なる前記求人者情報に関する複数の前記求人情報を比較する情報比較手段と、
を更に備えるとともに、
前記表示手段は、所定の前記求人項目に関する優位性に応じて前記求人情報を並び替えたうえで表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項8】
同一又は異なる前記求人者情報に関する複数の前記求人情報を比較する情報比較手段と、
を更に備えるとともに、
前記表示手段は、所定の前記求人項目に関して複数の前記求人情報から得られる統計情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項9】
求職者が入力した勤務地、業種、職種、担当業務、資格、職位、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求職項目を有する求職情報を記録する求職情報記録手段と、
前記求人情報と前記求職情報とを比較する情報比較手段と、
を更に備えるとともに、
前記表示手段は、前記求人項目と前記求職項目との共通点に応じて複数の前記求人情報のなかから所定の前記求人情報を優先的に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項10】
前記求人情報に対する前記求職者の応募数を含む応募情報を記録する応募情報記録手段と、
を更に備えるとともに、
前記表示手段は、前記応募情報に応じて複数の前記求人情報のなかから所定の前記求人情報を優先的に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の求人情報提供装置。
【請求項11】
請求項1から請求項
10のいずれか1項に記載の求人情報提供装置としてコンピュータを機能させるための求人情報提供装置用プログラム。
【請求項12】
請求項
11に記載の求人情報提供装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録ステップと、
前記求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録ステップと、
複数の前記求人情報に関する前記求人者情報が同一の場合、かつ、種々の前記求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の前記求人情報において同一の場合、前記基本求人項目を除いた他の前記求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の前記求人情報を同一求人情報として判別する情報判別ステップと、
前記同一求人情報と判別された複数の前記求人情報のうちの1つの前記求人情報のみを表示する表示ステップと、
を備えている
とともに、
前記求人情報記録ステップにおいては、複数の前記基本求人項目からなる1の基本求人情報に対して複数の前記詳細求人項目からなる詳細求人情報が紐づけられるように前記求人情報を記録するとともに、入力済の前記詳細求人項目が最新の前記詳細求人項目に修正されたときに最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録し、
前記表示ステップにおいては、前記求人情報の閲覧者に対しては前記基本求人情報に対して最新の前記詳細求人情報を組み合わせた最新の前記求人情報を表示し、前記求人情報に応募した求職者に対しては前記基本求人情報に対して前記応募時に表示された前記詳細求人情報を組み合わせた応募時の前記求人情報を表示し、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示することを前提として前記求人情報に応募した前記求職者と通信する際には前記応募時の前記求人情報を表示する
ことを特徴とする求人情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法に係り、特に、ウェブサイトに表示される求人情報を整理するために好適に利用できる求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法の一例としては、以下に示す従来の求人情報提供装置が挙げられる。
【0003】
従来の求人情報提供装置は、求人者から登録された求人情報であって、曜日と時間帯とにより定まる複数の枠のうち少なくとも一部の枠が、在宅勤務を要請する在宅要請枠、または、出社を要請する出社要請枠に設定された求人情報を記憶する記憶部と、求職者から入力された検索条件であって、曜日と時間帯とにより定まる複数の枠のうち少なくとも一部の枠が、在宅勤務を希望する在宅希望枠、または、在宅勤務と出社の両方が可能な出社可能枠に設定された検索条件を受け付ける受付部と、検索条件に設定された在宅希望枠および出社可能枠と、記憶部に記憶された求人情報に設定された在宅要請枠および出社要請枠とをもとに、検索条件に適合する求人情報を抽出する検索部と、検索部により抽出された検索条件に適合する求人情報を求職者に提供する提供部と、を備えることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の広告情報提供装置は、求人情報の入力に対して表示制御がないため、求人者が意図せず不注意で同一の求人情報を入力した結果、同一の求人情報が複数掲載されてしまうという問題があった。これでは同一の求人情報を閲覧した求職者は、それらは異なる求人情報であると誤認し、混乱する可能性がある。
【0006】
