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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-13
(45)【発行日】2025-02-21
(54)【発明の名称】帳票のデータ入力を支援する方法
(51)【国際特許分類】
   G06V 30/10 20220101AFI20250214BHJP
   G06V 30/14 20220101ALI20250214BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20250214BHJP
【FI】
G06V30/10
G06V30/14 340A
G06Q50/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024109643
(22)【出願日】2024-07-08
【審査請求日】2024-08-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523361932
【氏名又は名称】株式会社ミライのゲンバ
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 哲太
【審査官】秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】特許第7304604(JP,B1)
【文献】国際公開第2021/100158(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06V 30/00-30/12
G06V 30/14-30/168
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場担当者による帳票のデータ入力を支援する方法であって、
サーバ端末の制御部は、
前記現場担当者若しくは他のユーザの過去の、第1の帳票テンプレートデータに基づいて、前記第1の帳票テンプレートデータにおける、項目名が含まれる項目枠に対して、いずれの入力枠が対応するかの対応関係を、複数の類型として、前記サーバ端末の記憶部に格納し、
前記現場担当者のユーザ端末から、第2の帳票テンプレートデータを受信し、
前記第2の帳票テンプレートデータにおける項目枠、項目名及び入力枠を各々検出し、
前記複数の類型に基づいて、前記検出した項目枠及び項目名と入力枠との対応関係を決定し、
前記第2の帳票テンプレートデータを、手書き入力可能な電子帳票テンプレートデータに変換し、
前記第1の帳票テンプレートデータ及び前記第2帳票テンプレートデータは、予め手書き入力された紙帳票の入力データを転記するための、所定のフォーマットの帳票テンプレートデータである、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記電子帳票テンプレートデータを前記現場担当者の前記ユーザ端末に送信する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記制御部は
前記ユーザ端末から、手書き入力による入力データを受け付け、
前記入力データに基づいて構造化データを生成し、
前記構造化データを前記記憶部に格納する、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記制御部は、
前記入力データを、当該入力データが、前記電子帳票テンプレートデータにおけるいずれの入力領域に入力されたかに基づいて、構造化データに変換する、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記制御部は、
前記入力領域は、記入または選択可能でない領域、記入または選択可能な領域であって、前記電子帳票テンプレートデータ全体に影響が及ぶ領域、及び、記入または選択可能な領域であって、前記電子帳票テンプレートデータにおける行及び列に影響が及ぶ領域で構成される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に製造業等の現場の実績報告用帳票等のデータ入力を支援する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製造業等の現場においては、現場担当者が紙帳票に手書きにより必要事項を入力し、別の担当者が回収した紙帳票に記載された事項をデジタルフォーマットの帳票に手入力を行っていた。
【0003】
