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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】オンライン診療の提供方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20250212BHJP
【FI】
G16H80/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024179912
(22)【出願日】2024-10-15
【審査請求日】2024-11-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524408218
【氏名又は名称】金田 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】金田 卓也
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-023628(JP,A)
【文献】特開2022-106609(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2023-0104038(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第115019946(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者ユーザに対してオンライン診療を提供する方法であって、
第1病院端末の制御部は、
前記患者ユーザの患者ユーザ端末から、オンライン診療の申込みを受け付け、
前記申込みをSNSサーバに転送し、
サーバ端末の制御部は、
前記SNSサーバを介して、前記患者ユーザから問診情報を受け付け、
前記問診情報を第2病院端末に送信し、
前記第2病院端末は、前記患者ユーザとのオンライン診療結果に基づいて、
前記患者ユーザの診断情報を生成し、
前記患者ユーザ端末に対して診断情報を送信する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2病院端末は、前記患者ユーザとのオンライン診療結果に基づいて、前記患者ユーザに対する請求金額を含む会計情報を送信する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記第2病院端末は、前記請求金額に基づいて、前記第1病院に対して支払う金額を算出する、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1病院端末は、オンライン診療メニューを前記患者ユーザ端末に提供し、前記患者ユーザ端末は、前記診メニューのうち、所望の診断項目について、前記申込みを要求する、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1病院端末は、オンライン診療の診療メニューの項目に関するキーワードを含む、Webページを、前記患者ユーザ端末に提供する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者ユーザへのオンライン診療の提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、患者ユーザと医師との間で実施されるオンライン診療サービスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、ユーザに対するオンライン診療を経て、迅速に薬を提供することが可能な情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2024-108993号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、オンライン診療後、ユーザに対してスムーズに薬を提供する方法について開示されているものの、オンライン診療の普及とともに、病院において、ユーザに対する診療に対応可能な医師の数に限りがある。
【0006】
そこで、本発明は、患者ユーザに対し、継続的にオンライン診療を提供可能な方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、患者ユーザに対してオンライン診療を提供する方法であって、第1病院端末の制御部は、前記患者ユーザの患者ユーザ端末から、オンライン診療の申込みを受け付け、前記申込みをSNSサーバに転送し、サーバ端末の制御部は、前記SNSサーバを介して、前記患者ユーザから問診情報を受け付け、前記問診情報を第2病院端末に送信し、前記第2病院端末は、前記患者ユーザとのオンライン診療結果に基づいて、前記患者ユーザの診断情報を生成し、前記患者ユーザ端末に対して診断情報を送信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、患者ユーザに対し、継続的にオンライン診療を提供可能な方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、オンライン診療提供システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1の患者ユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
図5】サーバ100に格納される第1病院データの一例を示す図である。
図6】サーバ100に格納される第2病院データの一例を示す図である。
図7】本発明の第一実施形態に係る、オンライン診療を提供する方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、オンライン診療を提供する方法を実行するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、例えば、各種病院端末と連携してオンライン診療サービスを提供するサーバ端末100、患者ユーザにより管理される患者ユーザ端末200A、200B、患者ユーザからオンライン診療の申込みを受け付ける、第1病院端末300、第1病院端末を支援し、患者ユーザに対してオンライン診療を実施する第2病院端末400、及び、患者ユーザと各病院端末とのコミュニケーションを支援するSNSサーバ500を含む。なお、説明の便宜上、各端末を単一または特定数のものとして記載しているが、各々数は制限されない。
【0012】
サーバ端末100、患者ユーザ端末200A、200B、第1病院端末300、及び第2病院端末400は、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100、第1病院端末300、第2病院端末400及びSNSサーバは、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