また、従来の広告情報提供装置は、求職者の見やすさや使いやすさの観点から求人情報の表示を改善できる点がまだあるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、求人情報の表示に対して視認性を向上させることができる求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法を提供することを本発明の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)前述した目的を達成するため、本発明の求人情報提供装置は、求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録手段と、求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録手段と、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する情報判別手段と、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する表示手段と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、同一求人情報として判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示するので、求人情報の入力に対して求人情報の重複表示を制御することができる。また、求人情報提供装置の管理者が最新の求人情報の表示前に表示是非審査を行う場合、基本求人項目を除いた他の求人項目のみに限定して審査をすることができるので、管理者の審査負担を減らすことができる。
【0010】
(2)また、本発明の求人情報提供装置において、前記求人情報記録手段は、複数の前記基本求人項目からなる1の基本求人情報に対して複数の前記詳細求人項目からなる詳細求人情報が紐づけられるように前記求人情報を記録するとともに、入力済の前記詳細求人項目が最新の前記詳細求人項目に修正されたときに最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録し、前記表示手段は、前記求人情報の閲覧者に対しては前記基本求人情報に対して最新の前記詳細求人情報を組み合わせた最新の前記求人情報を表示し、前記求人情報に応募した求職者に対しては前記基本求人情報に対して前記応募時に表示された前記詳細求人情報を組み合わせた応募時の前記求人情報を表示し、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示することを前提として前記求人情報に応募した前記求職者と通信する際には前記応募時の前記求人情報を表示することを特徴とすることが好ましい。
【0011】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、求職者が応募した時の求人情報と最新の求人情報とが異なる場合に、求職者がどの時期に表示された求人情報に基づいて応募しているのか求人者が混乱するということを防止することができる。
【0012】
(3)また、本発明の求人情報提供装置において、前記表示手段は、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示するとともに、最新の前記詳細求人情報において修正された前記詳細求人項目に対して修正を示す記号、反転色文字表示その他のハイライト表示を行うことが好ましい。
【0013】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、詳細求人情報の修正箇所を明示することができるので、管理者の審査負担をさらに減らすことができる。
【0014】
(4)また、本発明の求人情報提供装置は、基本求人項目は、少なくとも業種、職種、担当業務、雇用形態及び勤務形態の5項目であることを特徴とすることが好ましい。
【0015】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、基本求人項目が同一であれば基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても求職者に混乱が生じることは極めて低いので、同一求人情報としての判別基準を高くすることなく求職者が同一と判別する可能性の高い求人情報の表示を1つの表示に制御することができる。
【0016】
(5)また、本発明の求人情報提供装置において、求人情報は、所定の有資格業種に関する情報であり、基本求人項目は、少なくとも職種、担当業務、保有資格、職位、雇用形態及び勤務形態の6項目であることを特徴とすることが好ましい。
【0017】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、所定の有資格業種のみ求職を希望する求職者において、基本求人項目が同一であれば基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても求職者に混乱が生じることは極めて低いので、同一求人情報としての判別基準を高くすることなく求職者が同一と判別する可能性の高い求人情報の表示を1つの表示に制御することができる。
【0018】
(6)また、本発明の求人情報提供装置は、外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段と、を更に備えており、情報判別手段は、外部求人情報を求人情報として判別することを特徴とすることが好ましい。