近年、現場作業の実績報告をデジタル化する動きが高まりつつあり、例えば、特許文献1において、現場作業者が端末に表示された電子チャット画面を介して質問項目に対して入力を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許6396561号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、現場作業者に対する入力作業負担及び導入負担を強いることとなる。特に、既存の紙への手書き記入に慣れた現場作業者が、タブレット端末やスマートフォンにおける入力方法として要求される、「キーボード入力」、「タイピング入力」、「フリック入力」に対応する負担や抵抗は大きいものとなる。
【0006】
そこで、本発明は、製造現場において実績報告を行う現場担当者に負担を強いることなく、効率的に現場の実績報告を行うことを可能とする、データ入力の支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、現場担当者による帳票のデータ入力を支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、記憶部に格納された帳票テンプレートデータを参照し、前記帳票テンプレートデータにおける項目枠、項目名及び入力枠を各々検出し、前記検出した項目枠と入力枠との対応関係を決定し、手書き入力可能な電子帳票テンプレートデータに変換する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造現場において実績報告を行う現場担当者に負担を強いることなく、効率的に現場の実績報告を行うことを可能とする、データ入力の支援方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
図5】サーバ100に格納される帳票データの一例を示す図である。
図6】本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理の一例を示すフローチャートである。
図7】本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理の他の一例を示すフローチャートである。
図8】本発明の第一実施形態に係る、帳票テンプレートデータの一例を説明する図である。
図9】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される電子帳票テンプレートのユーザーインターフェース画面の一例を説明する図である。
図10】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される電子帳票テンプレートのユーザーインターフェース画面の他の一例を説明する図である。
図11】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される電子帳票テンプレートのユーザーインターフェース画面の他の一例を説明する図である。
図12】本発明の第一実施形態に係る、手書きの入力データから構造化データを生成する方法を説明する図である。
図13】本発明の第一実施形態に係る、手書きの入力データから構造化データを生成する方法を説明する他の図である。
図14】本発明の第一実施形態に係る、構造化データを可視化する方法を説明する図である。
図15】本発明の第一実施形態に係る、手書きの入力データを文字認識する方法を説明する図である。
図16】本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理のさらに他の一例を示すフローチャートである。
図17】本発明の第一実施形態に係る、電子帳票テンプレートの作成のための一工程を説明する図である。
図18】本発明の第一実施形態に係る、電子帳票テンプレートの作成のための他の一工程を説明する図である。
図19】本発明の第一実施形態に係る、電子帳票テンプレートの作成のためのさらに他の一工程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援システムを示すブロック構成図である。本システム1は、例えば、予め格納した帳票テンプレートデータから手書き入力用電子帳票テンプレートデータを生成し、工場等の現場担当者ユーザによる手書き入力データを、ユーザ端末を介して受信し、手書き入力データに基づいて文字認識等の方法を介して構造化データを生成し、最終的なデータとして格納する、サーバ端末100と、上記現場担当者ユーザが操作するユーザ端末200A、200Bとを含む。なお、説明の便宜上、各端末を単一または特定数のものとして記載しているが、各々数は制限されない。
【0012】
サーバ端末100、及びユーザ端末200A、200Bは、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
ユーザ端末200A、200Bは、例えば、タブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータ等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100、及びユーザ端末200A、200Bを備え、各端末のユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。以下、必要に応じ、ユーザ端末200A、200Bを総称してユーザ端末200として説明する。
