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  • 特許-グラインダー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-13
(45)【発行日】2025-02-21
(54)【発明の名称】グラインダー
(51)【国際特許分類】
   A47J 42/22 20060101AFI20250214BHJP
   A47J 19/00 20060101ALI20250214BHJP
【FI】
A47J42/22
A47J19/00 E
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024000009
(22)【出願日】2024-01-03
【審査請求日】2024-01-03
(31)【優先権主張番号】202323201969.9
(32)【優先日】2023-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523479695
【氏名又は名称】双馬塑業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】陳翠虹
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第210842754(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第114209202(CN,A)
【文献】特表2019-506983(JP,A)
【文献】中国実用新案第213371277(CN,U)
【文献】米国特許第07371004(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第112353227(CN,A)
【文献】中国実用新案第212261109(CN,U)
【文献】中国実用新案第205410793(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 42/22
A47J 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラインダーであって、
物体を収容するチャンバーが設けられ、前記チャンバーに連通する開口が設けられる容器
と、
容器に着脱可能に取り付けられて前記開口を密閉し、前記チャンバーに連通する投入口が
開設される蓋体と、
蓋体にヒンジ連結され、前記投入口を遮蔽又は露出させるように回転する反転カバーと、
を含み、
前記反転カバーのヒンジ連結点から離れる端は係合部材を介して蓋体に係合され、
前記係合部材は接続板及び係止ブロックを含み、前記接続板は反転カバーのヒンジ連結点
から離れる端に取り付けられ、前記係止ブロックは前記接続板の反転カバーに近い側に取
り付けられ、前記蓋体には係止ブロックと嵌合する係止溝が開設され、
前記係止ブロックの反転カバーから離れる端には係止ブロックの他端に向かって傾斜する
斜面が設けられる、
ことを特徴とするグラインダー
【請求項2】
前記係合部材は反転カバーと一体成形されることを特徴とする請求項1に記載のグライン
ダー。
【請求項3】
前記蓋体には反転カバーと嵌合する回避溝が開設され、前記反転カバーは回避溝内に取り
付けられ、前記反転カバーは前記投入口を遮蔽すると、反転カバーの端面は蓋体の端面と
面一になることを特徴とする請求項1に記載のグラインダー。
【請求項4】
前記反転カバーの投入口に近い側にはプラグが取り付けられ、前記プラグは投入口と嵌合
することを特徴とする請求項1に記載のグラインダー。
【請求項5】
前記蓋体は上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋と下蓋は着脱可能に接続され、前記上蓋と下蓋
は1つのキャビティを形成することを特徴とする請求項1に記載のグラインダー。
【請求項6】
前記蓋体にはキャビティに連通する排水孔が開設されることを特徴とする請求項5に記載
のグラインダー。
【請求項7】
前記排水孔は下へ凹んで設けられることを特徴とする請求項6に記載のグラインダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食物処理の技術分野に関し、具体的には、グラインダーに関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活の質の向上に伴い、キッチン用ツールも日を追うごとに変化しており、人々の
日常の料理における食物処理を容易にするために、様々なフードプロセッサーが設計され
ている。
【0003】
例えば、公開番号がCN208301543Uの特許には、新型紐引き式フードプロセッ