【0019】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、自サイト用に入力された求人情報だけでなく、外部サイト用に入力された外部求人情報に対しても求人情報の同一性判別が行われるので、自サイト及び外部サイトを横断した求人情報の重複表示を制御することができる。また、発明者の経験上、複数の求人情報において、基本求人項目は変動しにくい項目であり、その他の求人項目である詳細求人項目は変動しやすい項目である。つまり、その他の求人項目である詳細求人項目は、互いに異なる求人者による複数の求人情報において違いを生みやすい項目であり、その違いが求職者への魅力となるため、その違いを比較しやすい本発明はデータ収集の観点から価値が高い情報を分析することができる。
【0020】
(7)また、本発明の求人情報提供装置は、外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段と、を更に備えており、求人情報記録手段は、外部求人情報を求人情報として記録することを特徴とすることが好ましい。
【0021】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、自サイト用に入力された求人情報だけでなく、外部サイト用に入力された外部求人情報を流用して求人情報を記憶させることができるので、自サイト及び外部サイトを横断した求人情報の重複入力を制御することができる。また、発明者の経験上、複数の求人情報において、基本求人項目は変動しにくい項目であり、その他の求人項目である詳細求人項目は変動しやすい項目である。つまり、その他の求人項目である詳細求人項目は、互いに異なる求人者による複数の求人情報において違いを生みやすい項目であり、その違いが求職者への魅力となるため、その違いを比較しやすい本発明はデータ収集の観点から価値が高い情報を分析することができる。
【0022】
(8)また、本発明の求人情報提供装置は、同一又は異なる求人者情報に関する複数の求人情報を比較する情報比較手段と、を更に備えるとともに、表示手段は、所定の求人項目に関する優位性に応じて求人情報を並び替えたうえで表示することを特徴とすることが好ましい。
【0023】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、給与、勤務時間、週休日数、社会保障待遇などの求人項目に関する優位性に応じた求人情報の並び替え表示ができるため、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0024】
(9)また、本発明の求人情報提供装置は、同一又は異なる前記求人者情報に関する複数の前記求人情報を比較する情報比較手段と、を更に備えるとともに、前記表示手段は、所定の前記求人項目に関して複数の前記求人情報から得られる統計情報を表示することを特徴とする。
【0025】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、給与ランキング、残業時間ランキング、募集期間ランキングなどの様々な統計情報から求人市場を分析することができるので、求人者が求人情報を入力する際にそれら統計情報を通じて支援することができる。
【0026】
(10)また、本発明の求人情報提供装置は、求職者が入力した勤務地、業種、職種、担当業務、資格、職位、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求職項目を有する求職情報を記録する求職情報記録手段と、求人情報と求職情報とを比較する情報比較手段と、を更に備えるとともに、表示手段は、求人項目と求職項目との共通点に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することを特徴とすることが好ましい。
【0027】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、本発明の求人情報提供装置は、求職者の求める条件に合致する度合いの高い求人情報を優先的に表示させることができるので、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0028】
(11)また、本発明の求人情報提供装置は、求人情報に対する求職者の応募数を含む応募情報を記録する応募情報記録手段と、を更に備えるとともに、表示手段は、応募情報に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することを特徴とすることが好ましい。
【0029】
これにより、本発明の求人情報提供装置は、求職者の応募数などの応募情報に基づく他の求職者の応募状況を鑑みて求人情報を優先的に表示するので、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0030】
(12)また、本発明の求人情報提供装置用プログラムは、上記(1)から(11)のいずれか1に記載の求人情報提供装置としてコンピュータを機能させるためのものである。
【0031】
(13)また、本発明の記憶媒体は、上記(12)に記載の求人情報提供装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0032】