患者ユーザ端末200A、200Bは、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100、患者ユーザ端末200A、200B、第1病院端末300、第2病院端末400及びSNSサーバを備え、各端末のユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。以下、必要に応じ、患者ユーザ端末200A、200Bを総称して患者ユーザ端末200として説明する。
【0016】
図2は、図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNW1を介して患者ユーザ端末200、第1病院端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、患者ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、患者ユーザからオンライン診療の申込みを受け付ける病院に関連する各種データを格納する、第1病院データ格納部122、及び上記オンライン診療の申込みを受け付ける病院を支援する病院に関連する各種データを格納する、第2病院データ格納部123を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各端末からの情報を受け付ける情報受付部131と、記憶部120に格納される各種データを参照し、処理する、情報処理部132とを有する。この情報受付部131、及び情報処理部132は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
情報受付部131は、各種端末から通信部110を介して情報を受付ける。
【0021】
情報処理部132は、各種端末から受け付けたデータであって、記憶部120に格納される各種データ(例えば、後述するユーザデータ1000等)を参照し、所定の処理を行う。
【0022】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、患者ユーザ端末200のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0023】
図3は、図1の患者ユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。患者ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0025】
表示操作部220は、患者ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、患者ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、患者ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である患者ユーザ端末200により実行される。
【0026】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0027】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、患者ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0028】
図4は、サーバ端末100に格納される患者ユーザデータの一例を示す図である。
【0029】
図4に示すユーザデータ1000は、患者ユーザに関連する各種データを格納する。図4において、説明の便宜上、一患者ユーザ(ユーザID「10001」で識別される患者ユーザ)の例を示すが、複数の患者ユーザの情報を格納することができる。患者ユーザに関連する各種データとして、例えば、患者ユーザに関する基本情報(氏名、住所、連絡先、SNSアカウント、支払情報等)、病院情報(例えば、患者ユーザが受診する病院を識別する情報)、問診情報(例えば、患者ユーザが医師から診療を受ける前に回答する、患者ユーザの健康状態や症状に関する情報等)、診断情報(例えば、オンライン診療によって、医師から患者ユーザに対して提供する診断内容及び薬の処方に関する情報等)、及び、会計情報(例えば、オンライン診療及び薬の処方に対して支払う費用に関する情報等)を含むことができるがこれに限定されない。
【0030】
図5は、サーバ端末100に格納される第1病院データの一例を示す図である。
【0031】
病院データ2000は、患者ユーザからオンライン診療の申込を受け付ける病院に関連する各種データを格納する。図5において、説明の便宜上、一病院(病院ID「20001」で識別される病院)の例を示すが、複数の病院に関連する情報を格納することができる。上記病院に関連する各種データとして、例えば、病院に関する基本情報(例えば、名称、住所、URL、医師)、患者ユーザ情報(例えば、氏名、住所、連絡先、SNSアカウント、問診内容、診断内容、処方内容、支払情報等)、診療メニュー情報(例えば、アフターピル、低用量ピル、ED治療、AGA治療等のメニュー項目等)、会計情報(例えば、各診療に対する売上、合計売上等の情報)、Webサイト情報(例えば、記事コンテンツ情報等)、及び提携病院情報(例えば、提携する病院名、病院ID等)等を含むことができるがこれに限定されない。
【0032】
図6は、サーバ端末100に格納される第2病院データの一例を示す図である。
【0033】
病院データ3000は、オンライン診療の申込みを受け付ける病院の診療を支援する病院に関連する各種データを格納する。図6において、説明の便宜上、一病院(病院ID「30001」で識別される病院)の例を示すが、複数の病院に関連する情報を格納することができる。上記病院に関連する各種データとして、例えば、病院に関する基本情報(例えば、名称、住所、URL、医師)、患者ユーザ情報(例えば、氏名、住所、連絡先、SNSアカウント、支払情報等)、問診情報(例えば、各患者ユーザが医師から診療を受ける前に回答する、患者ユーザの健康状態や症状に関する情報等)、診断情報(例えば、オンライン診療によって、医師から各患者ユーザに対して提供する診断内容及び薬の処方に関する情報等)、会計情報(例えば、各診療に対する売上、合計売上等の情報)、及び提携病院情報(例えば、提携する病院名、病院ID等)等を含むことができるがこれに限定されない。
【0034】
<処理の流れ>
図7を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、複数の病院及びサーバ端末100が連携しながら、オンライン診療を提供する方法の処理の流れについて説明する。図7は、本発明の第一実施形態に係る、オンライン診療を提供する方法の一例を示すフローチャートである。なお、サーバ端末100の機能構成を、第2病院端末400に備えることとしてもよく、この場合は、第2病院端末400が、上記実施形態において説明した、サーバ端末100が実行する処理を実行することとしてもよい。また、SNSサーバを介さずに、サーバ端末または第2病院端末が直接患者ユーザ端末に対して問診等を実施することもできる。
【0035】