【0016】
図2は、図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNW1を介してユーザ端末200と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、例えば、製造業、ビルメンテナンス、建設業、飲食業、フィールド営業等に従事する(以下、製造業等)企業等のノンデスクワーカであるユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、及び工場現場の作業記録等の帳票に関連する各種データを格納する、帳票データ格納部122を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、工場等の現場担当者ユーザのユーザ端末からの手書き入力データ等の情報を受け付ける情報受付部131と、手書き入力データに対し、文字認識の処理を実行する、文字認識処理部132と、帳票テンプレートデータ、手書き入力用の電子帳票テンプレートデータ、及び構造化されたデータ等を格納する、帳票データ処理部133とを有する。この情報受付部131、文字認識処理部132及び帳票データ処理部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
情報受付部131は、ユーザ端末200から通信部110を介して情報を受付ける。例えば、ユーザ端末200から、電子帳票テンプレートに対して手書き入力されたデータを座標データ、筆跡データとして受信する。
【0021】
文字認識処理部132は、ユーザ端末200から受信した手書き入力データに対し、文字認識処理を実行し、デジタルデータを生成する。
【0022】
帳票データ処理部133は、文字認識の結果生成されたデジタルデータに基づいて構造化データとして生成し、生成された構造化データを格納する等、所定の処理を行う。
【0023】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、ユーザ端末200のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0024】
図3は、図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0025】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0026】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0027】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0028】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0029】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0030】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザに関する基本情報(例えば、企業名、住所、担当者名、部署名、連絡先等)、及び工場現場の作業記録等の帳票データ(帳票データとして格納される帳票を識別するID)を含むことができるがこれらに限定されない。
【0031】
図5は、サーバ100に格納される帳票データの一例を示す図である。
【0032】
帳票データ2000は、工場現場の作業記録等の帳票に係る各種データを格納する。図5において、説明の便宜上、一帳票(帳票ID「20001」で識別される帳票)の例を示すが、複数の帳票に関連する情報を格納することができる。帳票データして、製造業等を営む企業ユーザが、工場現場の作業記録等の紙帳票に手書き入力されたデータに基づいて、エクセルやCSV等の所定のフォーマットのファイルに転記を行い、構造化されたデータとして記録するときに、入力項目及び入力形式を定義したテンプレートデータである、帳票テンプレートデータ、帳票テンプレートデータに基づいて生成され、現場担当ユーザによって利用されるユーザ端末上に表示され、作業記録等のデータを手書きにより入力可能なフォーマットに変換された、電子帳票テンプレートデータ、及び、ユーザ端末に表示される電子帳票テンプレートに対して現場担当ユーザにより手書き入力されたデータに基づいて文字認識を介して生成された構造化データ(テキスト、数値、記号、識別子、タイムスタンプ等)を含むことができるがこれらに限定されない。また、帳票データとして、上記文字認識処理に際して、文字認識を実行するために必要な、上記手書き入力データとして認識される、ユーザの筆跡データや座標データ、及び/または、電子帳票テンプレートデータに含まれる入力項目、入力領域、及びそれらの座標情報及びその文字認識結果としてのテキストデータ、構造化データを学習することで生成された学習モデルを格納することもできる。