(14)また、本発明の求人情報提供方法は、求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録ステップと、求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録ステップと、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する情報判別ステップと、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する表示ステップと、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明の求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法は、求人情報の入力に対して求人情報の重複表示を制御することができるので、求人情報の表示に対して視認性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】
図1は、本実施形態の求人情報提供装置の一般的構成要件を示す概念図である。
【
図2】
図2は、本実施形態の求人情報提供装置の具体的構成要件を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本実施形態の求人情報提供装置において同一求人情報が入力された状態を示すイメージ図である。
【
図4】
図4は、本実施形態の求人情報提供装置において同一求人情報が入力された場合の一例を示すイメージ図である。
【
図5】
図5は、本実施形態の求人情報提供装置において詳細求人情報が異なる時期に複数入力された場合の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本実施形態の求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法を説明する。
【0036】
[求人情報提供装置1]本実施形態の求人情報提供装置1は、以下の一般的構成要件及び具体的構成要件により構成されている。一般的構成要件及び具体的構成要件は別個に存在するのではなく、一般的構成要件に基づいて具体的構成要件が構成されている。
【0037】
[一般的構成要件]本実施形態の求人情報提供装置1は、例えば、図示しないパーソナル・コンピュータ13、スマートフォン11、コンピュータ・タブレット14などの通信端末である。この求人情報提供装置1は、図示しない中央処理装置、記憶装置、入出力装置及び通信装置などの一般的な構成要素をそれぞれ有することにより、コンピュータとしての一般的な機能を発揮する。また、この求人情報提供装置1は、コンピュータ・ネットワークCNを介してインターネットに接続されている。
【0038】
また、本実施形態の求人情報提供装置1は、本実施形態の求人情報提供装置用プログラムをインストールしている。この求人情報提供装置用プログラムは、他のインターネット・サーバ12,15、CD、USB型メモリなどの各種の記憶媒体20に記憶されている。
【0039】
本実施形態の求人情報提供装置用プログラムがネイティブ・アプリケーション(ローカル・コンピュータに保存されたアプリケーション)として機能する場合、本実施形態の求人情報提供装置1は、インターネット又は上記した記録媒体20を介してそれらにそれぞれインストールされた求人情報提供方法用アプリケーションを用いて、本実施形態の求人情報提供装置用プログラムを実行する。
【0040】
それに対し、本実施形態の求人情報提供装置用プログラムがウェブ・アプリケーションとして機能する場合、最低限、求人情報提供装置1にインターネット接続されたインターネット・サーバ12,15に対して求人情報提供装置用プログラムがインストールされていればよい。そして、求人情報提供装置1は、求人情報提供方法用アプリケーションとして機能するそれぞれのインターネット・ブラウザを介して、ウェブサイト上で本実施形態の求人情報提供装置用プログラムの機能を発揮させる。
【0041】
そして、本実施形態の求人情報提供方法は、本実施形態の求人情報提供装置用プログラムにおいて以下の各手段を用いた各ステップを実行することにより、実現する。
【0042】
[具体的構成要件]次に、本実施形態の求人情報提供装置1の具体的構成要件を説明する。本実施形態の求人情報提供装置1は、
図2に示すように、求人者情報記録手段2と、求人情報記録手段3と、情報判別手段4と、表示手段5と、を備えている。また、本実施形態の求人情報提供装置1は、外部求人情報収集手段6と、情報比較手段7と、求職情報記録手段8と、応募情報記録手段9と、を更に備えていることが好ましい。
【0043】
[求人者情報記録手段2]求人者情報記録手段2は、種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する。求人者項目としては、例えば、求人者の氏名、住所、電話番号、年齢など個人情報に関する項目が挙げられる。
【0044】
[求人情報記録手段3]求人情報記録手段3は、求人者が入力した種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する。求人項目としては、例えば、業種(例:工業、漁業、製造業、建設業、教育、医療、福祉)、職種(例:営業、販売、企画・経営、建築・土木、電気、医療・福祉、医薬・食品・化学)、担当業務(例:企画室、広告、販売促進、解体工事、回路設計、ITエンジニア、外科医師、看護、調剤)、保有資格(例:技師、建築士、小学校教師、保育士、医師、看護師、薬剤師、弁護士)、職位(例:社長、専務、常務、監査役、本部長、部長、課長、係長、主任)、勤務地(例:本社、○○支店、○○営業所)(○○:任意の文字)、雇用形態(例:正社員、パート、契約社員)、勤務形態(例:日勤、二交代、三交代、夜勤)、勤務時期(例:即時、○○年○○月から)などが挙げられる。