サーが開示されている。容器及び容器内に取り付けられる食物処理装置を含み、前記容器
の上方には蓋体が着脱可能に覆設され、蓋体内には前記食物処理装置を回転駆動する駆動
アセンブリが設けられ、前記駆動アセンブリは内蔵される回転アセンブリ及び外部の動力
起動装置を含み、前記動力起動装置はプル式接続装置を含み、接続装置は前記回転アセン
ブリに接続される。本発明は、動力起動装置及び回転アセンブリの設計によって、動力起
動装置をプルするだけで容器内部の食物処理装置による食物の処理を実現でき、使い易く
、動作効率が高く、時間を節約し、また、食物処理装置は様々なニーズに応じて交換でき
、適用範囲が広い。
【0004】
しかしながら、このようなグラインダーは、粉砕中に容器内に材料を投入する際に蓋体を
再度着脱する必要があり、非常に面倒くさい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする】
【0005】
従来技術の上記問題に対して、グラインダーを提供し、本発明では従来のグラインダーが
粉砕中に容器内に材料を投入する際に蓋体を再度着脱する必要があり、非常に面倒くさい
という問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本発明は以下の技術案を採用する。グラインダーであ
って、
物体を収容するチャンバーが設けられ、前記チャンバーに連通する開口が設けられる容器
と、
容器に着脱可能に取り付けられて前記開口を密閉し、前記チャンバーに連通する投入口が
開設される蓋体と、
蓋体にヒンジ連結され、前記投入口を遮蔽又は露出させるように回転する反転カバーと、
を含む。
【0007】
本発明では、材料を追加する必要がある時、反転カバーを反転させて投入口を露出させ、
投入口によって容器内に材料を追加し、その後、反転カバーを再度反転させ、反転カバー
で投入口を覆うことで、グラインダーが動作する時、内部の材料が投入口から飛び出すこ
とを防止できるだけでなく、使用者の安全を保護でき、このように、グラインダーの動作
中に、蓋体を着脱せずに材料を追加することができ、それによって加工時間を短縮させ、
時間や労力をさらに省くことができる。
【0008】
好ましくは、前記反転カバーのヒンジ連結点から離れる端は係合部材を介して蓋体に係合
される。それによって反転カバーを蓋体に効果的に固定でき、反転カバーが飛んで開けて
投入口を露出させることを防止できる。
【0009】
好ましくは、前記係合部材は接続板及び係止ブロックを含み、前記接続板は反転カバーの
ヒンジ連結点から離れる端に取り付けられ、前記係止ブロックは前記接続板の反転カバー
に近い側に取り付けられ、前記蓋体には係止ブロックと嵌合する係止溝が開設される。反
転カバーが投入口を覆うと、係止ブロックは係止溝内に係止し、それによって蓋体のヒン
ジ連結点から離れる端を固定し、反転カバーを反転させる必要がある場合、接続板を外へ
曲げて接続板を弾性変形させ、係止ブロックと係止溝を分離駆動した後、反転カバーを回
転させることができる。
【0010】
好ましくは、前記係合部材は反転カバーと一体成形される。それによって生産工程を減ら
すことができる。
【0011】
好ましくは、前記係止ブロックの反転カバーから離れる端には係止ブロックの他端に向か
って傾斜する斜面が設けられる。斜面の設置によって、係止ブロックを係止溝内により容
易に係止できる。
【0012】
好ましくは、前記蓋体には反転カバーと嵌合する回避溝が開設され、前記反転カバーは回
避溝内に取り付けられ、前記反転カバーは前記投入口を遮蔽すると、反転カバーの端面は
蓋体の端面と面一になる。反転カバーが投入口を覆う時、反転カバーは回避溝内に位置し
、反転カバーの上端面は蓋体の上端面と面一であり、突起を減らし、グラインダーの美し
さと手触りを向上させることができる。
【0013】
好ましくは、前記反転カバーの投入口に近い側にはプラグが取り付けられ、前記プラグは
投入口と嵌合する。反転カバーを回転させることで、プラグを投入口内に移動させ、それ
によって投入口の内側壁における材料の残留を軽減させることができ、後期の洗浄を容易
にする。
【0014】
好ましくは、前記蓋体は上蓋及び下蓋を含み、前記上蓋と下蓋は着脱可能に接続され、前
記上蓋と下蓋は1つのキャビティを形成する。それによってグラインダーの駆動機構を蓋
体のキャビティ内に取り付けることができる。
【0015】
好ましくは、前記蓋体にはキャビティに連通する排水孔が開設される。それによって、蓋
体を洗浄した後に水が内部キャビティに入った場合、排水孔によって効果的に排出でき、
蓋体の内部を乾いた状態に保つことができる。
【0016】
好ましくは、前記排水孔は下へ凹んで設けられる。それによってキャビティ内の水をより