【0033】
図6は、本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理の一例を示すフローチャートである。製造業等を営む企業の担当者ユーザは、工場現場の作業記録等の紙帳票に手書き入力されたデータを参照しながら、データの入力項目及び入力形式が予め規定された、エクセルやCSV等の所定のフォーマットのファイルに転記を行い、構造化されたデータとして記録するところ、その所定のフォーマットの帳票テンプレートデータを、ユーザ端末200を介してサーバ端末100に送信(アップロード)する。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、帳票テンプレートデータを受信すると、制御部130の雛型データ処理部133は、記憶部120の帳票データ格納部122に帳票テンプレートデータを、ユーザデータと紐づけて格納する。
【0034】
ステップS101の処理として、サーバ端末100の制御部130の雛型データ処理部133は、企業の担当者ユーザのユーザ端末200からの要求に基づいて、帳票データ格納部122を参照し、帳票データ2000として格納された帳票テンプレートデータの読み込み処理を行う。
【0035】
例えば、図8に示すように、企業の担当者ユーザは、エクセル形式等の所定のフォーマットの帳票テンプレートデータを有しており、紙帳票に入力された手書きデータを参照しながら、帳票テンプレートデータ800にデータの転記入力を行う。企業の担当者ユーザは、ユーザ端末200に表示されるユーザーインターフェース画面を介して、事前にアップロードしたファイルの読み込みを要求し、帳票テンプレートデータを読み込むよう指示する。
【0036】
続いて、ステップS102の処理として、サーバ端末100の制御部130の帳票データ処理部133は、記憶部120の帳票データ格納部122を参照し、読み込み要求のあった帳票テンプレートデータを読み込み、手書き入力が可能な電子帳票テンプレートデータに変換する処理を実行する。
【0037】
例えば、図9に示すように、電子帳票テンプレートデータ900は、図8に示す帳票テンプレートデータ800と共通の入力項目及び入力領域を有し、手書き入力を可能とするテンプレートデータであることを特徴とする。電子帳票テンプレートデータ900のデータ形式は、帳票テンプレートデータ800と同じフォーマット(本例でいえば、エクセルやCSV等)とすることもできるし、任意のフォーマット(PDF等)とすることもできる。このように、電子帳票テンプレートデータを手書き入力可能なテンプレートデータとすることで、工場現場等の現場担当者は、作業を行いながらデータ入力を可能とすることができ、また、デジタルデータ入力と比較して、紙帳票に書き込むかのように直感的にデータ入力を行うことができるので、ツールの導入障壁なく、その導入コストをセーブすることができる。
【0038】
図7は、本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理の他の一例を示すフローチャートである。本例において、製造業等を営む企業の担当者ユーザは、タブレット等のユーザ端末200に、帳票入力支援アプリケーションをインストールし、アプリケーションを起動し、ユーザ端末200に表示される、図6に説明した電子帳票テンプレートを介して、製造日誌として加工作業の記録の入力を実施する。
【0039】
ステップS201の処理として、担当者ユーザは、ユーザ端末200に表示される電子帳票テンプレートに対し、スタイラスペン等を用いて手書きによりデータ入力を行うと、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末200から手書き入力データを受信する。ここで、手書き入力データは、ユーザの筆跡データや座標データ、及び/または、電子帳票テンプレートデータに含まれる入力項目、入力領域、及びそれらの座標情報を含む。例えば、図9に示すように、ユーザは、電子帳票テンプレート900の、加工時間、不良品数等の所定の入力項目において、手書きによる入力を行うことができる。ここで、担当者ユーザは、手書きによる文字入力とともに、現場においてユーザ端末200等により撮影した画像(動画を含む)及び/または録音した音声等のメディアデータをサーバ端末100に送信することもできる。
【0040】