【0045】
また、他の求人項目である詳細求人項目としては、例えば、職務経験の有無や、求人者が求職者に事前に伝える情報など、求人者が独自に考える項目も含まれる。
【0046】
また、前記求人情報記録手段は、複数の前記基本求人項目からなる1の基本求人情報に対して複数の前記詳細求人項目からなる詳細求人情報が紐づけられるように前記求人情報を記録するとともに、入力済の前記詳細求人項目が最新の前記詳細求人項目に修正されたときに最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録することが好ましい。
【0047】
基本求人情報としては、例えば、基本求人項目のほか、求人情報の作成日や更新日も含まれる。また、詳細求人項目としては、求人情報に関連する項目である給与、応募要件、残業代、残業時間、休暇、福利厚生などが含まれる。
【0048】
「最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録する」とは、
図5に示すように、時期Aに詳細求人情報を入力し、時期Aの後の時期Bに詳細求人情報を入力したときは、時期Bが最新の詳細求人情報となる。そして、時期Bのあとに時期Cに詳細求人情報を入力した際は時期Cが最新の詳細求人情報となる。このとき、時期A、B、Cに関するすべての詳細求人情報を求人情報記録手段は記憶する。しかし、表示手段は時期Cの詳細求人情報のみを求人情報の閲覧者や求人者に表示する。表示手段は、時期A、B、Cに関するすべての詳細求人情報を記憶しておき、時期B又はCに関する詳細求人情報を記憶するために時期A又時期Bの詳細求人情報を上書き削除せず、時期A、B、Cに関するすべての詳細求人情報を記憶しておく。
【0049】
[情報判別手段4]情報判別手段4は、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する。基本求人項目の個数は、求人情報提供装置が提供する求人サイトの内容によって発明者が決めている。
【0050】
[求人サイトが業種に限定されない場合]基本求人項目は、少なくとも業種、職種、担当業務、雇用形態及び勤務形態の5項目であることが好ましい。発明者の経験上、どの業種においてもこの5項目を基準に用いれば、求職者の誤認防止の観点から求人情報の同一性判別が容易となる。
【0051】
[求人サイトが業種に限定される場合]求人情報は、所定の有資格業種に関する情報であり、基本求人項目は、少なくとも職種、担当業務、保有資格、職位、雇用形態及び勤務形態の6項目であることが好ましい。
【0052】
例えば、求人サイトが看護師募集の限定サイトである場合、看護師の資格の有無や、特別資格(例:認定看護師)の有無など、他の業種と一緒に求人すると求人情報の同一性判別が困難になる。そのため、求人サイトが上記のように業種に限定される場合、発明者の経験上、どの業種においてもこの6項目を基準に用いれば、求職者の誤認防止の観点から求人情報の同一性判別が容易となる。
【0053】
[表示手段5]表示手段5は、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する。
【0054】
例えば、
図3に示すように、同一求人情報と判別された2つの求人情報がある。第1の求人情報は求人者によって以前に入力されたものであり、第2の求人情報は求人者によって今しがた入力されたものである。この場合、第2の求人情報を入力した後に求人情報記録手段3にその第2の求人情報を記録する処理を行うと、
図4に示すように、表示手段5は第2の求人情報が第1の求人情報と同一の情報であることを警告ウィンドウにより警告し、第2の求人情報が表示されないように表示手段5は表示制限を行う。
【0055】
このとき、表示手段は、前記求人情報の閲覧者に対しては前記基本求人情報に対して最新の前記詳細求人情報を組み合わせた最新の前記求人情報を表示する。
【0056】
また、前記求人情報に応募した求職者に対しては前記基本求人情報に対して前記応募時に表示された前記詳細求人情報を組み合わせた応募時の前記求人情報を表示する。
【0057】
また、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示することを前提として前記求人情報に応募した前記求職者と通信する際には前記応募時の前記求人情報を表示する。
【0058】
なぜこのような表示をするかというと、閲覧する立場に応じて見せるべき表示内容が異なるからである。それぞれの表示時期とその表示に応じた混乱を避けるためにこのような表示方法が混乱を避けられるべくこのような表示にしている。
【0059】
ここで、前記表示手段は、
図5に示すように、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示するとともに、最新の前記詳細求人情報において修正された前記詳細求人項目に対して修正を示す記号(例えば「!」)、反転色文字表示、アンダーラインその他のハイライト表示を行うことが好ましい。その理由は、先に述べた時期Cの詳細求人情報を入力された際、時期Bの詳細求人情報との違いがハイライト表示の対象となることにより、違いが明らかになり、今後の求人情報の形成内容を自己分析できるからである。また、管理者の審査負担をさらに減らすこともできる。
【0060】
前記表示手段は、所定の前記求人項目に関して複数の前記求人情報から得られる統計情報を表示することを特徴とする。複数の求人情報に関して特定の求人項目に注目すると様々な分析ができる。例えば、給与の求人項目に着目すると、同じ基本求人項目で比較しても給与は異なる。それを比較表示することにより、複数の求人者からみて分析の一助となる。