容易に排出できる。
【発明の効果】
【0017】
従来技術に比べて、本発明は少なくとも以下の利点を有する。
【0018】
1.材料を追加する必要がある時、反転カバーを反転させて投入口を露出させ、投入口に
よって容器内に材料を追加し、その後、反転カバーを再度反転させ、反転カバーで投入口
を覆うことで、グラインダーが動作する時、内部の材料が投入口から飛び出すことを防止
できるだけでなく、使用者の安全を保護でき、このように、グラインダーの動作中に、蓋
体を着脱せずに材料を追加することができ、それによって加工時間を短縮させ、時間や労
力をさらに省くことができる。
【0019】
2.反転カバーを回転させることで、プラグを投入口内に移動させ、それによって投入口
の内側壁における材料の残留を軽減させることができ、後期の洗浄を容易にする。
【0020】
3.排水孔の設計によって、蓋体を洗浄した後に水が内部キャビティに入った場合、排水
孔によって効果的に排出でき、蓋体の内部を乾いた状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の具体的な実施形態をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態に使用
される必要がある図面を簡単に説明する。すべての図面において、各素子又は部分は必ず
しも実際の縮尺に従って作成されるものではない。
【0022】
図1】本発明の実施例に係るグラインダーの斜視図である。
図2】本発明の実施例に係る蓋体の斜視図である。
図3】本発明の実施例に係る反転カバーの斜視図である。
図4】本発明の実施例に係る下蓋の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の技術案の実施例を詳細に説明する。以下の実施例は本発明
の技術案をより明確に説明するためにのみ使用され、単なる例であり、本発明の保護範囲
を限定するものではない。
【0024】
本発明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」
、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」「内
」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」など
の用語で指示される方位又は位置関係は図示に基づく方位又は位置関係であり、本発明の
説明の便宜上及び単純化のためだけのものであり、係る装置又は素子が必ず特定の方位を
有したり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本発
明を限定するものではないと理解すべきである。
【0025】
本発明では、特に明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、
「固定」などの用語は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、又
は一体化であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、直接連結、中間媒体
を介する間接的連結であってもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用
関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本発明における上記用語の
具体的な意味を理解することができる。
【0026】
図1図4に示すように、本発明に係る実施例は、グラインダーであり、容器1、蓋体2
及び反転カバー3を含み、蓋体2は、容器1に着脱可能に取り付けられ、投入口21が開
設され、反転カバー3の一端は蓋体2にヒンジ連結され、投入口21を覆う。材料を追加
する必要がある時、反転カバー3を反転させて投入口21を露出させ、投入口21によっ
て容器1内に材料を追加し、その後、反転カバー3を再度反転させ、反転カバー3で投入
口21を覆うことで、グラインダーが動作する時、内部の材料が投入口21から飛び出す
ことを防止できるだけでなく、使用者の安全を保護でき、このように、グラインダーの動
作中に、蓋体2を着脱せずに材料を追加することができ、それによって加工時間を短縮さ
せ、時間や手間をさらに省くことができる。
【0027】
図1図4に示すように、別の実施例では、反転カバー3のヒンジ連結点から離れる端は
係合部材4を介して蓋体2に係合される。それによって反転カバー3を蓋体2に効果的に
固定でき、反転カバー3が飛んで開けて投入口21を露出させることを防止できる。
【0028】