ステップS202の処理として、サーバ端末100の制御部130の文字認識処理部132は、手書き入力データを基にデジタル形式のテキストデータを生成する。文字認識処理部132は、上記手書き入力データとして、筆跡データ及び座標データに基づいて、パターンマッチング等の方法により入力された文字を認識し、ユーザ端末200に表示される電子帳票テンプレートにおける入力座標に基づいて、どの入力項目及び/または入寮域にどの文字が入力されたかを推測する処理を行う。また、文字認識に際して、入力された筆跡データ、座標データ、及び、出力されたテキストデータ及び構造化データに基づいて機械学習を行うことで生成された学習モデルを用いることもできる。なお、文字認識処理部132によって実行される処理を、ユーザ端末200にインストールされたプログラムにより実行することもできる。
【0041】
ここで、手書き入力データに基づいて、デジタル形式のテキストデータを生成する際に、文字認識処理部132は、手書き入力データを含む電子帳票テンプレートに基づいて生成された画像データに対し、OCR処理に基づいた文字認識処理を実行することで、デジタル形式のテキストデータを生成することもできる。そして、文字認識処理部132は、電子帳票テンプレートの入力枠に対し、生成したテキストデータを出力する。
【0042】
ここで、文字認識処理において、ユーザが手書き入力したデータが、ユーザが過去に記入したデータと異なる場合、または、指定した範囲と異なる場合、文字認識処理部132は、入力者または管理者のユーザ端末200に対して、リアルタイムにエラーを通知したり、予測変換候補を提示したりすることができる。または、文字認識処理部132は、上記のように入力エラーの可能性がある場合に、手書き入力データに基づいて変換し、出力されたテキストデータが表示される領域を色分けして識別表示させることもできる。
【0043】
また、文字認識処理において、電子帳票テンプレート上に入力領域(枠)をはみ出して、手書き入力が行われた場合、文字認識処理部132は、電子帳票テンプレート上で、入力が行われた始点及び一字目の文字入力が完了した終点の座標を認識し、これらの座標が含まれる入力領域(枠)に対して入力が行われたものと判定して、判定した入力枠に収納されるように、手書き入力データに対して変換された文字(数値)を出力させることもできる。
【0044】
また、文字認識処理において、担当者ユーザにより手書き入力した文字が類似した文字に変換される場合があり(例えば、数値「2」と英文字「z」、数値「0」と英文字「o」)、このような場合に、図15に示すように、同じ帳票種類及び同じ入力領域(枠)において過去に入力され、テキスト変換されたデータに基づいて、入力データを予測することもできる。例えば、「123.4」という手書き入力が行われた場合、手書き入力データが、「1z314」として認識されることを回避するために、文字認識処理部132は、過去に入力され、記憶部120の帳票データ格納部122に格納された、同一帳票の同一入力領域に入力された構造化データ及び類似する記号のデータベースに基づいて、受け付けた手書き入力データが小数点を含む、数値であることを予測することができる。また、過去の入力データと共に、または、替えて、ユーザにより事前に登録したデータに基づいて、入力データを予測することもできる。ここで、ユーザは、所定の記入枠に対して、例えば、記入枠には数字と「.」しか入らない旨、記入枠に入る文字の選択肢を指定する旨(例えば、部品名A、部品名B、部品名Cのいずれか選択できるようにする)、記入枠には日付しか入らない旨、または、作業者氏名や作業者を管理する固有IDしか入らない旨、入力ルールとして事前に登録することができる。
【0045】
また、文字認識処理後、電子帳票テンプレートの入力枠上に出力された、文字や数値等のテキストデータに対し、担当者ユーザは、表示されたテキストデータを確認し、入力枠毎に手動によりテキストデータを編集し、テキストデータを修正したり、追加または削除することができる。
【0046】
続いて、ステップS203の処理として、文字認識処理部132は、認識された文字を構造化データとして記憶部120の帳票データ格納部122に格納する処理を行う。構造化データとして認識する処理の一例として、図12に示す、ユーザ端末200に表示される電子帳票テンプレート1200において、当該テンプレートに含まれる領域を、1)ユーザによる記入または選択が可能でない領域であって、帳票の種類を示す情報が表示される領域1210(本例では、帳票IDと紐づけられる帳票名「加工品質チェックシート」等)、2)記入または選択が可能であって、入力された情報が帳票内に含まれる情報全体に対して影響が及ぶ領域1220(本例では、「品番BK 計画数20」等)、及び3)記入または選択が可能であって、入力された情報が帳票内において行及び列に含まれる情報に関連する領域1230(本例では、「レーザ抜き」、「開始時チェックと終了時チェック」、「作業日」、「作業者」等)にカテゴリ化し、各々の領域に対して入力された情報を認識し、上記2)及び3)の記入または選択が行われた場合に、入力した時間に対して付与されるタイムスタンプ、入力内容を承認申請した時間に対して付与されるタイムスタンプ、及び承認された時間に対して付与されるタイムスタンプを基に、各々の領域で認識された入力データ(文字、数値、記号等)をタイムスタンプとともに、図13に示すような構造化データに変換する処理を行う。