【0061】
[外部求人情報収集手段6]外部求人情報収集手段6は、外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する。本実施形態の求人情報提供装置においては、収集した外部求人情報がどのように用いられるかは例えば以下の2パターンがある。
【0062】
[第1パターン]これは外部求人情報を同一求人情報の判別のみに使用するパターンである。この場合、情報判別手段4は、外部求人情報を求人情報として判別することが好ましい。
【0063】
[第2パターン]これは、外部ウェブサイトに関する外部求人情報を自ウェブサイトに表示する求人情報に対する入力情報として使用するパターンである。この場合、求人情報記録手段3は、外部求人情報を求人情報として記録することが好ましい。
上記2パターンは、判別時使用か情報入力時使用かの違いはあるものの、求人情報の重複表示を回避する効果の観点からは共通する。
【0064】
[情報比較手段7]情報比較手段7は、同一又は異なる求人者情報に関する複数の求人情報を比較する。求人情報を比較することにより、各々の求人項目における優位性を比較し、順位付けすることが可能となる。例えば、給与に関する求人項目については給与の高い順、残業時間に関する求人項目については残業時間の少ない順、休暇や有休に関する求人項目については休暇や有休の多い順、などである。
【0065】
この場合、表示手段5は、所定の求人項目に関する優位性に応じて求人情報を並び替えたうえで表示することが好ましい。
【0066】
なお、「求人項目における優位性」とは見る人の観点によってその価値が変わるため(例:月給を多くしたい求職者にとっては残業時間がむしろ多いほうが優位である。)、本実施形態における「優位性」とは単に順位付けできる程度の度合いとしている。
【0067】
また、外部求人情報が得られる場合、表示手段5は、所定の求人項目に関して複数の前記求人情報から得られる統計情報を表示することが好ましい。所定の求人項目とは、例えば、給与、勤務時間、残業時間、募集開始時期、募集期間、募集人数、勤務地、などが挙げられる。
【0068】
[求職情報記録手段8]求職情報記録手段8は、求職者が入力した勤務地、業種、職種、担当業務、資格、職位、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求職項目を有する求職情報を記録する。
【0069】
この場合、情報比較手段7は、求人情報と求職情報とを比較する。求人情報と求職情報を比較することにより、各々の求人項目及び求職項目の共通点及び相違点を区別することが可能となる。
【0070】
この場合、表示手段5は、求人項目と求職項目との共通点に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することが好ましい。最終的な判断は求職者の希望に応じて求人情報が選択されるものの、一般的にそれらの共通点が多ければ多いほど求職者の希望に合致したものになりやすい。
【0071】
[応募情報記録手段9]応募情報記録手段9は、求人情報に対する求職者の応募数を含む応募情報を記録する。この応募情報としては、応募数だけでなく、求職情報の表示期間に対して応募数がどれくらいあったか、応募情報の表示期間など、応募に関する種々の情報が挙げられる。応募情報は複数の求職者の希望が反映されたものになるため、求人情報の人気順など求人情報の流行を可視化することができる。
【0072】
この場合、表示手段5は、応募情報に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することが好ましい。
【0073】
[効果]次に、本実施形態の求人情報提供装置1、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法の効果を説明する。
【0074】
(1)本実施形態の求人情報提供装置は、求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録手段2と、求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録手段3と、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する情報判別手段4と、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する表示手段5と、を備えていることを特徴とする。
【0075】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、同一求人情報として判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示するので、求人情報の入力に対して求人情報の重複表示を制御することができる。また、求人情報提供装置の管理者が最新の求人情報の表示前に表示是非審査を行う場合、基本求人項目を除いた他の求人項目のみに限定して審査をすることができるので、管理者の審査負担を減らすことができる。
【0076】