まず、ステップS101の前段の処理として、オンライン診療を受診したい患者ユーザは、自身のユーザ端末100を介して、診療メニュー(例えば、「アフターピル」等)を検索して、病院のWebサイトにアクセスする。ここで、患者ユーザがオンライン診療を申し込む病院(以下、第1病院)のWebサイトは、各種オンライン診療のための診療メニュー(例えば、アフターピル、低用量ピル、ED治療、AGA治療等)を提示するとともに、診療メニューの各項目(例えば、アフターピル)に関するキーワードを含むSEOに基づいた記事コンテンツを含むことができる。このように、第1病院のWebサイトを提供することにより、集客効果を奏することができる。
【0036】
まず、ステップS101の処理として、患者ユーザは、各患者ユーザ端末のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用して、第1病院端末300のWebサイトにアクセスし、Webサイトを通じて提供される診療メニューのうち、所望の診断項目(例えば、アフターピル)を選択し、所定の操作(例えば、「オンライン診療を受ける」をタップする等)によりオンライン診療の申込み要求を行う。ステップS102の処理として、第1病院端末300は、患者ユーザ端末200から、オンライン診療要求を受診すると、SNSサーバ500(例えば、コミュニケーションアプリのサーバ)に患者ユーザ端末200によるアクセスをリダイレクト(転送)する。
【0037】
続いて、ステップS103の処理として、SNSサーバ500は、患者ユーザ端末200に対し、オンライン診療の申込み用の画面として、患者ユーザ端末200に表示される、患者ユーザとのチャットコミュニケーションインターフェースを介して、申込みの受け付けメッセージとともに、問診情報の入力フォームを送信する。患者ユーザは、上記チャットコミュニケーションインターフェースを介して、問診情報の入力フォームに含まれる各質問(例えば、「氏名」、「性別」、「生年月日」、「薬の配送先住所」等の患者ユーザの基本情報を問う項目、「性行為があった日時」、「肝障害、心疾患、腎疾患等の既往歴」等の診療メニューに応じた質問項目等)に対して、回答を入力すると、ステップS104の処理として、SNSサーバ500は、患者ユーザ端末200から、問診情報(患者ユーザの基本情報を含む)を受診する。
【0038】
続いて、ステップS105の処理として、SNSサーバ500は、サーバ端末100に対して、患者ユーザから受診した問診情報を送信する。ステップS106の処理の処理として、サーバ端末100は、受信した、患者ユーザの基本情報及び問診情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として格納することで、ユーザ登録を実行する。また、サーバ端末100は、上記基本情報及び問診情報を、記憶部120の第1病院データ格納部122に病院データ2000として格納する。
【0039】
続いて、ステップS107の処理として、サーバ端末100は、記憶部120の第1病院データ格納部122に格納された病院データ2000を参照し、提携先である病院(以下、第2病院)を特定し、登録した患者ユーザの基本情報及び問診情報を、第2病院の第2病院端末400に対して送信し、患者ユーザに対する診療の指示を送信する。ここで、サーバ端末100は、第1病院の提携先として予め登録された第2病院に対して、診療指示を送信することもできるし、第1病院が受け付けた、患者ユーザが受診したい診療内容(診療メニュー)に基づいて病院を選択し、第2病院として、診療指示を送信することもできる。その他、各第2病院の診療状況(稼働可能な医師の状況)を参照し、診療状況に基づいて選択された第2病院に対して、診療指示を送信することもできる。
【0040】
続いて、ステップS108の処理として、診療指示を受け付けた第2病院は、第2病院端末400を介して、患者ユーザ端末200に対して、診療開始の開始要求を送信する。ステップS109の処理として、患者ユーザは、患者ユーザ端末200を介して、診療開始要求を受諾することで、第2病院に所属する医師との間でオンライン診療が開始される。ここで、診療開始要求及び診療は、SNSサーバ500を介して、患者ユーザ端末200及び第2病院端末400に表示されるチャットコミュニケーションインターフェースを通じてビデオ通話等の手段により実施することもできるし、(図示しない)他のビデオ会話アプリケーションを介して実施することもできる。ここで、医師は、第2病院端末400に表示される管理画面において、患者ユーザが入力した問診情報を参照しながら診療を実施することができる。
【0041】
続いて、ステップS110の処理として、オンライン診療を通じて、医師は、第2病院端末400に表示される管理画面において、患者ユーザに対する診断内容及び薬の処方内容を含む診断情報及び会計情報(ここでは、患者ユーザに対する診断料の請求情報)を入力すると、第2病院端末400は、診断情報及び会計情報を生成し、(図示しない)記憶部に診断情報を格納する。また、ステップS111の処理として、第2病院端末400は、患者ユーザ端末200に対して、生成した診断情報及び請求金額を含む会計情報を送信するとともに、ステップS112の処理として、サーバ端末100に対して、診断情報及び会計情報を送信する。サーバ端末100は、受信した、患者ユーザの診断情報及び会計情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として格納する。また、サーバ端末100は、上記基本情報及び問診情報を、記憶部120の第2病院データ格納部123に病院データ3000として格納する。
【0042】
ここで、サーバ端末100は、記憶部120の第2病院データ格納部123に格納される会計情報を参照し、第2病院データが患者ユーザに対して請求した請求金額及び所定の料率に基づいて、第1病院に対して支払う金額(レベニューシェア金額)を算出し、第1病院に対して支払う処理を実行する。このレベニューシェア金額は、第2病院端末において算出し、直接第1病院に対して支払うこととしてもよい。
【0043】
以上により、本実施形態によれば、オンライン診療を提供する病院における、医師及びスタッフのリソースの問題を解決することができ、集客を拡大しながら、継続的にオンライン診療を提供することを実現することができる。
【0044】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、300 企業端末、NW1 ネットワーク
【要約】      (修正有)
【課題】患者ユーザに対し、継続的にオンライン診療を提供する。
【解決手段】患者ユーザに対してオンライン診療を提供する方法であって、第1病院端末の制御部は、前記患者ユーザの患者ユーザ端末から、オンライン診療の申込みを受け付け、前記申込みをSNSサーバに転送する。サーバ端末の制御部は、前記SNSサーバを介して、前記患者ユーザから問診情報を受け付け、前記問診情報を第2病院端末に送信する。前記第2病院端末は、前記患者ユーザとのオンライン診療結果に基づいて、前記患者ユーザの診断情報を生成し、前記患者ユーザ端末に対して診断情報を送信する。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7