【0047】
図13に示すように、文字認識処理部132は、構造化データとして出力されるシート1300において、上記1)において認識された入力データを、帳票IDを出力する領域1310に、上記2)において認識された入力データを、帳票全体にかかる記録を表示する領域1320に、上記3)において認識された入力データを、行及び列を特定する情報(「A」列「1」行目、「B」列「1」行目、「A」列「3」行目、等で定義される識別子)を表示する領域1330及び特定された行及び列に入力された情報を表示する領域1340に、記入、申請及び承認された時間を示すタイムスタンプとともに表示させる。これにより、手書き入力されたデータを構造化データに変換して記録及び管理することができ、また、これらの入力データを、記入した記入者名及びタイムスタンプとともに記録及び管理することで、記録データのトレーサビリティを担保することもできる。上記の通り、電子帳票テンプレートに含まれる各々の領域には、識別子が付与されており、例えば、上記2)の入力データが表示される領域を「1」(「BK」が表示される領域)とし、上記3)の入力データが表示される領域を、行及び列に応じて「A1」(レーザ抜きの開始時チェック)、「B1」(レーザ抜きの終了時チェック)、「A3」(ナット圧入の開始時チェック)等とするときに、帳票ID、識別子及びタイムスタンプを用いることで、図14に示すように、縦軸を記入内容(数値等)、横軸を記入日として、各々の行列による識別子(「レーザ抜きの開始時チェック」「レーザ抜きの終了時チェック」)を凡例として可視化することができる。また、上記「帳票ID」、「識別子」、「タイムスタンプ」といった情報を基に、企業の担当ユーザまたは管理者ユーザは、所望の情報を取得するために検索を行うことができる。
【0048】
図10に示すように、現場担当者ユーザは、手書き入力したデータが電子帳票テンプレートに構造化データとして出力されると、ユーザ端末200を介して、サーバ端末100に対し、データの記録要求を行なうことができる。サーバ端末100の制御部130の帳票データ処理部133は、構造化データを記憶部120の帳票データ格納部122に格納する。同時に、帳票データ処理部133は、構造化データを記録した時間に対しタイムスタンプを付与し、記入者情報とともに帳票データ格納部122に格納することもできる。また、図11に示すように、現場担当者ユーザは、構造化データの記録に続いて、入力内容について、承認者である管理者ユーザに対し、承認申請を行うこともできる。同時に、帳票データ処理部133は、構造化データを申請した時間に対しタイムスタンプを付与し、申請者情報とともに帳票データ格納部122に格納することもできる。管理者ユーザは、管理者ユーザのユーザ端末200(例えば、現場担当者ユーザのユーザ端末200Aとは異なるユーザ端末200B)において、サーバ端末100を介して入力データの承認申請を受信し、承認処理を行うと、サーバ端末100は、ユーザ端末200Bから承認の旨情報を受信し、構造化データについて承認されたステータスを付与し、同時にタイムスタンプを付与して、記憶部120の帳票データ格納部122にこれらの情報を格納するとともに、現場担当者ユーザのユーザ端末200Aに、データ入力が承認された旨通知を送信する。
【0049】
以上のように、現場担当者ユーザは、手書き入力したデータを構造化データとして記録すると、構造化データは、サーバ端末100の記憶部120の帳票データ格納部122に格納され、蓄積される。このように蓄積された構造化データをデータセットとして、サーバ端末100は、大規模言語モデル(例えば、チャットGPT)と連携することにより、担当者ユーザにより質問要求に対し、回答文を生成することができる。例えば、担当者ユーザは、ユーザ端末200に表示される所定のチャットユーザインターフェースを介して、「製品XD-112について、欠陥数が多かった実績データを上位3件まとめて、共通の原因を考察して」という質問文を入力すると、サーバ端末100は、帳票データ格納部122に格納されたデータセットを参照し、大規模言語モデルに基づいて、「上位3件は以下です。(上位3件の実績提示)共通の原因として作業者Aさんが作業を行っています」といった回答文を生成し、ユーザ端末200に対し送信することができる。その他、「在庫管理記入表の部品Aの在庫数推移10日間分を分析して、次回の発注時期を提示ください。」 という質問文に対し、「部品Aは、10日間で200個使用されています。この推移が続くと、次回は40日後に発注が必要です。」という回答文を生成することもできる。ここで、データセットの元となる帳票データは、帳票データ格納部122において企業毎に管理することができ、セキュリティを担保しつつ、質問文に対する回答精度の向上を図ることができる。