(2)また、本実施形態の求人情報提供装置において、前記求人情報記録手段は、複数の前記基本求人項目からなる1の基本求人情報に対して複数の前記詳細求人項目からなる詳細求人情報が紐づけられるように前記求人情報を記録するとともに、入力済の前記詳細求人項目が最新の前記詳細求人項目に修正されたときに最新の前記詳細求人情報だけでなく修正前の過去の前記詳細求人情報も消去せずに併せて記録し、前記表示手段は、前記求人情報の閲覧者に対しては前記基本求人情報に対して最新の前記詳細求人情報を組み合わせた最新の前記求人情報を表示し、前記求人情報に応募した求職者に対しては前記基本求人情報に対して前記応募時に表示された前記詳細求人情報を組み合わせた応募時の前記求人情報を表示し、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示することを前提として前記求人情報に応募した前記求職者と通信する際には前記応募時の前記求人情報を表示することを特徴とすることが好ましい。
【0077】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、求職者が応募した時の求人情報と最新の求人情報とが異なる場合に、求職者がどの時期に表示された求人情報に基づいて応募しているのか求人者が混乱するということを防止することができる。
【0078】
(3)また、本実施形態の求人情報提供装置において、前記表示手段は、前記求人者に対しては最新の前記求人情報を表示するとともに、最新の前記詳細求人情報において修正された前記詳細求人項目に対して修正を示す記号、反転色文字表示その他のハイライト表示を行うことが好ましい。
【0079】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、詳細求人情報の修正箇所を明示することができる。
【0080】
(4)また、本実施形態の求人情報提供装置は、基本求人項目は、少なくとも業種、職種、担当業務、雇用形態及び勤務形態の5項目であることを特徴とすることが好ましい。
【0081】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、基本求人項目が同一であれば基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても求職者に混乱が生じることは極めて低いので、同一求人情報としての判別基準を高くすることなく求職者が同一と判別する可能性の高い求人情報の表示を1つの表示に制御することができる。
【0082】
(5)また、本実施形態の求人情報提供装置は、求人情報は、所定の有資格業種に関する情報であり、基本求人項目は、少なくとも職種、担当業務、保有資格、職位、雇用形態及び勤務形態の6項目であることを特徴とすることが好ましい。
【0083】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、所定の有資格業種のみ求職を希望する求職者において、基本求人項目が同一であれば基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても求職者に混乱が生じることは極めて低いので、同一求人情報としての判別基準を高くすることなく求職者が同一と判別する可能性の高い求人情報の表示を1つの表示に制御することができる。
【0084】
(6)また、本実施形態の求人情報提供装置は、外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段6と、を更に備えており、情報判別手段4は、外部求人情報を求人情報として判別することを特徴とすることが好ましい。
【0085】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、自サイト用に入力された求人情報だけでなく、外部サイト用に入力された外部求人情報に対しても求人情報の同一性判別が行われるので、自サイト及び外部サイトを横断した求人情報の重複表示を制御することができる。また、発明者の経験上、複数の求人情報において、基本求人項目は変動しにくい項目であり、その他の求人項目である詳細求人項目は変動しやすい項目である。つまり、その他の求人項目である詳細求人項目は、互いに異なる求人者による複数の求人情報において違いを生みやすい項目であり、その違いが求職者への魅力となるため、その違いを比較しやすい本発明はデータ収集の観点から価値が高い情報を分析することができる。
【0086】
(7)また、本実施形態の求人情報提供装置は、外部サイトに表示させるための外部求人情報を収集する外部求人情報収集手段6と、を更に備えており、求人情報記録手段3は、外部求人情報を求人情報として記録することを特徴とすることが好ましい。
【0087】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、自サイト用に入力された求人情報だけでなく、外部サイト用に入力された外部求人情報を流用して求人情報を記憶させることができるので、自サイト及び外部サイトを横断した求人情報の重複入力を制御することができる。また、発明者の経験上、複数の求人情報において、基本求人項目は変動しにくい項目であり、その他の求人項目である詳細求人項目は変動しやすい項目である。つまり、その他の求人項目である詳細求人項目は、互いに異なる求人者による複数の求人情報において違いを生みやすい項目であり、その違いが求職者への魅力となるため、その違いを比較しやすい本発明はデータ収集の観点から価値が高い情報を分析することができる。
【0088】
(8)また、本実施形態の求人情報提供装置は、同一又は異なる求人者情報に関する複数の求人情報を比較する情報比較手段7と、を更に備えるとともに、表示手段5は、所定の求人項目に関する優位性に応じて求人情報を並び替えたうえで表示することを特徴とすることが好ましい。