図1図4に示すように、別の実施例では、係合部材4は接続板41及び係止ブロック4
2を含み、接続板41は反転カバー3のヒンジ連結点から離れる端に取り付けられ、接続
板41は反転カバー3と垂直に設けられ、係止ブロック42は接続板41の反転カバー3
に近い側に取り付けられ、蓋体2には係止ブロック42と嵌合する係止溝27が開設され
る。さらに、係合部材4は反転カバー3と一体成形される。それによって、生産工程を減
らすことができる。具体的には、反転カバー3が投入口21を覆うと、係止ブロック42
は係止溝27内に係止し、それによって蓋体2のヒンジ連結点から離れる端を固定し、反
転カバー3を反転させる必要がある場合、接続板41を外へ曲げて接続板41を弾性変形
させ、係止ブロック42と係止溝27を分離駆動した後、反転カバー3を回転させること
ができる。さらに、係止ブロック42の反転カバー3から離れる端には係止ブロック42
の他端に向かって傾斜する斜面43が設けられ、斜面43の設置によって、係止ブロック
42を係止溝27内により容易に係止できる。
【0029】
図1図3に示すように、別の実施例では、蓋体2には反転カバー3と嵌合する回避溝2
2が開設され、反転カバー3は回避溝22内に取り付けられ、反転カバー3は前記投入口
21を遮蔽すると、反転カバー3の端面は蓋体2の端面と面一になる。具体的には、反転
カバー3が投入口21を覆う時、反転カバー3は回避溝22内に位置し、反転カバー3の
上端面は蓋体2の上端面と面一であり、突起を減らし、グラインダーの美しさと手触りを
向上させることができる。
【0030】
図1図3に示すように、さらに別の実施例では、反転カバー3の投入口21に近い側に
はプラグ5が取り付けられ、プラグ5は投入口21と嵌合する。反転カバー3を回転させ
ることで、プラグ5を投入口21内に移動させ、それによって投入口21の内側壁におけ
る材料の残留を軽減させることができ、後期の洗浄を容易にする。さらに、投入口21の
プラグ5に近い端には面取りが設けられる。それによって、プラグ5は投入口21内に容
易に入ることができ、具体的には、面取りはフィレット、対称なベベル及び非対称なベベ
ルであってもよい。
【0031】
図1図4に示すように、別の実施例では、蓋体2は上蓋23及び下蓋24を含み、上蓋
23と下蓋24は着脱可能に接続され、上蓋23と下蓋24は1つのキャビティ25を形
成する。それによってグラインダーの駆動機構を蓋体2のキャビティ25内に取り付ける
ことができる。さらに、蓋体2にはキャビティ25に連通する排水孔26が開設される。
排水孔26は蓋体2の内部のキャビティ25に連通することで、蓋体2を洗浄した後に水
が内部キャビティ25に入った場合、排水孔26によって効果的に排出でき、蓋体2の内
部を乾いた状態に保つことができる。さらに、排水孔26は下へ凹んで設けられる。それ
によってキャビティ25内の水をより容易に排出できる。
【0032】
以上の実施例は本発明の技術案を限定するのではなく説明するためにのみ使用され、上記
各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、依然として上記各実施例に記
載の技術案を変更したり、その一部又は全部の技術的特徴に対して同等置換を行ったりす
ることができることを理解でき、これらの変更や置換は、対応する技術案の本質を本発明
の各実施例の技術案の範囲から逸脱させることがなく、本発明の特許請求の範囲及び明細
書の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0033】
1-容器、2-蓋体、21-投入口、22-回避溝、23-上蓋、24-下蓋、25-キ
ャビティ、26-排水孔、27-係止溝、3-反転カバー、4-係合部材、41-接続板
、42-係止ブロック、43-斜面、5-プラグ。
【要約】      (修正有)
【課題】内部の材料が投入口から飛び出すことを防止でき、使用者の安全を保護でき、グラインダーの動作中に、蓋体を着脱せずに材料を追加することができ、それによって加工時間を短縮させ、時間や労力を省くことができるグラインダーを提供する。
【解決手段】容器1、蓋体2及び反転カバー3を含み、容器は、物体を収容するチャンバーが設けられ、チャンバーに連通する開口が設けられ、蓋体は容器に着脱可能に取り付けられて開口を密閉し、チャンバーに連通する投入口開設され、反転カバーは蓋体にヒンジ連結され、反転カバーは投入口を遮蔽又は露出するように回転する。本発明中、材料を追加する必要がある時、反転カバーを反転させて投入口を露出させ、投入口によって容器内に材料を追加し、その後、反転カバーを再度反転させ、反転カバーで投入口を覆う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4