【0050】
本発明の第一実施形態に係る、データ入力支援方法の処理のさらに他の一例を示すフローチャートである。本例においては、図6において説明した、帳票テンプレートデータから電子帳票テンプレートデータに変換する処理において、入力項目(項目名)及び入力領域(記入枠)の検出精度を高め、さらに、ユーザの入力精度をさらに向上させることを目的とする。
【0051】
上記同様に、企業の担当者ユーザは、ユーザ端末200を介して、サーバ端末100に対して、エクセルやCSV(またはJPG等の画像データ)等の所定のフォーマットの帳票テンプレートデータを、ユーザ端末200を介してサーバ端末100に送信(アップロード)する。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、帳票テンプレートデータを受信すると、制御部130の雛型データ処理部133は、記憶部120の帳票データ格納部122に帳票テンプレートデータを、ユーザデータと紐づけて格納する。
【0052】
ステップS301の処理として、サーバ端末100の制御部130の雛型データ処理部133は、ユーザ端末200からの要求に基づいて、帳票データ格納部122を参照し、帳票データ2000として格納された帳票テンプレートデータの読み込み処理を行い、帳票テンプレートデータにおいて、記入枠となる領域を画像認識により検出する。
【0053】
例えば、図17に示すように、雛型データ処理部133は、帳票テンプレートデータにおいて、記入枠と領域を画像認識処理により検出する。ここで、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末200に表示される、帳票テンプレートデータにおいて、ユーザから、記入枠となる矩形の枠の大小を調整する入力を受け付けることで、記入枠を決定することもできる。これにより、テンプレートデータにおける記入枠の精度を高めることもできる。
【0054】
続いて、ステップS302の処理として、サーバ端末100の制御部130の文字認識処理部132は、帳票テンプレートデータにおいて、項目枠及び項目名を、OCR処理に基づいて、文字認識により検出する。例えば、図17において、「製品名」、「対応者」、「加工内容」等の項目枠及び項目名が挙げられる。
【0055】
続いて、ステップS303の処理として、サーバ端末100の制御部130の帳票データ処理部133は、帳票テンプレートデータにおける、上記検出した、項目枠及び項目名と、記入枠とのマッチング処理を実行する。本処理は、項目名が含まれる項目枠に対して、いずれの入力枠が対応するか、の対応関係を決定する処理であり、項目枠と入力枠との位置関係に基づいて、または、過去のユーザまたは他のユーザにより生成された電子帳票テンプレートデータを参照し、項目枠と入力枠との対応関係を複数の類型(パターン)として格納しておき、その類型から上記対応関係を推測することもできる。帳票データ処理部133は、例えば、図18に示すように、「不良内容」の項目の各項目、例えば、「ショート」、「異物」、「バリ」に対応する記入枠、「異常内容(即報告)」に対応する記入枠、「指示者」、「記入者」に対応する記入枠等を、各々の項目枠と記入枠との位置関係に基づいて、決定する。ここで、帳票データ処理部133は、項目枠と記入枠との対応関係を決定すると、項目に対する最適な入力方法を決定することができる。例えば、「記入日」という日付に関する項目枠であることを認識したときに、対応する入力枠に対して、ユーザがカレンダー入力を可能とする設定を行うことができる。また、「記入者」という項目枠であることを認識したときに、対応する入力枠に対して、ログインしたユーザ名を入力可能とする設定を行うことができる。これらの処理は、帳票データ処理部132が、過去のユーザまたは他のユーザによる、帳票テンプレートデータ及び/または電子帳票テンプレートデータに対する入力情報を機械学習等により参照することで推測を行うことができる。また、図19に示すように、帳票データ処理部133は、入力枠に対する入力データ(テキストデータ等)の文字及び大きさを認識したうえで、最大長方形と余白を定義し、その定義に基づいて、その入力枠が記入枠か項目枠かを判定することもできる。帳票データ処理部133は、このように、項目枠と入力枠との対応関係を決定し、電子帳票テンプレートデータとして、記憶部120の帳票データ格納部122に格納する。他方、帳票において、「品番」、「品名」、「作業内容」、「成形ロット」等、項目名から入力方式を推測しにくいものについては、各項目枠(項目名に)対応づけられる入力方式を予め記憶部120の帳票データ格納部122に格納しておき、ルールベースに基づいて推測するか、実際の作業者による、紙の帳票の記入内容をOCR処理等によって電子化したデータに基づいて、機械学習により生成された学習モデルにより推測、または、上記項目枠(項目名)cに基づいた機械学習による推測を併用して推測することにより、入力方式を推測することができる。これにより、項目名から一見して入力方式が分かりづらい、例えば、「品番」は、所定の桁数の数字をハイフンで連結する方式、「品名」はカタカナによる記入方式、「作業内容」については選択方式、「成形ロット」については日付方式等、実際の紙の帳票への記入内容に基づいた学習によって推測が可能となる。