【0089】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、給与、勤務時間、週休日数、社会保障待遇などの求人項目に関する優位性に応じた求人情報の並び替え表示ができるため、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0090】
(9)また、本実施形態の求人情報提供装置1は、同一又は異なる前記求人者情報に関する複数の前記求人情報を比較する情報比較手段と、を更に備えるとともに、前記表示手段は、所定の前記求人項目に関して複数の前記求人情報から得られる統計情報を表示することを特徴とする。
【0091】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置1は、給与ランキング、残業時間ランキング、募集期間ランキングなどの様々な統計情報から求人市場を分析することができるので、求人者が求人情報を入力する際にそれら統計情報を通じて支援することができる。
【0092】
(10)また、本実施形態の求人情報提供装置は、求職者が入力した勤務地、業種、職種、担当業務、資格、職位、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求職項目を有する求職情報を記録する求職情報記録手段8と、求人情報と求職情報とを比較する情報比較手段7と、を更に備えるとともに、表示手段5は、求人項目と求職項目との共通点に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することを特徴とすることが好ましい。
【0093】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、本実施形態の求人情報提供装置は、求職者の求める条件に合致する度合いの高い求人情報を優先的に表示させることができるので、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0094】
(11)また、本実施形態の求人情報提供装置は、求人情報に対する求職者の応募数を含む応募情報を記録する応募情報記録手段9と、を更に備えるとともに、表示手段5は、応募情報に応じて複数の求人情報のなかから所定の求人情報を優先的に表示することを特徴とすることが好ましい。
【0095】
これにより、本実施形態の求人情報提供装置は、求職者の応募数などの応募情報に基づく他の求職者の応募状況を鑑みて求人情報を優先的に表示するので、求人情報の選択利便性を向上させることができる。
【0096】
(12)また、本実施形態の求人情報提供装置用プログラムは、上記(1)から(11)のいずれか1に記載の求人情報提供装置としてコンピュータを機能させるためのものである。
(13)また、本実施形態の記憶媒体は、上記(12)に記載の求人情報提供装置用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0097】
(14)また、本実施形態の求人情報提供方法は、求人者の氏名、住所その他の種々の求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録ステップと、求人者が入力した業種、職種、担当業務、保有資格、職位、勤務地、雇用形態、勤務形態、勤務時期その他の種々の求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録ステップと、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する情報判別ステップと、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する表示ステップと、を備えていることを特徴とする。
【0098】
すなわち、本実施形態の求人情報提供装置1、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法は、求人情報の入力に対して求人情報の重複表示を制御することができるので、求人情報の表示に対して視認性を向上させることができるという効果を奏する。
【0099】
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 求人情報提供装置
2 求人者情報記録手段
3 求人情報記録手段
4 情報判別手段
5 表示手段
6 外部求人情報収集手段
7 情報比較手段
8 求職情報記録手段
9 応募情報記録手段
11 スマートフォン
12,15 インターネット・サーバ
13 パーソナル・コンピュータ
14 コンピュータ・タブレット
20 記録媒体
CN コンピュータ・ネットワーク
【要約】
【課題】求人情報を閲覧する求職者が所望する求人情報を取捨選択しやすくすることができるとともにその使いやすさを向上させることができる求人情報提供装置、求人情報提供装置用プログラム、記憶媒体及び求人情報提供方法を提供する。
【解決手段】本発明の求人情報提供装置1は、求人者項目を有する求人者情報を記録する求人者情報記録手段と、求人項目を有する求人情報を複数記録する求人情報記録手段と、複数の求人情報に関する求人者情報が同一の場合、かつ、種々の求人項目のうちの一部の求人項目である基本求人項目が複数の求人情報において同一の場合、基本求人項目を除いた他の求人項目である詳細求人項目が異なっていたとしても複数の求人情報を同一求人情報として判別する情報判別手段と、同一求人情報と判別された複数の求人情報のうちの1つの求人情報のみを表示する表示手段と、を備えている。
【選択図】
図3