【0056】
さらに、帳票データ処理部133は、電子帳票テンプレートデータに対して、ユーザから、ユーザ端末200を介して、入力枠に対して手書き入力を受け付けるとき、ユーザによって入力された数ストロークの入力位置に基づいて、入力枠に対するユーザの入力の軌跡を検知し、入力枠に対するその軌跡の割合の大きさに基づいて、ユーザがどの入力枠に対してデータ入力を行っているかを推測することができる。これにより、ユーザが、入力に対してはみ出して入力したとしても、どの入力枠に対する入力かと検知することができる。また、帳票データ処理部133は、ユーザによる手書き入力に対して、文字認識処理部132による文字認識により認識されたテキスト情報に基づいて、過去のユーザの入力情報を参照し、候補となるテキスト情報を、ユーザ端末200に表示される、電子帳票テンプレートデータの入力枠内または近接する位置に表示させることで、ユーザのデータ入力精度を向上させることができる。
【0057】
さらに、帳票データ処理部133は、電子帳票テンプレートデータに対して、ユーザから、ユーザ端末200を介して、入力枠に対して手書き入力を受け付けるとき、ユーザによって入力された数ストロークの入力位置に基づいて、入力枠に対するユーザの入力の軌跡を検知し、入力枠に対するその軌跡の割合の大きさに基づいて、ユーザがどの入力枠に対してデータ入力を行っているかを推測することができる。これにより、ユーザが、入力に対してはみ出して入力したとしても、どの入力枠に対する入力かと検知することができる。また、帳票データ処理部133は、ユーザによる手書き入力に対して、文字認識処理部132による文字認識により認識されたテキスト情報に基づいて、過去のユーザの入力情報を参照し、候補となるテキスト情報を、ユーザ端末200に表示される、電子帳票テンプレートデータの入力枠内または近接する位置に表示させることで、ユーザのデータ入力精度を向上させることができる。
【0058】
このようにして、電子帳票テンプレートデータに対して、作業者ユーザによるデータ入力が完了し、作業日誌等の報告書が作成され、ユーザによる入力完了指示を受信すると、帳票データ処理部133は、電子帳票テンプレートデータに入力されたデータを報告書データとして、記憶部120の帳票データ格納部122に構造化データとして格納する。報告者データは、管理者等のユーザが、ユーザ端末200に表示される管理画面等により確認することができ、PDFデータとして出力することもできる。管理者ユーザは、ユーザ端末200に表示された報告書データを編集することもでき、最終的に承認処理を行うこともできる。管理者ユーザにより編集及び/または承認された報告書データは、随時更新され、作業者ユーザまたは管理者ユーザは、最終的な報告書データを、各々のユーザ端末200にてリアルタイムに確認することができる。
【0059】
以上、本実施形態によれば、電子帳票テンプレートへの入力を手書き入力とすることで、製造現場において実績報告を行う現場担当者に負担を強いることなく、入力されたデータを構造化して記録することを可能とすることで、効率的に現場の実績報告を行うことを可能とする、データ入力の支援方法を実現することができる。また、元の画像データまたは帳票テンプレートデータに対する電子帳票テンプレートの生成精度の向上を図ることができ、電子帳票テンプレートに対するユーザの入力精度の向上を実現することもできる。
【0060】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、NW1 ネットワーク
【要約】      (修正有)
【課題】製造現場において実績報告を行う現場担当者に負担を強いることなく、効率的に現場の実績報告を行う帳票のデータ入力を支援する方法を提供する。
【解決手段】現場担当者ユーザが操作するユーザ端末200A、200Bによる帳票のデータ入力を支援するシステム1における方法であって、サーバ端末100の制御部は、記憶部に格納された帳票テンプレートデータを参照し、前記帳票テンプレートデータにおける項目枠、項目名及び入力枠を各々検出し、検出した項目枠と入力枠との対応関係を決定し、手書き入力可能な電子帳票テンプレートデータに変換する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19